JP2014012967A - ボラードの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】−30〜50℃のいずれの温度においてもインナー芯材20の外径Atがアウター弾性材30の内径btよりも大きくなるように、インナー芯材20及びアウター弾性材30を成形しておく。その後、アウター弾性材30の内径btがインナー芯材20の外径Atよりも大きくなるまでアウター弾性材30を加熱し、アウター弾性材30を膨張させる。次に、膨張した状態のアウター弾性材30の内部にインナー芯材20を挿入する。最後に、アウター弾性材30を冷却して収縮させることにより、アウター弾性材30をインナー芯材10に固定する。
【選択図】図2
Description
熱膨張性を有する素材で形成された筒状又は柱状のインナー芯材に対して、熱膨張性を有する素材で形成されてインナー芯材の外周面に倣った形状の内周面を有する筒状のアウター弾性材を外嵌固定することにより得られるボラードの製造方法であって、
−30〜50℃のいずれの温度においても、インナー芯材の外周部寸法がアウター弾性材の内周部寸法よりも大きくなるように、インナー芯材及びアウター弾性材をそれぞれ成形するインナー芯材成形工程及びアウター弾性材成形工程と、
アウター弾性材を加熱し、アウター弾性材の内周部寸法がインナー芯材の外周部寸法よりも大きくなるまでアウター弾性材を膨張させるアウター弾性材加熱工程と、
アウター弾性材加熱工程で加熱されて膨張したアウター弾性材の内部にインナー芯材を挿入するインナー芯材挿入工程と、
インナー芯材挿入工程でインナー芯材を挿入されたアウター弾性材を冷却して収縮させることにより、アウター弾性材をインナー芯材に固定するアウター弾性材冷却工程と
を経ることを特徴とするボラードの製造方法
を提供することによって解決される。
本発明のボラードの製造方法の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。本発明のボラードの製造方法では、熱膨張性を有する素材で形成された筒状又は柱状のインナー芯材に対して、熱膨張性を有する素材で形成されてインナー芯材の外周面に倣った形状の内周面を有する筒状のアウター弾性材を外嵌固定することにより得られるボラードを製造する。本発明のボラードの製造方法は、インナー芯材成形工程と、アウター弾性材成形工程と、アウター弾性材加熱工程と、インナー芯材挿入工程(アウター弾性材外嵌工程)と、アウター弾性材冷却工程とを経るものとなっている。以下、本発明のボラードの製造方法について各工程ごとに詳しく説明する。
インナー芯材成形工程は、インナー芯材を筒状又は柱状に成形する工程であり、アウター弾性材成形工程は、アウター弾性材を筒状に成形する工程である。ところで、「筒状」という語句は、狭義では、円筒体のように、その内周面及び外周面の各点における全ての法線ベクトルがその中心軸に対して垂直となっている筒状の形態のことを云うが、ここでは、その内周面及び/又は外周面が円錐面などの錐面となっている筒状の形態をも含むものとする。同様に、「柱状」とは、円柱体のように、その外周面の各点における全ての法線ベクトルがその中心軸に対して垂直となっている柱状の形態のことを云うが、ここでは、その外周面が円錐面などの錐面となっている柱状の形態をも含むものとする。インナー芯材の外周面を錐面とした場合には、通常、アウター弾性材の内周面も錐面とされ、インナー芯材の外周面を円筒面とした場合には、通常、アウター弾性材の内周面も円筒面とされる。以下においては、インナー芯材及びアウター弾性材がいずれも円筒体である場合を例に挙げて説明する。したがって、上で定義した「インナー芯材の外周部寸法」及び「アウター弾性材の内周部寸法」という語句については、それぞれ「インナー芯材の外径」及び「アウター弾性材の内径」と読み替えて説明する。
より具体的には、インナー芯材20の温度tにおける外径をAtとし、アウター弾性材30の温度tにおける内径をbtとしたときに、−30℃≦t≦50℃の範囲における全ての温度tにおいて、下記式1の関係を満たすように設定する。
インナー芯材成形工程及びアウター弾性材成形工程を終えると、続いて、アウター弾性材加熱工程を行う。図2は、アウター弾性材加熱工程を行っているときのインナー芯材20とアウター弾性材30とを、それぞれの中心軸を含む平面で切断した状態を示した断面図である。アウター弾性材加熱工程では、アウター弾性材30を加熱し、図2に示すように、アウター弾性材30の内径btがインナー芯材20の外径Atよりも大きくなるまでアウター弾性材30を膨張させる。図2における内径btは、アウター弾性材30が加熱温度Tで加熱されているときの内径(すなわち内径bT)であり、図2における外径Atは、インナー芯材20が後述する挿入温度T’(インナー芯材挿入工程におけるインナー芯材20の温度のこと。T’<Tの関係を満たす。)にあるときの外径(すなわち外径AT’)である。
アウター弾性材加熱工程を終えると、続いて、インナー芯材挿入工程(アウター弾性材外嵌工程)を行う。図3は、インナー芯材挿入工程を行っているときのインナー芯材20とアウター弾性材20とを、それぞれの中心軸を含む平面で切断した状態を示した断面図である。図4は、インナー芯材挿入工程を行った直後のインナー芯材20とアウター弾性材30とを、それぞれの中心軸を含む平面で切断した状態を示した断面図である。図3及び図4における内径btは、アウター弾性材30が加熱温度Tで加熱されているときの内径(すなわち内径bT)であり、図3及び図4における外径Atは、インナー芯材20が挿入温度T’にあるときの外径(すなわち外径AT’)である。
インナー芯材挿入工程を終えると、続いて、アウター弾性材冷却工程を行う。図5は、アウター弾性材冷却工程を行っているときのインナー芯材20とアウター弾性材30とを、それぞれの中心軸を含む平面で切断した状態を示した断面図である。アウター弾性材冷却工程は、インナー芯材20に対して外嵌されたアウター弾性材30を冷却し、図5に示すように、アウター弾性材30を収縮させることにより、アウター弾性材をインナー芯材に固定する工程となっている。アウター弾性材冷却工程は、アウター弾性材30を積極的に冷却することによって行ってもよいが、本例においては、アウター弾性材30を自然冷却(常温まで自然に冷却)することによって行っている。これにより、省エネルギー化が可能となる。アウター弾性材30が常温まで冷却されると、アウター弾性材30の内周面32は、インナー芯材20の外周面22を締め付けた状態となっており、アウター弾性材30は、インナー芯材20から容易に引き抜くことができないようになっている。これは、ー30℃≦t≦50℃の範囲で温度tが変化しても同じである。アウター弾性材冷却工程が終了すると、本発明のボラードの製造方法は完了する。
本発明の製造方法で製造されたボラード10は、図6に示すように、地面100に対して立設固定される。ボラード10は、ボルトなどで地面100のアスファルトや、地面100に固定された金具などに対して固定するようにしてもよいが、本例においては、地面100に穴を掘り、該穴にボラード10の下部を挿入してコンクリート110を流し込むことにより、ボラード10を地面100に対して固定している。ボラード10の下部には、螺子棒41と一対のナット42とからなるアンカーボルト40を挿通しており、ボラード10とコンクリート110との一体性を高めている。このとき、アンカーボルト40の螺子棒41を、インナー芯材20とアウター弾性材30とに挿通することにより、インナー芯材20とアウター弾性材30の一体性を高めることも可能である。
11 ボラードにおける地面から突出する部分
12 ボラードにおける地中に埋設される部分
20 インナー芯材
21 インナー芯材の中空部
22 インナー芯材の外周面
30 アウター弾性材
31 中空部
32 アウター弾性材の内周面
40 アンカーボルト
41 螺子棒
42 ナット
100 地面
110 コンクリート
At インナー芯材のt℃における外径(インナー芯材の外周部寸法)
bt アウター弾性材のt℃における内径(アウター弾性材の内周部寸法)
G インナー芯材の外周面とアウター弾性材の内周面との間に形成される隙間
Claims (4)
- 熱膨張性を有する素材で形成された筒状又は柱状のインナー芯材に対して、熱膨張性を有する素材で形成されてインナー芯材の外周面に倣った形状の内周面を有する筒状のアウター弾性材を外嵌固定することにより得られるボラードの製造方法であって、
−30〜50℃のいずれの温度においても、インナー芯材の外周部寸法がアウター弾性材の内周部寸法よりも大きくなるように、インナー芯材及びアウター弾性材をそれぞれ成形するインナー芯材成形工程及びアウター弾性材成形工程と、
アウター弾性材を加熱し、アウター弾性材の内周部寸法がインナー芯材の外周部寸法よりも大きくなるまでアウター弾性材を膨張させるアウター弾性材加熱工程と、
アウター弾性材加熱工程で加熱されて膨張したアウター弾性材の内部にインナー芯材を挿入するインナー芯材挿入工程と、
インナー芯材挿入工程でインナー芯材を挿入されたアウター弾性材を冷却して収縮させることにより、アウター弾性材をインナー芯材に固定するアウター弾性材冷却工程と
を経ることを特徴とするボラードの製造方法。 - アウター弾性材加熱工程におけるアウター弾性材の加熱温度が60〜110℃である請求項1記載のボラードの製造方法。
- インナー芯材を、線膨張係数が0.3×10−4〜3.0×10−4・℃−1の樹脂によって成形するとともに、
アウター弾性材を、線膨張係数が1.0×10−4〜5.0×10−4・℃−1のゴムによって成形する
請求項1又は2記載のボラードの製造方法。 - インナー芯材挿入工程において、ボラードにおける地中に埋設される部分までアウター弾性材が延在するように、アウター弾性材に対してインナー芯材を挿入する請求項1〜3いずれか記載のボラードの製造方法。
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