JP2014009859A - ファン制御装置及びこのファン制御装置を具備した空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】暖房運転時におけるファンの回転数を、室内熱交検出温度の上昇時に切換える高い第1の切換え温度と、下降時に切換える低い第2の切換え温度を設定した制御装置において、前記第2の切換え温度より高いハンチング防止温度と前記ファンの回転数を微調整するための調整用回転数を予め設定し記憶するメモリと、前記室内熱交検出温度が前記ハンチング防止温度より下降したとき、前記ファンの回転数に、前記調整用回転数を単位時間毎に順次加算することにより前記ファンの回転数を少しずつ下げて、前記室内熱交検出温度が第2の切換え温度に達しないように制御する室内機制御部とを具備する。
【選択図】図1
Description
高・中位モード切換え温度TH1は、具体的には、室内熱交検出温度の上昇時の第1の切換え温度TH1aが37℃、下降時の第2の切換え温度TH1bが32℃と5℃のマージンをとっており、室内熱交検出温度の上昇・下降による風量の切換えを可能な限り少なくするように制御している。
しかし、暖房運転開始直後には、図6(a)(b)の2点鎖線特性線に示すように、T0に例えばMedモードで暖房運転を開始したとしても、運転開始時に低い外気温であったとすると、人体に冷風を当てないようにするため、室内機22の熱交換器12が暖まるまで冷風防止制御が働き、風量が低く設定された回転数(500rpm)で運転し、冷媒の循環量が少ないので、なかなか部屋が暖まらない状態が続く。
さらに詳しくは、前記予め設定した調整用回転数は、室内熱交検出温度の変化量をΔTH=TH−THn(例えば、n=5秒前と現在の検出温度差)とし、単位時間(例えば1秒間)毎に加減して微調整するする調整用回転数をΔFとしたとき、ΔTHの大きさに応じてΔFを複数段階に設定し、このΔFを直前のファン回転数Nに順次加減する。
ΔTH≧2deg →ΔF=15rpm
2>ΔTH≧1deg →ΔF=10rpm
1>ΔTH≧0deg →ΔF=5rpm
0>ΔTH≧−1deg →ΔF=−10rpm
−1>ΔTH≧−2deg→ΔF=−15rpm
−2>ΔTH →ΔF=−20rpm
このようにして、その時点での冷媒循環量に適し、かつ、極力風量の多い状態とし、若干の風量の変化があっても、従来のような極端な風量変化を生ずることがなく、常にある程度の吹出し温度(冷風と感じない温度)を確保するようにファンの回転を制御している。
Medモード(24〜29℃)に限らず、Hiモード(32〜37℃)であっても中・低位モード切換え温度TH2を高・中位モード切換え温度TH1に変えるだけでその動作は同様である。
その後、T2時に、暖房運転開始直後における予め設定した所定のハンチング防止温度、例えば、28℃まで下降したものとする(点b)。すると、本発明によるファン回転数ハンチング防止処理が機能する。暖房運転開始直後におけるハンチング防止温度は、24℃から29℃までの間で、できるだけ29℃に近い温度とすることが好ましいが、29℃以上に設定してもよい。
さらに詳しくは、室内熱交検出温度の変化量をΔTH=TH−THn(例えば、n=5秒前と現在の検出温度差)とし、単位時間(例えば1秒間)毎に加減する調整用回転数をΔFとしたとき、前記変化量ΔTHの大きさに応じて複数の前記調整用回転数ΔFを設定する。
ΔTH≧2deg →ΔF=15rpm
2>ΔTH≧1deg →ΔF=10rpm
1>ΔTH≧0deg →ΔF=5rpm
0>ΔTH≧−1deg →ΔF=−10rpm
−1>ΔTH≧−2deg→ΔF=−15rpm
−2>ΔTH →ΔF=−20rpm
このようにして、その時点での冷媒循環量に適し、かつ、極力風量の多い状態とし、若干の風量の変化があっても、従来のような極端な風量変化を生ずることがなく、常にある程度の吹出し温度(冷風と感じない温度)を確保するようにファン25の回転を制御している。
Medモード(500〜1000rpm)におけるファン回転数の制御に限らず、Hiモード(1000〜1200rpm)におけるファン回転数であっても同様である。
前記室内機22の室内熱交換器12には、この室内熱交換器12の室内熱交検出温度を検出する室内熱交中間温度センサ23が設けられ、また、前記室内熱交換器12に臨ませてこの室内熱交換器12に風を送るファン25と室内機22の内部の温度を検出する室内温度センサ24が設けられて室内機22を構成している。
前記膨張弁26と室外熱交換器13との間には、ストレーナ38が介在されて連結されている。
前記室外機27の室外熱交換器13には、この室外熱交換器13の内部に熱交出口温度センサ28が設けられ、室外熱交換器13の近傍に外気温度センサ29が設けられている。
前記四方弁11と圧縮機10の吸入側の間には、低圧センサ21とサブアキュムレータ20が設けられている。
なお、以下の例では、前記室内熱交中間温度センサ23は、前記室内熱交換器12の中間位置に取り付けて室内熱交検出温度を検出するものとしたが、必ずしも室内熱交検出温度でなく、前記室内熱交換器の温度であればよい。
前記制御部31には、室内熱交中間温度センサ23と、前記室内熱交中間温度センサ23以外の圧縮機温度センサ14、吐出側温度センサ15、吸入側温度センサ16、室内温度センサ24、熱交出口温度センサ28、外気温度センサ29などの各種センサ37とが接続されている。
前記制御部31、入力部32、RAM33、ROM34、室外機制御部35、室内機制御部36からなる制御回路は、前記室内機22と室外機27のいずれに設けてもよい。
本発明は、図3に示すような暖房運転の設定ファンモードがHiモードとMedモード、Loモードの3段階とした場合について説明するが、これに限られるものではなく、2段階でも、4段階以上でもよい。また、温度設定、ファン回転数も図3に示す例に限られるものではない。
ここで、前記室内熱交検出温度に関連してHi、Med、Loの3つの暖房運転モード毎にファンの回転数を異ならせるための高低2つの異なるモード切換え温度TH1とTH2を設定する。このうち高・中位モード切換え温度TH1は、前記室内熱交検出温度の上昇時の第1の切換え温度TH1a(37℃)の方が下降時の第2の切換え温度TH1b(32℃)より所定温度だけ(5℃)高いマージンをもって設定する。同様に、中・低位モード切換え温度TH2は、前記室内熱交検出温度の上昇時の第1の切換え温度TH2a(29℃)の方が下降時の第2の切換え温度TH2b(24℃)より所定温度だけ(5℃)高いマージンをもって設定する。
1200rpm>Hi≧1000rpm
1000rpm>Med≧500rpm
500rpm>Lo
となる。これらの数値は一例であってこれに限定されるものではない。
a:T0時にMedモードを選択し運転を開始したものとする(図6のT0時)。
開始直後の室内熱交中間温度センサ23の室内熱交検出温度が例えば、10℃と低い時は、この状態で噴き出される風は、人体が冷風と感じる温度であり、冷風防止制御が動作して、ファン25は、室温検出可能最低風量の500rpmで運転を開始する。
暖房運転直後の風量の増加に冷媒循環量が追いつかない場合には風量が多いため室内熱交検出温度が下降する(図6のT1〜T2)。
d:暖房運転の開始直後に設定ファンモードをHiモードに設定したものとすると、室内熱交検出温度TH>TH1a(TH1a=37℃)かどうかを制御部31で判断し、Noであれば、e工程に移行し、f、m、c、dの各工程を繰り返し、室内熱交検出温度THが次第に上昇する。室内熱交検出温度THが暖房運転開始時におけるハンチング防止温度(例えばTH1b+4=36℃)を超えると、d工程はYesとなり、j工程に移行する。
ここで、ΔTHとΔFを次の通り設定する。これらの数値は、一例であり、これに限られるものではない。
ΔTH=TH−THn(現在と一定時間(5秒)前の室内熱交検出温度変化)
ΔF:単位時間(1秒)毎に加減する調整用回転数
ΔTH≧2deg →ΔF=15rpm
2>ΔTH≧1deg →ΔF=10rpm
1>ΔTH≧0deg →ΔF=5rpm
0>ΔTH≧−1deg →ΔF=−10rpm
−1>ΔTH≧−2deg→ΔF=−15rpm
−2>ΔTH →ΔF=−20rpm
Claims (7)
- 圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器を配管により環状に連結し、前記室内熱交換器に風を送るファンと室内熱交検出温度を検出する室内熱交検出温度センサとを具備し、暖房運転時における前記室内熱交検出温度が予め設定された第1の切換え温度よりも上昇した時に前記ファンの回転数を高い方に切換え、前記室内熱交検出温度が予め設定された前記第1の切換え温度より低い第2の切換え温度よりも下降した時に前記ファンの回転数を低い方に切換えることにより、前記ファンの回転数を制御する制御装置において、
前記第2の切換え温度より高いハンチング防止温度と前記ファンの回転数を微調整するための調整用回転数を予め設定し記憶するメモリと、前記室内熱交検出温度が前記ハンチング防止温度より下降したとき、前記ファンの回転数に、前記調整用回転数を単位時間毎に順次加算することにより前記ファンの回転数を少しずつ下げて、可能な限り前記室内熱交検出温度の下降を抑制し、第2の切換え温度に達することのないように制御する室内機制御部とを具備したことを特徴とするファン制御装置。 - 前記調整用回転数は、前記室内熱交検出温度の変化の程度に応じて複数段階に設定し、直前の前記ファン回転数に、前記調整用回転数を単位時間毎に順次加減することを特徴とする請求項1記載のファン制御装置。
- 前記調整用回転数は、前記室内熱交検出温度の変化の程度が小さいほど小さく設定したことを特徴とする請求項2記載のファン制御装置。
- 前記室内熱交検出温度の上昇時に前記ファンの回転数を高い方に切換える第1の切換え温度と、前記室内熱交検出温度の下降時に前記ファンの回転数を低い方に切換える前記第1の切換え温度より低い第2の切換え温度を、異なる暖房運転モード毎にそれぞれ異ならせて設定し、かつ、前記ハンチング防止温度を、異なる暖房運転モード毎に異なる前記第1の切換え温度に略一致するように設定したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のファン制御装置。
- 前記ファンの回転数を異ならせるための異なる温度以上のときの前記ファンの設定された回転数は、前記異なる温度未満のときより大きく設定されていることを特徴とする請求項4記載のファン制御装置。
- 前記室内熱交検出温度に関連してHi、Med、Loの3つの暖房運転モード毎に、ファンの回転数を切換えるための高低2つの異なるモード切換え温度を設定し、これら2つのモード切換え温度は、それぞれ前記室内熱交検出温度の変化の上昇時の第1の切換え温度の方が下降時の第2の切換え温度より高くなるように温度差をもって設定し、前記Hiモードのときのファンの回転数が最も高く設定され、前記Medモードのときのファンの回転数が中位に設定され、前記Loモードのときのファンの回転数が最も低く設定されていることを特徴とする請求項4記載のファン制御装置。
- 請求項1乃至請求項6記載のいずれか1つのファン制御装置を具備した空気調和機。
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