JP2014008610A - 検査装置、検査方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】色味変動の検査を行う場合、各検査項目を行う際の検査処理の負荷を軽減させることにより、検査処理速度に影響を与えず、かつ低コストな画像検査機能を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】ユーザから指定された検査設定に色味変動の検査が含まれる場合(S406;YES)、リファレンスをテストプリントの印刷物のスキャン画像データに決定する(S407)。そして、印刷ジョブに係る印刷物をスキャンしたスキャン画像データと、テストプリントの印刷物のスキャン画像データとを比較の対象とする。
【選択図】図4
【解決手段】ユーザから指定された検査設定に色味変動の検査が含まれる場合(S406;YES)、リファレンスをテストプリントの印刷物のスキャン画像データに決定する(S407)。そして、印刷ジョブに係る印刷物をスキャンしたスキャン画像データと、テストプリントの印刷物のスキャン画像データとを比較の対象とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、印刷物の品質の良否を判定する検査装置、検査方法、及びプログラムに関する。
従来から印刷業界を中心に、プリントオンデマンドと呼ばれる電子写真技術等に基づくデジタル印刷技術が一般的になっており、印刷品質を維持し効率的に必要量の印刷物を生産することが求められている。また、近年、通常のオフィスにおいても印刷品質が保たれた印刷物を効率良く作成する要求がある。
しかし、従来、印刷物の画像品質の検査においては、印刷物を作業者が目視によって確認することが一般的であった。このため、作業者による官能評価に依存することになり検査レベルのばらつきが発生する恐れがあった。また、作業者の熟練度により検査時間が左右され、さらに、人手に頼るために検査時間を短縮するには限界があった。
そこで、一定の検査品質を維持し、また検査時間を短縮化した、印刷物の品質検査を行う装置が考案されている。
例えば、印刷が完了した印刷物を読み取り、印刷物に印刷される印刷画像と、印刷画像を印刷した印刷物をスキャンしたスキャン画像とを比較することにより、印刷物の品質を検査する装置が考案されている(例えば特許文献1参照。)。また、特許文献1には、印刷ミスが検出された場合に印刷を中止することが開示されている。また、検査内容として、印刷された画像の汚れ・かすれ・白抜け・濃度ムラ・色味変動等が無いかどうかを検査することや、印刷されたバリアブルデータの印字ミス・入力ミスが無いかどうかを検査することが開示されている。
検査項目のうち色味変動の検査を行う場合、印刷画像と、スキャン画像との間の色空間特性の差異を考慮し、また、印刷物をスキャンするスキャナの読み取り特性を考慮する必要がある。そのため、上記特許文献1に開示される技術では、印刷に係る印刷画像に対して色空間変換処理や、色味補正処理をさらに行う必要がある。
これにより、色味変動の検査は、それ以外の検査と比較して追加の処理が必要となり、検査処理負荷が大きくなる。そのため、検査装置の検査に係る処理速度に影響を与え、また、検査処理装置のコストアップになるといった課題があった。
本発明は以上の課題を鑑みて、各検査処理項目を行う際の検査処理の負荷を軽減させることにより、検査処理速度に影響を与えず、かつ低コストな画像検査機能を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る検査装置は、印刷画像データが印刷された検査対象である印刷物を読み取ってスキャン画像データを生成するスキャン手段と、前記検査対象である印刷物の検査内容を示す検査設定を受け付ける受付手段と、前記検査設定に応じて、前記印刷画像データ又は予め前記印刷画像データがテストプリントとして印刷された印刷物を前記スキャン手段で読み取ることで生成されるスキャン画像データを、リファレンスとして決定する決定手段と、前記検査対象である印刷物を読み取ったスキャン画像データと、前記リファレンスとを比較して、前記検査対象である印刷物の品質の良否を判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
検査処理速度に影響を与えず、かつ低コストである画像検査機能を備えた検査装置を提供する。
以下、本発明を実施するための例について図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置を含む画像処理システムの構成の一例を示す。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置を含む画像処理システムの構成の一例を示す。
画像形成装置101は、印刷画像を印刷物として印刷し、印刷物をスキャンして検査し、そしてフィニッシングまでの一連の処理であるインライン画像検査を実行する。
具体的に、画像形成装置101は、画像形成ユニット102、画像検査ユニット103、及びフィニッシングユニット104から構成される。画像形成ユニット102は、記録媒体(例えば用紙などのシート)上に画像を印刷する印刷処理を実行する。印刷された記録媒体(又は印刷物)は、画像検査ユニット103に搬送され、印刷物に対して画像検査が実行される。そして、フィニッシングユニット104は、画像検査ユニット103から受け取った印刷物を排出(すなわち排紙)する。
LAN105は、画像形成装置101、プリントサーバ106、クライアントPC107,108を相互に接続させるためのネットワークであり、これらが双方向で通信可能であればLAN105はどのような形態であってもよい。
ユーザが、クライアントPC(パーソナル・コンピューター)107,又は108を操作して、印刷指示を示すプリントジョブに係るPDLデータが作成されると、LAN105を介してPDLデータがプリントサーバ106へ送信される。そして、プリントサーバ106は、LAN105を介してPDLデータを画像形成装置101へ送信する。
PDLデータを受信した画像形成装置101は、画像印刷、画像検査、フィニッシングに係るインライン画像検査を実行する。
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成ユニット102及び画像検査ユニット103のハードウェア構成を示すブロック図である。
ここで、画像形成ユニット201は、図1に示す画像形成ユニット102に対応し、画像検査ユニット210は、画像検査ユニット103に対応する。また、LAN202は図1に示すLAN105に対応する。
画像形成ユニット201は、画像形成制御部206、LAN制御部203、RIP処理部204、操作部205、メモリ部207、印刷画像処理部208、機構プロセス制御部209、画像形成部(不図示)を有する。
画像形成制御部206は、上記の各部を統括して制御する。
LAN制御部203は、LAN202から入力された画像データ(例えばPDLデータ)を受信するための制御を行う。また、LAN制御部203は、各種画像データや装置情報を、LAN202を介して送信するための制御を行う。
RIP処理部204は、LAN制御部203が受信したPDLデータを解読して、RIPデータに展開する。
操作部205は、ユーザが各種の操作を行うための操作パネル部と、画像を表示するための表示部とを備える。
印刷画像処理部208は、画像形成ユニット201が有する画像形成部(不図示)により記録媒体上に印刷を実行するための印刷画像データを生成する。
なお、不図示の画像形成部は、印刷画像処理部208で生成された印刷画像データに基づき、例えば電子写真プロセスによって画像を記録媒体上に印刷し、画像の印刷された記録媒体(印刷物)を画像検査ユニット103へ搬送する。
メモリ部207は、LAN制御部203が受信したPDLデータおよび印刷画像データなどを格納するデータメモリとしての機能、及び制御プログラムを格納するプログラムメモリとしての機能を兼ね備えている。
機構プロセス制御部209は、記録媒体上に画像の印刷を行う際に、図1の画像形成装置101全体の動作を制御する。すなわち、機構プロセス制御部209は、画像形成ユニット102による印刷処理、画像検査ユニット103による画像検査処理、フィニッシングユニット104による排紙処理に関し、記録媒体上への印字制御、記録媒体の搬送機構制御を行う。
画像検査ユニット210は、検査制御部216を備え、検査制御部216に各部が接続されている。ただし、検査スキャナ217は、画像形成ユニット201の機構プロセス制御部209により制御される。
検査操作部211は、画像検査に関するユーザの各種の操作を受付ける操作パネルである。例えば、ユーザから、検査設定を情報として受付ける。この検査設定とは、画像検査の内容の設定情報であり、本実施例においては、印刷物の色味変動を検査することを示す設定情報やバリアブルデータに基づく印刷物の印字ミスの有無を検査することを示す設定情報などである。
メモリ212は、画像検査ユニット210で行う各種処理のためのプログラムを格納する。
リファレンス画像処理部213は、リファレンス画像データに対し所定の画像処理を実行する。具体的には、画像データを2値画像のデータから多値画像のデータへ変換するデスクリーン処理や、階調補正、解像度変換等を行う。
検査表示部214は、画像検査の検査結果を表示する。なお、画像検査の検査結果の表示例については、図8、図9を用いて後述する。
リファレンス画像決定部215は、検査内容に応じて、印刷画像データに基づいてリファレンスを作成するか、テストプリントした印刷物をスキャンしたスキャン画像からリファレンスを作成するかを決定する。この処理については図4を用いて後述する。
検査スキャナ217は、読み取り用の光源及びラインセンサを備え、印刷物の表面を走査して読み取る。例えば、検査スキャナ217のラインセンサの読み取り解像度は600dpiにすることができる。なお、印刷物の読み取りの詳細については、図6を用いて後述する。
スキャン画像処理部218は、検査スキャナ217が読み取ったスキャン画像データに対し、画像比較判定部220で検査するための画像処理を行う。具体的には、解像度変換処理やスキャナ特性の補正処理などを行う。
画像比較判定部220は、印刷画像と印刷物のスキャン画像とを比較し、印刷結果の良否を判定する。画像の比較処理については、図5を用いて後述する。
スキャン画像格納部221は、画像比較判定部220おける判定の際に、スキャン画像処理部218で処理されたスキャン画像データを格納する。
リファレンス画像格納部222は、画像形成ユニット201から受信され、リファレンス画像処理部213で画像処理されたリファレンス画像データを格納する。
画像形成制御部206と検査制御部216とは、通信路223を介して接続されている。通信路223を介することで、画像形成制御部206は検査制御部216との間で、リファレンス画像データ、画像形成制御部206で設定された印刷設定情報、検査制御部216で設定された検査設定情報等の送受信行うことができる。
なお、本実施例では画像形成制御部206と検査制御部216との間で専用線を用いて接続する形態を図示したが、これに限ったものではない。例えば画像検査ユニット210内に検査制御部216と接続するためのLAN制御部(不図示)を備えて、画像形成ユニット201内のLAN制御部203を介し、一般のLAN回線を用いて画像形成制御部206と検査制御部216とを接続するようにしても良い。
また、本実施例では画像形成制御部206と検査制御部216を1対1で接続する形態を図示したが、1つ以上の画像形成制御部206に対して1つ以上の検査制御部216を接続してもよい。
次に、本実施例における画像検査に係る処理について、詳細に説明する。
まず、画像検査の前段階として行われるリファレンスを決定するための処理手順について、図4のフローチャート用いて説明する。
まず、画像検査ユニット210の検査制御部216は、画像形成ユニットの検査操作部211に対し、ユーザが、画像検査の精度レベルといった検査項目に関する検査設定入力を行ったか否かを判定する(S401)。
ここで、画像検査の精度レベルとは、画像の検査を行う場合に、どの程度の画像不良まで検出するかを示すものである。
例えば、印刷時の文字の誤字、脱字や、図形や罫線の比較的大きな領域部分の脱落や、印刷物上の比較的大きな汚れなどを検出するのであれば、処理負担の大きい高精度の検査は必要としない。一方、印刷物上の小さなシミや、文字、図形、罫線の小さな領域のかすれなどを検出する場合は、より高精度の検査が必要になる。
具体的には、画像検査の精度レベルは画像検査ユニット210でリファレンス画像とスキャン画像の比較を行う際の各画像の検査解像度に依存する。本実施例では、画像検査を行う場合の画像検査の精度レベルは通常レベルの検査を行う「標準」と、より高精度の検査を行う「高解像度」とのいずれかをユーザが選択できるものとする。
なお、検査項目とは、画像の検査を行う場合に、どのような内容の検査を行うかを示すものである。検査項目は、例えば、記録媒体上の汚れ・かすれ・白抜け・グラデーションの濃度ムラ・カラー印刷の色味変動などの印字不具合の有無の検査である。これらはエンジンプロセス系の不具合に起因して生じる印字不具合である。
また、これらの他にも、バリアブルデータの印字ミス・入力ミスの有無等の検査項目がある。これは、バリアブルデータ印刷において、バリアブルデータが読み取り可能なように印刷されているかの検査であり、エンジンプロセス系の不具合やユーザの印字設定ミスによっておこる印字不具合である。
なお、バリアブルデータ印刷は、1つのジョブにおいて複数のページを印刷する場合に、バリアブルデータを印刷する部分をあらかじめ指定するものである。バリアブルデータはユーザが任意に設定できる。例えば、3ページの印刷において各ページにバリアブルデータを印刷する場合は、1ページ目のバリアブルデータを印刷する領域にユーザ設定の画像Aを印刷し、2ページ目に画像B、3ページ目に画像Cのように印刷できる。さらに、ユーザの指定により、バリアブルデータに係る画像を任意に組み合わせることができる。
S401において検査設定の入力があった場合、検査制御部216は、さらにS401における検査設定において画像検査を行うものであるかどうかを判定する(S402)。
画像検査を行わない設定であった場合(S402;NO)、検査制御部216は、その旨を画像形成制御部206に通知して処理を終了する(S403)。
一方、画像検査を行う設定である場合(S402;YES)、検査制御部216は、検査設定の内容を画像形成制御部206に通知する(S404)。
次に、検査制御部216は、画像形成制御部206から、印刷画像処理部208で印刷画像データを処理する際の設定内容を示す印刷設定の通知を受け取る(S405)。印刷設定は、印刷画像データがカラー画像あるいはモノクロ画像であるかどうかや、印刷画像データがバリアブルデータか否かを示す情報である。
次にリファレンス画像決定部215は、S405にて受け取った印刷設定と、S401にて入力された検査設定とから、指示された画像検査に色味変動の検査が含まれるかどうかを判定する(S406)。
S406にてリファレンス画像決定部215が、画像検査に色味変動の検査が含まれると判定した場合、リファレンス画像決定部215は、リファレンスを、印刷物を読み取ったスキャン画像データに決定する(S407)。
一方、S406にてリファレンス画像決定部215が、検査内容に色味変動の検査が含まれないと判定した場合、リファレンス画像決定部215は、リファレンスを、印刷画像データに決定する(S408)。
最後に、検査制御部216は、S407、S408で決定したリファレンスを示すリファレンス設定情報を画像形成制御部206に通知し、処理を終了する(S409)。
このように、図4に示す処理手順に従って、リファレンスが決定される。
次に、画像検査ユニット210における、画像検査の処理手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、検査制御部216は、リファレンス画像決定部215が決定したリファレンスが「スキャン画像データ」であるか「印刷画像データ」であるかを判断する(S501)。
リファレンスが印刷画像データである場合(S501;NO)、検査制御部216は、画像形成制御部206に対し、印刷画像処理部208が生成した印刷画像データを受信する。
そして、検査制御部216は、印刷画像データをリファレンス画像処理部213に転送する。リファレンス画像処理部213は、S401で入力された検査設定に従って、印刷画像データを解像度変換したリファレンス画像データを生成するリファレンス画像処理を行う(S503)。
そして、検査制御部216は、このリファレンス画像データをリファレンス画像格納部222に格納する(S504)。
一方、リファレンスがスキャン画像データである場合(S501;YES)、検査制御部216は、機構プロセス制御部209を制御して記録媒体上にテストプリントを行うように画像形成制御部206に指示する。このテストプリントは、後述のS304で生成されたテスト画像を、S308にて1部のみ印刷することである。テストプリントによりテスト画像が記録媒体上に印刷された印刷物が、搬送ベルトにより画像検査ユニット210に搬送される。そして、検査スキャナ217が印刷された記録媒体を読み取って、テストプリントの印刷物のスキャン画像データを取得する。
ここで、図6を用いて、テストプリントの印刷物をスキャンして得られるスキャン画像データの取得について詳細に説明する。
図6において、記録媒体601には、印刷画像が印刷されている。検査スキャナ604は、スキャン光源603、及びスキャンセンサ605から構成される。
検査スキャナ217に対応する検査スキャナ604は、搬送ベルト602上を搬送される記録媒体601上を読み取る。より具体的には、画像印刷された記録媒体601が搬送ベルト602により搬送されている際、検査スキャナ604に差し掛かかると、記録媒体601が移動しつつ検査スキャナ604により、スキャンされ画像読取が行われる。
この際、検査制御部216は、スキャン画像処理部218を介して検査スキャナ217を制御して、スキャン光源603を発光させ、スキャンセンサ605により読み取り画像を取得する。さらに、検査制御部216は、スキャン画像処理部218により、スキャンセンサ605により読み取った画像を処理して、スキャン画像データを取得する。(S505)
なお、本実施例装置では、検査スキャナ604のスキャンセンサ605の読み取り解像度は600dpiであるとする。従って、画像スキャン時の主走査方向の解像度は600dpiとなる。
また、スキャン画像処理部218は、記録媒体601がスキャン、読み取りされる際の搬送方向の解像度、すなわち副走査方向の解像度も同じく600dpiになるようにスキャン画像データの処理を行うものとする。
また、本実施例装置ではスキャン画像処理部218は、記録媒体601の搬送における記録媒体の斜行や位置ずれによりスキャン画像に機構的なずれ、歪みが生じた場合でも、基準位置にスキャン画像データを補正するものとする。
図5に戻り、検査制御部216は、S505で取得したスキャン画像データに対して、スキャン画像処理部218を制御して、スキャン画像処理を行う(S506)。
次に、検査制御部216は、ユーザに対し、テストプリントがユーザの所望の品質であったかどうかについて、検査操作部211を介して「OK」又は「NG」を入力するように要求し、ユーザの入力(テスト結果入力)を取得する(S507)。なお、テストプリントについて、「OK」はユーザが十分な品質と判断と判断した場合であり、「NG」はユーザが不十分な品質と判断した場合に入力される。
そして、検査制御部216は、S507にて取得したテスト結果入力が「OK」であるか、「NG」であるかを判定する(S508)。
テスト結果入力が「NG」である場合(S508;NO)、検査制御部216は、画像形成制御部206に対して、印刷設定を変更して再びテストプリントを再実行するように指示する(S509)。ここで検査制御部216は画像形成ユニット201に対してテストプリントを指示する印刷指示手段として機能している。
一方、テスト結果入力が「OK」である場合(S508;YES)、テストプリントに係るスキャン画像データをリファレンス画像データとしてリファレンス画像格納部222に格納する(S510)。
次に、検査制御部216は、画像形成制御部206の印刷指示により印刷された印刷ジョブに係る、検査対象の印刷物について、検査スキャナ217及びスキャン画像処理部218を制御してスキャンセンサ605に読み取りさせて、スキャン画像データを取得する(S511)。なお、S511で行われるスキャン画像データ取得処理はS505にて行われるスキャン画像データ取得処理と同じ処理がなされる。
次に、検査制御部216は、S511で取得した、印刷ジョブに係る印刷物のスキャン画像データに対して、スキャン画像処理部218によるスキャン画像処理を行わせる(S512)。
次に、検査制御部216は、スキャン画像処理されたスキャン画像データをスキャン画像格納部221に格納する(S513)。
次に、検査制御部216は、格納されているスキャン画像データとリファレンス画像データとについて比較を行う。これは、検査制御部216が、リファレンス画像格納部222のリファレンス画像データ、及びスキャン画像格納部221のスキャン画像データを画像比較判定部220に転送することにより開始する(S514)。
このように、印刷された印刷物に係る画像検査は、画像検査ユニット210がリファレンス画像データとスキャン画像データの両方を取得することにより開始される。
ここで、S514における画像比較の処理について、詳細に説明する。
本実施例では、上記で述べた通り、リファレンス画像処理部213、スキャン画像処理部218でそれぞれ解像度変換を行い、検査解像度に一致させたリファレンス画像データとスキャン画像データとをビットマップによりマッチングを行う。すなわち、リファレンス画像データとスキャン画像データとをそれぞれ、5×5画素を1単位とした画素ブロックに分割し、各画素ブロックに対してRGBもしくはCMYKによる濃度比較を行う。
ここで、RGBで比較を行うか、CMYKでの比較を行うかは、設定により変更が可能であるものとする。例えば、カラー画像データであればRGBによる比較を行い、白黒画像データであれば、CMYK(Kのみ)による比較のように画像の種類に応じて変更可能である。
次に、5×5画素ブロックによる画像比較の処理例について図7を用いて説明する。
図7において、画像比較の対象となる、リファレンス画像データ701と、スキャン画像データ702とが示されている。なお、それぞれ、各画素が、濃度データが0〜255の多値データにより階調で表された白黒の画像であるものとする。
画像判定では、比較値を、比較値 = [スキャンデータ画像濃度データ値] − [リファレンス画像濃度データ値]により算出する。そして、算出した比較値の絶対値と、予め設定した許容濃度差を比較して、 比較値の絶対値< 許容濃度である場合には、該当画素を「良」と判定する。
例えば、許容濃度が40に設定されている場合であって、画素703の画像濃度データ値が255、画素704の画像濃度が0であるとする。この場合、比較値の絶対値が255であり、設定された許容濃度の値である40よりも大きいため、画素703と画素704とにおける判定は「不良」となる。
このように、5×5画素の画素ブロック内で、各画素に対してこの判定処理を繰り返して、画素ブロックにおける「良」の割合(良判定率)を求める。そして、画素ブロックにおける「良」の割合と、予め定められた判定閾値とを比較する。
例えば、判定閾値が80%に設定されている場合について説明する。画素ブロック内の「不良」の画素が1画素だけ存在する場合、判定率は24/25であるから96%となる。判定閾値が80%であるから、判定閾値以上のため、この画素ブロックは、「良」と判定される。
このようにして、全ての画素ブロックについて、「良」であるか「不良」であるかを判定する。全ての画素ブロックで、「良」判定であれば、印刷物を「良品」と判定する。一方、少なくとも1つの画素ブロックが「不良」の場合、印刷物を「不良品」と判定する。
なお、上記の説明で明らかな様に、画素ごとに「良」又は「不良」の判定が行われるため、画像データの解像度が高いほど画素数が多くなるため、比較の回数は、解像度がより低い画像と比べると多くなる。
次に、図5に戻り、S514における画像比較の後に、検査制御部216は、画像比較判定部220により得られた判定結果を画像形成制御部206に通知する(S515)。
そして、検査制御部216は、通知された判定結果の内容について、検査表示部214に表示するための判定を行う(S516)。すなわち、判定結果が「良品」の場合、検査制御部216は、印刷物が良品である旨を検査表示部214に表示させる。(S517)
ここで、印刷物が良品である場合に、検査表示部214における表示例について、図8を用いて説明する。
ここで、印刷物が良品である場合に、検査表示部214における表示例について、図8を用いて説明する。
検査結果801は、印刷物が「良品」であるか「不良品」であるかを表示する領域である。図8には、印刷物が良品であることを示すOKが表示されている。また、画像802は、S503においてスキャン画像格納部221に格納されたスキャン画像データに基づくスキャン画像である。また、ボタン803により、ユーザに対し、印刷物の判定結果を認識したかどうかについて確認を求めることができる。表示後に、ユーザがボタン803を押下することで、ユーザが確認したものとして、この表示が消去される。
一方、図5に戻り、印刷物の判定結果が「不良品」の場合、検査制御部216は、印刷物が不良品である旨を検査表示部214に表示させる(S518)。
図9は、印刷物が不良品である場合に、検査表示部214における表示例を示す。
検査結果901には、印刷物が不良品であることを示すNGが表示されている。また、画像902は、S513においてスキャン画像格納部221に格納されたスキャン画像データに基づくスキャン画像である。
ここで、判定結果が不良品となるスキャン画像について説明する。例えば、図9の拡大図903に示すように、スキャン画像に、矢印904が示すような汚れ(黒点)があると、印刷物が不良品であると判定されることになる。
ボタン905は、ユーザに対し確認を求めるためのボタンであり、ユーザがボタン905を押下することで、ユーザが結果を確認したものとして表示が消去される。
次に、画像形成ユニット201が行う印刷処理の処理手順について、図3のフローチャートを用いて、説明する。
まず、画像形成制御部206は、図2のLAN制御部203や操作部205から、印刷指示があるか否かを判定する(S301)。
印刷指示の内容は、具体的には、印刷を行うか否か、印刷する場合の印刷解像度、カラー印刷かモノクロ印刷か、などの内容が含まれている。
S301において印刷指示があると判定した場合、画像形成制御部206は、前述のS404にて検査制御部216が通知する検査設定を受け取る(S302)。
次に、画像形成制御部206は、ユーザによってLAN202で接続されたPCや、操作部205から入力された印刷設定を検査制御部216に通知する(S303)。
次に、画像形成制御部206は、RIP処理部204や印刷画像処理部208を制御することによって印刷ジョブに係る印刷画像データを生成する(S304)。
そして、画像形成制御部206は、S302で受け取った検査設定に基づいて、画像検査を行うかどうかを判定する(S305)。
画像検査を行わない場合(S305;NO)、印刷処理のみを行うこととし、処理をS310に進める。
一方、画像検査を行う場合(S305;YES)、画像形成制御部206は、図4のS409にて通知されたリファレンス設定情報が、「スキャン画像データ」を示すものであるか「印刷画像データ」を示すものであるかを判定する(S306)。
リファレンス設定情報が「印刷画像データ」を示す場合(S306;NO)、画像形成制御部206は、S304にて生成した印刷画像データを検査制御部216に送信し、処理をS310に進める(S307)。
一方、リファレンス設定情報が「スキャン画像データ」を示す場合(S306;YES)、画像形成制御部206は、機構プロセス制御部を制御することによって、S304で生成された印刷画像データについて、1部のテストプリントを行う(S308)。
次に、画像形成制御部206は、前述のS508での、ユーザの目視による品質判断のテスト結果入力が「OK」か「NG」であるかを判定する(S309)。
テスト結果入力が「OK」である場合(S309;YES)、処理をS310に進める。一方、テスト結果入力が「NG」である場合(S309:NO)、処理をS308に進め、テストプリントを再度、実行する。
最後に、S310で、画像形成制御部206は、機構プロセス制御部を制御することによって、S304で生成された印刷画像データについて、S401で設定された印刷設定に従って印刷を行う。
以上の処理手順により、画像形成ユニット201は、印刷処理を実行する。
ここで、本実施例における色味変動の検査における利点について説明する。
テストプリントのスキャン画像データの取得(S505)とその画像処理(S506)、及び印刷ジョブに係る印刷物のスキャン画像データの取得(S511)とその画像処理(S512)とは、検査スキャナ217及びスキャン画像処理部218による処理である。
このようにスキャンと、その画像処理がテストプリントと印刷ジョブに係る印刷物について同様に処理されるため、色空間特性の差異やスキャナの読み取り特性の差異は生じない。つまり、色味変動の検査において、リファレンスとなる印刷画像データに対して、色空間変換処理や色味補正処理を行う必要がない。これにより、検査処理負荷が軽減できる。
以上のように、検査処理内容に応じて適切なリファレンスを切り替えて使用することにより、検査処理速度に影響を与えることがない。また、低コストな画像検査機能を備えた画像形成装置の提供することが可能である。
(実施例2)
実施例2は、VDP(バリアブルデータプリント)を実行する場合の実施形態である。
実施例2は、VDP(バリアブルデータプリント)を実行する場合の実施形態である。
実施例2では、各構成・動作フロー・制御は、実施例1で示した図1から図9のうち、図3、図4、図5に示す動作フローが異なる。従って、その差異のみを説明し、実施例1と同等の内容に関しての説明は省略する。
まず、実施例2に係るリファレンスを決定する処理手順について、図10のフローチャート用いて説明する。
検査制御部216は、検査操作部211に対し、ユーザが、画像検査の精度レベルといった検査項目に関する検査設定入力を行ったか否かを判定する(S1001)。
検査設定の入力があった場合(S1001;YES)、検査制御部216は、検査設定において画像検査を行うものであるかどうかを判定する(S1002)。
画像検査を行わない設定であった場合(S1002;NO)、検査制御部216は、その旨を画像形成制御部206に通知して処理を終了する(S1003)。
一方、画像検査を行う設定である場合(S1002;YES)、検査制御部216は、検査設定の内容を画像形成制御部206に通知する(S1004)。
次に、検査制御部216は、画像形成制御部206から、印刷画像処理部208で印刷画像データを処理する際の設定内容を示す印刷設定の通知を受け取る(S1005)。
次に、リファレンス画像決定部215は、S1005にて受け取った印刷設定と、S1001にて入力された検査設定とから、指示された画像検査に色味変動の検査が含まれるかどうかを判定する(S1006)。
画像検査に色味変動の検査が含まれない場合(S1006;NO)、リファレンス画像決定部215は、1つの印刷ジョブに係る全ページについて、リファレンスを印刷画像データに決定する(S1008)。
一方、画像検査に色味変動の検査が含まれる場合(S1006;YES)、リファレンス画像決定部215は、印刷ジョブが、VDPを実行するものを含むかどうかを判定する(S1007)。
印刷ジョブがVDPを実行するものを含まない場合(S1007;NO)、印刷ジョブに係る全てのページについて、リファレンスをスキャン画像データに決定する(S1010)。一方、印刷ジョブがVDPを実行するものを含む場合(S1007;YES)、印刷ジョブに係る各ページにおいて、全面にバリアブルデータを印刷するのか、ページの一部の領域にバリアブルデータを印刷するのかを判定する(S1009)。
バリアブルデータを全面に印刷する場合(S1009;NO)、リファレンス画像決定部215は、ページごとにリファレンスを決定する(S1011)。具体的には、バリアブルデータを全面に印刷するページについては、リファレンスを印刷画像データに決定する。また、バリアブルデータを印刷しないページについては、リファレンスをスキャン画像データに決定する。
一方、バリアブルデータを一部の領域に印刷する場合(S1009;YES)、リファレンス画像決定部215は、各ページの領域に応じてリファレンスを決定する(S1012)。具体的には、各ページにおいて、バリアブルデータを印刷する領域には、リファレンスを印刷画像データに決定する。また、それ以外の領域には、リファレンスをスキャン画像データに設定する。
最後に、検査制御部216は、決定したリファレンスを示すリファレンス設定情報を画像形成制御部206に通知し、処理を終了する(S1013)。
以上の処理手順に従って、画像検査ユニット210は、リファレンスを決定する。
次に、画像検査ユニット210による画像検査の処理手順について、図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、検査制御部216は、リファレンス画像決定部215が決定したリファレンスが「スキャン画像データ」を含むかどうかを判定する(S1101)。
リファレンスが印刷画像データである場合(S1101;NO)、検査制御部216は、画像形成制御部206から印刷画像データを受信する(S1102)。
そして、検査制御部216は、受信した印刷画像データをリファレンス画像処理部213に転送して、S1001での検査設定に従い、印刷画像データを解像度変換したリファレンス画像データを生成するリファレンス画像処理を行わせる(S1103)。
そして、検査制御部216は、このリファレンス画像データを、リファレンス画像格納部222に格納する(S1104)。
一方、リファレンスがスキャン画像データを含む場合(S1101;YES)、検査制御部216は、機構プロセス制御部209を制御して記録媒体上にテストプリントを行うように画像形成制御部206に指示する。
そして、検査制御部216は、スキャン画像処理部218を介して検査スキャナ217を制御して、スキャン光源603を発光させ、スキャンセンサ605により、テストプリントの印刷物のスキャン画像データを取得する(S1105)。
次に、検査制御部216は、S1105で取得したスキャン画像データに対して、スキャン画像処理部218を制御して、スキャン画像処理を行う(S1106)。
次に、検査制御部216は、ユーザに対し、テストプリント結果がユーザの所望の品質であるかどうかについて、ユーザの入力(テスト結果入力)を取得する(S1107)。
そして、検査制御部216は、S1107にて取得したテスト結果入力が、「OK」であるか「NG」であるかを判定する(S1108)。
テスト結果入力が「NG」である場合(S1108;NO)、検査制御部216は、画像形成制御部206に対して、設定変更して再びテストプリントを行うように指示を行い、処理をS1105へ移行する(S1109)。
一方、テスト結果入力が「OK」である場合(S1108;YES)、S1106でスキャン画像処理が施されたスキャン画像データをリファレンス画像データとしてリファレンス画像格納部222に格納する。(S1110)
次に、検査制御部216は、印刷対象ページにバリアブルデータが含まれるか否かを判定する(S1111)。
次に、検査制御部216は、印刷対象ページにバリアブルデータが含まれるか否かを判定する(S1111)。
印刷対象ページにバリアブルデータが含まれる場合(S1111;YES)、S1102に移行して、検査制御部216は、バリアブルデータに係る印刷画像データを取得する(S1102)。すなわち、一部の領域にバリアブルデータを印刷する場合又は、全面にバリアブルデータを印刷する場合に、対応する領域に係る印刷画像データを取得するものである。
一方、印刷対象ページにバリアブルデータが含まれない場合(S1111;NO)、S1112に進む。
S1112において、印刷対象のページについて、画像形成制御部206の指示した印刷による印刷物について、検査スキャナ217・スキャン画像処理部218を制御して、スキャン画像データを取得する(S1112)。
なお、S1112で行われるスキャン画像データ取得処理はS1105にて行われるスキャン画像データ取得処理と同じ処理である。
次に検査制御部216は、S1112で取得した印刷物のスキャン画像データに対して、スキャン画像処理部218を制御して、スキャン画像処理を行う(S1113)。
そして、検査制御部216は、スキャン画像処理が行われたスキャン画像データをスキャン画像格納部に格納する(S1114)。
次に、検査制御部216は、画像の比較判定を行う。これは、検査制御部216がリファレンス画像格納部222のリファレンス画像データ、及びスキャン画像格納部221のスキャン画像データを画像比較判定部220に転送する。そして、これらの画像データを比較し、品質を判定する(S1115)。
ここで、色味変動の検査が行われる場合、バリアブルデータを全く含まないページについては、テストプリントの印刷物のスキャン画像データがリファレンス画像データになっている。また、バリアブルデータを1部の領域に含むページの場合、リファレンス画像データは、バリアブルデータに係る領域には印刷画像データが用いられ、それ以外の領域ではテストプリントの印刷物のスキャン画像データが用いられる。
なお、バリアブルデータが印字されるページや領域に関する情報は、画像形成ユニットから送信される印刷設定や印刷画像データに含まれている。
次に、S1115による画像比較の後に、検査制御部216は、画像比較判定部220により得られた印刷物の品質の判定結果(良品または不良品)を画像形成制御部206に通知する(S1116)。
同時に、検査制御部216は、画像検査の結果を検査表示部214に表示するために結果の判断を行う(S1117)。
判定結果が良品の場合は、検査制御部216は図8のような画像検査がOKである旨を検査表示部214に表示する(S1118)。
一方、判定結果が不良品の場合は、検査制御部216は図9のような画像検査がNGである旨を検査表示部214に表示する(S1119)。
以上により画像検査ユニット210における、画像検査を終了する。
次に、画像形成ユニット201における、印刷処理の処理手順を図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、画像形成制御部206は、ユーザによるLAN202で接続されたPC(ここでは図示しない)や操作部205から印刷指示があるか否か、を判定する(S1201)。
S1201において印刷指示があると判定した場合、画像形成制御部206は、前述のS1004にて検査制御部216が通知する検査設定を受け取る(S1202)。
次に、画像形成制御部206は、ユーザによってLAN202で接続されたPCや、操作部205から入力された印刷設定を検査制御部216に通知する(S1203)。
次に、画像形成制御部206は、RIP処理部204や印刷画像処理部208を制御することによって印刷画像データを生成する(S1204)。
そして、画像形成制御部206は、S1202で受け取った検査設定に基づいて、画像検査を行うかどうかを判定する(S1205)。
次に、画像形成制御部206は、前述のS1013にて通知されたリファレンス設定情報が、「スキャン画像データ」を含むか否かを判定する(S1206)。
「印刷画像データ」を含まない場合(S1206;NO)、画像形成制御部206は、S1204にて生成した印刷画像データを検査制御部216に送信する(S1210)。
一方、「スキャン画像データ」を含む場合(S1206;YES)、画像形成制御部206は、機構プロセス制御部を制御することによって、S1204で生成された印刷画像データについて、1部のテストプリントを行う(S1207)。
なお、ここで行うテストプリントにおいて、テストプリントに係るページにバリアブルデータが含まれている場合、バリアブルデータ以外の領域についてテストプリントを行う。
次に、画像形成制御部206は、前述のS1108での、ユーザの目視による品質判断のテスト結果入力が「OK」か「NG」であるかを判定する(S1208)。
テスト結果入力が「NG」である場合(S1208;NO)、処理をS1207に進め、テストプリントを再度、実行する。
一方、テスト結果入力が「OK」である場合(S1208;YES)、画像形成制御部206は、前述のS1013にて通知されたリファレンス設定情報において、印刷画像データを含むか否かを判定する(S1209)。
S1209にて印刷画像データを含むと判定した場合(S1209;YES)、印刷画像データを検査制御部216に送信し(S1210)、処理をS1211に進める。
一方、S1209にて印刷画像データを含まないと判定した場合(S1209;NO)、処理をS1211に進める。
最後に、S1211で、画像形成制御部206は、機構プロセス制御部を制御することによって、S1204で生成された印刷画像データを、S1201にて指示された印刷設定に元づいて印刷を行う。
以上により、画像形成ユニット201による印刷処理が終了する。
以上のように、印刷対象のページの内容に応じてリファレンスを設定することにより、検査処理速度に影響を与えず、かつ低コストな画像検査機能を備えた画像形成装置の提供することができる。
Claims (7)
- 印刷画像データが印刷された検査対象である印刷物を読み取ってスキャン画像データを生成するスキャン手段と、
前記検査対象である印刷物の検査内容を示す検査設定を受け付ける受付手段と、
前記検査設定に応じて、前記印刷画像データ又は予め前記印刷画像データがテストプリントとして印刷された印刷物を前記スキャン手段で読み取ることで生成されるスキャン画像データを、リファレンスとして決定する決定手段と、
前記検査対象である印刷物を読み取ったスキャン画像データと、前記リファレンスとを比較して、前記検査対象である印刷物の品質の良否を判定する判定手段と、
を有することを特徴とする検査装置。 - 前記テストプリントに係るスキャン画像データを表示する表示手段と、
前記表示手段による表示後にユーザからテストプリントの再実行の指示があった場合、印刷設定を変更して再度、前記印刷ジョブに係る印刷画像データをテストプリントするように印刷手段に指示する印刷指示手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。 - 前記決定手段は、前記検査設定が色味変動の検査を含む場合に前記リファレンスを前記テストプリントに係るスキャン画像データに決定することを特徴とする請求項1または2に記載の検査装置。
- 前記決定手段は、前記印刷ジョブにバリアブルデータが含まれない場合、前記リファレンスを前記テストプリントに係るスキャン画像データに決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の検査装置。
- 前記決定手段は、前記印刷ジョブにバリアブルデータが含まれる場合、当該バリアブルデータが印刷される領域について、前記リファレンスにおいて、当該バリアブルデータに対応する領域を、当該バリアブルデータに係る印刷画像データに決定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の検査装置。
- 印刷画像データが印刷された検査対象である印刷物を読み取ってスキャン画像データを生成するスキャンステップと、
前記検査対象である印刷物の検査内容を示す検査設定を受け付ける受付ステップと、
前記検査設定に応じて、前記印刷画像データ又は予め前記印刷画像データがテストプリントとして印刷された印刷物を前記スキャンステップで読み取ることにより生成されるスキャン画像データを、リファレンスとして決定する決定ステップと、
前記検査対象である印刷物を読み取ったスキャン画像データと、前記リファレンスとを比較して、前記検査対象である印刷物の品質の良否を判定する判定ステップと、
を備える検査方法。 - 請求項6に係る検査方法をコンピューターに実行させるためのプログラム。
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