JP2014006333A - 検知装置、並びに、これを備える現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置。 - Google Patents

検知装置、並びに、これを備える現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】 検知手段が撹拌部材に対する基準部材の撓み量を検知して、撹拌部材及び基準部材の間の静電容量を検知し、その静電容量から現像容器の内部のトナーの量を従来よりも高精度に検知する検知装置を提供する。
【解決手段】 収容室18と、収容室18の内部に配置され、弾性を有し、トナーを撹拌する撹拌シート22と、収容室18の内部に配置され、撹拌シート22に対して所定の角度で分岐するように取付けられ、トナーとの相対移動によって撓む基準シート23と、撹拌シート22に取付けられる電極22Xと、基準シート23に取付けられる電極23Xと、基準シート23に対する撹拌シート22の撓み量を検知する検知器60と、を備える検知装置200を構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式を採用する画像形成装置におけるトナー残量を検知する検知装置、並びに、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関する。
画像形成装置に使用される現像装置は、現像剤(トナー)を収容する現像容器と、現像容器の開口部に設けられてトナーを担持しつつ搬送する現像ローラと、を備える。また、現像容器の内部には、トナーを撹拌しつつ搬送する撹拌部材が設けられる。このような現像容器において、撹拌部材にかかるトナーの圧力(トナー粉圧)を検知することで、トナー残量が無くなったことを検知する構成に関する発明として、特許文献1に記載の発明が開示される。
特許文献1に記載の発明は、撹拌部材に圧電素子が設けられ、圧電素子にかかるトナー粉圧の変化によって、トナーの残量が無くなったことを検知する発明である。この構成では、撹拌部材が回転動作によってトナー粉圧を受ける面と、高分子圧電素子の厚み方向の圧電面とが一致するように、剛体の撹拌部材に高分子圧電素子を貼り付けている。このような構成により、撹拌部材の回転に伴って撹拌部材が受けるトナー粉圧の変化を、高分子圧電素子の厚み方向の圧電面が捉え、発生電圧の変化として検知する。
特開平3−271785号公報
しかしながら、従来例の構成では検知精度が低いという課題があった。以下、その理由を説明する。
一般的にトナーの比重は小さいため、前述の圧電素子の厚み方向にかかるトナー粉圧の変化は微小である。その微小な変化を圧電素子により検知する場合には、小さい圧力を大きな発生電圧に変換可能な、高感度な圧電素子の構成が望ましい。
しかし、従来例では、高分子圧電素子を高分子圧電素子の厚み方向の圧電面がトナー粉圧を受けるように剛体の撹拌部材に貼り付ける。このような構成ではトナー粉圧を圧電素子の厚み方向に受けた際、圧電素子の変形が、圧電素子が厚み方向に縮む変形にのみ制限される。そのため、微小なトナー粉圧による厚み方向の変形量は極微小であって発生する材料内応力は極めて小さくなる。従って、従来例の構成は感度が低く、検知精度が低くなる。
そこで、本発明は、現像容器の内部のトナーの量を従来よりも高精度に検知することができる検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、現像容器の内部に配置され、弾性を有し、トナーを撹拌する撹拌部材と、前記現像容器の内部に配置され、前記撹拌部材よりも剛性を有し、前記撹拌部材に対して分岐し、前記撹拌部材の撓み量の基準となる基準部材と、前記撹拌部材に取付けられる撹拌部材電極と、前記基準部材に取付けられる基準部材電極と、前記基準部材に対する前記撹拌部材の撓み量を検知する検知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、検知手段が撹拌部材に対する基準部材の撓み量を検知して、撹拌部材及び基準部材の間の静電容量が検知され、その静電容量から現像容器の内部のトナーの量が従来よりも高精度に検知される
本発明の一実施例に係る検知装置を備える画像形成装置の構成を示す断面図等である。 撹拌回転部材の構成を示す断面図等である。 撹拌回転部材が回転したときに、撹拌回転部材が一周回転する回転周期内における撹拌シートの撓み量の変化の工程を示す断面図である。 図3の際の静電容量の検知プロファイルを示す。 トナー残量を検知するときのコントローラの制御工程を示すフローチャート等である。
以下、図面を参照して、この発明を実施するための形態を実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1(a)は、本発明の一実施例に係る検知装置200(図2(b)参照)を備える画像形成装置100の構成を示す断面図である。画像形成装置100は、電子写真画像形成プロセスを利用した画像形成装置である。図1に示されるように、画像形成装置100は画像形成装置本体(以下、単に『装置本体』という)100Aを有し、この装置本体100Aの内部には、画像を形成する画像形成部Gが設けられる。画像形成部Gは、『像担持体』である感光体ドラム1、『転写装置』である1次転写ローラ8等を含む。少なくとも感光体ドラム1については、プロセスカートリッジ(以下、単に『カートリッジ7』という)に含まれ、カートリッジ7は、装置本体100Aに着脱自在な構成となっている。
画像形成装置100はインライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザプリンタである。画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーに対応した複数の像担持体として4個の感光体ドラム1を有する。
感光体ドラム1の周囲には、感光体ドラム1の表面を均―に帯電する帯電手段としての帯電ローラ2、感光体ドラム1上に静電潜像を形成する露光手段としてのスキャナユニット(露光装置)3を有する。また感光体ドラム1の周囲には、静電像をトナー像として現像する現像手段としての現像ユニット(現像装置)4、転写後の感光体ドラム1の表面に残ったトナー(転写残トナー)を除去するクリーニング手段としてのクリーニング部材6を有する。
また4個の感光体ドラム1に対向して、感光体ドラム1上のトナー像を記録材12に転写するための中間転写体としての中間転写ベルト5を有する。また、中間転写ベルト5上に転写されたトナー像を記録材12に転写するための2次転写ローラ9、及び記録材上のトナー像を定着するための定着装置10を有する。
本実施形態では、感光体ドラム1と、感光体ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像ユニット4及びクリーニング部材6とは、一体的にカートリッジ化されて、カートリッジ7を形成している。カートリッジ7は、装置本体100Aに設けられた装着ガイド、位置決め部材などの装着手段を介して、装置本体100Aに着脱可能となっている。
次に、本実施例の画像形成装置100に装着されるカートリッジ7の構成について説明する。ここで、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段またはクリーニング手段と感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジ7を装置本体100Aに対して着脱可能とするものである。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して装置本体に対して着脱可能とするものをいう。
図1(b)は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施例のカートリッジ7の概略断面(主断面)図である。なお、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のカートリッジ7の構成及び動作は実質的に同一である。
現像ユニット4は、現像ローラ17、現像ブレード21、供給ローラ20、負極性の非磁性一成分トナー80、及び現像に寄与するトナーを収容する収容室18を有する。
収容室18の内部には、撹拌回転部材201が配置される。この撹拌回転部材201は、回転軸70に回転自在に取付けられ、撹拌シート22及び基準シート23を有する。撹拌シート22は、一端部が回転軸70に固定される。撹拌シート22が回転方向Jの下流側に配置され、基準シート23が回転方向Jの上流側に配置される。後述するが、この撹拌シート22及び基準シート23の間の間隔を検知することで、収容室18の内部のトナー残量を検知する。なお、基準シート23は樹脂で成形される。
不図示の駆動手段により回転軸70が回転方向Jに回転すると、撹拌シート22が収容室18内に収容されたトナーを撹拌すると共に、供給ローラ20の上部に向けてトナーを搬送する。また本実施例では、撹拌シート22は現像ユニット4の印字動作に伴って回転駆動する。
現像ブレード21は現像ローラ17にカウンターで当接しており、供給ローラ20によって供給されたトナーのコート量規制及び電荷付与を行っている。現像ブレード21は薄い板状部材からなり、薄板のバネ弾性を利用して当接圧力を形成し、その表面がトナー及び現像ローラ17に当接する。トナーは現像ブレード21と現像ローラ17との摺擦により摩擦帯電されて電荷を付与されると同時に層厚が規制される。
供給ローラ20は、現像ローラ17の周面上に所定のニップ部を形成して配設されており、図示矢印方向(反時計方向)に回転する。供給ローラ20は導電性芯金の外周に発泡体を形成した弾性スポンジローラである。供給ローラ20と現像ローラ17は所定の侵入量を持って接触している。接触部において互いに逆方向に移動するよう回転しており、この動作により供給ローラ20による現像ローラ17へのトナー供給及び現像残として残った現像ローラ17上のトナーの剥ぎ取りを行っている。
次に、画像形成装置100の動作について説明する。画像形成時には、先ず、感光体ドラム1の表面が帯電ローラ2によって一様に帯電される。次いで、スキャナユニット3から発された画像情報に応じたレーザ光によって、帯電した感光体ドラム1の表面が走査露光され、感光体ドラム1上に画像情報に従った静電像が形成される。次いで、感光体ドラム1上に形成された静電像は、現像ユニット4によってトナー像として反転現像される。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写ローラ8の作用によって中間転写ベルト5上に転写(1次転写)される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のプロセスが、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて順次に行われ、中間転写ベルト5上に各色のトナー像が次に重ね合わせて1次転写される。中間転写ベルト5は、ローラ51、52、53に懸架されている。
その後、中間転写ベルト5の移動と同期が取られて記録材12が2次転写部N2へと搬送され、記録材12を介して中間転写ベルト5に当接している2次転写ローラ9の作用によって、中間転写ベルト5上の4色トナー像は、一括して記録材12上に2次転写される。トナー像が転写された記録材12は、定着手段としての定着装置10に搬送される。定着装置10において記録材12に熱及び圧力を加えられることで、記録材12にトナー像が定着される。
また、1次転写工程後に感光体ドラム1上に残留した1次転写残トナーは、クリーニング部材6によって除去、回収される。また、2次転写工程後に中間転写ベルト5上に残留した2次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置11によって清掃される。
また、装置本体100Aの内部には、コントローラ50が配置される。このコントローラ50が装置本体100Aの内部機器の駆動を制御する。
図2(a)は、撹拌回転部材201の構成を示す断面図である。図2(b)は、検知装置200の構成を示す斜視図である。検知装置200は、撹拌回転部材201及び検知器60を備える。撹拌回転部材201は、撹拌シート22と、基準シート23と、電極22Xと、電極23Xと、を備える。
『撹拌部材』である撹拌シート22は、『現像容器』である収容室18の内部に配置され、弾性を有し、トナーを撹拌するシートである。また、『撹拌部材電極』である電極22Xは、撹拌シート22に取付けられる。詳しくは、以下のようになっている。撹拌シート22には、曲げ応力に対し可撓性を有するように、且つ曲げ応力に対して十分な弾性復元力を有するように、ポリフェニレンサルファイド(PPS)が用いられる。撹拌シート22の厚みは150μmである。撹拌シート22は、回転方向Jの下流側の面に電極22Xが取付けられる。電極22Xは蒸着AL電極である。
『基準部材』である基準シート23は、収容室18の内部に配置され、撹拌シート22よりも剛性を有し、撹拌シート22に対して所定の角度で分岐するように取付けられ、撹拌シート22の撓み量の基準となる部材である。また、『基準部材電極』である電極23Xは、基準シート23に取付けられるものである。詳しくは、以下のようになっている。基準シート23は、平板状に形成された平板部23aと、その端部から折れ曲がった折れ曲り部23bと、を有する。基準シート23は、剛性の高いプラスチック樹脂で成形される。基準シート23は、回転方向の上流側の面に電極23Xが取付けられる。撹拌シート22の電極22X及び基準シート23の電極23Xは、撹拌シート22及び基準シート23を介在して互いに対向する位置に配置される。
『検知手段』である検知器60は、基準シート23に対する撹拌シート22の撓み量を検知する機器である。
撹拌シート22の電極22Xと基準シート23の電極23Xは図示するように配線され、装置本体100Aの不図示の電気接点に導かれる。電極22Xと電極23Xの間には、装置本体100Aが備える交流電圧印加手段である交流電圧器61によって交流バイアスが印加される。そして、撹拌シート22側に発生した電圧を、装置本体100Aが備える発生電圧検知手段である検知器60が検知する。
以下に、この検知装置200によって、高精度に遂次トナーの残量の検知が可能となる作用を説明する。ここでは、撹拌シート22として可撓性を有する弾性シートを用いる。そのため撹拌シート22の回転動作に伴い、撹拌シート22はトナーからの粉圧を受けて撓みを発生する。この撹拌シート22の撓み量は収容室18内のトナー残量によって変化する。これはトナー残量の変化に伴って撹拌シート22が受けるトナー粉圧の微小な変化が、可撓性を有する撹拌シート22の撓み量変化として現れるからである。
本発明は、このトナー残量に相関する撹拌シート22の撓み量の変化を検知することによりトナー残量を検知する。そのために撹拌シート22の下流側に、トナー粉圧を受けても形状が変化し難い基準シート23を図2(a)に図示するように設ける。これは撹拌回転部材201の回転動作によって撓まない基準を設け、撹拌シート22単独の撓み量変化を検知可能とするためである。そして、撹拌シート22の下流側面と基準シート23の上流側面に、それぞれ電極22X、23Xを設ける。以上の構成により、撹拌シート22の撓み量を2つの電極22X、23Xの間の静電容量変化として検知し、トナー残量を検知することが可能となる。
本発明の構成は、従来の一般的な静電容量トナー残量検知方式とは異なる。一般的な静電容量検知を用いたトナー残量検知方式では、収容室18内に設けた2電極間に存在するトナー量に応じた誘電率を検出し、その変化によってトナー残量検知を行う。
一方、本発明においては、トナー残量に相関した撹拌シート22の撓み量を、2電極間の距離として検知し、その変化によってトナー残量検知を行う。本方式では従来の2電極間の誘電率を検知する方式と比較して、原理的に簡易な構成で遂次検知が可能であり、且つ撓み量変化に伴う2電極間の相対距離の変動幅が大きいため、高感度の検知が可能となる。以上により、トナー残量の変化を高精度に遂次検知可能となる。
なお図2(c)に図示するように、撹拌シート22及び基準シート23における分岐部位の間にスポンジ25が設けられる構成でも良い。すなわち、2電極間にウレタン製のスポンジ25を挿入することでトナーの侵入を防止し、静電容量の検知値が2電極間の距離にのみ依存するようにすると、検知精度の点でより望ましい。
また、スポンジ25に限らず2電極間に撹拌シート22の撓みを妨げずにトナーの侵入を防止する部材、もしくは2電極間にトナーが溜まらないように撹拌シート22及び基準シート23の少なくともいずれか一方には、トナーが通過する穴が形成される構成によっても、同様の効果が得られる。
なお、本実施例では、基準シート23が撹拌シート22の回転方向の上流側に設けられる例を示した。本実施例のように基準シート23が上流側に配置された方がトナー粉圧を撹拌シート22の全面が受けるため高感度化の点で、より望ましいが、下流側に基準シート23を配置するような構成によっても本発明の効果は得られる。
図3は、撹拌回転部材201が回転したときに、撹拌回転部材201が一周回転する回転周期内における撹拌シート22の撓み量の変化の工程を示す断面図である。図4は、撹拌回転部材201が回転するときの静電容量と時間との関係を示すプロファイルである。この図3及び図4を参照しつつ、このようなプロファイルから得られる原理を説明する。
図3に示されるように、撹拌回転部材201は、(a)に示す位置から回転する。そうすると、撹拌回転部材201は、(b)(c)に示す位置でトナーの剤面に先端が突入し始め、反時計回りの方向へ撓むことで撓み量の変化が発生し始める。同時に、それに応じて、2つの電極22X、23Xの間の距離が近くなって静電容量値が大きくなる。
撹拌回転部材201は、(d)〜(e)で示す位置で少しずつ撓み量の変化が大きくなり、(f)で示す位置で最大の撓み量になった後に、(a)で示す位置で撓みから解放される。このときに、撓みが戻る方向に撹拌回転部材201が急激に変形するので、2電極22X、23Xの間の距離が遠くなって静電容量は逆方向に小さくなる。
なお、本実施例では、撹拌シート22は、撹拌性能を重視する観点から、図3に示すように、収容室18の床18aに摺擦する構成としている。このような構成としても、壁に接触することによる撓み量の変化の影響が含まれた中から、トナー粉圧の微小な変化を取り出すことが可能である。
図4に示す静電容量検知プロファイル中で、トナー残量によって変化する値を以下に示す。
[トナー残量によって変化する値]
(1) 逆方向ピーク静電容量の発生タイミングTa、逆方向ピーク静電容量Ca
(2)トナー剤面への突入タイミングTc
(3) 正方向の最大静電容量Cf
(4)撹拌回転部材の一回転周期あたりに得られるプロファイルの積分値
例:積分値α=静電容量の総和
積分値β=正方向の静電容量変化の総和
積分値γ=逆方向の静電容量変化の総和
以下、図4のプロファイルを参照しながら、トナー残量が減少した場合に、上記の値がどう変化するか、その原理と共に説明する。
トナー残量が減少すると、トナー剤面が下がる変化と、撹拌シート22が撹拌する総トナー量が減少する変化と、が起きる。このために、図4の撓み解放領域における撹拌シート22の撓み量の減少タイミングが早まり、(1)の逆方向ピーク静電容量の発生タイミングTaは、撹拌の回転一周期の中で早まる。また、同じ原理で撹拌シート22の最大撓み量が小さくなることで撹拌シート22の復元力が小さくなって、逆方向ピーク静電容量Caの値が大きくなる。
またトナー剤面が下がることによって(2)のトナー剤面への突入タイミングTcは遅くなる。また撹拌シート22が撹拌する総トナー量が減少することにより、撹拌シート22の最大撓み量が小さくなって(3)の正方向の最大静電容量Cfは小さくなる。
(4)のプロファイルの積分値は、上述のトナー剤面が下がる変化、及び、撹拌シート22が撹拌する総トナー量が減少する変化、の両方の変化に対応して、小さくなる。
図5(a)に、トナー残量を検知するときのコントローラ50の制御工程を示すフローチャートを示す。撹拌回転部材201が駆動開始すると、出力の安定化及び撹拌回転位相の検知が行われる(S1)。本実施例の構成では、印字動作を開始して撹拌回転部材201を2回転させれば、出力の安定化、及び、撹拌回転位相の判断が可能であった。その後、検出された静電容量を解析し(S2)、トナー残量を検知する(S3)。
図5(b)に、画像形成装置100で印字動作を行い、収容室18内のトナー量を減少させ、上述(2)のトナー剤面への突入タイミングTcをトナー残量検知値として使った場合のトナー残量と検知結果との相関関係を示す。トナー量満タン時の(Tc:Initial)を基準とし、トナー残量に応じて変化する(Tc:Now)との差分ΔTcとトナー残量が相関する結果が得られ、遂次残量検知が可能となった。
図5(c)に、画像形成装置100で印字動作を行い、収容室18内のトナー量を減少させ、撹拌回転部材201の一回転周期あたりに得られるプロファイルの積分値αを用いて残量検知を行った例を示す。トナー量満タン時の積分値(α:Initial)を基準とし、トナー残量に応じて変化する(α:Now)との差分Δαとトナー残量が相関する結果が得られ、遂次残量検知が可能となった。
なお、本実施例では上記のようにΔTc、Δαを用いた例を示したが、静電容量プロファイルの中から上述のトナー残量に応じて変化する値のどれか、もしくはそれらを組み合わせて用いることが可能である。トナー残量に応じて使う値を変える、撹拌構成、現像容器構成に応じて使い分ける、等の対応が可能である。
また、図4に示すように撹拌シート22がトナー剤面に突入するタイミング(図中C〜F付近)では、容器内壁に撹拌シート22の先端が接触しないように撹拌シート22を配置した。こうすることで、トナー剤面への突入タイミングTcの検出精度を更に高めることが可能となる。
また、本実施例においては、図3に示すように、撹拌シート22がトナー剤面から抜けるタイミング(図3(a)の位置付近)で、撹拌シート22の先端が収容室18の内壁に接触しないように配置した。こうすることで、撹拌シート22の伸展量と伸展速度を大きくすることができ、上述の逆方向ピーク静電容量の発生タイミングTa、逆方向ピーク静電容量Caに関して、検出精度を更に高めることが可能となる。
以上述べた本発明の構成によれば、検知器60が撹拌シート22に対する基準シート23の撓み量に対応する撹拌シート22及び基準シート23の間の静電容量変化を検知する。このように、微小なトナー粉圧の変化を、大きな静電容量変化に変換して取り出すことが可能となる。この結果、その静電容量変化から収容室18の内部のトナーの量が従来よりも高精度に検知される。また、高感度化により得られる静電容量プロファイルの静電容量値や静電容量ピークの発生タイミング等がトナー残量に応じて変化することを利用して、高精度遂次残量検知の実現が可能となる。
なお、本実施例では、撹拌回転部材201の撹拌シート22の撓み量を検知する構成であったが、この構成に限定されなくても良い。すなわち、撹拌シートが収容室18のトナーを撹拌する機能の大部分を担う部材である必要はない。例えば、撹拌回転部材201とは別に、本実施例と類似の構成を持つ、トナー残量検知専用の別部材を設けてもよい。
また、本実施例では、収容室18の下方から、開口部の現像ローラ17を配置した上方へとトナーを汲み上げる方式であったが、この構成に限定されなくても良い。すなわち、横方向や、下方へトナーを搬送する構成においても、用いることができる。
さらに、本実施例では、撹拌回転部材201は現像ユニット4の印字動作に伴って回転駆動する構成であるが、撹拌回転部材201が別の駆動源によって単独で回転駆動する構成であってもよい。
また、本実施例では、画像形成装置100はカートリッジ着脱方式で構成されたが、画像形成装置100はカートリッジ着脱方式でなくてもよい。
18 収容室(現像容器)
22 撹拌シート(撹拌部材)
22X 電極(撹拌部材電極)
23 基準シート(基準部材)
23X 電極(基準部材電極)
60 検知器(検知手段)
200 検知装置

Claims (6)

  1. 現像容器の内部に配置され、弾性を有し、トナーを撹拌する撹拌部材と、
    前記現像容器の内部に配置され、前記撹拌部材よりも剛性を有し、前記撹拌部材に対して分岐し、前記撹拌部材の撓み量の基準となる基準部材と、
    前記撹拌部材に取付けられる撹拌部材電極と、
    前記基準部材に取付けられる基準部材電極と、
    前記基準部材に対する前記撹拌部材の撓み量を検知する検知手段と、
    を備えることを特徴とする検知装置。
  2. 前記撹拌部材及び前記基準部材の間にはスポンジが設けられることを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記撹拌部材及び前記基準部材の少なくともいずれか一方には、トナーが通過する穴が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検知装置。
  4. 現像ローラと、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の検知装置と、
    を備えることを特徴とする現像装置。
  5. 画像を形成する画像形成部と、
    請求項4に記載の現像装置と、を備え、
    画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ。
  6. 画像を形成する画像形成部と、
    請求項4に記載の現像装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016090967A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018072576A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 キヤノン株式会社 現像容器、現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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