JP2014012100A - 穿刺装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】穿刺針の穿刺部がプロテクタから不用意に突出することを防止する。
【解決手段】穿刺装置1の穿刺針10の穿刺部31に被さって穿刺針に装着されるプロテクタ13は、穿刺針がシース11に挿入される際にはハンドル12の留置部58内に留め置かれ、穿刺針が抜去される際には、穿刺部に被さって穿刺針に随伴する。プロテクタ13は、穿刺針10の外周囲を圧迫してプロテクタ13を穿刺針10に固定する圧迫状態と、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放してプロテクタ13を穿刺針10に沿って相対移動可能とする解放状態との間で遷移する針保持部41を有し、ハンドル12は、留置部58に挿入されるプロテクタ13の針保持部41を圧迫状態から解放状態に遷移させる作用部を有している。
【選択図】図12

Description

本発明は、穿刺装置に関する。
内視鏡検査の手技として、超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS−FNA:Endoscopic Ultrasound-Guided Fine Needle Aspiration)が知られている。EUS−FNAは、超音波内視鏡の鉗子チャネルを通して穿刺針を被検体内に挿入し、超音波内視鏡による観察下で穿刺針を検査部位に穿刺し、病理検査のための組織サンプルを吸引採取するものである。
EUS−FNAに用いられる穿刺装置としては、典型的には、可撓性の軸部及び軸部の先端に連なって設けられた穿刺部を有する穿刺針と、穿刺針を挿通させるシースと、穿刺針を操作するためのハンドルとを備えている。ハンドルは、シースの基端部に接続され、穿刺針のシースへの挿入を案内する本体部と、穿刺針を一体的に保持し、本体部に対してスライド移動されるスライダとを有している(例えば、特許文献1参照)。
また、スライダが穿刺針を着脱可能に保持し、穿刺針がシースに対して挿抜自在に構成された穿刺装置も知られている(例えば、特許文献2参照)
穿刺針を収納したシースが超音波内視鏡の鉗子チャネルに挿入され、その先端部が鉗子チャネルから突出して検査部位を臨む位置に配置される。ハンドルのスライダが本体部に対して押し込まれ、それにより、穿刺針の穿刺部がシースの先端部から突出し、検査部位に刺さる。そして、組織サンプルが穿刺部内に吸引採取される。
穿刺針の可撓性の軸部は、比較的長尺であり、また、スライダの押し込み操作によって穿刺部を検査部位に穿刺可能とする程に適度な剛性を有している。そのため、撓んだ軸部は不測の動きをする可能性があり、誤穿刺を防止するため、穿刺針の取り扱いには注意を要する。
そこで、穿刺針がシースに対して挿抜自在である特許文献2に記載された穿刺装置では、穿刺針の穿刺部を覆うプロテクタが設けられている。プロテクタは、穿刺針を挿通させる略円筒状に形成されており、穿刺針に沿って進退可能に穿刺針に装着されている。穿刺針の穿刺部には外径側に突出する係合突起が設けられており、係合突起は、プロテクタに係合し、穿刺部よりも穿刺方向先側へのプロテクタの抜け落ちを阻止する。
穿刺針がハンドルを介してシースに挿入される際に、プロテクタはハンドル内に留め置かれる。そして、組織サンプルを採取した穿刺針がシースから抜去される際には、プロテクは、穿刺部に設けられた係合突起に係合して、穿刺針に随伴する。穿刺針は、穿刺部をプロテクタによって覆われた状態でシースから抜去される。
特表2007−513692号公報 米国特許出願公開第2010/0121218号明細書
特許文献2に記載された穿刺装置において、プロテクタは、穿刺部に設けられた係合突起との係合によって穿刺部を覆う位置に留められているだけであり、穿刺針に沿って穿刺針の基端側に向けて容易に動き得る。そのため、シースへの穿刺針の挿入前、あるいはシースからの穿刺針の抜去後において、穿刺部が、その穿刺方向にプロテクタから突出する可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、その目的は、穿刺針の穿刺部がプロテクタから不用意に突出することを防止することにある。
可撓性のシャフト及びシャフトの先端に連設された穿刺部を有する穿刺針と、穿刺針を挿抜自在に挿通させるシースと、シースの基端部に接続され、シースへの穿刺針の挿入を案内し、シースに対して挿抜自在に穿刺針を保持するハンドルと、少なくとも穿刺部の針先を収容する本体部を有し、本体部に穿刺部の針先を収容した状態に穿刺部に被さって穿刺針に装着され、穿刺針がハンドルを通してシースに挿入される際には、ハンドルに留め置かれて穿刺針に沿って相対移動し、穿刺針がシース及びハンドルから抜去される際には、穿刺部に被さって穿刺針に随伴し、ハンドルから離脱するプロテクタと、を備え、プロテクタは、穿刺針の外周囲を圧迫してプロテクタを穿刺針に固定する圧迫状態と、穿刺針の外周囲の圧迫を解放してプロテクタを穿刺針に沿って相対移動可能とする解放状態との間で遷移する針保持部を有し、ハンドルは、プロテクタを留め置く留置部と、留置部に挿入されるプロテクタの針保持部を圧迫状態から解放状態に遷移させる作用部とを有する穿刺装置。
本発明によれば、穿刺針がハンドルに挿入される前において、穿刺針の穿刺部に被さるプロテクタの針保持部は圧迫状態にあって、穿刺針は、穿刺部の針先が本体部に収容された状態に保たれる。そして、穿刺針がハンドルに挿入された後に、針保持部をハンドルの留置部内で解放状態に遷移させることができる。それにより、穿刺針がハンドルに挿入される前において、穿刺方向に穿刺部がプロテクタから不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
本発明の実施形態を説明するための穿刺装置の一例の構成を示す図である。 図1の穿刺装置の使用方法の一例を示す図である。 図2と共に図1の穿刺装置の使用方法の一例を示す図である。 図1の穿刺装置の穿刺針の構成を示す図である。 図1の穿刺装置のプロテクタの構成を示す図である。 図5のプロテクタの圧迫状態を示す図である。 図5のプロテクタの解放状態を示す図である。 図1の穿刺装置のハンドルの構成を示す図である。 図8のハンドルを縦断面で示す図である。 図8のハンドルを横断面で示す図である。 図1の穿刺装置において、穿刺針及びプロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図11に続き、穿刺針及びプロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図12に続き、穿刺針及びプロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 本発明の実施形態を説明するためのプロテクタの他の例の構成を示す図である。 図14のプロテクタの圧迫状態を示す図である。 図14のプロテクタの解放状態を示す図である。 図14のプロテクタが穿刺針と共にハンドルに挿入される過程を示す図である。 図17に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図18に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図14のプロテクタの変形例の構成を示す図である。 本発明の実施形態を説明するためのプロテクタの他の例の構成を示す図である。 図22のプロテクタの圧迫状態を示す図である。 図22のプロテクタの解放状態を示す図である。 図22のプロテクタが穿刺針と共にハンドルに挿入される過程を示す図である。 図24に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図25に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 本発明の実施形態を説明するためのプロテクタの他の例の構成を示す図である。 図27のプロテクタの圧迫状態を示す図である。 図27のプロテクタの解放状態を示す図である。 図27のプロテクタが穿刺針と共にハンドルに挿入される過程を示す図である。 図30に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図31に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 本発明の実施形態を説明するためのプロテクタの他の例の構成を示す図である。 図33のプロテクタの圧迫状態を示す図である。 図33のプロテクタの解放状態を示す図である。 図33のプロテクタが穿刺針と共にハンドルに挿入される過程を示す図である。 図36に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図37に続き、プロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 図33のプロテクタの変形例の構成を示す図である。 図33のプロテクタがハンドルに挿入される過程を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための穿刺針の他の例の構成を示す図である。 図41の穿刺針の変形例の構成を示す図である。
図1は、本発明の実施形態を説明するための穿刺装置の一例の構成を示す。
図1に示す穿刺装置1は、可撓性の軸部30及び軸部30の先端に連設された穿刺部31を有する穿刺針10と、穿刺針10を挿通させるシース11と、穿刺針10を操作するためのハンドル12と、穿刺部に被さって穿刺針10に装着されたプロテクタ13と、を備えている。
ハンドル12は、シース11の基端部に接続され、穿刺針10のシース11への挿入を案内する本体部50と、穿刺針10を着脱可能に保持し、本体部50に対してスライド移動されるスライダ51とを有している。スライダ51に着脱可能に保持される穿刺針10は、シース11に対して挿抜自在とされる。
プロテクタ13は、詳細は後述するが、穿刺針10がハンドル12を通してシース11に挿入される際には、ハンドル12内に留め置かれて穿刺針10に沿って相対移動する。よって、穿刺針10のみがシース11に挿入される。そして、プロテクタ13は、穿刺針10がシース11及びハンドル12から抜去される際には、穿刺部に被さって穿刺針10に随伴し、ハンドル12から離脱する。
図2及び図3は、穿刺装置1の使用方法の一例を示す。
穿刺装置1は、超音波内視鏡2と共に用いられる。超音波内視鏡2は、被検体内に挿入される挿入部20と、挿入部20に連なって設けられた操作部21とを備えている。
挿入部20は、超音波振動子を含むエコー送受信部22及び撮像素子を含む撮像部23が設けられた先端部24と、先端部24の基端側に連なって設けられ、上下左右に湾曲可能に構成された湾曲部25と、湾曲部25と操作部21とを繋ぐ軟性部26とで構成されている。
操作部21には、湾曲部25の湾曲を操作するための湾曲操作部27が設けられている。湾曲操作部27は、回転操作される二つの操作ノブで構成されており、一方の操作ノブは湾曲部25の上下の湾曲操作に対応し、他方の操作ノブは湾曲部25の左右の湾曲操作に対応する。
また、操作部21には、穿刺装置1のシース11を挿通させる鉗子チャネル28の挿入口が設けられている。鉗子チャネル28は、操作部21から、挿入部20の軟性部26及び湾曲部25を経て、先端部24に達し、先端部24に開口している。鉗子チャネル28に挿入された穿刺装置1のシース11は、その先端部を超音波内視鏡2の先端部24から突出させる。
超音波内視鏡2のエコー送受信部22によって取得される被検体内のエコー像、及び撮像部23によって取得される被検体内の光学像が図示しないモニタに表示される。これらの画像による観察下において、内視鏡操作者により、超音波内視鏡2の挿入部20の挿入量や湾曲部25の湾曲が適宜調整され、穿刺装置1のシース11の先端部が被検体の検査部位を臨む位置に配置される。そして、内視鏡操作者により、穿刺針10を保持するスライダ51が本体部50に対して押し込まれる。それにより、穿刺針10の穿刺部31が、シース11の先端部から突出して被検体の検査部位に刺さり、検査部位の組織サンプルが採取される。
図4は、穿刺針10の構成を示す。
穿刺針10は、上述の通り、可撓性の軸部30及び軸部30の先端に連設された穿刺部31を有している。
軸部30及び穿刺部31は、中空の筒状にそれぞれ形成されており、軸部30の基端部に設けられた吸引ポート32から穿刺部31の先端に達する吸引チャネル33を内部に形成している。
穿刺針10は、吸引チャネル33に挿抜自在に挿通される可撓性のスタイレット34をさらに有している。
スタイレット34は、穿刺部31が被検体の検査部位に刺さる際に、吸引チャネル33の先端側の開口33aを塞ぐ位置に配置され、検査部位より表層の組織が吸引チャネル33内に進入することを阻止する。
そして、スタイレット34は、穿刺部31が被検体の検査部位に刺さった後に、吸引チャネル33から抜去される。スタイレット34が抜去された吸引チャネル33の吸引ポート32にシリンジ(図示せず)が接続され、吸引チャネル33内が減圧されることにより、検査部位の組織サンプルが吸引チャネル33内に吸引採取される。
穿刺部31の基端部には、穿刺方向にみて穿刺部31の先側へのプロテクタ13の抜け落ちを規制するための係合突起35が設けられている。なお、図示の例では1つの係合突起35が設けられているが、周方向に間隔をあけて複数の係合突起を設けることもできる。
図5から図7は、プロテクタ13の構成を示す。
プロテクタ13は、穿刺針10に沿って進退可能に穿刺部31に被さる本体部40と、プロテクタ13を穿刺針10に固定するための針保持部41とを備えている。
本体部40は、筒状に形成されており、内部に穿刺針10の穿刺部31を収容する。なお、図示の例では、本体部40は略円筒状に形成されているが、穿刺部31の穿刺方向と交差する方向に穿刺部31の針先が本体部40の外側に突出することがないように穿刺部31の針先を収容可能な限りにおいて、本体部40の形状は特に限定されるものではない。
本体部40の基端部には、内径側に突出する環状の係止部42が設けられており、係止部42は、穿刺針10の本体部40への挿入方向にみて穿刺部31の係合突起35の後側から係合突起35に係合する。それにより、穿刺部31の先側へのプロテクタ13の抜け落ちが規制され、プロテクタ13は、本体部40に穿刺部31を収容して穿刺針10に被さる位置に位置決めされる。
針保持部41は、本体部40の基端側の開口を塞ぐように本体部40の基端側に連設されている。そして、針保持部41には、穿刺針10の本体部40への挿入方向に針保持部41を貫通し、本体部40の内部に連通するスリット43が形成されている。穿刺針10はスリット43を通して本体部40に挿入される。
スリット43は、穿刺針10の本体部40への挿入方向と直交する第1の方向(穿刺針10の本体部40への挿入方向をz方向として、z方向と直交するx方向)の開口幅Wxを穿刺針10の外径より小さく、且つ穿刺針10の本体部40への挿入方向(z方向)及び第1の方向(x方向)と直交する第2の方向(y方向)の開口幅Wyを穿刺針10の外径より大きく形成されている。
そして、針保持部41は、例えばゴムやエラストマーなどの弾性を有する樹脂材料を用いて形成されており、y方向に圧縮されることによって、スリット43をx方向に拡開させるように弾性変形する。
スリット43の開口幅Wxが穿刺針10の外径より小さく形成されていることから、非圧縮状態では、図6に示すように、針保持部41は、スリット43に挿通されている穿刺針10の外周囲(主として、x方向と交差する両側部)を圧迫保持する。それにより、プロテクタ13は穿刺針10に固定される。
そして、図7に示すように、針保持部41がy方向に圧縮されると、針保持部41は、弾性変形してスリット43をx方向に拡開させ、スリット43に挿通されている穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。それにより、プロテクタ13は、穿刺針10に沿って進退可能となる。
なお、スリット43はx方向への拡開に伴ってy方向には縮閉するが、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放するに足るx方向の拡開に伴うスリット43のy方向の縮閉によっても、針保持部41が穿刺針10の外周囲を圧迫することがないように、スリット43の開口幅Wyは適宜設定される。
そして、針保持部41が上記の弾性変形から復元するのに伴って、針保持部41はスリット43に挿通されている穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ13は穿刺針10に固定される。
針保持部41には、詳細は後述するが、針保持部41を上記の通り弾性変形させるための当接部44が設けられている。
当接部44は、y方向と交差する針保持部41の両側部にそれぞれ設けられており、各当接部44は、スリット43とは反対側に突出している。当接部44の上面44aは、針保持部41の基端側に向けて上り勾配となる傾斜面に形成されている。針保持部41は、当接部44が設けられることによって、y方向の外形寸法がx方向の外形寸法より大きく形成されている。
図8は、ハンドル12の構成を示す。
ハンドル12は、本体部50と、穿刺針10の突出を操作するためのスライダ51と、シース11の突出長を調整するためのシース長調整部52と、穿刺針10の突出長を調整するための針ストッパ53とを備えている。
本体部50は、円筒状に形成されており、穿刺針10を挿通させる。本体部50の先端部はシース11の基端部に接続しており、穿刺針10は本体部50を通してシース11に挿入される。
シース長調整部52は、円環状に形成されており、本体部50に沿ってスライド移動可能に本体部50に外嵌している。シース長調整部52は、固定ネジ52aによって本体部50に固定される。
また、シース長調整部52の先端部には、図示は省略するが、超音波内視鏡2の鉗子チャネル28(図2参照)の挿入側開口部にロックされるロック部が設けられており、ハンドル12は、このロック部を鉗子チャネル28の挿入側開口部にロックされて、超音波内視鏡2に装着される。
本体部50におけるシース長調整部52の固定位置に応じて、鉗子チャネル28に挿入されるシース11の長さが調整され、それにより鉗子チャネル28の先端開口から突出するシース11の突出長L1(図2参照)が調整される。本体部50の先端部の外周面には、シース11の突出長L1の目安となるシースゲージ56が記されている。
スライダ51は、円筒状に形成されており、本体部50に沿ってスライド移動可能に本体部50の基端部に外嵌している。穿刺針10は、スライダ51の基端側の開口部54を通して本体部50に挿入され、開口部54は、挿入された穿刺針10の吸引ポート32を保持する。
スライダ51が本体部50の先端側に向けてスライド移動されると、吸引ポート32をスライダ51に保持された穿刺針10が押し込まれる。それにより、穿刺針10の穿刺部31がシース11の先端部から突出する。
針ストッパ53は、円環状に形成されており、本体部50に沿ってスライド移動可能に本体部50に外嵌している。針ストッパ53は、固定ネジ53aによって本体部50に固定される。
穿刺針10を突出させる際に、スライダ51は、針ストッパ53に当接するまで、本体部50の先端側に向けてスライド移動される。本体部50における針ストッパ53の固定位置に応じて、スライダ51の移動量が調整され、それによりシース11から突出する穿刺針10の突出長L2(図3参照)が調整される。本体部50の基端部の外周面には、穿刺針10の突出長L2の目安となる針ゲージ57が記されている。
図9及び図10は、ハンドル12の断面を示す。
スライダ51には、プロテクタ13を留め置く留置部58が設けられている。
留置部58は、プロテクタ13がハンドル12に挿入される際の挿入口となるスライダ51の開口部54に連なって設けられている。そして、留置部58には、プロテクタ13の留置部58への挿入方向にプロテクタ13の本体部40の先端に対向する底60が設けられており、底60には、穿刺針10を挿通させる通孔61が形成されている。
プロテクタ13は、穿刺部31に被さった状態で穿刺針10と共にスライダ51の開口部54を通して留置部58に挿入される。そして、プロテクタ13は、留置部58の底60によって係止され、留置部58に留め置かれる。そこで、穿刺針10のみが、底60に形成されている通孔61を通して、本体部50及びシース11に挿入される。
留置部58は、針保持部41のx方向の外形寸法Dxより大きく、y方向の外形寸法Dyより小さい内径に形成されている。よって、留置部58と針保持部41との間には、x方向に関して、スリット43をx方向に拡開させる針保持部41の変形を許容する空間が設けられる。また、留置部58の開口縁部は、プロテクタ13の留置部58への挿入方向(z方向)に針保持部41の当接部44に対向する。
図11から図13は、穿刺針10及びプロテクタ13がハンドル12に挿入される過程を順に示す。
まず、図11に示すように、穿刺針10がスライダ51の開口部54を通してハンドル12に挿入される。プロテクタ13もまた、穿刺部31に被さった状態で穿刺針10と共にスライダ51の開口部54を通してハンドル12に挿入される。
このとき、プロテクタ13の針保持部41は、圧迫状態にあって、穿刺針10の外周囲を圧迫保持している。よって、プロテクタ13は穿刺針10に固定され、プロテクタ13の本体部40に収容されている穿刺部31が穿刺方向にプロテクタ13から突出することが防止される。
続いて図12に示すように、プロテクタ13が、例えば操作者によってハンドル12の留置部58に押し込まれる。プロテクタ13が留置部58に進入するのに伴って、針保持部41の当接部44が留置部58の開口縁部に当接し、相対的に留置部58の開口縁部が当接部44の傾斜した上面44aを摺動する。
留置部58の開口縁部が針保持部41の当接部44の傾斜した上面44aを摺動するのに伴って、針保持部41は、y方向に圧縮され、スリット43をx方向に拡開させるように弾性変形する。それにより、針保持部41は、解放状態に遷移し、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。よって、プロテクタ13は穿刺針10に沿って進退可能となる。
続いて図13に示すように、プロテクタ13が留置部58の底60に係止され、プロテクタ13は留置部58に留め置かれる。そして、穿刺針10がさらにハンドル12に挿入され、穿刺針10は、留置部58の底60に形成されている通孔61を通して、シース11に挿入される。このとき、プロテクタ13は、留置部58に留め置かれており、穿刺針10に沿って穿刺針10の基端側に相対移動する。
このように、穿刺針10がハンドル12に挿入される前において、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ13の針保持部41は圧迫状態にあって、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ13の本体部40に収容された状態に保たれている。そして、穿刺針10がハンドル12に挿入された後に、針保持部41をハンドル12の留置部58内で解放状態に遷移させることができる。それにより、穿刺針10がハンドル12に挿入される前において、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ13から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
次に、図11から図13を参照して、穿刺針10及びプロテクタ13がハンドル12から抜去される過程を説明する。
まず、図13を参照して、穿刺針10が牽引される。プロテクタ13は、針保持部41をハンドル12の留置部58に圧入されており、穿刺針10との摩擦に抗して留置部58に留め置かれ、穿刺針10に沿って穿刺針10の先端側に相対移動する。
続いて図12を参照して、穿刺部31が、留置部58に留め置かれているプロテクタ13の本体部40内に進入し、係合突起35を本体部40の係止部42に係合させる。係止部42を穿刺部31の係合突起35に係合させたプロテクタ13は、穿刺部31に被さって穿刺針10に随伴し、留置部58から脱する。
そして、図11を参照して、プロテクタ13の針保持部41が留置部58を脱すると、針保持部41は弾性変形から復元する。それにより、針保持部41は、穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ13は、本体部40に穿刺針10の穿刺部31を収容した状態で、穿刺針10に固定される。
このように、プロテクタ13の針保持部41は、プロテクタ13が留置部58から脱するのに伴って自動的に圧迫状態に復帰する。よって、穿刺針10がハンドル12から抜去されたときには、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ13の針保持部41は圧迫状態となっている。それにより、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ13の本体部40に収容された状態に保たれ、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ13から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
図14から図16は、本発明の実施形態を説明するためのプロテクタの他の例の構成を示す。なお、以下では、上述した穿刺装置1の穿刺針10の各要素を適宜参照して説明する。
図14から図16に示すプロテクタ113は、穿刺針10に沿って進退可能に穿刺部31に被さる本体部140と、プロテクタ113を穿刺針10に固定するための針保持部とを備えている。
本体部140は、円筒状に形成されており、内部に穿刺針10の穿刺部31を収容する。
本体部140の基端部には、円柱状の係止部材142が挿入されており、係止部材142は、本体部140に一体に組み付けられている。係止部材142には、穿刺針10のプロテクタ113への挿入方向(z方向)に係止部材142を貫通し、本体部140に連通する通孔145が形成されている。穿刺針10の穿刺部31は通孔145を通して本体部140に挿入される。
係止部材142は、穿刺針10のプロテクタ113への挿入方向にみて穿刺部31の係合突起35の後側から係合突起35に係合する。それにより、穿刺部31の先側へのプロテクタ113の抜け落ちが規制され、プロテクタ113は、本体部140に穿刺部31を収容して穿刺部31に被さる位置に位置決めされる。
針保持部は、コイルバネ141によって構成されており、このコイルバネ141は、無負荷状態での内径が穿刺針10の外径よりも小さくなるように形成されている。
コイルバネ141は、本体部140に収容されている。本体部140には、内径側に突出する環状の係止部146が設けられており、コイルバネ141は、本体部140内で係止部材142と係止部146との間に挟まれて配置されている。
係止部材142は、本体部140に対して、本体部140及び係止部材142の軸方向に進退自在に本体部140に組み付けられている。係止部材142と係止部146との間に挟まれたコイルバネ141は、係止部材142が本体部140内に進入するのに伴って、穿刺針10のプロテクタ113への挿入方向(z方向)に圧縮され、その内径が穿刺針10の外径よりも大きくなるように弾性変形する。
穿刺針10の穿刺部31は、上記の通り圧縮されて弾性変形したコイルバネ141の内径領域に挿通され、本体部140に挿入される。
無負荷状態でのコイルバネ141の内径が穿刺針10の外径よりも小さいことから、非圧縮状態では、図15に示すように、コイルバネ141は、その内径領域に挿通されている穿刺針10の外周囲を圧迫保持する。それにより、プロテクタ113は穿刺針10に固定される。
そして、図16に示すように、コイルバネ141が圧縮されると、コイルバネ141は、弾性変形して内径領域を拡径させ、内径領域に挿通されている穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。それにより、プロテクタ113は、穿刺針10に沿って進退可能となる。
そして、コイルバネ141が上記の弾性変形から復元するのに伴って、コイルバネ141は、内径領域に挿通されている穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ113は穿刺針10に固定される。
図17から図19は、穿刺針10及びプロテクタ113がハンドル112に挿入される過程を順に示す。なお、ハンドル112は、図8に示したハンドル12と大略同じに構成されており、共通する要素には対応する符号を付することにより説明を省略する。
まず、図17に示すように、プロテクタ113が、穿刺針10の穿刺部31に被さった状態で穿刺針10と共にスライダ151の開口部154を通してハンドル112に挿入される。このとき、プロテクタ113のコイルバネ141は、圧迫状態にあって、穿刺針10の外周囲を圧迫保持している。
続いて図18に示すように、プロテクタ113が、例えば操作者によってハンドル112の留置部158に押し込まれる。プロテクタ113の本体部140が、プロテクタ113の留置部158への挿入方向(z方向)に対向する留置部158の底160に当接し、その位置に固定される。そして、プロテクタ113が留置部158にさらに押し込まれるのに伴って、プロテクタ113の係止部材142が本体部140に進入する。
係止部材142が本体部140に進入するのに伴って、係止部材142と本体部140の係止部146との間に挟まれたコイルバネ141は、圧縮され、内径領域が穿刺針10の外径よりも大きくなるように弾性変形する。それにより、コイルバネ141は、解放状態に遷移し、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。よって、プロテクタ113は穿刺針10に沿って進退可能となる。
留置部158の内周面には、内径側に突出する複数の係止突起162が設けられている。プロテクタ113は、係止部材142が係止突起162を乗り越えるまで、留置部158に押し込まれ、係止突起162は、プロテクタ113の留置部158への挿入方向にみて係止部材142の後側から係止部材142に係合する。プロテクタ113は、コイルバネ141の解放状態を保ち、留置部158の底160と係止突起162との間に挟まれて保持される。
続いて図19に示すように、穿刺針10がさらにハンドル112に挿入され、穿刺針10は、留置部158の底160に形成されている通孔161を通して、シース11に挿入される。このとき、プロテクタ113は、留置部158の底160に係止されて留置部158に留め置かれており、穿刺針10に沿って穿刺針10の基端側に相対移動する。
このように、穿刺針10がハンドル112に挿入される前において、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ113のコイルバネ141は圧迫状態にあって、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ113の本体部140に収容された状態に保たれている。そして、穿刺針10がハンドル112に挿入された後に、コイルバネ141をハンドル112の留置部158内で解放状態に遷移させることができる。それにより、穿刺針10がハンドル112に挿入される前において、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ113から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
次に、図17から図19を参照して、穿刺針10及びプロテクタ13がハンドル12から抜去される過程を説明する。
まず、図19を参照して、穿刺針10が牽引される。プロテクタ113は、係止突起162によって係止されており、穿刺針10との摩擦に抗して留置部158に留め置かれ、穿刺針10に沿って穿刺針10の先端側に相対移動する。
続いて図18を参照して、穿刺部31が、留置部158に留め置かれているプロテクタ113の本体部140に進入し、さらに解放状態に保持されているコイルバネ141の内径領域に進入し、係合突起35を係止部材142に係合させる。
そして、図17を参照して、係止部材142を穿刺部31の係合突起35に係合させたプロテクタ113は、穿刺部31に被さって穿刺針10に随伴し、留置部158から脱する。係止部材142が留置部158の係止突起162を乗り越えると、コイルバネ141は、弾性変形から復元し、穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ113は、本体部140に穿刺針10の穿刺部31を収容した状態で、穿刺針10に固定される。
このように、プロテクタ113のコイルバネ141は、プロテクタ113が留置部158から脱するのに伴って自動的に圧迫状態に復帰する。よって、穿刺針10がハンドル112から抜去されたときには、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ113のコイルバネ141は圧迫状態となっている。それにより、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ113の本体部140に収容された状態に保たれ、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ113から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
図20は、上述したプロテクタ113の変形例の構成を示す。
図20に示すプロテクタ113Aは、針保持部を構成するコイルバネ141が、穿刺針10のプロテクタ113Aへの挿入方向(z方向)に延長され、穿刺針10の穿刺部31を収容する本体部140がコイルバネ141と一体に形成されたものである。
本体部140は、コイルバネ141を形成する細線をコイルバネ141に比べて密に巻いて形成されており、実質的に細線間に隙間がなく、また軸方向に圧縮不能に形成されている。以上の構成により、本体部140は、穿刺部31の穿刺方向と交差する方向に穿刺部31の針先を突出させることなく穿刺部31を収容可能であり、また、コイルバネ141の圧縮にかかわらず穿刺部31を収容可能な長さを保つ。
このように、本体部140をコイルバネ141と一体に形成することによって、プロテクタの部品点数を削減し、プロテクタの構成を簡素化することができる。
図21から図23は、本発明の実施形態を説明するための、プロテクタの他の例の構成を示す。なお、以下では、上述した穿刺装置1の穿刺針10の各要素を適宜参照して説明する。
図21から図23に示すプロテクタ213は、穿刺針10に沿って進退可能に穿刺部31に被さる本体部240と、プロテクタ213を穿刺針10に固定するための針保持部とを備えている。
本体部240は、円筒状に形成されており、内部に穿刺針10の穿刺部31を収容する。
本体部240の基端部には、円柱状の係止部材242が挿入されており、係止部材242は、本体部240に一体に組み付けられている。係止部材242には、穿刺針10のプロテクタ213への挿入方向(z方向)に係止部材242を貫通し、本体部240に連通する通孔245が形成されている。穿刺針10の穿刺部31は通孔245を通して本体部240に挿入される。
係止部材242は、穿刺針10のプロテクタ213への挿入方向にみて穿刺部31の係合突起35の後側から係合突起35に係合する。それにより、穿刺部31の先側へのプロテクタ213の抜け落ちが規制され、プロテクタ213は、本体部240に穿刺部31を収容して穿刺部31に被さる位置に位置決めされる。
針保持部は、板バネ241によって構成されており、板バネ241は、穿刺針10のプロテクタ213への挿入方向に対して互いに逆向きに傾斜して挿入方向に重なる一対の傾斜部247を含むように湾曲している。
そして、板バネ241は、本体部240内に収容されている。本体部240には、内径側に突出する環状の係止部246が設けられており、板バネ241は、本体部240内で係止部材242と係止部246との間に挟まれて配置されている。
係止部材242は、本体部240に対して、本体部240及び係止部材242の軸方向に進退自在に本体部240に組み付けられている。係止部材242と係止部246との間に挟まれた板バネ241は、係止部材242が本体部240内に進入するのに伴って穿刺針10のプロテクタ213への挿入方向に圧縮され、一対の傾斜部247が略正対する向きに弾性変形する。
一対の傾斜部247には貫通孔248がそれぞれ形成されており、一対の貫通孔248は穿刺針10のプロテクタ213への挿入方向に整列して設けられている。挿入方向にみた一対の貫通孔248の開口形状は、挿入方向に対する一対の傾斜部247の傾斜に応じて、傾斜部247が延びる方向(図示の例ではy方向)の開口幅を拡縮するように変化する。
一対の貫通孔248のy方向の開口幅は、板バネ241が非圧縮であるときに、穿刺針10の外径よりも小さく、板バネ241が圧縮されて弾性変形し、一対の傾斜部247が略正対したときに最も大きくなる。
穿刺針10の穿刺部31は、上記の通り圧縮されて弾性変形した針保持部241の一対の貫通孔248に挿通され、本体部140に挿入される。
非圧縮状態での板バネ241の一対の貫通孔248のy方向の開口幅が穿刺針10の外径よりも小さいことから、非圧縮状態では、図22に示すように、板バネ241は、その一対の貫通孔248に挿通されている穿刺針10の外周囲を圧迫保持する。それにより、プロテクタ213は穿刺針10に固定される。
そして、図23に示すように、板バネ241が圧縮されると、板バネ241は、弾性変形して、一対の貫通孔248のy方向の開口幅を拡大させ、一対の貫通孔248に挿通されている穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。それにより、プロテクタ213は、穿刺針10に沿って進退可能となる。
板バネ241が上記の弾性変形から復元するのに伴って、板バネ241は、その一対の貫通孔248に挿通されている穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ213は穿刺針10に固定される。
図24から図26は、穿刺針10及びプロテクタ213がハンドル212に挿入される過程を順に示す。なお、ハンドル212は、図17に示したハンドル112と大略同じに構成されており、共通する要素には対応する符号を付することにより説明を省略する。
まず、図24に示すように、プロテクタ213が、穿刺針10の穿刺部31に被さった状態で穿刺針10と共にスライダ251の開口部254を通してハンドル212に挿入される。このとき、プロテクタ213の板バネ241は、圧迫状態にあって、穿刺針10の外周囲を圧迫保持している。
続いて図25に示すように、プロテクタ213が、例えば操作者によってハンドル212の留置部258に押し込まれる。プロテクタ213の本体部240が、プロテクタ213の留置部258への挿入方向(z方向)に対向する留置部258の底260に当接し、その位置に固定される。そして、プロテクタ213が留置部258にさらに押し込まれるのに伴って、プロテクタ213の係止部材242が本体部240に進入する。
係止部材242が本体部240に進入するのに伴って、係止部材242と本体部240の係止部246との間に挟まれた板バネ241は、圧縮され、その一対の貫通孔248のy方向の開口幅が穿刺針10の外径よりも大きくなるように弾性変形する。それにより、板バネ241は、解放状態に遷移し、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。よって、プロテクタ213は穿刺針10に沿って進退可能となる。
留置部258の内周面には、内径側に突出する複数の係止突起262が設けられている。プロテクタ213は、係止部材242が係止突起262を乗り越えるまで、留置部258に押し込まれ、係止突起262は、プロテクタ213の留置部258への挿入方向にみて係止部材242の後側から係止部材242に係合する。プロテクタ213は、板バネ241の解放状態を保ち、留置部258の底260と係止突起262との間に挟まれて保持される。
続いて図26に示すように、穿刺針10がさらにハンドル212に挿入され、穿刺針10は、留置部258の底260に形成されている通孔261を通して、シース11に挿入される。このとき、プロテクタ213は、留置部258の底260に係止されて留置部258に留め置かれており、穿刺針10に沿って穿刺針10の基端側に相対移動する。
このように、穿刺針10がハンドル212に挿入される前において、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ213の板バネ241は圧迫状態にあって、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ213の本体部240に収容された状態に保たれる。そして、穿刺針10がハンドル212に挿入された後に、板バネ241をハンドル212の留置部258内で解放状態に遷移させることができる。それにより、穿刺針10がハンドル212に挿入される前において、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ213から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
次に、図24から図26を参照して、穿刺針10及びプロテクタ213がハンドル212から抜去される過程を説明する。
まず、図26を参照して、穿刺針10が牽引される。プロテクタ213は、係止突起262によって係止されており、穿刺針10との摩擦に抗して留置部258に留め置かれ、穿刺針10に沿って穿刺針10の先端側に相対移動する。
続いて図25を参照して、穿刺部31が、留置部258に留め置かれているプロテクタ213の本体部240に進入し、さらに解放状態に保持されている板バネ241の一対の貫通孔248に進入し、係合突起35を係止部材242に係合させる。
そして、図24を参照して、係止部材242を穿刺部31の係合突起35に係合させたプロテクタ213は、穿刺部31に被さって穿刺針10に随伴し、留置部258から脱する。係止部材242が留置部258の係止突起262を乗り越えると、板バネ241は弾性変形から復元し、穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ213は、本体部240に穿刺針10の穿刺部31を収容した状態で、穿刺針10に固定される。
このように、プロテクタ213の板バネ241は、プロテクタ213が留置部258から脱するのに伴って自動的に圧迫状態に復帰する。よって、穿刺針10がハンドル212から抜去されたときには、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ213の板バネ241は圧迫状態となっている。それにより、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ213の本体部240に収容された状態に保たれ、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ213から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
図27から図29は、本発明の実施形態を説明するための、プロテクタの他の例の構成を示す。なお、以下では、上述した穿刺装置1の穿刺針10の各要素を適宜参照して説明する。
図27から図29に示すプロテクタ313は、穿刺針10に沿って進退可能に穿刺部31に被さる本体部340と、プロテクタ313を穿刺針10に固定するための針保持部341とを備えている。
本体部340は、図示の例では軸方向に垂直な断面で略四角形の角筒状に形成されており、内部に穿刺針10の穿刺部31を収容する。
本体部340の基端部には、係止部材342が挿入されており、係止部材342は、本体部340に一体に固定されている。係止部材342には、穿刺針10のプロテクタ313への挿入方向(z方向)に係止部材342を貫通する通孔345が形成されており、穿刺針10は通孔345を通して本体部340に挿入される。
係止部材342は、本体部340に収容された穿刺部31の係合突起35の後側から係合突起35に係合する。それにより、穿刺部31の先側へのプロテクタ313の抜け落ちが規制され、プロテクタ313は、本体部340の内部に穿刺部31を収容して穿刺針10に被さる位置に位置決めされる。
針保持部341は、穿刺針10を挟持する一対の挟持部370と、一対の挟持部370をそれぞれ支持する一対の支持部371とで構成されている。
一対の支持部371は、穿刺針10を挟んで互いに対向して設けられている。そして、各支持部371は、穿刺針10のプロテクタ313への挿入方向に延び、穿刺針10の基端側に位置する端部を穿刺針10に対して接離させるように変位可能に構成されている。
図示の例では、各支持部371は、本体部340の基端から先端側に向けて延びる平行な2本のスリットによって本体部340から区分されて本体部340と一体に形成されており、穿刺針10の基端側に位置する端部を自由端部とする片持ち梁として構成され、弾性変形によって変位する。
各挟持部370は、接続片372を介して支持部371の自由端部に接続され、支持部371の自由端部との間に、この自由端部の移動方向(図示の例ではy方向)に空間をあけて支持部371に支持されている。そして、各挟持部370は、他方の挟持部370と、他方の挟持部370を支持する支持部371の自由端部との間にあけられた空間に配置されている。
以上の構成において、一対の挟持部370は、支持部371の自由端部の移動方向(y方向)に隣りあって、本体部340の基端側の開口に設けられており、穿刺針10は、一対の挟持部370の間を通して本体部340に挿入される。
そして、各支持部371の自由端部が穿刺針10に接近する向きに各支持部371が弾性変形すると、自由端部に支持された挟持部370は穿刺針10から離間する向きに並進移動され、一対の挟持部370の間の間隔が拡大する。
一対の挟持部370の間の間隔は、穿刺針10のない状態で、穿刺針10の外径よりも小さい間隔に設定されており、穿刺針10は、一対の支持部371を上記の通り弾性変形させて一対の挟持部370の間に挿通されている。
穿刺針10がない状態での一対の挟持部370の間の間隔が穿刺針10の外径よりも小さいことから、針保持部341は、図28に示すように、一対の挟持部371の間に挿通されている穿刺針10の外周囲を圧迫保持する。それにより、プロテクタ313は穿刺針10に固定される。
そして、図29に示すように、一対の支持部371が上記の通り弾性変形し、一対の挟持部371の間の間隔が拡大すると、針保持部341は、一対の挟持部371の間に挿通されている穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。それにより、プロテクタ313は、穿刺針10に沿って進退可能となる。
一対の支持部371が上記の弾性変形から復元するのに伴って、針保持部341は、一対の挟持部370の間に挿通されている穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ313は穿刺針10に固定される。
針保持部341には、支持部371を上記の通り弾性変形させるための当接部373が設けられている。
当接部373は、穿刺部31から離間する側に向けて突出して支持部371に設けられている。そして、当接部373の上面373aは、針保持部41の基端側に向けて上り勾配となる傾斜面に形成されている。
図30から図32は、穿刺針10及びプロテクタ313がハンドル312に挿入される過程を順に示す。なお、ハンドル312は、図8に示したハンドル12と大略同じに構成されており、共通する要素には対応する符号を付することにより説明を省略する。
まず、図30に示すように、プロテクタ313が、穿刺針10の穿刺部31に被さった状態で穿刺針10と共にスライダ351の開口部354を通してハンドル312に挿入される。このとき、プロテクタ313の針保持部341は、圧迫状態にあって、穿刺針10の外周囲を圧迫保持している。
続いて図31に示すように、プロテクタ313が、例えば操作者によってハンドル312の留置部358に押し込まれる。プロテクタ313が留置部358に挿入されるのに伴って、プロテクタ313の当接部373が留置部358の開口縁部に当接し、相対的に留置部358の開口縁部が当接部373の傾斜した上面373aを摺動し、当接部373を穿刺針10側に向けて押圧する。
針保持部341の当接部373が穿刺針10側に向けて押圧されるのに伴って、針保持部341の各支持部371は、その自由端部を穿刺針10に接近させる向きに弾性変形する。それにより、針保持部341は、解放状態に遷移し、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。よって、プロテクタ313は穿刺針10に沿って進退可能となる。
続いて図32に示すように、プロテクタ313が留置部358の底360に係止され、プロテクタ313は留置部358に留め置かれる。そして、穿刺針10がさらにハンドル312に挿入され、穿刺針10は、留置部358の底360に形成されている通孔361を通して、シース11に挿入される。このとき、プロテクタ313は、留置部358に留め置かれており、穿刺針10に沿って穿刺針10の基端側に相対移動する。
このように、穿刺針10がハンドル312に挿入される前において、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ313の針保持部341は圧迫状態にあって、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ313の本体部340に収容された状態に保たれる。そして、穿刺針10がハンドル312に挿入された後に、針保持部341をハンドル312の留置部358内で解放状態に遷移させることができる。それにより、穿刺針10がハンドル312に挿入される前において、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ313から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
次に、図30から図32を参照して、穿刺針10及びプロテクタ213がハンドル212から抜去される過程を説明する。
まず、図32を参照して、穿刺針10が牽引される。プロテクタ313は、針保持部341の支持部371の弾性によって、支持部371の当接部373をハンドル312の留置部358の内面に押し当てており、穿刺針10との摩擦に抗して留置部358に留め置かれ、穿刺針10に沿って穿刺針10の先端側に相対移動する。
続いて図31を参照して、穿刺部31が、留置部358に留め置かれているプロテクタ313の本体部340内に進入し、係合突起35を本体部340の係止部材342に係合させる。係止部材342を穿刺部31の係合突起35に係合させたプロテクタ313は、穿刺部31に被さって穿刺針10に随伴し、留置部358から脱する。
そして、図30を参照して、プロテクタ313の針保持部341が留置部358を脱すると、針保持部341の支持部371が弾性変形から復元し、針保持部341は穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ313は、本体部340に穿刺針10の穿刺部31を収容した状態で、穿刺針10に固定される。
このように、プロテクタ313の針保持部341は、プロテクタ313が留置部358から脱するのに伴って自動的に圧迫状態に復帰する。よって、穿刺針10がハンドル312から抜去されたときには、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ313の針保持部341は圧迫状態となっている。それにより、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ313の本体部340に収容された状態に保たれ、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ313から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
図33から図35は、本発明の実施形態を説明するための、プロテクタの他の例の構成を示す。なお、以下では、上述した穿刺装置1の穿刺針10の各要素を適宜参照して説明する。
図33から図35に示すプロテクタ413は、穿刺針10に沿って進退可能に穿刺部1に被さる本体部440と、プロテクタ413を穿刺針10に固定するための針保持部441とを備えている。
本体部440は、図示の例では軸方向に垂直な断面で略四角形の角筒状に形成されており、内部に穿刺針10の穿刺部31を収容する。
本体部440の基端部には、係止部材442が挿入されており、係止部材442は、本体部440に一体に固定されている。係止部材442には、穿刺針10のプロテクタ313への挿入方向(z方向)に係止部材442を貫通する通孔445が形成されており、穿刺針10は通孔445を通して本体部440に挿入される。
係止部材442は、本体部440に収容された穿刺部31の係合突起35の後側から係合突起35に係合する。それにより、穿刺部31の先側へのプロテクタ413の抜け落ちが規制され、プロテクタ413は、本体部440の内部に穿刺部31を収容して穿刺針10に被さる位置に位置決めされる。
針保持部441は、穿刺針10を挟持する一対の挟持部470と、一対の挟持部470をそれぞれ支持する一対の軸部材474とを有している。
一対の軸部材474は、穿刺針10の本体部440への挿入方向(z方向)と直交する方向(x方向)に互いに対向する本体部440の一対の側壁間に架け渡されて、穿刺針10の本体部440への挿入方向に直交して設けられており、穿刺針10を間に挟んで配置されている。
一対の挟持部470は、一対の軸部材474の配列方向(y方向)に隣りあって、本体部440の基端側の開口を閉塞するように設けられている。各挟持部470は、軸部材474に軸支されており、この軸部材470まわりに、本体部440の内部に進入する向き(図中、矢印Aで示される方向)に回転可能である。
そして、針保持部441には、各挟持部470を矢印A方向とは反対の回転方向に付勢するバネ476が設けられている。バネ476は、図示の例では、軸部材474に巻回され、一方の端部を挟持部470に、他方の端部を本体部440にそれぞれ固定されている。
穿刺針10は、一対の挟持部470の間を通して本体部440に挿入されている。各挟持部470が矢印A方向に回転すると、一対の挟持部470の間隔が拡大する。
一対の挟持部470の間隔は、穿刺針10のない状態で、穿刺針10の外径よりも小さい間隔に設定されており、穿刺針10は、一対の挟持部470を矢印A方向に回転させて一対の挟持部470の間に挿通されている。
穿刺針10がない状態での一対の挟持部470の間隔が穿刺針10の外径よりも小さいことから、針保持部441は、図34に示すように、一対の挟持部470の間に挿通された穿刺針10の外周囲を圧迫保持する。それにより、プロテクタ413は穿刺針10に固定される。
そして、図35に示すように、一対の挟持部470が矢印A方向に回転し、一対の挟持部470の間隔が拡大すると、針保持部441は、一対の挟持部471の間に挿通された穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。それにより、プロテクタ413は、穿刺針10に沿って進退可能となる。
針保持部441には、挟持部470を矢印A方向に回転させるための当接部475が設けられている。当接部475は、軸部材474に関して穿刺針10とは反対側に突出して挟持部470に設けられている。
図36から図38は、穿刺針10及びプロテクタ413がハンドル412に挿入される過程を順に示す。なお、ハンドル412は、図8に示したハンドル12と大略同じに構成されており、共通する要素には対応する符号を付することにより説明を省略する。
まず、図36に示すように、プロテクタ413が、穿刺針10の穿刺部31に被さった状態で穿刺針10と共にスライダ451の開口部454を通してハンドル412に挿入される。このとき、プロテクタ413の針保持部441は、圧迫状態にあって、穿刺針10の外周囲を圧迫保持している。
続いて図37に示すように、プロテクタ413が、例えば操作者によってハンドル412の留置部458に押し込まれる。プロテクタ413が留置部458に進入するのに伴って、プロテクタ413の当接部475は、留置部458の開口縁部に当接し、穿刺針10側に傾倒される。
針保持部441の当接部475が穿刺針10側に傾倒されるのに伴って、針保持部441の挟持470は、本体部440の内部に進入する向き(図中、矢印Aで示される方向)に回転される。それにより、針保持部441は、解放状態に遷移し、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。よって、プロテクタ413は穿刺針10に沿って進退可能となる。
続いて図38に示すように、プロテクタ413が留置部458の底460に係止され、プロテクタ413は留置部358に留め置かれる。そして、穿刺針10がさらにハンドル412に挿入され、穿刺針10は、留置部458の底460に形成されている通孔461を通して、シース11に挿入される。このとき、プロテクタ413は、留置部458に留め置かれており、穿刺針10に沿って穿刺針10の基端側に相対移動する。
このように、穿刺針10がハンドル412に挿入される前において、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ413の針保持部441は圧迫状態にあって、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ413の本体部440に収容された状態に保たれる。そして、穿刺針10がハンドル412に挿入された後に、針保持部441をハンドル412の留置部458内で解放状態に遷移させることができる。それにより、穿刺針10がハンドル412に挿入される前において、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ413から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
次に、図36から図38を参照して、穿刺針10及びプロテクタ413がハンドル412から抜去される過程を説明する。
まず、図38を参照して、穿刺針10が牽引される。プロテクタ413は、バネ476によって付勢されている挟持部470の当接部475をハンドル412の留置部458の内面に押し当てており、穿刺針10との摩擦に抗して留置部458に留め置かれ、穿刺針10に沿って穿刺針10の先端側に相対移動する。
続いて図37を参照して、穿刺針10の穿刺部31が、留置部458に留め置かれているプロテクタ413の本体部440に進入し、係合突起35を係止部材442に係合させる。係止部材442を穿刺部31の係合突起35に係合させたプロテクタ413は、穿刺部31に被さって穿刺針10に随伴し、留置部458から脱する。
そして、図36を参照して、プロテクタ414の針保持部414が留置部458から脱すると、一対の挟持部470は、バネ476に付勢されて矢印A方向とは反対方向に回転する。それにより、針保持部441は、穿刺針10の外周囲を再び圧迫保持する。それにより、プロテクタ413は、本体部440に穿刺針10の穿刺部31を収容した状態で、穿刺針10に固定される。
このように、プロテクタ413の針保持部441は、プロテクタ413が留置部458から脱するのに伴って自動的に圧迫状態に復帰する。よって、穿刺針10がハンドル412から抜去されたときには、穿刺針10の穿刺部31に被さるプロテクタ413の針保持部441は圧迫状態となっている。それにより、穿刺針10は、穿刺部31の針先がプロテクタ413の本体部440に収容された状態に保たれ、穿刺方向に穿刺部31がプロテクタ413から不用意に突出せず、誤穿刺を防止することができる。
図39は、上述したプロテクタ413の変形例の構成を示す。
上述したプロテクタ413では、軸部材474が、穿刺針10のプロテクタ413への挿入方向(z方向)と直交して配置され、挟持部470は、穿刺針10のプロテクタ413への挿入方向と直交する軸まわりに回転するように構成されているが、図39に示すプロテクタ413Aでは、軸部材474が、穿刺針10のプロテクタ413への挿入方向と平行に配置されており、挟持部470は、穿刺針10のプロテクタ413への挿入方向と平行な軸まわりに回転可能に、軸部材474によって支持されている。
穿刺針10がない状態での一対の挟持部470の間の間隔は穿刺針10の外径よりも小さく、針保持部441は、一対の挟持部470の間に挿通された穿刺針10の外周囲を圧迫保持する。そして、挟持部470の当接部475が穿刺針10側に傾倒されると、一対の挟持部470が矢印A方向に回転し、一対の挟持部470の間隔が拡大する。それにより、針保持部441は、一対の挟持部471の間に挿通された穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。
図40は、穿刺針10及びプロテクタ413Aがハンドル412Aに挿入される過程を順に示す。
図40に示すハンドル412Aでは、留置部458の内面に、プロテクタ413Aの留置部458への挿入方向(z方向)に勾配を有する傾斜面463が形成されている。
穿刺針10及びプロテクタ413Aがハンドル412Aに挿入される際には、プロテクタ413Aの当接部475が、留置部458の傾斜面463を摺動し、穿刺針10側に傾倒される。当接部475が傾倒されるのに伴って、針保持部441の挟持470は、矢印Aで示される方向に回転される。それにより、針保持部441は、解放状態に遷移し、穿刺針10の外周囲の圧迫を解放する。
図41は、本発明の実施形態を説明するための穿刺針の他の例の構成を示す。なお、以下では、上述した穿刺装置1のプロテクタ13、並びにハンドル12の各要素を適宜参照して説明する。
上述した穿刺針10と種々のプロテクタとの組み合わせでは、穿刺針10及びプロテクタがハンドルから抜去される際に、プロテクタが穿刺部31に設けられた係合突起35によって穿刺部31に被さる位置に位置決めされ、そして穿刺針10に随伴するように構成されているが、図41に示す穿刺針710では、上記の係合突起35に替えて、プロテクタ13を牽引するハーネス735が用いられている。
穿刺針710は、可撓性の軸部730及び軸部730の先端に設けられた穿刺部731と、軸部730及び穿刺部731の内部に形成される吸引チャネルに挿通される可撓性のスタイレット734と、穿刺部731に被さるプロテクタ13を牽引するハーネス735とを有している。
ハーネス735は、その一方の端部を穿刺部731に被さるプロテクタ13に固定され、他方の端部を軸部730の吸引ポート732に固定されている。ハーネス735の長さは、穿刺部731に被さった状態のプロテクタ13と吸引ポート732との間の軸部730に沿った長さとされている。
穿刺針710及びプロテクタ13がハンドル12に挿入され、また、ハンドル12から抜去される際に、プロテクタ13は、上述の通り、穿刺針710に沿って進退し、プロテクタ13と穿刺針710の吸引ポート732との間の軸部730に沿った長さは変化する。プロテクタ13と吸引ポート732との間の長さの変化に対応するために、ハーネス735は、変形可能に構成されている。図示の例では、ハーネス735は、可撓性の紐で形成されており、適宜撓むことによってプロテクタ13と吸引ポート732との間の長さの変化に対応する。
穿刺針710及びプロテクタ13がハンドル12から抜去される際には、プロテクタ13は、ハンドル12の留置部58に留め置かれて、穿刺針710の先端側に向けて相対的に移動する。ハーネス735の長さが、穿刺部731に被さった状態のプロテクタ13と吸引ポート732との間の軸部730に沿った長さとされていることから、ハーネス735は、プロテクタ13が穿刺部31に被さったときに緊張し、以後、プロテクタ13を牽引する。それにより、プロテクタ13は、穿刺部31に被さる位置に位置決めされて穿刺針710に随伴し、ハンドル12から離脱する。
上記の係合突起35がシース11に進入するのに対して、ハーネス735は、シース11に進入することはなく、プロテクタ13と共にハンドル12内に収容され、あるいはハンドル12の外に置かれる。そこで、シース11を細径化することができ、それにより、穿刺部31をシース11によって安定して支持することができ、被検体の検査部位に対してより正確に穿刺することができる。
なお、ハーネス735を可撓性の紐で形成する場合に、軸部730の撓みに起因して軸部730から乖離することがないように、例えば図42に示すように、軸部730を包持するリング736を複数用い、これらのリング736を所定の間隔をあけながらハーネス735に接合することが好ましい。これにより、ハーネス735を、軸部730に倣って変形させることができる。また、ハーネス735を、軸部730に螺旋状に巻きつけて、軸部730に沿って配策するようにしてもよい。
また、ハーネス735としては、可撓性の紐に限られるものではなく、例えば蛇腹状に形成されたチューブなどの軸方向に短縮可能な可撓性のチューブを用いることもでき、軸部730を挿通させることで、軸部730から乖離を防止することもできる。
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1) 可撓性のシャフト及びシャフトの先端に連設された穿刺部を有する穿刺針と、穿刺針を挿通させるシースと、シースの基端部に接続され、シースへの穿刺針の挿入を案内し、シースに対して挿抜自在に穿刺針を保持するハンドルと、少なくとも穿刺部の針先を収容する本体部を有し、本体部に穿刺部の針先を収容した状態に穿刺部に被さって穿刺針に装着され、穿刺針がハンドルを通してシースに挿入される際には、ハンドルに留め置かれて穿刺針に沿って相対移動し、穿刺針がシース及びハンドルから抜去される際には、穿刺部に被さって穿刺針に随伴し、ハンドルから離脱するプロテクタと、を備え、プロテクタは、穿刺針の外周囲を圧迫してプロテクタを穿刺針に固定する圧迫状態と、穿刺針の外周囲の圧迫を解放してプロテクタを穿刺針に沿って相対移動可能とする解放状態との間で遷移する針保持部を有し、ハンドルは、プロテクタを留め置く留置部と、留置部に挿入されるプロテクタの針保持部を圧迫状態から解放状態に遷移させる作用部とを有する穿刺装置。
(2) (1)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、解放状態から圧迫状態に遷移するように付勢されている穿刺装置。
(3) (1)又は(2)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に穿刺針を挿通させる挿通部を有しており、プロテクタが留置部に挿入されるのに伴って作用部によって変形され、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に垂直な断面における挿通部の開口形状を拡大させる穿刺装置。
(4) (3)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、穿刺針のプロテクタへの挿入方向と交差する方向に圧縮される穿刺装置。
(5) (3)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に圧縮される穿刺装置。
(6) (4)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、弾性材料によって形成され、挿通部は、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に針保持部を貫通するスリットによって構成され、スリットは、穿刺針のプロテクタへの挿入方向と直交する第1の方向の開口幅を穿刺針の外径より小さく且つ挿入方向及び第1の方向と直交する第2の方向の開口幅を穿刺針の外径より大きく形成されており、針保持部が第2の方向に圧縮されることにより、スリットが第1の方向に拡開する穿刺装置。
(7) (6)に記載の穿刺装置であって、プロテクタは、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に留置部に挿入され、針保持部は、第2の方向の外形寸法が1の方向の外形寸法より大きく形成されており、作用部は、留置部において針保持部を収容する領域であって、針保持部の第1の方向の外形寸法より大きく第2の方向の外形寸法より小さい内径に形成されており、プロテクタが留置部に挿入されるのに伴って、針保持部は作用部に圧入され、それにより第2の方向に圧縮される穿刺装置。
(8) (5)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、無負荷状態での内径が穿刺針の外径より小さいコイルバネを有し、挿通部は、コイルバネの内径領域とされており、コイルバネがコイルバネの軸方向に圧縮されることにより、コイルバネの内径領域が拡径する穿刺装置。
(9) (8)に記載の穿刺装置であって、プロテクタは、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に留置部に挿入され、作用部は、プロテクタの留置部への挿入方向にプロテクタに対向する留置部の底を含み、プロテクタが留置部に挿入されるのに伴って留置部の底に対して押圧され、それによりコイルバネは軸方向に圧縮される穿刺装置。
(10) (5)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に対して互いに逆向きに傾斜して挿入方向に重なる一対の傾斜部を含むように湾曲した板バネを有し、挿通部は、一対の傾斜部の各々に形成され、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に整列する一対の通孔によって構成されており、一対の傾斜部が互いに正対する向きに板バネが圧縮されることにより、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に垂直な断面における一対の通孔の開口形状が拡大する穿刺装置。
(11) (10)に記載の穿刺装置であって、プロテクタは、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に留置部に挿入され、作用部は、プロテクタの留置部への挿入方向にプロテクタに対向する留置部の底を含み、プロテクタが留置部に挿入されるのに伴って留置部の底に対して押圧され、それにより一対の傾斜部が互いに正対する向きに板バネが圧縮される穿刺装置。
(12) (1)又は(2)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、穿刺針を挟持する一対の挟持部を有しており、一対の挟持部のうち少なくとも一方の挟持部は、可動挟持部とされ、圧迫状態から解放状態への遷移に伴って穿刺針から離間する向きに移動される穿刺装置。
(13) (12)に記載の穿刺装置であって、可動挟持部は、並進移動される穿刺装置。
(14) (12)に記載の穿刺装置であって、可動挟持部は、回転移動される穿刺装置。
(15) (13)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、可動挟持部を支持する支持部を有し、支持部は、穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に延び、穿刺針の基端側に位置する端部を穿刺針に対して接離させるように変位可能に構成され、可動挟持部は、支持部の端部との間に空間をあけ、且つ支持部の端部との間に他方の挟持部を挟んで支持部の端部に接続されており、支持部の端部が穿刺針側に接近する向きに支持部が変位することにより、可動挟持部は穿刺針から離間する向きに並進移動される穿刺装置。
(16) (15)に記載の穿刺装置であって、プロテクタは、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に留置部に挿入され、支持部は、穿刺針とは反対側に突出して設けられた当接部を有し、作用部は、留置部においてプロテクタの留置部への挿入方向に当接部に対向する位置に設けられており、プロテクタが留置部に挿入されるのに伴って、当接部が作用部に当接して穿刺針側に向けて押圧され、それにより支持部の端部が穿刺針側に接近する向きに支持部が変位する穿刺装置。
(17) (15)又は(16)に記載の穿刺装置であって、支持部は、弾性変形によって変位する穿刺装置。
(18) (14)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、穿刺針のプロテクタへの挿入方向と交差する軸まわりに可動挟持部を回転可能に支持する軸部材を有し、可動挟持部は、軸部材に関して穿刺針とは反対側に突出する当接部を有しており、当接部が穿刺針側に傾倒されることにより、可動挟持部は穿刺針から離間する向きに回転移動される穿刺装置。
(19) (18)に記載の穿刺装置であって、プロテクタは、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に留置部に挿入され、作用部は、留置部においてプロテクタの留置部への挿入方向に当接部に対向する位置に設けられており、プロテクタが留置部に挿入されるのに伴って、当接部が作用部に当接して穿刺針側に傾倒される穿刺装置。
(20) (14)に記載の穿刺装置であって、針保持部は、穿刺針のプロテクタへの挿入方向と平行な軸まわりに可動挟持部を回転可能に支持する軸部材を有し、可動挟持部は、軸部材に関して穿刺針とは反対側に突出する当接部を有しており、当接部が穿刺針側に傾倒されることにより、可動挟持部は穿刺針から離間する向きに回転移動される穿刺装置。
(21) (20)に記載の穿刺装置であって、プロテクタは、穿刺針のプロテクタへの挿入方向に留置部に挿入され、作用部は、留置部においてプロテクタの留置部への挿入方向に当接部に対向する位置に設けられ、プロテクタの留置部への挿入方向に勾配を有する傾斜面として形成されており、プロテクタが留置部に挿入されるのに伴って、当接部が傾斜面上を摺動して穿刺針側に傾倒される穿刺装置。
(22) (1)から(21)のいずれか一つに記載の穿刺装置であって、穿刺部の先側へのプロテクタの抜け落ちを規制し、穿刺部に被さる位置にプロテクタを位置決めする位置決め部をさらに備える穿刺装置。
(23) (22)に記載の穿刺装置であって、位置決め部は、プロテクタを穿刺針の基端部に連結し、プロテクタを牽引するハーネスである穿刺装置。
1 穿刺装置
2 超音波内視鏡
10 穿刺針
11 シース
12 ハンドル
13 プロテクタ
20 挿入部
21 操作部
22 エコー送受信部
23 撮像部
24 先端部
25 湾曲部
26 軟性部
27 湾曲操作部
28 鉗子チャネル
30 軸部
31 穿刺部
32 吸引ポート
33 吸引チャネル
34 スタイレット
35 係合突起
40 本体部
41 針保持部
42 係止部
43 スリット
44 当接部
50 本体部
51 スライド部
52 シース長調整部
53 針ストッパ
54 開口部
56 シースゲージ
57 針ゲージ
58 留置部
60 底
61 通孔

Claims (23)

  1. 可撓性のシャフト及び前記シャフトの先端に連設された穿刺部を有する穿刺針と、
    前記穿刺針を挿抜自在に挿通させるシースと、
    前記シースの基端部に接続され、前記シースへの前記穿刺針の挿入を案内し、前記シースに対して挿抜自在に前記穿刺針を保持するハンドルと、
    少なくとも前記穿刺部の針先を収容する本体部を有し、前記本体部に前記穿刺部の針先を収容した状態に前記穿刺部に被さって前記穿刺針に装着され、前記穿刺針が前記ハンドルを通して前記シースに挿入される際には、前記ハンドルに留め置かれて前記穿刺針に沿って相対移動し、前記穿刺針が前記シース及び前記ハンドルから抜去される際には、前記穿刺部に被さって前記穿刺針に随伴し、前記ハンドルから離脱するプロテクタと、
    を備え、
    前記プロテクタは、前記穿刺針の外周囲を圧迫して該プロテクタを前記穿刺針に固定する圧迫状態と、前記穿刺針の外周囲の圧迫を解放して該プロテクタを前記穿刺針に沿って相対移動可能とする解放状態との間で遷移する針保持部を有し、
    前記ハンドルは、前記プロテクタを留め置く留置部と、前記留置部に挿入される前記プロテクタの前記針保持部を前記圧迫状態から前記解放状態に遷移させる作用部とを有する穿刺装置。
  2. 請求項1に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記解放状態から前記圧迫状態に遷移するように付勢されている穿刺装置。
  3. 請求項1又は2に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に前記穿刺針を挿通させる挿通部を有しており、前記プロテクタが前記留置部に挿入されるのに伴って前記作用部によって変形され、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に垂直な断面における前記挿通部の開口形状を拡大させる穿刺装置。
  4. 請求項3に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向と交差する方向に圧縮される穿刺装置。
  5. 請求項3に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に圧縮される穿刺装置。
  6. 請求項4に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、弾性材料によって形成され、
    前記挿通部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に前記針保持部を貫通するスリットによって構成され、
    前記スリットは、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向と直交する第1の方向の開口幅は前記穿刺針の外径より小さく且つ前記挿入方向及び前記第1の方向と直交する第2の方向の開口幅は前記穿刺針の外径より大きく形成されており、
    前記針保持部が前記第2の方向に圧縮されることにより、前記スリットが前記第1の方向に拡開する穿刺装置。
  7. 請求項6に記載の穿刺装置であって、
    前記プロテクタは、前記穿刺針の該プロテクタへの挿入方向に前記留置部に挿入され、
    前記針保持部は、前記第2の方向の外形寸法が前記1の方向の外形寸法より大きく形成されており、
    前記作用部は、留置部において前記針保持部を収容する領域であって、前記針保持部の前記第1の方向の外形寸法より大きく前記第2の方向の外形寸法より小さい内径に形成されており、
    前記プロテクタが前記留置部に挿入されるのに伴って、前記針保持部は前記作用部に圧入され、それにより前記第2の方向に圧縮される穿刺装置。
  8. 請求項5に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、無負荷状態での内径が前記穿刺針の外径より小さいコイルバネを有し、
    前記挿通部は、前記コイルバネの内径領域とされており、
    前記コイルバネが該コイルバネの軸方向に圧縮されることにより、前記コイルバネの内径領域が拡径する穿刺装置。
  9. 請求項8に記載の穿刺装置であって、
    前記プロテクタは、前記穿刺針の該プロテクタへの挿入方向に前記留置部に挿入され、
    前記作用部は、前記プロテクタの前記留置部への挿入方向に前記プロテクタに対向する前記留置部の底を含み、
    前記プロテクタが前記留置部に挿入されるのに伴って前記留置部の底に対して押圧され、それにより前記コイルバネは前記軸方向に圧縮される穿刺装置。
  10. 請求項5に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に対して互いに逆向きに傾斜して前記挿入方向に重なる一対の傾斜部を含むように湾曲した板バネを有し、
    前記挿通部は、前記一対の傾斜部の各々に形成され、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に整列する一対の通孔によって構成されており、
    前記板バネが前記一対の傾斜部が互いに正対する向きに圧縮されることにより、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に垂直な断面における前記一対の通孔の開口形状が拡大する穿刺装置。
  11. 請求項10に記載の穿刺装置であって、
    前記プロテクタは、前記穿刺針の該プロテクタへの挿入方向に前記留置部に挿入され、
    前記作用部は、前記プロテクタの前記留置部への挿入方向に前記プロテクタに対向する前記留置部の底を含み、
    前記プロテクタが前記留置部に挿入されるのに伴って前記留置部の底に対して押圧され、それにより前記板バネは前記一対の傾斜部が互いに正対する向きに圧縮される穿刺装置。
  12. 請求項1又は2に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記穿刺針を挟持する一対の挟持部を有しており、
    前記一対の挟持部のうち少なくとも一方の挟持部は、可動挟持部とされ、前記圧迫状態から前記解放状態への遷移に伴って前記穿刺針から離間する向きに移動される穿刺装置。
  13. 請求項12に記載の穿刺装置であって、
    前記可動挟持部は、並進移動される穿刺装置。
  14. 請求項12に記載の穿刺装置であって、
    前記可動挟持部は、回転移動される穿刺装置。
  15. 請求項13に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記可動挟持部を支持する支持部を有し、
    前記支持部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向に延び、前記穿刺針の基端側に位置する端部を前記穿刺針に対して接離させるように変位可能に構成され、
    前記可動挟持部は、前記支持部の前記端部との間に空間をあけ、且つ前記支持部の前記端部との間に他方の前記挟持部を挟んで前記支持部の前記端部に接続されており、
    前記支持部の前記端部が前記穿刺針側に接近する向きに前記支持部が変位することにより、前記可動挟持部は前記穿刺針から離間する向きに並進移動される穿刺装置。
  16. 請求項15に記載の穿刺装置であって、
    前記プロテクタは、前記穿刺針の該プロテクタへの挿入方向に前記留置部に挿入され、
    前記支持部は、前記穿刺針とは反対側に突出して設けられた当接部を有し、
    前記作用部は、前記留置部において前記プロテクタの前記留置部への挿入方向に前記当接部に対向する位置に設けられており、
    前記プロテクタが前記留置部に挿入されるのに伴って、前記当接部が前記作用部に当接して前記穿刺針側に向けて押圧され、それにより前記支持部の前記端部が前記穿刺針側に接近する向きに前記支持部が変位する穿刺装置。
  17. 請求項15又は16に記載の穿刺装置であって、
    前記支持部は、弾性変形によって変位する穿刺装置。
  18. 請求項14に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向と交差する軸まわりに前記可動挟持部を回転可能に支持する軸部材を有し、
    前記可動挟持部は、前記軸部材に関して前記穿刺針とは反対側に突出する当接部を有しており、
    前記当接部が前記穿刺針側に傾倒されることにより、前記可動挟持部は前記穿刺針から離間する向きに回転移動される穿刺装置。
  19. 請求項18に記載の穿刺装置であって、
    前記プロテクタは、前記穿刺針の該プロテクタへの挿入方向に前記留置部に挿入され、
    前記作用部は、前記留置部において前記プロテクタの前記留置部への挿入方向に前記当接部に対向する位置に設けられており、
    前記プロテクタが前記留置部に挿入されるのに伴って、前記当接部が前記作用部に当接して前記穿刺針側に傾倒される穿刺装置。
  20. 請求項14に記載の穿刺装置であって、
    前記針保持部は、前記穿刺針の前記プロテクタへの挿入方向と平行な軸まわりに前記可動挟持部を回転可能に支持する軸部材を有し、
    前記可動挟持部は、前記軸部材に関して前記穿刺針とは反対側に突出する当接部を有しており、
    前記当接部が前記穿刺針側に傾倒されることにより、前記可動挟持部は前記穿刺針から離間する向きに回転移動される穿刺装置。
  21. 請求項20に記載の穿刺装置であって、
    前記プロテクタは、前記穿刺針の該プロテクタへの挿入方向に前記留置部に挿入され、
    前記作用部は、前記留置部において前記プロテクタの前記留置部への挿入方向に前記当接部に対向する位置に設けられ、前記プロテクタの前記留置部への挿入方向に勾配を有する傾斜面として形成されており、
    前記プロテクタが前記留置部に挿入されるのに伴って、前記当接部が前記傾斜面上を摺動して前記穿刺針側に傾倒される穿刺装置。
  22. 請求項1から21のいずれか一項に記載の穿刺装置であって、
    前記穿刺部の先側への前記プロテクタの抜け落ちを規制し、前記穿刺部に被さる位置に前記プロテクタを位置決めする位置決め部をさらに備える穿刺装置。
  23. 請求項22に記載の穿刺装置であって、
    前記位置決め部は、前記プロテクタを前記穿刺針の基端部に連結し、前記プロテクタを牽引するハーネスである穿刺装置。
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