JP2022507312A - 粉末に変化しうる化粧品組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、無水化粧品組成物に関し、この組成物は、20から50質量%の少なくとも1つの粉末、20から40質量%の少なくとも1つの油、及び、(i)少なくとも1つの脂肪相ゲル化剤、及び(ii)少なくとも1つのペースト状脂肪物質を含む、少なくとも1つの脂肪相構造化剤を含み、上記パーセンテージは、組成物の総質量に対して表示されており、粉末及びペースト状脂肪の合計量と油の量との間の質量比が1.6から2.6であり、組成物は重炭酸塩を含まず、且つシリコーン化合物を含まない。この組成物は、スキンケア及び/またはメイクアップにおいて、特に、皮膚の欠点、例えば、しわ、毛穴、及び/またはオイリー肌をマスクするため、且つ/または、顔色の欠点、例えば、くすみ、黄ばみ、くま、加齢によるシミ、及び赤みをマスクまたは修正するために使用することができる。

Description

本発明は、規定量の粉末、ペースト状脂肪及び油、並びに特定の脂肪相ゲル化剤を含むバームの形態の化粧品組成物に関し、この組成物は、皮膚への適用後に粉末に変化することができる。また、本発明は、スキンケア及び/またはメイクアップのため、特に皮膚の欠点、例えばシワ、毛穴、くま及び/またはオイリー肌をマスクするための、この組成物の使用に関する。
ここ数年に亘って、一般的に皮膚のメイクアップを目的とした化粧品組成物が市場に登場しており、これらは、皮膚表面で軽くマッサージすることによって粉末に変化し得る無水バームの形態である。これらの組成物は、皮膚の欠点をマスクし、毛穴を引き締め、皮膚をマット化し、且つ/または皮膚にベルベット様の外観を与えるために好適な粉末を多量に含むという利点を有し、一方では、溶けるようなテクスチャーのため、手触りを含めて塗布が快適であり、計量が簡便である。さらにまた、これらの組成物は、粉末テクスチャーよりも乾燥もしくは脱水した皮膚にとって好適である。粉末はまた、バームの形態の組成物中に担持される場合には、小じわ及びしわの中に移行しにくい。
これらの組成物は一般に、シリコーン化合物、特に揮発性及び不揮発性のシリコーンオイルを、シリコーンエラストマー及び/またはシリコーン樹脂、あるいは石油化学由来の他の合成化合物、例えばスチレンコポリマーに関連する直鎖及び分枝パラフィンと共に含む。化粧品におけるシリコーンの使用は、一方では特に水生系におけるその生体蓄積性のため、また他方では所定のシリコーンに内分泌錯乱作用が疑われているために、ますます問題視されている。さらにまた、石油資源の枯渇を見据えて、石油化学原料を置き換えるための努力がなされている。
したがって、これらの化合物を含まないバームを提供することが望ましい。
このタイプの組成物が、放出されがちな油を豊富に含み、しかるに組成物の表面に油膜を形成しがちである場合には、これらの安定化もまた課題である。粉末及びペースト状脂肪の含有量を増加により、この現象は確かに制限することができるが、この改善は、製品の官能性を損なって得られ、製品は非常に硬く、遅くなり、塗布時の馴染みに欠ける。
これらの粉末を豊富に含む油性組成物の安定性の問題を克服するための解決策が、文献、韓国公開特許第20100015025号公報に提案されている。この文献は、皮膚との接触に際して粉末に変化することに適した、半固形着色化粧品組成物を開示しており、これは、組成物の質量の少なくとも25%を占め、且つトリヒドロキシステアリン(ヒドロキシステアリン酸とグリセロールとのトリエステル)、シリコーンオイル、及び炭化水素油からなる油相中に分散した粉末の組み合わせを含む。シリコーンオイルは、組成物の質量の少なくとも10%を占める揮発性のシリコーンである。
したがって、この文献で提供されている解決策は、シリコーン化合物の使用を回避するものではない。しかしながら、消費者は、自身の使用する化粧品中に含まれる成分が自然であることにますます関心を寄せている。従って、主に天然由来の成分で構成された、あるいは天然由来の成分のみで構成された、粉末に変化し得るバームの形態の化粧品組成物を提供することが望ましい。
シリコーン化合物を含まず、皮膚への適用後に粉末に変化することに適した化粧品組成物は、米国特許出願公開第2017/0143616号明細書に記載されている。これらの組成物は、いずれも、20から50%の特定の粉末、3から15%の、グリセロールと12-ヒドロキシステアリン酸とのトリエステルであってよい親油性ゲル化剤、及び少なくとも20%の油、並びに任意のペースト状脂肪を含む。しかしながら、この文献中に例示されている組成物は、ペースト状脂肪を含まず、粉末と油の質量比は常に1.2以下、一般的には1.0以下である。
韓国公開特許第20100015025号公報 米国特許出願公開第2017/0143616号明細書
本出願人は、皮膚に適用しようとする粉末を、特定の脂肪混合物を所与の質量比で含む組成物に配合することによって、前述の要求を満たし得ることを見出した。
したがって、本発明の主題は、無水化粧品組成物であって
(a)20から50質量%の、有機粉末、無機粉末、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの粉末、
(b)20から40質量%の少なくとも1つの油、及び
(c)(i)疎水性変性粘土、疎水性変性フュームドシリカ、パルミチン酸もしくはミリスチン酸デキストリン、C16-C26脂肪酸のグリセリドの混合物、任意にヒドロキシル化された直鎖の飽和C8-C30脂肪酸のトリエステル、及びモノグリセロールもしくはポリグリセロール、セルロース誘導体、並びにこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの脂肪相ゲル化剤、及び(ii)液体/固体状態の可逆的変化をする脂肪であって、固体状態において異方性結晶組織を有し、且つ23℃の温度で液体画分及び固体画分を含む、少なくとも1つのペースト状脂肪を含む、少なくとも1つの脂肪相構造化剤
を含み、上記パーセンテージは、組成物の総質量に対して表示されており、
粉末(a)及びペースト状脂肪(c)(ii)の合計量と油(b)の量との間の質量比が1.6から2.6であり、組成物は重炭酸塩を含まず、且つシリコーン化合物を含まない、組成物である。
本発明の別の主題は、この組成物の、特に、皮膚の欠点、例えば、しわ、毛穴、及び/またはオイリー肌をマスクするため、且つ/または、顔色の欠点、例えば、くすみ、黄ばみ、くま、加齢によるシミ、及び赤みを修正するための、スキンケア及び/またはメイクアップのための化粧品としての使用である。
また、上述の組成物の、スキンケア組成物またはメイクアップベースとしての化粧品としての使用もまた、主題である。
最後に、本発明は、美容のためのスキンケア及び/またはメイクアップ方法であって、特に、皮膚の欠点、例えば、しわ、毛穴、及び/またはオイリー肌をマスクするため、且つ/または、顔色の欠点、例えば、くすみ、黄ばみ、くま、加齢によるシミ、及び赤みを修正するための、前述の組成物を皮膚に適用する工程を含む、方法。
本発明による組成物は、皮膚表面で容易に延ばすことができ、塗布後は皮膚になんらの不快感、特に乾燥を感じさせることなく、ベルベット様の粉末状の仕上がりをもたらす。本発明の組成物は、経時的且つ/または温度的にも安定しており、外観が著しく変化することなく、特に滲出、粉末の沈降、または相分離の現象が観察されることもなく、特に、室温における約36ヶ月間の保存に相当する、少なくとも4週間に亘る50℃での保存が可能である。
本発明による組成物は、5質量%未満の水、有利には3質量%未満の水、またはさらに1質量%未満の水を含むという意味で、無水組成物である。いずれにしても、この組成物に含まれる水は、その構成成分によってのみ提供されることが好ましい。
一方、この組成物は、1つ以上の油を含む。本発明の意味において、「油」とは、室温(25℃)及び大気圧(105Pa)で液体であり、25℃の水中に少なくとも1質量%の量で導入された場合には、水に全く溶解しないか、または水中に導入された油の質量に基づいて10質量%未満の程度で溶解する化合物を意味する。油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。本明細書において、「不揮発性オイル」とは、25℃及び大気圧にて、摩擦のない状態で少なくとも1時間に亘って皮膚表面に残る油、及び/または、これらの条件下で0.001mmHg未満の蒸気圧を有する油を意味する。本発明による組成物に含まれる油は、揮発性であってもなくてもよく、有利には不揮発性である。あるいは、これらは不揮発性オイル(質量の多い方)と揮発性オイル(質量の少ない方)との混合物であってもよい。揮発性オイルの例は、特に、直鎖状C11からC14アルカン及び分枝状C12からC16アルカンである。さらに、不揮発性オイルは、炭化水素油から選択されること、すなわち、これらが炭素原子、水素原子、及び任意に酸素原子のみを含むことが好ましい。
不揮発性オイルの例には、
・飽和直鎖C2-C10(好ましくはC6-C10)酸と飽和直鎖C10-C18(好ましくはC10-C14)モノアルコールとのモノ及びポリエステル、飽和直鎖C10-C20酸と分枝もしくは不飽和C3-C20(好ましくはC3-C10)モノアルコールとのモノ及びポリエステル、分枝もしくは飽和C5-C20酸と分枝もしくは不飽和C5-C20モノアルコールとのモノ及びポリエステル、分枝もしくは不飽和C5-C20酸と直鎖C2-C4モノアルコールとのモノ及びポリエステルから選択される、酸とモノアルコールとのエステル、
・C6-C12脂肪酸のトリグリセリド、例えば、カプリル酸及びカプリン酸とトリヘプタノインとのトリグリセリド、
・分枝及び/または不飽和C10-C20脂肪酸(例えば、リノール酸、ラウリン酸、及びミリスチン酸)、
・分枝及び/または不飽和C10-C20脂肪アルコール(例えば、オクチルドデカノール及びオレイルアルコール)、
・炭化水素、例えば、オリーブオイルから抽出した植物性スクワラン、
・ジアルキルカーボネート、例えば、ジカプリリルカーボネート及びジエチルヘキシルカーボネート、
・ジアルキルエーテル、例えば、ジカプリリルエーテル、並びに
・これらの混合物
が含まれる。
さらに、上述の成分を1つ以上含む植物油を挙げることもできる。
酸とモノアルコールとのエステルとしては、特に、モノエステル、例えば、カプリン酸ココナッツ及びカプリン酸エステル混合物、マカダミアナッツ脂肪酸エチル、シアバターエチルエステル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸エチルヘキシル、ネオペンタン酸ヘキシル、ネオペンタン酸エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソアミル、ノナン酸ケトステアリル、カプリル酸プロピルへプチル、及びこれらの混合物を挙げることができる。使用し得る別のエステルは、酸とモノアルコールとのジエステル、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジエチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、及びセバシン酸ジイソアミルである。植物由来の酸とモノアルコールとのエステル、例えば、カプリン酸ココナッツ及びカプリン酸エステル混合物を使用することが好ましい。
植物油の例は、特に、小麦胚芽油、ヒマワリ油、アルガンオイル、ハイビスカスオイル、コリアンダーオイル、グレープシードオイル、ゴマ油、トウモロコシ油、アプリコットオイル、ヒマシ油、シアオイル、アボカドオイル、オリーブオイル、大豆油、スイートアーモンドオイル、ヤシ油、菜種油、綿油、ヘーゼルナッツオイル、マカデミアオイル、ホホバオイル、アルファルファオイル、ケシオイル、カボチャ油、ゴマ油、トウナスオイル、菜種油、ブラックカラントオイル、月見草油、ラベンダーオイル、ボリジオイル、キビ油、大麦油、キヌア油、ライ麦油、ベニバナ油、キャンドルナッツオイル、パッションフラワーオイル、ローズヒップオイル、またはツバキ油である。
本発明における使用のための好ましいオイルは、飽和直鎖C2-C10(好ましくはC6-C10)酸と飽和直鎖C10-C18(好ましくはC10-C14)モノアルコールとのモノ及びポリエステル、C6-C12脂肪酸のトリグリセリド、ジアルキルエーテル、並びにこれらの混合物である。
油は、組成物の総質量の20から40%、好ましくは25から30%を占めてよい。
しかしながら、飽和直鎖C2-C10モノ及びポリ酸エステルとポリアクリル酸エステルと飽和直鎖C10-C18モノアルコールの合計量が、存在する場合でも、組成物の総質量の30%以下、好ましくは25%以下であることが好ましい。
上記の通り、本発明による組成物は、組成物の総質量に基づいて20から50質量%、特に30から45質量%の1つ以上の粉末を含む。
検討される粉末は、その機能によらず、粉末状の任意の材料であってよく、特に、フィラー、顔料、真珠光沢材料、及びフレーク、並びにこれらの混合物から選択される。フィラーは、粉末の質量の少なくとも50%を占めることが好ましく、より好ましくは、粉末の質量の60から100%、さらには80から100%を占める。「フィラー」とは、任意の形状の、無色又は白色の、無機又は有機の粒子であって、組成物が製造される温度によらず、組成物の媒質に不溶性である粒子を意味すると解される。これらのフィラーは、組成物中において様々な機能を果たすことができ、特に、皮膚をマット化し、且つ/または皮膚のムラ(毛穴、クマ、シワなど)をぼかすことができる。これらはまた、組成物のテクスチャー、特に感触を変更し得る。「顔料」とは、任意の形状の、無機又は有機の着色粒子であって、組成物が製造される温度によらず、組成物の媒質に不溶性であり、且つ組成物の適用後に皮膚を着色することを企図した粒子を意味すると解される。無機顔料の中では、金属酸化物、特に二酸化チタンの、任意に表面処理されたもの、ジルコニウム、亜鉛、もしくはセリウムの酸化物、並びに、鉄、チタン、もしくはクロムの酸化物、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物(chromium hydrate)、及びフェリックブルーを挙げることができる。有機顔料の中では、D&C顔料、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、もしくはアルミニウムに基づくラッカー、及び木炭を挙げることができる。真珠光沢材料及びフレークの中では、様々な種類の無機粒子、特に天然もしくは合成のマイカ(フッ素金雲母)、ホウケイ酸、シリカまたはアルミナに基づき、金属酸化物(特にチタン、鉄、クロム酸化物、及び/またはオキシ塩化ビスマス)の1つ以上の層で覆われたものを挙げることができる。
多孔質または中空の、好ましくは多孔質の微粒子の形態の、少なくとも1つのフィラーを使用することが好ましい。これらの微粒子は、原則として実質的に球状である。これらのフィラーは、特に、
・有機フィラー、例えば、多糖類、特に天然デンプン、改質デンプン、またはセルロースの粉末、アクリルポリマー、例えばポリ(メタクリル酸メチル)、ポリアミド、ポリオレフィン(ポリエチレンを含む)の粉末、乾燥藻類、例えばCorallina officinalisの粉末、
・無機フィラー、例えば、シリカ、粘土、パーライト、タルク、マイカ、窒化ホウ素、ハイドロキシアパタイト、ガラス、及びセラミック、
・並びにこれらの混合物
から選択してよい。
少なくとも1つの上記粉末からなり、これら粉末の少なくとも1つの別の粉末でコーティングされた複合粉末もまた使用することができ、得られる複合粉末は、例えば、コアシェル粒子の形態である。
有機フィラー、特に天然デンプン、改質デンプン、及びこれらの混合物は、本発明における使用に特に好ましい。デンプンは、好ましくは、トウモロコシ、米、タピオカ、または小麦デンプンから選択され、改質の有無によらない。改質デンプンの例は、任意にα化させ、且つ/または酸化させたデンプンであって、アルケニルコハク酸無水物、特にオクテニルコハク酸もしくはドデシルコハク酸の無水物で、任意に塩化カルシウムの存在下でエステル化されたもの、並びに、エーテル化デンプン、特に、ヒドロキシプロピル化またはカルボキシメチル化デンプン、及びカチオン性、特に四級化デンプンである。トリメタリン酸ナトリウムによって架橋されたデンプンもまた挙げることができる。
優れた化粧品特性を有する安定な組成物を得るために、本発明による組成物は、所定の脂肪相構造化剤の組み合わせを含む。
「脂肪相構造化剤」とは、組成物に含まれる油を増粘させることのできる化合物を意味し、特にワックス、脂肪相ゲル化剤、及びペースト状脂肪、並びにこれらの混合物から選択される。
「ワックス」なる語は、本明細書の文脈においては、25℃で固体であり、固体/液体状態の可逆的変化をする脂肪であって、DSCで測定して一般的に30から160℃、好ましくは50から90℃の融点を有する脂肪を意味する。ワックスの例は、特に動物または植物由来のワックス、例えば、ミツロウ、チャイニーズインセクトワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、またはアカシアワックス;C10-C18脂肪アルコールでエステル化された水添植物油、特に菜種油、大豆油、ヒマワリ油、ホホバオイル、コプラ油、及びヒマシ油;直鎖状飽和C14-C30脂肪酸と直鎖状飽和C16-C36脂肪アルコールとのエステル;直鎖状飽和C10-C30酸;直鎖状飽和C8-C30アルコール;並びにこれらの混合物である。
ワックスは、組成物の総質量に基づいて、1から10質量%、好ましくは2から8質量%を占めてよい。
「脂肪相ゲル化剤」なる表現は、3次元ネットワークを形成することによって脂肪相のレオロジーを変更する化合物を意味する。本発明によって使用されるこのタイプの化合物は、疎水性変性粘土(特にベントナイト及びヘクトライト)であって、特にジステアリルジメチルアンモニウムクロリドで変性されたもの;疎水変性フュームドシリカ;パルミチン酸デキストリン及びミリスチン酸デキストリン;C16-C26脂肪酸グリセリド(好ましくは直鎖状で飽和したもの)の混合物、例えば、化合物Nomcort(登録商標)HKG、または直鎖状の飽和C8-C30脂肪酸であって任意にヒドロキシル化されたものとモノもしくはポリグリセロールとのトリエステル、例えばグリセロールトリヒドロキシステアレート;セルロース誘導体;並びにこれらの混合物である。
脂肪相ゲル化剤は、有利には、少なくとも1つの、グリセロールとヒドロキシステアリン酸とのトリエステルを含み、これは、好ましくは、12-ヒドロキシステアリン酸とグリセロールとのトリエステルであって、INCI名「TRIHYDROXYSTEARIN」により特定され、特にElementis Specialties社からThixcin(登録商標)Rの商品名で市販されている。
脂肪相ゲル化剤は、組成物の質量の3から10%を占めてもよい。
最後に、脂肪相構造化剤として使用可能なペースト状脂肪は、液体/固体状態の可逆的変化をし、固体状態で異方性結晶組織を有し、且つ23℃の温度で液体画分及び固体画分を含む脂肪と定義される。換言すれば、ペースト状脂肪の溶融開始温度は23℃以下であってよい。23℃で測定されるペースト状脂肪の液体画分は、ペースト状脂肪の9から97質量%を占めていてよい。23℃のこの液体画分は、好ましくは、ペースト状脂肪の質量の15から85%、より好ましくは40から85%を占める。
本発明の意味において、融点は、規格ISO11357-3;1999に記載され、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定される、最も吸熱性の高いピークの温度に相当する。23℃におけるペースト状脂肪の質量による液体画分は、固体状態から液体状態に変化するために23℃で消費される融解熱と、ペースト状脂肪の融解熱との比に等しい。
ペースト状脂肪は、特に、
・ポリオールエーテル、例えば、ペンタエリスリトール及びポリアルキレングリコールエーテル、
・ポリオールのエステル、特に、(a)ポリグリセロールエステル、特に、アジピン酸とグリセロールとの縮合物であって、グリセロールのヒドロキシル基の一部が、脂肪酸、例えばステアリン酸、カプリン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、及び12-ヒドロキシステアリン酸の混合物と反応してなるもの、例えば、SASOL社からSoftisan(登録商標)649なる商品名で市販の製品、あるいは、ポリグリセロール(2から10、好ましくは3から4のグリセロール単位の縮合によって得られる)と8から30の炭素原子を含む脂肪酸とのエステル、例えばポリグリセリル-3ポリリシノレエート、(b)ペンタエリスリトールエステル、(c)ジオールダイマー及び二酸ダイマーのエステルであって、必要に応じて、そのアルコールまたは遊離酸官能をエステル化したもの、特に、ダイマージリノール酸エステル、例えば、ビス-ベヘニル/イソステアリル/フィトステリルダイマージリノレイルダイマージリノレエート(LIPO CHEMICALS社製のPlandool(登録商標)G)、フィトステリルイソステアリルダイマージリノレエート(日本ファインケミカル社製のLusplan(登録商標)PI-DA、Lusplan(登録商標)PHY/IS-DA)、フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニルダイマージリノレエート(LIPO CHEMICALS社製のPlandool(登録商標)HまたはPlandool(登録商標)S)、
・アラキジルプロピオネート、ALZO社によりWaxenol(登録商標)801の商品名で市販のもの、
・フィトステロールエステル、
・水添植物油、特に水添大豆油、水添コプラ油、水添菜種油、及び水添植物油の混合物、特に、VERTELLUS HOLDINGS LLC社によりCastorlatum(登録商標)の名称で市販の水添ヒマシ油、
・植物性バター、特にシアバター、ココアバター、及びマンゴーバター、好ましくはシアバター、
並びにこれらの混合物から選択してよい。
ペースト状脂肪は、植物性バター、水添植物油、及びこれらの混合物から選択されることが好ましい。
ペースト状脂肪は、組成物の総質量に基づいて、10から35質量%、好ましくは15から30質量%を占めてよい。
本発明の一実施態様では、脂肪相構造化剤は、特に、ペースト状脂肪として、ポリグリセロールと、12から30の炭素原子、好ましくは18から22の炭素原子を含む脂肪酸であって、例えば飽和直鎖酸、飽和分枝酸、モノ不飽和直鎖酸、及びこれらの混合物から選択され、任意にモノもしくはポリヒドロキシル化されたものとの少なくとも1つのエステルを含む。これらのポリグリセロールエステルは、植物性ワックスの官能化から誘導され得る。特に、これは、C38-C56脂肪酸と脂肪アルコールとのエステルを含む植物ワックスのトランスエステル化及びポリグリセリン分解の生成物であり、例えば、INCI名で、JOJOBA ESTERS、HELIANTHUS ANNUS (SUNFLOWER) SEED WAX、ACACIA DECURRENS FLOWER WAX & POLYGLYCERIN-3で特定され、GATTEFOSSE社からActicire(登録商標)の商品名で市販されている。この製品は、組成物の総質量の0.1から5%、好ましくは0.5から3%を占めてよい。
この成分の添加は、本発明による組成物に少なくとも1つのポリオールを組み込むことが望まれる場合に特に有用であり、このポリオールは、例えばアルカンジオール及びアルカントリオール、例えば、グリセロール、プロピレングリコール(プロパン-1,2-ジオール)、ジプロピレングリコール、プロパン-1,3-ジオール、ブタン-1,2-ジオール、ブタン-1,4-ジオール、ブタン-2,3-ジオール、ブタン-1,3-ジオール、ペンタン-1,5-ジオール、ペンタン-1,2-ジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、オクタン-1,8-ジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、メチルプロパンジオール、イソペンチルジオール、またはこれらの混合物から選択してよい。グリセリンまたはプロピレングリコール、有利にはグリセリンを使用することが好ましい。ポリオールは、組成物の総質量の1から15%、好ましくは3から10%を占めてよい。
組成物の安定性を保証する本発明の重要な特徴は、粉末(a)及びペースト状脂肪(c)(ii)の合計量と油(b)の量との間の比が1.6から2.6、例えば1.7から2.5、好ましくは1.8から2.0であることから構成される。実際のところ、比率[(a)+(c)(ii)]/(b)が1.6未満であると、安定性の問題、特に組成物の表面におけるオイルの放出が生じることが観察されている。さらにまた、比率が2.6を超えると、組成物が硬く、厚くなり過ぎ、且つ/または皮膚表面で延ばすことが困難となる。
本発明による組成物は、特に、UVフィルター、香料、酸化防止剤、例えばトコフェロール、染料、防腐剤、及びこれらの混合物から選択される添加剤をさらに含んでよい。
本発明に従って使用することのできるUVフィルターには、UVA及び/またはUVB範囲で活性な、有機または無機のUVフィルターが含まれる。
有機フィルターは、特に、ベンゾフェノン、例えば、INCI名DIETHYLAMINO HYDROXYBENZOYL HEXYL BENZOATE(BASF社製のUvinul(登録商標)A Plus)により特定されるもの、及びBENZOPHENONE-3;ベンゾトリアゾール、例えば、INCI名METHYLENE BIS-BENZOTRIAZOLYL TETRAMETHYLBUTYLPHENOL(BASF社製のTinosorb(登録商標)M)により特定されるもの;トリアジン、例えば、INCI名ETHYLHEXYL TRIAZONE(BASF社製のUvinul(登録商標)T150)及びBIS ETHYLHEXYLOXYPHENOL METHOXYPHENYL TRIAZINE(BASF社製Tinosorb(登録商標)S)で特定されるもの;ベンズイミダゾール、例えば、INCI名PHENYLBENZIMIDAZOLE SULFONIC ACID(MERCK社製のEusolex(登録商標)232)で特定されるもの;ヒドロキシベンゾエート、例えば、ETHYLHEXYL SALICYLATE(MERCK社製のEusolex(登録商標)OS)及びHOMOSALATE(MERCK社製のEusolex(登録商標)HMS);BUTYL METHOXYDIBENZOYLMETHANE(MERCK社製のEusolex(登録商標)9020);ETHYLHEXYL METHOXYCINNAMATE(BASF社製のUvinul(登録商標)MC 80);シアノアクリレート、例えば、OCTOCRYLENE(MERCK社製のEusolex(登録商標)OCR);並びにこれらの混合物から選択することができる。
無機UVフィルターは、コーティングされた、またはコーティングされていない金属酸化物顔料であり、例えば、酸化チタン(ルチル及び/またはアナターゼ型で非晶質のまたは結晶化したもの)、鉄、亜鉛、ジルコニウム、またはセリウム顔料である。好ましくは、本発明に従って使用することのできる無機UVフィルターは、0.5μm以下、より好ましくは0.05から0.5μm、さらに好ましくは0.010から0.1μm、さらに好ましくは0.015から0.050μmの平均素粒子径を有する金属酸化物粒子である。
これらの顔料は、コーティングされていても、コーティングされていなくてもよい。コーティングされた顔料は、化学的、電子的、機械化学的、及び/または機械的な性質の1つ以上の表面処理を、例えばアミノ酸、蜜蝋、脂肪酸、脂肪アルコール、アニオン性界面活性剤、レシチン、脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、亜鉛塩、鉄塩、またはアルミニウム塩、金属(チタンまたはアルミニウム)のアルコキシド、ポリエチレン、シリコーン、タンパク質(コラーゲン、エラスチン)、アルカノールアミン、酸化ケイ素、金属酸化物、またはヘキサメタリン酸ナトリウムなどの化合物を用いて行った顔料である。
本発明による組成物に使用可能な染料の中で、アゾ染料及びトリアリールメタン、フタロ族の化合物、及び植物性染料を特に挙げてよく、その中でも特に:
・アントラキノン染料であって、ローズマダー(セイヨウアカネ(Rubia tinctorum))から抽出し得るもの;
・藍染であって、特に、以下の植物:タデ(藍(Persicaria tinctoria)またはアイ(Polygonum tinctorium))、インジゴ(タイワンコマツナギ(Indigofera tinctoria))、ナンバンコマツナギ(Indigofera suffruticosa)、ナタルインジゴ(Indigofera arrecta)、ハリエンジュ(ロンコカルプス・キアネスケンス(Lonchocarpus cyanescens))、ニオイアラセイトウ(ケイランサス・フェネストラリス(Cheiranthus fenestralis))、ホソバタイセイから抽出し得るもの;
・クロロフィルa、b、c、及びdを含むクロリン;
・ポリメチン;
・フラボノイド(例えば、キバナモクセイソウ(ホザキモクセイソウ(Reseda luteola))から誘導される、フラバノール、アントシアニジン(anthocyanidol)を含む);
・非フラボノイド黄色染料、例えばターメリック;
・カロテノイド(カロテン及びキサントフィルを含む);並びに
・これらの混合物
を挙げてよい。
本発明による組成物は、合成ポリマーを含まないことが好ましい。有利には、この組成物は、植物由来の成分を、ASTM D7026に従って決定される、少なくとも90質量%の量で含む。
本発明による組成物は、クリームまたはバームの形態である。これは、スキンケア組成物、特にアンチエイジング組成物または保湿組成物、メイクアップベース、またはメイクアップ組成物、例えば、ファンデーション、チーク、またはアイシャドウであってよい。
これは、特に、皮膚の欠点、例えば、しわ、毛穴、及び/またはオイリー肌をマスクするため、且つ/または、顔色の欠点、例えば、くすみ、黄ばみ、くま、加齢によるシミ、及び赤みをマスクまたは修正することを企図する。
本発明による組成物は、一般的に、顔、首、及び/またはデコルテに塗布することを企図する。あるいはまた、全身、特に、顔、首、デコルテ、バスト、手、腕、足、脚、及び/または腹部に塗布してもよい。この組成物は、1日に1回以上、例えば、朝及び/または夜に塗布してもよい。
本発明は、以下の実施例に照らしてよりよく理解されるであろうが、これらは例示のためにのみ開示されており、添付の請求項によって定義される本発明の範囲を制限することを意図しない。
実施例1:粉末に変化しうるバーム
以下の成分を、以下の質量割合で混合することによってバームを調製した。
Figure 2022507312000001
このバームは、A相の成分を混合して75℃に加熱した後、60から65℃に冷却し、次いでB相を導入することによって調製した。この混合物をローター・ステータータイプの装置で20分間撹拌した後、50℃以下に冷却してから、解膠タービンを用いた攪拌下において他の成分を1つずつ添加した。その後、得られた生成物を、42から45℃で瓶に詰めた。
実施例2:安定性試験
本発明による8つの組成物AからH、並びに2つの比較組成物I及びJを、油の性質、並びに油、ペースト状脂肪、及び粉末の量、しかるに油の合計量に対する粉末及びペーストの合計量の比(R)のみを変化させて、実施例1と同様の方法で調製した。その後、これらの組成物の外観を、50℃で1ヶ月間保存した後に評価した。
その結果を以下の表に示す。
この試験から、本発明による組成物AからHは、50℃で数週間保存した後も安定であり、すなわち均質な外観を有しており、この温度で1週間のみ保存した後に滲出現象を示す、比較組成物I及びJとは相違することが明らかであった。
実施例3:官能試験
本発明による組成物を、官能分析ブースにおいて、顔の皮膚がほぼ通常からドライスキンである、20名の平均年齢35歳の女性のパネルによって評価した。志願者は、所望の量の製品を顔全体に塗布し、塗布の直後に質問に回答した。
75%のパネリストが、この組成物は、(リッチでありながら油っぽくない)テクスチャー、塗布の容易さ、及び快適な感触、皮膚に柔らかな外観をもたらすがテカリもべたつきもないという点で、好ましいと判断した。
Figure 2022507312000002

Claims (12)

  1. 無水化粧品組成物であって
    (a)20から50質量%の、有機粉末、無機粉末、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つの粉末、
    (b)20から40質量%の少なくとも1つの油、及び
    (c)(i)疎水性変性粘土、疎水性変性フュームドシリカ、パルミチン酸もしくはミリスチン酸デキストリン、C16-C26脂肪酸のグリセリドの混合物、任意にヒドロキシル化された直鎖の飽和C8-C30脂肪酸のトリエステル、及びモノグリセロールもしくはポリグリセロール、セルロース誘導体、並びにこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの脂肪相ゲル化剤、及び(ii)液体/固体状態の可逆的変化をする脂肪であって、固体状態において異方性結晶組織を有し、且つ23℃の温度で液体画分及び固体画分を含む、少なくとも1つのペースト状脂肪を含む、少なくとも1つの脂肪相構造化剤
    を含み、上記パーセンテージは、組成物の総質量に対して表示されており、
    粉末(a)及びペースト状脂肪(c)(ii)の合計量と油(b)の量との間の質量比が1.6から2.6であり、組成物は重炭酸塩を含まず、且つシリコーン化合物を含まない、組成物。
  2. 油が、組成物の総質量の25から30%を占めることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 油が、飽和直鎖C2-C10(好ましくはC6-C10)酸と飽和直鎖C10-C18(好ましくはC10-C14)モノアルコールとのモノ及びポリエステル、C6-C12脂肪酸のトリグリセリド、ジアルキルエーテル、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 粉末が、組成物の総質量の30から45%を占めることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 粉末が、フィラー、有機顔料、無機顔料、真珠光沢材料、及びフレーク、並びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. ペースト状脂肪が、植物性バター、水添植物性油、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. ペースト状脂肪が、組成物の総質量に基づいて、10から35質量%、好ましくは15から30質量%を占めることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 粉末(a)及びペースト状脂肪(c)(ii)の合計量と油(b)の量との質量比が1.7から2.5、好ましくは1.8から2.0であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 脂肪相ゲル化剤が、グリセロールとヒドロキシステアリン酸とのトリエステルであることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の組成物の、特に、皮膚の欠点、例えば、しわ、毛穴、及び/またはオイリー肌をマスクするため、且つ/または、顔色の欠点、例えば、くすみ、黄ばみ、くま、加齢によるシミ、及び赤みをマスクまたは修正するための、スキンケア及び/またはメイクアップのための美容用途の使用。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の組成物の、スキンケア組成物としてまたはメイクアップベースとしての、美容用途の使用。
  12. 美容のためのスキンケア及び/またはメイクアップ方法であって、特に、皮膚の欠点、例えば、しわ、毛穴、及び/またはオイリー肌をマスクするため、且つ/または、顔色の欠点、例えば、くすみ、黄ばみ、くま、加齢によるシミ、及び赤みをマスクまたは修正するための、請求項1から9のいずれか1項に記載の組成物を皮膚に適用する工程を含む方法。
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