JP2014000746A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置サイズを大きくすることなく、ローラやベルト等の搬送体へのインクの付着を防止しつつ速やかに印刷することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】利用者のインクによって媒体に所定の情報を印刷する印刷装置であって、挿入口から挿入された媒体を搬送するための第1の搬送ローラ11と、第1の搬送ローラ11によって搬送された媒体に所定の情報を印刷するためのヘッド部13と、ヘッド部13によって所定の情報が印刷された媒体を搬送するための第2の搬送ローラ14と、媒体の搬送面に近づけまたは遠ざけるように第2のローラ14を動作させる駆動機構15と、所定の情報が印刷された媒体を搬送することによってインクが付着した第2の搬送ローラ14を、インクが付着した第2の搬送ローラ14上の位置が搬送面に接するタイミングで第2の搬送ローラ14を搬送面から遠ざけるように、駆動機構15の動作を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】利用者のインクによって媒体に所定の情報を印刷する印刷装置であって、挿入口から挿入された媒体を搬送するための第1の搬送ローラ11と、第1の搬送ローラ11によって搬送された媒体に所定の情報を印刷するためのヘッド部13と、ヘッド部13によって所定の情報が印刷された媒体を搬送するための第2の搬送ローラ14と、媒体の搬送面に近づけまたは遠ざけるように第2のローラ14を動作させる駆動機構15と、所定の情報が印刷された媒体を搬送することによってインクが付着した第2の搬送ローラ14を、インクが付着した第2の搬送ローラ14上の位置が搬送面に接するタイミングで第2の搬送ローラ14を搬送面から遠ざけるように、駆動機構15の動作を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、通帳や帳票等の媒体にインクを用いて情報を印刷する印刷装置に関するものである。
従来から印刷装置での印刷においては、インクを使用して通帳や帳票等の媒体に取引金額や取引日付等の取引情報の印刷を行っている。また、媒体を搬送する方法としては、ローラ又はベルトを使用して媒体を挟みこんで搬送している。このような印刷装置において上述した種々の情報を印刷する場合、モータを利用して予め定められた一定量だけ各行間を送る行送り制御を行い、その制御を行いつつ媒体を搬送する。
インクを利用して媒体に印刷する場合、そのインクの質により、インクが乾燥しない間に搬送されると、インクがローラやベルト等の搬送体に付着し、そのローラやベルト等に汚れが発生する。又、その付着したインクが、ローラやベルト等の回転により、印刷中に媒体の他の場所あるいは、別の媒体に印刷したときに付着(転写)する場合がある。このような場合、インクを速乾性のものにするか、あるいは媒体を吸収のよいものに変更する等の対応をすることにより、そのような不具合が発生することを回避している。又、装置側では、ローラやベルト等の搬送体の材質に、インクが付着しにくいものを選定することにより、上述した不具合を回避している。
さらに、インクの材料、媒体や搬送体の材質を変えるだけでなく、特許文献1では、媒体の搬送や挿入をセンサ等で検知した後、ドラム部分を開閉する機構を制御し、付着したインクを乾燥させた後に印刷を行うことにより、転写やインクの付着による汚れの発生を回避している。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、機構を用いて印刷動作を制御するために、装置自体のサイズが大きくなるという問題があった。また、その印刷動作を制御するために、通常の印刷よりも処理時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置サイズを大きくすることなく、ローラやベルト等の搬送体へのインクの付着を防止しつつ速やかに印刷することができる印刷装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる印刷装置は、利用者のインクによって媒体に所定の情報を印刷する印刷装置であって、挿入口から挿入された前記媒体を搬送するための第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラによって搬送された媒体に所定の情報を印刷するためのヘッド部と、前記ヘッド部によって前記所定の情報が印刷された媒体を搬送するための第2の搬送ローラと、前記媒体の搬送面に近づけまたは遠ざけるように前記第2のローラを動作させる駆動機構と、前記所定の情報が印刷された媒体を搬送することによってインクが付着した前記第2の搬送ローラを、前記インクが付着した前記第2の搬送ローラ上の位置が前記搬送面に接するタイミングで前記第2の搬送ローラを前記搬送面から遠ざけるように、前記駆動機構の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、装置サイズを大きくすることなく、ローラやベルト等の搬送体へのインクの付着を防止しつつ速やかに印刷することができる印刷装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる印刷装置の実施の形態を詳細に説明する。以下では、本発明にかかる印刷装置が、ATM(Automated Teller Machine)に代表される自動取引装置で用いられる通帳や帳票等の媒体を印刷する場合について説明しているが、他の一般的な冊子等の媒体を印刷する場合も同様に適用することができる。以下に示すように、本発明にかかる印刷装置は、特にインクを使用して、媒体に印刷する機構の印刷装置において、その印刷装置で取り扱う大きさに関係なく、付着する箇所のローラ及び改行の量を制御することによりインクの付着(転写他)を防止し、印刷の失敗による係員再操作時間の短縮及び媒体の使用量縮小を図れるように考慮したものである。
図1は、本発明における印刷装置100の構成図である。図1に示すように、印刷装置100は、通帳や帳票等の媒体の挿入を受け付ける挿入部1と、挿入された媒体に所定の情報(例えば、入金や出金、振り込み等の取引情報や取引金額)を印刷する印刷部2と、ATM等の上位装置51からの指示を受けて印刷装置100の各部の動作を制御する制御部21とを有して構成されている。また、制御部21は、上述した上位装置51にバス等の接続線Nによって接続されており、印刷処理(印刷内容等の命令)に必要な指示はこの上位装置51から命令される。そして、制御部21がその命令を受けて通帳や帳票の媒体に上述した各種の情報を印刷させる。また、上位装置51は、入力された情報を表示する表示部52と、タッチパネルやキーボード等の入力が可能な入力装置53と、上位装置51の動作を制御する制御部54とを有して構成されている。
次に、通帳や帳票等の媒体を吸入してから各種の情報を印刷するまでの一連動作の概要について説明する。図2は、図1に示した印刷部2の物理的な機構(印刷機構)の構成例を示す図である。図2に示すように、印刷部2は、搬送ローラ11を駆動させるための搬送用モータ8と、媒体を搬送するローラ11と、搬送された媒体を検知するセンサ12と、ローラ11によって搬送されてきた媒体に各種の情報を印刷する印刷ヘッド13と、搬送ローラ11よりも下流側にあって印刷ヘッド13によって各種の情報が印刷された媒体を搬送するローラ14と、モータ等の駆動装置によってローラ14の昇降を制御する制御機構15と、を有して構成される。
図2において、挿入された通帳や帳票等の媒体は、ローラ11によりセンサ12まで搬送される。このセンサ12が媒体の先端を検知した後、印刷ヘッド13まで送られる。媒体の搬送を行うアクチュエータ類は、位置決めの制御及び一定量の回転制御が可能なパルスモータやサーボモータなどが使用されている。
次に、そのアクチュエータで位置決めの制御を行い、通帳や帳票等の媒体は、印刷される位置である印刷ヘッド13の下で停止する。本位置決めの制御を行った後、印刷ヘッド13を制御して印刷を開始する。尚、本例では、印刷ヘッド13の下に印刷リボンが配置され、印刷ヘッド13は、搬送方向に対して横方向に動いて印刷を行う形態の印刷装置としている。更に、ここでは、印刷ヘッド13は、ドットインパクト方式の印字ヘッドで、その印字ヘッドで使用可能な印刷リボンは、インクを染み込ませたタイプのリボンを用いて印刷を行う印刷機構を搭載した装置としている。
次に、印刷開始位置から印刷ヘッド13で印刷しながら通帳や帳票等の媒体が搬送されると、印刷ヘッド13の後方にあるローラ14に媒体が到達し、その媒体の受け渡し若しくは継続搬送を行う。印刷が継続されると、印刷した部分にローラ14が掛かる位置に来る前に、ローラ14は、制御装置15の制御にて昇降動作が実施され、この場合は、ローラ14が持ち上げられ、印刷された位置からローラ14を退避する制御を行う。次に、インクが乾く時間に応じて、制御装置15にて、前述の持ち上げ動作と同様に、昇降動作が実施され、この場合、ローラ14を下げ、通常の搬送動作に戻し、搬送及び印刷動作を継続する。
次に本発明の特徴であるローラ14を制御する制御機構15及び制御方法の詳細について説明する。
図3は、図2に示した印刷機構を上方から見た場合の構成例を示す図である。以下、図2および図3を用いて、印刷部2の動作について説明する。先ず、通常の印刷動作について、図2を用いて説明する。
図2において、挿入された通帳や帳票等の媒体は、モータ8と連結されたローラ11によって搬送方向(D1)に搬送され、センサ12にて規定の位置にて搬送後、印刷ヘッド13にて印刷を行いながら、通帳や帳票等の媒体を搬送し、モータ8にて搬送制御する。そして、媒体の先端部分がローラ14に到達する距離まで通帳や帳票等の媒体の搬送が完了すると、ローラ14の昇降を制御する制御機構15が動作し、ローラ14の昇降動作を行う。
具体的には、制御機構15は、ローラ14では、印刷された最初の行でローラ14を持ち上げるあるいは、最初の行がローラ14に掛かった時点で、ローラ14を持ち上げる。次に、ローラ14に付着したインクは行の最初でインクが付着した場合、ローラ14が一周するまでは、汚れが付着することはない為、ローラ14の一周分の送り量を印刷行数に変換し、該当行がローラ14の直前に来たとき、ローラ14を昇降制御機構15により、ローラ14を持ち上げる。更に、印刷が連続しない場合は、その帳票に合わせた印刷情報(例えば、帳票サイズ、印刷範囲を示す情報)を元に、行間の最終にて、一旦ローラ14を降ろして媒体を搬送し、印刷を再開する行に到達した場合に、ローラ14を持ち上げる制御を追加すれば、よりインクの付着を防止でき、通帳や帳票等の媒体の搬送の安定化を図ることができる。
尚、印刷位置の制御は、搬送用モータ8とセンサ12にて適切な位置に搬送する制御を行うが、センサ数や、配置位置を変え、更に精度を上げる配置にしてもよい。例えば、センサ12を印刷ヘッド13とローラ14の間に配置することにより、ローラ14までの距離が縮まることから、搬送後の位置精度を高めることが可能であり、更にセンサ12と追加したセンサとの併用にて、印刷位置と、ローラ14までの位置がより正確にすることが可能となる。
本機構では、通帳や帳票等の媒体は、前方から吸入し、後方へ排出する方式として説明しているが、前面から吸入し、前面へ排出する方式を採用する場合は、ローラ11にも制御機構15を設けることにより、上述した場合と同様にローラを制御することができる。具体的には、本制御機構ではローラ14と連結するものと同じものをもう一つローラ11と連結して搭載する方法と、制御機構15が一つで、ローラ11を制御できる構造とすることで、対応が可能である。以上は、印刷範囲が、ある一定の範囲を印刷する通帳や帳票等の媒体の場合の例である。
次に、印刷を全面で行う場合の印刷動作について説明する。印刷が全面で行われる場合は、常に印刷された部分がローラを通過することになる。ここでも、印刷された部分が、ローラ14に差し掛かったところから、ローラ14の一周分を通常で搬送し、それ以降、ローラ14を制御機構15にてローラを持ち上げる。そして、ローラ14一周分の搬送終了後、再びローラ14を下げる。又、通帳や帳票等の媒体の長さで、ローラ11で可能な限り搬送し、通帳や帳票等の媒体の下端が外れる限界までローラ14を持ち上げておき、ローラ11から外れる前に、ローラ14を制御機構15にて降ろし、再び搬送を行う。
尚、通帳や帳票等の媒体を逆方向に搬送する場合は、ローラ11にも制御機構15と同じものを取付けるか、または制御機構15にてローラ11も昇降させることが可能である場合は、同じようにローラ11に最終で印刷した部分が掛かり、ローラ11の一周分だけ媒体を搬送したのち、持ち上げる制御を行うことで、インクの付着を最小限にすることが、可能となる。又、連続の印刷において、行間が比較的広い場合は、その間隔に合わせて、制御機構15によってローラの昇降を連続して行えば、通帳や帳票等の媒体の搬送を安定させることが可能である。この間隔は、例えば、あらかじめ定められた媒体に印刷する情報の行数によって、印刷された媒体の位置(行)から次にその位置が搬送面に来るまでにローラ14が回転する距離を除算して求められる。
さらに、行間が連続する場合は、その行間に対し印刷しない行間を同じ間隔で連続して制御機構15によってローラの昇降動作を行う制御を付加すれば、インクの付着を最小限にすることも可能である。行間の情報は、後に述べる入力情報にて入力を行うようにしておくことにより、微細な制御対応が可能となる。なお、連続にて印刷する制御においても、前述と同様に、後方排出する場合と前面排出する場合の違いにももちろん対応可能である。
又、印刷方法は、前面から吸入して、一方向で印刷を実施(ここでは前面吸入で、印刷する方向は同じ)する場合を例としているが、吸入方向と逆方向に印刷する場合も、同じであり、ローラ11に制御機構15と同じ制御機構を搭載しておけば、制御自体の大幅な変更をすることなく対応が可能となる。
更に、本方式は、左右方向へ印刷する機構での実施例を述べているが、縦方向への印刷の場合は、通帳や帳票等の媒体を横向きに挿入することにより、上述した場合と同様に解決が出来る。又、どうしても縦方向へ通帳や帳票等の媒体の挿入を行いたい場合は、ローラ11および14の制御を縦から横へ移動する制御へ変更することで対応が可能となる。但しその場合は、制御機構15の方法及び、ローラ11および14の実装方法を変更する(向きや配置を媒体の搬送に合わせて縦から横に変更する等)ことで対応が可能となる。
次に、通帳や帳票等の媒体の印刷情報を登録して、そのインクが付着してはいけない領域の情報を上位装置で登録する制御について説明する。上位装置51には、入力画面52と入力装置53があり、入力画面には、図4A〜Dに示すように、入力に必要な情報が表示されている。
まず、印刷情報の入力には、使用する帳票類の印刷において、誤印刷が不可な領域を、長さあるいは、行数で入力する。次に、登録にて、帳票の登録を行う。本登録をおこなうことにより、該当の帳票を挿入するだけで、印刷不可の部分に、ローラ制御する動作を行う。図4Aに示す入力画面例より、操作者は、帳票名称に、その帳票の名称(預け入れ証)を入力可能なデバイス(キーボード)で入力する。次に、不可領域の設定で、行数や先端からの距離(長さ)を入力する。例えば、図4Bに示すように、印刷行間の距離が5mmの場合で、10行目に金額等が印刷されるところを不可領域と設定するなら、行間(5mm)と行数10を入力する。又、行間は固定の為、行数のみを入力できるようにしてもよい。
また、印刷の都合上、距離で入力をしたい場合は、図4Cに示すように、用紙の先端からの距離、例えば100mmと入力する。行間は、その帳票毎に入力できるようにしておくか、前述のように固定にしておけば、距離のみを入力し、その距離を行数に変換すれば、同じ結果が得られ、制御も同じことをさせることが可能となる。そして、入力終了後、図4Dに示すように次の登録をおこなうか、終了するかの選択画面にて実施を継続あるいは終了する。そして、本入力をおこなった通帳や帳票等の媒体は、登録された位置にて適切な制御が行われることにより、インクの付着による転写等が不可の領域となった時、ローラを持ち上げる制御を付加し、インクの付着を防止することが可能となる。
このように、本印刷時に、インクが乾くまでの時間にて、ローラや、ベルトにインクが付着すると、該当位置に搬送された媒体の意図しない位置に付着してしまいその搬送された媒体を汚してしまう問題が発生し、更に重要な問題として、帳票や有価証券等の印刷においては、額面等が印刷されている場合に、当該場所に付着したインクがその額面を印刷している箇所に付着してしまった場合に、誤印刷となり、重要な問題となることも考えられる。このように、意図しない箇所へインクが付着しない工夫が必要となるが、本実施例に示したように、まず、インクを使用する場合は、媒体に印刷を行った後に、ローラにインクが付着しないように、ローラを退避させる制御を行う。具体的には、印刷される位置と、媒体を送るローラやベルトの位置により、印刷される位置から移動した距離が一致したとき、ローラやベルトを持ち上げ、一時的に退避させる。その間は、別のローラやベルトにて搬送し、そのローラやベルトは、印刷される箇所からは離れた位置に実装する。
又、そのローラやベルトの動作は、モータや、個別のアクチュエータを制御することにより行う。尚、ローラやベルトを昇降させる制御の契機として、通常は、媒体の先端等を検知するセンサを個別に設けるが、本機構では、制御の契機を印刷の位置検知と同じセンサとしており、そのセンサを契機にする制御方法としていることから特別にセンサを実装することなく、コストダウンと機構の簡略化が図れる。
更に、制御の契機を、媒体の印刷位置検知のセンサと兼用することより、縦方向においては、媒体がセンサを検知した位置から、印刷するまでの位置をパルスモータのような位置決め制御が行えるものを使用し、センサからの印刷位置と、印刷位置とローラの位置からn行目が次のローラの位置であれば、その印刷位置の行数をカウントし、当該の位置にとなったときにローラやベルトの昇降を制御することにより、実現することができる。更に横方向においては、センサの位置を使用する媒体の最小の幅位置に配置しておけば、幅方向への制約を受けることなく、同じ制御で可能とすることができる。このことより、各装置において特別な配置を考慮することを最小に抑えることができる。
したがって、本実施例における印刷装置においては、前述の制御や、機構を設け、汎用性の高い方法を採用することにより、ローラやベルトへのインク付着を防止し、更に、媒体への汚れや、誤印刷に至る不具合を、簡単な制御と機構の付加にて、確実に防止することが可能であり、汚れや誤印刷による再印刷の手間を少なくすると可能となり、また更には、ローラやベルトの清掃や、保守の期間を延ばすことがで、メンテナンス性の向上を図ることができる。また、通帳や帳票等の媒体の印刷範囲に関係なく、通帳や帳票等の媒体の印刷において、インクの付着による汚れや、誤印刷になりかねない状況を極力なくし、更に、印刷不良による再印刷等のやり直しを減少させることにより、処理速度の向上、取り扱いの簡易化及びセキュリティの向上、省資源化を図ることができる。
尚、この入力方式は、印刷装置の搬送制御が上位装置で行われる場合を想定しているが、印刷装置と一体化し、タッチパネルなどを併用し、入力を行う方式としてもよい。又、印刷装置側に複数のセンサを設け、通帳や帳票等の媒体の位置を検出することが可能であれば、上位装置からの入力は不要となり、通帳や帳票等の媒体の位置に合わせ配置したセンサを読み取ることで、複数の通帳や帳票等の媒体に対応した制御が可能となり、装置単独でローラの昇降制御が可能となることから、上位装置を不要とすることも可能である。
更に、印刷方法の説明でも述べたように、印刷方向と、吸入方向が、一方向の場合と、逆方向の場合でも、情報の入力は同じとしておいて、判定するセンサをどれにするかにより、行間情報と不可領域情報を変える必要はなく、対応が可能である。その場合、位置を決めるセンサ(前述ではセンサ12相当もしくは、新たに追加されたセンサ)からの制御する距離のみを変更すれば可能となる。従って、上位装置や、制御装置に含まれる制御するプログラム等の変更が容易でとなる。
本発明では、通帳や帳票等の媒体を例に説明したが、一般の用紙や、印刷装置においても、リボンを用いる機構の装置だけでなく、インクジェットを搭載した印刷装置や、スタンプタイプの印刷装置のように、インクを使用する印刷装置全般で利用することができ、かつ印刷するものを選ばない利点がある。又、ローラを制御する制御機構も、使用する用紙が合えば、共通的に利用できる利点もある。
本発明の発券機の実施例は、銀行等の金融機関で使用する通帳や帳票等の媒体の印刷を行う装置としているが、金融機関以外にも、用紙に印刷を行う印刷装置全般に適用が可能であり、又、インクを使用する印刷装置全般にも適用できる。
1…挿入部
2…印刷部
11…ローラ
12…センサ
13…印刷ヘッド
14…ローラ
15…制御機構
21…制御装置
51…上位装置
61、62、63…画面
64…次へ
65…登録。
2…印刷部
11…ローラ
12…センサ
13…印刷ヘッド
14…ローラ
15…制御機構
21…制御装置
51…上位装置
61、62、63…画面
64…次へ
65…登録。
Claims (4)
- インクによって媒体に所定の情報を印刷する印刷装置であって、
挿入口から挿入された前記媒体を搬送するための第1の搬送ローラと、
前記第1の搬送ローラによって搬送された媒体に所定の情報を印刷するためのヘッド部と、
前記ヘッド部によって前記所定の情報が印刷された媒体を搬送するための第2の搬送ローラと、
前記媒体の搬送面に近づけまたは遠ざけるように前記第2のローラを動作させる駆動機構と、
前記所定の情報が印刷された媒体を搬送することによってインクが付着した前記第2の搬送ローラを、前記インクが付着した前記第2の搬送ローラ上の位置が前記搬送面に接するタイミングで前記第2の搬送ローラを前記搬送面から遠ざけるように、前記駆動機構の動作を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記制御部は、前記インクが付着した前記第2の搬送ローラ上の位置が、次に前記搬送面に接するまでの距離を算出することにより、前記タイミングで前記第2の搬送ローラを前記搬送面から遠ざけさせる、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記制御部は、前記距離と、あらかじめ定められた前記媒体に対して印刷する所定の情報の行数とに基づいて、前記第2の搬送ローラを前記媒体の搬送面に近づけまたは遠ざける間隔を制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記印刷装置は、前記印刷装置による前記媒体への印刷動作を制御する制御装置に接続され、前記制御装置は、前記距離または前記行数に指定を受け付けて、前記タイミングで前記第2の搬送ローラを前記媒体の搬送面に近づけまたは遠ざけさせる指示を前記印刷装置に行う、
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012138312A JP2014000746A (ja) | 2012-06-20 | 2012-06-20 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2014000746A true JP2014000746A (ja) | 2014-01-09 |
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ID=50034383
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015201145A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 沖電気工業株式会社 | 取引装置 |
JP2016155680A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 大日本印刷株式会社 | 処理システムおよび処理方法 |
JP2017107373A (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | 富士通フロンテック株式会社 | 自動取引装置、自動取引装置におけるインク転写防止方法及びインク転写防止プログラム |
-
2012
- 2012-06-20 JP JP2012138312A patent/JP2014000746A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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