JP2014012308A - 刃先交換式切削工具 - Google Patents

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秀史 高橋
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Abstract

【課題】インサート取付座の摩耗を防止して、工具本体を交換するような事態を回避できるとともに、工具費用を削減できる刃先交換式切削工具を提供すること。
【解決手段】円板状をなし、外周縁に切れ刃6を有する切削インサート3と、前記切削インサート3がそのインサート軸線C回りに回転可能に装着されるインサート取付座5を有する工具本体2と、を備える刃先交換式切削工具であって、前記切削インサート3と前記インサート取付座5との間には、シート部材7が介装されていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、円板状の切削インサートが回転可能に工具本体に装着された、例えばロータリミーリング工具等の刃先交換式切削工具に関するものである。
従来、この種の刃先交換式切削工具として、例えば下記特許文献1に示されるような、円板状をなし、外周縁に切れ刃を有する切削インサートと、前記切削インサートがそのインサート軸線回りに回転可能に装着されるインサート取付座を有する工具本体と、を備えたロータリミーリング工具が知られている。切削インサートは、超硬合金等の硬質材料で形成され、工具本体は、鋼等で形成されている。
この刃先交換式切削工具では、切削インサートが被削材に切り込んだ際に切れ刃に作用する切削抵抗により、該切削インサートが従動(受動)的にインサート軸線回りに回転する。これにより、切れ刃の所定部分のみが切削に用いられるようなことが抑制されているとともに、切れ刃の部分的な温度上昇やそれによる加工面不良や刃先欠損等の不具合を抑制している。
特表2011−515231号公報
しかしながら、前述した従来の刃先交換式切削工具では、下記の課題があった。
すなわち、切削時において、工具本体のインサート取付座と切削インサートとが相対回転しつつ互いに摺接するため、該切削インサートに比べて軟質のインサート取付座が摩耗することがあった。このようにインサート取付座が摩耗した場合、該インサート取付座への切削インサートの着座姿勢が不安定になったり、切削インサートが従動回転しづらくなったりして、加工精度や工具寿命に影響することから、工具本体自体を新しいものに交換する必要があり、工具費用が嵩んでいた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、インサート取付座の摩耗を防止して、工具本体を交換するような事態を回避できるとともに、工具費用を削減できる刃先交換式切削工具を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明は、円板状をなし、外周縁に切れ刃を有する切削インサートと、前記切削インサートがそのインサート軸線回りに回転可能に装着されるインサート取付座を有する工具本体と、を備える刃先交換式切削工具であって、前記切削インサートと前記インサート取付座との間には、シート部材が介装されていることを特徴とする。
この刃先交換式切削工具では、切削インサートが被削材に切り込んだ際に切れ刃に作用する切削抵抗等により、該切削インサートが従動(受動)的にそのインサート軸線回りに回転する。これにより、切れ刃の所定部分のみが切削に用いられるようなことが抑制されているとともに、切れ刃の部分的な温度上昇やそれによる加工面不良、刃先欠損等の不具合が抑制されて、高精度な切削加工が安定して維持されるようになっている。
そして、本発明の刃先交換式切削工具によれば、切削インサートと、該切削インサートが装着されるインサート取付座との間に、シート部材が介装されているので、超硬合金等の硬質材料からなる切削インサートに対してインサート取付座が直接接触することはなく、これにより該インサート取付座の摩耗を防止できる。
具体的に、切削インサートの従動回転により摩耗するのは、該切削インサートに直接接触するシート部材であるので、このシート部材が摩耗した場合は、摩耗した古いシート部材を取り外して新しいシート部材に交換することで、容易に対応可能である。
つまり、本発明によれば、従来のように工具本体自体を交換する必要はなく、よって工具費用を大幅に削減することができる。
また、本発明の刃先交換式切削工具において、前記切削インサートには、前記インサート軸線方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記貫通孔に挿通される軸部材が、前記インサート取付座に着脱可能に立設され、前記軸部材に対して、前記切削インサートが摺接しつつ前記インサート軸線回りに回転可能であることとしてもよい。
この場合、切削インサートの貫通孔と、該貫通孔に挿通される軸部材とがインサート軸線回りに摺接しつつ相対回転することで、切削インサートの従動回転時の姿勢が安定するとともに、切削の加工精度が高められる。前記相対回転により、軸部材の外周面が摩耗することが考えられるが、摩耗した古い軸部材を取り外して新しい軸部材に交換することで容易に対応可能である。
また、本発明の刃先交換式切削工具において、前記シート部材は、前記インサート取付座に対する前記インサート軸線回りの回転が規制された状態で、該インサート取付座に配設されることとしてもよい。
この場合、シート部材とインサート取付座とのインサート軸線回りの相対回転が規制されるので、これらシート部材とインサート取付座との摺接による摩耗、特にインサート取付座の摩耗をより確実に防止でき、前述の効果が顕著に得られることになる。
また、本発明の刃先交換式切削工具において、前記工具本体は、円柱状又は円板状をなし、その工具軸線回りに回転可能とされ、前記インサート取付座は、前記工具本体の先端外周部に周方向に間隔をあけて複数形成されていることとしてもよい。
この刃先交換式切削工具は、工具本体がその工具軸線回りに回転されることで、該工具本体の先端外周部における複数のインサート取付座にそれぞれ装着された切削インサートが被削材に切り込んでいくとともに、これら切削インサートが各別に回転可能とされた、所謂ロータリミーリング工具である。本発明は、このようなロータリミーリング工具に特に適している。
本発明の刃先交換式切削工具によれば、インサート取付座の摩耗を防止して、工具本体を交換するような事態を回避できるとともに、工具費用を削減できる。
本発明の一実施形態に係る刃先交換式切削工具を示す側面図である。 図1の刃先交換式切削工具を工具先端から見た正面図である。 図1のA部を拡大して示す斜視図であり、(a)インサート取付座に切削インサートを装着した状態を表すもの、(b)インサート取付座から切削インサートを取り外した状態を表すものである。 図1の刃先交換式切削工具の工具本体を示す側面図である。 図1の刃先交換式切削工具のインサート取付座及び切削インサート近傍を拡大して示す断面図である。 図1の刃先交換式切削工具に用いられるシート部材の上面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る刃先交換式切削工具1について、図面を参照して説明する。
図1〜図6に示されるように、本実施形態の刃先交換式切削工具1は、鋼等で形成された工具本体2と、超硬合金等の硬質材料で形成された切削インサート3と、を備えている。この刃先交換式切削工具1は、切削インサート3が被削材に切り込んだ際に切れ刃6に作用する切削抵抗等により、該切削インサート3が従動(受動)的にインサート軸線C回りに回転する、ロータリミーリング工具である。
本実施形態の刃先交換式切削工具1は、例えば、耐熱合金などの難削材を被削材とする切削加工に用いられる。
工具本体2は、円柱状又は円板状をなしており、その中心軸である工具軸線O回りに回転可能とされている。図示の例では、工具本体2は円柱状をなしており、その工作機械の主軸等に支持される基端側(図1における上側)部分2aが、先端側(図1における下側)部分2bよりも小径となっている。
工具本体2の先端外周部には、工具軸線O回りに周回する方向(以下、工具本体2の周方向という)に間隔をあけて、該先端外周部から凹状に切り欠かれるように複数のチップポケット4が形成されている。これらチップポケット4において、工具本体2が回転される工具回転方向Tを向く壁面には、切削インサート3が着脱可能に装着されるインサート取付座5がそれぞれ形成されている。
図4において、インサート取付座5には、工具回転方向Tを向く取付面5aと、取付面5aの周縁部から立ち上がる規制面5bと、取付面5aに穿設されたネジ孔5cと、該インサート取付座5と切削インサート3との間にクーラント(切削油剤)を噴出するクーラント孔5dと、が形成されている。
取付面5aは、切削インサート3の形状に対応するように、略円形の平面状に形成されている。図4に示される工具本体2の側面視(インサート取付座5の側面視)で、取付面5aは、工具本体2の先端側(図4における下側)に向かうに従い漸次工具回転方向Tへ向かって傾斜している。また、図2に示される工具本体2の正面視で、取付面5aは、工具軸線Oに直交する径方向(以下、工具本体2の径方向という)のうち、工具本体2の径方向外側に向かうに従い漸次工具回転方向Tの後方側(工具回転方向Tとは反対側)へ向かって傾斜している。
図4において、規制面5bは、取付面5aにおける工具本体2の基端側の縁部(上縁部)から工具回転方向Tへ向けて立ち上がる平面状に形成されている。また、取付面5aと規制面5bとの間には、丸溝状をなすぬすみ部5eが形成されている。図示の例では、取付面5aにおける工具本体2の径方向内側の縁部にも、ぬすみ部が形成されている。
図5に示されるように、ネジ孔5cは、多段円柱孔状をなしており、該ネジ孔5cにおいて取付面5aに開口する端部(開口部)の内径は、該開口部以外の部位の内径よりも一段大きくなっている。ネジ孔5cの前記開口部は、後述する軸部材8が挿入される支持部5fとなっている。ネジ孔5cの内周面のうち、支持部5f以外の部位には、雌ネジ加工が施されており、後述するクランプネジ9が螺着されるようになっている。
クーラント孔5dは、工具本体2内に工具軸線Oに沿って延びる図示しないクーラント供給孔に連通されている。前記クーラント供給孔は、工具軸線O上に位置して1つ形成されており、該クーラント供給孔における工具本体2の先端側の端部から各インサート取付座5に向けて、複数のクーラント孔5dが分岐している。尚、特に図示しないが、工具本体2には、切削インサート3のすくい面3aや切れ刃6に向けてクーラントを噴出する、前記クーラント孔5d以外のクーラント孔が形成されていてもよい。
図4に示されるインサート取付座5の正面視で、クーラント孔5dの前記クーラント供給孔とは反対側の端部は、取付面5aに開口しており、該クーラント孔5dは、切削インサート3の着座面3bに向けてクーラントを噴出するように形成されている(図3(a)(b)を参照)。図4及び図6に示されるように、クーラント孔5dにおいて取付面5aに開口する部分は、楕円形状をなしており、この楕円の長軸は、工具本体2の径方向外側に向かうに従い漸次工具本体2の先端側に向かって延びている。具体的に、クーラント孔5dは、インサート軸線C回りに沿う方向(後述するインサート周方向)に向けて、クーラントを噴出するように形成されている。
また、図4の正面視で、クーラント孔5dは、取付面5aのネジ孔5cに対して、工具本体2の径方向内側かつ工具本体2の先端側に位置する領域(図4においてはネジ孔5cの左斜め下方)に開口されている。具体的に、クーラント孔5dは、インサート取付座5と切削インサート3との間の領域のうち、この切削インサート3が被削材から切削抵抗を受ける切れ刃6部分(概ねこの切れ刃6において、工具先端側を向く底刃から工具径方向外側を向く外周刃に亘る部分)に対応する部位に向けて、クーラントを噴出するように形成されている。
クーラント孔5dから噴出されたクーラントは、切削インサート3の着座面3bに当たって、図3(a)及び図6に示されるように、該切削インサート3をそのインサート軸線C回りのうち、インサート回転方向Rに向けて回転させるように作用する。
また、切削インサート3の着座面3bに当てられたクーラントは、この切削インサート3とインサート取付座5との間から外部(工具本体2の先端側や径方向外側)に流出して、工具回転方向Tの後方側に位置する他の切削インサート3の切れ刃6や被削材を冷却したり、切削により生じた切屑を排出させるのに利用される。
このように、本実施形態では、切削インサート3を、従来のように切削時に切れ刃6に作用する切削抵抗のみによって従動回転させるのではなく、前記切削抵抗を利用しつつも、クーラント孔5dから噴出するクーラントを該切削インサート3に当てることによって、この切削インサート3が所定方向(インサート回転方向R)に安定して回転するようになっている。
また、図4及び図6において、本実施形態では、クーラント孔5dにおける工具本体2の径方向内側の端部からネジ孔5cの中心軸(インサート軸線C)までの距離が、該クーラント孔5dにおける工具本体2の径方向外側の端部から前記中心軸までの距離より長くなっている。具体的には、ネジ孔5cの中心軸を中心とする、クーラント孔5dの中心を通る仮想円(不図示)に対して、該クーラント孔5dの楕円の長軸L1は接しておらず、工具本体2の径方向外側に向かうに従い漸次前記仮想円の内側に進入するように、この仮想円に交差している。
図1〜図3(a)及び図5に示されるように、切削インサート3は、円板状をなしており、所謂丸駒インサートである。切削インサート3のインサート軸線C方向を向く両面のうち、一面はすくい面3aとされ、他面は着座面3bとされている。切削インサート3は、すくい面3aを工具回転方向Tへ向けるとともに、着座面3bを工具回転方向Tの後方側へ向けた状態で、インサート取付座5に装着される。
尚、本明細書では、前述の「工具本体2の径方向」「工具本体2の周方向」と区別して、インサート軸線Cに直交する方向をインサート径方向といい、インサート軸線C回りに周回する方向をインサート周方向という。
図5において、すくい面3a及び着座面3bの中央には、貫通孔3cが開口されている。貫通孔3cは、インサート軸線C方向に沿って切削インサート3を貫通して形成されている。貫通孔3cのうち、すくい面3aに開口する端部、及び、着座面3bに開口する端部は、これら端部間に位置する中央部よりも大径となっている。貫通孔3cの前記中央部の内径は、インサート軸線Cに沿う全長に亘り略一定となっている。図5に示される例では、貫通孔3cにおいて、すくい面3aに開口する端部の内径が、着座面3bに開口する端部の内径より大きくされている。
切削インサート3のすくい面3aの外周縁には、切れ刃6が形成されている。切れ刃6は、インサート軸線Cを中心とする円環形状(円周形状)をなしている。切削インサート3の外周面は逃げ面3dとされており、切れ刃6は、すくい面3aと逃げ面3dとの交差稜線をなしている。切れ刃6は、切削インサート3においてインサート径方向の外側に最も突出して配置されており、逃げ面3dは、切れ刃6から離間するに従い漸次インサート径方向の内側へ後退するように傾斜している。
図5に示されるように、工具本体2のインサート取付座5には、前述の切削インサート3と、円板状のシート部材7と、円筒状の軸部材8と、クランプネジ9とが着脱可能に装着される。これら切削インサート3、シート部材7、軸部材8、クランプネジ9及びインサート取付座5のネジ孔5cは、互いに同軸とされており、図5及び図6においては、この共通軸としてインサート軸線Cのみを表している。切削インサート3は、インサート軸線C回りに回転可能(回転自在)とされて、インサート取付座5に装着されている。
シート部材7は、鋼等からなり、切削インサート3とインサート取付座5との間に介装されている。具体的に、シート部材7は、全体にその厚さが一定とされており、切削インサート3の着座面3bとインサート取付座5の取付面5aとに挟まれて(厚さ方向から当接されて)、インサート取付座5に配設されている。このシート部材7を介してインサート取付座5に装着される切削インサート3(の切れ刃6)には、該インサート取付座5の取付面5aが前述のように傾斜していることに伴って、正(ポジ)のアキシャルレーキ角と、負(ネガ)のラジアルレーキ角とが付与されている。
切削インサート3の着座面3bと、シート部材7において該着座面3bに当接する面とが摺接することで、切削インサート3は、シート部材7に対してインサート軸線C回りに回転可能である。図5において、シート部材7の外径は、切削インサート3の着座面3bの外径より若干小さくされている。
図3(b)、図5及び図6に示されるように、シート部材7の中央には、該シート部材7の厚さ方向に貫通して円孔7aが形成されている。また、シート部材7において中央から偏倚した位置(シート部材7の外周面と円孔7aの内周面との間)には、前記厚さ方向に貫通して長孔(調整孔)7bが形成されている。また、図6に示されるシート部材7の上面視で、シート部材7の外周面の一部は直線状に切り欠かれており、つまり該外周面の一部は平面状とされていて、後述する規制面7cとなっている。
図5において、シート部材7の円孔7aの内径は、インサート取付座5の支持部5fの内径及び切削インサート3の貫通孔3cの内径と略同一となっている。
また、図3(b)及び図6において、長孔7bは、クーラント孔5dに連通するとともに、切削インサート3に向けて開口されて形成されており、該長孔7bは、クーラント孔5dから流入したクーラントの向きを、インサート周方向に沿う向きに変えて、該クーラントを切削インサート3に向けて流出させるようになっている。
具体的に、図6に示されるシート部材7の上面視で、長孔7bは、インサート取付座5のクーラント孔5dに対応する位置に配置されており、このシート部材7がインサート取付座5に載置されたときに、これら長孔7bとクーラント孔5dとは互いに連通するようになっている。従って、クーラント孔5dから噴出されるクーラントは、該クーラント孔5dから長孔7b内を通って、切削インサート3の着座面3bに当たることになる。
長孔7bは、インサート軸線C回りのインサート周方向に沿うように延びており、該長孔7bにおける工具本体2の径方向内側の端部(図6における左側の端部)からインサート軸線Cまでの距離と、該長孔7bにおける工具本体2の径方向外側の端部(図6における右側の端部)からインサート軸線Cまでの距離とは、略同一となっている。
具体的には、インサート軸線Cを中心とする、長孔7bの中心を通る仮想円(不図示)に対して、該長孔7bの両端を通る長軸L2が接するようになっている。従って、図6に示されるシート部材7の上面視で、長孔7bの長軸L2が延在する向きと、クーラント孔5dの長軸L1が延在する向きとは、互いに異なっている。
図6において、長孔7bにおける工具本体2の径方向内側の端部と、クーラント孔5dにおける前記径方向内側の端部とは、インサート軸線C方向に重なり合っている一方、長孔7bにおける前記径方向外側の端部と、クーラント孔5dにおける前記径方向外側の端部とは、互いに異なる位置に配置されている。
このような長孔7bが形成されていることにより、クーラント孔5dから流出したクーラントは、該長孔7b内を流れつつその噴出方向をインサート周方向(具体的にはインサート回転方向R)に沿う向きに変化させて、切削インサート3の着座面3bに衝突させられる。
尚、図6に示される例では、長孔7bは直線状に延びて形成されているが、この代わりに、インサート軸線Cを中心とする円弧状に延びていてもよい。
規制面7cは、インサート取付座5の規制面5bに対応する形状(本実施形態では平面状)とされており、該規制面5bとともに、インサート取付座5に対するシート部材7のインサート軸線C回り(ネジ孔5cの中心軸回り)の回転を規制する回転規制部を構成している。
図3(b)において、シート部材7がインサート取付座5に載置される際、シート部材7の規制面7cは、インサート取付座5の規制面5bに当接又は近接して配置される。従って、切削時の外力等により、インサート取付座5に対してシート部材7がインサート軸線C回りに回転しようとしたときに、これら規制面5b、7c同士が当接して、前記回転が規制されるようになっている。このように、シート部材7は、インサート取付座5に対するインサート軸線C回りの回転が規制された状態で、該インサート取付座5に配設されている。
図5において、軸部材8は、焼き入れ鋼等からなり、インサート取付座5の取付面5aに着脱可能に立設されている。具体的に、軸部材8は、切削インサート3の貫通孔3c及びシート部材7の円孔7aに挿通されて、ネジ孔5cの支持部5fに嵌合されている。軸部材8の外周面と切削インサート3の貫通孔3cの内周面との間には、僅かに隙間が設けられており、これら外周面と内周面とが摺接することで、切削インサート3は、軸部材8に対してインサート軸線C回りに回転可能である。
図示の例では、軸部材8において、支持部5fに挿入される端部とは反対側の端部(図5における上端部)が、切削インサート3の貫通孔3cにおけるすくい面3aに開口する端部内に配置されている。具体的には、軸部材8においてすくい面3aと同一方向(図5における上方)を向く端面8aが、貫通孔3cのすくい面3aに開口する端部内において該すくい面3aと同一方向を向く端面3eよりも突出している。また、軸部材8において着座面3bと同一方向(図5における下方)を向く端面8bは、支持部5fの底壁に当接している。
クランプネジ9は、外周面に雄ネジ加工が施されたネジ部9aと、該ネジ部9aより大径とされ、六角レンチ等の締結工具が係合する頭部9bと、を備えている。クランプネジ9は、そのネジ部9aが軸部材8に挿通されるとともにネジ孔5cに螺着され、その頭部9bが軸部材8の端面8aに当接して、インサート取付座5に着脱可能に装着される。図5において、クランプネジ9の頭部9bと、切削インサート3の前記端面3eとの間には、若干の隙間が設けられている。
以上説明した本実施形態の刃先交換式切削工具1では、切削インサート3が被削材に切り込んだ際に切れ刃6に作用する切削抵抗等により、該切削インサート3が従動(受動)的にインサート軸線C回りに回転する。これにより、切れ刃6の所定部分のみが切削に用いられるようなことが抑制されているとともに、切れ刃6の部分的な温度上昇やそれによる加工面不良、刃先欠損等の不具合が抑制されて、高精度な切削加工が安定して維持されるようになっている。
そして、本実施形態の刃先交換式切削工具1によれば、切削インサート3と、該切削インサート3が装着されるインサート取付座5との間に、シート部材7が介装されているので、超硬合金等の硬質材料からなる切削インサート3に対してインサート取付座5が直接接触することはなく、これにより該インサート取付座5の摩耗を防止できる。
具体的に、切削インサート3の従動回転により摩耗するのは、該切削インサート3の着座面3bに直接接触するシート部材7であるので、このシート部材7が摩耗した場合は、摩耗した古いシート部材7を取り外して新しいシート部材7に交換することで、容易に対応可能である。
つまり、本実施形態によれば、従来のように工具本体自体を交換する必要はなく、よって工具費用を大幅に削減することができる。
また、軸部材8が、切削インサート3の貫通孔3cに挿通されて、インサート取付座5に着脱可能に立設されている。本実施形態では、切削インサート3の貫通孔3cと、該貫通孔3cに挿通される軸部材8とがインサート軸線C回りに摺接しつつ相対回転することで、切削インサート3の従動回転時の姿勢が安定するとともに、切削の加工精度が高められている。ここで、前記相対回転により、軸部材8の外周面が摩耗することが考えられるが、摩耗した古い軸部材8を取り外して新しい軸部材8に交換することで容易に対応可能である。
また、本実施形態では、回転規制部として規制面5b、7cが設けられており、シート部材7は、インサート取付座5に対するインサート軸線C回りの回転が規制された状態で、該インサート取付座5に配設されている。従って、これらシート部材7とインサート取付座5との摺接による摩耗、特にインサート取付座5の摩耗をより確実に防止でき、前述の効果が顕著に得られることになる。
また、本実施形態で説明した刃先交換式切削工具1は、工具本体2がその工具軸線O回りに回転されることで、該工具本体2の先端外周部における複数のインサート取付座5にそれぞれ装着された切削インサート3が被削材に切り込んでいくとともに、これら切削インサート3が各別に回転可能とされた、所謂ロータリミーリング工具である。本発明は、このようなロータリミーリング工具に特に適している。
また、本実施形態の刃先交換式切削工具1によれば、切削インサート3が被削材に切り込んだ際に切れ刃6に作用する切削抵抗等のみならず、これに加えて、インサート取付座5と切削インサート3との間にクーラントを噴出させることによって、該切削インサート3が安定して、従動的にインサート軸線C回りに回転する。
具体的に、インサート取付座5と切削インサート3との間にクーラント孔5dから噴出されたクーラントは、これらインサート取付座5と切削インサート3との間(詳しくは、シート部材7と切削インサート3との間)に介在して潤滑膜(或いは潤滑剤)のごとく作用し、該切削インサート3をインサート軸線C回りに定常的に回転させやすくしている。
すなわち、例えば本実施形態とは異なり、切削時の切削抵抗のみによって切削インサートを従動回転させる場合、切削抵抗による摩擦力の影響で回転できない可能性がある。
一方、本実施形態によれば、前述したクーラントの作用により、切削インサート3の回転が定常的に行われやすくなっているので、切れ刃6の所定部分のみが切削に用いられるようなことが抑制されているとともに、切れ刃6の部分的な温度上昇やそれによる加工面不良、刃先欠損等の不具合が抑制されて、高精度な切削加工が安定して維持される。
また、クーラントが潤滑膜のように作用することから、前述のように切削インサート3が回転されつつも、該切削インサート3が接触するシート部材7の摩耗が抑制される。
また、シート部材7と切削インサート3との間の領域のうち、この切削インサート3が被削材から切削抵抗を受ける切れ刃6部分(概ね底刃から外周刃に亘る部分)に対応する部位は、これらシート部材7と切削インサート3との摩擦抵抗が他の部位よりも大きくなる。そこで、本実施形態では、このように摩擦抵抗が大きくなる部位に向けて、クーラント孔5dからクーラントを噴出することで、前述した摩耗抑制の効果がより顕著に得られることになる。
また、クーラント孔5dは、インサート周方向に向けてクーラントを噴出するように形成されているので、該クーラント孔5dから噴出されたクーラントは、切削インサート3の着座面3bに当たって、該切削インサート3をインサート周方向に向けて回転させるように作用する。従って、切削インサート3が、より確実に回転される。
また、シート部材7には、クーラントの向きを調整する(変化させる)調整孔である長孔7bが形成されており、クーラント孔5dから該長孔7bに流入したクーラントは、この長孔7b内を流れつつ、その向きをより正確にインサート周方向に沿う向きに変えられて、切削インサート3の着座面3bに向けて流出させられる。このように流出したクーラントは、切削インサート3の着座面3bに当たって、該切削インサート3をインサート周方向に向けて回転させるように作用する。従って、切削インサート3が、より確実に回転されるようになっている。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、刃先交換式切削工具1としてロータリミーリング工具を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、従動型ロータリバイト等のロータリターニング工具であっても構わない。この場合、丸駒インサート(切削インサート3)が、軸状をなす工具本体の先端部のインサート取付座5にシート部材7を介して着脱可能に装着されるとともに、回転する被削材に切り込んでいき、この切削時に該丸駒インサートに作用する切削抵抗等により、インサート取付座5に対して丸駒インサートをそのインサート軸線C回りに従動回転させて、切削が行われる。
また、前述の実施形態では、シート部材7が、インサート取付座5に対するインサート軸線C回りの回転が規制された状態で、該インサート取付座5に配設されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、シート部材7は、インサート取付座5に対してインサート軸線C回りに回転可能とされて、該インサート取付座5に配設されていてもよい。ただし、前述の実施形態のように、シート部材7とインサート取付座5との相対回転が規制されることにより、これら部材の当接面同士の摩耗、特にインサート取付座5の取付面5aの摩耗を確実に防止できることから、好ましい。
また、前述の実施形態では、回転規制部として、互いに当接する平面状の規制面5b、7cを用いて説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、回転規制部は、インサート取付座5に対するシート部材7の回転を規制できればよいことから、例えば、互いに係合する凸部と凹部であってもよい。
また、規制面5b、7cが、ネジ孔5cに対して工具本体2の基端側に配置されている例を用いて説明したが、これら規制面5b、7cは、例えば、ネジ孔5cに対して工具本体2の径方向内側に配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、クーラント孔5dにおいて取付面5aに開口する部分が、楕円形状になっているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、クーラント孔5dの取付面5aへの開口部分は、例えば円形状、長円形状、多角形状等であっても構わない。
また、クーラント孔5dが、インサート取付座5に形成されていなくても構わない。
また、シート部材7が円板状をなしているとしたが、これに限定されるものではなく、例えばそれ以外の多角形板状や楕円板状等であってもよい。この場合、シート部材7の外周面形状を用いて、前記回転規制部を容易に形成しやすい。
また、軸部材8は円筒状をなしており、該軸部材8内にクランプネジ9が挿通されるとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、軸部材8は円柱状をなしていてもよい。この場合、軸部材8に雄ネジ加工を施してインサート取付座5のネジ孔5cに螺着することとしてもよく、これによればクランプネジ9を削減できる。ただし、前述の実施形態のように、回転する切削インサート3とクランプネジ9との間に、軸部材8が介装されていることによって、摩耗により交換する軸部材8の製造費用を削減できることから、好ましい。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述した実施形態及び変形例(尚書き等)で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 刃先交換式切削工具
2 工具本体
3 切削インサート
3c 貫通孔
5 インサート取付座
6 切れ刃
7 シート部材
8 軸部材
C インサート軸線
O 工具軸線

Claims (4)

  1. 円板状をなし、外周縁に切れ刃を有する切削インサートと、
    前記切削インサートがそのインサート軸線回りに回転可能に装着されるインサート取付座を有する工具本体と、を備える刃先交換式切削工具であって、
    前記切削インサートと前記インサート取付座との間には、シート部材が介装されていることを特徴とする刃先交換式切削工具。
  2. 請求項1に記載の刃先交換式切削工具であって、
    前記切削インサートには、前記インサート軸線方向に貫通する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔に挿通される軸部材が、前記インサート取付座に着脱可能に立設され、
    前記軸部材に対して、前記切削インサートが摺接しつつ前記インサート軸線回りに回転可能であることを特徴とする刃先交換式切削工具。
  3. 請求項1又は2に記載の刃先交換式切削工具であって、
    前記シート部材は、前記インサート取付座に対する前記インサート軸線回りの回転が規制された状態で、該インサート取付座に配設されることを特徴とする刃先交換式切削工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の刃先交換式切削工具であって、
    前記工具本体は、円柱状又は円板状をなし、その工具軸線回りに回転可能とされ、
    前記インサート取付座は、前記工具本体の先端外周部に周方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする刃先交換式切削工具。
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