JP2014009128A - 水素製造装置及び燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を回避しつつ、原燃料と水蒸気との混合性を向上できる水素製造装置及びこれを用いた燃料電池システムを提供する。
【解決手段】水素製造装置1では、燃料配管37の端部が第2バッファ部42内に所定長突出するように設けられていると共に、突出する円形のフランジ部36が水蒸気配管17zの上方を遮るように径方向外側に張り出して形成されている。また、フランジ部36には、例えば同一円上に等間隔で形成された断面円形の流通孔51が形成されている。したがって、水蒸気が複数の流通孔51に分散して混合部5x側に流通するので、装置の大型化を回避しつつ、原燃料と水蒸気との混合性を向上できる。
【選択図】図3
【解決手段】水素製造装置1では、燃料配管37の端部が第2バッファ部42内に所定長突出するように設けられていると共に、突出する円形のフランジ部36が水蒸気配管17zの上方を遮るように径方向外側に張り出して形成されている。また、フランジ部36には、例えば同一円上に等間隔で形成された断面円形の流通孔51が形成されている。したがって、水蒸気が複数の流通孔51に分散して混合部5x側に流通するので、装置の大型化を回避しつつ、原燃料と水蒸気との混合性を向上できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、水素製造装置及び燃料電池システムに関する。
従来の水素製造装置として、例えば特許文献1に記載の装置がある。この従来の装置では、供給管から供給された原燃料と、水供給管から供給された水蒸気とが混合され、これらの混合ガスが予熱層を経て改質触媒層に導入される。改質触媒層における改質反応は吸熱反応であるため、バーナで発生する燃焼熱を吸収して改質反応が進行する。また、例えば特許文献2に記載の装置では、原料供給部から供給された原料ガスが加熱部からの燃焼ガスによって所定温度に加熱されると共に、水供給部から供給された水蒸気と混合され、改質触媒に供給される。
上述のような水素製造装置では、改質触媒において水蒸気改質反応を効率良く進め、かつ、コーキング(触媒表面に炭素が析出する現象)の発生を抑制するため、原燃料に対して水蒸気を十分に混合させる必要がある。しかしながら、従来の装置の構成では、原燃料に対して水蒸気を十分に混合させるためには混合部の寸法を長くする必要があり、装置の大型化を招く要因となっていた。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、装置の大型化を回避しつつ、原燃料と水蒸気との混合性を向上できる水素製造装置及びこれを用いた燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係る水素製造装置は、原燃料及び水蒸気を改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質部と、原燃料及び水蒸気を混合させて混合流体を生成する混合部を有し、混合流体を改質部に供給するフィード部と、を備え、混合部には、水蒸気を混合部に供給する外管と、当該外管内にて外管よりも混合部内に突出し、原燃料を混合部に供給する内管とが接続され、内管の端部には、外管の端部側に張り出すと共に、外管からの水蒸気を混合部側に流通させる複数の流通孔が形成されたフランジ部が設けられていることを特徴としている。
この水素製造装置では、水蒸気を混合部に供給する外管の端部を遮るように内管の端部のフランジ部が設けられており、このフランジ部に水蒸気を混合部側に流通させる複数の流通孔が形成されている。したがって、水蒸気が複数の流通孔に分散して混合部側に流通するので、装置の大型化を回避しつつ、原燃料と水蒸気との混合性を向上できる。
また、流通孔における混合部への水蒸気の噴出口は、フランジ部の面内方向を向いていることが好ましい。この場合、流通孔を通って混合部側に噴出した水蒸気がフランジ部の面内方向に拡散するので、原燃料と水蒸気との混合性を一層向上できる。
また、流通孔には、混合部側に突出する庇部が設けられていることが好ましい。この場合、庇部によって水蒸気が混合部側に直接流れてしまうことを抑制でき、水蒸気をフランジ部の面内方向により拡散させることができる。また、庇部が混合部側に突出していることにより、フランジ部の面内方向に拡散した水蒸気が庇部によってさらに拡散されることとなる。したがって、原燃料と水蒸気との混合性をさらに向上できる。このような庇部は、フランジ部が肉薄の場合であっても確実に水蒸気の向きをフランジ部の面内方向に向けられる点でも有意である。
また、フランジ部の周縁部と混合部の内壁との間に所定の間隔が設けられていることが好ましい。こうすると、流通孔を通った水蒸気と、フランジ部の周縁部と混合部の内壁との間を回り込んだ水蒸気とがぶつかり、水蒸気の拡散を促進できる。
また、流通孔は、フランジ部において同一円上に配置され、各流通孔の噴出口は、円の接線方向を向いていることが好ましい。このような構成により、流通孔を流通した水蒸気の渦をフランジ部の面内方向に形成することができ、水蒸気を十分に拡散させることが可能となる。
また、流通孔は、フランジ部において同一円上に配置され、各流通孔の噴出口は、円の接線に対して所定の角度だけ内側を向いていることが好ましい。このような構成により、流通孔を流通した水蒸気の渦をフランジ部の面内方向に形成することができ、水蒸気を十分に拡散させることが可能となる。
また、流通孔は、フランジ部において同一円上に配置され、各流通孔の噴出口は、円の接線方向を向いており、少なくとも一対の隣り合う流通孔の噴出口が互いに対向していることが好ましい。このような構成では、互いに対向する噴出口からの水蒸気がぶつかることでフランジ部の法線方向に水蒸気を対流させることができ、水蒸気の拡散を促進できる。
また、流通孔は、フランジ部において同一円上に配置され、少なくとも一対の隣り合う流通孔の噴出口は、一方が円の接線に対して所定の角度だけ内側を向き、かつ他方が円の接線に対して所定の角度だけ外側を向いた状態で互いに対向していることが好ましい。このような構成により、流通孔を流通した水蒸気の渦をフランジ部の面内方向に形成することができ、水蒸気を十分に拡散させることが可能となる。
また、流通孔は、フランジ部において同心円上に複数列で配置され、各流通孔の噴出口は、異なる列の噴出口が互いに対向するように円の接線方向を向いていることが好ましい。このような構成により、流通孔を流通した水蒸気の渦をフランジ部の面内方向に形成することができ、水蒸気を十分に拡散させることが可能となる。
また、流通孔は、フランジ部において渦巻状かつ放射状に配置されていることが好ましい。このような構成により、流通孔を流通した水蒸気の渦をフランジ部の面内方向に形成することができ、水蒸気を十分に拡散させることが可能となる。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上記の水素製造装置と、水素製造装置によって生成された改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、を備えたことを特徴としている。
この燃料電池システムでは、水蒸気を混合部に供給する外管の端部を遮るように内管の端部のフランジ部が設けられており、このフランジ部に水蒸気を混合部側に流通させる複数の流通孔が形成されている。したがって、水蒸気が複数の流通孔に分散して混合部側に流通するので、装置の大型化を回避しつつ、原燃料と水蒸気との混合性を向上できる。
本発明によれば、装置の大型化を回避しつつ、原燃料と水蒸気との混合性を向上できる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る水素製造装置及び燃料電池システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、「上」「下」等の語は、図面の方向に対応する便宜的なものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの主要部を示すブロック図である。図1に示すように、水素製造装置(FPS:Fuel Processing System)1は、例えば家庭用の燃料電池システム100において水素供給源として利用されるものである。水素製造装置1では、原燃料として例えば石油系炭化水素が用いられ、水素を含有する改質ガスをセルスタック(燃料電池スタック)20に供給する。
原燃料としては、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料、天然ガス、都市ガスを用いてもよい。また、石油系炭化水素としては、灯油、LPガスのほか、ナフサ、軽油などを原燃料として使用することができる。また、セルスタック20としては、固体高分子形、リン酸形、溶融炭酸塩形或いは固体酸化物形等の種々のものを用いてもよい。
図2は、図1の水素製造装置を示す概略図である。図1及び図2に示すように、水素製造装置1は、中心軸を軸Gとする円筒状外形の脱硫部2と、中心軸を軸Gとする円柱状外形の本体部3とが筐体4に収容されて構成されている。また、筐体4内において脱硫部2及び本体部3の周囲には、粉状の断熱材(不図示)が充填されている。
脱硫部2は、外部から導入された原燃料を脱硫触媒によって脱硫して硫黄分を除去し、この原燃料を後述のフィード部5へ供給する。脱硫部2は、パイプ21によって筐体4の側板4xに固定され、本体部3の上部を所定の隙間を有して囲うように保持されている。なお、脱硫部2は、本体部3に固定されてもよい。また、本体部3は、フィード部5、改質部6、シフト反応部7、選択酸化反応部8及び蒸発部9を備え、これらが一体的となって構成されている。この本体部3は、筒状のステー22によって筐体4の床板4yに固定されている。
フィード部5は、脱硫部2で脱硫した原燃料及び水蒸気を合流・混合させて混合ガス(混合流体)を生成する混合部5xを有し、生成した混合ガスを改質部6に供給する。改質部(SR:Steam Reforming)6は、フィード部5により供給された混合ガスを改質触媒6xによって水蒸気改質して改質ガスを生成する。そして、改質部6は、生成した改質ガスをシフト反応部7に供給する。
改質部6は、中心軸を軸Gとする円筒状の外形を呈し、脱硫部2の筒内に位置するように本体部3の上端側に設けられている。改質部6では、水蒸気改質反応が吸熱反応であるため、改質部6の改質触媒6xを加熱するための熱源としてバーナ10が導入されている。バーナ10では、例えば外部から供給される原燃料がバーナ燃料として燃焼される。このバーナ10は、本体部3の上端部に設けられ軸Gを中心軸とする燃焼筒11に、バーナ10による火炎が取り囲まれるよう取り付けられている。バーナ10においては、脱硫部2で脱硫した原燃料の一部をバーナ燃料として供給してもよい。
シフト反応部7は、改質部6から供給された改質ガスの一酸化炭素濃度を低下させるためのものであり、改質ガス中の一酸化炭素をシフト反応させて水素及び二酸化炭素に転換する。ここでのシフト反応部7は、低温(例えば150°C〜350°C)でのシフト反応である低温シフト反応を行う低温シフト反応部(LTS:Low Temperature Shift)13を有している。
低温シフト反応部13は、改質部6から供給された改質ガス中の一酸化炭素を低温シフト触媒13xによって低温シフト反応させ、改質ガスの一酸化炭素濃度を低下させる。低温シフト反応部13は、中心軸を軸Gとする円筒状の外形を呈しており、本体部3の下端側に配設されている。この低温シフト反応部13は、一酸化炭素濃度を低下させた改質ガスを改質ガス配管14xを介して選択酸化反応部8へ供給する。
選択酸化反応部(PROX:Preferential Oxidation)8は、低温シフト反応部13で低温シフト反応させた改質ガス中の一酸化炭素濃度をさらに低下させる。これは、セルスタック20に高濃度の一酸化炭素を供給すると、セルスタック20の触媒が被毒して大きく性能が低下してしまうためである。具体的には、選択酸化反応部8は、改質ガス中の一酸化炭素と空気配管15を介して導入される空気とを選択酸化触媒8xで反応させて選択的に酸化し、二酸化炭素に転換する。
この選択酸化反応部8は、中心軸を軸Gとする円筒状の外形を呈しており、本体部3の下端から所定長上端側に該本体部3の最外周側を構成するよう配設されている。選択酸化反応部8は、一酸化炭素濃度をさらに低下させた改質ガスを、改質ガス配管14yを介して外部へ導出する。
蒸発部9は、熱交換部(不図示)から供給された水を内部に貯留させると共に、この水を低温シフト反応部13、選択酸化反応部8及び排ガス流路L1から移動させた(低温シフト反応部13、選択酸化反応部8及び排ガスを冷却して得た)熱で気化させて水蒸気を生成する。蒸発部9は、例えばジャケット型のものが用いられ、中心軸を軸Gとする円筒状を呈している。この蒸発部9は、低温シフト反応部13の径方向外側で且つ選択酸化反応部8の径方向内側、すなわち、シフト反応部7と選択酸化反応部8との間に位置するよう配設されている。蒸発部9は、水蒸気配管17zを介し、生成した水蒸気をフィード部5の混合部5xに供給する。
以上のような構成を有する水素製造装置1では、まず、バーナ燃料及びセルスタック20からのオフガス(セルスタック20で反応に使用されない残ガス)の少なくとも一方と空気とがバーナ10に供給されて燃焼され、かかる燃焼によって改質触媒6xが加熱される。そして、バーナ10の排ガス(排気ガス)が排ガス流路L1及びガス配管18を流通して外部へ排気される。
これと共に、脱硫部2で脱硫された原燃料と蒸発部9からの水蒸気とが混合部5xで混合され、混合ガスが生成される。この混合ガスは、改質部6に供給されて改質触媒6xで水蒸気改質され、改質ガスが生成される。そして、生成された改質ガスは、シフト反応部7によって一酸化炭素濃度が例えば1%以下程度まで低下され、更に選択酸化反応部8によって一酸化炭素濃度が10ppm以下まで低下された後、熱交換部で冷却され、後段のセルスタック20へ導出される。
続いて、水素製造装置1のフィード部5の周辺構成について、更に詳細に説明する。
図3は、水素製造装置のフィード部周辺を拡大して示す概略図である。同図に示すように、フィード部5は、改質部6の導入口(下端)側に混合ガスを供給する部分である。改質部6は、その外囲を構成するものとして、円筒状(円管状)の内筒壁61及び外筒壁62を有している。内筒壁61は、燃焼筒11を覆うように軸G方向に延在し、外筒壁62は、内筒壁61の径方向外側で軸G方向に延在している。これら内筒壁61及び外筒壁62の間には、円筒状の中間筒壁63が設けられている。中間筒壁63と内筒壁61との間には、軸Gを中心軸とする円筒状の改質触媒6xが配設されている。
本実施形態では、フィード部5は、第1バッファ部41及び第2バッファ部42を有している。図3に示すように、第1バッファ部41は、軸Gを中心軸とする略円柱形状のスペースであって、改質部6の筒内で且つバーナ燃焼室19の下方側に隣接配置されている。バーナ燃焼室19は、バーナ10(図2参照)の燃焼空間を構成する。バーナ燃焼室19は、例えば軸Gを中心軸とする円柱状空間とされ、改質部6によって囲まれるようにして改質部6の筒内に配設されている。
この第1バッファ部41の上部は、円板状壁33により画設されている。円板状壁33は、改質部6の内筒壁61の下端に該内筒壁61の筒内を閉塞するように設けられており、内筒壁61と円板状壁33とで閉塞された空間が、上記バーナ燃焼室19を構成する。一方、第1バッファ部の下部は,円板状壁34により画設されている。円板状壁34は、改質部6の中間壁63の筒内を閉塞するように設けられ、円板状壁34の中心部には、断面円形状の流通孔Oが形成されている。これにより、第1バッファ部41は、外周部が改質部6の下端部と連通し、中央部が第2バッファ部42と連通する。
第2バッファ部42は、軸Gを中心軸とする略円柱形状のスペースであり、第1バッファ部41の下方側に隣接して配置されている。この第2バッファ部42の上部は、上記円板状壁34により画設され、第2バッファ部42の下部は、円板状壁35により画設されている。円板状壁35は、中間壁63の筒内を閉塞するように設けられている。
また、第2バッファ部42内には、混合部5xが配設されている。混合部5xは、軸Gに沿って設けられた水蒸気配管(外管)17zと、水蒸気配管17z内で軸Gに沿って設けられた燃料配管(内管)37とが接続されている。この混合部5xにおいて、水蒸気配管17zから供給される水蒸気と、燃料配管37から供給される原燃料とが合流することにより、混合ガスが生成される。
ここで、燃料配管37の端部は、第2バッファ部42内に所定長突出するように設けられていると共に、突出する円形のフランジ部36が水蒸気配管17zの上方を遮るように径方向外側に張り出して形成されている。フランジ部36の径は、混合部5xの内壁を構成する中間壁63の径よりも小径となっており、フランジ部36の周縁部と中間壁63との間には所定の間隔が形成されている。また、図3及び図4に示すように、フランジ部36には、例えば同一円上に等間隔で形成された断面円形の流通孔51が形成されている。流通孔51は、フランジ部36の厚み方向に水蒸気配管17zと略平行に形成され、流通孔51の径は、燃料配管37の径よりも小径となっている。
このようなフィード部5では、混合部5xで原燃料と水蒸気とが混合するにあたり、図4に示すように、水蒸気配管17zから第2バッファ部42内に供給された水蒸気が、流通孔51を経由するルートとフランジ部36の外側から回り込むルートとに分岐してフランジ部36の上方に向かうこととなる。したがって、フランジ部36の上方において、複数の流通孔51を流通した水蒸気と、フランジ部36の外側から回り込んでフランジ部36の中心側に向かう水蒸気とがぶつかり、水蒸気を十分に拡散させながら原燃料と混合させることができる。水蒸気の拡散性の向上は、フランジ部36に形成した流通孔51によって実現できるので、装置の大型化も回避できる。
図5は、フランジ部の変形例を示す概略図である。同図に示す例では、フランジ部36の上面側において、混合部5x側に突出する庇部52aが各流通孔52に設けられている。庇部52aは、例えば1/4球体状を呈しており、これにより、各流通孔52における水蒸気の噴出口が、フランジ部36の面内方向において、流通孔52が配置されている円の接線方向を向くようになっている。
このような構成によれば、水蒸気が混合部5x側に直接流れてしまうことを庇部52aによって抑制でき、水蒸気をフランジ部36の面内方向により拡散させることができる。また、各流通孔52の噴出口が、流通孔52が配置されている円の接線方向を向くことで、流通孔52を流通した水蒸気がフランジ部36の面内方向において外向きの渦流を形成する。この渦流がフランジ部36の外側から回り込んできた水蒸気とぶつかることで、水蒸気の拡散を一層促進できる。
また、庇部52aが混合部5x側に突出していることにより、フランジ部36の面内方向に拡散した水蒸気が庇部52aによってさらに拡散される。したがって、原燃料と水蒸気との混合性をさらに向上できる。なお、このような庇部52aは、フランジ部36が肉薄の場合であっても確実に水蒸気の向きをフランジ部36の面内方向に向けられる点でも有意である。
図6は、フランジ部の別の変形例を示す概略図である。同図に示す例では、各流通孔53の噴出口が円の接線に対して所定の角度だけ内側を向いている点で図5に示した形態と異なっている。このような構成においても、流通孔53を流通した水蒸気がフランジ部36の面内方向において内向きの渦流を形成するので、この渦流がフランジ部36の外側から回り込んできた水蒸気とぶつかることで、水蒸気の拡散を一層促進できる。また、庇部53aにより、庇部52aと同様の効果を奏する。
図7は、フランジ部の更に別の変形例を示す概略図である。同図に示す例では、一対の隣り合う流通孔54,54の噴出口が互いに対向している点で図5に示した形態と異なっている。このような構成によれば、互いに対向する噴出口からの水蒸気がぶつかることでフランジ部36の法線方向に水蒸気を対流させることができ、水蒸気の拡散を促進できる。また、庇部54aにより、庇部52aと同様の効果を奏する。
図8は、フランジ部の更に別の変形例を示す概略図である。同図に示す例では、一対の隣り合う流通孔55,55の噴出口の一方が円の接線に対して所定の角度だけ内側を向き、かつ他方が円の接線に対して所定の角度だけ外側を向いた状態で互いに対向している点で、図7に示した形態と異なっている。このような構成によれば、流通孔55を流通した水蒸気がフランジ部36の面内方向において内向きの渦流と外向きの渦流とを形成する。したがって、この渦流がフランジ部36の外側から回り込んできた水蒸気とぶつかることで、水蒸気の拡散を一層促進できる。また、庇部55aにより、庇部52aと同様の効果を奏する。
図9は、フランジ部の更に別の変形例を示す概略図である。同図に示す例では、流通孔56がフランジ部36において同心円上に2列で配置されている。また、外側の円上に配置された各流通孔56の噴出口は、時計回りで円の接線方向を向いているのに対し、内側の円上に配置された各流通孔56の噴出口は、反時計回りで円の接線方向を向いている。このような構成によっても、流通孔56を流通した水蒸気がフランジ部36の面内方向において内向きの渦流と外向きの渦流とを形成する。したがって、この渦流がフランジ部36の外側から回り込んできた水蒸気とぶつかることで、水蒸気の拡散を一層促進できる。また、庇部56aにより、庇部52aと同様の効果を奏する。
図10は、フランジ部の更に別の変形例を示す概略図である。同図に示す例では、流通孔57は、フランジ部36において渦巻状かつ放射状に配置されている。また、各流通孔57の噴出口は、渦巻状かつ放射状のラインの接線方向に一致すると共にフランジ部36の外側を向いた状態となっている。このような構成によっても、流通孔57を流通した水蒸気がフランジ部36の面内方向において外向きの渦流を形成する。したがって、この渦流がフランジ部36の外側から回り込んできた水蒸気とぶつかることで、水蒸気の拡散を一層促進できる。また、庇部57aにより、庇部52aと同様の効果を奏する。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、流通孔及び噴出口の寸法・形状は、混合部5xの寸法・形状、水蒸気の流量、圧力等を考慮して適宜設計される。これらの条件によっては、例えば図11に示すように、フランジ部36の径を中間壁63の内径と一致させ、フランジ部36の周縁部と中間壁63との間の間隔を無くすこともできる。
また、図4に示した例では、流通孔51は、フランジ部36の厚み方向に水蒸気配管17zと略平行に形成されているが、流通孔51の軸は必ずしも水蒸気配管17zと略平行である必要はない。この場合、フランジ部36の下側から上側に向かって外側に傾斜するように各流通孔51を形成してもよい。こうすると、流通孔51を流通した水蒸気がフランジ部36の外側に向かうので、フランジ部36の外側から回り込んできた水蒸気との拡散をより促進できる。
1…水素製造装置、5…フィード部、5x…混合部、6…改質部、17z…水蒸気配管(外管)、20…セルスタック(燃料電池スタック)、36…フランジ部、37…燃料配管(内管)、51〜57…流通孔、52a〜57a…庇部、100…燃料電池システム。
Claims (11)
- 原燃料及び水蒸気を改質することにより、水素を含有する改質ガスを生成する改質部と、
前記原燃料及び前記水蒸気を混合させて混合流体を生成する混合部を有し、前記混合流体を前記改質部に供給するフィード部と、を備え、
前記混合部には、前記水蒸気を前記混合部に供給する外管と、当該外管内にて前記外管よりも前記混合部内に突出し、前記原燃料を前記混合部に供給する内管とが接続され、
前記内管の端部には、前記外管の端部側に張り出すと共に、前記外管からの前記水蒸気を前記混合部側に流通させる複数の流通孔が形成されたフランジ部が設けられていることを特徴とする水素製造装置。 - 前記流通孔における前記混合部への前記水蒸気の噴出口は、前記フランジ部の面内方向を向いていることを特徴とする請求項1記載の水素製造装置。
- 前記流通孔には、前記混合部側に突出する庇部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の水素製造装置。
- 前記フランジ部の周縁部と前記混合部の内壁との間に所定の間隔が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の水素製造装置。
- 前記流通孔は、前記フランジ部において同一円上に配置され、各流通孔の噴出口は、前記円の接線方向を向いていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の水素製造装置。
- 前記流通孔は、前記フランジ部において同一円上に配置され、各流通孔の噴出口は、前記円の接線に対して所定の角度だけ内側を向いていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の水素製造装置。
- 前記流通孔は、前記フランジ部において同一円上に配置され、各流通孔の噴出口は、前記円の接線方向を向いており、少なくとも一対の隣り合う前記流通孔の噴出口が互いに対向していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の水素製造装置。
- 前記流通孔は、前記フランジ部において同一円上に配置され、少なくとも一対の隣り合う前記流通孔の噴出口は、一方が前記円の接線に対して所定の角度だけ内側を向き、かつ他方が前記円の接線に対して所定の角度だけ外側を向いた状態で互いに対向していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の水素製造装置。
- 前記流通孔は、前記フランジ部において同心円上に複数列で配置され、各流通孔の噴出口は、異なる列の噴出口が互いに対向するように前記円の接線方向を向いていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の水素製造装置。
- 前記流通孔は、前記フランジ部において渦巻状かつ放射状に配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の水素製造装置。
- 請求項1〜10のいずれか一項記載の水素製造装置と、
前記水素製造装置によって生成された前記改質ガスを用いて発電を行う燃料電池スタックと、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
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2012
- 2012-06-29 JP JP2012147099A patent/JP2014009128A/ja active Pending
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