JP2014012299A - 剪断可否判定方法、鋼板の製造方法、及び鋼板の剪断設備 - Google Patents

剪断可否判定方法、鋼板の製造方法、及び鋼板の剪断設備 Download PDF

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Abstract

【課題】剪断装置で剪断可能な鋼板をより適切に判定することを目的としている。
【解決手段】剪断候補の鋼板毎に、対象とする鋼板11の剪断時の温度である剪断温度αと係数Aとの関係である温度剪断情報を予め求めておく。そして、剪断候補の鋼板11の実際の剪断温度αと上記予め求めた温度剪断情報とから求めた係数Aと、下記式とに基づき、剪断可能か否かを判定する。
F =A・t・TS/tanθ
ここで、F:剪断荷重予測値、A:剪断に係る係数、t:鋼板の板厚、TS:鋼板の引張強度、θ:剪断レーキ角である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、厚鋼板などの鋼板の剪断に係り、搬送されてくる鋼板を剪断装置で剪断可能か否かを判定する方法及びそのような判定方法を採用した鋼板の剪断設備に関する。
厚鋼板の剪断は、例えば特許文献1に記載のように、規格(引張強度)に応じて予め設定した板厚の範囲に基づき、剪断装置で剪断可能か否かを判定する。そして、剪断出来ないと判定すると、その鋼板はオフラインによるガス切断など各種の熱切断工程に廻される。
ここで、剪断装置で剪断可能か否かの判定は、例えば、対象とする鋼板を剪断するのに要する剪断荷重予測値Fを、その鋼板の板厚t、規格毎に決定されている引張強度TS、及び剪断レーキ角θを使用して下記式によって求め、その求めた剪断荷重予測値Fが、剪断装置の設備条件から決定された設備耐荷重の最大値(限界剪断荷重)よりも小さければ、剪断装置で剪断可能と判定する。下記式は、「最新塑性加工要覧 第2版(日本塑性加工学会編)p.229」等に記載されている公知の式である。係数Aは、剪断装置毎に決定される固定値である。
F =A・t・TS/tanθ
特開2009−66699号公報
ガス切断など各種の熱切断工程の処理能力は剪断装置に比べて低く、且つオフラインでの処理となることから、可能であれば剪断装置で剪断する鋼板の量を増やしたい。ある鋼板が剪断装置で剪断可能であるか否かは、通常、鋼板の強度(例えば引張強度)とサイズ(板厚・板幅)などを考慮し、十分な安全係数を見込んで判断されるが、過剰な安全係数の設定は生産能率の低下につながるため、少しでも効率のよい剪断可否判定方法が求められている。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、剪断装置で剪断可能な鋼板をより適切に判定することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、搬送されてくる鋼板に対し、剪断装置で剪断可能か否かを判定する剪断可否判定方法において、
剪断候補の鋼板毎に、対象とする鋼板の剪断時の温度である剪断温度と係数Aとの関係である温度剪断情報を予め求めておき、
剪断候補の鋼板の実際の剪断温度と上記予め求めた温度剪断情報とから求めた係数Aと、下記(1)式とに基づき、剪断可能か否かを判定することを特徴とする。
F =A・t・TS/tanθ ・・・(1)
ここで、
F:剪断荷重予測値
A:剪断に係る係数
t:鋼板の板厚
TS:鋼板の引張強度
θ:剪断レーキ角
である。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、対象とする鋼板の実際の剪断温度から、上記予め求めた温度剪断情報に基づき当該剪断温度に対応する係数Aを求め、その求めた係数Aを使用して剪断荷重予測値Fを求め、その求めた剪断荷重予測値Fに基づき、剪断可能か否かを判定することを特徴とする。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1又は請求項2に記載の剪断可否判定方法で剪断可能と判定された鋼板を前記剪断装置で剪断することを特徴とする。
次に、請求項4に記載した発明は、搬送されてくる鋼板を剪断装置で剪断する剪断設備であって、請求項1又は請求項2に記載の剪断可否判定方法で剪断可否を判定する剪断判定部を備え、剪断判定部により剪断可能と判定された場合には、前記鋼板を剪断することを特徴とする。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した構成に対し、前記剪断判定部に加えて、剪断装置の上流に配置されて、剪断時の鋼板の温度を増加可能な加熱装置、を備え、剪断判定部の判定に基づき加熱すると剪断可能な場合には、前記鋼板を剪断可能な温度にまで上記加熱装置で加熱することを特徴とする。
本発明によれば、鋼板が剪断装置で剪断可能であるか否かをより適切に判定することが可能となる。
本発明に基づく実施形態に係る剪断温度と剪断係数A′との関係を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る剪断設備を含む製造ラインを示す図である。 剪断判定部の処理を示す図である。 本発明に基づく他の実施形態に係る剪断設備を含む製造ラインを示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(本実施形態で採用する「係数A′−剪断温度」の関係について)
先に、本実施形態で採用する「係数A′−剪断温度」の関係について説明する。
鋼板の剪断荷重予測値Fは、下記(1)式で表すことが出来る。なおこの(1)式は、例えば「最新塑性加工要覧 第2版(日本塑性加工学会編)p.229」等に記載されている式である。
F =A・t・TS/tanθ ・・・(1)
ここで、
A:剪断に係る係数
t:鋼板の板厚
TS:鋼板の引張強度
θ:剪断レーキ角
である。
上記係数Aは、従来では、剪断装置の設備構成の諸元から決まる値、つまり係数Aは剪断装置毎の固定値として予め設定されている。なおこのことから、従来では、目標板厚tが決定された時点で、上記(1)式に基づく剪断装置での剪断可否を判定可能な状態となっている。
これに対し、本実施形態では、係数Aを、剪断温度αをパラメータとした変数値として扱う。剪断温度αとは、剪断時の鋼板の表面の温度を指す。
次に、本実施形態の係数A及びA′について説明する。
上記(1)式を変形することで、係数Aは、下記(2)式で表すことが出来る。
A =tanθ・{F/(t・TS)} ・・・(2)
A′=F/(t・TS)とおくと、下記(3)式となる。
A′=tanθ・A ・・・(3)
以下、係数Aの代わりに、係数A′を、剪断温度αをパラメータとした値とする。係数Aと係数A′とは、剪断レーキ角θの乗算の有無の違いだけであり、実質同等の係数である。係数A′とすることで、剪断レーキ角θの影響を除外した。
そして、上記(3)式を(1)式に代入すると下記(4)式となる。すなわち、求めたA′に、対象の鋼板の板厚tと引張強度TSとを乗算することで、剪断荷重予測値Fを求めることが出来る。
F =A′・t・TS ・・・(4)
上記係数A′は、対象とする鋼板の板厚t及び引張強度TSについて無次元化した値とした。この無次元化に伴い、本実施形態では、引張強度TSを、従来と同様に常温での引張強度TSの値として使用する。
そして、本実施形態では、上記係数A′と剪断温度αとの関係を、予め設定した剪断対象となる鋼板の鋼種毎に実験によって求めておく。但し、引張強度TSは、上述のとおり、常温での引張強度TSとする。
ここで、下記鋼種の板材において、係数A′と剪断温度αとの関係を求めたところ、図1に示すような関係を得た。この図1を求める際に使用した鋼板は、C:0.16質量%、Si:0.26質量%、Mn:0.95質量%、P:0.02質量%、S:0.016質量%、残部はFe及び不可避的成分の鋼種である。
図1から分かるように、常温(室温〜70℃前後)でのA′に対して、約200〜300℃の範囲の特定温度領域でのA′が約1/3もの小さな値となっている。このことは、剪断荷重予測値Fが、温度が300℃前後の特定領域では常温の約1/3となることを指す。
そして、本実施形態では、上記のような係数A′と剪断温度αとの関係を、予め、剪断装置で剪断する可能性のある剪断候補の鋼種について、個別の実験などによって求めておく。求めた「係数A′−剪断温度α」の関係は、鋼種毎に関数式やマップなどの形式で記憶しておく。この「係数A′−剪断温度α」の情報を、温度剪断情報とも呼ぶ事にする。
(構成)
次に、本発明を適用する設備の一実施形態の例を示す。本実施形態では、仕上圧延後のクロップシャーに対して本発明を適用した例である。本発明を適用する剪断装置は、サイドシャーや他の設備における切断工程で使用する剪断装置(シャー)であっても問題は無い。
図2は、本実施形態の設備構成例を説明する概要図である。
すなわち、上流側から順番に、加熱炉1、仕上圧延機2、プリレベラー3、ホットレベラー4、クーリングベッド5、温度検出装置13、クロップシャー7、サイドシャー8、エンドシャー9が配置され、クーリングベッド5で目標の鋼板温度まで降下した仕上圧延及び矯正後の鋼板11が、クロップシャー7に向けて搬送される。このとき、コントローラ12は、クロップシャー7で剪断可能な鋼板11か否かの判定を行い、クロップシャー7で剪断可能な鋼板11と判定された場合には、当該鋼板11をクロップシャー7に送ってクロップの切断が剪断で実施される。一方、コントローラ12が、クロップシャー7で剪断出来ないと判定した場合には、その鋼板11を搬送ラインから外して、オフラインでガス切断やレーザー切断などの切断機10にて切断作業を行う、あるいは、コントローラ12が、クロップシャー7で剪断出来ないと判定した場合に、クロップシャー7においては処理をせず素通しして、さらに下流のエンドシャー9で剪断するなど、下流の設備を使用して処理を実施する。
次に、上記コントローラ12の処理について説明する。
コントローラ12は、剪断判定部12Aを備える。その剪断判定部12Aの処理を、図3を参照して説明する。
剪断判定部12Aは、ステップS10にて、上記温度検出装置13が検出した鋼板温度情報を取得する。
次に、ステップS20にて、鋼板温度情報と搬送速度とに基づきクロップシャー7の位置における剪断温度αを求める。すなわち、温度検出位置からクロップシャー7までの温度降下量を求め、検出した鋼板温度から温度降下量を減算して剪断温度αを求める。
次に、ステップS30にて、求めた剪断温度αをパラメータとして、対象の鋼種の温度剪断情報を適用して、当該剪断温度αに対応する剪断係数A′を求める。
次に、ステップS40にて、上記(4)式に基づき、対象とする鋼種の板厚t、及び常温での引張強度TSを使用して、剪断荷重予測値Fを求める。
ここで、常温での引張強度TSは、鋼種毎に予め決定されている値である。板厚tは、実測値でも良いが、予め設定された板厚目標値でも良い。
次に、ステップS50にて、予め設定されているクロップシャー7の限界剪断荷重Fxと、上記ステップS40で求めた剪断荷重予測値Fとを比較し、下記式のように、剪断荷重予測値Fが限界剪断荷重Fx以下である場合には、剪断可能と判定する(ステップS53)。一方、下記式を満足しない場合には剪断不可と判定する(ステップS56)。
F ≦ Fx
次に、ステップS60では、判定結果を出力する。剪断判定部12Aは、以上の処理を、次材が温度検出位置に到達する度に実施する。
そして、上記コントローラ12で、剪断可能と判定された場合には、そのままクロップシャー7まで搬送して剪断処理を行う。一方、コントローラ12が剪断不可と判定された場合には、オフラインでの切断処理を行う。あるいは、コントローラ12で剪断不可と判断された場合に、クロップシャー7においては処理をせずクロップシャー7を素通しして、さらに下流のエンドシャー9で剪断することとしてもよい。
ここで、上記実施形態では、本発明に基づく剪断可否判定をクロップシャー7に適用した場合で説明しているが、エンドシャー9に対して適用しても良い。また、複数のシャーに対して、同時期に上記可否判定を行い、全てのシャーで剪断可とした場合にオンラインでの剪断処理を実行したり、剪断可能なシャーを決定し、剪断可能なシャー位置までは剪断で処理を行い、残りの切断をオフラインで実施するようにしたりしても良い。
(動作その他)
本実施形態では、剪断温度αに基づき、予め求めた「係数A′−剪断温度α」の情報(温度剪断情報)を参照して、係数A′を求め、その求めた係数A′と対象とする鋼板11の板厚t、常温での引張強度TSとを(3)式に代入して、剪断荷重予測値Fを求める。そして、求めた剪断荷重予測値Fに基づき対象とする剪断装置での剪断可否を判定する。
なお、剪断可否の判定に当たっては、剪断荷重以外に、板幅や板厚など鋼板サイズの観点からの装置制約も考慮すべきであるが、これら鋼板サイズに起因する制約因子については、従来と同様に判定することが可能である。よって、以下、本発明の特徴である、剪断荷重の予測方法やそれに基づく剪断可否判定方法について説明する。
従来にあっては、常温での引張強度に基づき剪断荷重予測値Fを求めているが、本実施形態では、例えば図1の鋼種において、剪断温度αが200℃の場合には、A′が常温時の半分以下として求められる。
この結果、常温の温度での係数A′では、剪断装置で剪断不可と判定される鋼板11であっても、剪断可能と判定される可能性が高くなる。すなわち、従来であれば、剪断不可と判定された鋼板の中には、本発明を適用することで、剪断可能と判定されて剪断される鋼板が生じるので、オフラインでの切断を減らすことが可能となる。
また、引張強度TS及び板厚tを無次元化した係数A′を剪断温度αのパラメータとした値とすることで、すなわち、引張強度TSも温度依存性があるが、剪断荷重を予測するに当たって温度依存性の因子を係数A′が受け持ち、引張強度TSとして常温の値を採用することで、簡易に上記剪断荷重予測値Fを演算することが可能となる。
ここで、図2に示す剪断温度αと係数A′との関係において、200〜300℃前後の特定温度領域で係数A′が常温の約1/3まで小さくなっている。この特定温度領域は、青熱脆性域の温度と重なっている。この青熱脆性域の温度では、一般に、鋼の引張強度TSや硬さが常温の場合より増加し、伸び・絞りが減少する現象が知られている。
このように、上記青熱脆性域の温度では逆に常温時よりも引張強度TSが増加していることから、仮に、温度依存性がある引張強度TS自体を、剪断温度αをパラメータとして上記(1)式に適用した場合には、剪断荷重予測値Fが、常温時よりも青熱脆性域の温度で高い値となり、実態と離れる。このため、(1)式とは異なる式によって剪断荷重予測値Fを求める必要が発生する。これに対し、本願発明では、剪断荷重を予測するに当たって温度依存性の因子を係数A′(あるいは係数A)が受け持ち、引張強度TSとして常温の値を採用するので、従来使用している(1)式を使用しつつ、簡易に剪断温度αに基づく剪断荷重予測値Fを求めることが可能となる。なお、常温時に比べて、青熱脆性域の温度での引張強度TSは、通常2倍も高くなることは無い。
以上のように、本実施形態では、上記予め求めた「係数A′−剪断温度α」の関係を採用して(3)に基づき求めた剪断荷重予測値Fを使用すると、青熱脆性域の温度以外の剪断温度αであっても、実際の剪断荷重予測値Fを簡易且つ精度良く求めることが可能となる。この結果、従来、剪断不可と判定される場合であっても、実際に剪断可能な鋼板11を剪断可能と判定できる結果、従来よりも多くの鋼板を剪断処理することが可能になり、オフラインでの切断処理を減少させることが出来る。
そして、上述した判定方法により剪断可能であると判断された鋼板を前記剪断装置で剪断することにより、厚鋼板などの鋼板を製造すれば、従来に比べてより多くの鋼板を各種の熱切断でなく剪断で処理することが可能となるので、生産効率向上に寄与する。
ここで、上記実施形態では、剪断装置に到達したときの剪断温度αから剪断可否を判定する場合を説明した。この処理の代わりに、次のように処理しても良い。
1)常温での剪断荷重予測値Fが限界剪断荷重Fxよりも高い鋼板11にだけ、上記剪断温度αに基づく剪断可否を実施するようにしても良い。常温での剪断荷重予測値Fは前もって求めることが出来るので、上記剪断温度αに基づく剪断可否を判定する鋼板11を減らすことが出来る。
2)また剪断装置の限界剪断荷重Fxから、剪断可能な係数A′の上限値Axを先に求めておき、その係数Axと、上記剪断温度αから求めた係数A′とを比較して剪断可否を判定しても良い。
3)また上記上限の係数Axから、温度剪断情報に基づき、対象とする板を剪断可能な剪断温度αの上限αxを求め、その上限値αxと実際の剪断温度αとを比較して剪断可否を判定しても良い。逆に剪断温度αが上記上限値αx以上かつ青熱脆性域以下の温度までの温度に予め鋼板11を加熱する加熱装置を別途設けるようにしても良い。この場合、例えば、図4に示すように、クロップシャー7の上流側に加熱装置20を設け、コントローラ12の指示を受けて鋼板11を加熱し、加熱装置20に内蔵される図示しない温度検出装置により、剪断可能な温度域にまで鋼板が加熱されたことを確認した上で、クロップシャー7にて鋼板を剪断することができる。例えば、コントローラ12は、対象とする鋼板11の剪断可能な温度の情報を加熱装置20に出力する。そして、加熱装置20が、図示しない温度検出装置の検出情報に基づき鋼板11を剪断可能な温度以上に加熱した後に、鋼板11をクロップシャー7側に搬送するようにする。
ここで、上記説明では、係数A′を使用して説明したが、係数A′の代わりに係数A(=A′/tanθ)そのものを使用しても良い。
7 クロップシャー(剪断装置)
11 鋼板
12 コントローラ
12A 剪断判定部
13 温度検出装置
20 加熱装置
A、A′ 剪断係数
F 剪断荷重予測値
Fx 限界剪断荷重
TS 引張強度
α 剪断温度

Claims (5)

  1. 搬送されてくる鋼板に対し、剪断装置で剪断可能か否かを判定する剪断可否判定方法において、
    剪断候補の鋼板毎に、対象とする鋼板の剪断時の温度である剪断温度と係数Aとの関係である温度剪断情報を予め求めておき、
    剪断候補の鋼板の実際の剪断温度と上記予め求めた温度剪断情報とから求めた係数Aと、下記(1)式とに基づき、剪断可能か否かを判定することを特徴とする剪断可否判定方法。
    F =A・t・TS/tanθ ・・・(1)
    ここで、
    F:剪断荷重予測値
    A:剪断に係る係数
    t:鋼板の板厚
    TS:鋼板の引張強度
    θ:剪断レーキ角
    である。
  2. 対象とする鋼板の実際の剪断温度から、上記予め求めた温度剪断情報に基づき当該剪断温度に対応する係数Aを求め、その求めた係数Aを使用して剪断荷重予測値Fを求め、その求めた剪断荷重予測値Fに基づき、剪断可能か否かを判定することを特徴とする請求項1に記載した剪断可否判定方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の剪断可否判定方法で剪断可能と判定された鋼板を前記剪断装置で剪断することを特徴とする鋼板の製造方法。
  4. 搬送されてくる鋼板を剪断装置で剪断する剪断設備であって、
    請求項1又は請求項2に記載の剪断可否判定方法で剪断可否を判定する剪断判定部を備え、
    剪断判定部により剪断可能と判定された場合には、前記鋼板を剪断することを特徴とする鋼板の剪断設備。
  5. 前記剪断判定部に加えて、
    剪断装置の上流に配置されて、剪断時の鋼板の温度を増加可能な加熱装置、を備え、
    剪断判定部の判定に基づき加熱すると剪断可能な場合には、前記鋼板を剪断可能な温度にまで上記加熱装置で加熱することを特徴とする請求項4に記載の鋼板の剪断設備。
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