JP2014008091A - 脈波伝播情報測定装置 - Google Patents

脈波伝播情報測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014008091A
JP2014008091A JP2012144632A JP2012144632A JP2014008091A JP 2014008091 A JP2014008091 A JP 2014008091A JP 2012144632 A JP2012144632 A JP 2012144632A JP 2012144632 A JP2012144632 A JP 2012144632A JP 2014008091 A JP2014008091 A JP 2014008091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse wave
wave propagation
propagation information
time
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012144632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5993226B2 (ja
Inventor
Shigehiro Ishizuka
繁廣 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A&D Holon Holdings Co Ltd
Original Assignee
A&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A&D Co Ltd filed Critical A&D Co Ltd
Priority to JP2012144632A priority Critical patent/JP5993226B2/ja
Publication of JP2014008091A publication Critical patent/JP2014008091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5993226B2 publication Critical patent/JP5993226B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】生体の測定対象となる区間の一端において脈波を直接検出せずにその測定対象となる区間に対応した脈波伝播情報を得ることができる脈波伝播情報測定装置を提供する。
【解決手段】脈波伝播情報測定装置は、動脈の第1部位からその第1部位よりも下流の第2部位までの区間に対応した脈波伝播時間と、第1部位からその第1部位よりも下流であって第1部位と第2部位との間の動脈から分岐した動脈上の第3部位までの区間に対応した脈波伝播時間とに基づいて、第1部位からその第1部位と第2部位との間の動脈の経路途中に位置する第4部位までの区間に対応した脈波伝播速度と、第4部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播速度とを算出する。従って、第4部位において脈波を直接検出せずに、その第4部位を一端とする測定対象区間に対応した脈波伝播速度を得ることができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、脈波伝播速度や脈波伝播時間等、生体の動脈内を脈波が伝播する速度に関連する情報を測定する脈波伝播情報測定装置の改良に関する。
生体における所定の部位から検出される脈波に基づいて、その生体の動脈内を脈波が伝播する速度(脈波伝播速度)に関連する脈波伝播情報を測定する脈波伝播情報測定装置が知られている。その一態様として、生体の動脈硬化度が脈波伝播情報に影響を与えることを利用して、脈波伝播情報に基づき動脈硬化度を評価する技術が知られている。斯かる脈波伝播情報の測定では、例えば、測定対象となる生体における2点において脈波が検出され、その2点間の距離及び脈波伝播の時間差から脈波伝播速度の計測が行われる。この脈波伝播速度は、血管(動脈)の径及び弾性に依存する値であり、対象となる血管の硬さが増すほどその速度が増加することが知られている。そのような性質を利用して、例えば、特許文献1に記載された動脈硬化度評価装置では、上述のようにして測定された脈波伝播速度から対象となる生体の動脈硬化度乃至血管年齢等の評価が行われる。
特開2004−321438号公報
ところで、前記脈波伝播情報たとえば脈波伝播速度を測定するためには、基本的に、生体の測定対象となる区間両端の2点において脈波が検出される必要があるが、その脈波の検出部位によっては脈波検出が困難であることがあった。例えば、脈の振れる腹部大動脈や大腿動脈などの部位の脈波計測は人により、脈波検出器やカフ等の検出器の装着が困難である場合もある。また、検診時には測定環境を確保することが必要であるなど問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、生体の測定対象となる区間の一端において脈波を直接検出せずにその測定対象となる区間に対応した脈波伝播情報を得ることができる脈波伝播情報測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、(a)生体の動脈の2部位間の脈波伝播速度に関連する脈波伝播情報を測定する脈波伝播情報測定装置であって、(b)前記動脈の第1部位からその第1部位よりも下流の第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報と、前記第1部位からその第1部位よりも下流であって前記第1部位と前記第2部位との間の動脈から分岐した動脈上の第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とに基づいて、前記第1部位からその第1部位と前記第2部位との間の動脈の経路途中に位置する第4部位までの区間に対応した脈波伝播情報と、前記第4部位から前記第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報との一方または両方を算出することを特徴とする。
このようにすれば、前記第4部位において脈波を直接検出せずに、その第4部位を一端とする測定対象区間に対応した脈波伝播情報を得ることができる。例えばこのようにすることは、その第4部位において脈波を直接検出することが困難である場合などに特に有用である。
ここで、第2発明の要旨とするところは、前記第1発明の脈波伝播情報測定装置であって、前記第1部位は大動脈起始部であり、前記第2部位は足首部であり、前記第3部位は上腕部であり、前記第4部位は大腿部であることを特徴とする。このようにすれば、前記脈波伝播情報を得るための基になる脈波等を検出し易い大動脈起始部、上腕部、および足首部において脈波等を検出することで、脈波検出が困難である場合の多い大腿部を一端とする測定対象区間に対応した脈波伝播情報を得ることができる。
また、第3発明の要旨とするところは、前記第1発明または前記第2発明の脈波伝播情報測定装置であって、(a)前記第1部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報とは、その第1部位からその第2部位まで脈波が伝播する第1の脈波伝播時間であり、(b)前記第1部位から第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とは、その第1部位からその第3部位まで脈波が伝播する第2の脈波伝播時間であり、(c)前記第1の脈波伝播時間と前記第2の脈波伝播時間との差に基づいて、前記第1部位から第4部位までの区間に対応した脈波伝播情報に含まれる脈波伝播速度と、前記第4部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報に含まれる脈波伝播速度との一方または両方を算出することを特徴とする。このようにすれば、前記第4部位において脈波を直接検出せずに、その第4部位を一端とする測定対象区間に対応した脈波伝播速度を得ることができる。
また、第4発明の要旨とするところは、前記第1発明から前記第3発明の何れか一の脈波伝播情報測定装置であって、前記生体の大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間を算出する際には、心電誘導信号または心音信号における所定の特徴時点を測定起点とした暫定的な脈波伝播時間を測定し、前記測定起点を心臓の大動脈弁開放時点とみなせるように前記暫定的な脈波伝播時間を前記所定の特徴時点と前記大動脈弁開放時点との時間差に基づいて訂正して得た値を、前記大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間とする。このようにすれば、前記心臓の大動脈弁開放時点を直接検出することが困難な場合にも、前記大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間を精度良く得ることが可能である。
また、第5発明の要旨とするところは、前記第1発明から前記第4発明の何れか一の脈波伝播情報測定装置であって、前記第1部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報と前記第1部位から第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とに基づいて算出された脈波伝播情報を含む複数種類の2部位間に対応して測定または算出された脈波伝播情報を、同一画面内に相対的に表示させることを特徴とする。このようにすれば、動脈の種類毎の脈波伝播情報を客観的に視認可能に且つ相対比較可能に示すことができる。すなわち、動脈の種類毎の脈波伝播情報を相対的に評価し得る脈波伝播情報測定装置を提供することができる。
本発明の一実施例である脈波伝播情報測定装置の構成を説明するためのブロック図である。 図1の脈波伝播情報測定装置において検出される心電誘導信号に含まれる各波形を説明するためにその心電誘導信号を模式的に表した図である。 図1の脈波伝播情報測定装置に備えられた圧脈波検出装置の構成を説明するための図である。 図1の脈波伝播情報測定装置に含まれる演算制御装置に備えられた制御機能の要部を説明するための機能ブロック線図である。 図1の被験者における心電誘導信号と心音信号と大動脈波形とを表したタイムチャートである。 生体(人間)の心臓において、前駆時間と心拍数との関係を例示した図である。 図4の脈波伝播速度算出手段がPEP補正処理を行うために用いる計算式を導出するための、予め実験的に計測された心電誘導信号および心音信号の各特徴点間の時間差を表示した図である。 年齢が相互に異なる複数の被験者に対し図1に示されるようにして測定された脈波等の測定結果に基づいて算出された脈波伝播速度haPWV,hfPWV,faPWVと、上記被験者の年齢との関係を表した図である。 図8とのデータ比較を行うために、所定の文献1およびその文献1とは別の所定の文献2から引用された人間の年齢と脈波伝播速度hfPWVとの関係をそれぞれ示した表である。 図1の脈波伝播情報測定装置により表示器に表示される脈波伝播速度分画の一例を示す図であり、円の中心からの距離が脈波伝播速度を示している。 図1の脈波伝播情報測定装置により表示器に表示される脈波伝播速度分画の他の一例を示す図であり、図10の脈波伝播速度分画において各種類に属する動脈毎の適正範囲を併せて示すものである。 図1の脈波伝播情報測定装置に含まれる演算制御装置による脈波伝播情報表示制御の要部を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である脈波伝播情報測定装置20の構成を説明するためのブロック図である。この図1に示すように、本実施例の脈波伝播情報測定装置20は、脈波伝播速度関連値(脈波伝播情報)算出のための脈波及び血圧値の測定部位として頸部、上腕部、足首部、及び足指部が選択されたものである。斯かる脈波伝播情報測定装置20おいては、測定部位のそれぞれが何れも略同じ高さとなるように、測定対象である被験者が伏臥位、側臥位、乃至仰臥位の何れかの姿勢をとった状態で以下に詳述する測定が行われる。なお、本実施例の脈波伝播情報測定装置20は、脈波伝播情報と共に血圧値を算出できるように構成されているが、この血圧値の算出は必ずしも実行できるものでなくともよい。
上記頸部は、測定対象の生体(人間)である被験者の頭部と体幹部とを接続する部分、所謂首に相当する部位である。また、上記上腕部は、被験者の肩関節と肘関節との間の部分、所謂二の腕に相当する部位である。また、上記大腿部は、被験者の腰から膝までの間の部分、すなわち大腿骨のある部分であり、所謂太腿に相当する部位であり、好適には大腿動脈部である。また、上記足首部は、上記被験者の足(脚)における踝の上の部位である。また、上記足指部は、上記被験者の足における末梢部であり、好適にはその親指である。
前記脈波伝播情報測定装置20には、上記左右の上腕部にそれぞれ巻回されるための上腕部用カフ22R、22L(以下、特に区別しない場合には単に上腕部用カフ22という)、上記左右の足首部にそれぞれ巻回されるための足首部用カフ26R、26L(以下、特に区別しない場合には単に足首部用カフ26という)、及び上記左右の足指部にそれぞれ巻回されるための足指部用カフ28R、28L(以下、特に区別しない場合には単に足指部用カフ28という)を備えている。これら上腕部用カフ22、足首用カフ26、及び足指部用カフ28(以下、特に区別しない場合にはカフ22等という)は、何れも巻回される部位を圧迫する圧迫帯であり、好適には布或いはポリエステル樹脂等の伸展性のない素材から成る帯状外袋内に軟質ポリ塩化ビニル製袋を有して構成されている。また、これら上腕部用カフ22、足首用カフ26、及び足指部用カフ28は、給排気経路を介してそれぞれ対応する脈波検出部32UR、42AR(以下、特に区別しない場合には単に脈波検出部という)に接続されている。足首部と足指部は同時には測定されず、測定部位を切り替えて測定する。これら脈波検出部は、好適には、何れも同一の構成を有するものであるため、図1に示すように右上腕部に対応する脈波検出部32URを例として以下、その構成を詳述する。
図1に示すように、上記上腕カフ用脈波検出部32URは、排気弁34、圧力センサ36、及び空気ポンプ44を備えており、上記給排気経路は排気弁34、空気ポンプ44、及び圧力センサ36に接続されている。上記排気弁34は、上記空気ポンプ44により発生させられた圧力空気を上記カフ22等内へ供給することを許容する圧力供給状態、そのカフ22等内の圧力を維持する圧力維持状態、電動バルブの開度が制御されることによりそのカフ22等内の圧力を所定の速度で徐々に排圧する徐速排圧状態、及びそのカフ22等内を急速に排圧する急速排圧状態の4つの状態に切り替えられるようになっている。
上記足首カフ用或いは足趾カフ用脈波検出部42ARは足首部或いは足指部の測定に対応して演算制御装置59の制御信号に基づき、電磁弁駆動回路37により3ポート電磁弁38のエアー系の出力を足首用カフ26或いは足指部用カフ28に接続する。
上記圧力センサ36は、上記カフ22等内の圧力を検出してその圧力を表す圧力信号SPbをA/D変換回路50を介して上記演算制御装置59へ供給する。
また、前記脈波伝播情報測定装置20は心音マイク48を備えている。この心音マイク48は、前記被験者の大動脈起始部に対応する胸部表皮上の所定部位に装着されて、心音を表す心音信号PCGを検出して出力する。斯かる心音マイク48から出力された心音信号PCGは、心音図回路47で整形されて、A/D変換回路50を介して上記演算制御装置59へ供給される。この心音信号PCGが表す心音は、前記被験者の心拍に同期して発生する心拍同期信号であることから、心音信号PCGを出力する心音マイク48は心拍同期信号検出装置として機能している。
また、前記脈波伝播情報測定装置20は心電電極センサ52を備えている。この心電電極センサ52は、前記胸部表皮上の所定の装着位置に配置されて、心電誘導信号(心電信号)ECGを逐次検出して出力する。斯かる心電誘導信号ECGは、A/D変換され、前記心拍同期信号に同期した信号として上記演算制御装置59へ供給される。この心電誘導信号ECGは、例えばその1周期分の波形を模式的に表すとすれば図2のように表され、P波、Q波、R波、S波、T波、U波の順に順次検出される。例えば、心電誘導信号ECGからは、その心電誘導信号ECGを微分して、各波の正又は負のピークの時間位置、具体的に言えばQ波のピーク時であるQ時点、R波のピーク時であるR時点、及びS波のピーク時であるS時点などが検出される。
図1に戻り、前記演算制御装置59は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びI/Oポート等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されている。上記CPUは、上記ROMに予め記憶されたプログラムに従ってRAMの一時記憶機能を利用しつつ信号処理を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を出力して前記空気ポンプ44及び脈波検出部内の排気弁34を制御すると共に、後述する脈波伝播速度算出制御及び脈波伝播情報表示制御等の各種制御を実行する。また、前記脈波伝播情報測定装置20は、前記演算制御装置59からの出力に応じて所定の映像(画像)を表示させる表示器53と、前記演算制御装置59による制御に係る各種情報を記憶するための記憶装置60(図4参照)とを、備えている。
また、前記脈波伝播情報測定装置20は、前記被験者における頸部(頸動脈部)の脈波を検出するための圧脈波検出装置66を備えている。図3は、斯かる圧脈波検出装置66の構成を説明するための図である。この図3に示すように、上記圧脈波検出装置66は、前記被験者の頸動脈に押圧されてその頸動脈内の圧脈波を非侵襲で検出するものであり、加速度センサ形の低周波振動センサ68を備えて、装着バンドにより被験者の頸部に装着される。
圧脈波検出装置66が、前記被験者の頸部において体表面の頸動脈上に押圧されることにより、前記低周波振動センサ68は、前記頸動脈から発生して体表面に伝達される圧力振動波すなわち圧脈波を検出し、その圧脈波を表す圧脈波信号を脈波回路65へ供給する。脈波回路65は図示しないローパスフィルタにより圧脈波信号に含まれる頸動脈波を表す信号(以下、頸動脈波信号という)を抽出(弁別)してその頸動脈波信号を頸動脈に対応する脈波信号としてA/D変換回路50を介して前記演算制御装置59へ供給する。
図4は、前記演算制御装置59に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図4に示すように、演算制御装置59は、カフ圧制御部であるカフ圧制御手段62と、血圧値決定部である血圧値決定手段58と、脈波伝播速度算出部である脈波伝播速度算出手段55と、脈波伝播情報表示制御部である脈波伝播情報表示制御手段63とを機能的に備えている。なお、この図4においては、前記上腕部用カフ22、足首用カフ26、及び足指部用カフ28それぞれに対応する構成のうち、前記上腕部用カフ22(右上腕部用カフ22R)に相当する構成のみを例示している。また、動脈を脈波が伝播する速度である脈波伝播速度PWVは、詳細には生体の2部位間を特定して示されるものである。本実施例ではその2部位間を特定して示す場合にはそれらの部位を示す符号をPWVに付して表示され、例えば、大動脈起始部(hで表示)から大腿部の大腿動脈(fで表示)までの区間に対応した脈波伝播速度PWVはhfPWVと表され、大腿部の大腿動脈から足首部(aで表示)までの区間に対応した脈波伝播速度PWVはfaPWVと表され、大動脈起始部から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度PWVはhaPWVと表され、大動脈起始部から上腕部(bで表示)までの区間に対応した脈波伝播速度PWVはhbPWVと表される。なお、大動脈起始部は本発明の第1部位に対応し、足首部は大動脈起始部よりも下流の部位であり本発明の第2部位に対応する。また、上腕部は大動脈起始部よりも下流であって大動脈起始部と足首部との間の動脈から分岐した動脈上の部位であり本発明の第3部位に対応する。また、大腿部は大動脈起始部と足首部との間の動脈の経路途中に位置する部位であり本発明の第4部位に対応する。
カフ圧制御手段62は、血圧測定においては、前記空気ポンプ44及びその空気ポンプ44に接続された各排気弁34を制御することで、前記カフ22等それぞれにおけるカフ圧を所定の目標圧力値PCM(例えば、上腕部用カフ22については180mmHg程度、足首部用カフ26については240mmHg程度の圧力値)まで急速昇圧させ、その後、5mmHg/sec程度の速度で徐速降圧させる。また、脈波の検出においては、前記空気ポンプ44及びその空気ポンプ44に接続された各排気弁34を制御することで、前記カフ22等それぞれにおけるカフ圧を所定の脈波検出圧まで昇圧させた後、一定時間その圧力を保持させる。上記脈波検出圧は、一般的な最低血圧値よりも低く、且つ前記カフ22等の圧迫によりそのカフ下の動脈において発生した圧力振動波が伝達されてそのカフ22等にその圧力振動波を表す脈波が十分な信号強度で発生するような圧力であり、たとえば50mmHgである。
血圧値決定手段58は、測定部位に巻回された前記カフ22等が上記カフ圧制御手段62により徐速降圧させられる過程において、順次採取される脈波信号の振幅の変化に基いて、よく知られたオシロメトリック法を用いて各カフに対応する測定部位の血圧値BPである最高血圧値及び最低血圧値を決定する。この血圧値決定手段58により決定された血圧値は、例えば前記記憶装置60に記憶されると共に、所定の操作に応じて前記表示器53に表示される。
脈波伝播速度算出手段55は、前記カフ22等が巻回された測定部位から検出される脈波、前記心音マイク48により検出される心音信号PCG、前記心電電極センサ52により検出される心電誘導信号ECG、及び前記圧脈波検出装置66により検出される頸動脈波SN等に基づいて、前記被験者の動脈内を脈波が伝播する速度に関連する脈波伝播情報としての脈波伝播速度PWVを算出する。具体的には、大動脈起始部すなわち心臓と、各測定部位例えば前記カフ22等が装着されている部位または圧脈波検出装置66が装着されている部位との間を脈波が伝播する速度(脈波伝播速度PWV)を算出する。ここで、被験者の2部位間の脈波伝播速度PWVに関連する脈波伝播情報としては、対象となる2部位間の動脈を脈波が伝播する時間である脈波伝播時間PWTやその動脈を脈波が伝播する速度である脈波伝播速度PWV等が例示されるが、本実施例においては脈波伝播速度PWVを測定する態様について説明する。なお、以下の説明において特に言及しないが、脈波伝播速度PWVの測定は、前述のように被験者における左右それぞれの測定部位に対応して備えられたカフ22等乃至脈波検出部による検出結果に応じて、その被験者の正中面を対称面とする左右身それぞれにおける動脈に対応して個別に行われる。
上記脈波伝播速度情報算出手段55による脈波伝播速度PWVの算出では、例えば、心電誘導信号ECG又は心音信号PCG(図5参照)の周期的に繰り返す所定波形が発生した時点(例えば、心音第I音の開始時点や図2のQ時点)と、各カフに対応する脈波検出部により得られる各測定部の周期的に繰り返す脈波波形が発生した時点(例えば、立ち上がり点)との時間差を脈波伝播時間PWTとして算出すると共に、その算出結果及び予め定められた各区間毎の距離(動脈長)からそれら区間毎の脈波伝播速度PWVが算出される。脈波伝播速度PWVは、測定対象の2部位間の距離すなわち血管長(動脈長)を脈波伝播時間PWTで除して算出される。また、その血管長は例えば予め定められた実験式から被験者の身長Hに基づいて算出できる。図1に示す例では、大動脈起始部と頸動脈との間の脈波伝播速度hcPWVが心電誘導信号ECG又は心音信号PCGと圧脈波検出装置66からの脈波信号SNとに基づいて算出され、大動脈起始部と上腕部との間の脈波伝播速度hbPWVが心電誘導信号ECG又は心音信号PCGと上腕部用カフ22からの脈波信号とに基づいて算出され、大動脈起始部と足首部との間の脈波伝播速度haPWVが心電誘導信号ECG又は心音信号PCGと足首部用カフ26からの脈波信号とに基づいて算出され、大動脈起始部と足指部の足指動脈部との間の脈波伝播速度htPWVが心電誘導信号ECG又は心音信号PCGと足指部用カフ28からの脈波信号とに基づいて算出される。
脈波伝播速度算出手段55は、上述のようにして各脈波伝播速度PWVを算出する際、大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間PWTを測定するときには、心音第I音の開始時点などをその脈波伝播時間PWTの測定起点としてもよいが、精度良く脈波伝播時間PWTを測定するためには、心臓の大動脈弁開放時点Psすなわち前駆時間PEP(Pre-ejection Period、駆出前期ともいう)の終了時点Psを上記測定起点とするのが望ましい。しかし、その前駆時間PEPの終了時点Psは直接的に検出することが困難であることが多い。そこで、脈波伝播速度算出手段55は、検出容易なQ時点すなわち前駆時間PEPの開始時点(図2,5参照)を上記測定起点として暫定的な脈波伝播時間PWT'を測定すると共に前駆時間PEPを算出し、その暫定的な脈波伝播時間PWT'から前駆時間PEPを差し引くことで、上記大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間PWT(=PWT'−PEP)を算出するPEP補正処理を行う。そして、そのPEP補正処理後の脈波伝播時間PWTに基づいて脈波伝播速度PWVを算出する。前記PEP補正処理を説明するための図が図5として示されている。
その図5は、心電誘導信号ECGと心音信号PCGと大動脈波形とを表したタイムチャートである。図5に示す前駆時間PEPと大動脈弁が開いてから閉じるまでの左室駆出時間LVET(Left Ventricular Ejection Time;本実施例では単に駆出時間ETと表現することもある)とはそれぞれ心拍数HRの影響を受け、PEP/LVET(=α)は心拍数HRの影響を受けず心機能の影響を受けることが知られている。例えば前駆時間PEPは図6に示されるように心拍数HRの影響を受ける。そこで、脈波伝播速度算出手段55は、心電誘導信号ECGおよび心音信号PCGから得られるQ時点、R時点、心音第I音、及び第II音を用いて、前駆時間PEPを心電図、心音図情報から得られるQII時間から平均値の定理により推定する。具体的にその前駆時間PEPは下記式(11)により算出され、その式(11)は、t=PEP、t=LVETと定義して、以下のようにして導出されたものである。その導出をするために、図7に示される予め実験的に計測された心電誘導信号ECGおよび心音信号PCGの各特徴点間の時間差が用いられる。
図5からQII時間はPEP時間(前駆時間)とET時間(=LVET)との和であり、下記式(1)で示される。
QII=t+t ・・・(1)
PEPとLVETとの比αを導入する。
α=t/t ・・・(2) ; 〜91/285=0.31
PEPをQII時間とαとで表現する。
=QII−t ・・・(3)
=QII−t/α ・・・(4)
×(1+1/α)=QII ・・・(5)
=QII×{α/(α+1)} ・・・(6)
従って、Q波を基準にとり大動脈起始部の脈波の立ち上がり点Psまでの時間PEPは次式となる。
PEP={α/(α+1)}×QII ・・・(7)
QII時間の境界値をQIIとし、QII時間をQIIとその差分ΔQIIとで表示する。
QII=QII+ΔQII ・・・(8)
そうするとPEPは次式で表される。
PEP={α/(α+1)}×QII×(1+ΔQII/QII) ・・・(9)
PEPは心臓とそれに連結する動脈系のトータルシステムで決定される時間である。
PEP={α/(α+1)}×QII ・・・(10)
と置くと、PEPはQIIを変数とする以下の平均値の定理の形式で表現できる。
PEP=PEP×(1+ΔQII/QII) ・・・(11)
ここで、下記のようにPEPをPEPの標準値(=91msec)に設定し、境界値QIIを統計的に決定した。
PEP=91[msec]
QII=402[msec]
PWT'=PWT+PEP
=PWT+91×(1+ΔQII/402) ・・・(12)
心電図のR波基準に変換すると、
RPs=PEP−QR
=91×(1+ΔQII/402)−QR ・・・(13)
他方QII時間は心拍数依存性を示し、その関係は連結する脈波のRR間隔から比例定数をkとして次式で示される。
QII=k×RR1/2 ・・・(14)
PEP時間の心拍数依存性を図6に示す。
上記式(1)〜(14)について説明する。上記式(1)のQIIはQ波が発生したQ時点から心音第II音の開始時点Pnまでの時間である。上記式(2)はαを定義した式であり、その式(2)に具体的に代入されている数値「91/285」は図7から引用した値である。QIIは実験的に設定された定数であり図7の状態において実験的に計測されたQIIの値である。脈波伝播速度算出手段55は上記式(11)により前駆時間PEPを算出する。Q波基準として前記暫定的な脈波伝播時間PWT'が測定されるときはその暫定的な脈波伝播時間PWT'と最終的に算出される脈波伝播時間PWTとの関係は上記式(12)により表される。また、本実施例では前記暫定的な脈波伝播時間PWT'はQ波基準として測定されるが、R波基準としても差し支えなく、そのようにR波基準とするのであればR波発生時であるR時点から前記脈波立上り時点Psまでの時間RPsが算出される必要があり、そのRPsは、計測されるQ時点とR時点との時間差QRに基づいて上記式(13)で算出できる。
以上のようにして脈波伝播速度算出手段55は脈波伝播速度haPWV,hbPWV等を算出するが、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWVおよび大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVも算出する。しかし、図1に示されるように、大腿部において動脈の脈波は検出されていない。そこで、脈波伝播速度算出手段55は、上記脈波伝播速度haPWV,hbPWVまたはそれらを算出するために計測されたデータに基づいて、具体的には、大動脈起始部から足首部までの区間に対応した脈波伝播時間haPWTと、大動脈起始部から上腕部までの区間に対応した脈波伝播時間hbPWTとに基づいて、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWVと、大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVとを算出する。具体的に説明すると、脈波伝播速度算出手段55は、先ず、予め実験的に求められた実験式である下記式(18)〜式(21)から被験者の身長Hに基づいて、大動脈起始部から上腕部までの血管長(動脈長)L_hbと、大動脈起始部から足首部までの血管長L_haと、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの血管長L_hfと、大腿部の大腿動脈から足首部までの血管長L_faとをそれぞれ算出する。この式(18)〜式(21)における身長Hの単位は「cm」である。
L_hb=0.2188×H−1.9534 ・・・(18)
L_ha=0.8143×H+12.866 ・・・(19)
L_hf=0.5657×H−17.843 ・・・(20)
L_fa=0.2486×H+30.709 ・・・(21)
そして、脈波伝播速度算出手段55は、足首部用カフ26からの脈波信号に基づいて測定された大動脈起始部から足首部までの区間に対応した脈波伝播時間haPWTである第1の脈波伝播時間haPWTと、上腕部用カフ22からの脈波信号に基づいて測定された大動脈起始部から上腕部までの区間に対応した脈波伝播時間hbPWTである第2の脈波伝播時間hbPWTと、前記血管長L_fa,L_hbとに基づいて、下記式(22)から、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播時間hfPWTを算出する。下記式(22)〜式(25)において、前記脈波伝播時間hfPWTはt_hfで表され、前記脈波伝播時間haPWTはt_haで表され、前記脈波伝播時間hbPWTはt_hbで表され、大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播時間faPWTはt_faで表されている。脈波伝播速度算出手段55は、下記式(22)から前記脈波伝播時間hfPWT(=t_hf)を算出すると、下記式(23)から前記脈波伝播速度hfPWVを算出する。また、前記脈波伝播時間haPWT(=t_ha)と下記式(22)から得られた前記脈波伝播時間hfPWT(=t_hf)とに基づいて下記式(24)から前記脈波伝播時間faPWT(=t_fa)を算出し、その算出した脈波伝播時間faPWTに基づいて下記式(25)から前記脈波伝播速度faPWVを算出する。要するに、下記式(22)から判るように、脈波伝播速度算出手段55は、前記第1の脈波伝播時間haPWT(=t_ha)と前記第2の脈波伝播時間hbPWT(=t_hb)との差(=t_ha−t_hb)に基づいて、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWVと、大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVとを算出する。
t_hf=t_ha−0.9×L_fa×(t_ha−t_hb)/(L_ha−L_hb) ・・・(22)
hfPWV=L_hf/t_hf ・・・(23)
t_fa=t_ha−t_hf ・・・(24)
faPWV=L_fa/t_fa ・・・(25)
ここで、前記式(22)がどのようにして導出されたかについて説明する。大動脈起始部から足首部までの動脈の経路から、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播時間hfPWT(=t_hf)は下記式(26)で表される。そして、大腿部の大腿動脈から足首部までの区間での単位血管長当たりの脈波伝播時間PWTをt01_faとおくと、下記式(26)は下記式(27)のようになる。また、そのt01_faを、前記第1の脈波伝播時間haPWTと前記第2の脈波伝播時間hbPWTとの差(=t_ha−t_hb)を用いて表すと下記式(28)のようになり、そのt01_faは下記式(28)で与えられる。前記式(22)は、その式(28)が下記式(27)に組み合わされることにより導出される。なお、下記式(28)の右辺に「0.9」が乗じられているが、それは、脈波伝播速度PWVが下記式(29)のように血管断面積Aと血液密度ρと血管コンプライアンスKとの関数で表されること、及び、大腿動脈と足首部との間の血管断面積と上腕動脈の血管断面積とが互いに異なることにより下記式(28)の右辺が補正される必要があるからであり、上記「0.9」はその補正のための補正係数Xamである。
t_hf=t_ha−t_fa ・・・(26)
t_hf=t_ha−L_fa×t01_fa ・・・(27)
t01_fa=0.9×(t_ha−t_hb)/(L_ha−L_hb) ・・・(28)
PWV=(A/(ρ×K))1/2 ・・・(29)
図8は、年齢が相互に異なる複数の被験者に対し図1に示されるようにして測定された脈波等の測定結果に基づいて脈波伝播速度算出手段55が算出した脈波伝播速度haPWV,hfPWV,faPWVと、被験者の年齢との関係を表した図である。その図8に示される直線LINEhaは、最小二乗法等を用いた回帰分析により前記脈波伝播速度haPWVの複数の算出データ(図8の×印)に基づいて得られたその脈波伝播速度haPWVと前記年齢との関係を示す回帰直線である。また、直線LINEhfは、前記回帰分析により前記脈波伝播速度hfPWVの複数の算出データ(図8の○印)に基づいて得られたその脈波伝播速度hfPWVと前記年齢との関係を示す回帰直線である。また、直線LINEfaは、前記回帰分析により前記脈波伝播速度faPWVの複数の算出データ(図8の△印)に基づいて得られたその脈波伝播速度faPWVと前記年齢との関係を示す回帰直線である。また、図9は、所定の文献1およびその文献1とは別の所定の文献2から引用された人間の年齢と前記脈波伝播速度hfPWVとの関係をそれぞれ示した表である。図8の直線LINEhfと図9の表とを互いに比較すると、その両者間で前記脈波伝播速度hfPWVと人間(被験者)の年齢との関係が十分に近いので、前記式(22)等を用いた前記脈波伝播速度hfPWVの算出方法は十分に精度が高いものと言える。なお、図9に表示されている前記脈波伝播速度hfPWVの単位は「m/sec」である。
図4に戻って、脈波伝播情報表示制御手段63は、前記脈波伝播情報測定装置20の測定結果である前記被験者における複数種類の2部位間に対応して測定または算出されたそれぞれの脈波伝播情報を、前記表示器53の同一画面内に相対的に表示させる。すなわち、脈波伝播情報表示制御手段63は、前記脈波伝播速度算出手段55により算出された複数種類の脈波伝播速度PWVを前記表示器53の同一画面内に相対的に表示させる。
上記脈波伝播情報表示制御手段63は、好適には、前記脈波伝播速度算出手段55により算出される各測定部位相互間における動脈内を脈波が伝播する速度である脈波伝播速度PWVを、それぞれ大動脈、末梢動脈、及び末梢細動脈の何れかに対応する脈波伝播速度PWVとして前記表示器53の同一画面内に相対的に表示させる。例えば、前記被験者における大動脈起始部から大腿部までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWV及び/又は大動脈起始部から上腕部までの区間に対応した脈波伝播速度hbPWVを大動脈に対応する脈波伝播情報として、前記大腿部から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVを末梢動脈に対応する脈波伝播情報として、前記足首部から足指部までの区間に対応した脈波伝播速度aTPWVを末梢細動脈に対応する脈波伝播情報として、前記表示器53の同一画面内に相対的に表示させる。更に好適には、前記被験者の正中面を対称面とする左右身それぞれにおける動脈に対応して測定される脈波伝播情報を前記表示器53の同一画面内に相対的に表示させる。
図10は、前記脈波伝播情報表示制御手段63により前記表示器53に表示される脈波伝播速度分画の一例を示す図であり、円の中心からの距離が脈波伝播速度を示している。この図10に示す画像では、hC軸において前記被験者における大動脈起始部から頸部の頸動脈部までの区間に対応した脈波伝播速度hcPWVを、hF軸において前記被験者における大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWVを、hB軸において前記被験者における大動脈起始部から上腕部(上腕動脈)までの区間に対応した脈波伝播速度hbPWVを、fA軸において前記被験者における大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVを、aT軸において前記被験者における足首部から足指部の足指動脈部までの区間に対応した脈波伝播速度aTPWVをそれぞれ示している。また、右半円において前記被験者の正中面を対称面とする右半身における動脈に対応して測定される脈波伝播情報を、左半円において前記被験者の正中面を対称面とする左半身における動脈に対応して測定される脈波伝播情報をそれぞれ示している。また、図10では、大・中動脈系に属する動脈の区分が表示領域ARA01として表示され、末梢動脈系に属する動脈の区分が前記表示領域ARA01とは異なる背景の表示領域ARA02として表示され、末梢細動脈系に属する動脈の区分が前記表示領域ARA01,ARA02とは異なる背景の表示領域ARA03として表示されている。具体的には、軸hC、hF、hBが大・中動脈系に、軸fAが末梢動脈系に、軸aTが末梢細動脈系にそれぞれ属するように区分表示されている。なお、大動脈起始部から足首部までの区間は大・中動脈系と末梢動脈系とに跨るので、軸hAは前記表示領域ARA01とARA02との境界に表示されている。
図11は、前記脈波伝播情報表示制御手段63により前記表示器53に表示される脈波伝播速度分画の他の一例を示す図である。すなわち、脈波伝播情報表示制御手段63は、図10に換えて図11の表示を行ってもよい。この図11に示す画像では、上述した図10の脈波伝播速度分画において、表示領域ARA01〜ARA03の表示に加え、各種類に属する動脈毎の適正範囲(正常速度範囲)が示されるようになっている。言い換えれば、その動脈毎の適正範囲とは、各動脈系のそれぞれにおいて個別に正常値(健康値)に対応した脈波伝播速度PWVの範囲である。図11において領域ARA11が大・中動脈系の適正範囲であり、領域ARA12が末梢動脈系の適正範囲であり、領域ARA13が末梢細動脈系の適正範囲である。なお、この図11に示す脈波伝播速度分画では、何れの軸に対応する動脈に関しても適正範囲内に収まっているが、例えば右半身に対応する軸aB上の脈波伝播速度PWVを示す点が領域ARA11から外れている場合には、その軸aBに対応する動脈すなわち大・中動脈系に属する大動脈起始部から上腕部までの区間に対応した脈波伝播速度hbPWVは適正範囲を逸脱しているものと見なされる。
図12は、前記演算制御装置59による脈波伝播情報表示制御の要部を説明するためのフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、所定の操作が行われる等して脈波伝播情報の測定が開始されたか否かが判断される。このS1の判断が否定された場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定された場合には、S2に移る。
S2においては、前記被験者の各測定部位に巻回されたカフ22等それぞれのカフ圧が所定の脈波検出圧となるように制御される。次に、S3において、前記心音マイク48により心音が検出されると共に、その一拍分の心音に対応する心電誘導信号ECGが心電電極センサ52によって検出され、その一拍分の心音に対応する脈波信号が、各測定部位に対応する前記脈波検出部及び脈波回路(圧脈波検出装置)65において検出される。次に、S4において、前記被験者の各測定部位に巻回されたカフ22等それぞれのカフ圧が排圧される。
次に、前記脈波伝播速度算出手段55の動作に対応するS5において、前記被験者の各測定部位相互間に対応する脈波伝播速度hcPWV,hbPWV,haPWV,aTPWVがそれぞれ算出される。このとき、前記大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間PWTを算出するに際しては前記PEP補正処理が行われる。
次に、前記脈波伝播速度算出手段55の動作に対応するS6において、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWVと、大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVとが算出される。
次に、前記脈波伝播情報表示制御手段63の動作に対応するS7において、S5およびS6における算出結果に対応して、前記表示器53に図10乃至図11に示すような脈波伝播速度分画が表示された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S2及びS4が前記カフ圧制御手段62の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、脈波伝播情報測定装置20は、被験者の動脈の2部位間の脈波伝播速度PWVに関連する脈波伝播情報を測定する。詳細には、その脈波伝播情報測定装置20は、前記動脈の第1部位からその第1部位よりも下流の第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報と、前記第1部位からその第1部位よりも下流であって前記第1部位と前記第2部位との間の動脈から分岐した動脈上の第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とに基づいて、前記第1部位からその第1部位と前記第2部位との間の動脈の経路途中に位置する第4部位までの区間に対応した脈波伝播情報と、前記第4部位から前記第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報とを算出する。従って、前記第4部位において脈波を直接検出せずに、その第4部位を一端とする測定対象区間に対応した脈波伝播情報を得ることができる。例えばこのようにすることは、その第4部位において脈波を直接検出することが困難である場合などに特に有用である。
また、本実施例によれば、具体的に前記第1部位は大動脈起始部であり、前記第2部位は足首部であり、前記第3部位は上腕部であり、前記第4部位は大腿部である。従って、前記脈波伝播情報を得るための基になる脈波等を検出し易い大動脈起始部、上腕部、および足首部において脈波等を検出することで、脈波検出が困難である場合の多い大腿部を一端とする測定対象区間に対応した脈波伝播情報を得ることができる。具体的にはその測定対象区間に対応した前記脈波伝播速度hfPWV,faPWVを得ることができる。
また、本実施例によれば、具体的に前記第1部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報とは、その第1部位(大動脈起始部)からその第2部位(足首部)まで脈波が伝播する第1の脈波伝播時間haPWTであり、前記第1部位から第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とは、その第1部位(大動脈起始部)からその第3部位(上腕部)まで脈波が伝播する第2の脈波伝播時間hbPWTである。そして、脈波伝播情報測定装置20は、前記第1の脈波伝播時間haPWTと前記第2の脈波伝播時間hbPWTとの差(=haPWT−hbPWT)に基づいて、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWVと、大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVとを算出する。従って、前記第4部位(大腿部)において脈波を直接検出せずに、その第4部位を一端とする測定対象区間に対応した脈波伝播速度hfPWV,faPWVを得ることができる。
また、本実施例によれば、脈波伝播情報測定装置20は、被験者の大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間PWTを算出する際には、心電誘導信号ECGまたは心音信号PCGにおける所定の特徴時点(例えば図2のQ時点またはR時点)を測定起点とした暫定的な脈波伝播時間PWT'を測定し、前記測定起点を心臓の大動脈弁開放時点Ps(図5参照)とみなせるように前記暫定的な脈波伝播時間PWT'を前記所定の特徴時点と前記大動脈弁開放時点Psとの時間差(例えば前駆時間PEP)に基づいて訂正して得た値を、前記大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間PWTとする。要するに、前記PEP補正処理を実行する。従って、前記心臓の大動脈弁開放時点Psを直接検出することが困難な場合にも、前記大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間PWTを精度良く得ることが可能である。
また、本実施例によれば、脈波伝播情報測定装置20は、前記脈波伝播速度hcPWV,hbPWV,haPWV,aTPWV,hfPWV,faPWVを含む複数種類の2部位間に対応して測定または算出された脈波伝播情報を、表示器53の同一画面内に相対的に表示させる。従って、動脈の種類毎の脈波伝播情報を客観的に視認可能に且つ相対比較可能に示すことができる。すなわち、動脈の種類毎の脈波伝播情報を相対的に評価し得る脈波伝播情報測定装置20を提供することができる。
また、本実施例によれば、脈波伝播情報測定装置20は、前記被験者の正中面を対称面とする左右身それぞれにおける動脈に対応して測定される脈波伝播情報を同一画面内に相対的に表示させるものであるため、左右身それぞれにおける動脈の種類毎の脈波伝播情報を客観的に視認可能に示すことができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記脈波伝播速度測定装置20は、前記被験者における各測定部位にカフ22等を巻回して測定を行う態様の装置であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば吸盤等により各測定部位にセンサを吸着させて測定を行う態様の装置であってもよい。すなわち、本発明は、生体における所定の部位から検出される脈波に基づいて、その生体の動脈内を脈波が伝播する速度に関連する脈波伝播情報を測定し得る脈波伝播情報測定装置に広く適用されるものである。
また、前述の実施例において、脈波伝播速度算出手段55は、前記脈波伝播時間haPWT,hbPWTに基づいて前記脈波伝播速度hfPWV,faPWVの両方を算出するが、その脈波伝播速度hfPWV,faPWVの何れか一方だけを算出しても差し支えない。
また、前述の実施例において、図12のS6では、大動脈起始部から大腿部の大腿動脈までの区間に対応した脈波伝播速度hfPWVと、大腿部の大腿動脈から足首部までの区間に対応した脈波伝播速度faPWVとが算出されるが、その脈波伝播速度hfPWV,faPWVに関連する他の脈波伝播情報が算出されることも考え得る。
また、前述の実施例において、本発明の前記第1部位は大動脈起始部に対応し、前記第2部位は足首部に対応し、前記第3部位は上腕部に対応し、前記第4部位は大腿部に対応するが、その第1〜4部位と被験者の各部位との対応関係はこれに限定される必要はない。
また、前述の実施例において、脈波伝播速度算出手段55は、被験者の大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間PWTを算出する際には前記PEP補正処理を行うが、そのPEP補正処理を行わずにその脈波伝播時間PWTを算出しても差し支えない。例えば前記暫定的な脈波伝播時間PWT'をそのまま補正せずに脈波伝播速度PWVとすることも考え得る。
また、前述の実施例において、各脈波伝播速度PWVは図10または図11のように表示されるが、それ以外の態様で表示されることも考え得る。
また、前述の実施例において、前記脈波伝播速度測定装置20は、前記被験者の頸部、上腕部、足首部、及び足指部それぞれにおける脈波を検出して、その検出結果に対応する脈波伝播情報を表示させるものであったが、測定部位はこれよりも少なくともよく、例えば前記被験者の上腕部及び足首部それぞれにおける脈波を検出して、その検出結果に応じて複数種類の動脈それぞれに対応する脈波伝播情報を表示させるものであってもよい。
また、前述の実施例において、前記脈波伝播速度測定装置20は、前記被験者の正中面を対称面とする左右身それぞれにおける動脈に対応してそれぞれ個別のカフ22等乃至前記脈波検出部を備えたものであったが、半身に対応する装置のみを備えたものであってもよい。斯かる態様において、好適には、前記被験者の正中面を対称面とする左右身それぞれにおける動脈に対応する測定が所定の時間間隔をおいてそれそれ個別に実行され、その測定結果が集計されて前記表示器53における同一画面内に表示される。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
20:脈波伝播情報測定装置

Claims (5)

  1. 生体の動脈の2部位間の脈波伝播速度に関連する脈波伝播情報を測定する脈波伝播情報測定装置であって、
    前記動脈の第1部位から該第1部位よりも下流の第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報と、前記第1部位から該第1部位よりも下流であって前記第1部位と前記第2部位との間の動脈から分岐した動脈上の第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とに基づいて、前記第1部位から該第1部位と前記第2部位との間の動脈の経路途中に位置する第4部位までの区間に対応した脈波伝播情報と、前記第4部位から前記第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報との一方または両方を算出する
    ことを特徴とする脈波伝播情報測定装置。
  2. 前記第1部位は大動脈起始部であり、前記第2部位は足首部であり、前記第3部位は上腕部であり、前記第4部位は大腿部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の脈波伝播情報測定装置。
  3. 前記第1部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報とは、該第1部位から該第2部位まで脈波が伝播する第1の脈波伝播時間であり、
    前記第1部位から第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とは、該第1部位から該第3部位まで脈波が伝播する第2の脈波伝播時間であり、
    前記第1の脈波伝播時間と前記第2の脈波伝播時間との差に基づいて、前記第1部位から第4部位までの区間に対応した脈波伝播情報に含まれる脈波伝播速度と、前記第4部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報に含まれる脈波伝播速度との一方または両方を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の脈波伝播情報測定装置。
  4. 前記生体の大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間を算出する際には、心電誘導信号または心音信号における所定の特徴時点を測定起点とした暫定的な脈波伝播時間を測定し、前記測定起点を心臓の大動脈弁開放時点とみなせるように前記暫定的な脈波伝播時間を前記所定の特徴時点と前記大動脈弁開放時点との時間差に基づいて訂正して得た値を、前記大動脈起始部と他の部位との間の脈波伝播時間とする
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の脈波伝播情報測定装置。
  5. 前記第1部位から第2部位までの区間に対応した脈波伝播情報と前記第1部位から第3部位までの区間に対応した脈波伝播情報とに基づいて算出された脈波伝播情報を含む複数種類の2部位間に対応して測定または算出された脈波伝播情報を、同一画面内に相対的に表示させる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の脈波伝播情報測定装置。
JP2012144632A 2012-06-27 2012-06-27 脈波伝播情報測定装置 Active JP5993226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144632A JP5993226B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 脈波伝播情報測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144632A JP5993226B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 脈波伝播情報測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014008091A true JP2014008091A (ja) 2014-01-20
JP5993226B2 JP5993226B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=50105329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012144632A Active JP5993226B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 脈波伝播情報測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5993226B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021065451A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 日本光電工業株式会社 循環動態測定装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001037727A (ja) * 1999-08-02 2001-02-13 Nippon Colin Co Ltd 脈波伝播時間測定装置および左室収縮時間測定装置
JP2004016338A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Fukuda Denshi Co Ltd 生体情報処理装置
JP2005329122A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Fukuda Denshi Co Ltd 脈波伝搬速度測定装置
JP2010115321A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 A & D Co Ltd 脈波伝播情報測定装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001037727A (ja) * 1999-08-02 2001-02-13 Nippon Colin Co Ltd 脈波伝播時間測定装置および左室収縮時間測定装置
JP2004016338A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Fukuda Denshi Co Ltd 生体情報処理装置
JP2005329122A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Fukuda Denshi Co Ltd 脈波伝搬速度測定装置
JP2010115321A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 A & D Co Ltd 脈波伝播情報測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021065451A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 日本光電工業株式会社 循環動態測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5993226B2 (ja) 2016-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Peter et al. A review of methods for non-invasive and continuous blood pressure monitoring: Pulse transit time method is promising?
JP3208066B2 (ja) 血圧監視装置
US6491638B2 (en) Circulation-condition monitoring apparatus
US6517493B2 (en) Superior-and-inferior-limb blood-pressure index measuring apparatus and inferior-limb blood-pressure measuring apparatus
JP3643565B2 (ja) 動脈波形検査装置
JP2002253519A (ja) 血液量測定方法及び生体信号モニタ装置
JP3631979B2 (ja) 心機能評価機能付き血圧測定装置
EP2598022B1 (en) Diagnostic support apparatus
US6440079B1 (en) Superior-and-inferior-limb blood-pressure index measuring apparatus
US9161699B2 (en) Device for the non-invasive determination of arterial blood pressure
PT1776039E (pt) Aparelho e processo não invasivo de monitorização do coração
JP2004121616A (ja) 自動診断装置
EP3457929A1 (en) Non-invasive system and method for measuring blood pressure variability
US20160213332A1 (en) Measuring apparatus and measuring method
JP5498685B2 (ja) 脈波伝播情報測定装置
US20100262022A1 (en) Detection of Progressive Central Hypovolemia using the System of the present invention with Pulse-Decomposition Analysis (PDA)
JP5993226B2 (ja) 脈波伝播情報測定装置
JP2004236730A (ja) 動脈硬化評価装置
JP3224785B2 (ja) 非観血連続血圧推定装置
Rashid et al. Monitoring the Cardiovascular Parameters (HR, RR, PBP) Under Pressure Situation
EP1057449A2 (en) Apparatus for evaluating cardiac function of living subject
JP3643561B2 (ja) 下肢上肢血圧指数測定装置
JPH08322825A (ja) 麻酔深度検出装置
JP6109514B2 (ja) 生体情報処理装置
JP2007252767A (ja) 血中酸素濃度計と心電図計による血圧値計測方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5993226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250