JP2014001719A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インテークマニホールドにおける開閉弁の支持にボールベアリングを採用し、ベアリングの内部隙間に基づく開閉弁の打音の発生を予圧付与によって防止し、併せて予圧付与手段の付設による組付工数の増加や組付性の悪化を抑制する。
【解決手段】開閉弁9のジャーナル部21,22を軸受ブロック10Aにて軸受支持するにあたり、一方のジャーナル部21はボールベアリング23を介して軸受支持し、他方のジャーナル部22は滑り軸受のかたちで直接的に軸受支持する。軸受ブロック10A内に収容した押圧子25、圧縮コイルスプリング26およびリテーナ27と軸受ブロック10Aとで予圧付与手段を形成し、ボールベアリング23にラジアル方向の予圧を付与する。軸受ブロック10Aはアッパーケースとロアケースとで挟み込んで固定する。
【選択図】図2

Description

本発明はインテークマニホールドを主要素とする内燃機関の吸気装置に関し、特にインテークマニホールドの吸気通路に吸気制御のための開閉弁を備えた吸気装置に関するものである。
内燃機関の吸気系を構成することになるインテークマニホールドにおいては、例えば特許文献1および特許文献2に記載されているように、吸気通路を絞るスロットル弁のほか、吸気通路の実行長さを切り換える切換弁、および吸気通路の一部を閉じることによりスワール流やタンブル流を生成するための開閉弁等を設けることが行われている。なお、ここでは、目的や用途を問わず、また開閉部位が吸気通路の一部であるか全部であるかにかかわらず、吸気通路を開閉する弁の類を開閉弁と総称するものとする。
この場合において、インテークマニホールドとともに開閉弁も樹脂製のものが多用される傾向にあることから、例えば上記特許文献2に記載されているように、開閉弁を回動可能に支持する軸受部材として樹脂製ブッシュ等の滑り軸受タイプのものが採用されている。その一方、特定用途の開閉弁については、信頼性向上等の観点から軸受部材としてボールベアリングに代表されるような転がり軸受を採用したいとの要請があり、例えば特許文献3には開閉弁の軸受部材としてボールベアリングを採用した空気流量制御装置が開示されている。
そして、同特許文献3に記載された空気流量制御装置では、樹脂製の吸気管に挿入されたボールベアリングをゴムあるいは皿ばね等の弾性体にて押圧して、ボールベアリングの保持力低下を防いでいる。
特開2006−70720号公報 特開2004−60525号公報 特開平11−324735号公報
上記のようにインテークマニホールドの吸気通路に設けられる開閉弁の支持にボールベアリングを採用した場合、ボールベアリング自体の内部隙間を無視することができず、この内部隙間に起因して例えば開閉弁の上流側と下流側との圧力差により開閉弁が振動して打音が発生するおそれがある。
そして、ボールベアリングの内部隙間を調整するにはボールベアリングに予圧(プリロード)を付与するべく予圧付与手段を付設することが有効であるが、上記特許文献3に記載された技術では、ボールベアリングの内輪を弾性体にてスラスト方向に押圧しているだけであるため、ボールベアリングの内部隙間の調整効果が十分でなく、なおも開閉弁の打音が発生するおそれがある。
また、特に多気筒内燃機関用のインテークマニホールドのように、気筒数に応じて並設された吸気通路のそれぞれに個別に開閉弁が設けられる場合には、開閉弁を軸受支持するボールベアリング毎に個別に予圧付与手段を付設する必要があり、組付工数の増加とともに組付性の悪化を招くこととなって好ましくない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、開閉弁の軸受支持にボールベアリングに代表されるような転がり軸受を採用した場合でも、予圧付与により転がり軸受の内部隙間を調整して開閉弁の打音の発生を防止でき、しかも予圧付与手段の付設による組付工数の増加や組付性の悪化を抑制できるようにした内燃機関の吸気装置を提供するものである。
本発明は、吸気通路の断面積を二分するかたちで分割された樹脂製の二つのケースを接合することでインテークマニホールドが形成されているとともに、このインテークマニホールドの吸気通路に当該吸気通路を開閉するバタフライバルブタイプの開閉弁を設けてある内燃機関の吸気装置を前提としている。
その上で、上記一方のケースに嵌合保持される軸受ブロックと、上記軸受ブロックに嵌合保持されるとともに、上記開閉弁側のジャーナル部が内挿されて当該ジャーナル部を軸受支持する転がり軸受と、上記軸受ブロックに組み込まれて、上記転がり軸受に弾性力に基づくラジアル方向またはスラスト方向の予圧を付与する予圧付与手段と、を備えている。そして、上記双方のケース同士を溶着による接合をもって一体化することで、上記軸受ブロックが開閉弁、転がり軸受および予圧付与手段とともにインテークマニホールドの定位置に位置決め保持されていることを特徴とする。
ここで、転がり軸受が例えばボールベアリングである場合にはラジアル方向の予圧を付与し、他方、転がり軸受がアンギュラタイプあるいはスラストタイプのものである場合には、スラスト方向の予圧を付与するものとする。
より具体的には、請求項2に記載のように、上記軸受ブロックが予圧付与手段の一部を兼ねていて、この予圧付与手段は、上記軸受ブロックにリテーナとともに挿入されて、上記転がり軸受に軸受支持されているジャーナル部に当接する押圧子と、上記リテーナと押圧子との間に介装されて、当該押圧子および上記ジャーナル部を介して転がり軸受にラジアル方向の予圧を付与する弾性体と、を備えているものとする。
この場合において、請求項3に記載のように、上記一方のケースには、上記軸受ブロックを受容して当該軸受ブロックを嵌合保持するスロット部が形成されていることが望ましい。
また、請求項4に記載のように、インテークマニホールドには気筒ごとに独立した複数の吸気通路が並設されているとともに、各吸気通路にはそれぞれに独立した開閉弁が個別に設けられている場合には、一方のケースには、開閉弁総数分の軸受ブロックとして、転がり軸受および予圧付与手段を有する軸受ブロックと転がり軸受および予圧付与手段を有しない軸受ブロックとが混在するかたちで嵌合保持されていても良い。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、二分割されているいわゆる半割り状の二つのケース同士を溶着による接合をもって一体化することで吸気通路が形成されて、初めてインテークマニホールドとしての機能を発揮し得る状態となる。そして、ケース同士の溶着による接合に先立って、転がり軸受や予圧付与手段が付帯している軸受ブロックを予め一方のケースに嵌合保持させておけば、上記溶着による接合一体化をもって軸受ブロックがインテークマニホールドの定位置に位置決め保持される。その結果として、開閉弁は予圧が付与された転がり軸受に軸受支持されている状態となる。
請求項1に記載の発明によれば、二分割されているいわゆる半割り状の二つのケース同士を溶着にて接合一体化することで、軸受ブロックが転がり軸受および予圧付与手段とともにインテークマニホールドの定位置に位置決め保持されているので、予圧付与により転がり軸受の内部隙間を調整して開閉弁の打音の発生を未然に防止でき、吸気装置の品質および信頼性の向上が図れる。また、予圧付与手段を設けたことによる組付工数の増加や組付性の悪化を抑制できる。
請求項2に記載の発明によれば、軸受ブロックが予圧付与手段の一部を兼ねていて、この軸受ブロックのなかに予圧付与手段の構成要素が収容されているので、組付工数の増加や組付性の悪化を抑制する上で一段と有利となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、一方のケースに、軸受ブロックを受容して当該軸受ブロックを嵌合保持するスロット部が形成されているので、軸受ブロックの位置決め精度が一段と向上する。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、多気筒内燃機関のインテークマニホールドの場合であって、しかも転がり軸受および予圧付与手段を有する軸受ブロックと転がり軸受および予圧付与手段を有しない軸受ブロックとが混在していても所期の目的を達成することができ、組付工数の増加や組付性の悪化を抑制できる。
本発明に係る内燃機関の吸気装置の第1の実施の形態を示す図で、インテークマニホールドの分解斜視図。 図1の要部拡大図。 図2における軸受ブロックの要部分解斜視図。 図2の垂直断面図。 本発明に係る内燃機関の吸気装置の第2の実施の形態を示す図で、図2と同等部位の要部拡大図。 図5における軸受ブロックの要部分解斜視図。 図5の垂直断面図。 本発明に係る内燃機関の吸気装置の第2の実施の形態を示す図で、要部の拡大断面図。 図8の要部の分解斜視図。
図1〜4は本発明に係る内燃機関の吸気装置を実施するためのより具体的な第1の形態を示し、ここでは図1から明らかなように4気筒タイプの吸気装置で且つ吸気通路の通路長を切り換える場合の例を示している。
図1に示すように、吸気装置の主体となるインテークマニホールド1は二分割されたアッパーケース2とロアケース3とで形成される。これらのアッパーケース2およびロアケース3は共に所定の樹脂材料製のもので、これらのケース2,3のうちそれぞれの分割面に相当する位置には周壁4,5のほか複数の隔壁6が形成されている。そして、双方のケース2,3同士を突き合わせた上で周壁4,5のほか隔壁6にて溶着により接合することで、両者が一体化されてインテークマニホールド1を形成することになる。
これにより、インテークマニホールド1の内部にはそれぞれに独立した複数の吸気通路7が形成される。言い換えるならば、インテークマニホールド1はそれぞれの吸気通路7の断面積を図1の上下方向で二分するようなかたちでアッパーケース2とロアケース3とに二分割されていることになる。なお、図1の紙面と直交する方向の奥部側において、各気筒毎に独立したブランチ部が各吸気通路7と連通するように接続されることになる。
また、それぞれの吸気通路7には略矩形状をなすいわゆるバタフライバルブタイプの開閉弁9が個別に配置されるようになっていて、各開閉弁9はその両側に配置される軸受ブロック10にて回動可能に両持ち支持されている。ロアケース3側の周壁5の一部および隔壁6の一部にはその一部を切除するようにしてそれぞれにスロット部11が形成されていて、かかる構造はアッパーケース2側についてもほぼ同構造となっている。これらのスロット部11に対して軸受ブロック10を嵌合保持させことで当該軸受ブロック10が周壁4,5や隔壁6の一部を形成しつつ位置決めされる。これにより、各開閉弁9が個別に対応する各吸気通路7の所定位置に保持されることになる。なお、各開閉弁9および軸受ブロック10はインテークマニホールド1と同じく所定の樹脂材料製のもので、各開閉弁9については周縁部9a(図2参照)のみがそれ以外の部位よりも軟質の樹脂材料またはゴム材料等の軟質材料にて形成されている。
ここで、図1に示した5個の軸受ブロック10のうち真ん中のものと左端の二つの軸受ブロック10が転がり軸受タイプのものとされ(これらの転がり軸受タイプの軸受ブロック10には符号10A,10Bを併記してある。)、それ以外の軸受ブロック10は滑り軸受タイプのものとなっている。
その一方、ロアケース3の外側面には例えば負圧アクチュエータあるいは電動モータ等の回転型のアクチュエータ12がボルト13にて装着される。このアクチュエータ12は上記複数の開閉弁9が共有することになる単一且つ長尺な金属製の回転軸14を有していて、この回転軸14はロアケース3の外側面に挿入されるボールベアリング15を介してロアケース3に回転可能に軸受支持されるとともに、複数の軸受ブロック10および開閉弁9を貫通するようにしてこれらの軸受ブロック10および開閉弁9に挿入されることになる。したがって、アクチュエータ12が正転または逆転方向に回転起動することで、複数の開閉弁9が一斉に開弁動作または閉弁動作することになる。なお、回転軸14は、各開閉弁9との間での回り止め機能を発揮させるために断面形状が四角形の角柱状のものが採用されている。
図2は図1に示した転がり軸受タイプの軸受ブロック10Aとその両側の開閉弁9との関係を拡大して示している。また、図3は図2における軸受ブロック10Aの分解斜視図を、図4は図2の断面図をそれぞれ示している。
図2〜4から明らかなように、転がり軸受タイプの軸受ブロック10Aは全体として変形矩形状のものでありながらも下部を円筒状に形成したもので、外周には図1に示した周壁5および隔壁6側のスロット部11における溝部16と合致するリブ17を周回状に突出形成してあるとともに、上面にもアッパーケース2側の溝部と合致するリブ18を突出形成してある。また、軸受ブロック10Aの下部には軸受穴19を貫通形成してあるとともに、上面側からは軸受穴19に連通・交差する角穴状の収容凹部20を形成してある。なお、図1に示した転がり軸受タイプのもう一方の軸受ブロック10Bやその他の滑り軸受タイプの軸受ブロック10についても、転がり軸受タイプの軸受ブロック10Aとほぼ同構造のものとなっている。
また、図2〜4に示すように、軸受ブロック10Aの軸受穴19にはその両側の開閉弁9におけるジャーナル部21,22が互いに突き合わされるように挿入され、軸受ブロック10Aはそれぞれの開閉弁9を回動可能に軸受支持している。
より詳しくは、軸受ブロック10Aの軸受穴19のうちジャーナル部21を支持する部分には転がり軸受としてボールベアリング23が装着されていて、ジャーナル部22が滑り軸受のかたちで軸受穴19に直接的に軸受支持されているのに対して、ジャーナル部21はボールベアリング23に内挿されるかたちで軸受支持されている。そして、図2,4に示すように、ジャーナル部21を有する開閉弁9と同じくジャーナル部22を有する開閉弁9を貫通するかたちで角柱状の回転軸14が挿入される。なお、角柱状の回転軸14が挿入される各開閉弁9側の軸穴24(図2参照)が角穴状のものとなっていることで、その回り止め機能により回転軸14と各開閉弁9との相対回転が防止されている。
また、図2〜4に示すように、軸受ブロック10Aの収容凹部20には駒状の押圧子25と弾性体としての圧縮コイルスプリング26およびブロック状のリテーナ27とがそれぞれ挿入されている。押圧子25は半円状の押圧面25aをもって一方のジャーナル部21に接触するとともに、押圧子25の軸部25bには圧縮コイルスプリング26が外挿される。なお、押圧子25がジャーナル部21に当接する位置は、当該ジャーナル部21の長手方向においてボールベアリング23による軸受位置から所定距離だけ離れている。他方、リテーナ27は押圧子25との間に介装された圧縮コイルスプリング26を保持する機能を有しているとともに、そのリテーナ27の上面には軸受ブロック10Aの上面に形成されたリブ18と合致する補助リブ28が形成されている。そして、図2,4に示すように、リテーナ27側の補助リブ28と軸受ブロック10A側のリブ18とが整合・合致するまでリテーナ27がアッパーケース2にて軸受ブロック10Aの収容凹部20に押し込まれることにより、圧縮コイルスプリング26のばね力(弾性力)を受けて押圧子25が一方のジャーナル部21に押し付けられることになる。
なお、図1に示したアッパーカバー2とロアカバー3とが溶着にて接合されて一体化されることで、リテーナ27側の補助リブ28と軸受ブロック10A側のリブ18とは上記アッパーカバー2側の溝部29(図4参照)と嵌合し、これをもって両者の整合・合致状態が維持されるように拘束される。
以上の構成により、押圧子25は圧縮コイルスプリング26のばね力を受けて常時ジャーナル部21の円筒外周面に圧接していて、結果としてそのジャーナル部21を支持している転がり軸受としてのボールベアリング23には常時ラジアル方向の予圧(プリロード)が付与されていることになる。そのため、軸受ブロック10Aは予圧付与手段30の一部を兼ねていて、図3に示すように軸受ブロック10Aはその収容凹部20に挿入された押圧子25、圧縮コイルスプリング26およびリテーナ27とともにボールベアリング23にラジアル方向の予圧を付与する予圧付与手段30を形成していることになる。
ここで、図1に示した左端の転がり軸受タイプの軸受ブロック10Bについては、一つの開閉弁9をいわゆる片持ち支持しているだけであるため、図4に示した軸受ブロック10Aから他方のジャーナル部22を有する開閉弁9を省略したものと理解することができる。同様に、図1に示した滑り軸受タイプの軸受ブロック10については、図2〜4に示した転がり軸受タイプの軸受ブロック10Aからボールベアリング23、押圧子25、圧縮コイルスプリング26およびリテーナ27の各要素を省略したものと理解することができる。そのため、滑り軸受タイプの軸受ブロック10では、その軸受ブロック10に形成された軸穴19にて各開閉弁9のジャーナル部21,22を滑り軸受のかたちで直接的に支持していることになる。
このようなインテークマニホールド1の構造では、図1に示すように、アッパーケース2とロアケース3とが分割されている状態で、それぞれの開閉弁9と転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bおよび滑り軸受タイプの軸受ブロック10を仮組みしたものをロアカバー3の所定位置に位置決めする。なお、転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bと滑り軸受タイプの軸受ブロック10の位置決めは、図1,4に基づいて先にも述べたように、各軸受ブロック10A,10B,10を相手側のスロット部11に嵌合しつつ、各軸受ブロック10A,10B,10に付帯しているリブ17を周壁5および隔壁6側の溝部16に合致させることで行う。その上で、全ての開閉弁9および軸受ブロック10A,10B,10にまたがるように図1に示したアクチュエータ12の回転軸14を挿入するとともに、アクチュエータ12をボルト13にて固定する。
こうして、ロアケース3側での各開閉弁9や各軸受ブロック10A,10B,10の仮組みが完了したならば、所定の押し付け力をもってアッパケース2とロアケース3のそれぞれの周壁4,5および隔壁6同士を正確に突き合わせるとともに、それらの周壁4,5および隔壁6同士の間に各軸受ブロック10A,10B,10を挟み込む。なお、図2〜4に示したように各軸受ブロック10A,10B,10には位置決め用のリブ18を形成してあるので、これらのリブ18が相手側となるアッパーケース2側の隔壁6の溝部29(図4参照)にはまり合うことで位置決めされる。また、転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bに挿入されることになるリテーナ27にも補助リブ28を形成してあるので、同様に相手側となる隔壁6側の溝部29にはまり合うことで位置決めされる。
こうしてロアケース3とアッパーケース2および各軸受ブロック10A,10B,10との相対位置決めがなされたならば、上記のような突き合わせ状態を維持したままで、振動溶着法、摩擦溶着法あるいは超音波溶着法等の手法により双方のケース2,3同士を接合・一体化してインテークマニホールド1とする。その際に、それぞれの軸受ブロック10A,10B,10は双方のケース2,3同士の間に挟まれたままで位置決め保持される。
この状態において、図4に示した転がり軸受タイプの軸受ブロック10Aでは、開閉弁9側の一方のジャーナル部22を滑り軸受のかたちで軸受支持している一方、他方の開閉弁9側のジャーナル部21についてはボールベアンリグ23があるために転がり軸受のかたちで軸受支持していて、ボールベアリング23には常時ラジアル方向の予圧が付与されていることになる。
詳しくは、図2〜4に示すように、リテーナ27の上面の補助リブ28が軸受ブロック10A側のリブ18と面一状態となって整合・一致するまでリテーナ27が軸受ブロック10A内に押し込まれることにより、圧縮コイルスプリング26が所定の圧縮状態となる。そのため、押圧子25はそれに接触している開閉弁9のジャーナル部21を直径方向に押圧し、結果としてそのジャーナル部21を軸受支持しているボールベアリング23にはラジアル方向の予圧が常時付与されることになる。かかる挙動は、図1に示したもう一方の転がり軸受タイプの軸受ブロック10Bについても同様である。
また、上記転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bと混在するかたちで併用されている滑り軸受タイプの軸受ブロック10については、先に述べたように転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bからボールベアリング23、押圧子25、圧縮コイルスプリング26およびリテーナ27の各要素を省略したものと理解することができることから、図4のジャーナル部22と同じ滑り軸受の形態でそれぞれのジャーナル部21,22を軸受支持していることになる。
このように本実施の形態によれば、特定の開閉弁9のジャーナル部21を軸受支持しているボールベアリング23に常時予圧が付与されていることにより、ボールベアリング23の内部隙間を調整して開閉弁9の打音の発生を未然に防止でき、吸気装置の品質および信頼性の向上が図れることになる。
また、双方のケース2,3同士の溶着・一体化と同時に双方のケース23に挟み込まれるかたちで予圧付与手段30を含むそれぞれの軸受ブロック10A,10B,10が位置決め保持されることになるので、組付工数の増加や組付性の悪化を招かないで済むことになる。
ここで、上記実施の形態では、滑り軸受タイプの軸受ブロック10と、ボールベアリング23を要素とする転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bとを混在させて併用する場合を例にとって説明したが、転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bの位置は特に限定されるものではなく、また全ての軸受ブロックについてボールベアリング23を要素とする転がり軸受タイプの軸受ブロック10A,10Bを採用することもできる。
図5〜7は本発明に係る内燃機関の吸気装置の第2の実施の形態を示していて、図2〜4に示した第1の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
図5〜7に示す第2の実施の形態では、図2〜4と比較すると明らかなように、押圧子35の形状のほか、その押圧子35がジャーナル部21に当接する位置が第1の実施の形態のものと異なっている。
図5〜7に示す押圧子35は、押圧面35aを有する下部がチャンネル状または略コ字状のものとして形成されていて、転がり軸受としてのボールベアリング23を跨ぐかたちで、ジャーナル部21のうちボールベアリング23をはさんでその両側の位置に押圧面23aが圧接している。
この第2の実施の形態では、ボールベアリング23の両側において左右均等に予圧を付与することができる利点がある。
図8,9は本発明に係る内燃機関の吸気装置の第3の実施の形態を示している。
この第3の実施の形態では、開閉弁9が転がり軸受タイプの軸受ブロック40Aと滑り軸受タイプの軸受ブロック40とで軸受支持されている場合であって、且つ一方のジャーナル部21を支持している転がり軸受タイプの軸受ブロック40Aに転がり軸受としてスラストベアリングまたはアンギュラボールベアリング33が採用されている場合に、滑り軸受タイプの軸受ブロック40に予圧付与手段50を設けて、アンギュラボールベアリング33にスラスト方向の予圧を付与するようにしたものである。
図9に示すように、滑り軸受タイプの軸受ブロック40には収容凹部41が形成されていて、この収容凹部41にエンドピース42、押圧子43、弾性体としての圧縮コイルスプリング44およびリテーナ45のそれぞれが収容されている。エンドピース42は中空角筒の一端部を斜めにカットした形状のものとなっていて、図8の開閉弁9側の一方のジャーナル部22の端部に当接するとともに、反対側の面が傾斜カム面42aとなっている。また、押圧子43の下部はウエッジ状のものとなっていて、エンドピース42側の傾斜カム面42aに対応する傾斜カム面43aが形成されているとともに、双方の傾斜カム面42a,42a同士が摺接するようになっている。なお、開閉弁9に挿入される回転軸14との干渉を回避するために、エンドピース42は先に述べたように中空状のものとして形成されているとともに、押圧子43には逃げ凹部43b(図8参照)が形成されている。
そして、圧縮コイルスプリング44のばね力を受けて押圧子43およびエンドピース42の傾斜カム面43a,42a同士が摺接し、それによって一方のジャーナル部22に当接しているエンドピース42は開閉弁9全体を転がり軸受タイプの軸受ブロック40A側に押圧することになる。これにより、他方のジャーナル部21はアンギュラボールベアリング33の内輪を図8の右方向に押圧し、アンギュラボールベアリング33には所定の予圧が付与されることになる。
この第3の実施の形態においても先の第1,第2の実施の形態と同様の効果が得られることになる。
ここで、上記各実施の形態では、吸気通路の通路長を切り換えるための開閉弁を有するインテークマニホールドを例にとって説明したが、本発明は上記実施の形態として例示したもの以外の同種の開閉弁、例えば吸気通路の一部を閉じることによりスワール流やタンブル流を生成するための開閉弁を有するインテークマニホールドにも同様に適用することができるものである。
1…インテークマニホールド
2…アッパーケース
3…ロアケース
7…吸気通路
9…開閉弁
10…軸受ブロック
10A,10B…転がり軸受タイプの軸受ブロック
11…スロット部
14…回転軸
19…軸受穴
20…収容凹部
21…ジャーナル部
22…ジャーナル部
23…ボールベアリング(転がり軸受)
25…押圧子
26…圧縮コイルスプリング(弾性体)
27…リテーナ
30…予圧付与手段
33…アンギュラボールベアリング(転がり軸受)
35…押圧子
40A…転がり軸受タイプの軸受ブロック
41…収容凹部
42…エンドピース
43…押圧子
44…圧縮コイルスプリング(弾性体)
45…リテーナ
50…予圧付与手段

Claims (4)

  1. 吸気通路の断面積を二分するかたちで分割された樹脂製の二つのケースを接合することでインテークマニホールドが形成されているとともに、このインテークマニホールドの吸気通路に当該吸気通路を開閉するバタフライバルブタイプの開閉弁を設けてある内燃機関の吸気装置において、
    上記一方のケースに嵌合保持される軸受ブロックと、
    上記軸受ブロックに嵌合保持されるとともに、上記開閉弁側のジャーナル部が内挿されて当該ジャーナル部を軸受支持する転がり軸受と、
    上記軸受ブロックに組み込まれて、上記転がり軸受に弾性力に基づくラジアル方向またはスラスト方向の予圧を付与する予圧付与手段と、
    を備えていて、
    上記双方のケース同士を溶着による接合をもって一体化することで、上記軸受ブロックが開閉弁、転がり軸受および予圧付与手段とともにインテークマニホールドの定位置に位置決め保持されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 上記軸受ブロックが予圧付与手段の一部を兼ねていて、
    この予圧付与手段は、
    上記軸受ブロックにリテーナとともに挿入されて、上記転がり軸受に軸受支持されているジャーナル部に当接する押圧子と、
    上記リテーナと押圧子との間に介装されて、当該押圧子および上記ジャーナル部を介して転がり軸受にラジアル方向の予圧を付与する弾性体と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 上記一方のケースには、上記軸受ブロックを受容して当該軸受ブロックを嵌合保持するスロット部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. インテークマニホールドには気筒ごとに独立した複数の吸気通路が並設されているとともに、
    各吸気通路にはそれぞれに独立した開閉弁が個別に設けられていて、
    一方のケースには、開閉弁総数分の軸受ブロックとして、転がり軸受および予圧付与手段を有する軸受ブロックと転がり軸受および予圧付与手段を有しない軸受ブロックとが混在するかたちで嵌合保持されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気装置。
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