JP2014008253A - 椅子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】背当部材10の上部後面に、該後面に対して下向傾斜するとともに、背凭れ支持部材である背凭れフレーム9の上端から上方に離間するようにして、後下方に延出し、かつ背当部材10と背凭れフレーム9との間の空間の上方と、背凭れフレーム9の上方とを覆う可撓性の後覆い部(41、42)を設ける。
【選択図】 図8
Description
(1)脚体と、脚体によって支持された上下方向を向く背凭れ支持部材と、前記背凭れ支持部材の前面に、該前面から前後方向に離間するようにして支持された可撓性を有する背当部材とを備える椅子において、前記背当部材の上部後面に、該後面に対して下向傾斜するとともに、前記背凭れ支持部材の上端から上方に離間するようにして、後下方に延出し、かつ前記背当部材と背凭れ支持部材との間の空間の上方を覆う可撓性の後覆い部を設ける。
止させる係止手段を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の椅子。
図1および図2に示すように、この椅子においては、先端にキャスタ1を設けた放射状に延びる5本の脚2の中央に支柱3を立設してなる脚体4における上記支柱3の上端に、座5および背凭れ6を支持する支持体7が設けられている。
背凭れ支持杆8の前端部は、左右方向を向く軸(図示略)をもって、支持体7に枢着され、背凭れ6とともに、支持体7に対して後傾可能となっているが、その後傾のためのリクライニング機構に関しては、本発明に直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
なお、背凭れ支持杆8の前端部を、支持体7に固着して実施することもある。
背凭れ支持杆8の起立部は、図3に示すように、左右方向を向く金属板の左右両側部に、前方に向かって突出する上下方向を向く突条8a、8aを折曲形成してなり、図7に示すように、各突条8aの上部2箇所において、ボルト・ナット19をもって前壁18に締着されている。
また、図4、図5、および図8に示すように、各縦杆13における凹溝20の溝底部であって、ピン挿入孔21に対応する部分には、前後方向に貫通する縦長の貫通孔23が設けられている。
背当部材10の両側部を支持する支持手段(後述する)よりも内方において、左右の縦杆13の内側の前縁、すなわち各縦リブ32の内側の前縁には、背当部材10の後面に当接する前端面から内側方に向かって、背当部材10の後面からの離間寸法が漸次増大するなだらかな円弧状の曲面をなす、背当部材10のための変形許容部33が、上下方向に連続して設けられている。
なお、図示は省略するが、この変形許容部33の曲率半径を上部から下部に向かって漸次大として、背当部材10の後面と変形許容部33との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大となるようにすることもある。また、変形許容部33は、円弧状の曲面とする以外に、例えば内方に向かうにしたがって曲率半径が漸次小となる放物面、または一部にフラットな傾斜面を有するものとしてもよい。
各差込片37の後端縁における各ピン挿入孔38の後方の部分には、各ピン挿入孔38の中心を曲率中心とする側面視円弧状の突部37aが形成されている。
この下向片41と後向片42とにより、背凭れ支持部材である背凭れフレーム9の上端から上方に離間するようにして、背当部材10の上部後面から後方に向かって延出し、かつ背当部材10と背凭れフレーム9との間の空間の上方と、背凭れフレーム9の上方とを覆う可撓性を有する軟質材料性の後覆い部が形成されている。
後向片42は、下向片41の左右方向の外側においても延出し、その外側の部分の後端は、屈曲部10aの後面と一体となっている。
この係合片44の横断面形状は、図14に示すように、内側方に向かって拡開する楔状をなしている。
上記差込片37、ピン54、弾性係合片39、および突片24a等により、背凭れフレーム9の左右の縦杆13に、背当部材10の両側部を支持する支持手段が形成されている。
なお、弾性係合片39の係合爪39aを、貫通孔24の後端の外側の縁に係止させるだけでも、背当部材10の下部は背凭れフレーム9に確実に装着されるので、下方の2本のピンのピン挿入孔21への挿入は省略することもある。
なお、組み付け手順としては、背凭れフレーム9の上端両側部における係合孔26に、背当部材10の係合片44を上方より嵌合して、係合孔26の前縁に係合させ、かつ係合片44の下端の前向き片44aが、係合孔26の下端の前縁に係合させ、その後、上記のように、差込片37を、背凭れフレーム9の前面における左右の凹溝20に前方より挿入して、背当部材10を背凭れフレーム9に装着することになる。
この前向き片60の左右両側部の前縁には、垂下片61、61が設けられている。
この垂下片61の前面は、図14に示すように、係合片44の後面と平行をなすように、平面視において外側部が内側部より前方に位置するように傾斜し、かつ横断面形状が、後方に向かって開口する後向コ字状をなしている。
各係合突部63の先端部には、外向きの係止爪63aが設けられている。
(1) 図6における下向片41と後向片42とを、連続する円弧状とし、それをもって後覆い部とする。
(2) 背当部材10の後面を上下方向を向く面とし、その後面から、後下方を向くように後覆い部を形成する。
(3) 背当部材10を、後ろ覆い部を含めて、ポリプロピレンやポリアミドなどの硬質素材を板状に成形したものとする。この場合、背当部材10自体の可撓性は、軟質材料で成形した場合よりも小となるので、下向片41と後向辺42の長さや曲率半径を大としたり、下向片41の厚さを他の部位よりも小とすることで、背当部材10の可撓性を阻害しないようにすることもできる。また、この場合、垂下片43の厚さを大として、止めネジ67が螺合する雌ねじ部やナットを設け、当て板49を省略することもできる。
(4) 各垂下片61の左右方向の幅を、背当部材10の係合片44の左右方向の幅とほぼ同一で、かつ被嵌合部である係合孔26の左右方向の幅とほぼ同一か、または僅かに小とする。
2 脚
3 支柱
4 脚体
5 座
6 背凭れ
7 支持体
8 背凭れ支持杆
8a突条
9 背凭れフレーム(背凭れ支持部材)
10 背当部材
10a屈曲部
11 表皮材
11a紐通し部
12 後面カバー
13 縦杆
14 上部連結部
15 下部連結部
16 傾斜杆
17 凹部
18 前壁
19 ボルト・ナット
20 凹溝
21 ピン挿入孔
22 案内溝
23 貫通孔
24 貫通孔
24a突片
25 段付き孔
26 係合孔
27 凹入段部
28 ねじ挿通孔
29 オプション部材取付孔
30 位置決め孔
31 段付き孔
32 縦リブ
33 変形許容部
34 縦リブ
35 肉抜き凹溝
36 小孔
37 差込片
37a突部
38 ピン挿入孔
39 弾性係合片
39a係合爪
39b係合孔
40 縦リブ
40a切欠き
41 下向片(後覆い部)
42 後向片(後覆い部)
43 垂下片
44 係合片
44a前向き片
45、46、46、47、48 ボス挿通孔
49 当て板
50、51、52、53 ボス
54 ピン
55 止めねじ
56 雌ねじ孔
57 連結杆
58 引き紐
59、60 前向き片
61 垂下片
62 嵌合突部
63 係合突部
63a係止爪
64 凹入段部
65 ねじ挿通孔
66 オプション部材取付孔
67 止めねじ
68 雌ねじ孔
69 キャップ
Claims (7)
- 脚体と、
脚体によって支持された上下方向を向く背凭れ支持部材と、
前記背凭れ支持部材の前面に、該前面から前後方向に離間するようにして支持された可撓性を有する背当部材とを備える椅子において、
前記背当部材の上部後面に、該後面に対して下向傾斜するとともに、前記背凭れ支持部材の上端から上方に離間するようにして、後下方に延出し、かつ前記背当部材と背凭れ支持部材との間の空間の上方を覆う可撓性の後覆い部を設けたことを特徴とする椅子。 - 背当部材の少なくとも後覆い部を、軟質材料により形成した請求項1記載の椅子。
- 背当部材の上部に、後上方に向かって屈曲する屈曲部を形成し、この屈曲部の後面における上端より下方の部分に後覆い部を設けた請求項1または2記載の椅子。
- 後覆い部が、背当部材の後面から鋭角をなして後下方を向く下向片と、その下端から鈍角をなして後方を向く後向片とを備えている請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
- 下向片と後向片との結合部から垂下する垂下片を、背凭れ支持部材の前面に止着した請求項4記載の椅子。
- 背当部材の上部後面における後覆い部の両側方に、背当部材を背凭れ支持部材に係止させる係止手段を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の椅子。
- 背凭れ支持部材の後面側に、後面カバーを設けるとともに、該後面カバーの前面側に、左右方向の前向き片を、後覆い部の先端部よりも上方に位置するように設けた請求項1〜6のいずれかに記載の椅子。
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