JP6019814B2 - ファン制御装置及びこのファン制御装置を具備した空気調和機 - Google Patents

ファン制御装置及びこのファン制御装置を具備した空気調和機 Download PDF

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本発明は、低い外気温で長時間運転停止した条件下での暖房運転開始直後に、ファンによる冷風の吹き出しを抑制し、温風の吹き出しを速やかに効率よく行うようにしたファン制御装置及びこのファン制御装置を具備した空気調和機に関するものである。
空気調和機は、図4に示すように、室内機22と室外機27で構成され、前記室外機27の圧縮機10、四方弁11から、前記室内機22の室内熱交換器12を通り、前記室外機27の膨張弁26、室外熱交換器13を経て、前記圧縮機10に戻るように配管により環状に連結し、四方弁11の切り替えにより、冷房運転(実線矢印)と暖房運転(点線矢印)のいずれかの運転が行われる。
暖房運転時の送風モードは、図3に示すように、室内熱交換機の中間位置の検出温度(以下、室内熱交検出温度という)が設定された温度以上又は未満で、ファン回転数を高位に設定された回転数(例えば1200rpm)又は中位に設定された回転数(例えば1000rpm)に切換えるための温度を高・中位モード切換え温度TH1とし、また、室内熱交検出温度が設定された温度以上又は未満で、ファン回転数を中位に設定された回転数(例えば1000rpm)又は低位に設定された回転数(例えば500rpm)に切換えるための温度を中・低位モード切換え温度TH2とすると、高・中位モード切換え温度TH1以上のときがHiモードで運転され、また、高・中位モード切換え温度TH1未満で、かつ、中・低位モード切換え温度TH2以上のときがMedモードで運転され、さらに、中・低位モード切換え温度TH2未満のときLoモードでそれぞれ運転され、送風量は、Hi>Med>Loとなる。
高・中位モード切換え温度TH1は、具体的には、室内熱交検出温度の上昇時の第1の切換え温度TH1aが37℃、下降時の第2の切換え温度TH1bが32℃と5℃のマージンをとっており、室内熱交検出温度の上昇・下降による風量の切換えを可能な限り少なくするように制御している。
同様に、中・低位モード切換え温度TH2は、具体的には、室内熱交検出温度の下降時の第1の切換え温度TH2aが29℃、下降時の第2の切換え温度TH2bが24℃と5℃のマージンをとっており、室内熱交検出温度の上昇・下降による風量の切り替えを可能な限り少なくするように制御している。
このような空気調和機の暖房運転において、始動後、時間が経過して安定した運転状態では、室内機22のファン25の送風量が多くなるとそれに応じた冷媒の循環量となり暖房能力も高くなるため、部屋が暖まりやすくなる。
しかし、暖房運転開始直後には、図6(a)(b)の2点鎖線特性線に示すように、T0に例えばMedモードで暖房運転を開始したとしても、運転開始時に低い外気温であったとすると、人体に冷風を当てないようにするため、室内機22の熱交換器12が暖まるまで冷風防止制御が働き、風量が低く設定された回転数(500rpm)で運転し、冷媒の循環量が少ないので、なかなか部屋が暖まらない状態が続く。
次第に室外機27の圧縮機10の回転数が上昇し、冷媒循環量が増えて、T1時に室内熱交検出温度が第1の切換え温度(29℃)まで達すると(点a)、ファン25は低位に設定された回転数(500rpm)から中位に設定された回転数(1000rpm)まで数秒間で一気に風量を上げる。しかし、暖房運転開始直後は、風量の上り幅が大きすぎて中位に設定された回転数(1000rpm)に対する冷媒の循環量が追いつかなかった場合に、室内熱交検出温度が急激に下降してしまう。室内熱交中間温度が第1の切換え温度(29℃)を下回り、さらに急激に下がって第2の切換え温度(24℃)未満になったT5時に(点e)、ファン25は中位に設定された回転数(1000rpm)から低位に設定された回転数(500rpm)まで数秒間で一気に風量を下げる。室内熱交検出温度が下降時の第2の切換え温度(24℃)未満になり、再び冷風防止制御が動作して、ファン25は、風量の少ない低位に設定された回転数(500rpm)で回転して、T7時に至ってようやく上昇時の第1の切換え温度(29℃)に達する(点g)。以上のようなファン回転数の大きなハンチング動作を何回か繰り返して安定した暖房運転状態になる。
このように、暖房運転の開始直後には、ファンの風量が増えても上げ幅が大きすぎると、冷媒の循環量が風量の上り幅に追い付かず、逆に室内熱交検出温度が下がりすぎて再び冷風防止制御に戻ってしまう。そのため、再び室内熱交検出温度が上昇時の第1の切換え温度(29℃)に達するまでに長い時間がかかる。これらの繰り返しにより少しずつ室温を上げてゆくために、温風の吹き出しまでに時間がかかり、温風の吹き出しを速やかに効率よく行うことができない。
特許文献1に記載の発明によれば、低い外気温で暖房運転を開始する場合において、室外熱交換器に寝込んでいた冷媒が室外熱交換器に戻るまでに時間がかかり、圧縮機の運転周波数制限が解除されても室内熱交換器の温度は低く、冷風防止制御が解除されない状態で圧縮機が最大周波数で運転を行う。このため、室内熱交換器で冷媒が十分に凝縮しない状態で圧縮機が高回転で運転することによる冷媒の流動音が大きくなる。これを抑制するため、特許文献1では、図7に示すように、暖房運転始動の圧縮機の起動時に、圧縮機の目標周波数までに、段階的に所定時間運転周波数を保持し、ファン制御部がオン状態となり、冷風防止制御を解除し、所定時間経過後、圧縮機の運転周波数を目標値の許容最大周波数になるように制御し、冷媒の流動音を低減する空気調和機が提案されている。
特開2001-147038号公報
本発明と特許文献1に記載の発明は、ともに低外気温で暖房運転を開始する場合における問題点を解決しようとする点で共通しているが、解決しようとする課題が全く異なり、特許文献1に記載の発明は、低外気温で暖房運転を開始する場合における圧縮機の冷媒の流動音を低減することについての発明であり、本発明の目的である暖房運転開始時における冷風の吹き出しを抑制し、温風の吹き出しを速やかに効率よく行うように、室内熱交換器から吹き出される冷風に係るファンの回転数を制御することについては触れられていない。
本発明が解決しようとする課題は、段落[0005]で述べたように、図6(a)(b)に示す従来のファン回転数の制御では、例えば、Medモードの暖房運転開始直後において、T1時に室内熱交検出温度が上昇時の第1の切換え温度29℃に達すると、ファン回転数を低位に設定された回転数(500回転)から中位に設定された回転数(1000rpm)へと数秒間で一気に増加させる。また、T5時に室内熱交検出温度の下降時に第2の切換え温度24℃未満になると、再び冷風防止制御が動作して、ファン25は、風量の少ない低く設定された回転数(500rpm)で回転して、T7時に至ってようやく上昇時の第1の切換え温度(29℃)に達する(点g)。以上のようなファン回転数の大きなハンチング動作を何回か繰り返してファン回転数が極端な上下動を起こすことにより、室内熱交検出温度も大きく上下動を繰り返し、冷風防止制御が働き、風量がなかなか増えず、部屋が暖まらない状態が続く、という問題を有する。これを解決するのが本発明の課題である。
本発明は、暖房運転開始時においては、室内熱交検用ファンの送風量の極端な変化の上下動を防止して、人体が冷風を感じない限界の最大風量に制御することにより、可能な限り迅速に部屋を暖めることのできるファン制御装置及びこのファン制御装置を具備した空気調和機を提供することを目的とするものである。
本発明は、まず、低室温状態で暖房運転のために電源を投入すると、冷風防止処理が開始する。次いで、暖房運転モードがHiモードか、Medモードかを確認する。図6におけるT0時に、例えば、Medモードを選択して運転を開始した場合、開始直後の室内熱交中間温度センサ23で検出した室内熱交検出温度が10℃とすると、この状態で噴き出される風は、人体が冷風と感じる温度であり、人体に冷風を当てないための冷風防止制御が動作して、ファン25は、風量の最も少なく設定された低い回転数(室温検出可能最低風量の500rpm)で回転する。
次第に圧縮機10の回転数が上昇し、冷媒循環量が増えて、T1時に室内熱交検出温度が第1の切換え温度(29℃)を超えたものとする(点a)。すると、Medモードの中位回転数(1000rpm)又は設定風量の低いモードに制御部から指示される。風量が急激に増加しても冷媒循環量がそれに追いつかないと、風量が多いため室内熱交検出温度が下降を開始する。
その後、T2時に前記ファンの回転数を可変するために予め設定されたハンチング防止温度、例えば、28℃まで下降したものとする(点b)。室内熱交検出温度がハンチング防止温度(28℃)未満になったときに、本発明によるファン回転数ハンチング防止処理が機能する。このファン回転数ハンチング防止処理が機能する設定温度は、室内熱交検出温度の上昇時に前記ファンの回転数を切換える第1の切換え温度(29℃)と下降時に前記ファンの回転数を切換える第2の切換え温度(24℃)の間で、できるだけ第1の切換え温度(29℃)に近いか同一温度とすることが好ましい。第1の切換え温度(29℃)よりわずかに高くてもよい。
前記ファン回転数ハンチング防止処理機能は、前記室内熱交検出温度が前記ハンチング防止温度に達し、さらに下降したとき、前記ファンの回転数に、予め設定した調整用回転数を単位時間毎に順次加減することにより前記ファンの回転数を少しずつ変化させて、可能な限り前記室内熱交検出温度の下降を抑制し、第2の切換え温度(24℃)に達することのないように制御する。
さらに詳しくは、前記予め設定した調整用回転数は、室内熱交検出温度の変化量をΔTH=TH−THn(例えば、n=5秒前と現在の検出温度差)とし、単位時間(例えば1秒間)毎に加減して微調整する調整用回転数をΔFとしたとき、ΔTHの大きさに応じてΔFを複数段階に設定し、このΔFを直前のファン回転数Nに順次加減する。
具体的には、単位時間(1秒間)毎に加減する調整用回転数ΔFを次のように設定する。
ΔTH≧2deg →ΔF=15rpm
2>ΔTH≧1deg →ΔF=10rpm
1>ΔTH≧0deg →ΔF=5rpm
0>ΔTH≧−1deg →ΔF=−10rpm
−1>ΔTH≧−2deg→ΔF=−15rpm
−2>ΔTH →ΔF=−20rpm
そのため、ΔTHが大きいときにはΔFも大きくして前記室内熱交検出温度の急激な低下を抑制し、また、ΔTHが小さいときにはΔFも小さくして前記室内熱交検出温度の低下を抑制して、前記室内熱交検出温度の極端な上下動を防止する。
このようにして、その時点での冷媒循環量に適し、かつ、極力風量の多い状態とし、若干の風量の変化があっても、従来のような極端な風量変化を生ずることがなく、常にある程度の吹出し温度(冷風と感じない温度)を確保するようにファンの回転を制御している。
Medモード(24〜29℃)に限らず、Hiモード(32〜37℃)であっても中・低位モード切換え温度TH2を高・中位モード切換え温度TH1に変えるだけでその動作は同様である。
請求項1記載の発明によれば、室内熱交検出温度に温度変化が生じたとき、直前のファン回転数に、単位時間毎に調整用回転数を加減して微調整する。このため、ファン回転数の急上昇により室内熱交検出温度が下がってハンチング防止温度に達すると、下げ幅の小さな調整用回転数を減じてファン回転数を徐々に下げるような制御し、室内熱交検出温度が第2の切換え温度に達する。ファン回転数をわずかずつ下げることで室内熱交検出温度が一時的にわずかに下がってもファン回転数は、微調整の範囲内であるから、室内熱交検出温度が徐々に上昇する。そして室内熱交検出温度が第1の切り替え温度まで上昇したらファン回転数は、設定された回転数に達する。このように、温度変化が生じたとき直前のファン回転数に、単位時間毎に調整用回転数を加減して微調整することでファン回転数の極端な上下動(ハンチング)を防止し、室温を設定された所定の温度(冷風と感じない下限温度)まで速やかに暖ませることができる。
請求項2記載の発明によれば、調整用回転数は、室内熱交検出温度の変化の程度に応じて複数段階に設定し、直前のファン回転数に、調整用回転数を単位時間毎に順次加減することにより、室内熱交検出温度の温度変化に応じて微調整幅を変化させて少しずつ減らしたり増やしたりして可能な限り早く、かつ、適正なファン回転数に制御できる。
請求項3記載の発明によれば、調整用回転数は、室内熱交検出温度の変化の程度が小さいほど小さく設定することにより、室内熱交検出温度の温度変化に追随して風量変化の断続性を可能な限り小さくして、人体が冷風を感じない限界の最大風量に制御して、可能な限り迅速に部屋を暖めることができる。
請求項4記載の発明によれば、前記室内熱交検出温度の上昇時に前記ファンの回転数を高い方に切換える第1の切換え温度と、前記室内熱交検出温度の下降時に前記ファンの回転数を低い方に切換える前記第1の切換え温度より低い第2の切換え温度を、異なる暖房運転モード毎にそれぞれ異ならせて設定し、かつ、前記ハンチング防止温度を、異なる暖房運転モード毎に異なる前記第1の切換え温度に略一致するように設定することにより、いずれの暖房運転モードを選択しても、それぞれモード毎の暖房運転開始時にファン回転数が極端な上下動(ハンチング)を起こすことがなくなり、風量が増え、部屋を速やかに暖ませることができる。
請求項5記載の発明によれば、室内機のファンの風量が多くなると暖房能力も高くなり、部屋がより暖まりやすくなる。
請求項6記載の発明によれば、Hi、Med、Loの3つの暖房運転モード毎に適切な暖房運転の処理ができる。
請求項7記載の発明によれば、空気調和機は、請求項1乃至請求項6記載のいずれか1つのファン制御装置を具備したので、暖房運転開始直後に、ファンによる冷風の吹き出しを抑制し、温風の吹き出しを速やかに効率よく行うようにした空気調和機を提供することができる。
本発明によるファン制御装置の実施例1の全体の動作を示すフローチャートである。 図1における実施例1の要部の詳細な動作を示すフローチャートである。 室内熱交換器の検出温度とファンの回転数の設定モードの説明図である。 一般的な空気調和機の制御装置の配管図である。 本発明によるファン制御装置の実施例1を制御する制御ブロック図である。 (a)は、設定モード毎の本発明(実線)と従来(2点鎖線)の室内熱交検出温度の特性図、(b)は、設定モード毎の本発明(実線)と従来(2点鎖線)のファン回転数の特性図である。 特許文献1に記載の空気調和機における圧縮機の運転周波数の特性図である。
本発明によるファン制御装置は、圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器を配管により環状に連結し、前記室内熱交換器に風を送るファンと室内熱交検出温度を検出する室内熱交検出温度センサとを具備し、暖房運転時における前記室内熱交検出温度が予め設定された第1の切換え温度よりも上昇した時に前記ファンの回転数を高い方に切換え、前記室内熱交検出温度が予め設定された前記第1の切換え温度より低い第2の切換え温度よりも下降した時に前記ファンの回転数を低い方に切換えることにより、前記ファンの回転数を制御するファン制御装置を対象とし、特に、このファン制御装置を具備した空気調和機を対象としている。
本発明は、前記第2の切換え温度より高いハンチング防止温度と前記ファンの回転数を微調整するための調整用回転数を予め設定し記憶するメモリと、前記室内熱交検出温度が前記ハンチング防止温度より下降したとき、前記ファンの回転数に、前記調整用回転数を単位時間毎に順次加減することにより前記ファンの回転数を少しずつ変化させて、可能な限り前記室内熱交検出温度の下降を抑制し、第2の切換え温度に達することのないように制御する室内機制御部とを具備している。
前記調整用回転数は、前記室内熱交検出温度の変化の程度に応じて複数段階に設定し、直前の前記ファン回転数に、前記調整用回転数を単位時間毎に順次加減する。
前記室内熱交検出温度の上昇時に前記ファンの回転数を高い方に切換える第1の切換え温度と、前記室内熱交検出温度の下降時に前記ファンの回転数を低い方に切換える前記第1の切換え温度より低い第2の切換え温度を、異なる暖房運転モード毎にそれぞれ異ならせて設定し、かつ、前記ハンチング防止温度を、異なる暖房運転モード毎に異なる前記第1の切換え温度に略一致するように設定する。
前記室内熱交検出温度に関連してHi、Med、Loの3つの暖房運転モード毎に、ファンの回転数を切換えるための高低2つの異なるモード切換え温度を設定し、これら2つのモード切換え温度は、それぞれ前記室内熱交検出温度の変化の上昇時の第1の切換え温度の方が下降時の第2の切換え温度より高くなるように温度差をもって設定し、前記Hiモードのときのファンの回転数が最も高く設定され、前記Medモードのときのファンの回転数が中位に設定され、前記Loモードのときのファンの回転数が最も低く設定される。
このような構成において、本発明は、まず、暖房運転モードがHiモードかMedモードを確認する。図6におけるT0時に、例えば、Medモードで運転を開始した場合、開始直後の室内熱交検出温度が10℃(第2の切換え温度24℃以下)とすると、人体が冷風と感じる温度であり、冷風防止制御が動作して、ファン25は、風量が少ないLoモード(室温検出可能最低風量の500rpm)で回転する。
次第に圧縮機10の回転数が上昇し、冷媒循環量が増えて、T1時に室内熱交検出温度が第1の切換え温度(29℃)を超えたものとする(点a)。すると、ファンモードをMedモード中位に設定された回転数(1000rpm)又はこれより設定風量の低いモードに指示する。運転開始直後は、ファンの送風量が多いと、風量の増加に冷媒循環量が追いつかず、室内熱交検出温度が下降を開始する。
その後、T2時に、暖房運転開始直後における予め設定した所定のハンチング防止温度、例えば、28℃まで下降したものとする(点b)。すると、本発明によるファン回転数ハンチング防止処理が機能する。暖房運転開始直後におけるハンチング防止温度は、24℃から29℃までの間で、できるだけ29℃に近い温度とすることが好ましいが、29℃以上に設定してもよい。
前記ファン回転数のハンチング防止処理機能は、暖房運転開始時における室内熱交検出温度がハンチング防止温度まで下降したとき、直前のファン回転数に、単位時間毎に調整用回転数を加減し、ファン25の回転数をわずかずつ変化させる。
さらに詳しくは、室内熱交検出温度の変化量をΔTH=TH−THn(例えば、n=5秒前と現在の検出温度差)とし、単位時間(例えば1秒間)毎に加減する調整用回転数をΔFとしたとき、前記変化量ΔTHの大きさに応じて複数の前記調整用回転数ΔFを設定する。
具体的には、次のように設定する。
ΔTH≧2deg →ΔF=15rpm
2>ΔTH≧1deg →ΔF=10rpm
1>ΔTH≧0deg →ΔF=5rpm
0>ΔTH≧−1deg →ΔF=−10rpm
−1>ΔTH≧−2deg→ΔF=−15rpm
−2>ΔTH →ΔF=−20rpm
そのため、室内熱交検出温度の変化量ΔTHが大きいときには調整用回転数ΔFも大きくして前記室内熱交検出温度の急激な低下を抑制し、また、変化量ΔTHが小さいときには調整用回転数ΔFも小さくして前記室内熱交検出温度の低下を抑制して、前記室内熱交検出温度の極端な上下動(ハンチング)を防止する。
このようにして、その時点での冷媒循環量に適し、かつ、極力風量の多い状態とし、若干の風量の変化があっても、従来のような極端な風量変化を生ずることがなく、常にある程度の吹出し温度(冷風と感じない温度)を確保するようにファン25の回転を制御している。
Medモード(500〜1000rpm)におけるファン回転数の制御に限らず、Hiモード(1000〜1200rpm)におけるファン回転数であっても同様である。
図4は、本発明のファン制御装置を具備した空気調和機の実施例1で、段落[0002]で述べたとおり、室内機22と室外機27で構成され、前記室外機27の圧縮機10、四方弁11から、前記室内機22の室内熱交換器12を通り、前記室外機27の膨張弁26、室外熱交換器13を経て、前記圧縮機10に戻るように配管により環状に連結し、四方弁11の切り替えにより、冷房運転(実線矢印)と暖房運転(点線矢印)のいずれかの運転が行われる。
さらに詳しくは、前記圧縮機10の周囲には、圧縮機温度センサ14と吐出側温度センサ15と吸入側温度センサ16を有し、吐出側は、高圧センサ30とオイルセパレータ17と逆止弁18を介して前記四方弁11に連結されている。また、圧縮機10の吸入側とオイルセパレータ17の間に配管で連結されている電磁弁19は、冷媒が所定温度になるまでオイルセパレータ17と圧縮機10の吸入側をバイパスするために開放される。
前記室内機22の室内熱交換器12には、この室内熱交換器12の室内熱交検出温度を検出する室内熱交中間温度センサ23が設けられ、また、前記室内熱交換器12に臨ませてこの室内熱交換器12に風を送るファン25と室内機22の内部の温度を検出する室内温度センサ24が設けられて室内機22を構成している。
前記膨張弁26と室外熱交換器13との間には、ストレーナ38が介在されて連結されている。
前記室外機27の室外熱交換器13には、この室外熱交換器13の内部に熱交出口温度センサ28が設けられ、室外熱交換器13の近傍に外気温度センサ29が設けられている。
前記四方弁11と圧縮機10の吸入側の間には、低圧センサ21とサブアキュムレータ20が設けられている。
なお、以下の例では、前記室内熱交中間温度センサ23は、前記室内熱交換器12の中間位置に取り付けて室内熱交検出温度を検出するものとしたが、必ずしも室内熱交検出温度でなく、前記室内熱交換器の温度であればよい。
図5は、本発明によるファン制御装置の一例を示すブロック図であり、各種演算、駆動信号の出力、モードの切り替えなどの制御を行う制御部31と、センサ入力データ、演算データ、操作信号などを入力するための入力部32と、暖房運転の設定ファンモード、この設定ファンモードに対応した温度、ファン回転数などを記憶するRAM33と、操作手順などのプログラム等を記憶するROM34と、前記四方弁11,電磁弁19,膨張弁26その他の室外機の駆動部を制御する室外機制御部35と、室内熱交用ファン25などの室内機22を制御する室内機制御部36とで構成されている。
前記制御部31には、室内熱交中間温度センサ23と、前記室内熱交中間温度センサ23以外の圧縮機温度センサ14、吐出側温度センサ15、吸入側温度センサ16、室内温度センサ24、熱交出口温度センサ28、外気温度センサ29などの各種センサ37とが接続されている。
前記制御部31、入力部32、RAM33、ROM34、室外機制御部35、室内機制御部36からなる制御回路は、前記室内機22と室外機27のいずれに設けてもよい。
次に本発明によるファン制御装置の動作を説明する。
本発明は、図3に示すような暖房運転の設定ファンモードがHiモードとMedモード、Loモードの3段階とした場合について説明するが、これに限られるものではなく、2段階でも、4段階以上でもよい。また、温度設定、ファン回転数も図3に示す例に限られるものではない。
本発明の動作を、まずファン制御装置を具備した空気調和機の全体の動作を示す図1のフローチャートに基づき詳細に説明する。
ここで、前記室内熱交検出温度に関連してHi、Med、Loの3つの暖房運転モード毎にファンの回転数を異ならせるための高低2つの異なるモード切換え温度TH1とTH2を設定する。このうち高・中位モード切換え温度TH1は、前記室内熱交検出温度の上昇時の第1の切換え温度TH1a(37℃)の方が下降時の第2の切換え温度TH1b(32℃)より所定温度だけ(5℃)高いマージンをもって設定する。同様に、中・低位モード切換え温度TH2は、前記室内熱交検出温度の上昇時の第1の切換え温度TH2a(29℃)の方が下降時の第2の切換え温度TH2b(24℃)より所定温度だけ(5℃)高いマージンをもって設定する。
前記高・中位モード切換え温度(TH1)以上の前記Hiモードのときのファンの回転数(1000〜1200rpm)が最も高位に設定され、高・中位モード切換え温度(TH1)未満で、かつ、中・低位モード切換え温度(TH2)以上の前記Medモードのときのファンの回転数(500〜1000rpm)が中位に設定され、中・低位モード切換え温度(TH2)未満の前記Loモードのときのファンの回転数(500rpm未満)が最も低位に設定される。このようにして、ファンの回転数は、モード毎に
1200rpm>Hi≧1000rpm
1000rpm>Med≧500rpm
500rpm>Lo
となる。これらの数値は一例であってこれに限定されるものではない。
図1において、
a:T0時にMedモードを選択し運転を開始したものとする(図6のT0時)。
b:運転開始時の設定ファンモードがMedモードの1000rpm>Med≧500rpmであり、前記ファンの回転数を切換える第1の切換え温度TH2a=29℃、下降時に前記ファンの回転数を切換える第2の切換え温度TH2b=24℃であることを確認する。
c:室内熱交温度センサ23で室内熱交検出温度THを検出し、制御部31へ送り、RAM33に記憶する。なお、室内熱交中間温度センサ23で検出する温度は、室内熱交換器12の室内熱交中間温度としたが、中間でなくても室内熱交検出温度であればよい。
開始直後の室内熱交中間温度センサ23の室内熱交検出温度が例えば、10℃と低い時は、この状態で噴き出される風は、人体が冷風と感じる温度であり、冷風防止制御が動作して、ファン25は、室温検出可能最低風量の500rpmで運転を開始する。
d:室内熱交検出温度TH≧TH1a(Hiモードの上昇時の第1の切換え温度37℃)かどうかを制御部31で判断する。暖房運転開始直後は、例えば、10℃と低い時は、Noであり、eに移行する。
e:室内熱交換器12の室内熱交検出温度TH≧TH2a(Medモードの上昇時の第1の切換え温度の29℃)かどうかを制御部31で判断する。暖房運転開始直後は、例えば、10℃と低い時は、Noであり、fに移行する。
f:前記eがNoであると、ファン25にLoモード(又は設定温度の低いモード)を制御部31から指示し、m工程に移行する。
m:暖房運転を停止するか否かを判断し、Noである場合、c工程に戻り、d、e、f、mの各工程を繰り返す。暖房運転開始により圧縮機10が駆動することで、次第に圧縮機10の回転数が上昇し、冷媒循環量が増えて室内熱交検出温度THも上昇する(図6のT0〜T1)。
e:c、d、e、f、mの各工程を繰り返している間に、室内熱交換器12の室内熱交検出温度THが上昇してTH≧TH2a(Medモードの上昇時の第1の切換え温度29℃)となり、e工程がYesになると、g工程に移行する(図1のT1時の点a)。
g:暖房運転の開始時に設定ファンモードをMedモードに設定しているので、室内熱交検出温度THが上昇時の第1の切換え温度(29℃)を超えると、ファンモードをMedの1000rpm(又は設定風量の低いモード)に制御部31で指示する。すると、
暖房運転直後の風量の増加に冷媒循環量が追いつかない場合には風量が多いため室内熱交検出温度が下降する(図6のT1〜T2)。
h:TH>TH2b+4(TH2b=24℃)かどうか、即ち室内熱交検出温度THが暖房運転開始時におけるハンチング防止温度(例えばTH2b+4=28℃)かどうかを制御部31で判断し、室内熱交検出温度THが設定されたハンチング防止温度(28℃)未満に下降しなければ(図6のT2(点b)以前であれば)Yesとなり、m工程に移行し、c、d、e、g、h、mの各工程を繰り返し、室内熱交検出温度THが次第に下降する。ここで、+4としたのは、下限温度値の24℃まで下降するのを待たずに、第1の切換え温度の29℃未満になったらできるだけ早くファン回転数のハンチング防止処理を行うためであるが、暖房運転開始直後におけるハンチング防止温度(TH2b+4)は、24℃から29℃までの間で、できるだけ29℃に近いか29℃と同一温度とすることが好ましい。29℃以上に設定してもよい。
i:前記hでNo、即ち、室内熱交検出温度THが暖房運転開始直後におけるハンチング防止温度(28℃)未満(図1のT2(点b))になると、ファン回転数ハンチング防止処理を行う。この処理の詳細は、図2に基づき後述する。
つぎに、暖房運転の開始直後に設定ファンモードをHiモードに設定したときの作用を図1に基き説明する。
d:暖房運転の開始直後に設定ファンモードをHiモードに設定したものとすると、室内熱交検出温度TH>TH1a(TH1a=37℃)かどうかを制御部31で判断し、Noであれば、e工程に移行し、f、m、c、dの各工程を繰り返し、室内熱交検出温度THが次第に上昇する。室内熱交検出温度THが暖房運転開始時におけるハンチング防止温度(例えばTH1b+4=36℃)を超えると、d工程はYesとなり、j工程に移行する。
j:設定ファンモードをHiモードに設定しているので、室内熱交検出温度THが37℃を超えると、ファンモードをHiの1200rpm(又は設定風量の低いモード)に制御部31で指示する。暖房運転直後の風量の増加に冷媒循環量が追いつかない場合には風量が多いため検出温度が下降を開始する。
k:TH>TH1b+4(TH1b=32℃)かどうかを制御部31で判断し、室内熱交検出温度THが暖房運転開始直後におけるハンチング防止温度の36℃未満に下降しなければYesとなり、m工程に移行し、c、d、j、k、mの各工程を繰り返し、室内熱交検出温度THが次第に下降する。ここで、+4としたのは、第2の切換え温度の32℃まで下降するのを待たずに、第1の切換え温度の37℃未満になったらすぐにファン回転数ハンチング防止処理を行うためであるが、暖房運転開始時におけるハンチング防止温度(TH1b+4)は、32℃から37℃までの間で、できるだけ37℃に近いか37℃と同一温度とすることが好ましい。37℃以上に設定してもよい。
l:前記kでNo、即ち、室内熱交検出温度THが36℃より低くなると、ファン回転数ハンチング防止処理を行う。この処理の詳細は、図2に基づき後述する。
m:暖房運転を停止するかを判断し、Yesであればエンドとなる。
図2に基づき図1における前記i工程を詳細に説明する。
ここで、ΔTHとΔFを次の通り設定する。これらの数値は、一例であり、これに限られるものではない。
ΔTH=TH−THn(現在と一定時間(5秒)前の室内熱交検出温度変化)
ΔF:単位時間(1秒)毎に加減する調整用回転数
ΔTH≧2deg →ΔF=15rpm
2>ΔTH≧1deg →ΔF=10rpm
1>ΔTH≧0deg →ΔF=5rpm
0>ΔTH≧−1deg →ΔF=−10rpm
−1>ΔTH≧−2deg→ΔF=−15rpm
−2>ΔTH →ΔF=−20rpm
i−1:図1の前記h工程でNoであれば(図6のT2(点b))、ファン回転数の極端なハンチング防止処理として、以下のファン回転数変更処理を開始する。
i−2:ある時間T[s]=0時に室内熱交中間温度センサ23で検出した室内熱交検出温度THnをRAM33に記憶する。
i−3:THnの検出から所定時間、例えば、5秒間(T[s]≧5)経過するまで待機し、Yesになったら次へ移行する。
i−4:5秒後の室内熱交検出温度を、THとしてRAM33に記憶する。
i−5:制御部31で温度変化ΔTH=TH−THnを演算してRAM33に記憶する。
i−6:制御部31でΔTH≧2degかどうか、即ち、5秒間で2℃以上の大きな温度変化があったかどうかを判断する。
i−7:i−6においてΔTH≧2degがYesであって、この工程i−7で監視したファン25の実回転数が設定された回転数(Medモードでは上限が1000rpm)に達していなければ調整用回転数ΔF=15rpmとし、この値を実回転数に加算してファン回転数を調整し、i−17に移行する。
i−17:実回転数に調整用回転数ΔF=15rpmを加算しても実回転数が設定回転数(1000rpm)に到達しなければ、Noとなり、i−2に戻り、i−3、i−4、i−5、i−6、i−7、i−17の各工程を設定された回転数に達するまで繰り返す(図6のT2(点b)〜T3(点c))。設定された回転数に達すれば、前記m工程に戻るが、実回転数が設定された回転数に達しなくても、図6のT3(点c)のように、i−6でΔTH≧2degがNoなら(単位時間あたりの温度差が小さくなったら)i−8へ移行する。
i−8:制御部31で2>ΔTH≧1degかどうか、即ち、5秒間で2℃未満1℃以上の温度変化があったかどうかを判断する。
i−9:i−8において2>ΔTH≧1degがYesであって、ファン25の実回転数が設定された回転数(Medモードでは1000rpm)に達していなければ単位時間毎に加減する調整用回転数としてΔF=10rpmを選択し、直前の回転数に加算する(図6のT3(点c)〜T4(点d))。
i−17:ΔF=10rpmを加減してもファン25の実回転数が設定された回転数に到達しなければ、Noとなり、i−2に戻り、i−3、i−4、i−5、i−6、i−8、i−9、i−17の各工程を設定された回転数に達するまで繰り返す。設定された回転数(1000rpm)に達すれば、前記m工程に戻るが、実回転数が設定された回転数に達しなくても、i−8で2>ΔTH≧1degがNoなら(単位時間あたりの温度変化が小さくなったら)i−10へ移行する。
i−10:制御部31で1>ΔTH≧0degかどうかを判断する。
i−11:1>ΔTH≧0degがYesなら、ファン25の実回転数が設定された回転数(Medモードでは1000rpm)に達していなければΔF=5rpmを選択し、直前の回転数に加算する(図6のT4(点d)以降)。
i−17:ΔF=5rpmを加減してもファン25の実回転数が設定された回転数に到達しなければ、Noとなり、i−2に戻り、i−3、i−4、i−5、i−6、i−8、i−10、i−11、i−17の各工程を設定された回転数に達するまで繰り返す。設定された回転数に達すれば、前記m工程に戻るが、実回転数が設定された回転数に達しなくても、i−10で1>ΔTH≧0degがNoなら(1秒間あたりの温度変化がさらに小さくなったら)i−12へ移行する。
i−12:制御部31で0>ΔTH≧−1degかどうかを判断する。
i−13:0>ΔTH≧−1degがYesなら、ファン25の実回転数が設定された回転数(第2の切換え温度500rpm)に達していなければΔF=−10rpmを選択し、直前の回転数に加算する。ΔFがマイナスになると、図6のT4(点d)以降のように実回転数は、上昇に転ずる。
i−17:単位時間毎にΔF=−10rpmを加減してもファン25の実回転数が設定された回転数に到達しなければ、Noとなり、i−2に戻り、i−3、i−4、i−5、i−6、i−8、i−10、i−12、i−13、i−17の各工程を設定された回転数に達するまで繰り返す。設定された回転数に達すれば、前記m工程に戻るが、実回転数が設定された回転数に達しなくても、i−12で0>ΔTH≧−1degがNoなら(1秒間あたりの温度変化が負側に小さくなったら)i−14へ移行する。
i−14:制御部31で−1>ΔTH≧−2degかどうかを判断する。
i−15:−1>ΔTH≧−2degがYesなら、ファン25の実回転数が設定された回転数(500回転)に達していなければΔF=−15rpmを選択し、上昇のカーブが少し急になる。
i−17:ΔF=−15rpmを加減してもファン25の実回転数が設定された回転数に到達しなければ、Noとなり、i−2に戻り、i−3、i−4、i−5、i−6、i−8、i−10、i−12、i−14、i−15、i−17の各工程を設定された回転数に達するまで繰り返す。設定された回転数(第2の切換え温度500回転)に達すれば、前記m工程に戻るが、実回転数が設定された回転数に達しなくても、i−14で−1>ΔTH≧−2degがNoなら(1秒間あたりの温度変化が負側に大きくなったら)i−16へ移行する。
i−16:ΔF=−20rpmを選択し、回転数の上昇のカーブがさらに急になる。
i−17:i−7、i−9、i−11、i−13、i−15、i−16のいずれかの処理が終了すると、設定された回転数に達したかを判断する。Noであれば、この回転数でi−2に戻り、以上の動作を繰り返すが、図6のT6(点f)で第1の切換え温度(29℃)に達すると、Yesであり、設定された回転数(1000rpm)に急速に到達し、図1のm工程に移行する。
前記実施例では、Medモードを選択したので、室内熱交中間温度センサ23がハンチング防止温度(28℃)未満になったときに、室内熱交中間温度センサ23の検出温度の変化に応じて設定された調整用回転数を加減して、図6(b)のT2〜T6時の実線特性線のように、ファン25の回転数を少しずつ減らしたり増やしたりする。そのため、その時点での冷媒循環量に適し、かつ、極力風量の多い状態とし、若干の温度の変化があっても、従来の2点鎖線特性線のような極端な風量変化を生ずることがなく、常にある程度の吹出し温度(冷風と感じない温度)を確保するようにファン25の回転を制御している。
前記図6(a)(b)の実施例では、Medモードを選択した場合について説明したが、前記l工程におけるl−1〜l−17のHiモードを選択した場合(図6(a)(b)の縦軸の括弧書き数値)の作用についても、前記i工程におけるハンチング防止温度の違い、設定された回転数の違いがあるがその他は同様であり、詳細な説明は省略する。
10…圧縮機、11…四方弁、12…室内熱交換器、13…室外熱交換器、14…圧縮機温度センサ、15…吐出側温度センサ、16…吸入側温度センサ、17…オイルセパレータ、18…逆止弁、19…電磁弁、20…サブアキュムレータ、21…低圧センサ、22…室内機、23…室内熱交中間温度センサ、24…室内温度センサ、25…ファン、26…膨張弁、27…室外機、28…熱交出口温度センサ、29…外気温度センサ、30…高圧センサ、31…制御部、32…入力部、33…RAM、34…ROM、35…室外機制御部、36…室内機制御部、37…その他のセンサ、38…ストレーナ。

Claims (7)

  1. 圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器を配管により環状に連結し、前記室内熱交換器に風を送るファンと室内熱交検出温度を検出する室内熱交検出温度センサとを具備し、暖房運転時における前記室内熱交検出温度が予め設定された第1の切換え温度よりも上昇した時に前記ファンの回転数を高い方に切換え、前記室内熱交検出温度が予め設定された前記第1の切換え温度より低い第2の切換え温度よりも下降した時に前記ファンの回転数を低い方に切換えることにより、前記ファンの回転数を制御する制御装置において、
    前記第2の切換え温度より高いハンチング防止温度と前記ファンの回転数を微調整するための調整用回転数を予め設定し記憶するメモリと、前記室内熱交検出温度が前記ハンチング防止温度より下降したとき、前記ファンの回転数に、前記調整用回転数を単位時間毎に順次加減することにより前記ファンの回転数を少しずつ変化させて、可能な限り前記室内熱交検出温度の下降を抑制し、第2の切換え温度に達することのないように制御する室内機制御部とを具備したことを特徴とするファン制御装置。
  2. 前記調整用回転数は、前記室内熱交検出温度の変化の程度に応じて複数段階に設定し、直前の前記ファン回転数に、前記調整用回転数を単位時間毎に順次加減することを特徴とする請求項1記載のファン制御装置。
  3. 前記調整用回転数は、前記室内熱交検出温度の変化の程度が小さいほど小さく設定したことを特徴とする請求項2記載のファン制御装置。
  4. 前記室内熱交検出温度の上昇時に前記ファンの回転数を高い方に切換える第1の切換え温度と、前記室内熱交検出温度の下降時に前記ファンの回転数を低い方に切換える前記第1の切換え温度より低い第2の切換え温度を、異なる暖房運転モード毎にそれぞれ異ならせて設定し、かつ、前記ハンチング防止温度を、異なる暖房運転モード毎に異なる前記第1の切換え温度に略一致するように設定したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のファン制御装置。
  5. 前記ファンの回転数を異ならせるための異なる温度以上のときの前記ファンの設定された回転数は、前記異なる温度未満のときより大きく設定されていることを特徴とする請求項4記載のファン制御装置。
  6. 前記室内熱交検出温度に関連してHi、Med、Loの3つの暖房運転モード毎に、ファンの回転数を切換えるための高低2つの異なるモード切換え温度を設定し、これら2つのモード切換え温度は、それぞれ前記室内熱交検出温度の変化の上昇時の第1の切換え温度の方が下降時の第2の切換え温度より高くなるように温度差をもって設定し、前記Hiモードのときのファンの回転数が最も高く設定され、前記Medモードのときのファンの回転数が中位に設定され、前記Loモードのときのファンの回転数が最も低く設定されていることを特徴とする請求項4記載のファン制御装置。
  7. 請求項1乃至請求項6記載のいずれか1つのファン制御装置を具備した空気調和機。
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