JP2014012508A - 鉄道車両用スライドドアの開閉装置 - Google Patents

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Yasuyoshi Suenaga
泰敬 末永
Katsuhide Onishi
克英 大西
Akinori Nishida
顕章 西田
Junichi Kattori
準一 服部
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Abstract

【課題】構成を簡素化したスライドドアの開閉装置を提供する。
【解決手段】鉄道車両の車体の出入り口100を開閉する一対のスライドドア1a、1bを駆動するスライドドア開閉装置10において、スライドドア1a、1bを、互いに反対方向に連動してスライドさせて、出入り口100を開閉する駆動機構2と、駆動機構2の駆動量を検知する検知手段31と、スライドドア1a、1bにそれぞれ取り付けられた被ロック部材5a、5bと車体に取り付けられて、スライドドアの閉位置において被ロック部材5a、5bをロックするロック位置と、被ロック部材5a、5bをロックしないアンロック位置とに変位可能な、ロック部材40とを有するロック機構4と、検知手段31に検知された駆動機構2の駆動量からスライドドア1a、1bが閉位置に位置したことを認識すると、ロック部材40をロック位置に変位させる制御手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両の車体の出入り口を開閉するために左右にスライドする一対のスライドドアを駆動する鉄道車両用スライドドアの開閉装置に関するものである。
鉄道車両用スライドドアは、エア駆動のものとモータ駆動のものとが存在しているが、油圧を用いてエアシリンダ等を駆動するエア駆動の場合は定期的に油の注入などが必要となるので、メンテナンス性を考慮すると、モータ駆動のものが好ましい。特許文献1には、モータ駆動の鉄道車両用スライドドアが開示されている。
特開平9−228707号公報
ここで、特許文献1に示されるようなスライドドアでは、左右のドアをそれぞれ別のボールネジ及びモータで駆動するようになっており、且つ、左右のドアを閉位置にロックするロック機構も左右ドアに対して別々に設けられている。その結果、スライドドアの開閉装置の構成が複雑となっている。
そこで、本発明では、モータ駆動の鉄道車両用スライドドアにおいて、より構成を簡素化できる、スライドドアの開閉装置を提供することを目的とする。
本発明は、鉄道車両の車体の出入り口を開閉するために左右にスライドする一対のスライドドアを駆動する鉄道車両用スライドドアの開閉装置において、前記一対のスライドドアを、左右方向の互いに反対方向に連動してスライドさせて、鉄道車両の車体の出入り口を開閉する駆動機構と、前記駆動機構の駆動量を検知する検知手段と、前記一対のスライドドアにそれぞれ取り付けられた一対の被ロック部材と;鉄道車両の車体に取り付けられて、前記一対のスライドドアの閉位置において前記一対の被ロック部材をロックするロック位置と、前記一対の被ロック部材をロックしないアンロック位置とに変位可能な、ロック部材と;を有するロック機構と、前記検知手段に検知された前記駆動機構の駆動量から前記一対のスライドドアが閉位置に位置したことを認識すると、前記ロック部材を前記ロック位置に変位させる制御手段と、を有することを特徴とする。
前記構成によれば、鉄道車両の車体の出入り口を開閉するために駆動機構によって左右のドアを連動してスライドさせるようになっており、さらに、ロック機構によって左右のドアをまとめて車体に固定するようになっているので、スライドドアの開閉装置の構成を簡素化することができる。また、制御手段は、駆動機構の駆動量から左右のドアが閉位置に位置したことを認識して、ロック部材をロック位置に変位させるので、左右のドアのロックを確実に行うことができる。
本発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記駆動機構は、単一の駆動源と、前記駆動源によって回転される駆動ネジ軸と、前記一対のスライドドアのそれぞれが吊り下げられる前記駆動ネジ軸にそれぞれ螺合する一対の送りナットと、を有し、前記駆動源による前記駆動ネジ軸の回転によって前記一対のスライドドアを左右方向の互いに反対方向に連動してスライドさせる。
(2)前記構成(1)において、前記検知手段は、前記駆動源の回転量を検知することによって前記駆動機構の駆動量を検知する。
(3)前記構成(2)において、前記駆動源は、その回転量に応じた信号を出力するエンコーダを内蔵しており、前記検知手段は、前記エンコーダの出力信号によって前記駆動機構の駆動量を検知する。
(4)更に、前記ロック部材を手動操作に応じて前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させるロック解除機構を有する。
(5)前記構成(1)又は(2)において、更に、前記駆動機構は、鉄道車両の車体の出入り口に沿って設けられ、前記一対のスライドドアの左右方向の移動を案内するレールと、前記一対のスライドドアと前記一対の送りナットとの間にそれぞれ設けられ、各スライドドアを各送りナットに連結する一対の連結部材と、前記一対のスライドドアと前記一対の連結部材との間にそれぞれ設けられ、各スライドドアと各連結部材とを互いに摺動可能に連結する一対の摺動機構と、を有する。
(6)前記構成(5)において、前記一対の摺動機構は、それぞれ、互いに球面接触する凹部球面部材と凸部球面部材とからなる。
(7)前記構成(4)において、前記ロック解除機構は、前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる動作において、前記一対のスライドドアと前記駆動機構との間の連結を解除するようになっている。
(8)前記構成(7)において、前記ロック解除機構は、前記一対のスライドドアと前記駆動機構との間の連結を解除後、前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させるようになっている。
(9)前記構成(7)又は(8)において、前記ロック解除機構は、手動操作に応じて変位することによって、前記ロック部材をロック位置から前記アンロック位置に移動させる、リンク部材と、前記スライドドアに対して連結状態及び非連結状態に変位可能となっており、且つ、前記リンク部材に対して接触状態及び非接触状態に変位可能となっている、シャフト部材と、を有しており、前記ロック解除機構は、前記シャフト部材を前記一対のスライドドアに対して非連結状態とすることによって、前記一対のスライドドアと前記駆動機構との間の連結を解除するようになっており、前記シャフト部材は、前記スライドドアに対して連結状態である場合、前記リンク部材に対して非接触状態となっている。
前記構成(1)は、左右のドアを連動してスライドさせる駆動機構の具体的構成であり、本構成によれば、単一の駆動源と、駆動源によって回転される駆動ネジ軸とによって左右のドアを連動してスライドさせることができ、駆動機構の構成を簡素化することができる。
前記構成(2)によれば、駆動源の回転量を検知することによって、左右のドアのスライド量を検知できる。その結果、左右のドアの閉位置を検知することができる。
前記構成(3)によれば、エンコーダを内蔵した駆動源を用い、検知手段はこのエンコーダの出力信号によって駆動機構の駆動量を検知することによって、わざわざエンコーダを別個に設ける必要はなくなる。
前記構成(4)によれば、左右のドアが閉位置に位置し、ロック部材によってロックされている場合でも、ロック解除機構によってロックを解除し、左右のドアを開放することができる。
前記構成(5)によれば、レールと駆動機構との聞の距離の変化によって左右のドアが傾く場合であっても、摺動機構によって、その傾きが開閉装置の動作に影響を及ぼさないようにすることができ、左右のドアを円滑にスライドさせることができる。
前記構成(6)は摺動機構の具体的構成であり、本構成によれば、簡易な構成で摺動機構を形成することができる。また、凹部球面部材と凸部球面部材とが、その球面接触部において互いに摺動することによって、レールと駆動機構との聞の距離の変化によって左右のドアが傾く場合であっても、簡単な構成によって、その傾きが開閉装置の動作に影響を及ぼさないようにすることができる。
前記構成(7)によれば、ロック解除機構によって、スライドドアと駆動機構との間の連結が解除されるので、スライドドアを開放する際に、駆動機構による負荷が発生せず、容易にスライドドアを開放することができる。
前記構成(8)によれば、スライドドアと駆動機構との連結を解除するタイミングと、ロック部材をロック位置からアンロック位置に移動させるタイミングとをずらすことによって、ロック解除機構が必要とする荷重を分散させることができ、ロック解除機構の最大荷重を減少させることができる。
前記構成(9)によれば、駆動機構によるスライドドアの開閉においては、シャフト部材はリンク部材と接触しないので、シャフト部材とリンク部材との接触による負荷が発生せず、スライドドアを円滑に開閉することができる。また、シャフト部材とリンク部材との接触による両部材の摩耗を防止できる。
要するに、本発明によると、鉄道車両の車体の出入り口を開閉するために左右にスライドする一対のスライドドアを駆動する鉄道車両用スライドドアの開閉装置を簡素化した構成で提供することができる。
本発明の実施形態に係るスライドドアの開閉装置の概略図である。 ロック機構を示す概略図である。 ロック部材のロック部分の作動を示す上面概略図である。 ロック部材のロック部分の作動を示す図3aの状態に続く上面概略図である。 ロック部材のロック部分の作動を示す図3bの状態に続く上面概略図である。 ロック部材のロック部分の作動を示す図3cの状態に続く上面概略図である。 連結部材の部分の拡大斜視図である。 図4のV−V断面図である。 ソレノイドアクチュエータが故障している場合のロック部材のロック部分の作動を示す上面概略図である。 ソレノイドアクチュエータが故障している場合のロック部材のロック部分の作動を示す図6aに続く上面概略図である。 ソレノイドアクチュエータが故障している場合のロック部材のロック部分の作動を示す図6bに続く上面概略図である。 ソレノイドアクチュエータが故障している場合のロック部材のロック部分の作動を示す図6cに続く上面概略図である。 異なる実施形態のロック解除機構を備えたスライドドアの開閉装置の概略図である。 図7の斜視図である。 ロック解除機構を作動させた状態のスライドドアの開閉装置の概略図である。 図9の斜視図である。
図1は、本発明の実施形態に係るスライドドアの開閉装置10の概略図である。図1に示されるように、鉄道車両の車体の出入り口100を開閉するために左右にスライドする一対のスライドドアを駆動する開閉装置10は、左ドア1a及び右ドア1bを連動してスライドさせる駆動機構と、前記駆動機構の駆動量を出力する検知手段(エンコーダ)31と、左右のドア1a、1bをスライド可能としたりスライド不能としたりするためのロック機構4と、ロック機構4を制御する制御手段(図示せず)と、を備えている。前記駆動機構は、単一の駆動源(モータ)3と、モータ3によって回転される駆動ネジ軸2と、左右のドア1a、1bのそれぞれが吊り下げられる送りナット21a、21bと、を備えている。本実施形態では、モータ3は、エンコーダ31を内蔵しているが、モータ3とエンコーダ31とは別体として構成されても良い。
ネジ軸2には、中央から左側に左ネジ2aが形成され、中央から右側に右ネジ2bが形成されている。左ネジ2aには送りナット21aが螺合しており、右ネジ2bには送りナット21bが螺合している。左ドア1aの上部の中間部には、ヒンジブロック11aが取り付けられており、ヒンジブロック11aは、連結部材6aを介して、送りナット21aに連結されている。すなわち、左ドア1aは、ヒンジブロック11a及び連結部材6aを介して、送りナット21aに吊り下げられている。右ドア1bの上部の中間部には、ヒンジブロック11bが取り付けられており、ヒンジブロック11bは、連結部材6bを介して、送りナット21bに連結されている。すなわち、右ドア1b、ヒンジブロック11b及び連結部材6bを介して、送りナット21bに吊り下げられている。
左ドア1aの上部には、ヒンジブロック11aの左右に1つずつ、車輪7aが取り付けられており、右ドア1の上部には、ヒンジブロック11bの左右に1つずつ、2つの車輪7bが取り付けられている。車輪7a及び車輪7bは、車体に取り付けられたレール8上を移動するようになっている。
以上の構成により、モータ3によってネジ軸2が回転させられると、ネジ軸2に対して送りナット21a、21bが左右方向の互いに反対方向に連動してスライドさせられ、その結果、送りナット21a、21bにそれぞれ吊り下げられた左ドア1a、右ドア1bがレール8に沿って左右方向の互いに反対方向に連動してスライドさせられて鉄道車両の車体の出入り口100が開閉させられる。
図2は、ロック機構4を示す概略図である。図2に示されるように、ロック機構4は、左ドア1aに取り付けられた左被ロック部材5aと、右ドア1bに取り付けられた右被ロック部材5bと、左右の被ロック部材5a、5bを移動不能にロック可能なロック部材40と、を備えている。そして、ロック部材40は、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bをロックするロック部分41と、ロック部分41の回動軸となる回動支軸42と、回動支軸42を保持するアーム43と、後述するバネ45の付勢力に抗してアーム43を押すことによってアーム43をR1方向に回転させ、それによって回転支軸42をR2方向に回転させるソレノイドアクチュエータ44と、アーム43と車体の固定部との間に係合されてアーム43をR4方向に付勢するバネ45と、を備えている。
図3a〜図3dは、ロック部材40のロック部分41の作動を示す上面概略図である。ロック機構4を制御する制御手段は、ネジ軸2が回転し、左右のドア1a、1bが開位置から閉位置に向かつて移動し始めると、ソレノイドアクチュエータ44に電流を流す。通電されたソレノイドアクチュエータ44は、バネ45の付勢力に抗してアーム43をX方向に押し、その結果、アーム43は、回動支軸42を中心としてR1方向に回動する。アーム43がR1方向に回動すると、アーム43が連結された回転支軸42はR2方向に回動させられ、その結果、ロック部分41をR3方向に回動させて、ロック部材40をロック位置からアンロック位置に変位させる。なお、図2では、ロック部分41がR3方向に回動し、ロック部材40がアンロック位置に位置している状態(図3bの状態)が示されている。
その後、制御手段は、エンコーダ31によって検知された駆動源(モータ)3の回転量から左右のドア1a、1bが閉位置に位置したこと(図3cの状態)を認識すると、ソレノイドアクチュエータ44への通電を遮断する。その結果、ソレノイドアクチュエータ44はアーム43を押さなくなるので、バネ45の付勢力によって、アーム43は、回動支軸42を中心としてR4(反R1)方向に回動し、図3dの状態となる。アーム43がR4方向に回動すると、アーム43が連結された回転支軸42はR5(反R2)方向に回動し、ロック部分41をR6(反R3)方向に回動させて、ロック部材40をアンロック位置からロック位置に変位させる。その結果、ロック部材40のロック部分41は左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bをまとめてロックして移動不能とすることにより、左右のドア1a及び2aをまとめてその閉位置にロックするようになっている。
また、左右のドア1a、1bを開放する際には、制御手段は、ソレノイドアクチュエータ44に電流を流す。通電されたソレノイドアクチュエータ44は、バネ45の付勢力に抗してアーム43をX方向に押し、その結果、アーム43は、回動支軸42を中心としてR1方向に回動する。アーム43がR1方向に回動すると、アーム43に保持された回転支軸42はR2方向に回動し、その結果、ロック部分41をR3方向に回動させて、ロック部材40をロック位置からアンロック位置に変位させ図3cに示される状態とする。その結果、ロック部分41は、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bのロックを解除し、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bを移動可能とするようになっている。
また、開閉装置10は、ロック部材40による被ロック部材5a、5bのロックを手動操作によって強制的に解除するロック解除機構9を備えている。ロック解除機構9は、手動操作に応じて回動支軸92を回動させるレバー部分91と、回動支軸92に固定されてレバー部分91の操作により回動支軸92周りに回動させられるアーム93と、アーム43に固定された固定軸95と、固定軸95を介してアーム43を強制的に回動させるためのフック96と、アーム93とフック96とを連結する連結軸94と、を備えている。ここで、レバー部分91を手動操作によりR7方向に回動させると回動支軸92がR8方向に回動させられ、これによってアーム93が回動支軸92周りにR9方向に回動させられて連結軸94を介してフック96がアーム43の固定軸95をX方向に変位させる。これによって、バネ45の付勢力に抗してアーム43はR1方向に回動させられ、回動支軸42がR3方向に回動させられて、その結果、ロック部材40をR3方向に回動させてロック位置(図3dに示される位置)からアンロック位置(図3cに示される位置)に移動させることができる。その結果、ロック部材40のロック部分41は左被ロック部材5a及び右ロック部材5bのロックを解除し、左右のドア1a、1bを手動で閉位置から開位置に移動させることができるようになる。このようなロック解除機構9は、例えば、左右のドア1a、1bが閉位置にロックされている状態で電源が遮断されあるいはソレノイドアクチュエータ44が故障し、ソレノイドアクチュエータ44を駆動して左右のドア1a、1bの閉位置でのロックを解除することが不可能となった場合、列車の乗客が車両内にとじ込まれてしまうことを防止するために有効である。
図4は、図1に示された左ドア1aに取り付けられたヒンジブロック11aと送りナット21aとを連結する連結部材6aの部分の拡大斜視図であり、図5は、図4のV−V断面図である。連結部材6aとヒンジブロック11aとの連結構造と、連結部材6bとヒンジブロック11bとの連結構造は、同一の構造となっている。以下、連結部材6aとヒンジブロック11aとの連結構造を例として、当該構造を説明する。
図4及び図5に示されるように、ヒンジブロック11aは上に開くU字形状に形成されており、上部の凹部11a1にはピン12aが挿通されるようになっている。連結部材6aの下部6a1には、ピン12aが挿通する孔6a2が形成されている。そして、下部6a1が凹部11a1内に位置し、ピン12aがヒンジブロック11aの凹部11a1及び連結部材6aの孔6a2を挿通することによって、ヒンジブロック11aと連結部材6aとがピン12aを介して連結されるようになっている。なお、連結部材6aの下部6a1に形成された孔6a2の径は、ピン12aの外径より少し大きくなっている。したがって、孔6a2とピン12aとの聞には隙間d1が形成されている。
図5に示されるように、ヒンジブロック11aの凹部11a1の内面11a2と連結部材6aの下部6a1との間には摺動機構61が設けられている。摺動機構61は、連結部材6aの下部6a1側に設けられた一対の凹部球面部材611と、各凹部球面部材611に対して球面接触するようにヒンジブロック11aの凹部11a1側に設けられた一対の凸部球面部材612とを有する。例えば、凹部球面部材611は円錐ワッシャであり凸部球面部材612は球ワッシャである。凹部球面部材611とそれに向き合う凸部球面部材612とは互いに球面接触しており、互いに摺動可能となっている。更に、摺動機構61の凸部球面部材612とヒンジブロック11aの凹部11a1の内面11a2との間には、図5の左右方向に隙間d2が形成されている。なお、この隙間d2は、図5に示されるように摺動機構61の凸部球面部材612とヒンジブロック11aの凹部11a1の内面11a2との間に代えて、摺動機構61の凹部球面部材611と連結部材6aとの間に設けても良い。更に、図5では、左側の凸部球面部材612とヒンジブロック11aの凹部11a1の内面11a2との間に隙間d2が設けられているが、右側の凸部球面部材612とヒンジブロック11aの凹部11a1の内面11a2との間に設けても良く、右側の凹部球面部材611と連結部材6aとの間に設けても良い。
図4に示されるように、連結部材6aの上部には凹部6a3が形成されており、この凹部6a3が、左ネジ2aに螺合する送りナット21aに連結されている。ここで、連結部材6aの凹部6a3は送りナット21aに対して上下方向にスライド可能なように嵌め込まれているので、連結部材6aは送りナット21aに対して上下方向に移動可能である。
以下、図3a〜図3dを用いて、ロック部分41が、左ドア1aの左被ロック部材5a及び右ドア1bの右被ロック部材5bをロックする作動をより詳細に説明する。
図3aに示されるように、左右のドア1a、1bが開位置に位置している際は、ロック部材40はバネ45の付勢力によってロック位置に位置しているが、被ロック部材5a、5bが閉位置にないので左右のドア1a、1bはロックされていない。
そして、図3bに示されるように、左右のドア1a、1bが開位置から閉位置に向かって移動し始めると、制御手段はソレノイドアクチュエータ44に電流を流す。その結果、ソレノイドアクチュエータ44は、バネ45の付勢力に抗してアーム43を押し、ロック部分41がR3方向に回動させられ、ロック部材40は、ロック位置からアンロック位置に変位する。
ロック部材40がアンロック位置に位置している状態で、左右のドア1a、1bが閉位置に向かつて移動することにより、図3cに示されるように、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bは、ロック部分41によって前後を挟まれるように位置する。
そして、制御手段は、エンコーダ31によって検知された駆動源(モータ)3の駆動量から、左右のドア1a、1bが閉位置に位置していることを認識すると、ソレノイドアクチュエータ44への通電を遮断する。その結果、ソレノイドアクチュエータ44はアーム43を押さなくなり、バネ45の付勢力によって、ロック部分41がR6方向に回動し、図3dに示されるように、ロック部材40はアンロック位置からロック位置に変位する。その結果、ロック部分41は、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bの左右方向の移動をまとめてロックすることとなり、左右のドア1a、1bの左右方向の移動がまとめてロックされる。
図6a〜図6dは、ソレノイドアクチュエータ44が故障している場合のロック部材40のロック部分41の作動を示す上面概略図である。以下、図6a〜図6dを用いて、ソレノイドアクチュエータ44が故障している場合における、ロック部分41が、左ドア1aの左被ロック部材5a及び右ドア1bの右被ロック部材5bをロックする作動を説明する。
図6aに示されるように、左右のドア1a、1bが開位置に位置している際は、ロック部分41は、バネ45の付勢力によって、ロック位置に位置しているが、被ロック部材5a、5bが閉位置にないので左右のドア1a、1bはロックされていない。
そして、図6bに示されるように、左右のドア1a、1bが開位置から閉位置に向かつて移動し始めると、制御手段はソレノイドアクチュエータ44に電流を流す。ここでソレノイドアクチュエータ44が故障している場合、ソレノイドアクチュエータ44がアーム43を押さないので、ロック部分41は、ロック位置からアンロック位置に変位しない。ここで、左被ロック部材5aの右端部5a1及び右被ロック部材5bの左端部5b1には、それぞれ傾斜面5a2、5b2が形成されており、ロック部分41の両端には、傾斜面5a2,5b2に対応する傾斜面41a、41bがそれぞれ形成されている。したがって、左右のドア1a、1bが閉位置に向かつて移動する、すなわち、左被ロック部材5aが右に向かって移動し、右被ロック部材5bが左に向かって移動すると、傾斜面5a2と傾斜面41aとが摺動し、加えて、傾斜面5b2と傾斜面41bとが摺動することとなる。そして、傾斜面5a2と傾斜面41aとの摺動及び傾斜面5b2と傾斜面41bとの摺動によって、ロック部分41はロック位置からR3方向に回動させられる。
ロック部分41がR3方向に回動させられることにより、図6cに示されるように、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bは、ロック部分41によって挟まれる位置まで移動する。
そして、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bが、ロック部分41によって挟まれる位置まで移動すると、バネ45の付勢力によって、ロック部分41はR6方向に回動させられ、図6dに示されるように、ロック位置に変位する。その結果、ロック部分41は、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bの左右方向の移動をロックすることとなり、左右のドア1a、1bの左右方向の移動がロックされる。すなわち、ソレノイドアクチュエータ44が故障している場合でも、両スライドドア1a、1bを閉位置にロックすることができ、ドアを開放したまま列車が走行を開始する危険を防止することができる。なお、ソレノイドアクチュエータ44が故障している場合においては、上述したロック解除機構9によって、左右のドア1a、1bのロックを解除し、列車の乗客が車体内に閉じ込められてしまうことを防止することができる。
前記構成の開閉装置10によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)ネジ軸2によって左右のドア1a、1bを連動してスライドさせるようになっており、さらに、ロック機構4によって左右のドア1a、1bをまとめてその閉位置において車体に固定するようになっているので、開閉装置10の構成を簡素化することができる。さらに、ネジ軸2は単一となっているので、開閉装置10の構成をより簡素化することができる。また、制御手段は、駆動機構の駆動量から左右のドア1a、1bが閉位置に位置したことを認識して、ロック部材40をアンロック位置からロック位置に変位させるので、左右のドア1a、1bのロックを確実に行うことができる。
(2)左右のドア1a、1bは、それぞれネジ軸2に螺合した送りナット21a、21bに吊り下げられており、ネジ軸2の回転によって互いに連動して左右にスライドするようになっているので、1つのネジ軸2で左右のドア1a、1bを連動してスライドさせることができ、駆動機構の構成を簡素化することができる。
(3)エンコーダ31は、左右のドア1a、1bを開閉するために回転するネジ軸2を駆動する単一のモータ3の回転量を検知するようになっているので、簡単な構成によって、左右のドア1a、1bのスライド量を検知できる。その結果、簡単な構成によって、左右のドア1a、1bの閉位置を検知することができる。
(4)手動操作によってロック部材40をロック位置からアンロック位置に変位させるロック解除機構9を備えているので、左右のドア1a、1bが閉位置に位置しロック部材40によってロックされている場合でも、ロック解除機構9によってロックを手動で解除し、左右のドア1a、1bを開放することができる。
(5)左ドア1aのヒンジブロック11aと連結部材6a、及び右ドア1bのヒンジブロック11bと連結部材6bとは、それぞれ、摺動機構61を介して連結されているので、レール8とネジ軸2との間の距離が車体の歪みやレール8の携み等によって変化し、左右のドア1a、1bが傾く場合であっても、摺動機構61がヒンジブロックと連結部材との聞で摺動することによってその影響を小さくすることができ、左右のドア1a、1bを円滑にスライドさせることができる。
(6)一対の摺動機構61は、それぞれ互いに球面接触する凹部球面部材611及び凸部球面部材612を備えているので、本構成によれば、簡易な構成で、ヒンジブロックと連結部材との間で摺動する摺動機構61を形成することができる。また、凹部球面部材611と凸部球面部材612とが、その球面接触部において、互いに摺動することによって、摺動機構61はレール8とネジ軸2との聞の距離の変化による左右のドア1a、1bの傾きによる開閉装置10への影響をより小さくすることができる。
(7)連結部材6aに形成された孔6a2とその6a2に挿通されるピン12aとの聞には隙間d1が形成されており、摺動機構61とヒンジブロック11aの内面11a2との間には、隙間d2が形成されているので、レール8とネジ軸2との聞の距離の変化による左右のドア1a、1bの傾きによる開閉装置10への影響をより効果的に小さくすることができる。
(8)左被ロック部材5aの右端部5a1及び右被ロック部材5bの左端部5b1には、それぞれ傾斜面5a2、5b2が形成されており、ロック部分41の両端には、傾斜面5a2、5b2に対応する傾斜面41a、41bがそれぞれ形成されている。その結果、ソレノイドアクチュエータ44が故障している場合においても、左右のドア1a、1bの閉位置への移動によって、傾斜面5a2と傾斜面41aとの摺動及び傾斜面5b2と傾斜面41bとの摺動によって、ロック部分41はロック位置から図6bに示されるR3方向に回動させられる。そして、左被ロック部材5a及び右被ロック部材5bが、ロック部分41によって挟まれる位置まで移動すると、バネ45の付勢力によって、ロック部分41は図6cに示されるR6方向に回動し、ロック位置に変位する。したがって、ソレノイドアクチュエータ44が故障している場合においても、左右のドア1a、1bを閉位置まで移動させ、ロック機構4によって左右のドア1a、1bをロックすることができる。なお、ソレノイドアクチュエータ44が故障している場合においても、ロック解除機構9によって、左右のドア1a、1bのロックを手動操作によって解除できる。
(9)図4に示されているように、連結部材6a、6bは、送りナット21a、21bに対して上下方向に移動可能となっているので、車体の歪み等によって生じるレール8とネジ軸2との間の距離の変化を吸収することができる。
図7は、上記実施形態とは異なるロック解除機構を備えたスライドドアの開閉装置の概略図であり、図8は、図7の斜視図である。本実施形態は、以下に示す点で上記実施形態とは異なっており、その他の構成は上記実施形態と同じである。このため、本実施形態の説明においては、上記実施形態と同じ部品及び部分には同じ符号を付し、それらの内容については詳しい説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、ロック解除機構81は、リンク部材811と、シャフト部材82a、82bと、を有している。リンク部材811は、リンクアーム811a、811b、811cを備えており、リンクアーム811aとリンクアーム811bとは、軸812aで互いに回動可能に連結されている。リンクアーム811bとリンクアーム811cとは、軸812bで互いに回動可能に連結されている。また、リンクアーム811aは、アームの長さ方向の略中央部に位置する固定支軸812cを中心として回動可能となっており、その一端部811a1には、人が引っ張るための紐部811a2が取り付けられている。リンクアーム811cは、その一端部において、固定支軸812dを中心として回動可能となっている。
シャフト部材82a、82bは、それぞれ、ドア1a、1bに取り付けられたヒンジブロック11a、11bに対して、連結状態及び非連結状態に変位可能となっている。連結状態では、シャフト部材82a、82bの下端棒状部821a、821bが、ヒンジブロック11a、11bに形成された凹部に嵌合するようになっている。非連結状態では、シャフト部材82a、82bの下端棒状部821a、821bが、ヒンジブロック11a、11bに形成された凹部から離れるようになっている。
シャフト部材82a、82bは、それぞれ、送りナット21a、21bを介してネジ軸2に連結されている。送りナット21a、21bには、シャフト部材82a、82bを下方に付勢する弾性部材(バネ)822a、822bが取り付けられている。したがって、ロック解除機構81を作動させない通常時には、バネ822a、822bによってシャフト部材82a、82bの下端棒状部821a、821bが、ヒンジブロック11a、11bに形成された凹部に嵌合するように付勢されて、シャフト部材82a、82bとヒンジブロック11a、11bとは連結状態に保持されるようになっている。そして、ネジ軸2が回転し、送りナット21a、21bが左右方向の互いに反対方向に連動してスライドすることによって、シャフト部材82a、82b及びヒンジブロック11a、11bを介して、ドア1a、1bがレール8に沿って左右方向の互いに反対方向に連動してスライドするようになっている。また、通常時は、シャフト部材82a、82bの上端棒状部823a、823bは、リンクアーム811bの上方に位置しており、上端棒状部823a、823bとリンクアーム811bとは接触しないようになっている。したがって、送りナット21a、21bの左右方向のスライドによって、上端棒状部823a、823bは、リンクアーム811bの上方を、リンクアーム811bに接触せず、左右方向に移動するようになっている。また、リンクアーム811bの上面には、ロック解除機構81を作動させると、固定軸95を変位させる変位部材83が取り付けられている。
図9は、ロック解除機構81を作動させた状態のスライドドアの開閉装置の概略図であり、図10は、図9の斜視図である。以下、図7〜図9を用いて、ロック解除機構81の作動を説明する。
図7及び図8に示されるように、非常時に、左右のドア1a、1bを手動で開放するためには、まず、紐部811a2を下方(Z1方向(図7))に引っ張る。すると、リンクアーム811aは、固定支軸812cを中心としてR21方向に回動する。そして、軸812aはR22方向に回動し、リンクアーム811cは、固定支軸812dを中心としてR23方向に回動し、軸812bはR22方向と平行なR24方向に回動する。その結果、リンクアーム811bは、図7に示された位置から左上方向に変位して、図9に示された位置まで移動する。なお、固定支軸812cから軸812aまでの距離と、固定支軸812dから軸812bまでの距離とが等しくなっているので、リンクアーム811bは水平状態が維持されながら左上方向に変位する。リンクアーム811bが左上方向に変位すると、リンクアーム811bはまずシャフト部材82a、82bの上端棒状部823a、823bに接触し、さらにバネ822a、822bの下方への付勢力に抗してシャフト部材82a、82bの上端棒状部823a、823bをシャフト部材82a、82bごと上方に変位させる。その結果、駆動機構のシャフト部材82a、82bの下端棒状部821a、821bがドア1a、1bに取り付けられたヒンジブロック11a、11bに形成された凹部から抜け出ることにより、シャフト部材82a、82bとヒンジブロック11a、11bとが非連結状態となる。すなわち、ロック解除機構81を作動させると、ドア1a、1bと駆動機構との間の連結 が解除されるようになっている。そして、リンクアーム811bが更に左上方向に変位すると、リンクアーム811bの上面に設けられた変位部材83がアーム43の一端に固定された固定軸95と接触し、固定軸95をX2方向(図8)に変位させる。固定軸95がX2方向に変位すると、固定軸95が取り付けられたアーム43が回動させられ、アーム43と一体的に回動させられるロック部材40は、ロック位置からアンロック位置に移動する。すなわち、ロック解除機構81は、ドア1a、1bと駆動機構との間の連結を解除後、ロック部材40をロック位置からアンロック位置に移動させるようになっている。なお、固定軸95がX2方向に変位した後の、ロック部材40がロック位置からアンロック位置に移動する作動は、上記実施形態で説明したとおりである。
前記構成の開閉装置によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)ロック解除機構81は、ロック部材40をロック位置からアンロック位置に移動させる動作において、ドア1a、1bと駆動機構との間の連結を解除するようになっているので、ドア1a、1bを開放する際に、駆動機構による負荷が発生せず、女性、子供等でも、容易にドア1a、1bを開放することができる。
(2)ロック解除機構81は、ドア1a、1bと駆動機構との間の連結を解除後、ロック部材40をロック位置からアンロック位置に移動させるようになっている。したがって、ドア1a、1bと駆動機構との連結を解除するタイミングと、ロック部材40をロック位置からアンロック位置に移動させるタイミングとをずらすことによって、ロック解除機構81が必要とする荷重を分散させることができ、ロック解除機構81の最大荷重を減少させることができる。
(3)ロック解除機構81において、シャフト部材82a、82bの下端棒状部821a、821bがヒンジブロック11a、11bに形成された凹部に嵌合している連結状態である場合、シャフト部材82a、82bの上端棒状部823a、823bはリンクアーム811bに対して非接触状態となっている。その結果、駆動機構によるドア1a、1bの開閉においては、シャフト部材82a、82bはリンク部材811と接触しないので、シャフト部材82a、82bとリンク部材811との接触による負荷が発生せず、ドア1a、1bを円滑に開閉することができる。また、シャフト部材82a、82bとリンク部材811との接触による両部材の摩耗を防止できる。
(4)シャフト部材82a、82bは、バネ822a、822bによって、シャフト部材82a、82bの下端棒状部821a、821bがヒンジブロック11a、11bに形成された凹部に嵌合するように下方に付勢されているので、ロック解除機構81を作動させない通常時において、シャフト部材82a、82bとヒンジブロック11a、11bとは連結状態に保持されることができる。
(5)ロック解除機構81は、電動の部分を有していないので、電源が遮断された状態においても、手動によって、ドア1a、1bと駆動機構との間の連結を解除し、さらに、ロック部材40をロック位置からアンロック位置に移動させることができる。すなわち、電源が遮断された状態においても、容易にドア1a、1bを開放することができる。
上記ロック解除機構の変形形態においては、リンク部材811を変位させるものとして、紐部811a2を設けているが、これは、紐状のものに限定されず、リンク部材811を変位させるものであれば良い。
上記ロック解除機構の変形形態においては、ドア1a、1bが閉位置に位置し、ロック部材がロック位置にある場合の、ロック解除機構81の作動を説明したが、ロック解除機構81は、リンク部材811を変位させることによって、ドア1a、1bが開位置に位置している場合でも、ドア1a、1bと駆動機構との間の連結を解除することができる。
上記実施形態及びロック解除機構の変形形態では、駆動機構としてネジ軸2を例として説明しているが、駆動機構はネジ軸に限定されず、左右のドア1a、1bを連動してスライドさせるものであれば良い。
上記実施形態及びロック解除機構の変形形態では、摺動機構61は、凹部球面部材611及び凸部球面部材612を備えているが、摺動機構61は、球面接触する球面部材に限定されず、例えば、弾性部材等、連結部材6a、6bとヒンジブロック11a、11bとの聞に生じる荷重や隙間を吸収できるものであれば良い。
上記実施形態及びロック解除機構の変形形態では、ソレノイドアクチュエータ44の故障時には、左右のドア1a、1bの閉位置への移動によって、ロック部分41がロック位置から回動するように、左右の被ロック部材5a、5b及びロック部分41にはそれぞれ傾斜面が形成されているが、このような構成は、傾斜面に限定されず、ロック部分41をロック位置から回動させるような構成が、左右の被ロック部材5a、5b及びロック部分41に設けられていれば良い。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
本発明では、構成を簡素化したスライドドアの開閉装置を提供できるので、産業上の利用価値が大である。
1a 左ドア 1b 右ドア
2 ネジ軸
21a 送りナット 21b 送りナット
3 モータ
31 エンコーダ
4 ロック機構
40 ロック部材
41 ロック部分 42 回動支軸 43 アーム
44 ソレノイドアクチュエータ
45 バネ
5a 左被ロック部材 5b 右被ロック部材
6a 連結部材 6b 連結部材
6a1 下部 6a2 孔 6a3 凹部
61 摺動機構
611 凹部球面部材 612 凸部球面部材
7a 車輪 7b 車輪
8 レール
81 ロック解除機構
811 リンク部材 811a リンクアーム 811b リンクアーム
811c リンクアーム
82a シャフト部材 82b シャフト部材
822a バネ 822b バネ
83 変位部材
9 ロック解除機構
91 レバ一部分 92 回動支軸 93 アーム 94 連結軸 95 固定軸
96 フック
10 開閉装置
11a ヒンジブロック 11b ヒンジブロック
11a1 凹部
12a ピン
100 出入り口

Claims (10)

  1. 鉄道車両の車体の出入り口を開閉するために左右にスライドする一対のスライドドアを駆動する鉄道車両用スライドドアの開閉装置において、
    前記一対のスライドドアを、左右方向の互いに反対方向に連動してスライドさせて、鉄道車両の車体の出入り口を開閉する駆動機構と、
    前記駆動機構の駆動量を検知する検知手段と、
    前記一対のスライドドアにそれぞれ取り付けられた一対の被ロック部材と;鉄道車両の車体に取り付けられて、前記一対のスライドドアの閉位置において前記一対の被ロック部材をロックするロック位置と、前記一対の被ロック部材をロックしないアンロック位置とに変位可能な、ロック部材と;を有するロック機構と、
    前記検知手段に検知された前記駆動機構の駆動量から前記一対のスライドドアが閉位置に位置したことを認識すると、前記ロック部材を前記ロック位置に変位させる制御手段と、
    を有することを特徴とする鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  2. 前記駆動機構は、単一の駆動源と、前記駆動源によって回転される駆動ネジ軸と、前記一対のスライドドアのそれぞれが吊り下げられる前記駆動ネジ軸にそれぞれ螺合する一対の送りナットと、を有し、前記駆動源による前記駆動ネジ軸の回転によって前記一対のスライドドアを左右方向の互いに反対方向に連動してスライドさせる、請求項1記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  3. 前記検知手段は、前記駆動源の回転量を検知することによって前記駆動機構の駆動量を検知する、請求項2記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  4. 前記駆動源は、その回転量に応じた信号を出力するエンコーダを内蔵しており、
    前記検知手段は、前記エンコーダの出力信号によって前記駆動機構の駆動量を検知する、請求項3記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  5. 更に、前記ロック部材を手動操作に応じて前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させるロック解除機構を有する、請求項1〜4のいずれか1つに記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  6. 更に、前記駆動機構は、
    鉄道車両の車体の出入り口に沿って設けられ、前記一対のスライドドアの左右方向の移動を案内するレールと、
    前記一対のスライドドアと前記一対の送りナットとの間にそれぞれ設けられ、各スライドドアを各送りナットに連結する一対の連結部材と、
    前記一対のスライドドアと前記一対の連結部材との間にそれぞれ設けられ、各スライドドアと各連結部材とを互いに摺動可能に連結する一対の摺動機構と、を有する、請求項2又は3に記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  7. 前記一対の摺動機構は、それぞれ、互いに球面接触する凹部球面部材と凸部球面部材とからなる、請求項6に記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  8. 前記ロック解除機構は、前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる動作において、前記一対のスライドドアと前記駆動機構との間の連結を解除するようになっている、請求項5記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  9. 前記ロック解除機構は、前記一対のスライドドアと前記駆動機構との間の連結を解除後、前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させるようになっている、請求項8記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
  10. 前記ロック解除機構は、
    手動操作に応じて変位することによって、前記ロック部材をロック位置から前記アンロック位置に移動させる、リンク部材と、
    前記スライドドアに対して連結状態及び非連結状態に変位可能となっており、且つ、前記リンク部材に対して接触状態及び非接触状態に変位可能となっている、シャフト部材と、を有しており、
    前記ロック解除機構は、前記シャフト部材を前記一対のスライドドアに対して非連結状態とすることによって、前記一対のスライドドアと前記駆動機構との間の連結を解除するようになっており、
    前記シャフト部材は、前記スライドドアに対して連結状態である場合、前記リンク部材に対して非接触状態となっている、請求項8又は9に記載の鉄道車両用スライドドアの開閉装置。
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