JP2014001160A - 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法及びその腐植液の使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
一般的に腐植液(ヒューミン,腐植酸,フルボ酸)を製造する為には,長い年月をかけて堆積されたフミン,泥炭腐植,草炭,珪藻土等から抽出したものを凝縮して用いてきた経緯がある。しかし,有限となる資源から産出される手法であることから,その資材量に限界があり,非常に高価なものとなっていた。
【解決手段】
本発明は,木または草または残滓の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液(有機酸)に適量漬け込み,長期間養生することで腐植液を作ることを可能とした。この方法を用いることによって,従来のように有限な堆積資源を利用しなくても腐植液を製造することが可能となった。
【選択図】 図1
一般的に腐植液(ヒューミン,腐植酸,フルボ酸)を製造する為には,長い年月をかけて堆積されたフミン,泥炭腐植,草炭,珪藻土等から抽出したものを凝縮して用いてきた経緯がある。しかし,有限となる資源から産出される手法であることから,その資材量に限界があり,非常に高価なものとなっていた。
【解決手段】
本発明は,木または草または残滓の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液(有機酸)に適量漬け込み,長期間養生することで腐植液を作ることを可能とした。この方法を用いることによって,従来のように有限な堆積資源を利用しなくても腐植液を製造することが可能となった。
【選択図】 図1
Description
本発明は,有機酸を用いた腐植液の製造方法およびその腐植液の使用方法に関するものであり,動植物の生理活性を促す腐植液(ヒューミン,腐植酸,フルボ酸)を腐植が進行していない有機物に炭の製造する過程で産出される酢液を長期間養生することで,有機物にあるリグニン等の難溶性物質を縮合,重合して酢液に溶出させ腐植液に変えることを可能としたものである。また,作られた腐植液を利用する段階では,吸水性のある資材であれば腐植液を染み込ませることが可能である。
ちなみに、本発明において、生理活性とは化学物質が生体の特定の生理的調整機能に対して作用する性質のことを意味するものである。
ちなみに、本発明において、生理活性とは化学物質が生体の特定の生理的調整機能に対して作用する性質のことを意味するものである。
一般的に腐植液(ヒューミン,腐植酸,フルボ酸)を製造する為には,長い年月をかけて堆積されたフミン,泥炭腐植,草炭,珪藻土等から抽出したものを凝縮して用いてきた経緯がある。しかし,有限となる資源から産出される手法であることから,その資材量に限界があり,非常に高価なものとなっていた。
そこで,本発明は,木,草,残滓等の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液(有機酸)に適量漬け込み,長期間養生することで腐植液を作ることを可能とした。この方法を用いることによって,従来のように有限な堆積資源を利用しなくても腐植液を製造することが可能となった。
本発明の第1は,動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,木または草または残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をするようにしたものである。
本発明の第2は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,酢液を漬け込む有機物に対して容量換算で50%以上混合することによって,漬け込む有機物全体に酢液を浸透及び接触できるようにしたものである。
本発明の第3は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液を水分が80%以上,有機酸含有量が1.0%以上の資材を用いるようにしたものである。
本発明の第4は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液をpH(H2O)5.0以下で電気伝導度が1.0mS/cm以上のものを用いるようにしたものである。
本発明の第5は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液に粒径がφ=1.0mm以下の固形物しか含まれていないものを用いるようにしたものである。
本発明の第6は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液を木質系の有機質資材のみならず,魚介類から抽出した酸性溶液について用いるようにしたものである。
本発明の第7は,動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,木または草または残滓の未分解の有機物を炭の製造する過程で産出される極強酸性の酢液に適量漬け込み,長期間養生することで製造した腐植液を吸水性のある炭またはゼオライト,ピートモス,バーク堆肥,バーミキュライト,パーライトの固体資材に染み込ませることで腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させることができるようにしたものである。
本発明の第8は,第7の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,製造した腐植液は,フリーズドライにすることで粉末化でき,その粉末をマイクロカプセルに内包するようにしたものである。
本発明の第9は,第7の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,製造した腐植液は,アルギン酸類と混ぜ合わせることでゲル状とし,腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用できるようにしたものである。
本発明の第10は,第7の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,製造した腐植液は,酢液単独時よりもキレート作用が高いことから,糞尿や残滓や汚れた水域に対して混合及び散布することで消臭及び凝集が進み環境改善する効果を発揮するようにしたものである。
本発明の第11は,第7の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造した腐植液は,植物に対しては希釈して散布し,その植物が生長している土壌に対しては液体や固体に染み込ませた状態で散布及び混合することで生長促進作用を有するのみならず,発芽の促進及び耐病性の向上及び耐乾燥性の向上及び光合成の促進及び代謝の促進及び植物性酵素の活性化及び殺菌作用を有するものである。
本発明の第12は,第7の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造した腐植液は,液体で頭皮に散布するとキレート効果によって,汚れが凝集することから毛上損傷を軽減し,縮毛矯正,パーマ液に使用するようにし
本発明は上記の構成であるから,次の効果がある。未分解の有機質資材を自然由来の酢液に漬け込むことによって,未分解の有機物のリグニン等の難溶性資材が縮合,重合して酢液中に溶け込むことから,既存の方法のように天然採掘資源を大量に使って抽出しなくても腐植液を製造できるようになった。
また,本発明にあっては,木または草または残滓等の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液に漬け込んで製造すると産出される腐植物と腐植液の両方ともが土壌改良や動植物の活性化することに使用できるので廃棄物が発生しないことから周辺環境への負荷が少ないという効果がある。
本発明に係る腐植液の製造にあたっての最良の形態は,次のとおりである。すなわち,腐植化が進行していない木,草,残滓等を炭の製造する時に産出されるpH5以下の酢液に少なくとも5時間以上,長い場合は25日(600時間)という
長期間浸漬することで,腐植化が進行していない木または草または残滓等に酢液を染み込ませることが可能となる。
長期間浸漬することで,腐植化が進行していない木または草または残滓等に酢液を染み込ませることが可能となる。
製造された腐植液は,吸水性のある資材に染み込ませることで固体での利用が可能である。
次に,本発明の実施例を説明する。
図1において,1は木または草または残滓(野菜屑等)の未分解の有機物,2は自然由来の極強酸性の酢液であり,当該有機物1が十分に漬け込めるようにするために有機物1.0対酢液0.5の割合で適量を水槽3に収容している。
図1において,1は木または草または残滓(野菜屑等)の未分解の有機物,2は自然由来の極強酸性の酢液であり,当該有機物1が十分に漬け込めるようにするために有機物1.0対酢液0.5の割合で適量を水槽3に収容している。
上記の未分解の有機物1を水槽3に入っている自然由来の酢液2に漬け込む。自然由来の酢液は,水分が80%以上,有機酸含有量が1.0%以上でpH(H2O)5.0以下,電気伝導度が1.0mS/cm以上のものを利活用する。
上記の極強酸性の酢液2において,極強酸性とは,pH4.4以下のことを意味し,且つその程度は,通常の酸性(5.5〜5.9)又は強酸性(4.5〜4.9)に比較して低い値を指す。その酢液を採取するには,炭を作る過程で炭焼き釜の排煙口上部の温度が80〜150℃までが最適である。
なお,炭を作る過程は色々あり,白炭である備長炭では釜の温度が800〜1200℃にも達して硬質な炭が生み出されるものの酢液を採取するには不向きである。本発明の酢液は,着火時こそ釜の温度は350℃と高温になるが,15〜20分程すると燻製温度が中心部で300℃以下となることによって炭の製法時に産出されるものである。
また、上記の自然由来の酢液2において,自然由来とは,木,草,残滓等の未分解の有機物1を炭の製造過程で産出されるものをいう。
なお,炭を作る過程は色々あり,白炭である備長炭では釜の温度が800〜1200℃にも達して硬質な炭が生み出されるものの酢液を採取するには不向きである。本発明の酢液は,着火時こそ釜の温度は350℃と高温になるが,15〜20分程すると燻製温度が中心部で300℃以下となることによって炭の製法時に産出されるものである。
また、上記の自然由来の酢液2において,自然由来とは,木,草,残滓等の未分解の有機物1を炭の製造過程で産出されるものをいう。
有機物1に対する酢液2の割合は次のとおりである。すなわち,容量比で有機物1.0に対して酢0.5以上の割合である。
粉末をマイクロカプセル封入する状態は,次のとおりである。すなわち,粉末を高分子の重合による物や無機質で作られた極小のマイクロカプセルに内包して使用する。
腐植液は,アルギン酸類と混ぜ合わせることでゲル状となるようにして腐植液の成分の溶出をコントロールでき,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用できる。
また,腐植液は,炭に染み込ませることにより固形化できるようにして,腐植液の成分の溶出をコントロールでき,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用できる。
次いで,腐植液は,酢液単独時よりもキレート作用が高いことから,糞尿や残滓に対して混合,散布することで消臭効果を発揮するように使用することができる。
そして,腐植液は,植物に対しては希釈して散布し,その植物が生長している土壌に対して液体や固体に染み込ませた状態で散布,混合することで生長促進作用を有するのみならず,発芽の促進,耐病性の向上,耐乾燥性の向上,光合成の促進,代謝の促進,植物性酵素の活性化などの効果や,殺菌作用を有する。
さらに,腐植液は,液体で頭皮に散布するとキレート効果によって,汚れが凝集することから毛上損傷を軽減し,縮毛矯正,パーマ液に使用できる。
「具体的な施工例における施工順序」
(1) 水槽3に入れる木,草,残滓等の未分解の有機物1.0に対して,容量換算で50%の自然由来の酢液2をミキサー等の撹拌機械で混合する。
(2) そして,水槽3内に投入する当該有機物を少なくとも半年以上の野積みで養生した有機物では5時間以上,野積み養生していない有機物では最低で600時間にわたって酢液2に漬け込んで養生期間をおく。この養生により,腐植含有量が5.0%以上になる。
(1) 水槽3に入れる木,草,残滓等の未分解の有機物1.0に対して,容量換算で50%の自然由来の酢液2をミキサー等の撹拌機械で混合する。
(2) そして,水槽3内に投入する当該有機物を少なくとも半年以上の野積みで養生した有機物では5時間以上,野積み養生していない有機物では最低で600時間にわたって酢液2に漬け込んで養生期間をおく。この養生により,腐植含有量が5.0%以上になる。
本発明は,木,草,残滓等の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液(有機酸)に容量比で,有機物1.0に対して酢液0.5以上の割合で漬け込み,長期間養生することで腐植液を作ることを可能とした。この方法を用いることによって,従来のように有限な堆積資源を利用しなくても腐植液を製造することが可能となった。
1…木,草,残滓等の未分解の有機物
2…自然由来の酢液
3…水槽
2…自然由来の酢液
3…水槽
本発明の第1は, 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,野菜の屑である残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性で自然由来の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をするようにしたものである。
本発明の第2は,第1の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,酢液を漬け込む有機物に対して容量換算で50%以上混合することによって,漬け込む有機物全体に酢液を浸透,接触できるようにしたものである。
本発明の第3は,第1の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液には水分が80%以上,有機酸含有量が1.0%以上の資材を用いるようにしたものである。
本発明の第4は,第1の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液をpH(H2O)5.0以下で電気伝導度が1.0mS/cm以上のものを用いるようにしたものである。
本発明の第5は,第1の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液に粒径がφ=1.0mm以下の固形物しか含まれていないものを用いるようにしたものである。
本発明の第6は,第1の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液が木質系の有機質資材のみならず,魚介類から抽出した酸性溶液であるものである。
本発明の第7は,第1の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,野菜の屑である残滓の未分解の有機物を炭の製造する過程で産出される極強酸性の酢液に適量漬け込み,長期間養生することで製造した腐植液を吸水性のある炭またはゼオライト,ピートモス,バーク堆肥,バーミキュライト,パーライトの固体資材に染み込ませることで腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させることができるようにしたものである。
本発明の第8は,第7の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造した腐植液(フューミン,フルボ酸,フミン酸)は,フリーズドライにすることで粉末化し,その粉末をマイクロカプセルに内包することもできるようにしたものである。
本発明の第9は,第7の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造した腐植液は,アルギン酸類と混ぜ合わせることでゲル状にし,腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用することもできるようにしたものである。
本発明の第10は,第7の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造した腐植液は,酢液単独時よりもキレート作用が高いことから,糞尿や残滓や汚れた水域に対して混合及び散布することで消臭及び凝集が進み環境改善する効果を発揮することもできるようにしたものである。
本発明の第11は,第7の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造した腐植液は,植物に対しては希釈して散布し,その植物が生長している土壌に対しては液体や固体に染み込ませた状態で散布混合することで生長促進作用を有するのみならず,発芽の促進または耐病性の向上及び耐乾燥性の向上及び光合成の促進及び代謝の促進及び植物性酵素の活性化及び殺菌作用を有するものである。
本発明の第12は,第7の発明に係る 動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造した腐植液は,液体で頭皮に散布するとキレート効果によって,汚れが凝集することから毛上損傷を軽減し,縮毛矯正またはパーマ液に使用することもできるようにしたものである。
本発明は,有機酸を用いた腐植液の製造方法およびその腐植液の使用方法に関するものであり,動植物の生理活性を促す腐植液(フルボ酸)を腐植が進行していない有機物に炭の製造する過程で産出される酢液を長期間養生することで,有機物にあるリグニン等の難溶性物質を縮合,重合して酢液に溶出させ腐植液に変えることを可能としたものである。また,作られた腐植液を利用する段階では,吸水性のある資材であれば腐植液を染み込ませることが可能である。
ちなみに、本発明において、生理活性とは化学物質が生体の特定の生理的調整機能に対して作用する性質のことを意味するものである。
ちなみに、本発明において、生理活性とは化学物質が生体の特定の生理的調整機能に対して作用する性質のことを意味するものである。
一般的に腐植液(ヒユーミン,腐植酸,フルボ酸)を製造する為には,長い年月をかけて堆積されたフミン,泥炭腐植,草炭,珪藻土等から抽出したものを凝縮して用いてきた経緯がある。しかし,有限となる資源から産出される手法であることから,その資材量に限界があり,非常に高価なものとなっていた。
そこで,本発明は,木,草,残滓等の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液(有機酸)に適量漬け込み,長期間養生することで腐植液を作ることを可能とした。この方法を用いることによって,従来のように有限な堆積資源を利用しなくても腐植液を製造することが可能となった。
本発明の第1は,動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,野菜の屑である残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性で自然由来の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をするようにしたものである。
本発明の第2は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,酢液を漬け込む有機物に対して容量換算で50%以上混合することによって,漬け込む有機物全体に酢液を浸透,接触できるようにしたものである。
本発明の第3は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液には水分が80%以上,有機酸含有量が1.0%以上の資材を用いるようにしたものである。
本発明の第4は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液をpH(H2O)5.0以下で電気伝導度が1.0mS/cm以上のものを用いるようにしたものである。
本発明の第5は,第1の発明に係る動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,自然由来の酢液に粒径がφ=1.0mm以下の固形物しか含まれていないものを用いるようにしたものである。
本発明の第6は,動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,野菜の屑である残滓の未分解の有機物を炭の製造する過程で産出される極強酸性の酢液に適量漬け込み,長期間養生することで製造した腐植液(フルボ酸)を吸水性のある炭またはゼオライト,ピートモス,バーク堆肥,バーミキュライト,パーライトの固体資材に染み込ませることで当該腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させることができるようにしたものである。
本発明の第7は,動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,製造したフルボ酸の腐植液は,野菜の屑である残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性で自然由来の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をすることで製造したものであり,これをフリーズドライにすることで粉末化でき,その粉末をマイクロカプセルに内包することもできるようにしたものである。
本発明の第8は,動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,製造したフルボ酸の腐植液は,野菜の屑である残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性で自然由来の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をすることで製造したものであり、アルギン酸類と混ぜ合わせることでゲル状とし,当該腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用できるようにしたものである。
本発明の第9は,動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法において,製造したフルボ酸の腐植液は,野菜の屑である残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性で自然由来の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をすることで製造したものであり,酢液単独時よりもキレート作用が高いことから,糞尿や残滓や汚れた水域に対して混合及び散布することで消臭及び凝集が進み環境改善する効果を発揮するようにしたものである。
本発明の第10は,動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造したフルボ酸の腐植液は,野菜の屑である残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性で自然由来の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をすることで製造したものであり,植物に対しては希釈して散布し,その植物が生長している土壌に対しては液体や固体に染み込ませた状態で散布及び混合することで生長促進作用を有するのみならず,発芽の促進及び耐病性の向上及び耐乾燥性の向上及び光合成の促進及び代謝の促進及び植物性酵素の活性化及び殺菌作用を有するものである。
本発明の第11は,動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法において,製造したフルボ酸の腐植液は,野菜の屑である残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性で自然由来の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をすることで製造したものであり,液体で頭皮に散布するとキレート効果によって,汚れが凝集することから毛上損傷を軽減し,縮毛矯正,パーマ液に使用するようにしたものである。
本発明は上記の構成であるから,次の効果がある。未分解の有機質資材を自然由来の酢液に漬け込むことによって,未分解の有機物のリグニン等の難溶性資材が縮合,重合して酢液中に溶け込むことから,既存の方法のように天然採掘資源を大量に使って抽出しなくても腐植液(フルボ酸)を製造できるようになった。
また,本発明にあっては,木または革または残滓等の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液に漬け込んで製造すると産出される腐植物と腐植液の両方ともが土壌改良や動植物の活性化することに使用できるので廃棄物が発生しないことから周辺環境への負荷が少ないという効果がある。
本発明に係る腐植液の製造にあたっての最良の形態は,次のとおりである。すなわち,腐植化が進行していない木,草,残滓等を炭の製造する時に産出されるpH5以下の酢液に少なくとも5時間以上,長い場合は25日(600時間)という長期間浸漬することで,腐植化が進行していない木または革または残滓等に酢液を染み込ませることが可能となる。
製造された腐植液は,吸水性のある資材に染み込ませることで固体での利用が可能である。
次に,本発明の実施例を説明する。
図1において,1は木または革または残滓(野菜屑等)の未分解の有機物,2は自然由来の極強酸性の酢液であり,当該有機物1が十分に漬け込めるようにするために有機物1.0対酢液0.5の割合で適量を水槽3に収容している。
図1において,1は木または革または残滓(野菜屑等)の未分解の有機物,2は自然由来の極強酸性の酢液であり,当該有機物1が十分に漬け込めるようにするために有機物1.0対酢液0.5の割合で適量を水槽3に収容している。
上記の未分解の有機物1を水槽3に入っている自然由来の酢液2に漬け込む。自然由来の酢液は,水分が80%以上,有機酸含有量が1.0%以上でpH(H2O)5.0以下,電気伝導度が1.0mS/cm以上のものを利活用する。
上記の極強酸性の酢液2において,極強酸性とは,pH4.4以下のことを意味し,且つその程度は,通常の酸性(5.5〜5.9)又は強酸性(4.5〜4.9)に比較して低い値を指す。その酢液を採取するには,炭を作る過程で炭焼き窯の排煙口上部の温度が80〜150℃までが最適である。
なお,炭を作る過程は色々あり,白炭である備長炭では窯の温度が800〜1200℃にも達して硬質な炭が生み出されるものの酢液を採取するには不向きである。本発明の酢液は,着火時こそ窯の温度は350℃と高温になるが,15〜20分程すると燻製温度が中心部で300℃以下となることによって炭の製法時に産出されるものである。
また、上記の自然由来の酢液2において,自然由来とは,木,草,残滓等の未分解の有機物1を炭の製造過程で産出されるものをいう。
なお,炭を作る過程は色々あり,白炭である備長炭では窯の温度が800〜1200℃にも達して硬質な炭が生み出されるものの酢液を採取するには不向きである。本発明の酢液は,着火時こそ窯の温度は350℃と高温になるが,15〜20分程すると燻製温度が中心部で300℃以下となることによって炭の製法時に産出されるものである。
また、上記の自然由来の酢液2において,自然由来とは,木,草,残滓等の未分解の有機物1を炭の製造過程で産出されるものをいう。
有機物1に対する酢液2の割合は次のとおりである。すなわち,容量比で有機物1.0に対して酢液0.5以上の割合である。
粉末をマイクロカプセル封入する状態は,次のとおりである。すなわち,粉末を高分子の重合による物や無機質で作られた極小のマイクロカプセルに内包して使用する。
腐植液には多くのフルボ酸が含まれており,アルギン酸類と混ぜ合わせることでゲル状となるようにして腐植液の成分の溶出をコントロールでき,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用できる。
また,腐植液は,炭に染み込ませることにより固形化できるようにして,腐植液の成分の溶出をコントロールでき,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用できる。
次いで,腐植液は,酢液単独時よりもキレート作用が高いことから,糞尿や残滓に対して混合,散布することで消臭効果を発揮するように使用することができる。
そして,腐植液は,植物に対しては希釈して散布し,その植物が生長している土壌に対して液体や固体に染み込ませた状態で散布,混合することで生長促進作用を有するのみならず,発芽の促進,耐病性の向上,耐乾燥性の向上,光合成の促進,代謝の促進,植物性
酵素の活性化などの効果や,殺菌作用を有する。
酵素の活性化などの効果や,殺菌作用を有する。
さらに,腐植液は,液体で頭皮に散布するとキレート効果によって,汚れが凝集することから毛上損傷を軽減し,縮毛矯正,パーマ液に使用できる。
「具体的な施工例における施工順序」
(1) 水槽3に入れる木,草,残揮等の未分解の有機物1.0に対して,容量換算で50%の自然由来の酢液2をミキサー等の撹拌機械で混合する。
(2) そして,水槽3内に投入する当該有機物を少なくとも半年以上の野積みで養生した有機物では5時間以上,野積み養生していない有機物では最低で600時間にわたって酢液2に漬け込んで養生期間をおく。この養生により,腐植含有量が5.0%以上になる。
(1) 水槽3に入れる木,草,残揮等の未分解の有機物1.0に対して,容量換算で50%の自然由来の酢液2をミキサー等の撹拌機械で混合する。
(2) そして,水槽3内に投入する当該有機物を少なくとも半年以上の野積みで養生した有機物では5時間以上,野積み養生していない有機物では最低で600時間にわたって酢液2に漬け込んで養生期間をおく。この養生により,腐植含有量が5.0%以上になる。
本発明は,木,草,残滓等の未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液(有機酸)に容量比で,有機物1.0に対して酢液0.5以上の割合で漬け込み,長期間養生することで腐植液を作ることを可能とした。この方法を用いることによって,従来のように有限な堆積資源を利用しなくても腐植液を製造することが可能となった。
1…木,草,残滓等の未分解の有機物
2…自然由来の酢液
3…水槽
2…自然由来の酢液
3…水槽
Claims (12)
- 木または草または残滓からなる未分解の有機物を炭の製造過程で産出される極強酸性の酢液に適量漬け込み,長時間にわたって養生をすることを特徴とする動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法。
- 酢液を漬け込む有機物に対して容量換算で50%以上混合することによって,漬け込む有機物全体に酢液を浸透,接触できるようにした請求項1記載の動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法。
- 自然由来の酢液を水分が80%以上,有機酸含有量が1.0%以上の資材を用いるようにした請求項1記載の動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法。
- 自然由来の酢液をpH(H2O)5.0以下で電気伝導度が1.0mS/cm以上のものを用いるようにした請求項1記載の動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法。
- 自然由来の酢液に粒径がφ=1.0mm以下の固形物しか含まれていないものを用いるようにした請求項1記載の動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法。
- 自然由来の酢液を木質系の有機質資材のみならず,魚介類から抽出した酸性溶液について用いるようにした請求項1記載の動植物の生理活性を促す腐植液の製造方法。
- 木または草または残滓の未分解の有機物を炭の製造する過程で産出される極強酸性の酢液に適量漬け込み,長期間養生することで製造した腐植液を吸水性のある炭またはゼオライト,ピートモス,バーク堆肥,バーミキュライト,パーライトの固体資材に染み込ませることで腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させることができるようにしたことを特徴とする動植物の生理活用を促す腐植液の使用方法。
- 製造した腐植液は,フリーズドライにすることで粉末化でき,その粉末をマイクロカプセルに内包するようにした請求項7記載における動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法。
- 製造した腐植液は,アルギン酸類と混ぜ合わせることでゲル状とし,腐植液の成分の溶出をコントロールし,動植物の生理活性を促す効果を持続させながら使用できるようにした請求項7記載における動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法。
- 製造した腐植液は,酢液単独時よりもキレート作用が高いことから,糞尿や残滓や汚れた水域に対して混合及び散布することで消臭及び凝集が進み環境改善する効果を発揮するようにした請求項7記載における動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法。
- 製造した腐植液は,植物に対しては希釈して散布し,その植物が生長している土壌に対しては液体や固体に染み込ませた状態で散布混合することで生長促進作用を有するのみならず,発芽の促進または耐病性の向上及び耐乾燥性の向上及び光合成の促進及び代謝の促進及び植物性酵素の活性化及び殺菌作用を有する請求項7記載における動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法。
- 製造した腐植液は,液体で頭皮に散布するとキレート効果によって,汚れが凝集することから毛上損傷を軽減し,縮毛矯正またはパーマ液に使用するようにした請求項7記載における動植物の生理活性を促す腐植液の使用方法。
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