JP2014008863A - 車両用内装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウィンドウに意匠面が映り込む事態を抑制しつつ、意匠性を高くすることが可能な車両用内装材を提供する。
【解決手段】フロントウィンドウ11に対して車室内側に配されるインストルメントパネル10であって、車室内外方向に沿って延びる意匠面20Aを有しており、意匠面20Aには、凹部21が設けられ、凹部21は、車室外側に配され、車室内側を向く形で意匠面20Aの延設方向に対して傾斜する車室外側面21Aと、車室外側面21Aに対して車室内側に配され、フロントウィンドウ11側を向く形で意匠面20Aの延設方向に対して傾斜する車室内側面21Bと、を有しており、車室内側面21Bは、黒系色とされ、車室外側面21Aは、黒系色以外の色とされることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】フロントウィンドウ11に対して車室内側に配されるインストルメントパネル10であって、車室内外方向に沿って延びる意匠面20Aを有しており、意匠面20Aには、凹部21が設けられ、凹部21は、車室外側に配され、車室内側を向く形で意匠面20Aの延設方向に対して傾斜する車室外側面21Aと、車室外側面21Aに対して車室内側に配され、フロントウィンドウ11側を向く形で意匠面20Aの延設方向に対して傾斜する車室内側面21Bと、を有しており、車室内側面21Bは、黒系色とされ、車室外側面21Aは、黒系色以外の色とされることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用内装材に関する。
車両のウィンドウには、これと隣接する車両用内装材の表面(意匠面)が映り込むことがある。このような事態は、乗員がウィンドウを通じて外部を視る際の妨げとなり好ましくない。このようなウィンドウへの映り込みを抑制するための技術として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、車両用内装材(ダッシュボード)の表面に黒系色の布を設置することで、当該表面における光の反射を抑え、ウィンドウ(フロントガラス)への映り込みを抑制する構成が開示されている。
上記構成においては、車両用内装材の表面に黒系色の布を設置することで、ウィンドウへの映り込みを抑制することができる。しかしながら、車両用内装材の意匠面が黒系色に限定されてしまうという問題点が生じる。意匠性を考慮した場合、車両用内装材の意匠面を黒系色以外の色にしたいという要望があり、この点において改善の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ウィンドウに意匠面が映り込む事態を抑制しつつ、意匠性を高くすることが可能な車両用内装材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両のウィンドウに対して車室内側に配される車両用内装材であって、車室内外方向に沿って延びる意匠面を有しており、前記意匠面には、凹部が設けられ、前記凹部は、車室外側に配され、車室内側を向く形で前記意匠面の延設方向に対して傾斜する車室外側面と、前記車室外側面に対して車室内側に配され、前記ウィンドウ側を向く形で前記意匠面の延設方向に対して傾斜する車室内側面と、を有しており、前記車室内側面は、黒系色とされ、前記車室外側面は、黒系色以外の色とされることに特徴を有する。
本発明では、意匠面に凹部を設け、凹部における車室内側面は黒系色とした。一方、凹部における車室外側面は、黒系色以外の色とした。車室内側を向く形で傾斜する車室外側面は、車室内側に配される乗員からは視認されやすく、ウィンドウには映り込みにくい。このような車室外側面の色を黒系色以外の色で適宜設定することで、意匠性を高くすることができる。言い換えると、車室外側面は、ウィンドウへの映り込みを考慮する必要性が低いから、表面の色を自由に設定することができる。これに対して、ウィンドウ側を向く形で傾斜する車室内側面は、通常であれば、車室外側面に比べて、ウィンドウに映り込みやすい面となる。しかしながら、本発明の車室内側面は、黒系色であるから、ウィンドウに映り込みにくい。以上のことから、本発明では、意匠性を高くしつつも、ウィンドウに意匠面が映り込む事態を抑制することができる。
上記構成において、基材と、前記基材を覆うとともに前記意匠面を有する表皮材と、を備え、前記表皮材は、車室内外方向に延び、黒系色の複数の縦糸と、前記縦糸と直交する方向に延び、黒系色の複数の第1横糸と、前記縦糸と直交する方向に延び、黒系色以外の色の複数の第2横糸と、を備える織物とされ、前記凹部は、略四角錐状をなしており、前記車室内側面は、前記第1横糸と前記縦糸から構成されるとともに前記第1横糸が前記縦糸の表側に配された領域とされ、平面視において車室外側に向かって幅狭となる略三角形状をなしており、前記車室外側面は、前記第2横糸と前記縦糸から構成されるとともに前記第2横糸が前記縦糸の表側に配された領域とされ、平面視において車室内側に向かって幅狭となる略三角形状をなしているものとすることができる。
車室内側面においては、第1横糸(黒系色)が縦糸の表側に配されているから、車室内側面を黒系色にすることができる。また、車室外側面においては、第2横糸(黒系色以外の色)が縦糸の表側に配されているから、車室外側面を黒系色以外の色にすることができる。
また、前記第2横糸の繊度は、前記第1横糸の繊度よりも小さいものとされ、前記車室外側面の平面視における面積が、前記車室内側面の平面視における面積よりも小さいものとすることができる。
車室外側面の平面視における面積を、車室内側面の平面視における面積よりも小さくすることで、車室外側面をウィンドウにより映り込みにくくすることができる。
本発明によれば、ウィンドウに意匠面が映り込む事態を抑制しつつ、意匠性を高くすることが可能な車両用内装材を提供することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態では、車両用内装材としてインストルメントパネル10を例示する。図1は、車両のインストルメントパネル10を車両後方から見た図である。また、図2において、インストルメントパネル10の断面構成を模式的に図示してある。インストルメントパネル10は、運転席の前側(車室外側)に配されており、図2に示すように、基材15,クッション材16,表皮材20が裏側から表側に順に積層された構造となっている。
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態では、車両用内装材としてインストルメントパネル10を例示する。図1は、車両のインストルメントパネル10を車両後方から見た図である。また、図2において、インストルメントパネル10の断面構成を模式的に図示してある。インストルメントパネル10は、運転席の前側(車室外側)に配されており、図2に示すように、基材15,クッション材16,表皮材20が裏側から表側に順に積層された構造となっている。
基材15としては、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂、あるいは、PP樹脂をタルク、マイカ又はガラス等で補強したフィラー入りPP樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等を使用することができる。また、クッション材16としては、例えば、発泡ポリウレタン、発泡ポリオレフィン等の発泡性樹脂材料を使用することができる。
インストルメントパネル10は、車両のフロントウィンドウ11(ウィンドウ)に対して車室内側に配されている。図2に示すように、フロントウィンドウ11は、車室内側(図2の右側)に向かうにつれて上昇する形で延設され、インストルメントパネル10の意匠面(表皮材20の意匠面20A)を上方から覆う形で延設されている。
次に、表皮材20の構成について詳しく説明する。表皮材20は、クッション材16(
ひいては、基材15)を表側から覆うものとされ、複数の縦糸及び横糸から構成された織物とされる。表皮材20の上面は、意匠面20Aとされる。意匠面20Aは、全体として車室内外方向に沿って延びている。
ひいては、基材15)を表側から覆うものとされ、複数の縦糸及び横糸から構成された織物とされる。表皮材20の上面は、意匠面20Aとされる。意匠面20Aは、全体として車室内外方向に沿って延びている。
表皮材20は、図3に示すように、ワッフル織り(詳しくは後述)によって形成されている。これにより、意匠面20Aには、行列状に配列された複数の凹部21が形成されている。凹部21は、上方に開口されており、頂点が下方に配された四角錐状をなしている。具体的には、凹部21は、略三角形状をなす4つの傾斜面21A,21B,21C,21Dから構成され、平面視において長方形状をなしている。
本実施形態では、凹部21を構成する4つの傾斜面のうち、相対的に車室外側に配される車室外側面21Aが黒系色以外の色とされる。これに対して、凹部21を構成する4つの傾斜面のうち、車室内側面21B、及び車幅方向に配列される一対の傾斜面21C,21Dは、黒系色とされる。車室内側面21Bは、車室外側面21Aに対して車室内側に配されている。なお、図3では、車室外側面21Aにドット模様を付してある。また、一対の傾斜面21C,21Dは、黒系色以外の色としてもよい。
次に、凹部21を形成するための表皮材20の織り方(ワッフル織り)について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、表皮材20における凹部21(表皮材20の織り方の最小単位)の組織図である。なお、図4の上側は、車室外側に対応し、下側は、車室内側(乗員側)に対応している。
表皮材20は、黒系色の複数の縦糸23と、黒系色の複数の第1横糸25と、黒系色以外の色の複数の第2横糸27とから構成されている。縦糸23は、車室内外方向(図4の上下方向)に延びており、第1横糸25及び第2横糸27は、縦糸23と直交する方向(図4の左右方向、車幅方向)に延びている。
図4に示すように、凹部21において、縦糸23は、車幅方向に沿って24本配列されている。第1横糸25は、車室内外方向に沿って7本配列されている。第2横糸27は、第1横糸25に対して車室外側に配されており、車室内外方向に沿って5本配列されている。なお、第2横糸27の色は、黒系色以外の色であればよく、適宜選択可能である。また、各第2横糸27の色は、全て同じ色としなくてもよく、各々異なる色としてもよい。
図4においては、縦糸23が横糸(第1横糸25又は第2横糸27)の上側(表側)に配されている部分を黒枡目で、横糸が縦糸23の上側(表側)に配されている部分を白枡目で示してある。
図4に示すように、車室内側面21Bは、第1横糸25が縦糸23の上側に配された領域とされる。このため、車室内側面21Bは、全体として、黒系色(第1横糸25の色)となる(図5も参照)。車室内側面21Bは、平面視において車室外側に向かって幅狭となる略三角形状をなしている。
車室内側面21Bにおいては、各第1横糸25の飛び量が車室外側(図4の上側)に向かうにつれて減少している。ここで言う、飛び量とは、上側(表側)に配される糸が連続して跨いでいる下側の糸の本数のことを言う。上側の糸において、飛び量が多い部分は、下側の糸による拘束が弱く、上方に膨らみやすくなる。言い換えると、飛び量が少ない部分程、低い位置に配されることとなる。
上述したように、車室内側面21Bにおいては、各第1横糸25の飛び量が車室外側(図4の上側)に向かうにつれて減少している。このため、車室内側面21Bは、車室外側に向かうにつれて下降傾斜される傾斜面とされる(図5参照)。つまり、車室内側面21Bは、図2及び図5に示すように、フロントウィンドウ11側を向く形で意匠面20Aの延設方向(車両前後方向、水平方向)に対して傾斜するものとされる。
車室外側面21Aは、図4に示すように、第2横糸27が縦糸23の上側に配された領域とされる。このため、車室外側面21Aは、全体として、黒系色以外の色(第2横糸27の色)となる(図5も参照)。車室外側面21Aは、平面視において車室外側に向かって幅狭となる略三角形状をなしている。
車室外側面21Aにおいては、各第2横糸27の飛び量が車室内側(図4の下側、図5の右側)に向かうにつれて減少している。これにより、車室外側面21Aは、車室内側に向かうにつれて下降傾斜される傾斜面とされる(図5参照)。つまり、車室外側面21Aは、図2に示すように、車室内側(乗員側)を向く形で意匠面20Aの延設方向(車両前後方向)に対して傾斜するものとされる。
また、傾斜面21C(凹部21において、車室内側面21Bと車室外側面21Aとの間の領域)は、縦糸23が、第1横糸25(又は第2横糸27)の上側に配された領域とされる。このため、傾斜面21Cは、全体として、黒系色(縦糸23の色)となる。傾斜面21Cは、平面視において、凹部21における車幅方向の中心に向かって幅狭となる三角形状をなしている。
傾斜面21Cにおいては、各縦糸23の飛び量が、凹部21における車幅方向の中心に向かうにつれて減少している。これにより、傾斜面21Cは、車幅方向の中心に向かうにつれて下降傾斜される傾斜面とされる。
また、傾斜面21D(凹部21において、車室内側面21Bと車室外側面21Aとの間の領域)は、縦糸23が第1横糸25(又は第2横糸27)の上側に配された領域とされる。このため、傾斜面21Dは、全体として、黒系色(縦糸23の色)となる。
傾斜面21Dは、平面視において、凹部21における車幅方向の中心に向かって幅狭となる三角形状をなしている。言い換えると、傾斜面21Dにおいては、各縦糸23の飛び量が凹部21における車幅方向の中心に向かうにつれて減少している。これにより、傾斜面21Dは、車幅方向の中心に向かうにつれて下降傾斜される傾斜面とされる。
このように、本実施形態では、各糸の飛び量を上記のように調整することで、各傾斜面21A,21B,21C,21Dを構成し、略四角錐形状の凹部21を形成することとしている。
また、傾斜面21A,21B,21C,21Dの連結点は、凹部21の最下点21E(底部)とされる。この最下点21Eは、平面視における凹部21の中心と一致している。また、傾斜面21A,21B,21C,21Dにおいて、隣接する各傾斜面同士の各境界部分では、図4に示すように、縦糸23と横糸(第1横糸25又は第2横糸27)とが交錯されている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、意匠面20Aに凹部21を設け、凹部21における車室内側面21Bは黒系色とした。一方、凹部21における車室外側面21Aは、黒系色以外の色とした。車室内側を向く形で傾斜する車室外側面21Aは、車室内側に配される乗員からは視認されやすく、フロントウィンドウ11には映り込みにくい。なお、図2においては、乗員の眼を符号E1で示しており、車室外側面21Aによって反射され、乗員の眼E1に向かう光の一例を矢線P1で示している。
このような車室外側面21Aの色を黒系色以外の色で適宜設定することで、意匠性を高くすることができる。言い換えると、車室外側面21Aは、フロントウィンドウ11への映り込みを考慮する必要性が低いため、表面の色を自由に設定することができる。
これに対して、フロントウィンドウ11側を向く形で傾斜する車室内側面21Bは、車室外側面21Aに比べて、フロントウィンドウ11に映り込みやすい面となる。しかしながら、車室内側面21Bは、黒系色であるから、フロントウィンドウ11に映り込みにくい。以上のことから、本実施形態では、意匠性を高くしつつも、フロントウィンドウ11に意匠面20Aが映り込む事態を抑制することができる。
上記構成において、基材15と、基材15を覆うとともに、意匠面20Aを有する表皮材20と、を備え、表皮材20は、車室内外方向に延び、黒系色の複数の縦糸23と、縦糸23と直交する方向に延び、黒系色の複数の第1横糸25と、縦糸23と直交する方向に延び、黒系色以外の色の複数の第2横糸27と、から構成される織物とされ、車室内側面21Bは、第1横糸25が縦糸23の表側に配された領域とされ、平面視において車室外側に向かって幅狭となる略三角形状をなしており、車室外側面21Aは、第2横糸27が縦糸23の表側に配された領域とされ、平面視において車室内側に向かって幅狭となる略三角形状をなしているものとすることができる。
車室内側面21Bにおいては、第1横糸25(黒系色)が縦糸23の表側に配されているから、車室内側面21Bを黒系色にすることができる。また、車室外側面21Aにおいては、第2横糸27(黒系色以外の色)が縦糸23の表側に配されているから、車室外側面21Aを黒系色以外の色にすることができる。
また、凹部21において、傾斜面21C,21Dは、縦糸23(黒系色)が表側に配されているため、その表面は、黒系色とされる。このため、フロントウィンドウ11に映り込みにくい。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6ないし図7によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態では、表皮材の構成が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態2を図6ないし図7によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態では、表皮材の構成が上記実施形態と相違する。
本実施形態の表皮材120においては、図6に示すように、第2横糸127の繊度(単位:デシテックス、dtex)が、第1横糸25の繊度よりも小さいものとされる。
このようにすれば、車室内外方向(図6の左右方向)において、車室外側面121Aの長さが車室内側面21Bの長さよりも短くなり、車室外側面121Aの水平面に対する傾斜角度は車室内側面21Bの傾斜角度よりも大きくなる。また、凹部121の最下点121Eが、平面視における凹部121の中心よりも車室外側に配される。この結果、図7に示すように、車室外側面121Aの平面視における面積は、車室内側面21Bの平面視における面積よりも小さくなる。
このように、車室外側面121Aの平面視における面積を、車室内側面21Bの平面視における面積よりも小さくするとともに、車室外側面121Aの傾斜角度をより大きくすることで、車室外側面121Aをフロントウィンドウ11に、より映り込みにくくすることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態のインストルメントパネル210は、表皮材、クッション材を備えておらず、基材215の上面215A(意匠面)に凹部221が形成されている。
次に、本発明の実施形態3を図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態のインストルメントパネル210は、表皮材、クッション材を備えておらず、基材215の上面215A(意匠面)に凹部221が形成されている。
そして、凹部221における車室外側面221Aは、例えば、塗装やフィルムなどによって、黒系色以外の色とされている。また、凹部221における車室内側面221Bは、例えば、塗装やフィルムなどによって、黒系色とされている。このように凹部は、表皮材に形成されたものに限定されず、車両用内装材の意匠面に形成されているものであればよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、ウィンドウとして、フロントウィンドウを例示し、車両用内装材としてインストルメントパネルを例示したが、これに限定されない。ウィンドウとして、例えば、リヤウィンドウを例示してもよく、車両用内装材として、リヤウィンドウへの映り込みが想定されるパッケージトレイなどを例示してもよい。このように、本発明は、車両に設けられたウィンドウに対して映り込みが想定される車両用内装材に対して適用することができる。
(2)表皮材20の織り方は、上記実施形態1の組織図で示したものに限定されない。例えば、縦糸及び横糸(第1横糸及び第2横糸)の本数などは、適宜変更可能である。
(3)上記実施形態では、四角錐状に凹む凹部21を例示したが、凹部21の形状は、これに限定されない。例えば、凹部を車幅方向に延びるV字溝形状としてもよい。
10…インストルメントパネル(車両用内装材)、11…フロントウィンドウ(車両のウィンドウ)、15…基材、20…表皮材、20A…意匠面、21…凹部、21A…車室外側面、21B…車室内側面、23…縦糸、25…第1横糸、27…第2横糸
Claims (3)
- 車両のウィンドウに対して車室内側に配される車両用内装材であって、
車室内外方向に沿って延びる意匠面を有しており、
前記意匠面には、凹部が設けられ、
前記凹部は、
車室外側に配され、車室内側を向く形で前記意匠面の延設方向に対して傾斜する車室外側面と、
前記車室外側面に対して車室内側に配され、前記ウィンドウ側を向く形で前記意匠面の延設方向に対して傾斜する車室内側面と、を有しており、
前記車室内側面は、黒系色とされ、
前記車室外側面は、黒系色以外の色とされる車両用内装材。 - 基材と、
前記基材を覆うとともに前記意匠面を有する表皮材と、を備え、
前記表皮材は、
車室内外方向に延び、黒系色の複数の縦糸と、
前記縦糸と直交する方向に延び、黒系色の複数の第1横糸と、
前記縦糸と直交する方向に延び、黒系色以外の色の複数の第2横糸と、を備える織物とされ、
前記凹部は、略四角錐状をなしており、
前記車室内側面は、前記第1横糸と前記縦糸から構成されるとともに前記第1横糸が前記縦糸の表側に配された領域とされ、平面視において車室外側に向かって幅狭となる略三角形状をなしており、
前記車室外側面は、前記第2横糸と前記縦糸から構成されるとともに前記第2横糸が前記縦糸の表側に配された領域とされ、平面視において車室内側に向かって幅狭となる略三角形状をなしている請求項1に記載の車両用内装材。 - 前記第2横糸の繊度は、前記第1横糸の繊度よりも小さいものとされ、
前記車室外側面の平面視における面積が、前記車室内側面の平面視における面積よりも小さいものとされる請求項2に記載の車両用内装材。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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