JP2013541710A - 油サンプルの取得及びその品質モニターのための方法及びデバイス - Google Patents

油サンプルの取得及びその品質モニターのための方法及びデバイス Download PDF

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Abstract

油の静電容量特性を測定することにより油品質の指標を提供できる方法及びデバイスが開示される。この方法及び/又はデバイスは、静電容量検出エレメントを備える微小体積油取得容器を含むサンプル取得プローブを使用することができ、この静電容量検出エレメントは、容器の底面に配置され、外側が親油性濡れ機構によって囲まれている。この方法には、サンプル取得プローブを少なくとも部分的に油供給源に浸す工程と、そのプローブを油供給源から引き上げることにより微小体積油サンプルをプローブの微小体積油取得容器内に保持する工程と、微小体積油サンプルの静電容量特性を、容器内に配置された静電容量検出エレメントで測定する工程とを含み得る。

Description

油(例えば食用油、揚げ油、油脂、ショートニング等)は、高温に曝されると、酸化反応が起こる可能性があり、その結果、油の劣化が生じる。したがって、油が依然として使用に適しているかどうかを判定するために、例えばレストランの厨房では油の品質が頻繁にモニターされる。油の品質を評価するのにしばしば用いられる1つのパラメータは、油の全極性(化合物)の含有量である。油の全極性含有量を測定するには、さまざまなアプローチ(静電容量、分光分析等)が使用されている。
油の静電容量特性を測定することにより油品質の指標を提供できる方法及びデバイスが開示される。この方法及び/又はデバイスは、静電容量検出エレメントを備えた微小体積油取得容器を含むサンプル取得プローブを使用することができ、この静電容量検出エレメントは、容器の底面に配置され、外側が親油性濡れ機構によって囲まれている。この方法には、サンプル取得プローブを少なくとも部分的に油供給源に浸す工程と、そのプローブを油供給源から引き上げることにより微小体積油サンプルをプローブの微小体積油取得容器内に保持する工程と、微小体積油サンプルの静電容量特性を、容器内に配置された静電容量検出エレメントで測定する工程とを含み得る。
一態様において、本明細書では、油供給源から微小体積油サンプルを取得し、かつ微小体積油サンプルの静電容量特性を測定するためのデバイスが開示され、このデバイスは、微小体積油取得容器を含み、この容器の底面上に静電容量検出エレメントが配置され、容器底面上に配置されたフッ素化バリアコーティングと、その上に静電容量検出エレメントが備えられている、サンプル取得プローブを含み、ここで、静電容量検出エレメントと、静電容量検出エレメントの上のフッ素化バリアコーティングとは、外側が親油性濡れ機構によって囲まれている。
別の一態様において、本明細書では、微小体積油サンプルの静電容量特性を測定する方法が開示され、これには、サンプル取得プローブの微小体積油取得容器の底面上に配置された静電容量検出エレメントを提供する工程と、サンプル取得プローブを少なくとも部分的に油供給源に浸してからそのプローブを油供給源から引き上げることにより、静電容量検出エレメントを完全に覆うような様式で、微小体積油サンプルを油取得容器内に保持する工程と、静電容量検出エレメントを使って、微小体積油サンプルの静電容量特性を測定する工程とが含まれる。
本明細書の上記及びその他の特徴及び態様は、以下の例示的な実施形態の詳細な説明からより完全に理解されるであろう。先に述べた概要及び以下の詳細な説明は例示であり、本明細書を制限するものではないことを理解されたい。
フッ素化バリアコーティングを備えた静電容量検出エレメントを含む微小体積油取得容器を備えたサンプル取得プローブを含む、代表的な油品質モニタリングデバイスの斜視図。 フッ素化バリアコーティングを備えた静電容量検出エレメントを含む、代表的な微小体積油取得容器の斜視図。 図2の線3−3に沿った、図2の微小体積油取得容器の断面図。 容器が油サンプルを含んだ状態の、図3の微小体積油取得容器の断面図。 代表的な親油性濡れ機構を含む、代表的な微小体積油取得容器の部分断面図。 別の代表的な親油性濡れ機構を含む、代表的な微小体積油取得容器の部分断面図。 別の代表的な親油性濡れ機構を含む、代表的な微小体積油取得容器の部分断面図。 別の代表的な親油性濡れ機構を含む、代表的な微小体積油取得容器の部分断面図。 フッ素化バリアコーティングを備えた静電容量検出エレメントを含み、更に、容器の外辺部に隣接して配置された液体センサーを含む、代表的な微小体積油取得容器の斜視図。 フッ素化バリアコーティングを備えた静電容量検出エレメントを含み、更に、容器の上に配置された油延展シートを含む、代表的な微小体積油取得容器の断面図。
さまざまな図面における類似参照番号は、類似要素を表す。特定の要素は、同一のものが複数提示されることがあり、つまり単独のみの代表的要素が参照番号で示されることがあるが、このような参照番号は、そのような同一要素の全てに適用されると理解されよう。特に指定されない限り、本文献における全ての図面及び図は、一定の縮尺ではなく、本発明の異なる実施形態を例示する目的で選択される。特に、さまざまな構成要素の寸法は、指示のない限り、例示的な用語としてのみ記述され、さまざまな構成要素の寸法間の関係は、図面から推測されるべきではない。「最上部」、「底部」、「上側」、「下側」、「下」、「上」、「前」、「後ろ」、「外側に」、「内側に」、「上に」、「下に」、並びに「第1」及び「第2」などの用語が本開示中で使用され得るが、特に記載のない限りこれらの用語は相対的な意味においてのみ使用されることを理解すべきである。
図1は、例えばレストランなどで使用され得るような、液体油(食用油、揚げ油等)の品質をモニターするのに使用され得る、代表的な油品質測定デバイス1の斜視図を示す。デバイス1は、コントロール装置400を含み、これには、信号処理、データ取扱い、操作者入力の受信等のための電子回路部品が含まれ得る。デバイス1は、微小体積油取得容器100を含むサンプル取得プローブ2を更に含んでおり、この微小体積油取得容器は、静電容量検出エレメント110を含む。静電容量検出エレメント110は、動作可能なようにコントロール装置400に接続されており、このコントロール装置によって操作され得、これは、本明細書で後述されるように、任意の好適なメカニズムで達成することができる。サンプル取得プローブ2は、静電容量検出エレメント110を内部に備えた微小体積油取得容器100を含み、このプローブは、例えば接続部材410により、コントロール装置400に物理的に接続できる。
図2は、静電容量検出エレメント110を内部に備えた微小体積油取得容器100を含む、代表的なサンプル取得プローブ2の拡大斜視図を含む。図3は、微小体積油取得容器100を更に詳しく示すための、プローブ2の断面図を示す。微小体積油取得容器100は定義上、500マイクロリットル以下のごくわずかな容積を有し、容器の深さが横方向寸法よりもはるかに小さく、かつ上向きの開口部を備えた、全体に浅い水盤形状を有し得、これにより微小体積の油サンプルを容器内に受容することができる。上向きの開口部は、図2の代表的な実施形態に示すように、容器100の横方向寸法と同一の広がりを有し得る。(いくつかの実施形態において、本明細書で後述されるように、上向きの開口部には、油が通過して容器100に達することができるような油延展シートを含んでよい)。容器100の底面102は、基材120(又は基材120の上にある層)の全体に平坦な上面によって提供され、この上に静電容量検出エレメント110及びフッ素化バリアコーティング200を担持し得る。静電容量検出エレメント110は、例えば一組の導電性経路の形状を有し、これらを合わせて、例えば、互いに入り込んだ電極134及び136などの、静電容量電極を含んでよい。油サンプルの静電容量特性は、電極134及び136を介して測定することができ(例えば、電極134及び136の静電容量、インピーダンス等について、油の影響をモニターすることにより)、次いで、油サンプルの全極性含有量と関連付けることができ、これによって油の品質を確認することが可能になり得る。
本明細書で使用されるとき、用語「上向き」及び「上側」は、基材120とは概ね反対の方向に(例えば、図3の上方向に向かって)容器100から外側に向かって面する又は向いていることを意味し、用語「下向き」及び「下側」は、容器100とは概ね反対の方向に(例えば、図3の下方向に向かって)基材120から外側に向かって面する又は向いていることを意味する。用語「横方向」は、基材120の面及び容器100の面に対して概ね平行の方向を指し、用語「垂直」は、基材120及び容器100の面に対して概ね直角の方向(上向き又は下向き)を指す。用語「上方」は、垂直方向に沿って上側を意味する。用語「微小体積」は、本明細書において後で詳しく記述されるように、500マイクロリットル未満の体積として定義される。
基材120は、電気的測定に対して材質による悪影響を与えることなく、その上に導電性経路を担持することができ、かつ本明細書で開示される用途に提供するのに十分な温度安定性を有する、任意の好適な材料から製造することができる。具体的には、基材120は食用油の温度(例えば、150、175、又は200℃、又はそれ以上)に耐えるよう選択され得る。例えば、基材120は、Arlon,Inc.(Rancho Cucamonga、CA)から商品名Isocladとして販売されるセラミック充填フルオロポリマーで製造することができる。いくつかの実施形態において、基材120の少なくとも一部に隣接して配置され、その部分に対して密接な熱的接触を有する(又は、基材120と密接な熱的接触を有する層との密接な熱的接触を有する)、所望による受動的サーマルマスエレメント121を提供することが望ましい場合がある。サーマルマスエレメント121は、サーマルマスエレメント121、並びにその上にある基材120及び静電容量検出エレメント110が油供給源内に配置されたときに熱せられる速度に影響する可能性があり、及び/又は微小体積油サンプル取得後に、容器100内に取得した微小体積油サンプルとともにこれらが冷却される速度に影響する可能性がある、所定のサーマルマスを提供することができる。
互いに入り込んだ電極134及び136は、当該技術分野において周知のように、合わせて、互いに入り込んだ静電容量検出エレメント110を包含するような、間隔を開けた配置で、基材120上に配置される。互いに入り込んだ電極134及び136は、任意の好適なプロセスにより、基材120の一部を導電材料でコーティングすることによって、パターン化された連続的な導電性通路(経路)を形成し、製造することができる。この導電材料は、基材120を構成する材料の露出表面の上に直接提供することができ、あるいは、この導電材料は、基材120上に存在する材料の層(例えば結合層、プライマー層、接着促進層等)の露出表面の上に提供することができる。この電極の(横方向の)幅、厚さ(深さ)、ピッチ等は、電極134及び136それぞれの互いに入り込んだ指状部分134a及び136aの近接する部分の間にギャップ133(すなわち、横方向のスペース)が生じるように、望ましいように選択することができる。図2の代表的な構成において、互いに入り込んだ電極134及び136は、直線的パターン(しばしば櫛型交互パターンと呼ばれる)を含むが、例えば相互に入り込んだらせん状パターン等の他の構成も使用することができる。相互に入り込んだ電極134及び136は、導線によってコンタクトパッド(どの図にも図示なし)に接続することができ、このパッドは、制御装置400に電気的に接続可能であり、この制御装置は、静電容量測定回路、温度測定回路、並びに上述のデバイスを操作し、これらから受信したデータを処理し、その処理結果をユーザーに提示し、データ及び/又は結果を保管し、そのデータ及び/又は結果を離れた受信場所へ送信するなどを行うための、制御回路を含むことができる。
エレメント110の温度、及び/又は容器100内の微小体積油サンプルの温度をモニターするために、温度センサー122を提供することができる。いくつかの実施形態において、油サンプル及び/又はエレメント110を試験のために特定の温度にする必要がある場合は、能動的温度制御エレメント(例えば、電気式加熱ブロック(どの図にも図示なし))を提供することができる。他の実施形態において、本明細書において後で詳述されるように、能動的温度制御エレメントは存在せず、そのため、温度無制御の微小体積油サンプルで静電容量測定が行われる。
静電容量検出エレメント110は、互いに入り込んだ電極134及び136を覆い、更に電極134及び136の間のギャップ133における容器底面102(例えば、基材120の上面、又は基材120の上にある層の上面)も覆う、フッ素化バリアコーティング200を含む。したがって、容器100内に取得された微小体積油サンプルは、図3の断面図に示すように、フッ素化バリアコーティング200の最も外側の露出面上に存在する。静電容量測定の最適な正確さを得るためには、取得した微小体積油サンプルが静電容量検出エレメント110全体(例えば、互いに入り込んだ電極134及び136及びその間のギャップ133の全体であって、コンタクトパッドとそれに対する接続は必ずしも含まない)を、完全に覆うことが望ましい場合がある。
フッ素化バリアコーティング200は、米国特許出願第12/542829号(Yuら)に詳述されるように、耐久性、清浄可能性等において顕著な利点を提供することがある。しかしながら、フッ素化バリアコーティング200は、本明細書に開示されるサンプル取得様式において、微小体積油サンプルが比較的幅広で浅い微小体積容器100に取得される場合、問題を呈することがある。フッ素化バリアコーティング200は、高い疎油性をもつ傾向があるため、取得した微小体積油サンプルがコーティング200の領域を濡らさない、及び/又は容器100の特定の場所に優先的にビーズ状になる傾向をもつ可能性がある。そのような挙動は、静電容量センサー110を用いて行う測定の正確さ及び/又は精密度に悪影響を与えることがある。したがって、本明細書に開示される方法及びデバイスは、微小体積油サンプル取得デバイス及び/又は方法の機能を強化するよう開発されたものである。
したがって、図2〜8のさまざまな代表的実施形態に図示されるように、サンプル取得プローブ2の微小体積油取得容器100内に、親油性濡れ機構50を提供することができる。親油性濡れ機構50は、定義として、静電容量検出エレメント110の外側を囲み(すなわち、包囲する、囲む等であるが、厳密に円形又は概ね円形の形状に制限されるものではない)、容器100内の微小体積油サンプルが接触可能であり、かつフッ素化されておらず(本明細書において、0.05重量パーセント未満の合計フッ素含有量を有すると定義される)、表面エネルギーが少なくとも30dyne/cmであるような、少なくとも1つの表面を含む。図4の代表的な様式に示されるように、親油性濡れ機構50は、微小体積油サンプル90が容器100内に取得されたときに、静電容量検出エレメント110を含む容器底面の面積全体がこれにより濡れた状態を保つようにすることができる。いくつかの実施形態において、親油性濡れ機構50は、微小体積油取得容器の外側の境界を画定し得、別の実施形態において、親油性濡れ機構50は、いくつかの他の囲み機能又はバリア(例えば、側壁)によって提供される微小体積油取得容器100の境界より内側に横方向に位置していてよい。
親油性濡れ機構50は、数多くの異なるデザインから選択することができる。図2〜4において、及び図5の拡大図において示される実施形態では、親油性濡れ機構50は、層52(これは、例えばストリップ、フレーム、部分的フレーム等であり得る)の親油性端51を含む。層52は、フッ素化コーティング200の面の上に垂直に突出する。端51の少なくとも横方向の内側を向く面は、フッ素化されておらず、その表面エネルギーは、30dyne/cm超である(本明細書において、親油性とは、表面エネルギーが30dyne/cm超で、フッ素化されていない少なくともいくつかの部分の露出面を有すると定義される)。層52の任意又は他の全ての表面(例えば、上面58)もまた、望ましい場合は、親油性であり得る。層52は、例えば任意の好適な方法(例えばコーティング、蒸着、スパッタリング等)によって親油性材料を付着させることによって提供され、これにより、静電容量検出エレメント110の横方向の外側で、容器100内の望ましい位置に、層を形成することができる。あるいは、形成済みの材料の層を好適な形状で(例えば、ストリップとして)提供し、容器100内に望むように配置することができる。いずれの場合でも、層52は、接着性又は非接着性であってよく、任意の好適な取り付けメカニズムによって定位置に取り付けることができる。例えば、層52は、接着性表面(例えば、感圧接着剤表面)を含んでよく、これにより、基材120(又はその上の層)に直接接着させることができる。あるいは、層52は、非接着性であるが、別の接着層、又は溶媒接着、又は他の任意の好適な方法によって、基材120に接着させることができる。層52は、露出した上面58(例えば、図2〜5に図示)を含んでよく、あるいは、層52の上面は、所望により、何らかの他の材料の層で覆われていてもよい。しかし、定義により、親油性濡れ機構50は、容器100に近接するフィルター材料又は吸収パッドを接着するのに使用される接着性フレームの端51を包含しない。
端51は、図2には直角に交わる概ね直線の部分として示されるが、いくつかの実施形態においては、本明細書において後で開示される他の代表的な親油性濡れ機構50(例えば、リブ53、溝55、ギャップ57等)の任意のものであってよいため、弓状の形状に沿ってよく、及び/又は直角の角ではなくゆるやかなカーブを含んでもよい。端51は、図5に示すように概ね垂直の向きであってよく、又はある程度垂直から外れた角度であってもよい。フッ素化バリアコーティング200は、層52の一部又は全体の下に横方向に連続していてよく(図3〜5の代表的実施形態に示されるように)、又は例えば端51の横方向に近接する位置で途絶えていてもよい。
図6は、親油性濡れ機構が親油性リブ53を含む別の代表的デザインを示し、このリブは、静電容量検出エレメント110の外側を囲む。リブ53は、表面エネルギーが30dyne/cm超のフッ素化されていない面(例えば、面54)を少なくとも1面含む。フッ素化コーティング200は、リブ53で横方向に途絶えていてよく(図6に示されるように)、あるいは、リブ53の横方向の外側の少なくともいくつかの場所に存在していてもよい。図6では断面が概ね三角形として示されるが、正方形(例えば概ね平らな上面を備える)、丸形などを含め、任意の好適な形状を選択することができる。リブ53のフッ素化されていない少なくとも1つの面は、図6においては概ね平坦に示されるが、これは、二次構造又は表面形状(例えば、ギザギザ、正弦波形状、角錐状、こぶ付き、スキャラップ形状など)を有していてよく、本明細書に開示される任意の他の代表的な親油性濡れ機構50の非フッ素化表面でも同様である。リブ53は、任意の好適な方法により(例えば基材120上に材料を付着させることにより)形成することができる。リブ53は、例えばフッ素化バリアコーティング200の付着の前に形成することができ、あるいは、リブ53は、コーティング200の付着の後に形成することができる。リブ53のタイプの親油性濡れ機構50と、層52の端51タイプの親油性濡れ機構との間に、明確な区別はなくともよいことが、当業者には理解されよう。
図7は、親油性濡れ機構50が親油性溝55を含む別の代表的デザインを示し、この溝は、静電容量検出エレメント110の外側を囲む。溝55は、表面エネルギーが30dyne/cm超のフッ素化されていない面を少なくとも1面含む。フッ素化コーティング200は、溝55の横方向の外側の少なくともいくつかの場所に存在してよく(図7に示されるように)、又は溝55のところで途絶えていてもよい。図7では、断面が概ね三角形として示されるが、任意の好適な形状を選択することができる。溝55は、図7に示すように基材120内に部分的に食い込んでいてもよい。溝55は、フッ素化バリアコーティング200の付着の前又は後に、任意の好適な方法によって形成することができる。例えば、基材120の上面に沿ってツールを横切らせ、既存のフッ素化バリアコーティング200と、基材120の少なくとも一部分を取り除いて、図7に示す一般的なタイプの溝55を提供することができる。
図8は、親油性濡れ機構50が、基材120の望ましい位置にフッ素化バリアコーティング200の親油性ギャップ57を含む、更に別の代表的なデザインを示す。ギャップ57は、あらかじめ付着されたコーティング200の一部を除去することによって提供することができ、又はフッ素化バリアコーティング200の形成中(例えば付着中)に望ましい場所にマスキングを提供することによって、ギャップ57を含むよう指定された位置にフッ素化バリアコーティングが形成されないようにすることができる。これによりギャップ57は、例えば基材120の露出した上面、又は基材の上の層の露出表面を含み得るが、ただしその露出表面は、フッ素化されておらず、表面エネルギーは、30dyne/cm超である。フッ素化コーティング200は、ギャップ57の横方向の外側の少なくともいくつかの場所に存在してよく(図8に示されるように)、あるいは、ギャップ57のところで途絶えていてもよい。ギャップ57のタイプの親油性濡れ機構50と、溝55タイプの親油性濡れ機構との間に、明確な区別はなくともよいことが、当業者には理解されよう。
上記のデザインの数多くのバリエーションと組み合わせが可能である。1つのタイプの親油性濡れ機構50で静電容量検出エレメント110の全ての側の外側を囲むことができ、又は特定のタイプ(例えば、層52の端51)を静電容量検出エレメント110の1つの横方向の外側に配置し、別のタイプ(例えば、溝55)をエレメント110の別の部分の横方向の外側に配置し、異なるタイプの濡れ機構を合わせて、エレメント110の外側を全体に囲むことができる。任意の親油性濡れ機構50は、本明細書に記述される代表的実施形態において概ね連続的なものとして示されるが、断続的又は非連続的なデザインを含み得ることが、当業者には理解されよう。すなわち、ストリップ、リブ、溝等は、複数の個別ストリップ、リブ又は溝部材、例えば、概ね連続的な端、リブ、溝、ギャップ等ではなく、(フッ素化バリアコーティング200中に)好適に間隔を開けてデザインされたポスト、リブ断片、切片、ギャップ等により、全体として提供することができる。
いくつかの実施形態において、望ましい程度を超えて親油性濡れ機構50を超えた横方向の外側へ油が浸透することを防ぐために、親油性濡れ機構50の外側を囲む二次的ストッパー機構59を提供することができる。ギャップ57と組み合わせた代表的な様式に示されるが(図8)、そのような二次的ストッパー機構59は、濡れ機構が端、リブ、溝等のいずれであっても、任意の親油性濡れ機構50とともに使用することができる。二次的ストッパー機構59は、物理的バリアを提供することによって、好適な表面エネルギーによって、又はこれらの組み合わせによって、油の流れを最小限に抑えるか阻止することができ、これは任意の好適な材料で、任意の好適な様式で形成することができる。いくつかの実施形態において、二次的ストッパー機構59は、容器100の外側の寸法を画定する側壁の少なくとも一部分であり得る。
図9の代表的様式に示されるように、いくつかの実施形態において、1つ以上の液体検出センサー70を、親油性濡れ機構50に近接して提供することができる。そのようなセンサーは、容器100内の少なくとも特定の位置又はその近くに液体油が存在することを確認することを可能にし得る。望ましい場合は、いくつかのそのようなセンサーを、親油性濡れ機構50の長さ方向に沿って(均一間隔又は変動間隔で)離間配置することができる。センサーは、図9の代表的な実施形態に示すように、外側が親油性濡れ機構50によって囲まれている領域内に、少なくともわずかに(例えば、数mm)外側の内側に延在し得る。そのようなセンサーは、例えば単に液体油の存在の有無に反応する静電容量センサーであり得る(油サンプルの全極性含有量に由来する静電容量変化を識別できる静電容量検出エレメント110とは異なる)。そのようなセンサーは、静電容量検出エレメント110の形成と同じ作業で(例えば、導電性通路の付着又は形成により)、基材120上に形成され得、又は別個に提供することもできる。望ましい場合は、他の任意の好適なタイプの液体検出センサー(例えば、光学センサー)を使用することができる。
図10における代表的様式に示されるように、いくつかの実施形態において、静電容量検出エレメント110に近接して上方向に配置され得、静電容量検出エレメント110の全体に対して重なり合う関係にある油延展シート80を提供することができる。シート80の下面とフッ素化バリアコーティング200との間には、わずかな垂直方向ギャップ(例えば、高さ約20マイクロメートル〜500マイクロメートル)を提供することができる(ただし、シート80は、親油性濡れ機構50の一部に接触してもよい)。シート80は、油に対して十分に透過性であり、サンプル取得プローブ2を油供給源に浸すと、油サンプルがシート80の隙間を通って容器100へと浸透することができる。代わりに、又はそれに加えて、シート80に、及び/又はシート80に近接して、1つ以上の貫通開口部を設け、油が容器100に達することができるようにすることができる。シート80は、静電容量検出エレメント110の全体(例えば、容器100の全体)にわたって油を広げること、及び油をはじくことなく静電容量検出エレメント110全体にわたって油を保持することを支援するよう作用することができる。定義により、本明細書においてサンプル取得プローブ2とともに使用される油延展シート80は、いかなる有機ポリマー又はセルロース系材料も原料にして製造されていないこと、プローブ2を(熱い)油供給源に直接浸す際に被る温度に耐えられること、並びに全粒子(例えば粒径が0.1mm超)をおそらく遮断する以外のいかなる濾過機能も行わないこと、によって、従来のフィルター(例えば濾過膜)、吸収材パッド及び同様物とは区別される。シート80に好適な材料には、例えばステンレススチールメッシュ及び同様物が挙げられ得る。さまざまな実施形態において、油延展シート80は、上述の代表的な親油性濡れ機構50の任意のものとともに、あるいはその代替として、使用することができる。後者の場合、静電容量検出エレメント110の外側を囲む油延展シート80の少なくとも一部分を、この文脈において、本明細書に開示される親油性濡れ機構として見なすことができる。
いくつかの実施形態において、サンプル取得プローブ2は、静電容量検出エレメント110に類似のデザインであるが油サンプルに接触しないような(すなわち、基材120の下側に提供される)補正コンデンサを含まない。いくつかの実施形態において、サンプル取得プローブ2は、静電容量検出エレメント110が漂遊容量(例えば油供給源容器の金属壁に由来)に反応するのを防ぐようデザインされたシールドを含まない。これは、本明細書で後述されるように、本明細書で使用されるデバイス1は、そのような漂遊容量の影響を受けにくい場合があるからである。
いくつかの実施形態において(例えば、図1に示すように)、サンプル取得プローブ2は、接続部材410によって制御装置400に物理的に接続されており、この接続部材は、制御装置400を持つ操作者が許容できないほど制御装置400を油供給源に近づける必要なしに、油供給源にこのプローブ2を浸すことができるよう、細長い形状であり得る。いくつかの実施形態において、接続部材410は、柔軟性であり得る。特定の実施形態において、接続部材410は、可逆的に(例えば、曲がった形状、アーチ形状、弓形、S字形等に)変形可能であってよく、これにより、プローブ2を、特定の油供給源に最も容易に浸すことが可能になる。接続部材410は、自己保持性であってよく、すなわち、操作者の支えなしに特定の形状に保持することができる。いくつかの実施形態において、接続部材410は、(例えば、延長していない初期形状、例えば収縮したコイルばね形状の状態から)延長した形状へと可逆的に延長可能であり得る。望ましい場合、接続部材410の長さに沿ったどこかの位置に、二次ハンドルを供給して、そのような延長を促すことができる。望ましい場合は、制御装置400の筐体と同様、接続部材410の少なくとも外側の表面を、比較的低い熱伝導率の材質で製造することができる。
サンプル取得プローブ2及び/又は静電容量検出エレメント110は、望ましい場合は、単回使用後に廃棄することができる。しかしながら、本明細書に開示されるように、再利用が可能であり、少なくともいくつかの実施形態において複数回(例えば、5、10、20回、又はそれ以上)有利に使用することができる。サンプル取得プローブ2及び/又は静電容量検出エレメント110は、(例えば接続部材410から)取り外し可能であってよく、これにより交換可能であり得る。
サンプル取得プローブ2及びその中の静電容量検出エレメント110(並びに、もしあれば温度センサー122、及び液体センサー70)は、任意の好適なメカニズムにより、制御装置400に動作可能なように接続される。いくつかの実施形態において、これは、接続部材410の中を通過する導電ワイヤ及び/又は光ファイバーケーブルによって達成され得る。他の実施形態において、これは、プローブ2と制御装置400との間のワイヤレス通信によって(例えば、Bluetooth接続又は同様物により)達成できる。そのような実施形態において、プローブ2を物理的に制御装置400に接続することは、必要ではないことがある(例えば、プローブ2は、プローブ2を油供給源に浸すことを可能にするためのハンドルだけを有し得る)。しかしながら、プローブ2と制御装置400との間のワイヤレス通信は、両者が、接続部材410によって物理的に接続される場合であっても使用することができる。
本明細書において開示される方法により、微小体積油サンプルは、油取得プローブの微小体積油取得容器内に取得することができ、その油取得容器内で、静電容量検出エレメントを用いることによって静電容量特性が測定される。(本明細書では便利のために親油性濡れ機構50を含むプローブ2の文脈において記述されるが、本明細書に開示されるサンプル取得及び測定の方法は、必ずしも親油性濡れ機構50の存在を必要としないことに注意されたい。)油サンプルは、任意の油供給源(例えば、油桶)から取得することができ、これは、例えば揚げ調理に典型的に使用されるような高温を含む、任意の好適な温度であり得る。サンプル取得プローブ2は、微小体積油サンプルを微小体積油取得容器100内に取得可能なように十分な程度、少なくとも部分的にこの油供給源に浸すことができる。本明細書に定義される用語「取得する」、「取得」等は、容器100を油供給源に少なくとも部分的に浸すことにより、操作者によるそれ以上の操作や行為なしに、容器100により容器100内へ入ったサンプルの、油の進入に制限される。そのような用語は、あらかじめ油供給源から除去された油サンプルを、投入、移転、又は他の方法で容器100に挿入する行為を包含しない。
容器100は、壁(例えば、側壁)により画定される外側の寸法を有し得る。そのような側壁は、親油性濡れ機構50(例えば、図2及び3の代表的な実施形態に示されるもの)と同じであり得る。あるいは、側壁は、親油性濡れ機構50とは異なるものであってよく、その横方向の外側であり得る(例えば、親油性濡れ機構50の外側を囲むように)。さまざまな実施形態において、容器100の外側の寸法は、例えば、約0.5cm〜約6cmの範囲であってよく(容器100は、例えば、正方形、長方形、円形、不定型等の任意の好適な外側の形状であり得ることに注意)、よってさまざまな実施形態において容器100は、約1平方センチメートル〜約20平方センチメートルの面積を有し得る。さまざまな実施形態において、容器100は、少なくとも10、20、又は40マイクロメートルの範囲の深さを有し得る。更なる実施形態において、容器100は、最大で1000、500、又は200マイクロメートルの深さを有し得る。深さと外側の寸法の何らかの組み合わせにより、微小体積油取得容器100は、定義により、最大500マイクロリットルの公称容積を有する。この文脈において、公称容積とは、容器100の外側の寸法を画定する側壁の上側端と同じ高さの面によって囲まれるとした、容器100の体積を意味する(実際の使用では、例えば表面エネルギーの効果により、油サンプル部分の一部がこの面をわずかに超えて上に突き出し得ることに注意されたい)。さまざまな実施形態において、微小体積油取得容器100は、公称容積が約100マイクロリットル未満、約50マイクロリットル未満、又は約20マイクロリットル未満である。取得した油の体積は、容器100の公称容積とは等しくない場合があることに注意すべきである。すなわち、場合によっては、取得した油サンプルは、容器100の完全深さまで容器100を満たさない場合がある。例えば油サンプルが親油性濡れ機構によって十分に誘導されて、静電容量検出エレメント110の全体を覆う限りにおいては、これは、許容可能であり得、又は有利である場合すらある。更に上述のように、場合によっては、実際の油の体積は、容器100の公称容積をわずかに上回ることもある。
サンプル取得プローブ2は、例えば、約20°〜約80°の、任意の好適な角度(油供給源の表面に対して)で油供給源に少なくとも部分的に浸すことができ、これにより、微小体積油サンプルを容器100内に取得し、油供給源からプローブ2を取り出す際に、容器100からサンプルが流出又は漏出しない。プローブ2は、油供給源から取り出すことができ、この際に、過剰の油は、プローブ2から除去され、容器100内の取得した微小体積油サンプルのみと、可能性としては少量の残留油がプローブ2及び/又は接続部材410の他の表面に残り得る。過剰の油は、受動的又は能動的にプローブ2から除去することができる。すなわち、重力のみの作用により、プローブ2から過剰の油を除去することができ、容器100内に取得した微小体積油サンプルを残すことができる(例えば、プローブ2の位置を調節することにより、重力の影響に基づいて過剰の油があれば流出するようにする)。あるいは、ツール(例えば、ブレード、スワブ等)を能動的に使用して、過剰な油があればすり切る又は吸い込ませることなどにより除去することができる。
サンプル取得プローブ2を油供給源から取り出した後、サンプル取得プローブ2の静電容量検出エレメント110を使用して、油取得容器100内の微小体積油サンプルの静電容量特性を測定することができる。この測定は、プローブ2を油供給源から取り出した後、ほぼ即座に、例えば10秒以内、5秒以内、2秒以内、又はそれより短時間に、実施することができる可能性がある。単回の静電容量測定を実施することができ、又は、望ましい場合には、複数回の測定を行って例えば平均することができる。静電容量特性の測定中、取得した微小体積油サンプルの温度は、油供給源中の油の温度よりも低い(例えば、2、5、10、又は20℃低い)ことがある(プローブ2とその中の油サンプルは、油供給源から取り出してからの時間で、少なくともある程度、例えば少なくとも数℃、冷却され得るため)。静電容量測定を行うために、取得した微小体積油サンプルの温度が、平衡状態に達するのを待つ必要はない。実際、動的な測定を実施することができる(すなわち、油の温度は、静電容量特性の測定中に毎分少なくとも5℃の割合で低下する)。微小体積油サンプルの測定された静電容量特性が油の温度に対して補正できるように、静電容量測定中に、取得した微小体積油サンプルの温度を十分な正確さで測定する限り(例えば前述の温度センサー122により)、測定実施前に油サンプルが平衡温度になるのを待つ必要はなく、よって動的測定が実施できる。
いくつかの実施形態において、静電容量測定は、取得した微小体積油サンプルの温度を制御せずに行うことができ、すなわち、油サンプル取得からその静電容量測定までの時間中、あるいはその測定中に、微小体積油サンプル及び/又はプローブ2の温度を制御するために動作する能動的温度制御エレメント(すなわち、任意のタイプの電気式加熱エレメント)がない。しかしながら、いくつかの実施形態において、望ましい場合、例えば電気式加熱エレメントを使用することにより、温度を制御することができる。
サンプル取得プローブ2を油供給源(すなわち、熱い油)に浸すと、プローブ2は少なくともある程度加熱され得ることが、当業者には理解されよう。微小体積油サンプルを容器100に取得し、プローブ2を油供給源から取り出した後、プローブ2は、冷え始める(例えば、空中に保持されるとき)。取得した微小体積油サンプルもまた、上述のように、油供給源から取り出すと冷え始める。(ある時点で、微小体積油サンプルはプローブ2とともに熱的に平衡になり、両方とも共に冷えた後、同様又は同じ温度になる)。上述のように、取得した油サンプル及び/又はプローブ2の温度がまだ変化している間に、静電容量測定を行うことができる。よって、この手順を最適化するようにプローブ2をデザインすることが望ましいことがある。例えば、取得した油サンプルの温度とプローブ2の温度とが互いに近くなってから、静電容量測定を行うように、プローブ2及びその使用方法を構成することが望ましい場合がある(例えば、油サンプルの最も正確な温度測定を行うことにより、適切な補正を最も正確に行うことができる)。したがって、プローブ2は、図2の代表的な様式に示すように、サーマルマスエレメント121を含み得る。サーマルマスエレメント121は、受動的であり、いかなる形でも動力を供給されていないため、例えば能動的温度制御エレメントとは区別され得る。エレメント121は、好適な寸法で設計され、かつ好適な熱容量、熱伝導性等を備えた材料で製造することができ、これによって本明細書で開示される動的な(及び所望により、温度制御なしでの)測定を満足に達成することが可能になる。すなわち、好適な受動的サーマルマスエレメントは、プローブ2の他のコンポーネント(例えば、基材120)と組み合わせて、プローブ2を熱い油供給源に浸した際に熱せられる速度を制御又は制限するよう作用し、及び/又はプローブ2を油供給源から取り出した際に、プローブ2及び/又はその中の容器100内に収容される取得した微小体積油サンプルが冷却される速度を制御又は制限するよう作用することができる。例えば、サーマルマスエレメント121は、プローブ2のサーマルマスを増加させ、これによりプローブ2を十分にゆっくりと冷却させ、これによって、プローブ2がまだ比較的高温のうちに、取得した微小体積油サンプルが比較的迅速にプローブ2の温度と熱的平衡に達することができる。更に、サーマルマスエレメント121は、プローブ2と、それと熱的平衡に達する微小体積油サンプルの冷却率を制限して、これにより動的及び/又は温度制御のない静電容量測定を最適に取得することができる。サーマルマスエレメント121は、任意の好適な材料(例えばステンレススチールなどの金属)で製造することができ、並びにサーマルマスエレメント121と基材120との間の好適な熱伝導を可能にするよう、熱伝導性接着剤又は他の任意の付着機構によって、基材120に取り付けることができる。
本明細書に開示される方法の実施において、容器100は、親油性濡れ機構50、及び/又は液体センサー70、及び/又は油延展シート80を含み得るが、必ずしも含む必要はない。油延展シート80を使用する場合、油は、シート80の隙間を通って直接浸透して容器100の内部に達することができ、又は、1つ以上の小さな開口部又は貫通浸透をシート80の本体内か、又はその横方向の外側に提供して、油が浸透して容器100に達する能力を強化することができる。
開示される方法は、(測定を行っている間、例えば20秒間以上などのかなり長い時間、プローブを油供給源内に保持する必要があるような方法とは対照的に)、サンプルを取得し取り出すのに、油供給源にプローブ2を瞬間的(例えば、約5秒未満、2秒未満、又は1秒未満)以上浸す必要がないという点で、顕著な利点を有する。更に、プローブを油供給源内に浸している間、プローブで油の静電容量を測定するシステムでしばしば必要とされるような、油供給源内の特定の場所(例えば、油供給源容器の壁から所定距離以上離れた場所)から油サンプルを取得する必要がない。更に、実際の静電容量測定を実施するのに、取得したサンプルを二次的デバイスに移す必要もない。更に、上述のように、取得した油サンプルが熱的平衡に達するのを長時間待つ必要がなく、取得した油サンプルの温度を制御する必要もない。また更に、微小体積容器100の使用により、測定と測定の合間に容器100をクリーニングする必要なしに、複数回の測定を実施することができる(単一の油供給源の繰り返し測定か、異なる油供給源の測定かを問わない)。すなわち、容器100は、自動クリーニング機能を有してよく、すなわち、前に取得した微小体積油サンプルが入った容器100を有するプローブ2を、油供給源に浸すと、前に取得した微小体積油サンプルは容器から放出され(例えば、物理的に離れ、溶解するなど)、現行の油供給源の油で置き換えられる。特にこの、異なる油供給源の連続測定の場合において、微小体積油サンプルは、典型的に、油供給源に比べて非常に小さいので、前に取得したサンプルは次に測定する油供給源の中で希釈され、2番目の油供給源の静電容量測定の正確さを許容できないほど低下させることがない。しかし、望ましい場合は、測定と測定の合間に、及び/又は一連の測定の完了時に、油サンプルを容器100から除去することができる(例えば、吸収性材料で拭き取るか又は吸い取ることにより)。
ここでフッ素化バリアコーティング200について検討する(用語「コーティング」を便宜的に使用するが、これは、付着の具体的な方法にかかわらず、本明細書で記述されるフッ素化材料を含む任意の層を包含するものとして理解されたい)。フッ素化バリアコーティング200は、上述の利点を提供するための十分な撥油性及び撥水性、油及び水に対するバリア特性、機械的強度と一体性、及び耐久性を含み、同時に、静電容量測定に許容できないような影響を与えることのない、任意のフッ素化材料からなることができる。さまざまな実施形態において、フッ素化バリアコーティング200は、約30dyne/cm未満、約25dyne/cm未満、約20dyne/cm未満、又は約15dyne/cmの表面エネルギーを含み得る。特定の実施形態において、フッ素化バリアコーティング200は、約10dyne/cm〜約30dyne/cmの表面エネルギーを含む。フッ素化バリアコーティング200は、少なくとも約0.10マイクロメートル、少なくとも約0.2マイクロメートル、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも約1.0マイクロメートルの厚さを含み得る。更なる実施形態において、フッ素化バリアコーティング200の厚さは、最高約12マイクロメートル、最高約8マイクロメートル、又は最高約4マイクロメートルであり得る。フッ素化バリアコーティング200は、少なくとも0.05重量パーセントの合計フッ素含有量を含み得る。合計フッ素含有量とは、コーティングの組成物全体(乾燥、例えばコーティング溶媒があれば全て除去した後)に対するフッ素の量を意味する。さまざまな実施形態において、合計フッ素含有量は、少なくとも約0.5重量パーセント、少なくとも約5.0重量パーセント、又は少なくとも約20重量パーセントであり得る。さまざまな実施形態において、フッ素化バリアコーティング200は、下記に述べるように架橋された材料を含み得る。
フッ素化バリアコーティング200は、少なくとも1つのフッ素化不飽和化合物(これは、例えば、フリーラジカル機構により重合し得る)の反応生成物から得ることができる。いくつかの実施形態において、コーティング200は、同じ分子内にフッ素原子(例えば、CF基、大きなフッ素化アルキル基、及び同様物の中にあるフッ素原子)と、アクリレート及び/又はメタクリレート基とを含む分子(そのような分子は、本明細書において、フッ素化/(メタ)アクリレート分子と呼ばれる)の反応生成物を含み得る。さまざまな実施形態において、フッ素化基は、末端基、ペンダント基、側鎖基、及び同様物を含み得、又は、2つ以上の末端(メタ)アクリレート基の間にあるセグメント(例えば、主鎖セグメント)を含み得る。いくつかの実施形態において、この反応生成物は、フッ素化/(メタ)アクリレート分子とフッ素化/(メタ)アクリレート分子とのみの反応生成物であり得る。しかしながら、場合によっては、上述の利点を提供するために、単に、所定量のフッ素化/(メタ)アクリレート分子(及び/又はそのような分子中の所定レベルのフッ素原子)を含む必要がある場合がある。したがって、いくつかの実施形態において、この反応生成物は、フッ素化/(メタ)アクリレート分子と、フッ素化していない(メタ)アクリレート分子との反応生成物であり得る。
フッ素化バリアコーティング200は、電極134及び136を上に備えた基材120の上に組成物(本明細書では便利のためにコーティング組成物を呼ばれるが、これは、付着の方法をコーティングに制限することを意味するものではない)を付着させることによって得ることができる。そのようなコーティング組成物は、例えば充填材が望ましい特性(例えば、耐久性及び同様物)をもたらすならばそのような充填材(例えば無機粒子、ナノ粒子など)を含んでよく、当該技術分野において周知のように、添加剤、反応開始剤、架橋剤(フッ素化又は非フッ素化であり得る)、カップリング剤、安定剤、及び同様物を更に含んでよい。
したがって、そのような反応により形成されたコーティングは典型的に、少なくとも線形の高分子量フッ素化材料(反応した後)を含む。使用される分子が多官能基(例えば、複数の(メタ)アクリレート基を含む)の場合、そのコーティングは、実質的に線形のポリマー鎖ではなく、網状構造を含み得る。しばしば、この反応生成物は、主鎖の置換基に結合したフッ素原子を含む(例えば、フッ素原子が通常、反応性C=C結合に直接結合していない、(メタ)アクリレート分子の場合)。
特定の実施形態において、フッ素化/(メタ)アクリレート分子の少なくとも一部分が、ペルフルオロポリエーテル(メタ)アクリレート分子を含む。本明細書で使用される用語「ペルフルオロポリエーテル(メタ)アクリル分子」とは、少なくとも1つのペルフルオロポリエーテル基と少なくとも1つの(メタ)アクリル基が典型的に連結基によって結合しているものを含む分子を指す。ペルフルオロポリエーテル(メタ)アクリル分子は、次の式Iで表わすことができる:
(R)−[(W)−(R)] (式I)
式中、Rは、ペルフルオロポリエーテル基、Wは、連結基、Rは、(メタ)アクリル基又は−COCF=CH、及びwは、1又は2である。
ペルフルオロポリエーテル基Rfは、直鎖、分枝状、環状、又はそれらの組み合わせであってよく、飽和されていることも飽和されていないこともある。ペルフルオロポリエーテルは、少なくとも2個の鎖状に連結した酸素ヘテロ原子を有する。代表的なペルフルオロポリエーテルには、−(C2p)−、−(C2pO)−、−(CF(Z))−、−(CF(Z)O)−、−(CF(Z)C2pO)−、−(C2pCF(Z)O)−、−(CFCF(Z)O)−、又はそれらの組み合わせからなる群から選択された全フッ素化された反復単位を有するものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの反復単位において、pは、典型的には1〜10の整数である。いくつかの実施形態において、pは、1〜8、1〜6、1〜4又は1〜3の整数である。基Zは、ペルフルオロアルキル基、ペルフルオロエーテル基、ペルフルオロポリエーテル基又はペルフルオロアルコキシ基であり、それらの全ては、線状、分枝状、環状であることが可能である。Z基は、典型的には12個以下の炭素原子、10個以下の炭素原子、9個以下の炭素原子、4個以下の炭素原子、3個以下の炭素原子、2個以下の炭素原子又は1個以下の炭素原子を有する。いくつかの実施形態において、Z基は、4個以下、3個以下、2個以下、1個以下、又は0の酸素原子を有し得る。これらのペルフルオロポリエーテル構造において、異なる反復単位は、鎖に沿って無秩序に分布することが可能である。
は、一価又は二価であり得る。Rが一価であるいくつかの分子において、末端基は、(C2p+1)−、(C2p+1O)−、(X’C2pO)−、又は(X’C2p+1)−であり得、式中X’は、水素、塩素、又は臭素であり、pは、1〜10の整数である。一価R基のいくつかの実施形態において、末端基は、ペルフルオロ化されており、pは、1〜10、1〜8、1〜6、1〜4、又は1〜3の整数である。代表的な一価R基には、CFO(CO)CF−、及びCO(CF(CF)CFO)CF(CF)−が含まれ、式中nは、0〜50、1〜50、3〜30、3〜15、又は3〜10の平均値を有する。
二価R基の好適な構造には、次のものが挙げられるが、これらに制限されない:−CFO(CFO)(CO)CF−、−(CFO(CO)(CF−、−CFO(CO)CF−、及び−CF(CF)(OCFCF(CF))OC2tO(CF(CF)CFO)CF(CF)−で、式中qは、0〜50、1〜50、3〜30、3〜15、又は3〜10の平均値を有し、nは、0〜50、3〜30、3〜15、又は3〜10の平均値を有し、sは、0〜50、1〜50、3〜30、3〜15、又は3〜10の平均値を有し、(n+s)の合計が、0〜50又は4〜40の平均値を有し、(q+n)の合計が0より大であり、並びにtは、2〜6の整数である。
式Iの化合物は、合成された場合、R基の混合物を含み得る。平均的な構造体は、混合物構成成分について平均した構造体である。これらの平均的な構造体におけるq、n、及びsの値は、化合物が少なくとも約400の数平均分子量を有する限り、変化し得る。式Iの化合物はしばしば、分子量(平均分子量)が400〜5000、800〜4000、又は1000〜3000である。
ペルフルオロポリエーテルセグメントと(メタ)アクリル又は−COCF=CH末端基との間の連結基には、アルキレン、アリーレン、ヘテロアルキレン、又はこれらの組み合わせから選択される二価の基、及びカルボニル、カルボニルオキシ、カルボニルイミノ、スルホンアミド、又はこれらの組み合わせから選択される所望による二価の基を含む。Wは、非置換であるか、あるいは、アルキル、アリール、ハロ、又はそれらの組み合わせで置換が可能である。W基は、通常、30個以下の炭素原子を有する。いくつかの化合物では、W基は、20個以下の炭素原子、10個以下の炭素原子、6個以下の炭素原子、又は4個以下の炭素原子を有する。例えば、Wは、アルキレン、アリール基で置換されたアルキレン、又はアリーレンと組み合わせたアルキレンであり得る。
更なる実施形態において、フッ素化/(メタ)アクリレート分子の少なくとも一部分が、ペルフルオロポリエーテルウレタン(メタ)アクリレート分子を含む。そのような分子は、例えばポリイソシアネートを、アルコール、チオール、又はアミン基を含むペルフルオロポリエーテル分子(例えば、上述のタイプのもの)と反応させることによって生成することができる。次に、ペルフルオロポリエーテルウレタン添加物が、(例えば非フッ素化)イソシアネート反応性の多官能性フリーラジカル重合性(メタ)アクリレート架橋剤と組み合わせることができる。当該技術分野において既知の他の方法も可能である。
代表的なペルフルオロポリエーテルウレタン(メタ)アクリレート分子を下に示す:
Figure 2013541710
上の式において、「HFPO」はペルフルオロポリエーテルを表わし、これについてはPCT国際公開特許WO2009/029438(Pokorneyら)に更なる詳細が記述されている。この文書は、ペルフルオロポリエーテルウレタン(メタ)アクリレート分子と、その調製、及びコーティング組成物の調製とその反応生成物について記述しており、この目的のため本明細書に参考として組み込まれる。
本明細書において記述されるペルフルオロポリエーテルウレタン(メタ)アクリレート材料は、コーティング組成物に使用される唯一のフッ素化材料であってよく、又は少なくとも1つのフリーラジカル反応性基(例えば(メタ)アクリレート基)に結合したフルオロポリエーテル、フルオロアルキル、及びフルオロアルキレンから選択される少なくとも1つの部分を有する、さまざまな他のフッ素化材料と組み合わせて使用することができる。そのような第2のフッ素化材料が使用されるとき、このような第2のフッ素化化合物もまた、HFPO部分を含むことが好ましいことがある。
上述の実施形態において、(メタ)アクリレート分子(フッ素化か否かを問わず)は、一官能基性(すなわち、(メタ)アクリレート基を1つ有する)、又は多官能基性(すなわち2つ以上の(メタ)アクリレート基を有する)であり得る。用語「(メタ)アクリレート」は、少なくとも1つのアクリレート基及び/又は少なくとも1つのメタクリレート基を含む分子を意味する。これらの材料の記述において、用語「化合物」は、記述されるタイプの分子の集合を意味する。
要約すると、いくつかの実施形態において、フッ素化バリアコーティング200はフッ素原子を含む任意の好適な反応性化合物の反応によって製造することができる。そのようなフッ素原子は、フッ素化アルキル基(すなわち、例えば、反応性モノマー又はオリゴマーのペンダント基)の中に存在し得る。そのような基には、例えばCF、C、C、C、C11、C13、C15、C17、並びに上述のペルフルオロポリエーテル、及び同様物が挙げられる。他の実施形態において、フッ素化バリアコーティングは、フッ素化ポリマー材料の付着、並びに他の方法によって、製造することができる。そのような形成方法、並びに上述のフッ素化合成物及び製造方法の更なる詳細は、米国特許出願第12/542829号(Yuら)題名「Capacitive Oil Quality Monitoring Sensor with Fluorinated Barrier Coating」に記述されており、この全体が参考として本明細書に組み込まれる。
本明細書で開示された具体的な代表的構造、機能、詳細、構成などは、改変することができ、及び/又は数多くの実施形態で組み合わせることができることが、当業者には明らかであろう。そのような変例及び組み合わせは全て、本発明者により、本考案の発明の範囲内にあるものとして考えられる。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載された特定の図示された構造に限定されるべきではなく、むしろ特許請求の範囲の言語によって記載された構造、並びにこれら構造の等価物によるべきである。参照により本明細書に援用したいずれかの文書内での仕様と開示との間の不一致及び矛盾が存在するという点に関して、本仕様書は制御されるであろう。

Claims (30)

  1. 油供給源から微小体積油サンプルを取得し、かつ該微小体積油サンプルの静電容量特性を測定するためのデバイスであって、該デバイスが
    微小体積油取得容器を含み、該容器の底面に配置された静電容量検出エレメントを備え、かつ該容器底面及びその上の該静電容量検出エレメントの上に配置されたフッ素化バリアコーティングを備えた、サンプル取得プローブを含み、
    該静電容量検出エレメントと、該静電容量検出エレメントの上の該フッ素化バリアコーティングは、外側が親油性濡れ機構によって囲まれている、デバイス。
  2. 前記親油性濡れ機構が、前記容器を横方向に取り囲む領域内の前記フッ素化バリアコーティングの上に垂直に突出する、親油性材料の露出端に面した内側面を含む、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記静電容量検出エレメントが、基材の上に提供され、前記親油性濡れ機構が、該基材内に部分的に食い込む溝を含み、該溝が、フッ素化バリアコーティングを含まない面を少なくとも1つ含む、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記親油性濡れ機構が、前記フッ素化コーティングの上で上方に突出するリブを含み、該リブが、フッ素化バリアコーティングを含まない面を少なくとも1つ含む、請求項1に記載のデバイス。
  5. 前記親油性濡れ機構が、基材又はその上の層の、フッ素化バリアコーティングが存在しない一領域において、前記静電容量検出エレメントがその上に提供される基材の親油性の露出された上面、又は、該基材の上に存在する層の親油性の露出された上面を含む、請求項1に記載のデバイス。
  6. 前記親油性濡れ機構の外側を取り囲む二次的ストッパー機構を更に含み、前記油が横方向に該二次的ストッパー機構を超えて外に浸透するのを防止する、請求項1に記載のデバイス。
  7. 前記親油性濡れ機構に近接した少なくとも1つの液体センサーを更に含む、請求項1に記載のデバイス。
  8. 複数の液体センサーが、前記親油性濡れ機構の長さの少なくとも一部分に沿って離間配置される、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記サンプル取得プローブが、能動的温度制御エレメントを含まない、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記静電容量検出エレメントが、基材上に提供され、前記サンプル取得プローブが、該基材の少なくとも一部分の下面に隣接して配置され、かつ該基材と密接に熱的接触する基材、又は前記基材と密接に熱的接触する材料層と密接に熱的接触する受動的サーマルマスエレメントを含む、請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記プローブが、前記静電容量検出エレメントに近接して上側に配置され、かつ該静電容量検出エレメントの全体に対して重なり合う関係にある油延展シートを含む、請求項1に記載のデバイス。
  12. 前記油延展シートが、金属メッシュからなる、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記サンプル取得プローブが、細長い接続部材により制御装置に物理的に接続される、請求項1に記載のデバイス。
  14. 前記接続部材が、柔軟性であり、かつ別の自己保持性形状に可逆的に成形可能である、請求項13に記載のデバイス。
  15. 前記接続部材が、非延長形状から延長形状へと可逆的に延長可能な、請求項13に記載のデバイス。
  16. 前記サンプル取得プローブが、ワイヤレス通信により制御装置に、動作可能なように接続される、請求項1に記載のデバイス。
  17. 微小体積油サンプルの静電容量特性を測定する方法であって、
    サンプル取得プローブの微小体積油取得容器の底面上に配置された静電容量検出エレメントを提供する工程と、
    該サンプル取得プローブを少なくとも部分的に油供給源に浸してから該プローブを該油供給源から引き上げることにより、該静電容量検出エレメントを完全に覆うような様式で、微小体積油サンプルを該油取得容器内に保持する工程と、
    該静電容量検出エレメントを使って、該微小体積油サンプルの静電容量特性を測定する工程と、を含む、方法。
  18. 前記微小体積油サンプルの温度が前記油供給源中の油の温度よりも低いうちに、該微小体積油サンプルの前記静電容量特性が測定される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記微小体積油サンプルの温度が低下している間に、該微小体積油サンプルの前記静電容量特性が動的に測定される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記微小体積油サンプルの前記静電容量特性が制御されていない温度で、該微小体積油サンプルで測定される、請求項18に記載の方法。
  21. 前記サンプル取得プローブが温度センサーを含み、前記微小体積油サンプルの温度が、該微小体積油サンプルの静電容量特性の測定中に測定される、請求項18に記載の方法。
  22. 前記サンプル取得プローブを少なくとも部分的に第1油供給源に浸す工程と、該プローブを該第1油供給源から引き上げることにより、第1微小体積油サンプルを前記油取得容器内に保持する工程と、該第1取得微小体積油サンプルの静電容量特性を測定する工程と、次に該サンプル取得プローブを該第1油供給源と同じ又は異なる第2油供給源に浸す工程と、該プローブを該第2油供給源から引き上げることにより、第2微小体積油サンプルを該油取得容器内に保持する工程と、該第2取得微小体積油サンプルの静電容量特性を測定する工程と、を含み、該第2油供給源に該プローブを浸す前に、該油取得容器から該第1微小体積油サンプルを取り除く洗浄を伴わない、請求項17に記載の方法。
  23. 前記サンプル取得プローブが、前記油供給源の表面に対して前記微小油取得容器の底面を80〜20°の間の角度に向けて、該油供給源に少なくとも部分的に浸される、請求項17に記載の方法。
  24. 前記サンプル取得プローブが、前記油供給源に少なくとも部分的に浸され、そこから取り出されるまでの時間が約2秒間未満である、請求項17に記載の方法。
  25. 前記油サンプルの前記静電容量特性測定値を、該油の全極性含有量と関連付ける工程と、該油の該全極性含有量に基づいて該油の品質の指標を報告する工程とを更に含む、請求項17に記載の方法。
  26. 前記サンプル取得プローブが、前記容器底面及びその上の前記静電容量検出エレメントの上に配置されるフッ素化バリアコーティングを含み、該容量検出エレメントと、該静電容量検出エレメントの上にある該フッ素化バリアコーティングとが、親油性濡れ機構によって外側を取り囲まれる、請求項17に記載の方法。
  27. 前記サンプル取得プローブが、前記親油性濡れ機構に隣接した少なくとも1つの液体センサーを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記サンプル取得プローブが、前記静電容量検出エレメントに近接して上側に配置され、かつ該静電容量検出エレメントの全体に対して重なり合う関係にある油延展シートを含む、請求項17に記載の方法。
  29. 前記サンプル取得プローブが、柔軟性でありかつ別の自己保持性形状に可逆的に成形可能である細長い接続部材によって、制御装置に物理的に接続される、請求項17に記載の方法。
  30. 前記サンプル取得プローブが、ワイヤレス通信により制御装置に、動作可能なように接続される、請求項17に記載の方法。
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