JP2008309089A - 可変吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータ取り付け部分のコンパクト化を可能にして、合成樹脂製の吸気通路構造体による軽量化及びコスト低減に有利な可変吸気装置を提供する。
【解決手段】吸気通路構造体の吸気量を切換えるための切換弁が設けられるとともに、該切換弁の弁軸の一方の端部33bにアクチュエータ32が連結された可変吸気装置において、前記吸気通路構造体の側壁を貫通する孔部41の内周部に、その外側開口部側を拡径する段部41aが形成され、前記アクチュエータ32は、前記孔部41の中に嵌り込んで前記弁軸33を挿通状態とする筒状ハウジング44に、前記分割構造体の側壁外面に固定されるフランジ部52が一体に形成され、前記段部41aに、筒状ハウジング44の軸方向に押圧されることにより筒状ハウジング44の外周面と孔部41の内周面との間を密封するシールリング54が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、吸気通路構造体の吸気通路を切換えるための切換弁が設けられた可変吸気装置に関する。
可変吸気装置は、エンジンの運転状況によって吸気管の長さ等を変化させることができるようになっており、低速時のトルクと高速時のパワーとを両立させることができるものである。
このような可変吸気装置において、軽量化及びコスト低減のために吸気通路構造体を合成樹脂によって製造したものがあり、この合成樹脂製の吸気通路構造体は、複数の構造体に分割され、これら分割構造体を射出成形によってそれぞれ形成しておき、振動溶着等によって一体接合した構成とされている。
この場合、切換弁を作動するアクチュエータは、例えば特許文献1から3に記載のもののように、その一端面に取り付け用のフランジが形成されており、吸気通路構造体を溶着接合した後に、該吸気通路構造体の側壁外面に前記フランジの前端面を接触させてネジ止めするなどにより、吸気通路構造体の外側部に固定される構成とされている。また、フランジの前端面と吸気通路構造体の側壁外面との間には、密封のためのシールリングが介在される。
特開2000−55200号公報 特開2004−124933号公報 特開2004−52733号公報
しかしながら、アクチュエータのフランジの前端面と吸気通路構造体の側壁外面とのシール面に高い平面精度が必要になるとともに、これらの固定部分にアクチュエータの重量に比例した大きなモーメントが作用するので、これを支持して高い面圧を確保し得る剛性が必要であり、このため、フランジが大きくなってアクチュエータ取り付け部分が大型化する傾向にある。そして、この大型化に伴い、周辺機器のレイアウト設計の自由度を損なうという問題が生じる。
本発明は、前記事情に鑑みて提案されたもので、アクチュエータ取り付け部分のコンパクト化を可能にして、吸気通路構造体による軽量化及びコスト低減に有利な可変吸気装置の提供を目的とする。
本発明の可変吸気装置は、吸気通路構造体の吸気通路を切換えるための切換弁が設けられるとともに、該切換弁の弁軸の一方の端部(実施形態では基端部)にアクチュエータが連結された可変吸気装置において、前記吸気通路構造体の側壁を貫通する孔部の内周部に、その外側開口部側を拡径する段部が形成され、前記アクチュエータは、前記孔部の内側に嵌り込んで前記弁軸を挿通状態とする筒状ハウジングに、前記分割構造体の側壁外面に固定されるフランジ部が一体に形成され、前記段部に、筒状ハウジングの軸方向に押圧されることにより筒状ハウジングの外周面と孔部の内周面との間を密封するシールリングが設けられていることを特徴とする。
この可変吸気装置の構成であると、アクチュエータの一部分が吸気通路構造体の孔部の内側に配置されることにより、吸気通路構造体の側壁からの突出部分が小さくなり、その結果、フランジ部の固定部分に作用するモーメントを小さくすることができる。また、孔部の内周面と筒状ハウジングの外周面との間を密封するシールリングが孔部の段部内で軸方向に押圧される構成としたことにより、密封のための面圧を容易に確保することができる。
本発明の可変吸気装置において、前記吸気通路構造体は、複数の構造体に分割されるとともに、これら分割された構造体どうしが溶着によって接合されてなり、分割された構造体のうちの一つの構造体の側壁に前記アクチュエータが設けられている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、溶着前の構造体に対してアクチュエータを取り付け固定することができ、組付け性を向上させることができる。
本発明の可変吸気装置によれば、吸気通路構造体の側壁からの突出部分が小さくなるとともに、フランジ部の固定部分が負担するモーメントも小さくなるので、全体のコンパクト化を図ることができ、周辺機器のレイアウト設計の自由度を向上させることができる等の効果を奏する。また、シールリングが吸気通路構造体の側壁の孔部の内周部で段部によって軸方向に押圧される構成としたことにより、面圧確保が容易で高い密封性を有することができる。
以下、本発明の可変吸気装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
この可変吸気装置1の吸気通路構造体2は、4気筒エンジンに対応したものであり、合成樹脂からなる複数の構造体に分割されて、これら分割された構造体を溶着接合することにより一体化した構成とされている。この実施形態では、吸気通路構造体2は、図1に示すように上側分割構造体3と下側分割構造体4とに大きく分割されている。
上側分割構造体3は、図4にも断面にして示すように、吸気室5を囲むサージタンク部6の上半分6Aを構成するメイン構造部7と、該メイン構造部7の上側面との間で4本の吸気通路8の後段部8Aを形成する吸気通路後段カバー部9とから構成されており、該吸気通路後段カバー部9と前記メイン構造部7との接合によって形成される各吸気通路8の接合部にまたがってファンネル部10が取り付けられ、エンジン(図示略)からのブローバイガスを前記吸気通路8に取り込むPCV(Positive Crankcase Ventilation)部11がさらに取り付けられている。そして、前記メイン構造部7に、前記吸気室5をスロットルボディのダクト(図示略)に接続可能なフランジ12と、各吸気通路8をエンジンの各気筒(図示略)に接続するためのフランジ13とが一体成形されている。
一方、下側分割構造体4は、サージタンク部6の下半分6Bを構成する中央構造部21と、該中央構造部21の下側面との間で4本の吸気通路8の前段部8Bを形成する吸気通路前段カバー部22とを主な要素として構成されている。この吸気通路8の前段部8Bは、一端が吸気室5に開口するとともに、他端の開口部23も吸気室5に臨んで設けられている。
これら上側分割構造体3及び下側分割構造体4の接合部分の詳細について説明すると、前記上側分割構造体3におけるメイン構造部7は、前述したようにサージタンク部6の上半分6Aを構成しており、該上半分6Aの下方が開放状態とされている。一方、下側分割構造体4における中央構造部21は、サージタンク部6の下半分6Bを構成しており、該下半分6Bの上方が開放状態とされている。そして、上側分割構造体3におけるメイン構造部7の下向きの周縁部7aと、下側分割構造体4における中央構造部21の上向きの周縁部21aとは、これら上側分割構造体3と下側分割構造体4との接合部になっており、これら周縁部7a,21aどうしを接合することによりサージタンク部6に囲まれた吸気室5が形成される構造である。
一方、下側分割構造体4の中央構造体21に形成されている吸気通路8の前記他端の開口部23は、該中央構造体21の周縁部21aよりも内方に引き込んだ位置に設けられており、下側分割構造体4に上側分割構造体3を接合すると、下側分割構造体4における吸気通路8の前段部8Bと、上側分割構造体3における吸気通路8の後段部8Aとの間に図4に示すように比較的大きい間隙Gがあけられた状態で両者の開口部、つまり下側分割構造体4における前記開口部23と上側分割構造体3における前記ファンネル部10とが対向するようになっている。そして、この対向間に切換弁31の後述する筒体34が配置されている。
この切換弁31は、この実施形態の場合はスライド式バルブであり、図3に示すように、アクチュエータ32によって回動させられる弁軸33の途中が下側分割構造体4における前記開口部23と上側分割構造体3における前記ファンネル部10との間の空間を避けるように屈曲形成されるとともに、下側分割構造体4における前記開口部23に、該開口部23と上側分割構造体3における前記ファンネル部10との間を連結可能な長さを有する筒体34がそれぞれ摺動自在に被せられ、前記弁軸33に、各筒体34の外側部に設けた突起35に係合するフォーク部36が設けられ、弁軸33の回動によりフォーク部36が揺動して筒体34を図4の矢印で示すように往復スライドする構成である。図3に示す例では、前記弁軸33は、その先端部33a及び基端部33bと中央部33cとの間がそれぞれコ字状に屈曲形成され、これら屈曲部33dの中に前記筒体34が二つずつ配置され、これら筒体34どうしが連結状態とされている。
そして、弁軸33を回動させることにより筒体34を上側分割構造体3における前記ファンネル部10に接近させて、図4に示すように、ファンネル部10と下側分割構造体4における前記開口部23との間を筒体34によって連結状態としたときに、下側分割構造体4における吸気通路8の前段部8Bと上側分割構造体3における吸気通路8の後段部8Aとが連通状態となり、吸気室5から吸気通路8の全長を経由してエンジンに至る長い吸気通路長に設定される。
一方、切換弁31の筒体34を上側分割構造体3における前記ファンネル部10から離間させて、下側分割構造体4における前記開口部23と上側分割構造体3における前記ファンネル部10との間隙Gを開けると、吸気室5には上側分割構造体3における吸気通路8の後段部8Aが直接開口することになり、該吸気室5から吸気通路8の後段部8Bを経由する短い吸気通路長に設定されるものである。
前記アクチュエータ32は、図3及び図5に示すように、下側分割構造体4における中央構造部21の外側部に取り付けられるようになっており、該中央構造部21の側壁に形成された比較的大きい孔部41に取り付けられ弁軸33の基端部33bを回転自在に支持する軸受け機構部42と、該軸受け機構部42の外側に接続され弁軸33を回動する駆動部43とから構成されている。
前記軸受け機構部42は、図5に示すように、中央構造部21の前記孔部41に嵌り込むとともに弁軸33の基端部33bを貫通した筒状ハウジング44と、この筒状ハウジング44の内周部に弁軸33を回転自在に保持する軸受け部材45と、この弁軸33の基端部33bに固定されたギヤ46とを主な構成要素として組み立てられている。筒状ハウジング44は、前記中央構造部21の前記孔部41内に挿入される筒部51に、中央構造部21の外側面に当接するフランジ部52が一体形成された構成であり、このフランジ部52が中央構造部21にねじ止め等により固定されるようになっている。また、軸受け部材45よりも内側位置における筒状ハウジング44と弁軸33との間、筒状ハウジング44の外周部と中央構造部21の孔部41の内周部との間には、これらの間を密封するシールリング53,54がそれぞれ設けられている。この場合、中央構造部21の孔部41の内周部には、外側開口部側(図の右側)の端部を拡径する段部41aが形成されており、この段部41a内にシールリング54が配置されている。このシールリング54は、外圧が作用しないフリーの状態では孔部41の開口端から段部41aまでの深さよりも大きい外径に形成されており、段部41aとフランジ部52との間で筒状ハウジング44の軸方向に押圧されることにより、筒状ハウジング44の外周面と孔部41の内周面との間を密封するようになっている。また、この軸方向の押圧により、シールリング54は、その直交方向、つまり半径方向に押し広げられ、筒状ハウジング44の外周面に弾性接触させられている。
また、前記軸受け部材45は、筒状ハウジング44における筒部51の内周部に形成された段部51a内に軸受け押さえ55によって外周部(外輪)が挟まれた状態に保持されるとともに、弁軸33に形成された段部33eと該弁軸33に挿通されたカラー56との間に内周部(内輪)が挟まれた状態に保持されている。そして、前記ギヤ46はカラー56に当接されるとともに、弁軸33に螺合したナット部材57との間に挟まれた状態に固定されている。
一方、前記駆動部43は、軸受け機構部42のギヤ46に接続される減速機構部とモータ(ともに図示略)とを有しており、これらを覆うカバー58が軸受け機構部42の前記筒状ハウジング44のフランジ部52にねじ等によって固定される構造である。
そして、前記弁軸33の先端部33aには、これを回転自在に支持する円筒状の軸受け部材(他の軸受け部材と区別するために先端部軸受け部材と称することがある)61が設けられており、図6に示すように、該軸受け部材61が下側分割構造体4の中央構造部21に形成された支持凹部62内に設置され、その上から上側分割構造体3のメイン構造部7に形成された押さえ部63が被せられ、この状態で両分割構造体3,4が接合されることにより、軸受け部材61が両分割構造体3,4の間に挟持された状態に保持されている。この場合、図6に示すように、前記中央構造部21における支持凹部62の内面と軸受け部材61の外周面との間、及びメイン構造部7における押さえ部63の下面と軸受け部材61の外周面との間にはそれぞれクリアランスC1が形成されるようになっている。このクリアランスC1は、軸受け部材61により支持される弁軸33の回転によって軸受け部材61も一緒に回ってしまうことがない程度に設定される。例えば、軸受け部材61としてコロ軸受けを用いる、又は、すべり軸受けの場合でも、外周面の摩擦に比べて内周面の弁軸33の回転に対する抵抗を極めて小さくしたものが好ましい。
あるいは、図7に示すように、前記クリアランスC1内にクッション部材111を設けるようにしてもよい。このクッション部材111は例えばOリングにより構成され、その軸方向の前後には前記クリアランスC1が残るようにされており、軸受け部材61が若干傾くことが許容されるようにするとよい。
一方、弁軸33の中央部33cは、下側分割構造体4の中央構造部21の中央部に突出形成した軸受け支持部としての隆起部65の上に支持されている。図8に示すように、この隆起部65は、上面に円弧状凹部66が形成され、該円弧状凹部66に軸受け部材(他の軸受け部材と区別するために中間部軸受け部材と称することがある)67が載置されるようになっている。この軸受け部材67は、円筒体を縦割りしてなる一対の半円筒部材68を接合した構成であり、両半円筒部材68には、その長さ方向に沿う平板部69が両側縁から半径方向に連続するように一体形成されている。また、両半円筒部材68の平板部69には、これらを接合したときに両者を貫通する貫通孔部70が形成されており、中央構造部21における前記隆起部65にも、前記円弧状凹部66に軸受け部材67を載置したときに前記貫通孔部70と対応する位置に貫通孔部71が形成されている。そして、これら軸受け部材67及び中央構造部21の貫通孔部70,71に係止されるように軸受けホルダー75が取り付けられている。
この軸受けホルダー75は、軸受け部材67の上半分を覆う半円カバー部76の両側縁に平板部77が一体形成され、各平板部77に、その面に直交する方向に延びる爪部78が一体に形成された構成とされている。これら爪部78は、図示例では、相互に平行なアーム79の先端部に、外向きフック部80が一体に形成されるとともに、これらフック部80の外側面が、両爪部78の外側面間の寸法を先端に向けて徐々に小さくするように先細りのテーパ面80aに形成された構成とされている。
この場合、軸受けホルダー75は、弾性変形容易な合成樹脂材料によって製作され、前記爪部78は、そのフック部80の相互間隔を狭める方向に弾性変形可能であり、該相互間隔を狭めることにより、両フック部80に外向きの復元力が生じるものである。そして、これら爪部80のテーパ面80a間の最大寸法が、軸受け部材67及び中央構造部21の貫通孔部70,71の外側端縁間の最大寸法よりも大きく設定されており、このため、これら貫通孔部70,71に軸受けホルダー75の爪部78を挿入すると、爪部78先端のフック部80が貫通孔部70,71を通過する際に、フック部80のテーパ面80aが貫通孔部70,71の内縁で押されることにより、爪部78が相互間隔を押し縮められながら挿入され、このテーパ面80aが貫通孔部70,71を通過すると、爪部78が復元させられることにより、該爪部78のフック部80が中央構造部21の背面側に突出し、該中央構造部21の貫通孔部71の周縁に係止されて抜け止めされる構成である。
なお、軸受けホルダー75の半円カバー部76の内周面における中央位置には、図8に示すように溝81が周方向に沿って形成され、該溝81内にOリング等の弾性リング82が設けられ、該弾性リング82が軸受け部材67の外周面に弾性的に接触するようになっており、この弾性リング82の前後は、半円カバー部76と軸受け部材67との間に若干のクリアランスC1が形成されている。
次に、このように構成された可変吸気装置1を組み立てる方法について説明する。
まず、メイン構造部7、吸気通路後段カバー部9、ファンネル部10、PCV部11からなる上側分割構造体3と、中央構造部21、吸気通路前段カバー部22からなる下側分割構造体4とを別々に組み立てる。この組み立てに際しては、各構成要素を接合して振動を加えながら加圧して溶着することが行われる。構成要素が小さい部品等である場合、例えば各ファンネル部10の溶着に際しては、超音波によって振動が加えられる。
そして、このようにして一体化した両分割構造体3,4のうち、下側分割構造体3に切換弁31を組み込むのであるが、このとき、図11(a)に示すように、先に下側分割構造体4の中央構造部21の隆起部65における円弧状凹部66の上に中間部軸受け部材67の一方の半円筒部材68を載置しておく。そして、切換弁31の弁軸33の先端部33aには円筒状の先端部軸受け部材61を取り付け、該先端部軸受け部材61を図11(b)に示すように下側分割構造体4の中央構造部21における支持凹部62内に配置し、弁軸33の中央部33cを先に配置した中間部軸受け部材67の半円筒部材68上に載置する。次に、弁軸33の中央部33cの上に中間部軸受け部材67のもう一方の半円筒部材68を被せた後、さらにその上から軸受けホルダー75を取り付け、該軸受けホルダー75の爪部78を軸受け部材67及び中央構造部21の貫通孔部70,71に挿入して抜け止めする。
一方、切換弁31の弁軸33の基端部33bは下側分割構造体4の中央構造部21の側部における孔部41から臨ませておき、図11(c)に示すように、この弁軸33の基端部33bに接続するようにアクチュエータ32の軸受け機構部42を取り付ける。
このとき、孔部41の内周部には、図5に示すように、孔部41の外側開口部を拡径するように段部41aが形成されているので、この段部41a内にシールリング54を嵌め込んでおき、その中に軸受け機構部42の筒状ハウジング51を挿入し、そのフランジ52によってシールリング54を軸方向に押圧して該フランジ52を中央構造部21の側壁に固定する。そして、この軸受け機構部42に駆動部43を接続した状態として、前記フランジ52に駆動部43のカバー58を取り付けることにより、アクチュエータ32が固定される。
このようにして切換弁31を下側分割構造体4の中央構造部21に保持した状態とすると、該切換弁31の弁軸33の基端部33bはアクチュエータ32に接続されるとともに、該アクチュエータ32が下側分割構造体4にねじ止め等により強固に固定された状態とされ、一方、弁軸33の先端部33aは先端部軸受け部材61が取り付けられた状態で下側分割構造体4の支持凹部62に載置され、弁軸33の中央部33cは中間部軸受け部材67が取り付けられた状態で軸受けホルダー75によって下側分割構造体4の隆起部65上に保持されている。
この切換弁31を設置した状態で下側分割構造体4に上側分割構造体3を被せ、両者の接合部(メイン構造部7と中央構造部21との各周縁部7a,21a)を合わせて振動溶着することにより全体が組み立てられる。
すなわち、この可変吸気装置1の組み立てにおいては、上側分割構造体3と下側分割構造体4とを別々に組み立てておき、下側分割構造体4に切換弁31を設置して、その弁軸33の基端部33bをアクチュエータ32と一緒に下側分割構造体4に固定するとともに、弁軸33の先端部33aに挿通させた軸受け部材61を支持凹部62内に配置させ、弁軸33の中央部33cは、軸受けホルダー75によって仮止めするように保持しておき、両分割構造体3,4を溶着接合することにより、切換弁31の弁軸33先端の軸受け部材61を両分割構造体3,4の間に挟持状態に保持するのである。
このようにして切換弁31を組み込む作業としては、下側分割構造体4にアクチュエータ32を固定する以外は、弁軸33の中央部33cを軸受けホルダー75によって仮止めするだけで他の部分はフリーな状態としておき、この下側分割構造体4に上側分割構造体3を溶着すれば組み立てることができ、切換弁31を組み込んだ吸気通路構造体2を極めて簡便に製作することができるものである。
更に、アクチュエータ32の組付け作業においても、接合前の開放状態の下側分割構造体4に対する作業となるので、組付け性が容易であるとともに、中央構造部21の孔部41内の段部41aにシールリング54を配置して筒状ハウジング44を挿入するので、シールリング54が段部41aと筒状ハウジング44との間で半径方向に弾性変形しながら筒状ハウジング44と孔部41とを径方向に正確に位置決めして取り付けることができる。そして、筒状ハウジング44のフランジ52を中央構造部21の側壁に固定することにより、シールリング54が段部41aとフランジ部52との間で軸方向に押圧され、孔部41の内周面と筒状ハウジング44の外周面との間を密封する。その後、駆動部58を取り付ければアクチュエータ32が中央構造部21の側壁に固定される。
このようにして組み立てられた可変吸気装置1においては、アクチュエータ32の筒状ハウジング44の部分が吸気通路構造体2の孔部41の中に配置されることにより、吸気通路構造体2の側壁からの突出部分を小さくすることができ、コンパクト化を図ることができる。また、側壁からの突出部分が小さいことから、フランジ部52の固定部分に作用するモーメントが小さくなり、その結果、該固定部分に従来例ほどに大きな剛性は必要なく、全体のコンパクト化にさらに寄与することができる。
なお、本発明は前記実施形態の構造に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、切換弁として、前記実施形態のスライド式バルブに代えて、ロータリー式バルブやバタフライバルブ等も適用することができ、この場合も、前記実施形態と同様に、弁軸の先端部をボールジョイント部によって支持するとともに、中間部軸受け部材を軸受けホルダーによって下側分割構造体に保持することができる。
また、図12は、アクチュエータの固定部分の変形例を示している。このアクチュエータ121は、中央構造部21の側壁に形成された孔部41に取り付けられる軸受け機構部122と、該軸受け機構部122の外側に接続される駆動部43とから構成されている点、及びこれらの内部構造は図5の前記実施形態と同様であるが、孔部41の段部41aが奥の方に形成されており、一方、軸受け機構部122の筒状ハウジング123は、その筒部51が孔部41の拡径部41bに挿入される外径の大径部51bを有し、先端部に外径を縮小させた段部51cが形成されている。そして、この筒状ハウジング123の段部51cと孔部41の段部41aとの間にシールリング54が挟み込まれている。
このようにシールリング54を孔部41の奥の方に配置した構成とすると、軸受け機構部122の筒状ハウジング123を孔部41に挿入する際には、最初はほとんど抵抗がなく、孔部41の奥の方まで挿入した後にシールリング54のリング内に押し込まれることになり、その挿入作業を容易にすることができる。
本発明の可変吸気装置の実施形態における吸気通路構造体の分解斜視図である。 図1の吸気通路構造体の下側分割構造体に切換弁を組み込んだ状態を斜め上から見た斜視図である。 図2の下側分割構造体を切換弁の弁軸を中心とする横断面図である。 前記実施形態の可変吸気装置全体を断面にした縦断面図である。 前記実施形態における切換弁のアクチュエータを下側分割構造体に固定した状態を示す縦断面図である。 前記実施形態における切換弁の弁軸先端部の軸受け部材を上下の分割構造体で挟持した状態を示す縦断面図である。 図6に示す軸受け部材の挟持構造部分にクッション部材を介在させた例を示す縦断面図である。 前記実施形態における切換弁の弁軸中間部の軸受け部材を下側分割構造体に保持した状態を示す縦断面図である。 図8に示す部分を弁軸方向に沿って縦断面にした断面図である。 図1の吸気通路構造体の組み立て状態を示す斜視図である。 図2の下側分割構造体に切換弁を組み込んでいく工程を(a)〜(c)の順に示す斜視図である。 切換弁のアクチュエータの支持構造における変形例を示す図5同様の縦断面図である。
符号の説明
1 可変吸気装置
2 吸気通路構造体
3 上側分割構造体
4 下側分割構造体
7 メイン構造部
7a 周縁部(接合部)
8 吸気通路
10 ファンネル部
21 中央構造部
21a 周縁部(接合部)
24 開口部
31 切換弁
32 アクチュエータ
33 弁軸
33b 基端部
34 筒体
41 孔部
41a 段部
42 軸受け機構部
43 駆動部
44 筒状ハウジング
45 軸受け部材
46 ギヤ
51 筒部
51c 段部
52 フランジ部
53,54 シール部材
56 カラー
57 ナット部材
58 カバー
121 アクチュエータ
122 軸受け機構部
123 筒状ハウジング

Claims (2)

  1. 吸気通路構造体の吸気通路を切換えるための切換弁が設けられるとともに、該切換弁の弁軸の一方の端部にアクチュエータが連結された可変吸気装置において、
    前記吸気通路構造体の側壁を貫通する孔部の内周部に、その外側開口部側を拡径する段部が形成され、前記アクチュエータは、前記孔部の内側に嵌り込んで前記弁軸を挿通状態とする筒状ハウジングに、前記分割構造体の側壁外面に固定されるフランジ部が一体に形成され、前記段部に、筒状ハウジングの軸方向に押圧されることにより筒状ハウジングの外周面と孔部の内周面との間を密封するシールリングが設けられていることを特徴とする可変吸気装置。
  2. 前記吸気通路構造体は、複数の構造体に分割されるとともに、これら分割された構造体どうしが溶着によって接合されてなり、分割された構造体のうちの一つの構造体の側壁に前記アクチュエータが設けられていることを特徴とする請求項1記載の可変吸気装置。




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