JP2013537255A - 低複屈折性高分子ブレンドを含む射出用樹脂組成物及びこれを用いて製造された前面パネル - Google Patents

低複屈折性高分子ブレンドを含む射出用樹脂組成物及びこれを用いて製造された前面パネル Download PDF

Info

Publication number
JP2013537255A
JP2013537255A JP2013529076A JP2013529076A JP2013537255A JP 2013537255 A JP2013537255 A JP 2013537255A JP 2013529076 A JP2013529076 A JP 2013529076A JP 2013529076 A JP2013529076 A JP 2013529076A JP 2013537255 A JP2013537255 A JP 2013537255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
resin composition
weight
birefringence
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013529076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5719442B2 (ja
Inventor
チョ・イクファン
イ・テファ
イ・ウンギ
イ・ミンヒ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LX Hausys Ltd
Original Assignee
LG Hausys Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LG Hausys Ltd filed Critical LG Hausys Ltd
Publication of JP2013537255A publication Critical patent/JP2013537255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5719442B2 publication Critical patent/JP5719442B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/395Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
    • B29C48/40Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/18Homopolymers or copolymers of hydrocarbons having four or more carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0016Plasticisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2201/00Properties

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

本発明は、低複屈折性高分子ブレンドを含む射出用樹脂組成物及びこれを用いて製造された前面パネルに関し、高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部が添加されており、前記高分子ブレンドは、ポリカーボネート樹脂80〜90重量%及び負の複屈折性を有する高分子樹脂10〜20重量%からなる射出用樹脂組成物を用いることによって、PDP TV、LCD TV、ボーダーレスTV及び3D TVなどのディスプレイ前面に装着され、低複屈折性高分子ブレンドプラスチック樹脂からなる光学用パネルを提供できるようにする発明に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出用樹脂組成物及びこれを用いて製造されたTV用前面パネルに関し、PDP TV、LCD TV、ボーダーレス(Borderless)TV及び3D TVなどのディスプレイ前面に装着され、低複屈折性高分子ブレンドプラスチック樹脂からなる光学用パネルに関する。
一般に、LCD TVなどのディスプレイ装置の前面には、枠部を含むキャビネットが装着される。そして、前記キャビネットは、中心部に映像出力パネルのサイズに相当する開口部を含む。
このとき、その開口部に映像出力パネルが結合され、映像出力パネルの保護のために前面にガラスからなるパネルが装着される。
一方、最近は、ディスプレイ装置の外観の高級化と共に、前面の枠部位をなくしたボーダーレス(Borderless)タイプが適用されている。
しかし、ボーダーレスタイプの前面ガラスパネルの場合、ガラスの成形が難しく、キャビネットとの接着特性が劣り、その適用が容易でないという問題がある。
併せて、3D用ディスプレイでも前面パネルの利用が増加している実情であるが、3D TVの場合、特に、偏光眼鏡又はシャッターグラス(shutter glass)などの3D用眼鏡を利用しなければならないので、複屈折性の低いガラスパネルを利用するしかない。
本発明は、複屈折性が最小化されたディスプレイ用パネルを製造するためのもので、高流動性の高分子ブレンドに光学補償添加剤又はカップリング剤を混合した射出圧縮成形用樹脂組成物を提供することを目的とする。
併せて、本発明は、前記の組成物を用いて射出圧縮成形方法で製造することによって、複屈折性が最小化され、ボーダーレスタイプのディスプレイ装置にも容易に適用することができ、製造費用を節減できるTV用前面パネルを提供することを目的とする。
本発明の一実施例に係る射出用樹脂組成物は、高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部が添加されており、前記高分子ブレンドは、ポリネート樹脂80〜90重量%及び負の複屈折性を有する高分子樹脂10〜20重量%からなることを特徴とする。
ここで、前記ポリカーボネート樹脂は、ビスフェノールAからなることを特徴とし、トリメチルシクロへキシル基を有するビスフェノールA(trimethyl―cyclohexyl―bisphenol―A)、3,3,3',3'―テトラメチル―1(3,3,3‘,3’―tetramethyl―1)、l―スピロ―ビインダン(l―spiro―biindane)及びフルオレンビスフェノールA(fluorene―bisphenol―A)のうち一つ以上と共重合されたものである。
また、前記ポリカーボネートのメルトインデックス(MI)は50〜60g/10分、300℃であることが望ましい。
次に、前記負の複屈折性を有する高分子樹脂は、ポリスチレン(PS)及びジシクロペンタジエン(DCPD)重合体のうち一つ以上を含むことを特徴とし、前記ポリスチレン(PS)の分子量は15万〜20万であることが望ましい。
また、前記の負の複屈折性を有する高分子樹脂は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びフルオレン構造を有するビスフェノールからなるポリカーボネート(PC)のうち一つ以上をさらに含むことを特徴とする。
その次に、前記流動化剤は、分子量が1,000〜10,000の低分子量体であって、前記低分子量体は負の複屈折性を有することを特徴とする。
その次に、本発明に係る前記樹脂組成物は、光学補償添加剤及びカップリング剤をさらに含むことを特徴とする。
ここで、前記光学補償添加剤は、ニードル又はロッド形態のクリスタルであることが望ましく、その一例として、SrCO3であることが望ましい。
このとき、前記光学補償添加剤は、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして0.5重量部以下で添加されることを特徴とし、前記カップリング剤はTi系列のカップリング剤であることを特徴とする。
併せて、本発明の一実施例に係るTV用前面パネルは、上述した樹脂組成物を用いて射出圧縮成形方法で製造されたことを特徴とする。
このとき、前記前面パネルの厚さは3〜1mmであることを特徴とし、前記TVは、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つであることを特徴とする。
本発明に係る射出用組成物を用いると、低い複屈折性を有しながらも透過度の高いパネルを容易に製造することができる。
したがって、製造原価を節減させることができ、その活用性を容易に拡張させることができる。
また、本発明に係る組成物を用いて製造されたTV用前面パネルは、ガラスのように低い複屈折性及び高い強度を提供しながらも、その成形が容易であり、重さが軽いので、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つに容易に適用可能であり、その活用性を容易に拡張できるという効果を提供する。
本発明に係るTV用前面パネルがディスプレイ装置に適用された状態を示した断面図である。 本発明の実施例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の実施例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。
以下、添付の図面を参照して本発明に係る低複屈折性高分子ブレンドを含む射出用樹脂組成物及びこれを用いて製造されたボーダーレスTV用前面パネルについて詳細に説明する。
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明している各実施例を参照すれば明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示する各実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能である。ただし、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は、請求項の範疇によって定義されるものに過ぎない。
明細書全体にわたって同一の参照符号は、同一の構成要素を示す。
図1は、本発明に係るTV用前面パネルがディスプレイ装置に適用された状態を示した断面図である。
図1を参照すると、LCD TV用液晶モジュール110と、液晶モジュール110を取り囲むキャビネット140とが備えられる。
次に、キャビネット140の上部に本発明に係る射出用樹脂組成物を用いて製造した前面パネル150が装着されることによって、本発明に係るディスプレイ装置100となる。このとき、液晶モジュール110の上部及び下部にはディスプレイ用偏光板120、130をさらに備えることができる。
ここで、本発明に係るディスプレイ装置100は、LCD TV構造を代表として示したが、LEDバックライトを含むLED TV、3D用ディスプレイ液晶モジュールを含む3D TV及びPDP装置にも全て適用することができる。
このとき、既存の3D TVの場合、射出成形物である前面パネル150に複屈折がある場合、像が二つに見えたり、立体感が劣り、目まいを引き起こすという問題がある。
したがって、前面パネルとしてガラスを用いるしかなかったが、本発明に係る樹脂組成物を用いる場合、複屈折を最小化できるので、3D TVにも容易に適用することができる。
また、ボーダーレスTVなどのディスプレイ装置の前面にガラスパネルを利用する場合、パネルが重いため、別途のフレーム装置がなくても前面に固定させにくいという問題が発生し、完全なボーダーレスTVの適用のためにはプラスチックからなるシートを利用しなければならないという問題がある。
このとき、通常の射出製品の場合、残留応力と射出時の配向によって複屈折が発生するので、複屈折を最小化するために、ポリカーボネート(PC)とポリメチルメタクリレート(PMMA)を適用した射出圧縮成形方法が用いられており、加工を最大限ゆっくり進行する方法が行われている。
しかし、成形方法や加工時間を増大するとしても、複屈折を最小化するには限界がある。したがって、本発明に係る樹脂組成物を用いると、前記のような成形方法や加工時間などの条件にとらわれずに複屈折率を最小化し、ボーダーレスTV又は3D TVにも容易に適用することができる。
以下では、本発明に係る射出用樹脂組成物の成分及びその添加範囲について詳細に説明する。
まず、本発明に係る射出用樹脂組成物は、高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部が添加されている。このとき、前記高分子ブレンドは、ポリカーボネート樹脂80〜90重量%及び負の複屈折性を有する高分子樹脂10〜20重量%からなることが望ましい。
前記のような本発明の組成物配合の原理は、加工段階でない、樹脂組成物原料段階から複屈折性を小さくする方法であって、互いに反対の正/負符号の複屈折性を有する組成物を混合し、互いの複屈折性を相殺する。
ここで、複屈折性の正/負は、高分子主鎖方向の分極率と高分子側鎖方向の分極率との差で決定される。例えば、高分子主鎖方向の分極率が高分子側鎖方向の分極率より大きくなるビスフェノールAからなるポリカーボネート樹脂は正の複屈折になり、高分子側鎖方向の分極率が大きくなるフルオレン構造を有するビスフェノールからなるポリカーボネート樹脂は負の複屈折性になる。
したがって、本発明では、このような異なる符号の複屈折を有する材料組成物の構成比率を調節した高分子ブレンド樹脂に、流動化剤、光学補償添加剤などを添加して複屈折を最小化させる射出用樹脂組成物を提供する。
ポリカーボネート
上述したように、ポリカーボネート樹脂としては、正の複屈折性を有するビスフェノールAからなるものを用い、トリメチルシクロへキシル基を有するビスフェノールA(trimethylcyclohexyl―bisphenol―A)、3,3,3',3'―テトラメチル―1(3,3,3',3'―tetramethyl―1)、l―スピロ―ビインダン(l―spiro―biindane)及びフルオレンビスフェノールA(fluorene―bisphenol―A)のうち一つ以上と共重合されたものを用いることができる。
また、ポリカーボネートのメルトインデックス(MI)は300℃で50〜60g/10分であることが望ましい。
このように、上述した特性を有する本発明のポリカーボネートは、高分子ブレンド樹脂のうち80〜90重量%の範囲内で添加することが望ましい。
ポリカーボネートの含量が80重量%未満である場合は、前面パネルとして所望の強度を得ることができない。
その一方、ポリカーボネートの含量が90重量%を超える場合は、正の複屈折性が過度に強いため、負の複屈折性を有する樹脂組成物を用いて複屈折性を相殺させる過程が正常に行われないこともある。
また、ポリカーボネートのメルトインデックスが300℃で50g/10分未満である場合は流動性が劣り、射出時に残留応力と配向によって複屈折が過度に大きいという問題があり、射出圧縮成形を行っても複屈折が大きく残っている。
その一方、ポリカーボネートのメルトインデックスの限界値は特別に制限されないが、60g/10分、300℃以下の範囲で強度と耐衝撃に優れながらも複屈折性の低い射出成形物を得ることができた。
負の複屈折性を有する高分子樹脂
次に、前記負の複屈折性を有する高分子樹脂としては、ポリスチレン(PS)及びジシクロペンタジエン(DCPD)重合体のうち一つ以上を含む高分子樹脂を用いることが望ましい。
このとき、ポリスチレン(PS)の場合、その分子量が15万〜20万であることが望ましいが、前記分子量範囲は、負の複屈折性を有する高分子樹脂全体にも適用可能である。
また、前記負の複屈折性を有する高分子樹脂としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びフルオレン構造を有するビスフェノールからなるポリカーボネート(PC)のうち一つ以上をさらに含む樹脂を用いることが望ましい。
以上の特性を有する負の複屈折性を有する高分子樹脂は、10〜20重量%の範囲内で添加することが望ましい。
負の複屈折性を有する高分子樹脂の含量範囲が10重量%未満になったり、その分子量が15万未満になる場合は、前記ポリカーボネートの正の複屈折性を相殺させる作用が不十分になり得る。そして、これは、相溶性の限界内で適用が可能である。
その一方、負の複屈折性を有する高分子樹脂の含量範囲が20重量%を超えたり、その分子量範囲が20万を超える場合は、負の複屈折性が強くなり得るので、結果的に射出物の複屈折率が増加することもあり、相溶性の悪化によって光学用への適用が不可能になることもある。
流動化剤
その次に、前記流動化剤は、セメント硬化体の内部組織を緻密にし、水密性及び凍結融解抵抗性を改善させ、耐久性を増進させる。前記流動化剤としては、ポリカルボン酸系、ナフタレン系、メラミン系及びリグニン系からなる群より選ばれるいずれか一つ以上を単独で或いは混合して使用することができ、これに制限されることはなく、当業界で通常的に使用される種類を使用することができる。
そのうち、ポリカルボン酸系流動化剤は、優れた分散力を発揮するという面で最も望ましい。前記流動化剤は、セメント粒子表面に吸着して粒子表面に電荷を与え、粒子同士が相互反撥力を起こすので、凝集した粒子を分散させることによってセメント粒子の流動を増加させることができる。
併せて、本発明に係る射出用樹脂組成物は、高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部を添加することができる。前記射出用樹脂組成物に前記範囲を逸脱して流動化剤が過多に添加された場合、時間の経過と共に射出物の表面への転移によって不良を発生させるおそれがあり、射出物の機械的物性を低下させる原因になり得る。流動化剤の含量が低いか、流動化剤が添加されない場合は、射出成形中に高分子樹脂の流動が悪化し、複屈折現象が悪化し得る。
併せて、前記流動化剤としては、分子量が1,000〜10,000の低分子量体を用い、前記低分子量体は、負の複屈折性を有することが望ましい。
このとき、低分子量体の分子量が1,000未満である場合は、流動性の低下によって射出物の複屈折率が増加し得る。
その一方、低分子量体の分子量が10,000を超える場合は、流動性が過度に増加し、射出圧縮成形が正常に行われないこともある。
光学補償添加剤及びカップリング剤
その次に、本発明に係る前記樹脂組成物には、光学補償添加剤及びカップリング剤をさらに添加することができる。
ここで、前記光学補償添加剤は、ニードル又はロッド形態のクリスタルであることが望ましく、その一例として、SrCO3であることが望ましい。
このとき、光学補償添加剤は、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして0.5重量部以下で添加することが望ましい。
光学補償添加剤の添加範囲が前記高分子ブレンド100重量部を基準にして0.5重量部を超える場合は、却って射出物の複屈折率が増加し得るので、その添加範囲を制限することが望ましい。
次に、カップリング剤としては、Ti系列のカップリング剤を使用することが望ましい。
Ti系列(チタン酸塩系列)のカップリング剤は、無機フィラーと高分子との間の界面間の密着性を増大させ、高分子マトリックスとの結合力と分散性を改善させるという効果がある。
このように、分散性の増大と粘度の低下は、射出時における残留応力の減少効果を与えることができ、高充填を可能にすることによって成形性を向上させることができる。
次に、以上で説明した本発明に係る射出用樹脂組成物を用いた射出物の製造及びその複屈折特性を説明する。
このとき、射出物の形態は、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つのTV用前面パネル形態になり、射出圧縮成形方法で3〜10mmで形成することが望ましい。
パネルの厚さが3mm未満である場合は、前面パネルとして所望の強度特性を得ることができなく、パネルの厚さが10mmを超える場合は、複屈折率が増加し得る。
射出物の製造方法
ポリカーボネート樹脂とポリスチレン樹脂を1次的にコンパウンディング(compounding)し、この樹脂にSrCO3又は流動化剤を添加して2次的にコンパウンディングすることによって樹脂をペレットに製造した。
前記のペレット化された樹脂を用いて、ツインスクリュー(Twin screw)押出器でフィルム形態に製造し、150℃で5分間フィルムを放置した後、延伸率がそれぞれ0%、10%になるように処理し、スキャナー(AXO SCAN)を用いて位相差を測定した。このとき、サンプルは射出機を用いて製造した。
実施例1
メルトインデックス(MI)が60g/10分、300℃のポリカーボネート89重量%と、分子量(Mw)17万のポリスチレン11重量%からなる高分子ブレンドと、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤5重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
実施例2
前記実施例1の高分子ブレンドと、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤2.5重量部及び光学補償添加剤としてSrCO30.1重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例1
メルトインデックス(MI)が30g/10分、300℃のポリカーボネート89重量%と、トリメチルシクロへキシルビスフェノールAを含むポリカーボネート11重量%を混合した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例2
メルトインデックス(MI)が60g/10分、300℃のポリカーボネート89重量%と、トリメチルシクロへキシルビスフェノールAを含むポリカーボネート11重量%を混合した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例3
前記実施例1の樹脂組成物で流動化剤のみを除いた樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例4
メルトインデックス(MI)が30g/10分、300℃のポリカーボネート79重量%と、分子量(Mw)17万のポリスチレン21重量%からなる高分子ブレンドと、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤5重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例5
前記実施例1の高分子ブレンドで、高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤15重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例6
前記実施例1の高分子ブレンドで、高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤1重量部を添加した樹脂組成物を用いてmm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
上述した実施例1、2と比較例1〜4の複屈折率結果は下記の図2〜図7に示し、位相遅延値は下記の表1に示した。
図2及び図3は、本発明の実施例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真で、図4〜図7は、本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。
図2〜図7を参照すると、本発明に係る実施例1の図2及び実施例2の図3の場合を除いては、いずれも高い複屈折率を示していることを確認することができる。
Figure 2013537255
上述したように、本発明に係る射出用組成物を用いると、低い複屈折性を有しながらも透過度の高いパネルを容易に製造することができ、製造原価を節減させることができ、その活用性を容易に拡張させることができる。
また、本発明に係る組成物を用いると、ガラスのように低い複屈折性及び高い強度を提供しながらも、その成形が容易であり、射出物の重さが減少し得るので、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つに容易に適用可能である。
以上では、本発明の実施例を中心に説明したが、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する技術者の水準で多様な変更や変形が可能である。このような変更と変形は、本発明が提供する技術思想の範囲を逸脱しない限り、本発明に属するものと言える。したがって、本発明の権利範囲は、以下で記載する特許請求の範囲によって判断しなければならない。
本発明は、射出用樹脂組成物及びこれを用いて製造されたTV用前面パネルに関し、PDP TV、LCD TV、ボーダーレス(Borderless)TV及び3D TVなどのディスプレイ前面に装着され、低複屈折性高分子ブレンドプラスチック樹脂からなる光学用パネルに関する。
一般に、LCD TVなどのディスプレイ装置の前面には、枠部を含むキャビネットが装着される。そして、前記キャビネットは、中心部に映像出力パネルのサイズに相当する開口部を含む。
このとき、その開口部に映像出力パネルが結合され、映像出力パネルの保護のために前面にガラスからなるパネルが装着される。
一方、最近は、ディスプレイ装置の外観の高級化と共に、前面の枠部位をなくしたボーダーレス(Borderless)タイプが適用されている。
しかし、ボーダーレスタイプの前面ガラスパネルの場合、ガラスの成形が難しく、キャビネットとの接着特性が劣り、その適用が容易でないという問題がある。
併せて、3D用ディスプレイでも前面パネルの利用が増加している実情であるが、3D TVの場合、特に、偏光眼鏡又はシャッターグラス(shutter glass)などの3D用眼鏡を利用しなければならないので、複屈折性の低いガラスパネルを利用するしかない。
本発明は、複屈折性が最小化されたディスプレイ用パネルを製造するためのもので、高流動性の高分子ブレンドに光学補償添加剤又はカップリング剤を混合した射出圧縮成形用樹脂組成物を提供することを目的とする。
併せて、本発明は、前記の組成物を用いて射出圧縮成形方法で製造することによって、複屈折性が最小化され、ボーダーレスタイプのディスプレイ装置にも容易に適用することができ、製造費用を節減できるTV用前面パネルを提供することを目的とする。
本発明の一実施例に係る射出用樹脂組成物は、高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部が添加されており、前記高分子ブレンドは、ポリネート樹脂80〜90重量%及び負の複屈折性を有する高分子樹脂10〜20重量%からなることを特徴とする。
ここで、前記ポリカーボネート樹脂は、ビスフェノールAからなることを特徴とし、トリメチルシクロへキシル基を有するビスフェノールA(trimethyl―cyclohexyl―bisphenol―A)、3,3,3’,3’―テトラメチル―1(3,3,3‘,3’―tetramethyl―1)、l―スピロ―ビインダン(l―spiro―biindane)及びフルオレンビスフェノールA(fluorene―bisphenol―A)のうち一つ以上と共重合されたものである。
また、前記ポリカーボネートのメルトインデックス(MI)は50〜60g/10分、300℃であることが望ましい。
次に、前記負の複屈折性を有する高分子樹脂は、ポリスチレン(PS)及びジシクロペンタジエン(DCPD)重合体のうち一つ以上を含むことを特徴とし、前記ポリスチレン(PS)の分子量は15万〜20万であることが望ましい。
また、前記の負の複屈折性を有する高分子樹脂は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びフルオレン構造を有するビスフェノールからなるポリカーボネート(PC)のうち一つ以上をさらに含むことを特徴とする。
その次に、前記流動化剤は、分子量が1,000〜10,000の低分子量体であって、前記低分子量体は負の複屈折性を有することを特徴とする。
その次に、本発明に係る前記樹脂組成物は、光学補償添加剤及びカップリング剤をさらに含むことを特徴とする。
ここで、前記光学補償添加剤は、ニードル又はロッド形態のクリスタルであることが望ましく、その一例として、SrCO3であることが望ましい。
このとき、前記光学補償添加剤は、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして0.5重量部以下で添加されることを特徴とし、前記カップリング剤はTi系列のカップリング剤であることを特徴とする。
併せて、本発明の一実施例に係るTV用前面パネルは、上述した樹脂組成物を用いて射出圧縮成形方法で製造されたことを特徴とする。
このとき、前記前面パネルの厚さは3〜1mmであることを特徴とし、前記TVは、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つであることを特徴とする。
本発明に係る射出用組成物を用いると、低い複屈折性を有しながらも透過度の高いパネルを容易に製造することができる。
したがって、製造原価を節減させることができ、その活用性を容易に拡張させることができる。
また、本発明に係る組成物を用いて製造されたTV用前面パネルは、ガラスのように低い複屈折性及び高い強度を提供しながらも、その成形が容易であり、重さが軽いので、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つに容易に適用可能であり、その活用性を容易に拡張できるという効果を提供する。
本発明に係るTV用前面パネルがディスプレイ装置に適用された状態を示した断面図である。 本発明の実施例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の実施例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。 本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。
以下、添付の図面を参照して本発明に係る低複屈折性高分子ブレンドを含む射出用樹脂組成物及びこれを用いて製造されたボーダーレスTV用前面パネルについて詳細に説明する。
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明している各実施例を参照すれば明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示する各実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能である。ただし、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は、請求項の範疇によって定義されるものに過ぎない。
明細書全体にわたって同一の参照符号は、同一の構成要素を示す。
図1は、本発明に係るTV用前面パネルがディスプレイ装置に適用された状態を示した断面図である。
図1を参照すると、LCD TV用液晶モジュール110と、液晶モジュール110を取り囲むキャビネット140とが備えられる。
次に、キャビネット140の上部に本発明に係る射出用樹脂組成物を用いて製造した前面パネル150が装着されることによって、本発明に係るディスプレイ装置100となる。このとき、液晶モジュール110の上部及び下部にはディスプレイ用偏光板120、130をさらに備えることができる。
ここで、本発明に係るディスプレイ装置100は、LCD TV構造を代表として示したが、LEDバックライトを含むLED TV、3D用ディスプレイ液晶モジュールを含む3D TV及びPDP装置にも全て適用することができる。
このとき、既存の3D TVの場合、射出成形物である前面パネル150に複屈折がある場合、像が二つに見えたり、立体感が劣り、目まいを引き起こすという問題がある。
したがって、前面パネルとしてガラスを用いるしかなかったが、本発明に係る樹脂組成物を用いる場合、複屈折を最小化できるので、3D TVにも容易に適用することができる。
また、ボーダーレスTVなどのディスプレイ装置の前面にガラスパネルを利用する場合、パネルが重いため、別途のフレーム装置がなくても前面に固定させにくいという問題が発生し、完全なボーダーレスTVの適用のためにはプラスチックからなるシートを利用しなければならないという問題がある。
このとき、通常の射出製品の場合、残留応力と射出時の配向によって複屈折が発生するので、複屈折を最小化するために、ポリカーボネート(PC)とポリメチルメタクリレート(PMMA)を適用した射出圧縮成形方法が用いられており、加工を最大限ゆっくり進行する方法が行われている。
しかし、成形方法や加工時間を増大するとしても、複屈折を最小化するには限界がある。したがって、本発明に係る樹脂組成物を用いると、前記のような成形方法や加工時間などの条件にとらわれずに複屈折率を最小化し、ボーダーレスTV又は3D TVにも容易に適用することができる。
以下では、本発明に係る射出用樹脂組成物の成分及びその添加範囲について詳細に説明する。
まず、本発明に係る射出用樹脂組成物は、高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部が添加されている。このとき、前記高分子ブレンドは、ポリカーボネート樹脂80〜90重量%及び負の複屈折性を有する高分子樹脂10〜20重量%からなることが望ましい。
前記のような本発明の組成物配合の原理は、加工段階でない、樹脂組成物原料段階から複屈折性を小さくする方法であって、互いに反対の正/負符号の複屈折性を有する組成物を混合し、互いの複屈折性を相殺する。
ここで、複屈折性の正/負は、高分子主鎖方向の分極率と高分子側鎖方向の分極率との差で決定される。例えば、高分子主鎖方向の分極率が高分子側鎖方向の分極率より大きくなるビスフェノールAからなるポリカーボネート樹脂は正の複屈折になり、高分子側鎖方向の分極率が大きくなるフルオレン構造を有するビスフェノールからなるポリカーボネート樹脂は負の複屈折性になる。
したがって、本発明では、このような異なる符号の複屈折を有する材料組成物の構成比率を調節した高分子ブレンド樹脂に、流動化剤、光学補償添加剤などを添加して複屈折を最小化させる射出用樹脂組成物を提供する。
ポリカーボネート
上述したように、ポリカーボネート樹脂としては、正の複屈折性を有するビスフェノールAからなるものを用い、トリメチルシクロへキシル基を有するビスフェノールA(trimethylcyclohexyl―bisphenol―A)、3,3,3’,3’―テトラメチル―1(3,3,3’,3’―tetramethyl―1)、l―スピロ―ビインダン(l―spiro―biindane)及びフルオレンビスフェノールA(fluorene―bisphenol―A)のうち一つ以上と共重合されたものを用いることができる。
また、ポリカーボネートのメルトインデックス(MI)は300℃で50〜60g/10分であることが望ましい。
このように、上述した特性を有する本発明のポリカーボネートは、高分子ブレンド樹脂のうち80〜90重量%の範囲内で添加することが望ましい。
ポリカーボネートの含量が80重量%未満である場合は、前面パネルとして所望の強度を得ることができない。
その一方、ポリカーボネートの含量が90重量%を超える場合は、正の複屈折性が過度に強いため、負の複屈折性を有する樹脂組成物を用いて複屈折性を相殺させる過程が正常に行われないこともある。
また、ポリカーボネートのメルトインデックスが300℃で50g/10分未満である場合は流動性が劣り、射出時に残留応力と配向によって複屈折が過度に大きいという問題があり、射出圧縮成形を行っても複屈折が大きく残っている。
その一方、ポリカーボネートのメルトインデックスの限界値は特別に制限されないが、60g/10分、300℃以下の範囲で強度と耐衝撃に優れながらも複屈折性の低い射出成形物を得ることができた。
負の複屈折性を有する高分子樹脂
次に、前記負の複屈折性を有する高分子樹脂としては、ポリスチレン(PS)及びジシクロペンタジエン(DCPD)重合体のうち一つ以上を含む高分子樹脂を用いることが望ましい。
このとき、ポリスチレン(PS)の場合、その分子量が15万〜20万であることが望ましいが、前記分子量範囲は、負の複屈折性を有する高分子樹脂全体にも適用可能である。
また、前記負の複屈折性を有する高分子樹脂としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びフルオレン構造を有するビスフェノールからなるポリカーボネート(PC)のうち一つ以上をさらに含む樹脂を用いることが望ましい。
以上の特性を有する負の複屈折性を有する高分子樹脂は、10〜20重量%の範囲内で添加することが望ましい。
負の複屈折性を有する高分子樹脂の含量範囲が10重量%未満になったり、その分子量が15万未満になる場合は、前記ポリカーボネートの正の複屈折性を相殺させる作用が不十分になり得る。そして、これは、相溶性の限界内で適用が可能である。
その一方、負の複屈折性を有する高分子樹脂の含量範囲が20重量%を超えたり、その分子量範囲が20万を超える場合は、負の複屈折性が強くなり得るので、結果的に射出物の複屈折率が増加することもあり、相溶性の悪化によって光学用への適用が不可能になることもある。
流動化剤
その次に、前記流動化剤は、セメント硬化体の内部組織を緻密にし、水密性及び凍結融解抵抗性を改善させ、耐久性を増進させる。前記流動化剤としては、ポリカルボン酸系、ナフタレン系、メラミン系及びリグニン系からなる群より選ばれるいずれか一つ以上を単独で或いは混合して使用することができ、これに制限されることはなく、当業界で通常的に使用される種類を使用することができる。
そのうち、ポリカルボン酸系流動化剤は、優れた分散力を発揮するという面で最も望ましい。前記流動化剤は、セメント粒子表面に吸着して粒子表面に電荷を与え、粒子同士が相互反撥力を起こすので、凝集した粒子を分散させることによってセメント粒子の流動を増加させることができる。
併せて、本発明に係る射出用樹脂組成物は、高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部を添加することができる。前記射出用樹脂組成物に前記範囲を逸脱して流動化剤が過多に添加された場合、時間の経過と共に射出物の表面への転移によって不良を発生させるおそれがあり、射出物の機械的物性を低下させる原因になり得る。流動化剤の含量が低いか、流動化剤が添加されない場合は、射出成形中に高分子樹脂の流動が悪化し、複屈折現象が悪化し得る。
併せて、前記流動化剤としては、分子量が1,000〜10,000の低分子量体を用い、前記低分子量体は、負の複屈折性を有することが望ましい。
このとき、低分子量体の分子量が1,000未満である場合は、流動性の低下によって射出物の複屈折率が増加し得る。
その一方、低分子量体の分子量が10,000を超える場合は、流動性が過度に増加し、射出圧縮成形が正常に行われないこともある。
光学補償添加剤及びカップリング剤
その次に、本発明に係る前記樹脂組成物には、光学補償添加剤及びカップリング剤をさらに添加することができる。
ここで、前記光学補償添加剤は、ニードル又はロッド形態のクリスタルであることが望ましく、その一例として、SrCO3であることが望ましい。
このとき、光学補償添加剤は、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして0.5重量部以下で添加することが望ましい。
光学補償添加剤の添加範囲が前記高分子ブレンド100重量部を基準にして0.5重量部を超える場合は、却って射出物の複屈折率が増加し得るので、その添加範囲を制限することが望ましい。
次に、カップリング剤としては、Ti系列のカップリング剤を使用することが望ましい。
Ti系列(チタン酸塩系列)のカップリング剤は、無機フィラーと高分子との間の界面間の密着性を増大させ、高分子マトリックスとの結合力と分散性を改善させるという効果がある。
このように、分散性の増大と粘度の低下は、射出時における残留応力の減少効果を与えることができ、高充填を可能にすることによって成形性を向上させることができる。
次に、以上で説明した本発明に係る射出用樹脂組成物を用いた射出物の製造及びその複屈折特性を説明する。
このとき、射出物の形態は、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つのTV用前面パネル形態になり、射出圧縮成形方法で3〜10mmで形成することが望ましい。
パネルの厚さが3mm未満である場合は、前面パネルとして所望の強度特性を得ることができなく、パネルの厚さが10mmを超える場合は、複屈折率が増加し得る。
射出物の製造方法
ポリカーボネート樹脂とポリスチレン樹脂を1次的にコンパウンディング(compounding)し、この樹脂にSrCO3又は流動化剤を添加して2次的にコンパウンディングすることによって樹脂をペレットに製造した。
前記のペレット化された樹脂を用いて、ツインスクリュー(Twin screw)押出器でフィルム形態に製造し、150℃で5分間フィルムを放置した後、延伸率がそれぞれ0%、10%になるように処理し、スキャナー(AXO SCAN)を用いて位相差を測定した。このとき、サンプルは射出機を用いて製造した。
実施例1
メルトインデックス(MI)が60g/10分、300℃のポリカーボネート89重量%と、分子量(Mw)17万のポリスチレン11重量%からなる高分子ブレンドと、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤5重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
実施例2
前記実施例1の高分子ブレンドと、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤2.5重量部及び光学補償添加剤としてSrCO30.1重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例1
メルトインデックス(MI)が30g/10分、300℃のポリカーボネート89重量%と、トリメチルシクロへキシルビスフェノールAを含むポリカーボネート11重量%を混合した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例2
メルトインデックス(MI)が60g/10分、300℃のポリカーボネート89重量%と、トリメチルシクロへキシルビスフェノールAを含むポリカーボネート11重量%を混合した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例3
前記実施例1の樹脂組成物で流動化剤のみを除いた樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例4
メルトインデックス(MI)が30g/10分、300℃のポリカーボネート79重量%と、分子量(Mw)17万のポリスチレン21重量%からなる高分子ブレンドと、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤5重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例5
前記実施例1の高分子ブレンドで、高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤15重量部を添加した樹脂組成物を用いて3mm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
比較例6
前記実施例1の高分子ブレンドで、高分子ブレンド100重量部を基準にして分子量が1,000のポリカルボン酸系流動化剤1重量部を添加した樹脂組成物を用いてmm厚のパネルを製造し、複屈折率及び位相遅延値を測定した。
上述した実施例1、2と比較例1〜4の複屈折率結果は下記の図2〜図7に示し、位相遅延値は下記の表1に示した。
図2及び図3は、本発明の実施例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真で、図4〜図7は、本発明の比較例に係る射出用組成物を用いて射出圧縮成形を行った後、複屈折率を測定して示した写真である。
図2〜図7を参照すると、本発明に係る実施例1の図2及び実施例2の図3の場合を除いては、いずれも高い複屈折率を示していることを確認することができる。
Figure 2013537255
上述したように、本発明に係る射出用組成物を用いると、低い複屈折性を有しながらも透過度の高いパネルを容易に製造することができ、製造原価を節減させることができ、その活用性を容易に拡張させることができる。
また、本発明に係る組成物を用いると、ガラスのように低い複屈折性及び高い強度を提供しながらも、その成形が容易であり、射出物の重さが減少し得るので、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つに容易に適用可能である。
以上では、本発明の実施例を中心に説明したが、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する技術者の水準で多様な変更や変形が可能である。このような変更と変形は、本発明が提供する技術思想の範囲を逸脱しない限り、本発明に属するものと言える。したがって、本発明の権利範囲は、以下で記載する特許請求の範囲によって判断しなければならない。
100…ディスプレイ装置、110…液晶モジュール、120…ディスプレイ用偏光板、130…ディスプレイ用偏光板、140…キャビネット、150…前面パネル

Claims (17)

  1. 高分子ブレンド100重量部に対して流動化剤2〜10重量部が添加されており、
    前記高分子ブレンドは、ポリカーボネート樹脂80〜90重量%及び負の複屈折性を有する高分子樹脂10〜20重量%からなることを特徴とする射出用樹脂組成物。
  2. 前記ポリカーボネート樹脂はビスフェノールAからなることを特徴とする、請求項1に記載の射出用樹脂組成物。
  3. 前記ポリカーボネート樹脂は、トリメチルシクロへキシル基を有するビスフェノールA(trimethyl―cyclohexyl―bisphenol―A)、3,3,3',3'―テトラメチル―1(3,3,3',3'―tetramethyl―1)、l―スピロ―ビインダン(l―spiro―biindane)及びフルオレンビスフェノールA(fluorene―bisphenol―A)のうち一つ以上と共重合されたことを特徴とする、請求項1に記載の射出用樹脂組成物。
  4. 前記ポリカーボネートのメルトインデックス(MI)は50〜60g/10分、300℃であることを特徴とする、請求項1に記載の射出用樹脂組成物。
  5. 前記負の複屈折性を有する高分子樹脂は、ポリスチレン(PS)及びジシクロペンタジエン(DCPD)重合体のうち一つ以上を含むことを特徴とする、請求項1に記載の射出用樹脂組成物。
  6. 前記ポリスチレン(PS)の分子量は15万〜20万であることを特徴とする、請求項5に記載の射出用樹脂組成物。
  7. 前記負の複屈折性を有する高分子樹脂は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びフルオレン構造を有するビスフェノールからなるポリカーボネート(PC)のうち一つ以上をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の射出用樹脂組成物。
  8. 前記流動化剤は、分子量が1,000〜10,000の低分子量体であることを特徴とする、請求項1に記載の射出用樹脂組成物。
  9. 前記低分子量体は負の複屈折性を有することを特徴とする、請求項8に記載の射出用樹脂組成物。
  10. 前記樹脂組成物は、光学補償添加剤及びカップリング剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の射出用樹脂組成物。
  11. 前記光学補償添加剤は、ニードル又はロッド形態のクリスタルであることを特徴とする、請求項10に記載の射出用樹脂組成物。
  12. 前記光学補償添加剤はSrCO3であることを特徴とする、請求項11に記載の射出用樹脂組成物。
  13. 前記光学補償添加剤は、前記高分子ブレンド100重量部を基準にして0.5重量部以下で添加されることを特徴とする、請求項10に記載の射出用樹脂組成物。
  14. 前記カップリング剤はTi系列のカップリング剤であることを特徴とする、請求項10に記載の射出用樹脂組成物。
  15. 請求項1〜請求項14のいずれか1項の樹脂組成物を用いて射出圧縮成形方法で製造されたことを特徴とするTV用前面パネル。
  16. 前記前面パネルの厚さは3〜10mmであることを特徴とする、請求項15に記載のTV用前面パネル。
  17. 前記TVは、LCD TV、PDP TV、ボーダーレスTV及び3D TVのうちいずれか一つであることを特徴とする、請求項15に記載のTV用前面パネル。
JP2013529076A 2010-09-17 2011-09-16 低複屈折性高分子ブレンドを含む射出成形用樹脂組成物及びこれを用いて製造された前面パネル Expired - Fee Related JP5719442B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2010-0091977 2010-09-17
KR1020100091977A KR101293899B1 (ko) 2010-09-17 2010-09-17 저복굴절성 고분자 블렌드를 포함하는 사출용 수지 조성물 및 이를 이용하여 제조된 전면 패널
PCT/KR2011/006889 WO2012036526A2 (ko) 2010-09-17 2011-09-16 저복굴절성 고분자 블렌드를 포함하는 사출용 수지 조성물 및 이를 이용하여제조된 전면 패널

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013537255A true JP2013537255A (ja) 2013-09-30
JP5719442B2 JP5719442B2 (ja) 2015-05-20

Family

ID=45832140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013529076A Expired - Fee Related JP5719442B2 (ja) 2010-09-17 2011-09-16 低複屈折性高分子ブレンドを含む射出成形用樹脂組成物及びこれを用いて製造された前面パネル

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20130164518A1 (ja)
JP (1) JP5719442B2 (ja)
KR (1) KR101293899B1 (ja)
CN (1) CN103108916B (ja)
TW (1) TWI447168B (ja)
WO (1) WO2012036526A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200115133A (ko) 2019-03-26 2020-10-07 아라까와 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 수지 조성물, 및 성형품

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104017345A (zh) * 2014-05-21 2014-09-03 格林精密部件(惠州)有限公司 一种利用树脂组合物成型的高硬度前面板及其制作方法
KR20230083455A (ko) 2021-12-03 2023-06-12 현대자동차주식회사 복굴절이 개선된 성형품
CN115466477A (zh) * 2022-09-13 2022-12-13 Oppo广东移动通信有限公司 光学材料及制备方法、镜片、镜头、摄像模组和电子设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812830A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリスチレン系樹脂組成物
JPH11181197A (ja) * 1997-10-13 1999-07-06 Arakawa Chem Ind Co Ltd ポリカーボネート用流動性改質剤およびポリカーボネート樹脂組成物
JP2000063651A (ja) * 1998-08-13 2000-02-29 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物及び射出成形品
JP2000169687A (ja) * 1998-12-03 2000-06-20 Teijin Chem Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2005526154A (ja) * 2002-03-19 2005-09-02 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 樹脂組成物、その製造方法並びに該組成物から製造された物品
JP2007055866A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fujifilm Corp 炭酸ストロンチウム結晶及びその製造方法、並びに樹脂組成物
JP2008242430A (ja) * 2007-02-26 2008-10-09 Tosoh Corp 光学フィルム用樹脂組成物およびこれからなる光学フィルム
JP2009155411A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toray Ind Inc 樹脂組成物およびそれからなる成形品

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61108617A (ja) * 1984-11-02 1986-05-27 Sumitomo Chem Co Ltd 光学樹脂材料
DE3681677D1 (de) * 1985-10-08 1991-10-31 Denki Kagaku Kogyo Kk Thermoplastische harzzusammensetzung und verfahren zu ihrer herstellung.
DE3635825A1 (de) * 1986-10-22 1988-04-28 Bayer Ag Thermoplastische mischungen aus aromatischen polycarbonaten und polystyrolen und ihre verwendung als substrate fuer optische datenspeicher
DE3743491A1 (de) * 1987-12-22 1989-07-13 Bayer Ag Verwendung von mischungen aus polycarbonaten und styrolpolymerisaten als substrate fuer optische speicher
EP0409195A3 (en) * 1989-07-21 1992-04-08 Mitsubishi Petrochemical Co., Ltd. Polycarbonate composition
JP2815416B2 (ja) * 1989-09-20 1998-10-27 帝人株式会社 ブレンド重合体成型物の製造方法および反応性溶液の組合せ
JPH05117506A (ja) * 1991-10-25 1993-05-14 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 流動性が改良されたポリエステル系樹脂組成物
JPH07233296A (ja) * 1994-02-24 1995-09-05 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 光学用樹脂組成物
JPH10501898A (ja) * 1994-05-27 1998-02-17 ジ・ユニバーシティ・オブ・アクロン 非複屈折光学接着剤及び薄膜
CA2171584A1 (en) * 1995-04-11 1996-10-12 James P. Mason Compositions having low birefringence
JP3014621B2 (ja) * 1995-08-15 2000-02-28 沖電気工業株式会社 2重化stm/atm変換装置の同期化方法
JPH09328589A (ja) * 1996-06-12 1997-12-22 Yasuhara Chem Kk 芳香族系プラスチックの改質方法
US5935491A (en) * 1997-09-15 1999-08-10 University Of Massachusettes Gradient-index polymer rods and fibers
US6028161A (en) * 1997-12-25 2000-02-22 Mitsui Chemicals, Inc. Polycarbonate copolymer and applications thereof
DE19859050A1 (de) * 1998-12-21 2000-06-29 Bayer Ag Neue Polymergemische mit Entformungsmitteln
KR100840219B1 (ko) * 2001-08-03 2008-06-23 도레이 가부시끼가이샤 수지 조성물 및 그것으로 이루어진 성형품, 필름 및 섬유
US6887573B2 (en) * 2002-07-30 2005-05-03 General Electric Company Polycarbonate polyester articles with enhanced adhesion between outer layer and base substrate
CA2508794C (en) * 2002-12-10 2012-09-25 Johnson Polymer, Llc High flow engineering thermoplastic compositions and products made therefrom
CN1816439A (zh) * 2003-05-02 2006-08-09 通用电气公司 用于光学器件的聚合物共混物及其制造方法
US7781540B2 (en) * 2004-07-15 2010-08-24 Osaka Gas Co., Ltd. Resin composition and molded articles thereof
CN101305054B (zh) * 2005-11-10 2011-12-28 富士胶片株式会社 组合物、膜和液晶显示装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0812830A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリスチレン系樹脂組成物
JPH11181197A (ja) * 1997-10-13 1999-07-06 Arakawa Chem Ind Co Ltd ポリカーボネート用流動性改質剤およびポリカーボネート樹脂組成物
JP2000063651A (ja) * 1998-08-13 2000-02-29 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物及び射出成形品
JP2000169687A (ja) * 1998-12-03 2000-06-20 Teijin Chem Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2005526154A (ja) * 2002-03-19 2005-09-02 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 樹脂組成物、その製造方法並びに該組成物から製造された物品
JP2007055866A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fujifilm Corp 炭酸ストロンチウム結晶及びその製造方法、並びに樹脂組成物
JP2008242430A (ja) * 2007-02-26 2008-10-09 Tosoh Corp 光学フィルム用樹脂組成物およびこれからなる光学フィルム
JP2009155411A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toray Ind Inc 樹脂組成物およびそれからなる成形品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200115133A (ko) 2019-03-26 2020-10-07 아라까와 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 수지 조성물, 및 성형품

Also Published As

Publication number Publication date
KR101293899B1 (ko) 2013-08-06
KR20120029874A (ko) 2012-03-27
CN103108916B (zh) 2015-05-13
TW201213436A (en) 2012-04-01
JP5719442B2 (ja) 2015-05-20
WO2012036526A2 (ko) 2012-03-22
WO2012036526A3 (ko) 2012-06-14
US20130164518A1 (en) 2013-06-27
TWI447168B (zh) 2014-08-01
CN103108916A (zh) 2013-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101914815B1 (ko) 광학 필름용 수지 조성물, 이를 이용하여 형성된 광학 필름, 이를 포함하는 편광판 및 화상 표시 장치
KR101065198B1 (ko) 광학필름 및 이의 제조방법
TWI401283B (zh) 光學膜及包含其之資訊科技裝置
CN102272640B (zh) 光学膜和包括该光学膜的液晶显示器
CN102015848B (zh) 光学膜和含有该光学膜的电子信息器件
KR101115217B1 (ko) 광학필름 및 이의 제조방법
KR101115131B1 (ko) 광학 필름 및 이의 제조방법
JP5823298B2 (ja) 位相差フィルム、その製造方法、およびそれを含む液晶表示装置
CN103492479B (zh) 用于光学膜的树脂组合物及使用该组合物的补偿膜
KR101471228B1 (ko) 광학필름용 수지 조성물 및 이를 이용하여 형성된 광학필름
KR101123007B1 (ko) 투명한 수지 조성물
KR101285159B1 (ko) 아크릴계 공중합체 및 이를 포함하는 광학필름
JP5719442B2 (ja) 低複屈折性高分子ブレンドを含む射出成形用樹脂組成物及びこれを用いて製造された前面パネル
TWI521006B (zh) 含有玻璃的熱可塑性丙烯酸樹脂組成物及其成形體
CN103649223A (zh) 树脂组合物以及使用该树脂组合物形成的光学膜
KR101464826B1 (ko) 위상차 필름 및 이를 포함하는 액정 표시장치
KR101225902B1 (ko) 디스플레이의 전면 테두리와 일체형으로 형성되는 전면 보호 패널 및 이를 포함하는 tv
JP5396318B2 (ja) 光学フィルム、これを用いた反射型偏光板及び輝度向上フィルム
JP5275821B2 (ja) 光学フィルム、これを用いた反射型偏光板及び輝度向上フィルム
KR20140147003A (ko) 셀프 와인딩이 가능한 아크릴계 수지 조성물 및 이를 이용하여 형성된 광학 필름
TWI516537B (zh) 樹脂組成物及使用其形成之光學補償膜
JP5312077B2 (ja) 光学用フィルム、これを用いた反射型偏光板及び輝度向上フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130321

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5719442

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees