JP2013543816A - 浮遊貨物運搬船及び積み荷及び荷下ろし方法 - Google Patents

浮遊貨物運搬船及び積み荷及び荷下ろし方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013543816A
JP2013543816A JP2013540418A JP2013540418A JP2013543816A JP 2013543816 A JP2013543816 A JP 2013543816A JP 2013540418 A JP2013540418 A JP 2013540418A JP 2013540418 A JP2013540418 A JP 2013540418A JP 2013543816 A JP2013543816 A JP 2013543816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cargo
deck
carrier
loading
dredger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013540418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5878179B2 (ja
Inventor
レヴァンデール,カイ
レヴァンデール,オスカル
Original Assignee
ワルトシラ フィンランド オサケユキチュア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ワルトシラ フィンランド オサケユキチュア filed Critical ワルトシラ フィンランド オサケユキチュア
Publication of JP2013543816A publication Critical patent/JP2013543816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878179B2 publication Critical patent/JP5878179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B25/00Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B25/00Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
    • B63B25/002Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for goods other than bulk goods
    • B63B25/006Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for goods other than bulk goods for floating containers, barges or other floating cargo
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B27/00Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for cargo or passengers
    • B63B27/36Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for floating cargo
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B35/00Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for
    • B63B35/40Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for for transporting marine vessels
    • B63B35/42Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for for transporting marine vessels with adjustable draught

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Ship Loading And Unloading (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

本発明は、少なくとも一つの独立して浮遊する物体を運搬するための貨物デッキと、少なくとも一つの浮遊する物体(10)を前記貨物デッキ上に浮遊させるために前記貨物デッキを冠水させるために船体を部分的に浸漬させる手段を有する貨物運搬船であって、前記貨物運搬船が航行姿勢にあるとき、前記貨物デッキ(44,54)は下方に且つ内方に向けて傾斜するスロープを有することを特徴とする貨物運搬船に関する。本発明は、また、貨物運搬船に積荷及び荷下ろしする方法に関する。

Description

本発明は、請求項1の導入部に記載された貨物運搬船に関する。本発明は、また、請求項9の導入部に記載される貨物運搬船への積み荷及び荷下ろし方法に関する。
従来より、荷船、ヨット又は他の貨物運搬艀(はしけ)などの浮遊する物体を運搬するように設計された船が知られている。これらの艀運搬船又は艀母船の一例として、ライター アボード シップ(LASH)又は貨物運搬船が以下のように述べられてきた。この種の艀運搬船は、複数の独立した浮遊する艀が母船に積み荷され、その母船は満杯に積み荷された艀を、船は到達できないが艀を更に遠くまで運搬できる港又は他の適当な内陸水路の近くの場所に運搬する。艀は艀運搬船からおろされ、そこから最終目的地まで航行を続けることができる。次に、空の艀は、船に載せられ他の港に積み荷のために移送される。
艀運搬船は積み荷・荷下ろしが行われ場所により二つのグループに分類される。第1のグループの艀運搬船は、船尾又は船首、又は艦首で荷揚げが行われる母船で、荷揚げ又は荷おろしが艀運搬船の縦方向で行われる。第2のグループの艀運搬船は側部積み荷・荷下ろしが可能な運搬船で、積み荷・荷おろしが横方向、即ち、船の側部から行われる。
艀運搬船から艀をおろす方法には複数の異なる方法がある。艀母船には母船から艀を持ち揚げるクレーンが備えられている。他の手段として、艀を垂直方向に取り扱うためのエレベータがある。第3の手段として、いわゆる浮遊ドック原理を使用するもので、これは、艀運搬船に水が導入され、即ち、部分的に船全体を低くするように浸漬され、載せられている艀が艀又は貨物デッキの上で浮遊するようにしている。この浸漬はブラストタンクを水で満たし、船の喫水を調節することにより行われる。浮遊ドック原理を使用する従来の艀母船は、船が運搬している艀をおろす場合、水を送り出す、即ち、バラストタンクに水を供給して満杯に積み荷された艀が艀デッキ上に浮遊するようにして、艀運搬船全体の喫水を増加させ、これによって、独立して浮遊している艀が母船から取り出すようにしている。もし、艀運搬船が一層より多い層の艀を保持している場合は、最も低い層の一又は複数の艀を除去した後に、最上層の少なくとも一つの艀をエレベータなどの昇降装置により荷物スペースの底に降ろすようにして、対象とする浮遊している艀を母船から取り出すようにしている。
しかしながら、従来の艀運搬船は、浮遊ドック原理を使用するタイプの艀母船に共通の問題点を抱えている。船の喫水を変えるために要する時間、即ち、最初に積み荷・荷下ろしのために喫水を増加させ、次に、船の航行のために喫水を減少させるための時間が長くかかり、また、バラストタンクへの水の供給と排出するために多量の水を給排出することとなり、これによって、水の給排出に要するエネルギーもかなりのものとなる。艀母船の喫水をそのように多く変えなければならない理由はいくつかある。主たる理由は以下のとおりである。
・航行バランス調整時における船の喫水は、燃料消費を最小にするため抗力の観点から最適化される必要がある。
・艀運搬船の欄干は航行バランス調整時には抵抗が増加するのを避けるために水面と同レベル又はそれ以上でなければならない。
・艀デッキは水面より上でなければならない。
したがって、艀運搬船の喫水は艀が満杯に積み込まれときより若干多くなるように変更される必要がある。また、更に、艀が適度に浮遊するためと、特に積荷スペースから艀を取り出すための必要条件は、艀が浮遊を開始するときの艀デッキの方向は、艀がいかなる方向にも移動せず、それが取り除かれるまで艀デッキの上に留まるように水平とされることである。
上記で議論したポンプによる送出とエネルギーの効率に関する問題に密接に関連する他の問題は、艀運搬船が積み込まれた艀を他の港に運搬するために使用される場合に関連する。即ち、運搬船はある港で一又は数隻の艀を荷下ろしし、一又はそれ以上の空の艀を積み込み、他の港に航行し、積み荷と荷下ろしを繰り返す。そこで、各港においてバラストタンクは、全ての艀(複数層有る場合には最下の艀)が浮遊を開始するまで満たされ、また、荷下ろしの後は空にされ、或いは、より一般的には、船の安定のために必要とされる喫水によって定まる航行条件がもたらされるようにされる。即ち、たとえ、一隻だけの艀が取り出される場合でも、全ての艀を浮揚させることとなる。このことは、再び、必要とされる喫水に要求されるレベルまでタンクに水を供給するための莫大のエネルギーと時間が必要となり、また、積み荷又は荷下ろしの後に少なくとも、部分的にバラストタンクを空にする必要を生じる。
したがって、本発明の目的は、上記の問題点の少なくとも一部を解決する手段を提供することにある。一つの解決手段は艀運搬船に一部のみが冠水されるようにするこことである。
本発明の他の目的は、満杯に積み荷された艀の一部のみを荷降ろし前に浮遊させることにより、一又は複数の艀を降ろすことに関連する問題の解決を提供することである。
本発明の更なる他の目的は、側部での積み荷又は荷下ろしを可能とする新規な構造の艀運搬船を提供することである。
同様な方法により、本発明の少なくともいくつかの目的は、一つの独立した浮遊する物体を運搬する貨物デッキと貨物デッキ上で少なくとも一つの浮遊する物体を浮遊させるために貨物デッキを部分的に浸漬させる手段を持つ貨物運搬船に適合し、前記貨物デッキは、船の航行バランス調整時において内方に向けて下降するスロープを有している。
本発明の目的の少なくともいくつかは、貨物運搬船における積荷又は荷下ろしの方法に適合し、その運搬船は、少なくとも一つの独立した浮遊できる物体を備える貨物が載る貨物デッキを有する貨物スペースを有し、積み荷及び荷下ろしは、貨物デッキ上の少なくとも一つの独立した対象物を浮遊させるために貨物デッキを冠水させるために、船を部分的に浸漬させ、少なくとも一つの対象物を貨物デッキへ積み荷、又は貨物デッキから荷下ろしすることにより実行され、本方法においては、運搬船の貨物デッキの少なくとも一部は船体を傾斜させることにより実質的に水平にし、これにより、貨物デッキの上の少なくとも一つの対象物が浮遊することができるような水位を持つように貨物デッキの実質的に水平部分が低くされ、冠水される。
本発明の運搬船及び方法の他の特徴は添付の従属クレームから明らかになるであろう。
前述の問題点と欠点の少なくともいくつかを解決するに当たり、本発明は、また、多くの利点をもたらすが、そのうちのいくつかは以下の通りである。
・バラストタンクへの給水/排水に要するエネルギーの低減
・バラストタンクへの給水/排水に要する時間の低減
・積荷の重心を低くすることによる船体の安定性の向上
しかしながら、上記に記載された利点は選択的なものであって、発明の実施の方法によって一又は複数の利点を得ることができる。
以下、添付の図面を参照して本発明をより詳細に述べる。
航行中の状態における従来の艀母船の側面図を示す。 積み荷・荷下ろし状態における従来の艀母船の側面図を示す。 航行中の従来の艀母船の断面図を示す。 積み荷・荷下ろし状態における従来の艀母船の断面図を示す。 積荷状態における航行中及び積み荷・荷下ろし状態の本発明の好ましい一実施例の艀母船の側面図を示す。 積荷状態における航行中及び積み荷・荷下ろし状態の本発明の好ましい一実施例の艀母船の側面図を示す。 図3aに示された艀母船の断面図を示す。 図3bに示された艀母船の断面図を示す。 本発明の第2の好ましい実施例の艀母船の側面図を示す。 図5に示された艀母船の航行状態における断面図を示す。 図5に示された艀母船の積み荷・荷下ろし状態における断面図を示す。
図1a及び図bに従来の艀母船が示されている。制御ブリッジ2,保管・収容スペース4及びエンジンルーム4が艀母船又は貨物運搬船の船首8に配置されている。船体の殆どの長さ部分が、貨物、即ち独立して浮遊可能な艀10を運搬するために確保されている。貨物デッキ14又は艀デッキ、即ち、貨物スペース12の床は実質的に水平であり、船尾18の欄干(横木)16は水位レベルWLより僅かに上の位置になっている。水位線WLは、船の船体又は浮遊する物体上の水面により形成される線によって定義される。欄干の垂直位置は航行中の抵抗を小さくする上で重要である。抵抗は欄干が水位より上にあるとき最小となる。艀運搬船にとっては、欄干と上方に傾斜している船底の境界線が水位線と同じ又水位線より上にあり、それにより抵抗を最小にすることが最適な構造とされる。艀デッキはできるだけ低くし、操縦ギア及び/又は推進ユニット及び鋼鉄構造のためにデッキと上向きに傾斜する船底との間に十分なスペースを残すようにしている。艀デッキ14は船尾において開放されているか、或いはゲートによって閉じられる。簡略化のために艀を2又は数層に積み重ねるための手段は本発明の部分を構成しないため示されていない。
艀デッキ14の下には推進シャフト20,操縦ギア、通常は海水用のバラストタンク22がある。船体のプロペラ24及び方向舵26は欄干16の下にある。ここでは、艀母船にはエンジンルーム6内にエンジン-発電器パッケージ28及びプロペラシャフト20に連結した電気モータ30が示されている。当然のこととして、直接的な機械駆動手段もまた選択的にあり得る。
艀デッキ14から一又はそれ以上の艀10を下ろそうとする場合(図1b)、艀運搬船は船首8から船尾18にかけてバラストタンク22を水で満たして部分的に浸水させられ、図1bに示されるように満杯に積荷された艀10が浮遊を開始し、船体の貨物スペース12から導出されるようになるまでの深さに艀デッキ14を冠水される。したがって、貨物デッキが高いほど、貨物運搬船は艀を積荷あるいは荷下ろしするためにより深くバラストに給水される。完全に空の又は積荷された艀を船に載せる場合も同様な方法で行われる。艀母船は、艀デッキ上の水位が載せられる艀の喫水より僅かに大きくなるような深さとなるようにバラストタンクに水を供給して部分的に浸漬させられる。その後、艀が貨物スペースに導入され、艀デッキ及び/又は側壁に適当な固定手段により固定される。艀が貨物スペースに積荷されたとき、所望の航行喫水に達するまで
所定の量の水をバラストタンクから排出し、艀運搬船は航行バランスになるように調整され、これによって艀デッキは実質的に水平に保たれる。
艀又は貨物運搬船の全体についての一部を、艀を貨物スペースから浮遊させ、そして/或いは貨物スペースに艀を積み込むことができるような喫水まで浸漬させることは長時間を要し、また、多量の水の給排水を必要とすることは容易に理解できるところである。同様に、船体を航行状態に戻す、即ち、喫水を減らすには長時間を要し、また、バラストを海に戻すためのポンプ駆動を要することになる。このように、艀を積荷或いは積み下ろしするのに必要な多大の費用と時間が貨物運搬船の喫水の調整から生じることとなる。
図2aと図2bは従来の側部積荷式の艀母船である。図2aは航行中のバランス状態/喫水を示し、図2bは積荷及び荷下ろし時のバランス状態/喫水を示す。従来の艀運搬船の艀デッキ34は実質的に水平に配置される、即ち、艀デッキは横断方向に実質的に水平だけでなく、船体の長手方向においても水平である。ここで艀10が下ろされる時、船全体が、再び艀10が艀デッキ34上で浮遊しはじめ、貨物スペース32から導出されるような深さまで艀デッキ34を水で満たすことにより部分的に浸漬させられる。したがって、この従来技術の艀運搬船においては、図1a及び図1bの艀運搬船における問題と同じ問題、即ち、たった一隻の艀10を船体の一方の側から下ろす場合にあっても全ての艀10を浮遊させなければならないという問題がある。また、艀デッキは艀運搬船のある一定の長さだけ延びているが、船体全体が部分的に浸漬させられる、即ち、船体の喫水が船首及び船尾の両方で等しく増加させられることとなる。したがって、時間、仕事量及び消費エネルギーに関する問題は図1a、1bの艀運搬船の問題と同じ問題となる。
図3a及び図3bは上記問題点を解決する本発明の好ましい第1の実施例による艀母船を示す。本発明の艀運搬船は図1aに示される従来例に近似している。したがって、制御ブリッジ、貯蔵・収容スペースはエンジンルームと同様に船首に、或いは貨物スペース42の上に配置されている。しかしながら、艀デッキ44を見る時、従来技術の艀運搬船と際だった差異を見ることができる。艀デッキ44は、船尾にあり、水位WLより僅かに上にある欄干(トランサム)46から始まっている。しかしながら、図3a、図3bに示される本発明の好ましい実施例は欄干46から船首40に向けて、即ち、内方に向けて下方に傾斜しており、貨物スペース42おいて最も遠く、或いは深い位置にある艀が、図1a、図1bの従来の艀運搬船の対応する艀に比較してかなり低い位置となるような艀デッキ44を有する。貨物スペースにある艀10の位置は図4a及び図4bにより詳細に示されている。
図3bは荷下ろし又は積み荷姿勢にある艀母船を示す。図1bに示された従来の艀母船との明瞭な差異は、積荷又は荷下ろしにおいて、艀運搬船は船尾において重量バランスが調整される。船は、艀デッキ44上にある艀10が浮遊を開始し、貨物スペースから導出することができる深さまで、又は、積み荷においては、貨物スペースに案内されるような深さまで冠水させるために重量バランスが調整される。好ましくは、船体は船尾においてバランスが調整される間、艀又は貨物デッキ44は実質的に水平に保たれ、これによって全ての艀10は、それらの喫水が同じであれば、実質的に同時に浮遊し始める。貨物スペースの前側にある艀は船尾よりかなり低い位置にあり、船の船首40を部分的に浸漬させて貨物スペースの前方にある艀を浮遊させるように喫水を増加させる必要がなく、バラスト水とポンプ駆動の必要が極めて減少し、これにより、貨物又は艀デッキ44を冠水させるために必要なエネルギーと時間もまた減少する。このように、バラストは図1a及び図1bの艀母船に比較して極めて減少する。
図4a及び図4bは図3aの積み込まれた艀運搬船の二つの断面を示す。即ち、これらの図は、例えば水位線WLに関し、船体の貨物デッキ上に積荷された艀10の垂直位置を示してしている。図4aは欄干46(図a)に近い位置における断面図で、図4bは貨物スペースの前方部分における断面図である。積荷が、航行中の抵抗を少なくするために船尾の水位線WLより僅かに上にある欄干を越えて行う必要のある船尾積荷式貨物船の一般的な構造から当然のこととして、船尾の艀10は、この実施例では完全に水位線より上にある。しかしながら、貨物デッキ44が傾斜しているため、図4bの艀10は、明らかにより低くなっている。貨物は本発明の貨物運搬船に置かれるため、また、特に実質的に先行技術の貨物運搬船より低い貨物スペースの前方に置かれるため、貨物運搬船の貨物スペースの前方部分の喫水を増加させる必要が極めて減少し、同時に、貨物運搬船の安定性も極めて増加する。図4bに示されるように、貨物デッキの床は少なくとも部分的には水位線より下にあるため、貨物デッキは雨水及び艀の積み込み又は荷下ろしに伴って入り込む海水を排出するポンプを備えることが好ましい。しかしながら、ある場合においては、貨物デッキ全体が、傾斜しているにもかかわらず、水位線より上で準備状態の場合があり、この場合、貨物デッキに侵入した水はポンプを使用することなく排出される。
図5は本発明の第2の好ましい実施例の貨物運搬船を示す。貨物デッキが図2a及び図2bに示される従来の貨物運搬船より低い側部積荷・荷下ろし式の貨物運搬船について問題としている。事実、本発明の追加的選択的実施例において、貨物デッキ54は、船体の長手方向の全長に亘り少なくとも部分的に水位線より下にある。この特別の実施例の貨物船の欄干58は水位線WLと同じ、或いは上に示されており、その高さはこの実施例では船体の積み荷又は荷下ろしに影響ないものとなっている。本発明のこの実施例においては、例えば、欄干58の下に設けられるスラスター又は推進ジェットのような推進システム60を使用することが有利である。この種の推進システムはプロペラシャフトを使用する推進システム(例えば、図3aの電気・機械式駆動)より垂直方向に大きいスペースを必要とするが、長さ方向には大きなスペースをとらない。即ち、このような推進装置は、貨物デッキを要求により低くし、船体の長さを最小限にするために選択されている。艀の貨物10に加え、図5はタンク、ライフラフと、ライフボート、又は燃料タンクのような追加の貨物の構造体62を示し、これらは中央の構造体56の上又は内部に配置され、これについては、図6a及び図6bを参照してより詳細に説明する。
図6a及び図6bは本発明の第2の実施例による艀運搬船の航行状態及び積み荷及び荷下ろし時の状態の2つの断面図を示している。図6aは船体の港側に積まれた艀10を示し、ここでは貨物スペースの右舷は空となっている。図からわかるように、この実施例では貨物又は艀デッキ54は貨物デッキに沿って、即ち、船体の側部から船体の中心に向けて下降するように傾斜している。図6a及び図6は、貨物スペース52の間に貨物運搬船の中央に沿って長手方向に設けられた中央構造体56を示している。この中央構造体56は船体を補強すると共に燃料タンク、付加的貨物タンク62,ライフラフト又はライフボート及び艀の固定手段を保持するためのものである。艀運搬船全体の構造によっては、貨物スペースの側部は開放されるか、又は水密でないゲートが設けられ、これによって、貨物スペースの底が部分的或いは全体に航行状態においても水で覆われるようにできる。もし、貨物デッキが冠水状態となっていれば、貨物スペースにある艀はそれ自身の浮力の一部を与え、艀の重量の残りの部分は貨物デッキによって支えられる。本発明の更なる特徴によれば、側部積荷可能な艀及び艀運搬船は、好ましくは、艀の側部が艀運搬船の側部を形成するように寸法を互いに合致するようにしておき、これによって艀母船に追加的な側部の必要がないようにすることができる。艀が実質的に貨物スペース及びその床全体を満たし、僅かの量の水が貨物スペースに残るだけである。しかしながら、必要であれば、貨物スペースの海水又は雨水を排出するためのポンプを設けてもよい。艀は貨物スペースにおいては低いため、即ち、部分的に浮遊するため、艀運搬船がロールしたとき、艀がそれ自体で浮遊して貨物スペースから出てしまうような危険が存在するため、それらは好ましくは固定しておく必要があることは理解できるであろう。
図6bは本発明の第2の実施例の艀運搬船の積み荷又は荷下ろし位置にある状態を示す。ここでは、船体の一方の側でバラストタンクに水で満たし(又はタンクに水が満たされるようにして)艀運搬船が横に傾くようにされる。このようにすることによって、船体は傾き、溢水側の艀デッキ54が水平となるように回動し、貨物スペース52の港側が、艀10が浮遊し始めるまで冠水状態となり、その後、艀運搬船から取り出される。
上述の側部積荷式艀運搬船は、従来の側部積荷式艀母船(図2a、図2bに示される)が一つの艀を母船の一方の側で積荷又は荷下ろしをする場合に船体全体を部分的に浸漬させる必要があるという欠点を避けることができる。そこで、本発明の傾斜する艀デッキを側部積荷式艀運搬船に適用することにより、側部積荷式艀運搬船を配送サービスに使用する場合、例えば、LNGの艀のような積荷のある艀について、ある港で空にし、空の艀に積荷し、他の港に航行し、そこで満杯の艀を荷下ろしし、更に、空の艀を積み込むといった連続するシーケンスを、貨物スペースに空の艀が有る限り、より効率的に行うことができる。本発明を使用することにより得られる利点は、艀運搬船全体を部分的に浸水させる必要がなく一方の側だけでよいため、積荷/荷下ろしに要する時間がどれほど減少するかを考えると明らかである。同様に、バラストするために要するエネルギーもかなり減少する。
この時点において、側部積荷式艀運搬船は必ずしも両側から積荷ができるようにする必要はなく、一方の側からのみの積荷も、また、実行可能な選択的手段である。このような場合は、実施にあたっては、図6a及び図6bの参照番号56によって示される補強構造が運搬船の一方の側に移動される。貨物スペースは運搬船の反対側から補強構造まで延びる。しかしながら、この場合、積荷側から内側に反対側の貨物スペースの端部まで下降する貨物スペースの床は従来の艀運搬船より位置を低くすることを助け、これにより、艀運搬船は貨物スペースを十分に溢水させるために以前程バラストを供給される必要がなくなる。
本発明の第3の実施例は既に述べた二つの実施例の組み合わせである。第1の実施例は、水位線と同じ、或いは水位線より上の欄干から始まり、下降し、内方に向けて傾斜する、即ち、貨物スペースに沿って船首に向けて下降傾斜するデッキについてであり、第2実施例は、下方且つ内側に向けた傾斜であるが、貨物スペースに沿って貨物船の中央線に向けて下方に傾斜を持つ貨物デッキについてであり、第3実施例は、両方向に傾斜する貨物デッキを持つものであるが、貨物運搬船が航行バランス状態にあるときも、なお、内側に下降する傾斜を持つものである。即ち、それは貨物デッキが欄干から始まり船首に向けて下降して傾斜すると共に船体の側部から中央に向けて傾斜していることとなる。このような貨物デッキは、船体の一方の側のバラストタンクを船尾から満たすことにより開始することにより積荷/荷下ろしが行われ、船首側と船体の反対側のバラストタンクは実質的に当初の位置に残るようにしている。当然のことながら、ここでの目的は、前述の二つの実施例と同じで、即ち、貨物運搬船を、貨物デッキを艀が貨物デッキ上で浮遊できるように冠水させ、貨物デッキの長さ方向の半分が実質的に水平方向のレベルとなるように傾斜させることである。本実施例の適用に際して、航行時に貨物スペース内に海水が存在することを望まない場合は、貨物運搬船の側部を水密にするためのゲート又は壁体を設けることが必要となる。そうでない場合、海水が貨物デッキに自由に流れ込むことを防止する単なる側壁は航行の抵抗を小さくするために使用できる。
上述の本発明の説明から、本発明は艀母船又は艀運搬船だけでなく、独立して浮遊する物体の形態の貨物を 貨物運搬船を部分的に浸漬させて貨物スペースから取り出し又は貨物スペースに積荷するような他の貨物運搬船にも適用できることは理解されるべきである。したがって、本発明は、艀に加え、平底船、ライター、ヨット、タグボートの積荷/荷下ろしに使用できる。
また、上述の説明は、新規で進歩性のある貨物運搬船及びその積荷及び荷下ろしの方法を例示して示したものであることが理解されるべきである。したがって、本発明の上記の説明は如何なる手段によっても本発明を限定するものでなく、本発明の全体の範囲は添付のクレームによってのみ確定されるべきである。即ち、例えば、本発明の貨物運搬船はいくつかの貨物デッキを備え、これにより、貨物デッキのスロープは少なくとも最も低い貨物デッキにおいて必要とされる。また、当然のことながら、上方の貨物デッキに対応する傾斜を持たせることも可能である。更に、貨物の積荷/積み卸しを船首側で行うことも可能であり、この場合、本発明の貨物デッキは船尾の方向に向けて傾斜する。上述の記載から、本発明による貨物運搬船及び積荷及び荷下ろしの夫々の特徴は、たとえ、特定の組み合わせが詳細な説明や図面に特定して記載されていない場合であっても、他の別の組み合わせとして使用できることが理解されるべきである。
本発明は、請求項1の導入部に記載された浮遊貨物運搬船に関する。本発明は、また、請求項9の導入部に記載される浮遊貨物運搬船への積み荷及び荷下ろし方法に関する。
従来より、荷船、ヨット又は他の貨物運搬艀(はしけ)などの浮遊する物体を運搬するように設計された船が知られている。これらの艀運搬船又は艀母船の一例として、ライター アボード シップ(LASH)又は貨物運搬船が以下のように述べられてきた。この種の艀運搬船は、複数の独立した浮遊する艀が母船に積み荷され、その母船は満杯に積み荷された艀を、船は到達できないが艀を更に遠くまで運搬できる港又は他の適当な内陸水路の近くの場所に運搬する。艀は艀運搬船からおろされ、そこから最終目的地まで航行を続けることができる。次に、空の艀は、船に載せられ他の港に積み荷のために移送される。
艀運搬船は積み荷・荷下ろしが行われ場所により二つのグループに分類される。第1のグループの艀運搬船は、船尾又は船首、又は艦首で荷揚げが行われる母船で、荷揚げ又は荷おろしが艀運搬船の縦方向で行われる。第2のグループの艀運搬船は側部積み荷・荷下ろしが可能な運搬船で、積み荷・荷おろしが横方向、即ち、船の側部から行われる。
艀運搬船から艀をおろす方法には複数の異なる方法がある。艀母船には母船から艀を持ち揚げるクレーンが備えられている。他の手段として、艀を垂直方向に取り扱うためのエレベータがある。第3の手段として、英国特許出願GB-A-2075432号に記載されるような、いわゆる浮遊ドック原理を使用するものである。この英国出願に記載される艀運搬船は、艀運搬船に水が導入され、即ち、部分的に船全体を低くするように浸漬され、載せられている艀が艀又は貨物デッキの上で浮遊するようにしている。この浸漬はブラストタンクを水で満たし、船の喫水を調節することにより行われる。浮遊ドック原理を使用する従来の艀母船は、船が運搬している艀をおろす場合、水を送り出す、即ち、バラストタンクに水を供給して満杯に積み荷された艀が艀デッキ上に浮遊するようにして、艀運搬船全体の喫水を増加させ、これによって、独立して浮遊している艀が母船から取り出すようにしている。もし、艀運搬船が一層より多い層の艀を保持している場合は、最も低い層の一又は複数の艀を除去した後に、最上層の少なくとも一つの艀をエレベータなどの昇降装置により荷物スペースの底に降ろすようにして、対象とする浮遊している艀を母船から取り出すようにしている。
しかしながら、従来の艀運搬船は、浮遊ドック原理を使用するタイプの艀母船に共通の問題点を抱えている。船の喫水を変えるために要する時間、即ち、最初に積み荷・荷下ろしのために喫水を増加させ、次に、船の航行のために喫水を減少させるための時間が長くかかり、また、バラストタンクへの水の供給と排出するために多量の水を給排出することとなり、これによって、水の給排出に要するエネルギーもかなりのものとなる。艀母船の喫水をそのように多く変えなければならない理由はいくつかある。主たる理由は以下のとおりである。
・航行バランス調整時における船の喫水は、燃料消費を最小にするため抗力の観点から最適化される必要がある。
・艀運搬船の欄干は航行バランス調整時には抵抗が増加するのを避けるために水面と同レベル又はそれ以上でなければならない。
・艀デッキは水面より上でなければならない。
したがって、艀運搬船の喫水は艀が満杯に積み込まれときより若干多くなるように変更される必要がある。また、更に、艀が適度に浮遊するためと、特に積荷スペースから艀を取り出すための必要条件は、艀が浮遊を開始するときの艀デッキの方向は、艀がいかなる方向にも移動せず、それが取り除かれるまで艀デッキの上に留まるように水平とされることである。
上記で議論したポンプによる送出とエネルギーの効率に関する問題に密接に関連する他の問題は、艀運搬船が積み込まれた艀を他の港に運搬するために使用される場合に関連する。即ち、運搬船はある港で一又は数隻の艀を荷下ろしし、一又はそれ以上の空の艀を積み込み、他の港に航行し、積み荷と荷下ろしを繰り返す。そこで、各港においてバラストタンクは、全ての艀(複数層有る場合には最下の艀)が浮遊を開始するまで満たされ、また、荷下ろしの後は空にされ、或いは、より一般的には、船の安定のために必要とされる喫水によって定まる航行条件がもたらされるようにされる。即ち、たとえ、一隻だけの艀が取り出される場合でも、全ての艀を浮揚させることとなる。このことは、再び、必要とされる喫水に要求されるレベルまでタンクに水を供給するための莫大のエネルギーと時間が必要となり、また、積み荷又は荷下ろしの後に少なくとも、部分的にバラストタンクを空にする必要を生じる。
したがって、本発明の目的は、上記の問題点の少なくとも一部を解決する手段を提供することにある。一つの解決手段は艀運搬船に一部のみが冠水されるようにするこことである。
本発明の他の目的は、満杯に積み荷された艀の一部のみを荷降ろし前に浮遊させることにより、一又は複数の艀を降ろすことに関連する問題の解決を提供することである。
本発明の更なる他の目的は、側部での積み荷又は荷下ろしを可能とする新規な構造の艀運搬船を提供することである。
同様な方法により、本発明の少なくともいくつかの目的は、一つの独立した浮遊する物体を運搬する貨物デッキと貨物デッキ上で少なくとも一つの浮遊する物体を浮遊させるために貨物デッキを部分的に浸漬させる手段を持つ浮遊貨物運搬船に適合し、前記貨物運搬船は、積み荷/荷下ろし姿勢と航行姿勢の間で、
少なくとも一つの貨物デッキを、積み荷/荷下ろし姿勢のために水平にするため及び少なくとも一つの貨物デッキを航行姿勢のために傾斜させるため、船首における重量調整可能、船尾における重量調整可能及び横方向に傾斜可能のいずれかである。
本発明の目的の少なくともいくつかは、浮遊貨物運搬船における積荷又は荷下ろしの方法に適合し、その運搬船は、少なくとも一つの独立した浮遊できる物体を備える貨物が載る少なくとも一つの貨物デッキを有する貨物スペースを有し、積み荷及び荷下ろしは、貨物デッキ上の少なくとも一つの独立した対象物を浮遊させるために前記少なくとも一つの貨物デッキを冠水させるために、船を部分的に浸漬させ、少なくとも一つの対象物を貨物デッキへ積み荷、又は貨物デッキから荷下ろしすることにより実行され、本方法においては、運搬船の少なくとも一つの物デッキは積み荷/荷下ろし姿勢のために水平にされ、航行姿勢のために傾斜にされる。
本発明の運搬船及び方法の他の特徴は添付の従属クレームから明らかになるであろう。
前述の問題点と欠点の少なくともいくつかを解決するに当たり、本発明は、また、多くの利点をもたらすが、そのうちのいくつかは以下の通りである。
・バラストタンクへの給水/排水に要するエネルギーの低減
・バラストタンクへの給水/排水に要する時間の低減
・積荷の重心を低くすることによる船体の安定性の向上
しかしながら、上記に記載された利点は選択的なものであって、発明の実施の方法によって一又は複数の利点を得ることができる。
以下、添付の図面を参照して本発明をより詳細に述べる。
航行中の状態における従来の艀母船の側面図を示す。 積み荷・荷下ろし状態における従来の艀母船の側面図を示す。 航行中の従来の艀母船の断面図を示す。 積み荷・荷下ろし状態における従来の艀母船の断面図を示す。 積荷状態における航行中及び積み荷・荷下ろし状態の本発明の好ましい一実施例の艀母船の側面図を示す。 積荷状態における航行中及び積み荷・荷下ろし状態の本発明の好ましい一実施例の艀母船の側面図を示す。 図3aに示された艀母船の断面図を示す。 図3bに示された艀母船の断面図を示す。 本発明の第2の好ましい実施例の艀母船の側面図を示す。 図5に示された艀母船の航行状態における断面図を示す。 図5に示された艀母船の積み荷・荷下ろし状態における断面図を示す。
図1a及び図bに従来の艀母船が示されている。制御ブリッジ2,保管・収容スペース4及びエンジンルーム4が艀母船又は貨物運搬船の船首8に配置されている。船体の殆どの長さ部分が、貨物、即ち独立して浮遊可能な艀10を運搬するために確保されている。貨物デッキ14又は艀デッキ、即ち、貨物スペース12の床は実質的に水平であり、船尾18の欄干(横木)16は水位レベルWLより僅かに上の位置になっている。水位線WLは、船の船体又は浮遊する物体上の水面により形成される線によって定義される。欄干の垂直位置は航行中の抵抗を小さくする上で重要である。抵抗は欄干が水位より上にあるとき最小となる。艀運搬船にとっては、欄干と上方に傾斜している船底の境界線が水位線と同じ又水位線より上にあり、それにより抵抗を最小にすることが最適な構造とされる。艀デッキはできるだけ低くし、操縦ギア及び/又は推進ユニット及び鋼鉄構造のためにデッキと上向きに傾斜する船底との間に十分なスペースを残すようにしている。艀デッキ14は船尾において開放されているか、或いはゲートによって閉じられる。簡略化のために艀を2又は数層に積み重ねるための手段は本発明の部分を構成しないため示されていない。
艀デッキ14の下には推進シャフト20,操縦ギア、通常は海水用のバラストタンク22がある。船体のプロペラ24及び方向舵26は欄干16の下にある。ここでは、艀母船にはエンジンルーム6内にエンジン-発電器パッケージ28及びプロペラシャフト20に連結した電気モータ30が示されている。当然のこととして、直接的な機械駆動手段もまた選択的にあり得る。
艀デッキ14から一又はそれ以上の艀10を下ろそうとする場合(図1b)、艀運搬船は船首8から船尾18にかけてバラストタンク22を水で満たして部分的に浸水させられ、図1bに示されるように満杯に積荷された艀10が浮遊を開始し、船体の貨物スペース12から導出されるようになるまでの深さに艀デッキ14を冠水される。したがって、貨物デッキが高いほど、貨物運搬船は艀を積荷あるいは荷下ろしするためにより深くバラストに給水される。完全に空の又は積荷された艀を船に載せる場合も同様な方法で行われる。艀母船は、艀デッキ上の水位が載せられる艀の喫水より僅かに大きくなるような深さとなるようにバラストタンクに水を供給して部分的に浸漬させられる。その後、艀が貨物スペースに導入され、艀デッキ及び/又は側壁に適当な固定手段により固定される。艀が貨物スペースに積荷されたとき、所望の航行喫水に達するまで
所定の量の水をバラストタンクから排出し、艀運搬船は航行バランスになるように調整され、これによって艀デッキは実質的に水平に保たれる。
艀又は貨物運搬船の全体についての一部を、艀を貨物スペースから浮遊させ、そして/或いは貨物スペースに艀を積み込むことができるような喫水まで浸漬させることは長時間を要し、また、多量の水の給排水を必要とすることは容易に理解できるところである。同様に、船体を航行状態に戻す、即ち、喫水を減らすには長時間を要し、また、バラストを海に戻すためのポンプ駆動を要することになる。このように、艀を積荷或いは積み下ろしするのに必要な多大の費用と時間が貨物運搬船の喫水の調整から生じることとなる。
図2aと図2bは従来の側部積荷式の艀母船である。図2aは航行中のバランス状態/喫水を示し、図2bは積荷及び荷下ろし時のバランス状態/喫水を示す。従来の艀運搬船の艀デッキ34は実質的に水平に配置される、即ち、艀デッキは横断方向に実質的に水平だけでなく、船体の長手方向においても水平である。ここで艀10が下ろされる時、船全体が、再び艀10が艀デッキ34上で浮遊しはじめ、貨物スペース32から導出されるような深さまで艀デッキ34を水で満たすことにより部分的に浸漬させられる。したがって、この従来技術の艀運搬船においては、図1a及び図1bの艀運搬船における問題と同じ問題、即ち、たった一隻の艀10を船体の一方の側から下ろす場合にあっても全ての艀10を浮遊させなければならないという問題がある。また、艀デッキは艀運搬船のある一定の長さだけ延びているが、船体全体が部分的に浸漬させられる、即ち、船体の喫水が船首及び船尾の両方で等しく増加させられることとなる。したがって、時間、仕事量及び消費エネルギーに関する問題は図1a、1bの艀運搬船の問題と同じ問題となる。
図3a及び図3bは上記問題点を解決する本発明の好ましい第1の実施例による艀母船を示す。本発明の艀運搬船は図1aに示される従来例に近似している。したがって、制御ブリッジ、貯蔵・収容スペースはエンジンルームと同様に船首に、或いは貨物スペース42の上に配置されている。しかしながら、艀デッキ44を見る時、従来技術の艀運搬船と際だった差異を見ることができる。艀デッキ44は、船尾にあり、水位WLより僅かに上にある欄干(トランサム)46から始まっている。しかしながら、図3a、図3bに示される本発明の好ましい実施例は欄干46から船首40に向けて、即ち、内方に向けて下方に傾斜しており、貨物スペース42おいて最も遠く、或いは深い位置にある艀が、図1a、図1bの従来の艀運搬船の対応する艀に比較してかなり低い位置となるような艀デッキ44を有する。貨物スペースにある艀10の位置は図4a及び図4bにより詳細に示されている。
図3bは荷下ろし又は積み荷姿勢にある艀母船を示す。図1bに示された従来の艀母船との明瞭な差異は、積荷又は荷下ろしにおいて、艀運搬船は船尾において重量バランスが調整される。船は、艀デッキ44上にある艀10が浮遊を開始し、貨物スペースから導出することができる深さまで、又は、積み荷においては、貨物スペースに案内されるような深さまで冠水させるために重量バランスが調整される。好ましくは、船体は船尾においてバランスが調整される間、艀又は貨物デッキ44は実質的に水平に保たれ、これによって全ての艀10は、それらの喫水が同じであれば、実質的に同時に浮遊し始める。貨物スペースの前側にある艀は船尾よりかなり低い位置にあり、船の船首40を部分的に浸漬させて貨物スペースの前方にある艀を浮遊させるように喫水を増加させる必要がなく、バラスト水とポンプ駆動の必要が極めて減少し、これにより、貨物又は艀デッキ44を冠水させるために必要なエネルギーと時間もまた減少する。このように、バラストは図1a及び図1bの艀母船に比較して極めて減少する。
図4a及び図4bは図3aの積み込まれた艀運搬船の二つの断面を示す。即ち、これらの図は、例えば水位線WLに関し、船体の貨物デッキ上に積荷された艀10の垂直位置を示してしている。図4aは欄干46(図a)に近い位置における断面図で、図4bは貨物スペースの前方部分における断面図である。積荷が、航行中の抵抗を少なくするために船尾の水位線WLより僅かに上にある欄干を越えて行う必要のある船尾積荷式貨物船の一般的な構造から当然のこととして、船尾の艀10は、この実施例では完全に水位線より上にある。しかしながら、貨物デッキ44が傾斜しているため、図4bの艀10は、明らかにより低くなっている。貨物は本発明の貨物運搬船に置かれるため、また、特に実質的に先行技術の貨物運搬船より低い貨物スペースの前方に置かれるため、貨物運搬船の貨物スペースの前方部分の喫水を増加させる必要が極めて減少し、同時に、貨物運搬船の安定性も極めて増加する。図4bに示されるように、貨物デッキの床は少なくとも部分的には水位線より下にあるため、貨物デッキは雨水及び艀の積み込み又は荷下ろしに伴って入り込む海水を排出するポンプを備えることが好ましい。しかしながら、ある場合においては、貨物デッキ全体が、傾斜しているにもかかわらず、水位線より上で準備状態の場合があり、この場合、貨物デッキに侵入した水はポンプを使用することなく排出される。
図5は本発明の第2の好ましい実施例の貨物運搬船を示す。貨物デッキが図2a及び図2bに示される従来の貨物運搬船より低い側部積荷・荷下ろし式の貨物運搬船について問題としている。事実、本発明の追加的選択的実施例において、貨物デッキ54は、船体の長手方向の全長に亘り少なくとも部分的に水位線より下にある。この特別の実施例の貨物船の欄干58は水位線WLと同じ、或いは上に示されており、その高さはこの実施例では船体の積み荷又は荷下ろしに影響ないものとなっている。本発明のこの実施例においては、例えば、欄干58の下に設けられるスラスター又は推進ジェットのような推進システム60を使用することが有利である。この種の推進システムはプロペラシャフトを使用する推進システム(例えば、図3aの電気・機械式駆動)より垂直方向に大きいスペースを必要とするが、長さ方向には大きなスペースをとらない。即ち、このような推進装置は、貨物デッキを要求により低くし、船体の長さを最小限にするために選択されている。艀の貨物10に加え、図5はタンク、ライフラフと、ライフボート、又は燃料タンクのような追加の貨物の構造体62を示し、これらは中央の構造体56の上又は内部に配置され、これについては、図6a及び図6bを参照してより詳細に説明する。
図6a及び図6bは本発明の第2の実施例による艀運搬船の航行状態及び積み荷及び荷下ろし時の状態の2つの断面図を示している。図6aは船体の港側に積まれた艀10を示し、ここでは貨物スペースの右舷は空となっている。図からわかるように、この実施例では貨物又は艀デッキ54は貨物デッキに沿って、即ち、船体の側部から船体の中心に向けて下降するように傾斜している。図6a及び図6は、貨物スペース52の間に貨物運搬船の中央に沿って長手方向に設けられた中央構造体56を示している。この中央構造体56は船体を補強すると共に燃料タンク、付加的貨物タンク62,ライフラフト又はライフボート及び艀の固定手段を保持するためのものである。艀運搬船全体の構造によっては、貨物スペースの側部は開放されるか、又は水密でないゲートが設けられ、これによって、貨物スペースの底が部分的或いは全体に航行状態においても水で覆われるようにできる。もし、貨物デッキが冠水状態となっていれば、貨物スペースにある艀はそれ自身の浮力の一部を与え、艀の重量の残りの部分は貨物デッキによって支えられる。本発明の更なる特徴によれば、側部積荷可能な艀及び艀運搬船は、好ましくは、艀の側部が艀運搬船の側部を形成するように寸法を互いに合致するようにしておき、これによって艀母船に追加的な側部の必要がないようにすることができる。艀が実質的に貨物スペース及びその床全体を満たし、僅かの量の水が貨物スペースに残るだけである。しかしながら、必要であれば、貨物スペースの海水又は雨水を排出するためのポンプを設けてもよい。艀は貨物スペースにおいては低いため、即ち、部分的に浮遊するため、艀運搬船がロールしたとき、艀がそれ自体で浮遊して貨物スペースから出てしまうような危険が存在するため、それらは好ましくは固定しておく必要があることは理解できるであろう。
図6bは本発明の第2の実施例の艀運搬船の積み荷又は荷下ろし位置にある状態を示す。ここでは、船体の一方の側でバラストタンクに水で満たし(又はタンクに水が満たされるようにして)艀運搬船が横に傾くようにされる。このようにすることによって、船体は傾き、溢水側の艀デッキ54が水平となるように回動し、貨物スペース52の港側が、艀10が浮遊し始めるまで冠水状態となり、その後、艀運搬船から取り出される。
上述の側部積荷式艀運搬船は、従来の側部積荷式艀母船(図2a、図2bに示される)が一つの艀を母船の一方の側で積荷又は荷下ろしをする場合に船体全体を部分的に浸漬させる必要があるという欠点を避けることができる。そこで、本発明の傾斜する艀デッキを側部積荷式艀運搬船に適用することにより、側部積荷式艀運搬船を配送サービスに使用する場合、例えば、LNGの艀のような積荷のある艀について、ある港で空にし、空の艀に積荷し、他の港に航行し、そこで満杯の艀を荷下ろしし、更に、空の艀を積み込むといった連続するシーケンスを、貨物スペースに空の艀が有る限り、より効率的に行うことができる。本発明を使用することにより得られる利点は、艀運搬船全体を部分的に浸水させる必要がなく一方の側だけでよいため、積荷/荷下ろしに要する時間がどれほど減少するかを考えると明らかである。同様に、バラストするために要するエネルギーもかなり減少する。
この時点において、側部積荷式艀運搬船は必ずしも両側から積荷ができるようにする必要はなく、一方の側からのみの積荷も、また、実行可能な選択的手段である。このような場合は、実施にあたっては、図6a及び図6bの参照番号56によって示される補強構造が運搬船の一方の側に移動される。貨物スペースは運搬船の反対側から補強構造まで延びる。しかしながら、この場合、積荷側から内側に反対側の貨物スペースの端部まで下降する貨物スペースの床は従来の艀運搬船より位置を低くすることを助け、これにより、艀運搬船は貨物スペースを十分に溢水させるために以前程バラストを供給される必要がなくなる。
本発明の第3の実施例は既に述べた二つの実施例の組み合わせである。第1の実施例は、水位線と同じ、或いは水位線より上の欄干から始まり、下降し、内方に向けて傾斜する、即ち、貨物スペースに沿って船首に向けて下降傾斜するデッキについてであり、第2実施例は、下方且つ内側に向けた傾斜であるが、貨物スペースに沿って貨物船の中央線に向けて下方に傾斜を持つ貨物デッキについてであり、第3実施例は、両方向に傾斜する貨物デッキを持つものであるが、貨物運搬船が航行バランス状態にあるときも、なお、内側に下降する傾斜を持つものである。即ち、それは貨物デッキが欄干から始まり船首に向けて下降して傾斜すると共に船体の側部から中央に向けて傾斜していることとなる。このような貨物デッキは、船体の一方の側のバラストタンクを船尾から満たすことにより開始することにより積荷/荷下ろしが行われ、船首側と船体の反対側のバラストタンクは実質的に当初の位置に残るようにしている。当然のことながら、ここでの目的は、前述の二つの実施例と同じで、即ち、貨物運搬船を、貨物デッキを艀が貨物デッキ上で浮遊できるように冠水させ、貨物デッキの長さ方向の半分が実質的に水平方向のレベルとなるように傾斜させることである。本実施例の適用に際して、航行時に貨物スペース内に海水が存在することを望まない場合は、貨物運搬船の側部を水密にするためのゲート又は壁体を設けることが必要となる。そうでない場合、海水が貨物デッキに自由に流れ込むことを防止する単なる側壁は航行の抵抗を小さくするために使用できる。
上述の本発明の説明から、本発明は艀母船又は艀運搬船だけでなく、独立して浮遊する物体の形態の貨物を 貨物運搬船を部分的に浸漬させて貨物スペースから取り出し又は貨物スペースに積荷するような他の貨物運搬船にも適用できることは理解されるべきである。したがって、本発明は、艀に加え、平底船、ライター、ヨット、タグボートの積荷/荷下ろしに使用できる。
また、上述の説明は、新規で進歩性のある貨物運搬船及びその積荷及び荷下ろしの方法を例示して示したものであることが理解されるべきである。したがって、本発明の上記の説明は如何なる手段によっても本発明を限定するものでなく、本発明の全体の範囲は添付のクレームによってのみ確定されるべきである。即ち、例えば、本発明の貨物運搬船はいくつかの貨物デッキを備え、これにより、貨物デッキのスロープは少なくとも最も低い貨物デッキにおいて必要とされる。また、当然のことながら、上方の貨物デッキに対応する傾斜を持たせることも可能である。更に、貨物の積荷/積み卸しを船首側で行うことも可能であり、この場合、本発明の貨物デッキは船尾の方向に向けて傾斜する。上述の記載から、本発明による貨物運搬船及び積荷及び荷下ろしの夫々の特徴は、たとえ、特定の組み合わせが詳細な説明や図面に特定して記載されていない場合であっても、他の別の組み合わせとして使用できることが理解されるべきである。

Claims (12)

  1. 少なくとも一つの独立して浮遊する物体を運搬するための貨物デッキと、前記少なくとも一つの浮遊する物体(10)を前記貨物デッキ上に浮遊させるために前記貨物デッキを冠水させるために船体を部分的に浸漬させる手段を有する貨物運搬船であって、前記貨物運搬船が航行姿勢にあるとき、前記貨物デッキ(44,54)は下方に且つ内方に向けて傾斜するスロープを有することを特徴とする貨物運搬船。
  2. 前記貨物デッキ(44)は欄干(46)から船首(40)に向けて船体の長手方向に下方に傾斜し、前記貨物運搬船は船尾位置により積荷を行うことを特徴とする、請求項1に記載の貨物運搬船。
  3. 前記貨物デッキ(54)は船体の側部から船体の長手中央線に向けて下方に傾斜し、前記貨物運搬船は側部から積荷することを特徴とする、
    請求項1に記載の貨物運搬船。
  4. 前記貨物デッキは一方の側部から反対側の側部に向けて下方に傾斜し、前記貨物運搬船は側部から積荷することを特徴とする、
    請求項1に記載の貨物運搬船。
  5. 前記貨物デッキ(44,54)は、船体の長手方向及び横断方向に下方に傾斜し、前記貨物運搬船は側部から積荷することを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の貨物運搬船。
  6. 前記貨物デッキ(44,54)は、前記貨物船が航行姿勢にあるとき、少なくとも部分的に水位線より下に位置する側部から積荷することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の貨物運搬船。
  7. 前記貨物スペース(42,52)にある前記浮遊する物体(10)は前記物体自体の浮力の一部を与えることを特徴とする請求項6に記載の貨物運搬船。
  8. 前記貨物デッキ(54)は、前記貨物運搬船の長手方向全体に亘り少なくとも部分的に水位線より下に位置する、請求項3又は請求項4に記載の貨物運搬船。
  9. 少なくとも一つの独立して浮遊する物体(10)を有する貨物が載せられる貨物デッキを備える貨物スペースを持つ貨物運搬船に積荷及び荷下ろしをする方法であって、
    前記積み荷及び荷下ろしは、前記貨物デッキ上の少なくとも一つの物体を前記貨物デッキ上で浮遊させるために船体を浸漬させ、
    前記少なくとも一つの物体(10)を前記貨物スペースから導出し、
    前記貨物運搬船を傾斜させることにより前記貨物運搬船の前記貨物デッキ(44,54)の少なくとも一部を実質的に水平方向にし、これにより、前記貨物デッキ(44,54)の実質的に水平な部分が下降されて、前記少なくとも一つの物体(10)が前記貨物デッキ(44,54)上で浮遊するに十分な水位をもつように冠水される、ことを特徴とする方法。
  10. 前記貨物運搬船の貨物デッキ(44,54)の少なくとも一部を水平にするため船尾においてバランスを調整することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記貨物運搬船の貨物デッキ(44,54)の少なくとも一部を水平にするため前記貨物運搬船を傾斜させることを特徴とする、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 所望の傾斜を得るために前記貨物運搬船にバラストを供給することを特徴とする、請求項9乃至11のいずれかに記載の方法。
JP2013540418A 2010-11-25 2011-11-21 浮遊貨物運搬船及び積み荷及び荷下ろし方法 Active JP5878179B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI20106244 2010-11-25
FI20106244A FI122659B (fi) 2010-11-25 2010-11-25 Lastia kuljettava vesialus sekä menetelmä sen lastaamiseksi ja purkamiseksi
PCT/FI2011/051022 WO2012069696A2 (en) 2010-11-25 2011-11-21 A cargo carrying marine vessel and a method of loading and offloading such

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013543816A true JP2013543816A (ja) 2013-12-09
JP5878179B2 JP5878179B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=43269021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013540418A Active JP5878179B2 (ja) 2010-11-25 2011-11-21 浮遊貨物運搬船及び積み荷及び荷下ろし方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP2643208B1 (ja)
JP (1) JP5878179B2 (ja)
KR (1) KR101732218B1 (ja)
CN (1) CN103228531B (ja)
FI (1) FI122659B (ja)
WO (1) WO2012069696A2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016036690A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Excelerate Energy Limited Partnership System and method for small scale marine transpoation of cryogenic hydrocarbons
EP3221213B1 (en) * 2014-11-18 2018-09-19 Keppel Offshore & Marine Technology Centre Pte Ltd A submersible vessel for dry docking a vessel
KR101964201B1 (ko) 2017-06-22 2019-04-02 삼성중공업 주식회사 선박
CN109808839B (zh) * 2017-11-22 2020-07-17 中冶宝钢技术服务有限公司 船舶的装货方法
UA128726U (uk) * 2018-03-02 2018-10-10 Олег Валерійович Морозов Плавзасіб для транспортування сипучих вантажів
CN115385126A (zh) * 2022-08-11 2022-11-25 上海中船船舶设计技术国家工程研究中心有限公司 一种面向化学品船的优化配载及装卸流程的方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3508514A (en) * 1966-04-04 1970-04-28 Vienna Arthur W Cargo ships
JPS499233B1 (ja) * 1969-10-25 1974-03-02
JPS4992788A (ja) * 1973-01-05 1974-09-04
JPS5164286A (ja) * 1974-10-17 1976-06-03 Torimarinaa Corp
JPS5350994U (ja) * 1976-10-05 1978-04-28
JPS554968U (ja) * 1978-06-26 1980-01-12
JPS559791U (ja) * 1978-07-06 1980-01-22
JPS574496A (en) * 1980-05-07 1982-01-11 Avanova Corp Barge transport and its manufacture

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD83914A1 (de) * 1970-07-29 1971-08-12 Dockschiff zum Transport von schwimmenden Ladungsträgern
US20020038623A1 (en) * 2000-09-28 2002-04-04 Irish John T. Garage and swimming area for yachts, trawlers and the like
US6550408B1 (en) * 2001-12-19 2003-04-22 Hermann J. Janssen Method and apparatus for loading and unloading cargo from a twin-hull sea-going ship

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3508514A (en) * 1966-04-04 1970-04-28 Vienna Arthur W Cargo ships
JPS499233B1 (ja) * 1969-10-25 1974-03-02
JPS4992788A (ja) * 1973-01-05 1974-09-04
JPS5164286A (ja) * 1974-10-17 1976-06-03 Torimarinaa Corp
JPS5350994U (ja) * 1976-10-05 1978-04-28
JPS554968U (ja) * 1978-06-26 1980-01-12
JPS559791U (ja) * 1978-07-06 1980-01-22
JPS574496A (en) * 1980-05-07 1982-01-11 Avanova Corp Barge transport and its manufacture

Also Published As

Publication number Publication date
EP2643208A2 (en) 2013-10-02
WO2012069696A3 (en) 2012-07-19
KR101732218B1 (ko) 2017-05-02
CN103228531A (zh) 2013-07-31
JP5878179B2 (ja) 2016-03-08
FI122659B (fi) 2012-05-15
EP2643208B1 (en) 2015-02-25
FI20106244A0 (fi) 2010-11-25
CN103228531B (zh) 2015-10-14
KR20130132822A (ko) 2013-12-05
WO2012069696A2 (en) 2012-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5878179B2 (ja) 浮遊貨物運搬船及び積み荷及び荷下ろし方法
JP4774417B2 (ja) 双胴航海船
KR101785965B1 (ko) 단일 선체 선박 및 장비를 잠수시키거나 잠수된 장비를 회수하는 방법
EP1960256B1 (en) Dual draft vessel
JP2013508224A (ja) 部分的に浸水可能な風力タービン輸送船
KR102157346B1 (ko) 드라이도크 미부양 탠덤 공법을 적용한 선박건조공법
WO2001064507A1 (en) Submersible heavy lift catamaran
KR102627020B1 (ko) 해수 밸러스트가 없는 운송 선박의 트림을 제어하는 방법
SE426465B (sv) Pramberande fartyg
US3939790A (en) Transport ship construction and method of loading floating cargo into a floatable cargo space of a ship
KR20100136766A (ko) 이동/자항형 해상 하역 부유 구조물
US9499239B2 (en) Integrated heavy lift and logistics vessel
US4292915A (en) Ocean-going barge carrier
USRE30040E (en) Vessel for flotation loading and unloading and partial buoyancy support of barges and other floating cargoes
EP0101171A1 (en) Barge carrying vessel
JP7158691B1 (ja) 水上遊覧方法、及び水上遊覧組船
AU2006292867A1 (en) Vessel with movable float
KR102594823B1 (ko) 유동 저감 시스템을 구비한 바지선
KR20110075916A (ko) 이동 항구
GB2123354A (en) Barge carrying vessel
KR20110049500A (ko) 버블을 이용한 탠덤건조공법
JPS62279186A (ja) 半潜水式水面航行船舶
SE411876B (sv) Forfarande for lastning och lossning av ett fartyg for transport av flytkroppar t ex pramar, och anordning for genomforande av forfarandet
WO2004002816A1 (en) Seagoing vessel having submergible hull for transporting bulk cargo

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20130523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250