JP7135332B2 - フック - Google Patents

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Description

本発明は、フックに関する。
クレーン等のフックとしては、鉤状のフックと、このフックの開口部に、開口部を開閉する外れ止めが備えられるものが知られている。外れ止めは、フックの基端部に回動可能に支持され、その一方の先端がフック本体の先端側の内側に押し当てられるよう付勢されているものが一般的である。
しかしながら、このような外れ止めを有するフックを使用しても、フックの中に通したロープがたるんでフックの中から延びる部分が外れ止めの上側に折り返された状態となり、この状態でロープに荷重が加わることで、ロープが外れ止めを押し開いてフックから外れてしまうことがある。このようなメカニズムによるロープの外れは、「知恵の輪現象」又は「背抜け現象」と呼ばれており、重大事故を引き起こし得る危険な事象として認知されている。より具体的には、吊り荷の一部を着地した場合に玉掛けワイヤロープのアイがねじれてフックの外れ止めの上側に移動してしまうことで、外れ止めを押し下げて脱落する事故が報告されている。
このような知恵の輪現象によるロープの外れを防止するために、例えば特開2001-253679号公報には、外れ止め(主外れ止め)と同軸に枢支され、フック本体の先端又は先端部の外縁に自重又はばね力により当接する外れ防止具(副外れ止め)を設けたフックが提案されている。
特開2001-253679号公報
上記公報に記載のフックは、外れ防止具の先端がフックの先端部の外側に突出するため、この外れ防止具の突出部分をロープが持ち上げて外れ防止具を押し開いて主外れ止めの上にロープが入り込んだ状態となり、ロープがフックから外れてしまうことがある。つまり、上記公報に記載のフックでも、知恵の輪現象によるロープの外れが発生するおそれがある。
上記不都合に鑑みて、本発明は、知恵の輪現象によるロープの外れを防止する効果が高いフックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、基端部と、先端部と、上記基端部から上記先端部にかけてU字型に湾曲する鉤状部とを有するフックであって、一端が上記基端部に回動可能に支持され、他端が上記先端部近傍の湾曲内面に当接し、上記鉤状部の開口部を開閉する主外れ止めと、上記主外れ止めの他端を、上記先端部近傍の湾曲内面に向けて付勢する主外れ止め付勢部材と、第1端部が上記先端部の頂点に近接し、第2端部が上記鉤状部で基端部近傍の湾曲内側に近接する副外れ止めと、上記副外れ止めの第1端部を、上記先端部の頂点に向けて付勢する副外れ止め付勢手段とを備え、上記副外れ止めが、上記主外れ止めの一端及び他端間の中央より一端側に近い位置で回動可能に支持され、上記副外れ止めの第1端部の先端が、上記先端部の頂点から外縁に突出しないことを特徴とする。
当該フックの副外れ止めは上記主外れ止めに配置されているため、主外れ止め及び副外れ止めのフックへの取り付けを容易に行うことができる。また、当該フックの副外れ止めの第1端部は、フックの先端部の頂点に近接しているため、フックの外部のワイヤロープが副外れ止めを押し開くことを防止することができる。さらに、上記副外れ止めが、上記主外れ止めの一端及び他端間の中央より一端側に近い位置で回動可能に支持されるため、副外れ止めがフック先端部の頂点に近接する傾斜の勾配を大きくすることができ、フックの外部のワイヤロープが副外れ止めに乗り掛かる(引っ掛かる)ことを防止することができる。加えて、副外れ止めの第1端部の先端が、フック先端部の頂点から外縁に突出しないため、フックの外部のワイヤロープが副外れ止めの第1端部を持ち上げることも防止することができる。よって、知恵の輪現象を効果的に防止することができる。
上記副外れ止めの第2端部に、上記第1端部の上記頂点への近接量を調整する調整部材が配設されているとよい。上記第1端部の上記頂点への近接量を調整することができることにより、上記副外れ止めの第1端部を上記頂点に確実に当接させることができ、知恵の輪現象をより効果的に防止することができる。
上記調整部材が、上記鉤状部で基端部近傍の湾曲内側に当接するボルトと、このボルトに螺合した雌ねじ部とを有し、上記ボルトの進出位置によって上記第1端部の上記頂点への近接量を調整できるとよい。上記調整部材が、ボルトと、このボルトに螺合した雌ねじ部を有することにより、上記調整部材を安価で簡易な構成とすることができ、上記近接量の調整も容易に行うことができる。
上記主外れ止めの他端の幅が、上記先端部近傍の湾曲内面に当接する上記鉤状部の幅より狭いとよい。上記主外れ止めの他端の幅が、上記先端部近傍の湾曲内面に当接する上記鉤状部の幅より狭いことで、フックの外部のワイヤロープが主外れ止めの他端を持ち上げることを防止することができる。
上記副外れ止めの第1端部の幅が、上記主外れ止めに支持される部分の幅より狭いとよい。上記副外れ止めの第1端部が、上記主外れ止めに支持される部分の幅より狭くすることで、フックの外部のワイヤロープが副外れ止めの第1端部を持ち上げることを、より効果的に防止することができる。
上記副外れ止めの第2端部の幅が、上記主外れ止めに支持される部分の幅より狭いとよい。上記副外れ止めの第2端部が、上記主外れ止めに支持される部分の幅以下であることにより、フックの外部のワイヤロープが副外れ止めの第2端部を押し開くことを防止することができる。
上記主外れ止めの他端が、上記先端部近傍の湾曲内面に当接する上記鉤状部に係合する凹部を有するとよい。上記主外れ止めの他端が、上記鉤状部に係合する凹部を有することにより、主外れ止めの横荷重に対する強度を向上することができる。
上記副外れ止めの第1端部が、上記先端部の頂点に係合する凹部を有するとよい。上記副外れ止めの第1端部が、上記先端部の頂点に係合する凹部を有することにより、副外れ止めの横荷重に対する強度を向上することができる。
以上のように、本発明の一態様に係るフックは、知恵の輪現象によるロープの外れを防止する効果に優れる。
本発明の一実施形態のフックを示す模式的側面図である。 図1のフックの模式的斜視図である。 図1の主外れ止めの模式的斜視図である。 図1の副外れ止めの模式的斜視図である。 本発明の他の一実施形態のフックを示す模式的側面図である。 図5の副外れ止めの模式的上面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<フック>
本発明の一実施形態に係るフック1は、図1、図2に示すように、クレーンに接続される基端部2、この基端部2と一体で形成される鉤状部3及び先端部4を有する。具体的には、基端部2は、クレーン等に備えられたウインチから繰り出されるワイヤロープ等の先端に接続される。鉤状部3は、先端部4を基端部2側に向けてU字型に湾曲し、玉掛けワイヤロープや吊り環等を掛ける部分を形成すると共に、先端部4と基端部2との間にフック1の開口部を形成する。先端部4は終端に向かって先細りに形成される。図1では、先端部4が終端に向かって基端部2からの距離を増大しているが、先端部4の終端は、基端部2と並行で略垂直に形成されてもよいし、基端部2からの距離を減小するように形成されてもよい。
フック1は、上記開口部を開閉する主外れ止め5と、この主外れ止め5に取り付けられる副外れ止め6とを備える。また、基端部2に、主外れ止め回転軸7を挿通する貫通孔を含むリブ8を有する。
(主外れ止め)
主外れ止め5は、一端が基端部2に回動可能に支持され、他端が先端部4近傍の湾曲内面に当接し、フック1の開口部を開閉する。本実施形態では、主外れ止め5は、図3に示すように、天面9及び一対の側面10を有し、一対の側面10の一端側に主外れ止め回転軸7を挿通する貫通孔を有する。また、一対の側面10の、一端及び他端間の中央より一端側に近い位置に、副外れ止め回転軸11を挿通する貫通孔を有する。
天面9は、略中央部に副外れ止め6を挿通するための、開口12を有する。開口12に、後述する副外れ止め6を挿通することによって、主外れ止め5の強度を確保しつつ、副外れ止め6のスムーズな回動が容易に実現できる。
天面9の他端は、フック1の先端部4近傍の湾曲内面に当接するため、この当接する湾曲内面に係合するための凹部13を有することが好ましい。この凹部13がフック1の先端部4近傍の湾曲内面に係合することで、主外れ止め5の横荷重に対する強度を向上することができる。
また、主外れ止め回転軸7には、主ねじりばね14が嵌装されている。この主ねじりばね14は、主外れ止め5の他端をフック1の先端部4の湾曲内面に向けて付勢して押し当てる。これによって、フック1の開口部が、主外れ止め5によって封止される。
主外れ止め5の他端の幅は、フック1の先端部4近傍の湾曲内面に当接する先端部4の幅より狭く形成されるのが好ましい。主外れ止め5の他端の幅を先細りに形成し、他端が当接する先端部4の幅より狭くすることで、フック1の外部のワイヤロープが主外れ止め5の他端を持ち上げることを防止することができるため、知恵の輪現象を効果的に防止することができる。
フック1に玉掛けワイヤロープや吊り環等を掛けるには、この主ねじりばね14の付勢力に抗して主外れ止め5の他端を鉤状部3の内側に回動させることでフック1の開口部を開口させ、玉掛けワイヤロープ等を通過させる。
(副外れ止め)
副外れ止め6は、主外れ止め5の開口12内を挿通し、副外れ止め回転軸11によって主外れ止め5に回動可能に支持される。具体的には、副外れ止め回転軸11は、主外れ止め5の一対の側面10と副外れ止め6とを貫通して、副外れ止め6を回動自在に支持する。また、副外れ止め回転軸11には、副ねじりばね15が嵌装されている。この副ねじりばね15は、副外れ止め6の第1端部16がフック1の先端部4の頂点に近接すると共に、第2端部17が鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に近接するよう付勢する。これによって、フック1の外部のワイヤロープが、フック1の開口を封止する主外れ止め5を押圧してフック1内に進入することを防止することができる。なお、「近接」とは、副外れ止め6の両端(第1端部16及び第2端部17)が同時にフック本体1に当接することが好ましいものの、いずれか一方のみがフック本体1に当接して他方がフック本体1から僅かに離間する状態となり得ることを企図している。
また、第1端部16がフック1の先端部4の頂点に近接することで、フック1の外部にあるワイヤロープが副外れ止め6の第1端部16を押し下げて副外れ止め6と主外れ止め5との間に滑り込むことを防止することができ、知恵の輪現象を効果的に防止することができる。
副外れ止め6は、フック1の先端部4の頂点に近接する第1端部16と、鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に近接する第2端部17とを有するため、第1端部16と第2端部17との間に屈曲部を有する。副外れ止め6には、この屈曲部分に副外れ止め回転軸11用の貫通孔が設けられる。主外れ止め5の側面10に、主外れ止め5の一端及び他端間の中央より一端側に近い位置に副外れ止め回転軸11用の貫通孔を設けることで、副外れ止め6の屈曲部の角度を小さくすることができる。すなわち、副外れ止め6と主外れ止め5とをフック1に取り付けた際に、副外れ止め6が主外れ止め5に支持される箇所(屈曲部)が、フック1の先端部4の頂点より上方となるため、副外れ止め6の第1端部16の先端をフック1の先端部4の頂点に近接させるためには、副外れ止め6が主外れ止め5に支持される箇所から副外れ止め6の第1端部16の先端までが急な角度(例えば、垂直に近い角度)の傾斜とされる。このようにすることで、フック1の外部にあるワイヤロープが副外れ止め6の上に乗り掛かることを防止することができる。
主外れ止め回転軸7の中心から副外れ止め回転軸11の中心までの長さ(D)は、主外れ止め回転軸7の中心から主外れ止め5の他端までの長さ(L)の比で(D/L)、50%未満であり、上限としては、48%が好ましく、45%がより好ましく、40%がさらに好ましく、35%が特に好ましい。一方、上記長さの比の下限としては、10%が好ましく、15%がより好ましく、20%がさらに好ましい。主外れ止め回転軸7の中心から副外れ止め回転軸11までの中心の距離を上記範囲とすることで、主外れ止め5と副外れ止め6とをフック1に装着した際に、副外れ止め6の第1端部16の傾斜角を大きくすることができ、フック1の外部にあるワイヤロープが副外れ止め6の上に乗り掛かることを防止することができるため、知恵の輪現象を効果的に防止することができる。
副外れ止め6の第1端部16の先端は、フック1の先端部4の頂点から外縁に突出しない。具体的には、副外れ止め6が、第1端部16の先端と、フック1の先端部4の頂点とが一致するように配置されるか、又は、第1端部16の先端が、フック1の先端部4の頂点近傍であって先端部4の内側(内縁)に近接されるように配置される。このように配置されることで、フック1の外部のワイヤロープが副外れ止め6の第1端部16の先端を持ち上げることを防止することができる。
副外れ止め6の第1端部16及び第2端部17の幅は、副外れ止め6が主外れ止め5に支持されている部分の幅より狭く形成されることが好ましい。すなわち、図4に示すように、副外れ止め6の中央部分に対して、第1端部16及び第2端部17を先細りに形成されることが好ましい。具体的には、第1端部16が近接するフック1の先端部4の頂点の幅と第1端部16の先端の幅が同一か、若しくは第1端部16の先端の幅が小さいことが好ましく、また、第2端部17が近接するフック1の鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に近接する部分の幅と第2端部の先端の幅が同一か、若しくは第2端部17の先端の幅が小さいことが好ましい。第1端部16が近接する先端部4の頂点の幅より第1端部16の先端の幅が大きい、或いは第2端部17が近接する鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に近接する部分の幅より第2端部の先端の幅が大きい場合、フック1の外部にあるワイヤロープが、第1端部16、第2端部17のフック1から幅方向に突出した部分に当接し、副外れ止め6を揺動するおそれがある。
副外れ止め6は、第1端部16にフック1の先端部4の頂点に係合する凹部18を有することが好ましい。副外れ止め6は、凹部18によって先端部4の頂点に嵌合するように配置されるので、横方向の荷重に対する副外れ止め6の強度を大きくすることができる。
このような副外れ止め6は、例えば、金属の鋳造、金属ブロックからの削り出し等によって形成することができる。このようにして形成することにより、最適な形状と十分な強度とを兼ね備える副外れ止め6とすることができる。
本実施形態では構成の理解を容易にするため、主外れ止め回転軸7及び副外れ止め回転軸11の端部を、主外れ止め5の幅方向に突出した構成で示しているが(図2)、主外れ止め回転軸7及び副外れ止め回転軸11の端部は、主外れ止め5の幅方向に突出しない構成とすることが好ましい。主外れ止め回転軸7及び副外れ止め回転軸11の端部が、主外れ止め5の幅方向に突出する場合、フック1の外部にあるワイヤロープが当該端部に当接し、主外れ止め回転軸7及び副外れ止め回転軸11を変形、破損する等のおそれがある。
フック1に玉掛けワイヤロープを係合させる場合には、副ねじりばね15の付勢力に抗して第1端部16をフック1の開口部外側、つまり基端部2側に移動させると共に、第2端部17を鉤状部3の内側、つまり先端部4側に移動させるよう副外れ止め6を回動させつつ、主ねじりばね14の付勢力に抗して主外れ止め5を鉤状部4内側に回動させればよい。
<利点>
以上のように、当該フック1は、副外れ止め6の第1端部16がフック1の先端部4の頂点に近接し、第1端部16の先端は、フック1の先端部4の頂点から外縁に突出しないため、フック1の外部にあるワイヤロープが副外れ止め6の第1端部16を押し下げて副外れ止め6と主外れ止め5との間に滑り込むことを防止することができると共に、フック1の外部のワイヤロープが副外れ止め6の第1端部16の先端を持ち上げることを防止することができる。よって、知恵の輪現象を効果的に防止することができる。
また、副外れ止め6は、主外れ止め5の一端及び他端間の中央より一端側に近い位置に設けられるため、主外れ止め5と副外れ止め6とをフック1に装着した際に、主外れ止め5が副外れ止め6を支持する箇所から、フック1の先端部4の頂点に近接する副外れ止め6の第1端部16の先端までの傾斜角を大きくすることができ、フック1の外部にあるワイヤロープが副外れ止め6の上に乗り掛かることを防止することができる。従って、フック1の外部にあるワイヤロープが副外れ止め6に不要な荷重をかけることを防止することができ、知恵の輪現象をより効果的に防止することができる。
さらに、当該フックは、副外れ止め6が主外れ止め5に回動可能に支持されているため、予め副外れ止め6を主外れ止め5に取り付けておけば、主外れ止め5を取り付けることで当該フック1を完成することができる。このため、当該フック1は、組み立てが比較的容易である。また、副外れ止め6が取り付けられた主外れ止め5と、他のフックに装着された既設の外れ止めとを交換することによって、当該フック1を得ることもできる。
[第二実施形態]
本発明の他の一実施形態に係るフック19は、図5に示すように、主外れ止め5と、この主外れ止め5に取り付けられる副外れ止め20とを備える。副外れ止め20の第2端部22には、第1端部21のフック1の先端部4の頂点への近接量を調整する調整部材23が配設されている。なお、上述した第一実施形態と同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
(副外れ止め)
副外れ止め20は、主外れ止め5の開口12内を挿通し、副外れ止め回転軸11によって主外れ止め5に回動可能に支持される。また、副外れ止め回転軸11には、副ねじりばね16が嵌装されている。副外れ止め20の第1端部21の幅は、先細りに形成されることが好ましい。また、第1端部21は、フック1の先端部4の頂点に係合する凹部24を有することが好ましい。
〔調整部材〕
調整部材23は、副外れ止め20の第2端部22に含まれる。調整部材23は、第1端部21のフック1の先端部4の頂点への近接量を調整することができる。調整部材23が、フック1の鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に当接するボルト25と、このボルト25に螺合した雌ねじ部26とを有し、ボルト25の進出位置によって第1端部21の上記頂点への近接量を調整できることが好ましい。具体的には、図6に示すように、副外れ止め20の第2端部22の幅方向の略中央にボルト25が螺合可能なネジ穴27を設け、このネジ穴27に雌ねじ部26を螺合させたボルト25が螺合されるとよい。このような構成とすることで、調整部材23を安価で簡易な構成とすることができ、上記近接量の調整も容易に行うことができる。
第1端部21のフック1の先端部4の頂点への近接量の調整方法を、以下に説明する。フック1に、主外れ止め5及び副外れ止め20を装着し、副外れ止め20の第2端部22のボルト25が、フック1の鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に当接し、第1端部21がフック1の先端部4の頂点に当接しない場合、ボルト25をネジ穴27に進入させ、第1端部21が上記頂点に当接するように調整し、第1端部21が上記頂点に当接したところで、雌ねじ部26でボルト25の突出量を固定する。
又は、副外れ止め20の第2端部22のボルト25が、フック1の鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に当接せず、第1端部21がフック1の先端部4の頂点に当接する場合、ボルト25をネジ穴27から退出させ、ボルト25が上記湾曲内側に当接するように調整し、当接したところで、雌ねじ部26でボルト25の突出量を固定する。
<利点>
本実施形態の副外れ止め20は、第1端部21のフック1の先端部4の頂点への近接量を調整することができる調整部材23を備えるため、第1端部21をフック1の先端部4の頂点に当接させると共に、第2端部22のボルト25をフック1の鉤状部3で基端部2近傍の湾曲内側に当接させることができる。従って、副外れ止め20の両端を確実にフック1の先端部4及び鉤状部3に当接させることができるため、フック1の外部にあるワイヤロープがフック1内部に入り込むことをより確実に防止することができ、知恵の輪現象をより効果的に防止することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該フックは、クレーンのワイヤロープに取り付けられるものに限られず、例えばチェーンブロックの荷鎖の先端に取り付けられるもの等、他の吊り挙げ装置の吊り具として用いられてもよい。
当該フックは、基部から逆方向に2つの鉤状部及び先端部を有し、側面視W字状に形成されるいわゆる両かぎフックであってもよく、その2つのフックのどちらか一方または両方に上述の外れ止めを取り付けてもよい。
副外れ止めの第2端部に備えられる調整部材について、上記実施形態ではボルト及び雌ねじ部を有する構成で説明したが、調整部材がラック及びピニオン、シム、又はシリンダーで構成されるものとすることも可能である。
本発明は、クレーン用の吊り具として特に好適に利用することができる。
1,19 フック
2 基端部
3 鉤状部
4 先端部
5 主外れ止め
6,20 副外れ止め
7 主外れ止め回転軸
8 リブ
9 天面
10 側面
11 副外れ止め回転軸
12 開口
13 凹部(主外れ止め)
14 主ねじりばね
15 副ねじりばね
16,21 第1端部
17,22 第2端部
18,24 凹部(副外れ止め)
23 調整部材
25 ボルト
26 雌ねじ部
27 ネジ穴

Claims (8)

  1. 基端部と、
    先端部と、
    上記基端部から上記先端部にかけてU字型に湾曲する鉤状部と
    を有するフックであって、
    一端が上記基端部に回動可能に支持され、他端が上記先端部近傍の湾曲内面に当接し、上記鉤状部の開口部を開閉する主外れ止めと、
    上記主外れ止めの他端を、上記先端部近傍の湾曲内面に向けて付勢する主外れ止め付勢部材と、
    第1端部が上記先端部の頂点に近接し、第2端部が上記鉤状部で基端部近傍の湾曲内側に近接する副外れ止めと、
    上記副外れ止めの第1端部を、上記先端部の頂点に向けて付勢する副外れ止め付勢手段と
    を備え、
    上記副外れ止めが、上記主外れ止めの一端及び他端間の中央より一端側に近い位置で回動可能に支持され、
    上記副外れ止めの第1端部の先端が、上記先端部の頂点から外縁に突出せず、
    上記副外れ止めの第2端部に、上記第1端部の上記頂点への近接量を調整する調整部材が配設されていることを特徴とするフック。
  2. 上記調整部材が、上記鉤状部で基端部近傍の湾曲内側に当接するボルトと、このボルトに螺合した雌ねじ部とを有し、上記ボルトの進出位置によって上記第1端部の上記頂点への近接量を調整する請求項に記載のフック。
  3. 基端部と、
    先端部と、
    上記基端部から上記先端部にかけてU字型に湾曲する鉤状部と
    を有するフックであって、
    一端が上記基端部に回動可能に支持され、他端が上記先端部近傍の湾曲内面に当接し、上記鉤状部の開口部を開閉する主外れ止めと、
    上記主外れ止めの他端を、上記先端部近傍の湾曲内面に向けて付勢する主外れ止め付勢部材と、
    第1端部が上記先端部の頂点に近接し、第2端部が上記鉤状部で基端部近傍の湾曲内側に近接する副外れ止めと、
    上記副外れ止めの第1端部を、上記先端部の頂点に向けて付勢する副外れ止め付勢手段と
    を備え、
    上記副外れ止めが、上記主外れ止めの一端及び他端間の中央より一端側に近い位置で回動可能に支持され、
    上記副外れ止めの第1端部の先端が、上記先端部の頂点から外縁に突出せず、
    上記基端部が、上記主外れ止めを回動するための主外れ止め回動軸を挿通する貫通孔が形成されたリブを有し、
    上記主外れ止めの上記一端側に近い位置に上記副外れ止めを回動するための副外れ止め回動軸を挿通する貫通孔が形成されていることを特徴とするフック。
  4. 上記主外れ止めの他端の幅が、上記先端部近傍の湾曲内面に当接する上記鉤状部の幅より狭い請求項1、請求項2又は請求項3に記載のフック。
  5. 上記副外れ止めの第1端部の幅が、上記主外れ止めに支持される部分の幅より狭い請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフック。
  6. 上記副外れ止めの第2端部の幅が、上記主外れ止めに支持される部分の幅より狭い請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフック。
  7. 上記主外れ止めの他端が、上記先端部近傍の湾曲内面に当接する上記鉤状部に係合する凹部を有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のフック。
  8. 上記副外れ止めの第1端部が、上記先端部の頂点に係合する凹部を有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフック。
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