JP5239813B2 - キルン排ガスの処理方法及び処理装置 - Google Patents

キルン排ガスの処理方法及び処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、ごみ焼却設備やセメント製造設備等で使用されているキルンからの排ガス中に含まれる水銀等の重金属、有機塩素化合物、臭気原因物質等の有害物質を除去するキルン排ガスの処理方法及び処理装置に関する。
ごみ焼却設備やセメント製造設備等で使用されているキルンからの排ガス中には、廃プラスチックや生ごみ、各種汚泥や焼却灰等の燃焼や、セメント原料の予熱等により生じる水銀等の重金属、PCB(ポリ塩化ビフェニル)類やダイオキシン類(DXNs)等の有機塩素化合物、揮発性有機化合物等の臭気原因物質などの有害物質が含まれている。これら有害物質は、排ガスを大気放出する前に排ガス中から除去することが必要である。
この有害物質を排ガスから除去する方法として、従来では、特許文献1に示される処理方法がある。この処理方法は、キルンからの排ガスを活性炭等の吸着材に接触させて、排ガス中の水銀及び有機塩素化合物を吸着させた後、その吸着材を窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気とした加熱炉内で加熱し、吸着されていた水銀を揮発させて除去し、かつ有機塩素化合物を分解して除去する方法である。
特開2006−96615号公報
この従来の処理方法であると、水銀や有機塩素化合物を吸着した吸着材を不活性ガス雰囲気の加熱炉に閉じ込めて加熱する必要がある。しかしながら、水銀や有機塩素化合物を吸着した吸着材を加熱炉に投入する際に、空気も吸着材とともに持ち込まれるため、加熱処理の前に、加熱炉内を不活性雰囲気に置換する準備作業が必要になり、実プラントにおいて加熱炉内の雰囲気を全量不活性雰囲気に置換するのでは極めて不経済である。また、水銀は、20℃でも0.16Pa程度の蒸気圧であるため、吸着材を捕捉した後の排ガス中に水銀の一部が持ち去られてしまうおそれがあり、効率低下を招く。また、加熱炉での加熱温度は350℃以上500℃以下とされるが、このような低温で不活性ガス雰囲気中で処理するのでは、有機塩素化合物のうち、特にPCB類の分解除去は困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、キルンで発生した排ガスを効率的に処理するとともに、排ガス中の有害物質、特に水銀の除去効果を高めた排ガスの処理方法及び処理装置を提供することを目的とする。
本発明のキルン排ガスの処理方法は、キルンで発生する排ガスを吸着材に接触させることにより、排ガス中の水銀を含む有害物質を吸着材に吸着させる吸着工程と、前記吸着材を酸素含有雰囲気で加熱することにより、吸着した前記有害物質を蒸発させて吸着材から分離させる蒸発工程と、蒸発した蒸気を冷却することにより、前記水銀を凝集除去する水銀除去工程と、水銀を除去した後のガスを前記キルンに供給して残りの有害物質を燃焼分解するガス分解工程とを有し、前記蒸発工程において前記有害物質を蒸発させた後の前記吸着材を前記キルンに燃料として供給することを特徴とする。
また、本発明のキルン排ガスの処理装置は、キルンで発生する排ガスを吸着材に接触させて排ガス中の水銀を含む有害物質を吸着材に吸着させる吸着手段と、前記吸着材を酸素含有雰囲気で加熱することにより、吸着した前記有害物質を蒸発させて吸着材から分離させる蒸発手段と、蒸発した蒸気を冷却することにより、前記水銀を凝集除去する冷却手段と、水銀を除去した後のガスを前記キルンに供給するガス供給手段とを有し、前記蒸発手段によって前記有害物質を蒸発させた後の前記吸着材を前記キルンに燃料として供給する吸着材燃料供給手段を有することを特徴とする。
すなわち、排ガス中の有害物質を吸着した吸着材を酸素含有雰囲気で加熱し、まず有害物質を蒸発させ、その後にこれを除去するのである。したがって、排ガス中から吸着材をそのまま加熱処理することができ、従来方法のような不活性ガス置換作業等の事前準備は不要になる。この場合、この蒸発工程は、有害物質を吸着材から蒸発分離させる程度の処理であるから、大きな熱量を必要とせず、酸素含有雰囲気であっても吸着材が燃えてしまうことがないようにすることができる。そして、吸着材から蒸発分離した有害物質のうち、水銀については次の冷却工程において凝集除去し、残った有機塩素化合物や臭気原因物質はキルンに供給して、その高熱を利用して熱分解するのである。
蒸発工程において有害物質が蒸発させられた吸着材は、吸着能が再生されるので、これを吸着工程において再利用することが可能になる。
この場合、前記蒸発工程において前記有害物質を蒸発させた後の前記吸着材の少なくとも一部を前記吸着工程における吸着材として再利用し、残りを前記キルンに燃料として供給するようにしてもよい。
本発明のキルン排ガスの処理方法において、前記蒸発工程は、外部の熱源によって加熱される外熱式加熱炉内に前記吸着材を投入して加熱するとよく、加熱炉内の加熱雰囲気が吸着材に吸着した水分や有機物等によって充満されるため、酸素含有雰囲気であっても吸着材が燃えてしまうことはない。この外熱式加熱炉としては例えばロータリー式加熱炉が好ましい。
本発明のキルン排ガスの処理装置において、前記吸着手段には、さらに、前記吸着材と排ガスとの接触位置よりも下流位置で前記吸着材と接触した後の排ガス中の水銀濃度を測定する水銀測定器と、該水銀測定器の測定結果に基づき排ガスに接触する吸着材を調整する調整手段とが設けられていることを特徴とする。
有害物質を吸着材に吸着させた後の排ガス中の水銀濃度を測定しながら、その測定結果に基づき排ガスと吸着材との接触状態を調整するようにフィードバック制御しており、水銀が吸着されずに持ち去られてしまう現象を少なくすることができる。
この場合、前記吸着手段は、前記吸着材を排ガス中に投入することにより吸着材と排ガスとを接触させるものであるとともに、投入した吸着材を捕捉するフィルタと、該フィルタにより捕捉された吸着材を前記蒸発手段に移送可能な吸着材移送手段とを備えており、前記調整手段は、排ガス中への吸着材の投入量を調整するものである構成としてもよい。
本発明のキルン排ガスの処理方法及び処理装置によれば、有害物質を吸着した吸着材から有害物質を一旦蒸発させて蒸気とした後に、その蒸気を処理するので、吸着材を排ガスからそのまま処理することができ、従来方法のような不活性ガス置換作業等の事前準備は不要になり、効率的である。また、吸着材から蒸発分離した有害物質のうち、水銀は冷却して凝集させてしまうので、特にこの水銀の除去効果を高めることができる。また、水銀を除去した後のガスをキルンで燃焼させて有害物質を熱分解させるので、この有害物質の熱分解のための特別な装置を別途設ける必要がなく経済的である。
以下、本発明に係るキルン排ガスの処理方法及び処理装置の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は処理装置の一実施形態を示しており、図2は他の実施形態を示している。
図1に示す一実施形態の処理装置は、セメント製造設備1に設けられたものであり、このセメント製造設備1は、セメント原料を粉砕、乾燥する原料ミル及びドライヤ2と、この原料ミルで得られた粉体原料を予熱するプレヒータ3と、プレヒータ3によって予熱された粉体原料を焼成するキルン4と、キルン4で焼成された後のセメントクリンカを冷却するための図示略の冷却機等とを備えている。
キルン4は、横向きの円筒状シェルを回転させながら、プレヒータ3から供給されるセメント原料をバーナーによって1450℃以上に加熱焼成してセメントクリンカを生成するものである。この場合、キルン4からの排ガスは、プレヒータ3を経由して原料ミル及びドライヤ2に導入されるようになっており、原料ミル及びドライヤ2は、キルン4からの排ガスが導入されることにより、セメント原料の粉砕と乾燥を同時に行うようになっている。また、プレヒータ3は、下方から上方に向けて複数のサイクロンを多段に接続した多段サイクロン式のものであり、原料ミルで粉砕されたセメント原料をキルン4からの排ガスを利用して所定温度まで予熱するものである。
このセメント製造設備1において、セメント原料としては、石灰石、粘土、けい石、酸化鉄原料等を適宜の比率で混合したものが用いられるが、廃プラスチックを含む産業廃棄物、油分や洗浄剤等を含む土壌、各種汚泥、焼却灰等がセメント原料の一部あるいはキルンの燃料の一部として用いられる。図1において、二重実線の矢印がセメント原料からセメントクリンカを得る流れを示している。
一方、キルン4での燃焼により発生した排ガスの流れを破線で示しており、この排ガスは、プレヒータ3、原料ミル及びドライヤ2を経由して、プレヒータ3での粉体原料の予熱の熱源、原料ミル及びドライヤでの乾燥の熱源として利用された後、排ガス処理系5に送られる。
排ガス処理系5では、原料ミル及びドライヤ2を経由した排ガス中のダストを捕集する集塵機11と、この集塵機11を通過した排ガス中に含まれる水銀等の重金属、ダイオキシン類やPCB類等の有機塩素化合物、臭気原因物質などの有害物質を吸着する吸着手段12と、これら有害物質を吸着した吸着材を加熱して有害物質を吸着材から蒸発分離させる蒸発器(蒸発手段)13と、その蒸発ガスを冷却することにより蒸発ガスから水銀を凝集除去する冷却器(冷却手段)14と、水銀を除去した後のガスを前記キルン4の燃料燃焼用空気供給系15に混入するガス供給手段16とを備えた構成とされる。
集塵機11は、例えば高電圧放電により生じる静電気を利用して集塵する電気集塵機であり、その電極に、排ガス中に固体分として混在している灰分等のダストが捕集される。電気集塵機以外にも、排ガス中の固体分を捕集することができるものであれば、バグフィルタ、サイクロン等の周知の集塵機を用いることができる。捕集されたダストは、ダスト配送管17を通して原料ミルに投入されるようになっている。
吸着手段12は、電気集塵機からの排ガス中に吸着材を散布するように投入する吸着材投入手段21と、排ガス中に投入された吸着材を捕捉して排ガスを通過させるフィルタ装置22と、フィルタ装置22を通過した排ガス中の水銀濃度を測定する水銀測定器23と、水銀測定器23の測定結果に基づき吸着材投入手段21における吸着材の散布量を調整する調整手段24とを備える構成とされ、フィルタ装置22には、捕捉した吸着材を次工程の蒸発器13に送る吸着材移送手段25が設けられている。
吸着材投入手段21は、排ガス流路の途中に設けた計量機能を有するフィーダから一定量ずつ供給しながら圧縮空気で吸着材を流路内に吹き込むものである。つまり、水銀等の重金属、ダイオキシン類やPCB類等の有機塩素化合物、臭気原因物質がガス状であるため、これらをより大きな粒子である吸着材に結合させて後工程におけるフィルタ装置22で捕捉し易くするためのものであり、吸着材としては、例えば平均粒径が100〜5000μmの粉状又は粒状の活性炭や粉炭が用いられる。排ガス流路中への吸着材の投入量としては、例えば排ガス1mN当たり0.01〜1.0gとされる。排ガス中に吸着材を0.1g/mN投入することにより、排ガス中のダイオキシン類やPCB類、水銀の90%以上が吸着される。
フィルタ装置22としては、工業設備で一般的に使用されているバグフィルタ等を用いることができ、このフィルタ装置22に捕捉された吸着材を払い落すための払い落し機構が備えられている。払い落し機構としては、ろ布を振動させる振動方式、ろ布に逆方向に空気を流通させる逆洗方式、ろ布に圧縮空気を瞬間的に噴射するパルスジェット方式等の周知の機構が用いられる。
水銀測定器23は、排ガス中に含まれる水銀の濃度を原子吸光法によって測定するものである。排ガス中に含まれる水銀は、主に金属水銀である0価水銀(Hg0)と、2価水銀(Hg2+)との二つの化学形態で存在しており、そのうち2価水銀はそのままでは測定できないため、これを測定可能な金属水銀に分解することにより、排ガス中に含まれる金属水銀とともに総水銀量として測定する構成である。具体的構成としては、図示は省略するが、排ガス中の2価水銀を金属水銀である0価水銀に高温下で分解する分解反応器、分解反応器を経由した後の排ガスから水分等を除去する気液分離器や凝縮器、フィルタ等を有する前処理装置と、この前処理された排ガスに紫外線領域の光を照射し、その透過光を光電管で受光することにより、金属水銀の特定波長(254nm)の光の吸収量を連続的に検出する原子吸光分析装置とを備えている。
調整手段24は、水銀測定器23による排ガス中の水銀濃度の測定結果に基づき、吸着材投入手段21における吸着材の投入量を加減するものであり、例えば、吸着材投入手段21に設けられているフィーダの単位時間当たりの送り込み量を調整するなどの方法によって投入量を調整する。
この調整手段24による吸着材の投入量の調整は、水銀測定器23において排ガス中から例えば40μg/mN以上の水銀濃度が検知された場合に、吸着材の投入量を排ガス1mN当たり0.02gの割合で増加させ、その水銀濃度を下回ったら吸着材の投入量を徐々に減少させて前述の排ガス1mN当たり0.01〜1.0gに維持するように制御することが行われる。
吸着手段12の次工程に設置される蒸発器13は、フィルタ装置22で捕捉された吸着材を300℃以上に加熱するものであり、その加熱により、吸着材に吸着されている有害物質を吸着材から蒸発して分離させるものである。その蒸発器13としては、例えば、外熱式のロータリー式加熱炉(ロータリーキルン)が用いられ、その前工程においてフィルタ装置22で捕捉され払い落された吸着材がそのまま加熱炉に供給されて加熱される。加熱により発生した蒸発ガスは次工程の冷却器14に送られ、残った吸着材は、その一部が吸着材配送管26により吸着材投入手段21に送られ、吸着材投入手段21おいて再利用され、残りの用済みとなった吸着材は、吸着材燃料供給手段27によりセメント製造設備1のキルン4の燃料供給系28に燃料として投入される。図1には、この吸着材の流れを太線矢印で示している。
一方、吸着材から蒸発した有害物質を含むガスの流れを二重破線の矢印で示しており、蒸発器13からまず冷却器14に送られる。
冷却器15は、蒸発器13で蒸発されたガスを冷却して水銀等の重金属を凝縮させるものであり、例えば100℃以下、好ましくは50℃以下にガスを冷却する。この冷却器15としては例えばスクラバからなり、排ガスを通過させる塔の頂部から排ガス中に水を噴霧することにより、ガスの洗浄と冷却とを行う構成とされている。凝縮した重金属は水とともに塔の底に堆積され、廃液処理される。この冷却器14を経由したガスは、塔の頂部から排出され、ガス供給手段16を介して燃料燃焼用空気供給系15に送られるようになっており、空気と混合されてキルン4に供給され、キルン4内で1000℃以上の高熱によって処理されることにより有害物質が熱分解されることになる。
なお、図1中符号30は吸着手段12によって有害物質が除去された後の排ガスを大気に放出する煙突を示している。
このように構成したキルン排ガスの処理装置において、セメント製造設備1からの排ガスは、集塵機11でダストが除去された後、吸着手段12において吸着材と接触されることにより、排ガスに含まれている水銀等の重金属、PCB類やダイオキシン類等の有機塩素化合物、揮発性有機化合物等の臭気原因物質などの有害物質が吸着材に吸着され、その有害物質を吸着した後の排ガスが煙突30から大気に放出される。この吸着工程において、吸着手段12にあっては、吸着材投入手段21によって定量ずつ吸着材を投入しながら、有害物質を吸着した後の排ガス中の水銀濃度を水銀測定器23によって測定して、その測定結果に基づき調整手段24により吸着材の投入量を調整しており、水銀を効率的に吸着して、排ガス中に持ち去られてしまうことを抑制することができる。
そして、有害物質を吸着した吸着材はフィルタ装置22で捕捉された後、蒸発器13に投入されて加熱されることにより、有害物質を蒸発分離させるのであるが、この蒸発工程においては、蒸発器13内を特に不活性雰囲気等に置換することなく、酸素含有雰囲気のまま加熱処理する。したがって、吸着手段12から吸着材をそのまま蒸発器13に投入することができ、特定雰囲気への置換作業等の事前準備が不要であり経済的である。また、この加熱処理は有害物質が吸着材から蒸発分離すれば足りるので、比較的小さい熱量で十分であり、しかも、有害物質とともに吸着材に吸着した水分や有機物等も蒸発して蒸発器13内に充満するので、蒸発器13内が低酸素雰囲気となり、吸着材の燃焼は生じない。蒸発器13としてロータリー式加熱炉を用いた場合、400〜500℃程度の加熱までは、吸着材の燃焼は生じなかった。この加熱を例えば400℃以上で30分間実施することにより、吸着材に吸着されている有害物質のうち、水銀に着目すれば80%以上が蒸発分離させられる。
次に、吸着材から蒸発したガスを冷却器14で冷却することにより、ガス中に含まれていた水銀等の重金属が凝集して分離される。この冷却器14では、その前工程の蒸発器13で400℃にまで加熱されたガスを例えば200℃/秒以上の冷却速度で常温付近まで冷却するようにしており、吸着材に吸着されていた水銀の80%以上が凝縮除去される。冷却速度を200℃/秒以上とするのは、ダイオキシン等の合成を防止するためである。
次いで、この冷却器14を通過したガスをガス供給手段16によってキルン4の燃料燃焼用空気供給系15に供給することにより、燃焼用空気に混入してキルン4に供給する。このキルン4内では例えば1450℃以上にも加熱され、その熱でガス中の有害物質は熱分解される。
有害物質のうち、ダイオキシン類は例えば850℃で2秒間、PCB類は1100℃で2秒間再加熱することにより熱分解して無害化することができ、少なくとも1100℃以上に加熱することにより、ダイオキシン類やPCB類は熱分解させることができる。キルン4内の温度は1450℃以上であり、有害物質は完全に熱分解させられる。
この一連の排ガス処理において、その処理雰囲気を若干の酸素含有雰囲気としたのは次の理由による。すなわち、排ガス処理した使用済みの吸着材(活性炭)は水銀やダイオキシン類やPCB類以外にも多くの水分や有機物を吸着している。この吸着材を無酸素状態で加熱し、吸着物を蒸発分離した後、蒸発分離したガスを冷却器14で冷却処理した場合、蒸発器13から冷却器14までの配管及び冷却器14内で有機物が凝縮し配管詰まりや冷却器14の性能低下を招く。これに対して、使用済み吸着材と同時に少量の空気(酸素)を入れることで、加熱炉での有機物の酸化・分解を促進し、配管内や冷却器内での有機物の凝縮等の問題を低減することが可能となる。
図2は、本発明の他の実施形態における排ガス処理装置の要部を示すもので、セメント製造設備は図1の実施形態と同様であるので省略し、排ガス処理系31のみ示している。その他、図1の一実施形態と共通要素には同一符号を付して説明を簡略化する。
この実施形態の排ガス処理装置においては、排ガス中の有害物質を吸着材に吸着させる吸着手段32として、一実施形態では排ガスが通る流路中に吸着材を散布するように投入したのに対して、吸着塔33内に吸着材を充填しておき、この吸着塔33に排ガスを通過させるように構成したものである。排ガス中の有害物質は吸着塔33を通過する際に吸着材に吸着され、その有害物質が吸着された後の排ガスが吸着塔33から排出される。
この場合、その吸着塔33は、複数台(図2には2台のみ示す)が並列に配置されるとともに、その上流位置に流路切替機構34が配設され、この流路切替機構34が集塵機11に接続されている。この流路切替機構34は、水銀測定器23の測定結果に基づき流路の切り替えが制御されるように構成されており、集塵機11に対していずれかの吸着塔33のみを択一的に接続し、他の吸着塔33に対する流路は流通が阻止されるように遮断する構成である。また、各吸着塔33は、それぞれ底部に開閉弁(図示略)が設けられており、この開閉弁を操作することにより内部の吸着材を抜き出すことができるようになっている。抜き出された吸着材は、一実施形態と同様に吸着材移送管25を介して蒸発器13に送られ、以降は一実施形態と同様の処理がなされる。
この実施形態の排ガス処理においては、流路切替機構34により、複数台の吸着塔33のうちの一部に排ガスを通過させ、残りは排ガスを通過させずに控えとするように流路を接続状態としておく。そして、集塵機11を通過してダストが除去された排ガスを一方側の吸着塔33に送り込み、その吸着塔33において排ガス中の有害物質を吸着材に吸着させる。吸着塔33を経由した排ガスは水銀測定器23に送られて、その中の水銀濃度が測定される。この水銀測定器23における測定結果が所定の濃度以上となった場合には、流路切替機構34が吸着塔33を控えのものと切り替えて排ガスを通過させる。今まで使用に供していた吸着塔33においては、内部から吸着材を抜き取り、一実施形態の場合と同様に、蒸発器13に送って加熱することにより、吸着されていた有害物質を蒸発させ、その蒸発ガスを冷却器15で冷却して水銀等の重金属を凝縮除去した後、ガス供給手段16を介してキルン4に送り込み、該キルン4で高温で加熱して有機塩素化合物や臭気原因物質を熱分解させる。
つまり、水銀測定器23により規定量以上の水銀濃度が検出された場合には、吸着塔33の使用を停止して新しいものと切り替えて使用するのである。一実施形態では吸着材の投入量を連続的に調整するようにしたが、この実施形態はいわゆるバッチ式で吸着材を交換しながら使用するものであり、この実施形態においては、流路切替機構34が、排ガスに接触する吸着材を調整する調整手段を構成している。
以上に述べた排ガスの処理方法において、その有害物質の除去効果を確認するために次のような実験を実施した。セメント製造設備で発生した排ガスを活性炭に接触させた後、その有害物質を吸着した活性炭を第1の管状炉(容積約350ml、内径2.5cm×長さ70cm)の前端部内に収納して、外熱方式により450℃に加熱するとともに、管状炉の前方からポンプで空気を50ml/分で30分間供給し、この管状炉の後端から排出されるガスを冷却器に通して冷却した後、この冷却器を通した後のガスを外熱方式の第2の管状炉(容積約350ml、内径2.5cm×長さ70cm)で1450℃に加熱処理した。そして、活性炭中の水銀の濃度、PCB類の濃度、ダイオキシン類の濃度を処理前と処理後とでそれぞれ測定し、また、冷却器を通した後のガス中の水銀、及び第2の管状炉を経由した後のガス中のPCB類(PCBs)、ダイオキシン類(DXNs)の濃度をそれぞれ測定した。これらの実験において、水銀濃度の測定は、日本インスツルメンツ社製の水銀分析計MA−2を用いて行い、PCB類は高分解能ガスクロマトグラフ質量分析法、ダイオキシン類はJIS K 0311に規定する方法によって行った。その結果は、水銀に関しては表1、PCB類に関しては表2、ダイオキシン類に関しては表3の通りである。
Figure 0005239813
Figure 0005239813
Figure 0005239813
これらの表から明らかなように、水銀に関しては、活性炭に吸着した水銀の約70%を除去できることが確認された。また、PCB類に関しては約99.8%、ダイオキシン類に関しては約70%除去できることが確認された。
一方、この実験に供した活性炭と未使用の活性炭とを用意し、これらの吸着性能を比較した。この試験は、活性炭の物性評価試験として一般的に用いられているJIS K 1474−5.1.1.1のヨウ素吸着性能試験と、JIS K 1474−5.1.1.2のメチレンブルー吸着性能試験とにより行った。その結果を表4に示す。
Figure 0005239813
この表4から明らかなように、この実施例で使用した活性炭は、未使用の活性炭と比較してヨウ素で89.9%、メチレンブルーで68.2%の吸着性能であり、70%程度あるいはそれ以上の再生化率であると言え、十分に再利用可能なものであることが確認された。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、吸着材の使用についてのみ記載したが、SOx等の除去のため消石灰等を併用してもよい。
本発明に係るキルン排ガスの処理装置の一実施形態を示す全体システム構成図である。 本発明に係るキルン排ガスの処理装置の他の実施形態の要部を示すシステム構成図である。
符号の説明
1 セメント製造設備
2 原料ミル及びドライヤ
3 プレヒータ
4 キルン
5 排ガス処理系
11 集塵機
12 吸着手段
13 蒸発器(蒸発手段)
14 冷却器(冷却手段)
15 燃料燃焼用空気供給系
16 ガス供給手段
21 吸着材投入手段
22 フィルタ装置
23 水銀測定器
24 調整手段
25 吸着材移送手段
26 吸着材配送管
27 吸着材燃料供給手段
28 燃料供給系
30 煙突
31 排ガス処理系
32 吸着手段
33 吸着塔
34 流路切替機構(調整手段)

Claims (6)

  1. キルンで発生する排ガスを吸着材に接触させることにより、排ガス中の水銀を含む有害物質を吸着材に吸着させる吸着工程と、前記吸着材を酸素含有雰囲気で加熱することにより、吸着した前記有害物質を蒸発させて吸着材から分離させる蒸発工程と、蒸発した蒸気を冷却することにより、前記水銀を凝集除去する水銀除去工程と、水銀を除去した後のガスを前記キルンに供給して残りの有害物質を燃焼分解するガス分解工程とを有し、前記蒸発工程において前記有害物質を蒸発させた後の前記吸着材を前記キルンに燃料として供給することを特徴とするキルン排ガスの処理方法。
  2. 前記蒸発工程において前記有害物質を蒸発させた後の前記吸着材の少なくとも一部を前記吸着工程における吸着材として再利用し、残りを前記キルンに燃料として供給することを特徴とする請求項記載のキルン排ガスの処理方法。
  3. 前記蒸発工程は、外部の熱源によって加熱される外熱式加熱炉内に前記吸着材を投入して加熱することを特徴とする請求項1又は2記載のキルン排ガスの処理方法。
  4. キルンで発生する排ガスを吸着材に接触させて排ガス中の水銀を含む有害物質を吸着材に吸着させる吸着手段と、前記吸着材を酸素含有雰囲気で加熱することにより、吸着した前記有害物質を蒸発させて吸着材から分離させる蒸発手段と、蒸発した蒸気を冷却することにより、前記水銀を凝集除去する冷却手段と、水銀を除去した後のガスを前記キルンに供給するガス供給手段とを有し、前記蒸発手段によって前記有害物質を蒸発させた後の前記吸着材を前記キルンに燃料として供給する吸着材燃料供給手段を有することを特徴とするキルン排ガスの処理装置。
  5. 前記吸着手段には、さらに、前記吸着材と排ガスとの接触位置よりも下流位置で前記吸着材と接触した後の排ガス中の水銀濃度を測定する水銀測定器と、該水銀測定器の測定結果に基づき排ガスに接触する吸着材を調整する調整手段とが設けられていることを特徴とする請求項記載のキルン排ガスの処理装置。
  6. 前記吸着手段は、前記吸着材を排ガス中に投入することにより吸着材と排ガスとを接触させるものであるとともに、投入した吸着材を捕捉するフィルタと、該フィルタにより捕捉された吸着材を前記蒸発手段に移送可能な吸着材移送手段とを備えており、前記調整手段は、排ガス中への吸着材の投入量を調整するものであることを特徴とする請求項記載のキルン排ガスの処理装置。
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