JP2013532822A - 自動液体処理装置 - Google Patents

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Abstract

自動液体処理の柔軟性および拡張性のために、自動液体処理システム(50)は、複数の交換可能なピペットヘッド(192,286,292)から選択された交換可能なピペットヘッドを受け入れるよう構成されている。システムは、ハウジング(52,56)と、ハウジング内に設置された、液体を吸引および分配するための少なくとも1つのピペットヘッド(192,286,292)とを含む。ロック機構(82)は、少なくとも1つのピペットヘッド(192,286,292)を交互に受け入れ、かつアダプタプレート(86)および支持ブロック(84)を含む。アダプタプレートは、ハウジングに動作可能に連結され、かつ支持ブロックは、少なくとも1つのピペットヘッドに動作可能に連結される。そして支持ブロック(84)は、アダプタプレート(86)に動作可能に連結されるように構成される。

Description

本願は、同時係属中の2010年7月23日出願の米国特許仮出願第61/367,216号の権利を主張し、その開示内容は全体が参照としてここに組み込まれている。
本発明は、概して実験室および他の環境で使用する自動液体処理システムおよび、より具体的には自動ピペットシステムに関する。
サンプル準備は、従来、手動または機能的に限定された高価で、非常に特殊な自動システムのいずれかによって遂行されてきた。例えば従来の自動システムは、概してそのピペット容量が制限される、および/または特定のタイプ、ブランド、配置、または容積容量の実験機器が必要である。したがって、各生体分子技術または分析は、ハイスループット分析およびデータを達成する個別の自動システムが必要な場合がある。限られた資源のこれらの実験室にとって、個別化したシステムは、経済的に実現可能ではなく、実験室は、手動でのサンプル準備に限定されてしまい、その結果、スループットが減少し、潜在的にピペット変動およびエラーが増加してしまう。
幅広い技術範囲に適応可能な完全自動サンプル準備システムに必要性が残る。さらに、サンプル準備システムは、他のサンプル処理システムと整合し、かつ実験室での増大するニーズに合わせて拡張できるようにすることが好ましい。
本発明は、液体処理における柔軟性および自動液体処理における拡張可能性を増すことにより、前述の問題、従来の液体処理システムの他の欠点、不都合、および課題を克服する。本発明は、ある実施形態に関連して説明されるが、本発明は、これらの実施形態に限定されないことを理解されるべきである。逆に、本発明は、本発明の精神と技術的範囲内に含まれるであろう全ての代替形、改良、および同等のものを含むものである。
ここに記載されるように、本発明の様々な実施形態は、ピペッティングの選択範囲を提供する自動液体処理システムに対するものである。自動液体処理システムは、交換可能なピペットヘッドを含むことができ、高いスループットまたはバッチモード法での生体分子技術または分析を実行するため、各ピペットヘッドは、特定の空間配置に1つまたは複数の流体チャネルを有し、かつ特定の量の液体を吸引および分配するよう構成されている。
本発明の一実施形態によると、複数の交換可能なピペットヘッドから選択されたピペットヘッドを受け入れるように構成された液体処理システムが提供される。システムは、ハウジングと、液体を吸引および分配するためにハウジング内に設置された少なくとも1つのピペットヘッドとを含む。ロック機構は、少なくとも1つのピペットヘッドを交互に受け入れ、かつアダプタプレートおよび支持ブロックを含む。アダプタプレートは、ハウジングに動作可能に連結され、および支持ブロックは、少なくとも1つのピペットヘッドに動作可能に連結される。支持ブロックは、さらに、アダプタプレートに動作可能に連結されるように構成される。
本発明の他の実施形態によると、ピペットヘッドロック機構が設けられている。ロック機構は、液体処理システムに動作可能に連結されたアダプタと、ピペットヘッドに動作可能に連結された支持ブロックと、を含む。支持ブロックは、プランジャを有するハウジングと、その中に設置されたロックピンとを有する。プランジャおよびロックピンの両方は、ハウジングに対して移動可能である。プランジャの動きは、ロックピンを引込位置から伸展位置へ移動させ、ロックピンが伸展位置にある場合、支持ブロックは、アダプタプレートに収容される、またはアダプタプレートから取り外すことができる。
本発明の他の実施形態によると、マトリックス型ピペットヘッドのためのポンプ作動機構が設けられている。マトリックス型ピペットヘッドは、動作可能に連結されたモーターを有するハウジングによって収容される。ハウジングに動作可能に連結されたモーターは、マトリックス型ピペットヘッド内の分配機構を作動する。ハウジング内のプランジャ板は、モーターをマトリックス型ピペットヘッドに接続する。
本発明のさらに他の実施形態は、アレイ型ピペットヘッドのための液体処理装置に対するものである。装置は、アレイ型ピペットヘッドを受け入れるアライメントブロックを含む。アライメントブロックに動作可能に結合されたモーターは、アレイ型ピペットヘッド内の分配機構を作動する。
本発明の他の実施形態は、所望の数の作業可能面に設定可能な調整可能なステージを含む。調整可能なステージは、複数の作業可能面を含み、それぞれは、実験機器を受け入れるよう構成されている。第1の作業可能面は、第1の可動支持体によって支持され、第2の作業可能面は、第2の可動支持体によって支持されている。第2の可動支持体は、第1および第2の位置の間で移動する。第1位置において、第2の作業可能面は、第1の作業可能面の上に存在する。第2位置において、第2の作業可能面は、第1の作業可能面からオフセットされている。
本発明の他の実施形態によると、チップ排出装置は、液体処理システムと共に使用することが記載される。チップ排出装置は、使い捨て可能ピペットチップをピペットヘッドから受け入れるチップ受容ウェルを含む。排出ポートは、使い捨て可能なピペットチップを収集し、かつ放出するためのチップ受容ウェルから延在している。回転可能な口が排出ポートに動作可能に連結されている。第1位置において、回転可能な口は、集められた使い捨て可能なピペットチップを排出ポートに保持する。第2位置において、回転可能な口は、集められた使い捨て可能なピペットチップを排出ポートから放出する。
本発明の上記および他の目的および利点は、添付の図面およびその説明から明らかになるだろう。
この明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を示し、かつ上記に示された本発明の一般的な説明および下記に示す実施形態の詳細な説明と共に、本発明の原理を説明するのに役立つ。
本発明の一実施形態による自動液体処理装置の斜視図である。 支持ブロックおよびロック機構を備えるアダプタプレートの一実施形態の斜視図である。 図2に示す支持ブロックの上面図である。 図3のライン4A−4Aに沿った支持ブロックの横断面図である。 図3のライン4A−4Aに沿った支持ブロックの横断面図である。 図2の支持ブロックの垂直移動を示す図1の自動液体処理装置の上部ハウジングの斜視図である。 図2の支持ブロックの垂直移動を示す図1の自動液体処理装置の上部ハウジングの斜視図である。 図2の支持ブロックの垂直移動を示す図1の自動液体処理装置の上部ハウジングの斜視図である。 マトリックス型ピペットヘッドを受容および作動するケージの斜視図である。 マトリックス型ピペットヘッドがないケージの正面図である。 ケージ内に装填されたマトリックス型ピペットヘッドの斜視図である。 図8Aに示すケージおよびマトリックス型ピペットヘッドの前面図である。 マトリックス型ピペットヘッドとケージの結合を示す拡大前面図である。 マトリックス型ピペットヘッドとケージの結合を示す拡大前面図である。 マトリックス型ピペットヘッドとケージの結合を示す拡大前面図である。 マトリックス配列のピペットチップのマガジンの斜視図である。 ケージのマガジンクリップの上面図である。 図11のマガジンクリップの横断面図である。 ケージに装填されたピペットチップのマガジンを有するマトリックス型ピペットヘッドの斜視図である。 単一または直線的な配列のピペットヘッドを受容および作動するアダプタケージの斜視図である。 図1の自動液体処理装置の上部ハウジングに取り付けられた図14のアダプタケージの斜視図である。 使い捨て可能なピペットチップを有する12チャネルピペットヘッドの斜視図である。 図14のアダプタケージの排出板およびピペッターブロックを通る横断面図である。 図17のライン17A−17Aに沿った横断面図である。 弛緩状態の衝突防止装置の斜視図である。 図18Aの衝突防止装置を通る横断面図である。 作動状態の衝突防止装置の斜視図である。 図19Aの衝突防止装置を通る横断面図である。 図18Aの衝突防止装置を作動するためにピペットおよび排出板を通り延在する図16の12チャネルピペットヘッドの拡大横断面図である。 下部ハウジングの底面より上に配置されたトレイ支持面の斜視図である。 図21Aに示すトレイ支持面の拡大斜視図である。 下部ハウジングの底面に連結されたトレイ支持面の斜視図である。 図22Aに示すトレイ支持面の拡大斜視図である。 下部ハウジングの底面に連結されたトレイ支持面を通る横断面図である。 調整可能なステージを下部ハウジングの底面に連結するための支持フックの別の実施形態の分解側面図である。 下部ハウジングの底面に連結している支持フックの組み立て側面図である。 4つのトレイを支持するよう構成された調整可能なステージの斜視図である。 6つのトレイを支持するよう拡張した図24Aの調整可能なステージの斜視図である。 図24Aに示す調整可能なステージの上面図である。 図24Aに示す調整可能なステージの側面図である。 図24Bに示す調整可能なステージの上面図である。 図24Bに示す調整可能なステージの側面図である。 チップ排出装置を有する調整可能なステージの斜視図である。 閉じた位置にある排出ポートを有するチップ排出装置の斜視図である。 図27Aに示すチップ排出装置の側面図である。 開いた位置にある排出ポートを有するチップ排出装置の斜視図である。 図27Aに示すチップ排出装置の側面図である。
図、特に図1を参照すると、本発明の一実施形態による自動液体処理装置50は、作業空間54を囲むための下部ハウジング52(すなわち第1ハウジング)と、および液体処理システム58を囲むための上部ハウジング56(すなわち第2ハウジング)と、を含む。上部および下部ハウジング56,52を一体型ハウジングとして形成することができ、共通の後壁60(図5A)、または少なくとも後壁60(図5A)一部を共有することができることが理解されるだろう。上部ハウジング56の内部チャンバ66にアクセスするため、および液体処理システム58を変えるため、および/または下記により詳細に説明されるような液体処理システムの付属品を含むために、上部ハウジング56はまた1つまたは複数のヒンジ64によって上部ハウジング56に連結されたドア62を含むことができる。ドア62を上部ハウジング56の側壁74と固定および/またはロックするために、ドア62は、ドアの開口部72によって受け入れられる磁気ラッチ68および/またはフックラッチ70をさらに含むことができる。
上部ハウジング56内の液体処理システム58は、後壁60の内面80に沿って垂直に移動するよう構成される。上部ハウジング56は、様々なタイプの液体処理システム58間の急速な交換を許容するよう構成され、その様々な実施形態は以下に詳細に説明される。概して、システム50は、図2〜図4Bに示され説明されるように、ロック機構82を介して液体処理システム58の様々な実施形態が上部ハウジング56内に取り付けられるように構成される。
図2において、実例のロック機構82は、支持ブロック84およびアダプタプレート86を含む。支持ブロック84は、少なくとも1つの横方向に変位したフランジまたはアーム(2つのアーム88a,88bが示されている)を有し、該アームは後方に延在し、かつ離間しており、上部ハウジング56の後壁60に設けられた開口部(アーム88a,88bに,それぞれ対応する2つの開口部92a,92b(図5A)が示されている)を通り延在することができる。支持ブロック84は、前方に延在するロックピン94と、支持ブロック84からアーム88a,88bと略反対の方向に突出する横方向に配置された軸受けリブ96a,96bとをさらに含む。
プランジャ98は、ロックピン94と垂直に配置され、かつ支持ブロック84の上面100から上方へ延在する。ロックピン94およびリブ96a,96bは、以下に記載するような方法および液体処理システム58の迅速な交換を容易にする方法によって、支持ブロック84をアダプタプレート86に連結するために使用できる。
支持ブロック84内で、プランジャ98およびロックピン94は、一対の対応する斜面102,104で係合する。図4Aに示すように、第1の斜面102は、ロックピン94の内側端部に形成され、および第2の対応する斜面104は、プランジャ98内に、周囲に、またはそうでなければプランジャに関連して位置するくさび106によって作られている。プランジャ98およびくさび106は、支持ブロック84内の第1穴108内に位置し、ロックピン94は、第1穴108に交差する(任意に、直交する)第2穴110内に位置する。
プランジャ98は、「T」形状とすることができ、2つのプランジャバネ(1つのバネ114のみがプランジャ98の上部アーム(図示せず)および支持ブロック84の内側底部116の間に示されている)を捕捉することができる。図4Aに示すように、プランジャバネ114は、プランジャ98を上方へ付勢する。
図4Aおよび図4B両方を参照すると、プランジャ98およびロックピン94の作用がより詳細に示されている。下向きの力が図4Aのプランジャ98に加えられる場合、プランジャ98は、バネ114の付勢力に抗して支持ブロック84の第1穴108内に、および第1穴に沿って移動する。プランジャ98の底面112が底面116に接触するまでプランジャ98が下方へ移動すると、くさび106は同様な方法で移動する。プランジャ98に加えられる連続する下向きの力は、図4Bに示す位置までくさび106を下方へ移動する。くさび106の下方移動は、プランジャ98の垂直の動きを対応する斜面102,104を介して第2穴110内のロックピン94の水平方向の動きに変換する。このように、プランジャ98に加えられる下向きの力は、ロックピン94のヘッド118を支持ブロック84の外側面120から離れるように動かす。
図4Bの外側面120から横方向に延在するロックピン94のヘッド118によって、支持ブロック84は、アダプタプレート86によって受け入れられるように安定する。再度図2を参照すると、アダプタプレート86は、適切な固定装置、例えば、ボルト、ネジ、または接着剤によって液体処理システム58(図1)に連結するように構成された取付面126を含むことができる。ロック側128は、取付面126と反対にあり、支持ブロック84のリブ96a,96bを摺動可能受け入れるような大きさの離間したレール132および/または溝134を含むことができる。キースロット136は、アダプタプレート86の底面138から上方へ延在し、および底面138近くの広い第1幅wからより狭い第2幅wを有する部分140へ収束し、該部分140は、アダプタプレート86の内側後面142から離れ、アダプタプレート86のほぼ中心または中間付近に位置した閉端部144で最終的に終端する。
使用の際には、横方向に延在する(図4Bに示されたように)支持ブロック84のロックピン94によって、ロックピン94のヘッド118は、アダプタプレート86の底面138から上方へ摺動し、かつキースロット136に入ることができる。上に向って支持ブロック84を摺動し続けることにより、ヘッド118は、狭い幅の部分140およびアダプタプレート86の内側後面142の間を摺動する。
キースロット136に完全に挿入された支持ブロック84によって、プランジャ98に加えられる下向きの力は、解放される。プランジャ98の解放はまた、プランジャバネ114に加えられた圧縮力を解放し、プランジャバネ114は弛緩し、かつプランジャ98を上方へ付勢する。プランジャ98に関連したくさび106は、プランジャバネ114の弛緩とともに上方へ移動するため、対応する斜面102,104は、プランジャ98の垂直方向の移動をロックピン94の水平および内向き方向の移動に変換する。より具体的には、プランジャ98およびくさび106の上方向の移動は、図4Aに示される位置へのロックピン94の内向きの移動に変わり、ロックピン94のヘッド118および支持ブロック84の外側面の間でアダプタプレート86の狭い幅の部分140を捕捉する。
図5A〜図5Cを参照して、本発明の一実施形態に従って自動液体処理システム50(図1)内のロック機構82の垂直移動を記載する。ロック機構82(支持ブロック84のみが図5A〜図5Cに示されている)は、上部ハウジング56の後壁60に沿って垂直に移動することができる。垂直移動のために、モーター(図示せず)を上部ハウジング56内および後壁60の裏面に位置するモーター室150に含むことができる。示されるように、一連のプーリ152およびプーリ152によって駆動されるベルト154は、モーター(図示せず)に動作可能に連結され、およびモーター室150の上面156に配置される。モーター(図示せず)は、プーリ152およびベルト154を既知の方法で駆動して、ロック機構82(図2)の支持ブロック84を一対の開口部92a,92bに沿って垂直に移動する。液体処理装置のためのこのような1つのモーターおよびプーリ組立体は、「AUTOMATED PIPETTING SYSTEM」と題するHamel等による米国特許第6,982,063号により詳細に記載されており、その開示内容全体は参照によってここに組み込まれている。より具体的には、図示しないが、モーターは、シャフト(図示せず)によって少なくとも1つのプーリ152に動作可能に連結することができる。シャフト(図示せず)および関連するプーリ(152)の回転は、ベルト154を介して残りのプーリ(152)の回転に変換される。後壁60内の開口部92a,92bを通り延在する支持ブロック84のアーム88a,88b(図2)は、仕切り170を横切り隣接し、プーリ152に動作可能に連結される。結果として、支持ブロック84の凹面164(図2)は、仕切り170に沿って摺動する。
解放部材180は、開口部92a,92bおよびモーター室150の上面156付近の間の仕切り170に取り付けられる。解放部材180は、後壁60にマウント184によってヒンジ連結された解放棒182を含み、解放棒182は、上向きの位置(図5A)と下向きの位置(図5B)の間で回転することができる。図5Aにおいて、解放棒182が上向きの位置に回転すると、支持ブロック84のプランジャ98は、完全に延在し、かつロックピン94のヘッド118は、外側面120に隣接する静止位置にあり、かつもし存在するならアダプタプレート86(図2)にロックして係合する。
図5Bにおいて、使用者は、解放棒182を下向きの位置に回転させた。支持ブロック84を導くためにモーター(図示せず)が作動すると、プランジャ98は、解放棒182に接触または当接する。図5Cに示すように支持ブロック84の上方への移動が続くと、解放棒182は、図4Bを参照する説明と類似した方法によってプランジャ98を押し、ロックピン94のヘッド118を支持ブロック84の外側面120から離れるように外向きに動かす。結果として、アダプタプレート86(図2)は、支持ブロック84から取り外し可能となる。
記載された自動液体処理システム50の垂直移動の1つの方法よる、液体処理システム58の第1実施形態およびその使用方法は図6〜図13を参照して説明される。
図6にマトリックス型ピペットヘッド192と係合および作動するよう構成されたケージ190が示される。ケージ190は、ロック機構82(図2)を介して上部ハウジング56(図1)の後壁60(図5A)と迅速に連結かつ取り外しするために後面に取り付けられたアダプタプレート86を含む。
ケージ190は、マトリックス型ピペットヘッド192のための電気機械ポンプ作動機構であり、ハウジング194内で作動板200を垂直に動かすためのモーター(図示せず)およびプーリシステム(図示せず)を囲むハウジング194を含む。モーターおよびプーリシステム(図示せず)は、システム50(図1)の上部ハウジング56(図1)に関連したモーター(図示せず)およびプーリシステム152(図5A)と一致する方法で作動するように構成することができるが、より小さい大きさである。作動板200は、以下に詳細に説明されるようにピペットヘッド192と相互作用するように構成される。
ケージ190は、ハウジング194から離れるように下方へ延在し、かつピペットヘッド192を受け入れるよう構成されたブロック202をさらに含む。例えば、ブロック202は、ピペットヘッド192の肩部206と接続する棚部204を含むことができるが、マトリックス型ピペットヘッド192をケージ190に接続する他の方法も用いることができる。
マトリックス型ピペットヘッド192は、一般的に多数のチャネルを有する任意の空気−置換または容積式ピペットヘッド構造を含むが、チャネルの数は通常96〜384以上の範囲である。チャネルは、一般的に2次元配列に配置される。示されるように、ピペットヘッド192は、本体部分208、上板210、および底板212を有し、本体部分208の横の寸法は、肩部206を形成するために、少なくとも上板210の横の寸法より小さいように示されている。
本体部分208は、2次元配列の微小管214を収容し、それぞれは、そこを通って延在するピストン216を受容する。各ピストン216の上部は、プランジャ板218に組み込まれ、全てのピストン216は、計量された量の流体をマルチウェルトレイ224(図1)、リザーバー、または他の任意の適切な実験機器へ供給するために一致して作動する。
ピペットヘッド192をケージ190に連結する1つの方法は、図8A〜図9Cを参照して記載される。図8Aおよび図8Bにおいて、ピペットヘッド192は、肩部206をブロック202の棚部204に沿って摺動することによってケージ190のブロック202に完全に挿入される。ブロック202のボールプランジャ220は、ピペットヘッド192が適切および完全にブロック202に配置されると、ピペットヘッド192のアライメント穴222と結合する。したがってボールプランジャ220は、ケージ190の着実な組み立てを容易にする。
図8Aおよび図8Bを引き続き参照しながら、特に図9A〜図9Cを参照すると、ピストン板218を介してピペットヘッド192をケージ190に結合するために、ケージ190の作動板200は、下げられる。図9Aにおいて、ケージ190の作動板200は、ピペットヘッド192のピストン板218の上の位置に下げられている。この位置において、作動板200のクリップ226は、ピストン板218のフック228に隣接している。クリップ226およびフック228は、係合を容易にする対応する形、および係合を容易にするそれぞれ対応する斜めの外面230,232によって鍵がかかる。
作動板200がピストン板218に向かって引き続き下げられると、クリップ226の斜めの外面230は、図9Bに示すように横方向に付勢され、かつ図9Cに示すようにクリップ226がフック228に係合するまでフック228の斜めの外面232に沿って摺動する。したがって作動板200の垂直移動は、ピストン板218を垂直に移動し、かつ流体を必要に応じて吸引および/または分配することができる。
ケージ190内に動作可能に固定されたピペットヘッド192によって、ケージ190は、移動させる流体のための使い捨て可能チップのマガジンを受け入れる準備ができている。図10は、商業的に入手可能なマトリックスD.A.R.T.S(登録商標)(Disposable Automation Research Tips)のチップ(Thermo Fisher Scientific)などのマガジン236の1つの適切な実施形態を示すが、他の使い捨て可能チップを使用することもできる。示されるように、マガジン236は、ピペットチップ238の配列を含み、配列を備えるピペットチップ238の数は、ピペットヘッド192の微小管214(図6)の数に等しい。ピペットチップ238は、大きさおよび形を変えることができ、例えば96配列構成では0.5μL〜30μLまたは5.0μL〜300μL、および384配列構成では0.5μL〜30μLまたは1.0μL〜100μLの範囲の量をカバーすることができる。各ピペットチップ238は、当業者にとって既知のように、中を通り延在する管腔を有する先端が先細の設計を含む。各ピペットチップ238はまた、支持体240から離れるように延在し、およびいくつかの実施形態では、支持体240と単一構造で構成することができる。支持体240は、ブロック202と、ブロック202のマガジンクリップ246と係合するよう構成された棚部244とからマガジン236を取り外す際に取り扱いを容易にするためのタブ242をさらに含むことができる。
図11および図12は、マガジンクリップ246をより詳細に示す。マガジンクリップ246は、タブ250a,250bの第1ペアを有する第1アーム248と、タブ254a,254bの第2ペアを有する第2アーム252と、を含む。各アーム248,252は、ブロック202(図6)の対向する内面のスロット256内に存在する。したがって、マガジン236(図10)がマガジンクリップ246内に摺動するとともに、棚部244(図10)が下基部257に沿って摺動すると、タブ250a,250b,254a,254bは、マガジン236(図10)の棚部244(図10)の横端部に係合し、かつ囲む。
マガジン236(図10)が完全に挿入されると、図12の横断面図に示すようにアーム248,252はスロット256内で後方に摺動する。ブロック202(図6)内でのマガジンクリップ246の位置合わせを保持するために、各アーム248,252はそれぞれピン262,264を摺動可能に受け入れるスロット258,260を含むことができる。このように、ピン262,264がスロット258,260内に残るという方法でアーム248,252は、摺動のみすることができる。
センサ266をマガジンクリップ246の後に配置することができ、フィードバック制御に関連した電子信号を自動液体処理装置58(図1)の1つまたは複数のモーター(図示せず)またはコントローラ(図示せず)に提供することができ、位置合わせされていないマガジン236を使用者が運用することを防止する。より具体的には、センサ266は、マガジンクリップ246に対するマガジン236の近接を検出する。マガジン236が完全にマガジンクリップ246内に装填されていない場合、センサ266によって検出されると、コントローラ(図示せず)のフィードバック制御機構は、システム50(図1)の1つまたは複数のモーター(図示せず)の運転を制限する。このように、コントローラ(図示せず)およびフィードバック制御機構は、ケージ190に対して位置合わせされてないピペットヘッド192(図6)(ケージ190の後壁のピペットヘッドセンサ268を介して)またはピペットヘッド192に対して位置合わせされていないマガジン236(マガジンセンサ266を介して)を有する自動液体処理装置50(図1)を使用者が運転することを予防する。
作動板およびピストン板200,218が係合され、およびマガジン236がピペットヘッド192に適切に取り付けられた図13を参照すると、ケージ190のモーター(図示せず)は、ケージ190内で作動板200を持ち上げるように作動することができる。クリップ226がフック228に係合しているため、作動板200の上昇はまた、米国特許第6,932,063号に記載されるように微小管214に流体を吸引するために、ピペットヘッド192のピストン板218およびそれに連結されたピストン216を持ち上げる。同様に、作動板200を下げることによりピストン板218およびピストン216を下げて微小管214から流体を分配する。
使用者が、液体処理システム58を変更する、例えば96マトリックスピペットヘッドと384マトリックスピペットヘッドとを切り替えること希望した場合、使用者は、ケージ190のモーター(図示せず)を作動して、ピペットヘッド192の上板210に対してピストン板218が静止する位置になるまでピストン板218を伴う作動板200を下げる。マガジン236は、使用者がタブ242を引きマガジン236をピペットヘッド192から下基部257に沿って外向きに摺動させることにより取り除かれる。マガジンクリップ246の各アーム248,252は、付勢されたボール接合270,272に動作可能に関連しているため、マガジン236をピペットヘッド192から引き抜くことにより、ブロック202からマガジンクリップ246は取り外されない。より具体的には、各ボール接合270,272は、ボールベアリング278,280を横方向内向きに付勢するスロット256内のバネ274,276を含む。マガジン236がマガジンクリップ246から引き抜かれると、各ボールベアリング278,280が各アーム248,250の溝282,284内にそれぞれ収容されるまで、アーム248,252は、スロット256内で前方に引っ張られ、バネ274,276は、それぞれのボールベアリング278,280を外向きに付勢する。一旦ボールベアリング278,280がそれぞれの溝282,284に係合すると、アーム248,250がブロック202から引き抜かれることが防止される。
マガジン236が取り外されると、使用者は再度モーター(図示せず)を作動させて、図9Cに示す位置を越えてさらに作動板200を下げる。この連続する動きは、クリップ226をフック228から解放し、結果としてピペットヘッド192はケージ190から解放される。そして使用者は、ピペットヘッド192をブロック202の外へ棚部204に沿って摺動させることができる。
状況次第で、使用者は、より小さい液体処理システム58、例えば単一のピペット(図示せず)または8チャネルピペットヘッド286(図1)または12チャネルピペットヘッド292(図1)などの直線的な配列のピペットチャネルを利用することを希望することができる。図14〜図20は、自動液体処理システム50(図1)で使用するための単一または直線的な配列のピペットヘッド286,292(図1)を受け入れるよう構成されたアダプタケージ290を示す。
図14を参照すると、ピペットヘッド286,292を受容するためのアダプタケージ290がより詳細に示される。アダプタケージ290の後面294は、アダプタプレート86を取り付ける凹所296を含む。後面294から離れるようにアダプタプレート86を奥に置くことにより、凹所296は、後面294が接触すると支持ブロック84を受け入れることができ、かつ図15に示すように上部ハウジング56(図1)の後壁60(図5A)に沿って垂直移動することができる。
例示的な実施形態において、アダプタケージ290は、実質的に水平な上面298および前方で先細の側壁300を有する、後面294の前方に延在するくさび状の形を有するが、アダプタケージ290は特に図示された形に限定されないことは容易に理解できるだろう。くさび状の形は、大容積の端部302を形成し、該端部は、(特に示してはいないが)1つまたは複数のx方向モーター、x方向モーターに動作可能に関連した一連のプーリ、y方向モーター、およびy方向モーターに動作可能に関連した一連のプーリを収容かつ支持するよう構成されている。各モーターおよび関連する一連のプーリは、上述したようなモーター(図示せず)およびプーリ152に類似している。大容積の端部302内のモーター、プーリ、ベルトは、アダプタケージ290から下方に延在するピペッターブロック304および排出板306をxおよびy方向それぞれに移動するよう構成される。ピペッターブロック304は、ピペットヘッド286,292を受け入れるよう構成されており、アダプタケージ290の動きはまた、ピペットヘッド286,292をxおよび/またはy方向に移動し、マルチウェルトレイ224(図1)、リザーバー、または当業者に既知の他の任意の実験機器と位置合わせする。
大容積の端部302はまた、一連のプーリおよびベルト(図示せず)を有するz方向モーター(図示せず)を含むことができ、以下に詳細に記載されるように流体を吸引および/または分配するようにピペットヘッド286,292を作動させることができる。
図16を参照すると、12チャネル直線配列ピペットヘッド292の1つの例示的な実施形態が示されており、簡単に説明する。ピペットヘッド292は、直線配列のチューブ(図示せず)を中で支えるハウジング310を含み、チューブの数は、直線配列を備えるチャネルの数に等しい。各チューブ(図示せず)は、適当な大きさおよび形のピペットチップ316a,316bを受け入れるような大きさおよび形の遠位ハブ314を含む。ピペットチップ316a,316bの2つの実施形態がより詳細に図10に示されている。特に、ピペットチップ316aは、前述したピペットチップ238に類似したテーパー状の形を有するように構成することができる、または先を切り取った形にすることができる。ピペットチップ316のさらに別の形が知られており、要望により液体処理システム58(図1)で使用することができる。
再度図16を参照すると、ハウジング310内の分配機構(図示せず)は、流体を吸引かつピペットチップ316から流体を分配するよう作動するために各チューブ(図示せず)に動作可能に連結されている。1つの例示的な分配機構は、開示内容全体が参照によりここに組み込まれている米国特許No.7,284,454に記載されるプランジャなどである。プランジャ(図示せず)は、プランジャ(図示せず)から上方、かつハウジング310から外向きに突出する拡張部318に動作可能に連結されて、ピペットヘッド292(図10)に動作可能に連結される。
図17および図17Aを参照してピペッターブロック304および排出板306の詳細がより詳しく記載される。ピペッターブロック304は、2つの谷部334,336を含み、各谷部はx方向およびy方向にそれぞれ1つずつある。谷部334,336は、ピペットヘッド292(図16)のハウジング310に対応する形状および大きさである。例えば、12チャネルピペットヘッド292(図16)を受け入れるために谷部334がx方向に延在するように、および8チャネルピペットヘッド286(図1)を受け入れるように谷部336がy方向に延在するように、谷部334,336を構成することができる。一般的に、谷部334,336の方向は、トレイ224(図1)のマルチウェル装置または他の実験機器と最も効果的に相互作用するよう選択される。例えばある実験機器は、8列および12行(96配列)、16列および24行(384配列)、または24列および64行(1536配列)に配置された(列は、y方向および行はx方向である)複数のウェルを含む。したがって、8チャネルまたは12チャネルピペットヘッド286,292の選択は、少なくとも一部分においては実験機器に対して液体を移動する最も効率的な方法に基づいてよい。
ピペッターブロック304は、肩部ボルト338によって排出板306に取り付けられるとともに、間に延在する1つまたは複数のバネ340がピペッターブロック304を排出板306から離れるように付勢する。アライメントブロック310および排出板306は、ピペットヘッド292(図16)の拡張部318(図16)を受け入れるよう構成された、中心に設置された穴を含む。バネ345によって穴342に向かって付勢される1つまたは複数の格納式耳部344は、拡張部318に係合し、それによりピペットヘッド292をピペッターブロック304に連結し、それはまた簡易脱着機構を提供する。
ピペットヘッド292がアライメントブロック310に挿入されると、拡張部318は、中心に設置された穴342に、かつハウジング310は適切な谷部334,336に導かれる。ピペットヘッド292が適切に位置合わせされ、かつ挿入される場合、格納式耳部344は、ハウジング310を所定の位置に係合および保持する。ピペッターブロック304が1つまたは複数のバネ340によって排出板306から離れる方に付勢されているため、ピペットヘッド292は、谷部334,336にぴったりと適合し、かつ所定の位置でロックされる。これは、一旦ピペッターブロック304内に配置された場合に、不注意によるピペットヘッド292の角度または回転運動を低減する。
拡張部318が中心に設置された穴342を通り完全に延在する場合、1つの例示的な実施形態が図18A〜図20に示される衝突防止装置346に動作可能に関連する。衝突防止装置346は、ブロックハウジング348、インサート350、およびインサート350を外向きに付勢するブロックハウジング348内の圧縮バネ352を含む。1つまたは複数のカプラー354がインサート350からブロックハウジング348を通りリング356まで延在する。リング356、ブロックハウジング348、バネ352、およびインサート350は全て中心に設置された穴358を含み、該穴は、中心に設置されたポート342と同一線上であり、ピペットヘッド292(図16)の拡張部318を受け入れる。実際、図20に示す組み立てられた実施形態においては、拡張部318は、インサート350の内側ねじ付き面359に係合するよう構成されたねじ付きスリーブ357をさらに含む。
図18Aにおいて、衝突防止装置346の付勢バネ352が第1の弛緩した状態にある場合、インサート350は、ブロックハウジング348内に延在し、かつリング356は、ブロックハウジング348の上面360に沿って存在する。図18Bは、同じ位置の断面を示している。インサート350が図19Aに示すようにブロックハウジング348内に押し込まれる場合、バネ352は圧縮される。結果的に、カプラー354は、ブロックハウジング348の上面360から離れるようにリング356を上方へ押上げる。この位置の内部構造は、図19Bの断面図に示される。
運転中、図15〜図17を参照して図20に示すように、使用者が、アダプタケージ290を後壁60に沿って下方へ移動するようにモーター(図示せず)を作動すると、ピペットチップ316は、下部ハウジング52(図1)内のステージ362(図21)内または上にあるトレイ224(図1)、ウェルマトリックス、リザーバー、または他の任意の実験機器に係合することができ、およびピペットヘッド292がさらに動くことを防止できる。しかし、モーター(図示せず)は、作動し続ける場合があり、さらにアダプタケージ290を下方へ動かす。アダプタケージ290によるこの下向きの力は、衝突防止装置346に動作可能に連結されたピペットヘッド292が、インサート350に上向きの力を作ることにより、上向きへ変換される。インサート350がバネ352の付勢力に対して上方へ移動すると、カプラー354およびリング356もまた上方へ移動する。一旦ブロックハウジング348の上面から360動いたリング356は、アーム364のスイッチ366に接触し、リング356の連続する上方移動は、アーム364を動かし、かつスイッチ366を作動し、スイッチは、モーター(図示せず)の運転およびピペットヘッド292の下方移動を止める。スイッチ366は、別の方法としては、センサ、マイクロスイッチ、または他の同様の装置とすることができることが当業者には理解できるだろう。
ここで、ステージの詳細に移ると、特にステージ362の第1実施形態が示され、図21A〜図22Bを参照して説明される。ステージ362は、トレイ支持面378を含み、該トレイ支持面は、2つ以上のトレイ224(図1)を固定するためにトレイ支持面378を2つ以上の領域376a,376bに分けるための1つまたは複数の仕切り380を含むことができる。ステージ362は、ステージ留め具384によって作業空間54(図1)の底面382に結合される。ステージ留め具384は、底面382の第1開口部386を通り上方へ延在する。
所望であれば、下部ハウジング52(図1)は、作業空間54(図1)内かつステージ362に近くに配置されたバーコードリーダー416(図1)または他の同様の装置をさらに含むことができる。バーコードリーダー416(図1)は、従来通りにトレイ224(図1)の1つまたは複数の面上のバーコード、高周波識別タグ(RFID)、または他の類似のマークをスキャンまたは検出するよう構成されている。
ステージ362は、ステージ362の底部から離れるように延在し、かつおよびステージ留め具384によって受け入れられるように構えられた支持脚390を含む。ネジ、ボルト、だぼ、棒等の1つまたは複数の固定装置392をステージ362を支持脚390に固定するために使用することができる。
支持脚390は、2つのだぼ394,396および例えばネジのような中央固定装置398を含み、後述の方法でそれぞれステージ留め具384の穴400,402,404に延在する。支持脚390のだぼ394,396をステージ留め具384の穴400,402に向けた後、ネジ398は、支持脚390のねじ付き穴406を通り下方へ延在することができ、ステージ留め具384の指定穴404に入る。そして、ステージ362は、図22Cに示すようにネジ398を締め付けることによってステージ留め具384に固定される。
図示していないが、ステージ362は、下部ハウジング52(図1)の底面382に形成された第2開口部408から上方へ延在する第2ステージ留め具414に結合される、支持脚390に類似した第2支持脚(図示せず)をさらに含むことができる。しかし、ステージ362をハウジング52に固定するために1つの支持脚390のみが必要とされる。
いくつかの実施形態では、特に示してはいないが、支持脚390およびステージ留め具384をモーター(図示せず)に動作可能に連結して、下部ハウジング52(図1)の底面382に沿ってステージ362をy方向に移動することができる。それに応じて、下部ハウジング52(図1)の底面382のガイド溝412に沿って動くために、ガイド410がステージ362から下方へ延在することができる。ステージ362の移動は、必ずしも必要ではない。
次に、図23Aおよび図23Bを参照すると、ステージ留め具384は、調整可能なステージ420(図24A)などの他の実施形態のステージを受け入れるよう構成されることができ、使用者は、特定の要求に従って作業空間54(図1)を調整することができる。いずれにしても、ステージに連結される支持フック422は、ステージ留め具384のフック418に連結されるよう構成される。より具体的には、支持フック422は、斜面424を有して成形され、該斜面は、フック418の斜めの開口部426に整合して鍵がかかる。圧縮バネ430を有するボタン428は、ステージ留め具384内のフック418の前方に配置され、かつ例えばボルト、ネジ等の固定装置432によって固定されている。
運転中、特定の実装ステージの実施形態における支持フック422は、下方へ向かい、ボタン428を押し、かつバネ430を圧縮する。ボタン428が押されると、ステージフック422は、後の方向へ滑ることができてフック418の斜めの開口部426と結合する。ステージフック422がステージ留め具384のフック418内に位置すると、ボタン428からバネ430にかかる圧縮力は解放される。バネ430は、ボタン428を上方へ付勢し、それによりフック418に対してステージフック422を固定する。
図24A〜図25Dにおいて、下部ハウジング52(図1)内の作業空間54(図1)が4つのトレイ224(図1)または6つのトレイ224(図1)を支持するように調整可能である調整可能なステージ420の一実施形態が示されている。この点において、調整可能なステージ420は、下部ハウジング52(図1)の底面382(図21A)に1つまたは複数の脚442によって連結された基部440を有する。基部440は、底面382(図21A)に隣接し、かつ離間した下部ネスト444と、2つ以上の支持具448によって基部から離れて上方で延在する第1上部ネスト446とを支持する。基部440より長くかつ摺動可能に連結された移動面450は、第2上部ネスト454に向かい上へ延在する少なくとも1つの支持具452を含む。
調整可能なステージ420は、移動面450、および関連する第2上部ネスト454をx方向に移動するように、移動面450に動作可能に連結された第1モーター456をさらに含む。所望であれば、第2モーター458は、下部ネスト444を第1および第2上部ネスト446,454と同時にx方向に移動するために、下部ネスト444に動作可能に連結される。ここに示され、説明されているが、モーター456,458は、必ずしも必要でなく、その代わりにネスト444,446,454は、手動で動かすことができる。
下部ネスト、第1および第2上部ネスト444,446,454のそれぞれは、図21Aのトレイ支持面378に類似した、仕切り462のある、または仕切りのないトレイ支持面460を含む。結果として、示される調整可能なステージ420は、6つのトレイ支持空間464a,464b,464c,464d,464e,464fを有する。
図26を見ると、第2上部ネスト454は、オフデッキチップ排出装置466を含むように構成されることができる(排出装置466は、第2上部ネスト454に限定されない)。排出装置466は、仕切り462にて第2上部ネスト454に動作可能に連結されることができ、第2上部ネスト454は、なおもトレイ空間464e,464fに1つのまたは2つのトレイ224を受け入れることができる。
排出装置466は、図27Aおよび図28Aにより詳細に示される。特に、示された実施形態は、上述したような仕切り462(図26)の上に延在するような形のチップ受容ウェル468を含む。例えば、間隙470は、第2上部ネスト454を受け入れるように形成されるため、チップ受容ウェル468は、少なくとも部分的に、第2上部ネスト454の上を延在することができる。チップ受容ウェル468の内側底面472は、傾斜されており、その中に置かれるチップ316a,316b(図10)は、排出ポート474に向けられる。放出されたチップ316a,316b(図10)を捕えるためのより広い領域を提供するために、チップ受容ウェル468は、排出ポート474に隣接する位置において横方向に拡張することができる。
排出ポート474は、カバー476および回転可能な口478を含む。回転可能な口478は、口478をカバー476に向かって付勢し、かつ排出ポート474を閉じた位置(図27Bに示す)に維持するバネ480によって、拡張部分に近い点479においてチップ受容ウェル468に動作可能に連結される。閉じられている間、排出ポート474は、ピペットヘッドからの使用済みの使い捨て可能チップ316a,316b(図10)を蓄積する。
第1モーター456(図23)が動作して、第2上部ネスト454を下部ハウジング52の側壁74(図26に示すような)近くに移動する場合、回転可能な口478の下部面484に連結された排出棒482は、側壁74に係合することができる。さらに第1モーター456が動作すると、排出棒482は、回転可能な口478のさらなる並進移動に抵抗する一方で、チップ受容ウェル468およびカバー476は、移動し続ける。回転可能な口478は、バネの付勢力に抗して回転し、図28Aおよび図28Bに示すように排出ポート474を開く。そしてピペットチップ316a,316b(図10)は、オフデッキチップ排出装置466から落ちて、適切な廃棄容器(図示せず)、またはリサイクル容器(図示せず)に入る。
ここに特に示してはいないが、自動液体処理装置へ、および装置からのトレイの移動のため、および穴あけ、吸引、洗浄、ポンピング、バーコードリーダー、RFIDリーダー、またはステージ熱制御のための装置のために、自動液体処理装置50(図1)がマサチューセッツ州ウォルサムのThermo Fisher Scientificから商業的に入手可能なRAPIDSTAK, Orbitor またはCatalyst Express systemsなどの他の従来の装置と互換性のあることは、当業者には容易に理解できるだろう。自動液体処理装置50の片側または両側から下部ハウジング52内の作業空間54へのアクセスを提供するために、図1の自動液体処理装置50は、回転可能なサイドパネル486(図1)を含むことができることは、当業者には理解できるだろう。
本発明は、様々な実施形態の説明によって示され、これらの実施形態は詳細に説明されたてきたが、これは、本発明の開示範囲をなんら制限、または限定することを意図していない。追加的な利点および改良は、当業者には容易にわかるだろう。本発明の様々な特徴は、使用者のニーズおよび選択に応じて単独または任意の組み合わせで使用することができる。これは、現在知られているように本発明の実施方法とともに本発明の説明となっている。
50 自動液体処理装置
52 下部ハウジング
54 作業空間
56 上部ハウジング
58 液体処理システム
60 後壁
82 ロック機構
84 支持ブロック
86 アダプタプレート
88a,88b アーム
94 ロックピン
98 プランジャ
184 マウント
190 ケージ
192 ピペットヘッド
194 ハウジング
200 作動板
200,218 ピストン板
202 ブロック
216 ピストン
224 トレイ
226 クリップ
236 マガジン
238 ピペットチップ
240 支持体
246 マガジンクリップ
290 アダプタケージ
292 ピペットヘッド
304 ピペッターブロック
306 排出板
310 ハウジング
316 ピペットチップ
346 衝突防止装置
362 ステージ
378 トレイ支持面
390 支持脚
444,446,454 ネスト
466 オフデッキチップ排出装置
468 チップ受容ウェル
474 排出ポート

Claims (35)

  1. 複数の交換可能なピペットヘッドから選択可能な少なくとも1つのピペットヘッドを受け入れるよう構成された液体処理システムであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に設置され、かつ液体を吸引および分配するよう構成された少なくとも1つのピペットヘッドと、
    前記少なくとも1つのピペットヘッドを受け入れるよう構成されたロック機構であって、前記ハウジングによって支持されるアダプタプレートと、前記少なくとも1つのピペットヘッドに動作可能に連結され、かつ前記アダプタプレートに動作可能に連結されるよう構成された支持ブロックとを備えるロック機構と、
    を備える液体処理システム。
  2. 前記ロック機構の前記支持ブロックが、
    作動位置および解放位置の間を移動可能なプランジャと、
    前記支持ブロックの外面に対して伸展位置および引込位置の間で移動可能なロックピンであって、前記ロックピンが前記伸展位置にある場合は、前記支持ブロックは、前記アダプタプレートと動作可能に連結され、または前記アダプタプレートから解放され、および前記ロックピンが前記引込位置にある場合は、前記支持ブロックは、作動板に固定される、ロックピンと、
    を備え、
    前記引込解放位置から前記作動位置への前記プランジャの移動が、前記ロックピンを前記引込位置から前記伸展位置へ動かすことにより、前記支持ブロックが前記作動板に受け入れられる、または前記作動板から取り除かれる、請求項1に記載の液体処理システム。
  3. 前記少なくとも1つのピペットヘッドが、1つまたは複数の流体通路と関連する分配機構を含み、前記分配機構は、流体を前記1つまたは複数の流体通路から吸引または分配するよう構成されている、請求項1に記載の液体処理システム。
  4. 前記システムは、
    前記支持ブロックに動作可能に連結され、かつ前記支持ブロックを前記少なくとも1つのピペットヘッドに接続するケージと、
    前記少なくとも1つのピペットヘッドの前記分配機構を作動するための、前記ケージに動作可能に連結されたモーターと、
    をさらに備える、請求項3に記載の液体処理システム。
  5. 前記少なくとも1つのピペットヘッドが2次元配列に配置された前記1つまたは複数の流体通路を有するマトリックス型ピペットヘッドであって、前記ケージが
    前記モーターを前記マトリックス型ピペットヘッドに接続するよう構成されたプランジャ板をさらに備える、
    請求項4に記載の液体処理システム。
  6. 前記プランジャ板が、前記マトリックス型ピペットヘッドを前記ケージに固定および解放するためのロッキングクリップを含む、請求項5に記載の液体処理システム。
  7. 前記ケージが、マガジンクリップおよびピペットチップのマガジンを含み、前記マガジンクリップが、
    ピペットチップの前記マガジンを受け入れるよう構成された少なくとも2つのアームと、
    ピペットチップの前記マガジンを受け入れる場合に、前記少なくとも2つのアームの各1つが摺動する少なくとも2つのスロットと、
    前記少なくとも2つのアームに係合し、かつピペットチップの前記マガジンが前記マガジンクリップから取り外される場合に、前記マガジンクリップから前記少なくとも2つのアームが取り外されないようにする、付勢ロック装置と、
    をさらに備える、請求項6に記載の液体処理システム。
  8. 前記マガジンクリップが、
    前記マガジンクリップ内のピペットチップの前記マガジンの位置に対する信号を送信するよう構成されたセンサと、
    前記センサに動作可能に連結され、かつ前記信号に応じて前記モーターを制御するよう構成されたコントローラと、
    をさらに備える、請求項7に記載の液体処理システム。
  9. 前記少なくとも1つのピペットヘッドが直線的な配列で配置された前記1つまたは複数の流体通路を有する配列型ピペットヘッドであって、前記システムが、
    前記支持ブロックに動作可能に連結され、かつ前記支持ブロックを前記配列型ピペットヘッドに接続するアライメントブロックと、
    前記分配機構を作動するために前記アライメントブロックに動作可能に連結されたモーターと、
    をさらに備える請求項3に記載の液体処理システム。
  10. 前記モーターがさらに前記配列型ピペットヘッドを伴う前記アライメントブロックをx方向およびy方向の少なくとも一方に移動するよう構成されている、請求項9に記載の液体処理システム。
  11. 前記配列型ピペットヘッドが少なくとも1つの容器に衝突することを防ぐために、前記アライメントブロックが、信号を前記モーターに送信するための衝突防止装置を含み、前記衝突防止装置が、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに隣接する第1位置と、前記ハウジングから離れて付勢される第2位置と、を有するリングであって、前記配列型ピペットヘッドに動作可能に連結されているリングと、
    前記リングが前記第2位置にある場合に、前記リングによって接触されるよう配置されたモータースイッチ、マイクロスイッチ、またはセンサと、
    を備え、
    前記モーターによって前記配列型ピペットヘッドに加えられる下向きの力が、前記配列型ピペットヘッドによる前記リングに対する上向きの力を生じさせ、かつ前記信号が前記モーターの運転を止める、
    請求項9に記載の液体処理システム。
  12. 前記アライメントブロックが、前記配列型ピペットヘッドを前記アライメントブロックから排出するよう構成された排出板を含む、請求項9に記載の液体処理システム。
  13. 前記少なくとも1つのピペットヘッドから前記液体を供給するまたは受け入れるための少なくとも1つの容器をさらに備える、請求項1に記載の液体処理システム。
  14. 前記少なくとも1つの容器を支持するよう構成されたステージをさらに備える、請求項13に記載の液体処理システム。
  15. 前記ステージが、複数の移動可能な支持面を含む、請求項14に記載の液体処理システム。
  16. 前記複数の移動可能な支持面の少なくとも1つが、他の前記複数の移動可能な支持面の上に位置している、請求項15に記載の液体処理システム。
  17. 前記システムは、チップ受容ウェルおよび排出ポートを含むチップ排出装置をさらに備え、前記排出ポートは、収集された使い捨て可能チップを前記システムの外へ放出するよう配置されている、請求項1に記載の液体処理システム。
  18. 前記チップ排出装置が、前記システム内に配置された移動可能ステージに動作可能に連結され、前記移動可能ステージは、前記収集された使い捨て可能チップを放出する前に、前記チップ排出装置を前記システムの側壁へ移動するよう構成されている、請求項17に記載の液体処理システム。
  19. 前記少なくとも1つのピペットヘッドを中で支持する第1ハウジング部分と、
    前記少なくとも1つの容器を中で支持する第2ハウジング部分と、
    をさらに備える、請求項1に記載の液体処理システム。
  20. 前記第2ハウジング部分は、作業空間を囲む閉じた位置と、前記第2ハウジング部分を前記液体処理システムの外の実験装置に接続するよう構成された開いた位置と、を有する少なくとも1つの移動可能な側壁を含む、請求項19に記載の液体処理システム。
  21. ピペットヘッドを液体処理システムに動作可能に結合するよう構成されたピペットヘッドロック機構であって、該ロック機構は、
    前記液体処理システムに動作可能に連結されたアダプタプレートと、
    前記ピペットヘッドに動作可能に連結された支持ブロックであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内で作動位置および解放位置の間で移動可能なプランジャと、
    前記ハウジングの外面に対して伸展位置および引込位置の間で移動可能なロックピンであって、前記ロックピンが前記伸展位置にある場合に、前記支持ブロックは、前記アダプタプレートに動作可能に連結される、または前記アダプタプレートから解放され、および前記ロックピンが前記引込位置にある場合に、前記支持ブロックは、前記作動板に固定される、ロックピンと、
    を備える支持ブロックと、
    を備え、
    前記引込解放位置から前記作動位置への前記プランジャの移動が、前記ロックピンを前記引込位置から前記伸展位置へ動かすことにより、前記支持ブロックが前記作動板に受け入れられる、または前記作動板から取り除かれる、ロック機構。
  22. 前記ロック機構が、
    前記ロックピンに近接する前記支持ブロック上の複数のレールと、
    前記アダプタプレート上の対応する複数の溝と、
    をさらに備え、
    前記支持ブロックが前記アダプタプレートによって受け入れられる場合に、前記アダプタプレートを前記支持ブロックに位置合わせするために前記複数のレールは、前記対応する複数の溝によって受け入れられる、請求項21に記載のロック機構。
  23. 前記プランジャが前記支持ブロック内の第1穴に位置し、かつ前記ロックピンが前記支持ブロック内の第2穴に位置し、前記第1穴は、前記第2穴に略直交し、前記プランジャによる第1の移動が前記第1の移動に直交する前記ロックピンによう第2の移動に変換されるように、前記プランジャおよび前記ロックピンは、対応する斜面を有している、請求項21に記載のロック機構。
  24. マトリックス型ピペットヘッドのためのポンプ作動機構であって、
    前記マトリックス型ピペットヘッドを受け入れるよう構成されたハウジングと、
    前記マトリックス型ピペットヘッドの分配機構を作動するための、前記ハウジングに動作可能に連結されたモーターと、
    前記モーターを前記マトリックス型ピペットヘッドに接続するよう構成されたプランジャ板と、
    を備える、ポンプ作動機構。
  25. 前記プランジャ板が、前記マトリックス型ピペットヘッドを前記ハウジングに固定および解放するためのロッキングクリップを含む、請求項24に記載のポンプ作動機構。
  26. 前記ポンプ作動機構がピペットチップのマガジンを受け入れるよう構成されたマガジンクリップをさらに備え、前記マガジンクリップが、
    ピペットチップの前記マガジンを受け入れるよう構成された少なくとも2つのアームと、
    ピペットチップの前記マガジンを受け入れる場合に、前記少なくとも2つのアームの各1つが摺動する少なくとも2つのスロットと、
    前記少なくとも2つのアームに係合し、かつピペットチップの前記マガジンが前記マガジンクリップから取り外される場合に、前記マガジンクリップから前記少なくとも2つのアームが取り外されないようにする、付勢ロック装置と、
    を備える、請求項24に記載のポンプ作動機構。
  27. 前記マガジンクリップが、
    前記マガジンクリップ内のピペットチップの前記マガジンの位置に対する信号を送信するよう構成されたセンサと、
    前記センサに動作可能に連結され、かつ前記信号に応じて前記モーターを制御するよう構成されたコントローラと、
    をさらに備える、請求項26に記載のポンプ作動機構。
  28. 配列型ピペットヘッドのための液体処理装置であって、
    前記配列型ピペットヘッドを受け入れるよう構成されたアライメントブロックと、
    前記配列型ピペットヘッドの分配機構を作動するための、前記アライメントブロックに動作可能に連結されたモーターと、
    を備える、液体処理装置。
  29. 前記配列型ピペットヘッドが流体容器に衝突することを防ぐために、前記アライメントブロックが、信号を前記モーターに送信するための衝突防止装置を含み、前記衝突防止装置が、
    支持ハウジングと、
    前記支持ハウジングに隣接する第1位置と、前記支持ハウジングから離れて付勢される第2位置と、を有するリングであって、前記配列型ピペットヘッドに動作可能に連結されているリングと、
    前記リングが前記第2位置にある場合に、前記リングによって接触されるよう配置されたモータースイッチ、マイクロスイッチ、またはセンサと、
    を備え、
    前記モーターによって前記配列型ピペットヘッドに加えられる下向きの力が、前記配列型ピペットヘッドによる前記リングに対する上向きの力を生じさせ、かつ前記信号が前記モーターの運転を止める、
    請求項28に記載の液体処理装置。
  30. 前記アライメントブロックが、前記配列型ピペットヘッドを前記アライメントブロックから排出するよう構成された排出板を含む、請求項28に記載の液体処理システム。
  31. 作業空間を所望の数の作業可能面に変換する調整可能なステージであって、前記調整可能なステージは、
    それぞれが実験機器を受け入れるよう構成された複数の作業可能面と、
    前記複数の作業可能面の第1の面を支持する第1可動支持体と、
    前記複数の作業可能面の第2の面を支持する第2可動支持体と、
    を備え、
    前記第2可動支持体は、前記複数の作業可能面の前記第2の面が前記複数の作業可能面の前記第1の面の上に存在する第1の位置と、前記複数の作業可能面の前記第2の面が前記複数の作業可能面の前記第1の面からオフセットする第2の位置と、を有する、調整可能なステージ。
  32. 前記複数の作業可能面の第3の面が、前記第1可動支持体によって支持され、かつ前記第2可動支持体と同一平面上にある、請求項31に記載の調整可能なステージ。
  33. 前記複数の作業可能面の第3の面を支持する第3可動支持体をさらに備え、前記複数の作業可能面の前記第3の面が、前記複数の作業可能面の前記第2の面と同一平面上にある、請求項31に記載の調整可能なステージ。
  34. 液体処理システムと共に使用するチップ排出装置であって、
    ピペットヘッドから1つまたは複数の使い捨て可能ピペットチップを受け入れるよう構成されたチップ受容ウェルと、
    前記チップ受容ウェルから延在し、かつ収集された使い捨て可能チップを前記液体処理システムの外部に放出するよう構成された排出ポートと、
    前記排出ポートに動作可能に連結された回転可能な口であって、前記回転可能な口が第1位置において、前記収集された使い捨て可能チップを前記排出ポート内に保持し、かつ第2位置において前記収集された使い捨て可能チップを前記排出ポートから放出する、回転可能な口と、
    を備えるチップ排出装置。
  35. 前記回転可能な口が、前記第1位置に付勢され、かつ
    前記回転可能な口に動作可能に連結され、かつ前記液体処理システムの側面に接触するよう配置された排出棒であって、前記排出棒および前記側面の接点が、前記回転可能な口を前記第1位置から前記第2位置へ移動し、かつ前記収集された使い捨て可能チップを前記排出ポートから放出する、排出棒をさらに備える、請求項34に記載のチップ排出装置。
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