JP2014002778A - タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ - Google Patents
タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014002778A JP2014002778A JP2013172433A JP2013172433A JP2014002778A JP 2014002778 A JP2014002778 A JP 2014002778A JP 2013172433 A JP2013172433 A JP 2013172433A JP 2013172433 A JP2013172433 A JP 2013172433A JP 2014002778 A JP2014002778 A JP 2014002778A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connection terminal
- external connection
- touch panel
- transparent film
- panel sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Position Input By Displaying (AREA)
Abstract
【解決手段】表側電極に接続された表側外部接続端子と、透明フィルム基材の他方の表面上に形成された裏側電極と、透明フィルム基材の上記裏側電極が形成された表面上に上記表側接続端子と平面視上重ならないように形成され、上記裏側電極に接続された裏側外部接続端子と、を有し、上記透明フィルム基材が、少なくとも平面視上隣接する上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子の間に切断部を有し、上記切断部の終端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離が、上記切断部に隣接する上記表側外部接続端子または裏側外部接続端子である切断部隣接外部接続端子の内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離以上の距離である。
【選択図】図1
Description
両面タイプタッチパネルセンサは、部材数が少なくタッチパネルの薄膜化や、ロールトゥロールプロセスによる製造が可能となることによる生産性向上等を図ることができる。また、2枚の基板を貼り合わせる必要がないため、2つの透明電極間の位置ずれ等の不具合を回避することができる。
しかしながら、両面タイプタッチパネルセンサをFPCと接続する方法としては、通常、一方の表面に形成された外部接続端子とFPCの接続端子とを異方導電性接着剤を介して熱圧着により接続した後、他方の表面に形成された外部接続端子とFPCの接続端子との接続を行う方法が用いられるが、一方の表面に形成された外部接続端子をFPCの接続端子と熱圧着により接続する際に隣接する他方の表面に形成された外部接続端子周辺の透明基板が熱により変形し、たわみが生じるといった問題があった。
そして、たわみが生じる結果、他方の表面に形成された外部接続端子とFPCの接続端子とを位置精度良く接続することが困難となるといった問題や、タッチパネルセンサにカバーや表示装置を接着する際に気泡や異物が混入し易くなるといった問題があった。
以下、本発明のタッチパネルセンサおよびFPC付タッチパネルセンサについて説明する。
まず、タッチパネルセンサについて説明する。
本発明のタッチパネルセンサは、透明フィルム基材と、上記透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側電極と、上記透明フィルム基材の上記表側電極が形成された表面上に形成され、上記表側電極に接続された表側外部接続端子と、上記透明フィルム基材の他方の表面上に形成された裏側電極と、上記透明フィルム基材の上記裏側電極が形成された表面上に上記表側接続端子と平面視上重ならないように形成され、上記裏側電極に接続された裏側外部接続端子と、を有し、上記透明フィルム基材が、少なくとも平面視上隣接する上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子の間に切断部を有し、上記切断部の終端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離が、上記切断部に隣接する上記表側外部接続端子または裏側外部接続端子である切断部隣接外部接続端子の内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離以上の距離であることを特徴とするものである。
また、この例においては、切断部4が、表側外部接続端子3aが複数配置された表側外部接続端子部13aおよび裏側外部接続端子3bが複数配置された裏側外部接続端子部13bの両側に形成されるものである。また、表側電極2aおよび裏側電極2bは、タッチパネル使用者が視認可能なアクティブエリア12内に形成されており、引き回し配線および外部接続端子は、アクティブエリア12の外側の非アクティブエリア内に形成されている。さらに、表側外部接続端子3a、裏側外部接続端子3bおよび引き回し配線5は、表側電極2aおよび裏側電極2bを構成する電極材料層2Xと同一の電極材料層2X上に金属材料層3Xが積層してなるものである。
また、熱圧着により生じた外部接続端子周辺の熱が、隣接する他方の表面上に形成された外部接続端子周辺の透明フィルム基材に伝搬することを抑制でき、隣接する他方の表面上に形成された外部接続端子周辺の透明フィルム基材が熱変形することを抑制できる。
このように、上記切断部を有することにより、透明フィルム基材の一方の表面上に形成された外部接続端子をFPCの接続端子と接続した場合であっても、平面視上隣接する他方の表面上に形成された外部接続端子周辺の透明フィルム基材にたわみの発生の少ないものとすることができる。
また、その結果、他方の表面上に形成された外部接続端子とFPCの接続端子とを位置精度良く接続することを可能とし、また、タッチパネルセンサにカバーや表示装置を接着する際に気泡や異物の混入の少ないものとすることができる。
以下、本発明のタッチパネルセンサの各構成について詳細に説明する。
本発明における透明フィルム基材は、上記切断部を含むものである。
本発明における切断部は、上記透明フィルム基材の、少なくとも平面視上隣接する上記表側外部接続端子および裏側外部接続端子の間に形成されるものである。
また、その終端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離が、隣接する上記表側外部接続端子または裏側外部接続端子である切断部隣接外部接続端子の内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離以上のものである。
また、切断部隣接外部接続端子の内端から透明フィルム基材の外周端までの距離は、具体的には、図5および図6においてa1またはa2で示される距離をいうものであり、切断部の終端から透明フィルム基材の外周端までの距離は、図5〜図6中のbで示される距離をいうものである。また、切断部接続外部接続端子の内端は切断部隣接外部接続端子の主要部分の終端をいうものであり、例えば、引き回し配線との接続部において幅が変化する形状の場合には、既に説明した図6に示すように、幅が一定の部位までを指すものである。また、外部接続端子の幅が引き回し配線と同一幅の場合には、露出の有無や接続されるFPCの接続端子の幅や長さから判断することができる。
なお、図5〜図6中の符合については、図3と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、切欠き部とすることが好ましい。上記切断部が切欠き部であることにより、より安定的に表側外部接続端子周辺の熱変形や熱の伝搬を効果的に抑制できるからである。
なお、上記切断部が切欠き部である場合の切欠き幅としては、透明フィルム基材の一方の表面上に形成された外部接続端子をFPCと熱圧着により接続した際に、他方の表面上に形成された外部接続端子周辺でのたわみの発生を抑制できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、熱圧着により透明フィルム基材が熱膨張した場合であっても切断部の端部同士が接しない程度の幅とすることができる。タッチパネルセンサの外部接続端子およびFPCの接続端子を熱圧着により接続した際に、その部位の透明フィルム基材が膨張等したとしても、その変形が、他方の表面上に形成された外部接続端子周辺へ伝搬することを効果的に防ぐことができ、たわみの発生を抑制できるからである。
具体的な切欠き幅としては、0.2mm以上が好ましく、なかでも1.0mm以上であることが好ましい。切り欠き部先端の十分な曲率半径を確保し、打ち抜き加工により切欠き部を形成する際に生じる亀裂を減少できるからである。
なお、透明フィルム基材とFPCの熱膨張率の違いにより、熱圧着の接続の位置精度の低下を抑制するという観点から、5.0mm以下であることが好ましい。
本発明においては、なかでも、切断部隣接外部接続端子の内端よりも深い箇所の幅が、切断部隣接外部接続端子に隣接する部位における幅よりも広い形状であることが好ましい。隣接する外部接続端子周辺に切断部を回り込んで熱が伝搬することを効果的に抑制できるからである。また、切断部の切断部隣接外部接続端子に隣接する部位での幅を狭くすることで、強度に優れたものとすることができるからである。
なお、図7〜13中の符合については、図3と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、切断部隣接外部接続端子の内端よりも深い箇所の幅が、切断部隣接接続端子に隣接する部位より幅が広い形状としては、具体的には、既に説明した図8、図9、図12および図13を挙げることができる。また、図中のeで示される幅が切断部の切断部隣接外部接続端子に隣接する部位における幅を示し、fで示される幅が切断部隣接外部接続端子の内端よりも深い箇所の幅を示すものである。
なお、鋭角部を含まない形状の具体例としては、既に説明した図3、図8、図11、図12および図13等を挙げることができ、楕円形状または円形状のものとしては、既に説明した図3、図8、図11および図13等を挙げることができる。
本発明においては、なかでも外部接続端子深さより深いことが好ましい。
また、本発明においては、上記切断部が外部接続端子深さの異なる2つの切断部隣接外部接続端子に隣接する場合には、外部接続端子深さの浅いものの深さ以上の深さ、すなわち、2つの切断部隣接外部接続端子のうち内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離が短い接続部隣接外部接続端子の内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離以上の距離であれば良く、外部接続端子深さの浅いものの深さより深い深さであることが好ましく、なかでも、外部接続端子深さの深いものの深さ以上の深さ、すなわち、外部接続端子のうち内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離が長い接続部隣接外部接続端子の内端から上記透明フィルム基材の外周端までの距離以上の距離であることが好ましく、特に、外部接続端子深さの深いものの深さより深い深さであることが好ましい。変形や熱の伝搬を効果的に抑制することができ、たわみの少ないものとすることができるからである。
なお、外部接続端子深さの浅いものの深さ以上の深さとは、具体的には、既に説明した図5におけるbおよびa1が、b≧a1となることをいうものであり、外部接続端子深さの深いものの深さ以上の深さとは、図5中におけるbおよびa2がb≧a2となることをいうものである。
なお、引き回し配線と平面視上重ならない長さとは、具体的には、既に説明した図5におけるbおよびdがb<dとなることをいうものである。
一方、タッチパネルセンサを小型化の観点からは、10mm以下であることが好ましく、なかでも、5mm以下であることが好ましい。
また、本発明における上記間隔の上限については、切断部との間隔が広い程、熱の伝達は小さくなり、たわみを少ないものとする観点からは好ましいが、本発明のタッチパネルセンサに接続されるFPCのサイズや、その後のタッチパネルの製造工程等に応じて適宜設定されるものである。
なお、上記切断部と上記切断部隣接外部接続端子との間隔、切断部隣接外部接続端子の端子幅、および、上記切断部隣接外部接続端子と上記切断部隣接外部接続端子に隣接する同一表面上に形成された外部接続端子との端子間幅は、具体的には、図14中のh、m、nで示されるものである。また、図14中の符合については、図3と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、透明フィルム基材の同一表面上に配置された複数の外部接続端子からなる外部接続端子部が形成されている場合には、外部接続端子部の単位で形成されることが好ましく、上記平面視上隣接する上記表側外部接続端子および裏側外部接続端子を含む全ての外部接続端子部の両側に形成されることが好ましく、特に、全ての外部接続端子部の両側に形成されることが好ましい。FPCとの接続は、通常、外部接続端子部の単位で行われる。このため、外部接続端子部の単位で切断部が形成されることにより、外部接続端子部周辺の透明フィルム基材へのたわみの発生を効果的に抑制することができるからである。また、外部接続端子部の両側に形成されることにより、外部接続端子部に隣接する透明フィルム基材へのたわみの発生を抑制でき、カバーや表示装置等に貼り合わせる際に位置ずれの発生を抑制できるからである。
なお、図15は外部接続端子部の単位で切断部が形成されている例を示すものであり、図15(a)は上記平面視上隣接する上記表側外部接続端子および裏側外部接続端子を含む全ての外部接続端子部(13aおよび13b)の両側に形成される例を示すものであり、図15(b)は、全ての外部接続端子部(13aおよび13b)の両側に形成される例を示すものである。また、図15中の符合については、図1および図3と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、図15においては、説明の容易のため、引き回し配線や電極等についての記載を省略するものである。
また、図16中の符合については、図3と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、打ち抜きにより形成する方法であることが好ましい。形成が容易だからである。
本発明における透明フィルム基材は、上記切断部を有するものである。
このような透明フィルム基材を構成する材料としては、透明性を有する樹脂からなるものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエチレン系樹脂、ポリエーテルサルフォン等のポリエステル系樹脂等を挙げることができる。
また、本発明に用いられる透明フィルム基材の厚みとしては、上記電極や外部接続端子等を安定的に支持することができるものであれば特に限定されるものではないが、通常、50μm〜300μmの範囲内とすることができる。
なお、複数層からなる場合に積層される層としては、上記透明性を有する樹脂からなる層以外に、低屈折率層や高屈折率層等を挙げることができる。
本発明における外部接続端子は、表側外部接続端子および裏側外部接続端子を少なくとも含むものである。
ここで、表側外部接続端子は上記透明フィルム基材の上記表側電極が形成された表面上に形成され、上記表側電極に接続されるものであり、裏側外部接続端子は上記透明フィルム基材の上記裏側電極が形成された表面上に上記表側接続端子と平面視上重ならないように形成され、上記裏側電極に接続されるものである。
また、本発明における外部接続端子は、上記透明フィルム基材の表面上に直接形成されたものであっても良く、他の層を介して形成されるものであっても良い。具体的には、既に説明した図4に示すように、上記電極を構成する電極材料からなる層上に形成されるものであっても良い。
また、本発明においては、通常、表側外部接続端子からなる表側外部接続端子部および裏側外部接続端子からなる裏側外部接続端子部が平面視上重ならないように形成されるものである。タッチパネルセンサとFPCとの接続を、外部接続端子部の単位で容易かつ効率的に行うことできるからである。
なお、このような外部接続端子部に含まれる外部接続端子の数等については、FPCとの接続に用いられるヒートツール等に応じて適宜設定されるものである。また、外部接続端子部は、通常、透明フィルム基材の同一表面上に外周端に対して並列状に配置された複数の外部接続端子からなるものである。また、隣接する外部接続端子部間の外部接続端子の間隔は、一般的には、外部接続端子部内の外部接続端子間の間隔より広いものである。
具体的には、特開2011−210176号公報に記載されるものと同様とすることができる。
本発明における電極は、表側電極および裏側電極を少なくとも含むものである。
ここで、表側電極は、上記透明フィルム基材の一方の表面上に形成されるものであり、裏側電極は、上記透明フィルム基材の他方の表面上に形成されるものである。また、電極は、通常、透明フィルム基材のアクティブエリア内に形成されるものである。
本発明における透明性材料としては、タッチパネルに一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛や、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物や、これらの金属酸化物が2種以上複合された材料が挙げられる。
また、非透明性材料としては、例えば、特開2010−238052号公報等に記載のものを用いることができる。具体的には、アルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅等の金属およびその合金等を用いることができる。
本発明のタッチパネルセンサは、透明フィルム基材、表側電極および裏側電極、ならびに、表側外部接続端子および裏側外部接続端子を含むものであるが、必要に応じて他の構成を有するものであっても良い。
このような他の構成としては、例えば、電極および外部接続端子を接続する引き回し配線や、電極や引き回し配線を覆うように形成される保護層を挙げることができる。
このような絶縁性および透明性を有する保護層としては、例えば、アクリル樹脂やSiO2等の無機材料等からなるものを挙げることができる。
具体的には、図17(a)に例示するように、透明フィルム基材1を準備し、上記透明フィルム基材1の両面にスパッタリングによりITO等からなる電極材料層2Xおよびモリブデン等からなる金属材料層3Xが積層された積層体20を準備し、両面の金属材料層3X上にパターン状にレジスト21を形成した後、燐硝酢酸等でエッチングすることにより金属材料層3Xをパターニングし、次いで、レジスト21をマスクとして塩化鉄等を用いて電極材料2Xをエッチングする(図17(b))。
その後、レジスト21を剥離し(図17(c))、パターニングされた積層体にレジスト21をコーティングし露光および現像によりアクティブエリア内のレジストを除去し、燐硝酢酸等でアクティブエリア内の金属材料層3Xをエッチングすることにより、パターン状の透明電極(2aおよび2b)を形成し(図17(d))、次いで、残存するレジスト21を剥離することにより、電極材料層2Xおよび金属材料層3Xが積層してなる引き回し配線5および外部接続端子(3aおよび3b)を形成する(図17(e))。
その後、図17(f)に例示するように、表側外部接続端子3aおよび裏側外部接続端子3b間に打ち抜きにより切断部4を形成し、タッチパネルセンサを得る方法を用いることができる。
次に、本発明のFPC付タッチパネルセンサについて説明する。
本発明のFPC付タッチパネルセンサは、上述のタッチパネルセンサと、絶縁性を有するフレキシブル基板および上記フレキシブル基板の表面上に形成された接続端子を有するフレキシブルプリント配線板と、熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子と上記接続端子とを接続する異方導電接着剤層と、を有することを特徴とするものである。
また、この例においては、表側接続端子32aは、フレキシブル基板31の表側接続部31aに形成され、裏側接続端子31bは、フレキシブル基板31の裏側接続部31bに形成されている。
以下、本発明のFPC付タッチパネルセンサの各構成について詳細に説明する。
なお、上述のタッチパネルセンサについては、上記「A.タッチパネルセンサ」の項に記載した内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられるFPCは、絶縁性を有するフレキシブル基板および上記フレキシブル基板の表面上に形成された接続端子を有するものである。
このようなFPCとしては、両面に電極および外部接続端子が形成されたタッチパネルセンサとの接続に一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、特開2011−210176号公報に記載されたものとすることができる。
本発明におけるフレキシブル基板としては、所望の絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、厚さ25μm程度の可撓性のポリイミドフィルム等を挙げることができる。
また、上記接続端子としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、上記タッチパネルセンサにおける外部接続端子と同様とすることができる。
このようなその他の構成としては、例えば、上記接続端子に接続された配線や、上記配線を覆うように形成された保護層等を挙げることができる。
上記配線としては、上記引き回し配線と同様とすることができる。また、保護層としては、絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリイミド樹脂からなるものを挙げることができる。
本発明における異方導電性接着剤層は、熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子と上記接続端子とを接続するものである。
また、上記絶縁性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
透明フィルム基材として、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムを用いた。PETフィルムの両面にITO(透明導電膜層)とモリブデン(金属導電膜層)を成膜し、ポジ型感光樹脂を塗布し、フォトリソグラフィー法によってパターニングした後に、まず金属導電膜層を燐酸、硝酸、酢酸、水を5:5:5:1の割合で配合してなる燐硝酢酸水溶液をエッチング液として使用しパターニングした。その後、透明導電膜層を塩化第二鉄をエッチング液としてパターニングし、ポジ型感光樹脂を水酸化カリウム水溶液で剥離し、再度ポジ型感光樹脂を塗布し、次いで、アクティブエリア内のポジ型感光樹脂を水酸化カリウム水溶液で剥離し、アクティブエリア内の金属導電膜層を上記燐硝酢酸水によりエッチングした後に、ポジ型感光樹脂を水酸化カリウム水溶液で剥離することで、PETフィルムの両面にパターニングされた電極が形成されたタッチパネルセンサを得た。外部接続端子は表裏面にそれぞれ1か所ずつ形成し、接続端子の内端から透明フィルム基材の外周端までの距離は2000μmとした。
その後、表裏面の外部接続端子間に終端から透明フィルム基材の外周端までの距離(切断部深さ)が外部接続端子の内端からの距離と同じ2000μmの切断部(切り込み部)を形成し、切断部を有するタッチパネルセンサを得た。
切断部深さを2500μm、すなわち、外部接続端子の内端から500μm内側に終端を有する切り込み部を形成した以外は、実施例1と同様にしてタッチパネルセンサを形成した。
切断部を形成しないこと以外は、実施例1と同様にしてタッチパネルセンサを得た。
切断部深さを1500μm、すなわち、外部接続端子の内端から500μm外側に終端を有する切り込み部を形成した以外は、実施例1と同様にしてタッチパネルセンサを得た。
実施例および比較例で作製したタッチパネルセンサの表面の外部接続端子に、ACF(フィルム状の異方導電性接着剤である異方導電性フィルム)を介して温度130℃でFPCを熱圧着し、その後に、裏面の外部接続端子にACFを介して温度130℃でFPCを熱圧着することにより接続を行い、タッチパネルセンサの外部接続端子およびFPCの接続端子間の位置ずれの有無、およびタッチパネルセンサの裏面の接続端子周辺での透明フィルム基材のたわみの有無を確認した。
その結果、実施例のタッチパネルセンサでは、位置ずれもたわみもないことが確認できた。一方、比較例のタッチパネルセンサでは、裏面の外部接続端子付近の表面側外部接続端子に近い場所でフィルムにたわみが生じ、裏面の外部接続端子とFPCの接続端子との間で一部ズレが生じた。
2 … 電極
3 … 外部接続端子
3c … 切断部隣接外部接続端子
4 … 切断部
5 … 引き回し配線
10 … タッチパネルセンサ
12 … アクティブエリア
13 … 外部接続端子部
20 … 積層体
21 … レジスト
30 … FPC
31 … フレキシブル基板
32 … 接続端子
40 … FPC付タッチパネルセンサ
Claims (3)
- 透明フィルム基材と、
前記透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側電極と、
前記透明フィルム基材の前記表側電極が形成された表面上に形成され、前記表側電極に接続された表側外部接続端子と、
前記透明フィルム基材の他方の表面上に形成された裏側電極と、
前記透明フィルム基材の前記裏側電極が形成された表面上に前記表側接続端子と平面視上重ならないように形成され、前記裏側電極に接続された裏側外部接続端子と、
を有し、
前記透明フィルム基材が、少なくとも平面視上隣接する前記表側外部接続端子および裏側外部接続端子の間に切断部を有し、
前記切断部の終端から前記透明フィルム基材の外周端までの距離が、前記切断部に隣接する前記表側外部接続端子または前記裏側外部接続端子である切断部隣接外部接続端子の内端から前記透明フィルム基材の外周端までの距離以上の距離であることを特徴とするタッチパネルセンサ。 - 前記切断部と前記切断部隣接外部接続端子との間隔が、前記切断部隣接外部接続端子の端子幅、および、前記切断部隣接外部接続端子と前記切断部隣接外部接続端子に隣接する同一表面上に形成された外部接続端子との端子間幅のうち、いずれか狭いものより広いことを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
- 請求項1または請求項2に記載のタッチパネルセンサと、
絶縁性を有するフレキシブル基板および前記フレキシブル基板の表面上に形成された接続端子を有するフレキシブルプリント配線板と、
熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、前記表側外部接続端子および前記裏側外部接続端子と前記接続端子とを接続する異方導電接着剤層と、
を有することを特徴とするフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013172433A JP5910585B2 (ja) | 2013-08-22 | 2013-08-22 | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013172433A JP5910585B2 (ja) | 2013-08-22 | 2013-08-22 | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012003459A Division JP5348255B2 (ja) | 2012-01-11 | 2012-01-11 | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014002778A true JP2014002778A (ja) | 2014-01-09 |
JP5910585B2 JP5910585B2 (ja) | 2016-04-27 |
Family
ID=50035814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013172433A Active JP5910585B2 (ja) | 2013-08-22 | 2013-08-22 | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5910585B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106773391A (zh) * | 2017-02-14 | 2017-05-31 | 奇纬光电新材料(中国)有限公司 | 一种调光膜的接线结构 |
JP2019164480A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | Smk株式会社 | タッチパネル、タッチパネルの製造方法及び電子機器 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03108789A (ja) * | 1989-09-22 | 1991-05-08 | Seiko Epson Corp | フレキシブル基板の構造 |
JPH0472670U (ja) * | 1990-11-02 | 1992-06-26 | ||
JP2001036207A (ja) * | 1999-07-15 | 2001-02-09 | Hokuriku Electric Ind Co Ltd | 回路基板 |
JP2002268575A (ja) * | 2001-03-12 | 2002-09-20 | Kyocera Corp | 表示装置および表示機器 |
JP2002350889A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-04 | Optrex Corp | 液晶表示装置 |
JP2004077997A (ja) * | 2002-08-21 | 2004-03-11 | Seiko Epson Corp | 基板の接続構造、それを備えた電気光学装置および電子機器 |
JP2007213118A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | タッチパネル |
JP2008263161A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-30 | Epson Imaging Devices Corp | 実装構造体、電気光学装置、入力装置、実装構造体の製造方法、および電子機器 |
JP2011210176A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Dainippon Printing Co Ltd | タッチパネル部材およびタッチパネル |
-
2013
- 2013-08-22 JP JP2013172433A patent/JP5910585B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03108789A (ja) * | 1989-09-22 | 1991-05-08 | Seiko Epson Corp | フレキシブル基板の構造 |
JPH0472670U (ja) * | 1990-11-02 | 1992-06-26 | ||
JP2001036207A (ja) * | 1999-07-15 | 2001-02-09 | Hokuriku Electric Ind Co Ltd | 回路基板 |
JP2002268575A (ja) * | 2001-03-12 | 2002-09-20 | Kyocera Corp | 表示装置および表示機器 |
JP2002350889A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-04 | Optrex Corp | 液晶表示装置 |
JP2004077997A (ja) * | 2002-08-21 | 2004-03-11 | Seiko Epson Corp | 基板の接続構造、それを備えた電気光学装置および電子機器 |
JP2007213118A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | タッチパネル |
JP2008263161A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-30 | Epson Imaging Devices Corp | 実装構造体、電気光学装置、入力装置、実装構造体の製造方法、および電子機器 |
JP2011210176A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Dainippon Printing Co Ltd | タッチパネル部材およびタッチパネル |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106773391A (zh) * | 2017-02-14 | 2017-05-31 | 奇纬光电新材料(中国)有限公司 | 一种调光膜的接线结构 |
JP2019164480A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | Smk株式会社 | タッチパネル、タッチパネルの製造方法及び電子機器 |
TWI706301B (zh) * | 2018-03-19 | 2020-10-01 | 日商Smk股份有限公司 | 觸控面板的製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5910585B2 (ja) | 2016-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10254860B2 (en) | Touch pad with flexible substrate | |
TWI502451B (zh) | Capacitive type input device and manufacturing method thereof | |
JP5942454B2 (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネル付表示装置およびタッチパネルセンサの製造方法 | |
US8614403B2 (en) | Electrostatic capacitance type input device | |
JP2013156773A (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP5884508B2 (ja) | タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 | |
JP5910106B2 (ja) | タッチパネルモジュールおよびタッチパネル付表示装置 | |
JP5382357B2 (ja) | タッチパネル部材およびタッチパネル | |
JP5348255B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP2013145486A (ja) | タッチパネルの配線構造 | |
US20160147360A1 (en) | Touch screen panel and a method of manufacturing the same | |
TW200945129A (en) | Method of fabricating touch-control panel | |
JP6168216B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP6040527B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP2013149196A (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネル付表示装置およびタッチパネルセンサの製造方法 | |
JP5910585B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP5884494B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP2015118537A (ja) | タッチパネルセンサおよびタッチ位置検出機能付き表示装置 | |
JP5942433B2 (ja) | タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ | |
JP2015222456A (ja) | 静電容量式センサ | |
KR101496250B1 (ko) | 터치 패널 및 이의 제조 방법 | |
KR101469149B1 (ko) | 터치 패널 및 제조 방법 | |
JP6202370B2 (ja) | タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサを備える入出力装置およびタッチパネルセンサの製造方法 | |
JP6103533B2 (ja) | 入力装置 | |
JP2014174656A (ja) | タッチパネル用電極部材、タッチパネル、及び画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131001 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5910585 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |