JP2013538765A - チェーンフック - Google Patents

Abstract

本発明は、チェーンフックに連結された１つまたは複数のチェーンが外れるリスクを低減するチェーンフックを提供する。チェーンフックは、長寸本体と、荷を連結するための、長寸本体の第１の端部にある第１のフックと、少なくとも１つのチェーンに連結するための、長寸本体の第２の端部にある第２のフックとを含み、第１および第２のフックは異なる面に存在している。
【選択図】図１

Description

本発明はチェーンフックに関する。特に、本発明は巻上チェーン用のチェーンフックに関するが、これに限定されるものではない。本発明は、風力タービン産業で使用される巻上チェーン向けの特定の用途を有する。しかしながら、本発明はより広い用途を有し、その特定の使用に限定されないことが理解されるだろう。

巻上チェーンまたは吊りチェーンは、巻上装置および荷を吊り上げるためのクレーンと共に一般に使用される。巻上または吊りフック、短縮フック（ｓｈｏｒｔｅｎｉｎｇ ｈｏｏｋ）およびスリングフックなど、これらのチェーンに取り付けることができる様々な種類のフックがある。

吊りフックは、実質的に弓状のフックまたはｕ形フックを含み、荷が取り付けられている巻上チェーン、ワイヤロープスリングまたはロープが外れるのを防ぐために、安全ラッチのような滑り防止装置が通常備えられている。しかしながら、滑り防止装置が故障した場合、チェーンはフックから抜け得る。

短縮フックは、複数のチェーンを有することができるチェーン懸架システムにおいて一般に使用される。短縮フックは、一般に、一方の端部にチェーンリンクを、また反対の端部に荷への連結部を受けるためのピンホールケーブル連結部を、受けるための開いたｕ形フックを含む。しかしながら、荷が上下動されると、チェーンリンクはフック上で動き、フックから抜け得る。チェーンが動く可能性を制限するために、また特定の用途のため、これらの種類のフックのデザインを変更するために様々な修正がなされてきた。しかしながら、状況によってはフック内に係合されたチェーンリンクがフックから滑り、抜ける可能性がまだある。

本明細書では、用語「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ）」、「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」または類似の用語は、非排他的な包含を意味することが意図され、要素のリストを含む方法および／または装置は、それらの要素を含むだけでなく、挙げられていない他の要素も含む。

本発明の好ましい目的は、従来技術の１つまたは複数の前述の課題に対処する、または少なくとも改善するフック装置を提供することである。

本発明の好ましい目的は、フック装置に連結された１つまたは複数のチェーンを確実に係合するために、フック装置の対向する両端部にフック部を含むフック装置を提供することである。

本発明のさらに好ましい目的は、フック装置および／またはチェーンの係合リンクの構成要素にかかる応力を減らすために、荷のつり合いを容易にするフック装置を提供することである。

必ずしも最も広義な態様ではないが、一態様によれば、本発明は、
長寸本体と、
荷に連結するための、長寸本体の第１の端部にある第１のフックと、
少なくとも１つのチェーンに連結するための、長寸本体の第２の端部にある第２のフックとを含み、
第１および第２のフックが異なる面に存在している
チェーンフックにある。

好ましくは、第１のフックは長寸本体と同一平面内に存在している。

好ましくは、第２のフックは長寸本体および第１のフックに対して傾斜している。

好ましくは、第２のフックは長寸本体の面に対して９０度よりも大きく、１８０度未満の角度で傾斜している。

好ましくは、第１のフックは、荷に確実に連結するための、第１のフックの末端部に連結された第１の締結部材を含む。

好適には、第１の締結部材はラッチである。

好適には、ラッチが開位置と閉位置との間で枢動できるように、ラッチはロールピンによって長寸本体に取り付けられている。

好適には、ラッチはねじりばねによって閉位置に付勢されている。

好適には、第１のフックの先端部は、ラッチが閉位置にある場合にラッチを受けるためのフランジを有する凹部を含む。

好適には、ラッチは、側面荷重に抵抗するために、第１のフックのフランジを受けるためのスロットを含む。

好適には、第２のフックは、長寸本体から離間されたノーズ部で終端する実質的にｕ形のフックを含む。

好ましくは、第２のフックは第２の締結部材を含む。

好適には、第２の締結部材はラッチである。

好適には、ラッチが開位置と閉位置との間で枢動できるように、ラッチはピンまたはロッドで本体に連結されている。

好適には、ラッチは本体内のねじりばねによって閉位置に付勢されている。

いくつかの実施形態では、荷および／またはチェーンがそれぞれ偶発的に解放されるのを防ぐために、チェーンフックは、第１のフックおよび／または第２のフックと関連する少なくとも１つの安全部材を含む。

好ましくは、第１のフックは、閉位置と開位置との間で摺動可能な安全ピンの形をした第１の安全部材を有する。

好適には、安全ピンは第１のフックのラッチのチャンネル内に位置するピンを含む。

好適には、安全ピンはピンの片側から突出するロールピンまたはロッドを有する。

好適には、ロールピンは、第１のフックのラッチにおける一対の側壁に設けられた対応する開口部を貫通する。

好適には、安全ピンは螺旋ばねによって閉位置に付勢されている。

好適には、ピンの先端部は第１のフックのラッチの先端部を越えて延在し、閉位置にある第１のフックのフランジに当接している。

好ましくは、第２のフックは安全ラッチの形をした第２の安全部材を有する。

好適には、安全ラッチが第１の位置と第２の位置との間で枢動できるように、安全ラッチはロールピンまたはロッドによって第２のフックに取り付けられている。

好適には、ロールピンは、第２のフックの安全ラッチを第２のフックのラッチの直下に、かつ当接して枢動可能に取り付けるために、第２のフックの末端部および安全ラッチに設けられた対応する開口部を貫通している。

好適には、安全ラッチは、第２のフックのラッチが解放されるのを防ぐために、ねじりばねによって第１の位置に付勢されている。

いくつかの実施形態では、第２のフックは、フックの末端部に設けられた開口部であり、それを通して第２の締結部材を受けるための開口部を含む。

いくつかの実施形態では、第２の締結部材は止めピンである。

好適には、第２のフックのノーズ部は止めピンの端部を保持するための開口部を有する。

好適には、止めピンの対向する端部には、止めピンを閉位置から解放するために、リング部材が備えられている。

特に、チェーンフックは巻上チェーンと共に使用するためのものであり、特に風力タービン産業で使用される巻上チェーンと共に使われる。

別の実施形態では、チェーンフックの本体は第１のフックおよび第２のフックを互いに対して枢動可能にする枢軸を含む。

本発明のさらなる特徴および形態は以下の詳細な説明から明白になるだろう。

本発明を容易に理解し、また実施できるように、添付の図面を参照して本発明の実施形態について以下に記載する。これらの図面では同じ参照番号は同一の要素を示す。図面は単なる例として提供する。

図１は、本発明の第１の実施形態によるチェーンフックの斜視図である。 図２は、本発明の代替の実施形態によるチェーンフックの斜視図である。 図３は、図１および図２に示したチェーンフックの第１のフックの拡大図である。 図４は、本発明のいくつかの実施形態によるチェーンフックにおける第１のフックのラッチの斜視図である。 図５は、チェーンに連結されたフックを示す、本発明の代替の実施形態によるチェーンフックの斜視図である。 図６は、図５に示したチェーンフックの第１の安全ラッチの断面図である。 図７は、図５に示したチェーンフックの代替の斜視図である。

当業者は、図面の要素は簡潔かつ明瞭に示されているが、必ずしも寸法通りには描かれていないことを理解するだろう。例えば、図面の要素のうちのいくつかの相対的な寸法は、本発明の実施形態の理解を深めるのに役立つように変えてもよい。

ウインドファーム産業において特定の用途を有する巻上チェーンと共に使用するのに適したチェーンフックに関して、本発明の実施形態を記載する。しかしながら、本発明の実施形態は、建設、架橋工事、映画舞台産業、クレーン産業などのような他の用途／産業において、吊りチェーンと一緒に使用することができるチェーンフックを提供することを理解されたい。本発明の範囲に依然としてあるであろう特定の用途の必要に応じて、本明細書に記載の実施形態を変形する必要があり得ることを理解されたい。

図１を参照して、チェーンフック１００は本発明の一実施形態に従って提供される。チェーンフック１００は本体２００を含む。本体２００は、第１のフック３００を有する第１の端部１１０と、第２のフック４００を有する第２の端部１２０とを含む長寸本体であり、それらに連結されたチェーンが外れるリスクを低減する。チェーンフック１００は、金属合金材料または他の任意の好適な材料から作られ得ることが想定される。さらに、第１のフック３００および第２のフック４００の形状および寸法は、異なる用途に適するように変更してもよいことが想定される。第１のフック３００および第２のフック４００は、第１のフック３００および第２のフック４００が異なる面に存在するように、例えば鍛造によってチェーンフック１００の本体２００と一体形成されている。代替の実施形態では、第１のフック３００および第２のフック４００は、チェーンフック１００の本体２００に溶接してもよいことが想定される。

図１は、本体２００の第１の端部１１０に設けられた第１のフック３００を示す。第１のフック３００の面は本体２００と同一平面内に存在している。いくつかの実施形態によれば、第１のフックは実質的に弓形である。第１のフック３００は、第１のフック３００の末端部３０１に連結された第１の締結部材３１０を含み、第１のフック３００はチェーンフック１００の本体２００に接する。第１の締結部材３１０は、第１のフック３００の末端部３０１と先端部３０２との間のギャップ３０４にわたって延在している。第１の締結部材３１０は、例えば巻上機によってチェーンフック１００の第１のフック３００を、輸送すべき荷に確実に連結する。第１の締結部材３１０はラッチの形をしている。ラッチ３１０が開位置と閉位置との間で枢動できるように、ラッチ３１０はロールピン３２０によって第１のフック３００に取り付けられている。ラッチ３１０を枢動可能に連結させる他の任意の好適な取付手段も採用可能であることが想定される。代替の実施形態では、締結部材３１０は第１のフック３００から省略可能であることが想定される。

図１は、本体２００の第２の端部１２０に設けられた第２のフック４００を示す。第２のフック４００は、本体２００に対して、および第１のフック３００に対して傾斜している。好ましくは、第２のフック４００は本体２００の面に対して９０度よりも大きく、１８０度未満の角度で傾斜している。いくつかの実施形態によれば、図１に示したように、第２のフック４００は、長寸本体２００から離間されたノーズ部４０１で終端する実質的にｕ形のフックを含む。好ましくは、第２のフック４００は、フック１００をチェーンに確実に連結するための、第２のフック４００の末端部４０３に連結された第２の締結部材４１０を含む。

本発明の第１の実施形態によれば、図１に示したように、第２のフック４００は、第２のフック４００の末端部４０３における突出部４０２に設けられた開口部４０５であり、それを通して第２の締結部材４１０を受けるための開口部４０５を含む。本実施形態では、第２の締結部材４１０は止めピンである。ｕ形フック４００のノーズ部４０１は、止めピン４１０の端部を保持するための開口部４０４を有する。第２のフック４００のノーズ部４０１と末端部４０３との間のスペース４０６内にチェーンのリンクを受けることができるように、止めピン４１０を閉位置から開位置に解放可能にするために、止めピンの対向する端部はリング部材４１１を有する。開口部を囲む突出部４０２の外表面は、ワッシャ４１２などによって保護可能であることが想定される。

本発明のさらなる実施形態によれば、図２〜７に示したように、第２の締結部材４１０はラッチの形をしている。ラッチ４１０が開位置と閉位置との間で枢動できるように、ラッチ４１０はロールピン４２０またはロッドによって第２のフック４００に取り付けられている。ラッチ４１０は図２では閉位置に示している。ラッチ４１０を第２のフック４００に枢動可能に取り付けるために、ロールピン４２０は、第２のフック４００の末端部４０３およびラッチ４１０に設けられた対応する開口部４２１を貫通している。ラッチを第２のフック４００に枢動可能に連結させる他の任意の好適な取付方法も採用可能であることが想定される。代替の実施形態では、第２の締結部材４１０は第２のフック４００から省略可能であることが想定される。

ラッチ４１０は、第２のフック４００の本体内に位置するねじりばね４３０によって閉位置に付勢されている。代替の実施形態では、ねじりばね４３０は第２のフック４００の末端部４０３の表面に外部から取り付けてもよい。ねじりばね４３０の第１の端部はラッチ４１０の上端部に当接し、ねじりばね４３０の第２の端部は第２のフック４００の内壁または溝４４０に当接している。代替の実施形態では、ねじりばね４３０はラッチ３１０を閉位置に付勢するのに使用される、第１のフック３００のねじりばね３３０と同じ構造を有してもよい。例えば、ねじりばね４３０はロールピンまたはロッド４２０の周りに巻き付けることができる。ラッチ４１０を溝４４０内に、または壁４４０に当接することができ、チェーンフック１００の本体２００の表面とそのまま同一平面に存在し続けられるように、壁／溝４４０は第２のフック４００の末端部４０３内に設けることができる。

ここで図３を参照すると、第１のフック３００の先端部３０２は、ラッチ３１０が閉位置にある場合に、ラッチ３１０の先端部３１５を受けるための凹部３４０を両側に有するフランジ３４１を含む。ラッチ３１０は、側面荷重に抵抗するために第１のフック３００のフランジ３４１を受けるためのスロット３１１を含む。開口部３０３は、ロールピン３２０を受けるために、第１のフックの末端部３０１に設けられている。

図４に示したように、第１のフック３００用のラッチ３１０の外形は、側壁３１３およびベース３１４を備えたチャンネル３１２を含む。ラッチ３１０を第１のフックに枢動可能に取り付けるため、対応する開口部３０４はロールピン３２０を受けるために、ラッチ３１０の各側壁３１３に設けられている。ラッチ３１０は開口部であって、下記に述べるとおりそれを通して安全部材のピン５１０を受けるための開口部を有し、かつ、ピン５１０を閉位置と開位置との間で摺動可能にする保持部材３１５を有する。

図５は、チェーンに連結されたチェーンフック１００の第２のフック４００を示す、本発明の代替の実施形態を示す。本実施形態では、第２のフックは、第２のフックの互いに直接対向するノーズ部４０１の下側および末端部４０３に位置する一対の突起部（ｌｕｇ）４０５を含む。一対の突起部４０５により、巻上または吊りチェーンのリンクが整列したままとなるように、第２のフック４００内のチェーンの係留リンクは自由に揺動できる。

図５に示した本発明の実施形態によれば、荷および／またはチェーンがそれぞれ偶発的に解放されるのを防ぐために、チェーンフック１００は第１のフックおよび／または第２のフックと関連する少なくとも１つの安全部材を含む。１つまたは複数の安全部材は、チェーンフック１００に取り付けられているチェーンまたはチェーンスリングが転がり出るのを防ぐように設計されている。図５に示したように、第１のフック３００は第１の安全部材５００を有する。第１の安全部材５００は安全ピンの形をしている。安全ピン５００は、ラッチ３１０のチャンネル３１２内に位置し、かつ、保持部材３１５の開口部３１６内に受けられるピン５１０を含む。安全ピン５００は、ピン５１０の片側から突出するロールピン５２０またはロッドを有する。ロールピン５２０は、ラッチ３１０の側壁３１３に設けられた対応する開口部３１７を貫通している。開口部３１７は、安全ピン５００を開閉するために、ロールピン５２０を第１の位置と第２の位置との間で摺動可能にする細長い開口部である。ピン５１０は、螺旋ばね５３０によって閉位置に付勢されている。ばね５３０の第１の端部はラッチ３１０の止め部材３１８に当接し、ばね５３０の第２の端部は安全ラッチ５００のピン５１０の溝５４０に当接し、図６により明確に示している。

図６に示すように、ピン５１０の先端部５４１はラッチ３１０の先端部３１５を越えて延在し、閉位置にある第１のフック３００内のリップ部３０５に当接している。閉位置では、安全ピン５００はラッチ３１０が開位置に移動するのを防ぐ。代替の実施形態では、安全ピン５００は第１のフック３００からを省略可能であることが想定される。

図７に示すように、第２のフック４００は安全ラッチの形をした第２の安全部材６００を有する。安全ラッチ６００が第１の位置と第２の位置との間で枢動できるように、ラッチ６００はロールピン６２０またはロッドによって、第２のフック４００に取り付けられている。ラッチ６００は、図７では第１の位置に示している。ラッチ６００をラッチ４１０の直下に、かつ当接して第２のフック４００に枢動可能に取り付けるために、ロールピン６２０は、第２のフック４００の末端部４０３および安全ラッチ６００に設けられた対応する開口部（図示せず）を貫通している。ラッチ６００を第２のフック４００に枢動可能に連結させる他の任意の好適な取付方法も採用可能であることが想定される。

ラッチ６００は、ねじりばね６３０によって第１の位置に付勢されている。第１の位置では、ラッチ６００はラッチ４１０が解放されるのを防ぐ。図７に示した実施形態では、ねじりばね６３０はロールピンまたはロッド６２０の周りに巻き付いている。ラッチ６００のねじりばね６３０のヘアピン部６３１を溝４４１内に、またはチェーンフック１００の本体２００の表面に当接し、ラッチ６００を第１の位置に保持できるように、溝４４１は第２のフック４００の末端部４０３に設けることができる。代替の実施形態では、安全ラッチ６００は第２のフック４００から省略可能であることが想定される。

本発明のさらなる実施形態では、本発明のチェーンフック１００はまた、既に荷重されているチェーンスリングに連結可能であることが想定される。このように、チェーンフックはまた、既存の荷に追加の物品を加えるために使用することができる。

第１の実施形態での使用では、１つまたは複数のチェーン（図示せず）を第２のフック４００に連結できるように、止めピン４１０を少なくとも部分的に引き抜く。一旦、チェーンを第２のフック４００に連結すると、第２のフック４００内にチェーンを固定するために、止めピン４１０を閉位置に差し込む。第１のフック３００のラッチ３１０は、荷を第１のフック３００に連結できるように、開位置に移動させる。ラッチ３１０を解放すると、ねじりばね３３０によってラッチ３１０は閉位置に戻る。

図５〜７に示した安全ピン５００を含む実施形態では、ロールピン５２０を第１の位置から第２の位置に移動させることにより、安全ピン５００を開位置へまず移動させなければならない。これによって、安全ピンのピン５１０を後退方向に摺動させ、ラッチ３１０を開位置へ移動させることができる。

図２に示した代替の実施形態については、チェーンを第２のフック４００内に位置させることができるように、第２のフック４００のラッチ４１０を開位置へ移動させる。ラッチ４１０を解放すると、ねじりばね４３０によってラッチが閉位置に戻る。

図５および図７に示した安全ラッチ６００を含む実施形態では、安全ラッチ６００を押し下げて第１の位置から第２の位置に移動させることにより、まずラッチを開位置へ移動させなければならない。これによって、安全ラッチ６００の後端部をラッチ４１０から離れる前進方向へ移動させ、ラッチ４１０を開位置へ移動させることができる。

チェーンフックの長寸本体２００は、第２のフック４００に連結されたチェーンから荷を離す。さらに、第２のフック４００が長寸本体２００の面に対して９０度よりも大きい角度で傾斜している場合、チェーンは、たとえ止めピンまたはラッチ４１０が外れても、抜けることなく第２のフック２００に連結され続ける。

本発明の別の実施形態では、チェーンフック１００の本体２００は、第１のフック３００および第２のフック４００が互いに対して枢動可能にする枢軸（図示せず）を含む。好適には、枢軸は１８０度の枢軸である。代替の実施形態では、枢軸はスイベルおよび１８０度の枢軸であり得る。第１のフック３００は、枢軸の第１の端部に連結するための、第１のフック３００の末端部３０１に設けられた小穴（ｅｙｅ）またはループを有することが想定される。枢軸の第２の端部は、第１のフック３００および第２のフック４００が互いに対して旋回できるように、第２のフック４００の末端部４０３に連結する。

したがって、このように本発明のチェーンフック１００は、チェーンフック１００に連結されたチェーンが外れるリスクを低減するチェーンフック１００を設けることにより、従来技術の前述の課題への解決策を提供する。チェーンフック１００を鍛造した設計により、摩耗または破損の結果、交換する必要があり得る、または故障し得る構成要素の数を削減する。本発明の二重フック構造は、従来技術と比較して、より強く、より確実性があり、故障しにくく、多くの用途に適用可能な解決策を提供する。さらに、二重フック構造は、荷のつり合いにより、フック装置の構成要素および／またはチェーンの係合リンクにかかる応力を軽減することができる。

本明細書全体にわたって、目的は、本発明を任意の一実施形態にも特定の特徴群にも限定することなく、本発明について記述することであった。しかし、依然として本発明の範囲内にある、特定の実施形態からの変形形態を、当業者は実現してもよい。

Claims (31)

1. 長寸本体と、
   荷に連結するための、前記長寸本体の第１の端部にある第１のフックと、
   少なくとも１つのチェーンに連結するための、前記長寸本体の第２の端部にある第２のフックと
   を含むチェーンフックにおいて、
   前記第１および第２のフックが異なる面に存在していることを特徴とするチェーンフック。
2. 請求項１に記載のチェーンフックにおいて、前記第１のフックが前記長寸本体と同一平面内に存在していることを特徴とするチェーンフック。
3. 請求項１に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックが、前記長寸本体に対して、および前記第１のフックに対して傾斜していることを特徴とするチェーンフック。
4. 請求項３に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックが前記長寸本体の面に対して９０度よりも大きく、１８０度未満の角度で傾斜していることを特徴とするチェーンフック。
5. 請求項１に記載のチェーンフックにおいて、前記第１のフックが、前記第１のフックを荷に確実に連結するための、前記第１のフックの末端部に連結された第１の締結部材を含むことを特徴とするチェーンフック。
6. 請求項５に記載のチェーンフックにおいて、前記第１の締結部材がラッチであることを特徴とするチェーンフック。
7. 請求項６に記載のチェーンフックにおいて、前記ラッチが開位置と閉位置との間で枢動できるように、前記ラッチがロールピンによって前記長寸本体に取り付けられていることを特徴とするチェーンフック。
8. 請求項６に記載のチェーンフックにおいて、前記ラッチがねじりばねによって閉位置に付勢されていることを特徴とするチェーンフック。
9. 請求項６に記載のチェーンフックにおいて、前記第１のフックの先端部が、前記ラッチが閉位置にある場合に前記ラッチを受けるためのフランジを有する凹部を含むことを特徴とするチェーンフック。
10. 請求項６に記載のチェーンフックにおいて、前記ラッチが、側面荷重に抵抗するために前記第１のフックの前記フランジを受けるためのスロットを含むことを特徴とするチェーンフック。
11. 請求項１に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックが、前記長寸本体から離間されたノーズ部で終端する実質的にｕ形のフックを含むことを特徴とするチェーンフック。
12. 請求項１に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックが第２の締結部材を含むことを特徴とするチェーンフック。
13. 請求項１２に記載のチェーンフックにおいて、前記第２の締結部材がラッチであることを特徴とするチェーンフック。
14. 請求項１３に記載のチェーンフックにおいて、前記ラッチが開位置と閉位置との間で枢動できるように、前記ラッチがピンまたはロッドで前記本体に連結されていることを特徴とするチェーンフック。
15. 請求項１３に記載のチェーンフックにおいて、前記ラッチが前記本体内のねじりばねによって前記閉位置に付勢されていることを特徴とするチェーンフック。
16. 請求項１に記載のチェーンフックにおいて、前記荷および／または前記チェーンがそれぞれ偶発的に解放されるのを防ぐために、前記チェーンフックが、前記第１のフックおよび／または前記第２のフックと関連する少なくとも１つの安全部材をさらに含むことを特徴とするチェーンフック。
17. 請求項１６に記載のチェーンフックにおいて、前記第１のフックが第１の安全部材を有し、前記第２のフックが第２の安全部材を有することを特徴とするチェーンフック。
18. 請求項１７に記載のチェーンフックにおいて、前記第１の安全部材が、閉位置と開位置との間で摺動可能な安全ピンの形をしていることを特徴とするチェーンフック。
19. 請求項１８に記載のチェーンフックにおいて、前記安全ピンが、前記第１のフックの前記ラッチのチャンネル内に摺動可能に位置するピンを含むことを特徴とするチェーンフック。
20. 請求項１８に記載のチェーンフックにおいて、前記安全ピンが、前記ピンの片側から突出し、かつ、前記第１のフックの前記ラッチの一対の側壁に設けられた対応する開口部を貫通するロールピンまたはロッドを有することを特徴とするチェーンフック。
21. 請求項１８に記載のチェーンフックにおいて、前記安全ピンが螺旋ばねによって閉位置に付勢されていることを特徴とするチェーンフック。
22. 請求項１８に記載のチェーンフックにおいて、前記安全ピンの先端部が前記第１のフックの前記ラッチの先端部を越えて延在し、前記安全ピンが閉位置にある場合に前記第１のフックの前記フランジに当接していることを特徴とするチェーンフック。
23. 請求項１６に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックが安全ラッチの形をした第２の安全部材を有することを特徴とするチェーンフック。
24. 請求項２４に記載のチェーンフックにおいて、前記安全ラッチが第１の位置と第２の位置との間で枢動できるように、ロールピンまたはロッドによって前記安全ラッチが前記第２のフックに取り付けられていることを特徴とするチェーンフック。
25. 請求項２５に記載のチェーンフックにおいて、前記安全ラッチを前記第２のフックの前記ラッチの直下に、かつ当接して枢動可能に取り付けるために、前記ロールピンが、前記第２のフックの前記末端部および前記安全ラッチに設けられた対応する開口部を貫通していることを特徴とするチェーンフック。
26. 請求項２５に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックの前記ラッチの外れを防ぐために、前記安全ラッチがねじりばねによって前記第１の位置に付勢されていることを特徴とするチェーンフック。
27. 請求項１２に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックが、前記フックの末端部に設けられた開口部であり、それを通して前記第２の締結部材を受けるための開口部を含むことを特徴とするチェーンフック。
28. 請求項１２に記載のチェーンフックにおいて、前記第２の締結部材が止めピンであることを特徴とするチェーンフック。
29. 請求項２９に記載のチェーンフックにおいて、前記第２のフックのノーズ部が、前記止めピンの端部を保持するための開口部を有することを特徴とするチェーンフック。
30. 請求項３０に記載のチェーンフックにおいて、前記止めピンを前記閉位置から解放するために、前記止めピンの対向する端部にリング部材が設けられていることを特徴とするチェーンフック。
31. 請求項１に記載のチェーンフックにおいて、前記チェーンフックの前記本体が、前記第１のフックおよび第２のフックを互いに対して枢動可能にする枢軸を含むことを特徴とするチェーンフック。

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