JP2014015010A - 折り畳み情報記録シート - Google Patents

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Abstract

【課題】耐水性に優れた合成シートで構成された折り畳みシートでありながら、繰り返し使用によっても引裂しにくく、毛羽立ちを防ぎ、また折り畳み状態でもかさばりにくいものを提供することを課題とする。
【解決手段】紙面に文字、図柄、記号の少なくともいずれかからなる情報が記録された、展開状態S1の耐水性の合成紙を複数の折り辺Fで山/谷折りすることによって、折り畳み状態S2にされてなる折り畳み情報シートであって、各折り辺Fには、折り辺長の全体に亘ってミシン罫を形成しなり、各ミシン罫は、折り辺上に断続線状に切断形成された複数のミシンカット部Mで構成され、各折り辺の複数のミシンカット部Mの少なくともいずれかは、紙厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造HMからなる。
【選択図】 図5

Description

情報が記録された記録シートを折り畳んで使用する折り畳み情報記録シートであって、特に、耐水性を有する合成シートからなるものに関する。
記録品質、耐水性、ないし耐久性に優れた電子写真記録用紙として、従来、耐水性を有する紙材からなる基材層の少なくとも辺面に、塗工層を有する合成樹脂フィルムを積層した電子写真記録用紙が開示される(特許文献1)。これは、従来のパルプ紙からなる電子写真用記録用紙よりも記録品質、定着性、耐水性、耐久性の優れる電子写真記録用紙であるとされる。また従来、記録品質、耐水性、及び耐久性に優れた電子写真記録用紙として、従来、耐水性を有する支持体の少なくとも辺面に脂溶性のポリマー帯電防止剤を含有するトナー受容層を設けたものが開示される(特許文献2)。これは具体的には、トナー受容層の温度25℃、相対湿度20%における表面固有抵抗値が所定の大きさであり、用いるポリマー帯電防止剤は、脂溶性であって、環境湿度へ依存せず優れた帯電防止性能を発現するために、分子内にアルキレンオキシド基および/または水酸基と、アルカリ金属イオンを含有することが好ましい、とされる。後者の電子写真記録用紙は、記録の定着性、耐水性、耐久性に優れるだけでなく、連続印刷しても帯電による張り付きがない連続印刷適性にも優れたものである、とされる。
特開2002−091049号公報 特開2008‐299017号公報
しかしながら、前記従来の電子写真記録用紙は、耐水性や記録の定着性を果たすために、塗工層やトナー受容層といった合成樹脂剤からなる機能層を積層した多層シートとして構成される。このような合成樹脂製の機能層積層によって、記録用紙全体の折り畳み性に支障をきたす場合がある。たとえば常に折り畳んで保管又は使用する折り畳みシートの場合、積層体の自立反力によって折り癖が馴染まずに嵩張った折り畳み状態となる場合があった。また、折り癖を強くつけると、折り畳んだ外辺に皺が発生したり、折り畳み辺外面の機能層積層が破壊されて毛羽立ちが発生したり、印刷面が途切れたりする場合があった。
さらに、積層された合成樹脂層は引裂強度に欠ける傾向があるため、合成樹脂製の機能層積層によって、記録用紙全体が繰り返し使用されることで、切断加工した部分や折り畳み境界の破れ部分をきっかけとして容易に引裂してしまう場合があった。
そこで本発明は、耐水性に優れた合成シートで構成された折り畳みシートでありながら、繰り返し使用によっても引裂しにくく、毛羽立ちを防ぎ、また折り畳み状態でも比較的嵩張らないものを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべく以下の手段を講じている。
(1)本発明の折り畳み情報記録シートは、紙面に文字、図柄、記号の少なくともいずれかからなる情報が記録された、展開状態S1の耐水性の合成紙を複数の折り辺Fで山/谷折りすることによって、折り畳み状態S2にされてなる折り畳み情報シートであって、
各折り辺Fには、折り辺長の全体に亘ってミシン罫を形成しなり、
このミシン罫は、折り辺上に断続線状に切断形成された複数のミシンカット部Mで構成され、各折り辺の複数のミシンカット部Mの少なくともいずれかは、紙厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造HMからなることを特徴とする。
(2)前記いずれか記載の折り畳み情報記録シートにおいて、前記ミシン罫の形成面と反対の紙面に記録された情報は、折り辺Fをまたいで連続表示され、展開状態で確認することのできる展開時確認情報I1からなることが好ましい。
(3)前記いずれか記載の折り畳み情報記録シートにおいて、展開状態の紙面を二つ折りする中央折り辺F1の両端を除く中央部分に直線状の中央カット部C1が形成され、この中央カット部に直交して複数本の交差折り辺F2が形成され、
各折り辺F1,F2で山/谷折りすることによって、行燈折りの折り畳み状態S2にされてなる折り畳みシートであって、
中央カット部の両カット端は、展開状態S1で中央折り辺F1と交差折り辺F2の交差部分よりも外側又は内側にずらして配置され、
この、ずらして配置された中央カット部の両カット端のそれぞれであって、中央折り辺F1と交差折り辺F2の交差部分からずれた近傍位置に、中央カット部に連なって曲線状に刳り抜かれた曲線孔Rが形成されることが好ましい。
(4)前記いずれか記載の折り畳み情報記録シートにおいて、各折り辺Fのミシン罫を構成するミシンカット部Mは、厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造HMと、厚さ方向に貫通して切断されたオールカット構造AMとが、折り辺に沿って交互に形成されることが好ましい。
(5)前記いずれか記載の折り畳み情報記録シートにおいて、各折り辺Fのミシン罫を構成するミシンカット部Mには、互いに異なる深さの未切断部を残して部分切断された、第一ハーフカット構造HM1、及び第二ハーフカット構造HM2のそれぞれが、複数個ずつ含まれることが好ましい。
本発明は、各折り辺Fの折り辺長の全体に亘って、折り畳み用のミシン罫を形成してなり、しかもこの折り畳み用のミシン罫は、紙厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造HMを含むものとしている。この折り畳み用のミシン罫の形成により、積層厚さを折り辺全体ではなく部分的に減らすことで、耐水性等の機能を有する2層以上の積層シートでありながら、折り畳んだ部分の積層構造の折り癖を容易につけることができる。そして、折り畳み状態でも折り辺部が嵩張らないコンパクトな折り畳み情報記録シートと成り得る。また、ミシン罫の少なくとも一部分をハーフカットとし、厚さ方向に貫通したカット孔の形成数を減らすことで、ミシン罫のカット部分をきっかけとする引裂きや毛羽立ちが起こりにくいものとなる。この構造を採用することで、耐久性、耐水性、非帯電性といった、合成樹脂を含む合成シートであっても、折り畳み情報記録シートとしてコンパクト性、耐引裂性に優れたものを得ることができる。
また特に、ミシン罫の形成面と反対の紙面に情報が記録された場合は、折り畳み用のミシン罫の部分の折り曲げによって折り辺部分の紙面情報が影響を受けない、という効果を奏する。特に折り辺Fをまたいで連続表示され、展開状態で確認することのできる展開時確認情報I1は、ミシン罫の形成面と反対の紙面に記録されることで、ミシンカット部分の折り曲げによる影響を記録面内に受けにくく、連続表示部分の情報連続性をより確実に得ることができる。このような形態としては、裏面全体にマップ、カレンダー、或いはポスター様の全画面印刷を施すと共に、表面には各折り面情報の印刷を施すとともにミシン罫を形成した両面情報記録紙が挙げられる。たとえば後述の実施例1のような、災害用情報記録紙シート(災害マップ)は、裏面への展開時確認情報I1の情報連続性(マップ表示の連続性)が求められ、一方で表面への各種情報の記録量を確保する必要があるため、全画面及び各折り畳み面への両面印刷を行うことに適した使用形態となる。
また、行燈折り(行燈折り)の折り畳み状態S2とする折り畳み記録紙の場合、内部に中央カット部(切り込み)を形成し、この中央カット部(切り込み)と交差するように折り辺を設けた形態となる。この形態においては、中央カット部のカット端や折り辺との交差部分をきっかけとして引裂が生じやすいところ、カット端に曲線孔R(ラウンドカット)を連続形成し、しかもこの曲線孔Rを折り辺との交差部分からずらして形成することで、引裂、ほつれ、毛羽立ちの起点が発生しにくいものとすることができる。この行燈折りの折り畳み記録シートは、展開時の裏面の展開時確認情報I1の閲覧性と、折り畳み時の表面(折り畳み面)の情報記録性とに優れた両面印刷との相性がよく、さらに耐水性、記録面表示性、耐久性に優れた多層合成シートとの相性も良い。行燈(あんどん)折りの折り辺を、ハーフカットを含むミシン罫で構成することで、折り畳み状態でも嵩張らないコンパクトな形態を維持しやすく、また、折り辺部分の毛羽立ちや皺寄り、引裂破断といった折り畳みによる紙面への影響を抑えることができる。
また上記のように、各折り辺Fのミシン罫を構成するミシンカット部Mを、厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造HMと、厚さ方向に貫通して切断されたオールカット構造AMとが、折り辺に沿って交互に形成されたものとすることで、ハーフカット構造間に挟まれたオールカット構造と、ハーフカット構造間に挟まれたオールカット構造とを、折り曲げ辺長に沿って連続的に形成することができる。これにより、オールカット構造による折り曲げ適性と、ハーフカット構造による折り曲げ部の強度とを均等に両立することができ、また、オールカット構造による折り曲げ強度の低下と、ハーフカット構造による折り曲げ適性の不足分とを、両隣のミシンカット部の構造によって補い合うことができる。
また上記のように、各折り辺Fのミシン罫を構成するミシンカット部Mを、互いに異なる深さの未切断部を残して部分切断された、第一ハーフカット構造HM1、及び第二ハーフカット構造HM2のそれぞれが、複数個ずつ含まれたものとすることで、同じハーフカット構造でありながら、より強度に優れた浅い第一カット深さD1のものと、より折り曲げ性に優れた第二カット深さD2のものとを混ぜることで、折り曲げ辺全体で総合的な折り曲げ性に優れたミシン罫にすることができる。たとえば、ミシン罫のミシンカット部のカット深さを、辺長さに沿って、浅いものから順に深いもの、深いものから順に浅いもの、というように波型に可変させることで、波型周期全体で所定の折り曲げ強度と折り畳み性を有するミシン罫部分を意図的に形成し、強度と折り曲げ生徒をコントロールしながら均等に折り畳み辺上に配置することができる。
上記手段を講じることで、耐水性に優れた合成シートで構成された折り畳みシートでありながら、繰り返し使用によっても引裂しにくく、毛羽立ちを防ぎ、また折り畳み状態でも比較的嵩張らないものを提供することが可能となった。
実施例1の折り畳み情報シートの折り畳み状態S2を示す斜視説明図。 実施例1の折り畳み情報シートの展開状態S1を示す平面図。 図2のα部分の部分拡大平面図。 図3のA−A部分の側面視方向の端面図。 実施例1の折り畳み情報シートの展開状態S1を示す背面図。 実施例2の折り畳み情報シートの展開状態S1を示す平面図。 図6のβ部分の側面視方向の端面図。
以下、本発明の実施例として示す各図と共に、本発明を説明する。いずれの実施例においても、本発明の折り畳み情報記録シートは基本的に、紙面に文字、図柄、記号の少なくともいずれかからなる情報が記録された、展開状態S1の耐水性の合成紙を複数の折り辺Fで山/谷折りすることによって、折り畳み状態S2にされてなるものである。そして各折り辺Fには、折り辺長の全体に亘ってミシン罫を形成しなり、このミシン罫は、折り辺上に断続線状に切断形成された複数のミシンカット部Mで構成され、各折り辺の複数のミシンカット部Mの少なくともいずれかは、紙厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造HMからなることを特徴とする。
(情報シート)
本発明の情報シート1は、合成樹脂製層を含む多層の積層体であって、少なくとも片面に情報が記録されたものからなる。たとえば、基材層の少なくとも片面に、塗工層と、合成樹脂製の記録層とを積層して一体化した合成シートが含まれ、合成シート全体で、10分前後の水への浸漬によっても記録情報が保持され、かつ、シートの形態が破壊されないだけの耐水性を有するものが含まれる。基材層としては例えば、耐水加工紙(耐水加工したパルプ紙のほか、ジアゾ原紙や印画紙原紙を含む)やポリオレフィン系フィルムを使用することができる。ポリオレフィン系フィルムとして例えば、エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、あるいはこれら2種以上の混合剤を主剤として使用するか、これらの共重合体を主剤として、単層形成又は複層形成したものを使用することができる。またポリオレフィン系フィルムには、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等からなる微小の粉末を含有するものとしてもよい。未延伸、一軸延伸、二軸延伸のいずれでもよい。
(記録情報)
紙面に文字、図柄、記号の少なくともいずれかからなる情報を片面のみに記録するものでも、両面に記録するものでもよい。記録情報は、折り辺Fをまたいで複数の折り畳み面上に連続表示され、展開状態S1あるいは一部展開状態で確認することのできる展開時確認情報I1と、折り畳み状態S2で表れる最小単位の折り畳み面内に収まる折り畳み時確認情報I2と、に分類される。このうちミシン罫の形成面と反対の紙面に記録された情報は、展開時確認情報I1であることが好ましい。
(折り畳み状態S2)
情報記録シートの展開状態S1の面内を横切るようにして形成された複数の折り辺で折り畳んだ状態が折り畳み状態である。本発明では複数の折り辺の少なくともいずれかは辺全体にミシン罫を形成してなり、かつ、このミシン罫はハーフカット構造を少なくとも一部のミシンカット部に含むものとしている。なお、折り畳み方向のうち、ミシン罫の形成面(カット面)の多くを谷折り面とするか、ミシン罫の形成面(カット面)のすべてを谷折り面として、山折り面にミシン罫の形成面を配さないようにすることで、ミシン罫のミシンカット部の外折れによる毛羽立ちを防ぐことができる。
(折り畳み用のミシン罫のハーフカット構造)
本発明に言う、折り畳み用のミシン罫のハーフカット構造は、紙厚さ方向に未切断部を残して部分切断された、ミシン罫のミシンカット長さのハーフカット構造HMのことを言う(図4)。ミシン罫の打ち抜き刃の高さ調節(打ち抜き刃自体の微細な刃長調節、又は打ち抜き刃のセット高さの可変調節)や、或いはミシン罫形成時の裏当て材の硬さ調節によって、シートの厚さ方向を全切断しない、部分厚カットのミシン罫を施すことができる。未切断部を残してさえいれば切断深さ、部分切断後の未切断部の厚さないし状態を問うものではない。なお、完全に切断されていない、いわゆる不完全切断状態の部分と同じカット形態となる。ミシンカット部をハーフカット構造HMとすることにより、シートの引裂強度を確保することができる。またハーフカットの切断刃の中途挿入によって、折り加工時の情報紙の余分な重なり代が切除されると共に、残りの未切断部が、加工面と反対の面側にわずかに膨らんだ膨出状態2となって、折り辺Fでの折り筋が形成される。これによって折り辺での折り加工性が容易となり、連続的な機械折り加工が可能となる。
(ハーフカット構造を含むミシン罫)
ハーフカット構造を含むミシン罫とは具体的には、折り辺上に断続線状に切断形成された複数のミシンカット部Mのうち、各折り面を構成する折り辺単位を基準として、折り辺単位ごとに、前記ハーフカット構造HMのミシンカット部を少なくとも一個、好ましくは複数個形成したものをいう。各折り辺単位において、ミシンカット部の全部がハーフミシンカット構造からなるものでもよく、全ミシンカット部のうち、複数個のみがハーフミシンカット構造であって残りすべてが全厚さにカットされたオールカット構造であってもよい。この場合、複数個のハーフミシンカット構造は隣り合わずにオールカット構造を少なくとも一個以上挟んで並ぶことで、より均等な折り曲げ適性(折り癖の安定性)や折り曲げ耐性(引き裂き強度、破断強度、耐久性、毛羽立ち耐性)を有することができる。
また、各折り辺Fのミシン罫を構成するミシンカット部Mを、厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造HMと、厚さ方向に貫通して切断されたオールカット構造AMとが、折り辺に沿って交互に形成されたものとすることができる。この場合、ハーフカット構造間に挟まれたオールカット構造と、ハーフカット構造間に挟まれたオールカット構造とを、折り曲げ辺長に沿って連続的に形成したものとなる。これにより、オールカット構造による折り曲げ適性と、ハーフカット構造による折り曲げ部の強度とを均等に両立することができ、また、オールカット構造による折り曲げ強度の低下と、ハーフカット構造による折り曲げ適性の不足分とを、両隣のミシンカット部の構造によって補い合うことができる。
また、各折り辺Fのミシン罫を構成するミシンカット部Mを、互いに異なる深さの未切断部を残して部分切断された、第一ハーフカット構造HM1、及び第二ハーフカット構造HM2のそれぞれが、複数個ずつ含まれたものとすることもできる。この場合、同じハーフカット構造でありながら、より強度に優れた浅い第一カット深さD1のものと、より折り曲げ性に優れた第二カット深さD2のものとを混ぜることで、折り曲げ辺全体で総合的な折り曲げ性に優れたミシン罫にすることができる。たとえば、ミシン罫のミシンカット部のカット深さを、辺長さに沿って、浅いものから順に深いもの、深いものから順に浅いもの、というように波型に可変させることで、波型周期全体で所定の折り曲げ強度と折り畳み性を有するミシン罫部分を意図的に形成し、強度と折り曲げ生徒をコントロールしながら均等に折り畳み辺上に配置することができる。以下、各実施例の構成ないし構造につき詳述する。
図1〜5に示す実施例1の情報シートは、両面に情報が掲載された災害情報記録シートであって、図1に開いて示すように行燈折りされ、図2・図5の展開状態S1と、図1をさらに折り畳んだ折り畳み状態S2の2状態に可変する。
行燈折りの加工として実施例1では、図2・図5に示すように、予め両面に情報を記録し、展開状態S1とした紙面に対し、紙面の長手方向に沿って二つ折りする中央折り辺F1と、中央折り辺F1上であって、中央折り辺F1の両端を除く中央部分を直線状に切断した中央カット部C1と、この中央カット部C1に直交して形成された、複数本の交差折り辺F2と、が形成されてなる。このうち交差折り辺F2は、図2のように中央カット部Cを横方向に配置したとき、この中央カット部Cの上下にそれぞれ3本ずつ形成される。具体的には、中央カット部Cの中央に交差する中央部の交差折り辺F2と、中央カット部の両端付近に交差する左右の交差折り辺F2とに分類される。実施例1ではこれら交差折り辺F2上、及び中央折り辺F1上のすべてにハーフカット構造を含むミシン罫を形成している。
(行燈折りの状態)
図1に示すように各折り辺F1,F2で山/谷折りすることによって、行燈折りの折り畳み状態S2にされる。行燈折りの状態においては、図1に頁展開として示すように、複数ページがのど部であわさった略冊子状の形態となり、各折り畳み頁を順に閲覧できるようになる。この折り畳み状態S2において、各折り畳み頁の上端辺は、ミシン罫が上面形成された中央折り辺F1か、中央カット部C1かのいずれかによって構成される。また折り畳み状態S2において、各折り畳み頁の解放辺のいくつかは、中央カット部C1の中央で交差する中央の交差折り辺F2によって構成される。そしてまた、折り畳み状態S2において、各折り畳み頁があわさったのど辺のいくつかは、中央カット部C1の両端付近で交差する左右の交差折り辺F2によって構成される。
中央折り辺F1や中央の交差折り辺F2に沿ってミシン罫を上面(図2に示す、冊子情報の掲載された行燈折り表面)に形成することで、これらミシン罫が山折りされ、頁の折り癖を確実につけることができる。また、左右の交差折り辺F2に沿ってミシン罫を上面(図2に示す、冊子情報の掲載された行燈折り表面)に形成することで、これらミシン罫が谷折りされ、隣接頁ののど辺同士が折り重なったときに余分な重なり代が切除されることで、コンパクトで嵩張らない冊子状の折り畳み状態を保持することができる。しかも本発明においては、これらミシン罫形成辺の少なくともいずれか(本実施例ではすべて)を、ハーフカット構造HMを含むミシンカット部Mで構成することで、引裂強度性や毛羽立ちの発生抑止性を確保したものとなっている。なお、これらミシン罫の形成部分は冊子のページ端に位置するため、ミシン罫の形成によって面上が部分的に分断されても、掲載された折り畳み時情報I2に影響を与えることはない。
(中央カット部C1のカット端の周辺構成)
中央カット部C1は、短辺を二等分する中央折り片F1上の中央部分のうち、複数本の交差折り辺F2すべてと交わる長さに形成された、打ち抜き切断部である。中央カット部の両カット端は、展開状態S1で中央折り辺F1と交差折り辺F2の交差部分よりも外側にずらした延伸位置に配置され、この、延伸位置にずらし配置された中央カット部の両カット端のそれぞれであって、中央折り辺F1と交差折り辺F2の交差部分(交点)からずれた近傍位置に、中央カット部に連なって曲線状に刳り抜かれた曲線孔R(ラウンドカット)が連続形成されてなる(図3)。中央カット部C1のカット端を、交差折り辺F2と中央折り辺F1の交点から外側にずらして配置することで、交点を中央カット部で分離構成するようにし、折り畳み状態のコンパクト性を確保している。また、図3及び図1に示すように、当該交差部を交差折り辺F2によって2つずつ谷折り構成することで、当該交差部への外荷重がかかったときの変形代を形成し、外力を交差部の端部から逃がすようにしている。
また、中央カット部C1のカット端付近では、余分な引裂のきっかけ部分を作らないように、曲線孔R(ラウンドカット)周り、及び交差部分(交点)周りに、非カット領域UA1,UA2が形成されている。この非カット領域UA1,UA2内は、ミシン罫のミシンカット部を形成してはならず、両面とも、カット加工/ハーフカット加工のいずれも形成されないカット禁止(アンカット)領域となっている。具体的には図3に示すように、中央折り辺F1と左右の各交差折り辺F2との交差部分(交点)には、交点の外側(図3の向かって右側方)へ延伸領域EA1分だけ中央カット部が延伸してなるだけでなく、交点からみて交差折り辺側(図3の向かって上下の各方)へ、ミシンカットされることのない非カット領域UA2が確保されている。また図3に示すように、中央カット部C1と連なっていない、曲線孔R(ラウンドカット)の閉じた曲線端部(図3の向かって右側方)へ、ミシンカットされることのない中央折り辺F1方向の非カット領域UA2が確保されている。
このようにして、図3に示す部分では、交差部分とカット端とを外側へずらし配置すると共に、交差部分周りを非カット領域と延伸領域EA1で形成し、さらに、カット端の曲線孔R周りを非カット領域と延伸領域EA1で形成すことで、応力集中による引裂形成を防ぎ、折り畳み時の強度と折り畳みのコンパクト性を両立させるものとしている。
なお、曲線孔Rは行燈折りの状態では、図1中の拡大図に示すように、のど部付近の頁上辺で二つ折りされた、略半円弧状の切欠き部となって表れる。これによって、のど部の折り重なりによる折り畳み状態での嵩張りを抑制している。
図5は、実施例1の情報シートの展開状態S1の裏面を示す。裏面全体には展開時確認情報I1として地図情報が掲載される。但しミシン罫はこの面と反対面(図2に示す表面側)に形成しているため、ミシン罫によって地図情報が分断されることはない。なお他の形態として、曲線孔Rを打ち抜き孔ではなく、一部分を切断せずに残した複数の分離切断線で構成することもできる。この場合、展開時確認情報は、曲線孔R周りでも途切れることなく連続掲載される。
図6,7に示す実施例2の情報シートは、辺面又は両面に情報が掲載された32枚折りのページ折りの折り畳み状態とされる。実施例2の各折り辺のミシン罫を構成するミシンカット部には、互いに異なる深さの未切断部を残して部分切断された、第一ハーフカット構造及び第二ハーフカット構造が、それぞれ複数個ずつ含まれる。なお図6の図面上は面上の記録情報を省略しているが、片面又は両面に記録情報が印字されているか、或いは筆記具によって記入(筆記材定着)可能な構造として成る。より具体的には、実施例2の折り辺における複数のミシンカット部は、第一ミシン深さD1の第一ハーフカット構造HM1と、厚さ方向全体にカットされたオールカット構造AMと、第一ミシン深さD1よりも深い第二ミシン深さD2の第二ハーフカット構造HM2とからなり、折り辺の一端から多端に向かって、第一ハーフカット構造HM1と第二ハーフカット構造HM2とが、それぞれオールカット構造AMを一つ置きに挟みながら、交互に一つずつ並設される。オールカット構造AMを各種ハーフカット構造の間に一つずつ配置することで、ミシンカット部による折り曲げ性能を確保している。また複数種のミシン深さのハーフカット構造を一つ置きに交互に形成することで、折り曲げ時の膨出状態2の数を均等に調整し、ハーフカット形成面及びハーフカット形成の反対面の体裁を整えるものとしている。
第一ハーフカット構造HM1はシート厚さの半分ないし三分の二程度をカット深さD1とした、比較的浅めのハーフカット構造である。第二ハーフカット構造HM2はシート厚さの8割ないし9割程度をカット深さD2とした、比較的深めのハーフカット構造である。
(一ミシンカット部におけるミシン深さの調節)
ハーフカット構造のミシン深さ、或いはミシンカット部全体のミシン深さは、一つのミシンカット部において可変させてもよい。たとえばすべてのミシンカット部を、一端又は中央部のみが深くかつ残りの部分が浅いというような、刃の深さが部分可変したミシンカット部とすることで、ミシンカットによる引裂強度の低下を抑制することができる。また、ハーフカット部のミシン深さのみを、一ミシンカット区間において、一端又は中央部のみが深くかつ残りの部分が浅いというような、刃の深さが部分可変したミシンカット部とすることも可能である。ハーフミシン部は数mm長であるため、可変量はわずかになるが、複数層が一体形成された合成紙に適用することで、表面層一層の連結部と二層以上の連結部とが混在することとなり、引裂強度を飛躍的に向上させることができる。
以上に記載した構成により、本発明の折り畳み情報シートは、例えば耐水性や記録の定着性を果たすために、塗工層やトナー受容層といった合成樹脂剤からなる機能層を積層した多層シートとして構成したとしても、記録用紙全体の折り畳み性に支障をきたすのを抑制することができる。また、例えば常に折り畳んで保管又は使用する折り畳みシートの場合でも、積層体の自立反力によって折り癖が馴染まずに嵩張った折り畳み状態となるのを防ぐことができる。また、折り癖を強くつけても、折り畳んだ外辺に皺が発生したり、折り畳み辺外面の機能層積層が破壊されて毛羽立ちが発生したり、印刷面が途切れたりしにくいものとなった。さらに、積層された合成樹脂層であっても引裂強度の低下を抑制し、合成樹脂製の機能層積層によって、記録用紙全体が繰り返し使用された場合でも、切断加工した部分や折り畳み境界の破れ部分をきっかけとして容易に引裂しない構造とすることができた。
その他、本発明は上述した実施例に不要に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜、折り畳み形態、カット部や折り辺の配置構成、ミシン罫のハーフカット構造の形成態様ないし配置を選択し、或いは上記実施例の要素を組み合わせたり、一部抽出したり、部分的に適用したりすることができる。
1 情報シート
C1 中央カット部
D1 第一ミシン深さ
D2 第二ミシン深さ
EA1 延伸領域
F1 中央折り線
F2 交差折り線
HM ハーフミシン部
HM1 第一ハーフミシン構造
HM2 第二ハーフミシン構造
I1 展開時情報
I2 折り畳み時情報
M ミシン部
R 丸孔
S1 展開状態
S2 折り畳み状態

Claims (5)

  1. 紙面に文字、図柄、記号の少なくともいずれかからなる情報が記録された、耐水性の合成紙を複数の折り辺で山/谷折りすることによって、折り畳み状態になし得る折り畳み情報シートであって、
    各折り辺には、折り辺長の全体に亘ってミシン罫を形成しなり、このミシン罫は、折り辺上に断続線状に切断形成された複数のミシンカット部で構成され、各折り辺の複数のミシンカット部の少なくともいずれかは、紙厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造からなることを特徴とする折り畳み情報記録シート。
  2. 前記ミシン罫の形成面と反対の紙面に記録された情報は、折り辺をまたいで連続表示され、展開状態で確認することのできる展開時確認情報からなる請求項1記載の折り畳み情報記録シート。
  3. 展開状態の紙面を二つ折りする中央折り辺の両端を除く中央部分に直線状の中央カット部が形成され、この中央カット部に直交して複数本の交差折り辺2が形成され、
    各折り辺で山/谷折りすることによって、行燈折りの折り畳み状態にされてなる折り畳みシートであって、
    中央カット部の両端は、展開状態で中央折り辺と交差折り辺2の交差部分よりも外側に延伸され、この延伸された中央カット部の両端のそれぞれであって、中央折り辺と交差折り辺の交差部分からずれた近傍位置に、中央カット部に連なって曲線状に刳り抜かれた曲線孔が形成される請求項1または2記載の折り畳み情報記録シート。
  4. 各折り辺のミシン罫を構成するミシンカット部は、厚さ方向に未切断部を残して部分切断されたハーフカット構造と、厚さ方向に貫通して切断されたオールカット構造とが、折り辺に沿って交互に形成される請求項1ないし4のいずれか記載の折り畳み情報記録シート。
  5. 各折り辺のミシン罫を構成するミシンカット部には、互いに異なる深さの未切断部を残して部分切断された、第一ハーフカット構造及び第二ハーフカット構造が、それぞれ複数個ずつ含まれる請求項1ないし4のいずれか記載の折り畳み情報記録シート。
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