JP2013541012A - 光音響センサー - Google Patents

光音響センサー Download PDF

Info

Publication number
JP2013541012A
JP2013541012A JP2013534886A JP2013534886A JP2013541012A JP 2013541012 A JP2013541012 A JP 2013541012A JP 2013534886 A JP2013534886 A JP 2013534886A JP 2013534886 A JP2013534886 A JP 2013534886A JP 2013541012 A JP2013541012 A JP 2013541012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
acoustic
signal
photoacoustic
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013534886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5669950B2 (ja
Inventor
ミューライゼン,ラルフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Empire Technology Development LLC
Original Assignee
Empire Technology Development LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Empire Technology Development LLC filed Critical Empire Technology Development LLC
Publication of JP2013541012A publication Critical patent/JP2013541012A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5669950B2 publication Critical patent/JP5669950B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/1702Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated with opto-acoustic detection, e.g. for gases or analysing solids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/12Generating the spectrum; Monochromators
    • G01J3/18Generating the spectrum; Monochromators using diffraction elements, e.g. grating
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/42Absorption spectrometry; Double beam spectrometry; Flicker spectrometry; Reflection spectrometry
    • G01J3/433Modulation spectrometry; Derivative spectrometry
    • G01J3/4338Frequency modulated spectrometry

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

光音響ガスセンサー、システム、および方法の概要が説明されている。いくつかの例において、光音響ガスセンサーは、格子と波長選択性光変調器として動作するMEMS反射鏡アレイ、およびガス試料領域の周りに配置構成された音響センサーのリング状アレイの組み合わせを備える。MEMSベースの光変調器は、柔軟な波長選択性を備え多数の化合物を検出できるように適合されうる。音響センサーのリング状アレイは、ガスセンサーの光音響セルの共鳴増強を必要とすることなく光音響的に生成される音響信号を測定するように適合されうる。いくつかの例において、固有の無相関の決定論的信号を使用して、注目するそれぞれの光波長を変調することができる。信号処理を使用することで、複数の光波長の吸収スペクトルの同時測定だけでなく、望ましくない音響ノイズを除去することができる。

Description

本開示は、一般的にセンサー技術に関するものであり、より具体的には、光音響センサー(photoacoustic sensor)に関するものである。
本明細書において別段の指示のない限り、この節で説明するアプローチは、本出願の請求項に対する従来技術ではなく、またこの節に含めることによって従来技術であると認められることはない。
ガス検出デバイスは、1つまたは複数の種類のガスの存在を検出する多くの用途で使用されており、典型的には、人間または動物に有害である恐れのあるガスを監視するように設計されたシステムの一部を構成する。例えば、ガス検出器は、可燃性ガス、有毒ガス、酸素、CO、揮発性有機化合物、および同様の物質の存在および/または濃度を監視するために使用されることが多い。このようなガス検出デバイスの1つに、光音響ガスセンサーがある。
光音響ガスセンサーは、ガスによって吸収される入射光の異なる波長の光吸収を、音響的手段を介して測定するデバイスである。振幅変調光源が試験用のガスによって吸収されると、ガスは発熱と冷却を繰り返し、光源の振幅およびガスの電力吸収係数に比例する音響エネルギーを発生する。この方法で異なる波長の光の吸収を測定することによって、ガスの光吸収スペクトルを生成し、標準吸光光度法を使用してガスを同定する。吸収を光学的に測定し、感度に制限のある、他の分光システムとは異なり、光音響システムは、完全に異なる方法で試料によって吸収される光エネルギーを測定し、かなり高い感度も実現できる。10億分の1(PPB)範囲で、さらには1兆分の1(PPT)範囲内で測定することができるいくつかの光音響測定システムが利用可能である。
本開示の一実施形態は、一般的に、光音響センサーに関係しうる。光音響センサーは、入力光線を変調し、試料領域に向けられた変調光を生成するように構成された光変調器と、試料領域の周りに配設され、それぞれが試料領域から実質的に等距離のところにある音響センサーのアレイであって、音響センサーのそれぞれが試料領域内で検出された音響エネルギーに応じて信号を発生するように適合されている、音響センサーのアレイと、音響センサーに結合され、音響センサーによって生成された信号に基づき試料領域内に存在する1つまたは複数の種類のガスを検出するように構成されたコントローラとを備えることができる。
本開示の別の実施形態は、一般的に、試料中の1つまたは複数の種類のガスを検出する方法に関係しうる。この方法は、入力光線を変調して変調光を生成することと、変調光を試料を含む領域内に導くことと、領域の周りに該領域から実質的に等距離のところに配設されている複数の音響センサーから音響信号を収集することと、収集された音響信号を評価して試料中に存在する1つまたは複数の種類のガスを検出することとを含み、これらの音響信号は、変調光と領域内に配置されている1つまたは複数の種類のガスの少なくとも一部との相互作用の結果生じる。
本開示のさらに別の実施形態は、一般的に、光音響センサーの試料領域内に配置されている試料から1つまたは複数の種類のガスを検出するように適合された光音響センサーに関係しうる。光音響センサーは、入力光線をいくつかの波長成分に分離するように構成された格子と、波長成分を変調して、試料領域に対する変調光成分を生成するように構成されたMEMS反射鏡アレイと、変調光成分が通過する試料領域の近くに配設され、試料領域内で検出された音響信号に応じて電気信号を発生するように適合された音響センサーと、音響センサーに結合され、音響センサーによって生成された電気信号に基づき試料領域内に存在する1つまたは複数の種類のガスの少なくとも一部を検出するように構成されたコントローラとを備えることができる。
前述の説明は、例示的なものにすぎず、一切制限することを意図されていない。上述の例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、図面を参照し、以下の詳細な説明を参照することによってさらなる態様、実施形態、および特徴も明らかになるであろう。
本開示の前記の特徴および他の特徴は、添付の図面を参照することで、以下の説明および付属の請求項からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示によるいくつかの実施形態のみを示しており、したがって、これらの図面は、本発明の範囲を制限すると見なすべきでない。本開示は、添付図面を使用することでさらに具体的に、また詳細に説明される。
本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、光音響ガスセンサーのブロック図である。 本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、微小電気機械システム(MEMS)ベースの光変調器の一構成の概略図である。 本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、MEMSベースの光変調器の別の構成の概略図である。 本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、広帯域光源の代わりに1つまたは複数の狭帯域光源を有するMEMSベースの光変調器の概略図である。 本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、広帯域光源、分散素子、およびMEMS反射鏡アレイの代わりに変調狭帯域光源のアレイを有する狭帯域光源の一構成の概略図である。 本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、試料領域の周りに配設された音響センサーの一構成の概略図である。 本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、光音響ガス検出の方法を要約した流れ図である。 本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成される、試料中の1つまたは複数の種類のガスを検出するように配置構成された例示的なコンピューティングデバイスを示すブロック図である。
以下の詳細な説明では、詳細な説明の一部をなす、添付図面が参照される。図面中の類似の記号は、典型的には、文脈上別のものを示していない限り類似のコンポーネントを明示する。詳細な説明、図面、および請求項で説明されている例示的な実施形態は、制限することを意図されていない。他の実施形態も利用することができ、また本明細書に提示されている発明対象の精神または範囲から逸脱することなく、他の変更を加えることができる。本明細書で一般的に説明され、また図に例示されているような本開示の態様は、さまざまな異なる構成による配置、置換、組み合わせ、設計が可能であり、すべて明示的に考察され、本開示の一部をなすことが容易に理解されよう。
本開示は、とりわけ、ガス検出デバイスの分野に関係する、およびいくつかの例において、空気品質マイクロセンサーに関係する方法、装置、およびシステムに関する。
本開示は、従来の光音響システムを企図するものであり、そのようなシステムが高価なチューナブルレーザーおよび可動光学コンポーネントに依存しており、したがって携帯しにくいこと、外部のノイズおよび振動に敏感であること、限られた数の化合物しか検出できないこと、および/または扱いにくいサイズであることを含む、著しい制限を有していることを明らかにする。本開示は、本明細書で説明されているような光音響センサーのさらなる改善について述べる。本開示のいくつかの実施形態では、光音響ガス検出のための装置、つまり、微小電気機械システム(MEMS)ベースの光変調器と音響センサーのリング状アレイとを組み合わせた光音響ガスセンサーを企図する。MEMSベースの光変調器は、多数の化合物の検出を可能にしうる柔軟な波長選択性を備えることができ、音響センサーのリング状アレイは、ガスセンサーの光音響セルの共鳴増強を必要とすることなく光音響的に生成される音響信号を測定することができる。いくつかの実施形態では、固有の無相関の決定論的信号(a unique, uncorrelated and deterministic signal)を使用して、注目するそれぞれの光波長を変調することができる。このような実施形態では、高度な信号処理を使用することができ、これにより、複数の光波長の吸収スペクトルの同時測定だけでなく、音響センサーのリング状アレイによって検出されうる望ましくないノイズを除去することができる。
本開示のいくつかの実施形態では、複数の音響センサーを光音響検出器の試料領域の近くのアレイ内に配設することができる光音響ガス検出の方法について説明する。アレイ内のそれぞれの音響センサーは、試料領域から等距離のところに配置構成することができる。広帯域光源は、1つまたは複数の構成要素となる波長成分に分離することができ、波長成分はそれぞれ、変調され、ガス試料を照射するように適合されうる。音響センサーのアレイは、音響センサーのそれぞれによって感知された音響信号をコヒーレントに加算することによって出力信号を生成するように適合されうる。1つまたは複数の実施形態において、波長成分はそれぞれ、固有の無相関の決定論的変調信号によって変調され、音響センサーの出力は、例えば、高速アダマール変換(HFT)により、HFTの基底関数として変調信号を使用して、デジタル信号化され、処理されうる。このような実施形態では、ガス試料による複数の光波長の吸収スペクトルを同時に決定することができる。
図1は、本開示の少なくともいくつかの実施形態により配置構成された光音響ガスセンサー100のブロック図である。光音響ガスセンサー100は、広帯域光源110と、MEMSベースの光変調器120と、試料領域135の周りに配設されている音響センサー131のリング状アレイ130と、マイクロコントローラ140とを備えることができる。いくつかの実施形態では、光音響ガスセンサー100は、ユーザと通信できるように適合されたネットワークインターフェース150をさらに備えることができる。
広帯域光源110は、白熱灯、ハロゲンランプ、発光ダイオード(LED)、またはMEMSベースの光変調器120への広帯域光源となるように適合された他の光源などの、広帯域赤外線(IR)、可視光線、または紫外線(UV)の光源とすることができる。広帯域光源110は、コリメーティングレンズ、鏡などのさまざまな光学的手段を使用して広帯域光111をMEMSベースの光変調器120に導くように構成されうる。いくつかの例において、MEMSベースの光変調器120は、回折格子およびMEMS光変調器を備えることができ、これらはそれぞれ、図2Aおよび図2Bと併せて以下でさらに詳しく説明する。いくつかの他の例において、MEMSベースの光変調器120は、複数の入力光線の振幅を独立して変調するように構成できる光変調器の他のアレイとすることができる。リング状アレイ130は、試料領域135の周りに位置決めすることができ、光出力112が試料領域135に向けられるようにMEMSベースの光変調器120の光出力112と位置を合わせることができる。音響センサー131は、音響トランスデューサまたは他の何らかの種類の音響センサーとすることができる。試料領域135は、光音響ガスセンサー100による分析のため所望のガス試料を収容するように構成されたキャビティである。いくつかの実施形態では、試料領域135は、光音響ガスセンサー100の自由空気動作を円滑にするように周囲環境に対して開放されているものとしてよい。他のいくつかの実施形態では、試料領域135は、試料ガスをポンプで送り込める、音響セルなどの、閉鎖サンプリングセルであってもよい。マイクロコントローラ140は、A/Dコンバータ14を備えることができる。マイクロコントローラ140は、MEMSベースの光変調器120に変調信号を送るように構成され、また、音響センサー131から信号を受信し、デジタル信号化し、後処理するように適合することも可能である。いくつかの例において、A/Dコンバータ141は、マイクロコントローラ140に外付けされてもよいが、いくつかの他の例では、マイクロコントローラ140に内蔵されてもよい。マイクロコントローラ140は、限定はしないが、マイクロプロセッサおよびデジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用プロセッサを含む、適切なプロセッサとすることができる。
光音響ガスセンサー100は、1つまたは複数の化合物の同時検出を円滑に行えるようにする方法で音響手段を通じてガス試料の光吸収を測定するように適合される。いくつかの実施形態では、光音響ガスセンサー100は、「化学的なアジリティを有する」、つまり、光音響ガスセンサー100は、ハードウェア構成への変更を一切必要とすることなく異なる化合物を監視できるように再プログラムすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、光音響ガスセンサー100によってテストされるガス試料によって生成される光音響信号は、吸収される光のそれぞれの波長に対して固有変調信号を使用して生成され、ガス試料による複数の光波長の吸収スペクトルを同時に決定することを可能にしうる信号処理を施されうる。このような変調信号および信号処理は、図2Aおよび図2Bと併せて以下でさらに詳しく説明される。
光音響ガスセンサー100が動作しているときに、集束レンズ、鏡などの光学的手段を使用することで、広帯域光111が必要に応じてMEMSベースの光変調器120に入るように、広帯域光源110から広帯域光111がMEMSベースの光変調器120へ導かれる。MEMSベースの光変調器120は、広帯域光111を受け取って、複数の波長成分に分離するように適合され、1つまたは複数の所望の波長成分の2値振幅変調、つまり、オン/オフ変調を選択的に実行することができる。MEMSベースの光変調器120によって分離される広帯域光111の所望の波長成分の数は、構成される光音響ガスセンサー100が検出する化合物の数および種類に応じて、数十個、数百個、さらには数千個にもなりうる。広帯域光111は、そのような多数の波長成分に分離されうるが、それは、MEMSベースの光スイッチ120が、広帯域光111をいくつかの波長成分に空間的に分離するように構成された回折格子、および所望の1つまたは複数の波長成分の2値変調を選択的に実行するように構成されたMEMS反射鏡アレイを備えうるからである。MEMSベースの光変調器120は、変調光線112を出力し、次いで、これは試料領域135内に配設されたガス試料を通過しうる。異なる波長の光は、ガス試料を構成する1つまたは複数の種類のガスによって吸収され、光音響効果により、ガス試料によって音波133が発生しうる。リング状アレイ130の音響センサー131は、音波133を感知して、信号処理のためマイクロコントローラ140に結合されうる、センサー出力132に変換するように適合される。リング状アレイ130は、音響センサー131が受け取った音波133の音響信号を増強し、コヒーレント加算を使用することによって音響センサー131による望ましくないノイズの音響信号を低減するように構成されうる。リング状アレイ130の構成およびセンサー出力132のコヒーレント加算の使用については、図3と併せてさらに詳しく以下で説明する。マイクロコントローラ140は、A/Dコンバータ141を介してセンサー出力132を受け取り、デジタル信号化するように配置構成され、また、1つまたは複数の所望の波長に対してガス試料の吸収振幅を決定するために必要なデジタル信号処理を実行するように配置構成されうる。それに加えて、マイクロコントローラ140は、MEMSベースの光変調器120に変調信号115を送るように構成され、変調信号115は、MEMSベースの光変調器120がそれぞれの波長成分に対して固有のパターンで1つまたは複数の入射波長成分の振幅の2値変調を実行するように構成された固有の無相関の決定論的信号であってよい。一実施形態では、マイクロコントローラ140は、シリアルもしくはパラレルデジタルインターフェースを介してMEMSベースの光スイッチ120とインターフェースするように構成される。
光音響的に生成される音波133は、資料領域135内のガス試料によって吸収される波長成分126の変調周波数の関数として発生する。一般的に、超音波範囲に存在する、つまり、約20kHz超の可聴音周波数の周囲雑音はほとんどないので、いくつかの実施形態では、MEMSベースの光変調器120に印加される変調信号115の周波数は、超音波範囲内にあるように選択される。このようにして、音波133によって生成される音響信号は、より低い周波数変調信号115によって生成される音波133の信号対雑音比と比較してより好ましい信号対雑音比を有することができる。いくつかの例では、MEMS反射鏡は、kHz範囲内で動作することができる、つまり、MEMSベースの光変調器120内の個別のMEMS反射鏡が2値「オン」から2値「オフ」位置に(またその逆に)切り替わる頻度は、数千分の1秒未満であるとしてよい。そこで、MEMSベースの光変調器120は、必要に応じて超音波範囲内で波長成分126を変調するために使用できる。
図2Aは、本開示の1つまたは複数の実施形態により配置構成された、MEMSベースの光変調器120の一構成の概略図である。図示されているように、MEMSベースの光変調器120は、広帯域光源110(図1に示されている)から広帯域光111を受けるように構成され、光出力112を試料領域135(図1に示されている)に導くように適合されている。MEMSベースの光変調器120は、分散素子121、MEMS反射鏡アレイ122、およびコリメーティング素子123によって代表される1つまたは複数の光学コンポーネントを備えることができる。MEMSベースの光変調器120の動作を円滑にすることができる追加の光学コンポーネントは、コリメーティング光学素子、集束レンズ、鏡、光学フィルター、ピンホール、偏光素子、遮断素子などのうちの1つまたは複数を備えることができるが、分かりやすくするため図示されていない。
分散素子121は、回折格子、プリズム、アレイ導波路回折格子などの、広帯域光111を1つまたは複数の波長成分126に分離するための当技術分野で知られている光回折光学デバイスであるものとしてよい。MEMS反射鏡アレイ122は、複数のMEMSマイクロミラーのアレイであってよく、これは数十、数百、さらには数千ものマイクロミラーを備えることができる。それぞれのマイクロミラーは、2つの光路のうちの一方にそって、入射光、つまり、波長成分126のうちの1つを導くように構成されうる。2値「オン」状態で入射波長成分126を変調するように指令された場合、マイクロミラーは、入射波長成分126をコリメーティング素子123に導く。2値「オフ」状態で入射波長成分126を変調するように指令された場合、マイクロミラーは、入射波長成分126を光ダンプまたは他の光吸収デバイスに導く。MEMS反射鏡アレイ122のそれぞれのマイクロミラーを、マイクロコントローラ140によって独立して制御することができ、したがって、MEMS反射鏡アレイ122を、波長成分126などの複数の入射光線の光強度を独立して変調するように構成することができる。コリメーティング素子123は、入射光をコリメートして光出力112を生成するように位置決めされた、レンズおよび/または鏡などの1つまたは複数の固定された光学素子を備えることができ、光出力112は、コリメートされた波長変調光線とすることができる。
図2Bは、本開示の1つまたは複数の実施形態により配置構成された、MEMSベースの光変調器129の別構成の概略図である。図示されているように、MEMSベースの光変調器129は、MEMSベースの光変調器120と実質的に類似しているが、前者は第1のMEMS反射鏡アレイ122Aおよび第2のMEMS反射鏡アレイ122Bを備える点が異なる。このような一実施形態では、第1のMEMS反射鏡アレイ122Aおよび第2のMEMS反射鏡アレイ122Bは、それぞれ、マイクロプロセッサ140(図1に示されている)から同じ変調信号115を受信することができる。MEMSベースの光変調器129は、それぞれの波長成分126の光強度が第1のMEMS反射鏡アレイ122Aによる2値変調および第2のMEMS反射鏡アレイ122Bによる同一の2値変調を受ける可能性があるように構成される。このようにして、MEMSベースの光変調器129の二重MEMS反射鏡構成は、より深い変調振幅をもたらす、つまり、2値「オン」および「オフ」状態の間の光のコントラストがそれぞれの波長成分126について増強される。
図2Cは、本明細書で説明されている少なくともいくつかの実施形態により、広帯域光源の代わりに1つまたは複数の狭帯域光源195を有するMEMSベースの光変調器190の一構成の概略図である。狭帯域光源195は、1つまたは複数の固定および/またはチューナブルレーザー、ダイオード、フィルター処理されたLED、または他の狭帯域光源とすることができる。狭帯域光196は、1つまたは複数の離散光帯域にすでに分割されているため、MEMSベースの光変調器190を適切に動作させるために分散素子121を必要としない。狭帯域光196は、以下で説明されているように波長成分126がMEMS反射鏡アレイ122によって変調されるのと同じ方法でMEMS反射鏡アレイ122によって変調されうる。MEMSベースの光変調器190では、狭帯域光196は、MEMS反射鏡アレイ122に入射する前に光学的に結合されうる。
図2Dは、本明細書で説明されている少なくともいくつかの実施形態による、広帯域光源、分散素子121、およびMEMS反射鏡アレイ122の代わりに変調狭帯域光源のアレイ197を有する変調狭帯域光源191の一構成の概略図である。アレイ197を構成する狭帯域光源は、1つまたは複数のチューナブルレーザー、ダイオード、フィルター処理されたLED、またはkHz以上の範囲内の周波数で以下で説明されているように変調できる他の狭帯域光源を備えることができる。例えば、レーザーダイオードは、ダイオードに供給される電力を変調することによって変調するように構成することができ、LEDは、LEDの中を流れる電流を変調することによって変調するように構成することができる、などである。変調された狭帯域光源191の動作は、以下で説明されている、MEMSベースの光変調器120の動作と実質的に類似しているが、個別の周波数成分は直接変調され、したがって変調のためMEMS反射鏡アレイ122を必要としない点が異なる。
動作時に、MEMSベースの光変調器120は、広帯域光111を受けて、図示されているようにMEMS反射鏡アレイ122へ導かれる、波長成分126に分割するように適合される。MEMS反射鏡アレイ122は、波長成分126を受け、1つまたは複数の所望の波長成分を、マイクロコントローラ140からそこに導かれた変調信号115に基づき選択的に変調する。波長成分126は、波長成分126のそれぞれがMEMS反射鏡アレイ122の異なる部分へ導かれるように分散素子121によって互いに空間的に分離される。MEMS反射鏡アレイ122内の個別の反射鏡のそれぞれは、互いに独立して操作可能であるため、波長成分126のそれぞれは、互いに独立して変調されうる。MEMS反射鏡アレイ122によって変調される特定の波長成分は、すべての化合物において吸収スペクトルが異なるため、光音響ガスセンサー100が特定のどのような化合物を検出するように構成されているかによって決まる。したがって、光音響ガスセンサー100が比較的少数の種類のガスおよび/または化合物を監視するように構成されている場合、ガスおよび化合物の濃度を定量化するために、少数の波長成分の光吸収が必要になることがある。逆に、光音響ガスセンサー100が、多数の種類のガスおよび/または化合物を監視するように構成されている場合、決定すべきガスの吸収スペクトルの数もしかるべく増える。次いで、いずれの場合も、変調波長成分127は、コリメートされ、コリメーティング素子123によって試料領域135へ導かれうる。
いくつかの実施形態では、変調信号115は、従来の光音響センサーと実質的に類似する方法で1つまたは複数の所望の波長成分の変調を行うように選択されうる、つまり、単一の波長成分に対する「チョッピングされた」光線が生成され、ガス試料に通されて、光音響効果を介して音響信号を発生することができる。このような実施形態では、光音響ガスセンサー100による吸収について光音響的にテストされる光のそれぞれの波長を個別に測定することができる。1つまたは複数のチューナブルレーザーに依存するいくつかの光音響センサーとは異なり、光音響ガスセンサー100は、「波長アジリティ」を有し、MEMS反射鏡アレイ122とともに分散素子121を使用することによってそれぞれの所望の波長の光を個別に発生し、変調することができる。特に、分散素子121は広帯域光111を構成する波長成分を空間的に分離するように構成され、MEMS反射鏡アレイ122は、注目する特定の波長成分をMEMS反射鏡アレイ122へ導き、他のすべての波長成分を光ダンプまたは他の光吸収デバイスへ導くように適合されうる。次いで、注目する波長成分で構成されるチョッピングされた光線をガス試料中に通し、音響センサー131で音波133を測定することによって注目する特定の波長成分に対するガス試料の光吸収を決定することができる。このようなアプローチの目立った利点は、チューナブルレーザーの代わりに、複雑度のかなり低い光源、つまり、広帯域可視光、IR、またはUVの光源を使用することができるという点である。
いくつかの実施形態では、変調信号115は、マイクロコントローラ140側で複数の化合物の吸収スペクトルを同時に決定することを可能にする形で1つまたは複数の所望の波長成分の振幅を変調するように選択されうる。このような実施形態では、ガス試料によって生成される光音響信号は、監視されているガスまたは化合物によって吸収される光のそれぞれの波長に対して固有の無相関の決定論的変調信号を使用して生成されうる。したがって、変調信号115は、複数の無相関の決定論的変調信号から構成されうるものであり、注目するそれぞれの波長成分126に1つの信号が対応し、アプローチは従来技術の光音響センサーで光を変調するための知られている技術と著しく異なり、例えば、単純な光パルス、単純な2値オン/オフの連鎖、または光源振幅の正弦波変調が挙げられる。
それぞれの無相関の決定論的変調信号は、MEMS反射鏡アレイ122の適切な1つまたは複数の鏡に印加され、これにより、広帯域光111の対応する波長成分が変調される。そこで、図1および図2Aを参照すると、変調された波長成分127が試料領域135へ導かれて音波133を発生する場合、マイクロコントローラ140は、音響センサー131を介して音響信号を受信し、その音響信号をA/Dコンバータ141を介してデジタル信号化することができる。次いで、マイクロコントローラ140は、無相関の変調信号に基づき相関分析を使用することによって監視されているガスに対する吸収スペクトルを抽出することができ、ガス試料によるそれぞれの波長成分の光吸収は、音響信号から個別に決定される。言い換えると、ガス試料によって吸収されるそれぞれの変調された波長成分127について、相関分析を使用して、それぞれの光波長に印加される入力変調信号と出力(音波133)との相関を求めることができ、相関の振幅(または大きさ)は、音波133を発生したそれぞれの変調された波長成分127の吸収の量を示す。いくつかの実施形態では、高速アダマール変換(FHT)、高速フーリエ変換(FFT)、および同様の変換をデジタル信号化された音響信号に適用し、そのような相関分析を実行することができる。このような実施形態では、マイクロコントローラ140は、変調信号115を相関分析のための基底関数として使用することができ、したがって、FHT、FFTなどの異なる出力は注目するそれぞれの波長におけるシステムのインパルス応答であり、この場合「システム」は、光音響ガスセンサー100として定義される。そこで、それぞれのFHT(またはFFTまたは他の分析法)の相関振幅は、ガス試料によって吸収される注目する波長における光の量を示す。マイクロコントローラ140は、FHT(またはFFTまたは他の分析法)をデジタル信号化された音響信号に適用して特定の変調信号115によって変調される光の波長でのインパルス応答を生成することによってMEMSベースの光変調器120に印加されるそれぞれの変調信号115についてそのような相関分析を実行する。このような一実施形態では、相関分析法(FHT、FFTなど)では、特定の変調信号115をその基底関数として使用する。その結果得られるインパルス応答のそれぞれは、マイクロプロセッサ140側で監視対象のガスに対して所望の吸収スペクトルを形成するために使用できる特定の波長の光における試料ガスの光吸収係数に比例する。比例定数が、使用される特定のセンサーおよび光源に少なくとも一部は依存し、常に容易に決定されるわけではないことから、インパルス応答の絶対値ではなく、インパルス応答の相対ピーク振幅が、吸収スペクトルを決定するうえで最も適している可能性のあることに留意されたい。
いくつかの実施形態では、注目する波長成分126に適用され、相関分析の基底関数として使用される固有の決定論的な無相関変調信号115は、疑似ランダム2進数系列(PRBS)に基づくものとしてよい。PRBS系列の異なるメンバーが実質的に無相関であるため、それぞれの波長に適用されるそれぞれの決定論的な無相関変調信号115の選択は、PRBSの使用によって簡略化されうる。一実施形態では、波長成分126に適用される変調信号115のそれぞれに使用される特定のPRBSは、最長系列(MLS)とすることができる。そのような実施形態に対するMLSベースの信号の有利な特徴は、MLSベースの信号が直交性の特性を有するという点にある、つまり、MLSベースの信号の自己相関は完全に近い単位インパルスであるが、MLSベースの信号の相互相関はゼロである。そのため、MLS変調されたセンサー信号、つまり、センサー出力132の相関は、刺激信号への測定システムのインパルス応答である。特に、MLS変調された変調信号115の直交性により、基底関数として変調信号115のうちの1つを使用する、インパルス応答、つまり、単一のFHT、FFTなどの出力が、変調された特定の光波長におけるシステム応答の尺度として決まる。インパルス応答系の全エネルギーを表す、そのインパルス応答の振幅は、その特定の波長の吸収された光の量に比例する。これにより、注目するそれぞれの波長における吸収された光の量が得られ、したがって、マイクロプロセッサ140は、監視されているガスに対して所望の吸収スペクトルを容易に構成することができる。そこで、MLSベースの信号を使用して光音響ガスセンサー100で波長成分126を変調することで、マイクロプロセッサ140がガス試料によるそれぞれの波長の光吸収を効率よく抽出し、同時に分離することが可能になり、したがって複数の種類のガスの監視が可能になる。例えば、マイクロプロセッサおよび他の電子回路は、変調信号115に対して100kHz程度の変調速度が得られるように適合されうるが、このことは、信号長が220である1回の測定を約10秒(つまり、220/100kHz≒10秒)で完了することができることを意味し、それぞれの測定により、多数の、例えば、数十、数百、さらには数千もの種類のガスおよび化合物の濃度を定量化される。そのため、光音響ガスセンサー100は、多数の種類のガスおよび化合物を連続的に監視することができる。
光音響センサーの感度を高めるには、音響ノイズを排除する必要がある。いくつかの光音響センサーは、音響共振器となるようにも構成される封止された音響セルを使用することに依存している。本開示の実施形態は、上で説明されている複数の決定論的な無相関信号および信号処理方法を適用することで、また音響センサーのリング状アレイを使用することで、外部音響ノイズの影響を低減することができる。PRBSおよびMLS信号は、決定論的である、つまり、反復可能であるため、音波133に加えられ、センサー出力132に組み込まれる外部ノイズは、何らかの方法で複数の測定値系列を同期して平均することによって効果的に取り除くことができる。一実施形態では、測定値信号は、相関分析の前に平均される。別の実施形態では、相関分析をすべての信号に対して実行してから平均することができる。それに加えて、音波133に加えられる外部ノイズの量は、本開示の実施形態により複数の音響センサーを構成することによって最小化することができる。
図3は、本開示の1つまたは複数の実施形態による、試料領域の周りに配設された音響センサーの一構成の概略図である。図示されているように、リング状アレイ130は、これに装着され試料領域135の周りに配設される複数の音響センサー131を備えることができる。リング状アレイ130の内部容積は、試料ガスを収容することができるが、試料領域135は、変調光線112などの、変調光線が通過する試料ガスの部分を含むものとして画成されることが重視される。音響センサー131は、それぞれの音響センサーが試料領域135から実質的に等距離のところに配設されるようにリング状アレイ130に装着される(または一体形成される)。それに加えて、音響センサー131の出力134を電子回路136によって直接加えて組み合わせ1つのセンサー出力132となるようにする。出力134を組み合わせる手段(例えば、電圧出力、電流出力、可変キャパシタンス、可変インダクタンス、および同様のもの)は、使用される特定の音響センサーに依存する。いくつかの実施形態では、音響センサー131は、センサー出力132を生成するようにアナログ総和回路136とともに追加される電圧出力マイクロホンとすることができる。いくつかの代替的実施形態では、それぞれの音響センサー131からの出力信号は、別々にデジタル信号化され、次いで、デジタル回路で、またはマイクロコントローラ140によって、ビーム形成アルゴリズムを介して組み合わされうる。さらに他の実施形態では、音響センサー131は、そのアセンブリ内にA/Dコンバータを組み込むことも可能であり、その場合、デジタル信号化されたデータはデジタル回路で、またはマイクロコントローラ140によってビーム形成アルゴリズムを介して組み合わされる。
いくつかの実施形態では、リング状アレイ130は、音響センサー131のいくつかの対から構成することができ、センサーのそれぞれの対は試料領域135と一列に、またそこから実質的に等距離のところに配設される。そのような一実施形態は、図3に例示されている。他の実施形態では、リング状アレイ130は、互いに直接向かい合う対では配設されていない音響センサー131から構成される。他の実施形態では、リング状アレイ130は、単一の円筒状の音響センサーから構成することができる。一実施形態では、音響センサー131がそれぞれ試料領域135から実質的に等距離のところにある限り、リング状アレイ130の出力は、試料領域135の内側の音源について最大化され、別の場所を発生源とする音源、つまり、望ましくない音響ノイズに対しては著しく低減されうる。したがって、変調光線112が試料領域135に通される場合、光音響信号出力は増大し、音響ノイズの出力は減少しうる(つまり、信号対雑音(S/N)比が大きくなる)。光音響信号出力の増大は、音響センサー131のそれぞれによって生成される信号のコヒーレント加算によるものである。音響センサー131出力信号のコヒーレント加算は、音響センサー131のそれぞれが音源から等距離のところにあるため生じ、このことは、試料領域135内の音源からの信号は、音響センサー131のそれぞれとコヒーレントである、つまり、同相であることを意味する。
N個のセンサーについて、音響センサー131の出力のコヒーレント加算により、試料領域135内の位置決めされた音源の出力信号の電力のNの増大が生じる。したがって、N=8の場合、リング状アレイ130が音響共振器として構成されていない場合であってもほとんど20dBのゲインが得られる。このため、本開示の1つまたは複数の実施形態により配置構成されたリング状アレイは、光音響ガスセンサー内の音響ノイズの影響を著しく低減しうる。リング状アレイ130の有益な効果は、それぞれが複数の音響センサー131を備える複数のリング状アレイ130を有する光音響ガスセンサー100を構成することによってさらに高められる。
図4は、本開示の少なくともいくつかの実施形態による、光音響ガス検出の方法400を要約した流れ図である。説明を簡単にするため、方法400は、図1の光音響ガスセンサー100に実質的に類似する光音響センサーに関して説明されている。しかし、光音響センサーの他の構成でも、方法400を実行することができる。方法400は、ブロック401、402、403、404、405、および/または406によって示されているような1つまたは複数の機能、動作、またはアクションを含むことができる。いくつかの実装では、方法400に対する例示されているブロックのさまざまな特徴を、所望の結果に基づき、より少ないブロックに組み合わせるか、いくつかの付加的なブロックに分割するか、またはなくすことができる。方法400に対する処理は、ブロック401から始まるものとしてよい。
方法400に対する処理は、ブロック401「光源をアクティブ化する」から始まるものとしてよい。ブロック401の後にブロック402「光をいくつかの波長成分に分離する」が続くものとしてよい。ブロック402の後にブロック403「波長成分を変調する」が続くものとしてよい。ブロック403の後にブロック404「ガス試料への照射を行う」が続くものとしてよい。ブロック404の後にブロック405「音響信号を検出する」が続くものとしてよい。ブロック405の後にブロック406「音響信号をコヒーレントに加算する」が続くものとしてよい。ブロック406の後にブロック407「吸収スペクトルを決定する」が続くものとしてよい。
ブロック401「光源をアクティブ化する」において、広帯域光源110が、マイクロコントローラ140によってアクティブ化され、広帯域光111をMEMSベースの光変調器120へ導く。
ブロック402「光をいくつかの波長成分に分離する」において、広帯域光111を1つまたは複数の構成要素である波長成分126に分離することができる。少なくともいくつかの実施形態では、回折格子を使用して、広帯域光源を分離する。
ブロック403「波長成分を変調する」において、波長成分126のうちの1つまたは複数を2値振幅変調して、変調された波長成分127を生成することができる。少なくともいくつかの実施形態では、マイクロコントローラ140によって制御される、MEMS反射鏡アレイ122を使用して、個別の波長成分126の変調を実行することができる。少なくともいくつかの実施形態では、変調される波長成分126は、光音響ガスセンサー100によって監視される1つまたは複数の種類のガスによって吸収される光の周波数と一致するように選択されうる。一実施形態では、変調されるそれぞれの波長成分126に対する変調信号115は、他の波長成分126のそれぞれに印加される変調信号に関して固有のものであってよい。このような一実施形態では、変調信号115は、MLSベースの変調信号などの、PRBSベースの変調信号とすることができる。
ブロック404「ガス試料への照射を行う」において、試料領域135内の音響信号、つまり、音波133が光音響効果によって生成されるようにブロック403において生成された変調波長成分127のうちの1つまたは複数を試料領域内のガス試料に照射することができる。
ブロック405「音響信号を検出する」において、音響センサー131が試料領域135内で生成される音波133を検出することができる。
ブロック406「音響信号をコヒーレントに加算する」において、音響センサー131のリング状アレイ130が、電子総和デバイス136を使用して音響センサー131のそれぞれによって感知された音響信号をコヒーレントに加算することによってセンサー出力132を生成することができる。この総和プロセスは、デジタル総和プロセスまたはアナログ総和プロセスとすることができる。
ブロック407「吸収スペクトルを決定する」において、総和されたセンサー出力132に基づき適切な吸収スペクトルを決定するように、マイクロプロセッサ140を適合させることができる。図2A、2Bと併せて上で説明されているように、マイクロコントローラ140は、総和された信号のデジタル信号化したものを評価し、無相関の変調信号115に基づき相関分析を使用することによって監視されているガスに対する吸収スペクトルを抽出する。変調信号115がPRBSベースまたはMLSベースの変調信号である実施形態において、マイクロプロセッサ140は(いくつかの例において)、変調信号115をFHTに対する基底関数として使用して、FHTによりセンサー出力132をデジタル信号化し、処理することができる。
コンピュータプログラム製品は、上で説明され、図4に例示されている方法400を実行するための1つまたは複数の実行可能命令セットを含むものとしてよい。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体410または別の類似の記録可能媒体412に記録されうる。
図5は、本開示の少なくともいくつかの実施形態による、試料中の1つまたは複数の種類のガスを検出するように配置構成された例示的なコンピューティングデバイス500を示すブロック図である。非常に基本的である基本構成502において、コンピューティングデバイス500は、典型的には、1つまたは複数のプロセッサ504およびシステムメモリ506を備える。メモリバス508は、プロセッサ504とシステムメモリ506との間の通信に使用されうる。
所望の構成に応じて、プロセッサ504は、限定はしないが、マイクロプロセッサ(μP)、マイクロコントローラ(μC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、またはこれらの任意の組み合わせを含む任意の種類のものとすることができる。プロセッサ504は、レベル1キャッシュ510およびレベル2キャッシュ512などの1つまたは複数のキャッシングレベルのキャッシュ、プロセッサコア514、およびレジスタ516を備えることができる。例示的なプロセッサコア514は、算術論理演算ユニット(ALU)、浮動小数点演算ユニット(FPU)、デジタル信号処理コア(DSPコア)、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。例示的なメモリコントローラ518は、プロセッサ504と併用することもできるか、またはいくつかの実装では、メモリコントローラ518は、プロセッサ504の内部パーツとすることもできる。
所望の構成に応じて、システムメモリ506は、限定はしないが、揮発性メモリ(RAMなど)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリなど)、またはこれらの任意の組み合わせを含む任意の種類のものとすることができる。システムメモリ506には、オペレーティングシステム520、1つまたは複数のアプリケーション522、およびプログラムデータ524を格納することができる。アプリケーション522は、図4の方法400に関して説明されているような機能を実行するように配置構成された光音響ガス検出アルゴリズム526を含むものとしてよい。プログラムデータ524は、本明細書で説明されているような光音響ガス検出アルゴリズム526による操作に使用することができる信号データ528を含みうる。いくつかの実施形態では、アプリケーション522は、オペレーティングシステム520上でプログラムデータ524を操作するように配置構成されうる。この説明されている基本構成502は、図5において、内側破線内のコンポーネントによって例示されている。
コンピューティングデバイス500は、付加的な特徴または機能を有し、また基本構成502と必要なデバイスおよびインターフェースとの間の通信を円滑にするための付加的なインターフェースを備えることができる。例えば、バス/インターフェースコントローラ530は、ストレージインターフェースバス534を介して基本構成502と1つまたは複数のデータ記憶装置532との間の通信を円滑にするために使用できる。データ記憶装置532は、取外し式ストレージデバイス536、非取外し式ストレージデバイス538、またはこれらの組み合わせとすることができる。取外し式ストレージデバイスおよび非取外し式ストレージデバイスの例を2、3挙げると、フレキシブルディスクドライブおよびハードディスクドライブ(HDD)などの磁気ディスクデバイス、コンパクトディスク(CD)ドライブまたはデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブなどの光ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、およびテープドライブなどがそうである。例示的なコンピュータ記憶媒体としては、コンピュータ可読命令、データ構造体、プログラムモジュール、またはその他のデータなどの情報を格納するための方法または技術で実装される揮発性および不揮発性、取外し式および非取外し式の媒体を挙げることができる。
システムメモリ506、取外し式ストレージデバイス536、および非取外し式ストレージデバイス538は、すべてコンピュータ記憶媒体の実施例である。コンピュータ記憶媒体としては、限定はしないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたはその他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)またはその他の光学式記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、または所望の情報を格納するために使用することができ、しかもコンピューティングデバイス500によってアクセスできるその他の媒体が挙げられる。このような任意のコンピュータ記憶媒体は、コンピューティングデバイス500の一部であるものとしてよい。
コンピューティングデバイス500は、バス/インターフェースコントローラ530を介してさまざまなインターフェースデバイス(例えば、出力装置542、周辺インターフェース544、および通信装置546)から基本構成502への通信を円滑にするためのインターフェースバス540を備えることもできる。例示的な出力装置542は、グラフィック処理ユニット548およびオーディオ処理ユニット550を備え、これらは、1つまたは複数のA/Vポート552を介してディスプレイまたはスピーカーなどのさまざまな外部デバイスと通信するように構成されうる。例示的な周辺インターフェース544は、シリアルインターフェースコントローラ554またはパラレルインターフェースコントローラ556を備え、これらは、1つまたは複数のI/Oポート558を介して入力装置(例えば、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置など)または他の周辺装置(例えば、プリンタ、スキャナなど)などの外部装置と通信するように構成されうる。例示的な通信装置546は、ネットワークコントローラ560を備え、これは、1つまたは複数の通信ポート564を介してネットワーク通信リンク上で1つまたは複数の他のコンピューティングデバイス562との通信を円滑にするように構成されうる。
ネットワーク通信リンクは、通信媒体の一例であるものとしてよい。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造体、プログラムモジュール、または搬送波もしくは他のトランスポートメカニズムなどの変調データ信号による他のデータによって具現化されうるものであり、任意の情報配信媒体を含むことができる。「変調データ信号」は、信号内の情報を符号化する方法によりその特性のうち1つまたは複数が設定または変更された信号であるものとすることができる。例えば、限定はしないが、通信媒体としては、有線ネットワークまたは直接配線接続などの有線媒体、および、音響、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、およびその他のワイヤレス媒体などのワイヤレス媒体が挙げられる。本明細書で使用されているコンピュータ可読媒体という用語は、記憶媒体と通信媒体の両方を含むことができる。
コンピューティングデバイス500は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、パーソナルメディアプレーヤーデバイス、ワイヤレスウェブウォッチデバイス、パーソナルヘッドセットデバイス、特定用途向けデバイス、または上記機能のいずれかを含むハイブリッドデバイスなどのスモールフォームファクタポータブル(またはモバイル)電子デバイスの一部として実装できる。コンピューティングデバイス500は、ラップトップコンピュータおよび非ラップトップコンピュータの両方の構成を含むパーソナルコンピュータとして実装することもできる。
要するに、本開示の1つまたは複数の実施形態は、自由空気動作(free-air operation)が可能であり、高い感度を有する携帯型自給式光音響センサーを実現することができるということである。携帯性は、MEMS光学系およびオンボードマイクロコンピュータの採用で小型化し、典型的な光音響システムに見られるガスのサンプリングおよび配管を不要にすることで容易に実現されうる。それに加えて、本開示の1つまたは複数の実施形態により配置構成される光音響センサーは、多くの種類のガスが監視されているときであっても従来の光音響検出器と同等のデータ収集速度を達成しつつ、100万分の1(PPM)、さらにはPPBレベルの感度を有することができる。さらに、MEMS反射鏡ベースの光変調器の「波長アジリティ」特性により、本開示の1つまたは複数の実施形態により配置構成される光音響センサーは、ハードウェアに変更を加えることなく異なる種類のガスおよび化合物を監視するように容易に再プログラムすることも可能である。そのため、本開示の1つまたは複数の実施形態によって配置構成される光音響センサーは、既存の小型近赤外線および光学MEMS分光計の携帯性および感度、従来の光音響検出器の感度および速度、ならびに自由空気動作の利便性を備える。
それに加えて、本明細書で説明されているような光音響センサーは、固体および/または液体の表面の光吸収を測定するように適合されうる。このような実施形態では、MEMSベースの光変調器からの波長変調出力を2本の光線に分割することが可能であり、それらの光線の一方が固体または液体の表面に向けられる。センサーの第2のセットは、固体/液体表面から再放射される音響信号を測定する。空気センサー出力と固体/液体センサー出力との比較により、固体/液体の吸収が固体/液体の直前の空気から分離される。
システムの側面でのハードウェアの実装形態とソフトウェアの実装形態との間には、ほとんど相違が残されていない。ハードウェアまたはソフトウェアの使用は、一般に(いつもそうではないが、ある状況ではハードウェアとソフトウェアの間の選択が重要になりうるという点で)コスト対効果のトレードオフを表す設計上の選択である。本明細書に記載された、プロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術をもたらすことができるさまざまな達成手段があり(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)、好ましい達成手段は、プロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術が導入される状況によって異なる。例えば、実装者が速度と正確性が最も重要であると決定すると、実装者は主にハードウェアおよび/またはファームウェアの達成手段を選択することができる。フレキシビリティが最も重要なら、実装者は主にソフトウェアの実装形態を選択することができる。または、さらに別の代替案として、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの何らかの組み合わせを選択することができる。
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、および/または例の使用によって、装置および/またはプロセスのさまざまな実施形態を説明してきた。そのようなブロック図、フローチャート、および/または例が1つまたは複数の機能および/または動作を含む限りにおいて、そのようなブロック図、フローチャート、または例の中のそれぞれの機能および/または動作は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または実質上それらのすべての組み合わせにより、個別におよび/または集合的に実装可能であることが、当業者には理解されるであろう。ある実施形態では、本明細書に記載された主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、または他の集積化方式によって実装することができる。しかし、本明細書で開示された実施形態のいくつかの態様が、全体においてまたは一部において、1つまたは複数のコンピュータ上で動作する1つまたは複数のコンピュータプログラムとして(例えば、1つまたは複数のコンピュータシステム上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、1つまたは複数のプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして(例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ上で動作する1つまたは複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、あるいは実質上それらの任意の組み合わせとして、等価に集積回路に実装することができることを、当業者は認識するであろうし、電気回路の設計ならびに/またはソフトウェアおよび/もしくはファームウェアのコーディングが、本開示に照らして十分当業者の技能の範囲内であることを、当業者は認識するであろう。さらに、本明細書に記載された主題のメカニズムをさまざまな形式のプログラム製品として配布することができることを、当業者は理解するであろうし、本明細書に記載された主題の例示的な実施形態が、実際に配布を実行するために使用される信号伝達媒体の特定のタイプにかかわらず適用されることを、当業者は理解するであろう。信号伝達媒体の例には、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリ、などの記録可能なタイプの媒体、ならびに、デジタル通信媒体および/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)の通信タイプの媒体が含まれるが、それらには限定されない。
本明細書で説明したやり方で装置および/またはプロセスを記載し、その後そのように記載された装置および/またはプロセスを、データ処理システムに統合するためにエンジニアリング方式を使用することは、当技術分野で一般的であることを当業者は認識するであろう。すなわち、本明細書に記載された装置および/またはプロセスの少なくとも一部を、妥当な数の実験によってデータ処理システムに統合することができる。通常のデータ処理システムは、一般に、システムユニットハウジング、ビデオディスプレイ装置、揮発性メモリおよび不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサおよびデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステムなどの計算実体、ドライバ、グラフィカルユーザインターフェース、およびアプリケーションプログラムのうちの1つもしくは複数、タッチパッドもしくはスクリーンなどの1つもしくは複数の相互作用装置、ならびに/またはフィードバックループおよびコントロールモータを含むコントロールシステム(例えば、位置検知用および/もしくは速度検知用フィードバック、コンポーネントの移動用および/もしくは数量の調整用コントロールモータ)を含むことを、当業者は理解するであろう。通常のデータ処理システムは、データコンピューティング/通信システムおよび/またはネットワークコンピューティング/通信システムの中に通常見られるコンポーネントなどの、市販の適切なコンポーネントを利用して実装することができる。
本明細書に記載された主題は、さまざまなコンポーネントをしばしば例示しており、これらのコンポーネントは、他のさまざまなコンポーネントに包含されるか、または他のさまざまなコンポーネントに接続される。そのように図示されたアーキテクチャは、単に例示にすぎず、実際には、同じ機能を実現する多くの他のアーキテクチャが実装可能であることが理解されよう。概念的な意味で、同じ機能を実現するコンポーネントの任意の構成は、所望の機能が実現されるように効果的に「関連付け」される。したがって、特定の機能を実現するために組み合わされた、本明細書における任意の2つのコンポーネントは、アーキテクチャまたは中間のコンポーネントにかかわらず、所望の機能が実現されるように、お互いに「関連付け」されていると見ることができる。同様に、そのように関連付けされた任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されていると見なすこともでき、そのように関連付け可能な任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に結合できる」と見なすこともできる。動作可能に結合できる場合の具体例には、物理的にかみ合わせ可能な、および/もしくは物理的に相互作用するコンポーネント、ならびに/またはワイヤレスに相互作用可能な、および/もしくはワイヤレスに相互作用するコンポーネント、ならびに/または論理的に相互作用する、および/もしくは論理的に相互作用可能なコンポーネントが含まれるが、それらに限定されない。
本明細書における実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に対して、当業者は、状況および/または用途に適切なように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。さまざまな単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に説明することができる。
通常、本明細書において、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本体部)において使用される用語は、全体を通じて「オープンな(open)」用語として意図されていることが、当業者には理解されよう(例えば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである、など)。導入される請求項で具体的な数の記載が意図される場合、そのような意図は、当該請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、理解の一助として、添付の特許請求の範囲は、導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」を使用して請求項の記載を導くことを含む場合がある。しかし、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、単に1つのそのような記載を含む発明に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきではない(例えば、「a」および/または「an」は、通常、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。また、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、通常、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には理解されよう(例えば、他の修飾語なしでの「2つの記載(two recitations)」の単なる記載は、通常、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、BおよびC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。「A、B、またはC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。2つ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接する語および/または句も、明細書、特許請求の範囲、または図面のどこにあっても、当該用語の一方(one of the terms)、当該用語のいずれか(either of the terms)、または両方の用語(both terms)を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解されよう。
本明細書ではさまざまな態様および実施形態が開示されているが、他の態様および実施形態も当業者には明らかであろう。本明細書で開示されているさまざまな態様および実施形態は、例示することを目的としており、制限することを意図しておらず、真の範囲および精神は以下の請求項によって示される。

Claims (24)

  1. 入力光線を変調し、試料領域に向けられた変調光を生成するように構成された光変調器と、
    前記試料領域の周りに配設され、それぞれが前記試料領域から実質的に等距離のところにある音響センサーのアレイであって、音響センサーのそれぞれが前記試料領域内で検出された音響エネルギーに応じて信号を発生するように適合されている、音響センサーのアレイと、
    前記音響センサーに結合され、前記音響センサーによって生成された前記信号に基づき前記試料領域内に存在する1つまたは複数の種類のガスを検出するように構成されたコントローラとを備える光音響センサー。
  2. 音響センサーの前記アレイは、前記試料領域の周りにリング状に配置構成される請求項1に記載の光音響センサー。
  3. 前記コントローラは、前記光変調器に結合され、前記入力光線の変調を制御するように適合される請求項1に記載の光音響センサー。
  4. 前記光変調器は、前記入力光線をいくつかの波長成分に分離するように構成され、前記波長成分を不均一に変調するように構成された分散素子を備える請求項1に記載の光音響センサー。
  5. 前記光変調器は、前記入力光線をいくつかの波長成分に分離するように構成され、前記波長成分を不均一に変調するように構成された格子を備える請求項1に記載の光音響センサー。
  6. 前記光変調器は、前記入力光線を変調するように適合されたMEMS反射鏡アレイを備える請求項1に記載の光音響センサー。
  7. 前記光変調器は、前記入力光線の第1の波長成分を変調するように適合された第1のMEMS反射鏡アレイと、前記入力光線の同じ波長成分を変調するように適合された第2のMEMS反射鏡アレイとを備える請求項1に記載の光音響センサー。
  8. 前記光変調器は、1つまたは複数の狭帯域光源と、前記1つまたは複数の狭帯域光源からの狭帯域光を変調して前記試料領域へ導かれる変調光を生成するためのMEMS反射鏡アレイとを備える請求項1に記載の光音響センサー。
  9. 前記光変調器は、前記試料領域へ導かれる前記変調光を生成する、変調された狭帯域光源のアレイを備える請求項1に記載の光音響センサー。
  10. 試料中の1つまたは複数の種類のガスを検出する方法であって、
    入力光線を変調して変調光を生成することと、
    前記変調光を前記試料を含む領域内に導くことと、
    前記領域の周りに前記領域から実質的に等距離のところに配設されている複数の音響センサーから音響信号を収集することと、
    前記収集された音響信号を評価して前記試料中に存在する1つまたは複数の種類のガスを検出することとを含み、前記音響信号は、前記変調光と前記領域内に配置されている前記1つまたは複数の種類のガスの少なくとも一部との相互作用の結果生じる方法。
  11. 前記音響信号をデジタル信号化することをさらに含み、前記試料中で検出される前記1つまたは複数の種類のガスは、前記デジタル信号化された音響信号を評価することによって検出される請求項10に記載の方法。
  12. 前記入力光線を変調することは、
    前記入力光線をいくつかの波長成分に分離することと、
    前記波長成分のそれぞれを不均一に変調して前記変調光を生成することとを含む請求項10に記載の方法。
  13. 前記入力光線を変調することは、検出される前記1つまたは複数の種類のガスの波長吸収スペクトルに従って前記入力光線を変調することを含む請求項10に記載の方法。
  14. 前記入力光線を変調することは、第1の決定論的変調信号を使用して前記入力光線の第1の波長成分を変調することと、第2の決定論的変調信号を使用して前記入力光線の第2の波長成分を変調することとを含み、前記第1の決定論的変調信号および前記第2の決定論的変調信号は、互いに無相関である請求項10に記載の方法。
  15. 変調した後、前記変調光が前記領域に達する前に、前記変調光をコリメートすることをさらに含む請求項10に記載の方法。
  16. 前記変調光の第1の波長成分は、前記領域内へ導かれ、前記変調光の第2の波長成分は、前記領域内へ導かれない請求項10に記載の方法。
  17. 変調すること、導くこと、収集すること、および/または検出することのうちの1つまたは複数は、光音響センサーによって実行される請求項10に記載の方法。
  18. 前記入力光線は、1つまたは複数の狭帯域光源から生成され、MEMS反射鏡アレイにより変調される請求項10に記載の方法。
  19. 前記変調光は、変調された狭帯域光源のアレイによって生成される請求項10に記載の方法。
  20. 光音響センサーであって、前記光音響センサーの試料領域内に配置されている試料から1つまたは複数の種類のガスを検出するように適合されており、
    入力光線をいくつかの波長成分に分離するように構成された格子と、
    前記波長成分を変調して、前記試料領域に対する変調光成分を生成するように構成されたMEMS反射鏡アレイと、
    前記変調光成分が通過する試料領域の近くに配設され、前記試料領域内で検出された音響信号に応じて電気信号を発生するように適合された音響センサーと、
    前記音響センサーに結合され、前記音響センサーによって生成された前記電気信号に基づき前記試料領域内に存在する前記1つまたは複数の種類のガスの少なくとも一部を検出するように構成されたコントローラとを備える光音響センサー。
  21. 前記MEMS反射鏡アレイは第1のMEMS反射鏡アレイと第2のMEMS反射鏡アレイとを備え、前記第1のMEMS反射鏡アレイは、前記波長成分の第1の一組を変調するように構成され、前記第2のMEMS反射鏡アレイは、前記波長成分の第2の一組を変調するように構成される請求項20に記載の光音響センサー。
  22. 前記コントローラは、固有の無相関の決定論的変調信号を前記MEMS反射鏡アレイに送り、前記波長成分のそれぞれを変調するように適合され、前記コントローラは、デジタル信号化された、前記音響センサーによって生成された前記信号を処理することによってガスを検出するように構成される請求項20に記載の光音響センサー。
  23. 前記固有の変調信号は最長系列ベースの変調信号を含む請求項20に記載の光音響センサー。
  24. 前記入力光線は、広帯域可視光源、IR光源、およびUV光源のうちの1つから生成される請求項20に記載の光音響センサー。
JP2013534886A 2010-10-28 2010-10-28 光音響センサー Expired - Fee Related JP5669950B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US2010/054417 WO2012057760A1 (en) 2010-10-28 2010-10-28 Photoacoustic sensor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013541012A true JP2013541012A (ja) 2013-11-07
JP5669950B2 JP5669950B2 (ja) 2015-02-18

Family

ID=45994230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013534886A Expired - Fee Related JP5669950B2 (ja) 2010-10-28 2010-10-28 光音響センサー

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8561454B2 (ja)
EP (1) EP2633278A4 (ja)
JP (1) JP5669950B2 (ja)
CN (1) CN103180698B (ja)
WO (1) WO2012057760A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011082466B3 (de) * 2011-09-09 2012-10-31 Siemens Ag Laserspektrometer
US20130174645A1 (en) * 2012-01-06 2013-07-11 Martin Willett Photoacoustic method for oxygen sensing
CN102830084A (zh) * 2012-08-28 2012-12-19 苏州斯坦福仪器有限公司 一种用于大气可吸入颗粒物浓度在线检测的传感器
WO2014113287A1 (en) 2013-01-17 2014-07-24 Detector Electronics Corporation Open path gas detector
EP3227666B1 (en) * 2014-12-04 2019-02-06 Carrier Corporation Film based carbon dioxide sensor
WO2016094642A1 (en) * 2014-12-12 2016-06-16 Thorlabs, Inc. Optical spectroscopic measurement system
DE102015106373B4 (de) * 2015-04-24 2023-03-02 Infineon Technologies Ag Photoakustisches gassensormodul mit lichtemittereinheit und einer detektoreinheit
DE102015008323A1 (de) * 2015-06-30 2017-01-05 Dräger Safety AG & Co. KGaA Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung einer Konzentration eines Gases
WO2017091884A1 (en) * 2015-12-01 2017-06-08 Valorbec Limited Partnership Wavelength tunable optical sources, filters, and detectors
US10620165B2 (en) * 2016-12-29 2020-04-14 Infineon Technologies Ag Photoacoustic gas analyzer for determining species concentrations using intensity modulation
DE102017130988B4 (de) * 2017-12-21 2022-07-07 Infineon Technologies Ag Vorrichtungen und verfahren zur nutzung des photoakustischen effekts
EP3508836B1 (en) * 2018-01-05 2020-07-29 Infineon Technologies AG Photoacoustic system and method for estimating a gas concentration
EP4012383B1 (en) * 2018-10-30 2023-12-20 Sciosense B.V. Electro-thermal based device and method for operating a heater
US11255824B2 (en) * 2018-11-08 2022-02-22 Infineon Technologies Ag Photoacoustic sensor module and assembly
EP3693725B1 (en) * 2019-02-11 2021-04-07 Infineon Technologies AG Photoacoustic sensor
IT201900005242A1 (it) * 2019-04-05 2020-10-05 St Microelectronics Srl Unita' ad emissione di luce provvista di caratteristiche per la prevenzione dello scolorimento, e metodo per prevenire lo scolorimento
EP3869191A1 (en) 2020-02-21 2021-08-25 Imec VZW System and method for photoacoustic inspection of an object
WO2022219243A1 (en) * 2021-04-14 2022-10-20 Helsingin Yliopisto Apparatus and method for analyzing a sample
CN114062272A (zh) * 2021-11-18 2022-02-18 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 基于光纤光声传感的气体绝缘设备中气体监测方法及装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57161517A (en) * 1981-03-31 1982-10-05 Toshiba Corp Optoacoustic spectrum measuring device
JPH10253487A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Tokyo Electric Power Co Inc:The 濃度分布計測装置
JP2006242816A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 光音響顕微鏡装置
JP2007506947A (ja) * 2003-09-26 2007-03-22 タイダール フォトニクス,インク. 強化されたスペクトル測定システムに関する装置および方法
JP2007309752A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Toppan Printing Co Ltd 匂いセンシングシステムおよび弾性表面波素子
JP2010203795A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Toyota Motor Corp 炭化水素濃度測定装置用校正装置

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4412445A (en) * 1981-08-27 1983-11-01 Optimetrics, Inc. Resonant spectrophone system noise elimination
US4740086A (en) 1984-02-07 1988-04-26 Oskar Oehler Apparatus for the photoacoustic detection of gases
US4622845A (en) * 1985-03-21 1986-11-18 Westinghouse Electric Corp. Method and apparatus for the detection and measurement of gases
US4781425A (en) * 1986-02-18 1988-11-01 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Fiber optic apparatus and method for spectrum analysis and filtering
DK247786D0 (da) * 1986-05-27 1986-05-27 Brueel & Kjaer As Fotoakustisk gasanalysator
CH679076A5 (ja) 1989-06-13 1991-12-13 Oscar Dr Sc Nat Oehler
ATE266861T1 (de) 1995-09-04 2004-05-15 Siemens Building Tech Ag Photoakustischer gassensor und dessen verwendung
US5834632A (en) * 1997-03-27 1998-11-10 United Technologies Corporation Photo-acoustic leak detector with multiple beams
US6216025B1 (en) * 1999-02-02 2001-04-10 Optosonics, Inc. Thermoacoustic computed tomography scanner
DE19925196C2 (de) * 1999-05-26 2001-12-13 Inst Chemo Biosensorik Gassensoranordnung
US6646746B1 (en) * 2000-10-02 2003-11-11 Agilent Technologies, Inc. Method and system for optical heterodyne detection of an optical signal
US6999174B2 (en) 2001-11-13 2006-02-14 Battelle Memorial Institute Photoacoustic spectroscopy sample array vessels and photoacoustic spectroscopy methods for using the same
US7409117B2 (en) * 2004-02-11 2008-08-05 American Air Liquide, Inc. Dynamic laser power control for gas species monitoring
US7652765B1 (en) * 2004-03-06 2010-01-26 Plain Sight Systems, Inc. Hyper-spectral imaging methods and devices
US7797983B2 (en) * 2004-03-29 2010-09-21 Gasera Ltd. Method and system for detecting one or more gases or gas mixtures and/or for measuring the concentration of one or more gases or gas mixtures
CN1648637A (zh) * 2005-01-29 2005-08-03 山西大学 一种光纤气体传感器
US20070287912A1 (en) * 2006-05-31 2007-12-13 Khuri-Yakub Butrus T Functional imaging using capacitive micromachined ultrasonic transducers
CN101153860A (zh) * 2006-09-27 2008-04-02 Ir微系统股份有限公司 气体检测方法和气体检测装置
US20100242572A1 (en) * 2006-10-28 2010-09-30 James Yu Wavelength modulation spectroscopy for simultaneous measurement of two or more gas ingredients
WO2008056307A1 (en) * 2006-11-10 2008-05-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Photo acoustic detector with improved signal processing
EP2019307B1 (en) * 2007-07-24 2018-10-03 Axetris AG Method and gas sensor for performing quartz-enhanced photoacoustic spectroscopy
CN101251481A (zh) * 2008-04-03 2008-08-27 桂林工学院 一种气体近红外光谱分析检测方法
US7808640B2 (en) * 2008-07-30 2010-10-05 Honeywell International Inc. Photoacoustic spectroscopy system
US7924423B2 (en) * 2008-08-11 2011-04-12 Ut-Battelle, Llc Reverse photoacoustic standoff spectroscopy
JP4900979B2 (ja) * 2008-08-27 2012-03-21 キヤノン株式会社 光音響装置および光音響波を受信するための探触子
CN101738382B (zh) * 2008-11-14 2013-09-18 香港理工大学 变压器故障气体监测系统及方法
CN101871879B (zh) * 2010-07-16 2011-11-09 中南大学 基于微谐振环阵列分光技术的微量气体探测方法及探测器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57161517A (en) * 1981-03-31 1982-10-05 Toshiba Corp Optoacoustic spectrum measuring device
JPH10253487A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Tokyo Electric Power Co Inc:The 濃度分布計測装置
JP2007506947A (ja) * 2003-09-26 2007-03-22 タイダール フォトニクス,インク. 強化されたスペクトル測定システムに関する装置および方法
JP2006242816A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 光音響顕微鏡装置
JP2007309752A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Toppan Printing Co Ltd 匂いセンシングシステムおよび弾性表面波素子
JP2010203795A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Toyota Motor Corp 炭化水素濃度測定装置用校正装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN103180698B (zh) 2015-07-29
EP2633278A4 (en) 2014-05-28
US8561454B2 (en) 2013-10-22
CN103180698A (zh) 2013-06-26
EP2633278A1 (en) 2013-09-04
JP5669950B2 (ja) 2015-02-18
US20120103065A1 (en) 2012-05-03
WO2012057760A1 (en) 2012-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5669950B2 (ja) 光音響センサー
US7814777B2 (en) Background acoustic signal suppression in photoacoustic detector
KR102498122B1 (ko) 분광 장치와, 분광 방법, 및 생체신호 측정장치
US9631976B2 (en) Miniature spectrometer and apparatus employing same
Zheng et al. Near-infrared broadband cavity-enhanced spectroscopic multigas sensor using a 1650 nm light emitting diode
KR20120135299A (ko) 가스 농도 모니터링
US20180143074A1 (en) Spectrometer and spectrometer module
KR20030001892A (ko) 기체 식별기
US10732036B2 (en) Apparatus for detecting a substance and method of operating the same
WO2015098047A1 (ja) 生体情報測定装置
KR20080077905A (ko) 가스 센서
US11221271B2 (en) Photoacoustic sensor for detecting trace amounts of hydrocarbons in gases or liquids
KR101606785B1 (ko) 기체 분석용 테라헤르츠 분광기
WO2007121593A1 (en) Method for measurement and determination of concentration within a mixed medium
JP2018205035A (ja) 分光システム、受光装置、生体情報測定装置および分光方法
WO2016006211A1 (ja) 生体成分情報測定装置
JP2006329857A (ja) 光路長制御装置
JP2006300674A (ja) 分光光度計
JP2017173055A (ja) 光音響セル及び光音響測定装置
JP2004020539A (ja) 赤外円二色性測定装置および赤外円二色性測定方法
JP2008089546A (ja) 電磁波測定装置
JP5363148B2 (ja) 炭化水素濃度測定装置および炭化水素濃度測定方法
ES2278749T3 (es) Metodo para analizar mezclas de sustancias.
JP2016138828A (ja) 生体成分情報測定装置
WO2021035432A1 (en) Gas analyzer

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5669950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees