JP2014012297A - 自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム - Google Patents

自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム Download PDF

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Abstract

【課題】鋳造部品の傾斜およびその他の構成を与える自動可変寸法鋳型鋳造およびエンドクロップ損失を低減するシステムを提供する。
【解決手段】装置および方法の実施形態を含む溶融金属鋳型およびボトムブロックである。鋳型キャビティフレームワーク161を備え、この鋳型キャビティフレームワークが、第1側面と、この第1側面に対向する第2側面と、第3側面と、この第3側面に対向する第4側面とを含み、各側面が内面163,164を有し、それら内面が鋳型キャビティ162を規定する。1またはそれ以上の側面が第2側面に対して相対的に移動可能に取り付けられ、鋳造中に制御可能に移動される。このシステムは、製造された鋳造部品が鋳造部品の端部の一方または両方に先細の形態を有する実施形態を含むことができる。鋳造部品収縮管理システムまたは鋳造部品の形態または外形制御システムである。
【選択図】図5

Description

本発明は、所望の鋳造部品テーパまたは構成をもたらす自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムに関連するものである。
本出願は、他の出願からの優先権を主張するものではない。
金属インゴット、ビレットおよびその他の鋳造部品は、鋳造プロセスにより形成することができ、そのプロセスは、鋳造設備の床面高さ下方の大きな鋳込ピット上に位置する垂直方向を向く鋳型を利用するものであるが、本願発明は、水平(横型)鋳型においても使用することができる。縦型鋳型の下部構成要素は、スターティングブロックである。鋳造プロセスが始まるとき、スターティングブロックは、最も上昇した位置にあり、かつ鋳型内にある。溶融金属(溶湯)が鋳型ボアまたはキャビティ内に注入されて、(通常は水により)冷却されると、スターティングブロックは、油圧シリンダあるいはその他の装置により、予め設定された速度でゆっくりと降下される。スターティングブロックが降下されると、凝固金属またはアルミニウムが鋳型の底部から現れてきて、様々な幾何学形状のインゴット、ラウンドまたはビレットが形成される。本明細書ではそれらを鋳造部品(castpart)とも称する場合がある。
本発明は、一般的には、これに限定される訳ではないが、アルミニウム、黄銅、鉛、亜鉛、マグネシウム、銅、鋼などを含む金属の鋳造に適用するものであるが、与えられる実施例および開示される望ましい実施形態ではアルミニウムを対象としている。すなわち、本発明はより一般的には金属に適用するものであるが、一貫性を保つためにアルミニウムまたは溶融金属という用語を全体にわたり使用する。
縦型鋳造装置を達成および構成する方法は多数あるが、図1はその一実施例を示している。図1においては、アルミニウムの縦型鋳造が、一般に、鋳込ピット内の作業床面の高さレベルの下方で行われる。鋳込ピット床101aのすぐ下は、ケーソン103であり、そこには、油圧シリンダ用の油圧シリンダ筒体102が設置されている。
図1に示すように、典型的な縦型アルミ鋳造装置の下部の構成要素は、鋳込ピット101およびケーソン103内に示されているように、油圧シリンダ筒体102、ラム106、取付ベースハウジング105、プラテン107およびボトムブロック108(スターティングヘッドまたはスターティングブロックベースとも称される)であり、それらはすべて鋳造設備床面104の下方の高さに示されている。
取付ベースハウジング105は、鋳込ピット101の床面101aに取り付けられ、その下にはケーソン103が設けられている。ケーソン103は、その側壁103bと床面103aにより規定されている。
図1には、典型的な鋳型テーブルアセンブリ110も示されている。この鋳型テーブルアセンブリ110は、鋳型テーブル傾斜アーム110aが点112まわりに回動して、当該回動により図1に示すように鋳造フレームアセンブリの主要部を持ち上げて回転させるように、油圧シリンダ111が鋳型テーブル傾斜アーム110aを押圧することにより図示のように傾けることができる。また、鋳型テーブルキャリッジが設けられ、それにより、鋳型テーブルアセンブリが鋳込ピット上の鋳造位置間で移動可能となっている。
さらに、図1は、鋳造部品113(それは部分的に形成されたインゴットまたはビレットである場合がある)とともに鋳込ピット101内にある程度降下したプラテン107およびスターティングブロックベース108を示している。鋳造部品113は、スターティングブロックベース108上にあり、スターティングブロックベース108は、スターティングヘッドまたはボトムブロックを含む場合もあり、ボトムブロックは、通常は(常にそうという訳ではないが)スターティングブロックベース108上に載置されるが、それらはすべて従来より知られているため、ここでは、より詳細に示したり、あるいは説明したりする必要は無いと考える。なお、スターティングブロックという用語はアイテム108に対して使用されているが、ボトムブロックおよびスターティングヘッドという用語も、アイテム108を言及するのに業界内で使用されるものであり、インゴットが鋳造される場合にはボトムブロックが一般に使用され、一方、ビレットが鋳造される場合にはスターティングヘッドが使用されることに留意されたい。
図1のスターティングブロックベース108は、単に1つのスターティングブロック108および台座を示しているが、一般的には、各スターティングブロックベース上にそれぞれ複数取り付けられるものであり、それらは、鋳造プロセス中にスターティングブロックが降下される際に、ビレット、特定のテーパまたは構成、またはインゴットを同時に鋳造する。
油圧油が十分な圧力で油圧シリンダ内に導入されるとき、ラム106、それに続いてスターティングブロック108が、鋳造プロセスのために、所望の高さスタートレベルに上昇される。鋳造プロセスは、スターティングブロック108が鋳型テーブルアセンブリ110内にあるときのプロセスである。
スターティングブロック108の下降は、シリンダからの油圧油を予め設定された速度で計量しながら供給し、それによりラム106、それに続いてスターティングブロックを予め設定された制御速度で下降させることにより、遂行される。鋳型は、出現するインゴットあるいはビレットの凝固を助けるために、典型的には水冷手段を使用して、プロセス中に制御可能に冷却される。
鋳型テーブルに適合する数多くの鋳型および鋳造技術が存在するが、それらは当業者に知られているため、本発明の様々な実施形態を実行するために、何れも特に必要とはされない。
典型的な鋳型テーブルの上部は、金属分配システムと動作可能に連結されるか、あるいは相互に作用する。典型的な鋳型テーブルは、それが収容する鋳型にも動作可能に連結される。
連続鋳造縦型モールドを使用して金属が鋳造される場合、溶融金属は鋳型内で冷却されるとともに、スターティングブロックベースが降下するに連れて、鋳型の下端から連続的に出現する。出現するビレット、インゴットまたはその他の構成は、所望の外形、テーパまたはその他の所望構成を維持するために十分に凝固されるように意図される。出現する凝固金属と浸透性のリング壁との間にはエアギャップが存在する。また、その下方には、出現する凝固金属と、鋳型および関連機器の下側部分との間に、鋳型空気キャビティが存在する。
鋳造が完了すると、鋳造部品、この例ではインゴットがボトムブロックから取り除かれる。図1Aは、典型的なボトムブロック構成であって、鋳造後に鋳造部品113がボトムブロック108から取り除かれた状態を示している。図1Aは、鋳造プロセス中に溶融金属の最初のフローを受け入れる、内部キャビティ内に特定形状または構成を有するボトムブロック108と、凝固によりその形状となった鋳造部品113の外周部とを示している。
図1Aは、鋳造部品113の傾斜部115,116および凹部119を示している。傾斜部115および116は、形状および構成において、ボトムブロック凹部117および114と一般に対応するもので、収縮またはその他の鋳造因子と一般に関連する差異を有する。ボトムブロック突出部118は、図1Aから分かるように、鋳造部品凹部119に形状および構成において対応する。従来のインゴットにおける傾斜部115および116は、30度、45度および60度などの異なる角度を有していた。
図1Bは、鋳造面142aを有する従来の鋳型壁142、鋳造部品141、鋳型フレームワーク143、冷却材チャンバ149および冷却材影響領域146を示す正面断面図である。冷却材影響領域146は、冷却材(一般に水)が鋳造部品141に当たって鋳造部品141を冷却する部分である。本発明の実施例は、図1Bに示す鋳型構成を含めて、すべてのタイプの先行技術に適用することができる。
インゴットを圧延するための従来の鋳造および直冷式鋳造プロセスでは、圧延中に本質的な形質転換プロセスを受ける。インゴットは、互いに近接する方向に連続的に移動する一連のローラを介してインゴットを反復して送るプロセスにより、異なる寸法および厚さのプレート、カンストック、アルミホイルおよびその他の製品に引き延ばすことができる。この圧延設備はローリングスタンドと呼ばれる場合もある。
このプロセスに付随する問題のうちの1つは、圧延インゴットの一部がアリゲーターリングと呼ばれる現象により浪費されるということである。このアリゲーターリングは、インゴット本体からの金属がインゴットの端部に亘って頭側および尻側上を圧延および押圧されるときの圧延プロセス中に生じる。この状態においてインゴットを側方から観察すると、頭部と尻部がアリゲータの口に似ており、それがアリゲーターリングという用語の由来である。アリゲーターリングは図9に示されている。圧延プロセス中、アリゲーターリングを示すインゴットの端部は切り落とされ、それにより、再加熱および再鋳造しなければならないアルミニウムの大量の無駄が生じるのに加えて、それを行うための費用が発生する。
ある先行技術では、傾斜した頭部および尻部で角部を生成することにより、アリゲーターリングを低減または除去できることが示されている。
本発明のある実施形態の目的は、鋳造部品の傾斜およびその他の構成を与える自動可変寸法鋳型鋳造およびボトムブロックシステムを提供することである。
本発明のある実施形態の目的は、エンドクロップ損失(end crop losses)を低減する自動可変寸法鋳型鋳造システムを提供することである。
本発明のその他の目的、特徴および利点は、本明細書、請求の範囲および本明細書の一部を構成する添付図面から明らかになるであろう。本発明の目的を遂行するにあたり、その本質的な特徴は設計および構造的な配置の変更の影響を受け易く、要望通り、実践的な望ましい実施形態が添付図面に1つだけ示されていることを理解すべきである。
本発明の望ましい実施形態を、下記の添付図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、従来の縦型鋳込ピット、ケーソンおよび鋳造装置の立面図である。 図1Aは、特別に成形された従来のボトムブロックと、それから取り除かれる対応する鋳造部品の立面図である。 図1Bは、鋳造部品を冷却するとともに鋳造部品と相互作用する従来の鋳型壁または鋳造面の立面断面図である。 図2は、典型的な固定された従来の鋳型鋳造の概略的な平面断面図である。 図3は、鋳造プロセス中に水平方向に膨張する鋳造部品の底部の概略的な立面図である。 図4は、側壁の可能性のある移動方向を示す、鋳型の外壁の一実施形態の概略的な平面断面図である。 図5は、本発明により意図された鋳型鋳造システムの一実施形態の平面図で、この実施形態では、2つの外壁が移動可能となっている。 図6は、本発明により意図された鋳型鋳造システムの一実施形態の平面図で、この実施形態では、2つの端部外壁が移動可能となっている。 図7は、本発明の実施形態の産品として生産することができるインゴットの一例の代表的な立面図で、インゴットの頂部および底部が先細りになることを示している。 図8は、ある程度の収縮およびそれに付随する亀裂が角部に現れている典型的な鋳造部品インゴットの立面図である。 図9は、図8に示すインゴット端部の圧延処理後の立面図で、アリゲーターリングを示している。 図10は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、この実施形態では、ボトムブロックが可動壁の開始位置または幅より広くなっている。 図11は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、この実施形態では、可動鋳型壁により、ボトムブロックが可動鋳型壁内で起動することが可能となっている。 図12は、ボトムブロックが降下されるときの鋳造プロセスの途中過程における自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図である。 図13は、さらに鋳造プロセスが進んだ自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、如何にして鋳造部品をボトムブロックよりも寸法的に広く成形できるのかを示している。 図14は、図13からさらに鋳造プロセスが進んだ自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、如何にして鋳造部品がボトムブロックよりも寸法的に広く成形されるのかを示している。 図15は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、鋳造の終了の部分において鋳造部品の頂部の外形または構成に影響する本発明の態様の能力を示している。 図16は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、鋳造プロセスに部分的に進んだ鋳造部品を示しており、この実施形態では、本発明が、鋳造部品の他方の側面と比較して一方の側面に異なる寸法およびテーパまたは構成を与えている。 図17は、本発明により意図された自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一態様の概略図で、おおよそ型開きの幅となる、異なる構成のボトムブロックを示している。 図18は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、本発明の別の態様を示しており、この態様においては、液体冷却がボトムブロック内で利用されて、ボトムブロックに対して溶融金属のより望ましい冷却が達成されている。 図19は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、本発明の別の態様を示しており、この態様においては、鋳型側壁の動作が非直線的となっている。 図20は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、図19に示す態様と類似の本発明の一態様を示しており、但し、この態様においては、鋳型壁の一方が、鋳型壁の他方と異なる角度で動作して、鋳造部品の他方の側面と比べて一方の側面に異なる寸法および/または構成を与えるものとなっている。 図21は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、異なるように形成または構成された鋳型壁を示している。 図22は、異なるように構成されたボトムブロックを有するとともに、2側面に直立する側壁のみを必要とする本発明の別の態様の概略図で、この態様では、その他の2側面において鋳型壁を外壁の一部または全部として使用可能となっている。 図23は、図22に示す自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの実施形態の概略図で、ボトムブロックの端部を示すとともに、ボトムブロック端壁がないことを示している。 図24は、本発明のある態様のための可能性のある鋳型スターティングブロック構成の一実施形態の概略図で、外壁の本発明の実施形態において2側面のみに利用可能となっている。 図25は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、本発明の別の態様を示しており、この態様においては、液体冷却システムがボトムブロック内で利用されて、ボトムブロックに対して溶融金属のより望ましい冷却が達成されている。 図26は、本発明の別の態様の概略図で、鋳造部品のトップキャップが、鋳造部品頂部の溶融金属の上端に降下されている。 図27は、図26に示す本発明の実施形態の概略図で、ここでは、トップキャップが鋳造部品の頂部に与えられて、これにより溶融金属がトップキャップの側面の外形または構成を取るようになっている。 図28Aは、図26および図27に示す本発明の態様の実施形態の概略図で、特定形状のトップキャップを有する鋳型キャビティの下部から抜け出している状態を示している。 図28Bは、図26および図27に示す本発明の態様の実施形態の概略図で、異なる形状のトップキャップを有する鋳型キャビティの下部から抜け出している状態を示している。 図28Cは、図26および図27に示す本発明の態様の実施形態の概略図で、さらに別の異なる形状のトップキャップを有する鋳型キャビティの下部から抜け出している状態を示している。 図29は、本発明のさらに別の態様の概略図で、この態様では、鋳造プロセスの終わりに鋳造部品の頂部を形成するために、任意の電磁場が利用されている。 図30は、本発明の実施形態で意図される可動鋳型壁により生じ得る典型的な動作の概略的な立面図である。 図31は、本発明の態様により開示された鋳造システムとしてまたはその一部として製造され得る、鋳造部品の外形または構成の立面図である。 図32は、図31の32部分の詳細図である。 図33は、本発明の実施形態で利用可能なプロセスの一実施形態のブロックフロー図である。 図34は、本発明の別の態様の立面図で、本発明の一部として製造可能なインゴットの別の形態を示している。 図35は、本発明の実施態様において鋳型側壁の動作を制御するために利用可能な制御システムの一実施形態の概略図である。 図36は、本発明のある態様で利用可能な鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、各鋳型壁の頂部および底部傾斜面領域を示している。 図37Aは、本発明のある態様で利用可能な鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、各鋳型壁の2つの頂部傾斜面領域および2つの底部傾斜面領域を示している。 図37Bは、本発明のある態様で利用可能な鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、各鋳型壁の頂部および底部傾斜面領域を示しており、各傾斜領域が湾曲またはアーチ状の表面領域と結合されている。 図37Cは、本発明のある態様で利用可能な鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、各鋳型壁の頂部および底部湾曲またはアーチ状表面領域を示している。 図37Dは、本発明のある態様で利用可能な鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、各鋳型壁の頂部および底部傾斜面領域を示しており、頂部傾斜面領域が、底部傾斜面領域と異なる角度寸法を有している。 図37Eは、本発明のある態様で利用可能な鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、各鋳型壁の頂部傾斜面領域が湾曲またはアーチ状底部表面領域と結合されていることを示している。 図38Aは、本発明の一実施形態における鋳造の最初のスタートアップフェーズとなり得るフェーズにおける鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、ここでは、溶融金属レベル(湯面高さ)が最初は鋳型壁の中間部623aにある。 図38Bは、本発明の一実施形態における鋳造の第2フェーズとなり得るフェーズにおける鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、ここでは、溶融金属レベルが鋳型壁の上部623bに至るように、図38Aに示すレベルから上昇されている。 図38Cは、本発明の一実施形態における鋳造の第3または安定状態フェーズとなり得るフェーズにおける鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、ここでは、溶融金属レベルが鋳型壁の中間部623aにある。 図38Dは、本発明の一実施形態における鋳造の第3または安定状態フェーズとなり得るフェーズにおける鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、ここでは、溶融金属レベルが鋳型壁の下部623cにある。 図39は、本発明の一実施形態における鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、鋳造部品の頂部が予め設定された角度で先細に形成されているところを示している。 図40は、本発明の一実施形態における鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、頂部テーパを形成する際に金属凍結が鋳型壁のさらに内方向への移動を妨げるのを防止するために、溶融金属レベルを鋳型壁の下部に維持しなければならない理由を示している。 図41は、本発明の一実施形態における鋳型壁または鋳造面の一構成の概略的な立面図で、傾斜面を有する上部が、ボトムブロックと協働して、先細の鋳造部品の底部を形成しているところを示している。 図42は、本発明のある実施形態の別の特徴を示す鋳型およびボトムブロック構成の概略的な立面図で、この実施形態では、スタートアップ時に、ボトムブロックの膨張を受け入れるために、鋳型壁を外側に移動させることが可能となっている。
この発明で利用される固定、連結、製造およびその他手段並びに構成要素の多くは、記載の本発明の分野において、広く知られ、かつ用いられているものであり、それらの正確な性質または種類は、当業者による本発明の理解および実施に必須なものではなく、そのため、それらを詳細に論じることはしない。また、本発明の任意の特定用途のために示され、または記載されている様々な構成要素は、本発明により予期されるように、変更したり、変えたりすることができ、任意の要素の特定の利用または具体化の実践は、既に、従来よりまたは当業者に広く知られ、または用いられていると考えられるため、その各々を詳細に論じることはしない。
請求の範囲において使用されている用語“a”“an”および“the”は、限定的な方法としてではなく、長期に亘る請求の範囲の起草実務と適合して使用される。本明細書に特に記載が無い場合には、用語“a”“an”および“the”は、そのような構成要素の1つに限定されるものではなく、その代わりに“少なくとも1”という意味を有するものである。
本発明は、それに限定される訳ではないが、押し湯技術および従来の注入技術の両方を含む、様々な種類の金属鋳造および注入技術および構成に対して適用されるとともに、それらと関連して利用できるものであることを理解されたい。そのため、鋳型は、溶融金属の供給源から、その特定の供給源の種類が何であろうとも、溶融金属を受け入れることができるはずである。このため、鋳型内の鋳型キャビティは、溶融金属の供給源に対して、流体または溶融金属を受け入れる位置に向けられるはずである。
本発明の態様は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムを介して、インゴットの頭部および尻部の寸法を制御する。本発明のある実施形態においては、例えば、鋳型の2つの圧延面(rollong face)側部が互いに相対的に近接および離間する方向に移動して、インゴットのテーパを与えることとなる。ボトムブロックは、インゴットの公称厚より厚みが狭く、鋳造の始めにおいては、鋳型の側面が、インゴットの中心に向けて内側に位置するとともに、ボトムブロックの側面に隣接するようにしてもよい。鋳造の開始時には、鋳型の側面が、インゴットの尻部に所望の寸法を形成するであろう速度で、徐々に外側に移動して行き、用途に応じて、数多くの異なる所望形態の中の何れか1つをもたらすこととなる。インゴット寸法が、圧延のための所望の公称インゴット厚に到達すると、鋳型壁が定位置で保持されることとなる。その後、鋳造の終わりにおいて、インゴットの頭部(頂部)が所望寸法に到達するまで、鋳型壁が徐々に近接方向に移動して行き、所望寸法に到達したところで、鋳造が完了となる。当業者により理解されるように、インゴットが垂直な鋳造姿勢にあるときに、インゴット頂部は、インゴットの頭部として言及される場合があり、インゴット底部は、インゴットバットまたはインゴット尻部として言及される場合がある。
本発明の態様は、本発明のある実施形態に利用可能なプロセスも意図しており、それには、金属レベル制御、鋳造速度、鋳型の側面の移動速度のような鋳造変数を制御することが含まれる。
鋳造中、より望ましい鋳造部品を製造するための制御として考えられる3つのフェーズ、すなわち、スタートアップ鋳造、安定状態鋳造およびエンディング鋳造が存在し、安定状態鋳造がスタートアップ鋳造とエンディング鋳造との間にある。所望の鋳造部品の結果物に依存して、異なる制御パラメータが、鋳造のそれらフェーズの各々に望ましい場合もあり、それらフェーズの1またはそれ以上の何れかをサブフェーズに分割するために、より多くのフェーズが導入される場合もある。
鋳型面の形状は、本発明のある実施形態のプロセスにおいて役割を果たす場合がある。例えば、鋳型壁がインゴットの中心から外側に移動される鋳造の始めに、金属レベルが、鋳型または鋳型壁に対して特定レベルの上方に維持されるものであってもよい。その後、鋳造の終了近くに、鋳型の側面をインゴットの中心に向けて内側に復帰させるときに、金属レベルが、鋳型壁の特定角度で、鋳型壁間の所定範囲内の所定地点間にある低いレベルに降下されるものであってもよい。鋳型壁の角度は、鋳型壁が互いに近付いて移動する速度および鋳造速度に依存するものであってもよい。これは、鋳型壁上の地点間の角度が所望の鋳造部品の角度と本質的に同一となるように鋳型が設計されている場合にも、行われるものであってもよい。
インゴット鋳造部品は、一般には15フィートから25フィートの長さの範囲から、数多くの異なる長さ、幅および構成の何れか1つの形で提供することができる。20フィートの長さのインゴットの断面寸法は、例えば、30インチ×72インチ、あるいは代替的には、20インチ×60インチとすることができる。
また、より深いボトムブロックが、鋳造部品の溶離およびブリード(bleeds)の低減または除去を補助し、その結果、ボトムブロックが鋳型壁の下方に現れるときまで鋳造部品がそれ自体の形状を支持できるものとなると考えられている。一般に、従来技術は、ボトムブロックが鋳型キャビティより広く、鋳型キャビティ内に伸張することができなかった構成を含む。これに対して、本発明の態様は、ボトムブロックを、鋳型キャビティ内に挿入することを可能として、それにより、追加的な鋳造からの追加的な荷重が最初の金属上に配置される前に、ボトムブロック内で溶融金属をより長い時間保持および冷却することを可能とし、その結果、凝固鋳造部品の下部が凝固によりインゴットの形状を全体として良好に支持することを可能とする。本発明のその他の態様においては、そのような支持を、ボトムブロック内の外部または内部冷却が補助することができる。
鋳型を介してブロックを係合することの補助的な利点が存在し、それは、注ぎ口(湯口)とブロックとの間のクリアランスが通常の工業基準で維持されることを理由にするものである。そのような別の利点は、過度の酸化を防止することであり、それは可動鋳型壁によって可能とされる。可動鋳型壁は、鋳型に接触するスターティングブロックリム上でブロックが鋳型および金属ロールを通過するときに、鋳型を密封または縮小して、ブリードアウト(bleed-outs)を防止するために十分にギャップを形成するものである。
当業者ならば分かるように、ボトムブロックという用語は、スターティングヘッド、ダミーブロック、スツールキャップまたはスターティングブロックとして言及されるものであってもよく、それらすべては、同じ一般的な構成要素を言及するために産業界で普通に使用されるものである。
上記問題点を認識して、より望ましい方法で鋳造部品またはインゴットを先細にするか、または構成しようとしている者もいるが、鋳造部品を成形または凝固した後に機械加工または切除することによりそれを行うようにしており、それは、より費用がかかり、時間を費やす手続きであり、依然、廃棄、再溶融および再鋳造する必要がある望ましくない量の金属をもたらすものである。30度より大きい角度を持つスターティングヘッドに鋳造することにより鋳造部品を先細にすることを試みている者もいるが、それは単に、鋳造部品の底部に影響を与えるだけである。これに対して、本発明は、成型プロセス中に、その後に鋳造部品を機械加工する必要無しに、頂部および底部の両方で鋳造部品を形成または構成することを可能にするものである。
図1は、一般的な従来の縦型鋳込ピット、ケーソンおよび鋳造装置の立面図であり、この図に関しては、これより前の部分に、より詳細に記載されている。
図2は、典型的な固定または静止された従来の鋳型鋳造の外壁120の概略的な平面断面図で、この外壁は、外面123、外壁の内面122、鋳型キャビティ124および複数の潤滑剤供給開口部121を有している。
図3は、鋳造プロセス中の水平方向における鋳造部品126の底部の厚さの概略的な立面図である。図3は、鋳造部品の下方向の動作を示す下向きの矢印128とともに、鋳型壁125、モールドオープニング129および鋳造部品126を示している。スターティングブロック127が示されるとともに、鋳造部品126の底部における厚い部分を説明するために、バット膨張距離130が示されている。一般に、鋳造部品の中間部における収縮が大きく底部における収縮が小さいために、底部はより厚くなる可能性がある。
鋳造部品の底部は、鋳造部品の尻(バット)または尻部として言及されることもあるが、それはより厚くなり易く、“バット膨張部”と言及される場合もある。バット膨張部の説明は、図3において説明目的のために誇張されており、特定の膨張量は、成形プロセスにおける数多くのパラメータに依存するものであり、それらは一般に当業者に知られている。当業者であれば分かるように、金属を廃棄するために移送することが必要とされるとともに、そのプロセスにおいてかなりの費用が必要とされることから、鋳造部品からバット膨張部を除去するのに、非常に多くの時間およびお金が使用される。
図4は、本発明により意図される鋳型システムの一態様に係る外壁140の一実施形態の概略的な平面断面図で、鋳型壁または鋳型側壁の可能性のある移動方向を示している。図4は、鋳型側壁141および鋳型端壁142を示しており、矢印144は側壁141の可能性のある動作を示し、矢印145は端壁142の可能性のある動作を示している。
図5は、本発明により意図された鋳型鋳造システム160の一実施形態の平面図で、この実施形態では、2つの剛体外壁、すなわち第1側面および第2側面が移動可能となっている。図5は、鋳型の側壁の内面163と、中央に鋳型キャビティ162を有する外壁の内面164とを示している。一般に、フレームワーク161は、数多くの異なるフレームワークの何れかとすることができる。
鋳造速度、鋳造長さ、金属レベル、鋳造部品の垂直方向の高さ、鋳型壁の内方向または外方向への移動速度のようなパラメータ、場合によってはその他の鋳造パラメータとともに、1またはそれ以上の鋳造パラメータを可動壁と組み合わせて調整することにより、鋳造部品の形態および構成が如何に操作できるのかが、当業者であれば分かるであろう。さらに、本発明により開示される鋳型システムの態様は、任意のスライスがほぼ矩形となるような実質的に直線的な側面、アーチ状、凸状および凹状の頭部および尻部を含む、鋳造部品の数多くの異なる形態および構成の何れか1つを、形成することができる。所与の鋳造についての多数の潜在的な目的および変数があるため、本発明に望ましいとされるパラメータのセットは存在せず、その代わりに、本発明は、追加的パラメータを有する追加的鋳造制御システムを提供して、結果的に得られる鋳造部品の最適化に向けて機能する。
当然のことながら、鋳型壁の動作は、動作を引き起こすモータのような、数多くの異なる方法の何れかにより機械的に達成される。鋳型フレームワークの第1側壁に動作可能に接続されたモータは、例えばサーボ駆動により制御することができ、それはプログラマブル論理制御装置(PLC)により制御することができ、それはヒューマンマシンインターフェース(HMI)を介して制御または構成することができる。本発明の意図する範囲内で、その他の種類の機械的駆動および制御を利用できることに留意されたい。
図6は、本発明により意図された鋳型鋳造システム160の一実施形態の平面図で、この実施形態では、2つの端部外壁、すなわち第3側面および第4側面が移動可能となっている。図6は、フレームワーク161、端壁の内面164、側壁の内面163、鋳型キャビティ162を示しており、端壁は、外壁の端壁の内面164として特定される二点差線により示される位置に移動する。
図7は、本発明の実施形態の産品として生産することができるインゴット201の一例の代表的な立面図で、インゴット201の頂部および底部が先細りになることを示している。図7は、結果として得られる可能性のある、幅202および高さ203を有する鋳造部品200の形態または構成を示しており、矢印204が、傾斜部ともなり得る、鋳造部品201のアーチ状部の直線距離を表している。図7は、鋳造部品201の頂部201a、中間部201b、並びに底部または下部201cを示している。なお、本発明の実施形態(異なる方法または装置を含む)により、頂部、中間部または下部の形態は、制御された方法で要望通りに鋳造することができ、頂部201aは、底部201cとは異なるように構成し、かつ角度を付けることができる。例えば、底部は、図1Aに示すように、特別に構成されたボトムブロック内部キャビティにより形成することができ、一方、頂部201aは、例えば可動壁を利用する本発明の実施形態を利用して構成することができる。
また、図7は、鋳造部品の圧延表面上の角度199を示している。この角度199は、本発明の意図の範囲内で任意の角度とすることができるが、ある実施形態においては、角度199が、例えば26度のように、21度と29度との間であることが好ましい。数多くの要因が、後で圧延される鋳造部品201の望ましい角度199に影響を与える可能性があるが、本発明のある用途では、26度が望ましい場合がある。図7は、如何にして鋳造部品が異なる部位または部分において異なるように取り扱われるかについて示しており、図7は、特に3つの部分、すなわち頂部201a、中間部201bおよび下部201cを示している。鋳造管理および制御のために、当業者であれば分かるように、結果として所望の鋳造部品を得るために、鋳造部品201は、数多くの異なる部分の何れかに理論上は分割することができるが、本発明を実施するために特に必要とされるものはない。
インゴットの形状に影響を与えるこれまでの試みは、この方法から離れて教示しているが(すなわち、鋳造部品の鋳造後のトリミング、ボトムブロックの成形)、本発明は、鋳造部品の頂部および底部を先細に形成すること等により、要望通りに所望の鋳造部品を形成することができるという利点を有する。
図8は、ある程度の収縮およびバット膨張部を有する典型的な鋳造部品インゴットの立面図である。図8は、鋳造部品210および角部211を、鋳造部品厚さ212とともに示している。
図9は、図8に示されるようなインゴット210の端部の圧延処理後の立面図で、アリゲーターリングを概略的に示している。図9は、鋳造部品の幅217、鋳造部品210の両端におけるアリゲーターリング216および215を示している。アリゲーターリングが不要で好ましくない圧延の結果物であることが、当業者に一般に知られている。
図10は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム230の一実施形態の概略的な立面図で、この実施形態では、ボトムブロック235が可動壁の開始位置または幅よりも広くなっている。図10は、注ぎ口231、可動壁233および234、スターティングブロック235、金属フロー232を介して注ぎ口231により供給される溶融金属237を示している。本発明のこの態様におけるスターティングブロック235は、幅238であり、駆動シリンダ236が鋳造中の鋳造部品の下降をもたらしている。矢印240および241は、鋳型壁233および234の各動作をそれぞれ示している。
図11は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム250の一実施形態の概略的な立面図で、この実施形態では、ボトムブロック256が可動鋳型壁254および255内で起動することを、それら可動鋳型壁が許容している。図11は、注ぎ口251を示すとともに、スターティングブロック256へと供給されて、スターティングブロック256内で蓄積する符号253として示される溶融金属252を示している。スターティングブロック256は、おおよその厚さ259を有し、矢印257がシリンダ258とスターティングブロック256の下方向の動作を示している。鋳型壁254および255が示されるが、本発明は鋳型壁254および255が鋳造プロセス中に外方向に移動することを意図している。さらに図11は、本発明のある実施形態において、如何にしてボトムブロック256内の内角239を、インゴットの底部に特定の形態を得るために利用することができるのかを示している。本発明のその他の態様と組み合わせたこの種の形成は、鋳造部品を得るために利用することができ、この鋳造部品は、それを得るために後で切除または機械加工を必要とすることなく頂部および底部に形成される。
当業者であれば分かるように、注ぎ口から、溶融金属が落下またはボトムブロック内またはボトムブロック上に堆積する位置までの距離であるポアドロップ(pour drop)を低減することが通常はより望ましい。図10と図11におけるポアドロップを比較すると、ボトムブロックが鋳型キャビティ内で、かつ可動鋳型壁254および255などの可動鋳型壁間で、より高く上昇させることを可能にすることによって、本発明の態様において達成できる利点は、当業者には明白である。
図12は、ボトムブロック256が降下されるときの鋳造プロセスの途中過程における自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム250の一実施形態の概略図である。図12は、矢印261により示されるように移動可能な第1可動壁254と、矢印262により示されるような第2可動壁255とを示している。さらに、図12に示されるシステム250は、注ぎ口251からの溶融金属252および堆積金属253を示し、矢印261および262が鋳型壁254および255のそれぞれの動作を示している。
図13は、図12と比べてさらに鋳造プロセスが進んだ自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム250の一実施形態の概略図で、如何にして鋳造部品253をボトムブロック256よりも寸法的に広く成形できるのかを示している。図13は、矢印261および262にそれぞれ示すように、第1可動壁254および第2可動壁255を示している。このシステム250は、注ぎ口251、溶融金属253、スターティングブロック256およびスターティングシリンダ258を含む。図には幾つかの寸法、すなわち、スターティングブロック267の幅267が、シリンダ258、幅寸法256を有するスターティングブロック256とともに示され、その一方で、インゴット253は、同じ方向においてスターティングブロック256の外のり寸法よりも大きい外のり寸法で鋳造されている。距離264は、インゴット253がスターティングブロック256の寸法を超える、インゴット253の一方の側面における追加的寸法を表しており、距離265は、インゴットがスターティングブロック256の寸法を超える、インゴット253の他方の側面における追加的寸法を表している。
図14は、図13からさらに鋳造プロセスが進んだ自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム250の一実施形態の概略図で、この図では、鋳造部品253がさらに形成されている。同様の符号が図13からの同様のアイテムおよび構成要素を示しており、それらが図13に関連して十分に特定して論じられているため、その各々を、図14に関連してさらに特定して論ずることはここではしない。
図15は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム250の一実施形態の概略図で、鋳造の終わりの部分を示すとともに、それは、鋳造部品253の頂部の形態または構成に影響を与える本発明の態様の能力を示している。矢印261は、如何にして鋳型壁254および255が鋳造プロセスの終わりの部分で内方向に動いて鋳造部品253の角部の形態および構成に影響を与えるのかを示している。当業者であれば分かるように、数多くの異なる形態および構成の何れかをかかるシステム内でプログラム化することにより、所望外形および形態の鋳造部品253を得ることができるが、この発明を実施するのに特に必要とされるものはない。実際に、本発明のある態様の特徴は、特定の用途のために、数多くの異なる形態の鋳造部品253の何れかを製造する能力である。同様の符号が図13からの同様のアイテムおよび構成要素を示しており、それらが図13に関連して十分に特定して論じられているため、その各々を、図15に関連してさらに特定して論ずることはここではしない。
図16は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム250の一実施形態の概略図で、鋳造プロセスに部分的に進んだ鋳造部品253を示しており、この実施形態では、本発明が、鋳造部品の他方の側面と比較して一方の側面に異なる寸法および形態を与えている。図16は、如何にして本発明の態様が要望通りに非対称的な鋳造部品253を生成するのに利用できるのかを示しており、この態様では、他方の側面と比べた場合に異なる寸法を一方の側面に与えることができる。図16は、鋳造部品253の反対の側面における矢印264と比較した場合に、矢印265により示される鋳造部品253の中心からの異なる距離を示している。当業者であれば分かるように、非対称的な部分を製造する能力は、図16に示すような寸法に限定されるものではなく、鋳造部品253の一方の側面に、鋳造部品253の別の側面と対比して、異なる形態および構成を製造するためにも利用することができる。同様の符号が図13からの同様のアイテムおよび構成要素を示しており、それらが図13に関連して十分に特定して論じられているため、その各々を、図16に関連してさらに特定して論ずることはここではしない。
また、図16は、本発明のある実施形態において、如何にして鋳型壁254の上部表面254aの角度が、結果として得られる鋳造部品の下部における対応角度253aに対応し、同様に、鋳型壁255の上部表面255aの角度が、結果として得られる鋳造部品の下部における対応角度253bに対応するのかを示している。実際には、角度253aおよび253bは、鋳型壁254および255の頂部254aおよび255aにおける対応角度とは異なる1またはそれ以上の角度とすることができる。
図17は、本発明により意図された自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一態様の概略図で、おおよそ型開きの幅となる、異なる構成のボトムブロック269を示している。
さらに、図17は、本発明の別の態様を示すもので、ボトムブロック269の周囲の垂直方向に向けられた溝269aを示している。それら溝269aは、ボトムブロック269とそれに含まれる溶融金属のさらなる補助および冷却のために冷却材を通過させることができる導路および表面領域を与えることができる。別の冷却手段が後述する図18に関連して示され、記載されている。
さらに、図17は、別のボトムブロック269構成を示し、この構成では、結果として得られる鋳造部品の底部を形成して、鋳造部品269を後で圧延するための所望形態を形成するために、傾斜側面270がボトムブロック269内に設けられている。この態様は、頂部と底部の両方に鋳造部品の所望の形態または構成を形成するために、その他の態様と組み合わせて利用するようにしてもよく、すべてが本発明の意図の範囲内となる。例えば、図34に示される鋳造部品の底部は、図17に示すようなボトムブロック269を利用して製造することができる。同様の符号が図13からの同様のアイテムおよび構成要素を示しており、それらが図13に関連して十分に特定して論じられているため、その各々を、図17に関連してさらに特定して論ずることはここではしない。
図18は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの別の態様の概略図で、ボトムブロック292に関連して溶融金属291のより望ましい冷却を得るためにボトムブロック292内で利用される液体冷却システムを示している。図18は、ボトムブロック292冷却システムを示し、このシステムでは、冷却システム294を収容するためにシリンダ258が利用される。冷却システムは、鋳造の始めの部分で、鋳造部品291を構成する溶融金属を凝固させるのに十分な冷却を与えるために、冷却システム要素294に動作可能に連結された冷却管路293により構成することができる。冷却システム、冷却システムの構成要素、冷却システムの位置として、数多くの異なる種類の中から何れかを、本発明の意図の範囲内で利用できるが、この発明を実施するのに特に必要とされるものではないことを、当業者であれば分かるであろう。同様の符号が図13からの同様のアイテムおよび構成要素を示しており、それらが図13に関連して十分に特定して論じられているため、その各々を、図18に関連してさらに特定して論ずることはここではしない。
図19は、本発明により意図された自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、本発明の一態様を示しており、この態様においては、鋳型側壁300および301の動作がこれまでの図面のように直線的である必要は無く、その代わりに、矢印302および303に従い、鋳造部品の形態に影響を与えるために、回動あるいは外方向および内方向に選択的に移動される。鋳造中、ボトムブロック294が降下されるときに、所望の鋳造部品形態を与えるために、鋳型壁300は、例えば、角度305で下方に移動させることができ、鋳型壁301は、角度306で下方に移動させることができる。当業者であれば分かるように、鋳型壁300および301の特定の外形形態を特定の用途のために構成することができ、結果物として異なる鋳造部品構成を得るために、異なる形態および角部を利用することができる。さらに図19は、注ぎ口251、シリンダ258およびボトムブロック294を示している。なお、所望の鋳造部品の結果物を得るために、カムまたはその他の機構内に鋳型壁300および301を回動自在に取り付けるようにしてもよく、それらすべては本発明の意図の範囲内にある。
図20は、本発明により意図される自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステムの一実施形態の概略図で、図19に示す態様と類似の本発明の一態様を示しており、但し、この態様においては、鋳型壁の一方が、鋳型壁の他方と異なる角度で動作して、鋳造部品の他方の側面と比べて一方の側面に異なる寸法および/または形態を与えるものとなっている。図20における角度305は、他方の鋳型壁における角度306とは違うまたは異なる角度となっていて、非対称の鋳型構成を与えるか、あるいは鋳造部品293の他方の側面と比較して鋳造部品293の一方の側面に異なる形態を与えるものとなっている。同様の符号が図19からの同様のアイテムおよび構成要素を示しており、それらが図19に関連して十分に特定して論じられているため、その各々を、図20に関連してさらに特定して論ずることはここではしない。
図21は、本発明により意図された自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム320の一実施形態の概略図で、異なるように形成または構成された鋳型壁322および323を示している。注ぎ口321は溶融金属を供給し、鋳型壁322および323の各々は、矢印324および325により示されるように、独立に動作させることができる。このシステム320は、鋳造部品327、溶融金属表面330、およびより凝固した表面328の一部となる溶融金属329を示している。鋳型壁322および323は、曲線的な端部の代わりに、より斜角の端部を有しており、矢印332および333は、鋳造プロセス中であって鋳造部品327が凝固されるときの、鋳型壁322および323の出口部分を示している。
さらに図21は、本発明のさらなる態様を示しており、この態様では、矢印324aおよび325aにより示されるように、鋳型壁322および323を直線的に上下方向に、あるいはその他のパターンで作動させることができる。特にこの縦方向の動作は、注ぎ口321から溶融金属表面330までの距離と、金属レベルに対する特定の鋳型壁形状の位置とを制御する際のフレキシビリティを許容することとなる。多くの状況において、注ぎ口321を移動させることは、その他の機器および溶融金属供給システムが原因となって、より難しい。図21は、鋳型壁322および323の頂部および下部の角度を27度とすることができることを示しているが、角度は数多くの異なる角度の何れかとすることができ、本発明を実施するのに特に必要とされるものはない。
図22は、異なるように構成されたボトムブロックを有する本発明の別の態様の概略図で、この態様では、ボトムブロックが、2側面に直立する側壁のみを必要とする。また、この態様では、その他の2側面の側壁の一部として、あるいはその代わりに、鋳型壁を使用することができる。図22は、矢印358および359に従ってそれぞれ移動する第1可動鋳型壁356および第2可動鋳型壁357と、ボトムブロック内面354aおよび側壁354bおよび354cを有するボトムブロック354とを示している。また、図22は、元の高さが352で、ボトムブロック354の底面354aから距離353に降下される注ぎ口351を示している。側壁354bおよび354cは高さ355であり、すべてはこの態様のシステム350の意図の範囲内である。注ぎ口を垂直方向に移動させる代わりに、鋳型または鋳型壁を注ぎ口に対して相対的に垂直方向に移動させて、所望の鋳造を達成することも可能であり、それらすべては本発明の意図の範囲内にある。
当業者であれば分かるように、鋳造中に異なる所望の結果物を得るために鋳型または注ぎ口351を上下方向に移動させることができる。注ぎ口の高さは、所望の結果物を得るために調整するか、または均衡を取ることができる鋳造パラメータの1つとしてもよい。例えば、図30の概略図に示すように、溶融金属レベルは、異なる形態または構造を達成するために鋳型壁が外側に移動する直前において、好ましくは、鋳型壁の頂部またはその近傍である。これは、鋳型壁が外方向に移動するときに、それぞれの鋳型壁間に含まれる溶融金属により、ブリードアウト(bleed out)または漏れ状態を作り出さないように、緩衝の役割を与えることとなる。反対に、鋳型壁が互いに近接する方向に移動する直前に、鋳型壁の頂部までしか溶融金属レベルが上昇しないように、かつプロセスにおいて鋳型が内方向に移動している間に溶融金属レベルを超えないように、鋳型壁上で溶融金属レベルを低くすることが望ましい。
図23は、図22に示す自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム350の実施形態の概略図で、ボトムブロック354の端部を示すとともに、ボトムブロック端壁がないことを示している。また、図23は、高さ352にある注ぎ口351、鋳型壁356および鋳型壁357を示し、矢印358および矢印359は、それぞれ2つの鋳型壁の動作を示している。ボトムブロック354の内面354aも示されている。
図24は、本発明のある態様のための、可能性のある鋳型スターティングブロック構成の一態様または一実施形態の概略図で、外壁の本発明の実施形態において2側面のみに利用可能となっている。図24は、底面354a、側壁354bおよび354cを有するボトムブロック354を示している。
図25は、自動可変寸法鋳型およびボトムブロックシステム380の別の可能性のある実施形態の概略図で、本発明の別の態様を示しており、この態様においては、液体冷却システムがボトムブロック382内で利用されて、ボトムブロック382に関連して溶融金属のより望ましい冷却が達成されている。図25は、注ぎ口381、矢印386により移動可能に示される第1可動鋳型壁385、および矢印388により移動可能に示される第2可動鋳型壁387を示し、矢印389が、鋳造プロセス中のスターティングブロック382の下方向の動作または降下を示している。内面391は、注ぎ口381から溶融金属を受け入れる深さ390を有している。
当業者であれば分かるように、ボトムブロック382に対して冷却を与えるために、数多くの異なる種類の冷却システムおよび冷却システム要素の中から何れかを利用することができる。冷却導路384を有する冷却システム383は、注ぎ口381よりボトムブロック382上に堆積した溶融金属を良好に凝固させるために、冷却材がボトムブロックを通って、冷却を与える一例である。ボトムブロックに追加的な冷却を与える方法の別の例が図17に示されており、この例では、凝固溶融金属上で最初に利用される冷却材を受け入れるために、冷却チャネルまたは溝がボトムブロック内に設けられている。
図26は、本発明の別の態様400の概略図で、鋳造部品405の頂部における溶融金属の上端に(矢印407により示されるように)降下される鋳造部品トップキャップ406を有している。さらに、図26は、第1鋳型壁403、第2鋳型壁404および注ぎ口401を示し、矢印402が、溶融金属の鋳込みの停止後に注ぎ口401を邪魔にならないところに上方向に移動させることができることを示している。代替的には、また図27の矢印415aおよび416aにより示されるように、この動作は、図示のように、鋳造の終了に向けて降下されることとなる鋳型壁403および404の垂直方向の動作により達成することもできる。この本発明の一態様は、インゴットまたは鋳造部品405の上端部を成形または先細化する。
図27は、図26に示す本発明の態様400の概略図で、この態様では、トップキャップ406が鋳造部品405の頂部に与えられて、それにより溶融金属がトップキャップ406の内部の形態とされている。また、この例においては、アイテム412および413により示されるように、角部にラジウス(radius)を形成している。矢印407は、トップキャップ406と鋳型壁403および404との間から溶融金属が漏れるのを防止するために、下方向の圧力または動作がトップキャップ406上に与えられることを示している。矢印415aおよび416aは、より望ましいクリアランスを注ぎ口401に与えるために、あるいはその他の鋳造の制御理由のために、鋳造プロセス中に、如何にして鋳型壁403および404を垂直方向に移動させることができるのか(その動作を直線的な垂直方向の動作に限定する必要はない)を示している。さらに図27は、如何にして本発明の態様における鋳型壁を垂直と水平の両方向に移動させることができるのかを示しており、鋳型壁の水平方向の動作が図示のように矢印415bおよび416bにより示されている。
図28Aは、図26および図27に示す本発明の態様400の概略図で、鋳造部品405が鋳型キャビティの下部から抜け出している状態を示している。鋳型キャビティとは、一般に、第1鋳型壁403と第2鋳型壁404との間の領域のことである。また、図28Aは、注ぎ口401、鋳型壁403および404の下方向の動作を示す矢印415aおよび416a、凝固鋳造部品405上の鋳造部品トップキャップ406を示している。矢印414は、鋳造部品405を有するトップキャップ406の通常の動作を示している。なお、代替的には、注ぎ口を動作させることなく、鋳造の終了時に、トップ形状を形成するために注入している間に、トップキャップ406を鋳型壁403および404上に、あるいは鋳型壁403および404に対して相対的に維持することができ、この場合、本発明の様々な実施形態において、トップを液体または空気により冷却することができ、低温を耐火物または金属から作ることができる。さらに、図28Aは、本発明の態様において如何にして鋳型壁を垂直と水平の両方向に移動させることができるのかを示しており、鋳型壁の水平方向の動作が図示のように矢印415bおよび416bにより示されている。
図28Bは、図28Aに示す本発明の態様400の同じ概略図であり、ただし、トップキャップ406が、鋳造部品405cの異なる形状の頂部を得るために、異なる構成を有している。図28Bは、両側部が傾斜するとともに、インデント角度406cにて図示のように中間部が引込められたトップキャップを示している。さらに、図28Bは、本発明の態様において如何にして鋳型壁を垂直と水平の両方向に移動させることができるのかを示しており、鋳型壁の水平方向の動作が図示のように矢印415bおよび416bにより示されている。
同様に、図28Cは、図28Aおよび図28Bにあるような本発明の態様400の同じ概略図であり、ただし、トップキャップ406が、鋳造部品405aの異なる形状の頂部を得るために、異なる構成を有している。その頂部は、傾斜した側面角度を有し、その側面角度が鋳造部品405aの頂部にもたらされるものとなっている。さらに、図28Cは、本発明の態様において如何にして鋳型壁を垂直と水平の両方向に移動させることができるのかを示しており、鋳型壁の水平方向の動作が図示のように矢印415bおよび416bにより示されている。
矢印415aおよび416aにより示される方向(通常は垂直)に鋳型壁403および404を移動させる能力は、(その他の図面に示されるように)水平方向に移動させることができる鋳型壁403および404とともに、またはそれと組み合わせて、トップキャップ406を利用して鋳造部品405aの頂部を構成する能力を高める。
図29は、本発明のさらに別の態様430の概略図で、この態様では、鋳造プロセスの終わりに鋳造部品433の頂部を形成するために、電磁場(矢印443および444により示される)が利用されている。図29は、矢印432に従って上方向に移動可能な注ぎ口431を示しており、鋳造部品433の上端面446が、上端面446またはその上またはその近傍に磁力または磁場を与えることにより形成されている。所望形態の鋳造部品433の頂部を得るために、鋳造部品433の上端面446に近付く方向に、あるいは上端面446から離れる方向に、磁気装置436および437を移動させることができる。鋳型壁434および435は磁気装置436および437の直ぐ下に示されているが、それらは鋳型壁434および435に隣接させたり、あるいは鋳型壁434および435の下方に配置させたりすることが可能であり、それらすべては本発明の意図の範囲内である。図29に例示的な方法で示すように、電磁鋳造(Electro Magnetic Casting)と呼ばれ、その頭文字がEMCとなる鋳造の一種が存在し、それは、鋳造の終了に向けて、鋳造部品の頂部を形成または先細化するために用いることもできる。
図30は、本発明の態様450の概略図で、本発明のある態様において意図されるように、可動鋳型壁451および452により生成され得る例示的な動作を示している。図30は、動作を説明するために、可動壁451および452間の距離を変えて示している。当業者であれば分かるように、またその他の図面にも示されるように、動作は、対称的である必要は無く、その代わりに、鋳造部品の非対称のパターン形成において望まれるであろうその他の結果物を得るためにプログラム化することができる。破線451aおよび452aは、鋳型壁451および452の第2位置を示し、破線451bおよび452bは、可動壁のさらに可能性のある動作位置を、それらの間の任意の中間位置とともに示している。
図30は、如何にして鋳造パラメータ、例えば、レベル457および458間の溶融金属レベルの制御を、本発明の態様と組み合わせて利用することができるのかを示すための目的も果たしている。例えば、鋳型壁が矢印455により示されるように間隔を空けて配置されるときに、矢印456および457により示されるように鋳型壁が後で外方向に移動されることとなる場合には、溶融金属レベル457が望ましいことがある。反対に、鋳型壁451および452が矢印453により示される距離、間隔を空けて配置されるとともに、プロセスが鋳型壁451および452を一緒に移動させるものである場合には、鋳型キャビティ領域の減少を許容するために溶融金属レベル458がより望ましいことがあり、それは、鋳型壁451および452が一緒に移動するときに、溶融金属レベル458を自然に上昇させることとなる。これは、鋳型キャビティが減少したときにインゴットまたは鋳造部品上で結合が生じるのを防止する目的も果たすことができる。当業者であれば分かるように、鋳型壁が内方向に移動するときに、溶融金属レベル458が鋳型壁上に上昇しないことが望ましいと考えられる。
また、図30は、本発明の実施形態において、異なる寸法の鋳造部品、例えば最初の鋳造で21インチのインゴットを、2番目の鋳造で19インチのインゴットを、鋳造するために如何にして1つの溶融金属鋳型を使用することができるのかを示している。従来の鋳型は一般に1サイズ専用となっているため、本発明の実施形態は、製造設備のより大きなフレキシビリティを与えるとともに、異なる幅の鋳造部品を鋳造するために従来は行う必要のあった鋳型の切替(change-out)を減少させる。それら実施形態においては、距離455が第1厚さを有する第1鋳造部品を示しており、距離454が第2厚さを有する第2鋳造部品を示しており、距離453が第3厚さを有する第3鋳造部品を示している。なお、本発明の意図の範囲内で鋳造部品を鋳造することができる、数多くの異なる厚さまたは幅が存在する。
図31は、本発明の態様により開示された鋳造システムとしてまたはその一部として製造され得る、鋳造部品の形態の立面図である。図31に示される鋳造部品480は、全長または高さ484を有している。構造部品の頂部における傾斜した角部は詳細図32にさらに示され、底部における角度の付いたエッジは、角度479で傾斜して示されている。鋳造部品の側面における直線エッジ距離485と、底部における直線エッジ距離482は、結果として得られる望ましい形態、および鋳造部品に後で行われる圧延に基づいて決定することができる。鋳造部品の幅481、傾斜幅483および486も図31に示されている。当業者であれば分かるように、このプロセスの態様は、対称の鋳造部品を製造することができるとともに、異なる寸法を有する非対称の鋳造部品を製造することができる。例えば距離483を距離486と異なるものとすることができる。
図32は、図31の32部分の詳細図で、鋳造部品480、斜面幅490および斜面高さ491を示しており、角度492および493が斜面のパラメータを与えている。当然のことながら、それらパラメータは、その他の鋳造パラメータ、金属組成、鋳造部品480に対して行われる意図した圧延により変わる可能性があるとともに、その後の鋳造部品の鋳造または利用におけるその他の多くの要因によっても変わる可能性があるが、それらすべては本発明の意図の範囲内である。
図33は、本発明の実施形態で利用することができるプロセスの一実施形態のブロックフロー図500である。図33は、鋳造開始501を、初期鋳造速度502とともに示している。ある時点で、鋳造速度は一般に上昇または増加される。そして、所望の結果物、鋳造部品のテーパまたはその他の特徴を製造するために、第1中間鋳造速度503を利用することができる。必ずしもそれは必要ではないが、第2中間鋳造速度上昇504を使用することができ、また一般に、終了鋳造速度上昇505は、鋳造プロセスの終了506の前に利用されることとなる。鋳造の先細化またはその他の目的、あるいはその他の鋳造パラメータに依存して、所望の結果物を得るために鋳造速度を変えることができる。
図34は、本発明の別の態様の立面図で、本発明の一部として製造可能なインゴット520の別の形態を示している。図34は、先細の頂部表面521、側壁520a、ラジウス523および先細の底部表面522を示している。本発明の態様の顕著な利点および特徴は、鋳造部品の鋳造後に機械加工またはその他の作業を経ることなく、鋳造プロセス中に、数多くの異なる鋳造部品構成および形態の何れかを製造する能力である。この特徴および利点は、後の凝固鋳造部品の機械加工または処理のコストおよび費用を、鋳造プロセス後の屑や欠片を再加熱するコストおよび費用とともに、大幅に節約することを可能にすると考えられる。
図面に示す実施形態は、第1側面、第2側面、第3側面および第4側面を示しているが、2、3、4またはそれ以上の側面が鋳型フレームワークを規定するように側面が形成されるとともに、それら側面の内面が鋳型キャビティを規定する本発明の実施形態であってもよく、それらすべては本発明の範囲内である。
当業者であれば分かるように、可動鋳型壁を与える本発明により、バット膨張部を低減し、注ぎ口に対して鋳型を位置決めするために、成形プロセスを是正する能力や、鋳型クリアランスを是正する能力など、その他の利点が得られることとなる。当業者には理解されると考えられるが、これにより、より速く効率的に鋳造を行うことが可能となる。従来技術は、バット膨張部に関する問題点と、バット膨張部が解消された場合に実現される利点とを認めている。従来の試みは、バット膨張部を低減するために鋳造速度を増加させようとしているが、本発明の態様は、鋳型壁を移動させる能力によって、平行な外形を得ることを可能にし、それは、少ないバット膨張部で、あるいはバット膨張部を増加させることなく、より速く鋳造部品を鋳造することを可能にする。
本発明の実施形態は、鋳造速度を最適化することも可能にすると考えられる。縦型鋳造配置における鋳造速度は、溶融金属が凝固するに連れてボトムブロックが鋳込ピット内に降下される速度である。従来より、鋳造速度と鋳造部品の品質との間のトレードオフが存在している。これは、製造の観点からは速く鋳造することは望ましいが、速い鋳造速度は、一般に、安定状態鋳造中に、より大きな収縮と、凹状の外面または転がり面をもたらすためである。所与の用途において、鋳造速度が遅すぎる場合、望ましくない量のバット膨張部をもたらす傾向がある。そのため、本発明の実施形態は、本発明の使用がなければ過度の収縮をもたらす鋳造速度で鋳造中に、より望ましい鋳造部品形状を得るために収縮をより良好に管理または制御することを可能とする。ある用途におけるより望ましい鋳造部品の形状は、鋳造部品の中間部にほぼ平行な側面を有する鋳造部品であり、それは一般に、より望ましい転がり面を与える。本発明の実施形態は、縦型溶融金属成形システムにおいて、改善された収縮の管理および制御を提供する。
収縮管理を対象とする本発明の実施形態は、連続的な溶融金属鋳造の間に製造された鋳造部品の転がり面を最適化する方法を含む。かかる実施形態においては、特定の鋳造部品に対する予め設定された所与の鋳造速度について、鋳造部品に沿う異なる位置で特定量の収縮が生じることの相関関係を引き出すか、または予測することができる。そして、本発明は、収縮に対抗するために、鋳型壁(または第1側面および/または第2側面)の相対的な動作を可能にし、それにより収縮制御または管理システムを提供する。
図35は、本発明の態様を実行する際に鋳型側壁の動作を制御するために利用可能な制御システム570の一実施形態の概略図である。図35は、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)571と、このHMI571に動作可能に接続されてHMI571により制御または管理されるプログラマブル論理制御装置(PLC)572と、PLC572に動作可能に接続されてPLC572により制御されるものとして示され、第1サーボ駆動574により駆動および制御される第1モータ575と、PLC572に動作可能に接続されてPLC572により制御されるものとして示され、第2サーボ駆動576により駆動および制御される第2モータ577と、PLC572に動作可能に接続されてPLC572により制御されるものとして示され、第3サーボ駆動578により駆動および制御される第3モータ579と、PLC572に動作可能に接続されてPLC572により制御されるものとして示され、第4サーボ駆動580により駆動および制御される第4モータ581とを示している。なお、これは、モータ、サーボ駆動、PLCおよびHMIのような数多くある例示的な構成要素であるが、本発明を実施するのに必要とされるものはなく、また、同様の構成要素のグループ相互の特定の割当てもない。
さらに図35は、如何にしてモータの各々が1またはそれ以上の鋳型を制御するのかを示しているが、本発明を実行するのに、特定数の制御される鋳型が必要とされることはない。図35は、2つの鋳型を制御する第1モータ575、1つの鋳型を制御する第2モータ577、2つの鋳型を制御する第3モータ579、および1つの鋳型を制御するモータX(これはモータの総数を示す場合がある)を示している。
図36は、本発明のある態様で利用可能な鋳型壁または鋳造面の一構成600の概略的な立面図で、鋳造面602bの上端部とも言及される場合がある頂部鋳造面602bと、鋳造面の中間部602aと、鋳造面の底部602cである底部傾斜面領域とを示している。図36は、鋳造部品327、冷却材ストリーム605、鋳型壁601、注ぎ口321、上端部602bの傾斜角度603、鋳造面の下部602cにおける傾斜の角度604を示している。溶融金属レベルは、鋳造面の中間部602a内に示されている。
図37A乃至図37Eは、本発明の実施形態の様々な適用を示すために、鋳型壁の鋳造面の上部、中間部および下部についての数多くの異なる構成、角度およびその他形状を示すものである。なお、本発明を実施するのに特定の構成が必要とされることはないが、異なる鋳造パラメータに基づいて異なる実施形態を最適化するために、数多くの異なる構成の何れかを利用することができる。
図37Aは、本発明のある態様で利用可能な鋳造面またはこれを有する鋳型壁611の一構成610の概略的な立面図である。図37Aは、各鋳型壁611について、2つの頂部鋳造面領域612aおよび612bと、2つの底部鋳造面領域612dおよび612eと、鋳造面の中間部612cとを含む構成を示している。第1頂部鋳造面領域612aは、垂直に対して角度614をなし、第2頂部鋳造面領域612bは、垂直に対して角度613をなし、第1底部鋳造面領域612eは、垂直に対して角度614をなし、第2底部鋳造面領域612dは、垂直に対して角度613をなしている。図37Aは、鋳造部品327、注ぎ口321および鋳型壁611も示している。
図37Bは、本発明のある態様で利用可能な鋳造面を有する鋳型壁731の一構成700の概略的な立面図で、直線的鋳造面731bおよび湾曲またはアーチ状鋳造面731cの両方を有する頂部および底部と、鋳造面の中間部731aと、直線的鋳造面731dおよびアーチ状鋳造面731eを有する鋳造面の下部とを含む。図37Bは、鋳造部品327、注ぎ口321および鋳型壁731も示している。
図37Cは、本発明のある態様で利用可能な鋳造面を有する鋳型壁741の一構成740の概略的な立面図で、頂部鋳造面部742b、底部湾曲またはアーチ状鋳造面部742cおよび中間鋳造面部742aを示している。図37Cは、鋳造部品327、注ぎ口321および鋳型壁741も示している。
図37Dは、本発明のある態様で利用可能な鋳造面を有する鋳型壁751の一構成750の概略的な立面図である。この図37Dは、垂直または中間鋳造面領域(それが直線的であるため)から角度753をなす頂部鋳造面領域752bと、中間鋳造面領域752aと、垂直から角度755をなす底部鋳造面領域752cとを示している。この図37Dにおいては、角度753が角度755とは異なり、頂部における傾斜領域の長さ754が、傾斜領域の底部における長さ756とは異なる。なお、所望の鋳造部品は、鋳造面の異なる構成、並びに鋳造面の頂部から鋳造面の底部までの長さおよび角度の異なる構成を使用して、好ましく構成することができ、それらすべては本発明のある態様の意図の範囲内である。図37Dは、鋳造部品327、注ぎ口321および鋳型壁751も示している。
図37Eは、本発明のある態様で利用可能な鋳造面を有する鋳型壁761の一構成760の概略的な立面図で、中間部162aと、垂直から角度763をなす頂部762bと、インナーラジウス764を有する湾曲またはアーチ状の底部762cとを有する複合鋳造面を示している。図37Eは、鋳造部品327、注ぎ口321および鋳型壁761も示している。
図38A乃至図38Dは、鋳造面を有する鋳造壁621の一構成620の一連の概略的な立面図であり、鋳造プロセス中の溶融金属レベルおよびそれに対する鋳造面を特に参照しながら、本発明の実施形態で鋳造時に利用可能な一方法を連続的に示している。図38A乃至図38Dに示される鋳造面は、中間部623a、垂直から角度625をなす頂部623b、垂直から角度626をなす底部623c、鋳造部品327および溶融金属注ぎ口321を示している。さらに、図38A乃至図38Dは、鋳造面に対する溶融金属のレベルと、鋳造の段階で溶融金属レベルを有することが望ましい鋳造面の位置とをより効率的に管理するために、鋳型壁621、より具体的には鋳造面が上下方向に垂直に移動する場合がある本発明の一態様を示している。図38A乃至図38Dの各々に対する各構成要素の反復的な再記述を回避するために、それらを各図面で繰り返すことはしない。矢印622は、鋳造面の垂直動作を引き起こす鋳型壁621の垂直動作を示し、矢印622aは、如何にして鋳造表面または鋳型壁621が鋳造部品に対して水平方向に移動させることができるのかを示している。
図38Aは、スターティングブロックが注入中で少なくとも部分的に20および鋳造面に依然配置されているときの初期またはスタートアップフェーズ中における、鋳造面の中間部623aにある溶融金属レベルを示している。
図38Bは、この図に示す寸法から外方向に鋳造部品の底部が形成されている次のフェーズ中における、鋳造面の頂部623bにある溶融金属レベルを示している。溶融金属レベルが上昇すると本明細書で述べたが、これは、相対的または、鋳造作業に対するもので、それにより、鋳造壁621が上方向および/または下方向に移動して相対的な動作が得られる場合に、溶融金属レベルが鋳造面に対して上昇するか、あるいは溶融金属レベルが上昇される。
図38Cは、鋳造面の中間部623aに戻った溶融金属レベルを示し、それは、安定状態鋳造と呼ばれるときの鋳造の途中における好ましい位置である。
図38Dは、下部623cを構成するのとまさにほぼ同じ角度626でテーパを配置する等のように要望通りに鋳造部品327の頂部が構成される終了フェーズにおける、鋳造面の下部623cにある溶融金属レベルを示している。この際に、鋳造面の中間部623aが鋳造面の下部623cと交差する地点より下方で、溶融金属レベルが維持されることは重要である。これは、鋳造部品327において先細の頂部を得るうえで、鋳造の最終フェーズ中の溶融金属レベルにとって好ましい位置である。鋳造部品の結果として得られる先細の角度は、公差および収縮に対する許容量を含み、角度626とほぼ同一となる。
図39は、本発明の一実施形態における鋳造面を有する鋳型壁641の一構成640の概略的な立面図で、頂部642b、中間部642aおよび垂直から角度648をなす底部642cを有する鋳造面を示している。図39は、鋳造部品327が、予め設定された角度648で、その頂部にテーパが形成されているところを示している。さらに、図39は、溶融金属注ぎ口321、凝固地点647、冷却剤644および溶融金属表面645を示している。
図40は、本発明の一実施形態における鋳造面の中間部642aおよび下部642cを有する鋳型壁の一構成620の概略的な立面図である。図40は、矢印651に示すように、如何にして鋳型壁を水平方向に移動させることができるのかを示している。凝固地点647は凝固が発生している場所を示しており、そこには、凝固地点647またはその近傍に示される2つの鋳造面の間の角部の下方に溶融金属レベル645がない場合に一般に発生する凍結領域650が存在する。凝固が凍結領域650で発生する場合、鋳型壁および鋳造面はさらに内側に移動することはない。それは、凝固金属650または凍結が、鋳型壁または鋳造面642aの内側への移動を阻止するためである。これが、鋳造プロセス中の本発明の殆どの実施形態において、凝固地点647またはその下方で溶融金属レベル645を維持することが好ましい理由である。
図41は、本発明の一実施形態における鋳型壁641または鋳造面の一構成660の概略的な立面図で、ボトムブロック657と協働して、先細の鋳造部品底部655を形成する、傾斜面とも呼ばれる上部642cを含む鋳造面を示している。この鋳造のフェーズにおいては、移動金属が注ぎ口321を介して堆積され、垂直から角度654をなす上部642cで、金属レベル645が維持される。図41は、好ましい結果物を得るための可動鋳造面および傾斜鋳造面により与えられる本発明の態様と組み合わせて、ボトムブロック657の内側キャビティ構成により、如何にして鋳造部品の底部が形成されるのかを示している。
図42は、本発明のある実施形態の別の特徴を示す鋳型およびボトムブロック構成350の概略的な立面図で、この実施形態では、スタートアップ時に、ボトムブロック354の膨張を受け入れるために、鋳型壁357を外側に移動させることが可能となっている。ボトムブロック354と鋳型壁356および357とがピッタリとフィットすることが望ましい。しかしながら、従来の鋳型壁は金属製のボトムブロック354の自然膨張を受け入れるために移動させることができなかったため、鋳型壁356および357とボトムブロック側面354との間の所望の公差を維持するのが難しく、結果的に、ボトムブロック354が拡大されて鋳型壁356,357間の鋳型キャビティ内で動きが取れないこととなる可能性があるため、成形不良(mold sham)を残す可能性が高い。第2ボトムブロック識別354bおよび354cは、熱により膨張状態にあるボトムブロックを示し、矢印358および359は、鋳型壁とボトムブロックとの間に同様のタイトフィットが維持されて、鋳型壁間で動きが取れなくなる膨張状態にボトムブロックが遭遇することがないように、如何にして鋳型壁356および357を移動させることができるのかを示している。この場合、ボトムブロックの高さ355は、底面354aからボトムブロック壁354bおよび354cの先端まで測定される。矢印358aおよび358bは、如何にして可動壁356および357を垂直に移動させることができるのかを示している。
当業者であれば分かるように、本発明に対する数多くの実施形態、並びに様々な使用可能な要素および構成要素が存在するが、それらすべては本発明の範囲内にある。
本発明の一実施形態において、例えば、溶融金属鋳型が提供され、その鋳型は、第1側面と、これに対向する第2側面と、第3側面と、これに対向する第4側面とを含む鋳型キャビティフレームワークを備え、各側面が内面を有し、それら内面が鋳型キャビティを規定し、第1側面が第2側面に対して相対的に移動可能に取り付けられている。
前の段落の開示からの更なる実施形態は、第2側面が第1側面に対して相対的に移動可能に取り付けられた溶融金属鋳型;第1側面が第2側面に対して直線的に移動する溶融金属鋳型;第1側面が回動可能に取り付けられた溶融金属鋳型;および/または鋳型キャビティフレームワークに対する第1側面の回動運動が、規定された鋳型キャビティを変える溶融金属鋳型を含むものであってもよい。更なる態様においては、第1側面および第2側面の動作を非同期的なものとすることができる。
別の実施形態においては、縦型溶融金属鋳型鋳造システムが提供され、このシステムが、第1側面と、これに対向する第2側面と、第3側面と、これに対向する第4側面とを含む鋳型キャビティフレームワークを備え、各側面が内面を有し、それら内面が鋳型キャビティを規定し、第1側面および第2側面が互いに相対的に移動可能に取り付けられ、鋳型鋳造システムのスタートアップ時にボトムブロックが鋳型キャビティ内に収まるように構成されるものであってもよい。
前の段落の開示からの更なる実施形態は、第1側面および第2側面が互いに相対的に直線的に移動する縦型溶融金属鋳型鋳造システム;第1側面および第2側面が互いに相対的に動作するように回動可能に取り付けられる縦型溶融金属鋳型鋳造システム;ボトムブロックが2つの側壁を含み、鋳型キャビティフレームワークの第3側面および第4側面が、ボトムブロックの2つの側壁と協働して、スタートアップ時に鋳型キャビティを規定する縦型溶融金属鋳型鋳造システム;ボトムブロックが内部冷却装置を含む縦型溶融金属鋳型鋳造システム;および/またはスタートアップ鋳造時に注ぎ口とボトムブロックとの間の距離を制御するために、ボトムブロックがスタートアップ時に鋳型キャビティ内で垂直に動作するように構成される縦型溶融金属鋳型鋳造システムを含むものであってもよい。
本発明の別の実施形態においては、縦型直冷式の溶融金属鋳造方法が提供され、この方法が、第1側面と、これに対向する第2側面と、第3側面と、これに対向する第4側面とを有する鋳型キャビティフレームワークを提供するステップであって、第1側面、第2側面、第3側面および第4側面の内面が、溶融金属を受け入れるために配置された鋳型キャビティを規定するステップと;スタートアップ時に鋳型キャビティに流入する溶融金属を収容するように構成された、鋳型キャビティに対して垂直方向に移動可能なボトムブロックを提供するステップと;溶融金属を鋳型キャビティに供給するステップと;予め設定された速度でボトムブロックを下方に移動させるステップと;鋳造中に鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を互いに相対的に移動させ、それにより鋳造中に、結果として得られる鋳造部品の寸法を変えるステップとを備える。
前の段落の開示からの更なる実施形態は、第1側面および第2側面が互いに相対的に直線的に移動する縦型直冷式の溶融金属鋳造方法;第1側面および第2側面が互いに相対的に非対称的に移動する縦型直冷式の溶融金属鋳造方法;第1側面および第2側面の回動運動が、規定された鋳型キャビティを変化させるように、第1側面および第2側面が鋳型キャビティフレームワークに対して相対的に回動可能に取り付けられる縦型直冷式の溶融金属鋳造方法;および/または第1側面および第2側面がほぼ同じ速度で移動する縦型直冷式の溶融金属鋳造方法を含むものであってもよい。
さらに、2つ前の段落の開示からの更なる実施形態は、鋳造中に鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を互いに相対的に移動させるステップが、スタートアップ後の鋳造の始めの部分で第1側面および第2側面を互いに離間する方向に移動させて、鋳造部品の底部からの断面の増加をもたらすステップを備える縦型直冷式の溶融金属鋳造方法;および/または鋳造中に鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を互いに相対的に移動させるステップが、鋳造の終わりの部分で第1側面および第2側面を互いに近接する方向に移動させて、鋳造部品の断面の減少をその頂部にもたらすステップを備える縦型直冷式の溶融金属鋳造方法を含むものであってもよい。それら実施形態はさらに、鋳造中に鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を互いに相対的に移動させるステップが、鋳造の終わりの部分で第1側面および第2側面を互いに近接する方向に移動させて、鋳造部品の断面の減少をその頂部にもたらすステップを備えるものであってもよい。鋳造部品の底部からの断面の増加が、その鋳造部品の底部に例えば22度乃至29度の範囲内の角度をなすテーパを与えるようにしてもよく、かつ/または、鋳造部品の頂部からの断面の増加が、その鋳造部品の頂部に22度乃至29度の範囲内の角度をなすテーパを与えるようにしてもよい。
上述した縦型直冷式の溶融金属鋳造方法の更なる実施形態においては、鋳造中に鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を互いに相対的に移動させるステップが、ボトムブロックよりも大きい断面を中間部に有する鋳造部品を製造し、かつ/または、底部および頂部よりも大きい断面を中間部に有する鋳造部品を製造する。
本発明のさらに別の実施形態においては、溶融金属鋳型が提供され、この溶融金属鋳型が、第1側面と、この第1側面に対向するとともに第1側面から可変距離離して配置される第2側面と、第3側面と、これに対向する第4側面とを含む鋳型キャビティフレームワークを備え、各側面が内面を有し、それら内面が鋳型キャビティを規定し、鋳型キャビティフレームワークが、第1厚さを有する第1鋳造部品を鋳造するとともに、第2厚さを有する第2鋳造部品を鋳造するように選択的に構成可能となっている。
本発明のさらに別の実施形態においては、縦型直冷式の溶融金属鋳造方法が、第1側面と、この第1側面に対向するとともに第1側面から可変距離離して配置される第2側面と、第3側面と、これに対向する第4側面とを有する鋳型キャビティフレームワークを提供するステップであって、第1側面、第2側面、第3側面および第4側面の内面が、溶融金属を受け入れるために配置された鋳型キャビティを規定するステップと;スタートアップ時に鋳型キャビティに流入する溶融金属を収容するように鋳型キャビティに関連して構成された垂直方向に移動可能なボトムブロックを提供するステップと;溶融金属を鋳型キャビティに供給するステップと;第1厚さの第1鋳造部品を鋳造するステップと;鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を互いに相対的に移動させるステップと;第1厚さとは異なる第2厚さの第2鋳造部品を鋳造するステップとを備える。
本発明のさらに別の実施形態においては、溶融金属鋳型が提供され、この溶融金属鋳型が、鋳型フレームワークと、この鋳型フレームワークに動作可能に連結された鋳型とを備え、鋳型が、鋳型フレームワークに相対的に移動可能に取り付けられた第1側面と、第1側面に対向するとともに鋳型フレームワークに対して移動可能に取り付けられた第2側面と、第3側面と、これに対向する第4側面とを有し、各側面が内面を有し、それら内面が鋳型キャビティを規定し、溶融金属鋳型が、さらに、第1側面に動作可能に連結され、鋳型フレームワークに対して相対的に第1側面を移動させるように構成された第1モータと、第2側面に動作可能に連結され、鋳型フレームワークに対して相対的に第2側面を移動させるように構成された第2モータと、第1モータおよび第2モータに動作可能に連結されるとともに、それら第1モータおよび第2モータを制御して鋳型の第1側面および第2側面の予め設定された動作を制御するプログラマブル論理制御装置とを備えるものであってもよい。
さらに、前の段落の開示からの更なる実施形態は、第1モータおよび第2モータがサーボモータである溶融金属鋳型、および/または、プログラマブル論理制御装置に動作可能に取り付けられたヒューマンユーザインターフェースをさらに備える溶融金属鋳型を含むものであってもよい。
別の方法の実施形態においては、連続的な溶融金属鋳造中に製造された鋳造部品の転がり面を最適化する方法が提供され、当該方法が、第1側面と、これに対向する第2側面と、第3側面と、これに対向する第4側面とを有する鋳型キャビティフレームワークを提供するステップであって、第1側面、第2側面、第3側面および第4側面の内面が、溶融金属を受け入れるために配置された鋳型キャビティを規定するステップと;スタートアップ時に鋳型キャビティに流入する溶融金属を収容するように鋳型キャビティに関連して構成された垂直方向に移動可能なボトムブロックを提供するステップと;溶融金属を鋳型キャビティに供給するステップと;ボトムブロックを予め設定された鋳造速度で下方向に移動させるステップと;鋳造中に予め設定された方法で鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を互いに相対的に移動させて、後の処理のために鋳造部品構成を最適化するステップとを備えるものであってもよい。この可能性のある更なる実施形態は、鋳型キャビティフレームワークの第1側面および第2側面を移動させるステップが、予め設定された鋳造速度で鋳造中の予測される収縮を少なくとも実質的に弱めるものであってもよい。
法にしたがい、構造的および方法的特徴に関して程度の差はあるが特有の言語において本発明を説明した。しかしながら、本明細書で開示した手段が本発明を実施するのに好ましい形態を含むことから、本発明は示され、記載された特定の特徴に限定されるものではないことを理解すべきである。したがって、本発明は、均等論に従い適切に解釈される添付の請求の範囲の適当な範囲内で、その形態または変更の何れかにおいて主張されるものである。

Claims (19)

  1. 縦型直冷式の溶融金属鋳造方法であって、
    第1側面と、この第1側面に対向する第2側面と、第3側面と、この第3側面に対向する第4側面とを有する鋳型キャビティフレームワークを提供するステップであって、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面および前記第4側面の内面により、溶融金属を受け入れるために配置された鋳型キャビティを規定するステップと、
    スタートアップ時に前記鋳型キャビティに流入する溶融金属を収容するように前記鋳型キャビティに関連して構成された垂直方向に移動可能なボトムブロックを提供するステップと、
    前記鋳型キャビティに溶融金属を供給するステップと、
    予め設定された速度で前記ボトムブロックを下方向に移動させるステップと、
    鋳造中に前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させ、それにより鋳造中に、結果として得られる鋳造部品の寸法を変更するステップとを備えることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    前記第1側面および前記第2側面が互いに相対的に直線的に移動されることを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    前記第1側面および前記第2側面が互いに相対的に非対称的に移動されることを特徴とする方法。
  4. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    前記第1側面および前記第2側面の回動運動が、規定された前記鋳型キャビティを変化させるように、前記第1側面および前記第2側面が前記鋳型キャビティフレームワークに対して相対的に回動可能に取り付けられることを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    前記第1側面および前記第2側面の移動がほぼ同じ速度で行われることを特徴とする方法。
  6. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    鋳造中に前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させるステップが、スタートアップ後の鋳造の始めの部分で前記第1側面および前記第2側面を互いに離間する方向に移動させて、鋳造部品の底部からの断面の増加をもたらすステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    鋳造中に前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させるステップが、鋳造の終わりの部分で前記第1側面および前記第2側面を互いに近接する方向に移動させて、鋳造部品の断面の減少をその頂部にもたらすステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  8. 請求項6に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    鋳造中に前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させるステップが、鋳造の終わりの部分で前記第1側面および前記第2側面を互いに近接する方向に移動させて、鋳造部品の断面の減少をその頂部にもたらすステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  9. 請求項6に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    前記鋳造部品の底部からの断面の増加が、その鋳造部品の底部に22度乃至29度の範囲内の角度をなすテーパを与えることを特徴とする方法。
  10. 請求項7に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    前記鋳造部品の頂部からの断面の増加が、その鋳造部品の頂部に22度乃至29度の範囲内の角度をなすテーパを与えることを特徴とする方法。
  11. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    鋳造中に前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させるステップにより、前記ボトムブロックよりも大きい断面を中間部に有する鋳造部品を製造することを特徴とする方法。
  12. 請求項1に記載の縦型直冷式の溶融金属鋳造方法において、
    鋳造中に前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させるステップにより、底部および頂部よりも大きい断面を中間部に有する鋳造部品を製造することを特徴とする方法。
  13. 溶融金属鋳型であって、
    第1側面と、この第1側面に対向するとともに前記第1側面から可変距離離して配置される第2側面と、第3側面と、この第3側面に対向する第4側面とを含み、各側面が内面を有し、それら内面が鋳型キャビティを規定する鋳型キャビティフレームワークを備え、
    前記鋳型キャビティフレームワークが、第1厚さを有する第1鋳造部品を鋳造するとともに、第2厚さを有する第2鋳造部品を鋳造するように選択的に構成可能となっていることを特徴とする溶融金属鋳型。
  14. 縦型直冷式の溶融金属鋳造方法であって、
    第1側面と、この第1側面に対向するとともに前記第1側面から可変距離離して配置される第2側面と、第3側面と、この第3側面に対向する第4側面とを有する鋳型キャビティフレームワークを提供するステップであって、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面および前記第4側面の内面が、溶融金属を受け入れるために配置された鋳型キャビティを規定するステップと、
    スタートアップ時に前記鋳型キャビティに流入する溶融金属を収容するように前記鋳型キャビティに関連して構成された垂直方向に移動可能なボトムブロックを提供するステップと、
    前記鋳型キャビティに溶融金属を供給するステップと、
    第1厚さの第1鋳造部品を鋳造するステップと、
    前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させるステップと、
    前記第1厚さとは異なる第2厚さの第2鋳造部品を鋳造するステップとを備えることを特徴とする方法。
  15. 溶融金属鋳型であって、
    鋳型フレームワークと、
    前記鋳型フレームワークに動作可能に連結された鋳型であって、前記鋳型フレームワークに対して移動可能に取り付けられた第1側面と、
    この第1側面に対向するとともに前記鋳型フレームワークに対して移動可能に取り付けられた第2側面と、
    第3側面と、
    この第3側面に対向する第4側面とを有し、各側面が内面を有し、それら内面が鋳型キャビティを規定する鋳型と、
    前記第1側面に動作可能に連結され、前記鋳型フレームワークに対して相対的に前記第1側面を移動させるように構成された第1モータと、
    前記第2側面に動作可能に連結され、前記鋳型フレームワークに対して相対的に前記第2側面を移動させるように構成された第2モータと、
    前記第1モータおよび前記第2モータに動作可能に連結されるとともに、それら第1モータおよび第2モータを制御して前記鋳型の前記第1側面および前記第2側面の予め設定された動作を制御するプログラマブル論理制御装置とを備えることを特徴とする溶融金属鋳型。
  16. 請求項15に記載の溶融金属鋳型において、
    前記第1モータおよび前記第2モータがサーボモータであることを特徴とする溶融金属鋳型。
  17. 請求項15に記載の溶融金属鋳型において、
    前記プログラマブル論理制御装置に動作可能に取り付けられたヒューマンユーザインターフェースをさらに備えることを特徴とする溶融金属鋳型。
  18. 連続的な溶融金属鋳造中に製造された鋳造部品の転がり面を最適化する方法であって、
    第1側面と、この第1側面に対向する第2側面と、第3側面と、この第3側面に対向する第4側面とを有する鋳型キャビティフレームワークを提供するステップであって、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面および前記第4側面の内面が、溶融金属を受け入れるために配置された鋳型キャビティを規定するステップと、
    スタートアップ時に前記鋳型キャビティに流入する溶融金属を収容するように前記鋳型キャビティに関連して構成された垂直方向に移動可能なボトムブロックを提供するステップと、
    前記鋳型キャビティに溶融金属を供給するステップと、
    前記ボトムブロックを予め設定された鋳造速度で下方向に移動させるステップと、
    鋳造中に予め設定された方法で前記鋳型キャビティフレームワークの前記第1側面および前記第2側面を互いに相対的に移動させて、後の処理のために鋳造部品構成を最適化するステップとを備えることを特徴とする方法。
  19. 請求項18に記載の連続的な溶融金属鋳造中に製造された鋳造部品の転がり面を最適化する方法において、前記鋳型キャビティの前記第1側面および前記第2側面を移動させるステップが、予め設定された鋳造速度で鋳造中の予測される収縮を少なくとも実質的に弱めるためのものであることを特徴とする方法。
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