JP2014000250A - マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】覆い部および一対の耳掛部を含むマスクを改善する。
【解決手段】覆い部10をパンダの顔の正面形状を模した形状を成すものとし、その上縁の両側端部を斜め上方に突出する半円形状の突出部20とし、パンダの耳に相当する突出部20,パンダの目,鼻,口の各々に相当する部分に耳形状部32,目形状部34,鼻形状部36,口形状部38をヒートシールにより形成する。使用者が覆い部10を開いてマスクを掛けた状態を他者が正面あるいは正面に近い方向から見たとき、パンダの顔を模していることがよくわかり、ユニークな印象を与える。外方に凸の湾曲形状を有する折線において折り畳まれる覆い部10は開状態では中高の3次元形状となり、立体的で一層パンダらしく見える。耳形状部32等に耳シール等を貼ってマスクを使用することもできる。パンダ以外の哺乳動物の顔の正面形状や、哺乳動物以外の生物の顔の正面形状を模してもよい。
【選択図】図1
【解決手段】覆い部10をパンダの顔の正面形状を模した形状を成すものとし、その上縁の両側端部を斜め上方に突出する半円形状の突出部20とし、パンダの耳に相当する突出部20,パンダの目,鼻,口の各々に相当する部分に耳形状部32,目形状部34,鼻形状部36,口形状部38をヒートシールにより形成する。使用者が覆い部10を開いてマスクを掛けた状態を他者が正面あるいは正面に近い方向から見たとき、パンダの顔を模していることがよくわかり、ユニークな印象を与える。外方に凸の湾曲形状を有する折線において折り畳まれる覆い部10は開状態では中高の3次元形状となり、立体的で一層パンダらしく見える。耳形状部32等に耳シール等を貼ってマスクを使用することもできる。パンダ以外の哺乳動物の顔の正面形状や、哺乳動物以外の生物の顔の正面形状を模してもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、花粉,ほこり等の吸引防止、風邪の感染防止等の目的で使用されるマスクに関するものである。
マスクには、下記の特許文献1に記載されているように、覆い部と、覆い部の両側部から延び出す一対の耳掛部とを含み、覆い部によって装着者である人の口および鼻を覆い、耳掛部が耳に掛けられて使用されるものがある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、覆い部および一対の耳掛部を含むマスクの改善を課題とする。
上記の課題は、通気性を有する素材から成って人の口と鼻とを覆う覆い部と、その覆い部の両側部から延び出して人の耳に掛けられる一対の耳掛部とを含むマスクの、前記覆い部の正面形状を、上端部の左右の両側端部が上方と側方との少なくとも一方へ突出した一対の突出部を備えた形状を成すものとし、前記一対の耳掛部の各一端を、それら一対の突出部の下端近傍部分から延び出させる一方、他端を前記覆い部の両側端部の下方部分から延び出させ、かつ、前記覆い部の、少なくとも、前記一対の突出部とその突出部に隣接する部分とを、前記通気性を有する素材が同じ数の複数枚重ね合わされて成るものとすることにより解決される。
覆い部は、例えば、その長手方向であって、人がマスクを装着した状態において左右方向に延びる少なくとも1つのヒダを有するものとされてもよく、ヒダを有さないものとされてもよく、左右方向の中央部において上下方向に延びる折り目部を備え、あるいは上下方向の中央部において左右方向に延びる折り目部を備えて2つに折り畳まれるものとされてもよい。この折り目部は、発明の態様の項において説明するように、覆い部が折り畳まれた状態において折線が外方に凸の形状を有するものとされることが望ましい。
一対の突出部は同じ形状,寸法のものが左右対称に設けられることが望ましい。また、突出部は、丸味を帯びた形状、例えば、半円形状とされてもよく、尖った形状、例えば、三角形状とされてもよい。
耳掛部の一端は、突出部の下端部から延び出させられてもよく、突出部の下端に下側において隣接する部分から延び出させられてもよく、突出部の下端部とその下端部に下側において隣接する部分とに跨った部分から延び出させられてもよい。
覆い部は、例えば、その長手方向であって、人がマスクを装着した状態において左右方向に延びる少なくとも1つのヒダを有するものとされてもよく、ヒダを有さないものとされてもよく、左右方向の中央部において上下方向に延びる折り目部を備え、あるいは上下方向の中央部において左右方向に延びる折り目部を備えて2つに折り畳まれるものとされてもよい。この折り目部は、発明の態様の項において説明するように、覆い部が折り畳まれた状態において折線が外方に凸の形状を有するものとされることが望ましい。
一対の突出部は同じ形状,寸法のものが左右対称に設けられることが望ましい。また、突出部は、丸味を帯びた形状、例えば、半円形状とされてもよく、尖った形状、例えば、三角形状とされてもよい。
耳掛部の一端は、突出部の下端部から延び出させられてもよく、突出部の下端に下側において隣接する部分から延び出させられてもよく、突出部の下端部とその下端部に下側において隣接する部分とに跨った部分から延び出させられてもよい。
上端部の左右の両側端部が上方と側方との少なくとも一方へ突出した一対の突出部を備えた形状は、マスクの覆い部の形状としてはユニークであり、一対の突出部は、発明の態様の項において説明するように、哺乳動物の耳に見えたり、蛙の目に見えたり、鹿や鬼の角に見えたりして、看者に新鮮な印象を与え、例えば、人にマスクの積極的な装着を促す効果が得られる。一対の突出部は、上方と側方との両方に突出した形状とすることができ、そのようにすれば、一層、哺乳動物の耳を連想させ易い。
一対の突出部はまた、耳掛部の一端が突出部の下端近傍部分から延び出させられるとともに、少なくとも、覆い部の突出部に隣接する部分と同じ数の複数枚の素材が重ね合わされて成るため、耳掛部が耳に掛けられたとき、変形や垂れ下がりを回避しつつ、耳掛部に引っ張られて頬に沿った状態となり、覆い部の顔への密着性が向上する。
一対の突出部はまた、耳掛部の一端が突出部の下端近傍部分から延び出させられるとともに、少なくとも、覆い部の突出部に隣接する部分と同じ数の複数枚の素材が重ね合わされて成るため、耳掛部が耳に掛けられたとき、変形や垂れ下がりを回避しつつ、耳掛部に引っ張られて頬に沿った状態となり、覆い部の顔への密着性が向上する。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、特許請求の範囲に記載された発明である本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むことがある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施形態の記載,従来技術,技術常識等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)通気性を有する素材から成って人の口と鼻とを覆う覆い部と、その覆い部の両側部から延び出して人の耳に掛けられる一対の耳掛部とを含むマスクであって、
前記覆い部の正面形状が、上端部の左右の両側端部が上方と側方との少なくとも一方へ突出した一対の突出部を備えた形状を成し、前記一対の耳掛部の各一端が、それら一対の突出部の下端近傍部分から延び出させられる一方、他端が前記覆い部の両側端部の下方部分から延び出させられ、かつ、前記覆い部の、少なくとも、前記一対の突出部とその突出部に隣接する部分とが、前記通気性を有する素材が同じ数の複数枚重ね合わされて成ることを特徴とするマスク。
(2)前記覆い部が、左右方向と上下方向との一方の中央部において折り畳まれた状態において折線が外方に凸の湾曲形状を有し、使用のために開かれた状態において中高の3次元形状となることを特徴とする(1)項に記載のマスク。
非使用状態において小形化が可能である反面、使用状態において3次元形状を成し、覆い部の周辺部が使用者の顔に密着して外気の侵入が良好に防止されるとともに、口と鼻との近傍においては密着が回避されるという利点が得られる。
折線は、左右対称の2枚の覆い部形成材が各側縁部において接合され、その接合部の端縁により形成されてもよく、上下2枚の覆い部形成材が一方の下縁と他方の上縁とにおいて接合され、その接合部の端縁により形成されてもよい。後者の態様は、例えば、覆い部が蛙の顔に類似した形状とされる場合に特に適している。
(3)前記覆い部の全体が、前記通気性を有する素材が同じ数の複数枚重ね合わされることにより形成されたことを特徴とする(1)項または(2)項に記載のマスク。
一対の突出部の張力による変形や、垂れ下がりを回避するためには、前記(1)項の構成を採用すればよいが、本項の構成を採用すれば、覆い部全体の厚さが均一となり、製造が容易となるとともに、使用時に覆い部全体が温かく、使用者に快適な使用感を与えることができる。
(4)前記覆い部が、前記一対の突出部を耳とする哺乳動物の顔の正面形状に類似した形状を成す(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のマスク。
一対の耳掛部の各一端が、哺乳動物の顔の正面形状における哺乳動物の耳に相当する部分の下端近傍部分から延び出させられる一方、他端がその哺乳動物の顔の正面形状における両側端部の下方部分から延び出させられることとなる。このマスクが人によって使用されている状態で、その人の顔を正面に近い方向から見れば、覆い部の形状が哺乳動物の顔の正面形状を模したものであることが判り、看者にユーモラスな印象を与える。特に、子供達の中にはマスクの使用を嫌がる者も居るが、鏡等を使用して、覆い部が哺乳動物の顔の形をしていることを教えれば喜んで使用することが多い。
また、哺乳動物の耳は顔の正面輪郭から、上方や、斜め上方へ突出するのが普通であるため、この耳に相当する部分に耳掛部の一端を結合すれば、使用状態で、耳に相当する部分が張力により変形させられてしまうが、耳に相当する部分の下端近傍部分に耳掛部を結合すれば、その変形を良好に回避することができる。反面、耳に相当する部分は自由状態となるため垂れ下がり易いが、その耳に相当する部分とその部分に隣接する部分とを、通気性を有する素材を同じ数の複数枚重ね合わせて形成すれば、垂れ下がりも良好に回避することができる。特に、それら複数枚重ね合わせた素材の縁同士を、縫製,接着,溶着等の接合手段により接合すれば、一層、変形や垂れ下がりを回避し易く、望ましい。
本項が (2)項に従属する態様においては、覆い部によって形成される哺乳動物の顔が一層立体的に見えるという特有の効果が得られる。
覆い部は、哺乳動物以外の生物であって、一対の突出部を顔の正面形状の一部として含むものに類似させてもよい。
(5)前記覆い部の、前記哺乳動物の顔の正面形状における目に相当する部分に、目の形状が形成されたことを特徴とする(4)項に記載のマスク。
覆い部に哺乳動物の目を形成すれば、覆い部が哺乳動物の顔を模したものであることの認識が一層容易になる。目の形状の形成は、印刷や染色によることも可能であるが、ヒートシール(覆い部を形成する複数枚のシートの間に接着剤を塗布し、あるいは複数枚のシートの少なくとも中間層のものを熱可塑性材製とし、金型等により加熱することにより溶融接着する)により形成すれば、覆い部を形成する工程と同時に実行することも可能となり、製造コストの上昇を抑制し得る。目以外の部分も同様に形成することも可能である。
(6)前記覆い部の、前記哺乳動物の顔の正面形状における目に相当する部分に、その覆い部とは別に製造されたシールが貼り付けられることにより目が形成されたことを特徴とする(4)項または(5)項に記載のマスク。
シールの貼り付けによって目を形成すれば、形成が特に容易となるとともに、好みにより目を除去することも容易となる点で望ましい。後者の場合、シールは販売時から覆い部に張り付けておくことも可能である。しかし、シールはマスク自体とは別体の状態で販売し、使用者が好みに応じて貼り付けて使用するようにすることも可能であり、大きさや形や色が複数種類に異なるシールを付属させて販売すれば、一層使用者の興趣をそそることができる。なお、本項が(5)項に従属する態様においては、覆い部にシールが貼られる前に既に目が形成されていることとなるが、この目はシールの貼り付け位置を教える役割を果たす。また、使用者の好みによって、シールを貼りつけないことも可能であり、2種類の表示形態を選択することができる。
本項および(5)項の特徴は(1)項にも適用可能であり、例えば、蛙の目や口を形成することができる。
(7)前記哺乳動物がパンダであることを特徴とする(4)項ないし(6)項のいずれかに記載のマスク。
パンダはユーモラスな印象の哺乳動物であり、多くの人に好まれる。特に、子供達に人気があり、子供用のマスクに適している。
前記覆い部の正面形状が、上端部の左右の両側端部が上方と側方との少なくとも一方へ突出した一対の突出部を備えた形状を成し、前記一対の耳掛部の各一端が、それら一対の突出部の下端近傍部分から延び出させられる一方、他端が前記覆い部の両側端部の下方部分から延び出させられ、かつ、前記覆い部の、少なくとも、前記一対の突出部とその突出部に隣接する部分とが、前記通気性を有する素材が同じ数の複数枚重ね合わされて成ることを特徴とするマスク。
(2)前記覆い部が、左右方向と上下方向との一方の中央部において折り畳まれた状態において折線が外方に凸の湾曲形状を有し、使用のために開かれた状態において中高の3次元形状となることを特徴とする(1)項に記載のマスク。
非使用状態において小形化が可能である反面、使用状態において3次元形状を成し、覆い部の周辺部が使用者の顔に密着して外気の侵入が良好に防止されるとともに、口と鼻との近傍においては密着が回避されるという利点が得られる。
折線は、左右対称の2枚の覆い部形成材が各側縁部において接合され、その接合部の端縁により形成されてもよく、上下2枚の覆い部形成材が一方の下縁と他方の上縁とにおいて接合され、その接合部の端縁により形成されてもよい。後者の態様は、例えば、覆い部が蛙の顔に類似した形状とされる場合に特に適している。
(3)前記覆い部の全体が、前記通気性を有する素材が同じ数の複数枚重ね合わされることにより形成されたことを特徴とする(1)項または(2)項に記載のマスク。
一対の突出部の張力による変形や、垂れ下がりを回避するためには、前記(1)項の構成を採用すればよいが、本項の構成を採用すれば、覆い部全体の厚さが均一となり、製造が容易となるとともに、使用時に覆い部全体が温かく、使用者に快適な使用感を与えることができる。
(4)前記覆い部が、前記一対の突出部を耳とする哺乳動物の顔の正面形状に類似した形状を成す(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のマスク。
一対の耳掛部の各一端が、哺乳動物の顔の正面形状における哺乳動物の耳に相当する部分の下端近傍部分から延び出させられる一方、他端がその哺乳動物の顔の正面形状における両側端部の下方部分から延び出させられることとなる。このマスクが人によって使用されている状態で、その人の顔を正面に近い方向から見れば、覆い部の形状が哺乳動物の顔の正面形状を模したものであることが判り、看者にユーモラスな印象を与える。特に、子供達の中にはマスクの使用を嫌がる者も居るが、鏡等を使用して、覆い部が哺乳動物の顔の形をしていることを教えれば喜んで使用することが多い。
また、哺乳動物の耳は顔の正面輪郭から、上方や、斜め上方へ突出するのが普通であるため、この耳に相当する部分に耳掛部の一端を結合すれば、使用状態で、耳に相当する部分が張力により変形させられてしまうが、耳に相当する部分の下端近傍部分に耳掛部を結合すれば、その変形を良好に回避することができる。反面、耳に相当する部分は自由状態となるため垂れ下がり易いが、その耳に相当する部分とその部分に隣接する部分とを、通気性を有する素材を同じ数の複数枚重ね合わせて形成すれば、垂れ下がりも良好に回避することができる。特に、それら複数枚重ね合わせた素材の縁同士を、縫製,接着,溶着等の接合手段により接合すれば、一層、変形や垂れ下がりを回避し易く、望ましい。
本項が (2)項に従属する態様においては、覆い部によって形成される哺乳動物の顔が一層立体的に見えるという特有の効果が得られる。
覆い部は、哺乳動物以外の生物であって、一対の突出部を顔の正面形状の一部として含むものに類似させてもよい。
(5)前記覆い部の、前記哺乳動物の顔の正面形状における目に相当する部分に、目の形状が形成されたことを特徴とする(4)項に記載のマスク。
覆い部に哺乳動物の目を形成すれば、覆い部が哺乳動物の顔を模したものであることの認識が一層容易になる。目の形状の形成は、印刷や染色によることも可能であるが、ヒートシール(覆い部を形成する複数枚のシートの間に接着剤を塗布し、あるいは複数枚のシートの少なくとも中間層のものを熱可塑性材製とし、金型等により加熱することにより溶融接着する)により形成すれば、覆い部を形成する工程と同時に実行することも可能となり、製造コストの上昇を抑制し得る。目以外の部分も同様に形成することも可能である。
(6)前記覆い部の、前記哺乳動物の顔の正面形状における目に相当する部分に、その覆い部とは別に製造されたシールが貼り付けられることにより目が形成されたことを特徴とする(4)項または(5)項に記載のマスク。
シールの貼り付けによって目を形成すれば、形成が特に容易となるとともに、好みにより目を除去することも容易となる点で望ましい。後者の場合、シールは販売時から覆い部に張り付けておくことも可能である。しかし、シールはマスク自体とは別体の状態で販売し、使用者が好みに応じて貼り付けて使用するようにすることも可能であり、大きさや形や色が複数種類に異なるシールを付属させて販売すれば、一層使用者の興趣をそそることができる。なお、本項が(5)項に従属する態様においては、覆い部にシールが貼られる前に既に目が形成されていることとなるが、この目はシールの貼り付け位置を教える役割を果たす。また、使用者の好みによって、シールを貼りつけないことも可能であり、2種類の表示形態を選択することができる。
本項および(5)項の特徴は(1)項にも適用可能であり、例えば、蛙の目や口を形成することができる。
(7)前記哺乳動物がパンダであることを特徴とする(4)項ないし(6)項のいずれかに記載のマスク。
パンダはユーモラスな印象の哺乳動物であり、多くの人に好まれる。特に、子供達に人気があり、子供用のマスクに適している。
以下、請求可能発明のいくつかの実施形態を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に請求可能発明の一実施形態としてのマスクを示す。本マスクは、人の口,鼻およびそれらの周辺を覆う覆い部10と、その覆い部10の両側部から延び出して人の耳に掛けられる一対の耳掛部12とを含む。覆い部10は、本実施形態においては、一対の覆い部形成材14,16が接合されて成る。覆い部10は左右方向の中央部において折り畳まれることにより、左右部分が互いに密着可能な形状を有し、覆い部形成材14,16は左右対称の形状を有する。覆い部形成材14,16は、左右対称であることを除いて同様に形成されており、マスクが人によって装着された状態を正面から見た場合に向かって右側の覆い部形成材16を代表的に説明する。
覆い部形成材16は、通気性を有する素材であるシートが複数枚、本マスクでは3枚、重ね合わされて成る。これらシートは、本マスクでは、熱可塑性合成繊維から成る不織布である。覆い部形成材16の上縁の右側の側端部は、上方および側方であって、斜め上方へ突出させられ、突出部20が設けられている。突出部20は、覆い部形成材16の突出部20以外の部分に続いて突出させられ、その部分と同様に3枚のシートが重ね合わされ、突出部20を含んで覆い部形成材16の全体が3枚のシートが重ね合わされて成る。
本マスクの覆い部10は、覆い部形成材14,16にそれぞれ設けられて対を成す突出部20を耳とするパンダの顔の正面形状に類似した形状を成すものとされ、突出部20は半円形状とされている。また、覆い部形成材16の輪郭は、パンダの顔の正面形状の輪郭を模して形成され、突出部20が形成された側部の突出部20より下側の部分は、外側へ凸に滑らかに膨出させられた膨出部22とされている。
覆い部形成材16は、左右方向において突出部20が突出させられた端とは反対側の側縁部24において覆い部形成材14と接合される。そのため、その接合側の側縁部24は、図2に示すように、覆い部形成材16の上縁から下方に向かうに従って左方へ向かう向きに一直線状に傾斜させられた傾斜縁部26と、傾斜縁部26の下端から下方に向かうに従って右方へ向かう向きに滑らかに湾曲させられた湾曲縁部28とを含む。
さらに、覆い部形成材16には、図2に示すように、パンダの顔の正面形状における耳に相当する部分である突出部20と、目に相当する部分と、鼻に相当する部分と、口に相当する部分とにそれぞれ、耳の形状である耳形状部32,目の形状である目形状部34,鼻の形状である鼻形状部36および口の形状である口形状部38が形成されている。
前記耳掛部12は、本マスクでは、熱可塑性合成樹脂材料により伸縮性の良い紐状に形成され、その一端は、図2に示すように、突出部20の下端部とその下端部に下側において隣接する部分とに跨ってヒートシールにより熱溶着され、他端は膨出部22の下部に熱溶着され、それぞれ覆い部形成材16に接合されている。
覆い部形成材16は、重ね合わされた3枚のシートが型により覆い部形成材16の形状に打ち抜かれるとともに、その覆い部形成材14との接合側の側縁部24以外の縁部にヒートシールが施され、3枚のシートの各縁部が熱溶着され、接合されることにより形成され、それと同時に耳形状部32,目形状部34,鼻形状部36および口形状部38がヒートシールによって形成される。覆い部形成材14も同様に形成され、それら覆い部形成材14,16が中合わせの状態で重ねられ、各側縁部24同士にヒートシールが施され、覆い部形成材14,16が接合される。この側縁部24の端縁が覆い部10を折り畳む際の折線となり、図3〜図6に示すように覆い部10が左右方向の中央部において折り畳まれた状態において、図2に示すように、折線が外方に凸の湾曲形状を有する。
本マスクは、図8に示すシールセット50が付属させられて売られる。シールセット50は、台紙52に張られた一対ずつの耳シール54,目シール56および鼻・口シール58を含み、これらシール54,56,58は覆い部10とは別に製造され、マスクとは別体の状態でマスクに付属させられる。
以上のように構成されたマスクは、使用時には、図1に示すように覆い部10の左右部分である覆い部形成材14,16が開かれて人の口および鼻を覆い、耳掛部12が人の耳に掛けられる。この状態では、覆い部形成材14,16の各突出部20が覆い部10の上縁の左右の両側端部から斜め上方へ左右対称に突出させられるとともに、覆い部10に耳形状部32,目形状部34,鼻形状部36および口形状部38が形成されていることにより、本マスクを装着した人を他者が正面あるいは正面に近い方向から見たとき、覆い部10がパンダの顔の正面形状を模したものであることがよくわかる。また、覆い部10を折り畳む際の折線を形成する覆い部形成材14,16の接合側の側縁部24が、覆い部10の左右方向の中央部において上下方向に延びる稜線を形成し、覆い部10が中高の3次元形状となり、パンダの顔が立体的に見え、よりパンダらしく見える。
装着者は、図9および図10に示すように、耳形状部32,目形状部34,鼻形状部36および口形状部38に耳シール54,目シール56および鼻・口シール58を貼り、耳,目,鼻,口を形成してマスクを使用することもできる。覆い部10に形成されている耳形状部32,目形状部34,鼻形状部36および口形状部38に耳シール54,目シール56および鼻・口シール58を貼ればよいため、装着者は位置,方向の間違いなく、容易にシールを貼ることができる。装着者は、耳形状部32,目形状部34,鼻形状部36および口形状部38の全部にシールを貼ってもよく、一部に貼ってもよい。
覆い部の形状はパンダの顔の正面形状に限らず、例えば、図11に示すマスクの覆い部70のように、子熊の顔の正面形状に類似した形状を成すものとしてもよい。この覆い部70は、その上縁の両側端部がそれぞれ、斜め上方へ左右対称に突出した半円形状の突出部72を備え、覆い部70の輪郭は子熊の顔の正面形状の輪郭を模して形成されている。また、覆い部70には、図示は省略するが耳形状部,目形状部,鼻形状部および口形状部がヒートシールにより形成され、本マスクは、耳形状部,目形状部,鼻形状部および口形状部に耳シール74,目シール76,鼻・口シール78を貼って、あるいは貼ることなく使用される。なお、図1〜図10に示す実施形態のマスクと同じ作用を成す構成要素には同じ符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
10:覆い部 12:耳掛部 20:突出部 32:耳形状部 34:目形状部 36:鼻形状部 38:口形状部 54:耳シール 56:目シール 58:鼻・口シール 70:覆い部 72:突出部 74:耳シール 76:目シール 78:鼻・口シール
Claims (7)
- 通気性を有する素材から成って人の口と鼻とを覆う覆い部と、その覆い部の両側部から延び出して人の耳に掛けられる一対の耳掛部とを含むマスクであって、
前記覆い部の正面形状が、上端部の左右の両側端部が上方と側方との少なくとも一方へ突出した一対の突出部を備えた形状を成し、前記一対の耳掛部の各一端が、それら一対の突出部の下端近傍部分から延び出させられる一方、他端が前記覆い部の両側端部の下方部分から延び出させられ、かつ、前記覆い部の、少なくとも、前記一対の突出部とその突出部に隣接する部分とが、前記通気性を有する素材が同じ数の複数枚重ね合わされて成ることを特徴とするマスク。 - 前記覆い部が、左右方向と上下方向との一方の中央部において折り畳まれた状態において折線が外方に凸の湾曲形状を有し、使用のために開かれた状態において中高の3次元形状となることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
- 前記覆い部の全体が、前記通気性を有する素材が同じ数の複数枚重ね合わされることにより形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のマスク。
- 前記覆い部が、前記一対の突出部を耳とする哺乳動物の顔の正面形状に類似した形状を成す請求項1ないし3のいずれかに記載のマスク。
- 前記覆い部の、前記哺乳動物の顔の正面形状における目に相当する部分に、目の形状が形成されたことを特徴とする請求項4に記載のマスク。
- 前記覆い部の、前記哺乳動物の顔の正面形状における目に相当する部分に、その覆い部とは別に製造されたシールが貼り付けられることにより目が形成されたことを特徴とする請求項4または5に記載のマスク。
- 前記哺乳動物がパンダであることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のマスク。
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