JP2014015912A - 圧縮機 - Google Patents

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Naoyoshi Shoyama
直芳 庄山
Yuji Ogata
雄司 尾形
Masaru Shiotani
優 塩谷
Takumi Hikichi
巧 引地
Kentaro Shii
健太郎 椎
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Abstract

【課題】圧縮機を性能向上させる吸入管とシリンダ室との連結構造を提供する。
【解決手段】圧縮機100は、シリンダ5と、シリンダの外部に面する第1開口19A及びシリンダ室15に面する第2開口19Bを有する吸入管路19と、シリンダ室15に作動流体を導入するために、第1開口19Aから吸入管路19に挿入され、かつ、吸入管路19に配置された吸入管14と、を備える。吸入管19は、第1開口19A側において吸入管路19をシールするシール部14Aと、シール部14Aから第2開口19Bに向かって延びて滞留空間61を形成しているライナー部14Bと、を含む。ライナー部14Bは、ライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との距離を極小化するように拡がっている拡径部14Cを含む。拡径部14Cは、吸入管19の周方向全体にわたってライナー部14Bに形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮機に関する。特に、空気調和装置、暖房装置、給湯機などの電化製品に使用されている密閉型圧縮機に関する。
従来、冷媒吸入管とシリンダとの間の連結構造を改良し、シリンダ室へ吸入される吸入冷媒への入熱を抑制した密閉型圧縮機が知られている(特許文献1参照)。
図10に、特許文献1に開示された従来の密閉型圧縮機の冷媒吸入管140とシリンダ50との連結構造を示す。冷媒吸入管140の突起部140Aによってシリンダ50に形成された吸入管路190と冷媒吸入管140がシールされている。吸入管路190の内周面と冷媒吸入管140の外周面との間には、作動流体を滞留させるための滞留空間610が形成されている。
特開2009−91913号公報
ところで、特許文献1に記載の連結構造を適用した場合でも、圧縮機はさらなる性能改善の余地を残している。本開示は、かかる事情に鑑み、圧縮機を性能向上させることを目的とする。
すなわち、本開示は、
シリンダ室を規定するシリンダと、
前記シリンダに形成され、前記シリンダの外部に面する第1開口及び前記シリンダ室に面する第2開口を有する吸入管路と、
前記シリンダ室に作動流体を導入するために、前記第1開口から前記吸入管路に挿入され、かつ、前記吸入管路に配置された吸入管と、を備え、
前記吸入管は、前記第1開口側において前記吸入管路の内周面に接触して前記吸入管路をシールするシール部と、前記シール部から前記第2開口に向かって延びて、自身の外周面と前記吸入管路の内周面との間に作動流体を滞留させるための滞留空間を形成しているライナー部と、を含み、
前記ライナー部は、当該ライナー部の前記外周面と前記吸入管路の前記内周面との距離を極小化するように前記吸入管路の内周面に向かって拡がっている拡径部を含み、
前記拡径部は、前記吸入管の周方向全体にわたって前記ライナー部に形成されている、圧縮機を提供する。
本開示によれば、ライナー部の外周面と吸入管路の内周面との間に冷媒などの作動流体を滞留させるための滞留空間が形成されている。この滞留空間の断熱効果により、シリンダ室に導入される作動流体への吸入管路からの入熱が抑制される。さらに、ライナー部は、ライナー部の外周面と吸入管路の内周面との距離を極小化するように吸入管路の内周面に向かって拡がっている拡径部を含む。加えて、この拡径部が吸入管の全周囲にわたってライナー部に形成されている。これにより、吸入管の周方向全体にわたって滞留空間への
流体の出入りが抑制されるので、滞留空間の断熱性が向上する。その結果、圧縮機の体積効率が向上し、圧縮機の性能が向上する。
本開示の一実施形態に係る圧縮機の縦断面図 図1に示す圧縮機のA−A線に沿った横断面図 シリンダと吸入管との連結構造の断面図 変形例1に係るシリンダと吸入管との連結構造の断面図 変形例2に係るシリンダと吸入管との連結構造の断面図 変形例3に係るシリンダと吸入管との連結構造の断面図 変形例4に係るシリンダと吸入管との連結構造の断面図 変形例5に係るシリンダと吸入管との連結構造の断面図 吸入管路の内周面からの熱流束を示す図 従来のシリンダと冷媒吸入管との連結構造の断面図
図10を参照して説明した連結構造において、吸入管140の外周面と吸入管路190の内周面との距離は、吸入管140の長さ方向において一定である。滞留空間610に容易に流体が出入りするので、滞留空間610の断熱効果は限定的であると考えられる。また、吸入管140の出口側の吸入管路190において、滞留空間610は形成されていない。このことによっても、滞留空間610の断熱効果は限定的となる。さらに、内径が小さい吸入管140から内径が大きい吸入管路190に冷媒が流出するので、冷媒の流路の急拡大による圧力損失が大きいと考えられる。
本開示の第1態様は、
シリンダ室を規定するシリンダと、
前記シリンダに形成され、前記シリンダの外部に面する第1開口及び前記シリンダ室に面する第2開口を有する吸入管路と、
前記シリンダ室に作動流体を導入するために、前記第1開口から前記吸入管路に挿入され、かつ、前記吸入管路に配置された吸入管と、を備え、
前記吸入管は、前記第1開口側において前記吸入管路の内周面に接触して前記吸入管路をシールするシール部と、前記シール部から前記第2開口に向かって延びて、自身の外周面と前記吸入管路の内周面との間に作動流体を滞留させるための滞留空間を形成しているライナー部と、を含み、
前記ライナー部は、当該ライナー部の前記外周面と前記吸入管路の前記内周面との距離を極小化するように前記吸入管路の内周面に向かって拡がっている拡径部を含み、
前記拡径部は、前記吸入管の周方向全体にわたって前記ライナー部に形成されている、圧縮機を提供する。
本開示の第2態様は、第1態様に加えて、
前記拡径部は、前記ライナー部の先端部に形成されている、圧縮機を提供する。
第2態様によれば、ライナー部の先端部に拡径部が形成されていることにより、吸入管の出口付近において滞留空間への流体の出入りを効果的に抑制することができる。
本開示の第3態様は、第1又は第2態様に加えて、
前記ライナー部が前記第2開口の開口面に達している、圧縮機を提供する。
第3態様によれば、吸入管路の第2開口の開口面付近まで滞留空間を形成できるので、シリンダ室に導入される作動流体への吸入管路からの入熱を抑制する効果がさらに高まる
本開示の第4態様は、第1〜3態様のいずれか1つの態様に加えて、
前記拡径部は、前記吸入管の内径が前記第2開口に近づくに伴い拡大するように形成されている、圧縮機を提供する。
第4態様によれば、シリンダ室に導入される作動流体の流路が急拡大することにより生じる圧力損失を低減することができる。
本開示の第5態様は、第1〜4態様のいずれか1つの態様に加えて、
前記ライナー部の前記外周面と前記吸入管路の前記内周面との距離が前記ライナー部の長さ方向における特定の位置で最小であるとき、
前記拡径部は、前記特定の位置から前記第2開口に向かって前記吸入管の外径が縮小するように形成されている、圧縮機を提供する。
第5態様によれば、吸入管路に吸入管を挿入する際に吸入管路の外径が縮小した部分がガイドとなりうるので、圧縮機の組み立て作業の効率が向上する。
本開示の第6態様は、第1〜5態様のいずれか1つの態様に加えて、
前記ライナー部の前記外周面と前記吸入管路の前記内周面との距離が前記ライナー部の長さ方向の特定の区間で最小値に維持されるように、前記拡径部は、前記ライナー部の前記外周面の一部として、円筒状の外周面を有している、圧縮機を提供する。
第6態様によれば、滞留空間を出入りしようとする流体の抵抗が高まる。このため、滞留空間61の密閉性がさらに高まるので、滞留空間の断熱性がより向上する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本実施形態の圧縮機100は、密閉容器1、モータ2、圧縮機構102及びシャフト4を備えている。圧縮機100は、いわゆるロータリ型圧縮機である。圧縮機構102は、密閉容器1の内部に配置されている。モータ2は、圧縮機構102の上方、かつ、密閉容器1の内部に配置されている。圧縮機構102及びモータ2は、シャフト4によって連結されている。密閉容器1の上部には、モータ2に電力を供給するための端子21が設けられている。モータ2は、ステータ17及びロータ18で構成されている。ステータ17は、密閉容器1の側方の内周面に固定されている。ロータ18は、シャフト4に固定されており、かつ、シャフト4とともに回転する。密閉容器1の底部には、潤滑油を保持するためのオイル溜まり22が形成されている。
密閉容器1の上部には、吐出管11が設けられている。吐出管11は、密閉容器1の内部空間13に向かって開口している。吐出管11は、圧縮機構102で圧縮された冷媒を密閉容器1の外部に導く吐出流路として機能する。圧縮機100の動作時において、密閉容器1の内部空間13は、圧縮された冷媒で満たされる。すなわち、圧縮機100は、高圧シェル型の圧縮機である。高圧シェル型の圧縮機100によれば、内部空間13に満たされた冷媒によりモータ2が冷却されるので、モータの効率が向上しうる。
圧縮機構102は、冷媒を圧縮するようにモータ2によって動かされる。具体的に、圧縮機構102は、圧縮ブロック3、上軸受部材6、下軸受部材7、閉塞部材9(マフラー部材)を有する。冷媒は、圧縮ブロック3において圧縮される。圧縮ブロック3は、オイル溜まり22に溜められたオイルに浸漬されている。
図2に示すように、圧縮ブロック3は、シリンダ5、ピストン8、ベーン32、吸入管路19、吐出孔40及びばね36を含む。シャフト4は、半径方向外側に突出した偏心部4Aを有している。ピストン8は、偏心部4Aに取り付けられつつ、シリンダ5の内部に配置されている。
上軸受部材6がシリンダ5の上部に取り付けられ、下軸受部材7がシリンダ5の下部に取り付けられている。これにより、シリンダ5の内周面とピストン8の外周面との間にシリンダ室15が形成されている。すなわち、シリンダ5は、シリンダ室15を規定している。シリンダ5にはベーン溝34が形成されている。ベーン32は、シリンダ室15に向かってスライドできるようにベーン溝34に配置されている。詳細には、ベーン溝34のベーン32の背後にばね36が配置されている。ばね36は、ベーン32をシャフト4の中心に向かって押している。ベーン溝34の後部が密閉容器1の内部空間13に連通することにより、密閉容器1の内部空間13の圧力がベーン32の背面に加えられている。このようにして、ベーン32は、シリンダ室15を吸入室15Aと圧縮−吐出室15Bとに仕切っている。また、ベーン溝34には、オイル溜り22に溜められた潤滑油が供給されている。
ピストン8とベーン32とが単一の部品、すなわち、スイングピストンで構成されていてもよい。ベーン32は、ピストン8に結合していてもよい。ロータリ型圧縮機の詳細な型式は特に限定されず、ローリングピストン型、スライディングベーン型、スイングピストン型などの型式を広く採用できる。
シリンダ5には、シリンダ5を貫通するように吸入管路19が形成されている。吸入管路19は、シリンダ5の外部に面する第1開口19A及びシリンダ室15に面する第2開口19Bを有する。第2開口19Bは、吸入室15Aに面している。図3に示すように、作動流体である冷媒をシリンダ室15に導入するために吸入管14が第1開口19Aから挿入されて、吸入管路19に配置されている。
上軸受部材6には、上軸受部材6を貫通するように吐出孔40が形成されている。吐出孔40の一端は、圧縮−吐出室15Bに開口している。すなわち、吐出孔40はベーンを隔てて吸入管路19の反対側に位置している。吐出孔40の他端には、吐出孔40を開閉するように、吐出弁43が設けられている。
吸入管14を通じて、圧縮されるべき冷媒が吸入室15Aに供給される。吸入室15Aに供給され、圧縮−吐出室15Bで圧縮された冷媒は、吐出弁43を押し開き、吐出孔40を通じて圧縮−吐出室15Bから吐出される。
図1に示すように、閉塞部材9が上軸受部材6に取り付けられている。これにより、吐出孔40を通じて圧縮−吐出室15Bから吐出された冷媒が一時的に保持される冷媒吐出空間51が、上軸受部材6に対してシリンダ室15の反対側に形成される。詳細には、閉塞部材9は、冷媒吐出空間51を上軸受部材6の上方に形成するように、上軸受部材6に取り付けられている。閉塞部材9は吐出弁43を覆っている。閉塞部材9には、冷媒吐出空間51から密閉容器1の内部空間13に冷媒を導くための吐出孔9Aが形成されている。冷媒吐出空間51は、冷媒の流路として機能する。シャフト4は、閉塞部材9の中心部を貫通しているとともに、上軸受部材6及び下軸受部材7によって回転可能に支持されている。
図3に示すように、吸入管14は、シール部14A及びライナー部14Bを有する。シール部14Aは、吸入管路19の第1開口19A側において吸入管路19の内周面に接触
して吸入管路19をシールしている。ライナー部14Bは、シール部14Aから第2開口19に向かって延びている。ライナー部14Bの外径は吸入管14の内径より小さい。従って、ライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との間には隙間が形成されている。この隙間は、冷媒を滞留させるための滞留空間61として機能する。圧縮機100の運転時において、滞留空間61には、ガスである冷媒の一部が滞留している。ガスである冷媒の熱伝導率は金属であるライナー部14Bの熱伝導率よりも低い。このため、本実施形態では、ライナー部14Bが吸入管路19の内周面に接触している場合に比べて、ライナー部14Bをシリンダ室15へ向かって流れている冷媒へのシリンダ5からの熱の移動が抑制される。
ライナー部14Bは、ライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との距離を極小化するように吸入管路19の内周面に向かって拡がっている拡径部14Cを含む。換言すると、拡径部14Cは、拡径部14Cにおけるライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との隙間の広さが滞留空間61におけるライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との隙間の広さを下回るように、ライナー部14に形成されている。また、拡径部14Cは、吸入管14の周方向全体にわたってライナー部14Bに形成されている。換言すると、拡径部14Cは、吸入管14の周方向に沿って連続した環状体として形成されている。拡径部14Cは、吸入管14の周方向全体にわたり滞留空間61の外部と滞留空間61との間での流体の出入りを抑制する。このため、滞留空間61の冷媒の流速が小さいので、滞留空間61を出入りするような冷媒の流れが生じている場合と比べて、吸入管路19の内周面及びライナー部14B外周面における熱伝達率が低くなっている。これにより、シリンダ5からライナー部14Bを流れる冷媒への熱の移動がさらに抑制される。すなわち、滞留空間61の密閉性が高まることにより、滞留空間61は高い断熱性を示す。その結果、シリンダ5から吸入冷媒への熱の移動を抑制でき、圧縮機100の体積効率が向上する。
本実施形態において、拡径部14Cは、ライナー部14Bの先端部に形成されている。また、ライナー部14Bの先端において、ライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との距離が最小となっている。ライナー部14Bの先端部に拡径部14Cが形成されていると、吸入管14の出口付近において滞留空間61への流体の出入りが抑制又は妨害される。なお、ライナー部14Bの先端部以外の位置、すなわち、シール部14Aとライナー部14Bの先端部との間に、拡径部14Cが形成されていてもよい。また、ライナー部14Bの任意の位置からライナー部14Bの先端部にかけてライナー部14Bの外径が拡大するように、拡径部14Cが形成されていてもよい。また、拡径部14Cには、滞留空間61におけるライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との隙間の半径方向の幅と比べて十分小さい丸みや面取りが形成されていてもよい。この点については、後述する変形例においても同様である。
ライナー部14Bは、第2開口19Bの開口面にまで達している。これにより、滞留空間61を第2開口19Bの付近まで形成することができる。図9に実線で示すように、吸入管路19の内周面からの熱流束は、第2開口19Bに近づくほど大きくなる。従って、ライナー部14Bが第2開口19Bの開口面にまで達している場合、吸入管14を通じて導入される作動流体が吸入管路19の内周面から受ける熱流束は、第2開口19Bの付近まで形成された滞留空間61により、図9の破線に示すように低減される。これにより、シリンダ室15に導入される作動流体への吸入管路19からの入熱が十分に抑制される。この場合に、ライナー部14Bの先端部に拡径部14Cが形成されていると、拡径部14Cは第2開口19Bの付近に位置する。これにより、拡径部14Cにより断熱性が高められた滞留空間61によって、第2開口19Bの付近の吸入管路19の内周面からの大きな熱流束による作動流体への入熱を抑制することができる。
径が小さい吸入管14からシリンダ室15に冷媒が流出する際には、冷媒の流路が急拡大することによる圧力損失が発生する。拡径部14Cは、図3に示すように、吸入管14の内径が第2開口19Bに近づくに伴い拡大するように形成されている。この構成によれば、冷媒の流路が急拡大することにより発生する圧力損失を低減することができる。図3に示す拡径部14Cは、例えば直管であるライナー部14Bの先端部をフレア加工することにより形成することができる。そのため、本実施形態は、簡易な加工で拡径部14Cを形成することができる。
吸入管14の形態は上述の実施形態に限らず、様々な変更が可能である。以下に、変形例に係るシリンダ5と吸入管14との連結構造を説明する。なお、各変形例において上述の実施形態の対応する構成については、同一の符号を付すことにする。各変形例は特に説明する場合を除き、上述の実施形態と同様に構成されうる。
<変形例1>
図4に示すように、変形例1に係る吸入管14は、拡径部14Cにおいて吸入管14の内径が拡大していない点で、上述の実施形態と相違する。換言すると、ライナー部14Bの内径が先端部まで一定である。本変形例においても、滞留空間61の密閉性を高めて、滞留空間61の断熱性を向上させることができる。また、吸入管14の出口付近の形状を切削加工などにより容易に形成することができる。
<変形例2>
図5に示すように、変形例2に係る吸入管14において、ライナー部14Bの外周面と吸入管路の内周面との距離がライナー部の長さ方向における特定の位置16で最小である。また、拡径部14Cは、特定の位置16から第2開口19Bに向かって吸入管14の外径が縮小するように形成されているテーパー部分14Dを含む。これにより、吸入管路19に吸入管14を挿入する際に吸入管14の外径が縮小した部分がガイドとなりうるので、圧縮機100の組み立て作業の効率が向上する。また、拡径部14Cは、上述の実施形態と同様に、吸入管14の内径が第2開口19Bに近づくに伴い拡大するように形成されている。これにより、冷媒の流路が急拡大することにより発生する圧力損失を低減させることができる。
<変形例3>
図6に示すように、変形例3に係る吸入管14において、ライナー部14Bの外周面と吸入管路の内周面との距離がライナー部の長さ方向における特定の位置16で最小である。このとき、拡径部14Cは、特定の位置16から第2開口19Bに向かって吸入管14の外径が縮小するように形成されているテーパー部分14Dを含む。加えて、変形例1と同様に、拡径部14Cにおいて吸入管14の内径が拡大していない。換言すると、ライナー部14Bの内径は先端部まで一定である。この構成によれば、変形例2と比較して、ライナー部14Bの先端部の外径をより小さくできる。そのため、圧縮機100の組み立て作業の効率をさらに向上させることができる。
<変形例4>
図7に示すように、変形例4に係る拡径部14Cは、ライナー部14Bの外周面の一部として、円筒状の外周面14Eを有している。外周面14Eにより、ライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との距離がライナー部14Bの長さ方向の特定の区間で最小値に維持されている。かかる構成によれば、滞留空間61を出入りしようとする流体の抵抗が高まる。このため、滞留空間61の密閉性がさらに高まるので、滞留空間61の断熱性がより向上する。
<変形例5>
図8に示すように、変形例5に係る拡径部14Cは、変形例4と同様に、ライナー部14Bの外周面の一部として、円筒状の外周面14Eを有している。外周面14Eにより、ライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との距離がライナー部14Bの長さ方向の特定の区間で最小値に維持されている。かかる構成によれば、滞留空間61を出入りしようとする流体の抵抗が高まる。このため、滞留空間61の密閉性がさらに高まるので、滞留空間61の断熱性がより向上する。加えて、変形例5に係る拡径部14Cは、ライナー部14Bの外周面と吸入管路19の内周面との距離が最小である特定の位置16(外周面14Eの第2開口19B側の端)から第2開口19Bに向かって吸入管14の外径が縮小するように形成されたテーパー部分14Bを有する。かかる構成によれば、吸入管路19に吸入管14を挿入する際に吸入管14の外径が縮小した部分がガイドとなりうるので、圧縮機100の組み立て作業の効率が向上する。
本発明は、給湯機、温水暖房装置、空気調和装置などに利用できる冷凍サイクル装置の圧縮機に有用である。
5 シリンダ
14 吸入管
14A シール部
14B ライナー部
14C 拡径部
14E 円筒状の外周面
15 シリンダ室
16 特定の位置
19 吸入管路
19A 第1開口
19B 第2開口
61 滞留空間
100 圧縮機

Claims (6)

  1. シリンダ室を規定するシリンダと、
    前記シリンダに形成され、前記シリンダの外部に面する第1開口及び前記シリンダ室に面する第2開口を有する吸入管路と、
    前記シリンダ室に作動流体を導入するために、前記第1開口から前記吸入管路に挿入され、かつ、前記吸入管路に配置された吸入管と、を備え、
    前記吸入管は、前記第1開口側において前記吸入管路の内周面に接触して前記吸入管路をシールするシール部と、前記シール部から前記第2開口に向かって延びて、自身の外周面と前記吸入管路の内周面との間に作動流体を滞留させるための滞留空間を形成しているライナー部と、を含み、
    前記ライナー部は、当該ライナー部の前記外周面と前記吸入管路の前記内周面との距離を極小化するように前記吸入管路の内周面に向かって拡がっている拡径部を含み、
    前記拡径部は、前記吸入管の周方向全体にわたって前記ライナー部に形成されている、圧縮機。
  2. 前記拡径部は、前記ライナー部の先端部に形成されている、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ライナー部が前記第2開口の開口面に達している、請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記拡径部は、前記吸入管の内径が前記第2開口に近づくに伴い拡大するように形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記ライナー部の前記外周面と前記吸入管路の前記内周面との距離が前記ライナー部の長さ方向における特定の位置で最小であるとき、
    前記拡径部は、前記特定の位置から前記第2開口に向かって前記吸入管の外径が縮小するように形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 前記ライナー部の前記外周面と前記吸入管路の前記内周面との距離が前記ライナー部の長さ方向の特定の区間で最小値に維持されるように、前記拡径部は、前記ライナー部の前記外周面の一部として、円筒状の外周面を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108730189A (zh) * 2018-04-26 2018-11-02 广东美芝制冷设备有限公司 吸气管组、压缩机及压缩机的吸气管组的安装方法
CN108916056A (zh) * 2018-06-19 2018-11-30 安徽美芝精密制造有限公司 压缩机

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