JP2014001157A - ルテニウムに結合するペプチド - Google Patents
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Abstract
【課題】ルテニウムに結合するペプチドを提供する。
【解決手段】SQMMGHMGHGNMNHMNHGGKFDFHH(配列番号:01)によって表されるアミノ酸配列からなるペプチドは、ルテニウムを認識する。
【選択図】なし
【解決手段】SQMMGHMGHGNMNHMNHGGKFDFHH(配列番号:01)によって表されるアミノ酸配列からなるペプチドは、ルテニウムを認識する。
【選択図】なし
Description
本発明は、ルテニウムに結合するペプチドに関する。
今までにルテニウムに結合するペプチドは知られていない。
George et. al., "Effect of Surface Wettability on the Adsorption of Proteins and Detergents", Journal of the American Chemical Society, Vol. 120, pp 3464-3473 (1998)
本発明の目的は、ルテニウムに結合するペプチドを提供することである。
本発明は、ルテニウムに結合するペプチドであって、配列番号:01によって表されるアミノ酸配列からなる。
本発明は、ルテニウムに結合するペプチドを提供する。
以下、本発明の実施形態が説明される。
本発明者は、SQMMGHMGHGNMNHMNHGGKFDFHH(配列番号:01)によって表されるアミノ酸配列からなるペプチドは、ルテニウムを認識することを見出した。本発明は、その知見に基づいて提供される。
配列番号:01により表されるアミノ酸からなるペプチドは、CueOの382番目のアミノ酸から406番目のアミノ酸のアミノ酸配列に由来する。用語「CueO」は、大腸菌Escherichia coli K−12株のマルチ銅酸化酵素を意味する。
(実施例)
以下の実験例は、本発明をより詳細に説明する。
以下の実験例は、本発明をより詳細に説明する。
(実験例1)
実験例1は、実施例1および比較例1から構成される。
実験例1は、実施例1および比較例1から構成される。
実験例1では、プルダウン法が実施された。実施例1によるプルダウン法が、以下、簡単に説明される。
実験例1によるプルダウン法では、アビジン、ビオチン−PEG12−ペプチド、およびルテニウムナノ粒子の3成分複合体が水溶液中で形成される。3成分複合体を含有する水溶液が遠心分離に供された後、3成分複合体は上清として回収されない。言い換えれば、3成分複合体は沈殿物(残渣)として水溶液中に残る。その後、3成分複合体が熱により分解され、そして水溶液が電気泳動に供される。電気泳動の後、アビジンのサブユニットモノマーのバンドが観察される。
一方、アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体は、ルテニウムナノ粒子と結合しない。2成分複合体を含有する水溶液が遠心分離に供された後、2成分複合体は上清として除去される。水溶液が加熱された後、水溶液が電気泳動に供される。しかし、アビジンは上清に含まれる1つの化学成分として既に除去されているので、アビジンのサブユニットモノマーのバンドは観察されない。
実験例1では、以下の溶液が調製された。
ビオチン−PEG12−ペプチド溶液
ビオチン−PEG12溶液
Tris塩酸緩衝液
アビジン水溶液
アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体水溶液(図1参照)
アビジンおよびビオチン−PEG12−ペプチドの複合体水溶液(図2参照)
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを含有する緩衝液
ドデシル硫酸ナトリウム溶液
グリセロール水溶液
変性ポリアクリルアミドゲルを用いた電気泳動用の水溶液
ルテニウムナノ粒子分散液
これらの試薬を調製する詳細な方法が以下、記述される。
ビオチン−PEG12溶液
Tris塩酸緩衝液
アビジン水溶液
アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体水溶液(図1参照)
アビジンおよびビオチン−PEG12−ペプチドの複合体水溶液(図2参照)
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを含有する緩衝液
ドデシル硫酸ナトリウム溶液
グリセロール水溶液
変性ポリアクリルアミドゲルを用いた電気泳動用の水溶液
ルテニウムナノ粒子分散液
これらの試薬を調製する詳細な方法が以下、記述される。
(ビオチン−PEG12−ペプチド溶液の調製)
本発明者は、下記の式(I)によって表される化合物(以下、「ビオチン−PEG12−ペプチド」という)の合成を、シグマアルドリッチジャパン(株)に依頼した。固相合成法がビオチン−PEG12−ペプチドの合成のために用いられた。
(化1)
ビオチン−PEG12−SQMMGHMGHGNMNHMNHGGKFDFHH(配列番号:01) (I)
シグマアルドリッチジャパン(株)によって調製されたビオチン−PEG12−ペプチドは、96.2%の純度を有していた。
本発明者は、下記の式(I)によって表される化合物(以下、「ビオチン−PEG12−ペプチド」という)の合成を、シグマアルドリッチジャパン(株)に依頼した。固相合成法がビオチン−PEG12−ペプチドの合成のために用いられた。
(化1)
ビオチン−PEG12−SQMMGHMGHGNMNHMNHGGKFDFHH(配列番号:01) (I)
シグマアルドリッチジャパン(株)によって調製されたビオチン−PEG12−ペプチドは、96.2%の純度を有していた。
式(I)から明らかなように、ビオチン−PEG12−ペプチドでは、配列番号:01によって表されるアミノ酸からなるペプチドのN末端が、ビオチン−ポリエチレングリコールによって化学的に修飾されている。
ビオチン−ポリエチレングリコールでペプチドのN末端側を修飾させる方法は公知である。一例として、EZ−Link NHS−PEG12−ビオチン(Thermo Fisher Scientific社より入手可能)が用いられ得る。
EZ−Link NHS−PEG12−ビオチンは、以下の(II)に示される化学構造を有する。
「PEG」とは、ポリエチレングリコールを意味する。より詳細には、以下の化学式(III)により表される。
−(−CH2−CH2−O)n− (III)
ここで、nは自然数である。
ここで、nは自然数である。
nの値は1以上20以下であることが望ましい。「PEG12」とは、n=12であるPEGを意味する。
ポリエチレングリコールを介して結合された2つの分子間での非特異的な相互作用は、ポリエチレングリコールによって抑制されると考えられる。言い換えれば、このようなポリエチレングリコールは、ポリエチレングリコールの両端に化学的に結合された2つの分子間での非特異的な相互作用を抑制すると考えられる。なぜなら、化学式(II)からも明らかなように、2つの分子に挟まれるポリエチレングリコールにより、2つの生体分子は互いに遠くに位置するためである。詳細について必要ならば、非特許文献1を参照せよ。
従って、式(I)において、ビオチンおよび配列番号:01により表されるアミノ酸配列からなるペプチドは、PEG12により、相互作用しない。
(ビオチン−PEG12−ペプチド溶液の調製)
シグマアルドリッチジャパン(株)から入手したビオチン−PEG12−ペプチドが、超純水を用いて溶解され、0.1mMの濃度を有するビオチン−PEG12−ペプチド溶液を調製した。調製されたビオチン−PEG12−ペプチド溶液は、−30℃の温度下で保管された。
シグマアルドリッチジャパン(株)から入手したビオチン−PEG12−ペプチドが、超純水を用いて溶解され、0.1mMの濃度を有するビオチン−PEG12−ペプチド溶液を調製した。調製されたビオチン−PEG12−ペプチド溶液は、−30℃の温度下で保管された。
(ビオチン−PEG12溶液の調製)
EZ−Link NHS−PEG12−Biotin (Thermo Fisher Scientific社製)が、ジメチルスルホキシドを用いて溶解され、10mMの濃度を有するNHS−PEG12−Biotin溶液を調製した。
EZ−Link NHS−PEG12−Biotin (Thermo Fisher Scientific社製)が、ジメチルスルホキシドを用いて溶解され、10mMの濃度を有するNHS−PEG12−Biotin溶液を調製した。
次に、表1に示される試薬が混合された。混合液は25℃の温度下で1時間放置された。
(Tris塩酸緩衝液の調製)
塩酸がTris緩衝液に添加され、表2に示される4種類のTris塩酸緩衝液を調製した。
塩酸がTris緩衝液に添加され、表2に示される4種類のTris塩酸緩衝液を調製した。
アビジン(商品名:NeutrAvidin、Thermo Fisher Scientific社製、10ミリグラム)が、超純水で溶解されて、10ミリグラム/ミリリットルのアビジン水溶液を調製した。図1において、アビジンは、参照符号101を有する。
(アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体水溶液の調製)
下記の表3に示す試薬が混合された。図1において、ビオチン−PEG12は、参照符号102を有する。混合物は、23℃の温度下で2時間放置された。
下記の表3に示す試薬が混合された。図1において、ビオチン−PEG12は、参照符号102を有する。混合物は、23℃の温度下で2時間放置された。
10mMの濃度を有するTris塩酸緩衝液(pH:8、450マイクロリットル)が、濃縮液に混合された。濃縮液は、再度、上記の条件で遠心分離に供され、約50マイクロリットルの濃縮液を再度、得た。これがもう一度繰り返された。
濃縮液は、10mMの濃度を有するTris塩酸緩衝液(pH:8)で希釈され、アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体を含有する水溶液を得た。この水溶液は、500マイクロリットルの容量を有していた。図1において、アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体は、参照符号103を有する。
(アビジンおよびビオチン−PEG12−ペプチドの複合体の調製)
表3に示される試薬に代えて、下記の表4に示す試薬が混合されたこと以外は、アビジンおよびビオチン−PEG12の複合体の調製と同様の手順が実行され、アビジンおよびビオチン−PEG12−ペプチドの複合体を含有する水溶液を調製した。
表3に示される試薬に代えて、下記の表4に示す試薬が混合されたこと以外は、アビジンおよびビオチン−PEG12の複合体の調製と同様の手順が実行され、アビジンおよびビオチン−PEG12−ペプチドの複合体を含有する水溶液を調製した。
(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液の調製)
10重量%の濃度を有するポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(ANAPOE―20;Affymetrix社製)の水溶液が、超純水で希釈され、1重量%の濃度を有するポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液が調製された。同様に、0.1重量%の濃度を有するポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液も調製された。ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートは、界面活性剤として用いられ得る。
10重量%の濃度を有するポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(ANAPOE―20;Affymetrix社製)の水溶液が、超純水で希釈され、1重量%の濃度を有するポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液が調製された。同様に、0.1重量%の濃度を有するポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液も調製された。ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートは、界面活性剤として用いられ得る。
(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを含有する緩衝液の調製)
表5に示される2種類の緩衝液が調製された。
表5に示される2種類の緩衝液が調製された。
(グリセロール水溶液の調製)
グリセロール(ライフテクノロジーズ社製)が、超純水で溶解され、50重量%の濃度を有するグリセロール水溶液を調製した。
グリセロール(ライフテクノロジーズ社製)が、超純水で溶解され、50重量%の濃度を有するグリセロール水溶液を調製した。
(変性ポリアクリルアミドゲルを用いた電気泳動用の水溶液の調製)
下記の表6に示す試薬が混合され、水溶液を得た。さらにおよそ1ミリグラムのブロモフェノールブルー(粉末)が水溶液に添加された。その後、水溶液はよく攪拌された。このようにして、変性ポリアクリルアミド電気泳動用の水溶液が調製された。
下記の表6に示す試薬が混合され、水溶液を得た。さらにおよそ1ミリグラムのブロモフェノールブルー(粉末)が水溶液に添加された。その後、水溶液はよく攪拌された。このようにして、変性ポリアクリルアミド電気泳動用の水溶液が調製された。
その後、混合物は遠心分離型限外ろ過ユニット(Amicon Ultra−0.5、MWCO: 30,000;メルク社製)を用いて濾過され、残渣を得た。遠心分離は、13,000xgのrpmで、23℃の温度下で、10分間行われた。このようにして、混合物は濃縮され、約50マイクロリットルの濃縮液を得た。
次いで、0.1重量%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液(0.3ミリリットル)が濃縮液に添加された。その後、濃縮液は、上記の条件で、濾過に供された。このようにして、50マイクロリットルの容量を有する濃縮液を得た。
もう一度、0.1重量%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液(0.3ミリリットル)が濃縮液に添加された。その後、濃縮液は、上記の条件で、再度、濾過に供された。このようにして、50マイクロリットルの容量を有する濃縮液が再度、得られた。
濃縮液に、0.1重量%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート水溶液が添加され、0.5ミリリットルの容量を有するルテニウムナノ粒子分散液を得た。
(実験例1)
下記の表7に示される試薬が混合された。混合物は、25℃の温度下で10分間放置された。
下記の表7に示される試薬が混合された。混合物は、25℃の温度下で10分間放置された。
混合物は、290,000xgのrpmで、4℃の温度下で、30分間、遠心分離に供された。その後、上清が除去され、未反応のビオチン−PEG12−ペプチドを除去した。このようにして、混合物は濃縮され、10マイクロリットルの容量を有する濃縮液(残渣)を得た。
次いで、0.1重量%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを含有するTris塩酸緩衝液(pH:8、10mM、200マイクロリットル)が濃縮液に添加された。その後、濃縮液は、上記の条件で、再度、遠心分離に供され、上清が除去された。このようにして、10マイクロリットルの容量を有する濃縮液(残渣)が得た。
もう一度、0.1重量%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートを含有するTris塩酸緩衝液(pH:8、10mM、200マイクロリットル)が濃縮液に添加された。その後、濃縮液は、上記の条件で、再度、遠心分離に供され、上清が除去された。このようにして、10マイクロリットルの容量を有する濃縮液(残渣)が再度、得られた。この濃縮液は、茶褐色を有していた。ルテニウムナノ粒子分散液は茶褐色を有するので、得られた濃縮液は、ルテニウムナノ粒子を含有していたことが肉眼で確認された。
変性ポリアクリルアミドゲルを用いた電気泳動用の水溶液が、濃縮されたルテニウムナノ粒子分散液に添加された。添加後の水溶液の容量は20マイクロリットルであった。
その後、超音波が、超音波洗浄機(USK−1A,アズワン社製、設定:High)を用いて、水溶液に印加された。
濃縮されたルテニウムナノ粒子分散液は、98℃の温度下で、10分間、加熱され、アビジン分子をアビジンサブユニットモノマーに分解した。
濃縮されたルテニウムナノ粒子分散液は、98℃の温度下で、10分間、加熱され、アビジン分子をアビジンサブユニットモノマーに分解した。
加熱後、濃縮されたルテニウムナノ粒子分散液は、10,000xgのrpmで1分間、遠心分離に供された。このようにして実施例1によるサンプル溶液が得られた。
(比較例1)
ビオチン−PEG12−ペプチドに代えて、ビオチン−PEG12が用いられたこと以外を除き、実施例1と同様の手順が行われた。このようにして、比較例1によるサンプル溶液が得られた。
ビオチン−PEG12−ペプチドに代えて、ビオチン−PEG12が用いられたこと以外を除き、実施例1と同様の手順が行われた。このようにして、比較例1によるサンプル溶液が得られた。
(実験例1の電気泳動)
実施例1および比較例1によるこれらの2種類のサンプル溶液が、電気泳動に供された。以下、電気泳動の詳細が説明される。
実施例1および比較例1によるこれらの2種類のサンプル溶液が、電気泳動に供された。以下、電気泳動の詳細が説明される。
ポリアクリルアミドゲル(プレキャストゲル;バイオ・ラッド ラボラトリーズ社製、商品名:12%ミニプロティアン TGX)が電気泳動槽にセットされた。電気泳動バッファーとして、プレミックスバッファー(バイオ・ラッド ラボラトリーズ社製、商品名:プレミックスバッファー 10xTris/グリシン/SDS)が超純水で10倍に希釈された。この希釈液が電気泳動槽に注がれた。
実施例1および比較例1による2つのサンプル溶液(各15マイクロリットル)が、ポリアクリルアミドゲルの上部に設けられたウェルに添加された。
ベンチマーク タンパク質ラダー(ライフテクノロジーズ社製、5マイクロリットル)が、分子量マーカーとして、ポリアクリルアミドゲルの上部に設けられたウェルに添加された。
一定電圧150ボルトの電圧下で、電気泳動が行われた。
水溶液に含まれるブロモフェノールブルーがポリアクリルアミドゲルの下端付近まで泳動されたら泳動を停止した。その後、CBB染色キット(CBB R−250ステイン&デステインキット;バイオ・ラッド ラボラトリーズ社製)を用いて、CBB染色が行われた。
染色されたポリアクリルアミドゲルの画像が、フラットベッドスキャナ(CanoScan D2400U;キャノン社製)で読み込まれた。読み込まれた画像に基づいて、画像処理ソフトウェア ImageJ(National Institutes of Health製)を用いて、アビジンのサブユニットモノマーのバンドが定量された。
図4は、電気泳動の結果を示す。
図4に示されるように、実施例1では、明瞭なバンドが観察された。一方、比較例1では、そのような明瞭なバンドが観察されなかった。
画像処理ソフトウェアによれば、実施例1によるバンドは、比較例1によるバンドよりも1.5倍のアビジンのサブユニットモノマーを含有していた。
図4に示される電気泳動の結果、すなわち、プルダウン法の結果から、ビオチン−PEG12−ペプチドがルテニウムナノ粒子に結合して、凝集物(すなわち、沈殿物)を形成することが分かった。PEG12によってビオチンおよびペプチドが相互作用しないので、配列番号:01によって表されるアミノ酸配列からなるペプチドはルテニウムに結合することが見出された。言い換えれば、配列番号:01によって表されるアミノ酸配列からなるペプチドはルテニウムを認識することが見出された。
本発明は、ルテニウムに結合するペプチドを提供する。
101、104 アビジン
102 ビオチン−PEG12
103 アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体
105、110 ビオチン−PEG12−ペプチド
106 アビジンおよびビオチン−PEG12−ペプチドの複合体
107 ルテニウムナノ粒子
108 ルテニウムナノ粒子、アビジン、およびビオチン−PEG12−ペプチドの3成 分複合体
109 アビジンのサブユニットモノマー
102 ビオチン−PEG12
103 アビジンおよびビオチン−PEG12の2成分複合体
105、110 ビオチン−PEG12−ペプチド
106 アビジンおよびビオチン−PEG12−ペプチドの複合体
107 ルテニウムナノ粒子
108 ルテニウムナノ粒子、アビジン、およびビオチン−PEG12−ペプチドの3成 分複合体
109 アビジンのサブユニットモノマー
Claims (2)
- 配列番号:01によって表されるアミノ酸配列からなる、ルテニウムに結合するペプチド。
- ペプチドをルテニウムに結合させる方法であって、以下の工程を具備する:
ルテニウムを、配列番号:01によって表されるアミノ酸配列からなるペプチドを含む溶液に混合し、配列番号:01によって表されるアミノ酸配列からなるペプチドをルテニウムに結合させる工程。
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