JP2013539410A - セメントキルンダスト処理システムおよび方法 - Google Patents

セメントキルンダスト処理システムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013539410A
JP2013539410A JP2013524984A JP2013524984A JP2013539410A JP 2013539410 A JP2013539410 A JP 2013539410A JP 2013524984 A JP2013524984 A JP 2013524984A JP 2013524984 A JP2013524984 A JP 2013524984A JP 2013539410 A JP2013539410 A JP 2013539410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement kiln
kiln dust
stream
heavy metal
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013524984A
Other languages
English (en)
Inventor
レスニアック トーマス
ポーリング クリストファー
ダミコ ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MERCUTEK LLC
Original Assignee
MERCUTEK LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MERCUTEK LLC filed Critical MERCUTEK LLC
Publication of JP2013539410A publication Critical patent/JP2013539410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/36Manufacture of hydraulic cements in general
    • C04B7/43Heat treatment, e.g. precalcining, burning, melting; Cooling
    • C04B7/436Special arrangements for treating part or all of the cement kiln dust
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/64Heavy metals or compounds thereof, e.g. mercury
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09BDISPOSAL OF SOLID WASTE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B09B3/00Destroying solid waste or transforming solid waste into something useful or harmless
    • B09B3/20Agglomeration, binding or encapsulation of solid waste
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09BDISPOSAL OF SOLID WASTE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B09B3/00Destroying solid waste or transforming solid waste into something useful or harmless
    • B09B3/40Destroying solid waste or transforming solid waste into something useful or harmless involving thermal treatment, e.g. evaporation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B43/00Obtaining mercury
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2251/00Reactants
    • B01D2251/40Alkaline earth metal or magnesium compounds
    • B01D2251/402Alkaline earth metal or magnesium compounds of magnesium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2251/00Reactants
    • B01D2251/40Alkaline earth metal or magnesium compounds
    • B01D2251/404Alkaline earth metal or magnesium compounds of calcium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2257/00Components to be removed
    • B01D2257/60Heavy metals or heavy metal compounds
    • B01D2257/602Mercury or mercury compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2258/00Sources of waste gases
    • B01D2258/02Other waste gases
    • B01D2258/0233Other waste gases from cement factories
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S588/00Hazardous or toxic waste destruction or containment
    • Y10S588/90Apparatus

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

セメントキルンダストを処理するための方法を提供する。前記方法は、キルンからセメントキルンダスト(CKD)を捕えるためのステップ;収集した前記CKDを加熱するステップ;収集した前記CKDから少なくとも1つの重金属を分離するのに十分な加熱によって、浄化したCKD蒸気と金属蒸気を形成して、蒸発した金属のガス蒸気とCKDを形成するステップ;水溶性アルカリ土類金属多硫化物を供給するステップ;混合流を形成するために、前記重金属流と前記水溶性アルカリ土類金属硫化物を混合させるステップ;および前記混合流から重金属の少なくとも一部を除去するステップを含む。

Description

<関連出願の相互参照>
この出願は、2010年8月18日に出願された米国仮出願第61/374,745号の優先権を主張し、この内容は、参照することにより本明細書中にそっくりそのまま組み込まれる。
本発明は、セメントキルン環境内の、重金属汚染の削減に関する。
セメントキルンダスト(CKD)は、セメントキルンによって世界中で発生している。例えば、CKDは、セメントクリンカの製造中にセメントキルン内で発生する。一般的には、CKDは、微粒子混合物であり、その成分中に、アルカリ硫酸塩、ハロゲン化合物、微量金属および他の揮発性物質で濃縮された、部分的に焼成された非反応の供給原料、クリンカダストおよびアッシュを含む。CKDは、個々のプラントプロセスおよび原材料に応じて著しく変化する。
参照目的のために、CKD組成は、鉱山局によって報告されているように、以下のとおりである。
「セメントキルンダストの典型的な組成」(1982年「Haynes」氏および「Kramer」氏)
CKDは、バグハウスまたは電気集塵機のような、微粒子収集システム内で捕捉することができる。捕捉された前記CKDは、その後、いくつかの方法で利用することができる。例えば、捕捉された前記CKDは、原料として前記キルンプロセス内に戻してもよく;プロセス添加物として前記セメントミルプロセス内に入れてもよく;セメント質材料として販売してもよく;、および/または、埋立地に送ってもよい。
CKDの特性および組成は、セメントキルンの設計もしくはオペレーション、または、セメントキルンで使用される前記材料によって著しい影響を受け、その結果、CKDの組成の化学的および物理的な特徴は、個々のプラント単位で評価しなければならない。一般的には、前記CKDのアルカリの性質は、金属を吸収するときに、当該CKDを良好な中和剤にさせる。
普段から前記キルンに戻される前記CKDは、クリンカリングおよび/または焼成プロセスを受け、化合物および微量元素を揮発させる。これらの材料は、前記キルンガス流内に解放される。時間とともに、これはしばしば、前記キルンガス流内で、クリンカに容易に結合しないCKD内の元素および化合物を濃縮するサイクルを生じる。前記セメント製造プロセスの結果として、水銀および他の重金属のような材料は濃度を増大し続ける可能性がある。これら元素の一部は、前記原料ミルのスクラブ効果によって前記ガス流から除去することができるが、それは、当該原料ミルが適当に動作しているときだけである。例えば、粉砕された石灰岩は、原料ミル内での乾燥のために使用される前記排気ガス流から直接的に、揮発した物質または他の微量物質の少なくとも一部を吸収することができる。しかしながら、前記原料ミルが停止したとき、または、さもなければ、セメントキルンもしくは原料ミル動作が前記排気ガス流の十分な量の元素を吸収できないとき、より多量または高い濃度のこれらの元素が、前記セメントキルン排気筒を通して空気中に解放されるか、前記CKDによって吸収されてしまう。 したがって、前記CKDが前記システム内に戻されて再利用される前に、当該CKDを処理することが望ましいことが多い。
可能な1つの実施例では、セメントキルンダストを処理するための方法は、セメントキルンダストを収集するステップ;前記収集した前記セメントキルンダストを、当該収集したセメントキルンダストから少なくとも1つの重金属を分離させて重金属流を形成するために加熱するステップ;前記重金属流を処理流体で処理するステップ;および前記重金属流から前記重金属の一部を除去するステップを含む。
1つの変形例では、前記収集されたセメントキルンダストを加熱するステップは、処理すべき前記重金属の揮発点に対応する温度に加熱することを含むことができる。 前記収集されたセメントキルンダストを加熱するステップは、改質されたキルンダスト流を形成することを含むことができる。前記セメントキルンダストは、水銀のような前記重金属が前記セメントキルンダストから部分的にまたは完全に除去されている意味で、「改質された」または「浄化された」ものである。言い換えれば、改質されたセメントキルンダスト(mCKD)では、水銀の量は、本明細書に記載した前記処理によって、通常、処理前のセメントキルンダストに存在する水銀の量よりも低減される。改質された前記セメントキルンダスト流は、プロセス添加物として再利用することができ、処分することができ、および/または、さらに処理を行うことができる。
さらに他の変形例では、前記重金属流を前記処理流体で処理するステップは、以下の組み合わせ、即ち;少なくとも1つの、アルカリ土類金属多硫化物、アルカリ土類金属多硫化物および水、アルカリ土類金属多硫化物および少なくとも1つの界面活性剤、および/または、アルカリ土類金属多硫化物および少なくとも1つの促進剤、のいずれかを含む処理流体を含むことができる。上記以外の他の組み合わせも本発明の範囲に入り、同様に、前記適用例に応じて、前記処理流体に加えることができる。
他の可能な実施例では、前記重金属流を、前記重金属を含む微粒子を形成するように、処理流体で処理し;前記微粒子を微粒子収集システム内に収集する。
さらに他の実施例では、前記重金属流を前記処理流体で処理するステップは、さらに、前記重金属流内に前記処理流体を噴射することを含む。
さらに、前記重金属を含む前記微粒子を収集するステップは、前記重金属を含む前記微粒子を少なくとも1つの残留チャンバに通すことを含むことができる。前記方法はさらに、前記重金属を含む前記微粒子を、プロセス添加物として再利用するステップを含むことができる。あるいは、前記方法は、さらなる処理または処分を含むことができる。
本発明による、セメントキルンダストを処理するためのシステムは、揮発容器;少なくとも1つの重金属を含むガス流を形成するために、前記揮発容器内でセメントキルンダスト流を加熱するように構成された少なくとも1つの熱源;前記揮発容器に通じる処理チャンバ;少なくとも1つのアルカリ土類金属多硫化物を含む処理流体;および、前記処理チャンバ内に配置され、重金属の少なくとも一部を前記ガス流から分離するために、当該ガス流に前記処理流体を噴射するように構成された少なくとも1つのノズル
を含む。前記処理流体はまた、水、および/または、1つ以上の促進剤を含むことができる。
1つの実施例では、前記システムは、前記揮発容器内に配置され、前記セメントキルンダスト流を、前記揮発容器を通して移動させるように構成された計量スクリューを含むことができる。残留チャンバまたは微粒子収集システムを設け、前記重金属の少なくとも一部を収集するように構成することができる。
1つの変形例では、前記揮発容器用の前記熱源は、前記システムが配置された前記プラントでの、セメントキルン排気ガス流の熱の移動に由来するものとすることができる。加えて、または、代わりに、前記熱源は、電気発熱体を含むことができる。
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の説明および添付図面から、さらに容易に理解できるであろう。
保護が求められる要旨の理解を容易にする目的のため、セメントキルンダスト(CKD)を処理するための例示的実施例が、添付された図面の図に示されている。図面の添付は、説明を意味して限定すること意味するものではなく、参照符号は、同一または対応する部分を示すことを意図している。:
セメントキルンダスト(CKD)を処理するためのシステムの実施例を模式的に示す図である。
この発明は、多くの異なる形態が可能であると同時に、セメントキルンダスト(CKD)を処理するためのシステム、方法および装置の1以上の実施例が図面および本明細書に詳細に記載されている。しかしながら、開示された前記実施例は単に、CKDを処理するための前記システム、方法および装置を説明するものであり、様々な形態で実施できる。それゆえ、本明細書に開示された特定の機能の詳細は、限定して解釈されるものではなく、単に、請求の範囲のための基礎として、そして、当業者が、本明細書に開示した前記システム、方法および装置を様々に利用できることを説明するための代表的な基礎として解釈される。
水銀のような重金属は、本開示の前記システム、方法および装置によって処理することができる。これら重金属は、主として原材料に由来する。原材料は、クリンカ処理中に化学的に変化し、CKDを含むセメントキルン排気ガス流内に前記材料を解放する。これら原材料は、主として、石灰岩、粘土、頁岩、スラグ、砂、ミルスケール、鉄を多く含んだ材料(IRM)、軽石、ボーキサイト、再生ガラス、アッシュ、および、類似の材料などの、様々な材料に由来する、カルシウム、シリカ、鉄およびアルミナを含むことができる。例えば、前記セメントキルン排気ガスは、通常、キルンから、1つ以上の、プロセス、ダクト、ミル、サイクロン、キルンバグハウス、ESP、または、他の微粒子収集システムのような微粒子収集システムを通過する。前記セメントキルン排気ガス流が、キルンバグハウス電気集塵機(ESP)、または、他の微粒子収集システムを通過するとき、当該セメントキルン排気ガス流内の微粒子の全部または一部を捕捉して集めることができる。収集された前記微粒子は、通常、セメントキルンダスト(CKD)と呼ばれる材料である。前記CKDは、その後、セメントキルン、セメント研磨ミル、セメントキルン内の計量制御のための貯蔵所内に送ることができ、および/または、アスファルトプラント、セメントバッチプラント内の充填剤として使用することができ、あるいは、非浸出性のCKDとして埋め立てることができる。
具体例による、CKDからの汚染を処理および/または低減するためのシステムおよびプロセスが、以下に記載されているとともに図1に模式的に示されている。図1は模式的であるので、前記システムの構成要素および方法のステップにおける、前記サイズ、形状、配置および構成は、本開示の範囲内で変更し、また、維持することができる。図示のように、1つ以上の微粒子収集システムによって集められたCKD100は、貯蔵ユニット、容器またはコンテナ102に送られる。貯蔵ユニット、容器またはコンテナ102には、サイロもしくは他の容器などが含まれるが、これらに限定されるものではない。前記CKD100は、その後、揮発容器またはゾーン(空間)104に送ることができる。揮発容器またはゾーン104は、コンテナ102に連通し、または、コンテナ102に接続することができる。他の例示的実施例では、前記CKD100は、貯蔵ユニット102に送らないで、直接的に、揮発容器104に送ることができる。
揮発容器104は、様々な形態を採用することができ、配管、チャンバ、容器などが含まれるが、これらに限定されるものではない。図1に示すように、CKD100は、計量スクリュー106によって、揮発容器104に送られ、および/または、揮発容器104を通して送られる。しかしながら、CKD100は、重力、コンベヤ、および/または、他の搬送装置などの代替手段によって、揮発容器104に送ることができ、および/または、揮発容器104を通して送ることができることは、当業者によって理解されるべきことである。
一般的には、水銀および/または他の重金属は、揮発容器104内のCKD100に熱を加えることで分離および/または揮発する。例えば、水銀の沸点は、約356.58°Cまたは673.844 °Fである。水銀は、沸点に達したのち、ガスとして存在するが、水銀硫化物のような他の水銀成分は、302°Cの低い温度で揮発する。具体例では、熱が1つ以上の電気発熱体によって揮発容器104および/または計量スクリュー106に伝えられることで、揮発容器104内のCKD100が加熱されることにより、当該CKD100の温度が上昇する。
他の例示的実施例では、揮発容器104内のCKD100の温度を上昇させるために他の熱源を使用することができ、他の熱源には、前記セメントキルン排気ガス流、前記キルンからの熱、冷却機からの熱および/または前記セメントプラント内の他のプロセスからの熱などが含まれるが、これらに限定されるものではない。熱は揮発容器104の内部からまたは外部からCKD100に加えることができることは、当業者によって理解されるべきことである。さらに、熱源は直列または並列に組み合わせて使用することができ、例えば、セメントキルン排気ガス流を利用してCKD100を部分的に加熱するとともに、1つ以上の付加的な熱源を使用して、CKDの温度を、重金属がCKD100から解放される温度に上昇させることができることは、当業者によって理解されるべきことである。
CKD100の温度を水銀および/または他の重金属の揮発点に加熱または上昇させると、当該水銀および/または他の重金属は、重金属流、すなわち、1つ以上の重金属を、一般に、空気と混合されて含むガス流内に蒸発するはずである。従って、重金属ガス流107と、改質されたCKD流108とが、加熱ステップによって形成される。改質されたCKD流108は、除去することができ、および/または、ダクト110を経て他のセメントキルンプロセス内で使用するために再利用することができる。ダクト110は、揮発容器104の下流にあって、当該揮発容器104に接続されていても、あるいは、当該揮発容器104に通じていてもよい。蒸発した水銀および、場合により、他の重金属も含む前記ガス、空気または重金属流107は、その後、ダクト112を通して、処理ユニットまたは射出システムに送ることができる。このダクト112は、揮発容器104の上流にあって、当該揮発容器104に接続されてもまたは通じていてもよい。1つの可能な実施例では、前記処理ユニットは、配管、チャンバ、サイクロン、ノズルなどを含むが、これらに限定されるものではない。図1に模式的に示すように、前記処理ユニットは、チャンバまたはプロセスチャンバ114と、当該チャンバ114に連通するように適切に配置された1つ以上のノズル116とを含む。この例示的実施例では、チャンバ114は、揮発容器104の下流にあって、ダクト112を経て、当該揮発容器104に接続され、または、当該揮発容器104に連通している。ノズル116は、パイプおよび/またはホースのような1つ以上の流体接続120を通して1つ以上の流体を保存する1つ以上の容器またはコンテナ118に接続されてまたは連通している。前記流体は通常、容器118内に保存されるとともに、流体接続120を通してチャンバ114内の前記ガス流に送られる。このとき、前記流体を、蒸発した前記水銀および/または他の重金属を含む前記ガス流を運ぶための、1つ以上の、ダクト、チャンバ、または、他の処理設備内に噴射または注入することができ、それによってガス流を処理して、前記ガス流から水銀および/または他の重金属を少なくとも部分的に除去することができる。
例示的実施例では、前記流体または処理流体は、水性スプレー溶液である。前記処理流体は、低コストの適用と既存設備の改造が可能になるように、完全に溶解可能な形態で提供することができる。前記処理流体は、前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物を含む試薬で構成されるもの、当該試薬を含むもの、当該試薬からなるもの、または、基本的に当該試薬からなるものとすることができる。前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物は、約10以上のpHを有することができる。また、前記処理流体は、前記処理流体の試薬の濃度に応じて、約7〜10のpHを有することができる。1つの実施例では、前記試薬は、前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物を、通常、水中に約20%〜40%の濃度で含むことができる。他の実施例では、前記試薬は、前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物を水に対してより高濃度に含むものとすることができ、または、それに代えて、前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物を実質的により高い割合を有するもの、または、完全に前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物からなる、粉状または固形状のものであってもよい。前記アルカリ土類金属硫化物/多硫化物は、前記試薬を形成する他の固体、粉体または液体キャリアに加えてもよい。
例示的実施例では、前記試薬は、前記アルカリ土類金属多硫化物および水で構成されるもの、当該アルカリ土類金属多硫化物および水を含むもの、当該アルカリ土類金属多硫化物および水からなるもの、または、基本的に当該アルカリ土類金属多硫化物および水からなるものとすることができる。前記アルカリ土類金属多硫化物は、マグネシウム他硫化物またはカルシウム多硫化物とすることができ、前記試薬中には水中に約25%〜35%の量または約25%〜30%の量で存在するものとすることもできる。他の例示的実施例では、前記アルカリ土類金属多硫化物は、マグネシウム多硫化物およびカルシウム多硫化物の混合物であって、これらの多硫化物が、水中に約25%〜35%の量または約25%〜30%の量で、前記試薬中に存在するものとすることもできる。
例示的実施例では、前記処理流体は、前記試薬および水で構成するもの、前記試薬および水を含むもの、前記試薬および水からなるもの、または、基本的に前記試薬および水からなるものとするとすることができる。前記処理流体は、約1 : 1 〜 1 :10の比率、約1 : 3 〜 1 : 6の比率、および、より特には、約1 : 4の比率で、前記試料および水を含むものとすることができる。前記試薬が前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物を、水中に約20%〜40%の濃度で含むとき、結果的に生じる前記処理流体は、約1 : 4 〜約1 :54の比率、約1 : 9 〜 1 : 34の比率、および、より特には、約1 : 11 〜1 :24の比率で、前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物および水を含むものとすることができる。こうして、前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物は、約1.8%〜11%の量で、前記処理溶液内に存在させることができる。しかしながら、水に対する試薬の前記比率、および/または、水に対する前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物の前記比率は、上記した範囲外に変更することができることは、当業者によって理解されるべきことである。多くの適用例では、経済的な目的として、動作的に可能な限り、少量の、前記試薬、および/または、前記アルカリ土類金属硫化物および/または多硫化物を使用する必要がある。例えば、使用される前記比率は、CKDの量、前記ガス流内の水銀および/または他の重金属の濃度、および、他の種類のパラメータに応じて変更することができる。
前記試薬および水は、水銀および/または他の重金属を含む前記ガス流を運ぶ1つ以上の、ダクト、チャンバ、または、他の処理設備内に前記処理流体を注入または噴射する前に、当該処理流体内に混合することができる。例えば、前記試薬および水は、1つ以上の、ダクト、チャンバまたは他の処理設備内に前記処理流体を注入しまたは噴射する十分前に(すなわち、例えば、1時間以上、1日以上、1週間以上、1月以上前に、)、または、その直前に(すなわち、例えば、1分以上前に)、よく混合させることができる。
或いは、前記試薬および水はそれぞれ、別々に、蒸発した水銀および/または他の重金属を含むガス流を運ぶ1つ以上のダクト、チャンバ、または、蒸発した水銀および/または他の重金属を含むガス流を運ぶ他の処理設備内に噴射または注入し、その結果、前記試薬および水が、1つ以上のダクト、チャンバまたは他の処理設備内で、交差し、混じりあい、相互に作用し、または、融合して、その場で、溶液または混合液を生成し、ガス流内の除去すべき金属と反応する前記試薬を有する溶液または混合物の液滴を形成することができる。
前記処理流体はまた、蒸発した水銀および/または他の重金属を含む前記ガス流からの金属の除去を促進するために、1つ以上の、界面活性剤、分散剤および/または超分散剤を含んでもよい。1つの実施例では、前記界面活性剤、分散剤および/または超分散剤は、1つ以上の、ポリエチレンオキシド・ポリエチレンブロック共重合体、および/または、そのリン酸塩類で構成されている。前記処理流体に対する前記界面活性剤、分散剤および/または超分散剤の添加は、任意選択とすることができる。前記界面活性剤、分散剤および/または超分散剤を含めるとき、当該界面活性剤、分散剤および/または超分散剤は、前記金属との反応前に、前記処理流体内の反応剤または試薬の持続を補助するのに十分な量、例えば、約1%以下の量を与えることができる。後者の場合によれば、前記界面活性剤、分散剤および/または超分散剤は、ポリエチレンオキシド・ポリエチレンブロック共重合体と、そのリン酸塩類である。
前記処理流体はまた、蒸発した前記水銀および/または他の重金属を含むガス流からの金属の除去を補助または加速するための1つ以上の促進剤を含むことができる。1つ以上の促進剤は、例えば、前記試薬から硫化水素を解放することによって、前記ガス流内の前記金属と前記試薬の反応を加速させることができる。或る実施例では、前記促進剤は、リン酸カルシウムで構成することができる。しかしながら、他の促進剤が使用できることは、当業者によって理解されるべきことである。前記促進剤は、7以下のpHを有することができる。しかしながら、前記CKDのpH、および/または、蒸発した前記水銀および/または他の金属を含むガス流のpHに応じて、前記処理流体に対する前記促進剤の添加は、任意とすることができることは、当業者によって理解されるべきことである。前記促進剤を含めるとき、当該促進剤は、前記反応を補助しまたは加速させるのに十分な量を与えることができる。
例示的実施例では、前記試薬、水、1つ以上の、界面活性剤、分散剤および/または超分散剤、および/または、1つ以上の促進剤で構成され、含み、からなり、または、基本的にからなる、前記処理流体は、当該処理流体を、蒸発した水銀および/または他の重金属を含むガス流を運ぶ1つ以上の、ダクト、チャンバ、もしくは、他の処理設備内に注入しまたは噴射する前に、前記処理流体内に混合させることができる。例えば、前記試薬、水、1つ以上の、前記界面活性剤、分散剤、および/または、超分散剤、および/または、1つ以上の促進剤は、1つ以上の、ダクト、チャンバもしくは他の処理設備内に前記処理流体を注入しまたは噴射する十分前に(すなわち、例えば、1時間以上、1日以上、1週間以上、1月以上前に、)、または、その直前に(すなわち、例えば、1分以上前に)、混合することができる。
再び図1を参照すると、チャンバ114内の前記処理流体で処理された、揮発した前記水銀および/または他の重金属の全部または一部は、結果的にクリーンガスまたは空気流中の微粒子になるので、前記ガス流から沈降させ、または、分離させることができる。前記沈降物または微粒子は、残留サイロおよび/または集塵フィルタを通す等して、フィルタ処理により取り除くことができる。これに関連して、収集された前記水銀および/または他の金属は、その後、さらに、処理し、再利用し、または、さもなければ、正しい方法で処分することができる。
例示的実施例では、前記微粒子およびクリーンガス流は、ダクト122を通して、残留チャンバ、容器またはサイロ124に移動させることができる。図1に示すように、ダクト122は、チャンバ114の下流にあって、当該チャンバ114に接続されてまたは通じている。前記微粒子は、計量スクリュー126によって、残留チャンバ124に移動させることができる。しかしながら、前記微粒子は、重力、コンベアおよび/または他の種類の搬送装置を含むが、これらに限定されるものではない代替手段によって残留チャンバ124に移動させることができることは、当業者によって理解されるべきことである。残留チャンバ124は、一般的には、前記処理ガス流から前記微粒子の全部または一部を収集する。さらに、前記クリーンガス流は、残留チャンバ124の上流にあって、当該残留チャンバ124に接続されてまたは通じさせることができるダクト128を通して、さらに、前記浄化ガス流内に残存する前記微粒子の全部または一部を収集するために、ダクト128の上流にあって、当該ダクト128に接続されてまたは通じている1つ以上の微粒子収集システム130に運ぶことができる。微粒子収集システム130および/または残留チャンバ124内で捕捉された微粒子は、例えば、捕捉された前記微粒子を貯蔵ユニット102に戻して、或いは、さもなければ、正しい方法で処分することによって、再利用することができる。残存する前記クリーンガス流は、その後、微粒子収集システム130を通して空気中に排出させることができる。
例示的実施例では、図1に示した、前記システム、方法および装置は、前記CKDを実質継続的に処理するために使用して、当該CKDの全部または一部から金属を除去するとともに捕捉し、キルンの動作中、前記ガス流および微粒子収集システム内の水銀および/または他の金属の増加および濃縮を減少させ、または、取り除くことができる。代わりに、前記水銀および他の金属の濃縮が前記CKD内で増大するとき、当該CKDの全部または一部を断続的に処理して、水銀および他の金属を除去することができる。断続的な前記処理は、前記キルンまたは前記セメントプラントの他の構成要素内での任意の数のポイント、例えば、前記微粒子収集システムの前もしくは後、または、前記排出筒の近傍における、金属および他の金属の測定値に合わせてまたは応じて調整することができる。断続的な前記処理はまたその実行を、時間、CKD成分の測定値および他の種類のパラメータに応答してトリガすることができる。各システム、方法および装置は、実際の前記原材料、コスト、および、他の動作的もしくは機能的な任意の数のパラメータを基に、各セメントキルンまたはプラントに合わせることができる。
前記システム、方法および装置は、所定の実施例に関連して説明されるとともに図示されるが、前記微粒子収集システムは、前記セメントキルンの様々なオペレーションから、ダストを、捕捉し、フィルタで除去し、或いは、さもなければ、集めるために適当な、キルンバグハウス、電気集塵機(ESP)または他の微粒子収集システムを含むがこれらに限定されるものでない任意の装置とすることができることは、当業者によって理解されるべきことである。セメントキルンは様々な構成が可能であり、前記微粒子収集システムは、前記セメントキルンダストを処理するための装置と同様、前記セメントキルンの構成要素に関連する適当な任意の数の位置で、前記セメントキルンと動作的に関連させることができ、すなわち、処理のための材料を捕えることができることは、当業者によって理解されるべきことである。さらに、生成される残留物質の量に応じて、処理添加物として利用できない前記一部を処理しなければならないが、これは、全体の状況で、より非常に少ない量であることが期待される。
本明細書に開示した前記システム、方法およびプロセスは、セメント産業のものとして、認識され、適用され、そして、設計されている。或る形態では、本明細書に開示した、前記システム、方法およびプロセスは、より低い資本コスト、より低い作業コスト、および、最も重要なものとして、水銀汚染濃度の低減を提供する。上述したところは、一般的には、水銀捕捉に関するものであるが、前記システム、方法、プロセスおよび本明細書で開示した技術は、六価クロムおよび他の種類の金属を捕捉するために改良することができることは理解されるべきことである。
上記記載および添付図面で説明した事項は、例示的に示されるもので限定されるものではない。前記システム、方法および装置は、所定の実施例に関係付けて図示されているが、多くの変形および変更が当業者にとって明らかで、こうした多くの様式および変更は、前記開示の思想および範囲を逸脱することなく行うことができる。本明細書に開示した、前記システム、方法および装置は、したがって、先に正確かつ詳細に説明した方法または構造に限定されるものではなく、このような変形および変更が本開示の範囲内に含まれることを意図する。

Claims (20)

  1. セメントキルンからセメントキルンダストを受け入れるステップ;
    前記セメントキルンダストから少なくとも1つの重金属を分離して重金属流を形成するように前記セメントキルンダストを加熱するステップ;
    前記重金属流を処理流体で処理するステップ;および
    前記ガス流から少なくとも1つの重金属の少なくとも一部を除去するステップ、
    を備える、セメントキルンダストを処理するための方法。
  2. 前記セメントキルンダストを加熱するステップが、前記重金属の揮発点に対応する温度と少なくとも同じ高さの温度に加熱するステップを含む、請求項1の方法。
  3. 前記セメントキルンダストを加熱するステップが、改質されたセメントキルンダスト流を形成するステップを含む、請求項1の方法。
  4. さらに、前記改質されたセメントキルンダストを再利用するステップを備える、請求項3の方法。
  5. 前記重金属流を前記処理流体で処理するステップが、少なくとも1つのアルカリ土類金属多硫化物を含む処理流体で前記重金属流を処理するステップを含む、請求項1の方法。
  6. 前記セメントキルンダストを加熱するステップが、前記セメントキルンダストから水銀を分離するために、当該水銀の揮発点と同じ高さの温度に加熱するステップを含む、請求項5の方法。
  7. 前記処理ステップは、少なくとも1つの重金属を含む微粒子を形成するために、前記重金属流を前記処理流体に曝すステップを含み;前記方法はさらに、少なくとも1つの微粒子収集システム内で前記微粒子を収集するステップを備える、請求項6の方法。
  8. さらに、少なくとも1つの金属を含む前記微粒子を再利用するステップを備える、請求項7の方法。
  9. 少なくとも1つの金属を含む前記微粒子を収集する前記ステップは、少なくとも1つの金属を含む前記微粒子を少なくとも1つの残留チャンバに通すステップを含む、請求項7の方法。
  10. 前記重金属流を処理するステップは、さらに、前記処理流体を前記重金属流内に噴射させるステップを含む、請求項7の方法。
  11. 前記重金属流を前記処理流体で処理するステップは、さらに、前記重金属流をアルカリ土類金属多硫化物と、下記のもの;水、少なくとも1つの界面活性剤、および、少なくとも1つの促進剤;のうちの少なくとも1つを含む処理流体で処理するステップを含む、請求項1の方法。
  12. 前記セメントキルンダストを受け入れるステップは、セメントキルン内で捕捉されたセメントキルンダストを収集するステップを含む、請求項1の方法。
  13. 揮発容器;
    少なくとも1つの金属を含むガス流を形成するために、セメントキルンダスト流を前記揮発容器内で加熱するように構成された、少なくとも1つの熱源;
    前記揮発容器に通じる処理チャンバ;
    少なくとも1つのアルカリ土類金属多硫化物を含む処理流体;および
    前記処理チャンバ内に配置され、前記ガス流から少なくとも1つの金属の少なくとも一部を分離するために、前記ガス流に前記処理流体を噴射するように構成された少なくとも1つのノズル;
    を備える、セメントキルンダストを処理するためのシステム。
  14. 前記揮発容器内に配置され、前記揮発容器を通して前記セメントキルンダスト流を移動させるように構成された計量スクリューをさらに備える、請求項13のシステム。
  15. 前記収集システムは、さらに、前記少なくとも1つの金属の少なくとも一部を収集するように構成された、残留チャンバを含む、請求項13のシステム。
  16. 前記収集システムは、さらに、前記少なくとも1つの金属の少なくとも一部を収集するように構成された、微粒子収集システムを含む、請求項13のシステム。
  17. 前記少なくとも1つの熱源は、さらに、セメントキルン排気ガス流を含む、請求項13のシステム。
  18. 前記少なくとも1つの熱源は、さらに、電気発熱体を含む、請求項13のシステム。
  19. セメントキルンからセメントキルンダストを収集するステップ;
    前記収集したセメントキルンダストを、揮発した水銀の蒸気と改質されたセメントキルンダストの流れとを形成するように、水銀の揮発点と少なくとも同じ高さの温度に加熱するステップ;
    改質されたセメントキルンダストの流れをさらに使用するために分離するステップ;
    揮発した水銀の流れを、当該水銀を含む微粒子を形成するために、少なくとも1つのアルカリ土類金属多硫化物を含む処理流体で処理するステップ;および
    その後の取り扱いのために前記微粒子を収集するステップ、
    を備える、セメントキルンダストから水銀を除去するための方法。
  20. 改質された前記セメントキルンダストがセメントミル内で再利用される請求項19の方法。
JP2013524984A 2010-08-18 2011-08-18 セメントキルンダスト処理システムおよび方法 Pending JP2013539410A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US37474510P 2010-08-18 2010-08-18
US61/374,745 2010-08-18
PCT/US2011/048288 WO2012024511A1 (en) 2010-08-18 2011-08-18 Cement kiln dust treatment system and method

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015219575A Division JP6484162B2 (ja) 2010-08-18 2015-11-09 セメントキルンダスト処理システムおよび方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013539410A true JP2013539410A (ja) 2013-10-24

Family

ID=45605431

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013524984A Pending JP2013539410A (ja) 2010-08-18 2011-08-18 セメントキルンダスト処理システムおよび方法
JP2015219575A Active JP6484162B2 (ja) 2010-08-18 2015-11-09 セメントキルンダスト処理システムおよび方法
JP2018000264A Active JP6605051B2 (ja) 2010-08-18 2018-01-04 セメントキルンダスト処理システムおよび方法
JP2019188360A Active JP7242496B2 (ja) 2010-08-18 2019-10-15 セメントキルンダスト処理システムおよび方法

Family Applications After (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015219575A Active JP6484162B2 (ja) 2010-08-18 2015-11-09 セメントキルンダスト処理システムおよび方法
JP2018000264A Active JP6605051B2 (ja) 2010-08-18 2018-01-04 セメントキルンダスト処理システムおよび方法
JP2019188360A Active JP7242496B2 (ja) 2010-08-18 2019-10-15 セメントキルンダスト処理システムおよび方法

Country Status (12)

Country Link
US (3) US8876967B2 (ja)
EP (2) EP3178538B1 (ja)
JP (4) JP2013539410A (ja)
AU (1) AU2011291643B2 (ja)
BR (1) BR112013000499B1 (ja)
CA (2) CA2889854A1 (ja)
ES (2) ES2785673T3 (ja)
NZ (1) NZ606034A (ja)
PL (2) PL2576009T3 (ja)
PT (2) PT2576009T (ja)
RU (1) RU2538586C2 (ja)
WO (1) WO2012024511A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018118210A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 太平洋セメント株式会社 水銀含有廃棄物の処理装置及び処理方法
JP2021147294A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 住友大阪セメント株式会社 塩素バイパスダストの処理方法、セメント混和材の製造方法、セメント組成物の製造方法、セメント硬化体の製造方法、塩素バイパスダストの処理装置、および、セメント混和材の製造装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3178538B1 (en) * 2010-08-18 2020-02-12 Mercury Capture Intellectual Property, LLC Cement kiln dust treatment method
AT511410A1 (de) 2011-04-21 2012-11-15 Holcim Technology Ltd Verfahren zur behandlung und verwertung von bypass-stäuben aus dem zementherstellungsprozess
CA2867065C (en) 2012-03-14 2017-03-07 Mercutek Llc Activated carbon and coal combustion residue treatment system and method
US8840691B2 (en) * 2012-09-07 2014-09-23 Chevron U.S.A. Inc. Process, method, and system for removing mercury from fluids
FR3037580B1 (fr) * 2015-06-17 2019-08-16 Sarp Industries Procede de stabilisation de mercure metallique
EP3747847B1 (de) 2019-06-05 2021-10-27 Steinmüller Engineering GmbH Quecksilberabscheidung bei der herstellung von zementklinker
WO2021142011A1 (en) * 2020-01-06 2021-07-15 Mercutek, Llc Spent activated carbon and industrial byproduct treatment system and method

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04176322A (ja) * 1990-11-07 1992-06-24 Hitachi Zosen Corp ごみ焼却炉の排ガス中からの水銀除去方法
JPH09136072A (ja) * 1995-11-10 1997-05-27 Jgc Corp 飛灰の処理方法
JP2002355531A (ja) * 2001-03-27 2002-12-10 Taiheiyo Cement Corp セメント製造排ガスの処理方法
JP2007535406A (ja) * 2004-04-29 2007-12-06 ソルコープ インダストリーズ リミテッド 大気汚染制御
WO2009101034A1 (en) * 2008-02-13 2009-08-20 Hurley Peter J Air pollution reduction solution
JP2013531558A (ja) * 2010-07-02 2013-08-08 マーキュテック エルエルシー セメントキルン排気ガス汚染の削減

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53110983A (en) * 1977-03-09 1978-09-28 Unitika Ltd Treating method for metals-containing exhaust gas
JPS62140627A (ja) * 1985-12-12 1987-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃焼排ガス中の水銀除去方法
JPH0661425B2 (ja) * 1986-04-18 1994-08-17 三菱重工業株式会社 燃焼排ガス中の酸性ガス及び水銀の除去方法
FI82612C (fi) * 1987-05-08 1991-04-10 Ahlstroem Oy Foerfarande och anordning foer behandling av processgaser.
DE3855248D1 (de) * 1987-05-18 1996-06-05 Ftu Gmbh Verwendung von reaktionsfähigem calciumhydroxid für die gas- und abgasreinigung sowie
DE3840858A1 (de) 1988-03-04 1989-09-14 Kloeckner Humboldt Deutz Ag Verfahren und anlage zur thermischen entsorgung von feinkoernigen abfallstoffen, insbesondere klaerschlamm
SE462369B (sv) * 1988-03-09 1990-06-18 Flaekt Ab Foerfarande vid rening av processgaser saasom roekgaser
US4844815A (en) 1988-08-12 1989-07-04 Chemical Waste Management, Inc. Stabilization of mercury-containing waste
DE4000795A1 (de) 1990-01-12 1991-07-18 Krupp Polysius Ag Verfahren zur reinigung der abgase von anlagen zur herstellung von zementklinker
JP2688620B2 (ja) * 1990-05-02 1997-12-10 エフテーウー ゲーエムベーハー フオルシュング ウント テヒニッシエ エントヴィックルングイム ウムヴェルトシュッツ ガス及び廃ガスからの有害物質の浄化剤、浄化方法及び該剤の製造方法
US6838504B1 (en) * 1998-05-06 2005-01-04 Solucorp Industries Ltd. Integrated fixation systems
DE19824237B4 (de) * 1998-05-29 2004-12-30 Walhalla-Kalk Entwicklungs- Und Vertriebsgesellschaft Mbh Reagentien für die Reinigung von Abgasen, ihre Herstellung und ihre Verwendung
DE19938854C5 (de) 1999-08-17 2006-12-28 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Vorrichtung zur Verringerung des Stickoxidanteils in einem Abgas einer Verbrennungskraftmaschine
WO2002081595A1 (en) * 2001-04-06 2002-10-17 The Lubrizol Corporation Atomized polysulfide used in ethylene steam cracker
KR100584732B1 (ko) 2001-04-27 2006-05-30 주식회사 포스코 일반탄을 이용하는 용철제조공정에서의 폐기물 재활용방법
JP2003053140A (ja) * 2001-08-21 2003-02-25 Ebara Corp 燃焼排ガスの処理剤及び処理方法
US6942840B1 (en) * 2001-09-24 2005-09-13 Ada Technologies, Inc. Method for removal and stabilization of mercury in mercury-containing gas streams
JP2003192407A (ja) 2001-12-20 2003-07-09 Taiheiyo Cement Corp 原料中の水銀を低減させるセメント製造方法
RU2286200C2 (ru) 2002-04-08 2006-10-27 Владимир Петрович Чащин Способ очистки выбросов в атмосферу от загрязняющих веществ и устройство для его осуществления
EP1649922B1 (en) 2003-07-10 2011-01-26 Taiheiyo Cement Corporation Device and method for processing combustion exhaust gas
US7534413B2 (en) * 2004-10-29 2009-05-19 Heritage Environment Services, Llc Calcium-sodium polysulfide chemical reagent and production methods
US8470273B2 (en) 2005-01-06 2013-06-25 Taiheiyo Cement Corporation Device and method for processing cement kiln combustion exhaust
US7771700B2 (en) * 2005-10-17 2010-08-10 Chemical Products Corp. Sorbents for removal of mercury from flue gas cross reference to related applications
US20070092418A1 (en) 2005-10-17 2007-04-26 Chemical Products Corporation Sorbents for Removal of Mercury from Flue Gas
EP2438976B1 (en) 2006-03-10 2014-05-14 C-Quest Technologies International LLC Carbon dioxide sequestration materials and processes
EP1923366B1 (de) 2006-11-15 2013-09-18 Alexander Kehrmann Verfahren zur Aufarbeitung von Bypassstäuben und hieraus erhältliche Produkte
US7794524B2 (en) * 2008-02-05 2010-09-14 F L Smidth A/S Method and apparatus for removing contaminants from industrial processing plants
US8043426B2 (en) * 2008-05-13 2011-10-25 Abdel-Mohsen Onsy Mohamed Method for treating cement kiln dust
US8133303B2 (en) 2008-07-02 2012-03-13 Schwab James J Apparatus and method for controlling mercury pollution from a cement plant
JP5239813B2 (ja) * 2008-12-11 2013-07-17 三菱マテリアル株式会社 キルン排ガスの処理方法及び処理装置
EP3178538B1 (en) * 2010-08-18 2020-02-12 Mercury Capture Intellectual Property, LLC Cement kiln dust treatment method
US20160030915A1 (en) * 2013-03-13 2016-02-04 Novinda Corporation Supported Sulfides for Mercury Capture

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04176322A (ja) * 1990-11-07 1992-06-24 Hitachi Zosen Corp ごみ焼却炉の排ガス中からの水銀除去方法
JPH09136072A (ja) * 1995-11-10 1997-05-27 Jgc Corp 飛灰の処理方法
JP2002355531A (ja) * 2001-03-27 2002-12-10 Taiheiyo Cement Corp セメント製造排ガスの処理方法
JP2007535406A (ja) * 2004-04-29 2007-12-06 ソルコープ インダストリーズ リミテッド 大気汚染制御
WO2009101034A1 (en) * 2008-02-13 2009-08-20 Hurley Peter J Air pollution reduction solution
JP2013531558A (ja) * 2010-07-02 2013-08-08 マーキュテック エルエルシー セメントキルン排気ガス汚染の削減

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018118210A (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 太平洋セメント株式会社 水銀含有廃棄物の処理装置及び処理方法
JP2021147294A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 住友大阪セメント株式会社 塩素バイパスダストの処理方法、セメント混和材の製造方法、セメント組成物の製造方法、セメント硬化体の製造方法、塩素バイパスダストの処理装置、および、セメント混和材の製造装置
JP7352867B2 (ja) 2020-03-23 2023-09-29 住友大阪セメント株式会社 塩素バイパスダストの処理方法、セメント混和材の製造方法、セメント組成物の製造方法、セメント硬化体の製造方法、塩素バイパスダストの処理装置、および、セメント混和材の製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018079469A (ja) 2018-05-24
EP3178538B1 (en) 2020-02-12
EP2576009B1 (en) 2017-01-04
ES2785673T3 (es) 2020-10-07
US20160340243A1 (en) 2016-11-24
CA2803691C (en) 2015-08-04
PL2576009T3 (pl) 2017-07-31
US8876967B2 (en) 2014-11-04
AU2011291643A1 (en) 2013-02-07
US20150053119A1 (en) 2015-02-26
JP7242496B2 (ja) 2023-03-20
JP6484162B2 (ja) 2019-03-13
CA2889854A1 (en) 2012-02-23
PT2576009T (pt) 2017-04-06
CA2803691A1 (en) 2012-02-23
PT3178538T (pt) 2020-04-27
BR112013000499A2 (pt) 2016-05-31
NZ606034A (en) 2014-12-24
WO2012024511A1 (en) 2012-02-23
ES2620366T3 (es) 2017-06-28
JP6605051B2 (ja) 2019-11-13
AU2011291643B2 (en) 2013-10-31
JP2020040063A (ja) 2020-03-19
EP3178538A3 (en) 2017-10-04
BR112013000499B1 (pt) 2020-02-04
JP2016093806A (ja) 2016-05-26
US20120272872A1 (en) 2012-11-01
RU2013111776A (ru) 2014-09-27
US9873636B2 (en) 2018-01-23
US9493376B2 (en) 2016-11-15
EP3178538A2 (en) 2017-06-14
EP2576009A1 (en) 2013-04-10
EP2576009A4 (en) 2014-01-08
RU2538586C2 (ru) 2015-01-10
PL3178538T3 (pl) 2020-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6605051B2 (ja) セメントキルンダスト処理システムおよび方法
JP5959683B2 (ja) セメントキルン排気ガス汚染の削減
EP3514121B1 (en) Coal ash treatment system and method
JP2014174115A (ja) 土壌からの放射性セシウム除去方法
JP2015015975A (ja) 飛灰の無害化処理方法
AU2014200531B2 (en) Cement kiln dust treatment system and method

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150203

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150707