JP2014009990A - 検査装置および検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトデバイスの空乏層における、光励起キャリアの消滅する過程を、できる限り非接触で検査する技術を提供する。
【解決手段】検査装置100は、太陽電池90を検査する装置である。検査装置100は、パルス光LP11を照射する照射部12、パルス光LP11の照射に応じて太陽電池90から放射される電磁波パルスLT1を検出する検出器132を有する検出部13、を備えている。検出器131は、パルス光LP11の光源(フェムト秒レーザ121)から出射されるプローブ光LP12の照射に応じて、電磁波パルスLT1の電場強度を検出する。また、検査装置100は、検出器132における電磁波パルスの検出タイミングを遅延させる遅延部131を備えている。また、検査装置100は、電磁波パルスLT1の時間波形における、電場強度の負のピークを検出する、電磁波パルス解析部23を備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、フォトデバイスを検査する技術に関する。
フォトデバイスは、光起電力を利用するデバイスであり、例えば、フォトダイオード、イメージセンサ、太陽電池などが製品化されている。
例えば太陽電池では、単結晶シリコン、多結晶シリコンを利用するものが主流を占めており、発電効率の高効率化に向けて、研究が進められている。また、イメージセンサは、セキュリティ分野またはセンシング分野を中心に、高感度化、S/N比の向上、低価格化に向けて研究が進められている。
フォトデバイスは、PN接合体の空乏層に、光を照射することで生じる光励起キャリア(自由電子および自由正孔)を利用する素子である。このため、フォトデバイスの空乏層における、光励起キャリアの発生状況を解析することにより、フォトデバイスの特性を解析することができる。特に、フォトデバイスにおいては、光励起キャリアの電極側への吸収速度を速くすることにより、フォトデバイスの性能を向上することができる。このため、フォトデバイスにおける、光励起キャリアの消滅する過程を解析することが要求されている。
ここで、フォトデバイスの検査方法の一つとして、発光現象を利用するものが知られている。具体的には、フォトデバイスに、電圧を印加することで、順方向に電流を流すと、PN接合部において電子と正孔とが結合し、光(エレクトロルミネッセンス光)が発生する。この現象を利用して、フォトデバイスのPN接合部の欠陥を調べること知られている(例えば、特許文献1)。
また、光を利用した検査技術として、光誘電流法(Optical Beam Induced Current: OBIC)が知られている。具体的には、LSIなどが形成された半導体に、レーザ光が照射され、これにより発生した光励起キャリアを電流として測定するものである(非特許文献1)。この検査技術は、LSIなどの半導体だけではなく、フォトデバイスにも適用可能な技術である。
国際公開第2006/059615号パンフレット 特開2009−175127号公報
大井明彦「半導体デバイスの微視解析技術」富士時報、Vol.76、No.3(2003)197−200ページ
しかしながら、特許文献1に記載の検査方法の場合、フォトデバイスから発せられるエレクトロルミネッセンス光は微弱であった。このため、フォトデバイスの空乏層における、光励起キャリアの消滅過程を検出することは極めて困難であった。
また、非特許文献1に記載の検査方法の場合、電流を測定するために、空乏層にて発生する光励起キャリアを導く結線(配線)が必要であった。このため、光励起キャリアを精度良く測定するためには、探針(プローブ)を空乏層近辺の電極に接触させる必要がある。したがって、電極が細かく形成されている場合には、探針を接触させることが困難となる。また、探針が金属製である場合、半導体に探針を接触させることで、半導体に微細な傷が付いたり、または金属イオンなどの汚れが付着したりする虞があった。このため、フォトデバイスをできる限り非接触で検査する技術が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、フォトデバイスの空乏層における、光励起キャリアの消滅する過程を、できる限り非接触で検査する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、フォトデバイスを検査する検査装置であって、前記フォトデバイスにパルス光を照射する照射部と、前記パルス光の光源から出射されるプローブ光の照射に応じて、前記電磁波パルスの電場強度を検出する検出器を有する検出部と、前記電磁波パルスが前記検出器へ到達する時間と、前記プローブ光が前記検出器へ到達する時間との時間差を変更することによって、前記検出器による前記電磁波パルスの検出タイミングを遅延させる遅延部と、複数の前記検出タイミングで前記検出器にて検出される電磁波パルスの電場強度に基づいて、前記電磁波パルスの時間波形を復元する時間波形復元部と、前記時間波形における、電場強度の負のピークを検出する電磁波パルス解析部とを備えている。
また、第2の態様は、第1の態様に係る検査装置において、前記電磁波パルス解析部は、前記時間波形における、電場強度の2つの負のピークを検出し、前記2つの負のピークのうち、遅れて検出される第二の負のピークの電場強度を、先に検出される第一の負のピークの電場強度に基づいて標準化する。
また、第3の態様は、第2の態様に係る検査装置において、前記フォトデバイスを前記照射部に対して相対的に移動させる移動機構と、前記遅延部を制御することにより、前記検出タイミングを変更する制御部とを備え、前記制御部は、前記移動機構により前記フォトデバイスを相対的に移動させながら、前記フォトデバイスに前記パルス光を照射したときに、前記フォトデバイスの各位置から放射される電磁波パルスを、所定の測定用タイミングで測定するように、前記遅延部を制御し、前記測定用タイミングは、予め、前記フォトデバイスの複数の位置で、前記パルス光の照射に応じて放射された電磁波パルスの時間波形における、前記2つの負のピークが検出されるタイミングに基づいて決定される。
また、第4の態様は、第1から第3までのいずれか1態様に係る検査装置において、前記フォトデバイスが、太陽電池を構成する。
また、第5の態様は、フォトデバイスを検査する検査方法であって、(a)前記フォトデバイスにパルス光を照射する工程と、(b)前記パルス光の光源から出射されるプローブ光の照射に応じて、前記(a)工程にて、前記フォトデバイスから放射される電磁波パルスの電場強度を検出器にて検出する工程と、(c)前記(b)工程において、前記電磁波パルスが前記検出器へ到達する時間と、前記プローブ光が前記検出器へ到達する時間との時間差を変更することによって、前記検出器による前記電磁波パルスの検出タイミングを遅延させる工程と、(d)前記(b)工程において、複数の前記検出タイミングで検出される前記電磁波パルスの電場強度に基づいて、前記電磁波パルスの時間波形を復元する工程と、(e)前記(e)工程にて復元された前記時間波形における、電場強度の負のピークを検出する工程とを含む。
第1から第5の態様によると、フォトデバイスにパルス光を照射することで、光励起キャリア(自由電子および自由正孔)が発生する。発生した光励起キャリアは、空乏層などに存在する電場によって、加速されることで、光電流が発生する。このとき、光電流の時間微分に比例した電磁波(電磁波パルス)が放射される。発生した光励起キャリアは、フォトデバイスに設けられた電極に吸収されたり、あるいは、再結合したりして消滅するため、光電流が消失する。このとき、放射される電磁波パルスの電場強度が、負のピークをとることとなる。したがって、復元された電磁波パルスにおける、電場強度の負のピークを検出することにより、光励起キャリアの消滅を検出することができる。また、フォトデバイスから放射される電磁波パルスを検出するため、上記検査をできる限り非接触で行うことができる。
また、第2の態様によると、光励起キャリアの消滅時に生じる第二の負のピークの電場強度が、光励起キャリア発生時に生じる第一の負のピークの電場強度で標準化される。これにより、フォトデバイスの複数の位置において、上記第二の負のピークの電場強度を測定したときに、それぞれの測定結果を、より正確に比較することができる。
また、第3の態様によると、フォトデバイスにおける広範囲を検査するときに、短時間で検査することができる。
また、第4の態様によると、太陽電池における、光励起キャリアが消滅する過程を、できるだけ非接触で検査することができる。
第1実施形態に係る検査装置の概略構成図である。 図1に示される照射部と検出部の概略構成図である。 太陽電池の概略断面図である。 太陽電池を受光面側から見た平面図である。 太陽電池を裏面側から見た平面図である。 太陽電池の検査の一例を示す流れ図である。 時間波形復元部により構築される電磁波パルスの時間波形の一例を示す図である。 パルス光の照射により発生する光電流と、該光電流に応じて放射される電磁波パルスを概念的に示す図である。 複数の測定位置で放射された電磁波パルスの時間波形を示す図である。 電磁波強度分布を表すイメージング画像の模式図である。 電磁波パルスのスペクトル分布を示す図である。 第2実施形態に係る検査装置の照射部と検出部の概略構成図である。 第3実施形態に係る検査装置の照射部と検出部の概略構成図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化されて図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
<1.1. 検査装置の構成および機能>
図1は、第1実施形態に係る検査装置の概略構成図である。また、図2は、図1に示される照射部12と検出部13の概略構成図である。検査装置100は、フォトデバイスが形成された基板の一種である太陽電池90の空乏層の特性を検査するのに適した構成を備えている。
太陽電池などフォトデバイスは、例えば、p型とn型の半導体が接合されたpn接合部を有している。このpn接合部付近では電子と正孔とが互いに拡散して結びつく拡散電流が生じることによって、pn接合部付近に電子と正孔とがほとんど存在しない空乏層が形成されている。この領域では、電子と正孔をそれぞれn型、p型領域に引き戻す力が生じるため、フォトデバイスの内部に電場(内部電場)が生じている。
ここで、禁制帯幅を超えるエネルギーを持つ光がpn接合部に照射された場合、pn接合部において発生した自由電子および自由正孔が、内部電場によって、自由電子がn型半導体側へ、取り残された自由正孔がp型半導体側へ移動する。フォトデバイスでは、この電流がn型半導体およびp型半導体のそれぞれに取り付けられた電極を介して、外部に取り出される。例えば太陽電池の場合、pn接合部の空乏層に光が照射されたときに生じる自由電子と自由正孔の移動が、直流電流として利用される。
発明者らは、フォトデバイスに所定波長のパルス光を照射したとき、特定波長の電磁波パルスが発生することを見出した。マクスウェルの方程式によると、電流に変化が生じたとき、その電流の時間微分に比例した強度の電磁波が発生する。すなわち、空乏層などの光励起キャリア発生領域にパルス光が照射されることで、瞬間的に光電流の発生および消滅が起こる。この瞬間的に発生する光電流の時間微分に比例して、電磁波パルスが発生するものと考えられる。
ここで、光電流の発生は、空乏層などの光励起キャリア発生領域の特性を反映したものである。したがって、発生した電磁波パルスを解析することによって、空乏層などの光励起キャリア発生領域の特性を検査することができる。このような原理に基づき、検査装置100は、太陽電池90に向けて所定波長のパルス光を照射したときに発生する電磁波パルスを検出するように構成されている。
図1に示されるように、検査装置100は、ステージ11、照射部12、検出部13、可視カメラ14、モーター15、制御部16、モニター17および操作入力部18を備えている。
ステージ11は、図示を省略する固定手段によって、太陽電池90をステージ11上に固定する。固定手段としては、基板を挟持する挟持具を利用したもの、粘着性シート、または、ステージ11の表面に形成される吸着孔などが想定される。ただし、太陽電池90を固定できるのであれば、これら以外の固定手段を採用されてもよい。本実施形態では、ステージ11は、太陽電池90の受光面91S側に照射部12および検出部13が配置されるよう、太陽電池90を保持する。
図2に示されるように、照射部12は、フェムト秒レーザ121を備えている。フェムト秒レーザ121は、例えば、360nm(ナノメートル)以上1μm(マイクロメートル)以下の可視光領域を含む波長のパルス光(パルス光LP1)を放射する。具体例としては、中心波長が800nm付近であり、周期が数kHz〜数百MHz、パルス幅が10〜150フェムト秒程度の直線偏光のパルス光が、フェムト秒レーザから放射される。もちろん、その他の波長領域(例えば、青色波長(450〜495nm)、緑色波長(495〜570nm)などの可視光波長)のパルス光が出射されるようにしてもよい。
フェムト秒レーザ121から出射されたパルス光LP1は、ビームスプリッタB1により2つに分割される。分割された一方のパルス光(パルス光LP11)は、太陽電池90に照射される。このとき、照射部12は、パルス光LP11の照射を、受光面91S側から行う。また、パルス光LP11の光軸が、太陽電池90の受光面91Sに対して斜めに入射するように、パルス光LP11が太陽電池90に対して照射される。本実施形態では、入射角度が45度となるように照射角度が設定されている。ただし、入射角度はこのような角度に限定されるものではなく、0度から90度の範囲で適宜変更することができる。
図3は、太陽電池90の概略断面図である。また図4は、太陽電池90を受光面91S側から見た平面図である。また図5は、太陽電池90を裏面側から見た平面図である。太陽電池90は、結晶シリコン系である太陽電池パネルとして構成されている。太陽電池90は、下から順にアルミニウムなどで形成された平板状の裏面電極92と、p型シリコン層93と、n型シリコン層94と、反射防止膜95と、格子状の受光面電極96とで構成される積層構造を有する結晶シリコン系太陽電池として構成されている。反射防止膜95は、酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸化チタンなどで形成されている。
太陽電池90の主面のうち、受光面電極96が設けられている側の主面が、受光面91Sとなっている。つまり、太陽電池90は、受光面91S側から光を受けることで発電するように設計されている。受光面電極96には、透明電極が用いられていてもよい。なお、検査装置100は、結晶シリコン系以外の太陽電池(アモルファスシリコン系など)の検査に適用してもよい。アモルファスシリコン系太陽電池の場合、一般的に、エネルギーギャップが1.75eV〜1.8eVといったように、結晶シリコン系太陽電池のエネルギーギャップ1.2eVに比べて大きい。このような場合、フェムト秒レーザ121の波長を、例えば700μm以下とすることで、アモルファスシリコン系太陽電池において、テラヘルツ波を良好に発生させることができる。同様の考え方で、他の半導体太陽電池(CIGS系、GaAS系など)にも適用可能である。
太陽電池90の受光面91Sは、光の反射損失を抑えるために、所要のテクスチャー構造を有している。具体的には、異方性エッチングなどにより形成される数μm〜数十μmの凹凸、または機械的方法によるV字状の溝などが形成されている。このように、太陽電池90の受光面91Sは、一般的に、できるだけ効率良く採光できるように形成されている。したがって、所定波長のパルス光が照射されたときに、該パルス光はpn接合部97に届きやすくなっている。例えば、太陽電池パネルの場合、主に可視光の波長領域を有する波長1μm以下の光であれば、pn接合部97に容易に到達し得る。
また、p型シリコン層93とn型シリコン層94との接合部分は、空乏層が形成されるpn接合部97となっている。この部分にパルス光LP11が照射されることによって、電磁波パルスが発生し、外部に出射される。本実施形態において、検出部13において検出される電磁波パルスは、周波数0.01THz〜10THzの電磁波パルス(以下、電磁波パルスLT1と称する。)となっている。
図2に戻って、ビームスプリッタB1によって分割された他方のパルス光は、プローブ光LP12として遅延部131およびミラーなどを経由して、検出器132に入射する。また、パルス光LP11の照射に応じて発生した電磁波パルスLT1は、放物面鏡M1,M2において集光されて検出器132に入射する。
検出器132は、電磁波検出素子として、例えば、光伝導スイッチを備えている。電磁波パルスが検出器132に入射する状態で、プローブ光LP12が検出器132に照射されると、この光伝導スイッチに瞬間的に電磁波パルスLT1の電場強度に応じた電流が発生する。この電場強度に応じた電流は、I/V変換回路、A/D変換回路などを介してデジタル量に変換される。このようにして、検出部13は、プローブ光LP12の照射に応じて、太陽電池90を透過した電磁波パルスLT1の電場強度を検出する。検出器132に、その他の素子、例えば非線形光学結晶を適用することも考えられる。
遅延部131は、ビームスプリッタB1から検出器132までのプローブ光LP12の到達時間を連続的に変更するための光学素子である。遅延部131は、プローブ光LP12の入射方向に移動する移動ステージ(図示せず)に固定されている。また、遅延部131は、プローブ光LP12を入射方向に折り返させる折り返しミラー10Mを備えている。
遅延部131は、制御部16の制御に基づいて移動ステージを駆動して折り返しミラー10Mを移動させることにより、プローブ光LP12の光路長を精密に変更する。これにより、遅延部131は、電磁波パルスLT1が検出部13に到達する時間と、プローブ光LP12が検出部13へ到達する時間との時間差を変更する。したがって、遅延部131により、プローブ光LP12の光路長を変化させることによって、検出部13(検出器132)において電磁波パルスLT1の電場強度を検出するタイミング(検出タイミングまたはサンプリングタイミング)を遅延させることができる。
なお、その他の態様でプローブ光LP12の検出部13への到達時間を変更することも考えられる。具体的には、電気光学効果を利用すればよい。すなわち、印加する電圧を変化させることで屈折率が変化する電気光学素子を、遅延素子として用いてもよい。具体的には、特許文献2(特開2009−175127号公報)に開示されている電気光学素子を利用することができる。
また、パルス光LP11(ポンプ光)の光路長、もしくは、太陽電池90から放射された電磁波パルスLT1の光路長を変更するようにしてもよい。この場合においても、検出器132に電磁波パルスLT1が到達する時間を、検出器132にプローブ光LP12が到達する時間に対して、相対的にずらすことができる。これにより、検出器132における電磁波パルスLT1の電場強度の検出タイミングを遅延させることができる。
また、太陽電池90には、検査時に裏面電極92と受光面電極96との間に逆バイアス電圧を印加する逆バイアス電圧印加回路99が接続される。逆バイアス電圧が電圧間に印加されることによって、pn接合部97の空乏層を大きくすることができる。これにより、検出器132において検出される電磁波パルスLT1の電場強度を大きくすることができるため、検出部13における電磁波パルスLT1の検出感度を向上することができる。ただし、逆バイアス電圧印加回路99は省略することもできる。
図1に戻って、可視カメラ14は、CCDカメラで構成されており、撮影用の光源としてLEDやレーザを備えている。可視カメラ14は、太陽電池90の全体を撮影したり、パルス光LP11が照射される位置を撮影したりするのに用いられる。可視カメラ14によって取得された画像データは、制御部16へ送信され、モニター17などに表示される。
モーター15は、ステージ11を二次元平面内で移動させる不図示のX−Yテーブルを駆動する。モーター15は、このX−Yテーブルを駆動することによって、ステージ11に保持された太陽電池90を、照射部12に対して相対的に移動させる。検査装置100は、モーター15により、太陽電池90を2次元平面内で任意の位置に移動させることができる。検査装置100は、モーター15により、太陽電池90の広い範囲(検査対象領域)にパルス光LP11を照射して検査することができる。
なお、太陽電池90を移動させる代わりに、または、太陽電池90を移動させると共に、照射部12を、検出部13を2次元平面内で移動させる移動手段を設けてもよい。これらの場合においても、太陽電池90の各領域について、電磁波パルスLT1を検出することができる。また、モーター15を省略して、ステージ11をオペレータによって手動で移動させるようにしてもよい。
制御部16は、図示を省略するCPU、ROM、RAMおよび補助記憶部(例えばハードディスク)などを備えた一般的なコンピュータとしての構成を備えている。制御部16は、照射部12のフェムト秒レーザ121、検出部13の遅延部131および検出器132、並びにモーター15に接続されており、これらの動作を制御したり、これらからデータを受け取ったりする。
より具体的に、制御部16は、検出器132から電磁波パルスLT1の電場強度に関するデータを受け取る。また、制御部16は、遅延部131を移動させる移動ステージ(図示せず。)の移動を制御したり、該移動ステージに設けられたリニアスケールなどから折り返しミラー10Mの移動距離などの遅延部131の位置に関連するデータを遅延部131から受け取ったりする。
また、制御部16は、時間波形復元部21、電磁波パルス解析部23および画像生成部25を備えており、これらの処理部に各種演算処理を実行させる。これらの処理部はCPUがプログラムにしたがって動作することにより実現される機能である。なお、これらの処理部の機能の一部または全部は、他のコンピュータが備えるCPUによって実現されていてもよいし、専用の演算回路によってハードウェア的に実現されていてもよい。
時間波形復元部21は、太陽電池90において発生した電磁波パルスLT1について、検出部13(検出器132)にて検出される電場強度を元に、電磁波パルスLT1の時間波形を構築する。具体的には、遅延部131の折り返しミラー10Mを移動させることによって、プローブ光LP12の光路長(第1光路の光路長)を変更することによって、プローブ光が検出器132に到達する時間を変更する。これにより、検出器132において電磁波パルスLT1の電場強度を検出するタイミングを変更される。これにより、時間波形復元部21は、異なる位相での、電磁波パルスLT1の電場強度を検出して、時間軸上にプロットすることにより、電磁波パルスLT1の時間波形を復元する。
電磁波パルス解析部23は、時間波形復元部21により復元された時間波形を解析する。電磁波パルス解析部23は、時間波形復元部21により復元された電磁波パルスLT1の時間波形における、電場強度のピークを検出するなどして、放射された電磁波パルスLT1の強度変化を検出することによって、太陽電池90の特性を解析する。詳細については、後述する。
画像生成部25は、太陽電池90の検査対象領域(太陽電池90の一部または全部)に関して、パルス光LP11を照射したときに放射される電磁波パルスLT1の電場強度の分布を視覚化した画像を生成する。具体的には、画像生成部25は、測定位置毎に、電場強度の相違が色または模様などで表現された電場強度分布画像を生成する。
制御部16には、モニター17および操作入力部18が接続されている。モニター17は、液晶ディスプレイなどの表示装置であり、オペレータに対して各種画像情報を表示する。モニター17には、可視カメラ14で撮影された太陽電池90の受光面91Sの画像、時間波形復元部21によって復元された電磁波パルスLT1の時間波形、電磁波パルス解析部23による解析結果、または画像生成部25が生成した電場強度分布画像などが表示される。また、モニター17には、検査の条件設定などをするために必要なGUI(Graphical User Interface)画面を表示する。
操作入力部18は、マウスおよびキーボードなどの各種入力デバイスで構成されている。オペレータは操作入力部18を介して所定の操作入力を行うことができる。なお、モニター17がタッチパネルとして構成されることにより、モニター17が操作入力部18として機能するようにしてもよい。
以上が、検査装置100の構成についての説明である。次に、検査装置100を用いて行われる、太陽電池90の検査を具体的に説明する。
<1.2. 太陽電池の検査>
図6は、太陽電池90の検査の一例を示す流れ図である。なお、以下の説明において、検査装置100の各動作は、特に断らない限り制御部16により制御されるものとする。また、工程の内容によっては、複数の工程が並列に実行されたり、複数の工程の実行順序が適宜変更されたりしてもよい。
まず、ステージ11に検査対象となる太陽電池90が固定される(図6:ステップS11)。このステップS11においては、オペレータによって太陽電池90がステージ11に搬入されるようにしてもよいし、図示を省略する搬送装置などによって太陽電池90がステージ11に搬入されるようにしてもよい。このとき、上述したように、太陽電池90の受光面91Sに向けて、パルス光LP11が照射されるように太陽電池90が設置される。
太陽電池90がステージ11に設置されると、太陽電池90の各端子(裏面電極92および受光面電極96)に逆バイアス電圧印加回路99が接続され、逆バイアス電圧が印加される(図6:ステップS12)。なお、このステップS12は、省略することも可能である。
次に、検出部による測定用検出タイミングが設定される(図6:ステップS13)。具体的には、制御部16が遅延部131を制御することにより、プローブ光LP12が検出器132に到達するタイミングが所定の検出タイミング固定されるよう、折り返しミラー10Mの位置が調整され、固定される。本実施形態では、後述するように、測定用検出タイミングが、電磁波パルスLT1の時間波形における、第2の負のピークに合わせて設定される。この測定用検出タイミングの設定の方法について図7〜図9を参照しつつ説明する。
図7は、時間波形復元部21により構築される電磁波パルスLT1の時間波形40の一例を示す図である。図7に示されるグラフの横軸は、時間を示しており、縦軸は電場強度を示している。また、図7における、グラフの下側には、遅延部131によって、検出器132に到達するタイミング(t1〜t8)が相互に異なる、複数のプローブ光LP12が概念的に示されている。
太陽電池90の空乏層が形成されている位置に、パルス光LP11が照射されると、検出器132には、図7に示されるような時間波形40を示す電磁波パルスLT1が、パルス光LP11のパルス周期に一致する周期で繰り返し到来する。なお、図7に示されるベースラインBL1は、電磁波パルスLT1が発生していない平常状態のときの電場強度(以下、「基準電場強度」とも称する。)を示している。また、この基準電場強度よりも大きい電場強度を正の電場強度とし、基準電場強度よりも小さい電場強度を負の電場強度とする。
例えば、検出器132に対して、検出タイミングt1でプローブ光LP12が到達するように遅延部131が調整された場合、検出器132では、値E1の電場強度が検出される。また、遅延部131が調整されることによって、検出タイミングがt2〜t8にそれぞれ遅延されると、それぞれ値E2〜E8の電場強度が検出部13において検出されることとなる。
このように、太陽電池90から放射される電磁波パルスLT1の時間波形が復元される場合、遅延部131が制御されることで検出タイミングが細かく変更され、各検出タイミングでの、電磁波パルスLT1の電場強度が測定される。そして、時間波形復元部21が、取得された電場強度値を時間軸に沿ってグラフ上にプロットしていくことにより、電磁波パルスLT1の時間波形40が復元されることとなる。
図8は、パルス光LP11の照射により発生する光電流G1と、該光電流に応じて放射される電磁波パルスG2を概念的に示す図である。図8に示されるグラフにおいて、横軸は時間を示している。また、縦軸については、光電流G1のグラフでは電流を示し、電磁波パルスG2のグラフでは、電場強度を示している。
既に述べたように、パルス光LP11の照射により、太陽電池90のpn接合部97の空乏層付近において、光励起キャリアが発生する。この光励起キャリアは、空乏層、金属(裏面電極92または受光面電極96など)とのショットキー接合などにより発生する内部電場、もしくは、逆バイアス電極の印加による外部電場によって、加速される。これにより、図8に示されるように、光電流G1が、時間t01〜時間t02の間、増加する。そして、発生した光励起キャリアは、電極への吸収、または、電子と正孔との再結合により、消滅する。このため、図8に示されるように、光電流G1が、時間t02〜時間t03の間に、減少することとなる。
マクスウェルの方程式によると、光電流の時間微分に比例して、電磁波が発生する。このため、理論上では、図8に示されるように、電磁波パルスG2が、時間t01〜時間t02の間、光電流G1の増加に応じて、正の電場強度を示し、時間t02〜時間t03の間、光電流G1の減少に応じて、負の電場強度を示すこととなる。
ここで、太陽電池の発電効率向上するためには、pn接合部97の空乏層で分離された光励起キャリアを、再結合させずに効率的に電極に移動させることが要求される。つまり、光励起キャリアの動的な振る舞い(特に消滅する過程)を解析することが重要である。そこで、本実施形態では、光電流G1が減少していくときの電磁波パルスG2の電場強度の変化することで、この光励起キャリアの消滅する過程を検出する。
パルス光LP11を太陽電池90に照射したときに、太陽電池90から放射される典型的な電磁波パルスLT1の電場強度は、図7に示されるように、まず、平常状態から負側に変動して負のピーク(第一の負のピーク、検出タイミングt2)を迎え、その後、正のピーク(検出タイミングt3)を経て、さらに、2番目の負のピーク(第二の負のピーク、検出タイミングt4)を取る。
最初に生じる第一の負のピークの発生要因は、学術的に未だ正しい理論が確立されておらず、不明な点が多い。これに対して、正のピークについては、図8において説明したように、光電流G1の増加に応じて生じるものであり、また、第二の負のピークについては、光電流G1の減少に応じて生じるものと考えられる。
ここで、図8において説明したように、電磁波の電場強度は、光電流の微分成分である。このことから、電磁波パルスLT1の第二の負のピークの大きさ(絶対値)が大きい場合、光励起キャリアの電極による吸収速度が速い、または、再結合の度合いが高い、ということを推測できる。一方、第二の負のピークの絶対値が小さい場合、光励起キャリアの電極による吸収が遅い、または、再結合の度合いが低い、ということを推測できる。
このように、第二の負のピークの絶対値を測定することにより、光励起キャリアの消滅を解析することができる。このため、本実施形態における太陽電池90の検査では、図6に示されるステップS13において、検出器132が、電磁波パルスLT1の第二の負のピークを検出するタイミング(図7に示される例では、t4)となるように、測定用の検出タイミング(測定用検出タイミング)が設定される。
なお、この測定用検出タイミングは、予め実験的にパルス光LP11を太陽電池90に照射して、放射される電磁波パルスLT1の時間波形を復元することによって、決定される。ただし、電磁波パルスLT1の電場強度が第二の負のピークを迎えるタイミングが、太陽電池90の測定位置毎に、異なる可能性がある。このため、予め、いくつかの測定位置において放射された電磁波パルスLT1を復元し、復元された各時間波形において、第二の負のピークを迎えるタイミングを取得する。そして、取得された複数のタイミングの平均したタイミングに合わせて、ステップS13における測定用検出タイミングが決定されるようにしてもよい。この点について、図9を参照しつつ、具体的に説明する。
図9は、複数の測定位置P1,P2で放射された電磁波パルスLT1の時間波形41,43を示す図である。図9において、実線で示される時間波形41は、図4に示される太陽電池90の測定位置P1にパルス光LP11が照射されたときに放射される電磁波パルスLT1に対応する。また、破線で示される時間波形43は、図4に示される太陽電池90の測定位置P2にパルス光LP11が照射されたときに放射される電磁波パルスLT1に対応している。なお、図4に示されるように、測定位置P1は、測定位置P2よりも電極(受光面電極96)に近い位置となっている。
図9に示されるように、複数の時間波形41,43において、電場強度が第二の負のピークを迎えるタイミングは、それぞれt41、t43となっており、若干相違している。そこで、これらのタイミングt41、43の平均(t44)に合わせて、測定用検出タイミングが設定される。もちろん、より多くの箇所において、時間波形を復元し、それぞれの第二の負のピークとなるタイミングの平均したタイミングを、測定用検出タイミングに設定することも妨げられない。もちろん、測定用検出タイミングが、t41,t43のいずれかに合わせられてもよい。
以上のようにして決定されたタイミングに合わせて、検出タイミングが設定されると、モーター15が駆動されることにより、太陽電池90を2次元平面内で移動させる(図6:ステップS14)。このとき、パルス光LP11が太陽電池90に向けて照射され、放射される電磁波パルスLT1の電場強度が測定される。これにより、太陽電池90の検査対象領域についての電場強度分布が取得される。
なお、ステップS14における、太陽電池90の移動例として、例えば、太陽電池90を所定の第一方向(主走査方向)に移動させることで、一旦、検査対象領域の端部から端部までパルス光LP11を走査させる。その後、太陽電池90を、この第一方向に直交する第二方向(副走査方向)に所要距離分移動させて(ずらして)、再び上記第一方向に沿って太陽電池90を移動させる。このような太陽電池90の移動が繰り返し行われることにより、太陽電池90の検査対象領域について、パルス光LP11を走査させることができる。
ステップS14において、電磁波パルスLT1の電場強度が取得されると、画像生成部25により、電場強度分布を示す画像(イメージング画像)が作成され、モニター17に表示される(図6:ステップS15)。
図10は、電磁波強度分布を表すイメージング画像i11の模式図である。イメージング画像i11は、太陽電池90を表す画像に対して、パルス光LP11を照射した位置(検査位置)毎に、放射された電場強度に応じて着色されることにより生成された画像である。太陽電池90を表す画像としては、可視カメラ14によって撮影したものが採用されてもよいし、太陽電池90を模したイラスト画像などでもよい。図10に示される模式図では、説明の都合上、電場強度が3段階で表現されているが、より多段階で表現されてもよい。
図10に示されるように、一般的には、測定位置が電極(ここでは、受光面電極96)に近い程、光励起キャリアの吸収度合いが高くなる。このため、イメージング画像i11にも示されるように、電極に近いところで、電場強度の第二の負のピークが大きくなっている。このようなイメージング画像i11を取得することによって、測定位置毎に、第二の負のピークの大小を一度に把握することができる。このため、光励起キャリアの消滅に関する解析を広い範囲で行うことができる。また、イメージング画像i11によると、例えば、ある特定の位置における電場強度の大きさ(絶対値)が、予想よりも小さい場合、その特定の位置において、空乏層の欠陥、電極の接触不良などの問題があることが予想される。したがって、イメージング画像i11を解析することにより、太陽電池90における、不良箇所を容易に見つけ出すことができる。
また、検査装置100によると、太陽電池90から放射される電磁波を検出するため、できる限り非接触で検査することが可能である。このため、従来の検査のように、電極に電流または電圧測定用のプローブピンを接触させずに済むため、太陽電池90に金属イオンなどの異物が付着したり、傷が付いたりすることを抑制できる。
<その他の検査態様1(標準化による検査)>
図6に示される検査では、放射された各電磁波パルスLT1の第二の負のピークの絶対値のみを測定するようにしている。しかしながら、電場強度の第二の負のピークの絶対値は、あくまでも相対値である。このため、複数の測定位置における測定結果をそのまま用いた場合、正確に比較することができない虞がある。そこで、これらの測定結果を標準化して、検査が行われてもよい。この標準化について、図9を参照しつつ説明する。
例えば、図9に示される時間波形41,43における、第二の負のピークの絶対値(B1,B3)を標準化する場合、それぞれの時間波形41,43における、他のタイミングで検出された電場強度に基づいて、標準化することが考えられる。例えば、標準化用の電場強度として、第一の負のピークの絶対値(A1,A3)を取得し、この絶対値を、第二の負のピークの絶対値(B1,B3)で割ることで標準化された値X(=A1/B1もしくはA3/B3)を取得することが考えられる。
この値Xが例えば1よりも小さいとき(つまり、A1<B1またはA1<B3のとき)、光励起キャリアの電極への吸収速度が相対的に速い、または、再結合の度合いが相対的に高い、といったように測定結果を評価することができる。また、値Xが1よりも大きい時(つまり、A1>B1、A3>B3のとき)、光励起キャリアの電極への吸収速度が相対的に遅い、または、再結合の度合いが相対的に低い、といったように測定結果を評価することができる。
もちろん、標準化用の電場強度を、第一の負のピーク以外のタイミングで検出される電場強度(例えば、正のピークの電場強度)とすることも考えられる。しかしながら、図9に示されるように、光励起キャリア発生領域毎に放射される電磁波パルスLT1において、第一の負のピークの絶対値(例えば、A1,A3)の変動は、他のピーク(例えば、正のピーク、第二の負のピークなど)の絶対値の変動に比べて、相対的に小さい。このような、測定位置の異なる電磁波パルスLT1の時間波形において、変動の小さいタイミングの電場強度を、標準化用の電場強度として採用することで、複数の測定位置における測定結果について、相対的な評価をより正確に行うことができる。
なお、電場強度の標準化を行う場合、検査対象領域内の測定位置毎に、標準化用の電場強度と、第二の負のピークの電場強度とを取得する必要がある。このため、測定位置毎に、制御部16が遅延部131を制御することにより、検出器132による電磁波パルスLT1の測定用検出タイミングを、標準化用の電場強度が検出されるタイミングと、第二の負のピークの電場強度が検出されるタイミングとの間で、変更するようにすればよい。もちろん、検査対象領域の全てについて、一旦、標準化用の電場強度および第二の負のピークの電場強度のいずれか一方を測定しておき、その後に、残りの他方を測定するようにしてもよい。
また、電場強度が第一の負のピークとなるタイミングは、測定位置毎に異なる場合がある。例えば、図9に示される時間波形41,43では、それぞれ、t43,t45のタイミングで、電場強度が第一の負のピークとなる。そこで、予め、いくつかの測定位置について、放射される電磁波パルスLT1の時間波形を復元しておき、復元された各時間波形における、第一の負のピークとなるタイミングの平均値を、標準化用の電場強度を検出する測定用検出タイミングとすることが考えられる。そして、図6に示されるステップS14において、パルス光LP11を走査させるときに、放射される電磁波パルスLT1を、決定された測定用検出タイミングで検出器132が検出するようにすればよい。もちろん、標準化用の電場強度を検出するための測定用検出タイミングを、特定の位置において放射された電磁波パルスLT1の時間波形のみに基づいて決定することも考えられる。
<その他の検査態様2>
図9において説明したように、放射される電磁波パルスLT1の電場強度が第二の負のピークを迎えるタイミングは、測定位置毎に異なる場合がある。この、タイミングのズレが大きい場合、測定位置が異なる測定結果同士を正確に比較することが困難となる。そこで、電磁波パルスLT1の第二の負のピークの絶対値を、測定位置毎に、正確に測定するようにすることも考えられる。
この場合、予めいくつかの測定位置で放射された電磁波パルスLT1の時間波形が復元され、これらの時間波形における、第二の負のピークが検出されるタイミングが、それぞれ特定される。そして、それらのタイミングを含む測定期間が決定される。例えば、図9に示される時間波形41,43が復元された場合、t41,t43が含まれる測定期間TR1(t51〜t53)が決定される。そして、図6に示されるステップS14にて、パルス光LP11を走査させるときに、検出器132の測定用検出タイミングが、上記測定期間TR1、すなわち、t51〜t53の間でタイミングが変更されるように、遅延部131が制御される。
この場合、ステップS14実行時に、検査対象領域の測定位置毎に、電磁波パルスLT1の検出タイミングがt51〜t53の間で変更される。このため、各測定位置から放射される電磁波パルスLT1の第二の負のピークを正確に測定することが可能となる。
なお、上記<その他の検査態様1>において説明した、標準化用の電場強度についても、上記と同じ要領で取得することが考えられる。例えば、予め、図9に示される時間波形41,43が復元された場合に、電場強度が第一の負のピークとなるタイミング(t45,t47)が特定され、これらのタイミングが含まれる測定期間TR2(t61〜t63)が決定される。そして、図6に示されるステップS14において、パルス光LP11を走査せるときに、検出器132の測定用検出タイミングが、上記測定期間TR2、つまり、t61〜t63の間で変更されるように、遅延部131が制御される。
これにより、測定位置毎に、測定期間TR2の電場強度が取得されることとなる。したがって、測定位置毎に、電場強度の第一の負のピークの絶対値を正確に決定することができる。
この場合、ステップS14実行時に、検査対象領域の測定位置毎に、標準化用の電場強度の検出タイミングが、t61〜t63の間で変更される。このため、各測定位置から放射される電磁波パルスLT1の第一の負のピークを正確に測定することが可能となる。
<その他の検査3(スペクトル解析による検査)>
また、検査装置100において、太陽電池90から放射される電磁波パルスLT1の電場強度に基づき、スペクトル解析を行うことも考えられる。
図11は、電磁波パルスLT1のスペクトル分布51,53を示す図である。図11中、横軸は周波数を示しており、縦軸はスペクトル強度を示している。なお、スペクトル分布51,53は、図9に示される時間波形41,43が、フーリエ変換することによって取得される周波数分布である。このようなスペクトル分布51を取得することにより、pn接合部97の空乏層の特性を詳細に検査することができる。例えば、スペクトル分布51,53において、特定周波数のスペクトル強度が、想定される基準値(図示せず)よりも有意に低くなっているような場合に、該特定周波数を吸収する不純物が、pn接合部などに含まれている、といったように、太陽電池90の不良を検出することができる。また、吸収された周波数から、不純物の種類や濃度などを推定することも考えられる。
なお、このスペクトル分布による検査を検査対象領域の全てに適用した場合、検査時間が非常に長くなる虞がある。そこで、電場強度の第二の負のピークの絶対値に基づいた検査により、不良と判定された測定位置についてのみ、スペクトル分布に基づく検査が行われるようにすることも考えられる。
<2. 第2実施形態>
図1に示される検査装置100では、太陽電池90の受光面91Sに対して、パルス光LP11の光軸が、斜め(入射角度45°)に入射するように設定されているが、パルス光LP11の入射角度は、このようなものに限定されるものではない。
図12は、第2実施形態に係る検査装置100Aの照射部12Aと検出部13Aの概略構成図である。なお、以下の説明において、第1実施形態に係る検査装置100の構成要素と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
この検査装置100Aにおいても、フェムト秒レーザ121から出射されたパルス光LP1がビームスプリッタB1によってパルス光LP11とプローブ光LP12に分割される。ただし、検査装置100Aでは、分割されたパルス光LP11が、透明導電膜基板(ITO)19を透過して、太陽電池90の受光面91Sに対して垂直にパルス光LP11に入射する。そして、パルス光LP11の照射に応じて、太陽電池90から放射される電磁波パルスLT1のうち、受光面91S側に放射される電磁波パルスLT1が、透明導電性基板19を反射して、レンズで集光されて、検出器132に入射する。
このような照射部12Aおよび検出部13Aを備える検査装置100Aにおいても、パルス光LP11の照射に応じて、太陽電池90から放射される電磁波パルスLT1を検出することができる。したがって、第1実施形態に係る検査装置100と同様に、検査装置100Aは、太陽電池90の空乏層などの光励起キャリア発生領域の特性を、できる限り非接触で検査することができる。また、検査装置100Aによっても、光励起キャリアの消滅する過程を検査することができる。
<3. 第3実施形態>
第2実施形態に係る検査装置100Aは、受光面91S側に放射される電磁波パルスLT1を、検出器132にて、検出するように構成されている。しかしながら、太陽電池90の裏面側に放射される電磁波パルスLT1が検出されるようにしてもよい。
図13は、第3実施形態に係る検査装置100Bの照射部12Bと検出部13Bの概略構成図である。検査装置100Bにおいても、フェムト秒レーザ121から出射されたパルス光LP1がビームスプリッタB1によってパルス光LP11とプローブ光LP12に分割される。そして、パルス光LP11が、太陽電池90の受光面91Sに対して垂直に入射する。そして、パルス光LP11の照射に応じて、太陽電池90から放射される電磁波パルスLT1のうち、太陽電池90の裏面側に放射される(透過する)電磁波パルスLT1が、放物面鏡M1,M2などを介して、検出器132に入射する。
このような照射部12Bおよび検出部13Bを備える検査装置100Bにおいても、パルス光LP11の照射に応じて発生する電磁波パルスLT1を検出することができる。このため、第1実施形態に係る検査装置100と同様に、検査装置100Bによっても、太陽電池90の光励起キャリア発生領域の特性を、できる限り非接触で検査することができる。また、検査装置100Bによっても、光励起キャリアの消滅する過程を検査することができる。
<4. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態に係る検査装置100において、検査対象物は、太陽電池90に限定されるものではない。可視光を含む光を電流に変換するフォトデバイス(光電変換素子)を含むものであれば、検査装置100の検査対象物となり得る。太陽電池以外のフォトデバイスとしては、具体的には、フォトダイオードやCMOSセンサやCCDセンサなどのイメージセンサが想定される。なお、イメージセンサの中には、使用状態においてフォトデバイスが形成された基板の裏面側となる部分に受光素子が形成されているものが知られている。このような基板であっても、使用状態において受光する側の主面を受光面として検査装置100に設置すれば、良好にテラヘルツ波パルスを検出することができる。
また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
100,100A,100B 検査装置
10M ミラー
11 ステージ
12,12A,12B 照射部
121 フェムト秒レーザ
13,13A,13b 検出部
131 遅延部
132 検出器
15 モーター
16 制御部
21 時間波形復元部
23 電磁波パルス解析部
25 画像生成部
40,41,43 時間波形
51,53 スペクトル分布
90 太陽電池
91S 受光面
92 裏面電極
93 p型シリコン層
94 n型シリコン層
96 受光面電極
97 pn接合部
99 逆バイアス電圧印加回路
BL1 ベースライン
G1 光電流
G2 電磁波パルス
LP1 パルス光
LP11 パルス光
LP12 プローブ光
LT1 電磁波パルス
P1,P2 測定位置
TR1,TR2 測定期間
TR2 測定期間
X 値
i11 イメージング画像

Claims (5)

  1. フォトデバイスを検査する検査装置であって、
    前記フォトデバイスにパルス光を照射する照射部と、
    前記パルス光の光源から出射されるプローブ光の照射に応じて、前記電磁波パルスの電場強度を検出する検出器を有する検出部と、
    前記電磁波パルスが前記検出器へ到達する時間と、前記プローブ光が前記検出器へ到達する時間との時間差を変更することによって、前記検出器による前記電磁波パルスの検出タイミングを遅延させる遅延部と、
    複数の前記検出タイミングで前記検出器にて検出される電磁波パルスの電場強度に基づいて、前記電磁波パルスの時間波形を復元する時間波形復元部と、
    前記時間波形における、電場強度の負のピークを検出する電磁波パルス解析部と、
    を備えている、検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記電磁波パルス解析部は、
    前記時間波形における、電場強度の2つの負のピークを検出し、前記2つの負のピークのうち、遅れて検出される第二の負のピークの電場強度を、先に検出される第一の負のピークの電場強度に基づいて標準化する、検査装置。
  3. 請求項2に記載の検査装置において、
    前記フォトデバイスを前記照射部に対して相対的に移動させる移動機構と、
    前記遅延部を制御することにより、前記検出タイミングを変更する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記移動機構により前記フォトデバイスを相対的に移動させながら、前記フォトデバイスに前記パルス光を照射したときに、前記フォトデバイスの各位置から放射される電磁波パルスを、所定の測定用タイミングで測定するように、前記遅延部を制御し、
    前記測定用タイミングは、
    予め、前記フォトデバイスの複数の位置で、前記パルス光の照射に応じて放射された電磁波パルスの時間波形における、前記2つの負のピークが検出されるタイミングに基づいて決定される、検査装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の検査装置において、
    前記フォトデバイスが、太陽電池を構成する、検査装置。
  5. フォトデバイスを検査する検査方法であって、
    (a) 前記フォトデバイスにパルス光を照射する工程と、
    (b) 前記パルス光の光源から出射されるプローブ光の照射に応じて、前記(a)工程にて、前記フォトデバイスから放射される電磁波パルスの電場強度を検出器にて検出する工程と、
    (c) 前記(b)工程において、前記電磁波パルスが前記検出器へ到達する時間と、前記プローブ光が前記検出器へ到達する時間との時間差を変更することによって、前記検出器による前記電磁波パルスの検出タイミングを遅延させる工程と、
    (d) 前記(b)工程において、複数の前記検出タイミングで検出される前記電磁波パルスの電場強度に基づいて、前記電磁波パルスの時間波形を復元する工程と、
    (e) 前記(e)工程にて復元された前記時間波形における、電場強度の負のピークを検出する工程と、
    を含む、検査方法。
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