JP2013531077A - 含フッ素ポリウレタン組成物 - Google Patents

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Abstract

Figure 2013531077

Figure 2013531077

本発明は、
(A)−(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(ROF)]を含む少なくとも1種の含フッ素ブロックと、少なくとも1種のイオン化性基を有し、場合により1種またはそれ以上の芳香族または環状脂肪族基を有する炭化水素鎖[鎖(R)]を含む少なくとも1種の官能性ブロックと、を含むイオン化性含フッ素ポリウレタンポリマー[ポリマー(PUR)]であって、上記ブロックが、上記式(I)
(式中、Eは、場合により1種またはそれ以上の環状脂肪族または芳香族基を有する直鎖または分枝の2価の炭化水素基である)のウレタン部分により結合されている、イオン化性含フッ素ポリウレタンポリマー[ポリマー(PUR)]、ならびに
−1種またはそれ以上の式(II)のエステル部分および/または式(III)のウレタン部分および/または式(IV)の尿素部分により結合されている1種またはそれ以上のパーフルオロアルキル鎖[鎖(R)]を含む含フッ素ポリマー[ポリマー(P)]
から選択される少なくとも1種の官能性含フッ素ポリマー[ポリマー(F)]と;
(B)少なくとも1種の官能基を含む、上記ポリマー(F)とは異なる少なくとも1種の官能性含水素ポリマー[ポリマー(H)]と;
(C)少なくとも1種の架橋剤と
を含む水性組成物であって、ポリマー(F)対ポリマー(H)の重量比が0.75を超える、水性組成物に関する。

Description

本出願は、2010年4月21日に出願された欧州特許出願第10160615.0号の優先権を主張するものであり、この内容全体をあらゆる目的で本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
本発明は、含フッ素ポリウレタン組成物、上記組成物の製造方法、基材を塗装するための上記組成物の使用、および塗装された基材に関する。
コーティングに使用される(パー)フルオロポリエーテル構造を有するアイオノマー性ポリウレタンの水性分散液は周知である。これらの化合物は10℃〜200℃の幅広い温度で架橋させることができ、それによって耐久性塗膜を提供するものである。
これに従い、(特許文献1)(SOLVAY SOLEXIS S.P.A.)(2003年12月10)には、架橋剤を含む(パー)フルオロポリエーテル構造を有するアイオノマー性ポリウレタンの水性分散液が開示されており、これを様々な基材に適用することにより、高い耐水および耐溶剤性、低摩擦係数、ならびに落書き防止性を有する架橋塗膜が得られる。
さらに(特許文献2)(MINNESOTA MINING AND MANUFACTURING COMPANY)(1996年4月11日)には、2種類の水性組成物を混合することにより調製される2液型水系組成物が開示されている。その一方は、ポリウレタンプレポリマーおよび場合により1種またはそれ以上のアクリル系ポリマーを含むものであり、上記プレポリマーは、場合により、特に含フッ素ポリエーテルジオールセグメントから選択されるセグメントを含み、かつカルボン酸基およびヒドロキシル基を両方を、プレポリマーの酸価が約10〜100の範囲となり、プレポリマーの水酸基価が平均約1.85〜2.7の範囲となるような量で有している。もう一方は、ポリイソシアネート、ブロック化ポリイソシアネート、およびこれらの混合物から選択される架橋剤を含むものである。硬化により得られる最終組成物はコーティングとして使用すると高い制振性および非常に優れた耐引掻き性、耐擦傷性、および自己回復性を示す。しかしながら、当該明細書においては、上記硬化組成物を意匠性および保護コーティングに使用することは述べられていない。
意匠性コーティングは、典型的には、建築物表面、特に建物の内装および/または外装面ならびに他の物理的構造物(特にストリートファニチャー(urban furniture)等)ならびに公共輸送機関の内装および/または外装面の保護に使用されている。
建築分野における保護コーティングへの要求は依然として高まる一方であり、一般に激しい大気汚染物質や天候条件に曝される建築物表面には長期間持続する保護を施すことが必要である。
建物の外壁、擁壁、および記念碑には石材を用いるのが一般的である。煉瓦およびコンクリートブロックは最も慣用されている種類の一般的な石材である。過酷な天候下においては霜による損傷が石材表面を劣化させる原因となる。さらに、石材表面は水分を吸収して内部に溜め込みやすいため、特に、強化コンクリート構造物に埋め込まれた鉄筋棒が典型的な腐食を起こしている場合は、その腐食作用に耐えられるように保護することが必要である。したがって、石造物の存続期間に亘る耐久性と、取り込んだ水分を塗装面の外に放出すると同時にさらなる水分の侵入を防ぐ呼吸性(breathability)とを維持することができる保護コーティングが求められている。
塗料による落書きもまた、石、煉瓦、およびモルタルで作られた建物(公共輸送機関を除く)や歴史のある記念碑が被りやすい代表的かつ増加している被害であり、特に落書きの跡から表面を保護するのに一層適した保護コーティングが必要とされている。
落書き防止コーティングは、表面に適用された後に落書きと一緒に除去される犠牲および半犠牲コーティングならびに落書き塗料が表面に付着するのを防ぐ永久コーティングに分類することができる。
犠牲コーティングは被保護壁または被保護面上に透明なバリア被膜を形成する。この表面が汚損された場合は高圧洗浄機を用いてコーティングを落書きと一緒に剥ぎ取ることができる。その後はコーティングを再び適用する必要がある。犠牲コーティングの作製に使用される材料は、通常は、アクリレート、バイオポリマー、ワックス等の光学的に透明なポリマーである。これらのポリマーは容易に除去できるように基材に弱く結合している。セーフティーシールドとして周知の半犠牲コーティングは、壁または面上で表面の細孔を保護する封孔処理剤(penetrating sealer)として作用する。この面が汚損された場合は、落書き落とし剤および高圧洗浄機を併用することによりコーティングを剥ぎ取ることができる。通常は、再び落書き防止用セーフティーシールドが適用される。
永久コーティングの場合は、落書き塗料が表面に付着するのを防ぐ保護面を作り出すことで機能する。この面が汚損された場合は、通常は特殊な除去剤を用いて落書き塗料が除去される。その素地面および保護コーティングは無傷のまま残ることになる。
永久コーティングとしては、特に、フルオロカーボン系化学物質を主体とする種類のものが挙げられる。フッ素系コーティングは落書き防止分野の中でも最も効果が高いものであり、これは特にその撥水および撥油性に由来する。これらのコーティングはまた、化学的に不活性なだけでなく非常に耐久性が高いという利点も兼ね備えている。残念なことに、これらは高価でもあり、適用が難しい場合もある。
欧州特許出願公開第1369442A号明細書 国際公開第96/10595号明細書パンフレット
したがって、以下の特性を備えたコーティングを得ることを可能にするであろう(パー)フルオロポリエーテル構造を有する架橋性アイオノマー性ポリウレタンを主体とする組成物であって、素地を傷めない(non−aggressive)清掃条件で容易に落とすことができ、屋外および屋内における現地塗装に上首尾に使用できる組成物が利用できることが望まれていた:
−低VOC(揮発性有機化合物)含有量、
−耐薬品性、
−UV劣化および風化に対する耐性、
−撥水および撥油性、
−汚れ落ち性(stain−and soil−release)、
−呼吸性、
−あらゆる種類の基材への十分な付着(数回の清掃サイクル後でさえも)、
−非常に優れた落書き防止性。
したがって、本発明の目的の水性組成物は:
(A)−(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(ROF)]を含む少なくとも1種の含フッ素ブロックと、少なくとも1種のイオン化性基を有し、場合により1種またはそれ以上の芳香族または環状脂肪族基を有する炭化水素鎖[鎖(R)]を含む少なくとも1種の官能性ブロックとを含む、イオン化性含フッ素ポリウレタンポリマー[ポリマー(PUR)]であって、上記ブロックが、以下の式(I):
Figure 2013531077
(式中、Eは、場合により1種またはそれ以上の環状脂肪族または芳香族基を含む直鎖または分枝の2価の炭化水素基である)を有するウレタン部分により結合されている、イオン化性含フッ素ポリウレタンポリマー[ポリマー(PUR)]、ならびに
−1種またはそれ以上の、以下の式(II):
Figure 2013531077
を有するエステル部分および/または式(III)を有するウレタン部分および/または式(IV)を有する尿素部分により結合されている1種またはそれ以上のパーフルオロアルキル鎖[鎖(R)]を含む、含フッ素ポリマー[ポリマー(P)]
から選択される少なくとも1種の官能性含フッ素ポリマー[ポリマー(F)]と、
(B)少なくとも1種の官能基を含む、上記ポリマー(F)とは異なる少なくとも1種の官能性含水素ポリマー[ポリマー(H)]と、
(C)少なくとも1種の架橋剤と
を含み、ポリマー(F)対ポリマー(H)の重量比が0.75を超えるものである。
驚くべきことに、本出願人は、本発明による水性組成物が、上述したすべての要求特性を十分に満たす保護コーティングとして上首尾に使用されることを見出した。
ポリマー(PUR)の鎖(ROF)は、典型的には、(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖に沿ってランダムに分布している1種またはそれ以上の繰り返し単位R°を含み、上記繰り返し単位R°は、
(i)−CFXO−(式中、Xは、FまたはCF)、
(ii)−CFCFXO−(式中、Xは、FまたはCF)、
(iii)−CFCFCFO−
からなる群から選択される。
鎖(ROF)は、好ましくは、(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖に沿ってランダムに分布している1種またはそれ以上の繰り返し単位R°’を含む(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖であり、上記繰り返し単位R°’は、
(i)−CFO−、
(ii)−CFCFO−
からなる群から選択される。
(ii)型の繰り返し単位R°’および(i)型の繰り返し単位のモル比は、有利には、0.1〜10、好ましくは0.5〜5の範囲にある。
鎖(ROF)は、有利には、ウレタン部分に結合している式−CFCH(OCHCHs’−(式中、s’は、それぞれ同一または異なる、0〜5からなる整数である)の末端架橋基を含む。
錯誤回避のため、上述した鎖(ROF)およびウレタン部分の間の末端架橋基は、以下の図式に示されるように結合しているものとする:
Figure 2013531077
ポリマー(PUR)の鎖(R)は、通常は、2〜14個の炭素原子を有する。
鎖(R)は、少なくとも1種のイオン化性基すなわち適切なpH条件下でカチオン性またはアニオン性基を生成する基を含む。好適なイオン化性基の中でも、特に、式−SOHのスルホン酸基、式−COOHのカルボン酸基、およびアミン基(鎖(R)の主鎖中に式−N(R)−(式中、Rは、Hおよび1〜6個の炭素原子を有する炭化水素基から選択される)として含まれるかまたは側鎖中に−N(RN1)(RN2)(式中、RN1およびRN2は、互いに同一であるかまたは異なっており、Hおよび1〜6個の炭素原子を有する炭化水素基から独立に選択される)として含まれるかのいずれか)を挙げることができる。
鎖(R)は、好ましくは、
(j)式:
Figure 2013531077
(式中、Tは、2〜12個の炭素原子を有する、3価の直鎖または分枝の、環状または非環状の、脂肪族または芳香族炭化水素基である)のカルボン酸含有鎖(R’HC)であって;鎖(R’HC)の式−T(COOH)−が、好ましくは、以下:
Figure 2013531077
から選択される、カルボン酸含有鎖;
(jj)式:
Figure 2013531077
(式中、RN1およびRN2は上記と同義であり、Qは、2〜12個の炭素原子を有する、3価の直鎖または分枝の、環状または非環状の、脂肪族または芳香族炭化水素基である)のアミン含有鎖(R”HC)であって;鎖(R”HC)の式−Q[N(RN1)(RN2)]−が、好ましくは、以下の式:
Figure 2013531077
(式中、RN1およびRN2は上記と同義であり、好ましくは、RN1およびRN2は、直鎖または分枝のC〜Cアルキル基から独立に選択され、;m、m’、およびm”は、0〜4の整数であり、但し、mおよびm”の少なくとも1個はゼロを超え;Rは、Hまたは直鎖もしくは分枝のC〜Cアルキル基である)に従う、アミン含有鎖(好ましいアミン含有鎖(R”HC)は、式−CH(CH−N(C)−CH−および/または−CH(CH−N(CH)−CH−を有する);
(jjj)式:
Figure 2013531077
(式中、RN1は上記と同義であり、好ましくは、RN1は、C〜Cアルキル基から選択され;KおよびK’は、1〜6個の炭素原子を有する2価の炭化水素基である)のアミン含有鎖(R”’HC)から選択される。
2価の炭化水素基Eは、特に:
Figure 2013531077
(式中、
−nは、1〜12の整数、好ましくは6であり;
−Jは、単結合;メチレン基(−CH−);酸素原子(−O−);−C(CH−基;−C(CF−基;−SO−基;−C(O)−基から選択される2価の架橋基であり;好ましくは、Jはメチレン基であり;
−R、R、R、およびRは、それぞれ同一であるかまたは異なっており、独立に、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、C〜C炭化水素基(例えば、メチル、エチル)、置換基(特に、−OR、−NRH’H”、−C(O)−RH”’等(式中、R、RH’、RH”、およびRH”’は、同一であるかまたは互いに異なっており、それぞれ独立に、水素原子またはC〜C炭化水素基である))であり;
−n、n、およびnは、独立に、0〜4からなる整数であり;
−nは、0〜10からなる整数である)およびこれらの混合物から選択される。
本発明の水性組成物のポリマー(PUR)は、特に、
−以下の式(V):
Z−O−ROF−Y 式(V)
(式中:
OFは、上記と同義であり、
ZおよびYは、同一であるかまたは互いに異なっており、独立に、式−CFCHO(CHCHO)s’Hに従う官能性ヒドロキシル基(式中、s’は、それぞれ同一であるかまたは異なる、0〜5からなる整数である)である)に従う少なくとも1種のヒドロキシル末端パーフルオロポリオキシアルキレンと、
−少なくとも1種のイオン化性基を含む、式HO−R−OH(式中、Rは上記と同義である)の少なくとも1種の官能化ジオールとを、
−式OCN−E−NCO(式中、Eは上記と同義である)の少なくとも1種のジイソシアネートと、
−場合により、式HO−Rdiol−OHのジオールおよび/または式HN−Rdiamine−NHのジアミン(式中、RdiolおよびRdiamineは、場合によりさらなる官能基を含むC〜C14炭化水素基である)から選択される分子量が60〜450g/molの1種またはそれ以上の連鎖延長剤と
を反応させることにより生成させることができる。
上の式(V)のヒドロキシル末端パーフルオロポリオキシアルキレンは、英国特許第1104482号明細書(MONTEDISON SPA)(1968年2月28日)、米国特許第3715378号明細書(MONTEDISON SPA)(1973年2月6日)、米国特許第3242218号明細書(DuPont)(1966年3月22日)、欧州特許出願公開第239123A号明細書(AUSIMONT S.P.A.)(1987年9月30日)、米国特許第5149842号明細書(AUSIMONT SRL(IT))(1992年9月22日)、米国特許第5258110号明細書(AUSIMONT SRL(IT))(1993年2月11日)に教示されているように、−COF末端基を有する対応する(パー)フルオロポリオキシアルキレンから出発して調製することができる。
式OCN−E−NCOのジイソシアネートは、好ましくは、以下から選択される:ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(H12−MDI)、シクロヘキシル−1,4−ジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)(MDI)またはその異性体、トルエン2,4−ジイソシアネート(TDI)またはその異性体、キシリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、p−フェニレン−ジイソシアネート。
連鎖延長剤は、好ましくは、2〜14個の炭素原子を有する脂肪族ジオールまたは(環状)脂肪族ジアミンから選択される。好適な脂肪族ジオールの非限定的な例としては、特に、エタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、およびジプロピレングリコールが挙げられる。好適な(環状)脂肪族ジアミンの非限定的な例としては、特に、イソホロンジアミン、エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、N−メチル−プロピレン−1,3−ジアミン、およびN,N’−ジメチルエチレンアミンが挙げられる。
連鎖延長剤は、式:
Figure 2013531077
(式中、
およびRw’は、同一であるかまたは互いに異なっており、独立に、水素および/またはC〜C炭化水素基から選択され、好ましくは、Rは水素であり、Rw’はC〜C炭化水素基から選択され、
WおよびW’は、同一であるかまたは互いに異なる、1〜12個の炭素原子を有する2価の炭化水素基を表す)のシロキサン基を含むジアミンから選択することもできる。
本発明の目的に適したシロキサン基を有するジアミンは、特に、欧州特許出願公開第1559733A号明細書(SOLVAY SOLEXIS SPA)(3/08/2005)に開示されているものである。シロキサン含有ジアミンの非限定的な例は、特に、
式:HN−(CH−NH−(CH−Si(OCHのN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
式:HN−(CH−NH−(CH−Si(OCHのN−(2−アミノエチル)−2−アミノエチルトリメトキシシラン、
式:HN−(CH−NH−(CH−Si(OCHのN−(3−アミノプロピル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランである。
より好ましくは、連鎖延長剤は、1,4−ブタンジオールである。
ポリマー(P)の鎖(R)は、ポリマー(P)主鎖の一部とすることもできるし、またはペンダント側鎖として存在させることもできる。
「パーフルオロアルキル鎖[鎖(R)]」という用語は、特にエーテル結合を含まず、その中に含まれる炭素原子の原子価がフッ素原子で飽和しているアルキル鎖を指すことを意図している。鎖(R)は、典型的には、4〜20個の炭素原子を有する。しかしながら、鎖(R)が4〜8個の炭素原子を有する場合に最良の性能が得られる。炭素原子の平均数が約8〜約10個である鎖(R)を有するポリマー(P)がその中でも特に好ましい。
ポリマー(P)は、好ましくは、1個またはそれ以上の上述した式(II)を有するエステル部分および/または式(III)を有するウレタン部分によって結合された、1種またはそれ以上の上に定義したパーフルオロアルキル鎖[鎖(R)]を含む。
より好ましくは、ポリマー(P)は、1個またはそれ以上の上述した式(II)を有するエステル部分によって結合された1種またはそれ以上の鎖(R)を含む。
よりさらに好ましくは、ポリマー(P)は、C〜C30パーフルオロアルキル鎖を含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル系モノマー[モノマー(MA)]から誘導された繰り返し単位を含む含フッ素(メタ)アクリル系ポリマーから選択され、上記モノマー(MA)は、典型的には以下の式:
Figure 2013531077
(式中、
−Qは、酸素原子であるかまたは1個もしくはそれ以上の酸素原子ならびに場合により1個もしくはそれ以上の窒素および/もしくは硫黄原子を含む、1〜12個の炭素原子を有する2価の炭化水素基であり;好適なQ基としては、−O−、−SO−N(R Hf)−、−CH−O−、−C−O−、−C−O−、−C−O−、−CHCH−O−、−C−S−C−O−、−COC−O−、−CHOC−O−、−SON(R Hf)−C−O−、−CON(R Hf)C−O−、−CCON(R Hf)C−O−、−C−N(R Hf)C−O−、−COOCHC(CHCH−O−、−SO−N(R Hf)−CHCH(CH)−O−、および−CSO−N(R Hf)C−O−(式中、R Hfは、HまたはC〜Cアルキル基である)が挙げられ;好ましくは、Qは、−C−O−または−SO−N(R Hf)C−O−であり;
−R’Hf、R”Hf、R”’Hfは、同一であるかまたは互いに異なっており、独立に、HまたはC〜Cアルキル基であり;好ましくは、R”HfおよびR”’HfはHであり、R’HfはHまたはメチル基であり;
−Rは、上記と同義であり;好ましくは、Rは、4〜20個の炭素原子を有する直鎖または分枝の環状または非環状パーフルオロ脂肪族基であり;より好ましくは、Rは:CF(CFnf−(式中、nfは、3〜15の整数、好ましくは5〜11)から選択される)に従う。
好適なモノマー(MA)の非限定的な例としては、特に、以下が挙げられる:C17−C−O−COCH=CH、C1225−C−O−COCH=CH、4−C−C10−C−O−COCH=CH、C13−C−O−COCH=CH、C17SON(CH)CHCHOCOCH=CH、C13−C−S−C17OCOCH=CH、4−C−C10−CHOCOCH=CH、C15−CHOCOCH=CH、C15−CO−N(CH)−COCOCH=CH、(CFCF(CFCHCHOCOCH=CH、C17−C−SO−N(C)COCOCH=CH、C15−C−CONH−C−OCOCH=CH、C17SON(C)−C−OCOCH=CH、C17−SO−N(C)−COCH=CH、C1225−SO−N(C)−COCH=CH、4−C−C10−SO−N(C)−COCH=CH
ポリマー(P)は、通常は、上に定義したモノマー(MA)とは異なるさらなるモノマーから誘導された繰り返し単位を含む。上記ポリマー(P)中のモノマー(MA)と共重合可能なモノマーの非限定的な例としては、特に、エチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、クロロ酢酸ビニル、アクリロニトリル、シアン化ビニリデン、スチレン、アルキル化スチレン、ハロゲン化スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、およびクロロアクリル酸のアルキル、ヒドロキシアルキル、およびエポキシアルキルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、およびクロロアクリル酸のN−アルキルおよびN−ヒドロキシアルキルアミド、メタクリロニトリル、ビニルカルバゾール,ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルアルキルエーテル、ビニルアルキルケトン、ブタジエン、クロロプレン、フルオロプレン、およびイソプレンが挙げられる。
しかしながら、通常は、ポリマー(P)が、モノマー(MA)から誘導された繰り返し単位を少なくとも50重量%含むことが理解される。
本発明の組成物の成分(A)として有用な含フッ素(メタ)アクリル系ポリマーは、特に、米国特許第2803615号明細書(3M COMPANY)(1957年8月20日)、米国特許第2995542号明細書(3M COMPANY)(1961年8月8日)、米国特許第3356628号明細書(3M COMPANY)(1967年12月5日)、米国特許第4525423号明細書(3M COMPANY)(1985年6月25日)、米国特許第4529658号明細書(3M COMPANY)(1985年7月16日)に記載されているものであり、これらの開示を本明細書を構成するものとしてここに援用する。
好適な含フッ素(メタ)アクリル系ポリマーの非限定的な例としては、特に、SCOTCHGUARD(登録商標)の商標名で3M companyから、およびUNIDYNE(登録商標)の商標名でDaikinから市販されているものが挙げられる。
本発明の水性組成物のポリマー(F)は、好ましくは、上に定義したポリマー(PUR)である。
本発明の水性組成物は、有利には、上に定義した成分(A)を、組成物の総重量に対し少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも10重量%含む。
本発明の組成物は、有利には、上に定義した成分(A)を、組成物の総重量に対し最大で25重量%、好ましくは最大で20重量%含む。
ポリマー(H)の官能基は、ポリマー(H)の主鎖の一部、つまり鎖内官能基とすることもできるし、あるいはペンダント側鎖官能基として存在させることもできる。
ポリマー(H)の官能基は、典型的には、カルボン酸基およびその誘導体、ウレタン基、ヒドロキシル基、アミン基、ならびにチオール基から選択される。
ポリマー(H)は、重付加ポリマー[ポリマー(H)]または重縮合ポリマー[ポリマー(H)]とすることができる。
ポリマー(H)は、典型的には繰り返し単位Rを含み、上記繰り返し単位Rは、ポリマー(H)主鎖に沿ってランダムに分布しており、場合により1種またはそれ以上の酸素原子および/またはハロゲン原子および/または芳香族基を含む直鎖または分枝のC〜C30含水素モノマーから誘導されたものであり、上記モノマーの少なくとも1種は少なくとも1種の上に定義した官能基を含む。
ポリマー(H)は、典型的には繰り返し単位Rを含み、上記繰り返し単位Rは、ポリマー(H)主鎖に沿ってランダムに分布しており、場合により1個またはそれ以上の酸素原子および/またはハロゲン原子および/または芳香族基を含む、飽和または不飽和の、直鎖または分枝のC〜C30含水素モノマーから誘導されたものであり、上記モノマーは、同一であるかまたは互いに異なる少なくとも2個の反応性基を含む。上に定義した同一モノマー上または異なるモノマー上の上記反応性基の少なくとも2個は互いに異なっており、これらは互いに反応して上に定義した官能基を生成することができる。
ポリマー(H)は、好ましくはフッ素原子を含まない。
ポリマー(H)は、より好ましくは、ポリアクリル系、ポリウレタン、およびポリビニルアルコールポリマー、ならびにこれらの混合物から選択される。最も好ましいポリマー(H)は、ポリアクリル系およびポリウレタンポリマーである。
本発明の組成物は、有利には、上に定義した成分(B)を、組成物の総重量に対し少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%含む。
本発明の組成物は、有利には、上に定義した成分(B)を、組成物の総重量に対し最大で15重量%、好ましくは最大で10重量%含む。
本発明の水性組成物中のポリマー(F)対ポリマー(H)の重量比は、好ましくは1.0を超え、より好ましくは1.5を超える。
驚くべきことに、本出願人は、上に定義した水性組成物のポリマー(F)対ポリマー(H)の重量比が0.75以下になると、コーティングとして上首尾に使用するために必要なすべての特性を得ることができず、特に、満足な落書き防止性および良好な付着性が両立しないことを見出した。
本発明の目的に好適な架橋剤は、ポリマー(F)の末端および/またはペンダント反応性基と、ポリマー(H)の官能基と反応することができる少なくとも2個の基を含むものであれば特に限定されない。ポリマー(F)の異なる反応基およびポリマー(H)の官能基と反応することができるものであれば、異なる架橋剤の混合物を使用することも可能である。
好適な架橋剤の非限定的な例としては、特に、ポリアジリジン、ポリアルコキシシラン、ポリイソシアネート、ブロック化ポリイソシアネート、メラミンホルムアルデヒドおよび誘導体、エポキシド、無水物およびその誘導体が挙げられる。
架橋剤は、好ましくは、ポリアジリジンおよびポリアルコキシシランから選択される。より好ましい架橋剤はポリアジリジンである。
本発明の組成物は、有利には、上に定義した成分(C)を、組成物の総重量に対し少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%含む。
本発明の組成物は、有利には、上に定義した成分(C)を、組成物の総重量に対し最大で15%重量%、好ましくは最大で10重量%含む。
本発明の水性組成物の成分(A)、(B)、および(C)は、水中に全部または一部が懸濁され、かつ/または少なくとも一部が溶解されている。
本発明による水性組成物は:
−組成物の総重量に対し10%〜20重量%の量の、少なくとも1種のポリマー(PUR);
−組成物の総重量に対し2%〜10重量%の量の、上記ポリマー(PUR)とは異なる少なくとも1種のポリマー(H);
−組成物の総重量に対し3%〜10重量%の量の、少なくとも1種の架橋剤;
−組成物の総重量に対し50%〜85重量%、好ましくは55%〜80重量%の量の水;
を含み、ポリマー(PUR)対ポリマー(H)の重量比が0.75を超えるものであり、
落書き防止性および付着性の両方に関し特に良好な結果を示すことに加えて優れた耐久性を兼ね備えていることが見出された。
本出願人は、本発明の水性組成物が、要求された時間に上首尾に使用するためのポットライフが有利には長く、典型的には12時間であることを見出した。
本発明の水性組成物はまた、上に定義した成分(A)、(B)、および(C)に加えて、他の成分、特に、レオロジー添加剤、触媒、UV吸収剤、有機および無機顔料、充填剤、消泡剤等も含むことができる。当業者は、この種のさらなる成分およびその量を上記組成物の使用に応じて選択するであろう。
本発明の水性組成物は、好ましくは、上に定義した成分(A)、(B)、および(C)に加えて、1種またはそれ以上のレオロジー添加剤、1種またはそれ以上の触媒、および1種またはそれ以上のUV吸収剤をさらに含む。これらが存在する場合、1種またはそれ以上のレオロジー添加剤は、組成物の総重量に対し0.5%〜5重量%、好ましくは1%〜3重量%の量で含まれる。
本発明の水性組成物は、好ましくは、ワニスまたは塗料であり、塗料は上に定義した成分(A)、(B)、および(C)に加えて1種またはそれ以上の有機および/または無機顔料をさらに含む。
本発明の他の目的は、上に定義した水性組成物の製造方法である。
本発明の方法は、有利には、上に定義した成分(A)、(B)、および(C)の水溶液および/または分散液を混合することを含む。この方法は、典型的には室温で実施される。
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、成分(C)の水溶液および/または水分散液(場合により1種またはそれ以上の上述した触媒、UV吸収剤、および消泡剤が存在する)の、成分(A)および(B)の水溶液および/または水分散液(場合により1種またはそれ以上の上述したレオロジー添加剤、有機および/または無機顔料、ならびに充填剤が存在する)への添加は、典型的には、本発明の水性組成物の使用時に行われる。
本発明のさらなる他の目的は、上に定義した水性組成物の、基材を塗装するための使用にある。
本発明の水性組成物は、コンクリート、石(天然および張り合わせ石)、金属、プラスチック、ゴム、ガラス、木材等の異なる種類の基材の表面を有利に塗装することができる。
本発明の水性組成物は、有利には、異なる応用分野において、例えば、建物の内装および外装面を、激しい大気汚染物質、過酷な天候条件、および落書きの跡から保護すると同時に、環境に優しく、呼吸性を有し、かつ清掃が容易であることを必要とする建築分野において、特に現場で適用するのに用いることができる。
本発明の水性組成物は、用途に応じて、上に定義したワニスまたは塗料として使用することができる。
本発明の水性組成物は、典型的には、噴霧、ローラー塗り、刷毛塗り、パテナイフ(putty−knife)法を用いて基材に適用される。
本発明の水性組成物を基材に適用した後、架橋反応を、典型的には5℃〜200℃、好ましくは10℃〜150℃の範囲の温度で実施する。本発明の架橋剤を、ポリアジリジンおよびポリアルコキシシランから選択した場合は、架橋反応は、有利には室温で実施される。
さらに本発明は、上に定義した基材を本発明の水性組成物を用いて塗装した塗装基材にも関連する。
本出願人は、有利には、非常に優れた基材への付着性(数回の清掃サイクルを経た後でさえも)および非常に優れた落書き防止性の両方を有する塗膜を得ることが可能であり、これが優れた耐劣化性、撥水および撥油性、しみ及び汚れ落ち性、ならびに空気および水蒸気の透過性も有することから、その性能が長期に亘り発揮されることを見出した。
本明細書に援用された特許、特許出願、および刊行物の任意の開示内容が、専門用語を不明瞭にし兼ねないほど本特許出願の記載と矛盾する場合は、本記載を優先するものとする。
ここで以下の実施例を参照しながら本発明をより詳細に説明するが、単なる例示を目的とするものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
試験方法
付着試験
ASTM D3359−09に詳述された手順に従い付着性を測定した。
落書き防止試験
ASTM D6578−08に詳述された手順に従い落書き防止性を測定した。
ポリマー(PUR)の合成
実施例1(ポリマー(PUR−1)の合成)
欧州特許出願公開第1369442A号明細書(AUSIMONT S.P.A.)(2003年12月10日)の教示に従い:
−水酸基当量が760であるFLUOROLINK(登録商標)D10H パーフルオロポリエーテルジオールを507g(666meq.);
−イソホロンジイソシアネートを148g(1333meq.);および
−ジメチルプロピオン酸を46g(671meq.)をスリエチルアミン(thriethylamine)27g(267meq.)で塩としたもの
を反応させることによりアニオン性ポリウレタンを合成した。
固形分(乾燥残渣として求めた)が25重量%であるアニオン性基を有するポリマー(PUR−1)の水性分散液を得た。
組成物の調製
一般手順
本発明の実施例1のポリマー(PUR−1)の水性分散液を、固形分(乾燥残渣として求めた)が50重量%であるポリアクリル系およびポリウレタンポリマーから選択されるポリマー(H)の水性分散液および架橋剤組成物と混合することにより組成物を調製した。上記架橋剤組成物は以下の成分を含む:
−ポリアジリジン架橋剤を50重量%;
−酢酸エチルを21重量%;
−メチルエチルケトンを22重量%;
−イソプロピルアルコールを1重量%;
−ジブチルスズジラウレートを2重量%;
−UV吸収剤を2重量%;
−シリコン消泡剤を2重量%。
ここにレオロジー添加剤としての変性尿素の溶液も、組成物の総重量に対し1.6重量%の量で添加した。
こうして得られた水性組成物の主成分(水を補って100重量%とした)を以下の表1にまとめる。
Figure 2013531077
組成物の適用
上の表1に記載した水性組成物をアルミニウム塗料試験板であるQ−パネル(Q−panel)上に噴霧塗装した。得られた塗膜の厚みおよび付着性を評価した(以下の表2参照)。
Figure 2013531077
24時間後、ASTM D6578−08に詳述された手順を、MaxMeyerより入手可能な塗料剥離剤製品であるBIOSVERNIMAX(登録商標)を15分間試験板と接触させるように改変し、上記塗膜の落書き防止性も測定した(以下の表3参照)。
Figure 2013531077
上の表2および3からわかるように、上に規定したアルミニウム塗料試験板であるQ−パネルに適用した本発明の実施例2および3の水性組成物は比較例4の水性組成物と比較して十分な付着性および落書き防止性を示した。
比較例4の水性組成物は、上に詳述したように改変したASTM D6578−08に従って汚れを落とせないことがわかったので、この場合は2回目の清掃手順を適用しなかった。
上の表3に記載した評点は上記塗膜の落書き防止性の指標である。落書きの跡を除去する効果が高くなるほど評点が5から10まで高くなる一方、評点が1〜4の範囲で示されている場合は落書きの跡を清掃することができない。落書きの跡を激しくない清掃条件でより速やかに有利に除去するのに十分な落書き防止性を有するためには評点が6以上であることが必須である。

Claims (10)

  1. (A)−(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(ROF)]を含む少なくとも1種の含フッ素ブロックと、少なくとも1種のイオン化性基を有し、場合により1種またはそれ以上の芳香族または環状脂肪族基を有する炭化水素鎖[鎖(R)]を含む少なくとも1種の官能性ブロックとを含む、イオン化性含フッ素ポリウレタンポリマー[ポリマー(PUR)]であって、前記ブロックが、以下の式(I):
    Figure 2013531077
    (式中、Eは、場合により、1種またはそれ以上の環状脂肪族または芳香族基を含む直鎖または分枝の2価の炭化水素基である)を有するウレタン部分により結合されている、イオン化性含フッ素ポリウレタンポリマー[ポリマー(PUR)]、ならびに
    −1種またはそれ以上の、以下の式(II):
    Figure 2013531077
    を有するエステル部分および/または式(III)を有するウレタン部分および/または式(IV)を有する尿素部分により結合されている1種またはそれ以上のパーフルオロアルキル鎖[鎖(R)]を含む含フッ素ポリマー[ポリマー(P)]
    から選択される少なくとも1種の官能性含フッ素ポリマー[ポリマー(F)]と;
    (B)少なくとも1種の官能基を含む、前記ポリマー(F)とは異なる少なくとも1種の官能性含水素ポリマー[ポリマー(H)]と;
    (C)少なくとも1種の架橋剤と
    を含む水性組成物であって、
    前記ポリマー(F)対前記ポリマー(H)の重量比が0.75を超える、水性組成物。
  2. 前記ポリマー(F)が、前記鎖(ROF)が1種またはそれ以上の繰り返し単位R°を含むポリマー(PUR)であり、前記繰り返し単位R°が、前記(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖に沿ってランダムに分布しており:
    (i)−CFXO−(式中、Xは、FまたはCFである)、
    (ii)−CFCFXO−(式中、Xは、FまたはCFである)、
    (iii)−CFCFCFO−
    からなる群から選択される、請求項1に記載の水性組成物。
  3. 前記ポリマー(F)が、ポリマー(PUR)であり、前記鎖(R)が:
    (j)式:
    Figure 2013531077
    (式中、Tは、2〜12個の炭素原子を有する、3価の直鎖または分枝の、環状または非環状の、脂肪族または芳香族炭化水素基である)のカルボン酸含有鎖(R’HC)、
    (jj)式:
    Figure 2013531077
    (式中、RN1およびRN2は、同一であるかまたは互いに異なっており、Hおよび1〜6個の炭素原子を有する炭化水素基から独立に選択され、Qは、2〜12個の炭素原子を有する、3価の直鎖または分枝の、環状または非環状の、脂肪族または芳香族炭化水素基である)のアミン含有鎖(R”HC);
    (jjj)式:
    Figure 2013531077
    (式中、RN1は上記と同義であり、好ましくは、RN1は、C〜Cアルキル基から選択され;KおよびK’は、1〜6個の炭素原子を有する2価の炭化水素基である)のアミン含有鎖(R”’HC
    から選択される、請求項1または2に記載の水性組成物。
  4. 前記ポリマー(F)が、ポリマー(PUR)であり、前記2価の炭化水素基Eが:
    Figure 2013531077
    (式中、
    −nは、1〜12の整数、好ましくは6であり;
    −Jは、単結合;メチレン基(−CH−);酸素原子(−O−);−C(CH−基;−C(CF−基;−SO−基;−C(O)−基から選択される2価の架橋基であり;好ましくは、Jはメチレン基であり;
    −R、R、R、およびRは、それぞれ同一であるかまたは互いに異なっており、独立に、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、F)、C〜C炭化水素基(例えば、メチル、エチル)、置換基(特に、−OR、−NRH’H”、−C(O)−RH”’ 等(式中、R、RH’、RH”、およびRH”’は、同一であるかまたは互いに異なっており、それぞれ独立に、水素原子またはC〜C炭化水素基である))であり;
    −n、n、およびnは、独立に、0〜4からなる整数であり;
    −nは、0〜10からなる整数である)およびこれらの混合物から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性組成物。
  5. 前記ポリマー(H)が、ポリアクリル系、ポリウレタン、およびポリビニルアルコールポリマー、ならびにこれらの混合物から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水性組成物。
  6. 前記架橋剤が、ポリアジリジンおよびポリアルコキシシランから選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水性組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の水性組成物の製造方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の水性組成物の、基材を塗装するための使用。
  9. 前記水性組成物が、ワニスまたは塗料である、請求項8に記載の使用。
  10. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の水性組成物で塗装された基材。
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