JP2014014010A - 画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】出力画像の識別性を保ちつつトナーセーブする。
【解決手段】使用色判別部4041は、描画データの使用色を判別し、描画位置近接判別部4042は、各描画データの描画位置が近接しているか否かを判別する。描画色決定部4043は、使用色に基づいて描画色を決定する。描画パターン決定部4044は、使用色と、描画位置の近接情報に基づいて描画パターンを決定する。各オブジェクトの描画位置が近接し、使用色が異なる場合は、描画パターンのテクスチャパターンを異ならせる。
【選択図】図4

Description

本発明は、トナーセーブ処理を実行する画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
従来、トナーやインクなどの画像形成材料の消費量を削減するトナーセーブモードが設定されると、画像形成装置は通常時よりもトナー量を削減して現像を行うが、単にトナーを削減するだけでは画質が劣化するため、画質の劣化を抑制しつつトナーをセーブしている(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、上記した特許文献1の方法では、入力階調が基準彩度未満であれば全てモノクロの階調に変換されことから、例えば色の異なる円グラフなど、色で再現されれば区別できる領域が識別できなくなる問題があった。
本発明は上記した課題に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、出力画像の識別性を保ちつつトナーセーブする画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明は、入力画像に対して色材消費量を節約するトナーセーブ処理を実行する画像形成装置において、前記入力画像を構成する複数の描画データの色情報を判別する第1の判別手段と、前記各描画データの所定媒体上における描画位置の近接度合いを判別する第2の判別手段と、前記描画データの色情報に基づいて前記所定媒体上に出力する描画色を決定する第1の決定手段と、前記描画データの色情報と前記描画位置の近接度合いに基づいて前記描画データに付加する描画パターンを決定する第2の決定手段と、前記描画色と前記描画パターンにより描画された画像を出力する出力手段を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、出力画像の識別性を保ちつつトナーセーブにより印刷コストを削減することができる。
本発明が適用される画像形成装置を含む印刷システムの構成例を示す。 プリンタ装置の構成例を示す。 プリンタ装置のシステム制御部の構成を示す。 本発明のトナーセーブ処理部の構成を示す。 実施例1のトナーセーブ処理部の処理フローチャートを示す。 描画色決定部の処理フローチャートを示す。 描画データの近接度合いを説明する図である。 実施例2のトナーセーブ処理部の処理フローチャートを示す。 文字オブジェクトの描画色の決定の処理フローチャートを示す。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。本発明では、原稿で使用されている色情報に基づき、所定の限定した色に色変換処理を行った後、原稿で使用されている色が異なり、かつ描画位置が近い場合には異なる描画パターンとなるように印刷する。
図1(a)は、本発明が適用される画像形成装置を含む印刷システムの構成例を示す。ここでは、画像形成装置としてレーザプリンタに適用した例を示す。図1(a)に示すように、この印刷システムは、印刷文書を作成処理する画像出力制御装置であるパーソナルコンピュータPC100と、印刷文書を印刷するレーザプリンタであるプリンタ装置102により構成され、プリンタ装置102はPC100に対してUSBケーブル103により直接接続されている。このようなPC100は、LAN104に接続されており、LAN104を介して電子メール等を利用したデータ通信が可能である。
図1(b)は、PC100の構成を示す。図1(b)において、PC100は、PC100全体の動作を制御するCPU201、CPU201により実行されるプログラムやデータを記憶しているROM202、2次記憶装置205からロードしたCPU201により実行されるアプリケーションプログラムやOSなどを記憶すると共に、CPU201による制御処理時に各種データを一時的に格納するワークエリアを提供するRAM204、ディスプレイなどの表示装置203、キーボード207、マウス206などのユーザインターフェース(UI)を備えている。ハードディスクなどの2次記憶装置205には、OSや各種アプリケーションがインストールされており、これらOSやプログラムは実行時にRAM204にロードされて実行される。また、インターフェース208は、プリンタやデジタルカメラなどを接続するUSBやIEEE1394などのシリアルバスインターフェースや、インターネットやLANなどのネットワーク回線を接続するネットワークインターフェースを備える。
CRTなどの表示装置203は、PC100を操作するための画面を表示し、また、アプリケーションプログラムにより実行した結果を表示する。キーボード207は、PC100に対する各種の指示を種々のキー操作により行わせ、マウス206は、表示装置203の任意の点を指示する。
また、印刷文書情報は、PC100で起動されたアプリケーションプログラムにより作成されて2次記憶装置205に保存され、あるいは図示しないCD−ROMに保存され読み出されてPC100に取り込まれ、LAN104を介して電子メール等で受信した情報から再構築されてPC100に取り込まれることにより、PC100に保存される。
図2は、プリンタ装置102の構成例を示す。プリンタ装置102は、各部の制御処理、画像形成処理などを行うシステム制御部301を備え、システム制御部301には、システムメモリ302、パラメータメモリ303、時計回路304、操作表示部305、ページメモリ306、プリンタエンジン307、給紙搬送系ユニット308、外部装置インターフェース回路309、磁気ディスク装置310が内部バス311を介して接続され、これらの各要素間でのデータのやりとりは、内部バス311を介して行われる。
システムメモリ302は、システム制御部301が実行する制御処理プログラム、プログラム実行時の各種データなどを記憶するとともに、システム制御部301のワークエリアを構成し、パラメータメモリ303は、プリンタ装置102に固有な各種の情報を記憶する。時計回路304は、現在時刻情報を出力し、操作表示部305は、プリンタ装置102を操作するための操作キー、表示装置からなる。
ページメモリ306は、印刷する画像データ(印刷描画イメージ)を格納し、プリンタエンジン307は、ページメモリ306に格納されている画像データの画像を記録用紙に記録出力する。給紙搬送系ユニット308は、記録用紙を保持している用紙カセット等から記録用紙を分離してプリンタエンジン307の画像記録位置へ給紙搬送し、最終的に排紙トレイへ排出する。なお、プリンタ装置102はレーザプリンタであるので、プリンタエンジン307は、電子写真プロセス方式により画像を形成して記録用紙に記録出力する。
外部装置インターフェース回路309は、USBケーブル103を介してPC100に接続し、印刷ジョブデータ等を受信し、PC100に対して印刷結果等のデータを送信する。磁気ディスク装置310は、印刷文書情報を格納し、情報ファイル等を保存する。
レーザプリンタ等のページプリンタは、ページ記述言語(PDL:Page Discription Language)を利用して、印刷する画像データを記述する。また、レーザプリンタのように高機能な処理機能を有するページプリンタでは、ページ記述言語を用いて記述された画像データを直接入力し、その画像データを校正するページ記述言語の図形描画命令を解析し、その解析結果により認識された描画データで構成される印刷イメージを生成してページメモリ306に展開する。
図3は、プリンタ装置102のシステム制御部301の構成を示す。システム制御部301は、プリンタ制御部401、PDLコマンドインタプリタ402、レンダリング処理部403、トナーセーブ処理部404、印刷処理部405を備えている。
プリンタ制御部401は、受信した印刷データをPDLコマンドインタプリタ402へ転送するとともに、トナーセーブ機能が設定されていることが通知されている場合には、その旨をトナーセーブ処理部404へ通知する。また、プリンタ制御部401は、外部装置インターフェース回路309を介して、ページメモリ306上に展開される印刷描画イメージをPC100へ送信する。
PDLコマンドインタプリタ402は、外部装置インターフェース回路309を介して入力した印刷データを構成するPDLデータの図形描画命令を順次解釈し、その解釈後に得られた解釈結果(描画データの種類(文字/グラフィック/イメージ)、描画色、描画位置等)をレンダリング処理部403、トナーセーブ処理部404へ出力する。
トナーセーブ処理部404は、プリンタ制御部401よりトナーセーブ機能が設定されている旨が通知されていない場合には、通常の色変換を行う色変換係数を設定し、その設定結果をレンダリング処理部403へ出力する。一方、プリンタ制御部401よりトナーセーブ機能が設定されている旨が通知されている場合には、PDLコマンドインタプリタ部402により入力される描画データの種類(文字/グラフィック/イメージ)、描画位置等を解析し、描画データ毎にトナーセーブ用の色変換設定、描画パターン設定を行い、その設定結果をレンダリング処理部403へ出力する。なお、トナーセーブ処理の詳細は後述する。
レンダリング処理部403は、PDLコマンドインタプリタ402より入力した描画データの種類、描画位置等に従って、文字、画像、グラフィックスの3種類の描画データで構成される印刷描画イメージをページメモリ306上に生成する。また、レンダリング処理部403は、トナーセーブ処理部404から入力される描画データ毎の色変換設定、描画パターン設定に従って、印刷描画イメージを生成し、さらに、レンダリング完了後にプリンタ制御部401へレンダリング完了した旨を通知する。
そして、印刷処理部405は、レンダリング処理部403がページメモリ306上に展開した印刷描画イメージについて、プリンタ制御部401からプリント指示を受け取ると、プリンタエンジン307を用いて印刷動作を行い、記録用紙に画像を記録し記録物を出力する。
画像データは、基本的にRGBデータにより構成されるものとし、各処理部では、適宜RGB値を既知のHSL色空間のH(色相)、S(彩度)、L(輝度)に変換し、処理を行うものとする。
図4は、トナーセーブ処理部の構成を示す。使用色判別部4041は、PDLコマンドインタプリタ部402から入力される解釈結果に基づき、描画データの使用色を判別する。描画位置近接判別部4042は、PDLコマンドインタプリタ部402から入力される解釈結果に基づき、各描画データの出力紙上における描画位置が近接しているか否かを判別する。描画色決定部4043は、PDLコマンドインタプリタ部402から入力される解釈結果と、使用色判別部4041から入力される描画データの使用色情報に基づいて描画データを印刷する際の描画色を決定する。
描画パターン決定部4044は、PDLコマンドインタプリタ部402から入力される解釈結果と、使用色判別部4041から入力される描画データの使用色情報と、描画位置近接判別部4042から入力される描画位置の近接情報に基づいて描画データを印刷する際の描画パターンを決定する。
図5は、トナーセーブ処理部の処理フローチャートを示す。ステップ501では、入力された描画データが、グラフィックオブジェクトか否かを判別する。グラフィックオブジェクトである場合(Yes)、ステップ502に進み、そうでない場合(No)は、ステップ503へ進む。ステップ502では、使用色判別部4041は描画データを構成する画素に基づいて描画データの使用色を求め、描画位置近接判別部4042はその描画データの描画範囲を求める。描画データの使用色は、例えば、構成する画素のRGB平均値を求め、HSL色空間へ変換して(H、S、L)を算出する。また、入力された描画データの描画領域に基づいてオブジェクトの2次元座標における、最大値と最小値を求め、これを描画範囲と定める。例えば、ある矩形のグラフィックオブジェクトを描画する場合、印刷範囲(出力紙の範囲)の左上を座標(0,0)とすると、描画範囲は{(x_min,y_min),(x_max,y_max)}と求められる。
ステップ503では、描画データが文字オブジェクトか否かを判別する。文字オブジェクトである場合(Yes)、ステップ504に進み、そうでない場合(No)は、ステップ505へ進む。ステップ504では、使用色判別部4041は描画データの使用色を判別する。使用色の求め方は、ステップ502で説明した方法を用いればよい。
ステップ505では、すべての描画データに対して判別が終了したか否かを判別し、まだ残っている場合(No)は、ステップ501へ戻り、次の描画データの解析を行う。すべての描画データの判別が終了すると、
1.グラフィックオブジェクトにおける、描画データの使用色と、描画範囲の情報
2.文字オブジェクトにおける、描画データの使用色の情報
を得ることができる。
ステップ506では、解析で得られた結果に応じて、オブジェクト(グラフィック/文字/イメージ)単位での描画色/描画パターンを決定する。
・グラフィックオブジェクトの場合
まず、各描画データの使用色情報(H、S、L)から、どの色で印刷するかの描画色を決定する。描画色は、プリンタ装置のトナー色であるC、M、Y、Kのいずれかの単色となる。
図6は、描画色決定部の処理フローチャートを示す。ステップ601では、使用色情報の彩度値であるCが0であるか否かを判別する。彩度値が0である場合(Yes)、ステップ602へ進み、それ以外の場合はステップ603へ進む。ステップ602では、彩度値が0であるため、描画色をKと決定し、ステップ604へ進む。
ステップ603では、使用色情報の色相値であるHと、予め定めてあるトナー色のC、M、Yの色相値(H_C,H_M,H_Y)を比較し、最も近いトナー色の色相値を描画色と決定する。例えば、ある描画データの使用色情報が(H1,S1,L1)とすると、H1とC,M,Yの色相値を比較し、最も近いトナー色の色相値がH_Cである場合、描画色は(H_C,S1,L1)とする。ステップ604では、すべてのグラフィックオブジェクトにおける描画データの描画色を決定したかを判別し、まだ残っている場合(No)は、ステップ601に戻る。
図5に戻り、次に、各描画データの描画色と、描画範囲情報から描画パターンを求める。ここでは、同一の描画色となる描画データごとに分類し、各描画データの描画位置が近いかどうかを判別して描画パターンを求める。描画位置が近いか否かは、描画範囲情報{(x_min,y_min),(x_max,y_max)}から判断できる。
例えば、図7(a)のような同一の描画色となる描画データがあった場合、各オブジェクトの組み合わせに対するx方向の距離の最小値と、y方向の距離の最小値を求め、その2つの値が所定の閾値以下であれば描画位置は近く、そうでない場合は近くないと判断する。例えば、オブジェクト701と702の場合、x方向,y方向の距離の最小値:MIN_X,MIN_Y は以下のように求められる。
オブジェクト701の描画範囲情報を{(x1_min,y1_min),(x1_max,y1_max)}、オブジェクト702の描画範囲情報を{(x2_min,y2_min),(x2_max,y2_max)}とすると、MIN_X=Min{|x1_min−x2_min|,|x1_max−x2_max|,|x1_max−x2_min|,|x1_min−x2_max|}
MIN_Y=Min{|y1_min−y2_min|,|y1_max−y2_max|,|y1_max−y2_min|,|y1_min−y2_max|}
但し、Min{ }は、最小値を選択する関数とする。
求めた、MIN_X、MIN_Yがともに予め定めた閾値TH未満であるかを比較する。MIN_X<THかつMIN_Y<THであれば、描画位置が近い描画データであると判断できる。
例えば、図7(a)において、オブジェクト701と702のX方向の距離MIN_X_12は、TH以下の場合、描画位置が近いと判断する。また、オブジェクト701と703のY方向の距離MIN_Y_13はTHより大きく描画位置が近くないと判断する。判断結果から描画位置の近い描画データが分かる。
以上から得られる描画位置の判断結果に基づいて描画データに対する描画パターン(テクスチャ)を決定する。描画パターンは、描画位置が近い描画データに対しては、各描画データの使用色が異なる場合に、異なるテクスチャパターンとなるように描画パターンを決定する。使用色が同じである場合は、同じパターンとなるように描画パターンを決定する。使用色が異なるかどうかの判断は、使用色情報の(H、S、L)のいずれかの値が異なるか否かを判定し、3つのうちの少なくとも1つでも異なれば、使用色が異なると判断する。
描画位置の近い描画データがない描画データに対しては、使用色情報に基づいて、描画パターンを決定する。例えば、使用色情報の彩度Cに応じて斜線パターンの密度が高くなるような描画パターンを決定すればよい。
図7(a)において、オブジェクト701、702、703の描画色が同じとなる場合の、トナーセーブ後の出力イメージを示したのが図7(b)である。オブジェクト701と702は描画色が同じとなるが、使用色が異なる。さらに描画位置が近いため、トナーセーブ後のオブジェクト801と802は描画色が同じで描画パターン(テクスチャ)が異なり、描画色が同じでも識別性が確保される。この例では、オブジェクト801のテクスチャとして右上がりの斜め線のパターン、オブジェクト802のテクスチャとして右下がりの斜め線のパターンを割り当てているが、本発明はこれに限定されず、それぞれ横線、縦線のパターンでもよい。その他、ラインパターンではなく、ドットの間隔を変えたパターンなどを用いてもよい。
オブジェクト703は、オブジェクト701と使用色が同じであるので描画色も同じとなる。ただし描画位置が近くないため、トナーセーブ後のオブジェクト803の描画色と描画パターンは、オブジェクト801と同じになる。描画位置が近くないため他の描画データとの識別性を確保するため、特に描画パターンを変える必要は無い。
・文字オブジェクトの場合
まず、各描画データの使用色情報(H、S、L)から、どの色で印刷するかの描画色を決定する。描画色の決定方法は図6で説明したものとほぼ同じであるが、イエローに変換してしまうと印刷後に認識し難くなるため、ステップ603において、予め定めてあるトナー色の色相値(H_C,H_M,H_Y)からH_Yを削除した、(H_C,H_M)で比較し、最も近いトナー色の色相値を描画色と決定する。
次に、同一の描画色となる描画データごとに分類し、各描画データの使用色情報(H、S、L)から、使用色が同じかどうかを判別する。使用色が異なるか否かの判断は、使用色情報の(H、S、L)のいずれかの値が異なるか否かを判定し、3つのうちの少なくとも1つでも異なれば、使用色が異なると判断する。
使用色が異なる場合、トナーセーブ後でも文字の識別性を保つため、各描画データごとに描画パターンを変える。描画パターンの変更は、例えば、異なるフォントにしたり、実線や破線、波線等のアンダーラインを付加したりする。使用色が同一の場合は、PDLで指定されている通りに描画パターンを決定する。
イメージオブジェクト(グラフィックオブジェクトでも文字オブジェクトでもない)の場合、イメージデータであると判断し、描画色をKと決定する。
以上、説明したように、フルカラーで構成される各オブジェクトの画像データを、トナー単色で再現することでトナーセーブすることができる。また、特にグラフィックオブジェクトに対して、各画像データの描画位置が近接しており、かつ、使用色が異なる場合は、異なるテクスチャを付加することにより、フルカラー出力時の識別性を保持しつつトナーセーブすることができる。
実施例1は、グラフィックスオブジェクトの描画位置が近い場合に、異なる描画パターンとなるように印刷する実施例であるが、実施例2は、文字オブジェクトの描画位置がグラフィックスオブジェクト内にあり(つまり、重なっている)、かつ描画色が同一になった場合でも、文字の識別性が保持される実施例である。
図8は、実施例2のトナーセーブ処理部の処理フローチャートを示す。ステップ901では、PDLコマンドインタプリタ部402から入力される解釈結果に基づいて、入力された描画データが文字オブジェクトもしくは、グラフィックオブジェクトかを判別する。文字かグラフィックオブジェクトである場合(Yes)、ステップ902に進み、そうでない場合(No)は、ステップ903へ進む。
ステップ902では、使用色判別部4041は描画データを構成する画素に基づいて描画データの使用色を求め、描画位置近接判別部4042はその描画データの描画範囲を求める。その方法は、図5のステップ502で説明した方法と同様であるので省略する。ステップ903では、すべての描画データに対して、判別が終了したか否かを判別し、まだ残っている場合(No)は、ステップ901へ戻り、次の描画データの解析を行う。
すべての描画データの判別が終了すると、文字とグラフィックオブジェクトにおける、描画データの使用色と、描画範囲の情報を得ることができる。ステップ904では、解析で得られた結果に応じて、描画色決定部4043、描画パターン決定部4044はオブジェクト(グラフィック/文字/イメージ)単位での描画色/描画パターンを決定する。
グラフィックオブジェクトとイメージオブジェクトの場合における、描画色/描画パターンの決定方法は、実施例1と同様であるので省略する。
・文字オブジェクトの場合
文字オブジェクトの描画色の決定の処理フローチャートを図9に示す。
まず、ステップ1001では、描画色決定部4043は各描画データの使用色情報(H、S、L)から、どの色で印刷するかの描画色を仮決定する。描画色の決定方法は、実施例1の文字オブジェクトの場合と同様であるので説明を省略する。
次に、ステップ1002において、描画位置近接判別部4042はグラフィックオブジェクトの各描画データの描画範囲情報から、グラフィックオブジェクトの描画範囲内に描画する文字が含まれるか否かを判別し、文字オブジェクトの描画色を最終決定する。文字オブジェクトの描画範囲を{(x_min_text,y_min_text),(x_max_text,y_max_text)}、判別する対象とするグラフィックオブジェクトの描画範囲を{(x_min_gra,y_min_gra),(x_max_gra,y_max_gra)}とすると、
(x_min_gra<x_min_text<x_max_gra),(x_min_gra<x_max_text<x_max_gra),(y_min_gra<y_min_text<y_max_gra),(y_min_gra<y_max_text<y_max_gra)
の4つの条件式の少なくとも1つを満たす場合に、文字オブジェクトの描画範囲がグラフィックスオブジェクトの描画範囲と重なっていると判別できる。
文字オブジェクトとグラフィックオブジェクトの描画範囲が重なっている場合(Yesの場合)、ステップ1003へ進む。そうでない場合(Noの場合)、ステップ1005へ進む。ステップ1003では、描画色決定部4043は描画データの描画色が、重なっているグラフィックオブジェクトの描画色と同一であるか否かを判別する。描画色が同一である場合(Yesの場合)は、ステップ1004へ進み、そうでない場合(Noの場合)は、ステップ1005へ進む。
ステップ1004では、描画色決定部4043は文字オブジェクトの描画色を、重なっているグラフィックオブジェクトの描画色と重ならないトナー色に変更する。ステップ1005では、描画色決定部4043は文字オブジェクトの描画色を仮決定した描画色として最終決定する。ステップ1006では、全ての文字オブジェクトで描画色を決定したかを判定し、終了していない場合はステップ1001に戻り、次の文字オブジェクトに対する処理に戻る。
以上、説明したように、文字オブジェクトとグラフィックオブジェクトの描画位置が重なる場合でも、グラフィックスオブジェクトの描画色と異なるように文字オブジェクトの描画色を決定することで、文字の識別性が失われないようにトナーセーブを行うことが出来る。
本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。また、本発明の実施例の機能等を実現するためのプログラムは、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものでも良い。
404 トナーセーブ処理部
4041 使用色判別部
4042 描画位置近接判別部
4043 描画色決定部
4044 描画パターン決定部
特開2008−268620号公報

Claims (8)

  1. 入力画像に対して色材消費量を節約するトナーセーブ処理を実行する画像形成装置において、前記入力画像を構成する複数の描画データの色情報を判別する第1の判別手段と、前記各描画データの所定媒体上における描画位置の近接度合いを判別する第2の判別手段と、前記描画データの色情報に基づいて前記所定媒体上に出力する描画色を決定する第1の決定手段と、前記描画データの色情報と前記描画位置の近接度合いに基づいて前記描画データに付加する描画パターンを決定する第2の決定手段と、前記描画色と前記描画パターンにより描画された画像を出力する出力手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の決定手段は、トナーセーブ処理時に全ての描画データをトナー単色で再現できるように描画色を決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記描画データがグラフィック画像、文字画像、イメージ画像の何れのオブジェクトであるかを判別する第3の判別手段を更に備え、前記第2の決定手段は、前記描画データの色情報と、前記描画位置の近接度合いと、前記オブジェクトの判別結果に基づいて、前記描画パターンのテクスチャを決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の決定手段は、前記描画位置が近接している描画データに対して互いに異なるテクスチャを付加することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 文字オブジェクトの描画データの描画位置が、グラフィックオブジェクトの描画位置と重なりがある場合に、前記第1の決定手段は前記文字オブジェクトの描画データと前記グラフィックスオブジェクトの描画データの描画色が異なるように描画色を決定することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 入力画像に対して色材消費量を節約するトナーセーブ処理を実行する画像形成方法において、前記入力画像を構成する複数の描画データの色情報を判別する第1の判別工程と、前記各描画データの所定媒体上における描画位置の近接度合いを判別する第2の判別工程と、前記描画データの色情報に基づいて前記所定媒体上に出力する描画色を決定する第1の決定工程と、前記描画データの色情報と前記描画位置の近接度合いに基づいて前記描画データに付加する描画パターンを決定する第2の決定工程と、前記描画色と前記描画パターンにより描画された画像を出力する出力工程を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  7. 請求項6記載の画像形成方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  8. 請求項6記載の画像形成方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2012150575A 2012-07-04 2012-07-04 画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 Pending JP2014014010A (ja)

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