JP2014009178A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な保存安定性、優れた使用性を有し、さらに優れた温感効果を兼ね備えた化粧料を提供する。
【解決手段】吸湿発熱性能を有する繊維を含有することを特徴とする化粧料を提供することにより、皮膚に塗布したときに皮膚からの水分を吸湿し発熱するため、潮解性もなく、急激な発熱も起こさないことから、保存安定性、使用性がよく、安全性に優れているともに、優れた温感効果を達成することができる。吸湿発熱性能を有する繊維は、好ましくは長さが1μm〜1000μmであることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料に関し、さらに詳細には、良好な保存安定性、優れた使用性を有し、さらに皮膚に塗布したときに皮膚からの水分を吸湿し発熱することによって優れた温感効果が得られる化粧料に関する。
化粧料に発熱作用を付与すると、その温感に基づいた血行促進、新陳代謝、洗浄作用向上、良好な使用感等の効果が期待できる。このため、温感を有する化粧料が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、温感効果が得られる化粧料に適用される発熱性粉体としてゼオライトを直接配合した化粧料が提案されている。しかしながら、発熱性粉体であるゼオライトは、大気に触れることにより大気中の湿気を吸収し、場合によって急激な温度上昇を生じるという問題があった。
さらに、特許文献2には、温感効果が得られる化粧料に適用される発熱性粉体として塩化カルシウムを配合した化粧料が提案されている。また、特許文献3には、温感効果が得られる化粧料に適用される発熱性粉体として塩化マグネシウムを配合した化粧料が提案されている。しかしながら、塩化カルシウムや塩化マグネシウムとなどのように、水への溶解熱が発熱反応となる塩では、潮解性があり、密閉が十分でない状態で保存しておくことにより、大気中の湿気を吸収して液状化することがあり、保存上や使用性に問題があった。
このような背景の中、保存安定性が良く、使用性に優れ、かつ肌への適用時に適度な温感効果が得られる化粧料の開発が求められていた。
一方、吸湿発熱性能を有する繊維は、既に吸湿発熱性能を有する衣類などとして幅広く使用されている成分であるが、この様な成分を化粧料中に含有させることは全く知られていないし、かかる吸湿発熱性能を有する繊維を含有する化粧料が良好な保存安定性、優れた使用性、さらに優れた温感効果を兼ね備えるという優れた特性を有することも全く知られていない。
特開2004−2223号公報 特開2001−122722号公報 特開2002−53460号公報
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、良好な保存安定性、優れた使用性、さらに優れた温感効果を兼ね備えた化粧料を提供することを課題とする。
かかる状況を鑑みて、本発明者は、課題の解決に向けて鋭意検討を行った結果、化粧料において、吸湿発熱性能を有する繊維を配合することにより、良好な保存安定性、優れた使用性、さらに優れた温感効果を兼ね備えることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)吸湿発熱性能を有する繊維を含有することを特徴とする化粧料
(2)繊維の長さが1μm〜1000μmであることを特徴とする(1)に記載の化粧料
(3)繊維の配合量が0.1〜10重量%であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の化粧料
本発明の化粧料は、吸湿発熱性能を有する繊維を配合することによって、皮膚に塗布したときに皮膚からの湿気や汗などの水分を吸湿し発熱するため、潮解性もなく、急激な発熱も起こさないことから、保存安定性、使用性がよく、安全性に優れているともに、優れた温感効果が得られる。
(1)本発明の化粧料に関わる吸湿発熱性能を有する繊維
本発明の化粧料は、吸湿する際に発熱するような吸湿発熱性能を有する繊維を含有する。本発明に使用される吸湿発熱性能を有する繊維は、通常の吸湿発熱性能を有する衣類等に用いられているものであればよく、特に限定されない。また、放湿性を併せ持っていても良い。このような繊維として、例えば、吸湿発熱性能を有するアクリル酸系吸湿発熱性繊維を挙げることができる。この吸湿発熱性繊維は、該吸湿発熱性繊維が有する化学変成体によって、異なった発熱量を有するが、通常は、吸湿発熱性繊維を絶乾状態から水中または高湿度雰囲気下に移すと、水素結合や溶解熱やファンデルワールス力に関与した発熱量を有する。前記アクリル酸系吸湿発熱性繊維に関して、さらに詳細には、アクリロニトリルを85%以上含むアクリル系樹脂にヒドラジン処理により架橋構造を導入し、窒素含有量の増加が1.0−15.0重量%であり、加水分解により残存しているニトリル基量の1.0mmol/g 以上を塩系カルボキシル基に化学変換せしめたものであることを特徴とする高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維などが好適に例示できる。さらに、前記特徴を有した微粒子を製造し、この高吸放湿吸湿発熱性有機微粒子などの微粉末を、各種繊維材料に混合及び/又は接着剤を介して固着したものも例示することができる。これらの高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維の具体的な例としては、親水基がカルボン酸ソーダである高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維が好適に例示できる。
また、その他の吸湿発熱性繊維としては、合成品のシリカゲルや天然のシリカアルミナ系の乾燥剤やモレキュラーシーブスなどのセラミック系の乾燥剤など、多孔質や細孔を有する無機結晶性の成分が練り込まれた合成または半合成繊維、あるいはこれらの無機系微粒子をバインダーにより繊維上に固着した吸放湿性繊維などが例示できる。該バインダーは、例えばシリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂などが挙げられる。
これら吸湿発熱性能を有する繊維を細かな繊維(具体的な範囲としては1〜1000μm)とするためには該繊維を精密裁断する必要がある。近年では、このような要望に応える裁断機が開発され用いられており、特開2003−119662に示すように繊維用裁断機も存し、このような裁断機、好ましくは繊維用裁断機により裁断されたものを用いることが、長さの制御等の観点から好ましいと言える。
吸湿発熱性繊維としては、長さが1μm以上のものが好ましく、具体的な範囲としては1〜1000μm、更に好ましくは2〜800μmであり、比較的長いものであっても用いることができ、太さは0.1〜200デニール相当の太さが好ましく使用できる。本発明の化粧料においては、これらの吸湿発熱性繊維は唯一種を含有することもできるし、二種以上を組み合わせて含有することもできる。本発明の化粧料における吸湿発熱性繊維の好ましい含有量は、化粧料全量に対して0.01〜10重量%であり、更に好ましくは0.05〜5重量%である。これは含有量が多すぎると繊維が目立つ場合があり化粧料としては適さない場合があり、少なすぎると所望の温感効果の実現が困難になる場合があるからである。
特に好ましい形態としては、化粧料全体に繊維が絡まらずに分散されている状態であり、そのため、粉体を含有する形態が好ましい。これは、粉体を含有することにより繊維が絡まりづらくなるという理由からである。
(2)本発明の化粧料に関わる粉体
本発明の化粧料に関わる吸湿発熱性能を有する繊維は、化粧料全体に絡まらずに分散されている状態であることが所望の効果を得られやすいことから、本発明の化粧料にはこれら繊維を絡まりづらくするという理由から、粉体を含有することが好ましい。
これらの粉体としては、本発明の化粧料が含有することのできる粉体として、通常化粧料で使用されている粉体であれば特段の限定無く用いることがでる。これらの粉体としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化コバルト、黒酸化鉄、シリカ、ベンガラ、黄色酸化鉄、群青、紺青などの無機顔料、レーキ化されていても良い、赤色102号、赤色202号、赤色204号、赤色213号、赤色223号、赤色226号、赤色228号、赤色230号、赤色505号、青色1号、青色404号、橙色201号、黄色4号、黄色5号、黄色203号、黄色204号、緑色201号、紫色201号などの有機顔料類、タルク、チタンマイカ、マイカ、カオリン、セリサイト、チタンセリサイト、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどの無機粉体、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、中空あるいは中実のアクリル樹脂粉体、ポリエチレンビーズ、ナイロンパウダー、シルクパウダーなどの繊維状ではない形状の高分子粉体などが好ましく例示できる。勿論、これらの粉体はそのまま含有させても良いし、表面をシリル化処理、ハイドロジェンメチルポリシロキサンやジメチルポリシロキサンなどのシリコーンによる焼き付け処理、ステアリン酸アルミニウムなどの金属石鹸によるコーティング処理、アシルグルタミン酸塩などの被覆によるアミノ酸誘導体被覆など、表面処理を実施した粉体を含有することもできる。この様な粉体類は唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。化粧料全量に対する粉体の含有量は、含有される吸湿発熱繊維を絡まりづらくすることができれば特に限定されるものではなく、化粧料の剤形の特性に合わせ、適宜変更することができる。好ましい粉体としては、含有される吸湿発熱繊維を絡まりづらくするという目的から、板状粉体あるいは球状粉体が例示できるが、これに限らない。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上述の本発明に関わる吸湿発熱性繊維を含有することを特徴とするもので、その化粧料としての剤形は任意であり、例えば、ファンデーション、白粉、ほほ紅などのフェイシャル化粧料、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、眉墨、口紅などといったメークアップ化粧料及び日焼け止め化粧品、化粧水、ローション、乳液、クリーム、パック、軟膏、分散液、固形物、ムース等の任意の剤形の基礎化粧料等が挙げられる。また、化粧料の他、皮膚外用剤、医薬用軟膏等にも好適に使用できる。
本発明の化粧料に配合できる、本発明に係わる吸湿発熱性能を有する繊維及び粉体以外の成分としては、目的とする化粧料の剤形あるいは種類に応じて、通常の化粧料に配合される成分から適宜選択して使用することができる。これらの任意成分としては、例えば、流動パラフィン、ワセリンなどの炭化水素、植物油脂類、動物性油脂類、ロウ類、ラノリン類、リン脂質類及びその誘導体、ステロール類、サポゲニン類、サポニン類、アシルサルコシンアルキルエステル、ステロールエステル類、脂質複合体、モノアルコールカルボン酸エステル類、オキシ酸エステル類、多価アルコール脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド類、脂肪酸アルカノールアミド類、合成エステル油、シリコーン系の油相成分、フッ素系の油相成分、高級アルコール類、低級アルコール、脂肪酸類、増粘剤・ゲル化剤、紫外線吸収剤、無機・有機顔料、色材、各種界面活性剤(非イオン界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤等)、多価アルコール、糖、高分子化合物、保湿剤・感触向上剤、美白剤、ビタミン類及びその誘導体類、消炎剤・抗炎症剤、鎮痒剤、抗しわ剤、抗老化剤、ひきしめ剤、収れん剤、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤等のその他の作用・薬効を示す成分、溶剤・噴射剤類、植物・動物・微生物エキス類、酵素類、核酸類、生理活性成分、経皮吸収促進剤、溶媒、色素・着色剤・染料、酸化防止剤、香料、防腐剤・抗菌剤、水、各種添加剤等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、(2)に記載した目的以外であっても粉体を配合することは特に制限されることはなく、(2)に例示した以外の粉体も、当然配合することは可能である。そして、それらは表面処理されていてもよく、複合粉体であっても問題なく配合することができる
これらの他、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、日本化粧品工業連合会成分表示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、医薬部外品原料規格、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に記載されている成分、及び、国際特許分類IPCがA61K7及び/又はA61K8の分類に属する日本国及び諸外国特許公報及び特許公開公報(公表公報・再公表を含む)に記載されている成分等、公知の化粧料成分、医薬品成分、食品成分などを、公知の組み合わせ及び配合比・配合量で含有させることが可能である。
以下に、実施例を挙げて本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明がかかる実施例のみに限定されないことは言うまでもない。配合量については特に断りのない限り質量%を示す。また、本発明の化粧料は、通常の化粧料を製造する方法で製造されるものであり、その製法は限定されるものではない。
<実施例1> 水中油型乳化ローション (配合量)
(1)P.O.E(20)ベヘニルエーテル 2.4
(2)ソルビタンモノパルミテート 1.6
(3)パルミチン酸イソステアリル 5.0
(4)ミリスチン酸イソプロピル 3.0
(5)脱水ラノリン 1.5
(6)ステアリン酸 1.0
(7)セタノール 1.0
(8)ミツロウ 2.0
(9)パラフィンワックス(135F°) 2.0
(10)鯨ロウ 2.0
(11)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.5
(12)メチルパラベン 0.1
(13)ブチルパラベン 0.1
(14)ホウ砂 0.5
(15)カルボキシビニルポリマー(2%水溶液) 12.0
(16)プロピレングリコール 10.0
(17)精製水 残部
(18)エタノール 10.0
(19)高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm) 2.0
(20)水酸化カリウム水溶液(10%水溶液) 2.5
(21)香料 0.2
<製造例1>
実施例1に記載の水中油型乳化ローションを次のような方法で製造した。
(1)〜(13)を80℃に加熱溶解する(これをA部とする)。また、(14)〜(17)を82℃に加熱溶解したものに(19)を攪拌しながら加え、均一に分散させ(20)を加える(これをB部とする)。(18)に(21)を溶解させる(これをC部とする)。A部を攪拌しながらB部に加え、攪拌乳化する。さらにC部を加え、加え終わったら攪拌冷却を続け、室温まで冷却する。放置脱泡後容器に充填する。
<実施例2> 水中油型乳化ローション (配合量)
(1)P.O.E(20)ベヘニルエーテル 2.4
(2)ソルビタンモノパルミテート 1.6
(3)パルミチン酸イソステアリル 5.0
(4)ミリスチン酸イソプロピル 3.0
(5)脱水ラノリン 1.5
(6)ステアリン酸 1.0
(7)セタノール 1.0
(8)ミツロウ 2.0
(9)パラフィンワックス(135F°) 2.0
(10)鯨ロウ 2.0
(11)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.5
(12)メチルパラベン 0.1
(13)ブチルパラベン 0.1
(14)ホウ砂 0.5
(15)カルボキシビニルポリマー(2%水溶液) 12.0
(16)プロピレングリコール 10.0
(17)精製水 残部
(18)エタノール 10.0
(19)高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm) 2.0
(20)タルク 1.0
(21)水酸化カリウム水溶液(10%水溶液) 2.5
(22)香料 0.2
<製造例2>
実施例2に記載の水中油型乳化ローションを次のような方法で製造した。
(1)〜(13)を80℃に加熱溶解する(これをA部とする)。また、(14)〜(17)を82℃に加熱溶解したものに(19)、(20)を攪拌しながら加え、均一に分散させ(21)を加える(これをB部とする)。(18)に(22)を溶解させる(これをC部とする)。A部を攪拌しながらB部に加え、攪拌乳化する。さらにC部を加え、加え終わったら攪拌冷却を続け、室温まで冷却する。放置脱泡後容器に充填する。
<実施例3> 水中油型ファンデーション (配合量)
(1)ステアリン酸 2.4
(2)モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
(3)セトステアリルアルコール 0.2
(4)液状ラノリン 2.0
(5)流動パラフィン 3.0
(6)ミリスチン酸イソプロピル 8.5
(7)パラオキシ安息香酸プロピル 適量
(8)精製水 残部
(9)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
(10)ベントナイト 0.5
(11)プロピレングリコール 4.0
(12)高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm) 1.0
(13)エタノール 10.0
(14)トリエタノールアミン 1.5
(15)精製水 10.0
(16)パラオキシ安息香酸メチル 適量
(17)酸化チタン 8.0
(18)タルク 4.0
(19)着色顔料 適量
(20)香料 適量
<製造例3>
実施例3に記載した水中油型ファンデーションは次のような方法で製造した。
(17)〜(19)を混合し粉砕する。(8)を70℃に加熱し、(10) を加えよく湿潤させる、これにあらかじめ(11)に分散させた(9)を加えて溶かす、これに(16)を加えて溶かす(これをA部とする)。(1)〜(7)を混合し、70〜80℃で加熱溶解し、(13)に(12)を攪拌しながら加え、均一に分散させてから加える(これをB部とする)。(15)に(14)を溶解させる(これをC部とする)。(17)〜(19)の混合粉砕物をA部に攪拌しながら加える。加え終わったらコロイドミルを通し、その後75℃に加熱する、これに80℃に加熱したB部を攪拌しながら加え、乳化させる。さらに香料およびC部を加えて室温になるまで攪拌冷却する。
<実施例4> 水中油型クリーム (配合量)
(1)ステアリン酸 10.0
(2)ステアリルアルコール 4.0
(3)ステアリン酸ブチル 8.0
(4)モノステアリン酸グリセリン(自己乳化型) 2.0
(5)香料 1.0
(6)防腐剤 適量
(7)酸化防止剤 適量
(8)プロピレングリコール 10.0
(9)グリセリン 4.0
(10)水酸化カリウム 0.5
(11)精製水 残部
(12)エタノール 10.0
(13)高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm) 0.5
(14)タルク 1.0
<製造例4>
実施例4に記載した水中油型クリームは次のような方法で製造した。
(11)に(8)、(9)および(10)を加えて溶解して70℃に保つ(これをA部とする)。また(1)〜(7)を混合し、加熱溶解して70℃に保つ(これをB部とする)。(12)に(13)、(14)を攪拌しながら加え、均一に分散させてからA部に加え、攪拌する、この中にB部を徐々に添加し、すべてを加え終わった後、暫く攪拌し、反応乳化を進行させる。その後ホモミキサーを用いて均一に乳化し、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
<実施例5> 油中水型クリーム (配合量)
(1)パラフィン 2.0
(2)マイクロクリスタリンワックス 9.0
(3)ミツロウ 3.0
(4)ワセリン 5.0
(5)還元ラノリン 8.0
(6)スクワラン 34.0
(7)ヘキサデシルアジピン酸エステル 10.0
(8)親油型モノオレイン酸グリセリン 3.5
(9)ポリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸エステル(20E.O) 1.0
(10)香料 0.5
(11)酸化防止剤 適量
(12)防腐剤 適量
(13)プロピレングリコール 2.0
(14)精製水 残部
(15)水酸化カリウム 0.2
(16)高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm) 5.0
(17)タルク 1.0
<製造例5>
実施例5に記載した油中水型クリームは次のような方法で製造した。
(14)に(15)を攪拌しながら加え、均一な溶液とする。さらに(13)に(16)、(17)を均一に分散したものを加え、加熱して70℃にする。(これをA部とする)。(1)〜(12)を混合し加熱溶解して70℃にしたものの中にA部を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し、熱交換器により30℃にする。
<実施例6> 油中水型乳化ファンデーション (配合量)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 17.0
(2)ジメチルポリシロキサン 3.0
(3)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 4.0
(4)香料 0.05
(5)デキストリン脂肪酸エステル処理粉末 20.0
(6)メチルパラベン 0.15
(7)1.3−ブチレングリコール 5.0
(8)イオン交換水 残部
(9)水酸化カリウム 0.1
(10)高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm) 3.0
(11)エタノール 10.0
(12)タルク 1.0
<製造例6>
実施例6に記載した油中水型乳化ファンデーションは次のような方法で製造した。
(1)〜(4)を70℃〜80℃で攪拌溶解し、これに(5)を加え分散させた後室温まで冷却する(これをA部とする)。(11)に(10)、(12)を攪拌しながら加え、均一に分散させる。これを(9)を溶かした(8)の中に加え均一な溶液にする、この中(6)および(7)を溶解させる(これをB部とする)。A部にB部を加え、乳化させることによって、油中水型乳化ファンデーションを得た。なお、ここで用いたデキストリン脂肪酸エステル処理粉末は、特開昭62−205165号記載の方法に従い、カオリン6部、チタン4部を混合した原料粉末混合物を、デキストリン脂肪酸エステルの5重量%アイソパーE(エクソン化学)溶液に添加、攪拌後脱溶媒し、乾燥、粉砕して得た。
<実施例7> パウダーファンデーション (配合量)
(1)ベンガラ 0.6
(2)黄色酸化鉄 0.7
(3)二酸化チタン 10.0
(4)群青 0.2
(5)球状シリカ 11.0
(6)タルク 27.5
(7) セリサイト 残部
(8) 高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm) 2.0
(9)メチル(N−プロピルーピロリドンカルボン酸)シロキサン・メチルポリシロキサン共重合体 4.0
(10)2エチルへキサン酸トリグリセライド 3.0
(11)ワセリン 1.0
(12)メチルフェニルポリシロキサン 2.0
(13)ジメチコン 2.0
(14)セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.0
(15)メチルパラベン 0.4
(16)エチルパラベン 0.4
(17)トコフェロール 0.1
(18)γ―オリザノール 0.1
(19)香料 0.05
<製造例7>
実施例7に記載したパウダーファンデーションは次のような方法で製造した。
(1)〜(8)をヘンシェルミキサーで混合した後、パルベライザーで粉砕した。その後、再びヘンシェルミキサーでこの混合物を攪拌しながら(9)から(19)を添加し、混合を続け、化粧料基剤を得た。得られた化粧料基剤をヘンシェルミキサーから取り出した後、再びパルベライザーで粉砕し、ダブルプラネットミキサー(DPM)中で、質量換算で化粧料基剤1に対して軽質イソパラフィン0.5の割合で混練しスラリーを作成した。このスラリーをアルミ中皿に充填し、真空条件下で軽質イソパラフィンを除去してパウダーファンデーションを得た。
<比較例1>
実施例1の化粧料の吸湿発熱性能を有する繊維を抜去し、残りをイオン交換水で置き換え、その他は実施例1と同様にして水中油型乳化化粧料を得た。
<比較例2>
実施例1の化粧料の吸湿発熱性能を有する繊維をタルクに代えた他は実施例1と同様にして水中油型乳化化粧料を得た。
<比較例3>
実施例1の化粧料の吸湿発熱性能を有する繊維を球状セルロースに代えた他は実施例1と同様にして水中油型乳化化粧料を得た。
<実施例8〜11>及び<比較例4>
実施例2の化粧料の吸湿発熱性能を有する繊維を表1に示した長さの吸湿発熱性能を有する繊維に置き換え、その他は実施例2と同様にして水中油型乳化化粧料を得た。
<実施例12〜15>及び<比較例5>
実施例2の化粧料の吸湿発熱性能を有する繊維の配合量を表2に示した配合量に置き換え、その他は実施例2と同様にして水中油型乳化化粧料を得た。
<実施例15>
実施例7の化粧料の吸湿発熱性能を有する繊維を高架橋アクリル酸系吸湿発熱性繊維からシリカゲルを固着したポリエステル系吸湿発熱性繊維(太さ約0.8デニール、長さ約300μm)に置き換え、その他は実施例7と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
<実施例16>
実施例7の化粧料の球状シリカをセリサイトに置き換え、その他は実施例7と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
<比較例6>
実施例7の化粧料の吸湿発熱性能を有する繊維をタルクに代えた他は実施例7と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
<試験例1>
実施例1、2、8〜11及び比較例1〜4で得られた化粧料の使用性に対する官能試験を30人のパネルを使って行った。評価方法は、試験したサンプルに対し、評価項目に対して、「大変良い」、「良い」、「普通」、「悪い」の4段階の評価を行なった。30人のパネルに評価させ、「大変良い」に10点、「良い」に7点、「普通」に5点、「悪い」に2点を与え、その30人の平均点により以下のように評価し、表示した。
[評価基準]
8〜10点 ◎(大変良い)
6〜8点未満 ○(良い)
4〜6点未満 △(普通)
4点未満 ×(悪い)
表3に試験例1の結果を示した。
<試験例2>
実施例2、12〜15及び比較例5で得られた化粧料の使用性に対する官能試験を試験例1と同様の要領で実施した。評価基準も同様とした。
表4に試験例2の結果を示した。
<試験例3>
実施例7、16、17及び比較例6で得られた化粧料の使用性に対する官能試験を試験例1と同様の要領で実施した。評価基準も同様とした。
表5に試験例3の結果を示した。
表3〜5に示すように、本発明において示したような吸湿発熱性能を有する繊維を0.1〜10.0重量%配合した化粧料を使用した場合は、配合しない化粧料を使用した場合と比べて、各評点が高いという結果となっており、吸湿発熱性能を有する繊維を化粧料に配合することによって、温感効果が得られ、かつ皮膚に対してなめらかな感触を与えていることが確認できる。さらに、実施例1と実施例2との比較から、粉体を含有させることにより、その効果は高まる傾向にあることが示唆されている。
本発明は、種々の剤形の化粧料に有効に活用できる。

Claims (3)

  1. 吸湿発熱性能を有する繊維を含有することを特徴とする化粧料
  2. 繊維の長さが1μm〜1000μmであることを特徴とする請求項1に記載の化粧料
  3. 繊維の配合量が0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の化粧料
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