JP2005181143A - 試料導入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、カートリッジへの流路挿入を確実に実現することに関する。
【解決手段】 本発明は、その断面が斜めであるニードルを用い、このニードルをフローセルの隔壁に挿入し、ニードルとフローセルの流路接続を行うことに関する。好ましくは、断面がそれぞれ外側を向いている1組のニードルを用い、それをフローセルの両端にそれぞれ挿入する。これにより、ニードルが隔壁を貫通する際に、ニードルの断面に力が加わり、ニードルはフローセル中心方向に少し曲がり、フローセル外壁にニードルが接触することを回避できる。この為、少々曲がっているニードルを利用しても、フローセル外壁を傷付けたり、ニードル先端が外壁で塞がり試料導入できなくなることは無い。また、ニードルを介して試料をフローセルに導入する際、ニードルから流れ出た試料が、試料が溜まり易いフローセル外壁(隅)に向かうため、この部分に試料が溜まってしまうことも防げる。更に、フローセル内の廃液を排出する際、ニードルがフローセル外壁(隅)を向いている為、この部分に溜まり易い廃液も確実に排出できる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、カートリッジに流路を挿入し、それを介してカートリッジ内に試料を導入する試料導入装置に関する。例えば、DNAチップが配置されたフローセルを内蔵したカートリッジに2本のニードルを挿入し、それを介して、サンプルや試薬をフローセル内に搬送し、廃液を排出する核酸分析装置に適用される。
下記特許文献1には、DNAチップが配置されたフローセルを内蔵したカートリッジに2本のニードルを挿入し、それを介して、サンプルや試薬をフローセル内に搬送し、廃液を排出する核酸分析装置が開示されている。ここでは、その先端が平坦な2つニードルをフローセル内に挿入している。
米国特許第6114112号明細書
フローセル内にDNAチップ等を配置して試料分析を行う場合、少ない試料でも分析可能とする為に、フローセルを小さくすることが望ましい。例えば、幅約1.5mm、長さ約7mm、厚さ約1mmの略直方体形状の超小型フローセルを用いる場合、ニードルの挿入には精密な位置精度が要求される。しかも、フローセルに対してニードルを何度も抜き差しすると、ニードルが曲がったりする為、正確な挿入がより困難となる。ニードルが正確に挿入できないと、フローセルに十分な試料を導入できない可能性がある。また、フローセル内の廃液をすべて排出できず、残留し、コンタミネーションを引き起こす可能性がある。
本発明の目的は、カートリッジへの流路挿入を確実に実現することに関する。
本発明は、その断面が斜めであるニードルを用い、このニードルをフローセルの隔壁に挿入し、ニードルとフローセルの流路接続を行うことに関する。好ましくは、断面がそれぞれ外側を向いている1組のニードルを用い、それをフローセルの両端にそれぞれ挿入する。これにより、ニードルが隔壁を貫通する際に、ニードルの断面に力が加わり、ニードルはフローセル中心方向に少し曲がり、フローセル外壁にニードルが接触することを回避できる。この為、少々曲がっているニードルを利用しても、フローセル外壁を傷付けたり、ニードル先端が外壁で塞がり試料導入できなくなることは無い。また、ニードルを介して試料をフローセルに導入する際、ニードルから流れ出た試料が、試料が溜まり易いフローセル外壁(隅)に向かうため、この部分に試料が溜まってしまうことも防げる。更に、フローセル内の廃液を排出する際、ニードルがフローセル外壁(隅)を向いている為、この部分に溜まり易い廃液も確実に排出できる。
本発明により、流路接続が確実に実現され、試料のコンタミネーションを軽減できる。
以下、本発明の核酸分析装置について、特にSNP解析装置を例にとり、図面を参酌して説明する。ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
本発明の核酸分析装置では、例えば、アフィメトリックス社製DNAチップに代表される一般的なDNAチップが分析対象とされる他、ナノチップと呼ばれる半導体チップも好適に分析対象とされる。ナノチップとは、マトリックス状に電極が配置され、その表面が透過層構造にてコーティングされた半導体チップであり、ユーザが所望のオリゴヌクレオチド−アレイを構築し、そのオリゴヌクレオチド−アレイに試薬をスパイクして、PCR生成物であるサンプルを分析する。一般的なDNAチップの場合、DNAチップメーカが、既知の塩基配列を有するオリゴヌクレオチド−アレイを備えるDNAチップを供給する。このDNAチップは、ガラス基板等を用い、ガラス基板の所定位置に、オリゴヌクレオチドの前駆体である4種類の塩基(A、G、C、T)を配置し、オリゴヌクレオチド−アレイを形成する。つまり、ガラス基板上でオリゴヌクレオチドを伸長させ、オリゴヌクレオチド−アレイを作成する。一方、ナノチップでは、寒天質の透過層構造に表面が覆われた半導体チップを用い、この透過層構造に、予め作成した核酸を固定することで、核酸アレイを構成する。
図1は、本実施例にかかるDNAチップを用いるSNP解析装置の分解斜視図である。以下、図1を参照して、SNP解析装置の概要を説明する。
SNP解析装置は、主にDNAのSNPを検出することを目的としている。SNPはSingle Nucleotide Polymorphismの略で一塩基多型と呼ばれ、一塩基だけ異なる遺伝子のことを指す。このSNPが病気と関連していると考えられ、さまざまな病気と関連するSNPの探索が精力的に行われている。
本SNP解析装置の最終的な出力は、次の3状態である。サンプルDNAにおいて着目するSNPが両対立遺伝子で存在する、又は存在しない状態(ホモ)と、片方の対立遺伝子のみに存在する状態(ヘテロ)である。これらを判定する方法として、例えば、着目するSNPを持つサンプルと反応し結合する(ハイブリダイズする)試薬を第1番目の蛍光色素により標識しておき、それを持たないサンプルとハイブリダイズする試薬を第1番目とは励起波長、蛍光波長の異なる第2番目の蛍光色素により標識しておく。サンプルDNAに対し前記両試薬を反応させる。第1番目と第2番目の蛍光色素からの蛍光を検出し、それぞれの検出強度の比を求める。この比をもとに、着目するSNPに対する前記3つの状態を判定する。
ここで、上記ナノチップを用いたPCR生成物であるサンプルを分析する手順を説明する。分析手順は、”Amplicaon Down Format”と”Capture Down Format”の2種類がある。
Amplicaon Down Formatでは、まず、半導体チップ上に、一部の塩基配列が不明であり、一端がビオチン化された分析対象PCR生成物(Sample Oligos)を供給し、半導体チップ上の所定の電極に電圧を印可する。すると、そのSample Oligosは、当該電極に引き寄せられ、半導体チップ表面の透過層構造と接触する。そして、Sample Oligosのビオチン標識と透過層構造が反応し(avidin-biotin反応)、Sample Oligosは透過層構造に固定される。半導体チップ表面を洗浄し、別のSample Oligosを用いて上述の工程を繰り返すことにより、半導体チップ上に、Sample Oligosから成る所望のオリゴヌクレオチド−アレイを形成する。Sample Oligosがマトリックス状に配置されたオリゴヌクレオチド−アレイを形成した後、その上に、一端が蛍光標識されたオリゴヌクレオチド(Reporter Oligos)を供給する。Reporter Oligosは、相補的配列を有するSample Oligosとハイブリダイズする。半導体チップ表面を洗浄後、半導体チップ上に励起光を照射する。これにより、Sample OligosとハイブダイズしたReporter Oligosから蛍光が発生する。この蛍光パターンを検出し、解析することで、Sample Oligosの塩基配列を分析することができる。
一方、Capture Down Formatでは、まず、半導体チップ上に、既知の塩基配列を有し、一端がビオチン化されたオリゴヌクレオチド(Capture Oligo)を供給し、半導体チップ上の所定の電極に電圧を印可する。すると、そのCapture Oligoは、当該電極に引き寄せられ、半導体チップ表面の透過層構造と接触する。そして、Capture Oligoのビオチン標識と透過層構造が反応し(avidin-biotin反応)、Capture Oligoは透過層構造に固定される。半導体チップ表面を洗浄し、別のCapture Oligoを用いて上述の工程を繰り返すことにより、半導体チップ上に、Capture Oligoから成る所望のオリゴヌクレオチド−アレイを形成する。Capture Oligoがマトリックス状に配置されたオリゴヌクレオチド−アレイを形成した後、その上に、一部の塩基配列が不明である分析対象PCR生成物(Sample Oligos)を供給する。Sample Oligosは、相補的配列を有するCapture Oligoとハイブリダイズする。これにより、Sample Oligosは、Capture Oligoを介して、半導体チップ上に固定される。半導体チップ表面を洗浄し、一端が蛍光標識されたオリゴヌクレオチ(Reporter Oligos)を供給する。Reporter Oligosは、相補的配列を有するSample Oligosとハイブリダイズする。半導体チップ表面を洗浄後、半導体チップ上に励起光を照射する。これにより、Sample OligosとハイブリダイズしたReporter Oligosから蛍光が発生する。この蛍光パターンを検出し、解析することで、Sample Oligosの塩基配列を分析することができる。
SNP解析装置は主に、分注ユニット、流路系ユニット、インターフェイスユニット、光学系ユニットおよび電源ユニットから構成され、図示しない外部機器(PC)により制御される。SNP解析装置は、DNAチップを備えたカートリッジを装着し、分析を行う。カートリッジは、その内部に半導体素子からなるDNAチップを配置したフローセルを内蔵している。DNAチップは、最大400の核酸プローブを所定位置に配置し、所望のプローブアレイを構築できる。尚、DNAチップ上への核酸プローブの貼り付けから、測定までを自動で行え、オペレータがサンプル毎に装置を操る必要はない。例えば、96個のサンプルの分析は、およそ3時間で行える。
SNP解析装置(101)は、トップカバー(102)、カバー(103)、装置本体(104)、フロントパネル(105)から成る。
分注ユニットは、サンプルや試薬を配置保管できるサンプルハンドリングステーション(106)と、サンプル及び試薬を所定位置へ搬送するためのロボットアーム(112)を含む。サンプルハンドリングステーション(106)は、サンプルや試薬が入っているサンプルトレイ(111)を2つ、Reagentボトルを4つ搭載できる。また、反応酵素を冷却保管できる反応酵素冷却部を備えている。そして、溶液を吸引吐出できるプローブチップを備えたロボットアーム(112)を用い、所定のサンプルや試薬を分注し、注入ポートに投入できる。
流路系ユニットは、3台のシリンジポンプを駆動し、注入ポートから投入されたサンプルや試料、水ボトルに蓄えられた水等を、自動的にフローセル内のDNAチップへ搬送できる。また、洗浄ポートによりプローブチップを洗浄したり、フローセル内や流路を洗浄できる。更に、装置内から生じた廃液を、装置外に配置された廃液ボトルへ排出できる。
インターフェイスユニットはカートリッジを着脱保持でき、カートリッジにニードルを挿入し、ニードルを介して流路接続できる。これにより、所定のサンプルや試薬をフローセル内に搬送することが可能となる。また、DNAチップと電気的接続することにより、核酸プローブの配置場所等を制御可能とする。更に、DNAチップと熱的接続することにより、フローセル内の温度を制御可能とする。
光学系ユニットは、DNAチップ上に存在する蛍光試薬を励起できる光源と、蛍光試薬から生じた蛍光を検出できる検出器を含み、DNAチップ上の画像を出力できる。
電源ユニットは、各ユニットへ駆動電力を供給し、電源電圧として、100、110、120、200、220、230、240VACが使用可能であり、電流値は4A以下で、周波数は50/60Hzに対応している。
SNP解析装置(101)の装置側面には外部機器接続部(110)が配され、図示しないパーソナルコンピュータ(PC)及びバーコードリーダーを接続できる。PCは、SNP解析装置(101)の操作、測定結果の表示、解析、保存を担う。SNP解析装置(101)とPCはイーサネットによって接続される。ハブを介することで1台のPCが最高4つのSNP解析装置(101)を操作することも可能である。また、バーコードリーダーは、サンプルの入ったサンプルトレイやカートリッジに貼付されたバーコードを読み取り、PCへ送信することで測定されるサンプル、試薬、カートリッジの管理を容易にする。
図2は、本実施例のSNP解析装置の概略図である。以下、図2を参照して装置全体の機構部を説明する。尚、図2では、装置本体にカートリッジ(218)が挿入され、装置本体とフローセル(219)がニードル(211)により接続された状態を示している。
流路系ユニットは、ロボットアーム(204)のプローブチップ(205)、水ボトル(201)、ヒスチジンボトル(202)、廃液ボトル(203)、水ポンプ(206)、ヒスチジンポンプ(207)、カートリッジポンプ(208)、洗浄ポート(209)、注入ポート(210)、及びニードル(211)が複数の流路で結ばれた構造となっている。
プローブチップ(205)は、サンプル及び溶液を吸引吐出する配管が接続され、ロボットアーム(204)によりその先端を所定位置に移動させることができる。そして、サンプルハンドリングステーション上に配置されたサンプルトレイ、Reagentボトル及び反応酵素冷却部から、所定のサンプルや試薬を分注し、注入ポートへ投入できる。ここで、注入ポート(210)は、サンプル及び溶液をカートリッジ(218)内フローセル(219)に送り込む前に存在するポートタンクである。注入ポート(210)は、40℃から60℃の範囲で温度制御可能である。導入試料温度とカートリッジ内温度が異なる状態で試料を導入するとスパイクノイズが発生するが、注入ポート(210)より試料導入前に温調することで、スパイクノイズを軽減できる。また、プローブチップ(205)は、洗浄ポート(209)において洗浄することができる。
水ポンプ(206)は、水ボトル(201)からプローブチップ(205)に水を送ること、プローブチップ(205)によりサンプル及び試料の吸引・吐出を行うこと、廃液ボトル(203)に溶液を送ることができる。
また、ヒスチジンポンプ(207)は、ヒスチジンボトル(202)からヒスチジンを注入ポート(210)に送ること、水ボトル(201)から注入ポート(210)に水を送ること、注入ポート(210)に空気を送ること、廃液ボトル(203)にシリンジ内溶液を送る事ができる。
また、カートリッジポンプ(208)は、注入ポート(210)からカートリッジ(218)内フローセル(219)に溶液及び空気を送ること、カートリッジ(218)内のフローセル(219)からカートリッジポンプ(208)に溶液及び空気を送ることができる。
装置内で生成された廃液は、接続部を介して着脱可能に搭載されている装置外部の廃液ボトル(203)へ排出できる。
水ポンプ(206)とカートリッジポンプ(208)を駆動することにより、注入ポートに投入された試薬や洗浄液を、カートリッジ流路を介して、フローセル(219)内へ搬送できる。カートリッジ流路は、ヒスチジンポンプ(207)とカートリッジポンプ(208)を駆動することにより、ヒスチジンによって洗浄される。ヒスチジンポンプ(207)から注入ポート(210)及びカートリッジポンプ(208)までの流路は、ヒスチジン溶液から水に置換できる構造と成っている。水により流路を洗浄することでヒスチジン溶液が流路配管内に析出することを回避している。
尚、水ボトル(201)とヒスチジンボトル(202)には、それぞれと1Lの水とヒスチジンを入れることが可能である。この為、96サンプルの貼り付けから測定までの間、水やヒスチジンをユーザーが追加する必要がない。
インターフェイスユニットは、カートリッジ(218)内のフローセル(219)と装置本体を結ぶ流路となるニードル(211)、カートリッジ冷却ペルチェ(212)、およびポゴピン(213)を含んでいる。カートリッジ冷却ペルチェは、カートリッジと接触し、フローセル(219)の温度を制御できる。ポゴピン(213)は、カートリッジ(218)に設けられた端子に接続され、装置本体とDNAチップの電気的接続を行う。ポゴピン(213)の本数は、12本と少数である為、カートリッジへの接続が容易となっている。
光学系ユニットは、CCDカメラ(214)、EMフィルタ(215)、EXフィルタ(216)、及びLED(217)を含む。LED(217)は、EMファイル(215)により波長特性でフィルターされ、フローセル(219)内のDNAチップ上の蛍光体に光を照射できる。蛍光体から生じた蛍光は、EXフィルター(216)により波長特性でフィルターされ、フローセル(219)の映像はCCDカメラ(214)により取得される。光源としてLED(217)を使用しており、光源の寿命は従来のレーザーの場合より十分長くい為、装置寿命中の光源交換作業を回避でき、メンテナンスが容易となる。
図3はCartridge processor(301)の構成図である。図3を参照して、カートリッジと装置とのインターフェースの説明をする。
カートリッジ押さえ(302)は装置内にカートリッジ(303)を保持する。ニードルブロック(304)はカートリッジ(303)にニードルを挿入し流路接続を形成する。スライドベース(305)はポゴピンやカートリッジ冷却ペルチェによりカートリッジ(303)との電気的・熱的な接続や切断を行う。ニードルベース(306)はニードルブロック(304)が取り付けられ、アクチュエータ(307)から動力を受け、ニードル抜き差しをしたり、シャフト(308)や2種類のバネ(309)、(310)を介してスライドベース(305)の駆動を行う。メカニカルストッパ(311)はアクチュエータ(307)駆動時にスライドベース(305)と接触し動きを制限することで電気的・熱的な接触の位置を一定に保つ。フォトインタラプタ(312)はニードルベース(306)に取り付けられた遮光板が所定の位置にきたことを検知し装置駆動時の初期位置を定める。
図4はカートリッジの詳細図である。図4を参照して、カートリッジの機能を説明する。図4(a)は、カートリッジの全体図であり、図4(b)は、チップ部を拡大した平面図と断面図である。
カートリッジ(401)はDNAチップ(402)、チップの下に配置されチップに試料を送る流路となるフローセル(403)、フローセル末端の試料が導入される部分においてフローセルの密閉を行うセプタム(404)、カートリッジの外観となりチップ・フローセル・セプタムなどを保持するハウジング(405)からなる。カートリッジ(401)は装置から着脱でき、検出目的ごとや測定対象ごとに異なったカートリッジを装置に取り付け、検査を行うことができる。
DNAチップ(402)はDNAプローブがアレイ状に配置されている。チップ上に試料となるDNAが蛍光物質付きで送りこまれ、DNAプローブとハイブリダイズし、蛍光検出を行うことで、DNAのSNPs判定を行う。本実施例では400サイトのDNAプローブを有し、プローブ形成の際、電気的にDNAを引き付け、貼り付ける。
フローセル(403)は、カートリッジ内部に試料を溜めることで、DNAチップ(402)上に試料を導入・保持する。本実施例ではフローセルサイズは長さ約7mm、幅約1.5mmである。セプタム(404)はカートリッジフローセル(403)の両端にあるニードル挿入口でシールを行い、試料漏洩を防止する。本実施例ではシリコン製厚さ約1.6mmのセプタムを用いる。ハウジング(405)はDNAチップ(402)、フローセル(403)、セプタム(404)等を保持、収容する。各種反応において電気・熱を用いることから、ハウジング(405)は難燃材を用いられている。
図5は装置内にカートリッジを挿入・固定する機構である。図5(a)は、カートリッジ、カートリッジ押さえ、及びスイッチの位置関係を示し、図5(b)は、カートリッジの3個のピンと装置側長穴による固定法を示す。
カートリッジ押さえ(501)はカートリッジ(502)挿入時に適切な位置へ導く形状を有する。カートリッジ押さえ(501)の先端にはマイクロスイッチ(503)が取り付けられカートリッジ(502)の挿入を検知する。カートリッジ(504)の位置決めはカートリッジ側の3本のピン(505)と装置側の3つの長穴(506)により定められる。
カートリッジ押さえ(501)は曲面の外形をもつカートリッジ(502)と、点接触することで、接触抵抗を減らし、スムーズな挿入を実現している。また、カートリッジ押さえ(501)の最深部に取り付けられたマイクロスイッチ(503)がカートリッジ(502)で押されて挿入検知する際、カートリッジ押さえ(501)は、カートリッジ(502)が正しい位置にきてカートリッジ先端でのみマイクロスイッチ(503)が押されるような形状となっている。そのため、カートリッジ挿入時に生じる可能性がある誤検知の危険性を回避している。
カートリッジ(504)の位置決めはカートリッジに取り付けられた先端が球状である3本のピン(505)と、装置側に設けられた3個の傾斜を有する長穴(506)により実現される。断面図で見ると、各ピン先端部の球面と長穴の傾斜面が接触し位置状態を定めている。3本のピン(505)の中心にはカートリッジのDNAチップが位置し、3個の長穴(506)の中心にはDetector部光学系測定中心が位置する。この構成より、ピンや穴の加工位置が設計値に対して多少ずれても、3本ピンの中心と3個の長穴の中心位置ずれは小さく、Detector部で測定する際、位置合わせを最小限に抑えることが出来る。
図6はニードルブロックとニードルベースの組立図である。図6を参照し、ニードルの挿入位置調整方法を説明する。
ニードルベース系(601)はニードルブロック(602)、位置決めピン(603)、N調整ベース(604)、固定ねじ(605)、ニードルベース(606)からなる。ニードルブロック(602)は位置決めピン(603)を基準としN調整ベース(604)に取り付けられる。N調整ベース(604)は2個の穴(607)を介して固定ねじ(605)でニードルベース(606)に取り付けられる。2個の穴(607)は固定ねじ(605)に対しての2mmの尤度を有しているため、位置調整が可能である。N調整ベース(604)の位置調整より、それに取り付けられたニードルブロック及びニードルの位置調整を実現する。ニードルを交換する際はニードルブロック(602)のみをN調整ベース(604)から取り外し、ニードルを交換し、位置決めピン(603)を基に取り付けを行うので、再調整が不要である。
図7はニードルとニードルブロックの詳細図である。図7を参照し、ニードルをニードルブロックに取り付ける方法を説明する。図7(a)はニードルとニードルブロックの詳細図であり、図7(b)はニードルガイドの詳細図であり、図7(c)はニードルブロックの詳細図である。
ニードル系(701)は、ニードル(702)、ニードルガイド(703)、ニードルブロック(704)、ニードルシール(705)、ニードル押さえネジ(706)からなる。
ニードル(702)はカートリッジのフローセルへセプタムを介して挿入され、カートリッジとの流路をつくる。本実施例ではニードル先端は45°にカットされ、切り口はセプタム詰まり防止のため、バリ取りがなされている。
ニードルガイド(707)はニードルと接着され、円筒形状の一部に突起(708)を有する。ニードルブロック(709)はニードルガイドを受ける円筒穴(710)、円筒穴底面にニードルガイドの突起を受ける窪み(711)を有する。ニードルブロックの窪み(711)にニードルガイドの突起(708)が入ることで、ニードルガイド(703)と接着されたニードル(702)の切り口を方向付ける。本実施例では45°にカットされた切り口が2本のニードルそれぞれに対して外向きになるよう取り付けられる。
ニードルガイド(707)の円筒形状がニードルブロック(709)の円筒穴に組み込まれることで、ニードル(702)とニードルブロック(704)の同心度を高くできる。そのため、ニードル交換による位置再現性が実現でき、メンテナンス性が向上する。また、ニードルガイド(703)が納まるニードルブロック(704)の円筒穴を2個平行に配置することで、その穴に組み込まれる2本のニードルを平行且つ切り口方向を揃えた状態で配置できる。そのため、1個のニードルブロック(704)を位置調整することで、2本のニードル(702)の位置を定めることができ、ニードルを1本毎に位置調整する場合と比較し、簡易で高精度な位置調整が実現できる。2本のニードル(702)がニードルブロック(704)に取り付けられる際、長さが揃っていないとカートリッジへの挿入や送液が困難となる。本方法では、ニードル(702)とニードルガイドの接着時の位置関係、ニードルガイド(703)の寸法、ニードルブロック(704)のガイド受け穴寸法が正確であれば、ニードルガイド(703)の円筒側面がニードルブロック(704)の円筒穴側面に沿い、ニードルガイド(703)の円筒底面がニードルブロック(704)の円筒穴底面に接触するようニードル押さえネジ(706)で押し付けられるため、調整する必要なく、2本のニードルの長さを揃えることが可能である。
ニードルシール(705)はニードルガイド(703)とニードルブロック(704)の接続部に設けられ、送液時の試料流出を防ぐ。本実施例では材料としてフッ素樹脂を用い、ニードル押さえネジ(706)による押し込みでニードルシール(705)をニードルガイド(703)、ニードルブロック(704)のそれぞれと密着させ、ニードルシール(705)を弾性変形させることにより、シール機能を果たす。
図8は2本のニードルの向きに関する図である。図8を参照し、2本のニードルの向きに関する説明を行う。
2本のニードル(801、802)がカートリッジのセプタム(803)を介しフローセル(804)に挿入されると、装置とカートリッジを結ぶ流路が確立される。フローセル(804)はカートリッジ内において液体を溜める部分であり、側面と底面の境界は曲面の角R形状となっている。本装置では1本のニードル(801)は注入ポートに、もう一本のニードル(802)はカートリッジポンプにつながっているので、カートリッジ内に液体を導入する際、注入ポートに一時的溜まっている液体をカートリッジポンプで引くことで導入される。2本のニードル(801、802)で流路をつくり、送液を行うため、連続した送液が可能であり、ポンプ吸引・吐出の両方で液体を送ることができる。
ニードル先端は45°に切られているので、カートリッジへ挿入する際、2本のニードルの位置関係は、フローセル中心に対し切り口が2本とも外側を向いている状態[外側](図8(a))、2本とも内側を向いている状態[内側](図8(b))、フローセル送液方向に対し切り口が垂直方向を向いている状態[垂直](図8(c))などがある。
DNA鑑定に必要となる試薬は効果であるため、カートリッジ内のフローセル(804)を小さくし、試薬量を減らすことはコストの面で効果が大きい。しかし、フローセルが小さいと、ニードル挿入の位置精度が非常に要求される。そのため、ニードルとフローセルの挿入位置関係において尤度が大きいことが望ましい。フローセル側壁と底面の境界は曲面形状であるため、フローセル末端部の同じ位置にニードルを挿入する場合でも、[内側](図8(b))より[外側](図8(a))の方が、ニードル先端がフローセル壁面から離れた位置にくるため、曲面部にあたる可能性が小さい。同様に、[垂直](図8(c))もニードル先端がフローセル壁面に近い位置にくるため、フローセル側壁と底面の境界の曲面形状にニードル先端が接する可能性が高い。そのため、[外側](図8(a))はニードル挿入位置の尤度が最も大きい。
[外側](図8(a))と[内側](図8(b))ではフローセルを流れる液体の挙動が異なる。[外側](図8(a))ではニードルの切り口がフローセル末端側を向いているため、フローセル末端を満たして液体が流れるが、[内側]ではニードル先端の切り口はフローセル中心側を向いているため、フローセル末端に液体は十分には満たされない。フローセル末端とはフローセルの中心から最も離れた流路の端点のことを示す。フローセルを洗浄する際、前の試料が残り、キャリーオーバーの原因となる可能性がある。
送液時の流れの方向とニードル先端の切り口に関して、[外側](図8(a))では切り口と送液方向が逆向きであり、[内側](図8(b))では切り口と送液方向が同じ向きである。そのため、[外側](図8(a))より[内側](図8(b))の方が滑らかな流れが実現でき、気泡混入などを低減することができる。
ニードル挿入位置とフローセルの関係において、挿入位置がフローセル末端に近い状態(図8(d))やフローセル末端に遠い状態(図8(e))がある。フローセル末端に近い状態(図8(d))では挿入位置における尤度が小さくなるが、フローセル全体を液体で満たすことが可能となる。フローセル末端に遠い状態(図8(e))では、挿入位置における尤度は大きくなるが、フローセル末端まで液体を送ることができず、フローセル洗浄作業などがある場合、十分な効果が得られない。逆に、フローセル洗浄しない使い捨て使用の場合、フローセル末端に遠い状態(図8(e))のように、ニードル挿入の尤度を優先したフローセル末端から離れた位置での挿入が適している。
本実施例では、ニードル先端の切り口がフローセル中心に対して外側を向いている状態[外側]でフローセル末端近くに挿入することで、ニードル挿入時の位置決めにおける尤度とり、試薬量を減らし、キャリーオーバーの小さくなる構造を採用した。
図9は、装置の処理フローを示す図である。以下、図9を参照して装置の処理フローを説明する。
装置をPower−onし、初期化(901)を行う。水−ボトル内の水容量確認とヒスチジン−ボトル内のヒスチジン容量確認を行う。
サンプル等準備(902)として、バーコードリーダーで、Low Salt Buffer、High Salt Buffer、NaOH、サンプルが入ったマイクロタイタープレート、カートリッジのバーコードを各々読み、そのたびにLEDが点灯するので、その場所に各々を正しく設置する。
サンプルDNAの貼り付け(903)を以下のように行う。ロボット−プローブチップを洗浄ポートに移動させ、水−ポンプを稼動させプローブチップを洗浄する。ロボットプ−ローブチップを目的のサンプル位置に移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップからサンプルを吸引する。ロボットをPI検知位置に移動させ、キャリブレーションの確認を行う。ロボット−プローブチップを注入ポートに移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボットプローブチップから吐出する。カートリッジ−ポンプを稼動させ、サンプルをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジActive Chip内の目的の位置に、およそ0.2mAの電流を60秒印加する。ヒスチジン−ポンプを稼動させ、ヒスチジンを注入ポートに送る。カートリッジ−ポンプを稼動させ、カートリッジフローセル洗浄のためにヒスチジンをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジ−ポンプを稼動させ、ヒスチジンを廃液ボトルに移動させる。
レポータDNAの導入(904)を以下のように行う。ロボット−プローブチップを洗浄ポートに移動させ、水−ポンプを稼動させプローブチップを洗浄する。ロボットプ−ローブチップをHigh Salt Buffer位置に移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップからHigh Salt Bufferを吸引する。ロボットをPI検知位置に移動後、キャリブレーションの確認を行う。ロボット−プローブチップを注入ポートに移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボットプローブチップから吐出する。カートリッジ−ポンプを稼動させ、High Salt Bufferをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジ−ポンプを稼動させ、High Salt Bufferをカートリッジフローセルに移動後、カートリッジ−ポンプを稼動させ、High Salt Bufferを廃液ボトルに移動させる。
ロボット−プローブチップを洗浄ポートに移動させ、水−ポンプを稼動させプローブチップを洗浄する。ロボット−プローブチップを蛍光体がついたDNA(レポータDNA)位置に移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップからレポータDNAを吸引する。ロボットをPI検知位置に移動後、キャリブレーションの確認を行う。ロボット−プローブチップを注入ポートに移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップから吐出する。カートリッジ−ポンプを稼動させ、レポータDNAをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジ−ポンプを稼動させ、レポータDNAをカートリッジフローセルに移動させ、およそ60秒維持する。カートリッジ−ポンプを稼動させ、レポータDNAを廃液ボトルに移動させる。
ロボット−プローブチップを洗浄ポートに移動させ、水−ポンプを稼動させプローブチップを洗浄する。ロボット−プローブチップをHigh Salt Buffer位置に移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップからHigh Salt Bufferを吸引する。ロボットをPI検知位置に移動後、キャリブレーションの確認を行う。ロボット−プローブチップを注入ポートに移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップから吐出する。カートリッジ−ポンプを稼動させ、High Salt Bufferをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジ−ポンプを稼動させ、High Salt Bufferをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジ−ポンプを稼動させ、High Salt Bufferを廃液ボトルに移動させる。カートリッジフローセルの温度を設定温度に上昇させ、およそ60秒維持する。
非特異的吸着レポータDNAの洗浄(905)を以下のように行う。ロボット−プローブチップを洗浄ポートに移動させ、水−ポンプを稼動させプローブチップを洗浄する。ロボット−プローブチップをLow Salt Buffer位置に移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップからLow Salt Bufferを吸引する。ロボットをPI検知位置に移動後、キャリブレーションの確認を行う。ロボット−プローブチップを注入ポートに移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップから吐出する。注入ポートの温度を設定温度に上昇させ、およそ60秒維持。カートリッジ−ポンプを稼動させ、Low Salt Bufferをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジ−ポンプを稼動させ、Low Salt Bufferを廃液ボトルに移動させる。
ロボット−プローブチップを洗浄ポートに移動後、水−ポンプを稼動させプローブチップを洗浄する。ロボットプ−ローブチップをLow Salt Buffer位置に移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップからLow Salt Bufferを吸引する。ロボットをPI検知位置に移動後、キャリブレーションの確認を行う。ロボット−プローブチップを注入ポートに移動後、水−ポンプを稼動させ、ロボット−プローブチップから吐出する。カートリッジ−ポンプを稼動させ、Low Salt Bufferをカートリッジフローセルに移動させる。カートリッジフローセルの温度を設定温度にする。
CCDカメラで画像を取得する(906)。
カートリッジ−ポンプを稼動させ、Low Salt Bufferをカートリッジフローセルに移動する。カートリッジ−ポンプを稼動させ、Low Salt Bufferを廃液ボトルに移動する。装置終了処理(907)後、装置Power−offする。
図10は装置とカートリッジとのインターフェースを模式的に表したものである。図10(a)〜(c)を参照して、各種インターフェースが接続される手順を説明する。
装置とカートリッジとのインターフェースには電気的・熱的・流路的インターフェースがある。接続は段階的に行われ、[Initialize](図10(a))、[Pogopin](図10(b))、[Attach](図10(c))の3通りの状態が維持可能である。[Initialize](図10(a))ではすべてのインターフェースが未接続状態である。[Pogopin](図10(b))では、電気的・熱的インターフェースは接続状態、流路的インターフェースは未接続状態である。[Attach](図10(c))では、すべてのインターフェースが接続状態である。
装置とカートリッジのインターフェース接続を実現する機構は、流路的インターフェースを構成するニードル(1004)とニードルベース(1005)、電気的・熱的インターフェースを構成するペルチェ(1006)とポゴピン(1007)とスライドベース(1008)、インターフェースの駆動に関連するアクチュエータ、シャフト(1009)、メカニカルストッパ(1010)、3種類のバネ(1011)(1012)(1013)、オサエ(1014)からなる。
[Initialize](図10(a))では、カートリッジ(1015)が挿入できるよう、ペルチェ(1006)とポゴピン(1007)は左側に位置するのが望ましい。ペルチェ(1006)とポゴピン(1007)はスライドベース(1008)に取り付けられ、スライドベース(1008)はシャフト(1009)に沿って左右への移動が可能である。スライドベース位置はシャフト(1009)を通る左側のバネ(1011)と右側のバネ(1012)の負荷のつりあいで定まる。
[Pogopin](図10(b))では、ポゴピン(1007)による電気的インターフェースの接続とペルチェ(1006)による熱的インターフェースの接続がなされる。アクチュエータに取り付けられているニードルベースが右側に移動することで流路的インターフェースが右側へ移動し、バネ(1011)(1012)の力を受け、電気的・熱的インターフェースも右側へ移動し、メカニカルストッパ(1010)に接触した時点で静止し、電気的・熱的インターフェースの状態を保持する。
[Attach](図10(c))では電気的・熱的インターフェースの接続に加え、ニードル(1004)による流路的インターフェースの接続がなされる。アクチュエータ駆動より、ニードルベース(1005)は[Pogopin]状態より更に右側へ移動するが、電気的・熱的インターフェースはメカニカルストッパ(1010)より位置状態を保持したままであるので、流路的インターフェースを担う部分のみが駆動し、接続がなされる。
本方式は一つのアクチュエータで3つの位置状態を準間欠的に実現可能であるため、装置を小型化することができる。
ニードルベース(1005)と装置壁面にはカートリッジ保護ストッパが取り付けられ、誤動作した際にニードルベース(1005)が右側へ進みすぎ、ニードル(1004)によってカートリッジ(1015)が割れるということがないよう、ニードルベース(1005)駆動量を制限している。
ポゴピン(1007)やペルチェ(1006)がカートリッジ(1015)接触した際、反力によりスライドベース(1008)自体が斜めに傾いてしまうので、オサエ(1014)により補助的にスライドベース(1008)を押し、傾きを防ぐ構造をしている。代替案としてはオサエ(1014)の位置にもう一本シャフトと2種類のバネを持ってきて、前述の2本のシャフト(1009)とバネ(1011)(1012)と同等の構造を3本で実現し、傾きを抑える方法がある。問題点としてはカートリッジ挿入部の奥にはカートリッジ(1015)の検出をするマイクロスイッチがあり3本目を配置する場所がないこと、3本を厳密に平行に配置しなければスライドベースが滑らかに移動しないことが挙げられる。オサエ(1014)による方法は、スペースを確保し、ガイドシャフト(1009)2本の簡単な構造でスライドベースの滑らかな移動と傾きの抑制を実現している。
尚、本実施例では、ニードルベースが駆動し、ニードルを移動させる構成となっている。しかし必要に応じ、ニードルを固定し、カートリッジを移動させる構成としても良い。
DNAチップを用いるSNP解析装置の分解斜視図。 SNP解析装置の概略図。 Cartridge processorの構成図。 カートリッジの詳細図。 装置内にカートリッジを挿入・固定する機構を説明する図。 ニードルブロックとニードルベースの組立図。 ニードルとニードルブロックの詳細図。 2本のニードルの向きと流体の流れを説明する図。 装置の処理フローを示す図。 カートリッジに各種インターフェースが接続される手順を説明する模式図。

Claims (8)

  1. 以下の構成を含む試料導入装置;
    セプタムを備えたフローセルを含むカートリッジを装着できるカートリッジインターフェイス;
    セプタムに対して相対的に移動し、セプタムに挿入可能な開口面を備え、該開口面の法線方向が該移動方向と異なるニードル;
    セプタムにニードルが挿入されるように、ニードルをセプタムに対し相対的に移動させるニードル移動機構;
    ニードルと接続し、所定の試料を送液できる送液機構。
  2. 請求項1記載の試料導入装置であって、
    前記ニードルの開口面がフローセル中心に対して外向きに調節された試料導入装置。
  3. 請求項1記載の試料導入装置であって、
    前記ニードルの開口面がフローセル外壁を向いている試料導入装置。
  4. 請求項1記載の試料導入装置であって、
    前記ニードルは2本であり、該ニードルの開口面がそれぞれ外側を向いている試料導入装置。
  5. 請求項1記載の試料導入装置であって、
    前記ニードル移動機構が、ニードルを着脱可能に配置できるニードルブロックを含み、該ニードルブロックがニードル移動機構に着脱可能できる試料導入装置。
  6. 請求項5記載の試料導入装置であって、
    前記ニードルブロックが、二つのニードルを略平行、且つその開口面がそれぞれ外側を向くように配置する試料導入装置。
  7. 請求項1記載の試料導入装置であって、
    フローセルが、DNAチップを内蔵し、
    該DNAチップに励起光を照射し、DNAチップ上から放出された光を測定できる光学機構を含む試料導入装置。
  8. 請求項7記載の試料導入装置であって、
    前記DNAチップが、その表面の特定部位にオリゴヌクレオチドを配置でき、所望のオリゴヌクレオチド−アレイを構築できる試料導入装置。
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