JP2013544811A - 自己免疫疾患および血管疾患の治療用のs1p1アゴニストとしての複素環式化合物 - Google Patents

自己免疫疾患および血管疾患の治療用のs1p1アゴニストとしての複素環式化合物 Download PDF

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Abstract

式(I)の化合物
Figure 2013544811

あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここで
WはCHまたはOであり;
Figure 2013544811

ならびにR、R、R、R、nおよびGは本願明細書に記載されるとおりである、化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグが開示される。かかる化合物をG蛋白結合受容体S1Pについての選択的アゴニストとして用いる方法、およびかかる化合物を含む医薬組成物も開示される。これらの化合物は、自己免疫疾患および血管疾患などの種々の医療分野における疾患または障害の治療、予防または進行の遅れにおいて有用である。

Description

本発明は一般にS1Pアゴニストとして有用な置換二環式化合物に関する。本発明は、該置換二環式化合物、当該化合物を含む組成物およびその使用方法を提供する。本発明はさらには、該発明の少なくとも1つの化合物を含む、S1P作動性と関連付けられる、自己免疫疾患および血管疾患などの病態の治療に有用である、医薬組成物に関する。
スフィンゴシン−1−リン酸(S1P)は、血小板凝集、細胞増殖、細胞形態、腫瘍細胞侵襲、内皮細胞および白血球走化性、内皮細胞インビトロ血管形成およびリンパ球移動を生じさせることを含め、多くの細胞性作用を誘発することが明らかにされた。したがって、S1P受容体は、腫瘍成長阻害、血管疾患および自己免疫疾患の治療などの多種の治療用途における優れた標的である。S1Pは、S1PまたはS1P1、S1PまたはS1P2、S1PまたはS1P3、S1PまたはS1P4、およびS1PまたはS1P5(以前は、各々、EDG−1、EDG−5、EDG−3、EDG−6およびEDG−8と称される)と命名された一連のG蛋白結合受容体を介して細胞にある程度のシグナルを伝達する。
S1Pは、血管系および免疫系の重要な制御分子でもあるため、人体のあらゆる部分で重要である。血管系では、S1Pは血管形成、血管の安定性および透過性を制御する。免疫系にて、S1PはT−細胞およびB−細胞の移動の主たる制御分子として認識される。S1Pとその受容体であるS1Pとの相互作用は、免疫細胞がリンパ系器官(胸腺およびリンパ節など)からリンパ管に脱出するのに不可欠である。したがって、S1P受容体の修飾は免疫修飾に重要であり、S1P受容体の修飾分子は新規な免疫抑制剤であることが明らかにされた。
S1P受容体は多くの組織で発現される。該受容体はリンパ球で発現される優勢的な家族因子であり、リンパ球の移動に重要な役割を果たす。S1P受容体のダウンレギュレーションは、リンパ球遊走および種々の組織へのホーミングを妨げる。このことは、リンパ器官におけるリンパ球の隔離をもたらし、そのため罹患組織への遊走能を有する循環リンパ球の数は減少する。かくして、S1P受容体作用物質であって、自己免疫プロセスおよび異常な炎症プロセスと関連付けられる標的部位にリンパ球が移動することを抑制する物質の開発は、多くの自己免疫および炎症病態にて効果的であり得る。
5種のS1P受容体のうち、S1Pは広く分布しており、内皮細胞に極めて豊富に存在し、そこでS1Pと協力して作動し、細胞の移動、分化および障壁機能を制御する。非選択的S1P受容体を修飾することによってリンパ球の再循環を阻害することは、移植片拒絶反応を妨げる臨床的免疫抑制を引き起こすが、かかる修飾はまた一時的な徐脈をもたらす。実験により、S1P活性は循環リンパ球の涸渇と有意に相関関係にあることが明らかにされた。反対に、S1P受容体のアゴニズムは有効性にとって不要である。代わりに、S1P活性は、徐脈および高血圧などの望ましくない心血管系作用をもたらす、非選択的S1P受容体のアゴニストにて観察される急性毒性において有意な役割を果たす(例えば、Haleら、Bioorg. Med. Chem. Lett.、14:3501(2004);Sannaら、J. Biol. Chem.、279:13839(2004);Anlikerら、J. Biol. Chem.、279:20555(2004);Mandalaら、J. Pharmacol. Exp. Ther.、309:758(2004)を参照のこと)。
S1Pアゴニストの一例がFTY720である。この免疫抑制化合物、FTY720(JPI 1080026−A)は、動物およびヒトにて循環リンパ球を減少させ、臓器拒絶反応および免疫障害の動物実験にて疾患修飾活性を有することが明らかにされた。ヒトにてFTY720を用いることは、ヒト腎臓移植における臓器拒絶反応率の低下および再発寛解型多発性硬化症の寛解率の増加にて効果的であった(Brinkmanら、J. Biol. Chem., 277:21453(2002); Mandalaら、Science, 296:346(2002);Fujinoら、J. Pharmacol. Exp. Ther., 305:45658(2003);Brinkmanら、Am. J. transplant., 4:1019(2004);Webbら、J. Neuroimmunol., 153:108(2004);Morrisら、Eur. J. Immunol., 35:3570(2005);Chiba, Pharmacology & Therapeutics, 108:308(2005);Kahanら、Transplantation, 76:1079(2003);およびKapposら、N. Engl. J. Med., 335:1124(2006)を参照のこと)。この知見の後で、FTY720が、インビボにてスフィンゴシンキナーゼにより、S1P、S1P、S1PおよびS1P受容体とのアゴニスト活性を有する生物学的により活性な作用物質にリン酸化される、プロドラッグであることが確立された。この活性は動物およびヒトにてFTY720の薬理作用と大きく関係する一連のS1P受容体に対するものである。
臨床実験はFTY720での治療が治療を開始して24時間後に徐脈をもたらすことを示した(Kapposら、 N. Engl. J. Med., 335:1124(2006))。徐脈の観察は、通常、S1P受容体のアゴニズムによるものと考えられる。この結論は多くの細胞をベースとする動物実験に基づくものである。これらの実験は、野生型マウスとは異なる、FTY720を投与した後に徐脈を示さないS1Pノックアウト動物の使用、およびS1P選択的化合物の使用を包含する(Haleら、Bioorg. Med. Chem. Lett., 14:3501(2004);Sannaら、J. Biol. Chem., 279:13839(2004);およびKoyrakhら、Am. J. Transplant., 5:529(2005))。
次の出願はS1Pアゴニストとしての化合物を記載する:WO03/061567(米国特許出願番号2005/0070506)、WO03/062248(米国特許第7,351,725号)、WO03/062252(米国特許第7,479,504号)、WO03/073986(米国特許第7,309,721号)、WO03/105771、WO05/058848、WO05/000833、WO05/082089(米国特許出願番号2007/0203100)、WO06/047195、WO06/100633、WO06/115188、WO06/131336、WO2007/024922、WO07/109330、WO07/116866、WO08/023783(米国特許出願番号2008/0200535)、WO08/029370、WO08/114157、WO08/074820、WO09/043889、WO09/057079および米国特許第6,069,143号。Haleら、J. Med. Chem., 47:6662(2004)も参照のこと。
S1P1アゴニストとして有用であり、その上でS1P3と比べて選択性を有する化合物に対する要求が今なおある。
本願発明者らはS1P1アゴニストとしての活性を有する強力な化合物を見いだした。さらには、S1P1アゴニストとしての活性を有し、S1P3と比べて選択的である化合物を見いだした。その薬物能(drugability)に重要である、所望の安定性、バイオアベイラビリティ、治療指数および毒性値を有する、治療薬として有用である、これらの化合物が提供される。
本発明は、S1P1活性の修飾因子として有用である、その立体異性体、塩、溶媒和物およびプロドラッグを含む、置換二環式化合物を提供する。
本発明はまた、本発明の化合物またはその立体異性体、塩またはプロドラッグを製造する方法および中間体を提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグ;および医薬的に許容される担体を含む、医薬組成物を提供する。
本発明はまた、G蛋白結合受容体S1P1の活性と関連付けられる疾患または障害を治療する方法であって、哺乳類の患者に、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグを投与することを含む方法を提供する。
本発明はまた、治療にて使用するための、本発明の化合物あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグを提供する。
本発明はまた、自己免疫疾患または血管疾患などのS1P受容体関連性病態の治療または予防用の医薬を製造するための、本発明の化合物あるいはその立体異性体、医薬的に許容される塩またはプロドラッグの使用を提供する。
式(I)の化合物および該化合物を含有する組成物はS1Pアゴニストであり、S1P活性と比べてS1P活性に対して選択的である。式(I)の化合物および該化合物を含有する組成物は、種々のS1P受容体関連性病態を治療、予防または治癒し、その一方でS1P活性による副作用を軽減または最小化するのに用いられてもよい。これらの化合物を含む医薬組成物は、自己免疫および血管疾患などの、種々の治療領域の疾患または障害を治療し、予防し、またはその進行を遅らせるのに有用である。
第一の態様にて、本発明は式(I):
Figure 2013544811

[式中:
WはCHまたはOであり;
Qは
Figure 2013544811
であり;
は:
(i)C3−6アルキルであるか;
(ii)ハロ、−CN、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているC3−7シクロアルキルであるか;
(iii)ハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているフェニルであるか;または
(iv)ハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているピリジニルであり;
はハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているC1−6アルキル、C1−3フルオロアルキル、C3−7シクロアルキルまたはフェニルであり;
nは0、1または2であり;
は、各々独立して、C1−3アルキル、F、Cl、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキル、−CN、C1−3アルコキシおよび/またはC1−3フルオロアルコキシであり;
はHまたは−CHであり;
Gは:
(i)−NRであるか;
(ii)−NH(CR1−3C(O)OR、−NH(CR1−4OH、−NHRまたは−NRであるか;
(iii)−NH(CR1−3CRC(O)ORであるか、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成し;
(iv)−NR[(CR0−3(C3−6シクロアルキル)]であるか、ここで該C3−6シクロアルキルは−(CR1−3C(O)ORおよび/または−(CR1−4OHより独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されており;
(v)少なくとも1つの窒素ヘテロ原子を有する5ないし6員のヘテロサイクリルであるか、ここで該ヘテロサイクリルは−(CR0−3C(O)ORおよび/または−(CR0−4OHから独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されており;あるいは
(vi)−NRC(O)ORであり;
は、各々独立して、H、C1−4アルキルおよび/またはC1−3ヒドロキシアルキルであり;
は、各々独立して、H、OH、Fおよび/またはCHであり;および
は、各々独立して、−(CR1−3C(O)ORである]
で示される化合物、あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでQが
Figure 2013544811
である、化合物等を提供する。この実施態様の化合物は、式(Ia):
Figure 2013544811
[式中、R、R、R、R、W、nおよびGは、該発明の第一の態様にて定義されるとおりである]で示される構造を有する。RがHであるこの実施態様の化合物は式(IIa):
Figure 2013544811
で示される構造を有する。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでQが
Figure 2013544811
である、化合物等を提供する。この実施態様の化合物は、式(Ib):
Figure 2013544811
[式中、R、R、R、R、W、nおよびGは、該発明の第一の態様にて定義されるとおりである]で示される構造を有する。RがHである、この実施態様の化合物は、式(IIb):
Figure 2013544811
で示される構造を有する。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでQが
Figure 2013544811
である、化合物等を提供する。この実施態様の化合物は、式(Ic):
Figure 2013544811
[式中、R、R、R、R、W、nおよびGは該発明の第一の態様にて定義されるとおりである]で示される構造を有する。RがHである、この実施態様の化合物は、式(IIc):
Figure 2013544811
で示される構造を有する。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでRがC3−6アルキルであり、Q、R、R、R、W、nおよびGが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
である化合物がこの実施態様に包含される。RがCFであり、nが0または1である化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでRがハロ、−CN、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているC3−7シクロアルキルであり;Q、R、R、R、W、nおよびGが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
である化合物はこの実施態様に包含される。Rが−CFであり、nが0または1である、化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでRがハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているフェニルであり;およびQ、R、R、R、W、nおよびGが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
である化合物はこの実施態様に包含される。RがCFであり、nが0または1である化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでRはハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているピリジニルであり;Q、R、R、R、W、nおよびGは該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
である、化合物はこの実施態様に包含される。RがCFであり、nが0または1である、化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、Rがフェニルであり、nが0であり、RがHであり、およびQ、R、R、R、WおよびGが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物を提供する。この実施態様の化合物は、式(III):
Figure 2013544811
で示される構造を有する。
式(IIIa)、(IIIb)および(IIIc):
Figure 2013544811
で示される構造を有する化合物がこの実施態様に包含される。Rが−CFである、式(III)、(IIIa)、(IIIb)および(IIIc)の化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、WがCHである化合物等を提供する。この実施態様の化合物は、式(IV):
Figure 2013544811
[式中、R、R、R、R、Q、nおよびGは該発明の第一の態様にて定義されるとおりである]で示される構造を有する。式(IVa)および(IVb):
Figure 2013544811
で示される構造を有する化合物がこの実施態様に包含される。
がHである化合物がこの実施態様に包含される。この実施態様の他の化合物は、式(IVc):
Figure 2013544811
で示される構造の化合物を包含する。
一の実施態様は、WがOである、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。この実施態様の化合物は、式(V):
Figure 2013544811
[式中、R、R、R、R、Q、nおよびGは該発明の第一の態様にて定義されるとおりである]
で示される構造を有する。式(Va)および(Vb):
Figure 2013544811
で示される構造を有する化合物はこの実施態様に包含される。
がHである化合物もこの実施態様に包含される。この実施態様の他の化合物は、式(Vc):
Figure 2013544811

で示される構造を有する化合物および式(Vd):
Figure 2013544811
で示される構造を有する化合物を包含する。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、GがNRであり;およびQ、R、R、R、R、R、Wおよびnが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
であり、Rがフェニルである、化合物はこの実施態様に包含される。Rが−CFであり、nが0または1である、化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、Gが−NH(CR1−3C(O)OR、−NH(CR1−4OH、−NHRまたはNRであり;およびQ、R、R、R、R、R、R、R、Wおよびnが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
であり、Rがフェニルである化合物はこの実施態様に包含される。Rが−CFであり、nが0または1である化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、Gが−NH(CR1−3CRC(O)ORであり、ここでRおよびRがそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成し;およびQ、R、R、R、R、R、R、R、Wおよびnが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
であり、Rがフェニルである、化合物がこの実施態様に包含される。Rが−CFであり、nが0または1である、化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、Gが−NR[(CR0−3(C3−6シクロアルキル)]であり、ここで該C3−6シクロアルキルが−(CR1−3C(O)ORおよび/または−(CR1−4OHより独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されており;およびQ、R、R、R、R、R、R、R、Wおよびnが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
であり、Rがフェニルである、化合物がこの実施態様に包含される。Rが−CFであり、nが0または1である、化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、Gが少なくとも1つの窒素ヘテロ原子を有する5ないし6員のヘテロサイクリルであり、ここで該ヘテロサイクリルが−(CR0−3C(O)ORおよび/または −(CR0−4OHから独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されており;Q、R、R、R、R、R、R、Wおよびnが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
であり、Rがフェニルである、化合物がこの実施態様に包含される。Rが−CFであり、nが0または1である、化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここでGが−NRC(O)ORであり;Q、R、R、R、R、R、R、Wおよびnが該発明の第一の態様にて定義されるとおりである、化合物等を提供する。例えば、Qが
Figure 2013544811
であり、Rがフェニルである、化合物がの実施態様に包含される。Rが−CFであり、nが0または1である、化合物もこの実施態様に包含される。
一の実施態様は、式(III):
Figure 2013544811
[式中:
WはCHまたはOであり;
Qは
Figure 2013544811
であり;
は−CFであり;および
Gは:
(i)−NRであるか;
(ii)−NH(CR1−3C(O)OR、−NHRまたはNRであるか;
(iii)−NH(CH1−3CRC(O)ORであり、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成するか;
(iv)−NR[(CR0−2(C4−6シクロアルキル)]であり、ここで該C4−6シクロアルキルは−(CR1−3C(O)ORおよび/または−(CR1−4OHより選択される0ないし2個の置換基で置換されているか;
(v) ピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであって、その各々は、−(CR0−3C(O)ORおよび/または−(CR0−4OHより独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されているか;あるいは
(vi)−NRC(O)ORであり;
各Rは、独立して、Hおよび/またはC1−4アルキルであり;
各Rは、独立して、H、OH、Fおよび/またはCHであり;
各Rは、独立して、−(CH1−3C(O)ORである]
で示される化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
一の実施態様は、式(IIIa):
Figure 2013544811
[式中:
WはCHまたはOであり;
はCFであり;
Gは:
(i)−NRであるか;
(ii)−NH(CR1−3C(O)OR、−NHRまたは−NRであるか;
(iii)−NH(CH1−3CRC(O)ORであり、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成し;
(iv)−NR(C4−6シクロアルキル)であり、ここで該C4−6シクロアルキルは−(CH1−3C(O)ORより選択される0ないし1個の置換基で置換されているか;
(v) −(CH0−3C(O)ORより選択される0ないし1個の置換基で置換されるピペリジニルであるか;または
(vi)−NRC(O)ORであり;
は、各々独立して、Hおよび/またはC1−4アルキルであり;
は、各々独立して、Hおよび/または−CHであり;および
は、各々独立して、−(CH1−3C(O)ORである]
で示される化合物またはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
一の実施態様は、式(IVc):
Figure 2013544811
[式中:Gは−NHまたは−NH(CH1−2C(O)OHである]
で示される化合物またはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
一の実施態様は、式(Vd):
Figure 2013544811
[式中:Gは
(i)−NHRまたは−N(CHであるか;
(ii)−NH(CH1−3C(O)OR、−NHCHCH(CH)C(O)OR、−NHCHC(CHC(O)OR、−NHCH(CH)(CH1−2C(O)ORまたは−N(CHCHCHC(O)OH)であるか;
(iii)−NHCHCRC(O)ORであり、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成するか;
(iv)−NH(C4−6シクロアルキル)であり、ここで該C4−6シクロアルキルはC(O)ORより選択される0または1個の置換基で置換されているか;
(v)CHC(O)ORより選択される0ないし1個の置換基で置換されているピペリジニルであるか;または
(vi)−NHC(O)O(C1−4アルキル)であり;および
がHまたはC1−4アルキルである]
で示される化合物またはその立体異性体、塩またはプロドラッグを提供する。
一の実施態様は、式(I)の化合物またはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここで該化合物が:ラセミ−2−アミノ−5−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール・TFA塩(2);およびラセミ−3−(1−ヒドロキシ−5−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(55)より選択される、化合物等を提供する。
一の実施態様は、式(I)の化合物またはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここで化合物が:ラセミ−2−アミノ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オール・TFA塩(3);ラセミ−3−(1−ヒドロキシ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(56);ラセミ−2−(1−ヒドロキシ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イルアミノ)酢酸・TFA塩(71);およびラセミ−4−(1−ヒドロキシ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(72)より選択される、化合物等を提供する。
一の実施態様は、式(I)の化合物あるいはその立体異性体、塩またはプロドラッグであって、ここで該化合物が:ラセミ(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA(1);ラセミ(3R,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA(4);ラセミ3−((3R,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(5);ラセミ(3R,4S)−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート(6および7);(3S,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(8);(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(9);ラセミ(3R,4S)−3−(イソプロピルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール(10);ラセミシス−3−(シクロヘキシルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(11);ラセミ3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(12);ラセミ−エチル3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート・TFA塩(13);ラセミ−エチル4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート・TFA塩(14);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(15);ラセミ−4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(16);ラセミ−(3R,4S)−3−(ジメチルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール(17);ラセミ−(3R,4S)−3−(シクロブチルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(18);ラセミ−(3R,4S)−3−(シクロペンチルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(19);ラセミ−エチル3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メチルプロパノエート・TFA塩(20);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロペンタンカルボン酸・TFA塩(21);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メチルプロパン酸・TFA塩(22);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン酸・TFA塩(23);(1S,3R)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(24);(1R,3S)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(25);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(26);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(27);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(28);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(29);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロプロパンカルボン酸・TFA塩(30);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロプロパンカルボン酸・TFA塩(31);(1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(32);(1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(33);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン酸・TFA塩(34);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン酸・TFA塩(35);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロペンタンカルボン酸・TFA塩(36);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(37);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロペンタンカルボン酸・TFA塩(38);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(39);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(40);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(41);4,4′−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イラザンジイル)ジブタン酸・TFA塩(42);4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ペンタン酸・TFA塩(43);4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ペンタン酸・TFA塩(44);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メチルプロパン酸・TFA塩(45);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メチルプロパン酸・TFA塩(46);ラセミ(3R,4S)−7−
(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−3−(ピペリジン−1−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(47);ラセミ−2−(1−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(48);2−(−1−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(49);2−(−1−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸(50);2−(−1−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(51);2−(−1−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(52);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(53);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(54);(1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(57);(1R,3S)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(58);(1R,3R)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(59);(1R,3R)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(60);(1S,4S)−4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(61);(1R,4R)−4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(62);(1R,3S)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(63);(1S,3R)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(64);(1R,3R)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(65);(1R,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(66);2−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)酢酸・TFA塩(67);2−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)酢酸・TFA塩(68);4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(69);および4−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(70)から選択される、化合物等を提供する。
式(I)の化合物は、以下に記載のS1P受容体GTPγS結合アッセイで測定した場合に、5μM以下のGTPγS S1PのEC50値を有する。好ましくは、式(I)の化合物は0.1nM〜5μMの範囲の、より好ましくは、0.1nM〜1μMの範囲のGTPγS S1PのEC50値を有する。他の好ましい式(I)の化合物は、0.1nM〜100nMの範囲のGTPγS S1PのEC50値を有する。
式(I)の化合物は、GTPγS S1P EC50値のGTPγS S1P EC50値に対する選択的割合で測定した場合に、S1P活性よりもS1P活性について選択的である。S1P受容体GTPγS結合アッセイおよびS1P結合アッセイを以下に記載する。式(I)の化合物は少なくとも3.5以上の、好ましくは少なくとも50以上の、より好ましくは100以上の選択割合(GTPγS S1P/S1P)を有する。例えば、式(I)の適当な化合物は50〜50,000の範囲にある選択的割合を有し得る。式(I)の他の適当な化合物は100〜50,000の範囲にある選択的割合を有し得る。
一の実施態様にて、0.1nM〜100nMの範囲のGTPγS S1P EC50値および少なくとも50、より好ましくは少なくとも100の選択的割合(GTPγS S1P/S1P)を有する式(I)の化合物が提供される。
定義
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な記載を読むことで、当業者によってさらに容易に理解されるであろう。明瞭にするのに、別個の実施態様に関連して前後に記載される本発明の特定の特徴を合わせて一の実施態様を形成してもよいことが分かるであろう。反対に、簡潔にするために、単一の実施態様に関連して記載される本発明の種々の特徴をそのサブコンビネーションを形成するのに合わせてもよい。ここで同定される実施態様は例示を意図とするものであり、制限を目的とするものではない。
本願明細書にて特記されない限り、単数は複数をも包含して言及するものである。例えば、「a」および「an」は、一または一以上のいずれをもいう。
特に断りがなければ、原子価が満たされていないヘテロ原子は、原子価を満たすのに十分な水素原子を有すると仮定される。
ここに記載の定義は、出典明示により本願明細書の一部とされる、特許、特許出願および/または特許出願公開に記載の定義に優先する。
本発明を記載するのに使用される種々の用語の定義が以下に列挙される。これらの定義は、(特定の場合で限定されない限り)個々に、またはより大きな基の一部として、明細書を通して使用される用語に適用される。
本願明細書を通して、その基および置換基は、安定した部分および化合物を提供するように当業者により選択され得る。
当該分野にて使用される慣習に従って、
Figure 2013544811
は、部分または置換基のコアまたは骨格構造への結合点である、結合を表すのに、本願明細書の構造式にて使用される。
ここで使用される「ハロ」および「ハロゲン」なる語は、F、Cl、BrおよびIをいう。
ここで使用される「アルキル」なる語は、例えば、1〜12個の炭素原子、1〜6個の炭素原子および1〜4個の炭素原子を含有する、分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基をいう。アルキル基の例は、以下に限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびi−プロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル)およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチルおよび4−メチルペンチルを包含する。記号「C」の後に数字が下付きで示される場合、その下付き文字は特定の基が含有しうる炭素原子の数をより特異的に規定する。例えば、「C1−6アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。
本明細書で用いるように、「アルキレン」は、一般式:−(CH−で示される、nが1〜10である、二価のアルキル基をいう。限定されるものではないが、例として、メチレン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンおよびヘキサメチレンが挙げられる。例えば、「C1−6アルキレン」は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルキレン基を意味する。さらには、例えば、「C0−4アルキレン」は、結合手あるいは1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のアルキレン基をいう。
ここで使用される「ハロアルキル」なる語は、一または複数の水素原子がハロゲン原子で置換されており、その置換されている数が1個から、最初のアルキル基に存在しうる水素原子の総数までである、アルキル基をいう。ハロアルキル基の代表例として、以下に限定されないが、クロロメチル(−CHCl)、トリフルオロメチル(−CF)および2,2,2−トリフルオロエチル(−CHCF)が挙げられる。数字が「C」記号の後に下付き文字である場合、その下付き文字は、より具体的には、個々のハロアルキル基が含有しうる炭素原子の数を規定している。例えば、「C1−4ハロアルキル」は1ないし4個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖のハロアルキル基を意味する。
ここで使用される「フルオロアルキル」なる語は、一または複数のフッ素原子で置換されている分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を包含することを意図とする。 例えば、「C1−4フルオロアルキル」は一または複数のフッ素原子で置換されているC、C、CおよびCアルキル基を含むことを意図とする。フルオロアルキル基の代表例として、以下に限定されないが、−CFおよび−CHCFが挙げられる。
ここで使用される「クロロアルキル」なる語は、一または複数の塩素原子で置換されている分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を包含することを意図とする。例えば、「C1−4クロロアルキル」は一または複数の塩素原子で置換されているC、C、CおよびCアルキル基を含むことを意図とする。クロロアルキル基の代表例として、以下に限定されないが、−CClおよび−CHCClが挙げられる。
「ヒドロキシアルキル」なる語は、一または複数のヒドロキシル基で置換されている、分岐鎖および直鎖の両方の飽和アルキル基を包含する。例えば、「ヒドロキシアルキル」は−CHOH、−CHCHOHおよび−C1−4ヒドロキシアルキルを包含する。
「シアノ」なる語は、−CN基をいう。
「シアノアルキル」なる語は、一または複数のシアノ基で置換されている、分岐鎖および直鎖の両方の飽和アルキル基を包含する。例えば、「シアノアルキル」は、−CHCN、−CHCHCN、−C(CHCNおよびC1−4シアノアルキルを包含する。
ここで使用される「シクロアルキル」なる語は、飽和環の炭素原子から1個の水素原子を除去することにより、非芳香族単環式または多環式の炭化水素分子より誘導される基をいう。シクロアルキル基の代表例は、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを包含する。数字が「C」記号の後に下付き文字である場合、その下付き文字は、より具体的には、個々のシクロアルキル基が含有しうる炭素原子の数を規定している。例えば、「C3−6シクロアルキル」は3ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
ここで使用される「アルコキシ」なる語は、酸素原子を介して親分子の部分に結合しているアルキル基、例えば、メトキシ基(−OCH)をいう。例えば、「C1−4アルコキシ」はC、C、CおよびCアルコキシ基を包含することを意図とする。
「フルオロアルコキシ」および「−O(フルオロアルキル)」は、酸素結合(−O−)を介して結合している上記したフルオロアルキル基をいう。例えば、「C1−4フルオロアルコキシ」はC、C、CおよびCフルオロアルコキシ基を包含することを意図とする。
ここで使用される「アリール」なる語は、芳香族環に結合した1個の水素を除去することで、芳香族環を含有する一の分子より誘導される一群の原子をいう。アリール基の代表例は、以下に限定されないが、フェニル、ナフチルおよびインダニルを包含する。
ここで使用される「ベンジル」なる語は、1個の水素原子がフェニル基により置換されているメチル基をいう。
「ヘテロ原子」なる語は酸素(O)、硫黄(S)および窒素(N)をいう。
「ヘテロシクロ」または「ヘテロサイクリル」なる語は区別することなく使用され、少なくとも1個の環が少なくとも1個のヘテロ原子(O、SまたはN)を有し、該ヘテロ原子含有の環が、好ましくは、O、Sおよび/またはNより独立して選択される1ないし3個のヘテロ原子を有する、非芳香族の3ないし7員の単環式基および6ないし11員の二環式基をいう。ヘテロ原子を含有するかかる基の各環は、1または2個の酸素または硫黄原子および/または1ないし4個の窒素原子を含有し得る:ただし、各環におけるヘテロ原子の総数は4以下であり、さらには該環は少なくとも1個の炭素原子を含有することを条件とする。窒素および硫黄原子は所望により酸化されていてもよく、窒素原子は所望により四級化されてもいてもよい。二環式基を完成する縮合環は炭素原子だけを含有してもよく、飽和、部分飽和または不飽和であってもよい。ヘテロシクロ基は利用可能な窒素または炭素原子で結合してもよい。ヘテロシクロ環は置換されていなくても、原子価が許す限りで一または複数の置換基を含有してもよい。
典型的な単環式ヘテロサイクリル基は、オキセタニル、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、4−ピペリドニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニル スルホキシド、チアモルホリニル スルホン、1,3−ジオキソランおよびテトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニルを包含する。典型的な二環式ヘテロシクロ基はキヌクリジニルを包含する。
「医薬的に許容される」なる語は、本願明細書にて、正当な医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織と接触して、過度の毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症がなく、利益/危険の合理的な割合で均衡している、使用に適する、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形をいうのに使用される。
本明細書で用いるように、「医薬的に許容される塩」は、親化合物がその酸または塩基の塩を製造することで修飾されている、開示の化合物の誘導体をいう。医薬的に許容される塩の例として、以下に限定されないが、アミンなどの塩基性残渣の無機または有機酸の塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリまたは有機塩基の塩が挙げられる。医薬的に許容される塩は、例えば、非毒性の無機または有機酸より形成される親化合物の通常の非毒性の塩または第四級アンモニウム塩を包含する。本発明の医薬的に許容される塩は、塩基性または酸性部分を含有する親化合物より通常の化学的方法を用いて合成され得る。一般に、かかる塩は、遊離酸または塩基の形態のこれらの化合物を、化学量論量の適当な塩基または酸と、水中または有機溶媒中、あるいはその2つの混合液中で反応させることで調製され得る;一般に、エーテルのような非水性媒体、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルが好ましい。適当な塩の一覧が、Remington's Pharmaceutical Sciences、第17版、1418頁、Mack Publishing Company、Easton、PA(1985)に記載されており、その内容を出典明示により本願明細書の一部とする。
式(I)化合物の塩は、例えば、式(I)の化合物を、例えば、1当量の酸または塩基と、新たに形成される塩を、例えば、沈降させるか、または凍結乾燥を介して単離させる媒体中で反応させることで形成され得る。式(I)の化合物が無機および/または有機酸で形成しうる代表的な塩は、以下に限定されないが、例えば、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酸性酒石酸塩、酸性クエン酸塩、クエン酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、ゲンチシン酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、グルタミン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、イソニコチン酸塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、糖酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩およびパーモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸)]塩を包含する。かかる塩は当業者に公知の方法にしたがって形成され得る。
式(I)の化合物が無機および/または有機塩基で形成しうる代表的な塩基性塩は、以下に限定されないが、例えば、アンモニウム塩;例えば、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩などのアルカリ金属塩:例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;例えば、ベンザチン、ジシクロヘキシルアミン、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール(トリスアミンまたはトリス)、ヒドラバミン(例えば、N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミン)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミドおよびt−ブチルアミンなどの有機塩基で形成される塩;例えば、アルギニンおよびリジンなどのアミノ酸で形成される塩;および例えば、低級アルキルハライド(例えば、メチル、エチル、プロピルおよびブチルクロリド、ブロミドおよびヨーダイド)、ジアルキルサルフェート(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルサルフェート)、長鎖ハライド(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルクロリド、ブロミドおよびヨーダイド)およびアラルキルハライド(例えば、ベンジルおよびフェネチルブロミド)などの試剤を用い、塩基性含窒素基を四級化することで形成される塩を包含する。かかる塩は、当業者に公知の方法に従って形成され得る。
加えて、式(I)の化合物は、その調製の後で、好ましくは単離かつ精製され、式(I)の化合物を99重量%以上の量で含有する(「実質的に純粋な」)組成物を得、次にそれをここに記載されるように使用または処方する。かかる「実質的に純粋な」式(I)の化合物はまた、ここで本発明の一部を形成するものと考えられる。
インビボにて変換され、生物活性な作用物質(すなわち、式(I)の化合物)を提供しうるいずれの化合物も、本発明の範囲と精神内にあるプロドラッグである。
ここで使用される「プロドラッグ」なる語は、アセテート、ピバレート、メチルカルボネート、ベンゾエート等を生成するのに、式(I)の化合物の一または複数のヒドロキシルと、アルキル、アルコキシまたはアリール置換のアシル化剤とを、当業者に公知の操作を用いて反応させることで形成されるエステルおよびカルボネートを包含する。
種々の形態のプロドラッグが当該分野にて周知であり:
a)Wermuth, C.G.ら、The Practice of Medicinal Chemistry、Chapter 31、Academic Press(1996);
b)Bundgaard, H.編、Design of Prodrugs, Elsevier(1985);
c)Bundgaard, H.、Chapter 5、"Design and Application of Prodrugs", A Textbook of Drug Design and Development、pp.113-191, Krosgaard−Larsen、P.ら編、Harwood Academic Publishers(1991);および
d)Testa, B.ら、Hydrolysis in Drug and Prodrug Metabolism、Wiley−VCH(2003)
に記載されている。
加えて、式(I)の化合物は、その調製の後で、好ましくは単離かつ精製され、式(I)の化合物を99重量%以上の量で含有する(「実質的に純粋な」)組成物を得、次にそれをここに記載されるように使用または処方する。かかる「実質的に純粋な」式(I)の化合物はまた、ここで本発明の一部を形成するものと考えられる。
「安定な化合物」および「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度まで単離し、効果的な治療剤に処方しても分解しない、十分に強固な化合物であることを意図とする。本発明は安定な化合物を具現化することを意図とする。
「治療上の有効量」は、S1P1に対するアゴニストとして効果的な、あるいは血管疾患または自己免疫疾患を治療または予防するのに効果的な量の本発明の化合物を単独で、または当該量の特許請求の化合物を組み合わせて、あるいは当該量の本発明の化合物を他の活性成分と組み合わせて含むことを意図とする。
本明細書で用いるように、「治療する」または「治療」は、哺乳類、特にヒトにおける病態の治療に及び、(a)特に、哺乳類が病態に罹りやすいが、まだ罹患していると診断されていない場合に、該哺乳類が病態に罹患することを妨げること;(b)病態を阻害すること、すなわち、病態の進行を阻むこと;および/または(c)病態を緩和すること、すなわち、病態の退行を生じさせることを包含する。
本発明の化合物は、一または複数の付加的な不斉炭素原子を含有し、したがって2またはそれ以上の立体異性体の形態にて存在してもよい。本発明は可能性のある個々の立体異性体、その個々の互変異性体の形態、その一緒になった混合物のすべてを包含する。ジアステレオマーの分離は、従来の技法、例えば、本発明の化合物あるいはその適当な塩または誘導体の立体異性体の混合物を分別結晶、クロマトグラフィーまたはHPLCに付すことにより達成されてもよい。該化合物の個々のエナンチオマーはまた、対応する光学的に純粋な中間体から、あるいは適当なキラルサポートを用いて対応するラセミ体をHPLCによるなどの分割により、または対応するラセミ体を、必要に応じて、光学活性な適当な酸または塩基と反応させることで形成されるジアステレオマーの塩を分別結晶に付すことで調製されてもよい。本発明の化合物の立体異性体はすべて、混合物であるか、あるいは純粋なまたは実質的に純粋な形態であると考えられる。
本発明の化合物は、本発明の化合物中に存在する原子のすべての同位体を包含することを意図とする。同位体は、原子番号が同じであるが、質量数が異なる、それらの原子を包含する。一般例であって、限定するものではなく、水素の同位体は重水素およびトリチウムを包含する。炭素の同位体は13Cおよび14Cを包含する。同位体で標識された本発明の化合物は、一般に、当業者に既知の慣用的技術により、さもなければ使用される標識されていない試薬の代わりに同位体で標識された適当な試薬を用い、ここに記載の方法と類似する方法により調製され得る。
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、一または複数の非毒性の医薬的に許容される担体および/または希釈剤および/または補助剤(包括的に、本願明細書にて「担体」物質という)と、所望により他の活性成分と合わせて含む一連の医薬組成物もまた、本発明の範囲内に含まれる。式(I)の化合物は、適当な経路、好ましくはかかる経路に適する医薬組成物の形態にて、および意図する治療に効果的な用量にて投与されてもよい。本発明の化合物および組成物は、例えば、経口的に、粘膜的に、あるいは非経口的に、例えば血管内的に、静脈内的に、腹腔内的に、皮下的に、筋肉内的に、胸骨内的に、および注入操作にて、従前の医薬的に許容される担体、補助剤およびベヒクルを含有する投与単位製剤にて投与されてもよい。例えば、医薬担体はマンニトールまたは乳糖および微結晶セルロースの混合物を含有してもよい。該混合物は、滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムおよびクロスポビドンなどの崩壊剤等の添加成分を含有してもよい。担体の混合物はゼラチンカプセルに充填されてもよく、あるいは錠剤として圧縮されてもよい。
本発明の医薬的に活性な化合物は、従来の製薬方法に従って加工処理され、ヒトおよび他の哺乳類を含む、患者に投与するための薬剤を生成することができる。
経口投与の場合、該医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル、懸濁液または液剤の形態であってもよい。医薬組成物は、好ましくは、特定量の活性成分を含有する投与単位の形態で製造される。かかる投与単位の例が錠剤またはカプセルである。例えば、これらは約0.5〜2000mg、好ましくは約0.5〜500mg、より好ましくは約0.5〜150mgの一定量の活性成分を含有してもよい。ヒトまたは他の哺乳類の適当な日用量は、患者の状態および他の因子に応じて大きく変化してもよいが、慣用的操作を用いてもう一度決定することもできる。
投与される化合物の量、および本発明の化合物および/または組成物を用いて病態を治療する投与計画は、年齢、体重、性別、対象の病態、疾患の型、疾患の重篤度、投与経路および頻度、および使用される個々の化合物を含む、種々の因子に依存する。かくして、投与計画は大きく変化してもよいが、標準的方法を用いて慣用的に決定され得る。約0.01〜1500mg/体重kg、好ましくは約0.5〜約50mg/体重kg、最も好ましくは約0.1〜20mg/体重kgの日用量が適切であるかもしれない。該日用量は一日に1ないし4回の投与にて投与され得る。
治療を目的とした場合、本発明の活性化合物は、通常、示唆される投与経路に適する一または複数の補助剤と合わせられる。経口投与される場合、該化合物は、乳糖、ショ糖、デンプン粉、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウムおよびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアガム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールおよび/またはポリビニルピロリドンと混合して、次に都合よく投与されるように錠剤化またはカプセル化されてもよい。かかるカプセルまたは錠剤は放出制御製剤を包含し、活性化合物をヒドロキシプロピルメチルセルロースに分散させて提供されてもよい。
式(I)の化合物を含むエマルジョンの油相は、公知方法にて、既知の成分より構成されてもよい。該相は乳化剤だけを含んでもよいが、それは少なくとも1つの乳化剤と、脂質または油の混合物、あるいは脂質と油の両方の混合物を含んでもよい。親水性乳化剤は安定化剤として作用する親油性乳化剤と一緒に配合されるのが好ましい。油と脂質の両方を含むのも好ましい。安定化剤と共に、またはなしで乳化剤を一緒にして、いわゆる乳化ロウを作製し、そのロウを油および脂質と一緒にして、いわゆるクリーム製剤の油性分散相を形成する乳化軟膏基剤を作製する。本発明の製剤の使用に適する乳化剤およびエマルジョン安定化剤は、ツィーン60、スパン80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、グリセリルモノステアレート、ラウリル硫酸ナトリウム、ジステアリン酸グリセリルを単独で、またはロウと、もしくは当該分野にて周知の他の材料と合わせたものを包含する。
活性な化合物の医薬用乳液製剤に使用されるような大抵の油への溶解度は極めて低いため、該製剤に適する油脂の選択は、所望の化粧特性を達成することに基づく。かくして、クリームは、チューブまたは他の容器からの漏れを回避するのに、適当な稠度を有する、ベトつかず、シミにならず、かつ洗浄可能な製品であることが好ましい。ジイソアジピン酸エステル、ヤシ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸ジイソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシルまたは分岐鎖エステルの混合物などの直鎖または分岐鎖の一または二塩基性アルキルエステルが使用されてもよい。これらは、要求される特性に応じて、単独でまたは組み合わせて使用されてもよい。あるいはまた、ホワイト軟パラフィンなどの高融点脂質または他の鉱油も使用され得る。
非経口投与用製剤は、水性または非水性の等張滅菌注射溶液または懸濁液の形態であってもよい。これらの溶液および懸濁液は、経口投与用製剤の使用に言及される一または複数の担体または希釈剤を用いて、あるいは他の適当な分散または湿潤剤および沈殿防止剤を用いることで、滅菌粉末または顆粒より調製され得る。該化合物は水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、コーン油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガントガムおよび/または種々の緩衝剤に溶かされてもよい。他の補助剤および投与方法は医薬分野にて十分かつ広く知られている。活性成分はまた、生理食塩水、デキストロースまたは水を包含する適当な担体を、またはシクロデキストリン(すなわち、CAPTISOL(登録商標))、可溶化共溶媒(すなわち、プロピレングリコール)または可溶化ミセル(すなわち、ツィーン80)を含む用いる組成物として注射により投与されてもよい。
滅菌注射用製剤はまた、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用溶液または懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中溶液であってもよい。とりわけ、許容される、使用可能なベヒクルおよび溶媒は、水、リンガー溶液および等張塩化ナトリウム溶液である。加えて、滅菌性固定油が溶媒または懸濁化媒体として慣用的に使用される。この目的には、合成モノまたはジグリセリドを含む、刺激の少ない固定油が使用されてもよい。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が注射剤の調製にて有用であることがわかる。
医薬組成物は滅菌化などの慣用的な医薬的操作に供されてもよく、および/または保存剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤および緩衝剤などの慣用的な補助剤を含有してもよい。錠剤およびピルは、付加的に、腸溶性コーティング剤を用いて調製され得る。かかる組成物はまた、湿潤剤、甘味剤、フレーバー剤および香料などの補助剤を含んでもよい。
本発明の医薬組成物は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を、および所望により医薬的に許容される担体、補助剤およびベヒクルより選択される添加剤を含む。本発明の別の組成物は、ここに記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体、補助剤またはベヒクルを含む。
本発明の医薬組成物に使用されてもよい、医薬的に許容される担体、補助剤およびベヒクルは、以下に限定されないが、イオン交換剤、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、d−アルファ−トコフェロールポリエチレングリコール1000スクシナートなどの自己乳化薬物送達システム(SEDDS)、ツィーンまたは他に類似する高分子送達マトリックスなどの医薬剤形に使用される界面活性剤、ヒト血清アルブミンなどの血清蛋白、リン酸塩などの緩衝剤、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、植物性飽和脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素ジナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース基剤物質、ポリエチレングリコール、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂を包含する。アルファ−、ベータ−およびガンマ−シクロデキストリンなどのシクロデキストリンまたは2−および3−ヒドロキシプロピル−シクロデキストリンを含むヒドロキシアルキルシクロデキストリンなどの化学的に修飾された誘導体、あるいは他の可溶化誘導体もまた、有利には、ここに記載の製剤における化合物の送達を強化するのに使用されてもよい。
有用性
ヒト免疫系は、感染、疾患または死をもたらしうる、微生物、ウイルスおよび寄生虫から人体を防御するのに進化してきた。複雑な調節機構は、免疫系の種々の細胞成分が異物または異種の有機体を標的とする一方で、個体に対して恒久的かつ有意な損傷を惹起しないことを確保する。現時点で、自己免疫病態における起因事象は十分に理解されていないが、免疫系は罹患個体の標的器官に対する炎症反応を対象とする。異なる自己免疫疾患は、典型的には、関節リウマチの場合は関節、橋本甲状腺炎の場合には甲状腺、多発性硬化症の場合には中枢神経系、I型糖尿病の場合には膵臓、および炎症性腸疾患の場合には腸などの、優勢的にまたは最初に影響を受けている標的器官または組織により特徴付けられる。かくして、免疫系または免疫系の特定の型の細胞(B−リンパ球、T−リンパ球、T細胞)に作用する治療剤が二以上の自己免疫疾患において有用性を有しうることが観察された。
ここに記載の参考文献を含め、当該分野にて、S1P受容体が、自己免疫疾患を含む、多種多様な治療適用の優れた標的であることは十分に理解されている。個々の受容体は組織−および応答−特異的の両方であるため、S1P受容体は薬物の優れた標的となる。アゴニストまたはアンタゴニストを一の受容体について選択的に進行させることは、細胞応答をその受容体を含む組織に局在化し、望ましくない副作用を限定するため、S1P受容体の組織特異性は重要である。S1P受容体の応答特異性は、他の工程に影響を及ぼすことなく、特定の細胞応答を起動または抑制するアゴニストまたはアンタゴニストを進行させるため、その応答特異性も重要である。したがって、S1P受容体ファミリーのある構成員に作用する一方で、ファミリーの他の構成員に対する活性が小さいか、またはない化合物は、望ましく、副作用特性が改善された(すなわち、望ましくない副作用が軽減または除外された)治療効果を提供すると期待される。
本明細書で用いるように、S1P1に関する「アゴニスト」なる語は、T細胞の運動性の減少、T細胞の輸送の減少またはT細胞のリンパ系組織からの脱出の減少などの薬理学的効果を発揮する作用物質をいう(Rosenら、Trends in Immunology、28:102(2007))。
そのS1P1のアゴニストとしての活性を理由として、本発明の化合物は自己免疫疾患または慢性炎症疾患を治療または予防するのに有用な免疫抑制剤である。本発明の化合物は、免疫抑制が、骨髄、臓器または移植片拒絶反応、自己免疫および慢性炎症疾患、例えば全身性紅斑性狼瘡、慢性関節リウマチ、I型真性糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症、慢性関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、水疱類天疱瘡、サルコイドーシス、乾癬、自己免疫筋炎、ヴェグナー肉芽腫、魚鱗癬、グレーブス眼病および喘息にてあるように望ましい場合にて、免疫系を抑制するのに有用である。
より具体的には、本発明の化合物は、臓器または組織の移植、移植により惹起される対宿主移植片疾患、自己免疫症候群、例えば関節リウマチ、全身性紅斑性狼瘡、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、重症筋無力症、I型糖尿病、ブドウ膜炎、後部ブドウ膜炎、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎、感染後自己免疫疾患、例えばリウマチ熱および感染後糸球体腎炎、炎症および過剰増殖性皮膚疾患、乾癬、乾癬性関節炎、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、湿疹状皮膚炎、脂漏性皮膚炎、扁平苔癬、天疱瘡、水疱類天疱瘡、表皮水疱症、蕁麻疹、血管性浮腫、血管炎、紅斑、皮膚性好酸球増加症、紅斑性狼瘡、ざ瘡、円形脱毛症、角結膜炎、春季カタル、ベーチェット病に伴うブドウ膜炎、角膜炎、ヘルペス性角膜炎、円錐形角膜、角膜上皮ジストロフィー、角膜白斑、眼類天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレーブス眼病、ボークト−コヤナギ−ハラダ症候群、サルコイドーシス、花粉症、可逆的閉塞性気道疾患、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、ほこり喘息、慢性または常習性喘息、遅発性喘息および気道過敏症、気管支炎、胃潰瘍、虚血性疾患および血栓症により惹起される血管性損傷、虚血性腸疾患、炎症性腸疾患、壊死性腸炎、熱傷に伴う腸病変、セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、片頭痛、鼻炎、湿疹、間質性腎炎、グッドパスチュア症候群、溶血性尿毒性症候群、糖尿病性腎障害、多発性筋炎、ギランバレー症候群、メニエール病、ポリ神経炎、多発性神経炎、単発神経炎、神経根障害、甲状腺機能亢進症、バセドーシ病、赤芽球癆、再生不良性貧血、再生不良性貧血、突発性血小板減少性紫斑病、自己免疫溶血性貧血、無顆粒球症、悪性貧血、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、骨粗鬆症、サルコイドーシス、類線維腫肺、突発性間質性肺炎、皮膚筋炎、尋常性白斑、尋常性魚鱗癬、光アレルギー性過敏症、皮膚T細胞リンパ腫、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、大動脈炎症候群、結節性多発動脈炎、心筋症、強皮症、ヴェグナー肉芽腫、シェーグレン症候群、脂肪過多、好酸球性筋膜炎、歯肉、歯周組織、歯槽骨、歯セメント質の病変、糸球体腎炎、脱毛を妨げることによる、あるいは発毛を提供すること、および/または発毛および育毛を促すことによる、男性型脱毛症または老人性脱毛症、筋ジストロフィー、膿皮症およびセザリー症候群、アジソン病、保存することで生じる臓器の虚血−再灌流傷害、移植または虚血性疾患、エンドトキシンショック、偽膜性大腸炎、薬物または放射線照射により惹起される大腸炎、虚血性急性腎不全、慢性腎不全、肺−酸素または薬物により惹起される中毒症、肺癌、肺気腫、白内障、鉄沈着症、網膜色素変性症、老人性黄斑変性症、硝子体傷、角膜のアルカリ熱傷、皮膚炎紅斑性多形、リニアIgA水疱性皮膚炎およびセメント皮膚炎、歯肉炎、歯周炎、敗血症、膵炎、環境汚染により惹起される疾患、加齢、発癌、癌転移および高山病、ヒスタミンまたはロイコトリエン−C放出により惹起される疾患、ベーチェット病、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、一部肝臓切除、急性肝臓壊死、トキシン惹起性壊死、ウイルス性肝炎、発作または酸素欠乏症、B−ウイルス性肝炎、非A/非B型肝炎、肝硬変、アルコール性肝硬変、肝不全、劇症肝不全、遅延型発症肝不全、慢性肝不全の急性憎悪("acute-on-chronic" liver failure)、化学療法効果の増加、サイトメガロウイルス感染、HCMV感染、AIDS、癌、老人性痴呆、外傷、神経因性疼痛および慢性細菌感染からなる群より選択される疾患または障害を治療または予防するのに有用である。
一の実施態様は、自己免疫および/または炎症疾患を治療する方法であって、その必要とする哺乳類に、少なくとも1つの式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。もう一つ別の実施態様は、自己免疫および/または炎症疾患の治療のための療法にて用いるための式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。もう一つ別の態様において、自己免疫および/または炎症疾患の治療または予防用の医薬を製造するための、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の使用が提供される。治療上の有効量がこれらの実施態様にて使用されてもよい。好ましくは、これらの実施態様にて、自己免疫および炎症疾患は、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、乾癬および移植臓器の拒絶反応より選択される。本発明の実施態様の方法は、式(I)の化合物またはその医薬的に効果的な塩を医薬上有効な量にて投与することを含む。
もう一つ別の態様において、その必要とする哺乳類に、少なくとも1つの式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む、血管性疾患の治療法が提供される。もう一つ別の実施態様は、血管性疾患の治療のための療法にて用いるための式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。もう一つ別の態様において、血管性疾患の治療用の医薬を製造するための、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の使用が提供される。治療上の有効量がこれらの実施態様にて使用されてもよい。好ましくは、これらの実施態様にて、血管性疾患はアテローム性動脈硬化症および虚血再灌流傷害より選択される。
S1P関連病態の治療方法は式(I)の化合物を、単独でまたは相互に、および/またはかかる病態の治療に有用な他の適当な治療剤と組み合わせて投与することから構成されてもよい。したがって、「治療上の有効量」はまた、S1P受容体でのアゴニストとして作用するのに効果的である本発明の化合物を併用した量を含むことも意図される。該化合物の併用は相乗的な組み合わせであることが好ましい。併用して投与した時の化合物の作用が、単独で単一の作用物質として投与した時の化合物の相加作用よりも大きい場合に、例えば、Chouら、Adv. Enzyme Regul.、22:27-55(1984)に記載されるような相乗作用が生じる。一般に、相乗作用は化合物の最適以下の濃度で端的に示される。相乗作用は、個々の成分と比べた、その併用の細胞傷害性の低さ、効能の大きさ、または他の有益な作用を単位とすることができる。
かかる他の治療剤の例として、副腎皮質ステロイドまたはグルココルチコイド、例えば、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロンおよびプレドニゾン;PDE4阻害剤、例えばロリプラム、シロミラスト、ロフルミラストおよびオグレミラスト;サイトカイン抑制性抗炎症薬(CSAID)およびp38キナーゼ阻害剤、米国特許第4200750号に開示されるような4−置換イミダゾ[1,2−A]キノキサリン;CD2、CD3、CD4、CD8、CD20(RITUXAN(登録商標)など)、CD25、CD30、CD40、CD69、CD80(B7.2)、CD90、CTLA、例えばアバタセプト(オレンシア(登録商標))、ベラタセプトまたはCD154(GP39またはCD40L)を含むそのリガンドなどの細胞表面分子に対する抗体または融合蛋白;ヒトサイトカインまたは成長因子、例えば、TNFに対する抗体、融合蛋白または可溶性受容体、例、インフリキシマブ(レミケード(登録商標)、エタネルセプト(エンブレル)、アダリムマブ(フミラ(登録商標))、LT、Il−1、例、アナキンラ(キネレット(登録商標))(IL−1受容体アンタゴニスト)、IL−2、IL−4、IL−5、Il−6、例、CNTO328(キメラ抗IL−6抗体)、Il−7、Il−8、Il−12、Il−15、Il−16、Il−17、Il−21、Il−23、例、ウステキヌマブ(ヒト抗IL−12/23モノクローナル抗体)およびインターフェロン、例、インターフェロンベータ1a(アボネックス(登録商標)、レビフ(登録商標)、インターフェロンベータ1b(ベタセロン(登録商標));インテグリン受容体アンタゴニスト、例、チサブリ(登録商標);高分子剤、例、酢酸ガラティラメル(コパキソン(登録商標));スルファサラジン、メサラミン、ヒドロキシクロロキン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例、アスピリンを含むサリチレート、サルサレートおよびサリチル酸マグネシウムおよび非サリチレート、例、イブプロフェン、ナプロキセン、メロキシカム、セレコキシブおよびロフェコキシブ;抗ウイルス剤、例、アバカビル;抗増殖剤、例、メトトレキサート、メルカプトプリン、レフルノミド、シクロスポリン、マイコフェノロレート、FK506(タクロリムス、プログラフ(登録商標));細胞傷害性剤、例、アザチオプリンおよびシクロホスファミド;核転座阻害剤、例、デオキシスペルグアリン(DSG);含金製品、例、オーラノフィン;ペニシラミンおよびラパマイシン(シロリムスまたはラパムン(登録商標))またはそれらの誘導体が挙げられる。
本発明の化合物と併用して使用される場合の上記した他の治療剤は、例えば、Physicians' Desk Reference(PDR)に示される量にて、あるいはまた当業者により決定される量にて使用されてもよい。本発明の方法にて、かかる他の治療剤は、本発明の化合物の投与の前に、と同時に、またはに続いて、投与されてもよい。
調製方法
本発明の化合物は有機合成の分野の当業者に周知の多くの方法にて調製され得る。本発明の化合物は、以下に記載の方法を用いて、有機合成化学の分野にて公知の合成方法に従って、または当業者によって認識されるようにそれに対する変更を加えて合成され得る。好ましい方法は、限定されないが、以下に記載の方法を包含する。本願明細書にて引用される参考文献はすべて出典明示により本願明細書の一部とする。
本発明の化合物はこのセクションに記載の反応および技法を用いて調製されてもよい。該反応は、利用される試薬および材料に適切であり、なされる変形に適する溶媒中で行われる。また、以下に記載の合成方法の記載にて、溶媒の選択、反応環境、反応温度、実験の期間および後処理を含む、提案されている反応条件はすべて、当業者により容易に認識されるであろう、その反応の標準条件であるように選択されることが認識されるべきである。分子の種々の部分にある官能基が提案されている試薬および反応と適合することは有機合成の分野の当業者によって認識される。反応条件と適合する置換基に対するかかる制限は当業者に自明であり、その場合、別法が使用されなければならない。これにより、本発明の所望の化合物を得るために、合成工程の順序を修飾するか、または一の特定の合成経路をもう一つ別の経路より選択する判断を必要とすることも多いであろう。この分野にて合成経路を計画するにおいて、もう一つ別の主な要因は、本発明にて記載の化合物に存在する反応性官能基を保護するのに使用される保護基を賢明に選択することであることも理解されるであろう。多くの変法を記載する当業者に信頼のある説明書は、Greeneら(Protective Groups In Organic Synthesis、第3版、Wiley and Sons(1999))である。
式(I)の化合物は以下のスキームに記載の方法を参考にして調製されてもよい。そこに示されるように、最終生成物は式(I)と同じ構造式を有する化合物である。式(I)の化合物は、適宜置換した試薬を適宜選択することで該スキームにより生成され得ることが理解されよう。溶媒、温度、圧力および他の反応条件は当業者により容易に選択されるであろう。出発材料は市販品として入手可能であり、あるいは当業者により容易に調製される。該化合物の構成要素はここにあるいはまた明細書に規定されるとおりである。
スキーム1に示されるように、式Iの化合物は、市販品として入手可能なケトン1.1、1.2および1.3で出発して生成されてもよい。例えば、ケトン1.1−1.3は、加熱しながらN−ブロモコハク酸イミド/p−トルエンスルホン酸を介して、あるいはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドで、つづいてN−ブロモコハク酸イミドを特徴とする2段階操作にて臭素化されてもよい。得られたブロモ化合物1.4−1.6は、アジ化ナトリウムの作用を介してアジド化合物1.7−1.9に変換され得る。これらのアジド化合物1.7−1.9を種々の還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウム)で処理し、アルコール1.10−1.12を得てもよい。該アルコール1.10−1.12をヒドロキシルアミンまたはその塩と反応させ、N’−ヒドロキシベンズイミダミド1.13−1.15を得てもよい。これらのN’−ヒドロキシベンズイミダミド1.13−1.15を種々のアシル誘導体1.16(例えば、酸フルオリド)で処理し、オキサジアゾール化合物1.17−1.19を得てもよい。これらの化合物1.17−1.19を、簡単な還元(例えば、SnClを用いる)を介して、式Iの化合物、例えば1.20−1.22に変換してもよい。
Figure 2013544811
スキーム2に示されるように、式(I)の化合物はまた、化合物1.20−1.22で出発する、変換を介して調製されてもよい。これらの化合物1.20−1.22を、還元的アミノ化反応にてアルデヒドまたはケトンで処理し、式Iの化合物、化合物2.1−2.3を得てもよい。もう一つ別の還元的アミノ化を化合物2.1−2.3に施し、式Iの付加的な化合物、化合物2.4−2.6を得てもよい。化合物1.20−1.22をまた、還元的アミノ化反応にてジアルデヒド(例、2.7)で処理し、式Iの化合物、化合物2.8−2.10を得てもよい。さらには、化合物1.20−1.22をミカエル反応(例、アクリル酸メチルを用いる)にて使用し、式Iの化合物である、化合物2.11−2.13を得てもよい。化合物2.11−2.13を簡単な加水分解(例えば、KiOHまたはHCl処理のいずれか)を介してカルボキシレート2.14−1.16(式Iの化合物でもある)に変換してもよい。
Figure 2013544811
スキーム3に示されるように、式(I)の化合物はまた、上記した化合物1.17−1.19より調製されてもよい。かくして、化合物1.17−1.19は、アルコール位置で(例えば、tert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートおよび2,6−ルチジンでの処理を介してTBSエーテルとして)保護され、化合物3.1−3.3(R5=TBS)を得てもよい。これらの化合物3.1−3.3は(例えば、SnClで還元して)アミンに変換され、ついで(例えば、2−ブロモ酢酸tert−ブチルおよびKCOで)アルキル化し、化合物3.4−3.6を得てもよい。次に、化合物3.4−3.6を(例えば、HClなどの酸で)脱保護し、式Iの化合物である、化合物3.7−3.9を得てもよい。
Figure 2013544811

略語
AcOH 酢酸
BOC t−ブチル カルバメート
BOP ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(トリメチルアミノ)
ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート
BOP−Cl 塩化ビス−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCE ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
塩酸塩
EtOAc 酢酸エチル
hまたはhr 時間
HCl 塩酸
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HMPA ヘキサメチルリントリアミド
hr 時間
IPA イソプロピルアルコール
i−PrOH イソプロピルアルコール
LC/MS 液体クロマトグラフィー/質量分析
m−CPBA 3−クロロ過安息香酸
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
min 分
MPLC 中速液体クロマトグラフィー
MS 質量分析
NaOH 水酸化ナトリウム
NMR 核磁気共鳴
Pd(dba) トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
rt 室温
SEM トリメチルシリルオキシエトキシメチル
TBAF テトラブチルアンモニウムフルオリド
TEA トリエチルアミン
TEMPO 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TMS−Cl クロロトリメチルシラン
実施例
本発明は次に実施例にてさらに明らかにされる。実施例は単に例示を目的として示されていることを理解すべきである。上述した記載および実施例から、当業者は本発明の本質的特徴を解明でき、その精神および範囲から逸脱することなく、種々の変更および修飾を行い、本発明を種々の使用および条件に適合させることができる。結果として、本発明は本願明細書に記載の説明としての実施例により限定されるものではなく、むしろ添付した特許請求の範囲により限定されるものである。
化学的略語および符号ならびに科学的略語および符号は、特記しない限り、その一般的および伝統的意義を有する。本願明細書の実施例および他の箇所で使用される付加的な略語は上記にて定義されている。共通した中間体は複数の実施例の調製に有用であり、ローマ数字(例えば、中間体I、中間体II等)を用いて連続して同定され、Int−1、Int−2等として略記される。ある場合には、共通する中間体は、その調製に複数の工程を必要とするかもしれない。各工程は共通の中間体および工程、例えば、Int−1−A、Int−1−B等により同定される。実施例の化合物は、該化合物を調製する実施例および工程(例えば、「1−A」または「調製例1A」は実施例1、工程Aを意味する)により、あるいは化合物が実施例の表題化合物である場合は実施例だけ(例えば、「1」は実施例1の表題化合物を意味する)で同定される。ある場合には、中間体または実施例の別の調製が記載される。合成分野の当業者は、反応時間の短縮、より安価な出発材料、操作の容易性、触媒作用に対する従順性、毒性試薬の回避、特殊器具の利用可能性、リニア工程の数の減少などの一または複数の考察に基づいて望ましいかもしれない、別の調製法を考案するかもしれない。別の調製例を記載する意図は、本発明の実施例の調製をさらに可能とすることにある。
マイクロウェーブにて実施されることを規定するこれらの実験は、Personal Chemistryにより製造されるスミスシンセサイザーにて、あるいはCEM Corporationにより製造されるディスカバー(登録商標)マイクロウェーブにて行われた。マイクロウェーブオーブンは、60−250℃の間にあるように選択され得る温度を発生させる。マイクロウェーブは自動的に0−300PSIの圧力をモニター観察する。反応のホールド時間および温度設定点を報告する。
シリカゲル精製を、Isco Companionの中速液体クロマトグラフィー装置で、Iscoから由来のプレパックド・シリカゲルカートリッジREDI−SEP(登録商標)(精製の規模に応じて12g、24g、40g、80g、120g、220g、330g)を用い、各実施例について記載されている溶媒の勾配を利用するが、大抵の場合で、25分間でヘキサン中0−100%EtOAc(または25−100%)を用いて行われた。
各実施例について報告されている保持時間データは次の3種のジェネラル・アナリティカル・HPLC法の一つを用いる。特記しない限り、生成物はすべて方法Aを用いて行われた:
方法A:カラム:Waters Sunfire C18、3.5μm粒子(3.0x150mm);12分間で10−100%B勾配、次に100%Bで3分間保持。移動相A=CHCN中0.05%TFA:水(10:90)、移動相B=CHCN中0.1%TFA:水(90:10);流速=0.5ml/分;uv検出 220nm
方法B:カラム:Xbridge PhenylC18、3.5μm粒子(3.0x150mm);12分間で10−100%B勾配、次に100%Bで3分間保持。移動相A=CHCN中0.05%TFA:水(10:90)、移動相B=CHCN中0.1%TFA:水(90:10);流速=0.5ml/分;uv検出 220nm
方法C:254nmでuv検出を行う以外は方法Aと同一
方法D:254nmでuv検出を行う以外は方法Bと同一
方法E:カラム:Mac-mod Halo C18、4.6x50mm、2.7μm粒子;移動相A=5:95のアセトニトリル:水と10mM酢酸アンモニウムとの混合液;移動相B=90:10のアセトニトリル:水と10mM酢酸アンモニウムとの混合液;温度:35℃; 勾配:4分間で0−100%B、次に100%Bで1分間保持;流速=4mL/分;uv検出 220nm
分取用HPLC法は、実施例にて具体的に示されない限り、以下の方法の一つを用いる。方法1:カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna C18、5μm粒子(21.2x250mm)あるいは特に明記しない限り、ガードカラム(Guard Column):なし;移動相A:90%水と10%MeOHおよび0.1%TFA;移動相B:90%MeOHと10%水および0.1%TFA;勾配:30分間で0−100%B;流速:15mL/分、uv検出 220nm。方法2:カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna C18、5μm粒子(21.2x250mm;ガードカラム:なし;移動相A:5:95 アセトニトリル:水と0.1%TFAの混合液;移動相B:95:5 アセトニトリル:水と0.1%TFAの混合液;勾配:30分間で0−100%B;流速:20mL/分、uv検出 220nm
中間体1
3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸
Figure 2013544811
Int−1−A:4,4,4−トリフルオロブタ−2−イン−1−オール
Figure 2013544811
−78℃のジイソプロピルアミン(24.7mL、176ミリモル)のエーテル(100mL)中溶液に、ブチルリチウムのエーテル中10M溶液(17.6mL、176ミリモル)を5分間にわたって添加した。−78℃で10分経過した後、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン(14.0g、80ミリモル)をその淡黄色溶液に添加した。さらに10分後、パラホルムアルデヒド(2.40g、80ミリモル)を添加し、ドライアイス浴を取り外し、反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物の温度が室温に近づくと、その色相は暗色となった。該反応物を1N塩酸水溶液(100mL)でクエンチし、エーテル(500mL)で希釈し、1N塩酸水溶液(2x100mL)で洗浄し、食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して暗色液体を得、それを低真空下(約50トール、約50℃)で蒸留し、4,4,4−トリフルオロブタ−2−イン−1−オール(7.1g、57.2ミリモル、収率72%)を淡黄色液体として得た。H NMR(500MHz、CDCl) δppm 2.31(brs.,1H)および4.38−4.42(m,2H)
Int−1−Aの別の調製:
窒素下、−78℃のフェナントロリン(2.16mg、0.012ミリモル)(指示薬)の(硫酸マグネシウムで予め乾燥させた)エーテル溶液に、n−ブチルリチウムのペンタン中2M溶液を添加した。すぐに橙色になった。トリフルオロメチルアセチレン気体を−78℃の該溶液に通気した。気体を導入た約4分後には、橙色はほとんど消えており、該反応混合物は混濁し始め、淡明橙色が残った。パラホルムアルデヒドを加え、ドライアイス/イソプロパノール浴を5分後に取り外し、0℃の氷浴と取り替えた。攪拌を45分間続けた。氷浴を取り外し、攪拌をさらに1.25時間続けた。該反応フラスコを0℃の氷浴につけ、塩化アンモニウム(20.0mL)の飽和水溶液を加えた。層を分離し、有機層を水(2x)で洗浄し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。加熱せずに低真空下(約50トール)で濃縮し、暗褐色液体を得、それを真空蒸留(約50トール、約50℃)により精製し、4,4,4−トリフルオロブタ−2−イン−1−オール(7.1g、57.2ミリモル、収率72%)を無色液体として得た。
Int−1−B:塩化N−ヒドロキシベンズイミドイル
Figure 2013544811
この化合物は、Liu,K.C.ら、J. Org. Chem.、45:3916-1918(1980)の方法に従って調製した。
室温での(E)−ベンズアルデヒドオキシム(24.4g、201ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)中無色の均質溶液に、N−クロロコハク酸イミド(26.9g、201ミリモル)を30分間にわたって少しずつ添加した。各添加の間に反応混合物は黄色になり、ついで徐々にほとんど無色に戻った。加えて、各部分の添加に伴い、発熱が観察された。(0から1/5のNCSを添加した後に反応が始まることを確認することが極めて重要であり;氷浴をすぐに利用した。)添加終了後、均質な反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合液を250mLの水で希釈し、エーテル(3x100mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2x100mL)で洗浄し、塩化リチウムの10%水溶液(2x100mL)で洗浄し、食塩水(100mL)で洗浄した。水層をエーテル(100mL)で逆抽出し、合わせた有機層(400mL)を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮し、(Z)−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(30.84g、198ミリモル、収率98%)をふわふわした淡黄色固形物として得た。該生成物は、HPLC保持時間が1.57分−カラム:CHROMOLITH(登録商標)SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10%MeOH、90%HO、0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH、10%HO、0.1%TFAであり;LC/MS M+1が155.8であって;H NMR(500MHz、DMSO−d) δ ppm 7.30−7.64(m,3H)、7.73−7.87(m,2H)および12.42(s,1H)の特性を有した。
Int−1−C:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)メタノール
Figure 2013544811
250mLの丸底フラスコ中、70℃でのN−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(5.50g、35.4ミリモル)および4,4,4−トリフルオロブタ−2−イン−1−オール(5.46g、39.6ミリモル)のジクロロエタン(85mL)中淡黄色均質混合物に、ジクロロエタン(22mL)中のトリエチルアミン(9.85mL、70.7ミリモル)を滴下ロートを介して2.5時間にわたって添加した(最初の約50%を2時間にわたって、残りの50%を0.5時間で添加した)。添加終了後、反応はHPLCによれば完了した(70℃で総時間は3時間であった)。反応混合液を室温で一夜攪拌した。
反応混合液をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄し、有機層を集めた。水層をジクロロメタン(2x50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去した。分析は生成混合物が86:14の所望の位置異性体(Int−1−C)、(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)メタノールと、望ましくない位置異性体、(3−フェニル−5−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−4−イル)メタノールの混合物からなることを示した。該混合物を酢酸エチルおよびヘキサン(パッキングに1%、ローディングに5%−9%−12%)の混合液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)メタノール(5.34g、21.96ミリモル、収率62.1%)を淡黄色 油として得た。該化合物はHPLC保持時間が1.91分−カラム:CHROMOLITH(登録商標)SpeedROD4.6x50mm(4分);溶媒A=10%MeOH、90%HO、0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH、10%HO、0.1%TFAであり;LC/MS M+1が244.2であって;H NMR(500MHz、CDCl) δ ppm 2.21(brs.,1H)、4.97(s,2H)、7.47−7.56(m,3H)および7.65(d,J=6.60Hz,2H)の特性を有した。
Int−1:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸
ジョーンズ試薬の調製
0℃の三酸化クロム(12.4g、0.123モル)の水(88.4mL)中橙色均質溶液に、滴下ロートを通し、攪拌しながら30分間にわたって硫酸(10.8mL)を滴下した。該滴下ロートを水(1mL)ですすぎ、1.23Mのジョーンズ試薬(0.123モルの試薬/100mLの溶媒)を得た。
(水槽につけた)室温での3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)メタノール(5.24g、21.6ミリモル)のアセトン(75mL)中溶液に、ジョーンズ試薬(43.8mL、53.9ミリモル)を滴下ロートを介してゆっくりと1.5時間かけて添加した。その暗色反応混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCによれば、反応は93%完了した。さらに0.5当量(9mL)のジョーンズ試薬を加えた。1時間後、反応は95%完了した。さらに3時間経過した後、反応は96%完了した。さらに0.5当量(9mL)のジョーンズ試薬を加えた。該反応混合液をさらに2.5時間攪拌した。HPLCでは、反応は97%完了した。イソプロピルアルコール(6mL)を加え、該混合物を90分間攪拌し、暗色緑色沈殿物を得た。該混合物をエーテル(600mL)で希釈し、2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液(5x100mL)で洗浄し、有機層を集めた。水層をエーテル(2x100mL)で逆抽出した。HPLCでは、水層中にさらなる生成物はなかった。有機層を合わせて、水(100mL)で洗浄し、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。水層をエーテル(100mL)で逆抽出し、その有機層を上記した有機層に加えた。溶液を減圧下で濃縮し、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸をオフホワイトの個体として得た。該個体をジクロロメタン(200mL)で稀釈し、2%亜硫酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で濃縮して、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(3.84g、14.93ミリモル、収率69.3%)を淡黄色固体として得た。HPLCによれば、該生成物は、保持時間が1.60分−カラム:CHROMOLITH(登録商標)SpeedROD4.6x50mm(4分);溶媒A=10%MeOH、90%HO、0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH、10%HO、0.1%TFAであり、LC/MS M+1が258.2であって、純度が96%であった。
亜硫酸水素ナトリウムの水層はまた有意な量の生成物を含有した。食塩水層は付加的な生成物を含有せず、廃棄された。水層を塩化ナトリウムで飽和させ、pHを約3.5に調整し、該溶液をエーテル(3x100mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、付加的な3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(1.12g、4.36ミリモル、20.21%収率)を白色固体として得た。HPLCによれば、該生成物は、保持時間が1.60分、−カラム:CHROMOLITH(登録商標)SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10%MeOH、90%HO、0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH、10%HO、0.1%TFAであり、LC/MS M+1が258.1であって、H NMR(500MHz、DMSO−d) δppm 7.55−7.63(m,5H)の特性を有し、純度が>99%であった。
生成物を合わせ、4.96g(収率90%)の3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸を得た。
Int−1の別の調製例
(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)メタノール(2.1g、8.64ミリモル)、TEMPO(0.094g、0.604ミリモル)およびリン酸ナトリウム緩衝液(0.67M)(32.2mL、21.59ミリモル)のアセトニトリル(30mL)中混合物を35℃に加熱した。NaHPO(20mL、0.67M)およびNaHPO(20mL、0.67M)の1:1溶液からなるリン酸ナトリウム緩衝剤の新たな溶液(40mL、pH約6.5)を調製して使用した。亜塩素酸ナトリウム(3.91g、34.5ミリモル)の水(4.5mL)中溶液および漂白剤(4.3mL、6重量%)を同時に40分間にわたって添加した。反応をHPLCでモニター観察し、2時間後には、出発物質の約30%が残っていた。6時間後では、10%が残っていた。付加的な漂白剤(100μL)を添加し、該反応混合物を室温で一夜放置した。付加的な漂白剤(100μL)を加えた。得られた混合物を35℃でさらに2時間攪拌させた。HPLCは変換が完了したことを示した。亜硫酸ナトリウム(2.07mL、43.2ミリモル)の水(90mL)中溶液を0℃でゆっくりと添加することで反応をクエンチさせ、褐色反応物の色相の脱色がもたらされた。溶媒を減圧下で除去し、残りの水性残渣を酢酸エチル(3x40mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(8mL)で洗浄し、食塩水(8mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で濃縮して、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(2.2g、8.55ミリモル、収率99%)を淡黄色固体として得た。
3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸の別の調製例
Int−1−Dの調製例:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸エチル
Figure 2013544811
室温での(Z)−N−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(1.04g、6.68ミリモル)およびエチル4,4,4−トリフルオロブタ−2−イノエート(1.238g、7.45ミリモル)のジエチルエーテル(20mL)中淡黄色混合物に、トリエチルアミン(1.86mL、13.4ミリモル)を15分間にわたって添加して沈殿物を得た。添加終了後、該淡黄色スラリーを室温で週末の間攪拌した。不均一な反応混合物を減圧下で濾過し、トリエチルアミン塩酸塩を除去し、濾液を濃縮し、生成物の混合物を暗黄色の粘稠性油として得た(2.03g)。HPLCによれば、該反応混合物は、所望の位置異性体、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸エチル、および望ましくない位置異性体、3−フェニル−5−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−4−カルボン酸エチルを、およそ15:85の割合で含む混合物で構成された。該化合物の混合物をヘキサンに溶かし、5分間超音波処理に付した。ヘキサンをデカントし、HPLCにより、暗赤色油状残渣がほんの微量の生成物を有することが判明した。ヘキサンを減圧下で除去し、残渣(1.89g)を分取用HPLCにより精製した。3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸エチルを含有する望ましいフラクションを濃縮し、残渣をジクロロメタンで稀釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮させて3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸エチル(0.087g、0.305ミリモル、収率4.6%)を淡黄色固体として得た。該化合物は、HPLC保持時間が2.88分−カラム:CHROMOLITH(登録商標)SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10%MeOH、90%HO、0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH、10%HO、0.1%TFAであり、H NMR(400MHz、CDCl) δppm 1.46(t,J=7.15Hz,3H)、4.53(q,J=7.03Hz,2H)、7.48−7.55(m,3H)および7.58(d,J=7.53Hz,2H)の特性を有した。
Int−1−Dの別の調製例:エチル4,4,4−トリフルオロブタ−2−エノエートから出発する3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸エチル
Int−1−Eの調製:2,3−ジブロモ−4,4,4−トリフルオロブタン酸エチル
Figure 2013544811
臭素(18.4mL、357ミリモル)を、30分間にわたっって、(E)−エチル4,4,4−トリフルオロブタ−2−エノエート(50g、297ミリモル)の四塩化炭素(50mL)中溶液に、室温で窒素下にて滴下した。得られた暗赤色溶液を4時間還流させた。さらなる臭素(2ml)を加え、HPLC分析により出発物質が使い果たされたことが示されるまで加熱を続けた。減圧下で反応混合液を濃縮し、明褐色油を得た。HPLC(XBridge 5μC18 4.6x50mm、4mL/分、溶媒A:10%MeOH/水+0.2%HPO、溶媒B:90%MeOH/水+0.2%HPO、勾配:4分間で0−100%B):2.96および3.19分
Int−1−F(Z/E):エチル2−ブロモ−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エノエート
Figure 2013544811

0℃に冷却した2,3−ジブロモ−4,4,4−トリフルオロブタン酸エチル(Int−1−E)のヘキサン(200mL)中溶液に、トリエチルアミン(49.7mL、357ミリモル)を35分間にわたって滴下し、その間に白色沈殿物が形成された。該反応混合液をLCが変換の完了を示すまでさらに2時間攪拌した。固体を濾過し、ヘキサン(3x50mL)ですすぎ、濾液を濃縮し、ショートシリカゲルパッドを通して10%酢酸エチル/ヘキサンで溶出し、(Z/E)−エチル2−ブロモ−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エノエート(65.5g、265ミリモル、2工程で収率89%)を無色油として得た。別法として、粗生成物は蒸留(85℃/約60mmHg)により精製され得る。H NMR(CDCl、400MHz) δ 7.41(q,1H,J=7.28Hz)、4.35(q,2H,J=7.11Hz)、1.38(t,3H,J=7.15Hz); HPLC(XBridge 5μC18 4.6x50mm、4mL/分、溶媒A:10%MeOH/水+0.2%HPO、溶媒B:90%MeOH/水+0.2%HPO、勾配:4分間で0−100%B):3.09分
Int−1−Dの別の調製例:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸エチル
Figure 2013544811

(Z/E)−エチル2−ブロモ−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エノエート、Int−1−F(39.7g、161ミリモル)およびN−ヒドロキシベンズイミドイルクロリド(30g、193ミリモル)を酢酸エチル(150mL)に溶かした。塩化インジウム(III)(8.89g、40.2ミリモル)を加え、得られた混合物を室温でN下60分間攪拌した。炭酸水素カリウム(32.2g、321ミリモル)を該反応混合物に加え、それを室温で一夜、14時間攪拌させた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を300mLのヘキサンに再懸濁させ、10分間攪拌し、ついで濾過した。濾過ケーキをヘキサン(3x30mL)で洗浄し、濾液を合わせ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、それをさらにフラッシュクロマトグラフィーで精製して33gの生成物(72%)を明黄色がかった油の、所望の異性体、Int−1−Dと、望ましくない異性体、3−フェニル−5−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−4−カルボン酸エチルとの約30/1の割合の混合物として得た。MS m/e 286.06(M+H+);H NMR(CDCl、400MHz)δ 7.56(m,5H)、4.53(q,2H,J=7.3Hz)、1.46(t,3H,J=7.2Hz); HPLC(XBridge 5μ C18 4.6x50mm、4mL/分、溶媒A:10%MeOH/水+0.2%HPO、溶媒B:90%MeOH/水+0.2%HPO、勾配:4分間にわたって0−100%B):3.57分
Int−1のLi塩:3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸リチウム塩の調製
Figure 2013544811

3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸エチル、Int−1−D(0.085g、0.298ミリモル)および水酸化リチウム水和物(0.013g、0.298ミリモル)のメタノール(2.0mL)および水(1.0mL)中混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合液を濃縮して乾固させ、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸リチウム(0.079g、0.299ミリモル、収率100%)を淡黄色固体として得た。該化合物は、HPLC保持時間=1.72分−カラム:CHROMOLITH(登録商標)SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10%MeOH、90%HO、0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH、10%HO、0.1%TFAであり、LC/MS M+1= 258.0であって、H NMR(400MHz、CDCl)δ ppm 7.49−7.57(m,3H)および7.58−7.62(m,2H)を有した。
Int−1−G:フッ化3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニル
Figure 2013544811
室温の、3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボン酸(3.00g、11.7ミリモル)およびピリジン(1.132mL、14.0ミリモル)のジクロロメタン(100mL)中混合物に、2,4,6−トリフルオロ−1,3,5−トリアジン(フッ化シアヌル)(1.18mL、14.0ミリモル)を添加した。反応混合液を室温で一夜攪拌し、ジクロロメタン(300mL)で稀釈し、0.5N塩酸の氷冷水溶液(2x100mL)で洗浄し、有機層を集めた。水層をジクロロメタン(200mL)で逆抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮してフッ化3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニル(2.91g、11.2ミリモル、収率96%)を黄色粘稠性油状物として得た。該生成物はメタノールと容易に反応することが分かり、メチルエステルとして特徴付けられ、それはHPLC保持時間が2.56分−カラム:CHROMOLITH(登録商標)SpeedROD 4.6x50mm(4分);溶媒A=10%MeOH、90%HO、0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH、10%HO、0.1%TFAであり、LC/MS M+1=272.3(メチルエステル)を有した。
中間体2
ラセミ(3R,4S)−3−アジド−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール
Figure 2013544811

Int−2−A:ラセミ3−ブロモ−4−オキソクロマン−7−カルボニトリル
Figure 2013544811

4−オキソクロマン−7−カルボニトリル(11.0g、63.5ミリモル)をTHF(250mL)に溶かし、−30℃に冷却してLiHMDS(66.7mL、66.7ミリモル)を滴下した。得られた溶液を20分間攪拌した。次に、温度を−78℃に下げ、該溶液を0.5時間攪拌した。もう一つ別のフラスコで、NBS(11.3g、63.5ミリモル)をTHF(250mL)に溶かし、−78℃に冷却した。次に、該アニオン溶液をカニューレを介して−78℃のNBS/THF溶液に移した。得られた溶液を−78℃で40分間攪拌した。NHCl飽和水溶液で反応をクエンチさせ、EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせ、1N HCl、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させて濾過した。濾液を濃縮し、得られた残渣を、120gのISCOカラムで、10%〜20%EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、3−ブロモ−4−オキソクロマン−7−カルボニトリル(10.0g、39.7ミリモル、収率62.5%)を淡黄色固体として得た:LCMS=251.9[M+H]
Int−2−B:ラセミ3−アジド−4−オキソクロマン−7−カルボニトリル
Figure 2013544811
3−ブロモ−4−オキソクロマン−7−カルボニトリル、Int−2−A(140mg、0.55ミリモル)をDMF(3627μL)に溶かし、氷酢酸(91.0μL)を加えた。該溶液を−15℃に冷却した。この溶液に、アジ化ナトリウム(54.2mg、0.83ミリモル)/水(725μL)を滴下した。−15℃で2時間攪拌した後、該反応混合物を室温に加温し、すべての出発物質が消費されるまで攪拌した。該溶液の色相は暗赤色に変化した。該反応混合液を50mLの水を添加して稀釈し、EtOAcで2回抽出した。有機層を合わせて、NaHCO飽和溶液で、ついで食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過して濃縮し、ラセミ3−アジド−4−オキソクロマン−7−カルボニトリル(110mg、0.51ミリモル、収率92.5%)を得た:LCMS=237.02 [M+Na]
Int−2−C:ラセミ(3R,4S)−3−アジド−4−ヒドロキシクロマン−7−カルボニトリル
Figure 2013544811

ラセミ3−アジド−4−オキソクロマン−7−カルボニトリル、Int−2−B(2.30g、10.8ミリモル)を、0℃のTHF(103mL)および水(5.42mL)に溶かした。この溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.53g、14.1ミリモル)を添加した。反応混合液を0℃で45分間攪拌した。次に、1N HClを添加して反応をクエンチさせた。得られた溶液をEtOAcで抽出し、水および食塩水で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥(MgSO)させ、濃縮してラセミ(3R,4S)−3−アジド−4−ヒドロキシクロマン−7−カルボニトリル、Int−2−C(2.21g、10.2ミリモル、収率94.3%):LCMS=217.06 [M+H]を得た。
Int−2−D:ラセミ(3R,4S,E/Z)−3−アジド−N’,4−ジヒドロキシクロマン−7−カルボキシイミダミド
Figure 2013544811

ラセミ(3R,4S)−3−アジド−4−ヒドロキシクロマン−7−カルボニトリル、Int−2−C(5.08g、23.5ミリモル)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(3.27g、47.0ミリモル)を2−プロパノール(94.0mL)に混合した。この懸濁液に、炭酸水素ナトリウム(7.90g、94.0ミリモル)を加え、得られた混合物を2時間加熱還流した。該反応混合物を室温に冷却した後、EtOAc(250mL)で稀釈し、水および食塩水で洗浄した。合わせた水層を再びEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、乾燥(MgSO)および濃縮させ、ラセミ(3R,4S,E/Z)−3−アジド−N’,4−ジヒドロキシクロマン−7−カルボキシイミダミド、Int−2−D(5.71g、22.9ミリモル、収率97.5%):LCMS=250.08[M+H]を得た。
Int−2:ラセミ(3R,4S)−3−アジド−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール
フッ化3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−カルボニル、Int−1−G(273mg、1.05ミリモル)のACN(6.7mL)中溶液に、ラセミ(3R,4S,E/Z)−3−アジド−N’,4−ジヒドロキシクロマン−7−カルボキシイミダミド(250mg、1.0ミリモル)およびヒューニッヒ塩基(210μL、1.2ミリモル)を添加した。得られた溶液を一夜攪拌した。次に、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ISCO Combiflash Companion、12gシリカゲル、10%酢酸エチル−ヘキサンで5分間、次に一定の割合で7分間にわたって50%酢酸エチル−ヘキサンにまで上昇させ、ついで50%酢酸エチル−ヘキサンで3分間以上、8−10分で生成物が析出した)に付して精製し、ラセミ(3R,4S)−3−アジド−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール(280mg、0.59ミリモル、収率59.3%):LCMS=470.98[M+H]H NMR(400MHz、CDCl)δ ppm 7.82(1H,dd,J=8.03、1.65Hz)、7.66−7.72(3H,m)、7.52−7.62(4H,m)、4.96−5.02(1H,m)、4.43−4.51(1H,m)、4.32−4.38(1H,m)、4.08−4.17(1H,m)を得た。
中間体3
ラセミ(1S,2R)−2−アジド−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オール
Figure 2013544811

Int−3−A:ラセミ6−ブロモ−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル
Figure 2013544811

5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(1.0g、5.8ミリモル)、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(1.04g、5.8ミリモル)および4−メチルベンゼンスルホン酸水和物(0.111g、0.58ミリモル)を磁器製の乳鉢で粉砕した。得られた粉末をバイアルに入れ、60℃で12分間加熱した。混合物は60℃で混濁した液体となった。室温に冷却した後、該混合物をCHCl(80mL)に溶かした。該溶液を飽和NaHCO、水、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。溶媒を蒸発させてラセミ6−ブロモ−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(1.25g、5.0ミリモル、収率86%)を黄色固体として得た:LCMS=249.98[M+H]
Int−3−B:ラセミ6−アジド−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル
Figure 2013544811

ラセミ6−ブロモ−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(100mg、0.4ミリモル)のDMF(2611μL)および酢酸(65.3μL)中溶液に、アジ化ナトリウム(52.0mg、0.8ミリモル)の水(522μL)中溶液を0℃で滴下した。1時間後、該反応は完了した。該混合物を24gのISCOカラムに直接装填し、ISCO Combiflash Companion(0%酢酸エチル−ヘキサンで3分間、次に一定の割合で7分間にわたって20%酢酸エチル−ヘキサンにまで上昇させ、ついで20%酢酸エチル−ヘキサンで5分間以上、8−10分で生成物が析出した)に付して精製し、ラセミ6−アジド−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(35mg、0.16ミリモル、41.2%)を白色固体として得た:LCMS=213.22[M+H]
Int−3−C:ラセミ(5S,6R)−6−アジド−5−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル
Figure 2013544811

ラセミ6−アジド−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(28mg、0.13ミリモル)を0℃のTHF(1253μL)および水(66.0μL)に溶かした。この溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(6.49mg、0.17ミリモル)を添加した。得られた溶液を0℃で45分間攪拌した。この後、数滴の1N HClで反応をクエンチさせた。該混合物をISCOの13gカラムに直接装填し、ISCO Combiflash Companion(10%酢酸エチル−ヘキサンで3分間、次に一定の割合で7分間にわたって50%酢酸エチル−ヘキサンにまで上昇させ、ついで20%酢酸エチル−ヘキサンで5分間以上、8−10分で生成物が析出した)に付して精製し、ラセミ(5S,6R)−6−アジド−5−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(15.0mg、0.07ミリモル、53.1%)を白色固体として得た。NMRは該生成物が約6:1の2種のジアステレオマーの混合物であることを明らかにした;LCMS=215.22[M+H]
Int−3−D:ラセミ(5S,6R,E/Z)−6−アジド−N’,5−ジヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボキシイミダミド
Figure 2013544811

ラセミ(5S,6R)−6−アジド−5−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(400mg、1.9ミリモル)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(260mg、3.7ミリモル)を2−プロパノール(7.5mL)中で混合した。この懸濁した溶液に、炭酸水素ナトリウム(627mg、7.5ミリモル)を添加し、該溶液を2時間加熱還流した。ついで、該反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(50mL)で稀釈し、水および食塩水で洗浄した。水層を合わせ、EtOAcで再び抽出した。有機層を合わせ、乾燥(MgSO)および濃縮させ、純粋なラセミ(5S,6R,E/Z)−6−アジド−N’,5−ジヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボキシイミダミド(445mg、1.8ミリモル、収率96%)を得た。
Int−3:ラセミ(1S,2R)−2−アジド−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オール
Int−3を、Int−2の調製に関する一般的操作に従ってInt−Dより調製した。LCMS=469.39 [M+H]H NMR(400MHz、DMSO−d)δ ppm 7.94(1H,d、J=8.14Hz)、7.85(1H,s)、7.60−7.70(6H,m)、6.01(1H,d、J=6.16Hz)、4.85(1H,d、J=5.50Hz)、3.86−4.02(1H,m)、2.93−3.05(1H,m)、2.81−2.92(1H,m)、2.05−2.16(1H,m)、1.94−2.04(1H,m)
中間体4
ラセミ(1S,2R)−2−アジド−5−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール
Figure 2013544811

Int−4−A:ラセミ2−ブロモ−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボニトリル
Figure 2013544811

Int−4−AをInt−3−Aを調製するのに使用される一般的操作に従って調製した。
LCMS=235.96 [M+H]
Int−4−B:ラセミ2−アジド−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボニトリル
Figure 2013544811
Int−4−BをInt−3−Bを調製するのに使用される一般的操作に従って調製した。LCMS=199.05[M+H]
Int−4−C:ラセミ(1S,2R)−2−アジド−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボニトリル
Figure 2013544811

Int−4−CをInt−3−Cを調製するのに使用される一般的操作に従って調製した。LCMS=201.07[M+H]
Int−4−D:ラセミ(1S,2R,E/Z)−2−アジド−N’,1−ジヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボキシイミダミド
Figure 2013544811

Int−4−DはInt−3−Dを調製するのに使用される一般的操作に従って調製された。LCMS=234.09[M+H]
Int−4:ラセミ(1S,2R)−2−アジド−5−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール
Int−4はInt−2を調製するのに使用される一般的操作に従って調製された。LCMS=455.11[M+H]H NMR(400MHz、CDCl)δ ppm 8.16(1H,d,J=7.92Hz)、8.11(1H,s)、7.69(2H,d,J=6.82Hz)、7.52−7.65(4H,m)、5.25(1H,dd,J=8.80、5.28Hz)、4.41−4.57(1H,m)、3.26(2H,t、J=4.07Hz)、2.47(1H,d,J=9.02Hz)
中間体5
ラセミ(1S,2R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−アミン
Figure 2013544811

Int−5−A:ラセミ3−((5S,6R)−6−アジド−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール
Figure 2013544811

ラセミ2−アジド−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オール(130mg、0.28ミリモル)をCHCl(694μL)に溶かした。この溶液に、2,6−ルチジン(129μL、1.1ミリモル)およびtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(133μL、0.55ミリモル)を添加した。該反応液を室温で1時間攪拌した。その後で、該溶液を12gのISCOカラムに装填し、ISCO Combiflash Companion(0%酢酸エチル−ヘキサンで3分間、次に一定の割合で5分間にわたって20%酢酸エチル−ヘキサンにまで上昇させ、ついで20%酢酸エチル−ヘキサンで5分間以上、8−10分で生成物が析出した)に付して精製し、ラセミ3−(6−アジド−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール(130mg、0.22ミリモル、80%)を白色固体として得た:LCMS=605.34[M+Na]
Int−5:ラセミ(1S,2R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−アミン
ラセミ3−(6−アジド−5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール(500mg、0.86ミリモル)をMeOH(2131μL)、酢酸エチル(2131μL)およびCHCl(2131μL)に溶かした。この溶液に、塩化スズ(II)二水和物(1.94mg、8.6ミリモル)を加え、該反応混合物を一夜攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をCHClに再び溶かし、1N NaOHおよび食塩水で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥し、濃縮してラセミ(1S,2R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−アミン(46.2mg、0.83ミリモル、96.5%)を淡黄色油として得た:LCMS=557.44[M+H]
中間体6
ラセミ(3R,4S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−アミン
Figure 2013544811

Int−6−A:3−(3R,4S)−3−アジド−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)クロマン−7−イル)−5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール
Figure 2013544811

Int−6−AはInt−5−Aを調製するのに利用された一般的操作に従って調製された。LCMS=585.18[M+H]
Int−6:ラセミ(3R,4S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−アミン
Figure 2013544811

Int−6はInt−Vを調製するのに利用された一般的操作に従って調製された。LCMS=559.19[M+H]
中間体7
(3S,4R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−アミン
Figure 2013544811

Int−6−AはInt−6を調製するのに利用された一般的操作に従って調製された。LCMS=559.19[M+H]
中間体8
(4R,5S)−4−メチル−3−(3−オキソシクロヘキサンカルボニル)−5−フェニルオキサゾリジン−2−オン
Figure 2013544811

ラセミ3−オキソシクロヘキサンカルボン酸(1.0g、7.03ミリモル)をTHF(27.1mL)に溶かした。この溶液に、トリエチルアミン(1.9mL、13.5ミリモル)を、つづいて塩化ピバロイル(0.8mL、6.5ミリモル)を−20℃で添加した。得られた混合物を−20℃で1時間攪拌した。この後で、LiCl(0.252g、5.9ミリモル)および(4R,5S)−4−メチル−5−フェニルオキサゾリジン−2−オン(0.959g、5.4ミリモル)を−20℃の該溶液に添加した。反応混合液を室温に加温して一夜攪拌し、反応物を0.2N HClでクエンチさせた。THFを除去し、得られた混合物を0.2N HClとEtOAcで分配させた。有機層を集め、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濃縮した。得られた残渣を分取用HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna 5μ C18 21.2x250mm、方法1での定組成溶出−上記したMeOH/水+0.1%トリフルオロ酢酸、30分にわたる51%B、25mL/分、220nm)で精製した:R−3−オキソシクロヘキサンカルボン酸の場合(Aust. J. Chem.、34:2231(1981))と比較することで、第一ピーク(保持時間=15.3分)は(4R,5S)−4−メチル−3−((S)−3−オキソシクロヘキサンカルボニル)−5−フェニルオキサゾリジン−2−オン、Int−8A(LCMS=302.0[M+H])であり、第二ピーク(保持時間=19.6分)は(4R,5S)−4−メチル−3−((R)−3−オキソシクロヘキサンカルボニル)−5−フェニルオキサゾリジン−2−オン、Int−8B(LCMS=324.1[M+Na])であった。
実施例1
ラセミ(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA
Figure 2013544811

ラセミ(3R,4S)−3−アジド−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オールであるInt−2(75mg、0.16ミリモル)をMeOH(638μL)およびCHCl(638μL)に溶かした。この溶液に、塩化スズ(II)二水和物(180mg、0.8ミリモル)を添加した。10時間後、該溶液を濾過して濃縮した。次に得られた残渣を分取用HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna 5μ C18 21.2x100mm、方法1での勾配溶出−上記したMeOH/水+0.1%トリフルオロ酢酸、10分で0%B→100%B、20mL/分、220nm)に付して精製し、ラセミ(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩、実施例1(10mg、0.02ミリモル)を得た:LCMS=445.0[M+H]H NMR(400MHz、CDOD)δ ppm 7.88(3H,dd,J=8.03、1.65Hz)、7.71−7.75(11H,m)、7.60−7.71(11H,m)、5.12(1H,d,J=4.62Hz)、4.40−4.50(6H,m)、3.86(3H,ddd,J=6.44、4.57、3.30Hz);HPLC ピーク RT=8.6分(分析方法A)
実施例2−3
実施例2−3は実施例1に記載の一般的操作に従って調製された。
表1
Figure 2013544811
Figure 2013544811
実施例4
ラセミ(3R,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA
Figure 2013544811

ラセミ(3R,4S)−3−アジド−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オールであるInt−2(100mg、0.21ミリモル)、4−ニトロ安息香酸(142mg、0.85ミリモル)およびPPh(223mg、0.85ミリモル)をTHF(2.1mL)中で混合した。この反応物を0℃に冷却し、DEAD(135μL、0.85ミリモル)を滴下した。該反応物を一夜攪拌した。次に、該反応混合物をMeCNで稀釈し、分取用HPLC(カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna 5μ C18 21.2x100mm、方法1での勾配溶出−上記したMeOH/水+0.1%トリフルオロ酢酸、10分で0%B→100%B、20mL/分、220nm)に付して精製し、ラセミ(3R,4R)−3−アジド−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−イル4−ニトロベンゾエート[105mg、H NMR 400MHz、メタノール−d4、δ ppm 8.37−8.42(1H,m)、8.31−8.36(1H,m)、7.79(1H,d,J=1.54Hz)、7.60−7.76(4H,m)、6.22(1H,d,J=3.96Hz)、4.59(1H,s)、4.38−4.42(1H,m)]を得た。この物質をTHF(2mL)、MeOH(3mL)および水(1mL)に溶かし、1N LiOH(0.19mL)を添加した。2時間後、該溶液を濃縮し、EtOAcを加えた。これを食塩水で洗浄し、有機層を乾燥(MgSO)させ、濾過して濃縮した。得られた物質をMeOH(1.1mL)およびCHCl(1.1mL)に溶かし、塩化スズ(II)二水和物(240mg、1.06ミリモル)を加えた。10時間後、該反応物を濾過し、分取用HPLC(カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna 5μ C18 21.2x100mm、方法1での勾配溶出−上記したMeOH/水+0.1%トリフルオロ酢酸、10分で0%B→100%B、20mL/分、220nm)に付して精製し、次にピーク生成物(LCMS=445.0[M+H])を分取用SFC(カラム:2−エチルプリジン、3x25cm、カラム温度35℃、移動相25%MeOH+0.1%DEA/COでの定組成溶出、150mL/分、220nm、生成物の保持時間=3.25分)に付して精製し、ラセミ(3R,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩、実施例4(10mg)を得た:LCMS=445.0[M+H]H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ ppm 7.78−7.82(2H,m)、7.71−7.75(4H,m)、7.60−7.68(13H,m)、4.52(2H,d,J=5.72Hz)、4.38(3H,dd,J=11.11、2.97Hz)、4.11(2H,dd,J=11.00、6.38Hz)、3.19(2H,td);HPLC ピーク RT=8.33分(分析方法A)
実施例5
ラセミ3−((3R,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩
Figure 2013544811

ラセミ(3R,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(16mg、0.036ミリモル)を2−プロパノール(0.72ml)に溶かした。この溶液にTEA(25μl、0.18ミリモル)およびtert−ブチルアクリレート(21μl、0.14ミリモル)を加えた。該溶液を80℃で3日間攪拌した。冷却後、溶媒を蒸発させ、得られた残渣をCHCl(1mL)に溶かした。この溶液にTFA(0.5mL)を加えた。2時間後、該溶液をMeCNと混合し、分取用HPLC(カラム:PHENOMENEX(登録商標)LunaC18、5μm粒子(30x100mm;ガードカラム:なし;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:10分間で15%−100%B;流速:30mL/分、uv検出 254nm)に付して精製し、ラセミ3−((3R,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(5mg)を得た:LCMS[M+H]=517.0;H NMR(400MHz、メタノール−d4)δ ppm 7.92(1H,dd,J=8.03、1.65Hz)、7.79(1H,d,J=1.54Hz)、7.72(3H,dd,J=7.26、5.72Hz)、7.60−7.68(3H,m)、4.94(1H,d,J=4.18Hz)、4.58(2H,d,J=3.30Hz)、3.73(1H,d,J=4.18Hz)、3.55(2H,d,J=3.96Hz)、2.81(2H,t);HPLC ピーク RT=8.44分(分析方法A)
実施例6および7
ラセミ(3R,4S)−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート
Figure 2013544811

Figure 2013544811

ラセミ(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール(1.8g、4.1ミリモル)をTHF(13.5mL)および水(6.8mL)に溶かした。この溶液に、TEA(0.69mL、4.9ミリモル)およびBocO(1.03mL、4.5ミリモル)を添加した。反応混合液を2時間攪拌した。EtOAcを加え、層を分離した。有機層を食塩水で洗浄し、それを乾燥(MgSO)させ、濾過して濃縮してラセミ(3R,4S)−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート(2.2g)を得、それをその個々のエナンチオマーにキラル分取用SFC(Lux−Cellulose−2、カラム温度35℃、移動相20%EtOH+0.1%TEA/COで定組成溶出、150mL/分、250nm、第一ピーク生成物の保持時間=8.15分および第二ピークの生成物の保持時間=9.93分)により分離し、個々のエナンチオマーを得た:tert−ブチル(3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート、実施例6(729mg)が最初に8.15分;[α]=−47.3゜(c.=1.29、MeOH)、LCMS=545.2[M+H]で溶出し;tert−ブチル(3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート、実施例7(966mg)が二番目に9.93分;[α]=56.7゜(c.=2.61、MeOH)、LCMS=545.1[M+H]で溶出した。
実施例8
(3S,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩
Figure 2013544811

tert−ブチル(3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート 実施例6(400mg、0.735ミリモル)をDCM中30%TFA溶液(2939μl)に溶かした。2時間後、該反応混合物を濃縮して(3S,4R)−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート・TFA塩(定量)を得た:LCMS=445.0[M+H]H NMRおよびHPLCは実施例1にあるのと同じであった。
実施例9
(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩
Figure 2013544811

tert−ブチル(3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート(500mg)をDCM中0%TFA溶液(3673μl)に加えた。2時間後、反応混合物を濃縮し、(3R,4S)−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート・TFA塩(定量)を得た:LCMS=445.0[M+H]H NMRおよびHPLCは実施例1にあるのと同じであった。
実施例10
ラセミ(3R,4S)−3−(イソプロピルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール
Figure 2013544811

ラセミ(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(33mg、0.07ミリモル)をCHCl(1mL)に溶かし、EtN(0.04mL、0.3mL)、アセトン(0.02mL、0.3ミリモル)およびNaBH(OAc)(31.5mg、0.15ミリモル)を添加した。2時間後、該溶液を濾過して濃縮した。得られた残渣を次に分取用HPLC:Waters XBridge C18、19x250mm、5μm粒子;ガードカラム:Waters XBridge C18、19x10mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間で50−100%B、次に100%Bで5分間保持;流速=20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを集め、遠心分離蒸発で乾燥させ、ラセミ(3R,4S)−3−(イソプロピルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール(15.2mg)を得た:LCMS=487.0[M+H]H NMR(400MHz,1:1 CDCl:CDOD)δppm;H NMR(400MHz、MeOD)δppm 7.26−7.84(8H,m)、4.69(1H,d,J=3.74Hz)、4.07−4.21(2H,m)、3.15(1H,dd,J=8.25、4.29Hz)、3.00−3.11(1H,m)、1.02−1.17(6H,m);HPLC ピーク RT=8.4分(分析方法A)
実施例11−46
実施例11−46は実施例10に記載の一般的操作に従って調製された。
表2
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811

実施例47
ラセミ(3R,4S)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−3−(ピペリジン−1−イル)クロマン−4−オール・TFA塩
Figure 2013544811
ラセミ(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(30mg、0.068ミリモル)を1,2−ジクロロエタン(1000μL)およびテトラヒドロフラン(500μL)に溶かした。この溶液に、氷酢酸(11.58μL、0.203ミリモル)およびグルタルアルデヒド(12.22μL、0.068ミリモル)を、つづいてNaBH(OAc)(28.6mg、0.13ミリモル)を添加した。得られた溶液を一夜攪拌し、さらなる氷酢酸(7.7μL)およびNaBH(OAc)(28.6mg、0.13ミリモル)を加えた。この混合物を50℃に加温し、6時間攪拌した。冷却後、得られた混合物を濾過し、分取用HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna 5μ C18 21.2x100mm、方法1での勾配溶出−上記したMeOH/水+0.1%トリフルオロ酢酸、10分で0%B→100%B、20mL/分、220nm)に付して精製し、ラセミ(3R,4S)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−3−(ピペリジン−1−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(2mg)を得た:LCMS=513.0[M+H]H NMR(400MHz、CDOD)δppm 7.85(1H,dd,J=7.92、1.54Hz)、7.51−7.76(7H,m)、5.22(1H,d,J=1.10Hz)、4.65−4.77(1H,m)、4.44(1H,t、J=10.78Hz)、3.87−3.98(1H,m)、3.69−3.85(2H,m)、3.10−3.27(2H,m)、1.47−2.16(6H,m);HPLC ピーク RT=9.4分(分析方法A)
実施例48−52
実施例48−52は実施例47に記載の一般的操作に従って調製された。
表3
Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
実施例53
3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩
Figure 2013544811

(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール 実施例9(80mg、0.18ミリモル)を2−プロパノール(1.8ml)に溶かした。この溶液に、TEA(125μl、0.9ミリモル)およびtert−ブチルアクリレート(105μl、0.72ミリモル)を添加した。該溶液を80℃で3日間攪拌した。冷却後、溶媒を蒸発させ、得られた残渣を再びCHCl(1mL)に溶かした。この溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。2時間後、該溶液をMeCNと混合し、分取用HPLC(カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna C18、5μm粒子(30x100mm;ガードカラム:なし;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:10分間で15%−100%B;流速:30mL/分、uv検出 254nm)に付して精製し、3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩 実施例53(18mg)を得た:LCMS[M+H]=517.0;H NMR(400MHz、CH3OD)δppm 7.90(1H,dd,J=8.03、1.65Hz)、7.60−7.76(7H,m)、5.21(1H,d,J=4.40Hz)、4.46−4.57(2H,m)、3.91(1H,ddd,J=7.81、4.07、3.96Hz)、3.50−3.65(2H,m)、2.89(2H,t、J=6.82Hz);HPLC ピーク RT=8.7分(分析方法A)
実施例54−56
実施例54−56は実施例53に記載の一般的操作に従って調製された。
表4
Figure 2013544811
Figure 2013544811
実施例57
(1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩
Figure 2013544811

(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩 実施例(209mg、0.47ミリモル)をCHCl(4.7mL)に溶かした。この溶液に、TEA(0.25mL、1.9ミリモル)およびInt−8A(12.22μL、0.068ミリモル)を、つづけてNaBH(OAc)(399mg、1.9ミリモル)を添加した。得られた溶液を一夜攪拌し、キラル分取用SFC(カラム:AS−H、30x250mm、移動相20%MeOH+0.1%DEA/COでの定組成溶出、85mL/分、250nm)に付し、第一ピーク(保持時間=9.1分)として(4R,5S)−3−((1S,3R)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボニル)−4−メチル−5−フェニルオキサゾリジン−2−オン(35mg、LCMS=730.2[M+H])および第二ピーク(保持時間=11.2分)として(4R,5S)−3−((1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボニル)−4−メチル−5−フェニルオキサゾリジン−2−オン(35mg、LCMS=730.2[M+H])を得た。(4R,5S)−3−((1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボニル)−4−メチル−5−フェニルオキサゾリジン−2−オン(100mg、0.14ミリモル)をTHF(1.9mL)に溶かした。この溶液に、H(56.0μl、0.55ミリモル)および0.5M LiOH(548μl、0.274ミリモル)を0℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間攪拌した。次に、NaSO飽和溶液を添加することで反応をクエンチさせた。該反応混合液を室温で一夜攪拌させた。次に、1N HClおよびNaHCO飽和溶液を加え、pH=9に調整した。得られた溶液を室温で1.5時間攪拌し、次にEtOAcで2回抽出した。有機層を濃縮し、分取用HPLC(カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna C18、5μm粒子、30x100mm;ガードカラム:なし;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:10分で15%−100%B;流速:30mL/分、uv検出 254nm)に付して(1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩 実施例57(3.5mg)を得た:LCMS=571.1[M+H]H NMR(400MHz、CDOD)δppm 7.88(1H,dd,J=7.92、1.32Hz)、7.60−7.76(7H,m)、5.12(1H,d,J=3.08Hz)、4.42−4.55(2H,m)、4.01−4.10(1H,m)、3.79(1H,d,J=6.82Hz)、3.04(1H,brs)、2.60(1H,d,J=11.22Hz)、2.15−2.33(2H,m)、1.87(1H,brs)、1.46−1.79(4H,m);HPLC ピーク RT=7.63分(分析方法A)
実施例58−66
実施例58−66は実施例57に記載の一般的操作に従って調製された。
表5
Figure 2013544811

Figure 2013544811
Figure 2013544811
Figure 2013544811
実施例67
2−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)酢酸・TFA塩
Figure 2013544811

(3S,4R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−アミン(50mg、0.09ミリモル)をアセトニトリル(716μl)に溶かした。この溶液に、KCO(12.4mg、0.09ミリモル)およびtert−ブチル2−ブロモアセテート(15.9μl、0.11ミリモル)を添加した。得られた溶液を室温で一夜攪拌した。これをDMFで稀釈し、濾過して固形物質を取りだし、分取用HPLC(PHENOMENEX(登録商標)Luna 5μ C18 21x250mm、方法1での勾配溶出−上記したMeOH/水+0.1%トリフルオロ酢酸、10分で0%B→100%B、20mL/分、220nm)に付して精製し、tert−ブチル 2−((3S,4R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)アセテート(LCMS[M+H]=673.3)を得、それをCHCl(4mL)およびTFA(1.5mL)に溶かした。この溶液を2時間攪拌し、その後で濃縮した。得られた残渣を4N HCl/ジオキサン(1.0mL)および6N HCl水溶液(0.5mL)に溶かし、一夜攪拌した。次に、該反応物を50℃で4時間攪拌した。冷却後、該溶液をMeCNと混合し、分取用HPLC(カラム:PHENOMENEX(登録商標)Luna C18、5μm粒子(30x100mm;ガードカラム:なし;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:10分で15%−100%B;流速:30mL/分、uv検出 254nm)に付して精製し、2−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)酢酸・TFA塩 実施例67(44.5mg)を得た:LCMS[M+H]=503.0;H NMR(400MHz、CDOD)δppm 7.89(1H,dd,J=8.03、1.65Hz)、7.60−7.76(8H,m)、5.17(1H,d,J=4.18Hz)、4.44−4.58(2H,m)、4.06(2H,d,J=2.64Hz)、3.90−3.97(1H,m);HPLC ピーク RT=7.5分(分析方法A)
実施例68−72
実施例68−72は実施例67に記載の一般的操作に従って調製された。
表6
Figure 2013544811

Figure 2013544811
Figure 2013544811
生物学的アッセイ
S1P1結合アッセイ
膜をヒトS1Pを発現するCHO細胞より調製した。細胞を、20mM HEPES、pH7.5、50mM NaCl、2mM EDTAおよびプロテアーゼ・インヒビター・カクテル(Roche)を含有する緩衝液中で解離させ、ポリトロンホモジナイザーを用いて氷上で破壊した。ホモジネートを20000rpm(48000G)で遠心分離に付し、上澄みを捨てた。膜ペレットを、50mM HEPES、pH7.5、100mM NaCl、1mM MgCl、2mM EDTAを含有する緩衝液中に再び懸濁させ、蛋白濃度を測定した後に−80℃でアリコートにて貯蔵した。
膜(2μg/ウェル)および0.03nMの最終濃度の33P−S1Pリガンド(1mCi/ml、American Radiolabeled Chemicals)を該化合物のプレートに加えた。結合を室温で45分間実施させ、膜をGF/Bフィルタープレート上に集めることで終えらせ、放射活性をTOPCOUNT(登録商標)で測定した。試験化合物の一連の範囲のわたる競合データを、放射性リガンドの特異的結合を阻害する割合としてプロットした。IC50は、特異的結合を50%まで減らすのに必要とされる競合するリガンドの濃度として規定される。
以下の表Aは、上記したS1P結合アッセイにて測定した次の本発明の実施例からのS1P結合IC50値を列挙する。表Aにてその結果は2桁の概数で表された。
Figure 2013544811
受容体[35S]GTPγS結合アッセイ
化合物を384FALCON(登録商標)のv底プレートに(3倍稀釈で0.5μl/ウェルで)充填した。S1P/CHO細胞またはEDG3−Gal5−blaHEK293T細胞より調製した膜を該化合物プレートにMULTIDROP(登録商標)を用いて加えた(40μl/ウェル、最終蛋白3μg/ウェル)。[35S]GTP(1250Ci/ミリモル、Perkin Elmer)をアッセイ緩衝液:20mM HEPES、pH7.5、10mM MgCl、150mM NaCl、1mM EGTA、1mM DTT、10μM GDP、0.1%脂肪酸不含BSA、および10μg/mlサポニン中で0.4nMに稀釈した。40μlの[35S]GTP溶液を該化合物プレートに0.2nMの最終濃度で加えた。反応を室温で45分間維持した。インキュベーションの終わりに、該化合物プレートにあるすべての混合物をGPCRロボットシステムを通して384ウェルのFBフィルタープレートに移した。該フィルタープレートは修飾多様性エンブラプレート洗浄機を用いて水で4回洗浄された。Packard TOPCOUNT(登録商標)で計数するのに、30μlのMicroScint20シンチレーション流体を各ウェルに加えた。EC50は、試験した個々の化合物について得られるYmax(最大応答)の50%に対応するアゴニスト濃度として規定される。
Figure 2013544811
GTPγS S1P EC50値についてその値が小さいほど、GTPγS S1P1結合アッセイにおける化合物の活性は大きいことを示す。GTPγS S1P3 EC50値に関する値が大きいほど、GTPγS S1P3結合アッセイにおける化合物の活性は小さいことを示す。
表Bにて実施例で例示される、本発明の化合物は、5μMよりも小さなGTPγS S1P1 EC50値を示した。
表Bのデータより計算される、GTPγS S1P3 EC50値のGTPγS S1P1 EC50値に対する割合が、表Cにて示される。
Figure 2013544811
表Cにて、GTPγS S1P EC50値のGTPγS S1P EC50値に対する割合についてその値が大きいほど、SIP活性のS1P活性に対する選択性が大きいことを意味する。
表Cにて実施例で例示される本発明の化合物はS1Pのアゴニストとして意外な利点を示し、S1Pよりも選択的である。
本発明の化合物はS1Pのアゴニストとしての活性を有し、S1Pよりも選択的であり、かくしてS1P活性に起因する副作用を軽減または最小とする一方で、種々のS1P受容体関連の病態を治療、予防または治癒するのに使用されてもよい。本発明の化合物の意外な選択性は、徐脈および高血圧などの心血管の可能性のある副作用を軽減または最小とする一方で、多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患または乾癬などの自己免疫および炎症性疾患の治療、予防または治癒にてその使用の可能性を示す。本発明の化合物の他の可能性のある使用は、S1P活性に起因する副作用を軽減または最小としながら、移植された臓器の拒絶反応を最小または軽減することを包含する。
齧歯類での血中リンパ球減少アッセイ(BLR)
ルイス系ラットに試験物質(ベヒクル中溶液または懸濁液として)またはベヒクル単独(ポリエチレングリコール300、「PEG300」)を経口投与した。後眼窩出血により4時間で採血した。血中リンパ球の数をADVIA(登録商標)120Hematology Analyzer(Siemens Healthcare Diagnostics)で測定した。その結果を、ベヒクル処理群と比較し、4時間後に測定した循環リンパ球の割合における減少として決定した。該結果は、各処理群にあるすべての動物(n=3〜4)の平均結果を表す。
次の実施例の化合物を上記した血中リンパ球減少アッセイ(BLR)にて試験し、その結果をラットについて表Dに示す。
Figure 2013544811

Claims (9)

  1. 式(I):
    Figure 2013544811

    [式中:
    WはCHまたはOであり;
    Qは
    Figure 2013544811

    であり;
    は:
    (i)C3−6アルキルであるか;
    (ii)ハロ、−CN、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているC3−7シクロアルキルであるか;
    (iii)ハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているフェニルであるか;または
    (iv)ハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているピリジニルであり;
    はハロ、−CN、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシ、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキルおよび/またはC1−2フルオロアルコキシより独立して選択される0ないし3個の置換基で置換されているC1−6アルキル、C1−3フルオロアルキル、C3−7シクロアルキルまたはフェニルであり;
    nは0、1または2であり;
    は、各々独立して、C1−3アルキル、F、Cl、C1−3フルオロアルキル、C1−3クロロアルキル、−CN、C1−3アルコキシおよび/またはC1−3フルオロアルコキシであり;
    はHまたは−CHであり;
    Gは:
    (i)−NRであるか;
    (ii)−NH(CR1−3C(O)OR、−NH(CR1−4OH、−NHRまたはNRであるか;
    (iii)−NH(CR1−3CRC(O)ORであるか、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成し;
    (iv)−NR[(CR0−3(C3−6シクロアルキル)]であるか、ここで該C3−6シクロアルキルは−(CR1−3C(O)ORおよび/または−(CR1−4OHより独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されており;
    (v)少なくとも1つの窒素ヘテロ原子を有する5ないし6員のヘテロサイクリルであるか、ここで該ヘテロサイクリルは−(CR0−3C(O)ORおよび/または−(CR0−4OHから独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されており;あるいは
    (vi)−NRC(O)ORであり;
    は、各々独立して、H、C1−4アルキルおよび/またはC1−3ヒドロキシアルキルであり;
    は、各々独立して、H、−OH、Fおよび/または−CHであり;および
    は、各々独立して、−(CR1−3C(O)ORである]
    で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  2. 式(III):
    Figure 2013544811

    [式中:
    は−CFであり;および
    Gは:
    (i)−NRであるか;
    (ii)−NH(CR1−3C(O)OR、−NHRまたは−NRであるか;
    (iii)−NH(CH1−3CRC(O)ORであり、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成するか;
    (iv)−NR[(CR0−2(C4−6シクロアルキル)]であり、ここで該C4−6シクロアルキルは−(CR1−3C(O)ORおよび/または−(CR1−4OHより選択される0ないし2個の置換基で置換されているか;
    (v)−(CR0−3C(O)ORおよび/または−(CR0−4OHより独立して選択される0ないし2個の置換基で置換されているピペリジニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであるか;あるいは
    (vi)−NRC(O)ORであり;
    各Rは、独立して、Hおよび/またはC1−4アルキルであり;および
    各Rは、独立して、−(CH1−3C(O)ORである]
    で示される請求項1記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  3. 式(IIIa):
    Figure 2013544811

    [式中:
    Gは:
    (i)−NRであるか;
    (ii)−NH(CR1−3C(O)OR、−NHRまたは−NRであるか;
    (iii)−NH(CH1−3CRC(O)ORであり、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成し;
    (iv)−NR(C4−6シクロアルキル)であり、ここで該C4−6シクロアルキルは−(CH1−3C(O)ORより選択される0ないし1個の置換基で置換されているか;
    (v) −(CH0−3C(O)ORより選択される0ないし1個の置換基で置換されているピペリジニルであるか;または
    (vi)−NRC(O)ORであり;
    は、各々独立して、Hおよび/または−CHである]
    で示される請求項2記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  4. 式(IVc):
    Figure 2013544811

    [式中:Gは−NHまたは−NH(CH1−2C(O)OHである]
    で示される請求項3記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  5. 式(Vd):
    Figure 2013544811

    [式中:Gは
    (i)−NHRまたは−N(CHであるか;
    (ii)−NH(CH1−3C(O)OR、−NHCHCH(CH)C(O)OR、−NHCHC(CHC(O)OR、−NHCH(CH)(CH1−2C(O)ORまたは−N(CHCHCHC(O)OH)であるか;
    (iii)−NHCHCRC(O)ORであり、ここでRおよびRはそれらが結合する炭素原子と一緒になってC3−6スピロシクロアルキル環を形成するか;
    (iv)−NH(C4−6シクロアルキル)であり、ここで該C4−6シクロアルキルはC(O)ORより選択される0または1個の置換基で置換されているか;
    (v)−CHC(O)ORより選択される0ないし1個の置換基で置換されているピペリジニルであるか;または
    (vi)−NHC(O)O(C1−4アルキル)である]
    で示される請求項3記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  6. ラセミ(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA(1);ラセミ−2−アミノ−5−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール・TFA塩(2);ラセミ−2−アミノ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オール・TFA塩(3);ラセミ(3R,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA(4);ラセミ3−((3R,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(5);ラセミ(3R,4S)−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルカルバメート(6および7);(3S,4R)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(8);(3R,4S)−3−アミノ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(9);ラセミ(3R,4S)−3−(イソプロピルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール(10);ラセミシス−3−(シクロヘキシルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(11);ラセミ3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(12);ラセミ−エチル3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート・TFA塩(13);ラセミ−エチル4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボキシレート・TFA塩(14);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(15);ラセミ−4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(16);ラセミ−(3R,4S)−3−(ジメチルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール(17);ラセミ−(3R,4S)−3−(シクロブチルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(18);ラセミ−(3R,4S)−3−(シクロペンチルアミノ)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(19);ラセミ−エチル 3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メチルプロパノエート・TFA塩(20);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロペンタンカルボン酸・TFA塩(21);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メチルプロパン酸・TFA塩(22);ラセミ−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン酸・TFA塩(23);(1S,3R)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(24);(1R,3S)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(25);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(26);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(27);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(28);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(29);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロプロパンカルボン酸・TFA塩(30);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロプロパンカルボン酸・TFA塩(31);(1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(32);(1S,3s)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(33);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン酸・TFA塩(34);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2,2−ジメチルプロパン酸・TFA塩(35);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロペンタンカルボン酸・TFA塩(36);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(37);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロペンタンカルボン酸・TFA塩(38);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(39);1−(((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(40);1−(((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)メチル)シクロブタンカルボン酸・TFA塩(41);4,4′−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イラザンジイル)ジブタン酸・TFA塩(42);4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ペンタン酸・TFA塩(43);4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ペンタン酸・TFA塩(44);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メ
    チルプロパン酸・TFA塩(45);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)−2−メチルプロパン酸・TFA塩(46);ラセミ(3R,4S)−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−3−(ピペリジン−1−イル)クロマン−4−オール・TFA塩(47);ラセミ−2−(1−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(48);2−(1−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(49);2−(1−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸(50);2−(1−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(51);2−(1−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イル)ピペリジン−3−イル)酢酸・TFA塩(52);3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(53);3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(54);ラセミ−3−(1−ヒドロキシ−5−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(55);ラセミ−3−(1−ヒドロキシ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イルアミノ)プロパン酸・TFA塩(56);(1S,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(57);(1R,3S)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(58);(1R,3R)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(59);(1R,3R)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(60);(1S,4S)−4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(61);(1R,4R)−4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(62);(1R,3S)−3−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(63);(1S,3R)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(64);(1R,3R)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(65);(1R,3S)−3−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸・TFA塩(66);2−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)酢酸・TFA塩(67);2−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)酢酸・TFA塩(68);4−((3R,4S)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(69);4−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−7−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)クロマン−3−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(70);ラセミ−2−(1−ヒドロキシ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イルアミノ)酢酸・TFA塩(71);およびラセミ−4−(1−ヒドロキシ−6−(5−(3−フェニル−4−(トリフルオロメチル)イソキサゾール−5−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イルアミノ)ブタン酸・TFA塩(72)から選択される、請求項1記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物あるいはその立体異性体または医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  8. 自己免疫疾患または慢性炎症疾患の治療用医薬の製造における、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩の使用。
  9. 自己免疫疾患または慢性炎症疾患の治療での療法にて用いるための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
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