JP2014008220A - 物干し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】布団干しとしても使用可能な窓部取付型の物干し装置を提供すること。
【解決手段】取付機構6の窓側取付部7は、窓2を設ける窓取付用開口部3の左右外側の壁面5若しくはこの窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4に取り付け可能なガイドレール部9に、回動腕部8が枢着されたスライドベース部10を上下スライド自在に装着した構成として物干しバー1の高さを変更可能に設け、このガイドレール部9に対して下降スライドさせたスライドベース部10を位置決めする位置決め手段11を設けて、この位置決め手段11により前記突出状態Bとした物干しバー1を、使用者Uの身長より高い洗濯物干し用突出位置B1から下降させて使用者Uの身長より低い布団干し用突出位置B2で位置決めし得るように構成した物干し装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓際に取付けて使用する物干し装置に関するものである。
洗濯物を部屋干しする場合、窓際に干すと日当たりが良くて乾燥し易く、また窓を開放すれば外気を取り入れながらの乾燥も行えるので、都合がいい。
この観点に基づいて出願人は、建物内の窓際に取り付けて使用する特許第4734352号(特許文献1)と特許第4663744号(特許文献2)の物干し装置を発明した。
この特許文献1,2を簡単に説明すると、横設する物干しバーの両端部に、この物干しバーを、窓の窓取付用開口部より上方の壁面に沿設した沿設状態と、この沿設状態の位置より下方にして前記窓から離れた突出状態とに切り換え自在となる取付機構が設けられていて、この取付機構を建物内の窓取付用開口部の左右部に取り付けることにより、不使用時には物干しバーを邪魔にならない前記沿設状態にでき、この沿設状態から前記突出状態に切り換えることで物干しバーに洗濯物を掛けて窓際に干すことができるように構成されている。
特許第4734352号公報 特許第4663744号公報
本発明は、上記特許文献1,2の改良に係るもので、物干しバーを使用者の身長より高くなる洗濯物干し用突出位置から、使用者の身長より低くなる布団干し用突出位置に切り換えできて洗濯物干しと布団干しとを便利に使い分けできる物干し装置を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
横設する物干しバー1の両端部に、この物干しバー1を、窓2の上部に近接若しくは窓2の窓取付用開口部3より上方の壁面5に沿設した沿設状態Aと、この沿設状態Aの位置より下方にして前記窓2から離れた突出状態Bとに切り換え自在となる取付機構6を設け、この取付機構6は、前記窓2を設ける窓取付用開口部3の左右外側の壁面5若しくはこの窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4に取り付ける各窓側取付部7に回動腕部8を回動自在に夫々枢着し、この各回動腕部8の先端部を前記物干しバー1の端部に夫々連結した構成とした物干し装置において、前記取付機構6の前記窓側取付部7は、前記窓取付用開口部3の左右外側の壁面5若しくはこの窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4に取り付け可能なガイドレール部9に、前記回動腕部8が枢着されたスライドベース部10を上下スライド自在に装着した構成として、このスライドベース部10を前記ガイドレール部9に対して上下スライド移動させることにより前記物干しバー1の高さを変更可能に設け、このガイドレール部9とスライドベース部10に、このガイドレール部9に対して下降スライドさせたスライドベース部10を位置決めする位置決め手段11を設けて、この位置決め手段11により前記突出状態Bとした物干しバー1を、使用者Uの身長より高い洗濯物干し用突出位置B1から下降させて使用者Uの身長より低い布団干し用突出位置B2で位置決めし得るように構成したことを特徴とする物干し装置に係るものである。
また、前記位置決め手段11は、前記ガイドレール部9に対して前記スライドベース部10を位置決めして、前記突出状態Bとした前記物干しバー1を、少なくとも使用者Uの身長より高い前記洗濯物干し用突出位置B1と、使用者Uの身長より低い前記布団干し用突出位置B2とに位置決め可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の物干し装置に係るものである。
また、前記位置決め手段11は、前記ガイドレール部9に対して前記スライドベース部10を上下多段階に位置決め可能な構成として、前記物干しバー1を前記突出状態Bとした際の前記洗濯物干し用位置B1と前記布団干し用突出位置B2とを、使用者Uの身長に応じて選択的に位置決め可能としたことを特徴とする請求項2記載の物干し装置に係るものである。
また、前記位置決め手段11は、前記ガイドレール部9を上下方向に長さを有する形状に形成し、このガイドレール部9に上下方向に間隔を置いて係止部12若しくは係合部13を複数並設状態に設け、この係止部12が係止可能な係合部13若しくは前記係合部13に係止可能な係止部12を前記スライドベース部10に設けて、前記ガイドレール部9の複数の係止部12のいずれかを前記スライドベース部10の係合部13に選択係止するか若しくはガイドレール部9の複数の前記係合部13のいずれかに前記スライドベース部10の係止部12を選択係止することで、ガイドレール部9に対しスライドベース部10を上下多段階に位置決めし得るように構成し、前記ガイドレール部9に設けた係止部12若しくは前記スライドベース部10に設けた係止部12を退避可動自在に設けて、係合部13に係止している係止部12を退避可動させることにより前記スライドベース部10がガイドレール部9に対し上下スライド移動可能となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の物干し装置に係るものである。
また、前記ガイドレール部9は、前記スライドベース部10の左右両側部に沿設してこのスライドベース部10の上下スライド移動をガイドするガイド壁部14を有する形状に形成し、この左右のガイド壁部14の少なくとも一方に、前記係止部12若しくは前記係合部13を上下方向に間隔を置いて複数並設状態に設け、このガイド壁部14の係止部12が係止可能な係合部13若しくはガイド壁部14の係合部13に係止可能な係止部12を前記スライドベース部10の左右部の少なくとも一側に設けたことを特徴とする請求項4記載の物干し装置に係るものである。
また、前記ガイドレール部9若しくは前記スライドベース部10に、このガイドレール部9の前記係止部12若しくはスライドベース部10の前記係止部12を退避可動させる退避操作レバー15を設けたことを特徴とする請求項4,5のいずれか1項に記載の物干し装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、物干しバーを、窓の窓取付用開口部より上方の壁面に沿設した沿設状態(不使用時の収納状態)と、沿設状態の位置より下方にして窓から離れた突出状態(使用状態)とに切り換えでき、しかも、突出状態とした物干しバーを、位置決め手段によって使用者の身長より高い洗濯用物干し位置から、使用者の身長より低い布団干し用突出位置に切り換えて位置決め可能であるから、洗濯物干しはもちろん、重量のある布団を低い位置に干すことが可能な布団干しとしても使用できる極めて実用性に優れた物干し装置となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、位置決め手段によって、物干しバーの高さを少なくとも洗濯物干し用突出位置と、布団干し用突出位置とに切り換えて使用可能となり、特に請求項3記載の発明のように構成すれば、洗濯物干し用突出位置と、布団干し用突出位置とを使用者の身長に応じて変更可能となるので、一層実用的となる。
また、請求項4,5記載の発明においては、洗濯物干し用突出位置と、布団干し用突出位置とを使用者の身長に応じて変更可能な位置決め手段を簡易に設計実現可能となり、特に請求項5記載の発明のように構成すれば、ガイドレール部に対しスライドベース部を上下多段階に位置決めする位置決め手段を極めて簡易な構成により設計実現可能となる。
また、請求項6記載の発明においては、位置決め手段の位置決め・位置決め解除操作を退避操作レバーの操作により容易に行うことができる一層実用性に優れた構成の物干し装置となる。
実施例1の使用状態を示す斜視図である。 実施例1の使用状態を示す側面図である。 実施例1の取付機構を示す分解斜視図である。 図3の別角度からの斜視図である。 実施例1の回動腕部の回動規制構造を示す概略説明側面図である。 実施例1の窓側取付部の軸受構造並びに回動止め手段を示す概略分解斜視図である。 図6の別角度からの斜視図である。 実施例1の位置決め手段を示す概略説明正面図である。 実施例1の位置決め手段を示す概略説明背面図である。 実施例1の位置決め手段を示す一部を切り欠いた概略説明底面図である。 実施例1の物干しバーと回動腕部との連結構造を示す説明図である。 実施例2の使用状態を示す斜視図である。 実施例2の使用状態を示す側面図である。 実施例2の物干しバーを沿設状態とした時の回動腕部を示す説明斜視図である。 実施例2の物干しバーを突出状態とした時の回動腕部を示す説明分解斜視図である。 実施例2の回動腕部の作動説明図である。 実施例2の位置決め手段を示す概略説明背面図である。 実施例2の物干しバーと回動腕部との連結構造を示す説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
窓2の窓取付用開口部3の左右外側の壁面5若しくはこの窓取付用開口部3の左右の縁枠部4に夫々窓側取付部7のガイドレール部9を介して取付機構6を取り付けすることで、本物干し装置を窓取付用開口部3に設置する。
物干しを行わない時は、各取付機構6の回動腕部8を上方へ回動することで物干しバー1を窓2の上部に近接若しくは窓2の窓取付用開口部3より上方の壁面5に沿設した沿設状態Aにできる(物干しバー1を邪魔にならない収納状態にできる。)。
物干しを行う時は、各取付機構6の回動腕部8を下方へ回動することで窓2の窓取付用開口部3より上方の壁面5に沿設している物干しバー1を、この沿設状態Aの位置より下方にして前記窓2から離れた突出状態Bに切り換えることができ、この突出状態Bの物干しバー1に洗濯物Sを干すことができる。
また、本発明は、窓取付用開口部3の左右外側の壁面5若しくはこの窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4に取り付けられた窓側取付部7のガイドレール部9に対して、回動腕部8が枢着されたスライドベース部10を上下方向にスライド移動させることによって、物干しバー1の高さを変更可能であり、物干しバー1が使用者Uの身長より高くなる洗濯物干し用突出位置B1に位置させると、この洗濯物干し用突出位置B1の物干しバー1に洗濯物Sを干し易く実用的である。
また、ガイドレール部9に対して下降スライドさせたスライドベース部10を位置決め手段11で位置決めすると、突出状態Bとした物干しバー1が、使用者Uの身長より高い洗濯物干し用突出位置B1から下降して使用者Uの身長より低い布団干し用突出位置B2で位置決められることになる。
この布団干し用突出位置B2の物干しバー1には、洗濯物干し用突出位置B1の時と同様に衣類などの洗濯物Sを干すことも可能であるが、低い位置に物干しバー1が位置決めされているために、比較的重量のある布団Fを使用者Uの身長より高い位置まで持ち上げなくとも良く、重量物である布団Fを物干しバー1に容易に掛ける(干す)ことができる。即ち、この布団干し用突出位置B2は、布団干しとして好適である。
このように本発明は、物干しバー1を洗濯物干しに適した使用態様(洗濯物干し用突出位置B1)と、布団干しに適した使用態様(布団干し用突出位置B2)とを使い分けできる便利な物干し装置となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図11に基づいて説明する。
本実施例は、図1,図2に示すように、横設する物干しバー1の両端部に、この物干しバー1を、建物の窓2の上部の壁面5に沿設した沿設状態Aと、この沿設状態の位置より下方にして前記窓2から離れた突出状態Bとに切り換え自在となる取付機構6を設け、この各取付機構6を前記窓2を設ける窓取付用開口部3の左右外側の室内側壁面5に取り付けし得るように構成した窓部取付型の物干し装置に係るものである。
本実施例の物干しバー1は、伸縮調整機構16を設けている。
具体的には、物干しバー1は、丸パイプ状のバー本体17内に、このバー本体17よりやや径小な丸パイプ状のスライドバー18をスライド自在に嵌挿してバー本体17に対してスライドバー18がフリーにスライド伸縮する前記伸縮調整機構16を構成している。
従って、伸縮調整機構16による物干しバー1の伸縮調整により窓取付用開口部3の開口幅に応じて前記各取付機構6間の間隔を広狭調整可能であり、各取付機構6を様々な開口幅の窓取付用開口部3に対応して取り付けし得るように構成している。
また、本実施例の取付機構6は、左右一対をなすもので、この一対の取付機構6を夫々前記窓2を設ける窓取付用開口部3の左右外側の壁面5に取り付けた場合を示している。
具体的には、窓取付用開口部3の左右外側の壁面5に取り付ける左右一対の窓側取付部7に夫々回動腕部8を上下方向に起伏回動自在に枢着して前記左右一対の取付機構6を構成し、この各取付機構6の各回動腕部8の先端部間に前記物干しバー1を架設状態に連結している。
また、本実施例の窓側取付部7は、前記窓取付用開口部3の左右外側の壁面5に取り付け可能なガイドレール部9に、前記回動腕部8が枢着されたスライドベース部10を上下スライド自在に装着した構成として、このスライドベース部10を前記ガイドレール部9に対して上下スライド移動させることにより前記物干しバー1の高さを変更可能としている。
具体的には、ガードレール部9は、図1に示すように、上下方向に長さを有する長尺な帯状の板材で構成し、更にこの板材の左右の長手方向縁を一側(表側)に直角に折曲してこの左右の折曲板部14を、スライドベース10のスライド移動をガイドするガイド壁部14とし、更にこの左右のガイド壁部14の突出先端部を夫々の対向内側へ直角に折曲して断面アリ溝型(奥広型)を呈する形状に形成している(図3,図4参照。)。
スライドベース部10は、図3,図4に示すように、正面視で上下方向に長さを有する長方形状であって裏面側が開放する浅箱型体で構成している。また、このスライドベース部10は、前記ガイドレール部9内にスライド自在に挿入可能な横幅を有し且つ上下方向にガイドレール部9の長さ寸法の1/5程度の長さを有する長方形状に形成して、このスライドベース部10をガイドレール部9内に上端部若しくは下端部から挿入すると、前記左右のガイド壁部14の折曲先端部によりこのガイドレール部9の表側前方へ抜け止め状態となると共に、スライドベース部10の左右の側壁部がガイドレール部9の左右のガイド壁部14に添設配設して、このガイド壁部14に沿ってスライドベース部10がガイドレール部9に対し上下スライド移動可能となる構成としている。
また、図3,図4に示すように、このスライドベース部10の表面に、このスライドベース部10の上下長さと同等の上下長さを有する長方形状のベース板19を重合状態に付設し、このベース板19は、表面の中ほどに、このベース板19の板面方向と直交する前方に向けて被回動作動部20を突設し、この被回動作動部20には、ベース板19の板面方向と平行で且つ水平方向に孔長を有する貫通孔20を形成してこの貫通孔20を前記回動腕部8枢着のための軸受部20としている。
この窓側取付部7(取付機構6)の、窓取付用開口部3の左右外側の壁面5への取付構造は、前記ガイドレール部9の裏面を壁面5に面接当接させ(前記ガイド壁部14を壁面5から室内側に突出させ)た上で、このガイドレール部9に設けた図示省略の止着孔を利用して釘や木ネジなどの止着具により止着する構造としている。従って、このような簡易な取付構造を採用したことにより、取付機構6を介して本物干し装置を窓2の窓取付用開口部3に取り付けることが容易に行われると共に、既製の建築物に後付けすることも容易に行われる構成としている。また、このガイドレール部9は、その長さ方向が窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4の上下長さ方向と平行関係となるようにして窓取付用開口部3の左右外側の壁面5に夫々取り付ける構成としている。
また、本実施例の回動腕部8は、角形の棒材で構成し、この各回動腕部8の先端部間に、前記物干しバー1を架設状態に配して直交連結することにより、各回動腕部8と物干しバー1とでコ字枠状をなすものとしている。そして、この各回動腕部8の基端部に夫々の対向内側に向けて枢着軸22を突設して、この各枢着軸22を、前記左右一対の窓側取付部7の夫々の軸受部21に、この各窓側取付部7の対向外側から枢着することによってこの回動腕部8と物干しバー1とを窓側取付部7に対して起伏回動自在に設けている(図3,図4参照。)。
即ち、前記各窓側取付部7のガイドレール部9を窓取付用開口部3の左右外側の壁面5へ取り付け固定して左右のスライドベース部10の高さを合わせると、各回動腕部8が窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4の外側にこの左右の縁枠部材4と平行に配設すると共に、物干しバー1が窓取付用開口部3の上部の縁枠部材4と平行に配設するように構成したもので(図1参照。)、窓2にはカーテン23が備え付けられているものが多いが、このコ字枠状をなす各回動腕部8と物干しバー1とを、前記伸縮調整機構16による物干しバー1の伸縮調整や、前記取付機構6(の窓側取付部7)の窓取付用開口部3の左右外側の壁面5に対する取付位置(高さ)の調整によって、カーテン23やカーテンレール24を避けて設置することができ、且つカーテン23やカーテンレール24に干渉することなく、各回動腕部8を下方に向かって回動(伏動)させて物干しバー1を窓2から離れた突出状態Bにできる構成としている。
また、本実施例の物干しバー1と回動腕部8との連結構造は、図11に示すように、物干しバー1の両端部に付設したボール52を、左右の各回動腕部8の先端部に埋設状態に設けたボールソケット53に連結したボールジョイント構造としている。
また、本実施例では、図3,図5に示すように、窓側取付部7の前記ベース板19にケース部材25を付設して、このケース部材25により前記軸受部21と前記枢着軸22との枢着部分が外観上に露出せずに隠蔽されて体裁良好となるように構成している。
本実施例では、前記窓側取付部7に枢着した回動腕部8に対して付勢力を付与する付勢手段26を前記窓側取付部7に設けると共に、この付勢手段26は、前記回動腕部8を上方へ回動しようとする方向に回動付勢する構成としている。
具体的には、図3,図4,図6,図7に示すように、前記枢着軸22に付勢手段26としてのトーションバネ26を被嵌装着して、このトーションバネ26の一端部27を前記回動腕部8に係止する一方、トーションバネ26の他端部28を前記ベース板19に係止してこのトーションバネ26により回動腕部8に前記回動付勢力が付与される構成としている。
更に詳しくは、前記被回動作動部20の、前記軸受部21の軸通し方向の途中部を切欠して、この切欠部29を前記トーションバネ26を収容可能なバネ収容部29とし、このバネ収容部29にトーションバネ26を収容配設することによってトーションバネ26の他端部28がベース板19の被回動作動部20に係止されるように構成すると共に、このバネ収容部29に収容配設したトーションバネ26に、カラー30を介して前記軸受部21に挿通した前記枢着軸22を挿通すると、トーションバネ26の一端部27が前記枢着軸22の先端部に設けた係止溝31に係止されるように構成している。図中符号32は前記軸受部21の軸通し方向の両端部に装着して前記枢着軸22を軸支する軸支部材である。
従って、回動腕部8を下方へ回動作動させる際には付勢手段26による回動抵抗があり、この回動抵抗によって物干しバー1を前記沿設状態Aから前記突出状態Bに切り換える際に物干しバー1が勢い良く飛び出すようなことが防止され、また、物干しバー1を窓取付用開口部3の上部の壁面5に近接した沿設状態Aとするために回動腕部8を上方へ回動(起動)させる際には付勢手段26の付勢力が助力として作用してこの操作が容易に行われると共に、沿設状態Aが付勢保持される構成としている。
また、本実施例では、この回動腕部8の回動範囲を、図5に示すように物干しバー1が窓取付用開口部3の上部の壁面5に沿設した沿設状態A(収納状態)から、この沿設状態Aの位置より下方にして窓2より離れた位置に物干しバー1が水平に引き出されて、回動腕部8が略水平となる位置まで回動するように構成している。
具体的には、前記各取付機構6に、前記各窓側取付部7に対する前記各回動腕部8の回動を規制して、前記物干しバー1を前記沿設状態Aに位置決め可能な沿設時ストッパー33と、物干しバー1を前記突出状態Bに位置決め可能な突出時ストッパー34とを設けている。
更に具体的には、図3〜図5に示すように、各回動腕部8の基端部を側面視で略円形に形成してこの各円形基端部を前記各窓側取付部7の各被回動作動部20に対して回動する回動作動部35とし、この各回動作動部35の外周面に角形突起36を突設してこの角形突起36を係合部36とし、この各係合部36が回動作動部35の回動作動、即ち回動腕部8の回動作動に伴って前記枢着軸22を中心点とした弧状の軌跡を描いて移動するように構成している。
一方、この各回動腕部8の枢着軸22が枢着される前記各被回動作動部20には、前記左右一対の窓側取付部7の対向外側となる側面に、前記軸受部21の外周(貫通孔22の孔縁)に沿うようにして弧状の規制用凹部37を設け、前記枢着軸22を軸受部21に枢着すると、前記係合部36が規制用凹部37内に配設するように構成している。
そして、前記回動腕部8の回動に伴って規制用凹部37内を前記係合部36が回動移動し、この規制用凹部37内を係合部36が移動可能な範囲が回動腕部8の回動移動範囲となる構成としている。即ち、回動腕部8の回動移動範囲は、規制用凹部37の形成範囲によって決まる構成としている。
また、この規制用凹部37は、前記回動作動部35の外周の略1/4周分に相当する範囲に形成し、この規制用凹部37の前記軸受部21の孔縁の長さ方向に沿った一端側壁部33(図5において下方に位置する壁部)を沿設時ストッパー33とし、他端側壁部34(図5において上方に位置する壁部)を前記突出時ストッパー34として、規制用凹部37内で移動する前記係合部36が沿設時ストッパー33に係合することで前記物干しバー1が前記沿設状態Aに位置決めされるように回動規制され、係合部36が突出時ストッパー34に係合することで物干しバー1が前記突出状態Bに位置決めされるように回動規制される構成としている(図5参照。)。
また、本実施例では、物干しバー1を前記付勢手段26の付勢力に抗して前記沿設状態Aと前記突出状態Bとで確実に位置決めするための回動止め手段38を備えている。
この回動止め手段38は、図6,図7に示すように、前記左右一対の窓側取付部7の夫々の内側に配する前記内側軸支部材32(32A)を、この窓側取付部7に対して回り止め状態に装着し、この回り止め状態の各内側軸支部材32Aに、各窓側取付部7の対向内側から板バネ39を採用した弾性部材39を重合配設し、この重合配設した板バネ39をネジなどの止具40により前記枢着軸22に回り止め状態に固定して、前記回動腕部8を回動するとこの回動腕部8と共に板バネ39が内側軸支部材32Aに対して相対的に回動する構成としている。図中符号41は板バネ39と止具40とに介在するバネ座金である。
また、前記内側軸支部材32Aには凸起42を一体的に凸設する一方、この凸起42が凹凸嵌合する凹部43を前記板バネ39の間隔をおいた二箇所に一体的に凹設して、回動腕部8を回動させて物干しバー1を前記沿設状態Aにした時と、前記突出状態Bにした時に、凸起42が二箇所の凹部43のいずれかに凹凸嵌合して物干しバー1が確実に位置決められる構成であって、この位置決め状態から回動腕部8を強い力で回動移動させれば、前記板バネ39が撓んで凸起42が凹部43から嵌脱して物干しバー1を位置変更可能となる構成としている。
本実施例は、前記スライドベース部10を前記ガイドレール部9に対して上下スライドさせることにより前記物干しバー1の高さを変更可能に設け、このガイドレール部9とスライドベース部10に、このガイドレール部9に対して下降スライドさせたスライドベース部10を位置決めする位置決め手段11を設けて、この位置決め手段11により前記突出状態Bとした物干しバー1を、使用者Uの身長より高い洗濯物干し用突出位置B1から下降させて使用者Uの身長より低い布団干し用突出位置B2で位置決めし得るように構成している。
本実施例の位置決め手段11について説明すると、前記ガイドレール部9に対して前記スライドベース部10を位置決めして、前記突出状態Bとした前記物干しバー1を、少なくとも使用者Uの身長より高い前記洗濯物干し用突出位置B1と、使用者Uの身長より低い前記布団干し用突出位置B2とに位置決め可能な構成としている。
即ち、衣類などの洗濯物Sを干す場合には、物干しバー1を前記洗濯物干し用突出位置B1とし、布団Fなどの重量物を干す場合には、物干しバー1を前記布団干し用突出位置B2として使用できるように(洗濯物干し用途と、布団干し用途とを使い分けできるように)構成している。
言い換えると、衣類などの洗濯物Sを干す時は、物干しバー1を使用者Uの身長より高い洗濯物干し用突出位置B1に位置決めして、使用者Uが衣類などの洗濯物Sを干し易くでき(洗濯物干し用途に適した使用態様にでき)、布団Fなどの比較的重量のあるものを干す時は、物干しバー1を使用者Uの身長より低い布団干し用突出位置B2に位置決めして重量のある布団Fを高くまで持ち上げることなく容易に干すことができる(布団干し用途に適した使用態様にできる)ようにしている(図1,図2参照。)。
具体的には、前記ガイドレール部9の前記左右のガイド壁部14に上下方向に所定間隔を置いて係合部13としての貫通孔13を複数並設状態に設け(図面では各ガイド壁部14に夫々十三箇所ずつ係合部13を設け)、この係合部13に挿入して係止可能な係止部12を前記スライドベース部10の左右の側壁部の一側に突設して、ガイドレール部9の複数の前記係合部13のいずれかに前記スライドベース部10の係止部12を選択係止することで、ガイドレール部9に対しスライドベース部10を上下多段階(十三段階)に位置決めし得るように構成している(図8参照。)。
また、スライドベース部10の裏面側に、帯板状の退避操作レバー15をスライドベース部10の左右いずれか一側の側壁部の内壁面に沿設させて、その一端をスライドベース部10裏面側の上方に枢着することによって他端を下方へ垂下させると共に、この退避操作レバー15の他端を、一端の枢着点59を支点にしてスライドベース部10内で左右方向に揺動可能に設けている(図9参照。)。
また、この退避操作レバー15の他端には、スライドベース部10の一側の側壁部より外方に向けて操作用突片44を一体的に突設すると共に、この操作用突片44より一端寄り位置に、前記係合部13に係止可能な係止突片12を一体的に突設してこの係止突片12を前記係止部12とし、この操作用突片44を折曲してスライドベース部10に貫通形成した突設孔45からスライドベース部10の表側に突出させると共に、この突設孔45を介して、前記係止部12をスライドベース部10の側壁部に対し、突出・没入退避自在に設けている。
また、退避操作レバー15がスライドベース部10の一側の側壁部の内壁面に沿設する状態では、係止部12がスライドベース部10の一側の側壁部から外方へ突出し、この一側の側壁部に沿設している退避操作レバー15を前記操作用突片44を操作して一側の側壁部から離反する方向に回動移動させると、係止部12がスライドベース部10内に没入退避する構成としている。
従って、このスライドベース部10の表側に突出する退避操作レバー15の操作用突片44を操作することで、係止部12を前記突設孔45(スライドベース部10の側壁部)に対し突出・没入退避可動制御可能な構成とし、この突設孔45から突出する係止部12を前記係合部13に選択的に係止することでスライドベース部10がガイドレール部9に対して位置決められ、退避操作レバー15の操作により係止部12を没入退避させて係合部13から係脱することでスライドベース部10がガイドレール部9に対して上下スライド移動可能となる構成としている(図5,図10参照。)。
また、退避操作レバー15に、この退避操作レバー15をスライドベース部10の一側の側壁部に沿設状態とする付勢力を付与して係止部12を常に突設孔45から突出させる突出付勢手段47を備えている。
具体的には、スライドベース部10の裏側に突出付勢手段47としてのトーションバネ47を配設して、このトーションバネ47の一端部48を前記退避操作レバー15に係止する一方、トーションバネ47の他端部49を前記スライドベース部10の他側の側壁部に係止してこのトーションバネ47により退避操作レバー15に前記付勢力が付与される構成としている(図9参照。)。
従って、この突出付勢手段47によって係止部12が突出して前記係合部13に係止可能な状態に付勢保持され、この突出付勢手段47の付勢力に抗して退避操作レバー15の操作用突片44を操作することによって、係止部12を退避可動させて係合部13から係脱させることができ、これによってスライドベース部10を前記ガイドレール部9に対し上下スライド移動可能となり、退避操作レバー15を離せば、再び係止部12が選択した係合部13に係止することになる構成としている。
また、この突出付勢手段47としてのトーションバネ47の他端部49付近の途中部を外方へ向けて山形に折曲形成すると共に、この山形折曲部50をスライドベース部10の他側の側壁部に貫通形成したバネ通し孔51からスライドベース部10の外方へ突出させて、この山形折曲部50がガイド壁部14の左右いずれか他側の係合部13に当接係止する構成としている(図8〜図10参照。)。
即ち、スライドベース部10は、一側の前記係止部12と他側の前記山形折曲部50とが夫々左右の係合部13に係止することによってガイドレール部9に位置決めされる構成としている。また、係止部12を係合部13から退避可動(係脱)させてスライドベース部10をガイドレール部9に対してスライド移動させる際には、山形折曲部50が山形であるからトーションバネ47のバネ性(付勢力)に抗して係合部13から比較的容易に係脱させることができる構成としている。
従って、本実施例は、前記ガイドレール部9に対して前記スライドベース部10を上下多段階に位置決めして物干しバー1の高さを容易に変更可能であり、前記洗濯物干し用位置B1と前記布団干し用突出位置B2とを、使用者Uの身長に応じて選択的に位置決め可能となる汎用性に優れた構成としている。
また、この際、前記伸縮調整機構16により物干しバー1がフリーに伸縮する構造であると共に、物干しバー1と左右の回動腕部との連結構造がボールジョイント構造であるから、左右のスライドベース部10を使用者が一人で片方ずつ昇降スライド移動させることができるし、スライドベース部10を両方一緒に昇降スライド移動させることもできる構成としている。
図中符号46は物干しバー1を昇降操作するための操作棒である。
本発明の具体的な実施例2について図12〜図18に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例1と同様な前記位置決め手段11を有する前記取付機構6の窓側取付部7を、前記窓2を設ける窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4(図面は窓枠の左右の縦枠部を示している。)の対向する側部内面54(見込み面)に夫々取り付けし得るように構成した場合である。尚、請求項1中の「縁枠部材」なる記載は、図示したような窓枠の左右の縁枠部だけを意味するものではなく、窓枠(木枠)が存在せずに側部内面と上部内面とに直接壁紙が貼設されているような窓取付用開口部3の左右の縁枠部位も含む意味合いで用いている。
具体的には、本実施例の取付機構6は、窓側取付部7に、前記左右の縁枠部材4の側部内面54に沿った立直状態から内方にして且つ下方に向かう方向に回動する回動腕部8を夫々枢着した構成としている。
更に詳しくは、窓側取付部7の前記スライドベース部10の表面に上下方向に細長い形状のベース板19を付設し、このベース板19に前記回動腕部8の基端部を枢着する枢着軸22が挿通される筒状の軸受部21を突設した構成としている。図中符号60はスライドベース部10にベース板19を付設するための止着具(図面はネジ19を採用した場合を示している。)である。
また、この軸受部21は、窓取付用開口部3の奥側が下がり傾斜する斜設状態(ベース板19の長さ方向(鉛直方向)に対して45度程傾いた斜設状態)にしてベース板19に一体的に突設している。
また、回動腕部8の基端部にはコ字状の軸取付部55を突設して、このコ字状の軸取付部55の遊離両端部を前記軸受部21に挿通された枢着軸22の両端部に固定することで、この枢着軸22を介して窓側取付部7のベース板19に対し回動腕部8が回動自在となるように構成している。また、軸取付部55は、回動腕部8の長さ方向に対して45度程傾くようにして突設している。
即ち、本実施例では、窓側取付部7と回動腕部8との前記枢着軸22を、図14〜図16に示すようにこの窓側取付部7を取り付ける前記左右の縁枠部材4の側部内面54に平行にして且つ奥行き方向に下がり傾斜状態に設けた構成としている。そして、この傾斜する枢着軸22に枢着した回動腕部8は、軸取付部55が回動腕部8の基端部に対して斜設状態に固定されている関係もあって、前記左右の縁枠部材4の側部内面54に沿った立直状態(図14,図16(a)の状態)にできると共に、この立直状態から回動腕部8を下方へ回動させると同時に内方に向かって回動し、その後外方へ向かいつつ下方へ回動して、最終的に回動腕部8が窓2に対して水平前方に突出する状態となって、前記左右の縁枠部材4の側部内面54に沿った水平前直状態(図15,図16(b)の状態)まで回動できるように構成している(図12参照。)。
そして、この各回動腕部8の先端部を前記物干しバー1の端部に夫々枢着連結した構成とし、この物干しバー1は、前記伸縮調整機構16により回動腕部8の回動に応じて伸縮自在となる構成としている。
また、各回動腕部8と物干しバー1との枢着連結構造は、物干しバー1の両端部に突設したボールソケット53に、左右の各回動腕部8の先端部に突設したボール52を連結したボールジョイント構造としている。
このボールジョイント構造と物干しバー1の前記伸縮調整機構16により、前記各取付機構6の各回動腕部8を、片側ずつ回動させて物干しバー1を片側ずつ下ろしてくることも、前記各スライドベース部10を前記各ガイドレール部9に対して片方ずつ昇降スライド移動させることも可能となるように構成している。
また、図面のスライドベース部10は、前記退避操作用レバー15と前記突出付勢手段47の配置関係が前記実施例1のそれに対して上下反転且つ左右反転した構成とし、更に前記係止部12と前記操作用突片44とが、スライドベース部10に別個に設けた二つの突設孔45から夫々突設する構成とした場合を示している。
また、本実施例は、少なくとも回動腕部8が前記窓枠2の左右の縁枠部材4の側部内面54に沿った立直状態(物干しバー1の沿設状態A)において、回動腕部8を回動止めして位置決めする回動止め機構56を設けている。
この回動止め機構56は、前記ベース板19の軸受部21に添設状態にして係止爪57を突設する一方、この係止爪57が係止する係合段部58を前記回動腕部8の基端部寄りに形成して、回動腕部8を前記側部内面54に沿った立直状態とすると、係止爪57が係合段部58に係止してこの立直状態(物干しバー1の沿設状態A)が保持される構成としている。
また、係止爪57は弾性を有する構成とし、前記立直状態の回動腕部8に力を加えて下方へ回動させると、係止爪57の弾性によって係止爪57が係合段部58から係脱することになる構成としている。
このように構成した本実施例の物干し装置は、例えば、カーテン23が備え付けられた窓2に対し、窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4の対向する側部内面54に夫々窓側取付部7を介して各取付機構6を取り付けすることで窓取付用開口部3に設置すると、各取付機構6は、回動腕部8を前記側部内面54に沿った立直状態(収納状態)とした際に物干しバー1も取付機構6も部屋(室内)の壁面5より奥まった位置に存して物干しバー1は窓2の上部内側面に沿設(近接)する沿設状態Aになると共に、物干しバー1も取付機構6もカーテン23によって遮られるため見えなくなる。また、カーテン23が開放された場合でも、左右の縁枠部材4の前方に束ねられているカーテン23があることで各取付機構6は非常に見えにくく、よって、室内の体裁は良好に保たれる。
物干しを行う時は、各取付機構6の回動腕部8を前下方へ回動させると、各回動腕部8が前記左右の縁枠部材4の側部内面54に沿った立直状態から内方に向かいつつ下方に向かって回動するので、この各回動腕部8の回動に伴い物干しバー1は途中(回動腕部8を90度回動させた位置)までは縮みながら下方へ降りてきて、その後は回動腕部8が外方に向かいつつ下方に向かって回動するので、物干しバー1が伸びながら回動腕部8が水平前直状態まで移動することになる。
そのため、例えば、日中に本物干し装置を使用する際には、カーテン23が開放されて束ねられたカーテン23が窓取付用開口部3の左右の縁枠部材4の前方に存しているが、各回動腕部8が内方に向かいつつ下方へ回動するので、この束ねられたカーテン23を避けつつ突出してカーテン23が邪魔にならない。
そして、窓2から離れた位置に下りてきた物干しバー1に、例えば洗濯物Sを干すことができる。
更に、前記実施例1と同様に、前記位置決め手段11により前記ガイドレール部9に対して前記スライドベース部10を上下多段階に位置決めして物干しバー1の高さを容易に変更可能であり、前記洗濯物干し用位置B1と前記布団干し用突出位置B2とを、使用者Uの身長に応じて選択的に位置決め可能となる。
他の構成は、前記実施例1と同様であるので、説明が重複する箇所は図面に同符号を付すことで詳しく説明することは省略する。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
例えば、本実施例は、スライドベース部10に係止部12を設け、この係止部12が係止する係合部13をガイドレール部13に設けて位置決め手段11を構成した場合を示したが、これとは逆にガイドレール部9に係止部12を設け、この係止部12が係止する係合部13をスライドベース部10に設けて位置決め手段11を構成しても良い。
1 物干しバー
2 窓
3 窓取付用開口部
4 縁枠部材
5 壁面
6 取付機構
7 窓側取付部
8 回動腕部
9 ガイドレール部
10 スライドベース部
11 位置決め手段
12 係止部
13 係合部
14 ガイド壁部
15 退避操作レバー
A 沿設状態
B 突出状態
B1 洗濯物干し用突出位置
B2 布団干し用突出位置
U 使用者

Claims (6)

  1. 横設する物干しバーの両端部に、この物干しバーを、窓の上部に近接若しくは窓の窓取付用開口部より上方の壁面に沿設した沿設状態と、この沿設状態の位置より下方にして前記窓から離れた突出状態とに切り換え自在となる取付機構を設け、この取付機構は、前記窓を設ける窓取付用開口部の左右外側の壁面若しくはこの窓取付用開口部の左右の縁枠部材に取り付ける各窓側取付部に回動腕部を回動自在に夫々枢着し、この各回動腕部の先端部を前記物干しバーの端部に夫々連結した構成とした物干し装置において、前記取付機構の前記窓側取付部は、前記窓取付用開口部の左右外側の壁面若しくはこの窓取付用開口部の左右の縁枠部材に取り付け可能なガイドレール部に、前記回動腕部が枢着されたスライドベース部を上下スライド自在に装着した構成として、このスライドベース部を前記ガイドレール部に対して上下スライド移動させることにより前記物干しバーの高さを変更可能に設け、このガイドレール部とスライドベース部に、このガイドレール部に対して下降スライドさせたスライドベース部を位置決めする位置決め手段を設けて、この位置決め手段により前記突出状態とした物干しバーを、使用者の身長より高い洗濯物干し用突出位置から下降させて使用者の身長より低い布団干し用突出位置で位置決めし得るように構成したことを特徴とする物干し装置。
  2. 前記位置決め手段は、前記ガイドレール部に対して前記スライドベース部を位置決めして、前記突出状態とした前記物干しバーを、少なくとも使用者の身長より高い前記洗濯物干し用突出位置と、使用者の身長より低い前記布団干し用突出位置とに位置決め可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の物干し装置。
  3. 前記位置決め手段は、前記ガイドレール部に対して前記スライドベース部を上下多段階に位置決め可能な構成として、前記物干しバーを前記突出状態とした際の前記洗濯物干し用位置と前記布団干し用突出位置とを、使用者の身長に応じて選択的に位置決め可能としたことを特徴とする請求項2記載の物干し装置。
  4. 前記位置決め手段は、前記ガイドレール部を上下方向に長さを有する形状に形成し、このガイドレール部に上下方向に間隔を置いて係止部若しくは係合部を複数並設状態に設け、この係止部が係止可能な係合部若しくは前記係合部に係止可能な係止部を前記スライドベース部に設けて、前記ガイドレール部の複数の係止部のいずれかを前記スライドベース部の係合部に選択係止するか若しくはガイドレール部の複数の前記係合部のいずれかに前記スライドベース部の係止部を選択係止することで、ガイドレール部に対しスライドベース部を上下多段階に位置決めし得るように構成し、前記ガイドレール部に設けた係止部若しくは前記スライドベース部に設けた係止部を退避可動自在に設けて、係合部に係止している係止部を退避可動させることにより前記スライドベース部がガイドレール部に対し上下スライド移動可能となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の物干し装置。
  5. 前記ガイドレール部は、前記スライドベース部の左右両側部に沿設してこのスライドベース部の上下スライド移動をガイドするガイド壁部を有する形状に形成し、この左右のガイド壁部の少なくとも一方に、前記係止部若しくは前記係合部を上下方向に間隔を置いて複数並設状態に設け、このガイド壁部の係止部が係止可能な係合部若しくはガイド壁部の係合部に係止可能な係止部を前記スライドベース部の左右部の少なくとも一側に設けたことを特徴とする請求項4記載の物干し装置。
  6. 前記ガイドレール部若しくは前記スライドベース部に、このガイドレール部の前記係止部若しくはスライドベース部の前記係止部を退避可動させる退避操作レバーを設けたことを特徴とする請求項4,5のいずれか1項に記載の物干し装置。
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