JP2014010489A - 紙幣入出金機 - Google Patents

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Abstract

【課題】余剰紙幣収納手段に収納された余剰紙幣を、いわゆる死に金にせず、活用することができる紙幣入出金機を提供すること。
【解決手段】紙幣入出金機100は、筐体1と、筐体1内に紙幣を取り込む取込手段15と、筐体1内で紙幣を搬送する搬送手段20と、搬送手段20で搬送される紙幣の少なくとも金種を識別する識別手段55と、搬送手段20で搬送された紙幣を金種別で収納する複数の金種別収納手段60と、を備えている。紙幣入出金機100は、ある金種の金種別収納手段60に収納されている紙幣の量が所定量に達しているときに、当該金種別収納手段60に収納されるべき紙幣を一時的に収納する余剰紙幣収納手段70も備えている。余剰紙幣収納手段70は、収納された紙幣を搬送手段20に繰り出すことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙幣の入金処理及び出金処理を行う紙幣入出金機に関する。
従来から、紙幣の入金処理及び出金処理を行う紙幣入出金機は知られている。従来の紙幣入出金機では、ある金種の金種別収納手段に収納されている紙幣の枚数が所定枚数以上となっているときに(すなわちフル状態又はニヤフル状態であるときに)当該金種の紙幣が入金されると、当該紙幣は余剰紙幣と判断され、余剰紙幣収納手段に収納されていた(例えば特許文献1参照)。
特開2010−262568号公報
このような従来の紙幣入出金機における余剰紙幣収納手段は、紙幣を収納することのみができ、紙幣を繰り出すことができなかった。このため、余剰紙幣収納手段に収納された余剰紙幣を、金種別収納手段への補充紙幣等として用いることができず、活用できない紙幣(いわゆる死に金)が生じていた。
以上のような点に鑑み、本発明は、余剰紙幣収納手段に収納された余剰紙幣を、いわゆる死に金にせず、活用することができる紙幣入出金機を提供する。
本発明の紙幣入出金機は、
筐体と、
前記筐体内に紙幣を取り込む取込手段と、
前記筐体内で紙幣を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段で搬送される紙幣の少なくとも金種を識別する識別手段と、
前記搬送手段で搬送された紙幣を金種別で収納する複数の金種別収納手段と、
ある金種の金種別収納手段に収納されている紙幣の量が所定量に達しているときに、当該金種別収納手段に収納されるべき紙幣を一時的に収納する余剰紙幣収納手段と、を備え、
前記余剰紙幣収納手段が、収納された紙幣を前記搬送手段に繰り出すことができるようになっている。
本発明の紙幣入出金機において、
前記制御手段は、前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣のうち少なくとも一部を対応する金種別収納手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機は、
前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣を一時的に収納する一時保留手段をさらに備え、
前記制御手段が、ある金種別収納手段内に収納されている紙幣の量が補充必要閾値以下になっていると判断したときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された紙幣の金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させ、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された金種でない場合には当該紙幣を前記一時保留手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機は、
前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣を一時的に収納する一時保留手段をさらに備え、
前記制御手段が、回収指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収位置に収納させ、残りの紙幣を前記一時保留手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機において、
前記制御手段は、回収指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収位置に収納させ、残りの紙幣の各々を対応する金種別収納手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機は、
前記金種別収納手段から繰り出された紙幣を出金する出金口と、
前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣を一時的に収納する一時保留手段と、をさらに備え、
前記制御手段が、出金指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を前記出金口から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を前記一時保留手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機は、
前記金種別収納手段から繰り出された紙幣を出金する出金口をさらに備え、
前記制御手段が、出金指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を前記出金口から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機において、
前記制御手段は、前記一時保留手段に収納された紙幣を前記一時保留手段から繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、識別された金種に基づいて当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機は、
前記一時保留手段に収納された紙幣の金種及び順番を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記制御手段が、前記一時保留手段に収納された紙幣を前記一時保留手段から繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、前記記憶手段で記憶された金種及び順番に基づいて当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させてもよい。
本発明の紙幣入出金機において、
前記識別手段は、紙幣の枚数も識別することができ、
前記制御手段は、前記金種別収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種及び枚数を前記識別手段で識別し、かつ、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種及び枚数を前記識別手段で識別してもよい。
本発明によれば、ある金種の金種別収納手段に収納されている紙幣の量が所定量に達しているときに、当該金種別収納手段に収納されるべき紙幣を余剰紙幣収納手段に収納することができる。そして、当該余剰紙幣収納手段は、収納された紙幣を搬送手段に繰り出すことができるようになっている。このため、余剰紙幣収納手段に収納された余剰紙幣を、いわゆる死に金にせず、活用することができる。
図1は、本発明の実施の形態における売上入出金装置の構成を示した概略図である。 図2は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機の内部構成を示した概略図である。 図3は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機の機能ブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、金種別収納手段から繰り出された紙幣が余剰紙幣収納手段に収納される態様を示した概略図である。 図5は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣が金種別収納手段に収納される態様を示した概略図である。 図6は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣が一時保留手段及び金種別収納手段に収納される態様を示した概略図である。 図7は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣が回収カセット及び一時保留手段に収納される態様を示した概略図である。 図8は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣が回収カセット及び金種別収納手段に収納される態様を示した概略図である。 図9は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣が出金口及び一時保留手段に収納される態様を示した概略図である。 図10は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣が出金口及び金種別収納手段に収納される態様を示した概略図である。 図11は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、一時保留手段から繰り出された紙幣が金種別収納手段に収納される一つの態様を示した概略図である。 図12は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において、一時保留手段から繰り出された紙幣が金種別収納手段に収納される別の態様を示した概略図である。 図13は、本発明の実施の形態による紙幣入出金機において精査処理を行う際の一態様を示した図であり、図13(a)は金種別収納手段及び余剰紙幣収納手段から紙幣が繰り出されて一時保留手段に収納される態様を示した概略図であり、図13(b)は一時保留手段から紙幣が繰り出されて金種別収納手段及び余剰紙幣収納手段に収納される態様を示した概略図である。 図14は、本発明の実施の形態におけるカセット解錠機の斜視図である。 図15は、本発明の実施の形態における回収カセットの斜視図である。 図16は、本発明の実施の形態において、カセット解錠機で回収カセットのロック部のロックを解錠する態様を説明するための図である。 図17は、本発明の実施の形態において、カセット解錠機で回収カセットのロック部のロックを解錠する際のフローを示した図である。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る紙幣入出金機の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図17は本発明の実施の形態を説明するための図である。
図1に示すように、売上入出金装置(貨幣入出金装置)は、紙幣の入出金の処理を行う紙幣入出金機100と、硬貨の入出金の処理を行う硬貨入出金機200と、紙幣入出金機100に着脱自在の回収カセット95(後述する)を取り付けて回収カセット95のロック部(図示せず)のロックを解錠するカセット解錠機300と、オペレータが操作信号を入力したり所定の情報を表示したりする操作端末400と、を備えている。この操作端末400には、管理装置500が接続されている。なお、これら紙幣入出金機100、硬貨入出金機200、カセット解錠機300、操作端末400及び管理装置500はバックヤードに設けられている。
管理装置500及び操作端末400には、売り場に設けられたPOSレジスタ600と釣銭機650及びドロア660が接続されている。本実施の形態では、POSレジスタ600を介して、釣銭機650及びドロア660の各々が管理装置500及び操作端末400の各々に接続されている態様を用いて説明しているが、当然、このような態様に限られることはない。なお、本実施の形態の操作端末400はPOSレジスタ600のレジカードを読み取ることができるようになっている。
以下では、紙幣入出金機100の構成及び作用・効果を中心にして説明する。
図2に示すように、本実施の形態の紙幣入出金機100は、筐体1と、紙幣を筐体1内に入金する入金部10と、筐体1内で紙幣を搬送する搬送手段20と、搬送手段20で搬送される紙幣の金種及び枚数を識別する識別手段55と、搬送手段20で搬送された紙幣を金種別で収納する複数の金種別収納手段60と、紙幣を出金する出金部80と、を備えている。
入金部10は、紙幣を載置するための入金口11と、入金口11に載置された紙幣を筐体1内に取り込む取込手段15と、を有している。また、出金部80は、紙幣を取り出すための出金口81を有している。
搬送手段20には、紙幣を分岐させる複数の分岐手段24が設けられている。また、搬送手段20は、環状の周回搬送手段21と、周回搬送手段21に接続された接続搬送手段22と、を有している。
本実施の形態の紙幣入出金機100は、ある金種の金種別収納手段60に収納されている紙幣の量が所定量に達しているときに、より具体的には、ある金種の金種別収納手段60に収納されている紙幣の量がフル又はニヤフルに達しているときに、当該金種別収納手段60に収納されるべき紙幣を一時的に収納する余剰紙幣収納手段70も備えている(図4参照)。余剰紙幣収納手段70は、繰り出し手段75を有しており、当該繰り出し手段75によって、収納された紙幣を搬送手段20に繰り出すことができる。なお、図4において、「太線」で示した箇所で紙幣が搬送されている。本願では、他の図面でも、紙幣が搬送されている箇所を「太線」で示して説明する。
ところで、金種別収納手段60に収納されている紙幣の量を検出するために、例えば、金種別収納手段60に収納される紙幣の枚数を識別手段55で計数してもよいし、金種別収納手段60内に収納されている紙幣の量を光学センサで読み取ってもよい。
図2に示すように、紙幣入出金機100は、さらに、金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70等から繰り出された紙幣を一時的に収納する一時保留手段90と、出金される紙幣でリジェクトされたものを収納する出金リジェクト手段85と、筐体1に脱着自在の回収カセット95も備えている。
本実施の形態の紙幣入出金機100は、紙幣入出金機100を制御するための制御手段50と、様々な情報を記憶する記憶する記憶手段56(図3参照)も備えている。記憶手段56は、一例として、一時保留手段90に収納された紙幣の金種及び順番を記憶することができる。
図3に示すように、本実施の形態の制御手段50は、入金部10、搬送手段20、識別手段55、記憶手段56、出金部80、金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70、一時保留手段90及び回収カセット95に接続されており、これらから情報を受け取ったりこれらに動作指令を送って制御したりするようになっている。また、制御手段50は、筐体1に設けられた操作手段2、及び、紙幣入出金機100の上位装置200にも接続されており、これらから入力された操作指令に基づいて、上述した部材を制御する。
なお、制御手段50は、紙幣入出金機100を制御するものであればどのような態様でもよい。制御手段50は、当然、物理的に一つである必要はなく、複数の制御部材(例えば半導体集積回路等)からなってもよい。制御手段50が複数の制御部材からなる場合には、これら制御部材は必ずしも1箇所に設けられている必要はなく、制御部材は別々の場所に設けられていてもよい。
本実施の形態の制御手段50による制御態様について、以下説明する。なお、以下に示す態様は、あくまでも一例であり、以下に示す制御態様の各々を制御手段50が必ず行う必要はなく、制御手段50は、これらの制御態様のいずれか1つを行ってもよいし、これらの制御態様を任意に組み合わせたものを行ってもよい。
本実施の形態の制御手段50は、一つの態様として、余剰紙幣収納手段70から繰り出される紙幣のうち少なくとも一部を対応する金種別収納手段60に収納させる(図5参照)。
本実施の形態の制御手段50は、一つの態様として、ある金種別収納手段60内に収納されている紙幣の量が補充の必要な補充必要閾値以下になっていると判断したときに、余剰紙幣収納手段70から紙幣を繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させる(図6参照)。そして、識別手段55で当該紙幣の金種が識別され、制御手段50は、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された紙幣の金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段60に収納させ、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された金種でない場合には当該紙幣を一時保留手段90に収納させる。なお、図6では、一番上側に位置する金種別収納手段60で収納されている紙幣の量が補充必要閾値以下となり、当該金種別収納手段60に紙幣が補充されている態様を示しているが、これはあくまでも一例であり、当然、上から2番目に位置する金種別収納手段60に紙幣が補充されることもあれば、一番下側に位置する金種別収納手段60に紙幣が補充されることもある。
本実施の形態の制御手段50は、一つの態様として、オペレータから操作手段2や上位装置200を通じて回収指令を受けたときに、余剰紙幣収納手段70から紙幣を繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させる。そして、識別手段55で当該紙幣の金種が識別され、制御手段50は、余剰紙幣収納手段70から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収カセット95、出金口81、回収用の取出口(図示せず)等の回収位置に収納させ、残りの紙幣を一時保留手段90に収納させる(図7参照)。なお、図7に示す態様では、回収カセット95で紙幣が回収されている態様を示している。ところで、このような態様に限られることはなく、識別手段55で紙幣の金種が識別され、制御手段50は、余剰紙幣収納手段70から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収カセット95、出金口81、回収用の取出口等の回収位置に収納させ、残りの紙幣の各々を対応する金種別収納手段60に収納させてもよい(図8参照)。なお、図8では、各金種別収納手段60に紙幣が補充されている態様を示しているが、収納されるべき金種別収納手段60がフルやニヤフル状態である場合には、当該金種別収納手段60に収納されるべき金種の紙幣は、一時保留手段90に収納されることとなる。
本実施の形態の制御手段50は、一つの態様として、オペレータから操作手段2や上位装置200を通じて出金指令を受けたときに、金種別収納手段60内の紙幣が不足している場合は、余剰紙幣収納手段70から紙幣を繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させるようにしてもよい。そして、識別手段55で当該紙幣の金種が識別され、制御手段50は、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を出金口81から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を一時保留手段90に収納させる(図9参照)。また、このような態様に限られることはなく、識別手段55で紙幣の金種が識別され、制御手段50は、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を出金口81から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段60に収納させてもよい(図10参照)。なお、図10では、各金種別収納手段60に紙幣が補充されている態様を示しているが、収納されるべき金種別収納手段60がフルやニヤフル状態である場合には、当該金種別収納手段60に収納されるべき金種の紙幣は、一時保留手段90に収納されるか、余剰紙幣収納手段70に収納されることとなる。
一時保留手段90に紙幣が収納されている場合において、本実施の形態の制御手段50は、一つの態様として、一時保留手段90に収納された紙幣を一時保留手段90から繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させ、識別手段55で当該紙幣の金種が識別され、制御手段50が識別された金種に基づいて当該紙幣を対応する金種別収納手段60に収納させる(図11参照)。
また、このような態様に限られることはなく、記憶手段56が一時保留手段90に収納された紙幣の金種及び順番を記憶している場合には、本実施の形態の制御手段50は、記憶手段56で記憶された金種及び順番に基づいて、一時保留手段90から繰り出された紙幣を対応する金種別収納手段60に収納させることもできる(図12参照)。なお、図12では識別手段55を紙幣が通過しない態様を用いて説明しているが、これに限られることはなく、紙幣は識別手段55を通過してもよい。但し、この場合であっても、識別手段55によって通過する紙幣を識別する必要はない。
本実施の形態の制御手段50は、一つの態様として、金種別収納手段60から全ての紙幣を繰り出させて当該紙幣を搬送手段20で搬送させ、識別手段55が当該紙幣の金種及び枚数を識別し、かつ、制御手段50が余剰紙幣収納手段70から全ての紙幣を繰り出させて当該紙幣を搬送手段20で搬送させ、識別手段55が当該紙幣の金種及び枚数を識別することで、精査処理を行う。この場合、例えば、金種別収納手段60及び余剰紙幣収納手段70から繰り出された紙幣の全てを一時保留手段90で一時的に収納させる(図13(a)参照)。なお、一時保留手段90がフル状態となった場合には、一時保留手段90だけではなく入金部10で紙幣を一時的に収納させる。そして、一時保留手段90(及び入金部10)から紙幣が繰り出されて、当該紙幣が搬送手段20で金種別収納手段60に搬送される(図13(b)参照)。その際に、識別手段55が紙幣の金種及び枚数を識別する。なお、一時保留手段90(及び入金部10)から繰り出された紙幣の量が多く、全ての紙幣を金種別収納手段60で収納することができない場合には、当該紙幣は余剰紙幣収納手段70で収納されることとなる。ところで、上述のように一時保留手段90(及び入金部10)から紙幣が繰り出される際に紙幣の金種及び枚数を識別するのではなく、金種別収納手段60及び余剰紙幣収納手段70から全ての紙幣を繰り出して、当該紙幣を一時保留手段90(及び入金部10)に収納する際に、紙幣の金種及び枚数を識別してもよい。
本実施の形態の紙幣入出金機100では、図2に示すように、入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90が筐体1内の上方位置に位置づけられ、これら入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90の下方位置に金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70及び回収カセット95が設けられている。このため、入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90内に存在する紙幣を店舗等のユーザが管理し、金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70及び回収カセット95内に存在する紙幣を警備会社が管理する運用が取られる場合には、当該管理領域と物理的な部材の位置とを合致させることができる。
すなわち、上述した運用が取られていることを前提とすると、店舗等のユーザが管理する入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90が筐体1内の上方位置に位置づけられ、警備会社が管理する金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70及び回収カセット95が、入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90よりも下方に位置づけられる。このため、紙幣を入金したり収納したりする際における紙幣の仕分け等の作業を、物理的な境界(図2の参照)で区切って行うことができる。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
本実施の形態によれば、ある金種の金種別収納手段60に収納されている紙幣の量が所定量に達しているときに(より具体的にはフルやニヤフル状態になっているときに)、当該金種別収納手段60に収納されるべき紙幣を収納する余剰紙幣収納手段70が設けられ、当該余剰紙幣収納手段70は、収納された紙幣を繰り出し手段75で搬送手段20に繰り出すことができるようになっている。このため、余剰紙幣収納手段70に収納された余剰紙幣を活用することができる。
すなわち、従来の紙幣入出金機における余剰紙幣収納手段では、紙幣を収納することのみができ、紙幣を繰り出すことができなかった。このため、余剰紙幣収納手段に収納された余剰紙幣を、金種別収納手段への補充紙幣等として用いることができず、活用できない紙幣(いわゆる死に金)が生じていた。これに対して、本実施の形態によれば、余剰紙幣収納手段70は、金種別収納手段60に収納されるべき紙幣を一時的に収納するためのもので、収納された紙幣を搬送手段20に繰り出すことができるようになっている。このため、余剰紙幣収納手段70に収納された余剰紙幣を、いわゆる死に金にせず、活用することができる。
とりわけ、本実施の形態では、余剰紙幣収納手段70から繰り出される紙幣を金種別収納手段60に収納させることができる(図5参照)。このため、余剰紙幣収納手段70に収納された余剰紙幣を、金種別収納手段60への補充紙幣として用いることができる。
〈余剰紙幣収納手段から自動補充〉
また、本実施の形態の制御手段50は、ある金種別収納手段60内に収納されている紙幣の量が補充必要閾値以下になっていると判断したときに、余剰紙幣収納手段70から紙幣を繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させることができる(図6参照)。この場合、識別手段55が紙幣の金種を識別し、制御手段50が、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された紙幣の金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段60に収納させ、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された金種でない場合には当該紙幣を一時保留手段90に収納させることとなる。
このような制御態様を制御手段50がとる場合には、ある金種別収納手段60で収納されている紙幣の量が補充必要閾値以下になったときに、当該金種別収納手段60に余剰紙幣収納手段70から繰り出された紙幣によって、自動で紙幣を補充することができる。
〈余剰紙幣収納手段から回収〉
また、本実施の形態の制御手段50は、オペレータから操作手段2や上位装置200を通じて回収指令を受けたときに、余剰紙幣収納手段70から紙幣を繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させることができる(図7参照)。この場合、識別手段55が紙幣の金種を識別し、制御手段50が余剰紙幣収納手段70から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収カセット95、出金口81、回収用の取出口等の回収位置に収納させ、残りの紙幣を一時保留手段90に収納させることとなる。
このような制御態様を制御手段50がとる場合には、余剰紙幣収納手段70から回収に必要な紙幣のみを回収カセット95、出金口81、回収用の取出口等を通じて回収することができ、残りの紙幣を一時保留手段90に収納させることができる。
また、上述のように一時保留手段90に収納させるのではなく、識別手段55が紙幣の金種を識別し、制御手段50が余剰紙幣収納手段70から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収カセット95、出金口81、回収用の取出口等の回収位置に収納させ、残りの紙幣の各々を対応する金種別収納手段60に収納させてもよい(図8参照)。
このような制御態様を制御手段50がとる場合には、余剰紙幣収納手段70から回収に必要な紙幣のみを回収カセット95、出金口81、回収用の取出口等を通じて回収することができ、残りの紙幣を金種別収納手段60に直接収納させることができる。このため、一時保留手段90から金種別収納手段60に紙幣を搬送する工程を行う必要がなく、また、一時保留手段90が設けられていない態様でも利用することができる。
〈余剰紙幣収納手段から出金〉
また、本実施の形態の制御手段50は、オペレータから操作手段2や上位装置200を通じて出金指令を受けたときに、余剰紙幣収納手段70から紙幣を繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させることができる(図9参照)。この場合、識別手段55が紙幣の金種を識別し、制御手段50が、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を出金口81から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を一時保留手段90に収納させる。
このような制御態様を制御手段50がとる場合には、余剰紙幣収納手段70から出金に必要な紙幣を出金口81を通じて出金することができ、余剰紙幣収納手段70内の紙幣で出金処理を行うことができる。
また、上述のように一時保留手段90に収納させるのではなく、識別手段55が紙幣の金種を識別し、制御手段50が、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を出金口81から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段60に収納させてもよい(図10参照)。
このような制御態様を制御手段50がとる場合には、余剰紙幣収納手段70から出金に必要な紙幣のみを出金口81を通じて出金することができるだけでなく、出金に不要な金種の紙幣を金種別収納手段60に直接収納させることができる。このため、出金処理だけでなく金種別収納手段60への補充処理も行うことができる。なお、このような態様では、一時保留手段90から金種別収納手段60に紙幣を搬送する工程を行う必要がなく、また、一時保留手段90が設けられていない態様でも利用することができる。
〈一時保留手段から金種別収納手段に補充〉
一時保留手段90に紙幣が収納されている場合には、本実施の形態の制御手段50は、以下のような制御を行うことができる。
すなわち、本実施の形態の制御手段50は、一時保留手段90に収納された紙幣を一時保留手段90から繰り出させて、当該紙幣を搬送手段20で搬送させ、識別手段55で識別された金種に基づいて当該紙幣を対応する金種別収納手段60に収納させることができる(図11参照)。
このような制御態様を制御手段50がとる場合には、一時保留手段90に収納された紙幣の各々を対応する金種別収納手段60に収納させることができる。
また、記憶手段56が一時保留手段90に収納された紙幣の金種及び順番を記憶している場合には、本実施の形態の制御手段50は、記憶手段56で記憶された金種及び順番に基づいて金種別収納手段60に収納させることもできる(図12参照)。
このような制御態様を制御手段50がとる場合にも、やはり、一時保留手段90に収納された紙幣の各々を対応する金種別収納手段60に収納させることができる。
〈精査処理〉
また、本実施の形態の制御手段50は、金種別収納手段60及び余剰紙幣収納手段70から全ての紙幣を繰り出して、識別手段55で当該紙幣の金種及び枚数を識別することができる(図13(a)(b)参照)。
このような制御態様を制御手段50がとる場合には、金種別収納手段60及び余剰紙幣収納手段70内に収納されている全ての紙幣の金種及び枚数を確認することができ、精査処理を行うことができる。なお、精査処理の結果は、例えば、筐体1に設けられた表示画面(図示せず)や上位装置200の表示画面(図示せず)等で確認することができる。
ところで、上記では、入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90内に存在する紙幣を店舗等のユーザが管理し、金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70及び回収カセット95内に存在する紙幣を警備会社が管理する運用が取られる場合を前提として、本実施の形態の構成によれば、店舗等のユーザが管理する部材と警備会社が管理する部材とを物理的な境界で区切ることができることについて説明した。
このように店舗等のユーザが管理する部材と警備会社が管理する部材とを物理的な境界で区切る上では、店舗等のユーザが管理する部材(本実施の形態では、入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90)と、警備会社が管理する部材(本実施の形態では、金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70及び回収カセット95)とが、例えば上下方向で、物理的に分離されていればよく(図2の参照)、その他の構成を限定する必要はない。すなわち、このような態様を取る上では、上述したような制御態様を制御手段50がとることは必ずしも必要ではないし、余剰紙幣収納手段70が収納された紙幣を搬送手段20に繰り出すことができるようになっていることも必ずしも必要ではない。
一例としては、店舗等のユーザが管理する入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90と、これら入金部10、周回搬送手段21、出金部80、出金リジェクト手段85及び一時保留手段90の下方に位置づけられ、警備会社が管理する金種別収納手段60、余剰紙幣収納手段70及び回収カセット95と、を備えた紙幣入出金機を用いることもできる。また、別の例としては、店舗等のユーザが管理する入金部10、周回搬送手段21及び出金部80と、これら入金部10、周回搬送手段21及び出金部80の下方に位置づけられ、警備会社が管理する金種別収納手段60と、を備えた紙幣入出金機を用いることもできる。
〈回収カセットのロックの解錠〉
次に、売上入出金装置のカセット解錠機300及び回収カセット95の構成について説明する。
売り場の釣銭機650又はドロア660に紙幣及び/又は硬貨からなる釣銭準備金を補充する場合には、バックヤードにある売上入出金装置から釣銭準備金が出金されて、当該釣銭準備金が売り場の釣銭機650又はドロア660に補充される(図1参照)。
他方、売り場の釣銭機650又はドロア660から回収された紙幣及び/又は硬貨からなる売上金は、バックヤードにある売上入出金装置まで運ばれ、紙幣は紙幣入出金機100に入金され、硬貨は硬貨入出金機200に入金される。このうち、釣銭機650から回収された紙幣はロック部(図示せず)でロックされた回収カセット95に収納されて運ばれる。ところで、ドロア660については、オペレータが手で硬貨及び紙幣の出し入れを行う。
図14に示すように、カセット解錠機300は、回収カセット95を装填することができ、当該回収カセット95を奧側に押し込むことができるスライドベース部310と、回収カセット95の押し込みを規制したりその規制を解除したりすることができ、スライド可能なカバー部320と、回収カセット95のロック部を解錠するためのロック解錠部330と、回収カセット95の状態等の所定の情報を表示するLED等からなる表示部340とを有している。
ロック解錠部330は、その内部にキー(図示せず)を有しており、回収カセット95を奥側に押し込むことに連動してキーが回動されて、回収カセット95のロック部のロックが解錠される。なお、ロック解錠部330は、キーを回動させるモータ部を有していてもよい。このようなモータ部を有する場合には、回収カセット95のロック部に当該キーが差し込まれ、モータ部でキーが回動されることで、ロック部のロックが解錠されることとなる。
回収カセット95は、短手方向であって水平方向に延在する揺動軸(図示せず)を有し、回収カセット95の上方筐体部95aは下方筐体部95bに対して当該揺動軸を中心に上下方向に揺動自在となっている(図16(d)参照)。なお、ロック部でロックされているときには、回収カセット95の上方筐体部95aは下方筐体部95bに対して揺動軸を中心として揺動することができないが、ロック部のロックが解錠されることで、上方筐体部95aが揺動軸を中心として上下方向に揺動することができる。そして、上方筐体部95aが上方に揺動されることで、回収カセット95内に収容された紙幣を取り出すことができるようになる。
次に、回収カセット95内に収容された紙幣を紙幣入出金機100に入金する際の態様について説明する。
まず、オペレータが操作端末400にIDカードを読み取らせるか操作端末400からオペレータ番号を入力する(図17のS1参照)。このことによって、オペレータが特定されるとともに操作が開始された時刻が特定される。そして、いつ、誰が回収カセット95のロック部のロックを解錠したのかという操作ログが、カセット解錠機300や操作端末400等で記録されるようになっている。
次に、紙幣を回収したPOSレジスタ600の番号を入力することを促す画面が操作端末400に表示される。そして、このような表示を見たオペレータが、操作端末400(図1参照)から紙幣を回収したPOSレジスタ600の番号を入力するか、操作端末400で紙幣を回収したPOSレジスタ600のレジカードを読み取る(図17のS2参照)。なお、このような入力又は読み取りが行われると、表示部340には例えば「待機中」という文字が表示される。この際、回収カセット95をスライドベース部310に設置することもできるが(図16(a)(b)参照)、カバー部320の押し込みはまだ規制されており、回収カセット95を奥側に押し込むことはできない。
次に、オペレータが操作端末400で入金操作を選択する(図17のS3参照)。このことで、カバー部320の規制が解除され(図17のS4参照)、回収カセット95を奥側に押し込むことができるようになる。この際、表示部340には例えば「解錠許可」という文字が表示される。
次に、オペレータがスライドベース部310に設置された回収カセット95を奧側に押し込む(図16(c)及び図17のS5参照)。このことで、回収カセット95のロック部にキーが差し込まれる。そして、このように回収カセット95が押し込まれることに連動して、キーが回動されて、ロック部のロックが解錠される。この結果、オペレータは、上方筐体部95aを下方筐体部95bに対して上方に揺動し、回収カセット95内に収容された紙幣を取り出すことができる(図16(d)及び図17のS5参照)。なお、回収カセット95が奧側に押し込まれてロック部のロックが解錠されると、表示部340には例えば「解錠中」という文字が表示される。
次に、オペレータが回収カセット95から取り出した紙幣を入金部10に載置し、紙幣入出金機100で当該紙幣が計数され(図17のS6参照)、回収した紙幣の金額に関する情報(回収金額情報)が紙幣入出金機100で取得される(図17のS7参照)。なお、紙幣が取り出された回収カセット95は、後述する入金確定処理が行われる前に、カセット解錠機300から取り外されることとなる。そして、このように回収カセットが取り外されると、カバー部320が手前側に移動して待機状態に戻る。
そして、紙幣入出金機100で計数された紙幣の合計金額と、釣銭機650から回収された紙幣の合計金額が一致した場合には、操作端末400を介して入金確定処理が行われ(図17のS10参照)、操作端末400から終了指示が入力される(図17のS11参照)。この結果、カバー部320がロックされ(図17のS11参照)、回収カセット95を奥側に押し込むことが規制される。他方、紙幣入出金機100で計数された紙幣の合計金額と紙幣の回収された釣銭機650内の紙幣の合計金額とが一致しない場合には、「異常処理」として判断される(図17のS15参照)。なお、釣銭機650から回収された紙幣の合計金額に関する情報は、例えば、釣銭機650から通信によって取得することができる。また、これに限られることはなく、回収カセット95にICチップが設けられている態様では、当該ICチップに釣銭機650から回収された紙幣の合計金額に関する情報が記憶され、当該ICチップから当該情報を取得することもできる。
従来であれば、専任の管理者が回収カセット95のキーを持ってバックヤードに待機しており、紙幣入出金機100に売上金の紙幣を入金する際には、当該管理者がキーで回収カセット95のロック部のロックを解錠していた。このため、管理者がバックヤードに常駐する必要があったり、管理者が離れている間は回収処理を実行できなかったりしており、作業効率が悪いものになっていた。この点、専任の管理者を常駐させずにキーを所定の場所に置いておくことも考えられるが、このようなキーを置いておくことはセキュリティ上好ましくなかった。
本実施の形態によれば、回収カセット95のロック部のロックを解錠するキーは、カセット解錠機300内に保管されるとともに、「開始操作」によってオペレータが確認されることを条件に利用可能となっている。このため、従来のような管理者を設けることなく、キーを適切に管理することができ、また、必要なときに回収カセット95のロック部のロックを解錠することができる。
また、本実施の形態では、回収カセット95のロック部のロックを解錠した際には、いつ、誰が回収カセット95のロック部のロックを解錠したのかという操作ログが、カセット解錠機300や操作端末400等で記録されるようになっている。このため、後から操作ログをチェックすることができる。なお、記録された操作ログは、図示しないプリンタで印刷したり、管理装置500にデータを出力したりすることができるようになっている。
なお、上述した態様とは異なり、例えば回収カセット95にICタグが設けられ、カセット解錠機300にICタグリーダが設けられてもよい。このような態様では、ICタグに、紙幣の回収されたPOSレジスタ600の番号や、回収カセット95に収納されている紙幣の金種又は金額が記憶されており、カセット解錠機300でロック部のロックを解錠する際に、ICタグリーダがこれらの情報を読み取ることができる。
最後になったが、上述した実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
1 筐体
10 入金部
11 入金口
15 取込手段
20 搬送手段
50 制御手段
55 識別手段
56 記憶手段
60 金種別収納手段
70 余剰紙幣収納手段
80 出金部
81 出金口
90 一時保留手段
95 回収カセット
100 紙幣入出金機

Claims (10)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に紙幣を取り込む取込手段と、
    前記筐体内で紙幣を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送される紙幣の少なくとも金種を識別する識別手段と、
    前記搬送手段で搬送された紙幣を金種別で収納する複数の金種別収納手段と、
    ある金種の金種別収納手段に収納されている紙幣の量が所定量に達しているときに、当該金種別収納手段に収納されるべき紙幣を一時的に収納する余剰紙幣収納手段と、を備え、
    前記余剰紙幣収納手段は、収納された紙幣を前記搬送手段に繰り出すことができることを特徴とする紙幣入出金機。
  2. 前記制御手段は、前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣のうち少なくとも一部を対応する金種別収納手段に収納させることを特徴とする請求項1に記載の紙幣入出金機。
  3. 前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣を一時的に収納する一時保留手段をさらに備え、
    前記制御手段は、ある金種別収納手段内に収納されている紙幣の量が補充必要閾値以下になっていると判断したときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された紙幣の金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させ、当該紙幣の金種が補充必要閾値以下と判断された金種でない場合には当該紙幣を前記一時保留手段に収納させることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の紙幣入出金機。
  4. 前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣を一時的に収納する一時保留手段をさらに備え、
    前記制御手段は、回収指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収位置に収納させ、残りの紙幣を前記一時保留手段に収納させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙幣入出金機。
  5. 前記制御手段は、回収指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣のうち回収予定分の紙幣を回収位置に収納させ、残りの紙幣の各々を対応する金種別収納手段に収納させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙幣入出金機。
  6. 前記金種別収納手段から繰り出された紙幣を出金する出金口と、
    前記余剰紙幣収納手段から繰り出された紙幣を一時的に収納する一時保留手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、出金指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を前記出金口から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を前記一時保留手段に収納させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の紙幣入出金機。
  7. 前記金種別収納手段から繰り出された紙幣を出金する出金口をさらに備え、
    前記制御手段は、出金指令を受けたときに、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、当該紙幣の金種が出金に必要な金種である場合には当該紙幣を前記出金口から出金させ、当該紙幣の金種が出金に不要な金種である場合には当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の紙幣入出金機。
  8. 前記制御手段は、前記一時保留手段に収納された紙幣を前記一時保留手段から繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種を前記識別手段で識別し、識別された金種に基づいて当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させることを特徴とする請求項4又は6のいずれかに記載の紙幣入出金機。
  9. 前記一時保留手段に収納された紙幣の金種及び順番を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記一時保留手段に収納された紙幣を前記一時保留手段から繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、前記記憶手段で記憶された金種及び順番に基づいて当該紙幣を対応する金種別収納手段に収納させることを特徴とする請求項4又は6のいずれかに記載の紙幣入出金機。
  10. 前記識別手段は、紙幣の枚数も識別することができ、
    前記制御手段は、前記金種別収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種及び枚数を前記識別手段で識別し、かつ、前記余剰紙幣収納手段から紙幣を繰り出させて当該紙幣を前記搬送手段で搬送させ、当該紙幣の金種及び枚数を前記識別手段で識別することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の紙幣入出金機。
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