JP2014013429A - 減圧弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】逃がし弁が開いたとき感圧応動部材にできるだけ悪影響を及ぼさないようにし得るとともに、部品点数の削減を図る。
【解決手段】上面が開口し、内部に弁口22付き弁座23を有する弁室21が設けられるとともに、弁口の下側に流出室26が設けられ、外周部に弁室に連なる一次側流入口と流出室に連なる二次側流出口が設けられた樹脂製の弁本体10と、弁口をその下側から開閉するための弁体部35が設けられ、弁本体に上下方向に摺動自在に嵌挿された弁棒30と、該弁棒を上下方向に開閉駆動すべく弁本体の上面開口10aを塞ぐようにその上部に取り付けられたダイアフラム装置40と、を備え、二次側流出口とダイアフラム41との間に二次側圧力をダイアフラム装置に感知させるための感圧室24が設けられ、弁本体の特定部位に、一次側圧力が所定値を越えたとき、一次側圧力を前記流出室に逃がす逃がし弁70が横向きに設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、給湯設備等に使用される減圧弁に係り、特に、樹脂製の弁本体や通路構成部品等が圧力によって破壊されるのを防止すべく、一次側の圧力が弁本体や通路構成部品の耐圧限界値を越えたときに開弁して一次側の圧力を二次側に逃がす逃がし弁を弁本体内に備えた減圧弁に関する。
この種の減圧弁として、例えば下記特許文献1に所載のように、樹脂製の弁本体と、弁棒と、感圧応動部材(ダイアフラム装置)とを備えたものが知られている。
詳細には、樹脂製の弁本体は、上面が開口し、内部に弁口付き弁座を有する弁室が設けられるとともに、弁口の下側に流出室が設けられ、外周部に弁室に連なる一次側流入口と前記流出室に連なる二次側流出口が設けられている。
また、弁棒は、弁口をその下側から開閉するための弁体部が設けられ、前記弁本体に上下方向に摺動自在に嵌挿されている。
ダイアフラム装置は、弁棒を上下方向に開閉駆動すべく前記弁本体の上面開口を塞ぐようにその上部に取り付けられている。
また、前記二次側流出口と前記感圧応動部材との間に二次側圧力を前記感圧応動部材に感知させるための感圧室が設けられている。
かかる減圧弁では、樹脂製の弁本体や通路構成部品等が圧力によって破壊されるのを防止すべく、一次側の圧力が所定の圧力を越えたときに開弁して一次側の圧力を二次側に逃がす逃がし弁が弁本体内に設けられている。
特許第4290200号公報
しかしながら、上記特許文献1に所載の減圧弁では、次のような解決すべき課題があった。すなわち、逃がし弁の逃がし弁口が感圧室に開口しているので、一次側圧力が所定の圧力を越えたとき、逃がし弁が開くと、一次側圧力は逃がし弁から感圧室を経由して二次側流出口へと抜けるので、ダイアフラム装置に悪影響を及ぼし、調圧動作が乱れるおそれがある。
また、単一の弁本体内に弁棒の案内孔、弁室、流出室、感圧室等を形成して、弁棒を後付けする構成であるので、弁本体の下面を開口として、この下面開口から弁棒を挿入した後に、該下面開口を別体のねじ込み式底蓋部材で閉塞するとともに、外部との気密性を確保するため、この閉塞部分をOリング等でシールする必要がある。そのため、部品点数が多くなり、部品コスト、加工組立てコストが高くなる等の問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、逃がし弁が開いたとき感圧応動部材にできるだけ悪影響を及ぼさないようにし得るとともに、部品点数の削減、加工組立てコストの低減等を効果的に図ることのできる減圧弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る減圧弁は、基本的には、上面が開口し、内部に弁口付き弁座を有する弁室が設けられるとともに、前記弁口の下側に流出室が設けられ、外周部に前記弁室に連なる一次側流入口と前記流出室に連なる二次側流出口が設けられた樹脂製の弁本体と、前記弁口をその下側から開閉するための弁体部が設けられ、前記弁本体に上下方向に摺動自在に嵌挿された弁棒と、該弁棒を上下方向に開閉駆動すべく前記弁本体の上面開口を塞ぐようにその上部に取り付けられた感圧応動部材と、を備え、前記弁本体の上部で前記感圧応動部材の下面側に二次側圧力を前記感圧応動部材に感知させるための感圧室が設けられ、前記弁本体の特定部位に、一次側圧力が所定の圧力を越えたとき、一次側圧力を前記流出室に逃がす逃がし弁が横向きに設けられていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記弁棒に前記流出室と前記感圧室とを連通させる感圧通路が設けられる。
他の好ましい態様では、前記弁本体の外周部に前記流出室と前記感圧室とを連通させる感圧通路が設けられる。
前記弁本体は、好ましくは、前記一次側流入口、二次側流出口、及びそれら入出口が開口する有底筒状部を有する樹脂製のハウジング部材と、前記有底筒状部に挿着固定され、前記弁棒が摺動自在に嵌挿される案内孔及び前記弁室が設けられた樹脂製のホルダ部材とで分割構成される。
前記ホルダ部材は、好ましくは、前記ハウジング部材の有底筒状部より小径の下部小径部を有し、該下部小径部の外周面と前記有底筒状部の内周面との間、並びに、前記下部小径部の下端面と前記有底筒状部の底部との間に前記流出室が画成される。
前記逃がし弁は、好ましくは、前記下部小径部にその半径方向に沿って設けられる。
前記逃がし弁は、好ましくは、前記弁室に開口する逃がし弁口と、該逃がし弁口を開閉するボール弁体と、該ボール弁体を閉弁方向に付勢する圧縮コイルばねからなる閉弁ばねと、を備え、前記閉弁ばねのばね受けとして前記有底筒状部が使用される。
前記ホルダ部材は、好ましくは、前記有底筒状部に溶着及び/又は圧入により固定される。
前記弁体部は、好ましくは、前記弁棒の下部に外嵌され、前記弁座に接離する円環状ないし短円筒状のシール部材と、該シール部材を前記弁棒の下部に取付固定するための下側押さえ部材とを備え、該下側押さえ部材が前記弁棒に設けられた円筒状下端部でかしめ固定される。
前記感圧応動部材は、好ましくは、前記弁本体にその上面開口を覆うように気密的に取り付けられ、前記弁棒の上部が連結されたダイアフラムと、該ダイアフラムの外周部を前記弁本体と協同して挟圧封止する断面概略段付き凸字状のキャップと、前記ダイアフラムと前記キャップの上部との間に配在されて前記ダイアフラムを下方に付勢する圧縮コイルばねと、該圧縮コイルばねの上端を受け止めるばね受けナット部材と、を備えたダイアフラム装置で構成され、前記圧縮コイルばねのセット荷重調節に供すべく、前記ばね受けナット部材に雄ねじ部が形成されるとともに、前記キャップの上部に前記雄ねじ部が螺合せしめられる雌ねじ部が形成される。
本発明に係る減圧弁は、逃がし弁の設置部位が、従来例のように感圧応動部材側ではなく、感圧応動部材とは反対側とされ、一次側圧力が所定値を越えたとき、一次側圧力を逃がし弁を介して(従来例のように感圧室ではなく)二次側流出口に近い流出室を経由して二次側流出口へ逃がすように構成されるので、逃がし弁が開いたときの感圧応動部材への影響を従来例に比べて小さくすることができる。そのため、調圧動作が乱されることなく、樹脂製の弁本体や通路構成部品等が圧力によって破壊されるのを防止することができる。
また、逃がし弁は横向きに設けられるので、該逃がし弁を構成する閉弁ばねのばね受けとして弁本体の一部を形成する筒状部を使用することができる。そのため、ばね受けを別途に設ける必要がある場合に比して、部品点数の削減、加工組立てコストの低減等を効果的に図ることができる。
さらに、前記弁本体は、一次側流入口、二次側流出口、及びそれら入出口が開口する有底筒状部を有する樹脂製のハウジング部材と、前記有底筒状部に挿着固定され、弁棒が摺動自在に嵌挿される案内孔及び弁室が設けられた樹脂製のホルダ部材とで分割構成されるので、従来例のように弁本体の下面開口を別体のねじ込み式底蓋部材で閉塞するとともに、この閉塞部分をOリング等でシールすることは不要となる。そのため、これによっても、部品点数の削減、加工組立てコストの低減等を効果的に図ることができる。
本発明に係る減圧弁の第1実施例を示す部分切欠(平面視で中心角90度部分が切欠部)斜視図。 (A)は図1のJ−J矢視線に従う縦断面図、(B)は(A)の逃がし弁周りの拡大図。 図1のK−K矢視線に従う縦断面図。 本発明に係る減圧弁の第2実施例を示す部分切欠(平面視で中心角90度部分が切欠部)斜視図。 図4のJ−J矢視線に従う縦断面図。 図4のK−K矢視線に従う縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る減圧弁の第1実施例を示す部分切欠(平面視で中心角90度部分が切欠部)斜視図、図2(A)は、図1のJ−J矢視線に従う縦断面図、図3は、図1のK−K矢視線に従う縦断面図である。
図示の減圧弁1は、樹脂製の弁本体10と、弁棒30と、感圧応動部材としてのダイアフラム装置40とを備えている。
樹脂製の弁本体10は、上面が開口し、内部に弁口22付き弁座23を有する弁室21が設けられるとともに、弁口22の下側に流出室26が設けられ、外周部に弁室21に連なる一次側流入口11と流出室26に連なる二次側流出口12が設けられている。また、弁本体10の上部でダイアフラム装置40(ダイアフラム41)の下面側に、二次側圧力をダイアフラム装置40に感知させるための感圧室24が画成されている。感圧室24は、弁棒30が中実であれば、実質的に密封状態とされる。
また、弁棒30は、上から順に、後述するダイアフラム装置40に連結される上側凸部31、ダイアフラム支承部32、摺動大径部33、中間小径部34、円錐状係止部36a付き下部円筒部36、及び前記下部円筒部36に外嵌され、弁口22をその下側から開閉するための弁体部35を有し、その摺動大径部33がホルダ部材20(の案内孔19)に上下方向に摺動自在に嵌挿されている。弁棒30には、前記流出室26と前記感圧室24とを連通させる感圧通路60が形成されている。この感圧通路60は、流出室26に開口する直線状の縦孔61と、感圧室24に開口する十字状に配在された2本の横孔62、62とで構成されている。
弁体部35は、前記弁座23に接離する短円筒状のゴム製のシール部材35aと、該シール部材35aを円錐状係止部36a付き下部円筒部36に取付固定するための、通し穴37a付き有底短円筒状の下側押さえ部材37とを備え、該下側押さえ部材37は感圧通路60(縦孔61)の下端部でかしめ固定(かしめ部38)されている。
ダイアフラム装置40は、弁棒30を上下方向に開閉駆動すべく弁本体10の上面開口10aを塞ぐようにその上部に取り付けられている。詳細には、ダイアフラム装置40は、弁本体10の上面開口10aを覆うように配在されたダイアフラム41と、このダイアフラム41の外周部を弁本体10のダイアフラム受け部10bと協同してその下端面部42bで挟圧封止する断面概略段付き凸字状のキャップ42と、ダイアフラム41とキャップ42の上部との間に配在されてダイアフラム41を下方に付勢する圧縮コイルばね45と、弁棒30の上側凸部31が圧入固定される中央内筒部43aを有し、前記圧縮コイルばね45の下端を受け止めるべくダイアフラム41上に乗せられ、前記弁棒30のダイアフラム支承部32と協同してダイアフラム41を挟持する下側ばね受け部材43と、圧縮コイルばね45の上端を受け止める、六角穴付きばね受けナット部材46と、を備え、キャップ42の下端面部42bを複数本のボルト類48で弁本体10の取付部10cに締付固定することにより、弁本体10に組み付けられている。
このダイアフラム装置40では、圧縮コイルばね45のセット荷重調節に供すべく、ばね受けナット部材46に雄ねじ部46eが形成されるとともに、前記キャップ42の上部口筒部42a内周に前記雄ねじ部46eが螺合せしめられる雌ねじ部42iが形成されている。
前記弁本体10は、より詳細には、一次側流入口11、二次側流出口12、及びそれらの入口11a、出口12aが開口する有底筒状部16を有する樹脂製のハウジング部材15と、前記有底筒状部16に挿着固定され、弁棒30(の摺動大径部33)が摺動自在に嵌挿される案内孔19及び弁室21が設けられた樹脂製のホルダ部材20とで分割構成されている。
ホルダ部材20は、前記感圧室24の一部を構成する凹部20dが設けられた上側嵌合部20Aと、切欠中間部20Bと、下側嵌合部20Cと、該下側嵌合部20Cに連なる、前記ハウジング部材15の有底筒状部16(の円筒状部16C)より小径の下部小径部20Dとからなっている。ホルダ部材20に形成される弁室21は、切欠中間部20Bに形成された、一次側流入口11の入口11aが開口する平面視扇形状の切欠空所21aと、下側嵌合部20Cに形成された、前記切欠空所21aと前記弁口22との間の円筒状空所21bとからなっている。
弁棒30の摺動大径部33の外周には、案内孔19との間に形成される摺動面間隙をシールすべく、Oリング28が装着されている。
一方、有底筒状部16の上端部内周には大径嵌挿穴16aが形成されるとともに、ホルダ部材20の上側嵌合部20Aにおける上端部には前記大径嵌挿穴16aに嵌め込まれる嵌合部20aが設けられており、組立時に、ホルダ部材20を有底円筒状部16内に落とし込んで大径嵌挿穴16aと嵌合部20aとの接触部分を超音波溶着により溶着固定するようになっている。このように大径嵌挿穴16aと嵌合部20aとを超音波溶着することにより、該部分が気密的に接合され、別途にシール材を装着する必要は無くなる。なお、ハウジング部材15とホルダ部材20は、超音波溶着する関係上、同一材質とすることが好ましい。
また、前記ホルダ部材20の下部小径部20Dの外周面と前記有底筒状部16の円筒状部16Cの内周面との間、並びに、前記下部小径部20Dの下端面と前記有底筒状部16の底部16bとの間に前記流出室26が画成されている。
ホルダ部材20の下部外周には、有底円筒状部16との間に形成される隙間をシールすべくOリング29が装着されている。
そして、本実施例では、樹脂製の弁本体10や通路構成部品等が圧力によって破壊されるのを防止すべく、一次側の圧力が所定の圧力を越えたときに開く逃がし弁70がホルダ部材20における下部小径部20Dに横向きに(下部小径部20Dにその半径方向に沿って)設けられている。詳細には、逃がし弁70は、図2(B)の拡大図を参照すればよくわかるように、下部小径部20Dの外周面から半径方向に沿って横向きに形成された有底の収納穴71と、該収納穴71の底部(弁座)72に形成されて弁室21(弁口22)に開口するオリフィスからなる逃がし弁口73と、この逃がし弁口73を開閉するゴム製のボール弁体75と、このボール弁体73を閉弁方向に付勢する圧縮コイルばねからなる閉弁ばね76と、を備え、この閉弁ばね76の反ボール弁体75側(以下、他端側と称す)のばね受けとして前記有底筒状部16の円筒状部16Cが使用されている。
かかる逃がし弁70を弁本体10に組み付けるにあたっては、ホルダ部材20を有底円筒状部16内に落とし込む(組立時)前に、ホルダ部材20の下部小径部20Dに設けられた収納穴71にボール弁体75と閉弁ばね76(の一端側)を予め挿入しておくとともに、閉弁ばね76の他端側が有底筒状部16の円筒状部16Cの上端内周縁部に引っ掛からないように、閉弁ばね76の他端側を例えばドライバ(ねじ回し)等の何らかの手段で押圧して圧縮させ、この状態で、ホルダ部材20を有底円筒状部16内に落とし込めば、閉弁ばね76が有底円筒状部16内で伸張して図示のようなセット状態となる。
なお、逃がし弁70の水平面内でのセット位置は、ホルダ部材20の溶着固定前に有底円筒状部16に対してホルダ部材20を回転させることにより任意に設定することができる。
このような構成とされた本実施例の減圧弁1においては、逃がし弁70がホルダ部材20における下側嵌合部20Cに設けられている。言い換えれば、逃がし弁70の設置部位が、従来例のようにダイアフラム41側ではなく、ダイアフラム41とは反対側とされ、一次側圧力が所定の圧力を越えたとき、一次側圧力を逃がし弁70を介して(従来例のように感圧室24ではなく)二次側流出口12に近い流出室26を経由して二次側流出口12へ逃がすように構成されているので、逃がし弁70が開いたときダイアフラム装置40にへの影響は従来例に比べて小さくなる。そのため、調圧動作が乱されることなく、樹脂製の弁本体10や通路構成部品等が圧力によって破壊されるのを防止することができる。
また、逃がし弁70は横向きに設けられるので、この逃がし弁70を構成する閉弁ばね76のばね受けとして有底円筒状部16を使用することができる。そのため、ばね受けを別途に設ける場合に比して、部品点数の削減、加工組立てコストの低減等を効果的に図ることができる。
また、弁本体10は、一次側流入口11、二次側流出口12、及びそれら入出口11a、11bが開口する有底円筒状部16を有する樹脂製のハウジング部材15と、前記有底筒状部16に挿着固定され、弁棒30が摺動自在に嵌挿される案内孔19及び弁室21が設けられた樹脂製のホルダ部材20とで分割構成されるので、従来例のように弁本体の下面開口を別体のねじ込み式底蓋部材で閉塞するとともに、この閉塞部分をOリング等でシールすることは不要となる。また、有底円筒状部16の大径嵌挿穴16aとホルダ部材20の嵌合部20aとを超音波溶着で固定するようにされるので、該部分が気密的に接合され、別途にシール材を装着する必要は無くなる。そのため、部品点数の削減、加工組立てコストの低減等を効果的に図ることができる。
また、弁棒30には、流出室26と感圧室24とを連通させる感圧通路60が形成されているので、弁本体10に感圧室24と二次側流出口12とを連通させるための連通路を設ける必要が無くなる。そのため、弁本体の簡素化、小型軽量化等を図ることができる。
また、逃がし弁70の弁体をゴム製のボール弁体75で構成しているので、良好なシール性が得られるとともに、別途にばね受け部材等を必要としないので、この点からも部品点数の削減、加工組立てコストの低減等を効果的に図ることができる。
また、ダイアフラム装置40では、圧縮コイルばね45のセット荷重調節に供すべく、ばね受けナット部材46に雄ねじ部46eが形成されるとともに、キャップ42の上部口筒部42a内周に雄ねじ部46eが螺合せしめられる雌ねじ部42iが直接形成されているので、調節ねじ部の部品点数を減らすことができる。
さらに、ボール弁体は、ゴム以外の材料、すなわち、樹脂、金属等のいかなる材料で作製されていてもよいことは勿論である。
図4は、本発明に係る減圧弁の第2実施例を示す部分切欠(平面視で中心角90度部分が切欠部)斜視図、図5は、図4のJ−J矢視線に従う縦断面図、図6は、図4のK−K矢視線に従う縦断面図である。
本第2実施例の減圧弁2が第1実施例の減圧弁1と異なるのは、流出室26と感圧室24とを連通させる感圧通路が弁棒30ではなく弁本体10の外周部に設けられていることであり、横向きの逃がし弁70を含む他の部分は略同様な構成となっているので、以下においては、第1実施例の減圧弁1の各部に対応する部分には同一の符号を付して重複説明を省略し、相違点を重点的に説明する。
第2実施例の減圧弁2の弁棒30は、感圧通路60(61、62)が設けられていないだけで、他は第1実施例の減圧弁1のものと同じである。
弁本体10は、一次側流入口11、二次側流出口12、及びそれらの入口11a、出口12aが開口する有底筒状部16を有する樹脂製のハウジング部材15と、前記有底筒状部16に挿着固定され、弁棒30(の摺動大径部33)が摺動自在に嵌挿される案内孔19及び弁室21が設けられた樹脂製のホルダ部材20とで分割構成されている。
前記ホルダ部材20の下部小径部20Dの外周面と前記有底筒状部16の円筒状部16Cの内周面との間、並びに、前記下部小径部20Dの下端面と前記有底筒状部16の底部16bとの間に前記流出室26が画成され、前記ハウジング部材15における二次側流出口12側の周側部には縦穴からなる感圧通路27が形成されるとともに、該感圧通路27の上部に連なって前記ダイアフラム41とホルダ部材20の上面との間に前記感圧室24が画成されている。
また、本第2実施例においても、樹脂製の弁本体10や通路構成部品等が圧力によって破壊されるのを防止すべく、一次側の圧力が所定の圧力を越えたときに開く逃がし弁70がホルダ部材20における下部小径部20Dに横向きに(下部小径部20Dにその半径方向に沿って)設けられている。
このような構成とされた本実施例の減圧弁2においては、二次側圧力がハウジング部材15の周側部に設けられた感圧通路27を介して感圧室24に伝えられる。
また、逃がし弁70は横向きに設けられるので、この逃がし弁70を構成する閉弁ばね76のばね受けとして有底円筒状部16を使用することができ、そのため、ばね受けを別途に設ける場合に比して、部品点数の削減、加工組立てコストの低減等を効果的に図ることができる。
他の作用効果は第1実施例と略同様であるので省略する。
1、2 減圧弁
10 弁本体
11 一次側流入口
12 二次側流出口
15 ハウジング部材
16 有底円筒状部
19 案内孔
20 ホルダ部材
20D 下部小径部
21 弁室
22 弁口
23 弁座
24 感圧室
26 流出室
27 感圧通路
30 弁棒
35 弁体部
40 ダイアフラム装置
41 ダイアフラム
70 逃がし弁
55 ボール弁体
60 感圧通路
70 逃がし弁
75 ボール弁体
76 閉弁ばね

Claims (10)

  1. 上面が開口し、内部に弁口付き弁座を有する弁室が設けられるとともに、前記弁口の下側に流出室が設けられ、外周部に前記弁室に連なる一次側流入口と前記流出室に連なる二次側流出口が設けられた樹脂製の弁本体と、前記弁口をその下側から開閉するための弁体部が設けられ、前記弁本体に上下方向に摺動自在に嵌挿された弁棒と、該弁棒を上下方向に開閉駆動すべく前記弁本体の上面開口を塞ぐようにその上部に取り付けられた感圧応動部材と、を備え、前記弁本体の上部で前記感圧応動部材の下面側に二次側圧力を前記感圧応動部材に感知させるための感圧室が設けられた減圧弁であって、
    前記弁本体の特定部位に、一次側圧力が所定の圧力を越えたとき、一次側圧力を前記流出室に逃がす逃がし弁が横向きに設けられていることを特徴とする減圧弁。
  2. 前記弁棒に前記流出室と前記感圧室とを連通させる感圧通路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の減圧弁。
  3. 前記弁本体の外周部に前記流出室と前記感圧室とを連通させる感圧通路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の減圧弁。
  4. 前記弁本体は、前記一次側流入口、二次側流出口、及びそれら入出口が開口する有底筒状部を有する樹脂製のハウジング部材と、前記有底筒状部に挿着固定され、前記弁棒が摺動自在に嵌挿される案内孔及び前記弁室が設けられた樹脂製のホルダ部材とで分割構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の減圧弁。
  5. 前記ホルダ部材は、前記ハウジング部材の有底筒状部より小径の下部小径部を有し、該下部小径部の外周面と前記有底筒状部の内周面との間、並びに、前記下部小径部の下端面と前記有底筒状部の底部との間に前記流出室が画成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の減圧弁。
  6. 前記逃がし弁は、前記下部小径部にその半径方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項5に記載の減圧弁。
  7. 前記逃がし弁は、前記弁室に開口する逃がし弁口と、該逃がし弁口を開閉するボール弁体と、該ボール弁体を閉弁方向に付勢する圧縮コイルばねからなる閉弁ばねと、を備え、前記閉弁ばねのばね受けとして前記有底筒状部が使用されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の減圧弁。
  8. 前記ホルダ部材は、前記有底筒状部に溶着及び/又は圧入により固定されていることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の減圧弁。
  9. 前記弁体部は、前記弁棒の下部に外嵌され、前記弁座に接離する円環状ないし短円筒状のシール部材と、該シール部材を前記弁棒の下部に取付固定するための下側押さえ部材とを備え、該下側押さえ部材が前記弁棒に設けられた円筒状下端部でかしめ固定されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の減圧弁。
  10. 前記感圧応動部材は、前記弁本体にその上面開口を覆うように気密的に取り付けられ、前記弁棒の上部が連結されたダイアフラムと、該ダイアフラムの外周部を前記弁本体と協同して挟圧封止する断面概略段付き凸字状のキャップと、前記ダイアフラムと前記キャップの上部との間に配在されて前記ダイアフラムを下方に付勢する圧縮コイルばねと、該圧縮コイルばねの上端を受け止めるばね受けナット部材と、を備えたダイアフラム装置で構成され、前記圧縮コイルばねのセット荷重調節に供すべく、前記ばね受けナット部材に雄ねじ部が形成されるとともに、前記キャップの上部に前記雄ねじ部が螺合せしめられる雌ねじ部が形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の減圧弁。
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