JP2014015801A - 構造物用両面スライド支承装置 - Google Patents

構造物用両面スライド支承装置 Download PDF

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【課題】地震時に作用する全方向の水平変位及び鉛直方向の変位を吸収する支承装置を提供する。
【解決手段】下部構造側平行に配置され水平に伸びる係合ピン19を着脱可能に固定する下部拘束部材8と、上部構造側に下部拘束部材8と直交する方向に平行に配置され水平に伸びる係合ピン19を着脱可能に固定する上部拘束部材11と、下部拘束部材8と上部拘束部材11に囲まれた空間に配置される弾性体12と、弾性体12の上面に固定された上係合部材15と、弾性体12の下面に固定された下係合部材17と、上部構造側に配置され上係合部材15に設置した低摩擦材と、下部構造側に配置され下係合部材17に設置した低摩擦材とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物、橋梁等の構造物の上部構造と下部構造との間に設置される構造物用両面スライド支承装置に関し、特に、地震時に上下構造部に作用する水平全方向の変位に対して上下スライド面を介して相対変位して吸収し、鉛直方向上下の変位に対して弾性体を圧縮変形することにより吸収する構造物用両面スライド支承装置に関する。
兵庫県南部地震以降、高減衰ゴム系の免震支承や鉛プラグ入り積層ゴム支承等を用いて長周期化と高減衰化により地震力の低減と耐震性の向上を図る免震構造が一般的に採用されるようになってきている。機能分離型の支承構造として、鉛直荷重を受け持つ鉛直荷重支持支承と水平力を受け持つ水平力分散支承を組み合わせた支承構造が採用される事例が増えつつある。
また、構造物の免震又は制震支承装置として、上部構造と下部構造の間に上下両面をスライド面とした弾性支承を配置し、上下両面のスライド面の摩擦力により地震時下部構造に作用する水平変位を低減して上部構造に伝達する構造物用両面スライド支承装置が提案されている。
特開2001−140976号公報 特開2002−39266号公報
従来の構造物用両面スライド支承は、水平一方向の変位に対して上下構造が相対変位するものであり、地震時に作用する水平全方向の変位に対して対応するものではなかった。また、変位制限のためのストッパーを配置する必要があり、複雑な構成となるという問題を有する。さらに、地震時に上下構造部に作用する鉛直方向上下の変位に対して、鉛直方向下向きの変位に対しては、弾性体が圧縮変形して吸収するが、鉛直方向上向きの変位に対しては、弾性体に引張力が作用し、ゴム等の弾性体は引張許容値があるため弾性体に作用する引張力に対応するため弾性体の面積及び厚みが大きくしなければならず、小型化、薄型化が要望される構造物用支承の技術分野において好ましいものではなかった。
本発明は、前記従来技術の持つ問題点を解決する、構造が簡単で、地震時に作用する全方向の水平変位に対して上下スライド面を介して相対変位して大幅に減衰して上部構造に伝達することが可能で、上下構造に作用する鉛直方向の正負の変位にたいして弾性体が圧縮変形して吸収することが可能な構造物用両面スライド支承装置を提供することを目的とする。
本発明の構造物両面スライド支承装置は、前記課題を解決するために、建築物、橋梁等の構造物の上部構造と下部構造の間に配置される構造物用両面スライド支承装置であって、下部構造側平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する下部拘束部材と、上部構造側に前記下部拘束部材と直交する方向に平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する上部拘束部材と、前記下部拘束部材と前記上部拘束部材に囲まれた空間に配置される弾性体と、前記弾性体の上面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記下部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した上係合部材と、前記弾性体の下面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記上部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した下係合部材と、上部構造側に配置され前記上係合部材に設置した低摩擦材と上部スライド面を形成する上部スライド部材と、下部構造側に配置され前記下係合部材に設置した低摩擦材と下部スライド面を形成する下部スライド部材と、を備え、地震時に作用する水平全方向の変位に対し、前記上部スライド面及び前記下部スライド面を介して水平に相対変位して吸収し、地震時に作用する鉛直方向上下の変位に対し、前記係合ピンを介して前記弾性体に押圧力又は引上力を伝達し前記弾性体を圧縮変形させることにより吸収することを特徴とする。
また、本発明の構造物用両面スライド支承装置は、前記弾性体をゴムと複数の補強鋼板を鉛直方向に積層した積層ゴムとすることを特徴とする。
また、本発明の構造物用両面スライド支承装置は、前記弾性体を高減衰性ゴム又は鉛プラグ入り積層ゴムとすることを特徴とする。
また、本発明の構造物用両面スライド支承装置は、前記弾性体の上下面に上連結鋼板と下連結鋼板を配置し、前記弾性体と前記上下連結鋼板を加硫一体成形により一体化することを特徴とする。
また、本発明の構造物用両面スライド支承装置は、上下係合部材と前記弾性体の上下連結鋼板とを連結ボルトで固定することを特徴とする。
建築物、橋梁等の構造物の上部構造と下部構造の間に配置される構造物用両面スライド支承装置であって、下部構造側平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する下部拘束部材と、上部構造側に前記下部拘束部材と直交する方向に平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する上部拘束部材と、前記下部拘束部材と前記上部拘束部材に囲まれた空間に配置される弾性体と、前記弾性体の上面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記下部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した上係合部材と、前記弾性体の下面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記上部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した下係合部材と、上部構造側に配置され前記上係合部材に設置した低摩擦材と上部スライド面を形成する上部スライド部材と、下部構造側に配置され前記下係合部材に設置した低摩擦材と下部スライド面を形成する下部スライド部材と、を備え、地震時に作用する水平全方向の変位に対し、前記上部スライド面及び前記下部スライド面を介して水平に相対変位して吸収し、地震時に作用する鉛直方向上下の変位に対し、前記係合ピンを介して前記弾性体に押圧力又は引上力を伝達し前記弾性体を圧縮変形させることにより吸収することで、全水平方向の変位に対して上下部滑り面を介したスライドによる摩擦により地震エネルギーを減衰することが可能となる。また、地震時に下部構造に作用する水平変位に対して、弾性体の上下固定部で相反する方向に変位させ、上部構造に伝達される水平変位量を低減することが可能となる。また、地震時、上下構造に作用する鉛直方向上下向きの変位に対していずれの場合も弾性体の圧縮変形で吸収するため、弾性体を構成するゴム等の引張許容値に留意する必要がなく、支承の小型化、薄型化を実現することが可能となる。
弾性体をゴムと複数の補強鋼板を鉛直方向に積層した積層ゴムとすることで、入手が容易な材料で低コストで弾性体を形成することが可能となる。
弾性体を高減衰性ゴム又は鉛プラグ入り積層ゴムとすることで、免震性能を向上することが可能となる。
弾性体の上下面に上連結鋼板と下連結鋼板を配置し、前記弾性体と前記上下連結鋼板を加硫一体成形により一体化することで、弾性体を容易に製造することが可能となり、上係合部材と下係合部材との固定を容易にすることが可能となる。
上下係合部材と前記弾性体の上下連結鋼板とを連結ボルトで固定することで、地震時の水平変位及び鉛直方向変位を確実に弾性体を介して伝達することが可能となる。
(A)(B)本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)(C)本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)(C)本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)(C)本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)(C)本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)(C)本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)本発明の実施形態を示す図である。 (A)(B)本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。
本発明の構造物用両面スライド支承装置1の実施の形態を図により説明する。図1は、本発明の構造物用両面スライド支承1の側面図であり、図1(B)は、図1のA−A線の切断面を示す図であり、図2は、図1を90度回転させた側面図である。
構造物用両面スライド支承装置1は、建築物、橋梁等の構造物の上部構造3と下部構造2の間に配置される。下部構造2には、ベースプレート4が、下部構造2に埋設設置されたアンカーボルト5と連結された雌ねじ穴を有する連結部材6に固定ボルト7を介して固定される。
図4(A)(B)(C)に示されるように、ベースプレート4上には、下部拘束部材8が所定間隔をおいて平行に設置される。下部拘束部材8には、係合ピン螺着用雌ねじ穴8aが形成される。
上部構造3には、ソールプレート9が、セットボルト10により着脱可能に固定される。図5(A)(B)(C)に示されるように、ソールプレート9には、下部拘束部材8と直交する方向に所定間隔をおいて平行に上部拘束部材11が設置される。上部拘束部材11には、係合ピン螺着用雌ねじ穴11aが形成される。
下部拘束部材8と上部拘束部材11により囲まれた空間に弾性体12が配置される。弾性体12として、ゴムと補強鋼板を鉛直方向に積層した積層ゴム、高減衰性ゴム、鉛プラグ入り積層ゴム等を用いる。弾性体12の上下面には、弾性体12の外周面から若干外側に張り出した上連結鋼板13と下連結鋼板14が配置される。ゴム、補強鋼板、上連結鋼板13、下連結鋼板14は、加硫一体成形により一体化される。
図7(A)(B)(C)に示される弾性体12の上面に配置される上係合部材15は、水平部15aの両端に垂直部15bが形成された断面コ字形の部材である。上係合部材15は、垂直部15bが下向きになるように弾性体12の上面に固定される。水平部15aの両端に形成された垂直部15b間の長さは、平行に配置された下部拘束部材8の内側間の距離とほぼ同じ長さとする。垂直部15bには、鉛直方向に伸びる長穴15cが形成される。水平部15aの上面中央に弾性体12の上面とほぼ同じ大きさの低摩擦材16を設置する。低摩擦材16としては、4フッ化エチレンや磨いたステンレススチールを用いる。低摩擦材16は、弾性体12の上面に対応する位置に設置し、その大きさも弾性体12の上面の大きさとほぼ同じにする。
図8(A)(B)(C)に示される弾性体12の下面に上係合部材15と直交する方向に配置される下係合部材17は、水平部17aの両端に垂直部17bが形成された断面コ字形の部材である。下係合部材17は、垂直部17bが上向きになるように弾性体12の下面に固定される。水平部17aの両端に形成された垂直部17b間の長さは、平行に配置された上部拘束部材11の内側間の距離とほぼ同じ長さとする。垂直部17bには、鉛直方向に伸びる長穴17cが形成される。水平部17aの下面中央に弾性体12の上面とほぼ同じ大きさの低摩擦材16を設置する。低摩擦材16としては、4フッ化エチレンや磨いたステンレススチールを用いる。低摩擦材16は、弾性体12の上面に対応する位置に設置し、その大きさも弾性体12の上面の大きさとほぼ同じにする。
図9(A)(B)(C)は、弾性体12への上係合部材15と下係合部材17の取付状態を示す図である。弾性体12の上面に上係合部材15を垂直部15bが下向きになるように載置し、弾性体12の上連結鋼板13の下から連結ボルト18を螺着して上係合部材15を弾性体12の上面に固定する。弾性体12の下面に上係合部材15の取付向きと直交する向きに垂直部17bが上向きになるように設置し、弾性体12の下連結鋼板14の上から連結ボルト18を螺着して下係合部材17を弾性体12の下面に固定する。上下係合部材15,17が固定された弾性体12は、上下係合部材15,17の交差部に位置し、上下の低摩擦材16も上下係合部材15,17の交差部に位置する。
図10(A)(B)は、下部拘束部材8に上下係合部材15,17を固定した弾性体12の取付状態を示す図である。下部拘束部材の係合ピン螺着用雌ねじ穴8aに係合ピン19を螺着する。図3(B)に示すように、係合ピン19は上係合部材15の垂直部15bに形成した鉛直方向に伸びる長穴15cに沿って移動可能に係合する。上係合部材15の下部拘束部材8との係合部である垂直部15bと弾性体8、低摩擦材16の外周部間には所定間隔のスペースが設けられる。係合ピン19は、高強度の鋼材で形成し、下部拘束部材8に配置する係合ピン19の数は、支承の規模等に応じて設定する。
図11(A)(B)は、上部拘束部材11に上下係合部材15,17を固定した弾性体12の取付状態を示す図である。下部拘束部材11の係合ピン螺着用雌ねじ穴11aに係合ピン19を螺着する。図3(A)に示すように、係合ピン19は下係合部材17の垂直部17bに形成した鉛直方向に伸びる長穴17cに沿って移動可能に係合する。下係合部材17の上部拘束部材11との係合部である垂直部17bと弾性体8、低摩擦材16の外周部間には所定間隔のスペースが設けられる。係合ピン19は、高強度の鋼材で形成し、上部拘束部材8に配置する係合ピン19の数は、支承の規模等に応じて設定する。
構造物用両面滑り支承装置1は、上係合部材15の低摩擦材16が、上部構造3側の低摩擦性のソールプレート9と上部スライド面を形成し、下係合部材17の低摩擦材16が、下部構造2側の低摩擦性のベースプレート4と下部スライド面を形成する。ソールプレート9及びベースプレート4に低摩擦性の部材を設置しても良い。
構造物用両面スライド支承装置1に水平力が作用した場合について、図12により説明する。
本発明の構造物用両面スライド支承装置1は、上記のように上下構造3,2に取り付けることで全方向の水平応力に対して対応可能である。地震時、下部構造2に作用する水平力は、上係合部材15の低摩擦材16と上部構造3側のソールプレート9との上部スライド面を介して下部構造2に作用する水平力方向にスライドする。さらに、下部構造2に作用する水平力は、上係合部材15にその上部を固定された弾性体12に伝達される。
通常の弾性支承の場合、水平力が作用すると弾性体12の上下は同じ方向に変形する。本発明の構造物用両面スライド支承装置1は、弾性体12を上記のように上下構造3
,2に取り付けることで、下部構造2に作用する水平力は、上係合部材15に固定された弾性体12の上部に伝達される。弾性体12の上部に伝達された水平力は、弾性体12の中心部を境として逆方向の変位に変換されて弾性体12の下部に固定された下係合部材17の低摩擦材16と下部構造2側のベースプレート4との下部スライド面を介して上部スライド面のスライド方向と逆方向にスライドする。さらに下係合部材17に伝達された水平力は、係合ピン19と長穴17cの係合により上部構造3側に伝達される。

弾性体12の上部に固定された上係合部材15の変位方向と、弾性体12の下部に固定された下係合部材17の変位方向が逆方向であるため、上部構造3に伝達される水平変位量は、上係合部材17の水平変位量が差し引かれるため大幅に軽減する。さらに、上部スライド面と下部スライド面でのスライドに伴う摩擦によりそのエネルギーを減衰することが可能となる。
構造物用両面スライド支承装置1に鉛直方向上下の変位が作用した場合について、図13により説明する。
通常の弾性支承の場合、鉛直方向上向きの変位が作用すると弾性体に引張力が作用する。本発明の構造物用両面スライド支承装置1の場合、鉛直方向下向きの変位が作用した場合は、通常の弾性支承と同様に弾性体12が圧縮変形して吸収する。本発明の構造物用両面スライド支承装置1に鉛直方向上向きの変位が作用した場合、上部構造3に作用する鉛直方向上向きの変位により、弾性体12の下面に固定された下係合部材17の長穴17cに沿って上部構造3側に固定された上部拘束部材11の係合ピン19が上昇し、長穴17の上端と係合し弾性体12に引き上げ力が作用する。弾性体12は圧縮変形して鉛直方向上向きの変位を吸収する。
鉛直方向上向きの変位に対して弾性体12が圧縮変形して吸収することで、弾性体12を構成するゴム等の引張許容値に留意する必要がなく、支承の小型化、薄型化を実現することが可能となる。
以上のように本発明の構造物用両面スライド支承装置によれば、全水平方向の変位に対して上下滑り面を介したスライドにより摩擦により地震エネルギーを減衰することが可能となる。また、地震時に下部構造2に作用する水平変位に対して、弾性体12の上下固定部で相反する方向に変位させ、上部構造3に伝達される水平変位量を低減することが可能となる。また、地震時、上下構造3,2に作用する鉛直方向上下向きの変位に対していずれの場合も弾性体の圧縮変形で吸収するため、弾性体12を構成するゴム等の引張許容値に留意する必要がなく、支承の小型化、薄型化を実現することが可能となる。
1:構造物用両面スライド支承装置、2:下部構造、3:上部構造、4:ベースプレート、5:アンカーボルト、6:連結部材、7:固定ボルト、8:下部拘束部材、8a:係合ピン螺着用雌ねじ穴、9:ソールプレート、10:セットボルト、11:上部拘束部材、11a:係合ピン螺着用雌ねじ穴、12:弾性体、13:上連結鋼板、14:下連結鋼板、15:上係合部材、15a:水平部、15b:垂直部、15c:長穴、16:低摩擦材、17:下係合部材、17a:水平部、17b:垂直部、17c:長穴、18:連結ボルト、19:係合ピン19

Claims (7)

  1. 建築物、橋梁等の構造物の上部構造と下部構造の間に配置される構造物用両面スライド支承装置であって、
    下部構造側平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する下部拘束部材と、
    上部構造側に前記下部拘束部材と直交する方向に平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する上部拘束部材と、
    前記下部拘束部材と前記上部拘束部材に囲まれた空間に配置される弾性体と、
    前記弾性体の上面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記下部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した上係合部材と、
    前記弾性体の下面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記上部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した下係合部材と、
    上部構造側に配置され前記上係合部材に設置した低摩擦材と上部スライド面を形成する上部スライド部材と、
    下部構造側に配置され前記下係合部材に設置した低摩擦材と下部スライド面を形成する下部スライド部材と、
    を備え、
    地震時に作用する水平全方向の変位に対し、前記上部スライド面及び前記下部スライド面を介して上下構造が水平に相対変位して吸収し、
    地震時に作用する鉛直方向上下の変位に対し、前記係合ピンを介して前記弾性体に押圧力又は引上力を伝達し前記弾性体を圧縮変形させることにより吸収することを特徴とする構造物用両面スライド支承装置。
  2. 前記上部スライド面の摩擦係数と前記下部スライド面の摩擦係数を異なるように設定することを特徴とする請求項1に記載の構造物用両面スライド支承装置。
  3. 前記弾性体をゴムと複数の補強鋼板を鉛直方向に積層した積層ゴムとすることを特徴とする請求項1または2に記載の構造物用両面スライド支承装置。
  4. 前記弾性体を高減衰性ゴム又は鉛プラグ入り積層ゴムとすることを特徴とする請求項1または2に記載の構造物用両面スライド支承装置。
  5. 前記弾性体の上下面に上連結鋼板と下連結鋼板を配置し、前記弾性体と前記上下連結鋼板を加硫一体成形により一体化することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の構造物用両面スライド支承装置。
  6. 上下係合部材と前記弾性体の上下連結鋼板とを連結ボルトで固定することを特徴とする請求項4に記載の構造物用両面スライド支承装置。
  7. 建築物、橋梁等の構造物の上部構造と下部構造の間に配置される構造物用両面スライド支承装置であって、
    下部構造側平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する下部拘束部材と、
    上部構造側に前記下部拘束部材と直交する方向に平行に配置され水平に伸びる係合ピンを着脱可能に固定する上部拘束部材と、
    前記下部拘束部材と前記上部拘束部材に囲まれた空間に配置される弾性体と、
    前記弾性体の上面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記下部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した上係合部材と、
    前記弾性体の下面に固定され水平部に低摩擦材を設置し前記水平部の両端の垂直部に前記上部拘束部材の係合ピンと係合する鉛直方向に伸びる長穴を形成した下係合部材と、
    上部構造側に配置され前記上係合部材に設置した低摩擦材と上部スライド面を形成する上部スライド部材と、
    下部構造側に配置され前記下係合部材に設置した低摩擦材と下部スライド面を形成する下部スライド部材と、
    を備え、
    地震時に作用する水平全方向の変位に対し、前記上部スライド面及び前記下部スライド面を介して上下構造が水平に相対変位して吸収し、
    地震時に作用する鉛直方向上下の変位に対し、前記係合ピンを介して前記弾性体に押圧力又は引上力を伝達し前記弾性体を圧縮変形させることにより吸収することを特徴とする構造物用両面スライド支承装置。
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