JP2014015246A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体との間にバルブのハウジングを保持する別部材のバルブホルダーを備えた吐出容器であって、シール構造の耐久性が高く、製造性、安全性に優れた吐出容器を提供する。
【解決手段】有底筒状の容器本体11と、その内部に挿入される2つのパウチ12と、それぞれのパウチ12を閉じる2つのエアゾールバルブ22を保持するバルブアッセンブリ13と、容器本体11とバルブアッセンブリ13の間をシールする本体シール14からなる吐出容器10。バルブアッセンブリ13は、エアゾールバルブ22を構成するハウジング31と、そのエアゾールバルブ22を保持し、容器本体11に固定されるバルブホルダー21とを備えており、これら別部材のハウジング31(エアゾールバルブ)とバルブホルダー21の間が断面略円形のバルブシール24によってシールされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐出容器に関する。詳しくは、シール性の高いシール構造を備えた吐出容器に関する。
複数の内容物を同時に吐出する容器として、例えば、特許文献1、2に示すように、容器本体と、その内部に収容する2つのパウチと、そのパウチに取り付けられる2つのバルブ機構とを備えたものが知られている。これらは、2つのバルブ機構を保持するための装着部材(バルブホルダー)を備えており、装着部材とエアゾールバルブのハウジングとの間は、上端に設けられたステムラバーでシールしている。
国際公開WO2011/067868号 国際公開WO2012/011162号
しかし、ステムラバーは、装着部材をエアゾール容器に固定する被覆体(カバーキャップ)によって押し付けられながら固定されているため、この押し付けが不十分である場合は、シールが不完全となることがある。また、容器に外力が加わったり、あるいは、高温環境下に保管されることによって容器本体が変形したりすることによっていずれかの部品がずれることがあり、装着部材とエアゾールバルブとの間のシールが外れることがある。
本発明は、容器本体との間にバルブのハウジングを保持する別部材のバルブホルダーを備えた吐出容器であって、シール構造の耐久性が高く、製造性、安全性に優れた吐出容器を提供することを目的としている。
本発明の吐出容器は、容器本体と、その開口部に取り付けられるバルブアッセンブリと、前記容器本体とバルブアッセンブリとの間をシールする本体シールとからなり、前記バルブアッセンブリは、容器本体の開口部に配置されるバルブホルダーと、そのバルブホルダーに取り付けられるバルブ機構と、バルブホルダー及び容器本体の開口部を覆い、かつ、前記バルブホルダーを容器本体の開口部に固着する金属製のカバーキャップと、前記バルブホルダーとバルブ機構との間をシールするバルブシールとを備え、前記バルブシールは、断面が略円形であり、前記バルブホルダーに形成された上下を貫通するホルダ部の内面と、そのホルダ部に挿入される前記バルブ機構のハウジングの外面との間で圧縮されてシール構造を構成することを特徴としている。
このような吐出容器であって、前記容器本体が合成樹脂製であるものが好ましい。
またこのような吐出容器であって、前記バルブシールが圧縮される前記ホルダ部の内面及び前記ハウジングの外面は、所定の間隔を空けて配置される平行な垂直面であるものが好ましい。
またこのような吐出容器であって、前記本体シールの断面が略円形であり、前記容器本体の内面と、その容器本体の開口部に挿入されるバルブホルダーの栓部の外面との間で圧縮されてシールするものが好ましい。
本発明の吐出容器であって、複数のバルブ機構が前記バルブホルダーに形成された複数のホルダ部に装着されているものが好ましい。
本発明の吐出容器は、容器本体と、その開口部に取り付けられるバルブアッセンブリと、前記容器本体とバルブアッセンブリとの間をシールする本体シールとからなり、前記バルブアッセンブリは、容器本体の開口部に配置されるバルブホルダーと、そのバルブホルダーに取り付けられるバルブ機構と、バルブホルダー及び容器本体の開口部を覆い、かつ、前記バルブホルダーを容器本体の開口部に固着する金属製のカバーキャップと、前記バルブホルダーとバルブ機構との間をシールするバルブシールとを備え、前記バルブシールは、断面が略円形であり、前記バルブホルダーに形成された上下を貫通するホルダ部の内面と、そのホルダ部に挿入される前記バルブ機構のハウジングの外面との間で圧縮されてシール構造を構成するため、容器本体内に充填した加圧剤が漏洩せずに長期間安定して保管することができる。また、金属製のカバーキャップでバルブホルダーを覆いながらバルブホルダーと容器本体を固定しているため、吐出容器を落としたり物が当たるなど容器本体に外力が加わっても、特にハウジングがホルダ部に対して上下方向にずれが生じても、ホルダ部の内面とハウジングの外面の水平方向の距離が維持され、バルブシールのシール構造は維持される。
さらに、バルブ機構をバルブホルダーに挿入するときに、バルブシールがねじれることによってシールが不完全となることがなく、製造が簡易であり、生産に適している。
前記容器本体が合成樹脂製である場合は、合成樹脂のガラス転移温度付近の高温環境下に保管されると容器本体は強度が低下して噴射剤の圧力により変形するが、バルブホルダーの半径方向の膨張や変形は金属製のカバーキャップにより阻止される。結果、容器本体が変形してもホルダ部の内面とハウジングの外面の水平方向の距離が維持され、バルブシールのシール構造も維持される。つまり、容器本体が変形しても、バルブホルダーの変形は防止できるため、容器本体とバルブアッセンブリとの間をシールする本体シールのシール構造をバルブシールのシール構造より先に開放できる。このように容器本体に異常があったときでも、加圧剤(内容物を含む)を一定の方向から排出でき、使用者にとって安全である。
このような吐出容器であって、前記バルブシールが圧縮される前記ホルダ部の内面及び前記ハウジングの外面は、所定の間隔を空けて配置される平行な垂直面である場合、ハウジングがホルダ部に対して上下方向にずれてもバルブシールが安定している。
前記本体シールの断面が略円形であり、前記容器本体の内面と、その容器本体の開口部に挿入されるバルブホルダーの栓部の外面との間で圧縮されてシールする場合、容器本体が変形しない限り、シール構造は安定している。
複数のバルブ機構が、前記バルブホルダーに形成された複数のホルダ部に装着される場合、バルブ機構を装着する位置が容器本体の中心軸からずれており、各バルブ機構を均等に押圧しにくい形状であるにもかかわらずシール性が高く、シール構造の耐久性の高い複数の内容物を吐出する吐出容器となる。
図1a、bは、本発明の吐出容器の一実施形態を示す断面図、平面図である。 図2aは図1の一部拡大図であり、図2b、cはバルブホルダーの断面図、平面図であり、図2dはエアゾールバルブの断面図である。 図1の吐出容器の膨張状態を示す断面図である。 本発明の吐出容器の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。 本発明の吐出容器のさらに他の実施形態を示す断面図である。
図1の吐出容器10は、有底筒状の容器本体11と、その内部に挿入される2つのパウチ12と、それぞれのパウチ12を閉じる2つのエアゾールバルブ22を有するバルブアッセンブリ13と、容器本体11とバルブアッセンブリ13の間をシールする本体シール14からなる。バルブアッセンブリ13は、それぞれのエアゾールバルブ22を構成する2個のハウジング31と、そのエアゾールバルブ22を保持し、容器本体11に固定されるバルブホルダー21とを備えており、これら別部材のハウジング31(エアゾールバルブ)とバルブホルダー21の間がバルブシール24によってシールされている。
この吐出容器10のそれぞれのパウチ12に、たとえば2液式染毛剤などの2種類の内容物を充填し、容器本体11とパウチ12との間に窒素ガスなどの加圧剤を充填することにより吐出製品となる。
容器本体11は、筒状の胴部、テーパー状の肩部、円筒状の首部および上端に肉厚のフランジ部11aを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。首部の内面とフランジ部11aの内面とは、連続しており垂直面からなる円筒状となっており、開口部の内面11bを構成している。この容器本体11は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製で有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成形によって成形されている。また、透光性を有する合成樹脂材料を用いることが好ましく、容器本体の内面および/または外面に炭素、酸化アルミ、シリカなどをガス状にして蒸着膜を設けても良い。なお、容器本体はアルミニウムなどの金属板を絞り・しごき加工などにより有底筒状に成型し、開口部をカーリング加工してビード部を形成したものを用いてもよい。この場合、本体シールは断面矩形状のものがビード部の上面に設けられる。
パウチ12は、シートからなる袋体16と、その開口部に溶着あるいは貼着される筒状の連結部材17とからなる。
袋体16は、複数のシートを溶着あるいは貼り合わせたものである。シートとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エバールなどの合成樹脂シート、前記合成樹脂シートにシリカやアルミナなどを蒸着した蒸着樹脂シート、アルミニウム箔などの金属箔シートに合成樹脂シートを積層したものなどが用いられる。
連結部材17は、袋体16の開口部に貼着される袋体固定部17aと、後述するエアゾールバルブ22と連結されるバルブ連結部17bとからなる。袋体固定部17aは、袋体16の開口部との密着性を高めるべく四角柱(ひし形)形状を呈している。バルブ連結部17bの上端には、半径方向外側に突出した突起17dが形成されている。バルブ連結部17bは、後述するエアゾールバルブのハウジングの筒状の連結部31aを挿入して固定できればよい。しかし、連結部31a内に挿入して固定してもよい。連結部材17の袋体固定部17aの下端には、袋体16内に挿入されるチューブ17cが設けられている。しかし、チューブ17cは無くても良い。連結部材17はポリエチレンなどの合成樹脂を射出成型したものなどが用いられる。
この実施形態では、パウチ12を用いているが、いわゆる二重エアゾール容器に用いられるポリエチレンやエバールなどの合成樹脂製で可撓性を有する内袋を用いても良い。その場合、連結部材を用いてもよいが、用いずに直接エアゾールバルブに取り付けてもよい。
バルブアッセンブリ13は、図2aに示すように、容器本体11の開口部に配置されるバルブホルダー21と、そのバルブホルダーに装着される2つのエアゾールバルブ22と、バルブホルダー21を容器本体11の開口部に固着するカバーキャップ23と、バルブホルダー21とエアゾールバルブ22との間をシールするバルブシール24とを備えている。
バルブホルダー21は、図2bに示すように、容器本体11の開口部に挿入される円柱状の栓部26と、その上端に設けられた略円柱状の蓋部27とからなり、栓部26及び蓋部27を上下に貫通する2つのホルダ部28が形成されている。
栓部26の外周面には、本体シール14を保持する環状の保持溝26aが形成されている。保持溝26aの底(栓部の側面に相当)は、垂直面となっており、容器本体11の開口部の内面11bと所定の間隔を空けて配置される。
蓋部27は、栓部26の上端から半径方向外側に突出する環状の鍔部27aと、その鍔部27aから上方に延びる略円柱状の保持部27bとからなる。鍔部27aは、容器本体のフランジ部11aの上面に配置される。保持部27bは外縁がフランジ部11aの上方に配置される。これにより、バルブホルダー21を容器本体11方向(下方向)に対して押圧しても、容器本体11がバルブホルダー21を支持する。なお、保持部27bは図2cに示すように平面断面の外形が2つのエアゾールバルブのステムを結ぶ線と平行な線(切欠き線28f)によって一部を切り欠いた円となっており、内容物を充填するときや吐出部材を装着するときの方向規制をする。
ホルダ部28は、下方に向かって径が小さくなるように形成された環状の支持段部28aと、支持段部28aの上方に形成された垂直に延びる環状の立ち上がり壁28bと、立ち上がり壁28bの外周に後述するエアゾールバルブ22のカバー35の下端35aが挿入される環状溝28cとを備えている。なお、ホルダ部28の下端が、半径方向内側に突出した引っ掛け部28dとなっている。支持段部28aは、下方に向かって縮径するようにテーパー状となっている。しかし、後述するハウジング31の段部31bと係合できるのであれば、その形状は特に限定されるものではない。引っ掛け部28dはパウチ12の連結部材の上端の突起17dと係合する。また、立ち上がり壁28bと段部28aの間には、バルブシール24の移動を規制する規制段部28eが形成されている。
バルブホルダー21としては、70〜75℃の高温時でも強く変形しにくい点からポリアセタールなどの合成樹脂を射出成型したものが用いられる。
エアゾールバルブ22は、図2dに示すように、下部にパウチ12が連結される筒状のハウジング31と、そのハウジング31内に上下動自在に挿入される筒状のステム32と、そのステムの側面に形成されたステム孔を閉じる環状のステムラバー33と、ステム32を常時上方に付勢するバネ34と、ステム32およびステムラバー33をハウジング31に固定するカバー35とからなる。このエアゾールバルブ22は、ハウジング31、ステム32、ステムラバー33、バネ34及びカバー35で一体に固定されたものであり、これらで独立したバルブ機能を発揮する。そのため、このエアゾールバルブ22のハウジング31をパウチ12に連結したとき、パウチ12が密閉される。ステム32、ステムラバー33、バネ34は、従来公知のエアゾールバルブに使用されるものである。
ハウジング31は、下端に下方に延びる筒状の連結部31aと、側面下部にホルダ部28の支持段部28aと係合する環状の段部31bと、段部31bより上方の側部にバルブシール24を保持する環状の保持溝31cと、上端に半径方向外側に突出した突出部31dとを備えている。段部31bは、バルブホルダー内において支持段部28aと係合して、エアゾールバルブ22を支持する部位である。その形状は、上述した支持段部28aに応じて決定される。保持溝31cの底(ハウジングの側面に相当)は垂直面となっており、バルブホルダー21の立ち上がり壁28bと所定の間隔を空けて配置される。保持溝31cは、上側段部より下側段部の方が小径となっている。ハウジング31としては、ポリアセタールなどの合成樹脂を射出成型したものが用いられる。
カバー35は、ステム32、ステムラバー33、バネ34をハウジング31内に固定するようにハウジング31の上端を覆い、側面35bをハウジング31の突出部31に対してカシメたものである。また、カバー35の下端35aは、下方に真っ直ぐ延びている。カバーは、アルミニウム等の金属によって構成される。
図2aに戻って、カバーキャップ23は、上底23aを有する筒状のものであり、上底23aで容器本体11、バルブホルダー21及びエアゾールバルブ22の上端を覆い、上筒部23eでバルブホルダーの保持部27bの外周を覆い、バルブホルダー21及びエアゾールバルブ22を容器本体11に固定する。上筒部23eの断面形状は、バルブホルダー21の保持部27bと同様に円を一部切欠いた形状となっている(図1b参照)。上底23aには、エアゾールバルブ22のステム32を通す孔23bと、エアゾールバルブ22のカバー35を押さえるための凹部23cとが形成されている。取り付け前のカバーキャップ23の下筒部の下端(図示せず)を容器本体のフランジ部11aの下面に折り曲げることにより、バルブホルダー21の鍔部27aと、容器本体11のフランジ部11aとを挟む固定部23dとなっている。この固定部23dで、カバーキャップ23を容器本体11に固定している。
カバーキャップ23は、アルミニウムやブリキ等の金属によって構成される。
バルブシール24は、取り付ける前の弾性変形させていない状態では断面が円形のO−リングである。バルブシール24は、エアゾールバルブ22の保持溝31cに保持され、バルブホルダー21の立ち上がり壁28bの内面と、エアゾールバルブ22の保持溝31cの底との間で半径方向に圧縮され、その復元力でシールする。なお、バルブシール24は断面が楕円形など、バルブシールの保持溝31cおよび立ち上がり壁28bと当接する面が円弧状であり、半径方向に圧縮されたときの復元力でシールできる略円形の形状であればよい。バルブシール24は、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどの弾性材料によって構成される。
本体シール14は、取り付ける前の弾性変形させていない状態では断面が円形のO−リングである。本体シール14は、バルブホルダー21の保持溝26aに保持され、容器本体11の開口部の内面11bと、バルブホルダー21の栓部の保持溝26aの底との間で半径方向に圧縮され、その復元力でシールする。本体シール14も、バルブシール24と同様に、断面が楕円形など、本体シール14の保持溝26aおよび内面11bと当接する面が円弧状であり、半径方向に圧縮されたときの復元力でシールできる略円形の形状であればよい。また、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、フッ素ゴム、シリコーンゴムなどの弾性材料によって構成される。
次に、この吐出容器10に内容物を充填する吐出製品の製造方法を説明する。
初めに、エアゾールバルブ22を装着したバルブホルダー21の下端にパウチの連結部材17の上部を挿入して、エアゾールバルブ22の連結部31aにバルブ連結部17bを連結すると共に、上端の突起17dを引っ掛け部28dに係合させる。
エアゾールバルブ22及びパウチ12を連結したバルブホルダー21を、本体シール14が容器本体11の開口部の内面11bより上方となるように容器本体11の上方に配置させる。この状態で、容器本体11とバルブホルダー21の間から加圧剤を充填し(アンダーカップ充填)、それと同時にバルブホルダー21を下方に押し下げて容器本体11内に挿入し、カバーキャップ23の下端をカシメて固定部23dを形成する。このとき、本体シール14は容器本体の開口部の内面11bとバルブホルダー21の保持溝26aとの間で圧縮されてシールし、バルブシール24はホルダ部の立ち上がり壁28bとハウジングの保持溝31cとの間で圧縮されてシールし、吐出容器はシールされる。
そして、内容物をエアゾールバルブから各パウチに充填する。しかし、内容物は、パウチ12を容器本体11内に挿入する前に充填してもよく、アンダーカップ充填前に充填してもよい。
図1の吐出容器10は、容器本体11の内面11b及びバルブアッセンブリ13の外周面の間をシールする本体シール14と、バルブホルダー21のホルダ部28の内面及びエ
アゾールバルブ22のハウジング31の外面の間をシールするO−リングからなるバルブシール24を備えているため、パウチ12内に充填した内容物および容器本体内に充填した加圧剤を長期間安定して保管することができる。
また、この吐出容器10は、保管時の温度が高くなると容器本体11(PET使用の場合、60〜65℃)が徐々に変形し始め、さらに高温(PET使用の場合、70〜75℃)になると、加圧剤の圧力と容器本体の強度低下により図3に示すように、容器本体11は肩部から首部が膨張するように変形する。このとき容器本体11のフランジ部11aがカバーキャップ23の固定部23dとバルブホルダー21の栓部26の間に保持されるため、バルブアッセンブリ13全体としては抜け飛ばないが、本体シール14が解除される。一方、このとき、金属製のバルブホルダー21はほとんど変形しないため、容器本体11が変形してもバルブシール24の変形は最小限に抑えられ、バルブシール24によるシール構造は維持される。このように、高温状態等において容器本体の強度が低下して、容器本体11が変形したときでも、加圧剤を一定の方向から排出でき、使用者にとって安全である。
なお、容器本体の変形に伴い、エアゾールバルブ22がバルブホルダー21に対して多少上下方向にずれること(カバーキャップ23によるエアゾールバルブ22の押し付け固定が甘くなること)はあるが、その場合でもホルダ部の内面とハウジングの外面との距離は維持されるため、バルブシール24によるシール構造も維持される。特に、図1の吐出容器10のように2つのエアゾールバルブを取り付けたものは、エアゾールバルブの中心と容器本体の中心とがずれるため、均等に押圧しにくくシール性を保ちにくいが、バルブシール24を用いることによりシール構造の耐久性の高い吐出容器となる。
さらに吐出容器10を落とすあるいは吐出容器10に物がぶつかるなどして吐出容器10に外力が加わっても、バルブシール24によるシール構造は保持され、容器本体11とバルブホルダー21との間のシール(本体シール14)よりも先にシールが開放されることがない。
またバルブシール24として、O−リングを用いているため、エアゾールバルブ22をバルブホルダー21に挿入するときに、バルブシール24がねじれることによってシールが不完全となることがなく、簡単に設置でき、生産に適している。
本体シール14としてもO−リングを用いているため、アンダーカップ充填後にバルブホルダー21を容器本体11内に挿入するとき、本体シールがねじれることによってシールが不完全となることがなく、生産に適している。
図4の吐出容器40は、バルブ機構がカバーキャップで固定して初めてバルブ機能を発揮するものである。吐出容器40は、有底筒状の容器本体11と、その内部に挿入される2つのパウチ12と、それぞれのパウチ12を閉じる2つのバルブ機構43と、容器本体11とバルブアッセンブリ41の間をシールする本体シール14からなる。容器本体11、パウチ12、本体シール14(シール構造)は、図1の吐出容器10と実質的に同じものである。
バルブアッセンブリ41は、容器本体11の開口部に配置されるバルブホルダー42と、そのバルブホルダーに装着される2つのバルブ機構43と、バルブホルダー42を容器本体11の開口部に固着するカバーキャップ23と、バルブホルダー42とバルブ機構43のハウジング44との間をシールするバルブシール24とを備えている。ここでカバーキャップ23とバルブシール24(シール構造)は、図1の吐出容器10と実質的に同じものである。
バルブホルダー42は、容器本体11の開口部に挿入される円柱状の栓部26と、その上端に設けられた略円柱状の蓋部27とからなり、栓部26及び蓋部27を上下に貫通する2つのホルダ部46が形成されている。栓部26及び蓋部27は、図1の吐出容器10
と実質的に同じものである。
ホルダ部46は、下方に向かって径が小さくなるように形成された環状の支持段部46aと、支持段部46aの上方に形成された垂直に延びる環状の立ち上がり壁46bと、立ち上がり壁46bの上端に上方に向かって径が大きくなるように形成された第2段部46cと、下端に形成された半径方向内側に突出した引っ掛け部46dとを備えている。
バルブホルダー42は、図1のバルブホルダー21と同様に70〜75℃の高温時でも強く変形しにくい点からポリアセタールなどの合成樹脂を射出成型したものが用いられる。
バルブ機構43は、下部にパウチ12が連結される筒状のハウジング44と、ステム32と、ステムラバー33と、バネ34と、ハウジング43の上面に配置される樹脂カバー45とを備えている。ステム32、ステムラバー33、バネ34は、図1の吐出容器と実質的に同じものである。また、ハウジング44は図1の吐出容器のハウジング31と実質的に同じものであり、連結部44a、環状の段部44b、保持溝44c及び突出部44dを備えている。なお、突出部44dは、バルブホルダー42の第2段部46cの上面に配置される。つまり、このハウジング44は、段部44b及び突出部44dでバルブホルダー42に支持される。
ハウジング44は、図1のハウジング31と同様に、ポリアセタールなどの合成樹脂を射出成型したものが用いられる。
樹脂カバー45は、ホルダ部に挿入され、ハウジング44の上部に配置される円板状のものであり、中心にステム32を通す孔を備えている。樹脂カバー45は、カバーキャップ23によるバルブ機構の押圧力を均等にし、かつ、内容物がカバーキャップ23と接触するのを防止する。樹脂カバー45としては、ポリアセタール、ナイロン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を射出成型したものが用いられる。また、ポリエチレンなどの弾性を有する合成樹脂で成型してもよく、チューブ状に成型したものをスライスしてもよい。
このバルブ機構43は、ハウジング44、ステム32、ステムラバー33、バネ34及び樹脂カバー45をカバーキャップ23で容器本体に押し付けながら下端をカシメて固定することよってバルブホルダー42に固定され、バルブ機能を発揮する。
この吐出容器40も、本体シール14及びバルブシール24を備えているため、図1の吐出容器10と同様に、パウチ12内に内容物を、容器本体11内に加圧剤を充填しても長期間安定して保管することができる。また、高温環境下に保管しても本体シール14を先に解除させ、バルブシール24を維持でき、加圧剤の排出方向を一定にでき、使用者にとって安全である。
本体シール14及びバルブシール24としてO−リングを用いているため、カバーキャップ23による固定が不十分であったり、外力によってそれぞれの固定が緩んでもシール性は保持できる。さらに、製造時にシールがねじれることがなく、生産に適している。
図5の吐出容器50は、一つのパウチ12及び一つのエアゾールバルブ22を備えたものである。つまり、バルブホルダー51が、一つのホルダ部52を備えている。他の構成は、図1の吐出容器10と実質的に同じものである。このように1つ、あるいは、3つ以上のバルブ機構を設けてもよい。
図6の吐出容器60a、bは、断面矩形状の本体シール61a、bを容器本体11のフランジ部の上面とバルブホルダーの鍔部27aとの間に配置したものである。吐出容器60aは、図1の吐出容器10の本体シール14(およびそのシール構造)を本体シール61aとしたものであり、吐出容器60bは、図4の吐出容器40の本体シール14(及びそのシール構造)を本体シール61bとしたものである。
この吐出容器60a、bも、本体シール61a、b及びバルブシールを備えているため、図1の吐出容器10あるいは図4の吐出容器40と同様に、パウチ12内に充填した内容物および容器本体内に充填した加圧剤を長期間安定に保管することができる。また、容器本体が変形するような高温環境下に保管しても本体シール61を先に解除させ、バルブシールを維持でき、加圧剤及び内容物の排出方向を一定にでき、使用者にとって安全である。
10 吐出容器
11 容器本体
11a フランジ部
11b 開口部の内面
12 パウチ
13 バルブアッセンブリ
14 本体シール
16 袋体
17 連結部材
17a 袋体固定部
17b バルブ連結部
17c チューブ
17d 突起
21 バルブホルダー
22 エアゾールバルブ
23 カバーキャップ
23a 上底
23b 孔
23c 凹部
23d 固定部
23e 上筒部
24 バルブシール
26 栓部
26a 保持溝
27 蓋部
27a 鍔部
27b 保持部
28 ホルダ部
28a 支持段部
28b 立ち上がり壁
28c 環状溝
28d 引っ掛け部
28e 規制段部
28f 切り欠き線
31 ハウジング
31a 連結部
31b 段部
31c 保持溝
31d 突出部
32 ステム
33 ステムラバー
34 バネ
35 カバー
35a 下端
35b 側面
40 吐出容器
41 バルブアッセンブリ
42 バルブホルダー
43 バルブ機構
44 ハウジング
44a 連結部
44b 段部
44c 保持溝
44d 突出部
45 樹脂カバー
46 ホルダ部
46a 支持段部
46b 立ち上がり壁
46c 第2段部
46d 引っ掛け部
50 吐出容器
51 バルブホルダー
52 ホルダ部
60a、60b 吐出容器
61a、61b 本体シール

Claims (5)

  1. 容器本体と、
    その開口部に取り付けられるバルブアッセンブリと、
    前記容器本体とバルブアッセンブリとの間をシールする本体シールとからなり、
    前記バルブアッセンブリは、容器本体の開口部に配置されるバルブホルダーと、そのバルブホルダーに取り付けられるバルブ機構と、バルブホルダー及び容器本体の開口部を覆い、かつ、前記バルブホルダーを容器本体の開口部に固着する金属製のカバーキャップと、前記バルブホルダーとバルブ機構との間をシールするバルブシールとを備え、
    前記バルブシールは、断面が略円形であり、前記バルブホルダーに形成された上下を貫通するホルダ部の内面と、そのホルダ部に挿入される前記バルブ機構のハウジングの外面との間で圧縮されてシール構造を構成する、
    吐出容器。
  2. 前記容器本体が合成樹脂製である、
    請求項1記載の吐出容器。
  3. 前記バルブシールが圧縮される前記ホルダ部の内面及び前記ハウジングの外面は、所定の間隔を空けて配置される平行な垂直面である、
    請求項1記載の吐出容器。
  4. 前記本体シールは、断面が略円形であり、前記容器本体の内面と、その容器本体の開口部に挿入されるバルブホルダーの栓部の外面との間で圧縮されてシールする、
    請求項1記載の吐出容器。
  5. 複数のバルブ機構が、前記バルブホルダーに形成された複数のホルダ部に装着される、請求項1記載の吐出容器。
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