JP2014011932A - エネルギー変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リング状に配置された複数の永久磁石を備えるエネルギー変換装置の出力を高めることを可能にする。
【解決手段】永久磁石1が収容されたリング状の磁石ホルダ2にカバー3が取り付けられる。カバー3の延在部は、車輪6によって支持される。車輪6は、カバー3の延在部およびケース5の底面に接する。これにより、磁石ホルダ2に収容される永久磁石1の数が増えることにより磁石ホルダ2の重量が増加しても、磁石ホルダ2を軽く回転させることができる。したがってエネルギー変換装置100は与えられたエネルギーから、より多くのエネルギーを取り出すことができるので、その出力を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気エネルギーと機械エネルギーとのうちの一方から他方へと変換するエネルギー変換装置に関する。
発電機は、機械エネルギーを電気エネルギーへと変換する。モータは、電気エネルギーを機械エネルギーへと変換する。電気エネルギーと機械エネルギーとの間での変換の際に、エネルギーの損失が発生する。発電機あるいはモータに与えられたエネルギーの利用効率を高めるために、エネルギーの変換の際に生じる損失をできる限り小さくすることが要求される。
たとえば、リング状に配置された複数の永久磁石が複数のコイルを貫通するように構成された発電機がこれまでに提案されている。たとえば特開2010−283983号公報(特許文献1)は、小型かつ軽量でありながら高い発電効率を有する発電機を開示している。この文献に開示された発電機は、複数の永久磁石が収容されたリングと、リングの回転によって永久磁石が通過するように配置されたコイルと、リングを回転させ、かつそのリングを支持するためのローラコンベアとを備える。ローラコンベアはリングの下に配置される。この構成によれば、コイルの鉄心が不要となるので、発電機の小型化および軽量化を図ることができる。さらにリングを少ない力で回転させることができるので、機械的エネルギーの損失が少なくなる。この結果、発電機からより多くの電気エネルギーを取り出すことができるので、発電効率を高めることができる。
たとえば特開2009−22140号公報(特許文献2)は、上記のような、リング状に配置された複数の永久磁石が複数のコイルを貫通する構成に、リングを回転させるためのゴムローラが追加された回転型発電機を開示する。このゴムローラは、リングの外側面と接する。したがって、リングはゴムローラによって保持されるとともにゴムローラの回転にともなって回転する。
上記の特許文献2と類似する構成がたとえば特開平7−23547号公報(特許文献3)および国際公開第2008/032410号(特許文献4)に開示されている。すなわち、特許文献3および特許文献4のいずれに開示された発電機においても、永久磁石を固定するためのリングがローラに接している。このローラによってリングが保持されるとともに回転させられる。
特開2010−283983号公報 特開2009−22140号公報 特開平7−23547号公報 国際公開第2008/032410号
上記の構成の発電機においては、永久磁石の数を増やすことで発電機の出力を高めることができる。あるいは、より大きなサイズの永久磁石によって磁力を高めることで、発電機の出力を高めることも考えられる。しかしながら、永久磁石の数を増やす、あるいは、永久磁石のサイズを大きくすることによって、永久磁石が実装されたリングの重量が増大するという課題が発生する。
上記の特許文献1〜4の各々に開示された発電機は、いずれもリングの回転を軽くするための構造を備えている。しかしながら、上記文献に開示されたいずれの構成も、リングの重量が増大すると、リングによってローラあるいは転動体が上から押さえつけられる。このために、リングの軽い回転を達成することが難しくなる。リングを軽く回転させることができなければ、リングの回転にともなう運動エネルギーの損失が大きくなる。したがって発電機の出力を期待されたほど高くすることができなくなる。
たとえば、特許文献1の構成によれば、リングが重くなると、転動体(金属製のボール)がリングによって上から押さえつけられるために転動体の動きが鈍くなる。このような問題を解決するため、転動体を大きくして、リングに対する転動体の接触面積を小さくすることが考えられる。しかし転動体を大きくすることによって発電機のサイズが大型化する。さらに、コイルはリングおよびベアリングの周囲に巻かれているので、転動体のサイズを大きくすると、コイルの直径が大きくなる。この結果、コイルが磁石から遠ざかる。コイルが磁石から遠ざかることによって、発電機から取り出されるエネルギー(電力)が小さくなる。
また、特許文献2に開示された構成によれば、リングが重たくなると、リングとゴムローラとの接触面積が増大する。接触面積が増大することによって、摩擦力が増大する。このためにリングの滑らかな動きが妨げられる。また、リングが重たくなることで、ゴムローラでリングを支えるための構造上の工夫が必要になるという課題も発生する。
特許文献3および特許文献4に開示された構成の場合にも、リングの重量が増加すると、リングをローラで支えるための構造上の工夫が必要になると考えられる。さらに、リングを支持するためにローラを頑丈にすると、ローラを滑らかに回転させることが難しくなる可能性がある。
なお、特許文献1〜4に開示された発電機をモータとして使用する場合にも、同じような課題が発生する。すなわち、特許文献1〜4に開示された構成によれば、永久磁石の数の増加、あるいは永久磁石のサイズの増大によってリングの重量が増加すると、リングを回転させにくくなるために、モータの出力を高めることが難しくなる。しかしながら、特許文献1〜4は、永久磁石が実装されたリングを回転および保持する構造は示しているものの、エネルギー変換装置(発電機あるいはモータ)の出力をより高めるために必要な構造については何ら具体的に記載していない。
本発明は上記の課題を解決するためのものであって、その目的は、リング状に配置された永久磁石を備えるエネルギー変換装置の出力を高めることを可能にすることである。
本発明のある局面に係るエネルギー変換装置は、電気エネルギーと機械エネルギーとのうちの一方から他方へと変換するエネルギー変換装置である。エネルギー変換装置は磁石リングを備える。磁石リングは、上部が開口した磁石ボックスが形成された、リング状の磁石ホルダと、磁石ホルダの磁石ボックスに収容される永久磁石と、磁石ホルダの幅よりも広い幅を有するリング状に形成されて、磁石ホルダと同心に磁石ホルダの上表面に取り付けられて、磁石ホルダから磁石ホルダの径方向に延在する延在部を有するカバーと、磁石ホルダおよびカバーと同心になるようにカバーおよび磁石ホルダに固定されたギヤとを含む。エネルギー変換装置は、磁石リングを収容し、ギヤの一部を外部に露出させる窓部が形成された、リング状のケースと、ケースの内側面と磁石ホルダとの間に、ケースの底面とカバーの延在部とに接するように配置された複数の車輪と、複数の車輪の各々の回転軸が通されて、複数の車輪の間の相対的な距離を規定する規定部材と、ケースの周囲に巻回された少なくとも1つのコイルとをさらに備える。
この構成によれば、磁石リングが、カバーの延在部とケースの底面との間に挟まれた複数の車輪で支持される。磁石リングの重量が複数の車輪に分散されるため、1つの車輪に加わる力が小さくなる。さらに、各車輪はカバーの延在部およびケースの底面に対して小さな面積で接触している。このため、磁石リングの重量が増大しても、車輪を軽く回転させることができる。つまり、磁石リングの回転を軽くすることができる。磁石リングの回転が軽くなるので、磁石リングの回転にともなうエネルギーの損失を少なくすることができる。したがって、リング状に配置された永久磁石を備えるエネルギー変換装置の出力を高めることができる。
上記の構成において、エネルギー変換装置は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する装置(すなわちモータ)でもよく、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する装置(すなわち発電機)であってもよい。
磁石リングに形成される磁石ボックスの数は、少なくとも1つであればよく、特に限定されない。同じく、コイルは少なくとも1つあればよく、複数あってもよい。
好ましくは、複数の車輪の各々は、回転軸によって接続される、少なくとも2つの円板を含む。
この構成によれば、各々の車輪の回転を軽くすることができるだけでなく、車輪の耐久性を高めることができる。一重の円板によって車輪を構成した場合、各車輪に加わる力(リングの重量による荷重)に耐えるためには、円板の厚みを大きくしなければならない。しかしながら、円板の厚みを大きくすることによって、カバーの延在部およびケースの底面に対する車輪の接触面積が大きくなる。この結果、車輪の回転が悪くなる可能性がある。上記の構成によれば、各車輪に加わる力は、複数の円板に分散されるので、1つの円板に加わる力が小さくなる。円板の回転が軽くなるとともに、円板の耐久性も高められる。したがって、各々の車輪の回転を軽くすることができるだけでなく、車輪の耐久性を高めることができる。
好ましくは、エネルギー変換装置は、ケースの内壁面と、カバーおよび磁石ホルダの少なくとも一方との間に配置された転動体をさらに備える。
この構成によれば、磁石リングの回転を安定させることができる。磁石リングの回転に伴い、磁石リングには遠心力が作用する。磁石リングが水平面内で振動する可能性がある。転動体によって、磁石リングの振動を抑えることができる。さらに、転動体は、磁石リングの回転を補助する。これにより、磁石リングの回転を安定させることができる。
好ましくは、ギヤの内半径は、ケースの内半径よりも大きい。転動体は、ギヤとケースの内壁面との間に配置される。
この構成によれば、磁石リングの回転を安定させることができる。
好ましくは、エネルギー変換装置は、ケースの上方に設けられた容器と、容器内で自在に回転可能なように容器に収容された球状磁石とをさらに備える。
この構成によれば、磁石ホルダに収容された永久磁石と、球状磁石との間の反発力および吸引力を利用することで、磁石リングの回転をより軽くすることができる。
好ましくは、磁石ホルダの径方向に沿った磁石ホルダの断面は、略矩形である。ケースの径方向に沿ったケースの断面は、略矩形である。コイルの断面は、略矩形である。
この構成によれば、磁石ホルダとケースとの間の隙間を小さくすることができる。したがって、ケースの周囲に巻回されたコイルと、磁石ホルダに収容された永久磁石との間の隙間も小さくすることができる。永久磁石とコイルとの間の隙間を小さくすることによって永久磁石とコイルとの間の磁気結合を高めることができる。したがって、エネルギー変換装置の出力を高めることができる。
好ましくは、エネルギー変換装置は、発電機である。ギヤは、動力源のギヤと噛み合わされる。
この構成によれば、高出力の発電機を実現できる。
好ましくは、エネルギー変換装置は、モータである。モータは、ケースに対向して配置された固定子をさらに備える。
この構成によれば、高出力のモータを実現できる。
好ましくは、固定子は、ケースに対して外側に設けられる。エネルギー変換装置は、固定子の外側に設けられ、リング状に配置された複数の永久磁石を含む、追加の磁石リングと、追加の磁石リングに通される、追加のコイルと、追加の磁石リングに対して外側に配置される、追加の固定子とをさらに備える。
この構成によれば、より高出力のエネルギー変換装置を実現できる。
好ましくは、固定子は、ケースに対して外側に設けられる。エネルギー変換装置は、固定子の外側に設けられ、ギヤと同じ歯数を有するギヤが形成され、リング状に配置された複数の永久磁石を含む、追加の磁石リングと、追加の磁石リングに通される、追加のコイルと、磁石リングおよび追加の磁石リングの回転を互いに同期させるための同期機構とをさらに備える。同期機構は、ギヤと噛み合う第1のギヤと、追加のギヤと噛み合う第2のギヤと、第1および第2のギヤをつなぐ回転軸とを有する。第1のギヤの歯数と第2のギヤの歯数とは等しい。
この構成によれば、内側の磁石リングおよび、外側の磁石リング(追加の磁石リング)を同期して回転させることができるので、固定子を2つの磁石リングの間で共通化することができる。2つの磁石リングを同期して回転させることにより、エネルギー変換装置の出力をより高めることができる。
本発明によれば、磁石リングを、カバーの延在部とケースの底面との間に挟まれた複数の車輪で支持するとともに回転させる。これにより、磁石リングの重量が増大しても、その磁石リングの回転を軽くすることができる。したがって、リング状に配置された永久磁石を備えるエネルギー変換装置の出力を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るエネルギー変換装置の主要部を概略的に示した上面透視図である。 図1のII−II方向に沿った、エネルギー変換装置の断面を示す断面図である。 図1のIII−IIIに沿った、エネルギー変換装置の断面を示す断面図である。 図1〜図3に示した磁石ホルダの斜視図である。 図4のV−V方向に沿った磁石ホルダの断面を示す断面図である。 磁石ホルダにおける永久磁石の配置を説明するための図である。 永久磁石の第1の構成例を示す図である。 永久磁石の第2の構成例を示す図である。 分解可能に構成された磁石ホルダの例を示した図である。 磁石ホルダの構成部品同士の接合に関する構造の一例を示した図である。 コイルに関する構成を示した第1の図である。 コイルに関する構成を示した第2の図である。 複数の車輪の配置を示した上面図である。 規定部材の構成の一例を示した図である。 図14に示された規定部材および車輪の上面図である。 規定部材の構成の別の例を示した図である。 車輪による効果を説明するための模式図である。 図17に示された構成の側面図である。 一重の円板により構成される車輪を説明した図である。 第1の比較例の構成を示した図である。 第2の比較例の構成を示した上面図である。 図21に示された比較例の一部を示した立面図である。 一般的なコイルの断面を説明した図である。 本発明の実施の形態に係る磁石ホルダとコイルとの間の配置関係を模式的に示した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るエネルギー変換装置の主要部を概略的に示した上面透視図である。 球状磁石による永久磁石の回転の補助を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の第1の変形例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の第2の変形例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の第3の変形例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置が発電機として使用される一実施例を示した図である。 図30に示した構成を模式的に説明した側面図である。 本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置がモータ(電動機)として使用される一実施例を示した図である。 図32に示した構成を模式的に説明した側面図である。 本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の別の実施例を示した模式図である。 本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置のさらに別の実施例を示した模式図である。 2つの磁石リングを同期して回転させる機構の構成例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るエネルギー変換装置の主要部を概略的に示した上面透視図である。図2は、図1のII−II方向に沿った、エネルギー変換装置の断面を示す断面図である。図3は、図1のIII−IIIに沿った、エネルギー変換装置の断面を示す断面図である。
図1から図3を参照して、エネルギー変換装置100は、水平面に設置される。本明細書では、「水平面」との用語は、重力方向に対して交差する面を意味し、重力方向に対して厳密に90°の角度で交差する面であると限定されるものではない。ただし、重力方向とのなす角度が90°にできるだけ近い面にエネルギー変換装置100を置くほうが、エネルギー変換装置100の動作の上では好ましい。また、本明細書において上下方向とは、重力方向(鉛直方向)を意味するものとする。
エネルギー変換装置100は、永久磁石1と、磁石ホルダ2と、カバー3と、ギヤ4と、ケース5と、車輪6と、転動体7と、コイル8とを備える。永久磁石1と、磁石ホルダ2と、カバー3と、ギヤ4とによって磁石リングが構成される。
永久磁石1は、磁石ホルダ2に形成された磁石ボックス2aに収容される。図1では10個の永久磁石が磁石ホルダ2に収容されるように示される。ただしこの構成は一例であり、磁石ホルダ2に収容される永久磁石1の個数は少なくとも1個であればよい。
永久磁石1には、希土類磁石が好適に用いられる。一般に、同じ大きさのフェライト磁石に比較して、希土類磁石は強い磁力(保磁力)を有する。希土類磁石としては、たとえばサマリウムコバルト磁石あるいはネオジム磁石を用いることができる。本発明の実施の形態では特にネオジム磁石が好適に用いられる。
ネオジム磁石は一般にサマリウムコバルト磁石に比較して、同じ大きさで強い磁力(保磁力)を有する。したがって、たとえば小型の永久磁石を用いることができる。あるいは、同じサイズのサマリウムコバルト磁石を用いた場合に比べて、ネオジム磁石を用いることによりエネルギー変換装置の出力を高める(大きなエネルギーを取り出す)ことができる。ただし本発明の実施の形態は、希土類磁石以外の永久磁石を排除するものではない。永久磁石1にフェライト磁石を使用することも、もちろん可能である。
磁石ホルダ2は、リング状に形成されて、永久磁石1を保持する。磁石ボックス2aの上部は開口している。したがって、永久磁石1は、磁石ホルダ2の上方から磁石ボックス2aに挿入される。磁石ホルダ2には、複数の磁石ボックスが形成されている。磁石ボックス2aに永久磁石1を挿入することにより、永久磁石1がリング状に配置される。なお、すべての磁石ボックス2aに永久磁石1が収容されるように限定されるものではなく、複数の磁石ボックス2aの少なくとも1つに永久磁石1が入っていなくてもよい。
磁石ホルダ2は非磁性材料によって作製される。非磁性材料であれば磁石ホルダ2の材質は特に限定されない。1つの実施形態において、磁石ホルダ2は非磁性金属(たとえばアルミニウム)によって形成される。永久磁石1の温度が高くなりすぎると永久磁石1が減磁する可能性がある。つまり永久磁石1の磁力が弱くなる可能性がある。磁石ホルダ2を非磁性金属によって形成することにより、永久磁石1に生じる熱を効率よく外部に放散することができるので、このような問題が生じる可能性を低減することができる。別の実施の形態において磁石ホルダ2は樹脂材料により形成される。樹脂材料により磁石ホルダ2を形成することで、磁石ホルダ2の重量を軽くすることができる。さらに磁石ホルダ2の成形が容易になるという利点も得ることができる。
カバー3は、リング状に形成されるとともに、磁石ホルダ2の上面を覆う。カバー3は、磁石ホルダ2と同心となるように磁石ホルダ2に取り付けられる。カバー3の幅は、磁石ホルダ2の幅よりも広く形成されている。したがって、カバー3が磁石ホルダ2に取り付けられた状態において、カバー3には延在部3aが形成される。延在部3aは、磁石ホルダ2から突出したカバー3の部分である。この実施の形態では、延在部3aは、磁石ホルダ2の内径方向に延在する。
ギヤ4は、カバー3および磁石ホルダ2に機械的に固定される。ギヤ4は、リング状に形成され、カバー3とともに、磁石ホルダ2と同心に配置される。ギヤ4およびカバー3を固定するためにネジ11が用いられる。ネジ11はギヤ4およびカバー3を貫通し、磁石ホルダ2に固定される。
ネジ11の頭がギヤ4の上表面から突出しないようにギヤ4の上表面が加工される。ギヤ4には、エネルギー変換装置100の外部のギヤ(図示せず)と噛み合うために外歯が形成される。ギヤ4の外歯は、磁石ホルダ2の回転軸に対して外側に向けられている。
カバー3と同様に、ギヤ4の幅は、磁石ホルダ2の幅よりも広い。ギヤ4をカバー3に取り付けたときに、ギヤ4は磁石ホルダ2から、磁石ホルダ2の内径方向に延在する。ギヤ4の幅はカバー3の幅よりも小さい。具体的には、ギヤ4の内径がカバー3の内径よりも大きい。ギヤ4の外径はカバー3の外径とほぼ同じ大きさである。したがって、ケース5の内側面とギヤ4との間にスペースが形成される。このスペースに転動体7が配置される。
ケース5は、磁石リング、すなわち、永久磁石が収容された磁石ホルダ2とカバー3とギヤ4とを収容する。ケース5は、磁石ホルダ2とカバー3とギヤ4と共通の中心を有するリング状に形成される。点Pは、磁石ホルダ2、カバー3、ギヤ4およびケース5の共通の中心を示している。点Pで表される中心とは、図2および図3に示した回転軸に対応する。以後説明する図においても、点Pと回転軸との間の関係は上記の関係と同じであるので説明は繰り返さない。
ギヤ4の一部を外部に露出させるための窓部5aがケース5に形成される。窓部5aにおいて、外部のギヤ(図示せず)をギヤ4に噛みあわせることができる。なお、ギヤ4の一部が露出可能であれば、窓部5aが形成される箇所は限定されない。また、窓部5aはケース5の1箇所に形成されるものと限定されず、ケース5の複数の箇所に形成されていてもよい。
車輪6は、円板6a,6bと、円板6a,6bをつなぐ回転軸6cとを有する。車輪6は、ケース5の内側面と磁石ホルダ2との間に配置される。さらに車輪6は、ケース5の底とカバー3の延在部3aとに接する。すなわち、車輪6は、カバー3の延在部3aを支持することで、永久磁石1が収容された磁石ホルダ2を支持している。磁石ホルダ2の回転にともない、車輪6が回転する。車輪6の回転に伴い、磁石ホルダ2を滑らかに回転させることができる。
磁石リングの重量、つまり、磁石ホルダ2、カバー3およびギヤ4の重量の合計を分散させるために、車輪6の個数は多いほど好ましい。このため、車輪6の個数は2以上であることが好ましい。さらに、磁石ホルダ2を安定的に回転させるため、車輪6の個数が3以上であることが好ましい。理想的には、車輪6とカバー3とは点で接する。3つの点によって1つの平面が規定される。車輪6の個数が3であれば、各車輪6にカバー3が接することで、カバー3の表面が、上記の「1つの平面」と一致する。したがって、たとえば磁石ホルダ2の回転中にカバー3が傾いたり上下に振動したりすることを防止することができる。
各々の車輪6の回転軸6cは規定部材9に通される。これにより、複数の車輪6の間の相対的な距離が規定される。磁石ホルダ2の回転に伴ってカバー3が回転しても、規定部材9によって複数の車輪6の間の相対的な距離は変化しない。これにより、車輪6がカバー3を安定的に支持することができるとともに、磁石ホルダ2を滑らかに回転させ続けることができる。車輪6をできるだけ滑らかに回転させるために、規定部材9は、回転軸6cとの接触部分ができるだけ小さくなるように形成されることが好ましい。規定部材9の具体例については後に詳細に説明する。
この実施の形態では、磁石ホルダ2がカバー3に吊下げられるとともに車輪6がカバー3を支持している。したがってカバー3は、ある程度の強度を有することが望ましい。ただし、カバー3の材質は特に限定されず、たとえば金属、樹脂などである。また、車輪6も、磁石ホルダ2、カバー3およびギヤ4の重量に耐えうる強度を有する必要がある。さらに磁石ホルダ2が高速で回転した場合、カバー3の回転により車輪6も高速に回転する。このため高速の回転が可能なように、車輪6は、できるだけ軽量であることが好ましい。したがって車輪6は、たとえば金属(たとえばアルミニウム)により形成される。
転動体7は、非磁性体の球である。転動体7はギヤ4とケース5の内側面とに接する。これにより、磁石ホルダ2の回転の際に、磁石ホルダ2が左右方向(磁石ホルダ2の径方向)に振動することを防止することができる。カバー3は車輪6と接しているが、カバー3と車輪6との間の摩擦力は小さい。したがって磁石ホルダ2の回転の際に、遠心力によってカバー3が左右方向にスライドする可能性がある。ギヤ4とケース5の内側面とに接する転動体7を配置することにより、カバー3が左右方向にスライドすることを防止できるので、磁石ホルダ2が左右方向(磁石ホルダ2の径方向)に振動することを防止することができる。したがって、磁石ホルダ2の回転を安定させることができる。
さらに、ケース5、転動体7およびギヤ4によってボールベアリングが構成される。転動体7が回転することにより、磁石ホルダ2の回転を補助することができる。これによっても磁石ホルダ2の回転を安定させることができる。
転動体7は、ギヤ4およびケース5の内側面に加えて、ケース5の内側の上面(ギヤ4と対向する面)に接する。これにより磁石ホルダ2の回転の際に、左右方向だけでなく、上下方向にも磁石ホルダ2の振動を抑えることができる。
なお、転動体7に円柱(コロ)を用いてもよい。この場合、円柱(コロ)の側面がギヤ4とケース5の内側面に接するように円柱(コロ)が設けられる。この構成によれば、磁石ホルダ2が左右方向(磁石ホルダ2の径方向)に振動することを防止することができる。
コイル8は、巻枠10に巻回される。巻枠10は、ケース5に通される。したがってコイル8はケース5の周囲に巻回される。コイル8の線材、巻数は特に限定されるものではない。また、巻枠10は、エネルギー変換装置100を平面上に支持するための支持部材としての役割も果たす。
磁石ホルダ2の断面は矩形である。さらにケース5の断面も矩形である。巻枠の断面が円形である場合、磁石ホルダ2とコイル8との間の距離が大きくなる可能性がある。コイル8と永久磁石1との間の距離が大きくなるとコイル8と永久磁石1との間の磁気結合力が低下する。しかし、この実施の形態では、巻枠10の断面も矩形であるので、磁石ホルダ2とコイル8との間の距離をできるだけ短くすることができる。これにより、コイル8と永久磁石1との間の磁気結合力の低下を抑えることができる。
なお、図2および図3では車輪6の構造を明確に示すため、車輪6が左右方向に大きく描かれている。しかし車輪6の左右方向の幅はできるだけ小さいことが好ましい。
図1では、5個のコイル8が示されている。しかしながらコイル8の個数は最低1つであればよく、特に限定されるものではない。コイル8の個数が複数である場合、それら複数のコイルはケース5によって規定される円周上に等角度で配置されることが好ましい。
本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置100は、電気エネルギー(電力)と機械エネルギー(運動エネルギー)とのうちの一方から他方へと変換可能なように構成される。1つの実施の形態において、エネルギー変換装置100は発電機として使用される。この場合、ギヤ4と噛合う外部のギヤを動力源によって回転させる。これにより、磁石ホルダ2を回転させるための運動エネルギーがエネルギー変換装置100に与えられる。磁石ホルダ2に収容された永久磁石1がコイル8の内部を貫通することで、コイル8に電圧が発生する。したがって、エネルギー変換装置100から電気エネルギーを取り出すことができる。すなわち、エネルギー変換装置100は、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する。
他の実施の形態では、エネルギー変換装置100はモータ(電動機)として用いられる。この場合には、磁石ホルダ2が回転子として機能し、複数のコイル8が固定子として機能する。複数のコイル8の各々に電圧が印加されることによって、エネルギー変換装置100に電気エネルギーが与えられる。複数のコイル8は、所定の電気角で配置されている。複数の第1のコイルの各々に印加される電圧の極性が電気角に同期して切り替えられる。これにより永久磁石1が収容された磁石ホルダ2が回転する。すなわち、エネルギー変換装置100は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する。エネルギー変換装置100の利用形態の一例については、後に詳細に説明する。
図4は、図1〜図3に示した磁石ホルダ2の斜視図である。図5は、図4のV−V方向に沿った磁石ホルダ2の断面を示す断面図である。図4および図5を参照して、磁石ホルダ2には複数の磁石ボックス2aが形成される。磁石ボックス2aの上部は開口している。さらに磁石ホルダ2には、図2および図3で示されたネジ11を固定するためのネジ穴2bが形成される。
図6は、磁石ホルダにおける永久磁石の配置を説明するための図である。図6を参照して、10個の永久磁石1a〜1jは、磁石ホルダ2の内部において、円周12に沿うように配置されるとともに保持される。連続的に電気エネルギーを取り出すため、あるいは、連続的に磁石ホルダ2を回転させるため、隣り合う2つの永久磁石は、同じ極(N極またはS極)同士が対向するように磁石ホルダ2の内部で配置される。
機械エネルギーと電気エネルギーとのうちの一方から他方へと変換する機能の観点からは、磁石ホルダ2に収容される永久磁石の個数は最低1つであればよい。ただし、磁石ホルダ2の重量のバランスを取る観点からは、磁石ホルダ2の内部において複数の永久磁石を等方的に配置することが好ましい。これにより、磁石ホルダ2の回転を安定させることができるので、磁石ホルダ2を高速で回転させることが可能となる。
また、同極が対向するように永久磁石が配置されるのであれば、磁石ホルダ2に収納される永久磁石の個数は10個に限定されるものではない。エネルギー変換装置100の性能、寸法あるいはコイル8の個数および配置等によって、磁石ホルダ2に収納される永久磁石の個数は適切に定められる。
図7は、永久磁石の第1の構成例を示す図である。図7を参照して、永久磁石1は、各々が扇状に形成された複数の磁石ブロック1.1を含む。磁石ブロック1.1の外周部の長さ(磁石ブロック1.1の厚み)はt1である。適切な個数の磁石ブロック1.1を並べることにより、永久磁石1の外周の長さL1を、磁石ボックス2a(図4参照)の外周の長さにできるだけ近づけることができる。したがって、磁石ボックス2aの内部に、できるだけ多くの磁石ブロック1.1を並べることができる。隣り合う2つの磁石ブロック同士は、N極とS極とが対向し合うように並べられる。
図8は、永久磁石の第2の構成例を示す図である。図8を参照して、永久磁石1は、直方体(角型)の複数の磁石ブロック1.2を含む。磁石ブロック1.2の厚みはt2である。図7に示した構成と同様に、適切な個数の磁石ブロック1.1を並べることにより、永久磁石1の長さL2を磁石ボックス2a(図4参照)の内周の長さにできるだけ近づけることができる。図7に示された構成と同様に、隣り合う2つの磁石ブロック同士は、N極とS極とが対向し合うように並べられる。
上述のように、永久磁石1には、たとえばネオジム磁石など、強い保磁力を有する永久磁石を適用することが可能である。しかしながら単一の磁石ブロックの場合、そのサイズが大きくなるほど、サイズに応じた磁力を得ることが困難となる。本実施の形態では、複数の磁石ブロックが並べて配置されることで1個の永久磁石1が構成される。磁石ブロックの個数を調整することで、磁力を調整することが可能となる。したがって永久磁石1の磁力を強めることができる。
磁石ホルダ2を複数のコイル8に通すために、たとえば磁石ホルダ2が分解可能に構成される。図9は、分解可能に構成された磁石ホルダ2の例を示した図である。図9を参照して、たとえば磁石ホルダ2は、8つの部品2.1〜2.8に分解可能である。部品同士の接合によって、磁石ホルダ2が形成される。
図10は、磁石ホルダの構成部品同士の接合に関する構造の一例を示した図である。図10を参照して、部品2.1の接合面には4つのピン穴2dと、2つの凹部2eと、2つの凸部2fとが形成される。一方、部品2.2の接合面側にもピン穴2dに対応する位置にピン穴が形成され、そのピン穴にピン2gが挿入される。さらに、部品2.2の接合面には、部品2.1の凹部2eに嵌合される凸部2hと、部品2.1の凸部2fに嵌合される凸部2iとが形成される。ピン2gをピン穴2dに差し込み、凹部と凸部とを嵌合させることで部品2.1と部品2.2とが接合される。他の部品同士の接合の構造も図10に示した構造と同じである。
なお、カバー3、ギヤ4およびケース5もリング状に形成される。したがって、カバー3、ギヤ4およびケース5も磁石ホルダ2と同様に複数の部分に分割可能に構成される。複数の部品を接合するための構成には、磁石ホルダ2における構成と類似の構成を適用できる。
図11は、コイル8に関する構成を示した第1の図である。図12は、コイルに関する構成を示した第2の図である。図11および図12を参照して、コイル8が巻回された巻枠10がピン10aおよびネジ10bによって土台15に固定される。土台15の表面がエネルギー変換装置100の設置面に対応する。ピン10aは土台15の表面に設置される。
また、土台15には、ネジ穴が形成される。土台15の表面と接する巻枠10の部分では、巻枠10の内側に向かってピン10aが差し込まれるピン穴10cが形成されるとともに、ネジ10bを通すための貫通孔が形成される。ピンおよびネジの両方が必要と限定されるものではなく、ピンおよびネジのいずれか一方によって巻枠10を土台15に固定することもできる。
コイル8の巻枠10がたとえば上下方向に分割可能なように構成されていてもよい。この場合には、ケース5を挟むように巻枠10を組立てて、その巻枠10にコイル8が巻き付けられる。巻枠10にコイル8が巻き付けられた後に、図11および図12に示されるように、土台15に巻枠10が設置される。さらに、巻枠10だけでなくコイル8も分割されていてもよい。この構成の場合には、磁石ホルダ2、カバー3、ギヤ4およびケース5の各々を複数の部品に分割しなくてもエネルギー変換装置を組立てることが可能となる。
続いて、磁石ホルダ2を支持および回転させるための構成について詳細に説明する。本発明の実施の形態では、磁石ホルダ2に取り付けられたカバー3を複数の車輪6によって支持する。さらに、複数の車輪6は、磁石ホルダ2の回転(カバー3の回転)に伴って回転する。
図13は、複数の車輪6の配置を示した上面図である。図13を参照して、複数の車輪6の回転軸は、規定部材9に通される。規定部材9は円環状に形成される。したがって、複数の車輪6は、円周上に配置される。規定部材9によって、2つの車輪6の間の相対的な距離(図13に示された距離D)が一定に保たれる。かつ、複数の車輪6は円周上において等角度に配置される。したがって、カバー3を安定的に保持することができる。これにより、カバー3に取り付けられた磁石ホルダ2を安定的に回転させることができる。なお、カバー3および磁石ホルダ2が回転する際には、複数の車輪6および規定部材9の全体が、規定部材9によって定まる円周に沿って回転する。
図14は、規定部材の構成の一例を示した図である。図15は、図14に示された規定部材および車輪の上面図である。図14および図15を参照して、回転軸6cは、円板6a,6bを固定するピンとして形成される。円板6a,6bには回転軸6cを通すための貫通孔が形成される。さらに規定部材9にも、回転軸6c(ピン)を通すための貫通孔9aが形成される。
図16は、規定部材の構成の別の例を示した図である。図16を参照して、規定部材9には切欠き9bが形成される。切欠き9bが車輪6の回転軸6cに引っ掛けられる。回転軸6cと規定部材9との間の摩擦力をできるだけ少なくするために、回転軸6cと規定部材9との互いの接触部分ができるだけ小さくなるように、貫通孔9aあるいは切欠き9bが形成されることが好ましい。なお、図14〜図16に示された構成に限定されず、種々の構成を規定部材に採用することができる。
図17は、車輪6による効果を説明するための模式図である。図17を参照して、説明を簡単にするため、磁石ホルダ2が取り付けられたカバー3、およびカバー3に取り付けられたギヤ4を3つの車輪6によって支持するものとする。磁石ホルダ2には永久磁石1が収容されている。また、説明を簡単にするため、規定部材9は図17には示されていない。
永久磁石1を含む磁石ホルダ2、カバー3およびギヤ4の全体の重量が3つの車輪6に印加される。したがって、車輪6においてカバー3と接する部分には力F1(荷重)が下向きに印加される。一方、車輪6への荷重に対する反作用によって、車輪6においてケース5と接する部分に、力F1と同じ大きさの力F2が上向きに印加される。
力F1は、永久磁石1を含む磁石ホルダ2の重量、カバー3の重量およびギヤ4の重量を、車輪6の個数で割った大きさに等しい。本発明の実施の形態では、複数の車輪が用いられる。したがって、1つの車輪6にかけられる力F1は小さくなる。車輪6の個数を増やすほど、力F1が小さくなる。
図18は、図17に示された構成の側面図である。図18を参照して、接触部16aは、円板6aにおいてカバー3に接する部分である。接触部16bは、円板6aにおいてケース5に接する部分である。同様に、接触部16cは、円板6bにおいてカバー3に接する部分であり、接触部16dは、円板6bにおいてケース5に接する部分である。車輪6の幅をWとし、円板6a,6bの幅をW1とする。
図18に示されるように、本発明の実施の形態では、力F1,F2の各々は、2つの円板6a,6bに分散されて印加される。したがって、1つの円板に印加される力は、さらに小さくなる。さらに、接触部16a〜16dの幅W1が小さい。
このように、本発明の実施の形態によれば、磁石リング(磁石ホルダ2、カバー3およびギヤ4)の重量が複数の車輪6に分散されるため、1つの車輪6に加わる力が小さくなる。さらに、各車輪6はカバー3の延在部およびケース5の底面に対して小さな面積で接触している。このため、磁石リングの重量が増大しても、車輪6を軽く回転させることができる。これにより、磁石リングの回転を軽くすることができる。
磁石リングの回転が軽くなるので、磁石リングの回転にともなうエネルギーの損失を少なくすることができる。したがって、エネルギー変換装置100の出力を高めることができる。
なお、磁石ホルダ2に収められた永久磁石1とコイル(図18に示さず)との間の磁気結合力を高めるためには、両者の間の距離をできるだけ短くする必要がある。コイルはケース5の周囲に巻かれている。したがって、車輪6の幅をできるだけ短くするために、一重の円板によって車輪6を構成することが考えられる。しかしながら一重の円板を車輪6として用いた場合には、以下に説明されるような課題が発生する。
図19は、一重の円板により構成される車輪を説明した図である。図19を参照して、車輪6の幅は、回転軸6cの幅W2となり、図18に示された幅Wよりも小さい。したがって、永久磁石1とコイル(図19に示さず)との間の距離を短くすることができる。しかしながら、円板6bにのみ力F1,F2が印加される。したがって図18に示された構成に比べて、円板6bがより大きな力で押しつけられる。接触部16a,16bの幅を小さくしても、円板6bに加わる力が大きくなるために、図18に示された構成に比べて、円板6bを軽く回転させることが難しくなる。また、円板6bに加わる力が大きいために、円板6bの耐久性の問題も懸念される。円板6aの耐久性を高めるために、円板6bの幅を大きくすることが考えられる。しかしながら、接触部16a,16bの幅が大きくなるので、車輪の回転が悪くなる可能性がある。
本発明の実施の形態では、車輪6を複数の円板によって構成する。これにより、各車輪に加わる力が、複数の円板に分散されるので、1つの円板に加わる力が小さくなる。さらに、1つの円板がカバー3およびケース5の底面に接触する部分の面積が小さい。したがって、車輪6の回転を軽くすることができる。また、車輪6を構成する円板の耐久性も高めることができる。車輪6の回転を軽くすることによって、エネルギーの損失を小さくすることができる。したがって、エネルギー変換装置の出力を高めることができる。
1つの車輪あたりの円板の個数を増やすことによって1つの円板に印加される力は小さくなるものの、車輪の幅が増大する。したがって、この実施の形態では車輪6が2枚の円板6a,6bによって構成される。ただし、車輪6の許容される幅に余裕がある場合には、円板の枚数を2より大きくすることができる。
上記構成の特徴を、他の構成との比較により、さらに詳しく説明する。図20は、第1の比較例の構成を示した図である。なお、この構成は、特許文献1(特開2010−283983号公報)に示された構成と本質的に同じである。図20を参照して、ベアリング21はケース5の底面に設置される。磁石ホルダ2は、ベアリング21に載せられることによって支持される。
ベアリング21は、支持体21aおよびボール21bを含む。磁石ホルダ2が回転する際には、ボール21bが回転する。これにより、磁石ホルダ2の回転を軽くすることができる。しかしながら、磁石ホルダ2の下方に敷き詰められたボール21bに磁石ホルダ2の底面が接触する。磁石ホルダ2に接触するボールの個数が多くなるので、接触面積の合計が大きくなる。
また、磁石ホルダ2に収容される永久磁石1の数を増やすことで、磁石ホルダ2の重量が増大する。磁石ホルダ2の重量が増大すると、ボール21bが磁石ホルダ2に押さえつけられる。磁石ホルダ2の表面粗さなどの理由により、磁石ホルダ2の底面とボール21bとの間の摩擦が大きくなる。したがって、磁石ホルダ2の重量が増大すると、ボール21bが転がりにくくなり、磁石ホルダの回転が鈍くなる。
この問題を解決するために、ボール21bを大きくすることで磁石ホルダ2とボール21bとの接触面積を小さくすることが考えられる。しかし、ボール21bを大きくすると、磁石ホルダ2とベアリング21との両方をケース5に収容するためにケース5の断面積(ケース5の内部の空間)を大きくしなければならない。しかしながら磁石ホルダ2の断面積は変わらない。このため、ケース5の周囲に巻回されるコイルと、磁石ホルダ2の内部の永久磁石との間の距離が大きくなる。コイルと永久磁石との間の距離が大きくなると、磁気結合力が低下するので、エネルギー変換装置の出力を高めることが難しくなる。
これに対して、本発明の実施の形態によれば、縦置きの車輪6によって、磁石ホルダ2に取り付けられたカバー3を支持する。「縦置き」とは、回転軸が水平方向となるように円板6a,6bを立てた状態である。図20の構成に比べて、カバー3のごく一部分にしか車輪6が接触しないため、接触面積が小さい。したがって、磁石ホルダ2を軽く回転させることができる。さらに、車輪6の直径は、磁石ホルダ2の高さとほぼ同じ程度である。したがって、ケース5の内部の空間を特に広げる必要をなくすことができる。これにより、磁石ホルダ2の内部に収容された永久磁石とコイルとの間の距離を短くすることができる。
図21は、第2の比較例の構成を示した上面図である。図22は、図21に示された比較例の一部を示した立面図である。これらの図に示された構成は、特許文献2(特開2009−22140号公報)、特許文献3(特開平7−23547号公報)、特許文献4(国際公開第2008/032410号)に開示された特徴部分の構成を模式的に示したものである。図21および図22を参照して、磁石ホルダ2は、ローラ23によって支持される。さらに、ローラ23は磁石ホルダ2の回転を補助する。図22に示されるように、ローラ23の回転軸23aは、上下方向に延びている。言い換えると、ローラ23は横置きされている。この点で図21、図22に示された構成は、本発明の実施の形態に係る構成と本質的に異なっている。
磁石ホルダ2に収容される永久磁石1の数を増やすことで、磁石ホルダ2の重量が増大する。たとえば特許文献2の構成では、ゴムローラが用いられる。したがって、磁石ホルダ2の重量が増大すると、ローラ23の表面のうち、磁石ホルダ2と接触する部分(接触部23b)の面積が増大する。これによって、摩擦力が増えるので磁石ホルダ2の回転が鈍くなる。さらに、磁石ホルダ2の重みによって、たとえばローラ23の回転軸23aが上下方向から傾く可能性が考えられる。このようにローラ23が歪んだ場合にもローラ23は回転しにくくなる。この結果、磁石ホルダ2の回転が鈍くなる。
これに対して本発明の実施の形態によれば、縦置きの車輪6によって、磁石ホルダ2に取り付けられたカバー3を支持する。車輪の回転軸に対して垂直の方向に力がかかるため、車輪の回転軸が傾くという問題が発生しない。したがって、図21および図22の構成に比べて、磁石ホルダ2を軽く回転させることができる。
さらに、本発明の実施の形態によれば、ケース5の断面形状が略矩形である。断面形状とは、リングの径方向の断面の形状である。これにより巻枠10の断面形状も略矩形とすることができる。同じく磁石ホルダ2の断面形状も略矩形である。
図23は、一般的なコイルの断面を説明した図である。図23を参照してコイル8の断面は円形である。コイル8の内部に、永久磁石1を収容した磁石ホルダ2が配置される。しかしながら、コイル8の内部に、無駄な空間が多くなり、永久磁石1とコイル8との間の距離が大きくなる。これにより、永久磁石1とコイル8との間の磁気結合力が低下する。
図24は、本発明の実施の形態に係る磁石ホルダとコイルとの間の配置関係を模式的に示した断面図である。図24を参照して、コイル8の断面が矩形である。すなわちコイル8は、磁石ホルダ2の断面形状に沿うように、磁石ホルダ2の周囲に巻回されている。これにより、永久磁石1とコイル8との間の距離を短くできるので、図23に示した構成に比較して永久磁石1とコイル8との間の磁気結合力を高めることができる。この結果、エネルギー変換装置100の出力を高めることができる。
以上のように、本発明の第1の実施の形態によれば、永久磁石1が収容されたリング状の磁石ホルダ2にカバー3が取り付けられる。カバー3の延在部3aは、車輪6によって支持される。車輪6は、縦置きにされて、カバー3の延在部3aおよびケース5の底面に接する。これにより、磁石ホルダ2に収容される永久磁石1の数が増えることにより磁石ホルダ2の重量が増加しても、磁石ホルダ2を軽く回転させることができる。すなわち、磁石ホルダ2の回転に伴うエネルギーの損失(運動エネルギーの損失)を小さくすることができる。したがって、第1の実施の形態によれば、エネルギー変換装置100は与えられたエネルギーから、より多くのエネルギーを取り出すことができる。すなわち、第1の実施の形態によれば、エネルギー変換装置の出力を高めることができる。
[実施の形態2]
図25は、本発明の第2の実施の形態に係るエネルギー変換装置の主要部を概略的に示した上面透視図である。図1および図25を参照して、第2の実施の形態に係るエネルギー変換装置101は、磁石ホルダ2の上方に設けられた容器31と、容器31内で自在に回転可能なように容器31に収容された球状磁石32とをさらに備える点で第1の実施の形態に係るエネルギー変換装置100と異なる。なお、エネルギー変換装置101の他の部分の構成は、図1に示したエネルギー変換装置100の対応する部分の構成と同様であるので、以後の説明は繰り返さない。
容器31は、2つのコイル8の間に配置される。容器31は、たとえばケース5をまたぐように設置された支持部材によって支持される。この場合、当該支持部材がケース5の窓部5aと干渉しないように、容器31の配置が決定される。ただし容器31を固定するための方法および手段は特に限定されるものではない。
球状磁石32は、永久磁石である。球状磁石32は、磁石ホルダ2に収容された永久磁石1の回転を補助する役割を果たす。球状磁石32は、永久磁石であれば、その種類など特に限定されるものではない。また、球状磁石32の大きさも適切に定めることができる。
図26は、球状磁石による永久磁石の回転の補助を説明するための図である。図26(a)は、永久磁石の回転の第1の段階を示す。図26(b)は、永久磁石の回転の第2の段階を示す。図26(c)は、永久磁石の回転の第3の段階を示す。なお、図示の都合上、図26において、複数の永久磁石1は、紙面の左から右に向かって直線的に移動するように示されている。
まず、図26(a)に示されるように、第1の段階において、球状磁石32のS極が下に向いているものとする。複数の永久磁石1の移動の際に、ある永久磁石のS極が球状磁石32のS極と近づく。したがって、その永久磁石と球状磁石32とが反発する。永久磁石1は磁石ホルダ2内に保持されているので、球状磁石32が反発力の影響を受ける。したがって球状磁石32が回転する。球状磁石32の回転によって、球状磁石32のN極が下に向けられる。
次に、図26(b)に示されるように、第2の段階において、永久磁石のS極と球状磁石32のN極との間に吸引力が発生する。この吸引力のうち、複数の永久磁石1の前進方向の成分によって、複数の永久磁石1の回転が補助される。
続いて、図26(c)に示されるように、第3の段階において、上記の永久磁石、あるいは、その次の永久磁石のN極が球状磁石32のN極と近づく。これによって、反発力が再度発生し、球状磁石32が再び回転する。球状磁石32の回転により、球状磁石32のS極が下に向けられる。永久磁石のN極と球状磁石32のS極との間に吸引力が発生するので、複数の永久磁石1の前進方向の成分が発生する。以後、図26(a)〜図26(c)に示された状態が繰り返される。
なお、説明を分かりやすくするため、図26には、磁石ホルダ2の磁石ボックス2aに収容された永久磁石1が示される。上記のように、永久磁石1は、複数の磁石ブロックによって構成される(図7および図8を参照)。複数の磁石ブロックの各々と球状磁石32との間に働く効果は、図26に示された効果と同じである。
以上のように、第2の実施の形態によれば、球状磁石によって、永久磁石が収容された磁石ホルダ2の回転をより一層軽くすることができる。
<エネルギー変換装置の構成の変形例>
本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の構成は、上記の構成に限定されるものではない。以下において、磁石ホルダ2を軽く回転させるための上記の構成の変形例を説明する。なお、上記の構成に以下の変形例を適宜組み合わせることも可能である。
図27は、本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の第1の変形例を示した図である。図27を参照して、ケース5の内部に、車輪6に加えて車輪36が設けられる。車輪36は、車輪6と同様の構成を有し、円板36a,36bと、円板36a,36bをつなぐ回転軸36cとを備える。なお、車輪6と同様に、車輪36も複数設けられることが好ましい。このため、複数の車輪36の間の相対的な距離を規定するための規定部材39が設けられる。車輪36の回転軸36cは、規定部材39に通される。規定部材39の構成については、図14〜図16に示された規定部材9の構成と同様の構成を採用することができる。
車輪36は、磁石ホルダ2に対して車輪6の反対側、すなわち、磁石ホルダ2に対して外側に位置する。図27に示された構成では、カバー3の径方向に沿って磁石ホルダ2に対して外側に延在する延在部3bがカバー3に形成される。車輪36は、カバー3の延在部3bとケース5の底面とに接する。
この構成によれば、複数の車輪6および複数の車輪36によって、磁石ホルダ2が取り付けられたカバー3が支持される。これにより、磁石ホルダ2、カバー3およびギヤ4のすべての重量が、より多くの車輪に分散される。したがって、1つの車輪に印加される力がより小さくなるので、車輪の回転が軽くなる。したがって、磁石ホルダ2の回転を軽くすることができる。磁石ホルダ2の回転を軽くすることができるので、たとえば磁石ホルダ2に収容される永久磁石の数を増やすこともできる。これによって、エネルギー変換装置の出力をより一層高めることができる。
図28は、本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の第2の変形例を示した図である。図28を参照して、磁石ホルダ2の底部は、転動体7a,7bと接するように加工されている。転動体7a,7bは、ケース5の底面に配置されて、磁石ホルダ2の回転を補助する。
上記のように、車輪6がない場合には、磁石ホルダ2、カバー3およびギヤ4のすべての重量が転動体7a,7bに印加される。このため、磁石ホルダ2の重量が増大すると磁石ホルダ2の回転が鈍くなる可能性がある。しかしながら、本発明の実施の形態では、車輪6によって磁石ホルダ2が取り付けられたカバー3が支持されている。したがって、転動体7a,7bに印加される力は小さい。なお、磁石ホルダ2の底部の2箇所の両方に転動体が配置されるように限定する必要はない。図28に示された磁石ホルダ2の底部の2箇所のうちいずれか1箇所にのみ転動体が設けられていてもよい。
図29は、本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の第3の変形例を示した図である。図29を参照して、ギヤ4の歯が磁石ホルダ2の回転軸側に向けられている。したがって、ケース5の窓部5aは、磁石ホルダ2の回転軸側に向けて形成されている。このようにギヤ4の歯がケース5の外径側、ケース5の内径側のいずれの側にあってもよい。
<応用例>
図30は、本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置が発電機として使用される一実施例を示した図である。図31は、図30に示した構成を模式的に説明した側面図である。
図30および図31を参照して、ギヤ4は、外部のギヤ41と噛合う。ギヤ41は動力源としてのモータ42の回転軸に接続される。電源43からモータ42に電力が供給されることによってギヤ41が回転する。これにより、エネルギー変換装置100のギヤ4が回転させられる。つまり、エネルギー変換装置100に機械エネルギーが与えられる。ギヤ4の回転によって磁石ホルダ2が回転するので、永久磁石1がコイル8を通過する。これによりコイル8から電力が取り出される。
発電機の用途およびコイル8から取り出された電力の用途は特に限定されるものではない。また、図31には、ギヤ41を回転させるための動力源としてモータ42が示されている。しかし、ギヤ41を回転させるための動力源、すなわち機械エネルギーの供給源は特に限定されない。たとえば内燃機関(エンジン)を動力源とすることも可能である。また、たとえば人の力を利用した回転機構によってギヤ41が回転してもよい。
図32は、本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置がモータ(電動機)として使用される一実施例を示した図である。図33は、図32に示した構成を模式的に説明した側面図である。図32および図33を参照して、磁石ホルダ2の外側に複数の固定子45が所定の電気角で配置される。所定の電気角は、複数のコイル8の配置に従って決定される。なお、図32に示されるように、平面的に見た場合、2つのコイル8の間に1つの固定子45が配置される。固定子45は、コアおよびそのコアに巻かれたコイルによって構成される。
ケース5の窓部5aは、固定子45と干渉しないように、たとえばケース5の上部に形成される。ギヤ4は、外部のギヤ46と噛合う。複数の固定子45の電流の極性が切り替えられることにより、磁石ホルダ2にリング状に配置された複数の永久磁石1が回転する。
各々の固定子45の電流の極性は、たとえば整流子(図示せず)によって切替られる。この場合、整流子を磁石ホルダ2に連動して回転させる。たとえばギヤ46と連動して整流子が回転してもよい。あるいは、複数の固定子45に回転磁界を生じさせるように固定子45のコイルに電流を印加してもよい。各種の公知の技術を適用して複数の固定子45に発生する磁界を順次切り替えることで、複数の永久磁石1が収容された磁石ホルダ2を回転させることができる。
この構成によれば、磁石ホルダ2の回転によって、機械エネルギーをエネルギー変換装置100から取り出すことができる。さらに、複数のコイル8に電力を発生させることもできる。複数のコイル8に発生した電力は、種々の目的で活用することができる。
なお、複数のコイル8に回転磁界を生じさせるように複数のコイル8の各々に、極性が切り替わる電流を流してもよい。この場合には、固定子45に依存せずに磁石ホルダ2を回転させることができる。
図34は、本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置の別の実施例を示した模式図である。図34を参照して、エネルギー変換装置201は、エネルギー変換装置100に、固定子45と、磁石リング51と、コイル52と、固定子55とが追加される。複数の固定子45は、エネルギー変換装置100の外側に配置される。複数の固定子45を囲むように、磁石リング51が配置される。磁石リング51は、リング状に配置された複数の永久磁石から構成される。たとえば磁石ホルダ2と同様の構成を有する磁石ホルダと、その磁石ホルダに挿入される複数の永久磁石とによって磁石リング51を構成することができる。
コイル52は、磁石リング51の周囲に巻き回される。固定子55は、磁石リング51およびコイル52の外側に配置される。固定子45,55の各々に極性が切り替わる電流を流すことで、内側の磁石リング(エネルギー変換装置100の磁石ホルダ2)および外側の磁石リング51(追加の磁石リング)を回転させることができる。これにより、エネルギー変換装置100(コイル8)およびコイル52(追加のコイル)から電力を取り出すことができる。したがってエネルギー変換装置の出力をより一層高めることができる。
図35は、本発明の実施の形態に係るエネルギー変換装置のさらに別の実施例を示した模式図である。図35を参照して、エネルギー変換装置202は、エネルギー変換装置100に、固定子45と、磁石リング51と、コイル52とが追加された構成を有する。磁石リング51にはギヤ56が形成される。たとえば磁石ホルダ2、カバー3およびギヤ4と同様の構成によって磁石リング51を構成する。
固定子45は、エネルギー変換装置100と、磁石リング51との間に配置される。すなわち、図35の構成では、内側の磁石リング(エネルギー変換装置100の磁石ホルダ2)および、外側の磁石リング51(追加の磁石リング)に共通する固定子45が設けられる。
磁石リング51のギヤ56の歯数は、エネルギー変換装置100のギヤ4の歯数と同じである。磁石リング51は、ギヤ4、すなわちエネルギー変換装置100の磁石ホルダ2と同期して回転する。このために、たとえば以下に説明する同期機構が用いられる。なお、図が煩雑になるのを防ぐために図35では、エネルギー変換装置100の一部分のみにギヤ4を示し、磁石リング51の一部分のみにギヤ56を示している。ただし、エネルギー変換装置100の構成については上述のとおりであり、磁石リングの全周にわたりギヤ4が形成される。同じくギヤ56は磁石リング51の全週にわたり形成される。
図36は、2つの磁石リングを同期して回転させる機構の構成例を示した図である。図36を参照して、同期機構61は、ギヤ62,63と、回転軸64と、支持部材65とを備える。ギヤ62は、エネルギー変換装置100のギヤ4と噛合する。ギヤ63は、ギヤ56と噛合する。なお図36は、ギヤ4,56の一部分を示すものである。ギヤ62,63は回転軸64に接続される。回転軸64の両端は、2つの支持部材65によってそれぞれ支持される。ギヤ62,63の歯数は互いに同じである。
図35,図36に示された構成によれば、1つの固定子45によって、エネルギー変換装置100の磁石ホルダおよび磁石リング51の両方を回転させることができる。2つの磁石リングを同時に回転させることによって、エネルギー変換装置100のコイル8および、コイル52から電力を取り出すことができる。したがって、エネルギー変換装置の出力をより一層高めることができる。
なお、図35および図36に示された構成において、エネルギー変換装置202は、エネルギー変換装置100に代えて、第2の実施の形態に係るエネルギー変換装置101を含んでもよい。また、図35に示されたエネルギー変換装置202を複数準備し、それら複数のエネルギー変換装置202を上下方向(図35の紙面垂直に相当)方向に積んでもよい。このように構成することで、より多くの出力を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 永久磁石、2 磁石ホルダ、1.1,1.2 磁石ブロック、2 磁石ホルダ、2.1〜2.8 部品、2a 磁石ボックス、2b ネジ穴、2d,10c ピン穴、2e 凹部、2f,2h,2i 凸部、2g ピン、3 カバー、3a,3b 延在部、4,41,46,56,62,63 ギヤ、5 ケース、5a 窓部、6,36 車輪、6a,6b,36a,36b 円板、6c,23a,36c,64 回転軸、7 転動体、8,52 コイル、9,39 規定部材、9a 貫通孔、10 巻枠、10b,11 ネジ、12 円周、15 土台、16a〜16d,23b 接触部、21 ベアリング、21a 支持体、21b ボール、23 ローラ、31 容器、32 球状磁石、42 モータ、43 電源、45,55 固定子、47 整流子、51 磁石リング、61 同期機構、65 支持部材、100,101,201,202 エネルギー変換装置。

Claims (10)

  1. 電気エネルギーと機械エネルギーとのうちの一方から他方へと変換するエネルギー変換装置であって、
    磁石リングを備え、前記磁石リングは、
    上部が開口した磁石ボックスが形成された、リング状の磁石ホルダと、
    前記磁石ホルダの前記磁石ボックスに収容される永久磁石と、
    前記磁石ホルダの幅よりも広い幅を有するリング状に形成されて、前記磁石ホルダと同心に前記磁石ホルダの上表面に取り付けられて、前記磁石ホルダから前記磁石ホルダの径方向に延在する延在部を有するカバーと、
    前記磁石ホルダおよび前記カバーと同心になるように前記カバーおよび前記磁石ホルダに固定されたギヤとを含み、
    前記エネルギー変換装置は、
    前記磁石リングを収容し、前記ギヤの一部を外部に露出させる窓部が形成された、リング状のケースと、
    前記ケースの内側面と前記磁石ホルダとの間に、前記ケースの底面と前記カバーの前記延在部とに接するように配置された複数の車輪と、
    前記複数の車輪の各々の回転軸が通されて、前記複数の車輪の間の相対的な距離を規定する規定部材と、
    前記ケースの周囲に巻回された少なくとも1つのコイルとをさらに備える、エネルギー変換装置。
  2. 前記複数の車輪の各々は、
    前記回転軸によって接続される、少なくとも2つの円板を含む、請求項1に記載のエネルギー変換装置。
  3. 前記ケースの内壁面と、前記カバーおよび前記磁石ホルダの少なくとも一方との間に配置された転動体をさらに備える、請求項1または2に記載のエネルギー変換装置。
  4. 前記ギヤの内半径は、前記ケースの内半径よりも大きく、
    前記転動体は、前記ギヤと前記ケースの前記内壁面との間に配置される、請求項3に記載のエネルギー変換装置。
  5. 前記ケースの上方に設けられた容器と、
    前記容器内で自在に回転可能なように前記容器に収容された球状磁石とをさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のエネルギー変換装置。
  6. 前記磁石ホルダの径方向に沿った前記磁石ホルダの断面は、略矩形であり、
    前記ケースの径方向に沿った前記ケースの断面は、略矩形であり、
    前記コイルの断面は、略矩形である、請求項1から5のいずれか1項に記載のエネルギー変換装置。
  7. 前記エネルギー変換装置は、発電機であり、
    前記ギヤは、動力源のギヤと噛み合わされる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエネルギー変換装置。
  8. 前記エネルギー変換装置は、モータであり、
    前記モータは、前記ケースに対向して配置された固定子をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエネルギー変換装置。
  9. 前記固定子は、前記ケースに対して外側に設けられ、
    前記エネルギー変換装置は、
    前記固定子の外側に設けられ、リング状に配置された複数の永久磁石を含む、追加の磁石リングと、
    前記追加の磁石リングに通される、追加のコイルと、
    前記追加の磁石リングに対して外側に配置される、追加の固定子とをさらに備える、請求項8に記載のエネルギー変換装置。
  10. 前記固定子は、前記ケースに対して外側に設けられ、
    前記エネルギー変換装置は、
    前記固定子の外側に設けられ、前記ギヤと同じ歯数を有するギヤが形成され、リング状に配置された複数の永久磁石を含む、追加の磁石リングと、
    前記追加の磁石リングに通される、追加のコイルと、
    前記磁石リングおよび前記追加の磁石リングの回転を互いに同期させるための同期機構とをさらに備え、
    前記同期機構は、
    前記ギヤと噛み合う第1のギヤと、
    前記追加のギヤと噛み合う第2のギヤと、
    前記第1および第2のギヤをつなぐ回転軸とを有し、
    前記第1のギヤの歯数と前記第2のギヤの歯数とは等しい、請求項8に記載のエネルギー変換装置。
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