以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係る点呼システム10の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る点呼システム10のブロック図である。
図1に示す点呼システム10は、点呼を行う点呼執行者と、この点呼の対象である被点呼者として、バス、タクシー、トラックなどの事業用の車両の運転者とを利用者として含んでいる。なお、バス、タクシー、トラックなどの事業用の車両の運転者に対する点呼を行う点呼執行者は、運転者と顔を合わせながら運転者が車両の運転に支障がないことを確認して記録に残すこと、すなわち、対面点呼が法的に義務付けられている。
点呼システム10は、点呼執行者および運転者が勤務する営業所に設置されている。
点呼システム10は、点呼執行者および運転者が共用する共用点呼端末20と、生体認証を実行する生体認証端末30と、運転者の呼気中のアルコールを測定するアルコール測定器40と、利用者を撮影するためのWebカメラ50とを備えている。
アルコール測定器40は、点呼に関する情報としてのアルコール濃度が利用者によって入力されるようになっており、本発明の点呼情報入力装置を構成している。
Webカメラ50は、点呼に関する情報を共用点呼端末20の後述する操作部21に入力している利用者と、点呼に関する情報としてのアルコール濃度をアルコール測定器40に入力している利用者とを撮影するようになっており、本発明の情報入力者撮影装置を構成している。
なお、共用点呼端末20、アルコール測定器40およびWebカメラ50は、共用点呼端末20およびアルコール測定器40を操作している利用者、特に、利用者の顔をWebカメラ50が撮影可能であるように配置されている。
図2は、共用点呼端末20のブロック図である。
図2に示す共用点呼端末20は、PC(Personal Computer)などのコンピューターである。共用点呼端末20は、利用者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、生体認証端末30、アルコール測定器40およびWebカメラ50などの外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部23と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部24と、共用点呼端末20全体を制御する制御部25とを備えている。
操作部21は、点呼に関する情報が利用者によって入力されるようになっており、本発明の点呼情報入力装置を構成している。なお、操作部21の少なくとも一部は、表示部22とともにタッチパネルを構成していても良い。
記憶部24は、点呼用プログラム24aを記憶している。点呼用プログラム24aは、共用点呼端末20の製造段階で共用点呼端末20にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体から共用点呼端末20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から共用点呼端末20に追加でインストールされても良い。
制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部24に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
制御部25は、記憶部24に記憶されている点呼用プログラム24aを実行することによって、後述の利用者認証手段34aによる利用者の認証の結果を取得する認証結果取得手段25a、および、点呼の実行を管理する点呼管理手段25bとして機能する。
図3は、生体認証端末30のブロック図である。
図3に示すように、生体認証端末30は、利用者の認証のための情報として指紋などの生体情報が入力される認証情報入力装置としての生体情報入力部31と、共用点呼端末20などの外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部32と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶デバイスである記憶部33と、生体認証端末30全体を制御する制御部34とを備えている。
記憶部33は、利用者の認証に使用される情報である利用者認証情報33aを記憶している。利用者認証情報33aは、利用者の生体情報と、この利用者が運転者である場合に割り当てられている乗務員IDと、この利用者が点呼執行者である場合に割り当てられている執行者IDとが利用者毎に関連付けられた情報である。例えば、利用者認証情報33aは、通信部32を介して共用点呼端末20から入力される。
制御部34は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMに記憶されているプログラムを実行するようになっている。
制御部34は、ROMに記憶されているプログラムを実行することによって、生体情報入力部31から入力された情報に基づいて利用者の認証を実行する利用者認証手段34a、および、利用者認証手段34aによる認証の結果を送信する認証結果送信手段34bとして機能する。
次に、点呼システム10の動作について説明する。
図4は、点呼用プログラム24aが実行される場合の共用点呼端末20の動作のフローチャートである。図5は、図4の続きのフローチャートである。
利用者、すなわち、点呼執行者または運転者が共用点呼端末20の操作部21を介して点呼用プログラム24aの実行を共用点呼端末20に指示すると、共用点呼端末20は、図4および図5に示す動作を実行する。
図4に示すように、共用点呼端末20の制御部25の点呼管理手段25bは、図6に示す初期画面200を表示部22に表示する(S101)。
図6は、点呼用プログラム24aが実行された場合に表示部22に表示される初期画面200を示す図である。
図6に示すように、初期画面200には、点呼が開始させられる場合に押される点呼開始ボタン201と、点呼用プログラム24aの実行が終了させられる場合に押される終了ボタン202とが含まれている。
図4に示すように、点呼管理手段25bは、S101の処理の後、操作部21を介して点呼開始ボタン201が押されたか否かを判断する(S102)。
点呼管理手段25bは、点呼開始ボタン201が押されていないとS102において判断すると、終了ボタン202が押されたか否かを判断する(S103)。
点呼管理手段25bは、終了ボタン202が押されたとS103において判断すると、表示部22による初期画面200の表示を終了して、図4および図5に示す動作を終了する。
一方、点呼管理手段25bは、終了ボタン202が押されていないとS103において判断すると、再びS102の処理に戻る。
点呼管理手段25bは、点呼開始ボタン201が押されたとS102において判断すると、表示部22による初期画面200の表示を終了して、図7に示す点呼画面210を表示部22に表示する(S104)。ここで、点呼管理手段25bは、今回の点呼に関する情報として車番が記憶部24に仮に記憶されている場合、この車番を後述の車番表示領域211aに表示する。また、点呼管理手段25bは、今回の点呼に関する情報として乗務員IDが記憶部24に仮に記憶されている場合、この乗務員IDを後述の乗務員ID表示領域212aに表示する。また、点呼管理手段25bは、今回の点呼に関する情報としてアルコール濃度が記憶部24に仮に記憶されている場合、このアルコール濃度を後述のアルコール測定結果表示領域213aに表示する。また、点呼管理手段25bは、運転者の健康状態のうち睡眠に関する質問に対する回答が今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶されている場合、この回答を後述の睡眠表示領域214aに表示する。また、点呼管理手段25bは、運転者の健康状態のうち体調に関する質問に対する回答が今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶されている場合、この回答を後述の体調表示領域215aに表示する。また、点呼管理手段25bは、運転者の健康状態のうち食事に関する質問に対する回答が今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶されている場合、この回答を後述の食事表示領域216aに表示する。
図7は、表示部22に表示される点呼画面210を示す図であって、点呼結果確認ボタン218が操作不可能な状態である場合の一例を示す図である。
図7に示すように、点呼画面210には、点呼において入力される必要がある項目の1つである「車番」を表示する車番表示領域211aと、「車番」が入力される場合に押される車番入力ボタン211bと、点呼において入力される必要がある項目の1つである「乗務員ID」を表示する乗務員ID表示領域212aと、「乗務員ID」が入力される場合に押される乗務員ID入力ボタン212bと、点呼において入力される必要がある項目の1つである「アルコール測定結果」を表示するアルコール測定結果表示領域213aと、「アルコール測定結果」が入力される場合に押されるアルコール測定結果入力ボタン213bと、点呼において入力される必要がある項目の1つである「運転者の健康状態」のうち「睡眠」の状態を表示する睡眠表示領域214aと、「睡眠」の状態が入力される場合に押される睡眠入力ボタン214bと、点呼において入力される必要がある項目の1つである「運転者の健康状態」のうち「体調」の状態を表示する体調表示領域215aと、「体調」の状態が入力される場合に押される体調入力ボタン215bと、点呼において入力される必要がある項目の1つである「運転者の健康状態」のうち「食事」の状態を表示する食事表示領域216aと、「食事」の状態が入力される場合に押される食事入力ボタン216bと、点呼を中断するための中断ボタン217と、点呼執行者が点呼の結果を確認した場合に押される点呼結果確認ボタン218とが含まれている。図7において、点呼結果確認ボタン218は、操作不可能な状態になっている。
なお、図7中の最も左の欄は、各項目について指定されている入力者を表示している欄である。例えば、図7において、「車番」は、点呼執行者および運転者の何れによって入力されても良い項目になっている。「アルコール測定結果」および「乗務員ID」は、運転者によって入力されるべき項目になっている。「運転者の健康状態」は、点呼執行者によって入力されるべき項目になっている。
図4に示すように、点呼管理手段25bは、S104の処理の後、点呼画面210内の全ての項目が入力されているか否かを判断する(S105)。
点呼管理手段25bは、点呼画面210内の何れかの項目が入力されていないとS105において判断すると、図7に示すように点呼結果確認ボタン218を操作不可能な状態にする(S106)。
一方、点呼管理手段25bは、点呼画面210内の全ての項目が入力されているとS105において判断すると、図8に示すように点呼結果確認ボタン218を操作可能な状態にする(S107)。図8は、表示部22に表示される点呼画面210を示す図であって、点呼結果確認ボタン218が操作可能な状態である場合の一例を示す図である。
図4および図5に示すように、点呼管理手段25bは、S106またはS107の処理の後、点呼画面210における中断ボタン217が押されたか否かを判断する(S108)。
点呼管理手段25bは、中断ボタン217が押されたとS108において判断すると、表示部22による点呼画面210の表示を終了して、再びS101に戻って表示部22に初期画面200を表示する。すなわち、点呼管理手段25bは、今回の点呼を中断させる。
一方、点呼管理手段25bは、中断ボタン217が押されていないとS108において判断すると、点呼画面210における車番入力ボタン211bが押されたか否かを判断する(S109)。
点呼管理手段25bは、車番入力ボタン211bが押されたとS109において判断すると、表示部22による点呼画面210の表示を終了して、車番を入力する処理である車番入力処理を実行する(S110)。
図9は、車番入力処理のフローチャートである。
図9に示すように、点呼管理手段25bは、車番入力処理を開始すると、図10に示す車番入力画面220を表示部22に表示する(S121)。
図10は、車番入力処理において表示部22に表示される車番入力画面220の一例を示す図である。
図10に示すように、車番入力画面220には、点呼画面210に戻る場合に押される戻るボタン221と、車番の入力を利用者に促すメッセージ222と、入力された車番を表示する入力情報表示領域223と、車番を入力するためのソフトウェアキーボード224と、入力情報表示領域223に表示されている車番が削除される場合に押されるクリアボタン225と、入力情報表示領域223に表示されている車番が決定される場合に押される決定ボタン226とが含まれている。
メッセージ222を読んだ利用者は、操作部21を介してソフトウェアキーボード224から運転者が運転する車両の車番を入力し、入力した車番を決定ボタン226によって決定する。
図9に示すように、共用点呼端末20の制御部25の点呼管理手段25bは、S121の処理の後、決定ボタン226が押されるまで、決定ボタン226が押されたか否かを判断する(S122)。
点呼管理手段25bは、決定ボタン226が押されたとS122において判断すると、S122において決定された車番を、今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶させた後(S123)、表示部22による車番入力画面220の表示を終了して、図9に示す車番入力処理を終了する。
なお、点呼管理手段25bは、戻るボタン221が押された場合にも、表示部22による車番入力画面220の表示を終了して、図9に示す車番入力処理を終了する。
図4および図5に示すように、点呼管理手段25bは、S110の車番入力処理を終了すると、再びS104に戻って表示部22に点呼画面210を表示する。
点呼管理手段25bは、点呼画面210における車番入力ボタン211bが押されていないとS109において判断すると、点呼画面210における乗務員ID入力ボタン212bが押されたか否かを判断する(S111)。
点呼管理手段25bは、乗務員ID入力ボタン212bが押されたとS111において判断すると、表示部22による点呼画面210の表示を終了して、乗務員IDを入力する処理である乗務員ID入力処理を実行する(S112)。
図11は、乗務員ID入力処理のフローチャートである。
図11に示すように、点呼管理手段25bは、乗務員ID入力処理を開始すると、図12に示す乗務員ID入力画面230を表示部22に表示する(S131)。
図12は、乗務員ID入力処理において表示部22に表示される乗務員ID入力画面230の一例を示す図である。
図12に示すように、乗務員ID入力画面230には、点呼画面210に戻る場合に押される戻るボタン231と、生体認証端末30による生体認証の実行を利用者に促すメッセージ232とが含まれている。
メッセージ232を読んだ運転者は、生体認証端末30の生体情報入力部31に自身の生体情報を入力する。
生体認証端末30の制御部34の利用者認証手段34aは、生体情報入力部31に生体情報が入力されると、生体情報入力部31から入力された生体情報と、記憶部33に記憶されている利用者認証情報33aとに基づいて利用者の認証を実行する。
ここで、利用者認証手段34aは、記憶部33に記憶されている利用者認証情報33aに、生体情報入力部31から入力された生体情報に関連付けられた乗務員IDが存在する場合、認証が成功したと判断して、この乗務員IDを抽出する。そして、制御部34の認証結果送信手段34bは、利用者認証手段34aによって抽出された乗務員IDを、認証の結果として通信部32を介して共用点呼端末20に送信する。
一方、利用者認証手段34aは、記憶部33に記憶されている利用者認証情報33aに、生体情報入力部31から入力された生体情報に関連付けられた乗務員IDが存在しない場合、認証が失敗したと判断する。そして、認証結果送信手段34bは、認証が失敗したことを、認証の結果として通信部32を介して共用点呼端末20に送信する。
図11に示すように、共用点呼端末20の制御部25の認証結果取得手段25aは、S131の処理の後、生体認証端末30の制御部34の認証結果送信手段34bから送信されて通信部23で受信した認証の結果を取得する(S132)。
次いで、点呼管理手段25bは、認証された乗務員IDをS132において取得したか否かを判断する(S133)。
点呼管理手段25bは、認証された乗務員IDを取得したとS133において判断すると、S132において取得した乗務員IDを、今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶させる(S134)。
次いで、点呼管理手段25bは、時間の計測を開始した後(S135)、表示部22による乗務員ID入力画面230の表示を終了して、図11に示す乗務員ID入力処理を終了する。
点呼管理手段25bは、認証された乗務員IDを取得しなかったとS133において判断すると、表示部22による乗務員ID入力画面230の表示を終了して、図11に示す乗務員ID入力処理を終了する。
なお、点呼管理手段25bは、戻るボタン231が押された場合にも、表示部22による乗務員ID入力画面230の表示を終了して、図11に示す乗務員ID入力処理を終了する。
図4および図5に示すように、点呼管理手段25bは、S112の乗務員ID入力処理を終了すると、再びS104に戻って表示部22に点呼画面210を表示する。
点呼管理手段25bは、点呼画面210における乗務員ID入力ボタン212bが押されていないとS111において判断すると、点呼画面210におけるアルコール測定結果入力ボタン213bが押されたか否かを判断する(S113)。
点呼管理手段25bは、アルコール測定結果入力ボタン213bが押されたとS113において判断すると、表示部22による点呼画面210の表示を終了して、アルコール測定結果を入力する処理であるアルコール測定結果入力処理を実行する(S114)。
図13は、アルコール測定結果入力処理のフローチャートである。
図13に示すように、点呼管理手段25bは、アルコール測定結果入力処理を開始すると、図14に示すアルコール測定画面240を表示部22に表示する(S141)。
図14は、アルコール測定結果入力処理において表示部22に表示されるアルコール測定画面240の一例を示す図である。
図14に示すように、アルコール測定画面240には、アルコール測定を中断して点呼画面210に戻る場合に押される測定中断ボタン241と、アルコール測定器40への呼気の吹き込みを利用者に促すメッセージ242と、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間を表示する残り時間表示領域243とが含まれている。
メッセージ242を読んだ運転者は、アルコール測定器40に自身の呼気を吹き込む。アルコール測定器40は、呼気が吹き込まれると、呼気が吹き込まれていることを示す情報を共用点呼端末20に送信する。また、アルコール測定器40は、呼気中のアルコール濃度を測定すると、測定したアルコール濃度を共用点呼端末20に送信する。
図13に示すように、共用点呼端末20の制御部25の点呼管理手段25bは、S141の処理の後、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれていると判断するまで、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれているか否かをアルコール測定器40からの情報に基づいて判断する(S142)。
点呼管理手段25bは、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれているとS142において判断すると、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間を残り時間表示領域243に表示することを開始する(S143)。ここで、点呼管理手段25bは、利用者がアルコール測定器40に呼気を連続して吹き込んでいる時間を計測し、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき時間として予め設定されている時間から、計測した時間を引くことによって、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間を算出することができる。
次いで、点呼管理手段25bは、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間が1秒になったか否かを判断する(S144)。
点呼管理手段25bは、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間が1秒になっていないとS144において判断すると、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれているか否かをアルコール測定器40からの情報に基づいて判断する(S145)。
点呼管理手段25bは、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれていないとS145において判断すると、再びS142の処理に戻る。
一方、点呼管理手段25bは、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれているとS145において判断すると、再びS144の処理に戻る。
点呼管理手段25bは、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間が1秒になったとS144において判断すると、呼気を吹き込んでいる最中の利用者をWebカメラ50に撮影させる(S146)。
次いで、点呼管理手段25bは、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間が0秒になったか否かを判断する(S147)。
点呼管理手段25bは、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間が0秒になっていないとS147において判断すると、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれているか否かをアルコール測定器40からの情報に基づいて判断する(S148)。
点呼管理手段25bは、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれていないとS148において判断すると、再びS142の処理に戻る。
一方、点呼管理手段25bは、アルコール測定器40に呼気が吹き込まれているとS148において判断すると、再びS147の処理に戻る。
点呼管理手段25bは、利用者がアルコール測定器40に呼気を吹き込むべき残り時間が0秒になったとS147において判断すると、アルコール測定器40から送信されて通信部23で受信したアルコール濃度に基づいて、呼気中のアルコール濃度を決定する(S149)。
次いで、点呼管理手段25bは、直前のS146においてWebカメラ50によって撮影させた画像と、S149において決定したアルコール濃度とを、今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶させた後(S150)、表示部22によるアルコール測定画面240の表示を終了して、図13に示すアルコール測定結果入力処理を終了する。
なお、点呼管理手段25bは、測定中断ボタン241が押された場合にも、表示部22によるアルコール測定画面240の表示を終了して、図13に示すアルコール測定結果入力処理を終了する。
図4および図5に示すように、点呼管理手段25bは、S114のアルコール測定結果入力処理を終了すると、再びS104に戻って表示部22に点呼画面210を表示する。
点呼管理手段25bは、点呼画面210におけるアルコール測定結果入力ボタン213bが押されていないとS113において判断すると、点呼画面210における運転者の健康状態の入力ボタン、すなわち、睡眠入力ボタン214b、体調入力ボタン215bまたは食事入力ボタン216bが押されたか否かを判断する(S115)。
点呼管理手段25bは、運転者の健康状態の入力ボタンが押されたとS115において判断すると、表示部22による点呼画面210の表示を終了して、運転者の健康状態を入力する処理である運転者健康状態入力処理を実行する(S116)。
図15は、運転者健康状態入力処理のフローチャートである。
図15に示すように、点呼管理手段25bは、運転者健康状態入力処理を開始すると、運転者の健康状態の入力ボタンのうち押されたボタンに対応する運転者健康状態入力画面250を表示部22に表示する(S161)。例えば、点呼管理手段25bは、睡眠入力ボタン214bが押された場合、図16に示す運転者健康状態入力画面250を表示部22に表示する。
図16は、運転者健康状態入力処理において表示部22に表示される運転者健康状態入力画面250の一例を示す図である。
図16に示すように、運転者健康状態入力画面250には、点呼画面210に戻る場合に押される戻るボタン251と、運転者の健康状態のうち睡眠に関する質問に対する回答の入力を利用者に促すメッセージ252と、メッセージ252に対して肯定の回答を入力するためのOKボタン253と、メッセージ252に対して否定の回答を入力するためのNGボタン254とが含まれている。
メッセージ252を読んだ点呼執行者は、運転者に対してメッセージ252に基づいた質問を実行し、運転者の回答に基づいて操作部21を介してOKボタン253およびNGボタン254の何れか一方を押す。
図15に示すように、共用点呼端末20の制御部25の点呼管理手段25bは、OKボタン253およびNGボタン254の何れか一方が押されたと判断するまで、OKボタン253およびNGボタン254の何れか一方が押されたか否かを判断する(S162)。
点呼管理手段25bは、OKボタン253およびNGボタン254の何れか一方が押されたとS162において判断すると、操作部21を操作した利用者をWebカメラ50によって撮影させる(S163)。
次いで、点呼管理手段25bは、S162においてOKボタン253またはNGボタン254によって入力された回答と、S163においてWebカメラ50によって撮影させた画像とを、今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶させた後(S164)、表示部22による運転者健康状態入力画面250の表示を終了して、図15に示す運転者健康状態入力処理を終了する。
なお、点呼管理手段25bは、戻るボタン251が押された場合にも、表示部22による運転者健康状態入力画面250の表示を終了して、図15に示す運転者健康状態入力処理を終了する。
図4および図5に示すように、点呼管理手段25bは、S116の運転者健康状態入力処理を終了すると、再びS104に戻って表示部22に点呼画面210を表示する。
点呼管理手段25bは、点呼画面210における運転者の健康状態の入力ボタンが押されていないとS115において判断すると、点呼画面210における点呼結果確認ボタン218が押されたか否かを判断する(S117)。
点呼管理手段25bは、点呼結果確認ボタン218が押されていないとS117において判断すると、再びS108の処理に戻る。
一方、点呼管理手段25bは、点呼結果確認ボタン218が押されたとS117において判断すると、表示部22による点呼画面210の表示を終了して、執行者IDを入力する処理である執行者ID入力処理を実行する(S118)。
図17は、執行者ID入力処理のフローチャートである。
図17に示すように、点呼管理手段25bは、執行者ID入力処理を開始すると、図18に示す執行者ID入力画面260を表示部22に表示する(S171)。
図18は、執行者ID入力処理において表示部22に表示される執行者ID入力画面260の一例を示す図である。
図18に示すように、執行者ID入力画面260には、点呼画面210に戻る場合に押される戻るボタン261と、生体認証端末30による生体認証の実行を利用者に促すメッセージ262とが含まれている。
メッセージ262を読んだ点呼執行者は、生体認証端末30の生体情報入力部31に自身の生体情報を入力する。
生体認証端末30の制御部34の利用者認証手段34aは、生体情報入力部31に生体情報が入力されると、生体情報入力部31から入力された生体情報と、記憶部33に記憶されている利用者認証情報33aとに基づいて利用者の認証を実行する。
ここで、利用者認証手段34aは、記憶部33に記憶されている利用者認証情報33aに、生体情報入力部31から入力された生体情報に関連付けられた執行者IDが存在する場合、認証が成功したと判断して、この執行者IDを抽出する。そして、制御部34の認証結果送信手段34bは、利用者認証手段34aによって抽出された執行者IDを、認証の結果として通信部32を介して共用点呼端末20に送信する。
一方、利用者認証手段34aは、記憶部33に記憶されている利用者認証情報33aに、生体情報入力部31から入力された生体情報に関連付けられた執行者IDが存在しない場合、認証が失敗したと判断する。そして、認証結果送信手段34bは、認証が失敗したことを、認証の結果として通信部32を介して共用点呼端末20に送信する。
図17に示すように、共用点呼端末20の制御部25の認証結果取得手段25aは、S171の処理の後、生体認証端末30の制御部34の認証結果送信手段34bから送信されて通信部23で受信した認証の結果を取得する(S172)。
次いで、点呼管理手段25bは、認証された執行者IDをS172において取得したか否かを判断する(S173)。
点呼管理手段25bは、認証された執行者IDを取得したとS173において判断すると、S135において計測を開始した時間が例えば10分間などの予め設定されている所定の時間以内であるか否かを判断する(S174)。
点呼管理手段25bは、S135において計測を開始した時間が所定の時間以内であるとS174において判断すると、S172において取得した執行者IDを、今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶させた後(S175)、表示部22による執行者ID入力画面260の表示を終了して、図17に示す執行者ID入力処理を終了する。
点呼管理手段25bは、認証された執行者IDを取得しなかったとS173において判断するか、S135において計測を開始した時間が所定の時間を超えているとS174において判断すると、表示部22による執行者ID入力画面260の表示を終了して、図17に示す執行者ID入力処理を終了する。
なお、点呼管理手段25bは、戻るボタン261が押された場合にも、表示部22による執行者ID入力画面260の表示を終了して、図17に示す執行者ID入力処理を終了する。
図4および図5に示すように、点呼管理手段25bは、S118の執行者ID入力処理を終了すると、今回の点呼に関する情報として執行者IDが記憶部24に仮に記憶されているか否かを判断する(S119)。
点呼管理手段25bは、今回の点呼に関する情報として執行者IDが記憶部24に仮に記憶されていないとS119において判断すると、再びS104に戻って表示部22に点呼画面210を表示する。
一方、点呼管理手段25bは、今回の点呼に関する情報として執行者IDが記憶部24に仮に記憶されているとS119において判断すると、今回の点呼に関する情報として仮に記憶されている「車番」、「乗務員ID」、「アルコール濃度」、「運転者の健康状態のうち睡眠に関する質問に対する回答」、「運転者の健康状態のうち体調に関する質問に対する回答」、「運転者の健康状態のうち食事に関する質問に対する回答」および「執行者ID」を、今回の点呼に関する情報として正式に記憶部24に記憶させて(S120)、再びS101に戻って表示部22に初期画面200を表示する。すなわち、点呼管理手段25bは、今回の点呼を完了させる。
なお、点呼管理手段25bは、今回の点呼が完了せずに中止された場合、今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶させていた各種の情報を、記憶部24から削除する。
以上に説明したように、点呼システム10は、点呼執行者および運転者に共通の生体情報入力部31を利用させるので、従来より低コストで実現されることができる。
点呼システム10は、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得された(S133でYES)後(S105でYES)、点呼執行者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得された場合に(S173でYES)、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了する(S120)。すなわち、点呼システム10は、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了するために、点呼執行者および運転者のそれぞれの認証を必要とする。したがって、点呼システム10は、運転者による点呼執行者に対する成り済まし、点呼執行者による運転者に対する成り済まし、運転者による別の運転者に対する成り済ましなど、点呼執行者および運転者の少なくとも一方に対する成り済ましによる不正な点呼を防止することができる。
また、点呼システム10は、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了するために、点呼執行者および運転者のそれぞれの認証を必要とするので、点呼時に点呼執行者および運転者が同一の場所に滞在していたということを、点呼の完了という証拠によって証明することができる。
ここで、点呼システム10は、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得される(S133でYES)ことと、点呼執行者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得される(S173でYES)こととが、この順番で(S105でYES)点呼における所定の期間内に生じた場合(S135、および、S174でYES)にのみ、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了する(S120)。すなわち、点呼システム10は、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了するために、運転者の認証と、点呼執行者の認証とが所定の期間内に実行されることを必要とする。したがって、点呼システム10は、点呼時に点呼執行者および運転者が同一の場所に滞在していたということに対する、点呼の完了という証拠の証明力を向上することができる。
なお、点呼システム10は、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得されることと、点呼執行者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得されることとが、この順番で点呼における所定の期間内に生じた場合にのみ、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了する方法として、本実施の形態に示した方法以外の方法を採用していても良い。例えば、点呼システム10は、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得された後、所定の時間を超えた場合に、強制的に再びS101に戻って表示部22に初期画面200を表示するようになっていても良い。すなわち、点呼システム10は、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得された後、所定の時間を超えた場合に、点呼を完了させずに強制的に中止させるようになっていても良い。
また、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得されることと、点呼執行者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得されることとが、この順番で生じるべき所定の期間は、本実施の形態において、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得されてから、所定の時間が経過するまでの期間であるが、これ以外の期間であっても良い。運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得されることと、点呼執行者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得されることとが、この順番で生じるべき所定の期間は、例えば、点呼開始ボタン201が押されてから、所定の時間が経過するまでの期間であっても良い。
また、点呼システム10は、運転者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得されてから、点呼執行者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得されるまでの時間に関係なく、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了するようになっていても良い。すなわち、点呼システム10は、運転者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得された後、点呼執行者が認証されたという認証の結果が認証結果取得手段25aによって取得される限り、点呼執行者による運転者に対する点呼を完了するようになっていても良い。
なお、点呼システム10は、点呼結果確認ボタン218が押されることによって(S117でYES)、執行者ID入力処理を実行するようになっているが、点呼画面210内の全ての項目が入力されることによって、点呼結果確認ボタン218が押されなくても、自動的に執行者ID入力処理を実行するようになっていても良い。
点呼システム10は、点呼執行者によって入力されるべき情報が共用点呼端末20の操作部21から入力された(S162でYES)後(S105でYES)、点呼執行者が認証されたという認証の結果が共用点呼端末20の認証結果取得手段25aによって取得された場合に(S173でYES)、この情報を点呼の結果に含める(S120)。すなわち、点呼システム10は、点呼に関する情報のうち点呼執行者によって入力されるべき情報を点呼の結果に含めるために、点呼執行者の認証を必要とする。したがって、点呼システム10は、点呼執行者によって入力されるべき情報を適切な利用者である点呼執行者に入力させることができる。
ここで、点呼システム10は、点呼執行者によって入力されるべき情報が共用点呼端末20の操作部21から入力された場合に(S162でYES)、Webカメラ50によって撮影された利用者の画像を点呼の結果に含める(S163およびS164)。すなわち、点呼システム10は、点呼に関する情報のうち点呼執行者によって入力されるべき情報を入力した利用者の画像を証拠として点呼の結果に含める。したがって、点呼システム10は、点呼執行者に対する成り済ましによる情報の不正な入力を防止することができる。その結果、点呼システム10は、点呼執行者によって入力されるべき情報を適切な利用者である点呼執行者に入力させることの確実性を向上することができる。
なお、点呼システム10は、運転者によって入力されるべき情報についても、点呼執行者によって入力されるべき情報と同様に処理するようになっていても良い。すなわち、点呼システム10は、点呼に関する情報のうち運転者によって入力されるべき情報を点呼の結果に含めるために、運転者の認証を必要としても良い。
点呼システム10は、運転者によって入力されるべき情報であるアルコール濃度がアルコール測定器40から入力された場合に(S143)、Webカメラ50によって撮影された利用者の画像を点呼の結果に含める(S146およびS150)。すなわち、点呼システム10は、点呼に関する情報のうち運転者によって入力されるべき情報を入力した利用者の画像を証拠として点呼の結果に含める。したがって、点呼システム10は、運転者に対する成り済ましによる情報の不正な入力を防止することができる。
なお、点呼システム10は、点呼が完了せずに中止された場合であっても、点呼に関する情報のうち点呼執行者および運転者の特定の一方によって入力されるべき情報を入力した利用者の画像を記憶部24から削除しないようになっていれば、不正を行おうとした者の特定を可能とすることができる。
点呼システム10は、点呼執行者によって入力されるべき情報が共用点呼端末20の操作部21から入力された場合に点呼の結果に含める利用者の画像、および、運転者によって入力されるべき情報であるアルコール濃度がアルコール測定器40から入力された場合に点呼の結果に含める利用者の画像として、静止画が採用されている。しかしながら、点呼システム10は、点呼執行者または運転者によって入力されるべき情報が入力された場合に点呼の結果に含める利用者の画像として、動画が採用されても良い。点呼システム10は、動画が採用される場合、例えば、点呼開始ボタン201が押されたとS102において判断した時点で撮影を開始し、中断ボタン217が押されたとS108において判断した時点か、S120を実行した時点で撮影を終了するようになっていても良い。
点呼システム10は、S110の車番入力処理と、S112の乗務員ID入力処理と、S114のアルコール測定結果入力処理と、S116の運転者健康状態入力処理とについて実行の順番が規定されていない。したがって、点呼システム10は、例えば、点呼執行者および運転者の一方が点呼システム10の近傍に未だ居ない場合であっても、他方が点呼を開始して入力可能な項目を先に入力しておくことができ、結果として、点呼に必要な時間を短縮することができる。
なお、点呼システム10は、本実施の形態において、生体認証端末30によって行われた利用者の認証の結果が生体認証端末30から共用点呼端末20に送信されるようになっている。しかしながら、点呼システム10は、利用者認証情報33aと同様の利用者認証情報と、利用者認証手段34aと同様の利用者認証手段とを共用点呼端末20が備えていて、生体認証端末30に入力された生体情報に基づいて共用点呼端末20の利用者認証手段によって利用者の認証を実行するようになっていても良い。すなわち、共用点呼端末20の制御部25の認証結果取得手段25aは、共用点呼端末20自身の利用者認証手段によって行われた利用者の認証の結果を取得するようになっていても良い。
また、点呼システム10は、本実施の形態において、生体認証端末30の生体情報入力部31を認証情報入力装置としている。しかしながら、点呼システム10は、生体認証端末の生体情報入力部以外の認証情報入力装置を備えていても良い。例えば、点呼システム10は、利用者の認証のための情報として電子的な情報がIC(Integrated Circuit)カードから入力されるICカードリーダーを認証情報入力装置として備えていても良いし、利用者の認証のための情報として利用者のIDおよびパスワードが入力されるキーボードを認証情報入力装置として備えていても良い。点呼システム10は、生体認証端末の生体情報入力部以外の認証情報入力装置を備えている場合も、生体認証端末の生体情報入力部を備えている場合と同様に、認証情報入力装置に入力された情報に基づいて共用点呼端末20の利用者認証手段によって利用者の認証を実行するようになっていても良いし、認証情報入力装置に入力された情報に基づいて認証情報入力装置自身で利用者の認証を実行し、認証情報入力装置によって行われた利用者の認証の結果が認証情報入力装置から共用点呼端末20に送信されるようになっていても良い。
なお、点呼システム10は、本実施の形態において、図13に示すように、アルコール測定器40によって測定されたアルコール濃度が自動的に共用点呼端末20に入力されるようになっている。しかしながら、点呼システム10は、例えば、図19に示すように、アルコール測定器40によって測定されたアルコール濃度が利用者の手動で共用点呼端末20に入力されるようになっていても良い。
図19は、図13に示す例とは異なる例におけるアルコール測定結果入力処理のフローチャートである。
図19に示すように、点呼管理手段25bは、アルコール測定結果入力処理を開始すると、図20に示すアルコール測定結果入力画面270を表示部22に表示する(S181)。
図20は、アルコール測定結果入力処理において表示部22に表示されるアルコール測定結果入力画面270の一例を示す図である。
図20に示すように、アルコール測定結果入力画面270には、点呼画面210に戻る場合に押される戻るボタン271と、アルコール測定の結果の入力を利用者に促すメッセージ272と、入力されたアルコール濃度を表示する入力情報表示領域273と、アルコール測定の結果としてアルコール濃度を入力するためのソフトウェアキーボード274と、入力情報表示領域273に表示されているアルコール濃度が削除される場合に押されるクリアボタン275と、入力情報表示領域273に表示されているアルコール濃度が決定される場合に押される決定ボタン276とが含まれている。
メッセージ272を読んだ利用者は、アルコール測定器40によって測定されたアルコール濃度を操作部21を介してソフトウェアキーボード274から入力し、入力したアルコール濃度を操作部21を介して決定ボタン276によって決定する。
図19に示すように、共用点呼端末20の制御部25の点呼管理手段25bは、S181の処理の後、決定ボタン276が押されるまで、決定ボタン276が押されたか否かを判断する(S182)。
点呼管理手段25bは、決定ボタン276が押されたとS182において判断すると、操作部21を操作した利用者をWebカメラ50に撮影させる(S183)。
次いで、点呼管理手段25bは、S182において決定されたアルコール濃度と、S183においてWebカメラ50によって撮影させた画像とを、今回の点呼に関する情報として記憶部24に仮に記憶させた後(S184)、表示部22によるアルコール測定結果入力画面270の表示を終了して、図19に示すアルコール測定結果入力処理を終了する。
なお、点呼管理手段25bは、戻るボタン271が押された場合にも、表示部22によるアルコール測定結果入力画面270の表示を終了して、図19に示すアルコール測定結果入力処理を終了する。
点呼管理手段25bが図19に示すアルコール測定結果入力処理を実行する場合、「アルコール測定結果」は、運転者によって入力されるべき項目になっていても良いし、点呼執行者によって入力されるべき項目になっていても良い。
なお、点呼システム10は、本実施の形態において示した構成以外の構成であっても良い。
例えば、点呼システム10は、生体認証端末30、アルコール測定器40およびWebカメラ50を備えていなくても、利用者の認証のための情報として利用者のIDおよびパスワードが入力される認証情報入力装置として操作部21が利用されることによって、本発明の点呼システムとして成立することも可能である。すなわち、本発明の点呼システムは、共用点呼端末20のみで実現されることも可能である。
また、点呼システム10は、本実施の形態において生体認証端末30、アルコール測定器40およびWebカメラ50が共用点呼端末20に外付けされているが、生体認証端末30、アルコール測定器40およびWebカメラ50の少なくとも1つが共用点呼端末20に内蔵されていても良い。
また、点呼システム10は、利用者の認証として顔認証が利用される場合、利用者の認証のための情報として顔画像が入力される認証情報入力装置としてWebカメラ50が利用されることが可能であるので、生体認証端末30を備えていなくても良い。
また、点呼システム10は、本実施の形態において全ての構成が同一の営業所に設置されているが、認証結果取得手段25a、点呼管理手段25bなどのソフトウェア部分の少なくとも一部が、この営業所以外の場所、例えば、インターネット上に存在していても良い。