JP2014009907A - 冷却室用エアカーテン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアカーテン装置において、冷却室の出入口における空気の出入りを確実に遮断する。
【解決手段】エアカーテン装置(10)は、ケーシング(21,31)と、該ケーシング(21,31)内に内部空気流れを形成する送風ファンとをそれぞれ有し、互いの吸込口(24,34)と吹出口(35,25)とが対向するように設けられた一対の送風装置(20,30)を備えている。両送風装置(20,30)の間の通風空間(10a)には、内部空気流れによって空気流れが形成される。各吹出口(25,35)に、多数の通風孔が厚さ方向に貫通するように形成されると共に、奥行方向の中央部が両端部に比べてケーシング(21,31)の内部側に凹むV字形状に形成された吹き出しグリル(25a,35a)をそれぞれ設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷凍庫や冷蔵庫等の冷却室の出入口に設けられて空気の出入りを遮断するための空気流れを形成する冷却室用エアカーテン装置に係るものである。
従来より、例えば冷凍庫や冷蔵庫等の外部との温度差が大きい冷却室の出入口に、空気の出入りを遮断するためのエアカーテン装置が設けられている(例えば、下記特許文献1を参照)。
例えば、下記特許文献1のエアカーテン装置は、吹出口と吸込口とが形成されたケーシング内にファンが収納された一対の送風装置を備えている。該一対の送風装置は、互いの吹出口と吸込口とが対向するように配置されている。エアカーテン装置は、各ファンを駆動させることによって、両送風装置の間に、吹出口から対向する吸込口に向かう空気流れが形成される。つまり、両送風装置の間には、水平方向に対向する2つの空気流れが形成される。そして、この2つの空気流れが障壁となって、エアカーテン装置が設けられる出入口における空気の出入りを遮断していた。
特開2008−215724号公報
ところで、上記エアカーテン装置では、両送風装置の吹出口に整流格子を設けて吹き出し空気を他の送風装置の吸込口に向かって真っ直ぐに吹き出すこととしている。しかしながら、他の送風装置の吸込口に向かって真っ直ぐに吹き出された空気は、下流側に向かうほど風速が低下して奥行方向に膨らむ。そのため、吹き出し空気の一部が下流側において室内外へ漏れ、一対の送風装置の間における空気の循環風量が減少して冷却室の出入口における空気の出入りを確実に遮断できなくなるおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却室用エアカーテン装置において、冷却室の出入口における空気の出入りを確実に遮断することにある。
第1の発明は、空気の吸込口(24,34)と吹出口(25,35)とが1つの側面に上下に形成されたケーシング(21,31)と、該ケーシング(21,31)内の上記吸込口(24,34)と上記吹出口(25,35)との間に収容されて上記ケーシング(21,31)内に上記吸込口(24,34)から上記吹出口(25,35)へ向かう内部空気流れ(f1,f2)を形成する送風ファン(22,32)とをそれぞれ有する一対の送風装置(20,30)を備え、上記一対の送風装置(20,30)は、冷却室(1)の出入口(2)の幅方向の一端部と他端部とに互いの上記吸込口(24,34)と上記吹出口(35,25)とが対向するように設けられ、互いの間の通風空間(10a)に上記内部空気流れ(f1,f2)によって上記各吹出口(25,35)から対向する上記吸込口(34,24)へ向かう外部空気流れ(F1,F2)が形成される冷却室用エアカーテン装置であって、上記各吹出口(25,35)には、多数の通風孔が厚さ方向に貫通するように形成されると共に、奥行方向の中央部が両端部に比べて上記ケーシング(21,31)の内部側に凹むV字形状に形成された多孔板(25a,35a)がそれぞれ設けられている。
第1の発明では、各送風装置(20,30)の送風ファン(22,32)を駆動すると、各送風装置(20,30)のケーシング(21,31)内において吸込口(24,34)から吹出口(25,35)へ向かう内部空気流れ(f1,f2)が形成されると共に、両送風装置(20,30)の間の通風空間(10a)に互いの吹出口(25,35)から他方の吸込口(34,24)へ向かう外部空気流れ(F1,F2)が形成される。ここで、各吹出口(25,35)には、多数の通風孔が厚み方向に貫通するように形成されると共に、奥行方向の中央部が両端部に比べて上記ケーシング(21,31)の内部側に凹むV字形状に形成された多孔板(25a,35a)がそれぞれ設けられている。このような多孔板(25a,35a)から空気を吹き出すことにより、外部空気流れ(F1,F2)は、吹出口(25,35)から吹き出されて一旦は下流側に向かって奥行方向に窄まっていく。そのため、外部空気流れ(F1,F2)が下流側において奥行方向に膨らんだとしても、多孔板(25a,35a)を扁平な形状に形成した場合に比べて、奥行方向への膨らみ量が少なくなる。これにより、外部空気流れ(F1,F2)は、室内外へ漏れることなく対応する送風装置(20,30)に吸い込まれることとなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記吸込口(24)の上側に形成された上記吹出口(25)に設けられた上記多孔板(25a)は、上下方向に複数に分割されると共に、上方の分割片ほど室外側へ傾けられ、上記吸込口(34)の下側に形成された上記吹出口(35)に設けられた上記多孔板(35a)は、上下方向に複数に分割されると共に、下方の分割片ほど室内側へ傾けられている。
ところで、通風空間(10a)の上下方向の中央部では、室外側の暖気と室内側の冷気の圧力差が等しくなる一方、通風空間(10a)の上層部では、暖気の圧力が高くなって暖気と冷気の圧力差が大きくなり、通風空間(10a)の下層部では、冷気の圧力が高くなって暖気と冷気の圧力差が大きくなる。このような暖気と冷気の圧力差により、通風空間(10a)では、上下方向の中央部から上方へ向かうほど、暖気による横風の風速が速くなり、上下方向の中央部から下方へ向かうほど、冷気による横風の風速が速くなる。そのため、通風空間(10a)の上下方向の中央から上方部分では、上方に向かうほど暖気による横風によって外部空気流れ(F1)の進路が室内側へ傾き易くなり、通風空間(10a)の上下方向の中央から下方の部分では、下方に向かうほど冷気による横風によって外部空気流れ(F2)の進路が室外側へ傾き易くなる。
ここで、冷却室用エアカーテン装置では、各ケーシング(21,31)内における内部空気流れ(f1,f2)と、通風空間(10a)において水平方向に対向して流れる2つの外部空気流れ(F1,F2)とによって、一対の送風装置(20,30)の間において空気が循環する。そのため、暖気及び冷気による横風によって外部空気流れ(F1,F2)の進路が大きく傾くと、一対の送風装置(20,30)の間において循環する空気の一部が室内外へ漏れる一方、一対の送風装置(20,30)の間において循環する空気に室内外の空気が混入し、冷気及び暖気の遮断効率が低下するおそれがあった。
これに対し、第2の発明では、吸込口(24)の上側の吹出口(25)に設けられた多孔板(25a)を、上下方向に複数に分割すると共に上方の分割片ほど室外側へ傾け、吸込口(34)の下側の吹出口(35)に設けられた多孔板(35a)を、上下方向に複数に分割すると共に下方の分割片ほど室内側へ傾けることとした。これにより、通風空間(10a)の上下方向の中央から上方の部分では、該通風空間(10a)に吹き出される空気の吹き出し方向が、上方に向かうほど室外側へ傾けられる。つまり、通風空間(10a)の上下方向の中央から上方の部分では、上方へ向かうほど暖気による横風の風速が速くなって外部空気流れ(F1)の進路が室内側へ傾き易くなるが、上方へ向かうほど外部空気流れ(F1)の上流側における進路が室外側へ傾けられる。その結果、外部空気流れ(F1)が室内へ漏れることなく対応する送風装置(30)に吸い込まれる。一方、通風空間(10a)の上下方向の中央から下方の部分では、該通風空間(10a)に吹き出される空気の吹き出し方向が、下方に向かうほど大きな角度で室内側へ傾けられる。つまり、通風空間(10a)の上下方向の中央から下方の部分では、下方へ向かうほど冷気による横風の風速が速くなって外部空気流れ(F2)の進路が室外側へ傾き易くなるが、下方へ向かうほど外部空気流れ(F2)の上流側における進路が室内側へ傾けられる。そのため、外部空気流れ(F2)が室外へ漏れることなく対応する送風装置(20)に吸い込まれる。つまり、第2の発明では、通風空間(10a)への空気の吹き出し方向を、暖気及び冷気による横風の上下方向における風速分布に応じて、横風の上流側方向へ傾けることにより、一対の送風装置(20,30)の間において循環する空気の室内外への漏れが抑制される。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記各送風装置(20,30)は、上記外部空気流れ(F1,F2)の風量が上記通風空間(10a)の上下方向の中央部から上方及び下方に向かってそれぞれ段階的に大きくなるように、上記各内部空気流れ(f1,f2)を流速の異なる複数の流れに分流する複数の分流板(51,52,61,62)を有している。
ところで、上述のように、通風空間(10a)には、室内外の温度差によって上下方向に圧力分布が生じ、通風空間(10a)の上層部では多量の暖気が通過し、下層部では多量の冷気が通過する一方、中層部では上層部及び下層部に比べて空気の出入りが少なくなっている。そのため、通風空間(10a)の全領域において速度分布が均一になるように外部空気流れ(F1,F2)を形成することとすると、通風空間(10a)の上層部及び下層部において確実に空気の出入りを遮断できるような風量を確保するために送風ファン(22,32)の回転数を比較的高く設定しなければならない。一方で、通風空間(10a)の上層部及び下層部に適した風量となるように送風ファン(22,32)の回転数を高くすると、中層部において風量が必要以上に大きくなり、ファン動力が無駄になって効率が低下してしまう。
そこで、第3の発明では、外部空気流れ(F1,F2)の風量が通風空間(10a)の上下方向の中央部から上方及び下方に向かってそれぞれ段階的に大きくなるように、各内部空気流れ(f1,f2)を流速の異なる複数の流れに分流する複数の分流板(51,61)を設けている。これにより、通風空間(10a)において、多量の暖気が通過する上層部と多量の冷気が通過する下層部では、空気の出入りを遮断する外部空気流れ(F1,F2)の風量が大きくなり、空気の出入りが少ない中層部では、空気の出入りを遮断する外部空気流れ(F1,F2)の風量が小さくなる。
第4の発明は、第3の発明において、上記複数の分流板(51,52,61,62)は、それぞれ平板状に形成され、上記各内部空気流れ(f1,f2)を横断する方向に間隔を空けて配列されている。
第4の発明では、各内部空気流れ(f1,f2)を横断する方向に間隔を空けて配列された複数の平板状の分流板(51,52,61,62)によって、各内部空気流れ(f1,f2)が流速の異なる複数の流れに振り分けられる。
第5の発明は、第4の発明において、上記複数の分流板(51,52,61,62)の配列方向に延びるレール部材(58)と、上記各分流板(51,52,61,62)を上記レール部材(58)に対してスライド自在に且つ該レール部材(58)に直交する回転軸周りに回動自在に取り付ける取付部材(56,57)とを有し、上記各分流板(51,52,61,62)を支持する支持機構(55)を備えている。
第5の発明では、複数の分流板(51,52,61,62)がレール部材(58)と取付部材(56,57)とを有する支持機構(55)によって支持されている。また、各分流板(51,52,61,62)を、レール部材(58)に直交する回転軸周りに回動させると、各分流板(51,52,61,62)の角度が変わり、各分流板(51,52,61,62)をレール部材(58)の長手方向にスライドさせると、相隣る分流板(51,52,61,62)の間隔が変わる。つまり、複数の分流板(51,52,61,62)は、支持機構(55)によって、角度及び互いの間隔が変更可能となるように支持されている。
第6の発明は、第4又は第5の発明において、上記各送風ファン(22,32)は、上記吹出口(24,34)と平行に空気を吹き出すように設けられる一方、上記複数の分流板(51,61)は、少なくとも上記各送風ファン(22,32)と上記吹出口(25,35)との間に設けられ、上記各送風ファン(22,32)の吹出側であって上記複数の分流板(51,61)との間には、該送風ファン(22,32)の吹き出し空気を下流側ほど上記吹出口(25,35)に近づくように整流する多数の空気通路を有する整流部材(27,37)が設けられている。
第6の発明では、各送風ファン(22,32)の吹き出し空気は、複数の分流板(51,61)によって分流される前に、整流部材(27,37)によって整流されると共に、下流側ほど吹出口(25,35)に近づくように流通方向が変更される。つまり、送風ファン(22,32)の吹き出し空気は、吹出口(25,35)に至るまでの間に、整流部材(27,37)と各分流板(51,61)とによって二段階に流通方向が変更される。
第7の発明は、第6の発明において、上記各整流部材(27,37)は、上記多数の空気通路の通路長さが、上記各ケーシング(21,31)の幅方向において上記通風空間(10a)側の空気通路ほど短くなるように形成されている。
第7の発明では、各整流部材(27,37)は、多数の空気通路の通路長さが、幅方向において通風空間(10a)側の空気通路ほど短くなるように形成されている。そのため、各整流部材(27,37)による整流効果の程度は、吹出口(25,35)までの距離が短くなる幅方向における通風空間(10a)側ほど低くなる。
第1の発明によれば、各吹出口(25,35)に設けられた多孔板(25a,35a)を、奥行方向の中央部が両端部に比べてケーシング(21,31)の内部側に凹むV字形状に形成することとした。これにより、各外部空気流れ(F1,F2)は、各吹出口(25,35)から吹き出されて一旦は下流側に向かって奥行方向に窄まる。そのため、各外部空気流れ(F1,F2)が下流側において奥行方向に膨らんだとしても、吹き出しグリル(25a,35a)を扁平に形成した場合に比べて、奥行方向への膨らみ量を低減することができる。その結果、外部空気流れ(F1,F2)は、漏れることなく対応する送風装置(30,20)に吸い込まれる。従って、外部空気流れ(F1,F2)の室内外への漏れを抑制することができ、一対の送風装置(20,30)の間における空気の循環風量の減少を抑制することができる。よって、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを確実に遮断することができる。
また、第2の発明によれば、吸込口(24)の上側の吹出口(25)に設けられた多孔板(25a)を、上下方向に複数に分割すると共に上方の分割片ほど室外側へ傾け、吸込口(34)の下側の吹出口(35)に設けられた多孔板(35a)を、上下方向に複数に分割すると共に下方の分割片ほど室内側へ傾けることとした。これにより、通風空間(10a)への空気の吹き出し方向を、暖気及び冷気による横風の上下方向における風速分布に応じて、横風の上流側方向に傾けることができる。よって、一対の送風装置(20,30)の間において循環する空気の室内外への漏れを抑制することができると共に、室内外の空気が一対の送風装置(20,30)の間において循環する空気に混入することを抑制することができる。従って、冷気及び暖気の遮断効率を向上させることができる。
また、第3の発明によれば、各送風ファン(22,32)による内部空気流れ(f1,f2)を分流板(51,61)によって流速の異なる複数の流れに振り分けることにより、1つの送風ファン(22,32)で該送風ファン(22,32)の回転数を増大させることなく、冷却室(1)の出入口(2)の空気の出入りの多い上層部と下層部に対応する通風空間(10a)の上層部と下層部における外部空気流れ(F1,F2)の風量を増大させることができる。つまり、分流板(51,61)によって内部空気流れ(f1,f2)を振り分けて冷却室(1)の出入口(2)を横断する外部空気流れ(F1,F2)に対して上下方向の速度分布を形成することにより、送風ファン(22,32)の回転数を増大させることなく、室内外の圧力差が大きくなる出入口(2)の上層部及び下層部における空気の出入りを遮断するための必要風量を確保することができる。その結果、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを効率よく遮断することができる。
ところで、各ケーシング(21,31)において、吸込口(24,34)と吹出口(25,35)とは、1つの側面に上下に形成されている。そのため、吸込口(24,34)から吹出口(25,35)へ向かう内部空気流れ(f1,f2)は、湾曲した形状となる。そこで、各内部空気流れ(f1,f2)を分流するために、分流板(51,61)を、内部空気流れ(f1,f2)に沿うように湾曲させた板状体によって構成することが考えられる。しかし、このような構成では、複数の分流板(51,61)の形状が多様になり、各内部空気流れ(f1,f2)を分流する分流機構を容易に製作することができない。
そこで、第4の発明では、各分流板(51,52,61,62)を平板状に形成し、これらを各内部空気流れ(f1,f2)を横断する方向に間隔を空けて配列することによって、各内部空気流れ(f1,f2)を流速の異なる複数の流れに振り分けることとした。そのため、内部空気流れ(f1,f2)を流速の異なる複数の流れに振り分ける分流機構を容易に構成することができる。
ところで、上述のように複数の平板状の分流板(51,61)によって各内部空気流れ(f1,f2)を分流する場合、分流板(51,61)の角度と間隔とを変更することによって、分流される各空気流れの風速を変更することができる。
そこで、第5の発明では、複数の分流板(51,52,61,62)の角度と間隔とが変更可能になるように各分流板(51,52,61,62)を支持する支持機構(55)を設けることとした。そのため、複数の分流板(51,52,61,62)によって分流される各空気流れの風速を容易に変更することができる。これにより、分流板(51,52,61,62)を取り換えることなく、各空気流れの風速を容易に変更することができると共に、分流板(51,52,61,62)の取り付け後に、各空気流れの風速を微調整することができる。
ところで、各吹出口(25,35)において送風ファン(22,32)の最も近くから吹き出される空気流れ(以下、単に近接空気流れと称する。)は、他の空気流れに比べて長さが各段に短い。そのため、整流部材(27,37)による整流方向を送風ファン(22,32)の吹き出し方向に等しくすると、近接空気流れを形成するために分流板(51,61)のみによって空気流れの方向を急激に変更しなければならず、近接空気流れが分流板(51,61)付近に偏流するおそれがあった。近接空気流れが分流板(51,61)付近に偏流すると、吹出口(25,35)の近接空気流れの周囲の部分からは空気が吹き出されず、当該部分では近接空気流れによって圧力が低下するために、空気を吹き出すどころか通風空間(10a)の空気を吸い込むおそれがあった。吹出口(25,35)の一部において空気を吸い込んでしまうと、外部空気流れ(F1,F2)の風量が不十分になるため、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを遮断することができなくなる。
そこで、第6の発明では、送風ファン(22,32)の吹き出し空気を下流側ほど吹出口(25,35)に近づくように整流する整流部材(27,37)を設けることにより、送風ファン(22,32)の吹き出し空気の流通方向を、整流部材(27,37)と各分流板(51,61)とによって二段階に変更することとした。これにより、整流方向と送風ファン(22,32)の吹き出し方向とが等しい場合に比べて、近接空気流れを形成するために分流板(51,61)による空気流れの方向転換量を小さくすることができる。よって、近接空気流れの偏流をより確実に抑制することができる。
ところで、各整流部材(27,37)の幅方向における通風空間(10a)側の空気通路は、他方側の空気通路よりも吹出口(25,35)までの距離が短いため、要求される整流効果の程度が、他方側の空気通路よりも低い。一方、各整流部材(27,37)の幅方向における通風空間(10a)側の空気通路における整流効果の程度が高すぎると、近接空気流れが偏流するおそれが高くなる。
そこで、第7の発明では、各整流部材(27,37)を、多数の空気通路の通路長さが、幅方向において通風空間(10a)側の空気通路ほど短くなるように形成することとした。そのため、各整流部材(27,37)による整流効果は、吹出口(25,35)までの距離が短くなる幅方向における通風空間(10a)側ほど低くなる。これにより、多数の空気通路の通路長さを、要求される整流効果の程度に応じた長さに形成することができる。また、各整流部材(27,37)の幅方向における通風空間(10a)側の空気通路における整流効果を低減することにより、近接空気流れの偏流を一層抑制することができる。
図1は、実施形態に係るエアカーテン装置が設置された冷凍庫の出入口付近を示す横断面図である。 図2は、実施形態に係るエアカーテン装置を冷凍庫側から視た側面図である。 図3は、実施形態に係るエアカーテン装置の縦断面図である。 図4は、実施形態に係るエアカーテン装置の横断面図である。 図5は、整流部材の製作方法を示す模式図である。 図6は、ブレード及び支持機構の分解斜視図と組立斜視図である。 図7(A)、(B)は、実施形態に係るエアカーテン装置の側面図であり、(A)は第1送風装置の内側面を示し、(B)は第2送風装置の内側面を示している。 図8は、実施形態に係るエアカーテン装置の吹き出しグリルの各分割片の設置態様を示す横断面図である。 図9は、実施形態に係るエアカーテン装置の通風空間に形成される空気流れの方向及び速度分布を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る冷却室用エアカーテン装置の一例として、食品加工工場の加工室に隣接して設けられた冷凍庫の出入口に設けられたエアカーテン装置について説明する。
《発明の実施形態》
図1に示すように、エアカーテン装置(10)は、冷凍庫(冷却室)(1)の出入口(2)に設けられている。具体的には、冷凍庫(1)と庫外(室外)の加工室との間の仕切壁(3)に開口(3a)が形成され、該開口(3a)の冷凍庫(1)側に上記エアカーテン装置(10)が設けられている。なお、開口(3a)の加工室側には、開閉扉(4)が設けられている。また、仕切壁(3)とエアカーテン装置(10)との間には、仕切壁(3)とエアカーテン装置(10)との隙間を閉塞するトンネル状の閉塞壁(5)が設けられている。
なお、本実施形態では、冷凍庫(1)の出入口(2)は、開状態の開閉扉(4)の開口部(4a)と、仕切壁(3)の開口(3a)と、閉塞壁(5)の開口部(5a)と、エアカーテン装置(10)の開口部となる通風空間(10a)とによって構成されている。そして、冷凍庫(1)の出入口(2)は、開閉扉(4)によって開閉される一方、該開閉扉(4)が開状態の際に本発明に係るエアカーテン装置(10)が形成する水平方向の空気流れ(F1,F2)によって該出入口(2)における空気の出入りが遮断される。
−エアカーテン装置の構成−
エアカーテン装置(10)は、一対の送風装置、即ち、第1送風装置(20)と第2送風装置(30)とを備えている。第1送風装置(20)及び第2送風装置(30)は、冷凍庫(1)の出入口(2)の幅方向の一端部と他端部にそれぞれ別個に設けられ、互いの間に通風空間(10a)を区画している。図1及び図2に示すように、本実施形態では、冷凍庫(1)内から加工室方向を視たときに、第1送風装置(20)が出入口(2)の左側端部に設けられ、第2送風装置(30)が出入口(2)の右側端部に設けられている。
図3及び図4に示すように、各送風装置(20,30)は、箱状のケーシング(21,31)と、該ケーシング(21,31)に収容された送風ファン(22,32)とをそれぞれ有している。
各ケーシング(21,31)は、4つの側板によって横断面が矩形に形成された筒部(23,33)と該筒部(23,33)の上端を閉塞する天板(26,36)とを有している。各筒部(23,33)の互いに対向する内側板(23a,33a)は開き戸に構成され、該内側板(23a,33a)には、空気の吸込口(24,34)と吹出口(25,35)とがそれぞれ形成されている。また、本実施形態では、両ケーシング(21,31)の天板(26,36)が1つの板部材によって一体に構成されている。つまり、エアカーテン装置(10)は、上記通風空間(10a)の側方と上方とを取り囲む門型に構成されている。
各吸込口(24,34)と各吹出口(25,35)とは、それぞれ矩形の開口によって形成されている。第1送風装置(20)では、吹出口(25)が上側に形成される一方、吸込口(24)が下側に形成されている。一方、第2送風装置(30)では、吸込口(34)が上側に形成される一方、吹出口(35)が下側に形成されている。また、第1送風装置(20)の吸込口(24)には、吸い込みグリル(24a)が取り付けられ、吹出口(25)には吹き出しグリル(25a)が取り付けられている。一方、第2送風装置(30)の吸込口(34)には、吸い込みグリル(34a)が取り付けられ、吹出口(35)には吹き出しグリル(35a)が取り付けられている。詳細については後述するが、吹き出しグリル(25a,35a)は、多数の通風孔が形成された多孔板によって構成されている。
各送風ファン(22,32)は、有圧扇によって構成され、各ケーシング(21,31)内の上下方向の中央付近に配置されている。
第1送風装置(20)の送風ファン(22)は、ケーシング(21)の内部において吸込口(24)と吹出口(25)との間に設けられ、下方から空気を吸い込んで上方に吹き出すように上吹き状態で設けられている。このように設けられることにより、第1送風装置(20)では、ケーシング(21)の内部において、送風ファン(22)よりも下側の吸込口(24)から上側の吹出口(25)に向かう内部空気流れ(f1)が形成される。
第2送風装置(30)の送風ファン(32)は、ケーシング(31)の内部において吸込口(34)と吹出口(35)との間に設けられ、上方から空気を吸い込んで下方に吹き出すように下吹き状態で設けられている。このように設けられることにより、第2送風装置(30)では、ケーシング(31)の内部において、送風ファン(32)よりも上側の吸込口(34)から下側の吹出口(35)に向かう内部空気流れ(f2)が形成される。
各送風ファン(22,32)の吹出側には、整流部材(27,37)が取り付けられている。また、第1送風装置(20)には、内部空気流れ(f1)を複数の流れに分流する複数のブレード(分流板)(51,52)が設けられている。一方、第2送風装置(30)には、内部空気流れ(f2)を複数の流れに分流する複数のブレード(61,62)が設けられている。整流部材(27,37)及びブレード(51,52,61,62)の詳細については後述する。
以上のような構成により、第1送風装置(20)及び第2送風装置(30)の各送風ファン(22,32)が駆動されると、各ケーシング(21,31)内において内部空気流れ(f1,f2)が形成されると共に、第1送風装置(20)と第2送風装置(30)の間に区画される通風空間(10a)には、第1送風装置(20)の吹出口(25)から第2送風装置(30)の吸込口(34)に向かう空気流れ(F1)と、第2送風装置(30)の吹出口(35)から第1送風装置(20)の吸込口(24)に向かう空気流れ(F2)とが形成される。空気流れ(F1)と空気流れ(F2)とは、上下方向に並び、水平方向に対向して流れる空気流れである。
〈整流部材〉
整流部材(27,37)は、ハニカム構造体によって構成され、断面が正六角形状の通風孔からなる空気通路が多数形成されている。多数の空気通路は、整流部材(27,37)を厚さ方向に貫通するように形成されている。また、整流部材(27,37)は、1つの側面から対向する側面に向かって徐々に厚みが薄くなるように形成されている。これにより、整流部材(27,37)の多数の空気通路の通路長さは、1つの側面から対向する側面に向かって徐々に短くなる。
本実施形態では、2つの整流部材(27,37)は、図5に示すように、多数の空気通路が厚さ方向に形成された直方体形状の整流部材を、厚さ方向の中央部において、切断面が両端面に対して傾斜した面となるように切断することによって形成されている。このように形成することにより、1つの側面から対向する側面に向かって厚みが変化する2つの整流部材(27,37)が、無駄なく容易に形成される。
図3に示すように、各整流部材(27,37)は、各ケーシング(21,31)の幅方向において内側板(23a,33a)側ほど、流入側の端面と送風ファン(22,32)との距離が短くなるように傾けられて設けられている。このように各整流部材(27,37)を配置することにより、各整流部材(27,37)の各空気通路は、各送風ファン(22,32)の吹き出し方向に対して傾き、下流側ほど吹出口(25,35)側に近づく。また、各整流部材(27,37)は、各ケーシング(21,31)の幅方向において内側板(23a,33a)側ほど厚みが薄くなるように設けられている。つまり、各整流部材(27,37)は、各ケーシング(21,31)の幅方向において内側板(23a,33a)側(通風空間(10a)側)ほど、空気通路の通路長さが短くなるように設けられている。
このような整流部材(27,37)により、各送風ファン(22,32)から吹き出された空気は、整流部材(27,37)の多数の空気通路により、旋回成分が除去されて層流化され、該空気通路の軸方向に一様な流れに変換される。つまり、各送風ファン(22,32)から吹き出された空気は、複数のブレード(51,61)によって分流される前に、整流部材(27,37)によって整流されると共に、下流側ほど吹出口(25,35)に近づくように流通方向が変更される。
〈ブレード〉
各ブレード(51,52,61,62)は、各ケーシング(21,31)内の吸込口(24,34)と吹出口(25,35)とのそれぞれにおいて各内部空気流れ(f1,f2)を吹出口(25,35)において上下方向に並ぶ流速の異なる複数の流れに分流するように設けられている。各ブレード(51,52,61,62)は、矩形の平板状部材によって形成されている。本実施形態では、各ケーシング(21,31)内の送風ファン(22,32)と吹出口(25,35)との間に、5つのブレード(51,61)が設けられる一方、各ケーシング(21,31)内の送風ファン(22,32)と吸込口(24,34)との間に5つのブレード(52,62)が設けられている。それぞれの設置箇所において、複数のブレード(52,62)は、支持機構(55)によって各内部空気流れ(f1,f2)を横断する方向に間隔を空けて配列されている。
具体的には、図6に示すように、各ブレード(51,52,61,62)は、各ケーシング(21,31)の奥行方向(図6では左右方向)に延びる矩形の平板状の本体部(54a)と、該本体部(54a)の奥行方向(図6では左右方向)の両端部に形成されて支持機構(55)と係合する係合部(54b)とを有している。係合部(54b)は、本体部(54a)の奥行方向の両端部から折り返された突出片によって形成されている。係合部(54b)には、円形の孔(54c)が形成されている。
支持機構(55)は、ボルト部材(56)とナット部材(57)とレール部材(58)とを有している。ボルト部材(56)は、雄ネジ部(56a)と頭部(56b)とを有している。ボルト部材(56)の雄ネジ部(56a)は、各ブレード(51,52,61,62)の係合部(54b)の円形の孔(54c)に挿通されている。ナット部材(57)は、各係合部(54b)の円形の孔(54c)に挿通されたボルト部材(56)の雄ネジ部(56a)に螺合され、各ブレード(51,52,61,62)をボルト部材(56)に回動自在に取り付けている。レール部材(58)は、長板を短辺方向に折り曲げられることによって形成され、断面形状がボルト部材(56)の頭部(56b)の外形に沿った形状に形成されている。レール部材(58)は、内部にボルト部材(56)の頭部(56b)が嵌め込まれ、該頭部(56b)を長手方向にスライド自在に保持している。レール部材(58)は、各支持機構(55)に2つずつ設けられ、2つのレール部材(58)は、各ケーシング(21,31)内の奥行方向の一端面と他端面とにおいて対応する位置に取り付けられている。2つのレール部材(58)は、送風ファン(21,31)の吸込側では、各吸込口(24,34)に対して平行に取り付けられ、送風ファン(21,31)の吹出側では、各吹出口(25,35)に近づくほど送風ファン(21,31)に近づくように取り付けられている。
このような構成により、各ブレード(51,52,61,62)は、支持機構(55)によって、各内部空気流れ(f1,f2)を横断する方向に間隔を空けて配列される。また、各ブレード(51,52,61,62)は、ボルト部材(56)及びナット部材(57)により、レール部材(58)に対してスライド自在に且つ該レール部材(58)に直交する回転軸(ボルト部材(56)の雄ネジ部(56a)の中心軸)周りに回動自在に取り付けられている。つまり、各ブレード(51,52,61,62)は、支持機構(55)によって、角度及び互いの間隔が変更可能となるように支持されている。
また、各送風装置(20,30)のケーシング(21,31)内の送風ファン(22,32)と吹出口(25,35)との間に設けられた複数のブレード(51,61)は、分流された複数の流れの流速が送風ファン(22,32)と離れた流れほど速くなるような間隔で設けられている。具体的には、複数のブレード(51,61)は、該ブレード(51,61)によって区画された複数の流路の流入口の流路断面積に対する流出口の流路断面積の比率が、吹出口(25,35)から離れた流路ほど小さくなるような角度及び間隔で配列されている。
一方、各送風装置(20,30)のケーシング(21,31)内の送風ファン(22,32)と吸込口(24,34)との間に設けられた複数のブレード(52,62)は、等しい角度で等間隔に配列されている。
以上のようなブレード(51,52,61,62)が設けられることにより、各ケーシング(21,31)内に形成されて吸込口(24,34)から吹出口(25,35)に向かって湾曲して流れる内部空気流れ(f1,f2)は、径方向に複数の流れに分流される。そして、各送風ファン(22,32)の吹出側に設けられた複数のブレード(51,61)によって分流された複数の流れは、吹出口(25,35)において送風ファン(22,32)と離れた流れほど流速が速くなる。これにより、第1送風装置(20)の吹出口(25)から通風空間(10a)に吹き出されて第2送風装置(30)の吸込口(34)に向かって流れる空気流れ(F1)は、下端(通風空間(10a)の上下方向の中央部)から上端に向かって段階的に風速が速くなり、風量が多くなる。一方、第2送風装置(30)の吹出口(35)から通風空間(10a)に吹き出されて第1送風装置(20)の吸込口(24)に向かって流れる空気流れ(F2)は、上端(通風空間(10a)の上下方向の中央部)から下端に向かって段階的に風速が速くなり、風量が多くなる。つまり、通風空間(10a)を水平方向に流れる空気流れ(F1,F2)の風量は、通風空間(10a)の上下方向の中央部から上方及び下方に向かってそれぞれ段階的に大きくなる。
〈グリル〉
図7に示すように、吸い込みグリル(24a,34a)が金網によって形成される一方、吹き出しグリル(25a,35a)は、多数の通風孔が厚さ方向に貫通するように形成された厚みのある板状体によって構成されている。吹き出しグリル(25a,35a)は、多数の通風孔の断面形状が正六角形状に形成され、ハニカム構造に構成されている。また、図8に示すように、吹き出しグリル(25a,35a)は、奥行方向の中央部が両端部に比べてケーシング(21,31)の内部側に凹むV字形状に形成されている。
また、吹き出しグリル(25a,35a)は、それぞれ上下方向に3つに分割されている。3つの分割片(25a1,25a2,25a3,35a1,35a2,35a3)は、それぞれ空気の吹き出し方向が異なるように設けられている。
第1送風装置(20)では、最も下側の第1分割片(25a1)は、通風空間(10a)の奥行方向の中央を通過する垂直面Lの両側の部分が、該垂直面Lに対して対称な形状となるように設けられている。これにより、第1分割片(25a1)では、上記垂直面Lに平行な方向に空気が吹き出される。真中の第2分割片(25a2)は、第1分割片(25a1)に対して室外側へ5度傾くように設けられている。これにより、第2分割片(25a2)は、上記垂直面Lに対して、室外側へ5度傾いた方向に空気が吹き出される。最も上側の第3分割片(25a3)は、第1分割片(25a1)に対して室外側へ10度傾くように設けられている。これにより、第3分割片(25a3)は、上記垂直面Lに対して、室外側へ10度傾いた方向に空気が吹き出される。つまり、第1送風装置(20)の吹き出しグリル(25a)の3つの分割片(25a1,25a2,25a3)は、空気の吹き出し方向が、上方の分割片ほど大きな角度で室外側へ傾くように設けられている。これにより、通風空間(10a)の上下方向の中央から上方の部分では、上方に向かうほど、空気流れ(F1)の上流側における進路が大きな角度で室外側へ傾けられることとなる。
一方、第2送風装置(30)では、最も上側の第1分割片(35a1)は、通風空間(10a)の奥行方向の中央を通過する垂直面Lの両側の部分が、該垂直面Lに対して対称な形状となるように設けられている。これにより、第1分割片(35a1)では、上記垂直面Lに平行な方向に空気が吹き出される。真中の第2分割片(35a2)は、第1分割片(35a1)に対して室内側へ5度傾くように設けられている。これにより、第2分割片(35a2)は、上記垂直面Lに対して、室内側へ5度傾いた方向に空気が吹き出される。最も下側の第3分割片(35a3)は、第1分割片(35a1)に対して室内側へ10度傾くように設けられている。これにより、第3分割片(35a3)は、上記垂直面Lに対して、室内側へ10度傾いた方向に空気が吹き出される。つまり、第2送風装置(30)の吹き出しグリル(35a)の3つの分割片(35a1,35a2,35a3)は、空気の吹き出し方向が、下方の分割片ほど大きな角度で室内側へ傾くように設けられている。これにより、通風空間(10a)の上下方向の中央から下方の部分では、下方に向かうほど、空気流れ(F2)の上流側における進路が大きな角度で室内側へ傾けられることとなる。
−運転動作−
エアカーテン装置(10)では、第1送風装置(20)及び第2送風装置(30)の各送風ファン(22,32)を駆動すると、各ケーシング(21,31)内において内部空気流れ(f1,f2)が形成されると共に、通風空間(10a)に水平方向の空気流れ(F1,F2)が形成される。
具体的には、第1送風装置(20)では、送風ファン(22)を駆動すると、ケーシング(21)内に、送風ファン(22)よりも下側の吸込口(24)から上側の吹出口(25)に向かう湾曲した内部空気流れ(f1)が形成される。一方、第2送風装置(30)では、送風ファン(32)を駆動すると、ケーシング(31)内に、送風ファン(32)よりも上側の吸込口(34)から下側の吹出口(35)に向かう湾曲した内部空気流れ(f2)が形成される。
上記内部空気流れ(f1)は、第1送風装置(20)の吹出口(25)から通風空間(10a)に吹き出される。通風空間(10a)に吹き出された空気は、第1送風装置(20)の吹出口(25)が対向する第2送風装置(30)の吸込口(34)に吸い込まれる。このようにして通風空間(10a)の上下方向中央から上側に水平方向に流れる空気流れ(F1)が形成される。一方、上記内部空気流れ(f2)は、第2送風装置(30)の吹出口(35)から通風空間(10a)に吹き出される。通風空間(10a)に吹き出された空気は、第2送風装置(30)の吹出口(35)が対向する第1送風装置(20)の吸込口(24)に吸い込まれる。このようにして通風空間(10a)の上下方向中央から下側に、上記空気流れ(F1)に対向するように流れる空気流れ(F2)が形成される。
ここで、上述のように、第1送風装置(20)及び第2送風装置(30)は、冷凍庫(1)の出入口(2)の幅方向の一端部と他端部とにそれぞれ設けられている。そのため、第1送風装置(20)及び第2送風装置(30)の間の通風空間(10a)において一方側から他方側へ流れる空気流れ(F1,F2)は、出入口(2)を幅方向に横断することとなる。このような出入口(2)を幅方向に横断する空気流れ(F1,F2)により、冷凍庫(1)の出入口(2)における空気の出入りが遮断される。
また、各送風装置(20,30)のケーシング(21,31)内では、吸込口(24,34)から吹出口(25,35)に向かって湾曲して流れる内部空気流れ(f1,f2)が、複数のブレード(51,52,61,62)によって複数の流れに分流される。そして、各送風ファン(22,32)の吹出側に設けられた複数のブレード(51,61)によって分流された複数の流れは、吹出口(25,35)において送風ファン(22,32)と離れた流れほど流速が速くなる。これにより、図13に示すように、通風空間(10a)を水平方向に流れる空気流れ(F1,F2)の流速は、通風空間(10a)の上下方向の中央部から上方及び下方に向かってそれぞれ段階的に速くなる。これにより、空気流れ(F1,F2)の風量は通風空間(10a)の上下方向の中央部から上方及び下方に向かってそれぞれ段階的に大きくなる。
ところで、通風空間(10a)の上下方向の中央部では、室外側の暖気と室内側の冷気の圧力差が等しくなる一方、通風空間(10a)の上層部では、暖気の圧力が高くなって暖気と冷気の圧力差が大きくなり、通風空間(10a)の下層部では、冷気の圧力が高くなって暖気と冷気の圧力差が大きくなる。このような暖気と冷気の圧力差により、通風空間(10a)では、上下方向の中央部から上方へ向かうほど、暖気による横風の風速が速くなり、上下方向の中央部から下方へ向かうほど、冷気による横風の風速が速くなる。そのため、通風空間(10a)の上下方向の中央から上方部分では、上方に向かうほど暖気による横風によって空気流れ(F1)の進路が室内側へ傾き易くなり、通風空間(10a)の上下方向の中央から下方の部分では、下方に向かうほど冷気による横風によって空気流れ(F2)の進路が室外側へ傾き易くなる。
しかしながら、本実施形態では、上述のように、第1送風装置(20)の吹き出しグリル(25a)は、上下方向に3つに分割され、上方の分割片ほど室外側へ傾くように設けられている。そのため、通風空間(10a)の上下方向の中央から上方の部分では、該通風空間(10a)に吹き出される空気の吹き出し方向が、上方に向かうほど大きな角度で室外側へ傾けられる。つまり、通風空間(10a)の上下方向の中央から上方の部分では、上方へ向かうほど暖気による横風の風速が速くなって空気流れ(F1)の進路が室内側へ傾き易くなるが、上方へ向かうほど空気流れ(F1)の上流側における進路が室外側へ傾けられる。その結果、空気流れ(F1)が室内へ漏れることなく第2送風装置(30)に吸い込まれる。
また、同様に、第2送風装置(30)の吹き出しグリル(35a)は、上下方向に3つに分割され、下方の分割片ほど室内側へ傾くように設けられている。そのため、通風空間(10a)の上下方向の中央から下方の部分では、該通風空間(10a)に吹き出される空気の吹き出し方向が、下方に向かうほど大きな角度で室内側へ傾けられる。つまり、通風空間(10a)の上下方向の中央から下方の部分では、下方へ向かうほど冷気による横風の風速が速くなって空気流れ(F2)の進路が室外側へ傾き易くなるが、下方へ向かうほど空気流れ(F2)の上流側における進路が室内側へ傾けられる。そのため、空気流れ(F2)が室外へ漏れることなく第1送風装置(20)に吸い込まれる。
また、2つの空気流れ(F1,F2)は、それぞれ下流側に向かうほど風速が低下して奥行方向に膨らみ、一部が下流側において室内外へ漏れるおそれがある。しかし、本実施形態では、各吹き出しグリル(25a,35a)を、厚さ方向に延びる多数の空気通路が形成されたV字形状の多孔板によって構成している。そのため、各空気流れ(F1,F2)は、各吹出口(25,35)から吹き出されて一旦は下流側に向かって奥行方向に窄まり、その後、下流側において奥行方向に膨らむため、漏れることなく対応する送風装置(30,20)に吸い込まれることとなる。
−実施形態の効果−
上記実施形態によれば、各吹き出しグリル(25a,35a)を、厚さ方向に延びる多数の空気通路が形成されたV字形状の多孔板によって構成することとした。これにより、各空気流れ(F1,F2)は、各吹出口(25,35)から吹き出されて一旦は下流側に向かって奥行方向に窄まる。そのため、各空気流れ(F1,F2)が下流側において奥行方向に膨らんだとしても、吹き出しグリル(25a,35a)を扁平に形成した場合に比べて、奥行方向への膨らみ量を低減することができる。その結果、空気流れ(F1,F2)は、漏れることなく対応する送風装置(30,20)に吸い込まれる。従って、空気流れ(F1,F2)の室内外への漏れを抑制することができ、一対の送風装置(20,30)の間における空気の循環風量の減少を抑制することができる。よって、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを確実に遮断することができる。
ところで、上述のように、通風空間(10a)では、暖気と冷気の圧力差により、上下方向の中央部から上方へ向かうほど、暖気による横風の風速が速くなり、上下方向の中央部から下方へ向かうほど、冷気による横風の風速が速くなる。
これに対し、上記実施形態では、吸込口(24)の上側の吹出口(25)に設けられた吹き出しグリル(25a)を、上下方向に複数に分割すると共に上方の分割片ほど室外側へ傾け、吸込口(34)の下側の吹出口(35)に設けられた吹き出しグリル(35a)を、上下方向に複数に分割すると共に下方の分割片ほど室内側へ傾けることとした。これにより、通風空間(10a)への空気の吹き出し方向を、暖気及び冷気による横風の上下方向における風速分布に応じて、横風の上流側方向に傾けることができる。よって、一対の送風装置(20,30)の間において循環する空気の室内外への漏れを抑制することができると共に、室内外の空気が一対の送風装置(20,30)の間において循環する空気に混入することを抑制することができる。従って、冷気及び暖気の遮断効率を向上させることができる。
また、上記実施形態によれば、各送風ファン(22,32)による内部空気流れ(f1,f2)を吹出側に設けたブレード(51,61)によって流速の異なる複数の流れに振り分けることにより、1つの送風ファン(22,32)で該送風ファン(22,32)の回転数を増大させることなく、冷凍庫(1)の出入口(2)の空気の出入りの多い上層部と下層部に対応する通風空間(10a)の上層部と下層部おける空気流れ(F1,F2)の風量を増大させることができる。つまり、ブレード(51,61)によって内部空気流れ(f1,f2)を振り分けて冷却室(1)の出入口(2)を横断する空気流れ(F1,F2)に対して上下方向の速度分布を形成することにより、送風ファン(22,32)の回転数を増大させることなく、室内外の圧力差が大きくなる出入口(2)の上層部及び下層部における空気の出入りを遮断するための必要風量を確保することができる。その結果、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを効率よく遮断することができる。
ところで、各ケーシング(21,31)において、吸込口(24,34)と吹出口(25,35)とは、1つの側面に上下に形成されている。そのため、吸込口(24,34)から吹出口(25,35)へ向かう内部空気流れ(f1,f2)は、湾曲した形状となる。そこで、各内部空気流れ(f1,f2)を分流するために、ブレード(51,61)を、内部空気流れ(f1,f2)に沿うように湾曲させた板状体によって構成することが考えられる。しかし、このような構成では、複数のブレード(51,61)の形状が多様になり、各内部空気流れ(f1,f2)を分流する分流機構を容易に製作することができない。
また、上記実施形態によれば、各ブレード(51,52,61,62)を平板状に形成し、これらを支持機構(55)によって各内部空気流れ(f1,f2)を横断する方向に間隔を空けて配列することによって、各内部空気流れ(f1,f2)を流速の異なる複数の流れに振り分けることとした。そのため、内部空気流れ(f1,f2)を流速の異なる複数の流れに振り分ける分流機構を容易に構成することができる。
ところで、上述のように複数の平板状のブレード(51,52,61,62)によって各内部空気流れ(f1,f2)を分流する場合、ブレード(51,52,61,62)の角度と間隔とを変更することによって、分流される各空気流れの風速を変更することができる。
上記実施形態によれば、複数のブレード(51,52,61,62)の角度と間隔とが変更可能になるように、各ブレード(51,52,61,62)を支持する支持機構(55)を設けることとした。そのため、複数のブレード(51,52,61,62)によって分流される各空気流れの風速を容易に変更することができる。これにより、ブレード(51,52,61,62)を取り換えることなく、各空気流れの風速を容易に変更することができると共に、ブレード(51,52,61,62)の取り付け後に、各空気流れの風速を微調整することができる。
ところで、各吹出口(25,35)において送風ファン(22,32)の最も近くから吹き出される空気流れ(以下、単に近接空気流れと称する。)は、他の空気流れに比べて長さが各段に短い。そのため、整流部材(27,37)による整流方向を送風ファン(22,32)の吹き出し方向に等しくすると、近接空気流れを形成するためにブレード(51,61)のみによって空気流れの方向を急激に変更しなければならず、近接空気流れがブレード(51,61)付近に偏流するおそれがあった。近接空気流れがブレード(51,61)付近に偏流すると、吹出口(25,35)の近接空気流れの周囲の部分からは空気が吹き出されず、当該部分では近接空気流れによって圧力が低下するために、空気を吹き出すどころか通風空間(10a)の空気を吸い込むおそれがあった。吹出口(25,35)の一部において空気を吸い込んでしまうと、空気流れ(F1,F2)の風量が不十分になるため、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを遮断することができなくなる。
これに対し、上記実施形態では、送風ファン(22,32)の吹き出し空気を下流側ほど吹出口(25,35)に近づくように整流する整流部材(27,37)を設けることにより、送風ファン(22,32)の吹き出し空気の流通方向を、整流部材(27,37)と各ブレード(51,61)とによって二段階に変更することとした。これにより、整流方向と送風ファン(22,32)の吹き出し方向とが等しい場合に比べて、近接空気流れを形成するためにブレード(51,61)による空気流れの方向転換量を小さくすることができる。よって、近接空気流れの偏流をより確実に抑制することができる。
ところで、各整流部材(27,37)の幅方向における通風空間(10a)側の空気通路は、他方側の空気通路よりも吹出口(25,35)までの距離が短いため、要求される整流効果の程度が、他方側の空気通路よりも低い。一方、各整流部材(27,37)の幅方向における通風空間(10a)側の空気通路における整流効果の程度が高すぎると、近接空気流れが偏流するおそれが高くなる。
これに対し、上記実施形態では、各整流部材(27,37)を、多数の空気通路の通路長さが、幅方向において通風空間(10a)側の空気通路ほど短くなるように形成することとした。そのため、各整流部材(27,37)による整流効果は、吹出口(25,35)までの距離が短くなる幅方向における通風空間(10a)側ほど低くなる。これにより、多数の空気通路の通路長さを、要求される整流効果の程度に応じた長さに形成することができる。また、各整流部材(27,37)の幅方向における通風空間(10a)側の空気通路における整流効果を低減することにより、近接空気流れの偏流を一層抑制することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態において、複数のブレード(51,52,61,62)及びこれらを支持する支持機構(55)を省略してもよい。このような場合であっても、各吹き出しグリル(25a,35a)を、厚さ方向に延びる多数の空気通路が形成されたV字形状の多孔板によって構成することにより、空気流れ(F1,F2)の室内外への漏れを抑制することができるため、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを確実に遮断することができる。
また、上記実施形態において、各送風ファン(22,32)の吸込口(24,34)側に設けていたブレード(52,62)及びこれらを支持する支持機構(55)を省略し、吹出口(25,35)側のみにブレード(51,61)及びこれらを支持する支持機構(55)を設けることとしてもよい。このような形態であっても、ブレード(51,61)によって内部空気流れ(f1,f2)を振り分けて冷凍庫(1)の出入口(2)を横断する空気流れ(F1,F2)に対して上下方向の速度分布を形成することにより、送風ファン(22,32)の回転数を増大させることなく、庫内外の圧力差が大きくなる出入口(2)の上層部及び下層部における空気の出入りを遮断するための必要風量を確保することができる。よって、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りを効率よく遮断することができる。
また、上記実施形態において、各ケーシング(21,31)内に送風ファン(22,32)を複数台設置することとしてもよい。
また、上記実施形態では、各送風ファン(22,32)の吸込側に設けられたブレード(52,62)を等しい角度で等間隔に配列していた。しかし、各送風ファン(22,32)の吸込側のブレード(52,62)を、該ブレード(52,62)によって区画された複数の流路の流入口の流路断面積に対する流出口の流路断面積の比率が、送風ファン(22,32)から離れた流路ほど大きくなるような角度及び間隔で配列することとしてもよい。このように形成した場合、ブレード(52,62)によって分流された複数の流れの流速が送風ファン(22,32)と離れた流れほど速くなる。そのため、冷却室(1)の出入口(2)を横断する空気流れ(F1,F2)の上下方向の速度分布の幅が大きくなる。よって、冷却室(1)の出入口(2)における空気の出入りの遮断をより一層効率よく行うことができる。
また、各ケーシング(21,31)内の送風ファン(22,32)の吹出側に設けられるブレード(51,61)と吸込側に設けられるブレード(52,62)の数は上記実施形態のものに限られない。
また、各吹き出しグリル(25a,35a)は、多数の通風孔が形成されたものであればよく、通風孔の形状は正六角形状に限られない。単に四角格子状に形成されていてもよい。
また、各吹き出しグリル(25a,35a)の3つの分割片(25a1,25a2,25a3,35a1,35a2,35a3)の配置は、上記実施形態の角度(0度、5度、10度)に限られない。また、各吹き出しグリル(25a,35a)の上下方向の分割数は、上記実施形態の数(3つ)に限られない。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、冷凍庫や冷蔵庫等の冷却室の出入口に設けられて空気の出入りを遮断するための空気流れを形成する冷却室用エアカーテン装置について有用である。
1 冷凍庫(冷却室)
2 出入口
10 エアカーテン装置
10a 通風空間
20 第1送風装置(送風装置)
30 第2送風装置(送風装置)
21、31 ケーシング
22、32 送風ファン
24、34 吸込口
25、35 吹出口
25a、35a 吹き出しグリル(多孔板)
25a1、35a1 第1分割片
25a2、35a2 第2分割片
25a3、35a3 第3分割片
51、52、61、62 ブレード
55 支持機構
56 ボルト部材(取付部材)
57 ナット部材(取付部材)
58 レール部材

Claims (7)

  1. 空気の吸込口(24,34)と吹出口(25,35)とが1つの側面に上下に形成されたケーシング(21,31)と、該ケーシング(21,31)内の上記吸込口(24,34)と上記吹出口(25,35)との間に収容されて上記ケーシング(21,31)内に上記吸込口(24,34)から上記吹出口(25,35)へ向かう内部空気流れ(f1,f2)を形成する送風ファン(22,32)とをそれぞれ有する一対の送風装置(20,30)を備え、
    上記一対の送風装置(20,30)は、冷却室(1)の出入口(2)の幅方向の一端部と他端部とに互いの上記吸込口(24,34)と上記吹出口(35,25)とが対向するように設けられ、互いの間の通風空間(10a)に上記内部空気流れ(f1,f2)によって上記各吹出口(25,35)から対向する上記吸込口(34,24)へ向かう外部空気流れ(F1,F2)が形成される冷却室用エアカーテン装置であって、
    上記各吹出口(25,35)には、多数の通風孔が厚さ方向に貫通するように形成されると共に、奥行方向の中央部が両端部に比べて上記ケーシング(21,31)の内部側に凹むV字形状に形成された多孔板(25a,35a)がそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする冷却室用エアカーテン装置。
  2. 請求項1において、
    上記吸込口(24)の上側に形成された上記吹出口(25)に設けられた上記多孔板(25a)は、上下方向に複数に分割されると共に、上方の分割片ほど室外側へ傾けられ、
    上記吸込口(34)の下側に形成された上記吹出口(35)に設けられた上記多孔板(35a)は、上下方向に複数に分割されると共に、下方の分割片ほど室内側へ傾けられている
    ことを特徴とする冷却室用エアカーテン装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記各送風装置(20,30)は、上記外部空気流れ(F1,F2)の風量が上記通風空間(10a)の上下方向の中央部から上方及び下方に向かってそれぞれ段階的に大きくなるように、上記各内部空気流れ(f1,f2)を流速の異なる複数の流れに分流する複数の分流板(51,52,61,62)を有している
    ことを特徴とする冷却室用エアカーテン装置。
  4. 請求項3において、
    上記複数の分流板(51,52,61,62)は、それぞれ平板状に形成され、上記各内部空気流れ(f1,f2)を横断する方向に間隔を空けて配列されている
    ことを特徴とする冷却室用エアカーテン装置。
  5. 請求項4において、
    上記複数の分流板(51,52,61,62)の配列方向に延びるレール部材(58)と、上記各分流板(51,52,61,62)を上記レール部材(58)に対してスライド自在に且つ該レール部材(58)に直交する回転軸周りに回動自在に取り付ける取付部材(56,57)とを有し、上記各分流板(51,52,61,62)を支持する支持機構(55)を備えている
    ことを特徴とする冷却室用エアカーテン装置。
  6. 請求項4又は5において、
    上記各送風ファン(22,32)は、上記吹出口(24,34)と平行に空気を吹き出すように設けられる一方、上記複数の分流板(51,61)は、少なくとも上記各送風ファン(22,32)と上記吹出口(25,35)との間に設けられ、
    上記各送風ファン(22,32)の吹出側であって上記複数の分流板(51,61)との間には、該送風ファン(22,32)の吹き出し空気を下流側ほど上記吹出口(25,35)に近づくように整流する多数の空気通路を有する整流部材(27,37)が設けられている
    ことを特徴とする冷却室用エアカーテン装置。
  7. 請求項6において、
    上記各整流部材(27,37)は、上記多数の空気通路の通路長さが、上記各ケーシング(21,31)の幅方向において上記通風空間(10a)側の空気通路ほど短くなるように形成されている
    ことを特徴とする冷却室用エアカーテン装置。
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