JP2002072610A - 画像形成装置およびプロセス装置 - Google Patents

画像形成装置およびプロセス装置

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JP2002072610A
JP2002072610A JP2000263372A JP2000263372A JP2002072610A JP 2002072610 A JP2002072610 A JP 2002072610A JP 2000263372 A JP2000263372 A JP 2000263372A JP 2000263372 A JP2000263372 A JP 2000263372A JP 2002072610 A JP2002072610 A JP 2002072610A
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Japan
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image
data
image forming
forming apparatus
photosensitive drum
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JP2000263372A
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English (en)
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Shogo Sato
正吾 佐藤
Katsuyuki Yokoi
勝行 横井
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆるタンデム方式によって、簡易な構成
によって、色ずれの少ない、良好なフルカラー画像を形
成することのできる、画像形成装置、および、その画像
形成装置に備えられるプロセス装置を提供すること。 【解決手段】 各プロセスユニット11に、各感光ドラ
ム19の位置精度に関するデータが記憶されているメモ
リ49を設けるとともに、本体ケーシング2側には、そ
のメモリ49に記憶されているデ−タを読み取るための
読取センサ50と、読取センサ50によって読み取った
データに基づいて、各感光ドラム19の位置精度に関す
る補正制御を行なうためのプログラムを実行するCPU
51とを設ける。この補正制御によれば、予め記憶され
ているデータに基づいて、各感光ドラム19の振れを簡
易かつ確実に補正制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーレーザプリ
ンタなどの画像形成装置およびプロセス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を形成するためのレーザプリ
ンタとしては、たとえば、トナーを担持する現像ローラ
と、この現像ローラと対向して配設され、静電潜像が形
成される感光ドラムと、この感光ドラムに対向して配設
され、感光ドラム上に静電潜像を形成するための帯電器
および露光装置とが、各色毎に複数設けられている、い
わゆるタンデム方式のものが知られている。
【0003】このようなタンデム方式のカラーレーザプ
リンタは、各色毎に現像された可視像が、その色毎に順
次、中間転写ベルトに転写され、それが用紙Pに一括転
写されるので、モノクロ画像を形成する速度とほぼ同じ
速度でカラー画像を形成することができ、この点におい
て非常に優れている。すなわち、たとえば、1つの感光
ドラムによって各色毎に現像し、それを一旦中間転写ド
ラム上に転写してカラー画像を形成した後、それを用紙
に転写するような方式のカラーレーザプリンタでは、1
つの感光ドラムによって各色毎の可視像を形成するた
め、1回のカラー画像の形成において、色の数だけの現
像時間がかかり、たとえば、4色であると、モノクロ画
像を形成する場合に対して4倍の時間がかかり、高速で
カラー画像を形成することが困難である。その点、タン
デム方式のカラーレーザプリンタでは、そのような不具
合がなく、高速でカラー画像を形成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなタ
ンデム方式のカラーレーザプリンタでは、各色毎に現像
された可視像を、その色毎に順次、中間転写ベルトに転
写するので、各色毎に精度よく位置合わせして転写する
必要がある。そのため、たとえば、位置合わせするため
の定型パターンの画像を形成して、そのパターンから位
置ずれを測定し、その測定された位置ずれ量に基づいて
補正制御する方法が、種々提案されている。
【0005】ところが、そのような補正制御を行なって
も、各感光ドラムに振れがある場合には、この振れによ
り、位置ずれ量が感光ドラムの周期で変動するため、測
定時における感光ドラムの位置により位置ずれ量が変動
してしまい、その結果、このような感光ドラムの振れに
よる周期的な位置ずれに起因して、精度のよい補正を行
なうことができない。
【0006】とりわけ、各感光ドラム間における振れの
周期が大きくずれている場合、たとえば、ある色の画像
が、その色の感光ドラムの振れに起因して伸びている場
合に、その伸びている画像に、次の色の画像が、その色
の感光ドラムの振れに起因して縮んで形成される場合に
は、各感光ドラムの周期のずれに起因して、その色ずれ
がより強調されて形成されるようになる。
【0007】そのため、たとえば、特開平10−221
915号公報では、各感光ドラムの表面に、レーザ光に
よって等間隔のタイミングでラインパターンを書き込
み、それを現像して転写ベルトに転写し、転写ベルト上
に転写されたラインパターンから、感光ドラムの振れに
よる周面速度むらを測定して、その測定結果に基づいて
レーザ光による露光の補正制御を行なう方法が提案され
ている。
【0008】しかし、この方法では、位置ずれの測定に
加えて、実際に、このようなラインパターンを形成して
周面速度むらを測定する必要があり、精度よく周面速度
むらを測定することが困難な上に、画像を形成する前に
そのような測定のための時間を要し、さらには、測定の
ためのトナーを余分に消費するなどの不具合を生じる。
【0009】本発明は、上記した不具合を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、いわ
ゆるタンデム方式によって、簡易な構成によって、色ず
れの少ない、良好なフルカラー画像を形成することので
きる、画像形成装置、および、その画像形成装置に備え
られるプロセス装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、露光手段により形成され
る静電潜像が、現像剤により現像されることによって形
成される可視像を担持する像担持体を備えるプロセス装
置を、各色毎に複数備えている画像形成装置において、
各前記プロセス装置には、前記像担持体の位置精度に関
するデータが記憶されている記憶手段が設けられるとと
もに、前記画像形成装置本体側には、前記記憶手段に記
憶されているデ−タを読み取って、その読み取ったデー
タに基づいて、前記像担持体の位置精度に関する補正制
御を行なうための補正制御手段を備えていることを特徴
としている。
【0011】このような構成によると、プロセス装置の
記憶手段に、像担持体の位置精度に関するデータが予め
記憶されているので、画像形成時においては、補正制御
手段によって、そのデータを読み取るのみで、その読み
取ったデータに基づいて、像担持体の位置精度に関する
補正制御を行なうことができる。そのため、従来のよう
に、新しいプロセス装置を画像形成装置本体に装着する
毎に、感光ドラムの振れによる周期的な位置ずれを測定
する必要がない。したがって、たとえば、等間隔のタイ
ミングでラインパターンを形成して、周面速度むらを測
定する必要もなく、装置構成の簡略化を図ることができ
るとともに、画像を形成する前にそのような測定のため
の時間を要することもなく、さらには、測定のためのト
ナーを余分に消費することもなく、簡易な構成によっ
て、像担持体の振れに起因する色ずれの少ない、良好な
フルカラー画像を形成することができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記像担持体には、前記補正制
御手段による制御の基準となるマーカが設けられるとと
もに、前記画像形成装置本体側には、前記マーカを検知
するための検知手段が設けられ、前記補正制御手段は、
前記検知手段の前記マーカの検知を基準として、前記デ
ータに基づいて制御を行なうように構成されていること
を特徴としている。
【0013】このような構成によると、像担持体に設け
られたマーカを検知手段が検知したことを基準として、
補正制御手段によって、像担持体の位置精度に関する補
正制御を行なうことができる。そのため、マーカの検知
を基準として、正確かつ確実な補正制御を行なうことが
でき、制御の簡易化を図ることができるとともに、像担
持体の振れに起因する色ずれの少ない、良好なフルカラ
ー画像を形成することができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記記憶手段には、前記像担持
体の振れの実測値のデータ、または、その実測値を加工
したデータが記憶されていることを特徴としている。
【0015】このような構成によると、補正制御手段
が、マーカの検知を基準として、各色像担持体の振れの
実測値のデータ、または、その実測値を加工したデータ
に基づいて、像担持体の位置精度に関する補正制御を行
なうことができる。そのため、正確なデータに基づいた
確実な制御を行なうことができ、像担持体の振れに起因
する色ずれの少ない、良好なフルカラー画像を形成する
ことができる。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記記憶手段には、測定用露光
手段を有して前記プロセス装置を装着し、前記測定用露
光手段を等間隔のタイミングで動作させることによって
前記プロセス装置の前記像担持体上にラインパターンの
静電潜像を形成し、前記ラインパターンを現像して転写
し、可視像化されたラインパターンを測定するラインパ
ターン測定装置によって測定されたラインパターンのデ
ータ、または、それを加工したデータが記憶されている
ことを特徴としている。
【0017】このような構成によると、補正制御手段
が、マーカの検知を基準として、予めラインパターン測
定装置によって測定されたラインパターンのデータ、ま
たは、それを加工したデータに基づいて、像担持体の位
置精度に関する補正制御を行なうことができる。そのた
め、正確なデータに基づいた確実な制御を行なうことが
でき、像担持体の振れに起因する色ずれの少ない、良好
なフルカラー画像を形成することができる。また、この
ようなラインパターンを、専用のラインパターン測定装
置を用いて測定しているので、より精度の向上を図るこ
とができる。さらに、このようなラインパターンのデー
タ、または、それを加工したデータに基づいて制御すれ
ば、像担持体の振れの実測値に基づいて制御するより
も、演算処理を簡略化することができ、制御の効率化を
図ることができる。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記補正制
御手段は、前記記憶手段の前記データに基づいて、前記
像担持体の移動速度を制御することを特徴としている。
【0019】このような構成によると、補正制御手段
は、記憶手段から読み取ったデータに基づいて、像担持
体の移動速度を制御するので、簡易な制御によって、確
実に像担持体の振れに起因する色ずれを防止して、良好
なフルカラー画像を形成することができる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記補正制
御手段は、前記記憶手段の前記データに基づいて、前記
露光手段の露光動作を制御することを特徴としている。
【0021】このような構成によると、補正制御手段
は、記憶手段から読み取ったデータに基づいて、露光手
段の露光動作を制御するので、簡易な制御によって、確
実に像担持体の振れに起因する色ずれを防止して、良好
なフルカラー画像を形成することができる。また、露光
手段の露光動作を制御すれば、たとえば、像担持体の移
動速度を直接制御するよりも、安定した制御によって、
より精度のよい補正制御を行なうことができる。
【0022】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の発明において、前記検知手段は、前記像担持体
の移動方向において、前記露光手段と同一位置に配置さ
れていることを特徴としている。
【0023】このような構成によると、像担持体に設け
られたマーカを検知手段が検知するタイミングと同じタ
イミングで、露光手段の露光動作の制御を開始すること
ができる。そのため、マーカの検知から制御開始までに
時差を設けて制御しなくてもよく、確実な制御を行なう
ことができながら、補正制御の簡易化を図ることができ
る。
【0024】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記露光手
段は、前記画像形成装置本体側に設けられており、前記
プロセス装置の着脱に影響されないように位置固定され
ていることを特徴としている。
【0025】このような構成によると、プロセス装置の
着脱時においても、露光手段は、その着脱に影響されず
に画像形成装置本体側において位置固定され、位置ずれ
を生じないので、露光手段に起因する位置ずれを考慮す
ることなく、像担持体の位置精度を補正制御することに
よって、位置ずれの発生をほとんど防止することができ
る。
【0026】また、請求項9に記載の発明は、プロセス
装置を各色毎に複数備えている画像形成装置に用いられ
るプロセス装置において、露光手段により形成される静
電潜像が、現像剤により現像されることによって形成さ
れる可視像を担持する像担持体を備えるとともに、前記
像担持体の位置精度に関するデータが記憶されている記
憶手段が設けられていることを特徴としている。
【0027】このような構成によると、プロセス装置の
記憶手段に、像担持体の位置精度に関するデータが予め
記憶されているので、そのプロセス装置を画像形成装置
に装着するのみで、画像形成時においては、そのデータ
に基づいて像担持体の位置精度に関する補正制御を行な
うことができる。そのため、従来のように、新しいプロ
セス装置を画像形成装置本体に装着する毎に、感光ドラ
ムの振れによる周期的な位置ずれを測定する必要がな
い。したがって、たとえば、等間隔のタイミングでライ
ンパターンを形成して、周面速度むらを測定する必要も
なく、装置構成の簡略化を図ることができるとともに、
画像を形成する前にそのような測定のための時間を要す
ることもなく、さらには、測定のためのトナーを余分に
消費することもなく、簡易な構成によって、像担持体の
振れに起因する色ずれの少ない、良好なフルカラー画像
を形成することができる。
【0028】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の発明において、前記像担持体には、前記デー
タに基づく制御の基準となるマーカが設けられているこ
とを特徴としている。
【0029】このような構成によると、画像形成装置で
は、マーカの検知を基準として、正確かつ確実な補正制
御を行なうことができ、制御の簡易化を図ることができ
るとともに、像担持体の振れに起因する色ずれの少な
い、良好なフルカラー画像を形成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側
断面図である。図1において、カラーレーザプリンタ1
は、本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するためのフ
ィーダユニット3、給紙された用紙Pに所定の画像を形
成するための画像形成ユニット4、用紙Pの両面に画像
を形成するための反転搬送ユニット5などを備えてい
る。
【0031】フィーダユニット3は、本体ケーシング2
内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、そ
の給紙トレイ6の一端部上方に配置される給紙ローラ7
と、用紙Pの搬送方向において、その給紙ローラ7の下
流側に配置される搬送ローラ8と、その搬送ローラ8の
下流側に配置されるレジストローラ9とを備えている。
給紙トレイ6内には、給紙ローラ7に対向する端部が上
下方向に揺動可能な用紙押圧板10が設けられており、
その用紙押圧板10上に、用紙Pが積層状にスタックさ
れている。用紙押圧板10は、図示しないばねによって
裏面から付勢されており、用紙押圧板10上の最上位に
ある用紙Pは、そのばねによって給紙ローラ7に向かっ
て押圧され、その給紙ローラ7の回転によって1枚毎に
給紙される。給紙ローラ7によって給紙された用紙P
は、搬送ローラ8によってレジストローラ9に送られ、
このレジストローラ9によって、所定のレジスト後に、
画像形成ユニット4に送られる。
【0032】画像形成ユニット4は、プロセス装置とし
てのプロセスユニット11、スコロトロン型帯電器1
2、露光手段としてのLEDアレイ13、中間転写ベル
ト14、1次転写ローラ15、2次転写ローラ16、お
よび、定着ユニット17などを備えている。
【0033】プロセスユニット11は、本体ケーシング
2に着脱自在に装着される、イエロー現像プロセスユニ
ット11Y、マゼンタ現像プロセスユニット11M、シ
アン現像プロセスユニット11Cおよびブラック現像プ
ロセスユニット11Kの4つのプロセスユニット11か
らなり、それら各プロセスユニット11が、それぞれ所
定の間隔を隔てて上下方向に並列状に設けられている。
そして、各プロセスユニット11は、現像カートリッジ
18および像担持体としての感光ドラム19を備えてい
る。
【0034】各現像カートリッジ18は、トナーボック
ス20、供給ローラ21、現像ローラ22、層厚規制ブ
レード23などを備えている。
【0035】トナーボックス20内には、各現像カート
リッジ18毎に、現像剤として、イエロー現像プロセス
ユニット11Yにはイエロー、マゼンタ現像プロセスユ
ニット11Mにはマゼンタ、シアン現像プロセスユニッ
ト11Cにはシアンおよびブラック現像プロセスユニッ
ト11Kにはブラックの色を有する正帯電性の非磁性1
成分のトナーがそれぞれ充填されている。トナーボック
ス20内のトナーは、アジテータ24の撹拌によって、
トナーボックス20の側方に開口されたトナー供給口か
ら供給ローラ21に向けて放出される。
【0036】トナー供給口の側方には、供給ローラ21
が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ2
1に対向して、現像ローラ22が回転可能に配設されて
いる。そして、これら供給ローラ21と現像ローラ22
とは、供給ローラ21がある程度圧縮するような状態で
互いに当接されている。
【0037】供給ローラ21は、金属製のローラ軸に、
導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。ま
た、現像ローラ22は、金属製のローラ軸に、導電性の
ゴム材料からなるローラが被覆されており、所定の現像
バイアスが印加されている。より具体的には、現像ロー
ラ22のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電
性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ
本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムま
たはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。
【0038】また、現像ローラ22の近傍には、層厚規
制ブレード23が配設されている。この層厚規制ブレー
ド23は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端
部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の
押圧部を備えており、ブレード本体の一端部が、現像ロ
ーラ22の近くにおいて現像カートリッジ18に支持さ
れるとともに、押圧部がブレード本体の弾性力によって
現像ローラ22上に圧接されるように構成されている。
【0039】そして、トナー供給口から放出されるトナ
ーは、供給ローラ21の回転により、現像ローラ22に
供給され、この時、供給ローラ21と現像ローラ22と
の間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ22上に
供給されたトナーは、現像ローラ22の回転に伴って、
層厚規制ブレード23の押圧部と現像ローラ22との間
に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚
さの薄層として現像ローラ22上に担持される。
【0040】感光ドラム19は、現像ローラ22の側方
において、その現像ローラ22に対向するような状態で
回転可能に配設されている。この感光ドラム19は、ド
ラム本体が接地されるとともに、その表面部分がポリカ
ーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により
形成されている。なお、この感光ドラム19の側部に
は、後述する制御の基準となるマーカ54が設けられて
いる。
【0041】スコロトロン型帯電器12は、本体ケーシ
ング2側において、各感光ドラム19の側方に、各感光
ドラム19に接触しないように、所定の間隔を隔ててそ
れぞれ配設されている。このスコロトロン型帯電器12
は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を
発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、
感光ドラム19の表面を一様に正極性に帯電させるよう
に構成されている。
【0042】LEDアレイ13は、本体ケーシング2側
において、各感光ドラム19の側方であって、各感光ド
ラム19の回転方向において、各スコロトロン型帯電器
12と、各現像ローラ22との間にそれぞれ設けられて
いる。このLEDアレイ13は、多数のLEDが配列さ
れることにより構成されており、所定の画像データに基
づくLEDの発光により、感光ドラム19の表面を露光
照射するようにしている。なお、各LEDアレイ13
は、各プロセスユニット11の着脱に影響されないよう
に、本体ケーシング2側において、位置固定されてい
る。
【0043】そして、各色毎のトナーは、次のように露
光および現像される。すなわち、まず、感光ドラム19
の回転によって、その感光ドラム19の表面が、スコロ
トロン型帯電器12により一様に正帯電された後、LE
Dアレイ13からの発光により露光され、所定の画像デ
ータに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ロー
ラ22の回転により、現像ローラ22上に担持されかつ
正帯電されているトナーが、感光ドラム19に対向して
接触する時に、感光ドラム19の表面上に形成されてい
る静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ド
ラム19の表面のうち、LEDアレイ13によって露光
され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持
されることによって可視像化され、これによって反転現
像が達成される。
【0044】1次転写ローラ15は、本体ケーシング2
側において、各感光ドラム19の回転方向において、各
現像ローラ22の下流側であって、後述するエンドレス
ベルト27を挟んで、各感光ドラム19と対向するよう
にそれぞれ配設されている。この1次転写ローラ15
は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるロ
ーラが被覆されており、所定の転写バイアスが印加され
ている。そして、感光ドラム19上に担持された可視像
は、エンドレスベルト27が感光ドラム19と1次転写
ローラ15との間を通る間にエンドレスベルト27に転
写される。
【0045】中間転写ベルト14は、本体ケーシング2
内において、各感光ドラム19と対向するように上下方
向に配置されており、上側に設けられる第1ローラ25
と、下側に設けられる第2ローラ26と、これら第1ロ
ーラ25および第2ローラ26の外周に巻回されるエン
ドレスベルト27とによって構成されており、転写され
る面を、矢印方向に上から下に移動可能とされている。
【0046】そして、第1ローラ25および第2ローラ
26の回転により、エンドレスベルト27を各感光ドラ
ム19と順次対向させることによって、各感光ドラム1
9上に形成された各色毎の可視像を、順次エンドレスベ
ルト27上に重ねていくことによってカラー画像が形成
される。すなわち、たとえば、イエロー現像プロセスユ
ニット11Yの現像カートリッジ18に充填されるイエ
ローのトナーによって感光ドラム19上に形成されたイ
エローの可視像が、エンドレスベルト27上に転写され
ると、次いで、マゼンタ現像プロセスユニット11Mの
現像カートリッジ18に充填されるマゼンタのトナーに
よって感光ドラム19上に形成されたマゼンタの可視像
が、既にイエローのトナー画像が転写されているエンド
レスベルト27上に重ねて転写され、同様の操作によ
り、シアン現像プロセスユニット11Cによって形成さ
れるシアンの可視像、ブラック現像プロセスユニット1
1Kによって形成されるブラックの可視像が重ねて転写
されて、これによって、エンドレスベルト27上にカラ
ー画像が形成される。
【0047】2次転写ローラ16は、中間転写ベルト1
4の第2ローラ26と用紙Pを挟んで対向する位置に回
転可能に配設されている。2次転写ローラ16は、金属
製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被
覆されており、所定の転写バイアスが印加されている。
そして、エンドレスベルト27上に形成されたカラー画
像は、用紙Pがエンドレスベルト27と2次転写ローラ
16との間を通る間に用紙Pに一括転写される。
【0048】定着ユニット17は、2次転写ローラ16
に対して、用紙Pの搬送方向下流側に配置されており、
互いに圧接されている1対の加熱ローラ28および2
9、および、これら1対の加熱ローラ28および29に
対して用紙Pの搬送方向下流側に設けられる1対の搬送
ローラ30を備えている。加熱ローラ28および29
は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えてお
り、2次転写ローラ16によって用紙P上に転写された
カラー画像を、用紙Pが1対の加熱ローラ28および2
9との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙
Pを搬送ローラ30によって、排紙パス31に搬送する
ようにしている。
【0049】排紙パス31は、本体ケーシング2の上下
方向に沿って設けられており、1対の搬送ローラ32お
よび33が、それぞれ排紙パス31に臨むように設けら
れるとともに、排紙パス31の排紙口には、1対の排紙
ローラ34が配設されている。そして、定着ユニット1
7の搬送ローラ30によって排紙パス31に送られた用
紙Pは、搬送ローラ32および33によって搬送され、
排紙ローラ34によって排紙トレイ39上に排紙され
る。
【0050】反転搬送ユニット5は、反転搬送パス35
と、搬送方向を切り換えるフラッパ36とを備えてい
る。反転搬送パス35は、その一端部が、排紙パス31
の搬送ローラ32の近くに接続されるとともに、その他
端部が、搬送ローラ8とレジストローラ9との間の用紙
パスに接続されており、また、1対の反転搬送ローラ3
7および38が、それぞれ反転搬送パス35に臨むよう
に設けられている。
【0051】フラッパ36は、排紙パス31と反転搬送
パス35との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けら
れており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁に
より、一方の面に所定のカラー画像が形成された用紙P
を、排紙パス31に向かう方向と、排紙パス31から反
転搬送パス35に向かう方向とに切り換えることができ
ように構成されている。
【0052】そして、用紙Pの両面に画像を形成する場
合には、一方の面に画像が形成された用紙Pが排紙パス
31から排紙ローラ34に送られてくると、排紙ローラ
34が、用紙Pを挟んだ状態で正回転して、この用紙P
を一旦外側(排紙トレイ39側)に向けて搬送し、用紙
Pの大部分が外側に送られ、用紙Pの後端が排紙ローラ
34に挟まれた時に、その正回転が停止され、次いで、
排紙ローラ34が、逆回転されるとともに、フラッパ3
6が、用紙Pを排紙パス31から反転搬送パス35に搬
送するように、搬送方向を切り換える。これによって、
用紙Pは、前後逆向きの状態で、逆回転される搬送ロー
ラ32および33によって排紙パス31を逆方向(下方
向)に搬送され、フラッパ36の切り換えによって反転
搬送パス35に搬送される。なお、フラッパ36は、用
紙Pの逆方向の搬送が終了すると、元の状態、すなわ
ち、搬送ローラ30から送られる用紙Pを排紙パス31
に送る状態に切り換えられる。次いで、反転搬送パス3
5に逆向きに搬送された用紙Pは、反転搬送ローラ37
および38によって、レジストローラ9に搬送される。
レジストローラ9に搬送された用紙Pは、所定のレジス
ト後に、裏返しの状態で、再び、画像形成ユニット5に
向けて送られ、これによって、用紙Pの両面に所定の画
像が形成される。
【0053】また、このカラーレーザプリンタ1には、
カラー画像が用紙Pに一括転写された後に、エンドレス
ベルト27上に残存するトナーを回収するためのベルト
クリーナ40が設けられている。このベルトクリーナ4
0は、中間転写ベルト14の側方であって、第2ローラ
26から第1ローラ25に至る間に配置されるクリーナ
ケーシング41内に、クリーナブラシ42、回収ローラ
43、回収ボックス44および掻取ブレード45を備え
ている。
【0054】クリーナブラシ42は、円筒状の本体にブ
ラシが放射状に形成されており、エンドレスベルト27
にブラシが接触状に対向するような状態において、回転
可能に配設されている。円筒状の本体には、エンドレス
ベルト27との間に所定の電位差が与えられるようなバ
イアスが印加されている。
【0055】回収ローラ43は、金属製のローラからな
り、クリーナブラシ42の下方において、このクリーナ
ブラシ42のブラシに接触状に対向するような状態にお
いて、回転可能に配設されている。また、この回収ロー
ラ43は、クリーナブラシ42との間に所定の電位差が
与えられるようなバイアスが印加されている。
【0056】回収ボックス44は、回収ローラ43の下
方において、その回収ローラ43に対向する部分が開口
されており、その開口部分の近傍に、回収ローラ43上
に圧接される掻取ブレード45が設けられている。
【0057】そして、用紙Pにカラー画像が一括転写さ
れた後に、エンドレスベルト27上に残存するトナー
は、クリーナブラシ42と対向した時に、クリーナブラ
シ42によって掻き取られながらそのクリーナブラシ4
2に印加されるバイアスによってブラシに付着される。
その後、クリーナブラシ42に付着された残存トナー
は、回収ローラ43と対向した時に、回収ローラ43に
印加されるバイアスによって回収ローラ43に付着さ
れ、次いで、掻取ブレード45によって掻き取られて回
収ボックス44に回収される。
【0058】さらに、このカラーレーザプリンタ1に
は、転写後において感光ドラム19に残存するトナーを
回収するためのドラムクリーナボックス46が、各感光
ドラム19に対してそれぞれ設けられている。このドラ
ムクリーナボックス46は、感光ドラム19の回転方向
における1次転写ローラ15とスコロトロン型帯電器1
2との間に配置され、掻取ブレード48を備えている。
ドラムクリーナボックス46は、感光ドラム19に対向
する部分が開口されており、その開口部分の近傍に、掻
取ブレード48が設けられている。そして、転写後に残
存するトナーは、この掻取ブレード48によって掻き取
られ、ドラムクリーナボックス46に回収される。
【0059】そして、このようにして構成されるカラー
レーザプリンタ1では、各プロセスユニット11に、感
光ドラム19の位置精度に関するデータが記憶されてい
る記憶手段としてのメモリ49が設けられるとともに、
本体ケーシング2側には、そのメモリ49に記憶されて
いるデ−タを読み取るための読取センサ50と、読取セ
ンサ50によって読み取ったデータに基づいて、各感光
ドラム19の位置精度に関する補正制御を行なうための
補正制御手段としてのCPU51(図4参照)とが設け
られている。
【0060】すなわち、このメモリ49は、ROM、I
Cメモリなどの各種のメモリや、あるいは、バーコード
など直接記録されているものなどからなり、各プロセス
ユニット11の後端部にそれぞれ設けられている。そし
て、このメモリ49には、そのメモリ49が設けられる
プロセスユニット11の感光ドラム19に対応する、位
置精度に関するデータが記憶されている。位置精度に関
するデータとしては、たとえば、感光ドラム19の振れ
の実測値(たとえば、ある基準位置から回転した時の角
度とその角度における振れ量)や、感光ドラム19の振
れに基づくラインパターン(感光ドラム19の振れに基
づいて、ピッチむらが形成されているラインパターン)
のデータなど、あるいは、それらのデータを加工したデ
ータが用いられる。データが、感光ドラム19の振れの
実測値や感光ドラム19の振れに基づくラインパター
ン、またはそれらを加工したデータであると、後述する
補正制御において、正確なデータに基づいた確実な制御
を行なうことができる。
【0061】たとえば、感光ドラム19の振れに基づく
ラインパターンのデータは、次のようにして求められ
る。すなわち、図2に示すように、まず、感光ドラム1
9の振れに基づくラインパターンを測定するラインパタ
ーン測定装置としての専用の測定装置71を用意する。
この測定装置71は、2つの搬送ローラ72および73
と、これら搬送ローラ72および73に巻回される転写
ベルト74と、転写ベルト74に形成されるラインパタ
ーン75を検知するパターン検知センサ76と、スコロ
トロン型帯電器77と、測定用露光手段としてのLED
アレイ78と、マーカ検知センサ79と、CPU80と
を備えている。2つの搬送ローラ72および73、転写
ベルト74、LEDアレイ78およびマーカ検知センサ
79は、図1に示すカラーレーザプリンタ1と位置関係
が同じになるように配置されている。
【0062】そして、プロセスユニット11を、この測
定装置71に装着して、CPU80の制御によって、感
光ドラム19の表面をスコロトロン型帯電器77によっ
て帯電させた後、LEDアレイ78により等間隔のタイ
ミングで所定のラインパターンの静電潜像を形成し、そ
れを現像ローラ22によって現像して可視像化し、それ
を転写ベルト74に転写する。転写ベルト74に転写さ
れたラインパターン75は、パターン検知センサ76に
よって検知され、CPU80において、その検知された
ラインパターン75から、感光ドラム19の1周期にお
ける各ライン間のピッチを読み取って、その値を標準値
と比較して、標準値との差を伸び量として算出する。な
お、この伸び量は、感光ドラム19に設けられるマーカ
54がマーカ検知センサ79によって検知された位置を
基準として、その基準位置からの位相と対応付けられて
算出される。そして、このような測定を数回行ない、伸
び量の平均値を算出して、この値を、感光ドラム19の
基準位置からの位相と対応付けて、感光ドラム19の振
れに基づくデータとして、プロセスユニット11のメモ
リ49に設定する。
【0063】なお、このようなデータは、CPU80に
よって、より制御に適するように加工して、その加工後
のデータをメモリ49に設定するようにしてもよい。そ
のような加工は、たとえば、ラインパターンの実測値
を、FFT(フーリエ変換)などによって空間周波数で
分析して、感光ドラム19の周長成分を抽出するような
手法が用いられる。このような加工データを用いると、
メモリ41の記憶容量を少なくすることができるととも
に、補正制御の演算においても、簡略化を図ることがで
きる。
【0064】このように専用の測定装置71でラインパ
ターンを測定すれば、精度の向上を図ることができ、ま
た、ラインパターンのデータ、または、それを加工した
データに基づいて制御すれば、感光ドラム19の振れの
実測値に基づいて制御するよりも、演算処理を簡略化す
ることができ、制御の効率化を図ることができる。
【0065】そして、このようにしてデータが設定され
たメモリ49を備えるプロセスユニット11を、たとえ
ば、図3に示すように、本体ケーシング2に装着すると
ともに、各メモリ49に、各読取センサ50を接続す
る。すなわち、本体ケーシング2は、その側部カバー5
3がヒンジ部52を介して開閉自在に構成されており、
その側部カバー53に、読取センサ50が、側部カバー
53が閉鎖状態にある時に各メモリ49と対向するよう
な位置に、それぞれ設けられている。そのため、図3に
示すように、側部カバー53を開放した状態で、プロセ
スユニット11を装着後、図1に示すように、側部カバ
ー53を閉鎖すると、各メモリ49に各読取センサ50
が対向接触し、これによって、各メモリ49に、各読取
センサ50が接続される。
【0066】そして、このカラーレーザプリンタ1で
は、各プロセスユニット11に設けられるメモリ49に
記憶されるデータに基づいて、各感光ドラム19の振れ
を補正するための制御が行なわれる。図4は、このよう
な制御を行なうためのカラーレーザプリンタ1の制御系
を示す概略構成図である。次に、図4を参照して、この
ような補正制御について説明する。
【0067】図4に示すように、このカラーレーザプリ
ンタ1では、このような補正制御を行なうために、各感
光ドラム19には、上記したように、制御の基準となる
マーカ54が設けられている。このマーカ54は、たと
えば、感光ドラム21における、上記した伸び量が最も
大きい位置の側部に設けられる。また、本体ケーシング
2には、各マーカ54を検知するための検知手段として
のマーカ検知センサ55が設けられている。このマーカ
検知センサ55は、光センサなどによって構成され、各
感光ドラム19の側方であって、各マーカ54と対向し
得るような状態で、各感光ドラム19の回転方向におい
て、各マーカ54が各LEDアレイ13と対向する位置
と同一位置にそれぞれ配置されている。
【0068】また、CPU51は、演算プログラムおよ
び補正制御プログラムを実行することができるように構
成されており、各読取センサ50、各マーカ検知センサ
55および各LEDアレイ13が接続されている。な
お、図4において、CPU51は、説明のために、カラ
ーレーザプリンタ1の外側に拡大して示しているが、実
際は、本体ケーシング2内に設けられている。
【0069】そして、このカラーレーザプリンタ1で
は、各プロセスユニット11に設けられる感光ドラム1
9の振れが、次のように補正制御される。すなわち、ま
ず、プロセスユニット11が、本体ケーシング2に装着
され、メモリ49に読取センサ50が接続されると、メ
モリ49に記憶されているデ−タ(上記した実測値やラ
インパターンまたはそれらの加工データ)が読取センサ
50に読み取られ、CPU51の演算プログラムに従っ
て、そのデータが、たとえば、感光ドラム19の振れを
LEDアレイ13のオン・オフ制御によって補正するた
めの制御値に変換処理される。この処理では、より具体
的には、データが、図5に示すような、感光ドラム19
の1周期における伸び量(図5において実線で示され
る。)である場合に、その伸び量を常にキャンセルする
(図5において点線で示される。)ように、LEDアレ
イ13のオン・オフを制御するような制御値が算出され
る。
【0070】そして、マーカ検知センサ55が感光ドラ
ム19に設けられているマーカ54を検知すると、その
検知と同時に、CPU51の制御プログラムの処理が開
始され、LEDアレイ13が、感光ドラム19の振れを
補正するようにオン・オフ制御される。これによって、
各感光ドラム19の1周期における振れが、各マーカ5
4の検知を基準として補正されるので、各感光ドラム1
9の振れに起因する色ずれの少ない、良好なフルカラー
画像を形成することができる。
【0071】そして、このような補正制御によると、各
プロセスユニット11のメモリ49に、感光ドラム19
の位置精度に関するデータが予め記憶されているので、
画像形成時においては、CPU51によって、そのデー
タに基づいて各LEDアレイ13をオン・オフ制御する
のみで、各感光ドラム19の振れを簡易かつ確実に補正
制御することができる。そのため、従来のように、新し
いプロセスユニット11を本体ケーシング2に装着する
毎に、感光ドラム19の振れによる周期的な位置ずれを
測定して、補正制御する必要がないので、たとえば、こ
のカラーレーザプリンタ1によって、等間隔のタイミン
グでラインパターンを形成して、周面速度むらを測定す
る必要もなく、装置構成の簡略化を図ることができると
ともに、画像を形成する前にそのような測定のための時
間を要することもなく、さらには、測定のためのトナー
を余分に消費することもない。
【0072】なお、LEDアレイ13を制御すれば、後
述するように、感光ドラム19の回転速度を直接制御す
るよりも、安定した制御によって、より精度のよい補正
制御を行なうことができる。
【0073】また、このカラーレーザプリンタ1では、
各感光ドラム19に設けられたマーカ54を、マーカ検
知センサ55が検知したことを基準として、感光ドラム
19の1周期における補正制御を実行するようにしてい
るので、正確かつ確実な補正制御を実行することができ
るとともに、制御の簡易化を図ることができる。
【0074】しかも、このマーカ検知センサ55は、感
光ドラム19の回転方向において、マーカ54がLED
アレイ13と対向する位置と同一位置に配置されている
ので、LEDアレイ13のオン・オフ制御を、感光ドラ
ム19に設けられたマーカ54をマーカ検知センサ55
が検知するタイミングと同じタイミングで開始させるこ
とができる。そのため、マーカ54の検知から制御開始
までに時差を設けて制御しなくてもよく、確実な制御を
行なうことができながら、補正制御の簡易化を図ること
ができる。また、露光手段としてLEDアレイ13が用
いられているので、たとえば、スキャナ装置を用いる場
合よりも、制御が簡易となる。
【0075】なお、各LEDアレイ13は、上記したよ
うに、各プロセスユニット11の着脱に影響されないよ
うに、本体ケーシング2側において位置固定されている
ので、各プロセスユニット11の着脱時においても、各
LEDアレイ13の位置ずれを生じずに、安定したオン
・オフ制御が確保されており、感光ドラム19の振れを
補正することと相まって、より精度のよい補正制御を行
なうことができるように構成されている。
【0076】また、以上に述べた補正制御では、各メモ
リ49に記憶されているデータに基づいて、各LEDア
レイ13を、各感光ドラム19の振れを補正するように
オン・オフ制御するようにしたが、たとえば、各メモリ
49に記憶されているデータに基づいて、各感光ドラム
19の回転速度を、各感光ドラム19の振れを補正する
ように直接制御するようにしてもよい。各感光ドラム1
9の回転速度を直接制御すれば、確実に各感光ドラム1
9の振れに起因する色ずれを防止して、良好なフルカラ
ー画像を形成することができる。
【0077】なお、以上に述べたカラーレーザプリンタ
1では、中間転写ベルト14を設けて、各感光ドラム1
9に色毎に担持される可視像を、一旦、エンドレスベル
ト27上に転写して、カラー画像を形成した後、2次転
写ローラ16によってエンドレスベルト27上から用紙
Pにそのカラー画像を一括転写するように構成している
が、その目的および用途などによっては、中間転写ベル
ト14を設けずに、1次転写ローラ15により、直接、
用紙Pに、各感光ドラム19に色毎に担持される可視像
を順次転写することにより、カラー画像を形成するよう
にしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、プロセス装置を画像形成装置本体に装着す
る毎に、感光ドラムの振れによる周期的な位置ずれを測
定する必要がなく、したがって、等間隔のタイミングで
ラインパターンを形成して、周面速度むらを測定する必
要がなく、装置構成の簡略化を図ることができるととも
に、画像を形成する前にそのような測定のための時間を
要することもなく、さらには、測定のためのトナーを余
分に消費することもなく、簡易な構成によって、像担持
体の振れに起因する色ずれの少ない、良好なフルカラー
画像を形成することができる。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、マーカの
検知を基準として、正確かつ確実な補正制御を行なうこ
とができ、制御の簡易化を図ることができるとともに、
像担持体の振れに起因する色ずれの少ない、良好なフル
カラー画像を形成することができる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、正確なデ
ータに基づいた確実な制御を行なうことができ、像担持
体の振れに起因する色ずれの少ない、良好なフルカラー
画像を形成することができる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、正確なデ
ータに基づいた確実な制御を行なうことができ、像担持
体の振れに起因する色ずれの少ない、良好なフルカラー
画像を形成することができる。また、このようなライン
パターンを、専用のラインパターン測定装置を用いて測
定しているので、より精度の向上を図ることができる。
さらに、このようなラインパターンのデータ、または、
それを加工したデータに基づいて制御すれば、像担持体
の振れの実測値に基づいて制御するよりも、演算処理を
簡略化することができ、制御の効率化を図ることができ
る。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、簡易な制
御によって、確実に像担持体の振れに起因する色ずれを
防止して、良好なフルカラー画像を形成することができ
る。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、簡易な制
御によって、確実に像担持体の振れに起因する色ずれを
防止して、良好なフルカラー画像を形成することができ
る。また、露光手段の露光動作を制御すれば、たとえ
ば、像担持体の移動速度を直接制御するよりも、安定し
た制御によって、より精度のよい補正制御を行なうこと
ができる。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、マーカの
検知から制御開始までに時差を設けて制御しなくてもよ
く、確実な制御を行なうことができながら、補正制御の
簡易化を図ることができる。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、露光手段
による確実な露光によって、安定した露光動作の制御
で、より精度のよい補正制御を行なうことができる。
【0086】請求項9に記載の発明によれば、プロセス
装置を画像形成装置に装着する毎に、感光ドラムの振れ
による周期的な位置ずれを測定する必要がなく、したが
って、たとえば、等間隔のタイミングでラインパターン
を形成して、周面速度むらを測定する必要もなく、装置
構成の簡略化を図ることができるとともに、画像を形成
する前にそのような測定のための時間を要することもな
く、さらには、測定のためのトナーを余分に消費するこ
ともなく、簡易な構成によって、像担持体の振れに起因
する色ずれの少ない、良好なフルカラー画像を形成する
ことができる。
【0087】請求項10に記載の発明によれば、マーカ
の検知を基準として、正確かつ確実な補正制御を行なう
ことができ、制御の簡易化を図ることができるととも
に、像担持体の振れに起因する色ずれの少ない、良好な
フルカラー画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプ
リンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】専用の測定装置を用いて、感光ドラムの振れに
基づくラインパターンを測定して、そのデータを、メモ
リに設定する方法を説明するための概略説明図である。
【図3】本体ケーシングにプロセスユニットを装着する
状態を示す、要部側断面図である。
【図4】カラーレーザプリンタの制御系を示す概略構成
図である。
【図5】メモリに記憶される感光ドラムの伸び量のデー
タを、LEDアレイのオン・オフ制御によって補正する
ための制御値に変換する処理を説明するための概略説明
図である。
【符号の説明】
1 カラーレーザプリンタ 11 プロセスユニット 13 LEDアレイ 19 感光ドラム 49 メモリ 51 CPU 54 マーカ 55 マーカ検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA21 DE07 EB04 EC06 ED02 ED06 EE02 EE03 EF09 HB05 HB15 HB17 ZA07 2H030 AA01 AA07 AD16 BB02 BB16 5C072 AA03 BA19 NA05 QA17 RA07 XA01 5C074 AA07 AA10 BB04 BB26 CC26 DD13 DD15 DD16 EE04 EE11 FF15 GG09 GG12 GG14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光手段により形成される静電潜像が、
    現像剤により現像されることによって形成される可視像
    を担持する像担持体を備えるプロセス装置を、各色毎に
    複数備えている画像形成装置において、 各前記プロセス装置には、前記像担持体の位置精度に関
    するデータが記憶されている記憶手段が設けられるとと
    もに、 前記画像形成装置本体側には、前記記憶手段に記憶され
    ているデ−タを読み取って、その読み取ったデータに基
    づいて、前記像担持体の位置精度に関する補正制御を行
    なうための補正制御手段を備えていることを特徴とす
    る、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体には、前記補正制御手段に
    よる制御の基準となるマーカが設けられるとともに、 前記画像形成装置本体側には、前記マーカを検知するた
    めの検知手段が設けられ、 前記補正制御手段は、前記検知手段の前記マーカの検知
    を基準として、前記データに基づいて制御を行なうよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段には、前記像担持体の振れ
    の実測値のデータ、または、その実測値を加工したデー
    タが記憶されていることを特徴とする、請求項2に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段には、測定用露光手段を有
    して前記プロセス装置を装着し、前記測定用露光手段を
    等間隔のタイミングで動作させることによって前記プロ
    セス装置の前記像担持体上にラインパターンの静電潜像
    を形成し、前記ラインパターンを現像して転写し、可視
    像化されたラインパターンを測定するラインパターン測
    定装置によって測定されたラインパターンのデータ、ま
    たは、それを加工したデータが記憶されていることを特
    徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記補正制御手段は、前記記憶手段の前
    記データに基づいて、前記像担持体の移動速度を制御す
    ることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記補正制御手段は、前記記憶手段の前
    記データに基づいて、前記露光手段の露光動作を制御す
    ることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記検知手段は、前記像担持体の移動方
    向において、前記露光手段と同一位置に配置されている
    ことを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記露光手段は、前記画像形成装置本体
    側に設けられており、前記プロセス装置の着脱に影響さ
    れないように位置固定されていることを特徴とする、請
    求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 プロセス装置を各色毎に複数備えている
    画像形成装置に用いられるプロセス装置において、 露光手段により形成される静電潜像が、現像剤により現
    像されることによって形成される可視像を担持する像担
    持体を備えるとともに、 前記像担持体の位置精度に関するデータが記憶されてい
    る記憶手段が設けられていることを特徴とする、プロセ
    ス装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体には、前記データに基づ
    く制御の基準となるマーカが設けられていることを特徴
    とする、請求項9に記載のプロセス装置。
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