JP2014009977A - 放射性漏洩水モニタリングシステム及び放射性漏洩水モニタリング方法 - Google Patents

放射性漏洩水モニタリングシステム及び放射性漏洩水モニタリング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバを利用した漏洩水モニタリングシステムにおいて、漏洩水中の放射線を効率よく計測する装置およびその方法を提供する。
【解決手段】漏洩水の測定面積を上げる漏洩水受け皿と、放射線量を検出する放射線検出と、バックグラウンド等を計測する複数個の放射線検出部と、放射線検出部に刺激光を照射する光源と、放射線検出部で発生した光を検出する光検出器と、放射線検出部と光源及び光源機能を接続し、光源からの光及び放射線検出部からの光を伝送する光ファイバと、光検出器から出力されるパルスを計数する計測装置と、計測装置で得られた測定結果から放射線検出部由来の光量を抽出し、線量及び線量率に換算する解析装置を備えることで、環境バックグラウンドと、光源バックグラウンドと、雨水と漏洩水の弁別及び分析ができ、高精度かつ高感度の線量及び線量率測定を実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放射性物質を含む汚染水処理設備からの漏洩水を監視する放射線モニタリングシステムに係り、特に、光刺激ルミネセンス(以下、OSLと略称)を用いるOSL光ファイバ型多点放射線計測技術を採用し、漏洩水の漏洩場所を速やかに識別モニタリングするのに好適な放射性漏洩水モニタリングシステムに関する。
原子力発電所の事故処理に係る汚染水処理設備では、100以上の放射性物質回収タンクや数kmに亘る配管群からの放射性汚染水漏洩監視を常時行っている。この漏洩監視点は数1,000ヶ所にもなり、漏洩監視の作業量低減や効率的な監視技術を含め、その汚染水漏洩監視の改善が強く望まれている。また、上記放射性汚染水の主成分はCs−134、Cs−137のγ線放出核種とSr−90/Y−90の純β線放出核種である。このγ線放出核種が混在する中での純β線核種を指標とした漏洩監視技術も強く望まれている。
放射線を計測する放射線検出器には、従来から電離箱、GM(ガイガーミュラー)計数管、シンチレーション検出器、半導体検出器等がエリアモニタ、プロセスモニタ、サーベイメータ等の線量モニタとして広く利用されている。また、蛍光ガラス線量計、熱ルミネセンス線量計、光刺激ルミネセンス線量計が個人被ばく管理やイメージングプレートとして利用されている。これらの線量モニタ、個人線量計およびイメージングプレートは原子力施設、放射性同位元素を使用する医療施設、研究用加速器施設等で主に利用されている。
従来の線量モニタの測定方法は、上述した検出器に数10Vから数1,000Vの印加電圧を供給し、放射線の入射で発生する電気信号を検出器から同軸ケーブル等を介して後段の計測回路で分析することが一般的である。一例として、原子力施設で利用されている線量モニタに適用されている検出器はシリコン半導体検出器、NaI(Tl)シンチレーション検出器、Ge検出器、電離箱であり、いずれも検出部への通電が必要である。検出部への電源供給が不要な放射線計測手段として、光ファイバを利用した線量モニタがある。構成は光ファイバの先端にシンチレーション素子を接続し、光ファイバを介して後段の光検出器で電気信号に変換、分析するものである。
しかし、いずれの方式も、上述の放射性汚染水漏洩監視に対しては監視点数の多さからコスト高になり、採用に至っていない。
このような施設環境で光ファイバを利用した線量モニタを実現するには、漏洩水中の放射線を効率よく計測する装置およびその方法が必要である。
特許文献1は配管及び弁を含む計測対象物に敷設された光ファイバ内にパルス光を入射し、その後方散乱光の強度を連続的に計測する手段により漏洩水や漏洩蒸気による温度変化から漏洩水を検出することを特徴とする。
特許文献2はOSL素子を光ファイバの先端に接続し、任意のタイミングでレーザー光源による刺激光を照射することで、OSL由来の輝尽光を発生させ、後段の光検出器でその光を計測することを特徴とする。
特開2011−107050号公報 特開平11−237479号公報
上記放射性汚染水処理設備からの漏洩を監視するモニタリングシステムを実用化するには、数1,000以上の超多点監視点で、漏洩水中の純β線放出核種をγ線放出核種が混在する中で効率よく計測する装置およびその監視システムを低コストで実現することが必要である。
特許文献1では配管及び弁を含む測定対象に光ファイバを設け、光ファイバ内にパルス光を入射させ、その後方散乱光の強度を連続的に計測し漏水による温度変化から漏洩検知を行う。しかし、漏洩水量が少ない場合は温度変化も小さく、微小漏洩を早期に監視することは困難である。また、洩水を含む放射性物質の測定およびそれらを効率よく計測することも困難である。
特許文献2では放射性物質に対してOSL光ファイバ型多点放射線計測技術を採用した放射線モニタリングシステムの基本構成を示している。しかし、漏洩水中の純β線放出核種をγ線放出核種が混在する中で効率よく計測するための装置構成に関する記載は一切無い。
上記放射性汚染水処理設備からの漏洩を監視するモニタリングシステムは、漏洩水中の純β線放出核種をγ線放出核種が混在する中で効率よく計測する技術が課題となる。また、放射性物質回収タンクや数kmに亘る配管群は複雑な構造部が多いため、狭隘部の超多点計測点を低コストで容易に実現する必要がある。また、室外設置のため雨水等に対する耐環境性も大きな課題となる。
本発明の目的は、上記の課題を解決する放射性汚染水処理設備からの漏洩を監視するモニタリングシステムとそのモニタリング方法を提供することにある。
上述した目的を達成する請求項1の発明の漏洩水モニタリングシステムは、OSL素子を含む放射線検出部を光ファイバの一端に接続し、前記OSL素子に刺激光を照射する光源を前記光ファイバの他端に接続し、前記放射線検出部と、前記光源と、前記OSL素子から放出するOSL光を受光分析する計測部とを光分岐ファイバ(フォトカップラ)で接続し、前記OSL光の受光分析結果から前記放射線検出部の積算放射線量を解析表示するOSL光ファイバ型多点モニタリング装置において、前記放射線検出部を、放射性物質を含む水が漏洩する複数の漏洩箇所に対応付けて、前記漏洩する水を受ける漏洩水受け皿と共に設けることで、前記漏洩水受け皿で受けた放射性漏洩水から発生した放射線を検出するように構成されることを特徴とするものである。
請求項2の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上記放射線検出部が放射性物質を含む漏洩水受け皿の漏洩水に対し、漏洩水表面あるいは漏洩水表面との間に空間を持って配置する構造に設置すること特徴とするものである。
請求項3の発明の漏洩水モニタリングシステムは、測定する放射線がβ線であることを特徴とするものである。
請求項4の発明の汚染水モニタリングシステムは、上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿の内表面を、漏洩水が伝い流れする構造の受け皿とその上部に放射線検出部を設けることを特徴とするものである。
請求項5の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿の内表面に、漏洩水が伝い流れするガイドを設けた漏洩水受け皿を設けることを特徴とするものである。
請求項6の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の上部に放射線検出部を設けることを特徴とするものである。
請求項7の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の下部に放射線検出部を設けることを特徴とするものである。
請求項8の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の下部から一定の空間持って放射線検出部を設けることを特徴とするものである。
請求項9の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の表面に漏洩水を一定量溜める機構を設けることを特徴とするものである。
請求項10の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上記放射性物質を含む漏洩水の放射線検出部を保護膜で覆う構造で漏洩水中に設けることを特徴とするものである。
請求項11の発明の漏洩水モニタリングシステムは、純β線放出核種の妨害となるCs−137等のγ線放出核種のバックグランド放射線と弁別するため、β線を遮蔽する放射線フィルタ付とフィルタなしの複数の放射線検出部を設け、両差の測定差分値から純β線放出核種量を定量することを特徴とするものである。
請求項12の発明の漏洩水モニタリングシステムは、放射性物質を含む漏洩水を堰等に導引し、上記堰の一箇所あるいは複数の点に放射線検出部を設けることを特徴とするものである。
請求項13の発明の漏洩水モニタリングシステムは、放射性汚染水処理タンク下部あるいは配管下部から漏洩水を一箇所に導引する漏洩水集中ガイドを設けることを特徴とするものである。
請求項14の発明の漏洩水モニタリングシステムは、OSL光ファイバ型多点モニタリング計測の多点切り替えに光スイッチを採用することを特徴とするものである。
請求項15の発明の汚染水モニタリングシステムは、多点計測を実現するため、光スイッチに光クロスコネクタを設けることを特徴とするものである。
請求項16の発明の汚染水モニタリングシステムは、多点計測を実現するため、光スイッチにガルバノスキャンスイッチを設けることを特徴とするものである。
請求項17の発明の汚染水モニタリングシステムは、請求項1で示したOSL光ファイバ型多点モニタリング装置で収集した情報を元に、漏洩場所、線量、線量率等を容易に監視できる監視盤を設けることを特徴とするものである。
請求項18の発明の漏洩水モニタリングシステムは、請求項1〜17のいずれかを組み合わせることを特徴とするものである。
請求項1の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、放射線検出部を、放射性物質を含む複数の漏洩水検出箇所に漏洩水受け皿とともに設けることによって、漏洩場所を迅速に決定することが可能となり、高精度かつ高感度の漏洩水モニタリングシステムが可能となる。さらに、OSL光ファイバ型多点モニタリング技術の採用により、耐環境性に優れた低コストの超多点の監視箇所の漏洩水モニタリングシステムを実現できる。
請求項2の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、放射線検出部を、放射性物質を含む漏洩水の表面あるいは空間を持って配置する構造のため、漏洩水中に放射線検出部を設ける構造に比べ、β線放出核種のβ線の漏洩水中の減衰がなく、10倍以上の高感度のモニタリングを実現できる。
請求項3の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、漏洩水中のβ線放出核種を漏洩の指標核種とすることによって、バックグラウンドとなるγ線と弁別した、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項4の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿の内表面を、漏洩水が伝い流れする構造の受け皿とその上部に放射線検出部を設けることによって、放射線検出部が漏洩水を見込む測定面積が大幅に向上し、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項5の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、漏洩水の受け皿の内表面を、漏洩水が伝い流れする構造の受け皿とその上部に放射線検出部を設けることによって、放射線検出部が漏洩水を見込む測定面積や体積が大幅に向上し、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項6の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、平板状の漏洩水受け皿を設置し、その上部に放射線量を検出する放射線検出部を設ける構造にすることによって、漏洩水が常に流れ、受け皿に放射線を遮蔽する異物が堆積するのを防ぎ、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項7の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、平板状の漏洩水受け皿を設置し、その下部に放射線量を検出する放射線検出部を設けることで、検出器の簡易化、漏洩水が常に流れ、受け皿に放射線を遮蔽する異物が堆積するのを防ぎ、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項8の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、平板状の漏洩水受け皿を設置し、その下部から距離を置いたところに放射線検出部を設けることで、放射線検出部の簡素化と漏洩水が常に流れ、受け皿に放射線を遮蔽する異物が堆積するのを防ぎ、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項9の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、平板状の漏洩水受け皿および漏洩水を一定量溜める機構を設置し、その下部から距離を置いたところに放射線を検出する放射線検出部を設けることで多くの漏洩水からの放射線を検出することが可能となり、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項10の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、放射線検出部を保護膜で覆い、漏洩水中に非接触で放射線検出部を設けることが可能となり、高感度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項11の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、純β線放出核種の妨害となるCs−137等のγ線放出核種のバックグランド放射線との弁別を高精度で実現できるため、高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項12の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、放射性物質を含む漏洩水を堰等に導引し、上記堰の一箇所あるいは複数の点に放射線検出部を設けることによって、低コストで簡素な漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項13の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、放射性汚染水処理タンク下部あるいは配管下部から漏洩水を一箇所に導引する漏洩水集中ガイドを設けることによって、高感度・高精度の漏洩水モニタリングを実現できる。
請求項14の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、光スイッチを備えることで、容易に放射線検出部の多チャンネル化が実現でき、柔軟な多チャンネルモニタリングシステムを構築できる。
請求項15の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、光スイッチに光クロスコネクタを備えることで、低コストで容易に放射線検出部の多チャンネル化が実現でき、1台の計測装置及び解析装置で複数部分の線量及び線量率計測を実現できる。
請求項16の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、光スイッチにガルバノスキャンを備えることで、低コストで容易に放射線検出部の多チャンネル化が実現でき、1台の計測装置及び解析装置で複数部分の線量及び線量率計測を実現できる。
請求項17の発明の漏洩水モニタリングシステムは、上述のOSL光ファイバ型多点モニタリング装置で収集した情報を元に、漏洩場所、線量、線量率等を容易に監視できる監視盤を設けることによって、より実用的なモニタリングシステムを実現できる。
請求項18の発明の漏洩水モニタリングシステムによれば、請求項1〜請求項17までの何れかを効果的に組み合わせることによって、多くの測定環境に沿った漏洩水モニタリングを実現できる。
以上のとおり、本発明は従来技術と比較して顕著な効果を奏する。
本発明の実施例1の漏洩水モニタリングシステムを示す。 実施例1の漏洩水モニタリングシステムの構成を示す。 実施例2のβ線検出感度向上を図る検出部の基本構成を示す。 実施例2のβ線検出感度向上を図る検出部の基本構成を示す。 実施例4の半球型受け皿を用いた放射線計測器の構成を示す。 実施例5の半球型受け皿と漏洩水ガイドを用いた放射線計測器の構成を示す。 実施例6の検出部を板状型受け皿の上部に設置する放射線計測器の構成を示す。 実施例7の検出部を板状型受け皿の下部に設置する放射線計測器の構成を示す。 実施例8の検出部を板状型受け皿の下部に距離をおいて設置する放射線計測器の構成を示す。 実施例9の検出部を板状型受け皿の下部に距離をおいて放射線計測器を設置し、漏洩水溜め機構を設置した放射線計測器の構成を示す。 実施例10の検出部を保護膜で覆った線量率計測装置の構成を示す。 実施例11の放射線検出部の複数検出器構成を示す。 実施例12の汚染水処理施設等の堰に溜まったときの漏洩水モニタリングシステムを示す。 実施例13の漏洩水集中ガイドの構成を示す。 実施例14の光スイッチ代案1を示す。 実施例15の光スイッチ代案2を示す。 実施例16の監視盤計測モニタ画面の変形例を示す。
本発明は、発明者らが光ファイバを利用した線量モニタにおいて漏洩水中の放射線を効率よく計測する装置およびその方法について、種々検討して得た新たな知見に基づいてなされたものである。
この知見では、漏洩水を検知するため漏洩水から非接触に検出部を設けることで、漏洩水に含まれる放射性物質の放射線の飛程を伸ばし有感面積を向上させることができ、さらに漏水の有感面積を向上させる構造を有する漏洩水受け皿を設置することで、漏洩水に含まれる微量放射性物質の測定ができる。また、放射線検出部と複数個のフィルタ付放射線検出部を備えることで、バックグラウンドの放射線と測定対象の放射線を弁別することができるため、広範囲に漏洩水を検知しなければならない各種施設においても、検出部への電源が不要で、高精度かつ高感度の線量及び線量率測定を実現できる、というものである。
以下、本発明に係る漏洩水モニタリングシステムの好適な実施例を、図面を参照して、新たな知見の内容を具体的に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例の汚染水モニタリングシステムを、図1〜図14を用いて説明する。実施例1の漏洩水モニタリングシステムは放射線検出部1、漏水受け皿2、検出システム3、光ファイバ4、から構成される。放射線検出部1は光ファイバ4を介して検出システム3に接続される。漏洩水受け皿2は放射線検出部1の下部に設けられ滞留タンク5や亀裂7からの漏洩水6を受ける構成とされる。漏洩水6に含まれる放射性物質の一例としてCs−134、Cs−136、Cs−137、I−131、I−133、I−135、Co−57、Co−58、Co−60、Mn−54、Mn−56、Na−24、Ru−103、Ba−140、La−140、Sb−125、Ru−106、Cr−51、Y−91、U−237、Sr−90/Y−90、Eu−154等がある。
放射線検出部1は漏洩水6を受けた漏洩水受け皿2から放射される放射線を検知する機能を有する。
図2に汚染水モニタリングシステムの構成を示す。放射線検出部1、コネクタ14、光ファイバ4、光スイッチ7、フォトカプラ8、光源9、光制御装置10、光発生用タイミングケーブル12、制御・データ収集装置13から構成される。放射線検出部1はコネクタ14および光ファイバ4を介して光スイッチ7に接続される。光スイッチ7はフォトカプラ8を介して光源9、光制御装置10、光検出器11および制御データ収集装置13に接続される。
放射線検出部1の内部には放射線量を積算する光刺激ルミネセンス(OSL)素子28が設置されている(後述の図11左図に示す)。ここでOSL素子の一例を挙げる。代表的なOSL素子はイメージングプレートで使用されるBaFBr:Eu、個人線量計として使用されているAl23:Cがある。他のOSL素子としてBaFl:Eu、NaC:Cu、KCl:C、KBr:Eu、RbBr:Tl、SrS:Eu,Sm、CsS:Eu,Sm、MgS:Eu,Sm、MgS:Ce,Sm、MgO:Fe、Zn2SiO4:Mn、Ba6(PO4)3:Eu、25Na2O、75B23:Eu等が存在する。光ファイバ4を介して光検出器11から発生した刺激光がOSL素子に照射されることで、OSL素子からOSL光29が発生する。OSL光29は光ファイバ4の先端に入射することで、フォトカプラ8を介して光検出器11に伝送される。
光源9はOSL光29を発生させる領域の波長を発生するものを適用する。光源9は光制御装置10を用いて光の発生を制御する。OSL光29を刺激する光は連続およびパルスいずれでも適用可能である。光制御装置10には光発生と同等のタイミングで外部に出力する機能を備え、その出力は光発生用タイミングケーブル12を介して制御・データ収集装置13に伝送される。
光検出器11は光カプラ8を介して伝送されるOSL光29、光源9由来の光源バックグラウンドおよび環境バックグラウンドを検出する。光検出器11の代表例は光電子増倍管、半導体フォトダイオードがある。
制御・データ収集装置13は光検出器出力の時刻及び波高を計測する機能を有する。光検出器11に光が入射すると、光検出器出力であるパルス出力が光検出器11から後段の制御・データ収集装置13で計測される。パルス出力の波高値はベースラインを基準とした電圧レベルであり、パルス毎に波高値が計測される。
本発明のほかの実施例である実施例2の漏洩水モニタリングシステムについ説明する。
実施例2では放射線検出部1を漏洩水6に対して非接触に設けることで測定面積を上げるものである。
図3にβ線検出感度向上を図る検出部の基本構造を示す。純β線源であるSr−90/Y−90を測定対象とした場合の一例を示す。水没方式では放射線検出部1が漏洩水に対して接触するように設けることで漏洩水中のβ線の水中での飛程約1cmの範囲で放射線を計測することができる。空中方式では放射線検出部1を漏洩水に対して非接触に設けることで漏洩水中のβ線の空中での飛程約1mの範囲で放射線を計測することで水没式と比べ測定面積の向上を実現できる。なお、本例はSr−90/Y−90を測定対象とした場合の一例を示したが、測定対象核種から放射するβ線の飛程によって構造は最適化されるため、図3に限定するものではない。
本発明のほかの実施例である実施例3の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例3では放射性物質を含む漏洩水6の検出感度向上のため、漏洩水中のβ線を計測することによりバックグラウンドにあるγ線と弁別し漏洩水検知を実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例4の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例4では漏洩箇所に漏洩水受け皿を設け、その中央に放射線検出部1を設けることで漏洩水6の測定面積を向上させ、高感度測定を実現できる。
図4に検出部の変形例1を示す。検出部変形例1は放射線検出部1、半球型受け皿19、ゴミ混入防止カバー15、排水口17を備える。本実施例を適用することで、配管16等から漏洩水が半球型受け皿19の壁面へ伝うことで、漏洩水6の測定面積があがることにより、漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。また、ゴミ混入防止カバー15により放射線を遮蔽するゴミの混入を防ぎ、漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例5の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例5では実施例3と同様に漏洩箇所に漏水受け皿を設け、その中央に放射線検出部1を設けることで漏洩水6の測定面積を向上させ高感度測定をするものである。
図5に検出部の変形例2を示す。検出部変形例2は放射線検出部1、半球型受け皿19、漏洩水ガイド20、ゴミ混入防止カバー15、排水口17を備える。本実施例を適用することで配管16等から半球型受け皿19の壁面をつたい、漏洩水ガイド20により漏洩水を螺旋状にし、測定面積の向上を図ることで漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例6の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例6では漏洩箇所に漏洩水受け皿を設け、その上部に放射線検出部1を設けることで、漏洩水6の測定面積を向上させ、高感度測定するものである。
図6に検出部変形例3を示す。検出部変形例3は放射線検出部1、平型受け皿21を備える。本実施例を適用することで漏洩水6が平型受け皿21に広がり、漏洩水6の測定面積があがることで、漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。また、平型受け皿にすることにより、放射線を遮蔽するゴミが混入後も漏洩水により流され、ゴミ等による遮蔽による測定精度への影響が出ない構造となり高感度測定が実現できる。この実施例では平型受け皿21を透過したβ線を測定する条件のため、前記平型受け皿21がアルミニウム材料の場合、0.4mm厚、鉄材料の場合、0.1mm厚程度(Y−90の最大エネルギー2.78MeVの最大飛程の約1/10)が望ましい。
本発明のほかの実施例である実施例7の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例7では漏洩箇所に漏洩水受け皿を設け、その下部に放射線検出部1を設けることで、漏洩水6の測定面積を向上させ、高感度測定をするものである。
図7に検出部変形例4を示す。検出部変形例4は放射線検出部1、平型受け皿21を備える。本実施例を適用することで漏洩水6が平型受け皿21に広がり、漏洩水6の測定面積があがることで、漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。また、放射線検出部1を平型受け皿21の下部に設けることで、検出部の簡易構造化、簡易設置化、放射線を遮蔽するゴミの対処が容易に実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例8の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例8では漏洩箇所に漏洩水受け皿を設け、その下部に放射線検出部1を設けることで漏洩水6の測定面積を向上させ、高感度測定をするものである。
図8に検出部変形例5を示す。検出部変形例5は放射線検出部1、平型受け皿21を備える。本実施例を適用することで漏洩水6が平型受け皿21に広がり、漏洩水6の測定面積があがることで、漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。また、平型受け皿21から放射線検出部1を一定距離離すことで、広範囲の漏洩水を検出可能にし、放射線検出感度向上を実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例9の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例9では漏洩箇所に漏洩水受け皿を設け、その下部に放射線検出部1を設けることで漏洩水6の測定面積を向上させ、高感度測定をするものである。
図9に検出部変形例6を示す。検出部変形例6は放射線検出部1、平型受け皿21、溜め機構22を備える。本実施例を適用することで漏洩水6が平型受け皿21に広がり、溜め機構22により漏洩水6を滞留させることにより測定面積があがり、漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例10の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例10では漏洩箇所に漏洩水受け皿24を設け、保護膜23で覆った放射線検出部1を漏洩水6に接触または非接触にするように設置することで測定面積を向上させ、高感度測定をするものである。
図10に水中計測検出部の変形例1を示す。水中計測検出器の変形例1は放射線検出部1、保護膜23、受け皿24を備える。本実施例を適用することで放射線検出部1を保護膜23により漏洩水6から保護し測定面積を向上することで、漏洩水6からの放射線18の高感度測定が実現できる。この実施例では保護膜23を透過したβ線を測定する条件のため、前記保護膜23がアルミニウム材料の場合、0.4mm厚、鉄材料の場合、0.1mm厚程度(Y−90の最大エネルギー2.78MeVの最大飛程の約1/10)が望ましい。
本発明のほかの実施例である実施例11の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例12で光ファイバ4から距離をおいた直下にOSL素子28を設けた放射線検出部と光ファイバ4から距離を置いた直下にOSL素子28を設けその下部にβ線等を遮蔽するフィルタ30を設けることでバックグラウンドの放射線と測定対象の放射線を弁別するものである。
図11に放射線検出部の変形例を示す。放射線検出部の変形例の左図は放射線検出部の変形例1はコネクタ14、光ファイバ4、ハウジング25、素子固定用袋ナット27、OSL素子28を備える。右図はコネクタ14、光ファイバ4、ハウジング25、素子固定用袋ナット27、OSL素子28を備えた放射線検出部と、コネクタ14、光ファイバ4、ハウジング25、素子固定用袋ナット27、OSL素子28、フィルタ30を備える。本実施例を適用することでバックグラウンドの放射線と測定対象の放射線を弁別、高感度測定が実現できる。この実施例では素子固定用袋ナット27を透過したβ線を測定する条件のため、前記素子固定用袋ナット27の放射線検出面がアルミニウム材料の場合、0.4mm厚、鉄材料の場合、0.1mm厚程度(Y−90の最大エネルギー2.78MeVの最大飛程の約1/10)が望ましい。
本発明のほかの実施例である実施例12の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例12で放射検出器を汚染水処理施設等の堰等に溜まった水に対して設けることで雨水等の水中に漏洩した放射性物質の測定をするものである。
図12に検出部の変形例を示す。検出部の変形例は放射線検出部1、検出システム3、光ファイバ4を備える。本実施例を適用することで雨水等31に漏洩した漏洩水の検出が実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例13の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例14でタンク等の下部に漏洩水集中ガイドを設けることで、漏洩水を任意の場所に集中させ漏洩水を効率よく収集するものである。
図13に漏洩水集中ガイドを示す。漏洩水集中ガイドはタンク等の下部に漏洩水集中ガイド32を備える。本実施例を適用することでタンク等から漏洩した水を一箇所にまとめることが実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例14の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例14で光スイッチに光クロスコネクタを設けることで、多点計測を可能とするものである。
図14に光スイッチ代案1を示す。光スイッッチ代案1は光ファイバ4、MEMSミラー33、反射板34、コネクタ14、放射線検出部1、を備える。本実施例を適用することで1台の計測装置及び解析装置で複数部分の線量及び線量率計測を実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例15の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例15で光スイッチにガルバノスキャンスイッチを設けることで、多点計測を可能とするものである。
図15に光スイッチ代案2を示す。光スイッッチ代案2は光ファイバ4、反射板34、コネクタ14、放射線検出部1、を備える。本実施例を適用することで1台の計測装置及び解析装置で複数部分の線量及び線量率計測を実現できる。
本発明のほかの実施例である実施例16の漏洩水モニタリングシステムについて説明する。実施例16で監視盤(モニタ)を設けることで、漏洩場所の管理を可能とするものである。
図16に監視盤の計測モニタ画面の変形例を示す。計測モニタ画面は原子炉37周辺のタンク35を示し、レベルゲージ36、タンクナンバー及び線量率38を設けることで漏洩場所、線量、線量率等を容易に管理することが実現できる。
1 放射線検出部
2 漏洩水受け皿
3 検出システム
4 光ファイバ
5 滞留タンク
6 漏洩水
7 亀裂
8 フォトカプラ
9 光源
10 光制御装置
11 光検出器
12 光発生用タイミングケーブル
13 制御・データ収集装置
14 コネクタ
15 ゴミ混入防止カバー
16 配管
17 排水口
18 放射線
19 半球型受け皿
20 漏洩水ガイド
21 平型受け皿
22 溜め機構
23 保護膜
24 受け皿
25 ハウジング
26 レーザー光
27 素子固定用袋ナット
28 OSL素子
29 OSL光
30 フィルタ
31 雨水等
32 漏洩水集中ガイド

Claims (19)

  1. OSL素子を含む放射線検出部を光ファイバの一端に接続し、前記OSL素子に刺激光を照射する光源を前記光ファイバの他端に接続し、前記放射線検出部と、前記光源と、前記OSL素子から放出するOSL光を受光分析する計測部とを光分岐ファイバで接続し、前記OSL光の受光分析結果から前記放射線検出部の積算放射線量を解析表示するOSL光ファイバ型多点モニタリング装置において、
    前記放射線検出部を、放射性物質を含む水が漏洩する複数の漏洩箇所に対応付けて、前記漏洩する水を受ける漏洩水受け皿と共に設けることで、前記漏洩水受け皿で受けた放射性漏洩水の放射性を検出するように構成されることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  2. 請求項1に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    上記放射線検出部が放射性物質を含む漏洩水受け皿の漏洩水に対し、漏洩水表面あるいは漏洩水表面との間に空間を持って配置する構造に設置すること特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  3. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    モニタリング対象の指標核種の放射線がβ線である事を特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  4. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    放射性物質を含む漏洩水の受け皿の内表面を漏洩水が伝い流れする構造の受け皿と、その上部に放射線検出部を設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  5. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿の内表面に、漏洩水が伝い流れするガイドを設けた漏洩水受け皿を設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  6. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の上部に放射線検出部を設ける事を特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  7. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の下部に放射線検出部を設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  8. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の下部から一定の空間持って放射線検出部を設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  9. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    上記放射性物質を含む漏洩水の受け皿を平板状の構造に設け、その平板状受け皿の表面に漏洩水を一定量溜める機構を設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  10. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    上記放射性物質を含む漏洩水の放射線検出部を保護膜で覆う構造で漏洩水中に設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  11. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    放射線検出部にβ線を遮蔽する放射線フィルタ付とフィルタなしの複数の放射線検出部を設け、両差の測定差分値から純β線放出核種量を定量することを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  12. 請求項1、2に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    放射性物質を含む漏洩水を導引する堰を設け、上記堰の一箇所あるいは複数の点に放射線検出部を設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  13. 請求項1〜12に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    放射性汚染水処理タンク下部あるいは配管下部から漏洩水を一箇所に導引する漏洩水集中ガイドを設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  14. 請求項1〜13に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    OSL素子を刺激する光源と放射線検出部を接続する光ファイバ間に、光スイッチを設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  15. 請求項1に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    多点計測を可能とするため、光スイッチに光クロスコネクタを設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  16. 請求項1に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    多点計測を可能とするため、光スイッチにガルバノスキャンスイッチを設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  17. 請求項1に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、前記OSL光ファイバ型多点モニタリング装置で収集した情報を元に、漏洩場所、線量、線量率等を容易に監視する監視盤を設けることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  18. 請求項1〜17に記載された漏洩水モニタリングシステムにおいて、
    請求項1〜14のいずれかを組み合わせることを特徴とする放射性漏洩水モニタリングシステム。
  19. OSL素子に刺激光を照射し、前記OSL素子から放出するOSL光を受光分析し、前記受光分析結果から積算放射線量を解析表示する放射性漏洩水モニタリング方法であって、漏洩箇所から漏洩する放射性物質を含む漏洩水を複数の漏洩水受け皿で受けて、前記漏洩水受け皿の放射線を前記OSL素子で検出する放射性漏洩水モニタリング方法。
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