JP2014003183A - 検出装置及び放射線検出システム - Google Patents

検出装置及び放射線検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014003183A
JP2014003183A JP2012138074A JP2012138074A JP2014003183A JP 2014003183 A JP2014003183 A JP 2014003183A JP 2012138074 A JP2012138074 A JP 2012138074A JP 2012138074 A JP2012138074 A JP 2012138074A JP 2014003183 A JP2014003183 A JP 2014003183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
signal
protective layer
conductive member
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012138074A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Ichimura
知昭 市村
Hisashiro Saruta
尚志郎 猿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012138074A priority Critical patent/JP2014003183A/ja
Priority to US13/920,186 priority patent/US20130334431A1/en
Publication of JP2014003183A publication Critical patent/JP2014003183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/1462Coatings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers
    • H01L27/14658X-ray, gamma-ray or corpuscular radiation imagers
    • H01L27/14663Indirect radiation imagers, e.g. using luminescent members

Landscapes

  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【課題】複数の光電変換素子を覆う保護層として有機材料を用いた場合でも、画像ムラを低減させることが可能な検出装置を提供する。
【解決手段】複数の光電変換素子101と、複数の光電変換素子101を覆うように配置された有機材料からなる保護層300と、複数の光電変換素子101と保護層300との間に複数の光電変換素子101を覆うように設けられ、所定の電位が供給される導電性部材200とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出装置及び放射線検出システムに関する。なお、本明細書では、X線の他、α線、β線、γ線等の電磁波も、放射線に含まれるものとする。
近年、薄膜トランジスタ(TFT)を用いた液晶ディスプレイ用パネルの製造技術が発達し、パネルの大型化とともに表示部の大画面化が進んでいる。この製造技術は半導体によって構成された光電変換素子とTFT等のスイッチ素子とを有する大面積エリアセンサーに応用されている。このようなエリアセンサーは、X線等の放射線を可視光等の光に変換するシンチレータと組み合わせて医療用X線検出装置のような放射線検出装置の分野で利用されている。
放射線を可視光に変換するシンチレータとしては、ヨウ化セシウム(以下、CsI)にTlをドープした材料に代表されるハロゲン化アルカリ系の材料からなるものがある。または金属酸硫化物の母体に、発光中心としてテルビウムやユーロピウム等の3価の希土類を微量ドープした粒子状の蛍光体、例えばGd22SにTbをドープした粒子状の蛍光体(以下、GOS)の堆積層を用いることが一般的である。
エリアセンサーでは、エリアセンサーのシンチレータ側の表面には、表面への異物付着による光電変換素子への悪影響を抑制するための保護層が形成されることが一般的である。この場合、以下で説明するように、信号線等に生じる寄生容量が顕著となる。
保護層の材料には、シンチレータの形成時の高熱に耐久性のある材料が用いられる。例えば耐熱性の高い有機材料として、特にポリイミド樹脂やエポキシ樹脂が好適に用いられる。
有機材料として、例えばポリイミド樹脂では、高い耐薬品性を有するため、極性基を有する溶媒にしか可溶ではない。当該極性基を有する溶媒としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMP)やN,N−ジメチルホルムアルデヒド、N,N−ジメチルアセトアミド、シクロヘキサノン、シクロペンタノン等がある。また、エポキシ樹脂の場合には、プレポリマーとしてビスフェノールAのようにヒドロキシ基を有する有機物を使用する。また、硬化剤としてアミノ基を有する有機物や酸無水物が用いられ、センサー保護層内に残留硬化剤、主鎖、側鎖に含まれるヒドロキシ基が残留する。そのため、保護層形成後に樹脂層内に極性基を有する溶剤が残留する可能性があった。
保護層内に極性溶媒や極性基が残留することにより、保護層を介して変換素子に接続されるバイアス配線と変換素子からの電気信号を伝送する信号配線との間の寄生容量に相違が発生し、画像ムラの要因となり得る。この問題に対しては、特許文献1に以下の提案がなされている。特許文献1では、保護層の領域内で複数のバイアス線と複数の信号線を所定間隔で交互に配置する。複数のバイアス線は保護層の領域外で、複数の信号線と交差して配置された接続配線によって共通化される。
特開2009−43826号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、保護層の塗布ムラによって複数の光電変換素子間で寄生容量の差が発生するおそれがあるため、その寄生容量の差に起因する画像ムラが発生するおそれがある。
本発明では、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数の光電変換素子間での寄生容量の差に起因する画像ムラを抑制することが可能な検出装置及び放射線検出システムを提供することを目的とする。
本発明の検出装置は、複数の光電変換素子と、前記複数の光電変換素子を覆うように配置された有機材料からなる保護層とを有する検出装置であって、前記複数の光電変換素子と前記保護層との間に前記複数の光電変換素子を覆うように設けられ、所定の電位が供給される導電性部材を含む。
本発明の検出システムは、上記の検出装置と、前記検出装置からの信号を処理する信号処理手段と、前記信号処理手段からの信号を記録するための記録手段と、前記信号処理手段からの信号を表示するための表示手段と、前記信号処理手段からの信号を伝送するための伝送処理手段と、前記放射線を発生させるための放射線源とを含む。
本発明によれば、複数の光電変換素子と保護層との間に生じる寄生容量が大幅に抑制され、複数の光電変換素子間での寄生容量の差が抑制される。それにより、複数の光電変換素子間での寄生容量の差に起因する画像ムラを抑制することが可能な検出装置及び放射線検出システムを提供することが可能となる。
第1の実施形態に係る検出装置の平面模式図である。 第1の実施形態に係る検出装置の断面模式図である。 第1の実施形態に係る検出装置の構造を示す模式図である。 第1の実施形態の別の例に係る放射線検出装置の平面模式図である。 第1の実施形態の別の例に係る検出装置の構造を示す平面図である。 第2の実施形態に係る検出装置の平面模式図及び断面模式図である。 本発明の検出装置の放射線検出システムへの応用例を示す模式図である。
以下、本発明の諸実施形態について図面を用いて詳細に説明する。まず、検出装置について、図3を用いて説明する。検出装置は、後述する画素がマトリクス状に複数配置された画素領域114を含むセンサー基板100と、画素アレイ114を駆動する駆動回路111と、画素からの電気信号を読み出す読出回路110とを含む。駆動回路111及び読出回路110は、フレキシブル配線板等の外部配線109を介して、センサー基板100に電気実装される。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態に係る検出装置のセンサー基板100について、図1、図2を用いて説明する。図2(a)〜図2(c)は、図1に示す各破線に沿った断面に対応する。なお、図1では、説明の簡略化のため、2行×4列の画素領域114を示しているが、実際には、例えば2000×2000画素が配置され、センサー基板が構成されている。
センサー基板100は、領域115に設けられたシンチレータ400で放射線から変換された光を電気信号に変換するセンサーパネルである。図1に示すように、センサー基板100では、ガラス等からなる絶縁性基板119上に変換素子である光電変換素子101及びスイッチ素子であるTFT102を含む画素をマトリクス状に複数配置して画素領域114が形成されている。
光電変換素子101は、シンチレータ400によって放射線から変換された光を電荷に変換するものであり、例えば、アモルファスシリコン、ポリシリコンなどの材料を用いることが可能である。図2(a)に示すように、光電変換素子101の構成は特に限定されず、MIS型センサー、PIN型フォトダイオード、TFT型センサー、CMOS型センサー等を適宜用いることができる。
なお、本実施形態ではMIS型の光電変換素子を用いて説明する。
光電変換素子101は、絶縁基板119の上に順に積層された、第1電極となる第1導電層120、絶縁層121、半導体層122、不純物半導体層123、第2導電層124、第2電極となる第3導電層125を含み、絶縁層126で覆われている。ここで、第2導電層124は後述するバイアス配線105である。
信号配線103は、一方向(行方向)に複数配置され、一方向とは異なる他方向(列方向)に並んだ複数の画素のTFT102のソース及びドレインの一方に接続され、読出回路110に接続される。信号配線103は、光電変換素子101で光電変換されて発生した電荷に基づく信号を、TFT102を介して読出回路110に伝送するための配線である。
駆動配線104は、他方向に複数配置され、一方向に並んだ複数の画素のTFT102のゲートに接続され、駆動回路111に接続される。駆動配線104を介して駆動回路111によって行毎にTFT102が選択されることにより、光電変換素子101で光電変換された信号はTFT102によって読み出され、接続端子107に接続される外部配線109を介して読出回路110に出力される。また、TFT102のソース及びドレインの他方は、光電変換素子101の一方の電極である第1電極に接続される。
バイアス配線105は、一方向に複数配置され、他方向に並んだ複数の画素の光電変換素子101の他方の電極である第2電極に接続されている。バイアス配線105は、光電変換素子101の第2電極に、光電変換素子101が光電変換するための電圧(Vs)を印加するための配線である。バイアス配線105は、後述する接続配線106、外部接続電極107、及び、外部配線109を介して、読出回路110内に設けられた電源部(不図示)に接続される。複数のバイアス線105は、画素領域114の外側に配置された接続配線106で接続されており、接続配線106は複数の信号配線103と交差している。
接続配線106は、図2(c)に示すように、第1導電層120で構成され、絶縁層121、半導体層122、及び、不純物半導体層123に設けられたコンタクトホールにおいて、第2導電層124で構成されたバイアス配線105と接続される。また、接続配線106は、絶縁層121、半導体層122、及び、不純物半導体層123を間に挟んで、第2導電層124で構成された信号配線103と交差している。
接続端子107と接続配線106とを接続する配線、及び、接続端子107は、図2(b)に示すように、第2導電層124によって構成される。接続端子107は、半田や異方性導電接着フィルム(ACF)等を介して外部配線109と接続される。接続端子107の上を除くセンサー基板100の表面は、パッシベーション層126で覆われており、パッシベーション層126の材料としては、SiNやTiO2、LiF、Al23、MgO、SiO2等の無機絶縁材料が挙げられる。
シンチレータ400は、X線等の放射線を、光電変換素子101が感知可能な波長帯域の光に変換するものである。シンチレータ400としては、ハロゲン化アルカリ系及び金属酸硫化物系のいずれのシンチレータ材料が用いられる。
ハロゲン化アルカリ系としては、ヨウ化セシウムにTl又はNaをドープした材料(以下、CsI:Tl、CsI:Na)、臭化セシウムにTlをドープした材料(CsBr:Tl)等が用いられる。ハロゲン化アルカリ系の材料を用いる場合には、センサーパネル100上に形成されたセンサー保護層300上に、真空蒸着により形成され得る。真空蒸着中は、輻射熱やヒータ加熱の影響を受け、センサー基板100は100℃〜200℃に加熱される。そのため、後述するセンサー保護層300には、真空蒸着中の温度で変質しない材料であることが求められる。
金属酸硫化物系としては、例えば金属酸硫化物の母体に発光中心としてテルビウムやユーロピウムといった3価の希土類を微量ドープした粒子状シンチレータ材料(例えばGOSと呼ばれるGd22S:Tb)等が用いられる。金属酸硫化物系の材料を用いる場合には、ビヒクルと呼ばれる有機溶媒中にシンチレータ材料を分散させたペーストを準備する。センサー保護層300上に、スクリーン印刷又はスリットコート等の方法にて塗工した後、加熱により有機溶剤を除去することによりシンチレータ400を得ることができる。
ビヒクル中には、金属酸硫化物同士を固めるためのバインダーと呼ばれる有機樹脂とバインダーを溶融させるための溶剤が配合されている。バインダーの配合量は、ビヒクル重量の10%以下程度にすることにより、シンチレータ材料の充填率を高くすることが可能となり、高い輝度のシンチレータ400が得される。ビヒクル中に含まれる溶剤としては、昨今の環境問題に鑑みると、水やアルコール系溶媒など低分子量でヒドロキシ基を含んだ溶剤が好適に用いられる。従って、上記のバインダーとしては、水やアルコール系溶媒に可溶な有機樹脂として、いずれも極性基を有している、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、セルロース系、アクリル系の樹脂が挙げられる。また、バインダーとしては水に可溶である、積水化学工業株式会社製のエスレックKW、又はエタノールに可溶である積水化学工業株式会社製のエスレックBシリーズ等のポリビニルアセタール樹脂が好適に用いられる。このような金属酸硫化物系のいずれのシンチレータ材料が用いられたシンチレータ400は、バインダーによって後述する保護層300に接着されることがより好ましい。
表面への異物付着による光電変換素子101への悪影響を抑制するための保護層300は、少なくとも画素領域114を覆うように、センサー基板100の領域113に設けられる。なお、図1に示す形態では、保護層300は、画素領域114、バイアス配線105、接続配線106を覆うように、接続端子107の近傍まで位置する領域113に設けられている。但し、本発明はそれに限定されるものではなく、図4に示すように、少なくとも画素領域114を覆うように、領域113が位置していればよい。
なお、本実施形態では、シンチレータ400によって変換された光を光電変換素子100に良好に透過させるため、シンチレータ400により変換された光(可視光等)に対して光透過性を有する材料を用いることが好ましい。保護層300の材料には、シンチレータの形成時の加熱処理に耐久性のある有機材料として、特にポリイミド樹脂やエポキシ樹脂が好適に用いられる。
このような有機材料では、センサー保護層300の構成材料中の主鎖、側鎖及び溶剤のうちの少なくとも1種に極性基が残留するおそれがある。このような極性基としては、ヒドロキシ基(−OH)、カルボニル基(−C=O)、カルボキシル基(−COOH)、シアノ基(−CN)、アミノ基(−NRR')、ニトロ基(−NO2)等に代表される原子群が相当する。また、有機材料からなる保護層300を形成する際に使用される溶剤中に触媒や不純物として陽イオン及び陰イオンの少なくとも1種が含まれている場合がある。陽イオンとしてはNa+やCa2+等の金属イオンが多くみられ、陰イオンとしてはCl-やOH-やCN-やI-等が挙げられる。
センサー保護層300において、上記の極性基を有する溶媒の含有量は、センサー保護層300を例えば200℃〜230℃程度で乾燥して形成することから、5%以下程度とすることが好ましい。センサー保護層300の形成方法としては、スリットコータ、スピンコータ、スクリーン印刷機、蒸着、又はCVDによる形成方法が考えられる。塗布により形成する場合、粘度は2000mPas以下であると塗布が容易であり、真空工程により形成する場合、蒸発温度が低い方がセンサー基板100の温度上昇を抑えることができ好ましい。上記のポリイミド樹脂としては、東レ株式会社製のLP−62が粘度や透明度の観点から好適に用いることができる。上記のエポキシ樹脂としては、サンユレック株式会社製のRO−7198、パナソニック電工株式会社製のCV5133Tが粘度及び透明度の観点から好適に用いることができる。
このように、極性基や極性溶媒が残留し得る保護層300が画素領域114の複数の光電変換素子101を覆うように設けられると、極性基や極性溶媒に起因する寄生容量が発生し得る。そして、保護層300の厚さのばらつきなどによって複数の光電変換素子101で寄生容量ばらつくおそれがある。その寄生容量の差に起因する画像ムラが発生するおそれがある。そこで、複数の光電変換素子101と保護層300との間に、複数の光電変換素子101を覆う導電性部材200を設けている。そして、その導電性部材200には、所定の定電位が供給されており、導電性部材200の電位は所定の定電位に固定されている。
なお、本実施形態では、図2(a)〜(c)に示すように、導電性部材200は第2の絶縁層126上に形成されている。このように、複数の光電変換素子101と保護層300との間に、所定の電位が供給された導電性部材200を配置することにより、保護層300に極性基やイオンを有する材料が残留した場合でも極性基等に起因する寄生容量を低減できる。そのため、複数の光電変換素子101の間での寄生容量の差に起因する画像ムラの発生を抑制できる。この所定の電位は、定電位であることが望ましい。
導電性部材200としては、シンチレータ400により変換された光(可視光等)に対して光透過性を有することが望ましい。特に、波長500〜600nmの領域において光透過率70%以上であることが好ましい。つまり、光透過性を有するとは、対象となる光に対する透過率が70%以上のことである。また、導電性部材200の比抵抗は、1×10-3Ω・cm以下であることが好ましい。具体的には、導電性部材1μm以下の厚さで形成された、ITO(酸化インジウムスズ)やZnO(酸化亜鉛)や酸化インジウム等の透明導電性酸化物が好適に使用される。
また、図1に示すように、導電性部材200は、112で示す領域に設けられており、この領域112は、保護層300が配置される領域113より広いことが望ましい。言い換えると導電性部材200か配置される領域112の周辺部は、保護層300が配置される領域113の周辺部とセンサー基板100の周辺部との間に位置することが望ましい。
なお、図1に示す形態では、導電性部材200は、接続端子107の近傍にまで延在している配置されている。しかしながら、本発明はそれに限定されるものではなく、例えば図4に示すように、領域112の周辺部が、接続配線106とセンサー基板100の周辺部との間で接続配線106に近接した位置に設けてもよい。そのような場合、保護層300が配置される領域113の周辺部は、画素領域114と接続配線106との間に位置するように設けられ得る。
また、例えば画素領域114以外の領域の上にも導電性部材200を配置する場合、シンチレータ400により変換された光を透過する必要がない。そのため、導電性部材200のうち画素領域114以外の領域の上に位置する箇所に透明性を有する導電性材料を用いる必要性はない。そのような箇所には、導電性の高くITO等よりも光透過性の低い、Al、Cu、Au、Ag等の金属を使用することも可能であり、環境保全や製造コストに鑑みると、インジウムのような高価なレアメタルの使用を抑えることができる。具体的には、図5に示すように、導電性部材200として、画素領域114の周辺部とセンサー基板100の端部に設けられた第1導電性部材201と、画素領域114を覆うように設けられ第1導電性部材と接続された第2導電性部材202とを有する。そして、第1導電性部材201は、シンチレータ400によって変換された光に対して、第2導電性部材202の材料よりも透過率が低い材料によって構成される。
いずれの場合であっても、シンチレータ400は、その周辺部が画素領域114の周辺部と領域113の周辺部の間に位置するような領域115に設けられることが望ましい。
導電性部材200に所定の電位を供給する方法としては、図1に示すように、導電性部材200と接続端子107に接続された電極116導電性部材を設ける。そして、電極116、接続端子107、及び、外部配線109を介して読出回路110に設けられた電源部に導電性部材200が接続され、電源部が所定の電位を供給する。
ここで、導電性部材200をバイアス配線105(又は信号配線103)と同電位にすることにより、各配線との電位差を無くして寄生容量を抑止することが可能である。この場合、電源部がバイアス線105(又は信号線103)と同電位になるような電位を供給する。特に、バイアス配線105と導電性部材200は距離が近いため、バイアス配線105と導電性部材200を同電位とすることにより、大きな寄生容量低減効果を奏する。
なお、導電性部材200を信号配線103と同電位に制御する場合、導電性部材200を信号配線103毎にストライプ状に電気的に分断し、分断された導電性部材毎に各々独立に電位を制御できるようにしても良い。
この構成により、信号配線103毎に対応するストライプ状の導電性部材をそれぞれ別個に当該信号線103と同電位に制御することが可能となり、寄生容量をより確実に抑えることができる。この場合、例えば導電性部材200に相当するITO薄膜等を成膜した後、リソグラフィー及びドライエッチングによりITO薄膜を各導電性部材に分断することが考えられる。
(第2の実施形態)
次に、図6(a)及び(b)を用いて、第2の実施形態に係る検出装置である放射線検出装置の構造を説明する。
本実施形態では、図6(b)に示すように、金属酸硫化物系のシンチレータ材料としての複数の粒子状シンチレータ材料511がバインダー510によって結合され、一部に空隙512を含むシンチレータ400を用いている。そのシンチレータ400のペースト中のバインダー510が保護機能を有する。即ち、第1の実施形態の保護層300に替えて、シンチレータ400に含まれるバインダー510を保護層として用いている。
前述バインダーは有機樹脂である。近年では環境保護の観点から、水やエタノール等のアルコールに可溶な有機樹脂が多く用いられており、これらの樹脂は極性基を含んでいることが多い。そのため、センサー上に直接塗工すると画像ムラの原因となることがあった。
本実施形態では、バインダー510が導電性部材200に接着されており、導電性部材200が複数の光電変換素子101とシンチレータ400との間に存在する。これにより、複数の光電変換素子101は導電性部材200によって電気的にシールドされており、極性を有するバインダー510を含むシンチレータ400は、導電性部材200上の任意の位置に配置することが可能である。このように、バインダー510等の極性基を含む有機材料が各配線上や画素領域114上に配置されたとしても、導電性部材200の効果により寄生容量の変動が抑えられ、画像ムラを抑えることが可能である。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1〜第2の実施形態から選ばれた検出装置を、X線診断システムに応用した放射線検出システムを開示する。図7は、本実施形態による放射線検出システムを示す模式図である。
この放射線検出システムでは、放射線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は、患者(又は被験者)6061の胸部6062を透過し、放射線検出装置(イメージセンサ)6040に入射する。この放射線検出装置6040は、第1〜第2の実施形態のうちから選ばれたものである。入射したX線には、患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応してシンチレータが発光し、これをセンサー基板の光電変換素子が光電変換して、電気的情報を得る。この情報は、デジタル信号に変換されて信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理され、制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察することができる。
また、この情報は、電話回線、LAN、インターネット等のネットワーク等の伝送処理手段(図示の例では電話回線6090)により遠隔地へ転送できる。転送された情報は、別の場所のドクタールーム等の表示手段となるディスプレイ6081に表示、又は光ディスク等の記録手段に保存することができる。これにより、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録手段となるフィルムプロセッサ6100によりフィルム6110に記録することもできる。
100:センサー基板 101:光電変換素子 102:TFT 103:信号線 104:駆動配線 105:バイアス線 106:接続配線 107:外部回路接続電極 109:外部配線 110:読み出し装置 111:ゲート駆動装置 112:導電性部材が配置される領域 113:保護層が配置される領域 114:画素領域 115:シンチレータが配置される領域 116:導電性部材と接続された電極 119:絶縁基板 120:第1の電極 121:第1の絶縁層 122:半導体層 123:不純物半導体層 124:第2の電極層 125:第3の電極層 126:第2の絶縁層 200:導電性部材 300:保護層 400:シンチレータ

Claims (11)

  1. 複数の光電変換素子と、
    前記複数の光電変換素子を覆うように配置された有機材料からなる保護層と、
    を有する検出装置であって、
    前記複数の光電変換素子と前記保護層との間に前記複数の光電変換素子を覆うように設けられ、所定の電位が供給される導電性部材と
    を含むことを特徴とする検出装置。
  2. 前記導電性部材に前記所定の電位を供給する電源部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記複数の光電変換素子に一対一で対応して設けられた複数のTFTと、前記光電変換素子で光電変換されて発生した電荷に基づく信号を伝送する信号配線と、前記信号配線に接続されて前記信号を読み出すための読出回路と
    を更に有し、
    前記光電変換素子は、基板の上に配置された第1電極と、前記第1電極の上に配置された第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に配置された半導体層と、を含み、
    前記TFTは、ソース及びドレイン電極を含み、前記ソース及びドレイン電極の一方は前記第1電極に接続されており、前記ソース及びドレイン電極の他方は前記信号配線と接続されており、
    前記第2電極には、前記第2電極に前記光電変換素子が光電変換するための電圧を印加するためのバイアス配線が接続されており、
    前記電源部は、前記導電性部材が前記バイアス配線及び前記信号配線の一方と同電位となるように、前記導電性部材に前記所定の電位を供給することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
  4. 放射線を前記光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に変換するシンチレータを更に含み、
    前記導電性部材は、前記光に対して光透過性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 前記導電性部材は、透明導電性酸化物によって構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 前記シンチレータは、複数の粒子状シンチレータ材料と、前記複数の粒子状シンチレータ材料を結合するバインダーとを含み、
    前記保護層は、前記バインダーであることを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
  7. 前記保護層は、構成材料中の、主鎖、側鎖及び溶剤のうちの少なくとも1種に、極性基、陽イオン及び陰イオンのうちの少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の検出装置。
  8. 前記保護層中に含まれる、極性基を有する溶媒の含有量が5%以下であることを特徴とする請求項7に記載の検出装置。
  9. 前記保護層は、光透過性を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の検出装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の検出装置と、
    前記検出装置からの信号を処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段からの信号を記録するための記録手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示するための表示手段と、
    前記信号処理手段からの信号を伝送するための伝送処理手段と、

    を含むことを特徴とする放射線検出システム。
  11. 前記放射線を発生させるための放射線源を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の放射線検出システム。
JP2012138074A 2012-06-19 2012-06-19 検出装置及び放射線検出システム Pending JP2014003183A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138074A JP2014003183A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 検出装置及び放射線検出システム
US13/920,186 US20130334431A1 (en) 2012-06-19 2013-06-18 Detecting apparatus and radiation detecting system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138074A JP2014003183A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 検出装置及び放射線検出システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014003183A true JP2014003183A (ja) 2014-01-09

Family

ID=49755032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138074A Pending JP2014003183A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 検出装置及び放射線検出システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20130334431A1 (ja)
JP (1) JP2014003183A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224714A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 コニカミノルタ株式会社 放射線画像撮影装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102556234B1 (ko) 2015-12-31 2023-07-14 엘지디스플레이 주식회사 엑스레이 검출기용 어레이기판 및 이를 포함하는 엑스레이 검출기
US10481280B2 (en) * 2016-07-07 2019-11-19 Canon Kabushiki Kaisha Radiation detecting apparatus, radiation detecting system, and manufacturing method for radiation detecting apparatus
US11398520B2 (en) * 2019-01-11 2022-07-26 HKC Corporation Limited X-ray detector, method for manufacturing x-ray detector, and medical equipment
KR20210070780A (ko) * 2019-12-05 2021-06-15 엘지디스플레이 주식회사 디지털 엑스레이 검출기용 박막 트랜지스터 어레이 기판과 디지털 엑스레이 검출기 및 그 제조 방법
US11737722B2 (en) * 2021-06-10 2023-08-29 Rayence Co., Ltd. X-ray detector having fabrication fault tolerant structure and fabrication method thereof

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5463225A (en) * 1992-06-01 1995-10-31 General Electric Company Solid state radiation imager with high integrity barrier layer and method of fabricating
US6847041B2 (en) * 2001-02-09 2005-01-25 Canon Kabushiki Kaisha Scintillator panel, radiation detector and manufacture methods thereof
DE60336291D1 (de) * 2002-11-13 2011-04-21 Canon Kk Bildaufnahmevorrichtung, Strahlungsbildaufnahmevorrichtung und Strahlungsbildaufnahmesystem
CN101002110B (zh) * 2004-08-10 2010-12-08 佳能株式会社 放射线探测装置、闪烁体板及其制造方法和放射线探测系统
DE102005037289A1 (de) * 2005-08-08 2007-02-22 Siemens Ag Fotodetektor, Röntgenstrahlenflachbilddetektor und Verfahren zur Herstellung dergleichen
JP5406473B2 (ja) * 2007-07-19 2014-02-05 キヤノン株式会社 放射線検出装置
JP5489542B2 (ja) * 2008-07-01 2014-05-14 キヤノン株式会社 放射線検出装置及び放射線撮像システム
JP5693174B2 (ja) * 2010-11-22 2015-04-01 キヤノン株式会社 放射線検出装置及び放射線検出システム
JP5693173B2 (ja) * 2010-11-22 2015-04-01 キヤノン株式会社 放射線検出装置及び放射線検出システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224714A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 コニカミノルタ株式会社 放射線画像撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20130334431A1 (en) 2013-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7709804B2 (en) Radiation detector
TWI596744B (zh) 放射線畫像檢測裝置
JP5728250B2 (ja) 放射線検出装置、シンチレータパネル、それらの製造方法、および放射線検出システム
JP2014003183A (ja) 検出装置及び放射線検出システム
US7638772B2 (en) Imaging apparatus and radiation imaging system
JP5788738B2 (ja) 放射線検出器の製造方法
US20110198505A1 (en) Radiation detector and radiation detection system
US8803210B2 (en) X-ray detector
US20040086079A1 (en) Radiation imaging apparatus and radiation imaging system using the same
EP3507621B1 (en) Radiation detector and fabricating method thereof
JP5328169B2 (ja) 撮像装置及び放射線撮像システム
JP2009252835A (ja) 電磁波検出素子
EP2498104A2 (en) Radiation imaging device and method of manufacturing the same
WO2014050400A1 (ja) 放射線画像検出装置
TW201438204A (zh) 平板型x光偵測器的tft-pin陣列基板及組裝結構
US20090026381A1 (en) Radiation detector
US20160380021A1 (en) Radiation detecting device and method for manufacturing radiation detecting device
EP1207559A2 (en) Radiation detecting apparatus, methods of producing apparatus, and radiographic imaging system
JP2013046042A (ja) 光電変換基板、放射線検出器、及び放射線画像撮影装置
JP2002168955A (ja) 放射線検出装置及びその製造方法並びに放射線撮像システム
JP2014122903A (ja) 放射線検出器および放射線画像撮影装置
JP2013065825A (ja) 光電変換基板、放射線検出器、及び放射線画像撮影装置
WO2014050399A1 (ja) 放射線画像検出装置
JP2016136160A (ja) 放射線画像検出装置
JP2016048168A (ja) 放射線検出器、撮像装置、および撮像システム